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特許7124835ビデオシステム及び処理方法、デバイスとコンピュータプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-16
(45)【発行日】2022-08-24
(54)【発明の名称】ビデオシステム及び処理方法、デバイスとコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/274 20110101AFI20220817BHJP
   H04L 67/02 20220101ALI20220817BHJP
   H04N 21/435 20110101ALI20220817BHJP
【FI】
H04N21/274
H04L67/02
H04N21/435
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2020008258
(22)【出願日】2020-01-22
(65)【公開番号】P2021002823
(43)【公開日】2021-01-07
【審査請求日】2020-01-22
(31)【優先権主張番号】201910533002X
(32)【優先日】2019-06-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】514322098
【氏名又は名称】ベイジン バイドゥ ネットコム サイエンス テクノロジー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Beijing Baidu Netcom Science Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】2/F Baidu Campus, No.10, Shangdi 10th Street, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リー、ミンル
(72)【発明者】
【氏名】シェン、フイフェン
(72)【発明者】
【氏名】カオ、フェイフェイ
(72)【発明者】
【氏名】ユ、リ
(72)【発明者】
【氏名】ドン、ホンバイ
【審査官】鈴木 順三
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2014/0359680(US,A1)
【文献】特開2014-241146(JP,A)
【文献】特表2018-521601(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00 - 21/858
G06F 13/00
H04L 67/00 - 67/75
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フロンドエンドデバイスとクラウドサーバとを備えるビデオシステムであって、
前記フロンドエンドデバイスは、ビデオストリームデータを採集し、前記ビデオストリームデータにビデオ標識及び前記フロンドエンドデバイスが前記ビデオストリームデータを採集する場合のサービスシナリオを標識するサービスシナリオ標識を配置し、前記クラウドサーバへ前記ビデオ標識、前記ビデオストリームデータ及び前記サービスシナリオ標識をアップロードし、前記サービスシナリオは、生放送シナリオ、オンデマンドシナリオ及びショートビデオシナリオを含み、
前記クラウドサーバは、前記サービスシナリオ標識、前記ビデオ標識及び前記ビデオストリームデータに基づいて、前記ビデオ標識に対応するビデオファイルを生成して記憶する、システム。
【請求項2】
前記クラウドサーバは、更に、記憶された前記ビデオファイルの前記ビデオ標識及び対応する前記サービスシナリオ標識に基づいて、ビデオリストを生成し、ログインされた前記フロンドエンドデバイスへ前記ビデオリストを送信し、
前記フロンドエンドデバイスは、更に、前記ビデオリストを表示する、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記フロンドエンドデバイスは、更に、第一ユーザが前記ビデオリストに基づいてトリガした、前記ビデオ標識を持つビデオリクエストを受信し、前記クラウドサーバへ前記ビデオ標識を持つ前記ビデオリクエストを送信し、
前記クラウドサーバは、更に、前記ビデオリクエストにおける前記ビデオ標識に基づいて、対応する前記ビデオファイルを取得し、前記フロンドエンドデバイスへ前記ビデオファイルを配布し、
前記フロンドエンドデバイスは、更に、前記クラウドサーバから配布された前記ビデオファイルを受信し再生する、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記フロンドエンドデバイスは、アップロード端末と消費端末とを備え、
前記アップロード端末は、前記ビデオストリームデータを採集し、前記ビデオストリームデータにビデオ標識を配置し、第二ユーザにより選択されたサービスシナリオに基づいて前記ビデオストリームデータに対して対応する前記サービスシナリオ標識を配置し、前記クラウドサーバへ前記ビデオ標識、前記ビデオストリームデータ及び前記サービスシナリオ標識をアップロードし、
前記消費端末は、前記ビデオリストを表示し、前記第一ユーザが前記ビデオリストに基づいてトリガした、前記ビデオ標識を持つビデオリクエストを受信し、前記クラウドサーバへ前記ビデオ標識を持つビデオリクエストを送信し、
前記消費端末は、更に、前記クラウドサーバにより配布された前記ビデオファイルを受信し再生する、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記クラウドサーバは、アップロードCDNノードと、配布CDNノードと、記憶ノードとを備え、
前記アップロードCDNノードは、前記サービスシナリオ標識、前記ビデオ標識及び前記ビデオストリームデータに基づいて、前記ビデオ標識に対応するビデオファイルを生成し、前記ビデオファイルを前記記憶ノードに記憶し、
前記配布CDNノードは、記憶された前記ビデオファイル、前記ビデオ標識及び対応する前記サービスシナリオ標識に基づいて、ビデオリストを生成し、ログインされた前記消費端末へ前記ビデオリストを送信し、
前記配布CDNノードは、前記消費端末から送信された前記ビデオ標識を持つ前記ビデオリクエストを受信し、前記ビデオリクエストにおける前記ビデオ標識に基づいて、対応する前記ビデオファイルを取得し、対応する前記消費端末へ前記ビデオファイルを配布する、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記アップロードCDNノードは、前記サービスシナリオ標識が生放送シナリオ標識である場合に、前記ビデオストリームデータにフレームロスがあるか否かを検出し、ある場合に、挿入フレームアラインメントの方案を採用して前記ビデオ標識に対応するビデオファイルを生成し、
前記アップロードCDNノードは、前記サービスシナリオ標識がオンデマンドシナリオである場合に、前記ビデオストリームデータにフレームロスがあるか否かを検出し、ある場合に、フレームロス位置に予め設置された予定画像フレームを挿入し、前記ビデオ標識に対応するビデオファイルを生成し、
前記アップロードCDNノードは、サービスシナリオ標識がショートビデオ標識である場合に、前記ビデオストリームデータにフレームロスがあるか否かを検出し、ある場合に、フレームロス位置に予め設置されたシナリオフレームを挿入してインタラクティブを補強し、前記ビデオ標識に対応するビデオファイルを生成する、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
ビデオ処理方法であって、
ビデオストリームデータを採集し、
前記ビデオストリームデータにビデオ標識及び前記ビデオストリームデータを採集する場合のサービスシナリオを標識するサービスシナリオ標識を配置し、前記サービスシナリオは、生放送シナリオ、オンデマンドシナリオ及びショートビデオシナリオを含み、
クラウドサーバが前記サービスシナリオ標識、前記ビデオ標識及び前記ビデオストリームデータに基づいて前記ビデオ標識に対応するビデオファイルを生成するように、前記クラウドサーバに前記ビデオ標識、前記ビデオストリームデータ及び前記サービスシナリオ標識をアップロードし、前記ビデオファイルを記憶する、
ことを含む方法。
【請求項8】
前記方法は、
前記クラウドサーバに前記ビデオ標識、前記ビデオストリームデータ及び前記サービスシナリオ標識をアップロードした後に、更に、
前記クラウドサーバから送信された、前記クラウドサーバが記憶された前記ビデオファイルの前記ビデオ標識及び対応する前記サービスシナリオ標識に基づいて生成されたビデオリストを受信し、
前記ビデオリストを表示し、
前記ビデオリストを表示した後に、更に、
第一ユーザが前記ビデオリストに基づいてトリガした前記ビデオ標識を持つビデオリクエストを受信し、
前記クラウドサーバへ前記ビデオ標識を持つ前記ビデオリクエストを送信し、
前記クラウドサーバから配布された前記ビデオファイルを受信し再生する、
ことを含む請求項7に記載の方法。
【請求項9】
ビデオ処理方法であって、
フロンドエンドデバイスからアップロードされたビデオ標識、ビデオストリームデータ及び前記ビデオストリームデータを採集する場合のサービスシナリオを標識するサービスシナリオ標識を受信し、前記サービスシナリオは、生放送シナリオ、オンデマンドシナリオ及びショートビデオシナリオを含み、
前記サービスシナリオ標識、前記ビデオ標識及び前記ビデオストリームデータに基づいて、前記ビデオ標識に対応するビデオファイルを生成し、
前記ビデオファイルを記憶する、
ことを含む方法。
【請求項10】
前記方法は、
前記ビデオファイルを記憶した後に、更に、
記憶された前記ビデオファイルの前記ビデオ標識及び対応する前記サービスシナリオ標識に基づいてビデオリストを生成し、
ログインされた前記フロンドエンドデバイスに前記ビデオリストを送信して前記フロンドエンドデバイスに前記ビデオリストを表示させ、
ログインされた前記フロンドエンドデバイスに前記ビデオリストを送信した後に、更に、
前記フロンドエンドデバイスから送信されたビデオリクエストであって、前記フロンドエンドデバイスにより受信された、第一ユーザが前記ビデオリストに基づいてトリガした前記ビデオ標識を持つ前記ビデオリクエストを受信し、
前記ビデオリクエストにおける前記ビデオ標識に基づいて、対応する前記ビデオファイルを取得し、
前記フロンドエンドデバイスへ前記ビデオファイルを配布して前記フロンドエンドデバイスに前記ビデオファイルを受信し再生させる、
ことを含む請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記サービスシナリオ標識、前記ビデオ標識及び前記ビデオストリームデータに基づいて前記ビデオ標識に対応するビデオファイルを生成することは、
前記サービスシナリオ標識が生放送シナリオ標識である場合に、前記ビデオストリームデータにフレームロスがあるか否かを検出し、ある場合に、挿入フレームアラインメントの方案を採用して前記ビデオ標識に対応するビデオファイルを生成し、
前記サービスシナリオ標識がオンデマンドシナリオである場合に、前記ビデオストリームデータにフレームロスがあるか否かを検出し、ある場合に、フレームロス位置に予め設置された予定画像フレームを挿入し、前記ビデオ標識に対応するビデオファイルを生成し、
サービスシナリオ標識がショートビデオ標識である場合に、前記ビデオストリームデータにフレームロスがあるか否かを検出し、ある場合に、フレームロス位置に予め設置されたシナリオフレームを挿入してインタラクティブを補強し、前記ビデオ標識に対応するビデオファイルを生成する、
ことを含む請求項9に記載の方法。
【請求項12】
フロンドエンドデバイスであって、
ビデオストリームデータを採集する採集モジュールと、
前記ビデオストリームデータにビデオ標識及び前記採集モジュールが前記ビデオストリームデータを採集する場合のサービスシナリオを標識するサービスシナリオ標識を配置し、前記サービスシナリオは、生放送シナリオ、オンデマンドシナリオ及びショートビデオシナリオを含む配置モジュールと、
クラウドサーバが前記サービスシナリオ標識、前記ビデオ標識及び前記ビデオストリームデータに基づいて前記ビデオ標識に対応するビデオファイルを生成するように、前記クラウドサーバへ前記ビデオ標識、前記ビデオストリームデータ及び前記サービスシナリオ標識をアップロードし、前記ビデオファイルを記憶する送信モジュールと、
を備えるデバイス。
【請求項13】
前記デバイスは、更に、
前記クラウドサーバから送信された、前記クラウドサーバが記憶された前記ビデオファイルの前記ビデオ標識及び対応する前記サービスシナリオ標識に基づいて生成されたビデオリストを受信する受信モジュールと、
前記ビデオリストを表示する表示モジュールと、を備え、
前記受信モジュールは、更に第一ユーザが前記ビデオリストに基づいてトリガした前記ビデオ標識を持つビデオリクエストを受信し、
前記送信モジュールは、更に前記クラウドサーバへ前記ビデオ標識を持つ前記ビデオリクエストを送信し、
前記受信モジュールが受信した前記クラウドサーバから配布された前記ビデオファイルを再生する再生モジュールを備える、請求項12に記載のデバイス。
【請求項14】
クラウドサーバであって、
前記クラウドサーバは、アップロードCDNノードと、記憶ノードとを備え、
前記アップロードCDNノードは、フロンドエンドデバイスがアップロードしたビデオ標識、ビデオストリームデータ及び前記ビデオストリームデータを採集する場合のサービスシナリオを標識するサービスシナリオ標識を受信し、前記サービスシナリオは、生放送シナリオ、オンデマンドシナリオ及びショートビデオシナリオを含み、
前記アップロードCDNノードは、更に、前記サービスシナリオ標識、前記ビデオ標識及び前記ビデオストリームデータに基づいて、前記ビデオ標識に対応するビデオファイルを生成し、
前記アップロードCDNノードは、更に前記ビデオファイルを前記記憶ノードに記憶する、クラウドサーバ。
【請求項15】
前記クラウドサーバは更に配布CDNノードを備え、
前記配布CDNノードは、記憶された前記ビデオファイルの前記ビデオ標識及び対応する前記サービスシナリオ標識に基づいてビデオリストを生成し、ログインされた前記フロンドエンドデバイスへ前記ビデオリストを送信して前記フロンドエンドデバイスに前記ビデオリストを表示させ、
更に、前記配布CDNノードは、前記フロンドエンドデバイスから送信されたビデオリクエストであって、前記フロンドエンドデバイスにより受信された第一ユーザが前記ビデオリストに基づいてトリガした前記ビデオ標識を持つ前記ビデオリクエストを受信し、
前記配布CDNノードは、更に、前記ビデオリクエストにおける前記ビデオ標識に基づいて対応する前記ビデオファイルを取得し、
前記配布CDNノードは、更に前記フロンドエンドデバイスへ前記ビデオファイルを配布して前記フロンドエンドデバイスに前記ビデオファイルを受信し再生させる、請求項14に記載のクラウドサーバ。
【請求項16】
前記アップロードCDNノードは、具体的に、
前記サービスシナリオ標識が生放送シナリオ標識である場合に、前記ビデオストリームデータにフレームロスがあるか否かを検出し、ある場合に、挿入フレームアラインメントの方案を採用して前記ビデオ標識に対応するビデオファイルを生成し、
前記サービスシナリオ標識がオンデマンドシナリオである場合に、前記ビデオストリームデータにフレームロスがあるか否かを検出し、ある場合に、フレームロス位置に予め設置された予定画像フレームを挿入し、前記ビデオ標識に対応するビデオファイルを生成し、
サービスシナリオ標識がショートビデオ標識である場合に、前記ビデオストリームデータにフレームロスがあるか否かを検出し、ある場合に、フレームロス位置に予め設置されたシナリオフレームを挿入してインタラクティブを補強し、前記ビデオ標識に対応するビデオファイルを生成する、
請求項14に記載のクラウドサーバ。
【請求項17】
一つ又は複数のプロセッサと、
一つ又は複数のプログラムを記憶するメモリと、を備え、
前記一つ又は複数のプログラムが前記一つ又は複数のプロセッサにより実行されると、前記一つ又は複数のプロセッサに請求項7又は8に記載の方法、又は請求項9~11の何れか一つに記載の方法を実現させる、コンピュータデバイス。
【請求項18】
プロセッサにより実行されると、請求項7又は8に記載の方法、又は請求項9~11の何れか一つに記載の方法を実現する、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピュータ応用技術分野に関し、特にビデオシステム及び処理方法、デバイスとコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットの発展に従って、インタービデオ型の応用の普及率が益々高くなる。オンデマンド、生放送、ショートビデオは、更にユーザの毎日の殆どの余暇を占用する。ビデオ再生は、既に現在の新しい娯楽の傾向になる。
【0003】
インターモバイルビデオシステムにおいて、ビデオ生産は、モバイルネットワーク、モバイルデバイス及びクラウドサービスの更なる発展に従って、スマートフォンカメラをキャリアとしてビデオをオープンするという新しい傾向が出現した。図1は、従来のビデオシステムのサービスシナリオ図である。図1に示されたように、当該ビデオシステムは、フロンドエンドデバイスと、クラウドサーバと、サービス処理デバイスとの三つの部分を備えることができる。そのうち、フロンドエンドデバイスはアップロード端末及び/又は消費端末、カメラ、エンコード/デコードモジュールを備え、クラウドサーバは、アップロードコンテンツ配布ネットワーク(Content Delivery Network;CDN)ノード、配布CDNノード及び記憶ノードを備え、サービス処理デバイスはクラウドサーバにおける記憶ノードに記憶されたビデオに対してサービス処理を行う。主な手順において、アップロード端末がユーザのトリガによりカメラをオープンし、画面を採集し、エンコード/デコードモジュールを採用して採集された画面のデータに対してエンコード処理を行ってビデオファイルを合成してクラウドサーバにおけるアップロードCDNノードにアップロードする。当該アップロードCDNノードは、ビデオファイルを記憶ノードに記憶する。サービス処理デバイスは、記憶ノードからビデオファイルを取得し、ビデオファイルに対してサービス処理を行い、サービス処理されたビデオファイルを継続して記憶ノードに記憶する。消費端末からクラウドサーバへビデオをリクエストする場合に、配布CDNノードは、消費端末のリクエストに応じて、記憶ノードから対応するビデオファイルを取得して定様式されたデータにパッケージ化して消費端末におけるエンコード/デコードモジュールに配布する。当該エンコード/デコードモジュールによりパッケージ化が解除されたデータは、消費端末に送信され、消費端末によりOpenGL処理を行ってビデオ画面を表示する。
【0004】
従来の前記ビデオシステムにおいて、全てのシステムのビデオ処理のリンクが長いため、ビデオ処理の時間遅延が大きい。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、ビデオ処理リンクを短縮し、ビデオ処理の時間遅延を減少するビデオシステム及び処理方法、デバイスとコンピュータに読取可能な媒体を提供する。
【0006】
本発明は、フロンドエンドデバイスとクラウドサーバとを備え、前記フロンドエンドデバイスは、ビデオストリームデータを採集し、前記ビデオストリームデータにビデオ標識及び対応するサービスシナリオ標識を配置し、前記クラウドサーバへ前記ビデオ標識、前記ビデオストリームデータ及び前記サービスシナリオ標識をアップロードし、前記クラウドサーバは、前記サービスシナリオ標識、前記ビデオ標識及び前記ビデオストリームデータに基づいて、前記ビデオ標識に対応するビデオファイルを生成して記憶するビデオシステムを提供する。
【0007】
本発明は、更に、ビデオストリームデータを採集し、前記ビデオストリームデータにビデオ標識及び対応するサービスシナリオ標識を配置し、前記クラウドサーバが前記サービスシナリオ標識、前記ビデオ標識及び前記ビデオストリームデータに基づいて前記ビデオ標識に対応するビデオファイルを生成するように、前記クラウドサーバに前記ビデオ標識、前記ビデオストリームデータ及び前記サービスシナリオ標識をアップロードし、前記ビデオファイルを記憶する、ことを含むビデオ処理方法を提供する。
【0008】
本発明は、更に、フロンドエンドデバイスからアップロードされた前記ビデオ標識、前記ビデオストリームデータ及び前記サービスシナリオ標識を受信し、前記サービスシナリオ標識、前記ビデオ標識及び前記ビデオストリームデータに基づいて、前記ビデオ標識に対応するビデオファイルを生成して記憶することを含むビデオ処理方法を提供する。
【0009】
本発明は、更に、ビデオストリームデータを採集する採集モジュールと、前記ビデオストリームデータにビデオ標識及び対応するサービスシナリオ標識を配置する配置モジュールと、前記クラウドサーバが前記サービスシナリオ標識、前記ビデオ標識及び前記ビデオストリームデータに基づいて前記ビデオ標識に対応するビデオファイルを生成するように、前記クラウドサーバへ前記ビデオ標識、前記ビデオストリームデータ及び前記サービスシナリオ標識をアップロードし、前記ビデオファイルを記憶する送信モジュールと、を備えるフロンドエンドデバイスを提供する。
【0010】
本発明は、更に、アップロードCDNノードと、記憶ノードとを備え、前記アップロードCDNノードは、フロンドエンドデバイスがアップロードした前記ビデオ標識、前記ビデオストリームデータ及び前記サービスシナリオ標識を受信し、前記アップロードCDNノードは、更に、前記サービスシナリオ標識、前記ビデオ標識及び前記ビデオストリームデータに基づいて、前記ビデオ標識に対応するビデオファイルを生成し、前記アップロードCDNノードは、更に前記ビデオファイルを前記記憶ノードに記憶するクラウドサーバを提供する。
【0011】
本発明は、更に、一つ又は複数のプロセッサと、一つ又は複数のプログラムを記憶するメモリと、を備え、前記一つ又は複数のプログラムが前記一つ又は複数のプロセッサにより実行されると、前記一つ又は複数のプロセッサに前記ビデオ処理方法を実現させるコンピュータデバイスを提供する。
【0012】
本発明は、更に、コンピュータプログラムが記憶されており、当該プログラムがプロセッサにより実行されると、前記ビデオ処理方法を実現するコンピュータに読取可能な媒体を提供する。
【0013】
本発明のビデオシステム及び処理方法、デバイスとコンピュータに読取可能な媒体は、前記技術案を採用することにより、ビデオが記憶された後にビデオサービス処理を行う必要がなく、クラウドサーバにビデオ処理のサービスを委託するため、ビデオサービス処理を可能な限りに早めに行ってビデオ処理能力をユーザに近接させ、より速い処理応答を実現することができる。これにより、ビデオシステムにおけるビデオ処理のリンクを効率的に短縮し、ビデオ処理の時間遅延を減少し、ビデオ処理の効率を向上することができる。更に、従来技術と比べて、データリンク伝送を効率的に減少し、ブロードバンドコストを削減することができる。
【0014】
更に、本発明は、フロンドエンドデバイスにおけるエンコード/デコードモジュールを省略することにより、エンコード/デコードの手順を省略し、エンコード/デコードに起因した異常の問題を減少し、ビデオデータについてデータアップロード又は配布を早めに完成することができるため、更にビデオ処理のリンクを短縮し、ビデオ処理の時間遅延を減少し、ビデオ処理の効率を向上した。
【0015】
また、本発明における技術案において、エンコード/デコードモジュールを省略することにより、フロンドエンドデバイス側のビデオシステムのクライアントを簡略化することができ、ユーザによるリリースの必要がなく、ユーザの使用体験を効率的に増強することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】従来のビデオシステムのサービスシナリオ図である。
図2】本発明のビデオシステムの実施例の構成模式図である。
図3図2に示されたビデオシステムのサービスシナリオ図である。
図4】本発明の挿入フレームアラインメントの方案の模式図である。
図5】本発明のビデオ処理方法の実施例一のフローチャートである。
図6】本発明のビデオ処理方法の実施例二のフローチャートである。
図7】本発明のフロンドエンドデバイスの実施例の構成図である。
図8】本発明のクラウドサーバの実施例の構成図である。
図9】本発明のコンピュータデバイスの実施例の構成図である。
図10】本発明により提供されるコンピュータデバイスの例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の目的、技術案及び利点をより明らかにするために、以下で図面と具体的な実施例に合わせて本発明を詳しく説明する。
【0018】
図2は、本発明のビデオシステム実施例の構成模式図である。図2に示されたように、本実施例のビデオシステムは、フロンドエンドデバイス10と、クラウドサーバ20とを備えることができる。当該フロンドエンドデバイス10とクラウドサーバ20は通信接続されている。
【0019】
なお、フロンドエンドデバイス10は、ビデオストリームデータを採集し、ビデオストリームデータにビデオ標識を割り当て、ビデオストリームデータのサービスシナリオ標識を生成し、クラウドサーバ20へビデオ標識、ビデオストリームデータ及びサービスシナリオ標識をアップロードする。本実施例のビデオストリームデータは、フロンドエンドデバイス10により採集された、一定の時間幅を有するビデオデータである。
【0020】
本実施例のビデオ標識は、対応するビデオを一意的に標識する。例えば、ビデオ標識は、フロンドエンドデバイス10により当該ビデオに割り当てられる連番であっても良く、連番ではない他の一意的な標識であっても良い。当該ビデオ標識は、文字、アルファベット、数字の何れか一つを採用しても良く、少なくとも二つの種類の組み合わせを採用しても良い。本実施例のサービスシナリオ標識は、フロンドエンドデバイス10がビデオデータを採集する場合のサービスシナリオを標識することができる。例えば、アップロードビデオのユーザは、フロンドエンドデバイス10を起動してビデオデータを採集する場合に、先にフロンドエンドデバイス10においてサービスシナリオを選択することができる。それに応じて、フロンドエンドデバイス10は当該サービスシナリオにおいてビデオストリームデータを採集する場合に、対応的に当該ビデオストリームデータに対応するサービスシナリオ標識を配置する。同様に、本実施例のサービスシナリオ標識は、必要に応じて文字、アルファベット、数字の何れか一つを採用しても良く、少なくとも二つの種類の組み合わせを採用しても良い。そして、本実施例のサービスシナリオ標識は、クラウドサーバ20にフロンドエンドデバイス10からアップロードされたサービスシナリオ標識がどのようなサービスシナリオに対応するかを識別させるように、フロンドエンドデバイス10とクラウドサーバ20に予め定義する必要がある。
【0021】
クラウドサーバ20は、フロンドエンドデバイス10からアップロードされたサービスシナリオ標識、ビデオ標識及びビデオストリームデータに基づいて、ビデオ標識に対応するビデオファイルを生成して記憶する。
【0022】
選択的に、実際の応用において、フロンドエンドデバイス10は、ビデオストリームデータをアップロードする前に、アップロードビデオに対してユーザから入力される他のビデオ情報、例えばビデオ名称、ビデオ領域又はビデオラベルなどを受信することもできる。それに応じて、クラウドサーバ20は、受信されたビデオ名称、ビデオ領域又はビデオラベルのような情報をビデオファイルと共に記憶することができる。
【0023】
前記図2に示された構成図において、ビデオシステムに一つのフロンドエンドデバイス10が備えられることを例として本発明の技術案を説明した。実際の応用において、一つのクラウドサーバ20は、複数のフロンドエンドデバイス10と同時に通信接続されても良い。
【0024】
前記フロンドエンドデバイス10とクラウドサーバ20の機能説明は、ビデオシステムにおいてビデオをアップロードするプロセスに発生する。
【0025】
更に、選択的に、クラウドサーバ20は、ビデオのアップロードが完成した後に、更に記憶されたビデオファイルのビデオ標識及び対応するサービスシナリオ標識に基づいてビデオリストを生成し、ログインされたフロンドエンドデバイス10にビデオリストを送信する。本実施例において、ビデオリストにビデオ標識及び対応するサービスシナリオ標識が含まれることを例とする。実際の応用において、当該ビデオリストにビデオの名称、ビデオラベルのような他のビデオ情報が含まれても良い。それに応じて、フロンドエンドデバイス10は、更にビデオリストを表示する。このように、フロンドエンドデバイス10を使用する第一ユーザは、ビデオリストを観覧することができる。当該第一ユーザは、ビデオの消費ユーザである。当該第一ユーザは、ビデオリストにおけるあるビデオ標識に対応するビデオを観覧しようとする場合に、フロンドエンドデバイス10によりビデオ標識を持つビデオリクエストをトリガすることができる。
【0026】
例えば、この場合に、フロンドエンドデバイス10は、更に第一ユーザがビデオリストに基づいてトリガしたビデオ標識を持つビデオリクエストを受信し、クラウドサーバ20にビデオ標識を持つビデオリクエストを送信する。
【0027】
クラウドサーバ20は、更に受信されたビデオリクエストにおけるビデオ標識に基づいて、記憶されたビデオファイルから対応するビデオファイルを取得し、フロンドエンドデバイス10に対応するビデオファイルを配布する。
【0028】
フロンドエンドデバイス10は、更にクラウドサーバ20から配布されたビデオファイルを受信して再生する。
【0029】
前記実施例の技術案によれば、クラウドサーバ20からフロンドエンドデバイス10にビデオを配布するプロセスを実現することができる。
【0030】
図3は、図2に示されたビデオシステムのサービスシナリオ図である。本実施例のフロンドエンドデバイス10は、アップロード端末及び/又は消費端末を備えることができる。なお、図3の前記実施例において、アップロード端末と消費端末とを同時に備えることを例とする。そのうち、アップロード端末にビデオストリームデータを採集するためのカメラが設置される。なお、アップロード端末は、ビデオをアップロードするための端末であり、消費端末は、ビデオを観覧するための端末である。本実施例において、オンデマンドシナリオとショートビデオシナリオにおいて、アップロード端末と消費端末は、同一の端末実体であっても良く、先にアップロード端末によりビデオをアップロードした後に、消費端末によりビデオを観覧する。その一方、生放送シナリオにおいて、同一の端末がアップロードと再生の機能を同時に実現することができないが、時間帯別に行い、例えば一つの時間帯に生放送者としてビデオのアップロードを行って生放送を実現する一方、別の時間帯に生放送の観覧者としてビデオのダウンロードを行って生放送の観覧を実現することができる。クラウドサーバ20は、アップロードCDNノードと、配布CDNノードと、記憶ノードとを備えることができる。
【0031】
ビデオを採集する場合に、具体的に、フロンドエンドデバイス10におけるアップロード端末におけるカメラによりビデオストリームデータを採集し、アップロード端末により採集されたビデオストリームデータにビデオ標識を配置し、第二ユーザに選択されたサービスシナリオに基づいてビデオストリームデータに対応するサービスシナリオ標識を配置し、その後にアップロード端末によりクラウドサーバ20へビデオ標識、ビデオストリームデータ及びサービスシナリオ標識をアップロードする。本実施例の第二ユーザは、ビデオをアップロードするユーザ、即ちビデオを作成するユーザである。
【0032】
例えば、第二ユーザは、使用された端末、例えばアップロード端末におけるビデオシステムのクライアントをオープンし、その後に「撮影」をクリックしてカメラが撮影し始めるようにトリガした場合に、アップロード端末は、先にサービスシナリオ選択ボックスをポップアップすることができる。例えば、本実施例において、サービスシナリオ選択ボックスにオンデマンドビデオ、生放送ビデオ又はショートビデオが表示され、第二ユーザによりそのうちの何れか一つのサービスシナリオを選択してクリックして確定することができる。それに応じて、アップロード端末は、第二ユーザに選択されたサービスシナリオを検出し、第二ユーザに選択されたサービスシナリオに基づいて、当該ビデオストリームデータに対応するサービスシナリオ標識を配置する。同時に、カメラはビデオストリームデータを採集し始める。オンデマンドシナリオ又はショートビデオであれば、アップロード端末は、ビデオストリームデータを採集した後に、採集されたビデオストリームデータの全てを一括的にクラウドサーバにアップロードすることができる。その一方、生放送シナリオであれば、アップロード端末は、リアルタイム性に応じて、1s、2s、3sのような周期又は他の時間周期を設定することができる。アップロード端末は、一周期のビデオストリームデータを採集する度に、採集されたビデオストリームデータをビデオ標識、サービスシナリオ標識と共にクラウドサーバ20にアップロードする。勿論、オンデマンドとショートビデオシナリオについても、周期毎にクラウドサーバ20にビデオストリームデータをバッチでアップロードすることができる。
【0033】
それに応じて、アップロードCDNノードは、サービスシナリオ標識、ビデオ標識及びビデオストリームデータに基づいて、ビデオ標識に対応するビデオファイルを生成し、ビデオファイルを記憶ノードに記憶する。
【0034】
配布CDNノードは、記憶されたビデオファイル、ビデオ標識及び対応するサービスシナリオ標識に基づいてビデオリストを生成し、ログインされた消費端末にビデオリストを送信する。例えば、図3において、一つのフロンドエンドデバイス10を例とする。この場合に、当該フロンドエンドデバイス10における消費端末に当該ビデオシステムがログインされると、当該消費端末が配布CDNノードから配布されるビデオリストを受信することができる。
【0035】
そして、消費端末は更に、当該ビデオリストを表示する。このように、当該消費端末を使用する第一ユーザは、当該ビデオリストにおける全てのビデオ情報を観覧し、そのうち観覧しようとするビデオ情報を選択することができる。この場合に、第一ユーザは、消費端末によりビデオリクエストをトリガすることができる。例えば、消費端末がタッチパネルである場合に、当該第一ユーザは、ビデオリストの中の一つのビデオ情報を直接にクリックすることにより、一つのビデオリクエストをトリガすることができる。それに応じて、消費端末は更に、第一ユーザがビデオリストに基づいてトリガしたビデオ標識を持つビデオリクエストを検出、受信し、その後にクラウドサーバ20にビデオ標識を持つビデオリクエストを送信する。
【0036】
それに応じて、配布CDNノードは、消費端末から送信されたビデオ標識を持つビデオリクエストを受信し、ビデオリクエストにおけるビデオ標識に基づいて、対応するビデオファイルを取得し、対応する消費端末へビデオファイルを配布する。
【0037】
最後に、消費端末は更に、クラウドサーバから配布されたビデオファイルを受信して再生する。例えば、本実施例において、消費端末は、ビデオファイルを受信した後に、先に中央処理ユニット(Central Processing Unit ;CPU)によりビデオファイルに対応するストリームメディアにおけるキュー元データを、オープングラフィックライブラリ(Open Graphics Library;OpenGL)技術でテクスチャオブジェクトに非同期でロードし、グラフィックプロセッサ(Graphics Processing Unit;GPU)によりカスケード処理でフレームオブジェクトをマウントし、最後に消費端末にレンダリングする。これにより、図3に示されたサービスシナリオにおける端末からクラウドまでのビデオ処理の全手順が完成した。
【0038】
更に、選択的に、本実施例のサービスシナリオは、以下のような種類を含むことができる。
【0039】
サービスシナリオ標識が生放送シナリオ標識である場合に、アップロードCDNノードは、ビデオストリームデータにフレームロスがあるか否かを検出し、ある場合に、挿入フレームアラインメントの方案を採用してビデオ標識に対応するビデオファイルを生成する。
【0040】
本実施例において、ビデオストリームデータを採集するカメラがハードディスクデバイスであるため、発熱又は欠陥などに起因した採集の画面の異常、例えばフレームロスを招く恐れがある。この場合に、生放送が行われる時に、ユーザから流暢にならないように見える。本実施例において、ビデオストリームにおける各フレームビデオデータのタイムスタンプを順次に検出することにより、ビデオストリームデータにフレームロスがあるか否かを判断し、ある場合に、本実施例に挿入フレームアラインメントの方案を採用してビデオ標識に対応するビデオファイルを生成することができる。具体的に、図4は、本発明の挿入フレームアラインメントの方案の模式図である。図4に示されたように、カメラは、timelineがtime0~time nのビデオストリームを採集し、timeのそれぞれについて、当該フレームのビデオデータを対応的に採集し、対応するビデオデータbufferとして記録する。仮に、アップロードCDNノードは、ビデオストリームデータにtime xに対応するビデオデータbuffer xが無くなったと検出した場合に、フレームロスされたビデオデータを順次に前へ一つのフレームの分で移動してこれまで無くなったフレームを補完する。このように処理した後に、図4に示されたように、全体のビデオストリームデータにおけるtimelineがtime0~time n-1であり、対応するビデオデータにもbuffer 0~buffer n-1だけ含まれる。そして、更に、ビデオストリームデータの完全性を確保するために、当該ビデオストリームデータに対してtime nのbuffer nとしてエンディングビデオデータを新たに追加してユーザの体験を増加することができる。本実施例に追加されたエンディングビデオデータは、実際のシナリオのニーズに応じて予め配置されても良い。本実施例の技術案の処理によれば、消費端末側に生放送ビデオを観覧する時に、フレームが無くなった位置に流暢にならない現象が発生することがないが、フレームが無くなった前後における二つのフレームビデオデータの画面の差異が大きくなると、早送り再生が発生する場合がある。
【0041】
サービスシナリオ標識がオンデマンドシナリオである場合に、アップロードCDNノードは、ビデオストリームデータにフレームロスがあるか否かを検出し、ある場合に、フレームロス位置に予め設置された予定画像フレームを挿入し、ビデオ標識に対応するビデオファイルを生成する。オンデマンドシナリオにおいてビデオに対するリアルタイム性の要求が高くないため、アップロードCDNノードはビデオストリームデータにフレームロスが発生したと検出すると、フレームロス位置に予め設置された予定画像フレームを挿入した後に、全てのフレームのビデオデータに基づいて当該ビデオ標識に対応するビデオファイルを生成することができる。
【0042】
サービスシナリオ標識がショートビデオ標識である場合に、アップロードCDNノードは、ビデオストリームデータにフレームロスがあるか否かを検出し、ある場合に、フレームロス位置に予め設置されたシナリオフレームを挿入してインタラクティブを補強し、ビデオ標識に対応するビデオファイルを生成する。ショートビデオシナリオは、オンデマンドシナリオと比べて、ショートビデオシナリオにおけるビデオの時間幅がより短くなり、ユーザとのやりとりを一層に着目することが異なる。従って、ショートビデオシナリオにおいて、アップロードCDNノードはビデオストリームデータにフレームロスが発生したと検出すると、フレームロス位置に予め設置されたシナリオフレームを挿入してインタラクティブを補強した後に、全てのフレームのビデオデータに基づいて、当該ビデオ標識に対応するビデオファイルを生成することができる。
【0043】
本実施例のビデオシステムにおいて、クラウドサーバ20におけるアップロードCDNノードは、ビデオサービス処理を直接に実行することができ、図1に示された従来技術におけるサービス処理デバイスに行われるビデオサービス処理に相当する。これにより、本実施例において、図1と比べて、クラウドサーバ20におけるアップロードCDNノードにビデオサービス処理を直接に実行することができ、クラウドサーバ20のアップロードCDNノードにビデオ処理のサービスを委託することに相当し、ビデオを記憶ノードに記憶した後にビデオサービス処理を行う必要がないため、ビデオサービス処理を早めに行い、ビデオ処理能力をユーザに近接させ、より速い処理応答を実現することができる。これにより、ビデオシステムにおけるビデオ処理のリンクを効率的に短縮し、ビデオ処理の時間遅延を減少し、ビデオ処理の効率を向上することができる。更に、従来技術と比べて、データリンクの伝送を効率的に減少し、ブロードバンドコストを削減することができる。
【0044】
また、本実施例において、前記図1に示された実施例と比べて、フロンドエンドデバイス、例えばアップロード端末と消費端末におけるエンコード/デコードモジュールを直接に省略できるため、従来技術におけるエンコード/デコードの手順を省略し、エンコード/デコードに起因した異常の問題を減少し、ビデオデータのデータアップロード又は配布を早めに完成することにより、更にビデオ処理のリンクを短縮し、ビデオ処理の時間遅延を減少し、ビデオ処理の効率を向上した。
【0045】
更に、従来技術において、アップロード端末及び消費端末にエンコード/デコードモジュールが設置されているため、エンコード/デコードモジュールのハードウェアにおけるチップのバージョンレベルが低くなってリリースができない場合に、エンコード/デコードの処理の負担が大きくなり、ビデオ処理の効率が低くなる。エンコード/デコードモジュールのソフトウェアバージョンを頻繁にリリースする場合に、端末のメモリスペースを消耗し、端末の負担が重くなる。本実施例の技術案を採用すれば、エンコード/デコードモジュールを省略することにより、ユーザによるリリースの必要がなく、アップロード端末及び消費端末におけるビデオシステムのクライアントを簡略化し、ユーザの使用体験を効率的に増強することができる。
【0046】
図5は、本発明のビデオ処理方法の実施例一のフローチャートである。図5に示されたように、本実施例のビデオ処理方法は、具体的に以下のステップを含むことができる。
【0047】
S100において、ビデオストリームデータを採集する。
【0048】
S101において、ビデオストリームデータにビデオ標識及び対応するサービスシナリオ標識を配置する。
【0049】
本実施例において、本実施例のサービスシナリオ標識に対応するサービスシナリオは、生放送シナリオ、オンデマンドシナリオ又はショートビデオシナリオであっても良い。
【0050】
S102において、クラウドサーバがサービスシナリオ標識、ビデオ標識及びビデオストリームデータに基づいてビデオ標識に対応するビデオファイルを生成するように、クラウドサーバへビデオ標識、ビデオストリームデータ及びサービスシナリオ標識をアップロードし、ビデオファイルを記憶する。
【0051】
具体的に、本実施例のビデオ処理方法は、前記図2図3に示されたビデオシステムによるビデオ処理方法である。具体的に、本実施例のステップS100~S102のビデオ処理方法は、フロンドエンドデバイス側において本発明の技術案を説明する。例えば、具体的にフロンドエンドデバイス側におけるアップロード端末は、前記ステップS100~S102を実行することにより、ビデオのアップロードを実現することができる。具体的な実現手順は、前記図2図3に示された実施例の関連記載を参照しても良く、ここでは詳しく説明しない。
【0052】
更に、選択的に、前記図5に示された実施例の技術案を基に、ステップS102においてクラウドサーバにビデオ標識、ビデオストリームデータ及びサービスシナリオ標識をアップロードした後に、以下のステップを含むことができる。
【0053】
(a1)クラウドサーバから送信されたビデオリストを受信する。当該ビデオリストは、クラウドサーバが記憶されたビデオファイルの前記ビデオ標識及び対応するサービスシナリオ標識に基づいて生成するものである。
【0054】
(b1)ビデオリストを表示する。
【0055】
説明すべきなのは、オンデマンドシナリオとショートビデオシナリオについて、本実施例のフロンドエンドデバイスは、アップロード端末としてビデオをアップロードした後に、消費端末としてオンデマンドのビデオ又はショートビデオを観覧しても良い。生放送シナリオについて、フロンドエンドデバイスは、アップロード端末としてビデオを生放送する際に、消費端末として生放送を観覧することができなくなる。しかし、他の時間帯において消費端末として他のアップロード端末における生放送ビデオを観覧することができる。前記図5に示された実施例のステップS100~S102は、アップロード端末がビデオをアップロードする過程であり、オンデマンドシナリオ、生放送シナリオ及びショートビデオシナリオに同時に適用可能である。
【0056】
その一方、ステップ(a1)~(b1)は、フロンドエンドデバイスが消費端末としてビデオリストを受信し表示する過程である。
【0057】
更に、選択的に、ステップ(b1)においてビデオリストを表示した後に、以下のステップを更に含むことができる。
【0058】
(a2)第一ユーザがビデオリストに基づいてトリガしたビデオ標識を持つビデオリクエストを受信する。
【0059】
(b2)クラウドサーバにビデオ標識を持つビデオリクエストを送信する。
【0060】
(c2)クラウドサーバから配布されたビデオファイルを受信し再生する。
【0061】
同様に、ステップ(a2)~(c2)もフロンドエンドデバイスが消費端末としてビデオをリクエストして再生する過程である。なお、第一ユーザは、消費端末を使用するユーザであっても良い。また、選択的に、前記図5に示された実施例においてビデオストリームデータに対応するサービスシナリオ標識を配置することは、アップロード端末側に位置する第二ユーザが選択したサービスシナリオに基づいてビデオストリームデータに対応するサービスシナリオ標識を配置することであっても良い。なお、第二ユーザは、アップロード端末を使用するユーザであっても良い。
【0062】
前記実施例のビデオ処理方法は、具体的に、前記図2図3に示された実施例の関連記載を参照しても良く、ここでは詳しく説明しない。
【0063】
本実施例のビデオ処理方法は、前記技術案を採用すれば、ビデオ処理過程において、エンコード/デコードの手順を省略することにより、ビデオデータのデータアップロード又は配布を早めに完成し、更にビデオ処理のリンクを短縮し、ビデオ処理の時間遅延を減少し、ビデオ処理の効率を向上することができる。
【0064】
更に、本実施例のビデオ処理方法は、エンコード/デコードの手順を必要としないため、ユーザによるリリースを必要とせずに端末側におけるビデオシステムのクライアントを簡略化し、ユーザの使用体験を効率的に増強することができる。
【0065】
図6は、本発明のビデオ処理方法の実施例二のフローチャートである。図6に示されたように、本実施例のビデオ処理方法は、具体的に以下のステップを含むことができる。
【0066】
S200において、フロンドエンドデバイスからアップロードされたビデオ標識、ビデオストリームデータ及びサービスシナリオ標識を受信する。
【0067】
S201において、サービスシナリオ標識、ビデオ標識及びビデオストリームデータに基づいて、ビデオ標識に対応するビデオファイルを生成する。
【0068】
S202において、ビデオファイルを記憶する。
【0069】
例えば、ステップS201においてサービスシナリオ標識、ビデオ標識及びビデオストリームデータに基づいてビデオ標識に対応するビデオファイルを生成することは、以下のような状況を含むことができる。
【0070】
第一種の状況において、サービスシナリオ標識が生放送シナリオ標識である場合に、ビデオストリームデータにフレームロスがあるか否かを検出し、ある場合に、挿入フレームアラインメントの方案を採用してビデオ標識に対応するビデオファイルを生成する。
【0071】
第二種の状況において、サービスシナリオ標識がオンデマンドシナリオである場合に、ビデオストリームデータにフレームロスがあるか否かを検出し、ある場合に、フレームロス位置に予め設置された予定画像フレームを挿入し、ビデオ標識に対応するビデオファイルを生成する。
【0072】
第三種の状況において、サービスシナリオ標識がショートビデオ標識である場合に、ビデオストリームデータにフレームロスがあるか否かを検出し、ある場合に、フレームロス位置に予め設置されたシナリオフレームを挿入してインタラクティブを補強し、ビデオ標識に対応するビデオファイルを生成する。
【0073】
同様に、本実施例のビデオ処理方法も前記図2図3に示されたビデオシステムによるビデオ処理方法である。具体的に、本実施例のステップS200~S202のビデオ処理方法は、クラウドサーバ側に本発明の技術案を説明する。具体的な実現手順は、前記図2図3に示された実施例の関連記載を参照しても良く、ここでは詳しく説明しない。
【0074】
更に、選択的に、ステップS202において前記ビデオファイルを記憶した後に、更に以下のステップを含むことができる。
【0075】
(a3)記憶されたビデオファイルのビデオ標識及び対応するサービスシナリオ標識に基づいて、ビデオリストを生成する。
【0076】
(b3)ログインされたフロンドエンドデバイスにビデオリストを送信してフロンドエンドデバイスにビデオリストを表示させる。
【0077】
更に、選択的に、ステップ(b3)においてログインされたフロンドエンドデバイスにビデオリストを送信した後に、更に以下のステップを含むことができる。
【0078】
(a4)フロンドエンドデバイスから送信されたビデオ標識を持つビデオリクエストを受信する。当該ビデオリクエストは、フロンドエンドデバイスにより受信されたものであって、第一ユーザがビデオリストに基づいてトリガしたものである。
【0079】
(b4)ビデオリクエストにおけるビデオ標識に基づいて、対応するビデオファイルを取得する。
【0080】
(c4)フロンドエンドデバイスがビデオファイルを受信して再生するように、フロンドエンドデバイスにビデオファイルを配布する。
【0081】
本実施例のビデオ処理方法の具体的な実現手順は、前記図2図3に示された実施例の関連記載を参照しても良く、ここでは詳しく説明しない。
【0082】
本実施例のビデオ処理方法は、前記技術案を採用することにより、ビデオに記憶された後にビデオサービス処理を行う必要がなく、クラウドサーバにビデオ処理のサービスを委託することができるため、ビデオサービス処理を早めに行い、ビデオ処理能力をユーザに近接させ、より速い処理応答を実現することができる。これにより、ビデオシステムにおけるビデオ処理のリンクを効率的に短縮し、ビデオ処理の時間遅延を減少し、ビデオ処理の効率を向上することができる。更に、従来技術と比べて、データリンクの伝送を効率的に減少し、ブロードバンドコストを削減することができる。
【0083】
更に、本実施例のビデオ処理方法は、前記技術案を採用すれば、ビデオ処理過程において、エンコード/デコードの手順を省略することにより、ビデオデータのデータアップロード又は配布を早めに完成し、更にビデオ処理のリンクを短縮し、ビデオ処理の時間遅延を減少し、ビデオ処理の効率を向上することができる。
【0084】
更に、本実施例のビデオ処理方法は、エンコード/デコードの手順を必要としないため、ユーザによるリリースが必要なく、端末側のビデオシステムのクライアントを簡略化し、ユーザの使用体験を効率的に増強することができる。
【0085】
図7は、本発明のフロンドエンドデバイスの実施例の構成図である。図7に示されたように、本実施例のフロンドエンドデバイスは、ビデオストリームデータを採集する採集モジュール11と、採集モジュール11により採集されたビデオストリームデータにビデオ標識及び対応するサービスシナリオ標識を配置する配置モジュール12と、クラウドサーバがサービスシナリオ標識、ビデオ標識及びビデオストリームデータに基づいてビデオ標識に対応するビデオファイルを生成するように、クラウドサーバに採集モジュール11により採集されたビデオストリームデータ、配置モジュール12により配置されたビデオ標識及びサービスシナリオ標識をアップロードし、ビデオファイルを記憶する送信モジュール13と、を備える。
【0086】
更に、選択的に、図7に示されたように、本実施例のフロンドエンドデバイスは、更に、クラウドサーバから送信された、クラウドサーバが記憶されたビデオファイルのビデオ標識及び対応するサービスシナリオ標識に基づいて生成されたビデオリストを受信する受信モジュール14と、受信モジュール14により受信されたビデオリストを表示する表示モジュール15と、を備える。
【0087】
更に、選択的に、図7に示されたように、本実施例のフロンドエンドデバイスは更に再生モジュール16を備える。
【0088】
受信モジュール14は更に、第一ユーザがビデオリストに基づいてトリガしたビデオ標識を持つビデオリクエストを受信する。
【0089】
送信モジュール13は更に、クラウドサーバに受信モジュール14により受信されたビデオ標識を持つビデオリクエストを送信する。
【0090】
それに応じて、受信モジュール14は更に、クラウドサーバから配布されたビデオファイルを受信する。
【0091】
再生モジュール16は、受信モジュール14により受信された、クラウドサーバから配布されたビデオファイルを再生する。
【0092】
本実施例のフロンドエンドデバイスは、前記モジュールを採用することにより、ビデオ処理を実現する実現原理及び技術効果が前記の関連方法の実施例と同じである、前記の関連方法の実施例の記載を詳しく参照できるため、ここでは詳しく説明しない。
【0093】
図8は、本発明のクラウドサーバの実施例の構成図である。図8に示されたように、本実施例のクラウドサーバは、フロンドエンドデバイスからアップロードされたビデオ標識、ビデオストリームデータ及びサービスシナリオ標識を受信するアップロードCDNノード21と、サービスシナリオ標識、ビデオ標識及びビデオストリームデータに基づいて、ビデオ標識に対応するビデオファイルを生成するアップロードCDNノード21と、生成されたビデオファイルを記憶ノード22に記憶するアップロードCDNノード21と、を備える。
【0094】
更に、選択的に、図8に示されたように、本実施例のクラウドサーバには、更に配布CDNノード23が備えられる。
【0095】
配布CDNノード23は、記憶ノード22に記憶されたビデオファイルのビデオ標識及び対応するサービスシナリオ標識に基づいてビデオリストを生成し、ログインされたフロンドエンドデバイスにビデオリストを送信することにより、フロンドエンドデバイスにビデオリストを表示させる。
【0096】
更に、配布CDNノード23は更に、フロンドエンドデバイスから送信されたビデオ標識を持つビデオリクエストを受信する。ビデオリクエストは、フロンドエンドデバイスが受信した、第一ユーザがビデオリストに基づいてトリガしたものである。
【0097】
配布CDNノード23は更に、ビデオリクエストにおけるビデオ標識に基づいて、記憶ノード22から対応するビデオファイルを取得する。
【0098】
配布CDNノード23は更に、フロンドエンドデバイスがビデオファイルを受信して再生するように、フロンドエンドデバイスにビデオファイルを配布する。
【0099】
更に、選択的に、アップロードCDNノード21は具体的に、サービスシナリオ標識が生放送シナリオ標識である場合に、ビデオストリームデータにフレームロスがあるか否かを検出し、ある場合に、挿入フレームアラインメントの方案を採用してビデオ標識に対応するビデオファイルを生成し、サービスシナリオ標識がオンデマンドシナリオである場合に、ビデオストリームデータにフレームロスがあるか否かを検出し、ある場合に、フレームロス位置に予め設置された予定画像フレームを挿入し、ビデオ標識に対応するビデオファイルを生成し、サービスシナリオ標識がショートビデオ標識である場合に、ビデオストリームデータにフレームロスがあるか否かを検出し、ある場合に、フレームロス位置に予め設置されたシナリオフレームを挿入してインタラクティブを補強し、ビデオ標識に対応するビデオファイルを生成する。
【0100】
本実施例のクラウドサーバは、前記モジュールを採用することにより、ビデオ処理を実現する実現原理及び技術効果が前記の関連方法の実施例と同じである、前記の関連方法の実施例の記載を詳しく参照できるため、ここでは詳しく説明しない。
【0101】
図9は、本発明のコンピュータデバイスの実施例の構成図である。図9に示されたように、本実施例のコンピュータデバイスは、一つ又は複数のプロセッサ30と、一つ又は複数のプログラムを記憶するメモリ40と、を備える。メモリ40に記憶された一つ又は複数のプログラムが一つ又は複数のプロセッサ30により実行されると、一つ又は複数のプロセッサ30に前記図5図6に示された実施例のビデオ処理方法を実現させる。図9に示された実施例は、複数のプロセッサ30を備えることを例とする。本実施例のコンピュータデバイスは、前記図5に示された実施例のビデオ処理方法を実現するためのフロンドエンドデバイスであっても良く、前記図6に示された実施例のビデオ処理方法を実現するためのクラウドサーバであっても良い。
【0102】
例えば、図10は、本発明により提供されるコンピュータデバイスの例示図である。図10は、本発明の実施方式を実現可能な例示的なコンピュータデバイス12aのブロック図を示した。図10に示されたコンピュータデバイス12aは、一つの例示に過ぎず、本発明の実施例の機能及び使用範囲に制限しない。
【0103】
図10に示されたように、コンピュータデバイス12aは、汎用コンピューティングデバイスの形で表現される。コンピュータデバイス12aのコンポーネントは、一つ又は複数のプロセッサ16aと、システムメモリ28aと、異なるシステムコンポーネント(システムメモリ28aとプロセッサ16aを含む)を接続するバス18aを含むが、それらに限定されない。
【0104】
バス18aは、幾つかの種類のバス構造のうち一つ又は複数を示し、メモリバス又はメモリコントローラ、周辺バス、グラフィックスアクセラレーションポート、プロセッサ或いは複数のバス構造のうち何れか一つのバス構造を使用するローカルエリアバスを含む。例えば、これらのアーキテクチャは、工業標準アーキテクチャ(ISA)バス、マイクロチャンネルアーキテクチャ(MAC)バス、強化型ISAバス、ビデオ電子標準協会(VESA)ローカルエリアバス及びペリフェラルコンポーネントインターコネクト(PCI)バスを含むが、それらに限定されない。
【0105】
コンピュータデバイス12aは、一般的に複数種のコンピュータシステム読取可能な媒体を含む。これらの媒体は、コンピュータデバイス12aからアクセス可能な任意の使用可能な媒体であっても良く、揮発性及び不揮発性媒体、リムーバブル媒体及び固定媒体を含む。
【0106】
システムメモリ28aには、揮発性メモリの形のコンピュータシステム読取可能な媒体、例えばランダムアクセスメモリ(RAM)30a及び/又は高速キャッシュメモリ32aが含まれても良い。コンピュータデバイス12aは更に、他のリムーバブル/固定的、揮発的/不揮発的なコンピュータシステム記憶媒体を含んでも良い。例として、記憶システム34aは、固定な不揮発性磁気媒体(図10に示されていないが、一般的に「ハードディスクドライバ」と呼ばれる)を読み書きすることができる。図10に示されていないが、リムーバブルな不揮発性磁気ディスク(例えば「フロッピーディスク」)を読み書きする磁気ディスクドライバ、及びリムーバブルな不揮発性光ディスク(例えばCD-ROM、DVD-ROM又は他の光メディア)を読み書きする光ディスクドライバを提供可能である。この場合に、各ドライバは、一つ又は複数のデータメディアインターフェースを介してバス18aと接続可能である。システムメモリ28aは、本発明の前記図2図6の各実施例の機能を実行するように配置される1セット(例えば少なくとも一つ)のプログラムモジュールを具備する少なくとも一つのプログラム製品を含んでも良い。
【0107】
1セット(少なくとも一つ)のプログラムモジュール42aを具備するプログラム/実用ツール40aは、例えばシステムメモリ28aに記憶されてもよい。このようなプログラムモジュール42aは、オペレーティングシステム、一つ又は複数のアプリプログラム、他のプログラムモジュール及びプログラムデータを含むが、それらに限定されない。これらの例示のうちの何れか一つ、或いはある組み合わせは、ネットワーク環境の実現を含むことが可能である。プログラムモジュール42aは、一般的に本発明に説明されている前記図2図6の実施例における機能及び/又は方法を実行する。
【0108】
コンピュータデバイス12aは、一つ又は複数の外部デバイス14a(例えばキーボード、ポインティングデバイス、ディスプレー24aなど)と通信しても良く、ユーザと当該コンピュータデバイス12aとのインタラクションを可能にする一つ又は複数のデバイスと通信しても良く、及び/又は当該コンピュータデバイス12aと一つ又は複数の他のコンピューティングデバイスとを通信可能にする任意のデバイス(例えばネットワークカード、モデムなど)と通信しても良い。このような通信は、入力/出力(I/O)インターフェース22aにより実行可能である。更に、コンピュータデバイス12aは、ネットワークアダプタ20aを介して一つ又は複数のネットワーク(例えばローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)及び/又は公衆ネットワーク、例えばインターネット)と通信しても良い。図面に示されたように、ネットワークアダプタ20aは、バス18aによりコンピュータデバイス12aにおける他のモジュールと通信する。理解すべきなのは、未図示であるが、コンピュータデバイス12aと合わせて他のハードウェア及び/又はソフトウェアモジュールを使用しても良い。他のハードウェア及び/又はソフトウェアモジュールは、マイクロコード、デバイスドライバ、冗長処理ユニット、外部磁気ディスク駆動アレー、RAIDシステム、磁気テープドライバ及びデータバックアップ記憶システムなどを含むが、それらに限定されない。
【0109】
プロセッサ16aは、システムメモリ28aに記憶されているプログラムを実行することにより、各種の機能応用及びデータ処理を実行し、例えば前記実施例に示されたビデオ処理方法を実現する。
【0110】
本発明は更に、コンピュータプログラムが記憶されており、当該プログラムがプロセッサにより実行されると、前記実施例に示されたビデオ処理方法を実現するコンピュータに読取可能な媒体を提供した。
【0111】
本実施例のコンピュータに読取可能な媒体は、前記図10に示された実施例におけるシステムメモリ28aにおけるRAM30a、及び/又はキャッシュメモリ32a、及び/又は記憶システム34aを備えることができる。
【0112】
科学技術の発展に従って、コンピュータプログラムの伝送手段は有形の媒体に限定されず、ネットワークから直接にダウンロードされても良く、他の方式を採用して取得されても良い。従って、本実施例におけるコンピュータに読取可能な媒体は、有形の媒体だけではなく、無形の媒体も含むことができる。
【0113】
本実施例のコンピュータに読取可能な媒体は、一つ又は複数のコンピュータ読取可能な媒体の任意の組み合わせを採用可能である。コンピュータ読取可能な媒体は、コンピュータ読取可能な信号媒体又はコンピュータ読取可能な記憶媒体であっても良い。コンピュータ読取可能な記憶媒体は、例えば電気、磁気、光、電磁気、赤外線、半導体のシステム、装置又は素子、或いは任意の組み合わせであっても良く、それらに限定されない。コンピュータ読取可能な記憶媒体の更なる具体的な例(網羅的ではない列挙)は、一つ又は複数の導線を備える電気的な接続、リムーバブルコンピュータ磁気ディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取専用メモリ(ROM)、消去可能なプログラミング読取専用メモリ(EPROM又はフラッシュ)、光ファイバ、携帯可能なコンパクト磁気ディスク読取専用メモリ(CD-ROM)、光学記憶素子、磁気記憶素子、或いは前記の任意の組み合わせを含む。本願において、コンピュータ読取可能な記憶媒体は、プログラムを含むか記憶する任意の有形の媒体であっても良い。当該プログラムは、コマンド実行システム、装置又は素子に使用され、或いはそれらと組み合わせて使用されても良い。
【0114】
コンピュータ読取可能な信号媒体は、ベースバンドに伝送され或いはキャリアの一部として伝送され、コンピュータ読取可能なプログラムコードがロードされるデータ信号を含んでも良い。このような伝送されるデータ信号は、各種の形式を採用しても良く、電磁気信号、光信号又は前記の任意の適当の組み合わせを含むが、それらに限定されない。コンピュータ読取可能な信号媒体は、コンピュータ読取可能な記憶媒体以外の任意のコンピュータ読取可能な媒体であっても良い。当該コンピュータ読取可能な媒体は、コマンド実行システム、装置又は素子に使用され又はそれらと組み合わせて使用されるプログラムを送信し、伝播し又は伝送することができる。
【0115】
コンピュータ読取可能な媒体に含まれるプログラムコードは、任意の適当の媒体で伝送されても良く、無線、電線、光ケーブル、RFなど、或いは前記の任意の適当の組み合わせを含むが、それらに限定されない。
【0116】
一つ又は複数種のプログラミング言語又はそれらの組み合わせで本出願の操作を実行するためのコンピュータプログラムコードをプログラミングすることができる。前記プログラミング言語には、Java(登録商標)、Smalltalk、C++のようなオブジェクト指向プログラミング言語が含まれ、更にC言語又は類似のプログラミング言語のような通常の手続き型プログラミング言語が含まれる。プログラムコードは、全体がユーザコンピュータに実行されても良く、一部がユーザコンピュータに実行されても良く、一つの独立なパッケージとして実行されても良く、一部がユーザコンピュータに実行され且つ一部がリモートコンピュータに実行されても良く、或いは全体がリモートコンピュータ又はサーバに実行されても良い。リモートコンピュータに関する場合に、リモートコンピュータはローカルエリアネットワーク(LAN)又はワイドエリアネットワーク(WAN)を含む任意の種類のネットワークによりユーザコンピュータに接続されても良く、或いは外部のコンピュータ(例えばインターネットサービスプロバイダを利用してインターネットにより接続する)に接続されても良い。
【0117】
本発明に提供された幾つかの実施例において、開示されたシステム、装置及び方法などが他の手段で実現可能であることを理解すべきである。例えば、いままで説明された装置の実施例は、例示的なものに過ぎない。例えば、前記ユニットの分割は、ロジック機能の分割に過ぎず、実際の実現において他の分割手段もある。
【0118】
前記分離部品として説明されたユニットは、物理的な分離であってもなくても良い。ユニットとして表示された部品は、物理ユニットであってもなくても良い。つまり、一箇所に位置されても良く、複数のネットワークユニットに分散されても良い。実際の必要に応じて一部又は全てのユニットを選択して本実施例の技術案の目的を実現可能である。
【0119】
また、本発明の各実施例における各機能ユニットは、一つの処理ユニットに集積されても良く、各ユニットが独自で物理的に存在しても良く、二つ又はそれ以上のユニットが一つのユニットに集積されても良い。前記集積されたユニットは、ハードウェアで実現されても良く、ハードウェアと共にソフトウェア機能ユニットで実現されても良い。
【0120】
前記ソフトウェア機能ユニットで実現される集積ユニットは、一つのコンピュータ読取可能な記憶媒体に記憶されても良い。前記ソフトウェア機能ユニットは、一つの記憶媒体に記憶されており、一つのコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ又はネットワークデバイスなどであっても良い)又はプロセッサ(processor)が本発明の各実施例における前記方法の一部のステップを実行できるように幾つかの指令を含む。前記の記憶媒体には、Uディスク、リムーバブルハードディスク、読取専用メモリ(ROM、Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク又は光ディスクのような、プログラムコードを記憶可能な各種の媒体が含まれる。
【0121】
前記の説明は本発明の好適な実施例に過ぎず、本発明を制限しない。本発明の構想及び要旨においてなされる任意の補正、等価の置換、改善などであれば、本発明の保護範囲に含まれる。
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