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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-16
(45)【発行日】2022-08-24
(54)【発明の名称】コネクタ
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/50 20060101AFI20220817BHJP
   H01R 13/405 20060101ALI20220817BHJP
   H01R 4/38 20060101ALI20220817BHJP
【FI】
H01R13/50
H01R13/405
H01R4/38 C
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2020522107
(86)(22)【出願日】2019-05-20
(86)【国際出願番号】 JP2019019849
(87)【国際公開番号】W WO2019230468
(87)【国際公開日】2019-12-05
【審査請求日】2020-07-02
(31)【優先権主張番号】P 2018101268
(32)【優先日】2018-05-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000183406
【氏名又は名称】住友電装株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001036
【氏名又は名称】特許業務法人暁合同特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】宮本 長
【審査官】濱田 莉菜子
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-016384(JP,A)
【文献】特開2017-134969(JP,A)
【文献】特開2017-107683(JP,A)
【文献】特開2017-010640(JP,A)
【文献】特開2016-012420(JP,A)
【文献】登録実用新案第3160343(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 13/40-13/72
H01R 9/22
H01R 4/34
H01R 4/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒状の本体部を有し、前記本体部には、一の方向に開口する第1開口部が設けられた樹脂製のハウジングと、前記ハウジングに一部が埋設された導電金属製の端子と、を備えるコネクタであって、
前記本体部の底部には、板状の底壁が設けられており、前記底壁には、前記一の方向に開口する第2開口部が前記第1開口部に連通して設けられており、
前記端子は、
前記ハウジングの前記第1開口部及び前記第2開口部内の一の内壁から、前記一の内壁と対向する二の内壁に向かう二の方向に突出し、前記一の方向に変位する基端部と、
前記二の方向に延びて設けられ、前記第1開口部及び前記第2開口部から露出して相手側機器と接続される接続部と、
前記基端部の前記二の方向の端部と、前記接続部の前記二の方向と逆方向の端部とを連結する連結部と、を備え、
前記基端部と前記接続部とは、前記一の方向及び前記二の方向と直交する三の方向から視て異なる軸上に配されており、
前記基端部の全長は、前記基端部と前記接続部との間の前記一の方向の長さ以上であるコネクタ。
【請求項2】
前記基端部と前記接続部とは、前記一の方向から視て異なる軸上に配されている請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記接続部は、板状をなし、前記接続部の板面には、前記相手側機器と接続される接続孔が開口して設けられている請求項1に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記接続部の前記接続孔は、前記一の内壁よりも前記二の内壁に近い位置に設けられている請求項3に記載のコネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書によって開示される技術は、コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のコネクタの一例として、特開2017-134969号公報(下記特許文献1)に記載のコネクタが知られている。このコネクタは、前後方向にやや細長い長円形状をなす作業筒部を有するハウジングと、ハウジングにインサート成形により一部が埋設された端子と、を備えている。端子は、作業筒部の内壁から前方に突出する突出部と、突出部の前端から下方に延びる連結部と、連結部の下端部から前方に延びる接続部と、を有する。接続部には、上下方向に貫通する挿通孔が形成されており、この挿通孔内に、ボルトが挿通されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2017-134969号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ボルトを端子の接続部の挿通孔内に挿通し、相手側に締結すると、端子の突出部と作業筒部の内壁との界面に応力が生じ、作業筒部の内壁に負荷がかかることになる。特に、コネクタの端子を大電流用端子とする場合、端子の板厚が一般的な端子と比較して厚くなるため、端子の突出部と作業筒部の内壁との界面にかかる応力がさらに増加することになる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書で開示されるコネクタは、一の方向に開口する開口部を有する樹脂製のハウジングと、前記ハウジングに一部が埋設された導電金属製の端子と、を備えるコネクタであって、前記端子は、前記ハウジングの前記開口部内の一の内壁から、前記一の内壁と対向する二の内壁に向かう二の方向に突出する基端部と、前記二の方向に延びて設けられ、相手側機器と接続される接続部と、前記基端部の前記二の方向の端部と、前記接続部の前記二の方向と逆方向の端部とを連結する連結部と、を備え、前記基端部と前記接続部とは、前記一の方向及び前記二の方向と直交する三の方向から視て異なる軸上に配されており、前記基端部の全長は、前記基端部と前記接続部との間の前記一の方向の長さ以上である。
また、本明細書で開示されるコネクタは、一の方向に開口部を有するハウジングと、前記ハウジング内に配置され、前記ハウジングの内壁を貫通する端子と、を備えるコネクタであって、前記端子は、前記端子の貫通方向である二の方向に前記内壁から突出する部分を含む基端部と、前記二の方向に伸びて設けられると共に、前記一の方向において前記基端部と所定の距離に離間されて設けられ、相手側機器と接続される接続部と、前記基端部と前記接続部とを電気的に接続する連結部と、を備え、前記基端部のうち、前記内壁から突出する部分の前記二の方向長さは、前記連結部の前記一の方向における長さ以上である。
【0006】
端子の接続部を相手側機器に、例えばボルトにより締結して接続する際に、接続部は、締結方向に若干変位することとなるが、基端部も連結部を介して締結方向に変位し、これにより、基端部とハウジングの内壁との界面に応力が加わることとなる。このとき、基端部の全長は、基端部と接続部との間の一の方向の長さ以上となっているため、基端部のハウジングの内壁側の変位量は、接続部の変位量よりも、基端部の全長が基端部と接続部との間の一の方向の長さ未満である場合と比較して、小さくなる。これにより、基端部とハウジングの内壁との界面にかかる応力は低減される。また、基端部の全長が長くなることにより、基端部は撓み易くなり、接続部にかかる応力は基端部全体に分散されるため、基端部とハウジングの内壁との界面にかかる応力は低減される。
また、基端部と接続部とは、三の方向から視て異なる軸上に配されており、基端部と接続部とは連結部により連結されていることから、端子は、全体としてクランク状をなすこととなる。これにより、接続部にかかる応力は、基端部及び連結部にそれぞれ分散されるため、基端部とハウジングの内壁との界面にかかる応力は低減される。このように、端子をクランク状にすることで、ハウジングの開口部内における限られたスペースで、基端部とハウジングの内壁との界面にかかる応力を低減することができる。
【0007】
また、前記基端部と前記接続部とは、前記一の方向から視て異なる軸上に配されている構成としても良い。
【0008】
基端部と接続部とは、一の方向から視て異なる軸上に配されているため、連結部の長さは、基端部と接続部とが一の方向から視て同軸上に配されている構成と比較して長くなる。これにより、基端部のハウジングの内壁側の変位量は、接続部の変位量よりも小さくなり、基端部とハウジングの内壁との界面にかかる応力は低減される。
【0009】
また、前記接続部は、板状をなし、前記接続部の板面には、前記相手側機器と接続される接続孔が開口して設けられている構成としても良い。
【0010】
接続部に接続孔を設けることで、端子を相手側機器にボルトで締結することができる。
【0011】
また、前記接続部の前記接続孔は、前記一の内壁よりも前記二の内壁に近い位置に設けられている構成としても良い。
【0012】
接続孔は一の内壁よりも二の内壁に近い位置に設けられているため、接続孔が一の内壁に近い位置に設けられている構成と比較して、接続孔の位置は、平面視上、基端部とハウジングの内壁との界面から離れ、その分、接続孔から基端部とハウジングの内壁との界面までの端子上の経路は長くなる。これにより、基端部のハウジングの内壁側の変位量は、接続部の変位量よりも小さくなり、基端部とハウジングの内壁との界面にかかる応力は低減される。
【発明の効果】
【0013】
本明細書に開示されるコネクタによれば、ハウジングの内壁と端子の基端部との界面にかかる応力を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本実施形態におけるコネクタの平面図
図2】コネクタの正面図
図3図1におけるA-A断面図
図4図1におけるB-B断面図
【発明を実施するための形態】
【0015】
<実施形態>
図1から図4を参照して本実施形態を説明する。本実施形態のコネクタ10は、車両のインバータ(以降、「相手側機器」とする。)に接続されるコネクタであって、図1に示すように、車両側に取付けられる取付板12と、相手側機器に接続される導電金属製の3つの端子14と、取付板12及び端子14と一体に成形された樹脂製のハウジング16と、を備えている。以降の説明では、上方(一の方向)、前方(二の方向)、及び、右方(三の方向)は図1から図4に図示される方向とする。
【0016】
ハウジング16は、図3に示すように、筒状の本体部18と、一対の保護壁20と、電線モールド部22と、を備えており、電線モールド部22は、図1に示すように、3つ設けられている。本体部18には、上方に開口する第1開口部(開口部)24が設けられており、第1開口部24は、図1に示すように、平面視上、左右方向に長い長孔状に開口して設けられている。また、本体部18の底部には、板状の底壁28が設けられており、底壁28には、第2開口部30が開口して設けられている。
【0017】
一対の保護壁20は、図2に示すように、板状をなしており、第2開口部30の左右両側の開口縁から、下方にそれぞれ突出して設けられている。保護壁20は、図3に示すように、右方から視て、本体部18の第2開口部30から下方に露出する端子14の一部(後述する連結部38の一部、及び、接続部36)と重複する位置に設けられている。これにより、コネクタ10の取付け時に、車両のパネル等が側方から端子14に接触することが抑制される。
【0018】
3つの電線モールド部22は、図1図2に示すように、前後方向に長い円筒状をなし、本体部18の外周の後面から、後方にそれぞれ突出して設けられている。3つの電線モールド部22は、左右方向に所定の間隔を開けて配されている。
【0019】
取付板12は、金属製の板状をなしており、取付板12の板面上には、図3に示すように、取付板側開口部32が開口して設けられている。取付板12の取付板側開口部32の開口縁は、本体部18内に埋設されており、これにより、本体部18は、取付板12に固定されている。
【0020】
端子14は、図3に示すように、本体部18の後面側の内壁26Aから、後面側の内壁26Aと対向する前面側の内壁26Bに向かう方向(即ち、前方)に突出する板状の基端部34と、前後方向に長い板状をなし、相手側機器に接続される接続部36と、基端部34の前端部及び接続部36の後端部をそれぞれ連結する板状の連結部38と、を備えている。
【0021】
3つの端子14は、図1に示すように、左右方向に所定の間隔を開けて配されている。端子14の基端部34より後方側の部位は、図示しないものの、電線接続部とされ、電線接続部は、本体部18内に埋設されている。3つの端子14の電線接続部には、前後方向に延びる電線42の芯線がそれぞれ電気的に接続されている。3つの電線42の前端部側は、3つの電線モールド部22内にそれぞれ埋設されており、これにより、3つの電線42はハウジング16にそれぞれ保持されている。
【0022】
図3に示すように、端子14の基端部34の軸S1と接続部36の軸S2とは、右方から視て異なる軸上に配されており、接続部36の軸S2は、基端部34の軸S1よりも下方に位置しており、端子14は、全体としてクランク状をなしている。また、基端部34の前端部と接続部36の後端部とは、図3に示すように、前後方向の位置が同じとなっており、連結部38は、基端部34及び接続部36と直交している。
【0023】
図3に示すように、基端部34の前後方向の長さ(全長)L1は、基端部34と接続部36との間の上下方向の長さL2以上の長さとなるように設定されており、本実施形態では、長さL1は、長さL2と略同じ長さとされる。
【0024】
端子14の基端部34の軸S1と接続部36の軸S2とは、図1に示すように、平面視上、異なる軸上に配されている。これにより、図4に示すように、連結部38は、左右方向に曲がった形状をなしている。
【0025】
接続部36の板面上には、図1に示すように、相手側機器と接続される接続孔40が開口して設けられている。接続孔40は、本体部18の後面側の内壁26Aよりも、前面側の内壁26Bに近い位置に設けられている。
【0026】
次に、本実施形態の作用について説明する。
端子14の接続孔40に図示しないボルトを挿通し、端子14の接続部36を相手側機器に接続すると、端子14の接続部36は、ボルトの締結方向(上下方向)に若干変位する。これにより、基端部34も連結部38を介して、上下方向に変位することとなる。さらに、基端部34が上下方向に変位することで、基端部34と本体部18の内壁26Aとの界面に応力が加わることとなる。このとき、基端部34の長さL1は、長さL2と略同じ長さとなっているため、基端部34の内壁26A側の変位量は、接続部36の変位量よりも、基端部34の長さL1が長さL2未満である場合と比較して、小さくなる。これにより、基端部34と内壁26Aとの界面にかかる応力は低減される。また、基端部34の長さL1は長さL2と略同じ長さとなっているため、長さL1が長さL2未満の場合と比較して、基端部34は撓み易くなり、接続部36にかかる応力は基端部34全体に分散されるため、基端部34と内壁26Aとの界面にかかる応力は低減される。
【0027】
また、端子14は、全体としてクランク状をなしており、接続部36にかかる応力は、基端部34及び連結部38にそれぞれ分散されるため、基端部34と内壁26Aとの界面にかかる応力は低減される。このように、端子14をクランク状にすることで、本体部18の第1開口部24内における限られたスペースで、基端部34と内壁26Aとの界面にかかる応力を低減することができる。
【0028】
また、基端部34の軸S1と接続部36の軸S2とは、図1に示すように、平面視上、異なる軸上に配されているため、連結部38の上下方向の長さは、基端部34の軸S1と接続部36の軸S2とが平面視上、同軸上に配されている構成と比較して長くなる。これにより、基端部34の内壁26A側の変位量は抑えられ、基端部34と内壁26Aとのとの界面にかかる応力は低減される。
【0029】
また、接続孔40は基端部34の後面側の内壁26Aよりも、前面側の内壁26Bに近い位置に設けられているため、接続孔40が内壁26Aに近い位置に設けられている構成と比較して、接続孔40の位置は、平面視上、基端部34と内壁26Aとの界面から離れ、その分、接続孔40から、基端部34と後面側の内壁26Aとの界面までの端子上の経路は長くなる。これにより、基端部34の内壁26A側の変位量は抑えられ、基端部34と内壁26Aとの界面にかかる応力は低減される。
【0030】
以上のように本実施形態によれば、端子14の接続部36を相手側機器に、例えばボルトにより締結して接続する際に、接続部36は、締結方向に若干変位することとなるが、基端部34も連結部38を介して締結方向に変位し、これにより、基端部34とハウジング16の後面側の内壁(内壁)26Aとの界面に応力が加わることとなる。このとき、基端部34の長さ(全長)L1は、基端部34と接続部36との間の一の方向の長さL2以上となっているため、基端部34のハウジング16の後面側の内壁(内壁)26A側の変位量は、接続部36の変位量よりも、基端部34の長さ(全長)L1が基端部34と接続部36との間の一の方向の長さL2未満である場合と比較して、小さくなる。これにより、基端部34とハウジング16の後面側の内壁(内壁)26Aとの界面にかかる応力は低減される。また、基端部34の長さ(全長)L1が長くなることにより、基端部34は撓み易くなり、接続部36にかかる応力は基端部34全体に分散されるため、基端部34とハウジング16の後面側の内壁(内壁)26Aとの界面にかかる応力は低減される。
また、基端部34と接続部36とは、右方から視て異なる軸上に配されており、基端部34と接続部36とは連結部38により連結されていることから、端子14は、全体としてクランク状をなすこととなる。これにより、接続部36にかかる応力は、基端部34及び連結部38にそれぞれ分散されるため、基端部34とハウジング16の後面側の内壁(内壁)26Aとの界面にかかる応力は低減される。このように、端子14をクランク状にすることで、ハウジング16の第1開口部(開口部)24内における限られたスペースで、基端部34とハウジング16の後面側の内壁(内壁)26Aとの界面にかかる応力を低減することができる。
【0031】
また、基端部34と接続部36とは、一の方向から視て異なる軸上に配されているため、連結部38の長さは、基端部34と接続部36とが一の方向から視て同軸上に配されている構成と比較して長くなる。これにより、基端部34のハウジング16の後面側の内壁(内壁)26A側の変位量は、接続部36の変位量よりも小さくなり、基端部34とハウジング16の後面側の内壁(内壁)26Aとの界面にかかる応力は低減される。
【0032】
また、接続部36に接続孔40を設けることで、端子14を相手側機器にボルトで締結することができる。
【0033】
また、接続孔40は後面側の内壁(一の内壁)26Aよりも前面側の内壁(二の内壁)26Bに近い位置に設けられているため、接続孔40が後面側の内壁(一の内壁)26Aに近い位置に設けられている構成と比較して、接続孔40の位置は、平面視上、基端部34とハウジング16の後面側の内壁(内壁)26Aとの界面から離れ、その分、接続孔40から基端部34とハウジング16の後面側の内壁(内壁)26Aとの界面までの端子14上の経路は長くなる。これにより、基端部34のハウジング16の内壁26A側の変位量は、接続部36の変位量よりも小さくなり、基端部34とハウジング16の後面側の内壁(内壁)26Aとの界面にかかる応力は低減される。
【0034】
<他の実施形態>
本明細書によって開示される技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような種々の態様も含まれる。
(1)本実施形態では、基端部34の長さL1は、長さL2と略同じ長さとしたが、長さL2よりも長くしても良い。
(2)本実施形態では、接続部36の軸S2は、基端部34の軸S1よりも下方に位置する構成としたが、上方に位置する構成としても良い。
(3)本実施形態では、基端部34の前端部と接続部36の後端部とは、前後方向の位置が同じとする構成としたが、異なる位置であっても良い。例えば、接続部の後端部は、基端部の前端部よりも後方に位置し、端子は、全体としてZ形状をなす構成としても良い。また、接続部の後端部は、基端部の前端部よりも前方に位置し、連結部は、基端部の前端部から接続部の後端部に向けて下方に傾斜する構成としても良い。
(4)本実施形態では、端子14は、3つである構成としたが、2つ以下としても良いし、4つ以上の構成としても良い。
(5)なお、本実施形態では、便宜上、基端部を一の内壁から突出する部分としても良い。すなわち、基端部とハウジングの内壁との界面にかかる応力が低減できる範囲で適宜設定できることは言うまでも無い。
【符号の説明】
【0035】
10:コネクタ
14:端子
16:ハウジング
24:第1開口部(開口部)
26:内壁
26A:後面側の内壁(一の内壁)
26B:前面側の内壁(二の内壁)
34:基端部
36:接続部
38:連結部
40:接続孔
S1:軸
S2:軸
L1:長さ
L2:長さ
図1
図2
図3
図4