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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-16
(45)【発行日】2022-08-24
(54)【発明の名称】光学フィルムの切断位置決定方法
(51)【国際特許分類】
   G02B 5/30 20060101AFI20220817BHJP
   B26D 7/28 20060101ALI20220817BHJP
   B26D 5/34 20060101ALI20220817BHJP
   G01N 21/892 20060101ALI20220817BHJP
【FI】
G02B5/30
B26D7/28
B26D5/34 C
G01N21/892 A
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2020570571
(86)(22)【出願日】2019-09-27
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-10-21
(86)【国際出願番号】 KR2019012659
(87)【国際公開番号】W WO2020067810
(87)【国際公開日】2020-04-02
【審査請求日】2020-12-17
(31)【優先権主張番号】10-2018-0115900
(32)【優先日】2018-09-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521241281
【氏名又は名称】杉金光電(蘇州)有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100132883
【弁理士】
【氏名又は名称】森川 泰司
(74)【代理人】
【識別番号】100183955
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 悟郎
(74)【代理人】
【識別番号】100197701
【弁理士】
【氏名又は名称】長野 正
(74)【代理人】
【識別番号】100180334
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 洋美
(74)【代理人】
【識別番号】100136342
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 成美
(74)【代理人】
【識別番号】100214813
【弁理士】
【氏名又は名称】中嶋 幸江
(74)【代理人】
【識別番号】100177149
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 浩義
(74)【代理人】
【識別番号】100194179
【弁理士】
【氏名又は名称】中澤 泰宏
(72)【発明者】
【氏名】ソン・キ・ホ
(72)【発明者】
【氏名】ムン・チョン・クァク
(72)【発明者】
【氏名】ウン・ジン・ジャン
(72)【発明者】
【氏名】チャン・ス・キム
(72)【発明者】
【氏名】キュ・ファン・イ
【審査官】沖村 美由
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2009/128122(WO,A1)
【文献】特開2005-053774(JP,A)
【文献】特開2002-113691(JP,A)
【文献】特開2012-021834(JP,A)
【文献】実開平05-009898(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2017/0341361(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B5/30
G01N21/84-21/958
B26D5/00-11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
長く延びた光学フィルムを、長手方向に間隔をおいて幅方向に沿って切断して複数の光学フィルムシート片を形成するための前記光学フィルムの切断位置を決定する方法であって、
(a)前記光学フィルムの欠陥位置を前記光学フィルムの長手方向を基準として予め情報化するステップと、
(b)前記光学フィルムの長手方向への正常切断間隔条件および最小切断間隔条件と、前記光学フィルムの欠陥位置情報とに基づき、前記光学フィルムの全領域を複数の前記切断位置を導出するための複数の大区間計算領域に区分するステップと、
(c)前記複数の大区間計算領域のうち、前記光学フィルムの長手方向の順に前記切断位置がすべて決定されていない領域から前記切断位置を決定するステップと、を含
前記(b)ステップは、
(b-1)最初のセッティング位置および欠陥のいずれか1つと、そのいずれか1つと互いに隣接した欠陥との間の判断対象領域のうち、前記正常切断間隔が少なくとも1つ含まれ得る正常領域を前記切断位置を導出するための第1小区間計算領域に設定し、最初のセッティング位置および欠陥のいずれか1つと、そのいずれか1つと互いに隣接した欠陥との間の判断対象領域のうち、前記正常切断間隔が含まれ得ない不良領域が互いに連続している場合は、前記連続している不良領域をすべて含めて前記切断位置を導出するための第2小区間計算領域に設定するステップと、
(b-2)前記(b-1)ステップにより設定された前記小区間計算領域内に前記正常切断間隔が最大に含まれ得る正常切断最大数量を算出するステップと、
(b-3)いずれか1つの小区間計算領域を含めてその後の小区間計算領域に対して、前記小区間計算領域の長さから前記正常切断間隔と前記正常切断最大数量との積を引いた後の残り(以下、小区間計算領域の残り)が、前記最小切断間隔より最初に小さい小区間計算領域までを大区間計算領域に区分するステップと、を含む、光学フィルムの切断位置決定方法。
【請求項2】
前記切断位置は、前記欠陥とは予め定めた最小隔離距離以上の隔離距離を維持するように決定され、
前記(b-2)ステップにおいて、前記正常切断最大数量は、前記小区間計算領域の長さから前記最小隔離距離の2倍を引いた値を、前記正常切断間隔で割って算出される整数値である、請求項に記載の光学フィルムの切断位置決定方法。
【請求項3】
前記(c)ステップは、
前記大区間計算領域内の複数の小区間計算領域のうち、前記小区間計算領域の残りが小さい順に前記小区間計算領域を選択して前記小区間計算領域内での切断位置を決定する、請求項またはに記載の光学フィルムの切断位置決定方法。
【請求項4】
前記(c)ステップは、
(c-1)前記光学フィルムの長手方向の順に前記選択された小区間計算領域、前の小区間計算領域および後の小区間計算領域の各小区間計算領域の残りと、前記最小切断間隔とに基づき、前記選択された小区間計算領域内での切断位置を決定するステップを含む、請求項に記載の光学フィルムの切断位置決定方法。
【請求項5】
前記(c)ステップは、
(c-2)前記光学フィルムの長手方向の順に前記選択された小区間計算領域の前の小区間計算領域内での切断位置が決定されていれば、
前記前の小区間計算領域の小区間計算領域の残りの値から、前記選択された小区間計算領域と前記前の小区間計算領域との間の欠陥と前記前の小区間計算領域内での最後の切断位置との間の距離を差し引いた後の値を、前記前の小区間計算領域の残りに置き換えるステップを含み、
前記(c-1)ステップは、前記(c-2)ステップの後に行われる、請求項に記載の光学フィルムの切断位置決定方法。
【請求項6】
前記(c)ステップは、
(c-3)前記光学フィルムの長手方向の順に前記選択された小区間計算領域の後の小区間計算領域内での切断位置が決定されていれば、
前記後の小区間計算領域の小区間計算領域の残りの値から、前記選択された小区間計算領域と前記後の小区間計算領域との間の欠陥と前記後の小区間計算領域内での最初の切断位置との間の距離を差し引いた後の値を、前記後の小区間計算領域の残りに置き替えるステップを含み、
前記(c-1)ステップは、前記(c-3)ステップの後に行われる、請求項に記載の光学フィルムの切断位置決定方法。
【請求項7】
前記(c)ステップは、
前記切断位置は、互いに隣接した前記切断位置の間の間隔が予め定めた最大切断間隔を超えないように決定され、
前記最大切断間隔は、前記正常切断間隔と同一である、請求項1~のいずれか一項に記載の光学フィルムの切断位置決定方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、長く延びた光学フィルムを、長手方向に間隔をおいて幅方向に沿って切断して複数のシート片を形成するために、光学フィルムの切断位置を決定する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ディスプレイユニットは、パネルの面上に偏光フィルム、位相差フィルム、輝度向上フィルム、および/または拡散フィルムなどを含む光学フィルムが付着することにより製造される。
【0003】
これらの光学フィルムは、長く延びた原反状に製造され、巻取られてロール原反状に用意される。
【0004】
ロール原反状の光学フィルムは長く解き出されて、予めパネルの大きさに対応するように、長手方向に間隔をおいて幅方向に沿って伝達され、互いに分離可能な複数の光学フィルムシート片として用意される。このような光学フィルムの複数のシート片は、バラでディスプレイユニットを製造するための光学フィルム付着システムに供給されてパネルに付着することができる。
【0005】
他の例として、光学フィルムは、複数のシート片に予め切断されず、光学フィルム付着システムにキャリアフィルムと共に積層された原反状に供給され、長く解き出されて搬送されてもよいし、搬送中に光学フィルムは切断するもののキャリアフィルムは切断しないハーフカッティング(half-cutting)により、キャリアフィルム上に複数の光学フィルムシート片が連続して並ぶ形態でパネルに供給される。
【0006】
光学フィルムは長手方向に予め定めた間隔をおいて幅方向に沿って切断されるが、一般的に、切断間隔はパネルの幅または長さに対応するように決定可能である。
【0007】
一方、光学フィルムは製造に際して、異物、気泡などの流入、スクラッチおよび変形などの損傷によって欠陥が形成されることがある。この場合、光学フィルムの切断位置は、欠陥を排除し、且つ原反の損失を最小化するように決定される必要がある。
【0008】
一般的に、欠陥を排除するための光学フィルムの切断位置は、正常切断間隔条件、最小切断間隔条件、最大切断間隔条件を満足するように決定可能である。
【0009】
正常切断間隔条件は、欠陥を含まない光学フィルムの正常シート片を形成するための間隔条件を意味することができる。
【0010】
光学フィルムの切断或いは光学フィルムの付着システムにおいて、光学フィルムのシート片が搬送ロールの間で引っかかったり離脱しないようにするためには、最小限の長さ或いは最大限の長さの間の長さを有することが好ましいが、最小切断間隔条件および最大切断間隔条件は、このような最小限の長さおよび最大限の長さを考慮して定められた条件であってよい。最大切断間隔は、正常切断間隔と同一の長さに決定可能である。
【0011】
図1は、従来の光学フィルムの切断位置決定方法の一例の概略フローチャートであり、以下の手順によって光学フィルムの切断位置が決定される。
【0012】
まず、長手方向に延びた光学フィルムは一方向に搬送され、この時、光学フィルムの所定の位置を初期切断位置に設定する。
【0013】
そして、欠陥検出のための撮像装置によって、上記光学フィルム上に上記設定された切断位置から正常切断間隔のn倍(ここで、nは0より大きい整数)の距離まで欠陥があるか否かを確認する。
【0014】
この後、上記設定された切断位置から正常切断間隔だけ離隔した位置までの領域に欠陥が含まれるか否かによって、以下のように新しい切断位置を決定し、光学フィルムを幅方向に沿って切断する。
【0015】
もし、上記設定された切断位置から正常切断間隔だけ離隔した位置までの領域に欠陥が含まれていなければ、上記設定された切断位置から正常切断間隔だけ離隔した位置を新しい切断位置に決定および新しい切断位置で光学フィルムを幅方向に沿って切断する。
【0016】
これと異なり、上記設定された切断位置から正常切断間隔だけ離隔した位置までの領域に欠陥が含まれていれば、上記設定された切断位置から欠陥直後までの距離が最小切断間隔より大きいか否かを判断する。これによって、切断位置から欠陥直後までの距離が最小切断間隔より大きい場合、不良直後の位置を新しい切断位置に決定およびその新しい切断位置で光学フィルムを切断し、切断位置から欠陥直後までの距離が最小切断間隔より小さい場合、設定された切断位置から最小切断間隔だけ離隔した位置を新しい切断位置に決定およびその新しい切断位置で光学フィルムを切断する。
【0017】
そして、新しい切断位置の後の光学フィルムの残りの長さが正常切断間隔以上であれば、設定された切断位置から正常切断間隔のn倍の距離まで欠陥があるか否かを確認するステップから、後の過程を繰り返すことができる。
【0018】
図2は、複数の欠陥が形成された光学フィルムに対して、従来の光学フィルムの切断位置決定方法で切断する場合と、それと比較される最適化された切断位置の一例を比較して示す図である。
【0019】
図2(a)は、従来の光学フィルムの切断位置決定方法で切断する場合の一例を示す場合であって、切断光学フィルムの長手方向に沿って正常切断間隔だけ繰り返し切断するが、欠陥が形成された場合は、欠陥直後の位置で切断し、正常切断間隔内に欠陥が隣接した場合は、後行する欠陥直後の位置で切断するようになる。ただし、正常切断間隔内に欠陥が隣接した場合において、先行する切断ラインと後行する欠陥直後との間の距離が正常切断間隔より大きく、且つ隣接した欠陥の間の距離が最小切断間隔以内であれば、先行する切断ライン直後の切断ラインは、まず、正常切断間隔だけ離隔した位置で切断し、その後の切断ラインはそれから最小切断間隔だけ離隔した位置で切断する。この場合、光学フィルムのA領域には計4枚の正常シート片(図2に示された光学フィルムベース)が形成される。
【0020】
一方、図2(b)は、図2(a)と比較される最適化された切断位置の一例を示す図であるが、光学フィルムのA領域に正常切断間隔が最大に入れるように、A領域の上流に位置する欠陥B付近で欠陥B直後の位置で切断せずに下流にさらに離隔した位置で切断するならば、図2(a)場合よりも、A領域でより多い正常シート片(図2に示された光学フィルムベースで計5枚)が形成される。
【0021】
すなわち、正常切断間隔、最小切断間隔の他にも、欠陥と欠陥との間の領域に正常切断間隔がどれだけ入れるかも考慮して切断位置を決定する必要がある。
【0022】
前述した背景技術は、発明者が本発明の実施例の導出のために保有していたり、導出過程で習得した技術情報であって、必ずしも本発明の実施例の出願の前に一般公衆に公開された公知技術であるとは限らない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0023】
本発明の実施形態は、長く延びた光学フィルムを、長手方向に間隔をおいて幅方向に沿って切断して複数のシート片を形成するための光学フィルムの最適切断位置を決定できる光学フィルムの切断位置決定方法を提供しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0024】
本発明の実施形態に係る光学フィルムの切断位置決定方法は、長く延びた光学フィルムを、長手方向に間隔をおいて幅方向に沿って切断して複数の光学フィルムシート片を形成するための上記光学フィルムの切断位置を決定する方法であって、(a)上記光学フィルムの欠陥位置を上記光学フィルムの長手方向を基準として予め情報化するステップと、(b)上記光学フィルムの長手方向への正常切断間隔条件および最小切断間隔条件と、上記光学フィルムの欠陥位置情報とに基づき、上記光学フィルムの全領域を複数の上記切断位置を導出するための複数の大区間計算領域に区分するステップと、(c)上記複数の大区間計算領域のうち、上記光学フィルムの長手方向の順に上記切断位置がすべて決定されていない領域から上記切断位置を決定するステップと、を含むことができる。
【発明の効果】
【0025】
本発明の実施形態によれば、欠陥と欠陥との間の領域が連続して並ぶ複数の領域を一度に切断位置を決定するための大区間計算領域に設定することにより、その大区間計算領域内で欠陥が含まれていない正常シート片を最大に導出できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】従来の光学フィルムの切断位置決定方法の一例の概略フローチャートである。
図2】複数の欠陥が形成された光学フィルムに対して、従来の光学フィルムの切断位置決定方法で切断する場合と、それと比較される最適化された切断位置の一例を比較して示す図である。
図3】本発明の一実施形態に係る光学フィルムの切断位置決定方法のフローチャートである。
図4】本発明の一実施形態に係る光学フィルムの切断位置決定方法を適用するための光学フィルムの一例を概略的に示す図である。
図5】本発明の一実施形態に係る光学フィルムの切断位置決定方法を適用するための光学フィルムの他の例を概略的に示す図である。
図6】本発明の一実施形態に係る光学フィルムの切断位置決定方法の詳細なフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本発明の実施形態に係る光学フィルムの切断位置決定方法は、長く延びた光学フィルムを、長手方向に間隔をおいて幅方向に沿って切断して複数の光学フィルムシート片を形成するための上記光学フィルムの切断位置を決定する方法であって、(a)上記光学フィルムの欠陥位置を上記光学フィルムの長手方向を基準として予め情報化するステップと、(b)上記光学フィルムの長手方向への正常切断間隔条件および最小切断間隔条件と、上記光学フィルムの欠陥位置情報とに基づき、上記光学フィルムの全領域を複数の上記切断位置を導出するための複数の大区間計算領域に区分するステップと、(c)上記複数の大区間計算領域のうち、上記光学フィルムの長手方向の順に上記切断位置がすべて決定されていない領域から上記切断位置を決定するステップと、を含むことができる。
【0028】
本実施形態において、上記(b)ステップは、(b-1)最初のセッティング位置および欠陥のいずれか1つと、そのいずれか1つと互いに隣接した欠陥との間の判断対象領域のうち、上記正常切断間隔が少なくとも1つ含まれ得る正常領域を上記切断位置を導出するための第1小区間計算領域に設定し、最初のセッティング位置および欠陥のいずれか1つと、そのいずれか1つと互いに隣接した欠陥との間の判断対象領域のうち、上記正常切断間隔が含まれ得ない不良領域が互いに連続している場合は、上記連続している不良領域をすべて含めて上記切断位置を導出するための第2小区間計算領域に設定するステップと、(b-2)上記(b-1)ステップにより設定された上記小区間計算領域内に上記正常切断間隔が最大に含まれ得る正常切断最大数量を算出するステップと、(b-3)いずれか1つの小区間計算領域を含めてその後の小区間計算領域に対して、上記小区間計算領域の長さから上記正常切断間隔と上記正常切断最大数量との積を引いた後の残り(以下、小区間計算領域の残り)が、上記最小切断間隔より最初に小さい小区間計算領域までを大区間計算領域に区分するステップと、を含むことができる。
【0029】
本実施形態において、上記切断位置は、上記欠陥とは予め定めた最小隔離距離以上の隔離距離を維持するように決定され、上記(b-2)ステップにおいて、上記正常切断最大数量は、上記小区間計算領域の長さから上記最小隔離距離の2倍を引いた値を、上記正常切断間隔で割って算出される整数値であることが好ましい。
【0030】
本実施形態において、上記(c)ステップは、上記大区間計算領域内の複数の小区間計算領域のうち、上記小区間計算領域の残りが小さい順に上記小区間計算領域を選択して上記小区間計算領域内での切断位置を決定することができる。
【0031】
本実施形態において、上記(c)ステップは、(c-1)上記光学フィルムの長手方向の順に上記選択された小区間計算領域、前の小区間計算領域および後の小区間計算領域の各小区間計算領域の残りと、上記最小切断間隔とに基づき、上記選択された小区間計算領域内での切断位置を決定するステップを含むことができる。
【0032】
本実施形態において、上記(c)ステップは、(c-2)上記光学フィルムの長手方向の順に上記選択された小区間計算領域の前の小区間計算領域内での切断位置が決定されていれば、上記前の小区間計算領域の小区間計算領域の残りの値から、上記選択された小区間計算領域と上記前の小区間計算領域との間の欠陥と上記前の小区間計算領域内での最後の切断位置との間の距離を差し引いた後の値を、上記前の小区間計算領域の残りに置き替えるステップを含み、上記(c-1)ステップは、上記(c-2)ステップの後に行われる。
【0033】
本実施形態において、上記(c)ステップは、(c-3)上記光学フィルムの長手方向の順に上記選択された小区間計算領域の後の小区間計算領域内での切断位置が決定されていれば、上記後の小区間計算領域の小区間計算領域の残りの値から、上記選択された小区間計算領域と上記後の小区間計算領域との間の欠陥と上記後の小区間計算領域内での最初の切断位置との間の距離を差し引いた後の値を、上記後の小区間計算領域の残りに置き換えるステップを含み、上記(c-1)ステップは、上記(c-3)ステップの後に行われることが好ましい。
【0034】
本実施形態において、上記(c)ステップは、上記切断位置は、互いに隣接した上記切断位置の間の間隔が予め定めた最大切断間隔を超えないように決定され、上記最大切断間隔は、上記正常切断間隔と同一であることが好ましい。
【実施例
【0035】
本発明は、添付した図面とともに詳細に後述する実施例を参照すれば明確になるであろう。しかし、本発明は、以下に開示される実施例に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で実現可能であり、単に本実施例は本発明の開示が完全になるようにし、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は請求項の範疇によって定義される。一方、本明細書で使われた用語は実施例を説明するためのものであり、本発明を制限しようとするものではない。本明細書において、単数形は、文章で特に言及しない限り、複数形も含む。明細書で使われる「含む(comprises)」および/または「含んでいる(comprising)」は、言及された構成要素、段階、動作および/または素子は、1つ以上の他の構成要素、段階、動作および/または素子の存在または追加を排除しない。第1、第2などの用語は、多様な構成要素を説明するのに使われるが、構成要素は用語によって限定されてはならない。用語は、1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ使われる。
【0036】
以下、添付した図面を参照して、本発明を詳細に説明する。
【0037】
図3は、本発明の一実施形態に係る光学フィルムの切断位置決定方法のフローチャートであり、図4は、本発明の一実施形態に係る光学フィルムの切断位置決定方法を適用するための光学フィルムの一例を概略的に示す図である。
【0038】
本発明の一実施形態に係る光学フィルムの切断位置決定方法は、長く延びた光学フィルムを、長手方向に間隔をおいて幅方向に沿って切断して複数の光学フィルムシート片を形成するための光学フィルムの切断位置を決定する方法に関する。
【0039】
このような光学フィルムの切断位置決定方法1000は、(a)光学フィルムの欠陥位置を光学フィルムの長手方向を基準として予め情報化するステップ(欠陥位置情報化ステップ、S100)と、(b)光学フィルムの長手方向への正常切断間隔条件および最小切断間隔条件と、光学フィルムの欠陥位置情報とに基づき、光学フィルムの全領域を複数の切断位置を導出するための複数の大区間計算領域に区分するステップ(光学フィルムの全領域を複数の大区間計算領域に区分するステップ、S200)と、(c)複数の大区間計算領域のうち、光学フィルムの長手方向の順に切断位置がすべて決定されていない領域から切断位置を決定するステップ(切断位置決定ステップ、S300)と、を含むことができる。光学フィルムの切断位置決定方法1000は、少なくとも1つの情報処理装置によって行われる。
【0040】
(a)ステップS300は、光学フィルムFの長手方向(図4参照、x軸方向)を基準に所定の位置を起点(x)として、光学フィルムFの欠陥(図4参照、defect 1~defect 6)位置を上記起点(x)に対する相対的な位置(x~x)として予め情報化する。ここで、情報化とは、光学フィルムの欠陥位置を上記起点に対する相対的な位置の座標として算出することを意味し、このような座標情報は、情報処理装置によって識別および加工できるデータとしてデータベースに格納されるか、読取機によって識別できるコードとして光学フィルムにインクまたはレーザなどによってマーキングされて別途標識される。
【0041】
(b)ステップS200は、光学フィルムの長手方向への正常切断間隔条件および最小切断間隔条件と、光学フィルムの欠陥位置情報とに基づき、光学フィルムの全領域を複数の切断位置を導出するための複数の大区間計算領域に区分することができる。正常切断間隔(d)条件は、欠陥を含まない光学フィルムの正常シート片を形成するための間隔に基づいて決定可能である。光学フィルムの正常シート片はパネルに付着するので、正常切断間隔(d)条件は、パネルの長さまたは幅に対応するように決定可能である。最小切断間隔(dmin)条件は、光学フィルムの切断或いは光学フィルムの付着システムにおいて、光学フィルムシート片を搬送するための搬送ロールの間で光学フィルムシート片が引っかかったり離脱しないようにするために必要な最小限の長さを考慮して決定可能である。
【0042】
上記(b)ステップS200は、(b-1)光学フィルムの全領域を複数の小区間計算領域に区分設定するステップと、(b-2)小区間計算領域内の正常切断最大数量を算出するステップと、(b-3)いずれか1つの小区間計算領域を含めて所定の小区間計算領域までを大区間計算領域に区分設定するステップと、を含むことができる。以下、上記(b-1)ステップ、(b-2)ステップおよび(b-3)ステップを詳細に説明する。
【0043】
上記(b-1)ステップは、最初のセッティング位置(x+dmin)および欠陥(defect n)のいずれか1つと、そのいずれか1つと互いに隣接した欠陥(defect m)との間の判断対象領域(x+dmin~defect mまたはdefect n~defect m)のうち、上記正常切断間隔(d)が少なくとも1つ含まれ得る正常領域を上記切断位置を導出するための第1小区間計算領域に設定することができる。そして、上記(b-1)ステップは、最初のセッティング位置(x+dmin)および欠陥(defect n)のいずれか1つと、そのいずれか1つと互いに隣接した欠陥との間の判断対象領域のうち、上記正常切断間隔(d)が含まれ得ない不良領域が互いに連続している場合は、上記連続している不良領域をすべて含めて上記切断位置を導出するための第2小区間計算領域に設定することができる。
【0044】
ここで、最初のセッティング位置(x+dmin)は、例えば、光学フィルムの長手方向を基準に一端部または所定の位置を起点(x)とした後、この起点(x)から最小切断間隔(dmin)だけ離隔した位置であってよい。もし、最初のセッティング位置(x+dmin)が起点(x)の後に最初に登場する欠陥(defect 1)より後の位置であれば、判断対象領域は、起点(x)の後に最初に登場する欠陥(defect 1)と、当該欠陥と互いに隣接した欠陥(defect 2)との間の領域(defect 2)であってよい。一方、判断対象領域内に正常切断間隔(d)が少なくとも1つ含まれ得るならば、その判断対象領域は、第1小区間計算領域に設定することができる。同時に、最初のセッティング位置(x+dmin)および欠陥(defect n)のいずれか1つと、そのいずれか1つと互いに隣接した欠陥との間の判断対象領域のうち、上記正常切断間隔(d)が含まれ得ない不良領域は、第2小区間計算領域に設定することができる。もし、このような不良領域が互いに連続している場合は、上記連続している不良領域をすべて含めて上記切断位置を導出するための第2小区間計算領域に設定することができる。例えば、図4に示された光学フィルムにおいて、第5欠陥(defect 5)、第6欠陥(defect 6)の間の判断領域(x-x)と、第6欠陥(x)、第7欠陥(x)の間の判断領域(x-x)は、いずれも正常切断間隔(d)が含まれ得ない不良領域であり、当該不良領域は互いに連続しているため、当該不良領域を共に含めて第2小区間計算領域(S5)に設定することができる。
【0045】
上記(b-2)ステップは、上記(b-1)ステップにより設定された上記第1および第2小区間計算領域(以下、「小区間計算領域」と称することがある)内に上記正常切断間隔(d)が最大に含まれ得る正常切断最大数量を算出することができる。本実施形態において、上記切断位置は、上記欠陥(defect n、defect m)とは予め定めた最小隔離距離(α)以上の隔離距離を維持するように決定されることが好ましい。この場合、上記(b-2)ステップにおいて、上記正常切断最大数量は、上記小区間計算領域の長さから上記最小隔離距離の2倍を引いた値を、上記正常切断間隔で割って算出される整数値であってよい。例えば、図4に示された光学フィルムにおいて、起点(x)側に最隣接した小区間計算領域(S1)内に正常切断間隔(d)が最大に含まれ得る正常切断最大数量は、小区間計算領域(S1)の長さ(x-x)から最小隔離距離(α)の2倍(2α)を引いた値(x-x-2α)を、正常切断間隔(d)で割って算出される整数値である、2であってよい。図4に示された光学フィルムを基準として、後の小区間計算領域(S2、S3、S4、S5)内の正常切断最大数量は、それぞれ1、3、1、0であってよい。
【0046】
上記(b-3)ステップは、いずれか1つの小区間計算領域を含めてその後の小区間計算領域に対して、上記小区間計算領域の長さから上記正常切断間隔と上記正常切断最大数量との積を引いた後の残り(以下、小区間計算領域の残り)が、上記最小切断間隔より最初に小さい小区間計算領域までを大区間計算領域に区分設定することができる。例えば、図4に示された光学フィルムを基準として、起点(x)側に最隣接した小区間計算領域(S1)を含めてその後の小区間計算領域(S2、S3、S4、S5....)に対して、小区間計算領域の長さ(x-x、x-x、x-x、x-x)から正常切断間隔(d)と正常切断最大数量(1、3、1、0)との積(1*d、3*d、1*d、0*d)を引いた後の小区間計算領域の残り(x-x-1*d、x-x-3*d、x-x-1*d、x-x-0*d)が、最小切断間隔(dmin)より最初に小さい小区間計算領域(S4)までを大区間計算領域(B1)に区分設定することができる。
【0047】
上記(c)ステップS300は、複数の大区間計算領域のうち、光学フィルムの長手方向の順に切断位置がすべて決定されていない領域から切断位置を決定することができる。例えば、図4に示された光学フィルムを基準として、複数の大区間計算領域(B1、B2、....)のうち、起点(x)が隣接した側の大区間計算領域(B1)内で切断位置がすべて決定されていなければ、当該大区間計算領域(B1)から光学フィルムの長手方向の順(B2、...)に切断位置を決定することができる。
【0048】
上記(C)ステップS300は、上記大区間計算領域内の複数の小区間計算領域のうち、上記小区間計算領域の残りが小さい順に上記小区間計算領域を選択して上記小区間計算領域内での切断位置を決定することができる。例えば、図4に示された光学フィルムを基準として、起点(x)が隣接した側の大区間計算領域(B1)内の複数の小区間計算領域(S1、S2、S3、S4)のうち、小区間計算領域の残り(x-x-2*d、x-x-1*d、x-x-3*d、x-x-1*d)が小さい順(S4、S1、S3、S2)に小区間計算領域を選択して小区間計算領域内での切断位置を決定することができる。
【0049】
上記(c)ステップS300は、(c-1)光学フィルムの長手方向の順に上記選択された小区間計算領域、前の小区間計算領域および後の小区間計算領域の各小区間計算領域の残りと、上記最小切断間隔とに基づき、上記選択された小区間計算領域内での切断位置を決定するステップを含むことができる。一方、上記選択された小区間計算領域が光学フィルム内で長手方向の順に最初に登場する小区間計算領域であれば、前の小区間計算領域が別途にないことがあるため、その場合は、最小切断間隔を前の小区間計算領域の小区間計算領域の残りに設定することができる。
【0050】
図5は、本発明の一実施形態に係る光学フィルムの切断位置決定方法を適用するための光学フィルムの他の例を概略的に示す図である。
【0051】
上記(c-1)ステップは、まず、上記前の小区間計算領域の残り(S_R)と上記後の小区間計算領域の残り(S_R)のうち小さい値(Small)を抽出する(c-11)。そして、上記選択された小区間計算領域の残り(S_R)と上記小さい値(Small)との和(S_R+Small)と、最小切断間隔(dmin)とを比較する(c-12)。上記(c-12)ステップにより「S_R+Small」が「dmin」より大きければ、上記選択された小区間計算領域の残り(S_R)および上記小さい値(Small)を、それぞれ最小切断間隔(dmin)と比較する(c-13)。上記(c-13)ステップにより「S_R」および「Small」がいずれも「dmin」より小さければ、上記選択された小区間計算領域(S)と上記前の小区間計算領域(S)との間の欠陥(defect k)から下流に最初に離隔させる最初の切断距離(Cut0s)と、上記選択された小区間計算領域(S)と上記後の小区間計算領域(S)との間の欠陥(defect l)から上流に最後に離隔させる最後の切断距離(Cut0f)は、最小切断間隔(dmin)から上記小さい値(Small)を差し引いた値に設定する(c-14)。すなわち、上記選択された小区間計算領域(S)内での最初の切断位置は、上記欠陥(defect k)から下流に最初の切断距離(Cut0)だけ離隔した位置に設定し、最後の切断位置は、上記欠陥(defect l)から上流に最後の切断距離(Cut0f)だけ離隔した位置に設定する。
【0052】
一方、上記(c-13)ステップにより「S_R」および「Small」の少なくとも1つが「dmin」以上であれば、最初の切断距離(Cut0s)および最後の切断距離(Cut0f)は、上記選択された小区間計算領域(S)の小区間計算領域の残り(S_R)の1/2に設定する(c-15)。この後、上記(c-14)ステップまたは(c-15)ステップにより設定された最初および最後の切断距離(Cut0s、Cut0f)と上記小さい値(Small)との和と、最小切断間隔(dmin)とを比較する(c-16)。上記(c-16)ステップにより「Cut0s+Small」および「Cut0f+Small」が「dmin」より小さければ、「Cu0s+S_R」および「Cut0f+S_R」がいずれも最小切断間隔(dmin)以上となるように「Cut0s」および「Cut0f」を調整し、調整不可であれば、「Cu0s+S_R」および「Cut0f+S_R」のいずれか1つが最小切断間隔(dmin)となるように「Cut0s」および「Cut0f」のうちの1つを調整する(c-17)。
【0053】
一方、上記(c-12)ステップにより「S_R+Small」が「dmin」以下であれば、上記前の小区間計算領域の残り(S_R)と、上記後の小区間計算領域の残り(S_R)とを比較する(c-18)。上記(c-18)ステップにより「S_R」が「S_R」より大きければ、最後切断距離(Cut0f)は、上記選択された小区間計算領域の残り(S_R)から最小隔離距離(α)を差し引いた値(Cut0f=S_R-α)に設定する(c-19)。一方、上記(c-18)ステップにより「S_R」が「S_R」以下であれば、最初の切断距離(Cut0s)は、最小隔離距離(α)に設定する(Cut0s=α)(c-20)。
【0054】
一方、上記(c-16)ステップにより「Cut0s+Small」および「Cut0f+Small」が「dmin」以上であれば、「Cut0s」および「Cut0f」のいずれか1つ、上記(c-17)ステップにより「Cut0s」および「Cut0f」のうち最終的に調整されたいずれか1つ、上記(c-19)ステップにより設定された「Cut0f」、上記(c-20)ステップにより設定された「Cut0s」のいずれか1つによって定められる最初の切断位置または最後切断位置を基準として、上記選択された小区間計算領域(S)内で正常切断間隔だけ繰り返し離隔した位置が切断位置に決定される(c-21)。
【0055】
上記(c-20)ステップおよび(c-21)ステップのいずれか1つによって決定された最初の切断距離(Cut0s)および上記前の小区間計算領域(S)の小区間計算領域の残り(S_R)の和(Cut0s+S_R)と、正常切断間隔(d)とを比較する(c-22)。上記(c-22)ステップにより「Cut0s+S_R」が「d」より大きければ、上記最初の切断位置と上記欠陥(defect k)から上流側に「S_R」だけ離隔した位置との間に追加的な切断位置を設定するが、上記欠陥(defect k)から上流側に「S_R」だけ離隔した位置から下流側に最小切断間隔(dmin)だけ離隔した位置をその切断位置に設定する(c-22)。
【0056】
上記(c)ステップS300は、(c-2)上記光学フィルムの長手方向の順に上記選択された小区間計算領域(S)の前の小区間計算領域(S)内での切断位置(前の小区間計算領域(S)内で決定されるCut0s、Cut0fによって定められる切断位置)が決定されていれば、上記前の小区間計算領域の小区間計算領域の残り(S_R)の値から、上記選択された小区間計算領域(S)と上記前の小区間計算領域(S)との間の欠陥(defect k)と上記前の小区間計算領域(S)内での最後切断位置との間の距離(Cut0f)を差し引いた後の値を、上記前の小区間計算領域の残りに置き替えるステップを含むことができる。この場合、上記(c-1)ステップは、上記(c-2)ステップの後に行われる。
【0057】
上記(c)ステップS300は、(c-3)上記光学フィルムの長手方向の順に上記選択された小区間計算領域(S)の後の小区間計算領域(S)内での切断位置(後の小区間計算領域(S)内で決定されるCut0s、Cut0fによって定められる切断位置)が決定されていれば、上記後の小区間計算領域の小区間計算領域の残り(S_R)の値から、上記選択された小区間計算領域(S)と上記後の小区間計算領域(S)との間の欠陥(defect l)と上記後の小区間計算領域内での最初の切断位置との間の距離(Cut0s)を差し引いた後の値を、上記後の小区間計算領域の残りに置き替えるステップを含むことができる。この場合、上記(c-1)ステップは、上記(c-3)ステップの後に行われる。
【0058】
上記(c)ステップS300は、上記切断位置は、互いに隣接した上記切断位置の間の間隔が予め定めた最大切断間隔を超えないように決定され、上記最大切断間隔は、上記正常切断間隔と同一であることが好ましい。
【0059】
図6は、本発明の一実施形態に係る光学フィルムの切断位置決定方法の詳細なフローチャートである。
【0060】
本発明の実施形態によれば、欠陥と欠陥との間の領域が連続して並ぶ複数の領域を一度に切断位置を決定するための大区間計算領域に設定することにより、その大区間計算領域内で欠陥が含まれていない正常シート片を最大に導出できるという利点がある。
【0061】
たとえ、本発明が上述した好ましい実施例に関して説明されたが、発明の要旨と範囲を逸脱することなく多様な修正や変形をすることが可能である。したがって、添付した特許請求の範囲には、本発明の要旨に属する限り、かかる修正や変形を含むであろう。
【符号の説明】
【0062】
:正常切断間隔
min:最小切断間隔
α:最小隔離距離
B:大区間計算領域
S:小区間計算領域
:前の小区間計算領域
:選択された小区間計算領域
:後の小区間計算領域
図1
図2
図3
図4
図5
図6