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特許7125183情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
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  • 特許-情報処理装置、情報処理方法及びプログラム 図1
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法及びプログラム 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-16
(45)【発行日】2022-08-24
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 21/62 20130101AFI20220817BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20220817BHJP
【FI】
G06F21/62 345
G06Q50/10
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2022034868
(22)【出願日】2022-03-07
【審査請求日】2022-03-09
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】517075300
【氏名又は名称】株式会社アップリーチ
(74)【代理人】
【識別番号】110002789
【氏名又は名称】弁理士法人IPX
(72)【発明者】
【氏名】原 康則
(72)【発明者】
【氏名】長滝 正典
【審査官】小林 秀和
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第111488533(CN,A)
【文献】特開2007-193611(JP,A)
【文献】特開2009-205305(JP,A)
【文献】特開2002-055919(JP,A)
【文献】特開2007-041838(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 21/62
G06Q 50/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置であって、
制御部を有し、
前記制御部は、
管理する複数のユーザグループそれぞれにおいて、ユーザグループへの参加の際にユーザから取得可能な前記ユーザの個人情報の範囲を設定し、
前記ユーザグループに参加した前記ユーザから非公開にする前記個人情報の範囲を受け付けた場合、受け付けた前記個人情報がユーザグループコンピュータから参照できないように制御し、前記ユーザグループコンピュータは、前記ユーザを管理している前記ユーザグループにより使用される、
情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、
前記複数のユーザグループに含まれる第1のユーザグループに所属するユーザと、第2のユーザグループに所属するユーザと、では、それぞれ異なる前記個人情報を取得する範囲を設定する、
情報処理装置。
【請求項3】
請求項1から請求項までの何れか1つに記載の情報処理装置において、
前記制御部は、
前記取得可能なユーザの個人情報の範囲に含まれる個人情報について、前記ユーザグループから必ず取得する個人情報の設定を受け付け、
前記ユーザグループから必ず取得する個人情報の設定に基づいて、前記ユーザから必ず取得する個人情報とするか否かを制御する、
情報処理装置。
【請求項4】
請求項1から請求項の何れか1つに記載の情報処理装置において、
前記ユーザグループは、自治会であり、
前記ユーザは、前記自治会に所属する住民である、
情報処理装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4の何れか1つに記載の情報処理装置において、
前記個人情報には、ユーザの生体に関する生体情報、体調に関する体調情報又は医療保険に関する医療保険情報が含まれる、
情報処理装置。
【請求項6】
情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
管理する複数のユーザグループそれぞれにおいて、ユーザグループへの参加の際にユーザから取得可能な前記ユーザの個人情報の範囲を設定し、
前記ユーザグループに参加した前記ユーザから非公開にする前記個人情報の範囲を受け付けた場合、受け付けた前記個人情報がユーザグループコンピュータから参照できないように制御し、前記ユーザグループコンピュータは、前記ユーザを管理している前記ユーザグループにより使用される、
情報処理方法。
【請求項7】
プログラムであって、
コンピュータを、請求項1から請求項までの何れか1項に記載の情報処理装置の制御部として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ユーザに付加されたグループに基づいて、個人情報が帰属する帰属ユーザと個人情報にアクセスするアクセスユーザとの間の距離を設定し、この距離から個人情報の公開状態を制御する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2013-210828号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示の技術は、個人情報を取得した後に個人情報の公開範囲が制御されるため、本来であれば取得する必要のない個人情報も取得されてしまう問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、情報処理装置が提供される。この情報処理装置は、制御部を有する。制御部は、管理する複数のグループそれぞれにおいて、グループに所属するユーザから取得可能なユーザの個人情報の範囲を設定する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】情報処理システム1000のシステム構成の一例を示す図である。
図2】サーバコンピュータ100、ユーザグループコンピュータ300及びユーザコンピュータ400のハードウェア構成の一例を示す図である。
図3】ユーザ、ユーザグループ及び閲覧グループ同士の相関関係600の一例を説明する図である。
図4】ユーザグループを作成するときの情報処理の一例を示すアクティビティ図である。
図5】ユーザがユーザグループに参加するときの情報処理の一例を示すアクティビティ図である。
図6】閲覧グループにおけるトップ画面の一例である。
図7】ユーザグループ申請画面800の一例を示す図である。
図8】ユーザグループが利用可能な機能の一例を示す図である。
図9】ユーザ参加申請画面900、910の例を示す図である。
図10】ユーザが利用可能な機能の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
【0008】
ところで、本実施形態に登場するソフトウェアを実現するためのプログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体(Non-Transitory Computer-Readable Medium)として提供されてもよいし、外部のサーバからダウンロード可能に提供されてもよいし、外部のコンピュータで当該プログラムを起動させてクライアント端末でその機能を実現(いわゆるクラウドコンピューティング)するように提供されてもよい。
【0009】
また、本実施形態において「部」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウェア資源と、これらのハードウェア資源によって具体的に実現されうるソフトウェアの情報処理とを合わせたものも含みうる。また、本実施形態においては様々な情報を取り扱うが、これら情報は、例えば電圧・電流を表す信号値の物理的な値、0又は1で構成される2進数のビット集合体としての信号値の高低、又は量子的な重ね合わせ(いわゆる量子ビット)によって表され、広義の回路上で通信・演算が実行されうる。
【0010】
また、広義の回路とは、回路(Circuit)、回路類(Circuitry)、プロセッサ(Processor)、及びメモリ(Memory)等を少なくとも適当に組み合わせることによって実現される回路である。すなわち、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等を含むものである。
【0011】
[実施形態1]
1.システム構成
まず、図1を参照しながら本実施形態の情報処理システム1000のシステム構成について説明する。
【0012】
図1は、情報処理システム1000のシステム構成の一例を示す図である。図1が示すように、情報処理システム1000は、サーバコンピュータ100と、閲覧グループコンピュータ200と、ユーザグループコンピュータ300と、ユーザコンピュータ400と、ネットワーク500と、を含む。サーバコンピュータ100は、ネットワーク500を介して、閲覧グループコンピュータ200、ユーザグループコンピュータ300及びユーザコンピュータ400と通信可能に構成される。これにより、サーバコンピュータ100は、各コンピュータと相互に様々な情報を送信又は受信することができる。なお、サーバコンピュータ100、閲覧グループコンピュータ200、ユーザグループコンピュータ300及びユーザコンピュータ400は、情報処理装置の一例であり、本実施形態に限定されるものではない。すなわち、サーバコンピュータ100、閲覧グループコンピュータ200、ユーザグループコンピュータ300及びユーザコンピュータ400は、PC(Personal Computer)、タブレット型コンピュータ、スマートフォン等の何れであってもよい。
【0013】
2.ハードウェア構成
次に、図2を参照しながら本実施形態のサーバコンピュータ100、閲覧グループコンピュータ200、ユーザグループコンピュータ300及びユーザコンピュータ400のハードウェア構成について説明する。
【0014】
2.1.サーバコンピュータ100のハードウェア構成
図2は、サーバコンピュータ100、ユーザグループコンピュータ300及びユーザコンピュータ400のハードウェア構成の一例を示す図である。
図2(a)に示されるように、サーバコンピュータ100は、制御部110と、記憶部120と、通信部130と、を有し、これらの構成要素がサーバコンピュータ100の内部において通信バスを介して電気的に接続されている。サーバコンピュータ100は、実施形態に係る処理を実行する。
【0015】
制御部110は、サーバコンピュータ100に関連する全体動作の処理及び制御を行う。制御部110は、例えば中央処理装置(Central Processing Unit:CPU)である。制御部110が、記憶部120に記憶された所定のプログラムを読み出し、プログラムに基づき処理を実行することによって、サーバコンピュータ100に係る種々の機能、例えば、後述する図4乃至図6に示される処理が実現される。なお、制御部110は単一であることに限定されず、機能ごとに複数の制御部110を有するように実施してもよい。また、それらの組合せであってもよい。
【0016】
記憶部120は、前述の記載により定義される様々な情報を記憶する。これは、例えば、制御部110によって実行されるサーバコンピュータ100に係る種々のプログラム等を記憶するソリッドステートドライブ(Solid State Drive:SSD)等のストレージデバイスとして、プログラムの演算に係る一時的に必要な情報(引数、配列等)を記憶するランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)等のメモリとして実施されうる。記憶部120は、制御部110によって実行されるサーバコンピュータ100に係る種々のプログラム、変数及び制御部110がプログラムに基づき処理を実行する際に用いるデータ等を記憶している。記憶部120は、記憶媒体の一例である。
【0017】
通信部130は、USB、IEEE1394、Thunderbolt(登録商標)、有線LANネットワーク通信等といった有線型の通信手段が好ましいものの、無線LANネットワーク通信、LTE/3G/4G/5G等のモバイル通信、BLUETOOTH(登録商標)通信等を必要に応じて含めてもよい。すなわち、これら複数の通信手段の集合として実施することがより好ましい。すなわち、サーバコンピュータ100は、通信部130を介して、外部から種々の情報を通信してもよい。
【0018】
2.2.閲覧グループコンピュータ200のハードウェア構成
閲覧グループコンピュータ200は、制御部と、記憶部と、通信部と、入力部と、出力部と、を有し、これらの構成要素が閲覧グループコンピュータ200の内部において通信バスを介して電気的に接続されている。閲覧グループコンピュータ200は、実施形態に係る処理を実行する。閲覧グループコンピュータ200の制御部、記憶部、通信部、入力部及び出力部については、サーバコンピュータ100の制御部110、記憶部120及び通信部130並びに後述するユーザグループコンピュータ300の入力部340及び出力部350を参照されたい。
【0019】
2.3.ユーザグループコンピュータ300のハードウェア構成
図2(b)に示されるように、ユーザグループコンピュータ300は、制御部310と、記憶部320と、通信部330と、入力部340と、出力部350と、を有し、これらの構成要素がユーザグループコンピュータ300の内部において通信バスを介して電気的に接続されている。ユーザグループコンピュータ300は、実施形態に係る処理を実行する。ユーザグループコンピュータ300の制御部310、記憶部320及び通信部330については、サーバコンピュータ100の制御部110、記憶部120及び通信部130を参照されたい。
【0020】
入力部340は、ユーザグループコンピュータ300の筐体に含まれてもよいし、外付けされてもよい。例えば、入力部340は、出力部350と一体となってタッチパネルとして実施されてもよい。タッチパネルであれば、ユーザは、タップ操作、スワイプ操作等を入力することが可能である。もちろん、タッチパネルに代えて、スイッチボタン、マウス、QWERTYキーボード等を採用してもよい。すなわち、入力部340がユーザによってなされた操作に基づく入力を受け付ける。当該入力が命令信号として、通信バスを介して制御部310に転送され、制御部310が必要に応じて所定の制御又は演算を実行しうる。
【0021】
出力部350は、ユーザグループコンピュータ300の表示部として機能することが可能である。出力部350は、例えば、ユーザグループコンピュータ300の筐体に含まれてもよいし、外付けされてもよい。出力部350は、ユーザが操作可能なグラフィカルユーザインターフェース(Graphical User Interface:GUI)の画面を表示する。これは例えば、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ及びプラズマディスプレイ等の表示デバイスを、ユーザグループコンピュータ300の種類に応じて使い分けて実施することが好ましい。
【0022】
2.4.ユーザコンピュータ400のハードウェア構成
図2(c)に示されるように、ユーザコンピュータ400は、制御部410と、記憶部420と、通信部430と、入力部440と、出力部450と、を有し、これらの構成要素がユーザコンピュータ400の内部において通信バスを介して電気的に接続されている。ユーザコンピュータ400は、実施形態に係る処理を実行する。
【0023】
ユーザコンピュータ400の制御部410、記憶部420、通信部430、入力部440及び出力部450については、サーバコンピュータ100の制御部110、記憶部120及び通信部130、並びにユーザグループコンピュータ300の入力部340及び出力部350を参照されたい。
【0024】
3.情報処理方法
本節では、アプリケーション(アプリ)を使用する例について説明する。
本実施形態のアプリでは、例えば、市を中心に自治会連合及び自治会と連携して、市、自治会連合、自治会等に所属し、かつ所定の個人情報を提供したユーザに対して、コミュニケーション、情報提供、安否確認等の様々な機能を提供する。また、その市等は、ユーザによるアプリの仕様状況により、その市等に所属するユーザを管理する。なお、本明細書における個人情報とは、氏名、年齢、住所、生年月日、電話番号、メールアドレス、顔写真等の個人の顔に関する情報の他に、勤務先、家族、スポーツクラブ、老人クラブ等の所属先に関する情報、父親、母親、いとこ、兄弟及び子供等の家族に関する情報、声に関する情報、歩数、睡眠状態、活動状況(安静、歩行、走行、その他の運動等)、睡眠時体動、運動の強度、皮膚温度、脈拍、紫外線量、会話量、呼吸数、血圧、酸素飽和度、ユーザが身につけるデバイスにより得られる加速度データ、脈波のピーク間隔等のユーザの生体に関する生体情報、感染症の感染状況、病気の状況、体温等の体調に関する体調情報、通院履歴、入院履歴、病歴、医療費等の医療保険に関する医療保険情報、安否に関する安否情報等の情報を指すがこれらに限定されるものではない。なお、生体情報は、ユーザが身につけるウェアラブルデバイスにより取得し、ユーザコンピュータ400と、ウェアラブルデバイスとが、通信することによりユーザコンピュータ400が取得するように構成されてもよい。
【0025】
図3は、ユーザ、ユーザグループ及び閲覧グループ同士の相関関係600の一例を説明する図である。
相関関係600には、自治会連合200A、市200B等の閲覧グループと、自治会300A、自治会300B、自治会300C、市/自治会連合等300D、自治会300E等のユーザグループと、市又は自治会に所属するユーザ400A、ユーザ400B、ユーザ400C、ユーザ400D等のユーザと、が含まれる。ここで、図4における実線は、従属関係を示している。例えば、ユーザ400Aは、自治会300Aの住民であり、自治会300Aは、自治会連合200Aに所属し、自治会連合200Aは、市200Bに所属する。また、他の観点では、市200Bは、閲覧グループに含まれる自治会連合200Aと、ユーザグループに含まれる市/自治会連合等300Dと、を管理している。自治会連合200Aは、自治会300Aと、自治会300Bと、自治会300Cと、を管理している。また、市/自治会連合等300Dは、ユーザ400B、400C、400Dを管理している。すなわち、ユーザグループには複数のユーザが所属する。ユーザ400Bは、自治会300Bと、自治会300Cと、市/自治会連合等300Dと、に所属している。以降において、閲覧グループコンピュータ200は、自治会連合200A及び市200Bにより使用されるものとして説明する。また、ユーザグループコンピュータ300は、自治会300A,300B,300C,300E及び市/自治会連合等300Dにより使用されるものとして説明する。さらに、ユーザコンピュータ400は、ユーザ400A,400B,400C,400D等により使用されるものとして説明する。すなわち、サーバコンピュータ100の制御部110は、閲覧グループを管理する。制御部110は、閲覧グループには複数のユーザグループが所属する。制御部110は、ユーザグループの担当者には、所属するユーザの個人情報を閲覧可能に表示させるよう制御する。制御部110は、閲覧グループの担当者には、閲覧グループに関するユーザグループに所属するユーザの個人情報を閲覧可能に表示させないよう制御する。
【0026】
3.1 情報処理の概要
次に、図4及び図5を用いて、ユーザグループを作成するときの個人情報の取り扱い及びユーザがユーザグループに参加するときの個人情報の取り扱いについて、その情報処理の概要を説明する。まず、図4は、ユーザグループを作成するときの情報処理の一例を示すアクティビティ図である。
【0027】
A1において、ユーザグループコンピュータ300の制御部310は、ユーザグループコンピュータ300の入力部340を介して、アプリの起動の指示を受け付ける。アプリの起動の指示を受け付けた場合、制御部310は、アプリを起動し、ユーザグループコンピュータ300の出力部350にアプリのログイン画面を表示させる。すなわち、制御部310は、入力部340を介して、ユーザグループコンピュータ300内にインストールされたアプリが選択されることにより、アプリを起動し、出力部350にアプリのログイン画面を表示させる。
【0028】
A2において、ログイン画面の表示を受け付けた場合、ユーザグループコンピュータ300の制御部310は、ユーザグループコンピュータ300の入力部340を介して、ユーザから新たなグループの作成要求を受け付ける。具体的には、制御部310は、入力部340を介して、アプリの起動により表示されるログイン画面において、「はじめてご利用の方へ」等と表示されるボタンを選択することにより、ユーザから新たなグループの作成要求を受け付ける。
【0029】
A3において、ユーザグループコンピュータ300の制御部310は、ユーザグループコンピュータ300の入力部340を介して、新たなグループの作成情報の入力を受け付ける。A102については、図7を参照して詳述する。
【0030】
A4において、新たなグループの作成情報の入力を受け付けた場合、ユーザグループコンピュータ300の制御部310は、ユーザグループコンピュータ300の通信部330及びネットワーク500を介して、サーバコンピュータ100に新たなグループの作成情報を送信する。
【0031】
A5において、サーバコンピュータ100の制御部110は、ネットワーク500及びサーバコンピュータ100の通信部130を介して、ユーザグループコンピュータ300から新たなグループの作成情報を受信する。
【0032】
A6において、サーバコンピュータ100の制御部110は、受信した新たなグループの作成情報に基づいて、新たなグループを作成する。次に、制御部110は、作成された新たなグループについて、新たなグループの作成情報に含まれるログインID、ユーザ名及びパスワードを紐付けて、サーバコンピュータ100の制御部110に記憶させる。また、制御部110は、ユーザグループコンピュータ300に対して、図8にて詳述する様々な機能の権限を付与する。
【0033】
次に、図5を用いて、ユーザがユーザグループに参加するときの個人情報の取り扱いについて、その情報処理の概要を説明する。図5は、ユーザがユーザグループに参加するときの情報処理の一例を示すアクティビティ図である。
【0034】
A10において、ユーザコンピュータ400の制御部410は、ユーザコンピュータ400の入力部440を介して、アプリの起動の指示を受け付ける。アプリの起動の指示を受け付けた場合、制御部410は、ユーザコンピュータ400の出力部450にアプリのログイン画面を表示させる。すなわち、制御部410は、入力部440を介して、ユーザコンピュータ400内にインストールされたアプリが選択されたことを受け付けると、出力部450にアプリのログイン画面を表示させる。
【0035】
A11において、ユーザコンピュータ400の制御部410は、アプリの起動を受け付けた場合、ユーザコンピュータ400の入力部440を介して、表示されたログイン画面上において、グループを特定するためのグループIDの入力を受け付ける。このとき、制御部410は、ログイン画面上において、グループIDに紐づくユーザグループを特定する。さらに、制御部410は、ユーザグループが特定された状態において、「このグループに参加する」等と表示されるボタンを選択することにより、ユーザグループへの参加要求を実行する。
【0036】
A12において、特定のユーザグループへの参加要求を受け付けた場合、ユーザコンピュータ400の制御部410は、ユーザコンピュータ400の通信部430及びネットワーク500を介して、サーバコンピュータ100にグループID及びユーザグループへの参加要求を送信する。
【0037】
A13において、サーバコンピュータ100の制御部110は、ネットワーク500及びサーバコンピュータ100の通信部130を介して、ユーザコンピュータ400からグループID及びユーザグループへの参加要求を受信する。
【0038】
A14において、サーバコンピュータ100の制御部110は、サーバコンピュータ100の通信部130及びネットワーク500を介して、ユーザコンピュータ400にグループIDに紐づくユーザグループへの参加に必要な個人情報の要求を送信する。
【0039】
A15において、ユーザコンピュータ400の制御部410は、ネットワーク500及びユーザコンピュータ400の通信部430を介して、サーバコンピュータ100からグループIDに紐づくユーザグループへの参加に必要な個人情報の要求を受信する。次いで、制御部410は、ユーザグループへの参加に必要な個人情報が入力可能な画面をユーザコンピュータ400の出力部450に表示させる。
【0040】
A16において、ユーザコンピュータ400の制御部410は、ユーザコンピュータ400の入力部440を介して、要求されている個人情報の入力を受け付ける。A206については、図9を参照して詳述する。
【0041】
A17において、ユーザコンピュータ400の制御部410は、ユーザコンピュータ400の通信部430及びネットワーク500を介して、サーバコンピュータ100に個人情報を送信する。
【0042】
A18において、サーバコンピュータ100の制御部110は、ネットワーク500及びサーバコンピュータ100の通信部130を介して、ユーザコンピュータ400から個人情報を受信する。
【0043】
A19において、サーバコンピュータ100の制御部110は、ユーザコンピュータ400に対して、図10に示すサービスの利用権限をユーザに付与する。
【0044】
3.2 情報処理の詳細
次に、図6乃至図10を用いて、閲覧グループコンピュータ200、ユーザグループコンピュータ300及びユーザコンピュータ400に表示される画面の例を示しながら、情報処理の詳細を説明する。なお、以降のサーバコンピュータ100による情報処理の説明において、サーバコンピュータ100を除く各コンピュータによる指示の生成及び指示の送信について、記載されていない場合、省略されているものとする。すなわち、以降のサーバコンピュータ100による情報処理の説明において、サーバコンピュータ100を除く各コンピュータにより所定の指示が生成され、サーバコンピュータ100を除く各コンピュータの通信部330、430及びネットワーク500を介して、サーバコンピュータ100にその所定の指示の送信が、事前に行われているものとする。
【0045】
3.2.1 閲覧グループコンピュータ200に関する処理
図6は、閲覧グループにおけるトップ画面の一例である。
閲覧グループトップ画面700は、閲覧グループとしてログインした場合に表示される画面である。閲覧グループトップ画面700には、通知情報領域701と、ホームボタン703と、集計状況ボタン704と、安否確認ボタン705と、通知ボタン706とが含まれる。
【0046】
通知情報領域701は、閲覧グループに対する通知情報702が表示される領域である。通知情報領域701は、情報新着の通知情報702が表示される領域と、確認済みの通知情報が表示される領域と、を切り替え可能に構成されてもよい。通知情報領域701には、自治会連合Bから安否確認の回答状況を示す新着の通知情報702が含まれている。ここで、通知情報702には、ユーザの個人情報は含まれず、「50人が安全と回答」等のユーザグループ内での集計結果等が含まれる。なお、通知情報とは、何らかの行為又は事象に起因して通知する必要がある情報のことをいう。通知情報の例としては、ユーザグループからの安否確認又はアンケートの回答依頼、ユーザからの安否確認又はアンケートの回答、メッセージの受信、地震、台風等の災害の発生等の情報等がある。
【0047】
すなわち、サーバコンピュータ100の制御部110は、閲覧グループを管理する。制御部110は、閲覧グループには複数のユーザグループが所属する。制御部110は、ユーザグループコンピュータ300には、所属するユーザの個人情報を閲覧可能に表示させるよう制御する。制御部110は、閲覧グループコンピュータ200には、閲覧グループに関するユーザグループに所属するユーザの個人情報を閲覧可能に表示させないよう制御する。これにより、閲覧グループは、ユーザの個人情報を取得することなくユーザグループ毎のユーザの状況を取得することができる。
【0048】
ホームボタン703は、閲覧グループトップ画面700に移動するためのボタンである。また、集計状況ボタン704は、アンケートの集計状況を表示する画面へ移動するためのボタンである。さらに、安否確認ボタン705は、安否確認の状況を表示する画面に移動するためのボタンである。また、通知ボタン706は、通知情報を表示する画面に移動するためのボタンである。
【0049】
すなわち、サーバコンピュータ100の制御部110は、閲覧グループコンピュータ200において、ホームボタン703、集計状況ボタン704、安否確認ボタン705又は通知ボタン706の選択されたことを受け付けることにより、閲覧グループ内での画面の情報を変更する。次いで、いずれかのボタンが選択されたことを受け付けた場合、制御部110は、サーバコンピュータ100の通信部130及びネットワーク500を介して、閲覧グループコンピュータ200に最新の画面の情報を送信する。最新の画面の情報を受け付けた場合、閲覧グループコンピュータ200の制御部は、最新の画面の情報を出力部に表示させる。これにより、閲覧グループは、アプリ内で様々な機能を利用することができる。
【0050】
3.2.2 ユーザグループコンピュータ300に関する処理
図7は、ユーザグループ申請画面800の一例を示す図である。
ユーザグループ申請画面800は、ユーザグループを申請する際に表示される画面である。ユーザグループ申請画面800には、ユーザグループ情報入力領域801と、個人情報種別選択領域802と、個人情報種別入力領域803と、必須選択領域804と、タイプ選択領域805と、追加ボタン806と、個人情報種別表示領域807と、申請ボタン808と、が含まれる。
【0051】
ユーザグループ情報入力領域801は、グループ名、担当者名、メールアドレス、組織HPのURL、申請グループ名、ログインパスワード等のユーザグループの申請に必要な情報が入力可能に構成される領域である。また、個人情報種別選択領域802は、表示されている個人情報種別の中から、ユーザから必ず取得したい個人情報種別を選択可能に構成される領域である。個人情報種別入力領域803は、ユーザから取得したい個人情報種別の情報を入力可能に構成される領域である。必須選択領域804は、個人情報種別入力領域803に記載の個人情報種別について、必須又は任意で取得するかの情報を選択可能に構成される領域である。タイプ選択領域805は、個人情報種別入力領域803に記載の個人情報種別について、個人情報の取得の形式を数字、英数字、ひらがな、カタカナ等の情報を選択可能に構成される領域である。追加ボタン806は、個人情報種別入力領域803、必須選択領域804及びタイプ選択領域805に記載の情報に基づいて、それらの情報を個人情報種別表示領域807に反映させるためのボタンである。個人情報種別表示領域807は、個人情報種別入力領域803と、必須選択領域804と、タイプ選択領域805に入力されたユーザから取得する個人情報に関する情報が表示される領域である。申請ボタン808は、ユーザグループ情報入力領域801、個人情報種別選択領域802、個人情報種別表示領域807等の情報を基に、ユーザグループの申請をするためのボタンである。
【0052】
次に、図7を用いながら図9(a)に記載のユーザ参加申請画面900を作成するためのユーザグループ申請画面800を使用する情報処理について説明する。
まず、ユーザグループコンピュータ300の制御部310は、ユーザグループコンピュータ300の入力部340を介して、ユーザグループ情報入力領域801にユーザグループの申請に必要な情報を入力する。また、制御部310は、入力部340を介して、個人情報種別選択領域802の「生年月日」、「連絡先」、「緊急連絡先」にチェックを入れる。さらに、制御部310は、入力部340を介して、個人情報種別入力領域803に「性別」が入力され、必須選択領域804がチェックされた状態で、追加ボタン806の選択を受け付ける。また、制御部310は、入力部340を介して、個人情報種別入力領域803に「メールアドレス」が入力され、必須選択領域804がチェックされていない状態で、追加ボタン806の選択を受け付ける。最後に、制御部310は、入力部340を介して、申請ボタン808の選択を受け付ける。申請ボタン808の選択を受け付けた場合、制御部310は、ユーザグループコンピュータ300の通信部330及びネットワーク500を介して、サーバコンピュータ100にユーザグループの申請に関する情報を送信する。申請に関する情報を受信した場合、サーバコンピュータ100の制御部110は、この情報に基づいて、「生年月日」、「連絡先」、「緊急連絡先」、「性別」が必須で取得する個人情報とし、「メールアドレス」が任意に取得する個人情報とする図9(a)のユーザ参加申請画面900を作成する。すなわち、サーバコンピュータ100の制御部110は、取得可能なユーザの個人情報の範囲に含まれる個人情報について、グループから必ず取得する個人情報の設定を受け付ける。制御部110は、前記にグループから必ず取得する個人情報の設定に基づいて、ユーザから必ず取得する個人情報とするか否かを制御する。サーバコンピュータ100の制御部110は、ユーザコンピュータ400からこのユーザグループへの参加申請を受け付けた場合、この図9(a)のユーザ参加申請画面900の情報をユーザに送信する。これにより、管理する複数のグループにおいて、適切な範囲で個人情報を取得することが可能になる。
【0053】
図8は、ユーザグループが利用可能な機能の一例を示す図である。
図8には、ユーザグループトップ画面810と、機能選択画面830と、ユーザ一覧画面840と、閲覧グループ追加画面850と、が含まれる。ユーザグループトップ画面810には、通知情報領域811と、防災アプリボタン813と、閲覧承認依頼一覧ボタン814と、機能選択ボタン815と、ユーザ一覧ボタン816と、閲覧グループ編集ボタン817と、ホームボタン818と、集計状況ボタン819と、チャットボタン820と、通知ボタン821と、が含まれる。
【0054】
通知情報領域811は、ユーザグループに対する通知情報812が表示される領域である。また、通知情報領域811は、情報新着の通知情報812が表示される領域と、確認済みの通知情報が表示される領域と、を切り替え可能に構成されてもよい。通知情報領域811には、ユーザから安否確認の回答がされていることを示す新着の通知情報812が含まれている。
【0055】
防災アプリボタン813は、防災アプリの画面に移動するためのボタンである。また、閲覧承認依頼一覧ボタン814は、ユーザグループに関係性のある閲覧グループを編集する画面に移動するためのボタンである。さらに、機能選択ボタン815は、ユーザグループに所属しているユーザに対して提供する機能を選択するためのボタンである。また、ユーザ一覧ボタン816は、ユーザグループに所属しているユーザを確認するためのボタンである。さらに、閲覧グループ編集ボタン817は、閲覧グループを追加する画面に移動するためのボタンである。また、ホームボタン818は、ユーザグループトップ画面810に移動するためのボタンである。さらに、集計状況ボタン819は、アンケートの集計状況を表示する画面に移動するためのボタンである。また、チャットボタン820は、チャット機能を有する画面に移動するためのボタンである。さらに、通知ボタン821は、通知情報を表示する画面に移動するためのボタンである。
【0056】
すなわち、サーバコンピュータ100の制御部110は、ユーザグループコンピュータ300において、上記の何れかのボタンの選択されたことを受け付けることにより、閲覧グループトップ画面700を変更する。制御部110は、通信部130及びネットワーク500を介して、最新の閲覧グループの画面を閲覧グループコンピュータ200に送信する。閲覧グループコンピュータ200の制御部は、最新の閲覧グループの画面を出力部に表示させる。ここで、機能選択ボタン815が選択されることにより、制御部110は、機能選択画面830を表示させる。また、ユーザ一覧ボタン816が選択されることにより、制御部110は、ユーザ一覧画面840を表示させる。閲覧グループ編集ボタン817が選択されることにより、制御部110は、閲覧グループ追加画面850を表示させる。これにより、ユーザグループは、アプリ内で様々な機能を利用することができる。
【0057】
機能選択画面830には、ミニアプリ一覧領域831が含まれる。ミニアプリとは、本アプリ上で、さらに実行されるアプリのことである。ミニアプリには、例えば、チャットアプリ、掲示板アプリ、防災アプリ、イベント予約アプリ、課題アプリ、ご利用ガイドアプリ、ショッピングアプリ、通知アプリ、ライブラリアプリ、マイページアプリ、写真の送受信アプリ、健康管理アプリ、テレビ電話アプリ、ポイント機能アプリ、クーポン機能アプリ、ご要望アプリ、体調管理アプリ等が含まれるが、これに限定されるものではない。すなわち、サーバコンピュータ100の制御部110は、ユーザグループコンピュータ300から、機能選択画面830でのミニアプリの選択結果を受け付ける。制御部110は、受け付けた選択結果に基づいて、ユーザグループが利用できるミニアプリの範囲を制御する。これにより、ユーザグループ単位で必要なミニアプリの利用を制御することができる。
【0058】
ユーザ一覧画面840は、ユーザグループに所属するユーザを確認するための画面である。ユーザ一覧画面840には、ユーザ情報841、842が含まれる。ここで、ユーザは、開示される個人情報の範囲を制御することができる。すなわち、ユーザコンピュータ400の制御部410は、ユーザグループへの参加の際に申請した個人情報から、非公開にする個人情報の選択を受け付ける。制御部410は、通信部430及びネットワーク500を介して、サーバコンピュータ100に非公開にする個人情報に関する情報を送信する。サーバコンピュータ100の制御部110は、ユーザコンピュータ400から非公開にする個人情報を受け付けた場合、その個人情報がユーザグループコンピュータ300から参照できないように制御する。図8において、ユーザ情報842の電話番号が省略されている。これにより、ユーザは開示したくない個人情報を制御することができる。
【0059】
閲覧グループ追加画面850は、ユーザグループを管理する閲覧グループを追加するための画面である。閲覧グループ追加画面850には、申請情報入力領域851が含まれる。サーバコンピュータ100の制御部110は、ユーザグループコンピュータ300から、申請情報入力領域851に入力された情報及び閲覧グループの追加の指示を受け付けた場合、新たな閲覧グループを追加し、記憶部120に記憶する。これにより、ユーザグループを管理する閲覧グループを任意に増やすことができる。
【0060】
3.2.3 ユーザコンピュータ400に関する処理
図9は、ユーザ参加申請画面900、910の例を示す図である。図9(a)のユーザ参加申請画面900と、図9(b)のユーザ参加申請画面910と、を比較すると、お名前入力欄901、911と、ご住所入力欄902、912と、連絡先入力欄903、913と、ログインパスワード入力欄908、919とが必須で入力を必要とする情報として、緊急連絡先入力欄904、914と、が任意に入力を必要とする情報として表示されている。
【0061】
また、図9(a)のユーザ参加申請画面900には、生年月日入力欄905は任意に入力が必要な情報とされ、性別入力欄906は必須で入力が必要な情報として表示されている。一方で、図9(b)ののユーザ参加申請画面910には、生年月日入力欄915は必須で入力が必要な情報とされ、性別入力欄916は必須で入力が必要な情報として表示されている。
【0062】
さらに、図9(a)のユーザ参加申請画面900には、メールアドレス入力欄907は任意に入力が必要な情報とされている。一方で、図9(b)のユーザ参加申請画面910には、同居ご家族入力欄917は必須で入力が必要な情報とされ、管理者への共有事項入力欄918は必須で入力が必要な情報とされている。また、何れの画面において、登録ボタン909、920が含まれる。
【0063】
ユーザコンピュータ400から図9(a)のユーザ参加申請画面900上で要求されている個人情報が入力され、登録ボタン909の選択がされた場合、サーバコンピュータ100の制御部110は、そのユーザコンピュータ400を図9(a)に係るユーザグループに参加させる。また、ユーザコンピュータ400から図9(b)のユーザ参加申請画面910上で要求されている個人情報が入力され、登録ボタン920の選択がされた場合、制御部110は、そのユーザコンピュータ400を図9(b)に係るユーザグループに参加させる。つまり、制御部110は、ユーザ参加申請画面900に係るグループに所属するユーザと、ユーザ参加申請画面910に係るグループに所属するユーザと、では、それぞれ異なる個人情報を取得する範囲を設定する。ここで、ユーザ参加申請画面900に係るグループは、第1のグループの一例である。また、ユーザ参加申請画面910に係るグループは、第2のグループの言い換えると、制御部110は、管理する複数のグループそれぞれにおいて、グループに所属するユーザから取得可能なユーザの個人情報の範囲を設定する。なお、図7において、変化が起こりうる個人情報(例えば、生体情報、体調情報、医療保険情報、安否情報等の個人情報)をユーザから要求するように設定していた場合、制御部110は、ユーザによるユーザグループへの参加後に任意のタイミングでこれらの個人情報を要求する。これにより、管理する複数のグループにおいて、適切な範囲で個人情報を取得することが可能になる。
【0064】
図10は、ユーザが利用可能な機能の一例を示す図である。
図10には、ユーザトップ画面930と、ミニアプリ追加画面940と、所属グループ一覧画面950と、が含まれる。さらに、ユーザトップ画面930には、通知情報領域931と、ミニアプリボタン933と、所属グループ一覧ボタン934と、防災アプリボタン935と、ホームボタン936と、チャットボタン937と、通知ボタン938と、が含まれる。
【0065】
通知情報領域931は、ユーザグループに対する通知情報932が表示される領域である。また、通知情報領域931は、新着の通知情報932が表示される領域と、確認済みの通知情報が表示される領域と、が切り替え可能に構成されてもよい。通知情報領域931には、自治会連合Bから安否確認の回答依頼が2022年1月6日(木)にされていることを示す通知情報932が含まれている。
【0066】
ミニアプリボタン933は、ミニアプリの利用開始をするための画面に移動するためのボタンである。所属グループ一覧ボタン934は、ユーザの所属するグループの確認又は編集を可能な画面に移動するためのボタンである。防災アプリボタン935は、防災アプリの画面に移動するためのボタンである。ホームボタン936は、ユーザトップ画面930に画面を移動するためのボタンである。チャットボタン937は、チャット機能を有する画面に移動するためのボタンである。通知ボタン938は、通知情報を表示する画面に移動するためのボタンである。
【0067】
すなわち、サーバコンピュータ100の制御部110は、ユーザコンピュータ400から上記の何れかのボタンの選択がされたことを受け付けることにより、対応する画面に変更する。制御部110は、サーバコンピュータ100の通信部130及びネットワーク500を介して、最新の画面の情報をユーザコンピュータ400に送信する。最新の画面の情報を受け付けた場合、ユーザコンピュータ400の制御部410は、最新の画面の情報を出力部450に表示させる。ここで、ミニアプリボタン933が選択された場合、制御部110は、追加可能なミニアプリの一覧の画面(不図示)を表示させる。ここで、追加可能なミニアプリの一覧の画面には、図8のミニアプリ一覧領域831にて選択されたミニアプリが少なくとも表示される。制御部110は、追加可能なミニアプリの一覧の画面内の任意のミニアプリの選択を受け付けることにより、さらに、ミニアプリ追加画面940を表示させる。これにより、ユーザは、アプリ内で様々な機能を利用することができる。
【0068】
ミニアプリ追加画面940は、ユーザが新たにミニアプリを追加しようとした場合にユーザに表示される画面である。ミニアプリ追加画面940には、必要個人情報941と、利用目的情報942と、同意ボタン943と、が含まれる。必要個人情報941は、アプリの追加にあたって必要な個人情報を示す情報である。利用目的情報942は、必要個人情報941に関する情報について、その利用目的を示す情報である。例えば、ユーザがミニアプリである掲示板を追加しようとした場合、必要個人情報941は、顔写真であり、利用目的情報942は、本人確認の目的である旨の情報である。また、他の例として、位置情報を利用して歩数に応じて買い物に使えるポイントを付与するミニアプリを追加しようとした場合、必要個人情報941は、位置情報であり、利用目的情報942は、ポイント付与のために位置情報を常に取得する旨の情報である。さらに、他の例として、ユーザの体調を管理するミニアプリを追加しようした場合、必要個人情報941は、生体情報、体調情報又は医療保険情報であり、利用目的情報942は、ユーザの状態又は体調を取得する旨の情報である。また、他の例として、ユーザの安否確認を行うミニアプリを追加しようした場合、必要個人情報941は、安否情報であり、利用目的情報942は、ユーザの安否情報を取得する旨の情報である。同意ボタン943は、ユーザが必要個人情報941及び利用目的情報942に了承したときに、ユーザにより選択されるボタンである。すなわち、制御部110は、サーバコンピュータ100の通信部130及びネットワーク500を介して、グループにおいて提供するサービスを利用する際に必要とされるユーザの必要個人情報941の範囲に関する情報をユーザコンピュータ400の出力部450に表示させる。より具体的に説明すると、制御部110は、サービスを利用する際に必要とされるユーザの必要個人情報941の範囲の情報と共に、サービスに関する利用目的情報942をユーザコンピュータ400の出力部450に表示させる。なお、サービスに関する利用目的情報942は、サービスに関する情報の一例である。制御部110は、ユーザコンピュータ400からの同意ボタン943の選択を受け付けることにより、ユーザに対してそのミニアプリの利用権限を与える。これにより、ユーザは利用したい機能に合わせて、最小限に個人情報を開示することができる。
【0069】
また、所属グループ一覧ボタン934が選択されることにより、所属グループ一覧画面950が表示される。所属グループ一覧画面950には、利用目的表示領域951と、編集ボタン952と、グループID入力領域953と、追加ボタン954と、が含まれる。
【0070】
利用目的表示領域951は、ユーザが所属しているユーザグループが表示される領域である。編集ボタン952は、所属しているユーザグループに関する情報を編集するボタンである。ユーザコンピュータ400の制御部410は、ユーザコンピュータ400の入力部440を介して、編集ボタン952を選択し、申請に使用した個人情報のうち、非公開にしたい個人情報をユーザグループ毎に選択する。ユーザコンピュータ400の制御部410は、ユーザコンピュータ400の通信部430及びネットワーク500を介して、非公開にしたい個人情報に関する情報をサーバコンピュータ100に送信する。サーバコンピュータ100の制御部110は、ネットワーク500及びサーバコンピュータ100の通信部130を介して、グループに所属するユーザからの個人情報及びグループに開示する個人情報の範囲の設定についての入力を受け付ける。制御部110は、入力の結果に基づいて、グループに開示するユーザの個人情報について、非公開とするか又は公開とするかを設定する。これにより、ユーザは、開示したくない個人情報を制御することができる。
【0071】
グループID入力領域953は、グループを特定するためのグループIDの入力を受け付ける領域である。追加ボタン954は、ユーザコンピュータ400の制御部410は、ログイン画面上において、グループIDに紐づくユーザグループを特定する。次に、制御部410は、ユーザグループが特定された状態において、追加ボタン954の選択を検知することにより、そのユーザグループへの参加要求をサーバコンピュータ100に送信する。これにより、ユーザは、任意のユーザグループに参加できる。
【0072】
以上、本実施形態によれば、グループ毎に取得する個人情報の範囲を制御するので、本来であれば取得する必要のない個人情報まで取得されずに、適切な範囲で個人情報を取得することができる。
【0073】
[変形例1]
実施形態1では、閲覧グループは、市又は自治会連合であるものとして説明した。しかしながら、閲覧グループは、これに限定されるものではなく、例えば、国、地方公共団体、法人等であってもよい。すなわち、閲覧グループは、情報をグループ単位で管理するグループであればよい。また、実施形態1では、ユーザグループは、自治会、自治会連合又は市であるものとして説明した。しかしながら、ユーザグループは、これに限定されるものではなく、例えば、老人クラブ、病院、法人、学校、家族であってもよい。すなわち、ユーザグループは、情報をユーザ単位で管理するグループであればよい。
【0074】
[変形例2]
実施形態1では、ユーザグループは、閲覧グループに所属しているものとして説明した。しかしながら、ユーザグループは、これに限定されるものではなく、さらに他のユーザグループに所属していてもよい。
【0075】
次に記載の各態様で提供されてもよい。
前記情報処理装置において、前記制御部は、前記複数のグループに含まれる第1のグループに所属するユーザと、第2のグループに所属するユーザと、では、それぞれ異なる前記個人情報を取得する範囲を設定する、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記制御部は、前記グループに所属するユーザからの個人情報及び前記グループに開示する個人情報の範囲の設定についての入力を受け付け、前記入力の結果に基づいて、前記グループに開示するユーザの個人情報の範囲を設定する、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記制御部は、グループにおいて提供するサービスを利用する際に必要とされるユーザの個人情報の範囲に関する情報を表示させる、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記制御部は、前記サービスを利用する際に必要とされるユーザの個人情報の範囲の情報と共に、前記サービスに関する情報を表示させる、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記制御部は、前記取得可能なユーザの個人情報の範囲に含まれる個人情報について、前記グループから必ず取得する個人情報の設定を受け付け、前記にグループから必ず取得する個人情報の設定に基づいて、前記ユーザから必ず取得する個人情報とするか否かを制御する、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記グループは、ユーザグループであり、前記ユーザグループには複数のユーザが所属し、前記制御部は、閲覧グループを管理し、前記閲覧グループには複数のユーザグループが所属し、前記ユーザグループの担当者には、所属するユーザの個人情報を閲覧可能に表示させるよう制御し、前記閲覧グループの担当者には、前記閲覧グループに関するユーザグループに所属するユーザの個人情報を閲覧可能に表示させないよう制御する、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記グループは、自治会であり、前記ユーザは、前記自治会に所属する住民である、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記個人情報には、ユーザの生体に関する生体情報、体調に関する体調情報又は医療保険に関する医療保険情報が含まれる、情報処理装置。
情報処理装置が実行する情報処理方法であって、管理する複数のグループそれぞれにおいて、グループに所属するユーザから取得可能なユーザの個人情報の範囲を設定する、情報処理方法。
プログラムであって、コンピュータを、前記情報処理装置の制御部として機能させるためのプログラム。
もちろん、この限りではない。
【0076】
最後に、本発明に係る種々の実施形態を説明したが、これらは、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。当該新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。当該実施形態及びその変形は、発明の範囲又は要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0077】
100 :サーバコンピュータ
110 :制御部
120 :記憶部
130 :通信部
200 :閲覧グループコンピュータ
200A :自治会連合
200B :市
300 :ユーザグループコンピュータ
300A :自治会
300B :自治会
300C :自治会
300D :自治会連合等
300E :自治会
310 :制御部
310 :制御部
320 :記憶部
330 :通信部
340 :入力部
340 :入力部
350 :出力部
400 :ユーザコンピュータ
400A :ユーザ
400B :ユーザ
400C :ユーザ
400D :ユーザ
410 :制御部
420 :記憶部
430 :通信部
440 :入力部
450 :出力部
500 :ネットワーク
600 :相関関係
700 :閲覧グループトップ画面
701 :通知情報領域
702 :通知情報
703 :ホームボタン
704 :集計状況ボタン
705 :安否確認ボタン
706 :通知ボタン
800 :ユーザグループ申請画面
801 :ユーザグループ情報入力領域
802 :個人情報種別選択領域
803 :個人情報種別入力領域
804 :必須選択領域
805 :タイプ選択領域
806 :追加ボタン
807 :個人情報種別表示領域
808 :申請ボタン
810 :ユーザグループトップ画面
811 :通知情報領域
812 :通知情報
813 :防災アプリボタン
814 :閲覧承認依頼一覧ボタン
815 :機能選択ボタン
816 :ユーザ一覧ボタン
817 :閲覧グループ編集ボタン
818 :ホームボタン
819 :集計状況ボタン
820 :チャットボタン
821 :通知ボタン
830 :機能選択画面
831 :ミニアプリ一覧領域
840 :ユーザ一覧画面
841 :ユーザ情報
842 :ユーザ情報
850 :閲覧グループ追加画面
851 :申請情報入力領域
900 :ユーザ参加申請画面
901 :名前入力欄
902 :住所入力欄
903 :連絡先入力欄
904 :緊急連絡先入力欄
905 :生年月日入力欄
906 :性別入力欄
907 :メールアドレス入力欄
908 :ログインパスワード入力欄
909 :登録ボタン
910 :ユーザ参加申請画面
911 :名前入力欄
912 :住所入力欄
913 :連絡先入力欄
914 :緊急連絡先入力欄
915 :生年月日入力欄
916 :性別入力欄
917 :家族入力欄
918 :共有事項入力欄
919 :ログインパスワード入力欄
920 :登録ボタン
930 :ユーザトップ画面
931 :通知情報領域
932 :通知情報
933 :ミニアプリボタン
934 :所属グループ一覧ボタン
935 :防災アプリボタン
936 :ホームボタン
937 :チャットボタン
938 :通知ボタン
940 :ミニアプリ追加画面
941 :必要個人情報
942 :利用目的情報
943 :同意ボタン
950 :所属グループ一覧画面
951 :利用目的表示領域
952 :編集ボタン
953 :グループID入力領域
954 :追加ボタン
1000 :情報処理システム
【要約】      (修正有)
【課題】管理する複数のグループそれぞれにおいて、グループに所属するユーザから取得可能なユーザの個人情報の範囲を設定する情報処理装置、方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】情報処理システムにおいて、情報処理装置であるサーバコンピュータ100は、制御部を有する。制御部は、管理する複数のグループそれぞれにおいて、グループに所属するユーザから取得可能なユーザの個人情報の範囲を設定する。プログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体(Non-Transitory Computer-Readable Medium)として提供されてもよいし、外部のサーバからダウンロード可能に提供されてもよいし、外部のコンピュータで当該プログラムを起動させてクライアント端末でその機能を実現(いわゆるクラウドコンピューティング)するように提供されてもよい。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10