IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ トヨタ自動車株式会社の特許一覧 ▶ コンチネンタル オートモーティヴ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングの特許一覧

<>
  • 特許-車両の注意喚起装置 図1
  • 特許-車両の注意喚起装置 図2
  • 特許-車両の注意喚起装置 図3
  • 特許-車両の注意喚起装置 図4
  • 特許-車両の注意喚起装置 図5
  • 特許-車両の注意喚起装置 図6
  • 特許-車両の注意喚起装置 図7
  • 特許-車両の注意喚起装置 図8
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-16
(45)【発行日】2022-08-24
(54)【発明の名称】車両の注意喚起装置
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/16 20060101AFI20220817BHJP
   B60W 40/02 20060101ALI20220817BHJP
   B60W 50/14 20200101ALI20220817BHJP
【FI】
G08G1/16 C
B60W40/02
B60W50/14
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2019140445
(22)【出願日】2019-07-31
(65)【公開番号】P2021026241
(43)【公開日】2021-02-22
【審査請求日】2021-06-10
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】508097870
【氏名又は名称】コンチネンタル オートモーティヴ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
【氏名又は名称原語表記】Continental Automotive GmbH
【住所又は居所原語表記】Vahrenwalder Strasse 9, D-30165 Hannover, Germany
(74)【代理人】
【識別番号】110000213
【氏名又は名称】弁理士法人プロスペック特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】川口 佳浩
(72)【発明者】
【氏名】熊城 拓人
(72)【発明者】
【氏名】福田 純也
(72)【発明者】
【氏名】征矢 竜一
【審査官】久保田 創
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-224254(JP,A)
【文献】特開2008-129974(JP,A)
【文献】特開2006-88896(JP,A)
【文献】特開2013-73363(JP,A)
【文献】特開2014-241115(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08G 1/16
B60W 40/02
B60W 50/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自車両の周辺に検知された物標が静止物を含まない注意喚起対象物であるか否かについて設定演算時間内で判定し、前記注意喚起対象物がドライバーの死角領域に存在する場合に、ドライバーに注意喚起を行う車両の注意喚起装置において、
自車両が前記注意喚起対象物を追い抜く相対速度である追抜き相対速度を取得する追抜き相対速度取得手段と、
前記追抜き相対速度が閾値以上である場合に、前記注意喚起を制限する注意喚起制限手段と、
自車両の車速を取得する車速取得手段と、
前記車速が高い場合には低い場合に比べて、前記閾値を高く、かつ、前記設定演算時間を短くするように変更する変更手段と
を備えた車両の注意喚起装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドライバーの死角領域に存在する他車両等の注意喚起対象物を検知した場合に、ドライバーに注意喚起を行う車両の注意喚起装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ドライバーの死角領域に存在する他車両等の注意喚起対象物を検知した場合に、ドライバーに注意喚起を行う注意喚起装置が知られている。こうした注意喚起装置は、例えば、ブラインドスポットモニタ(BSM)と呼ばれて実用化されている。ブラインドスポットモニタは、図4に示すように、ドライバーの死角となる領域である警報エリアRL,RRが予め決められており、この警報エリアRL,RRに、他車両が、その一部でも入っているときに、報知器(例えば、サイドミラーに設けられたインジケータ)を作動させて他車両の存在を知らせる。例えば、図4に示すように、他車両C2が右隣接車線で自車両C1の斜め後ろを並走している場合には、報知器の作動によってドライバーに対して注意喚起が行われる。
【0003】
また、例えば、図4に示すように、左隣接車線を走行する他車両C3が後方遠方から自車両C1に接近してくる場合にも、接近してくる他車両C3が所定時間以内に警報エリアRLに侵入すると予測される場合には、警報エリアRLに侵入していない段階からドライバーに対して注意喚起が行われる。
【0004】
自車両が隣接車線を走行する他車両を追い抜く場合においても、その途中で、他車両が警報エリアに入る。従って、この場合においても、報知器が作動する。特許文献1に提案されたブラインドスポットモニタは、自車両が他車両を追い抜く場合、自車両と他車両との相対速度に応じて、報知器の作動を終了する条件を変更する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】国際公開第2012/172591号
【発明の概要】
【0006】
こうしたブラインドスポットモニタは、一般に、レーダセンサを使って他車両等の注意喚起対象物を検知する。この注意喚起対象物は、移動物であって、静止物は除外される。例えば、ガードレールや道路標識が断続的に設けられている場合、それらが警報エリアに入るたびに注意喚起することは好ましくない。このため、ブラインドスポットモニタでは、静止物については、「注意喚起すべきでない対象」とされる。従って、ブラインドスポットモニタは、レーダ検知範囲内に立体物を検知した場合、その立体物(以下、物標と呼ぶ)について注意喚起対象物であるか否かについて判定し、「注意喚起すべきでない対象」であると判定した場合には、その物標を注意喚起対象から除外する。以下、物標が注意喚起対象物であるか否かについての判定を「対象物判定」と呼ぶ。
【0007】
対象物判定を行うためには、一定の演算時間が必要となる。そのため、予め設定された演算時間が確保されており、物標が検知されてから設定演算時間が経過するまでの期間は、対象物判定に当てられる。従って、物標が警報エリアで検知されていても、設定演算時間の経過を待ってからでないと、ドライバーに対して注意喚起を行うことができない。
【0008】
設定演算時間は、レーダセンサの検知能力によって決められ、検知能力以上に短くすれば、誤判定につながる。例えば、物標が静止物であっても、設定演算時間内に、その物標を静止物であると判定することができない場合がある。この場合、その物標を注意喚起対象から外せないため、本来なら注意喚起を行う必要のない物標まで注意喚起を行ってしまう。
【0009】
例えば、自車両が隣接車線を走行する他車両を追い抜くシーンでは、ドライバーは、それまで前方を走行していた他車両については、認識できている。このため、自車両が他車両を速い速度で追い抜く場合にはブラインドスポットモニタの機能を働かせないようにし、自車両が他車両をゆっくり追い抜く場合にのみ、ブラインドスポットモニタの機能を働かせることが考えられる。この場合、自車両が他車両を追い抜くときの相対速度(追抜き速度と呼ぶ)が基準速度閾値以下となる範囲でブラインドスポットモニタの機能を働かせればよい。
【0010】
ブラインドスポットモニタが普及してくると、ドライバーは、車線変更を行う場合、常に、報知器の作動状態(点灯か否か)を確認するようになる。このため、ドライバーのブラインドスポットモニタの依存度が高まり、ブラインドスポットモニタの機能が働く領域(作動条件)を拡張する必要が生じる。
【0011】
例えば、追抜き速度の基準速度閾値を大きくすれば、その分だけ、ブラインドスポットモニタの機能が働く領域を拡張することができる。しかし、対象物判定の誤りを招き、注意喚起対象とすべきでない物標に対しても注意喚起を行ってしまうおそれがある。以下、こうした不要な注意喚起を「不要作動」と呼ぶ。
【0012】
ここで、ブラインドスポットモニタの機能が働く領域を拡張すると、追い抜き時に不要作動が発生しやすくなる理由について説明する。
【0013】
上述したように、隣接車線を走行する他車両が後方遠方から自車両に急接近してくる場合(図4の他車両C3の例)は、警報エリアに侵入していない段階からドライバーに対して注意喚起が行われる。このため、レーダセンサは、その検知軸が車両の斜め後方に向けられることが主流となっている(図2参照)。従って、他車両が自車両の後方から接近してくるシーンでは、レーダ検知領域内(図2のSR,SLで表される範囲)に他車両が入っている期間が長いため、その期間中において、適正に対象物判定を行うことができる。
【0014】
一方、自車両が他車両を追い抜くシーンでは、他車両は、レーダ検知領域(図2のSR,SLで表される範囲)内に入るのとほぼ同時に警報エリアに侵入する。このため、対象物判定の時間余裕が少ない。
【0015】
対象物判定は、他車両が警報エリアを通り過ぎる前に完了する必要があるが、上述したように、追抜き速度の基準速度閾値を大きくした場合には、対象物判定を行う設定演算時間を短くする必要があり、その設定演算時間内では適正な対象物判定を行えないおそれがある。つまり、ブラインドスポットモニタの機能を働かせる領域を拡張(作動条件を拡張)しようとすると、その背反として、不要作動を招きやすくなる。また、レーダセンサの検知能力は、検知領域内における中央側領域ほど(レーダ検知軸に近い領域ほど)高く、外側領域ほど(レーダ検知軸から離れた領域ほど)低い。このことも影響して、レーダ検知領域内の外側領域で行われる追い抜きシーンでは、不要作動が発生しやすい。
【0016】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、不要作動を増加させないようにしつつ、注意喚起機能が働く領域を拡張することを目的とする。
【0017】
本発明の車両の注意喚起装置の特徴は、
自車両の周辺に検知された物標が静止物を含まない注意喚起対象物であるか否かについて設定演算時間内で判定し、前記注意喚起対象物がドライバーの死角領域に存在する場合に、ドライバーに注意喚起を行う車両の注意喚起装置(1)において、
自車両が前記注意喚起対象物を追い抜く相対速度である追抜き相対速度を取得する追抜き相対速度取得手段(S14)と、
前記追抜き相対速度が閾値以上である場合に、前記注意喚起を制限する注意喚起制限手段(S16,S17)と、
自車両の車速を取得する車速取得手段(S12)と、
前記車速が高い場合には低い場合に比べて、前記閾値を高く、かつ、前記設定演算時間を短くするように変更する変更手段(S15~S17)と
を備えたことにある。
【0018】
本発明の車両の注意喚起装置は、自車両の周辺に検知された物標が静止物を含まない注意喚起対象物であるか否かについて設定演算時間内で判定し、注意喚起対象物がドライバーの死角領域に存在する場合に、ドライバーに注意喚起を行う。例えば、注意喚起装置は、自車両の後側方の物標を検知するレーダセンサ等の周辺センサを備え、この周辺センサによって物標を検知する。そして、注意喚起装置は、検知された物標が注意喚起対象物(注意喚起すべき対象物)であるか否かについて設定演算時間をかけて判定する。例えば、注意喚起装置は、検知された物標について除外条件(例えば、静止物であること)が成立すると判定できた場合には、その物標を注意喚起対象物から除外する。従って、注意喚起装置は、除外されなかった物標を注意喚起対象物として認識する。
【0019】
注意喚起装置は、例えば、注意喚起対象物がドライバーの死角領域に存在するか否かについて判定する。そして、注意喚起対象物が死角領域に存在すると判定した場合に、ドライバーに注意喚起する。
【0020】
追抜き相対速度取得手段は、自車両が注意喚起対象物を追い抜く相対速度である追抜き相対速度を取得する。注意喚起制限手段は、追抜き相対速度が閾値以上である場合に、注意喚起を制限する。例えば、注意喚起制限手段は、追抜き相対速度が閾値以上である場合に、注意喚起が行われることを禁止する。
【0021】
追抜き相対速度の閾値を大きくすれば、追い抜き時における注意喚起機能が働く領域を拡張することができる。しかし、検知された物標が注意喚起対象物であるか否かについての設定演算時間を短くする必要があるため、判定精度が低下して不要作動が発生しやすい。
【0022】
本発明の車両の注意喚起装置においては、静止物は注意喚起対象物から除外される。この場合、自車両と静止物との相対速度が低いほど、つまり、自車両の走行速度(車速)が低いほど、検知された物標が静止物であるか否かについての判定がしにくく、その判定能力が低い。換言すれば、自車両の車速が高いほど、検知された物標が静止物であるか否かについての判定能力が高い。従って、自車両の車速が高いほど、物標が注意喚起対象物であるか否についての判定に要する設定演算時間を短縮しても、所定の判定精度を維持することができる。
【0023】
そこで、変更手段は、車速が高い場合には低い場合に比べて閾値を高く、かつ、設定演算時間を短くするように変更する。従って、車速が高い場合には低い場合に比べて、注意喚起の制限が行われないようにすることができる。この結果、不要作動を増加させないようにしつつ、注意喚起を行うことができる領域(作動条件)を拡張することができる。
【0024】
上記説明においては、発明の理解を助けるために、実施形態に対応する発明の構成要件に対して、実施形態で用いた符号を括弧書きで添えているが、発明の各構成要件は、前記符号によって規定される実施形態に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】実施形態に係る車両の注意喚起装置の概略システム構成図である。
図2】レーダセンサの検知角度範囲を表す平面図である。
図3】インジケータを備えたサイドミラーの正面図である。
図4】死角領域、および、注意喚起対象を説明する平面図である。
図5】追抜き状況を表す平面図である。
図6】検討例(1~3)と実施例における、諸元、および、検討結果を表す図である。
図7】SOTカットオフ速度設定ルーチンを表すフローチャートである。
図8】車速とSOTカットオフ速度との関係を表すマップである。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の実施形態に係る車両の注意喚起装置について図面を参照しながら説明する。
【0027】
図1は、本発明の実施形態に係る車両の注意喚起装置の概略システム構成を表す。注意喚起装置は、車両(以下において、他の車両と区別するために、「自車両」と呼ぶ場合がある。)に搭載される。注意喚起装置は、いわゆるブラインドスポットモニタ(BSM)と呼ばれる装置である。注意喚起装置は、ブラインドスポットモニタECU10を備えている。以下、ブラインドスポットモニタECU10をBSM・ECU10と呼ぶ。
【0028】
BSM・ECU10は、マイクロコンピュータを主要部として備える電気制御装置(Electric Control Unit)である。本明細書において、マイクロコンピュータは、CPU、ROM、RAM、不揮発性メモリ及びインターフェースI/F等を含む。CPUはROMに格納されたインストラクション(プログラム、ルーチン)を実行することにより各種機能を実現するようになっている。
【0029】
BSM・ECU10には、右後レーダセンサ21R、左後レーダセンサ21L、右インジケータ22R、左インジケータ22L、車両状態センサ23、および、BSMメインスイッチ24が接続される。また、BSM・ECU10は、図示しないCAN(Controller Area Network)に接続され、CANに送信される各種の情報を受信できるとともに、自身の作動状況に関する情報をCANに送信できるようになっている。
【0030】
図2に示すように、右後レーダセンサ21Rは、車体の右後コーナー部に設けられ、左後レーダセンサ21Lは、車体の左後コーナー部に設けられる。右後レーダセンサ21Rと左後レーダセンサ21Lとは、検知領域が異なるだけで、互いに同じ構成である。以下、右後レーダセンサ21Rと左後レーダセンサ21Lとを区別する必要がない場合、両者を後方レーダセンサ21と呼ぶ。
【0031】
後方レーダセンサ21は、レーダ送受信部と信号処理部(図示略)とを備えており、レーダ送受信部が、ミリ波帯の電波(以下、「ミリ波」と称呼する。)を放射し、放射範囲内に存在する立体物(例えば、他車両、歩行者、自転車、建造物など)によって反射されたミリ波(即ち、反射波)を受信する。信号処理部は、送信したミリ波(送信波)と受信した反射波(受信波)とに基づいて、立体物を検知し、自車両から立体物までの距離、自車両に対する立体物の方位、自車両に対する立体物の相対速度を算出する。以下、後方レーダセンサ21によって検知された立体物を物標と呼ぶ。
【0032】
例えば、後方レーダセンサ21は、ミリ波を送信したときから、反射波を受信するまでの経過時間の長さによって、自車両から物標までの距離を算出する。また、後方レーダセンサ21は、反射波を受信した角度から、自車両に対する物標の方位を算出する。また、後方レーダセンサ21は、送信波と受信波との周波数変化(ドップラー効果)によって、自車両に対する物標の相対速度を算出する。
【0033】
後方レーダセンサ21は、自車両から物標までの距離(検知距離)、自車両に対する物標の方位(検知方位)、自車両に対する物標の相対速度(検知相対速度)を表す情報を、所定の周期でBSM・ECU10に供給する。以下、これらの情報をレーダ情報と呼ぶ。
【0034】
右後レーダセンサ21Rは、図2に示すように、車体の右後コーナー部から右斜め後方に向けた検知軸に対して左右所定角度の範囲を検知領域SRとし、左後レーダセンサ21Lは、車体の左後コーナー部から左斜め後方に向けた検知軸に対して左右所定角度の範囲を検知領域SLとしている。右後レーダセンサ21Rの検知領域SRには、右サイドミラーでは映らないドライバーの死角領域(右側死角領域)が含まれている。また、左後方周辺センサ12Lの検知領域SLには、左サイドミラーでは映らないドライバーの死角領域(左側死角領域)が含まれている。尚、図2は、レーダセンサ21Rの検知角度範囲を表すのであって、放射方向の距離は、図示される距離よりも長い。
【0035】
右インジケータ22Rおよび左インジケータ22Lは、ドライバーに対して注意喚起を行うための表示器である。右インジケータ22Rは、右のサイドミラーに組み込まれており、左インジケータ22Lは、左のサイドミラーに組み込まれており、両者は、互いに同じ構成である。以下、右インジケータ22Rと左インジケータ22Lとを区別する必要がない場合、両者をインジケータ22と呼ぶ。インジケータ22は、図3(右インジケータ22Rを表す)に示すようにサイドミラーSMの鏡が設けられている領域の一部にLEDを組み込んで構成されている。図3においては、その右側に、インジケータ22の拡大図が示されている。各インジケータ22は、BSM・ECU10から供給される点灯信号あるいは点滅信号によって、左右独立して点灯あるいは点滅する。
【0036】
車両状態センサ23は、例えば、車両の走行速度を検知する車速センサ、車両の前後方向の加速度を検知する前後加速度センサ、車両の横方向の加速度を検知する横加速度センサ、および、車両のヨーレートを検知するヨーレートセンサなどである。
【0037】
BSMメインスイッチ24は、ドライバーが、ブラインドスポットモニタの機能を働かせる(BSM:ON)か、働かせない(BSM:OFF)かについて選択するための操作スイッチである。
【0038】
<BSM制御>
次に、BSM・ECU10が実施するBSM制御処理について説明する。
【0039】
BSM・ECU10は、図4に示すように、自車両C1に対する右警報エリアRRと左警報エリアRLとの相対位置を記憶している。この右警報エリアRRは、右サイドミラーでは映らない(ドライバーの死角になる)領域を含むように予め設定され、左警報エリアRLは、左サイドミラーでは映らない(ドライバーの死角になる)領域を含むように予め設定された領域である。右警報エリアRRと左警報エリアRLとを区別する必要が無い場合は、両者を警報エリアRと呼ぶ。警報エリアRは、例えば、車両左右方向については、車体左右側面から外側に0.5mから3.5mの範囲、前後方向については、車体後端の前方1mから後方4mの範囲に設定されている。
【0040】
BSM・ECU10は、後方レーダセンサ21から供給されたレーダ情報に基づいて、この警報エリアRに他車両(走行中の他車両)などドライバーに注意喚起すべき物標が存在するか否かを判定する。この場合、BSM・ECU10は、他車両のような移動物を「注意喚起すべき対象」とし、ガードレール、道路標識、停止車両のような静止物を「注意喚起すべきでない対象」とする。
【0041】
BSM・ECU10は、後方レーダセンサ21によって物標が検知されたとき(立体物がレーダ検知領域に入ったとき)、その物標について、注意喚起対象物であるか否かについて判定する。この場合、BSM・ECU10は、検知された物標について、「注意喚起すべきでない対象」であるか否かを判定する。つまり、物標が静止物であるか否かを判定する。BSM・ECU10は、物標が「注意喚起すべきでない対象」であると判定した場合、つまり、注意喚起対象から除外すべき条件である除外条件(静止物であるという条件)が成立していると判定した場合、その物標を注意喚起対象から除外する。BSM・ECU10は、「注意喚起すべきでない対象」であると判定されていない物標を注意喚起対象物とし、この注意喚起対象物について、監視し、警報エリアRに存在するか否かを判定する。
【0042】
BSM・ECU10は、後方レーダセンサ21によって物標が検知された場合、その物標について、予め設定された設定演算時間Tをかけて、上述したように、注意喚起対象物であるか否かについて判定する。BSM・ECU10は、設定演算時間Tが経過した時点で、その物標が注意喚起対象物であるか否かを確定させる。従って、設定演算時間T内に除外条件が成立しなかった物標は、注意喚起対象物とされる。尚、この注意喚起対象物は、あくまでも、BSM制御における注意喚起対象物であって、他の運転支援制御における注意喚起対象物とは共通するものではない。以下、注意喚起対象物を他車両と呼ぶこともある。また、注意喚起対象物であるか否かについて判定を「対象物判定」と呼ぶ。
【0043】
こうした対象物判定は、レーダ情報と、車両状態センサ23によって検知される自車両の情報とに基づいて行われる。対象物判定に際しては、自車両に対する物標の相対速度の算出精度が重要となる。相対速度は、ドップラー効果を利用して算出される。自車両の車速が高い場合には車速が低い場合に比べて、静止物に対する自車両の相対速度が高いため、ドップラー効果が得られやすい(周波数変化量が多い)。逆に、自車両の車速が低い場合には車速が高い場合に比べて、静止物に対する自車両の相対速度が低いため、ドップラー効果が得られにくい(周波数変化量が少ない)。従って、車速が高い場合には低い場合に比べて、対象物判定(静止物であるか否かについての判定)を精度良く行うことができる。
【0044】
BSM・ECU10は、警報エリアRに注意喚起対象物が存在すると判定した場合には、インジケータ22を点灯させてドライバーに注意喚起する。つまり、ドライバーに注意喚起対象物の存在を知らせる。例えば、図4に示すように、自車両C1の走行車線に隣接する右車線を他車両C2が並走している場合、BSM・ECU10は、他車両C2が警報エリアRRに入っているあいだ、右インジケータ22Rを点灯させる。
【0045】
また、BSM・ECU10は、後方レーダセンサ21によって検出されたレーダ情報に基づいて、この警報エリアRに所定時間内に侵入すると予測される他車両(注意喚起対象物)が存在するか否かについて判定する。BSM・ECU10は、設定時間内に警報エリアRに進入すると予測される他車両が存在すると判定した場合には、インジケータ22を点灯させてドライバーに注意喚起する。つまり、急接近する他車両の存在をドライバーに知らせる。例えば、図4に示すように、自車両C1の走行車線に隣接する左車線において、警報エリアRLに急速に接近してくる他車両C3が検知された場合、BSM・ECU10は、左インジケータ22Lを点灯させる。
【0046】
また、BSM・ECU10は、インジケータ22を点灯させている状況において、図示しないCANに送信されるウインカー作動信号を読み込む。そして、その点灯中のインジケータ22の方向(右インジケータ22Rの場合は右、左インジケータ22Lの場合は左)と同じ方向のウインカー作動信号を受信した場合、つまり、注意喚起対象が存在する方向のウインカー作動信号を受信した場合、点灯中のインジケータ22を点滅させる(点灯→点滅)。
【0047】
インジケータ22が点灯している状況において、ドライバーが、注意喚起対象物の存在する方向へ車線変更しようとしてウインカー操作を行った場合には、インジケータ22が点滅する。これにより、ドライバーへの注意喚起レベルが高められる。こうして、ドライバーに対して、ハンドル操作をしても大丈夫か確認させることができ、状況に応じてハンドル操作をとどまらせることができる。
【0048】
自車両が他車両を追い抜く場合においても、他車両が警報エリアRに侵入する。図5は、その一例であって、自車両C1が右隣接レーンを走行する他車両C4を追い抜いて、他車両C4が右警報エリアRRに入っている状況を表している。こうした状況においても、他車両C4が右警報エリアRRに入っている場合には、右インジケータ22Rの点灯による注意喚起が行われる。
【0049】
ただし、自車両が他車両を追い抜く場合には、自車両が他車両を追い抜くときの追抜き速度Vrに応じて、注意喚起作動に制限が設けられている。追抜き速度Vrは、自車両と他車両との相対速度である。ここでは、自車両が他車両に対して走行方向に離れていく方向の相対速度を正の値で表すものとする。
【0050】
自車両が他車両を追い抜くシーンでは、他車両は、レーダ検知領域(図2のSR,SLで表される範囲)内に入るのとほぼ同時に警報エリアRに侵入する。このため、対象物判定は、他車両が警報エリアRに侵入するタイミングとほぼ同時に開始される。従って、追抜き速度Vrが高い場合には、対象物判定が行われる設定演算時間Tが経過する前に、他車両が警報エリアRから抜け出てしまう。つまり、検知遅れが発生する。
【0051】
このため、自車両が他車両を追い抜くシーンでは、後レーダセンサ21の検知能力を考慮して、追抜き速度Vrが予め設定された速度以下となる場合においてのみ、ブラインドスポットモニタの機能が働くように、その作動条件が制限される。この作動条件である追抜き速度Vrの上限値をSOTカットオフ速度Vrcutと呼ぶ。ブラインドスポットモニタの機能は、追抜き速度VrがSOTカットオフ速度Vrcut以下の場合にのみ働くように制限される。従って、追抜き速度VrがSOTカットオフ速度Vrcutを超える場合には、ブラインドスポットモニタが作動しないように制限される。尚、SOTは、Subject Overtake Targetの略である。
【0052】
上述したように、対象物判定は、自車両の車速が低いほど、その精度が低下する。対象物判定にかける設定演算時間Tを長くすれば、不要作動(注意喚起の必要のない静止物についても注意喚起してしまうこと)を低減することができるものの、検知遅れが発生する。
【0053】
そこで、低車速であっても不要作動を起こさない設定演算時間Tの最小時間をテスト等によって求めておけば、検知遅れが発生しないSOTカットオフ速度Vrcutの値を決めることができる。以下、対象物判定を行う設定演算時間TをSOT演算時間Tsotと呼ぶ。
【0054】
この場合、SOTカットオフ速度Vrcutをできる限り大きな値にすることによって、ブラインドスポットモニタの作動制限を少なくすることができる。つまり、ブラインドスポットモニタの機能が働く領域を拡張することができる。
【0055】
図6は、SOT演算時間Tsot、SOTカットオフ速度Vrcut、および、車速条件の設定に対して、不要作動および検知遅れが発生するか否かを一覧で表した図である。
【0056】
検討例1は、低車速であっても不要作動を起こさない(不要作動が許容範囲内に収まる)SOT演算時間Tsotの最小時間をT1とし、SOT演算時間T1で検知遅れが発生しない最大のSOTカットオフ速度Vrcutの値をVr1としたものである。後方レーダセンサ21の検知能力が高いほど、SOT演算時間T1を短くすることができ、SOTカットオフ速度Vr1を高くすることができる。例えば、SOT演算時間T1は、1秒程度である。
【0057】
SOT演算時間T1が決まれば、SOTカットオフ速度Vr1を設定することができる。例えば、警報エリアRの前後方向の距離がL(m)であれば、L(m)をSOT演算時間T1(s)で除算した値を、SOTカットオフ速度Vr1(m/s)に設定してもよい。これによれば、他車両がSOT演算時間T1内に警報エリアRを通り過ぎない最大のSOTカットオフ速度Vr1を設定することができる。つまり、検知遅れが発生しない最大のSOTカットオフ速度Vr1を設定することができる。
【0058】
検討例2は、SOTカットオフ速度Vrcutの値を、検討例1における値Vr1よりも大きな値Vr2に設定した例である(Vr2>Vr1)。この検討例2では、検討例1よりもブラインドスポットモニタの機能が働く領域を拡張させることができるものの、検知遅れが発生してしまう。
【0059】
検討例3は、SOT演算時間Tsotの値を、検討例1,2における値T1よりも小さな値T2に設定した場合の例である(T2<T1)。この検討例3では、検討例2と同様にブラインドスポットモニタの機能が働く領域を拡張させることができる。しかしながら、SOT演算時間T2では、対象物判定を適正に行うことができず、注意喚起の必要のない静止物までも注意喚起対象物としてしまうことがあり、不要作動が発生する。
【0060】
そこで、本実施形態においては、図6における実施例に示されるように、検討例2に対して、更に、車速条件が加えられている。つまり、車速センサによって検知される車速Vsが閾値Vs1以上であるという条件が加えられている。この閾値Vs1を、カットオフ切換車速閾値Vrefと呼ぶ。
【0061】
対象物判定を行うに際しては、自車両に対する物標の相対速度の算出精度が重要となる。相対速度は、ドップラー効果を利用して算出される。自車両の車速が高い場合には車速が低い場合に比べて、自車両に対する静止物の相対速度が高いため、ドップラー効果が得られやすい。逆に、自車両の車速が低い場合には車速が高い場合に比べて、自車両に対する静止物の相対速度が低いため、ドップラー効果が得られにくい。従って、車速が高い場合には低い場合に比べて、静止物であるか否かの判定を精度よく行うことができる。従って、対象物判定を短時間で行うことができる。
【0062】
そこで、本実施形態においては、車速Vsが、予め設定されたカットオフ切換車速閾値Vref以上である場合に限って、SOT演算時間Tsotの値をT2、SOTカットオフ速度Vrcutの値をVr2に設定してブラインドスポットモニタを実施する。例えば、SOT演算時間Tsotの値T2は、値T1の半分程度とする。車速Vsがカットオフ切換車速閾値Vref未満である場合には、検討例1の設定(Tsot=T1,Vrcut=Vr1)にてブラインドスポットモニタが実施される。
【0063】
カットオフ切換車速閾値Vrefは、SOT演算時間Tsotの値をT2に、SOTカットオフ速度Vrcutの値をVr2に設定して、複数通りの車速Vsに対する不要作動および検知遅れの発生状況をテストすることによって決定すればよい。例えば、不要作動および検知遅れが発生しない(許容範囲となる)車速の最も低い値を、カットオフ切換車速閾値Vrefに設定すれば、ブラインドスポットモニタの機能が働く領域を最大限に拡張することができる。
【0064】
<SOTカットオフ速度設定ルーチン>
次に、SOTカットオフ速度Vrcutの値を切り替える処理について説明する。図7は、BSM・ECU10の実施するSOTカットオフ速度設定ルーチンを表す。BSM・ECU10は、所定の演算周期でSOTカットオフ速度設定ルーチンを繰り返し実施する。
【0065】
以下、上述したSOTカットオフ速度Vrcutの値Vr1を第1SOTカットオフ速度Vr1と呼び、SOTカットオフ速度Vrcutの値Vr2を第2SOTカットオフ速度Vr2と呼ぶ。
【0066】
SOTカットオフ速度設定ルーチンが開始されると、BSM・ECU10は、ステップS11において、BSMメインスイッチ24がオン状態であるか否かを判定する。ドライバーの選択操作によってBSMメインスイッチ24がオフ状態に設定されている場合には、ブラインドスポットモニタの機能が働かないように設定されているため、BSM・ECUは、SOTカットオフ速度設定ルーチンを一旦終了する。
【0067】
BSMメインスイッチ24がオン状態である場合(S11:Yes)、BSM・ECU10は、その処理をステップS12に進めて、車速センサにて検出された現時点の車速Vsを読み込む。続いて、BSM・ECU10は、ステップS13において、車速VsがBSM作動閾値Vbsm以上であるか否かについて判定する。このBSM作動閾値Vbsmは、ブラインドスポットモニタの機能が働く条件(最低車速条件)として設定された車速閾値であって、例えば、10km/hである。
【0068】
車速VsがBSM作動閾値Vbsm未満である場合(S13:No)、BSM・ECU10は、SOTカットオフ速度設定ルーチンを一旦終了する。一方、車速VsがBSM作動閾値Vbsm以上である場合(S13:Yes)、BSM・ECU10は、その処理をステップS14に進める。
【0069】
BSM・ECU10は、ステップS14において、後方レーダセンサ21から供給されるレーダ情報に基づいて現時点の追抜き速度Vrを取得する。続いて、BSM・ECU10は、その処理をステップS15に進めて、車速Vsがカットオフ切換車速閾値Vref以上であるか否かについて判定する。車速Vsがカットオフ切換車速閾値Vref以上である場合(S15:Yes)、BSM・ECU10は、その処理をステップS16に進めて、SOTカットオフ速度Vrcutの値をVr2(第2SOTカットオフ速度Vr2)に設定する。この場合、BSM・ECU10は、それに合わせて、SOT演算時間Tsotの値を上述したT2に設定する。
【0070】
一方、車速Vsがカットオフ切換車速閾値Vref未満である場合(S15:No)、BSM・ECU10は、その処理をステップS17に進めて、SOTカットオフ速度Vrcutの値をVr1(第1SOTカットオフ速度Vr1)に設定する。この場合、BSM・ECU10は、それに合わせて、SOT演算時間Tsotの値を上述したT1に設定する(T1>T2)。
【0071】
BSM・ECU10は、SOTカットオフ速度Vrcutの値を設定すると、SOTカットオフ速度設定ルーチンを一旦終了する。BSM・ECU10は、SOTカットオフ速度設定ルーチンを所定の演算周期で繰り返し実施する。
【0072】
図8は、SOTカットオフ速度設定ルーチンにより設定される車速VsとSOTカットオフ速度Vrcutとの関係を表す。SOTカットオフ速度Vrcutの値は、車速VsがBSM作動閾値Vbsm以上、かつ、カットオフ切換車速閾値Vref未満となる場合には、SOTカットオフ速度Vr1に設定され、車速Vsがカットオフ切換車速閾値Vref以上となる場合には、SOTカットオフ速度Vr2に設定される。
【0073】
BSM・ECU10は、追抜き速度VrがSOTカットオフ速度Vrcutを超えている場合には、ブラインドスポットモニタの機能を停止させる(注意喚起を中止する)。従って、例えば、ステップS16において、SOTカットオフ速度Vrcutの値が第2SOTカットオフ速度Vr2に設定された場合には、追抜き速度Vrが第2SOTカットオフ速度Vr2を超えない範囲でブラインドスポットモニタの機能が働く。また、ステップS17において、SOTカットオフ速度Vrcutの値が第1SOTカットオフ速度Vr1に設定された場合には、追抜き速度Vrが第1SOTカットオフ速度Vr1を超えない範囲でブラインドスポットモニタの機能が働く。
【0074】
上述したように、車速Vsが高いほど対象物判定を短時間で行うことができる。そこで、車速Vsがカットオフ切換車速閾値Vref以上である場合には、SOT演算時間Tsotの値を、カットオフ切換車速閾値Vref未満であるときの値T1よりも短い値T2に設定することができる。
【0075】
従って、車速Vsがカットオフ切換車速閾値Vref以上である場合には、SOTカットオフ速度Vrcutの値を、車速Vsがカットオフ切換車速閾値Vref未満である場合の値Vr1よりも短い値Vr2に設定しても、検知遅れを生じない。
【0076】
これにより、車速Vsがカットオフ切換車速閾値Vref以上である場合には、カットオフ切換車速閾値Vref未満である場合に比べて、SOT演算時間Tsotの短縮と、SOTカットオフ速度Vrcutの増大とを行うことができる。この結果、本実施形態によれば、注意喚起対象物を適切に検知しつつ、ブラインドスポットモニタを作動させる領域を拡張することができる。
【0077】
以上、本実施形態に係る車両の注意喚起装置について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
【0078】
例えば、本実施形態においては、SOTカットオフ速度Vrcutは、2段階に設定されるが、必ずしも2段階である必要は無く、車速Vsに応じて3段階以上に設定されてもよい。また、車速Vsの増加に合わせてSOTカットオフ速度Vrcutをリニアに増加させるようにしてもよい。この場合、SOT演算時間Tsotについても、SOTカットオフ速度Vrcutの増加にあわせて短くなるように調整されるとよい。
【0079】
また、本実施形態では、インジケータ22の作動によってドライバーへの注意喚起を行うが、それに代えてあるいは加えて、ブザー音、あるいは、音声アナウンスなどの音によってドライバーへの注意喚起を行うようにしてもよい。また、ステアリングハンドルを振動させる、あるいは、運転席のシートを振動させるなど、物理的な振動をドライバーに伝えて注意喚起をするようにしてもよい。
【0080】
また、本実施形態においては、注意喚起用のインジケータ22は、サイドミラーに内蔵されて設けられているが、それに代えて、例えば、車室内(左右のAピラーなど)に設けることもできる。
【符号の説明】
【0081】
1…注意喚起装置、10…ブラインドスポットモニタECU、21R,21L…後方レーダセンサ、22R,22L…インジケータ、23…車両状態センサ、RL,RR…警報エリア、SR,SL…レーダ検知エリア、C1…自車両、C2,C3,C4…他車両。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8