(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-16
(45)【発行日】2022-08-24
(54)【発明の名称】電極埋設部材及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
H01L 21/31 20060101AFI20220817BHJP
H01L 21/683 20060101ALI20220817BHJP
C04B 37/02 20060101ALI20220817BHJP
【FI】
H01L21/31 F
H01L21/68 N
C04B37/02 Z
(21)【出願番号】P 2018142911
(22)【出願日】2018-07-30
【審査請求日】2021-04-14
(73)【特許権者】
【識別番号】000004547
【氏名又は名称】日本特殊陶業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000800
【氏名又は名称】特許業務法人創成国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】土田 淳
【審査官】高柳 匡克
(56)【参考文献】
【文献】特許第4531004(JP,B2)
【文献】米国特許出願公開第2007/0169703(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/31
H01L 21/683
C04B 37/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面及び裏面を有し、セラミックスからなる板状の基材と、
前記基材に埋設され、開口部が形成された内部電極と、
前記内部電極に導通する状態で前記基材に埋設され、前記基材の厚み方向において前記
開口部に重なるように前記内部電極よりも前記裏面側に位置する導電性部材と、
前記基材の裏面から前記導電性部材の端面まで連通している端子穴と、
前記端子穴に少なくとも一部が配置され、前記導電性部材に接続される端子と、
を備えた電極埋設部材であって、
前記内部電極は、
前記基材の表面に沿って配置されると共に前記開口部が形成された平面電極部と、
前記基材の厚み方向において前記開口部と重なる領域を通過しないように、前記平面電極部から前記導電性部材側に向って延び
る部分を有し、前記導電性部材に導通する端子接続部と、
を備えていることを特徴とする電極埋設部材。
【請求項2】
請求項1に記載の電極埋設部材であって、
前記端子接続部は、前記平面電極部に一体に形成され、前記開口部の縁から前記導電性部材側に向って延びていることを特徴とする電極埋設部材。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の電極埋設部材であって、
前記導電性部材は、前記基材の表面側に位置する第1面と、前記基材の裏面側に位置する第2面とを有し、
前記端子接続部の一部は、前記第1面に対向する先端部を備えていることを特徴とする電極埋設部材。
【請求項4】
請求項2又は請求項3に記載の電極埋設部材であって、
前記開口部の縁のうち異なる箇所から導電性部材側に向って延びる複数の前記端子接続部を備えていることを特徴とする電極埋設部材。
【請求項5】
請求項2~請求項4のいずれか1項に記載の電極埋設部材であって、
前記開口部の縁のうち異なる箇所に同じ形状及び大きさで設けられている複数の前記端子接続部を備えていることを特徴とする電極埋設部材。
【請求項6】
請求項1に記載の電極埋設部材の製造方法であって、
前記内部電極となる電極シートの前記開口部となる位置に切り込みを形成する工程と、
前記切り込みの複数の端点を結ぶ折り線に沿って前記電極シートを変形させることにより前記開口部を有する前記平面電極部と、前記開口部の縁から延びる前記端子接続部を有する前記内部電極を作製する工程と、
セラミックス粉末を成形することにより板状の成形体を作製する工程と、
前記板状の成形体に、前記内部電極を重ねることにより、第1中間体を作製する工程と、
前記第1中間体を用いて、前記内部電極及び前記導電性部材が埋設されたセラミックス成形体を作製する工程と、
前記セラミックス成形体を焼成することによって、前記基材を作製する工程と、
を有することを特徴とする電極埋設部材の製造方法。
【請求項7】
請求項6に記載の電極埋設部材の製造方法であって、
セラミックス粉末を成形することにより中間絶縁体を作製する工程を備え、
前記第1中間体を作製する工程は、前記開口部内に配置されるように前記中間絶縁体を前記板状の成形体に重ねる工程を含み、
前記内部電極を作製する工程は、前記端子接続部の一部を変形させることにより前記導電性部材と対向することとなる前記端子接続部の先端部を形成する工程を含むことを特徴とする電極埋設部材の製造方法。
【請求項8】
請求項6又は請求項7に記載の電極埋設部材の製造方法であって、
セラミックス粉末を成形することにより中間絶縁体を作製する工程を備え、
前記第1中間体を作製する工程は、前記開口部内に配置されるように前記中間絶縁体を前記板状の成形体に重ねる工程と、前記導電性部材及び前記端子接続部と導通する導体層となる導電ペーストを前記中間絶縁体の外表面の少なくとも一部に塗布する工程とを有することを特徴とする電極埋設部材の製造方法。
【請求項9】
請求項1に記載の電極埋設部材の製造方法であって、
前記開口部が形成された前記平面電極部に、前記平面電極部とは別体に設けられた前記端子接続部の一部が折り曲げられた折り曲げ接続部を重ねて前記内部電極を作製する工程と、
セラミックス粉末を成形することにより板状の成形体を作製する工程と、
前記板状の成形体に前記内部電極を重ねることにより第1中間体を作製する工程と、
前記第1中間体を用いて、前記内部電極及び前記導電性部材が埋設されたセラミックス成形体を作製する工程と、
前記セラミックス成形体を焼成することによって、前記基材を作製する工程と、
を有することを特徴とする電極埋設部材の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、セラミックス製の基材に内部電極が埋設された電極埋設部材に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、セラミックス製の基材に内部電極が埋設された電極埋設部材が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1には、セラミックス基体の内部にセラミックス基体の加熱面にほぼ平行に埋設された内部電極を備え、この内部電極に向かう穿設穴がセラミックス基体の裏面に形成された加熱装置が開示されている。この加熱装置では、使用時や穿設穴に挿入される内部電極への給電用のNi端子の取付け取り外し時に生じる応力が内部電極と加熱面との間の薄い誘電体層に伝わることによって誘電体層にクラックが発生することを抑制するために、内部電極を、穿設穴と対向する領域にて穿設穴に向かう円錐台形状の凹部を有する形状としている。
【0005】
しかし、特許文献1の技術では、内部電極をプレス成形して変形させることによって、加熱面(表面)とNi端子の距離を離間させ、Ni端子の押圧力による誘電体層のクラックを抑制する構成としている。しかし、内部電極を変形させるため、変形に限界があることから離間距離はあまり大きくすることはできない。また内部電極がメッシュである場合には、メッシュを構成するワイヤーの目開きの変化が生じ、変形部分で局所的な抵抗増加による弊害の懸念があった。
【0006】
本発明は、以上の点に鑑み、導電性部材から基材の表面までの距離を大きくでき、長期間使用してもセラミックス製の基材にクラックが入ることを防止できる電極埋設部材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
[1]上記目的を達成するため、本発明は、
表面及び裏面を有し、セラミックスからなる板状の基材と、
前記基材に埋設され、開口部が形成された内部電極と、
前記内部電極に導通する状態で前記基材に埋設され、前記基材の厚み方向において前記開口部に重なるように前記内部電極よりも前記裏面側に位置する導電性部材と、
前記基材の裏面から前記導電性部材の端面まで連通している端子穴と、
前記端子穴に少なくとも一部が配置され、前記導電性部材に接続される端子と、
を備えた電極埋設部材であって、
前記内部電極は、
前記基材の表面に沿って配置されると共に前記開口部が形成された平面電極部と、
前記基材の厚み方向において前記開口部と重なる領域を通過しないように、前記平面電極部から前記導電性部材側に向って延びる部分を有し、前記導電性部材に導通する端子接続部と、
を備えていることを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、内部電極は、基材の表面に沿って配置されている平面電極部と、基材の厚み方向において開口部と重なる領域を通過しないように、平面電極部から導電性部材側に向って延び、導電性部材に導通する端子接続部とを備えている。このため、平面電極部に直接導電性部材を接続する場合に比較して、基材の厚み方向に沿った端子接続部の距離だけ、導電性部材から基材の表面までの距離を大きくできる。このため、導電性部材と基材の熱膨張係数の差に起因する応力が発生したとしても、平面電極部に直接導電性部材が接続されている場合と比較して、平面電極部よりも基材の表面側を構成する絶縁層に及ぼす応力が小さくなり、基材の表面側の絶縁層のクラックを抑制することができる。
【0009】
[2]また、本発明においては、前記端子接続部は、前記平面電極部に一体に形成され、前記開口部の縁から前記導電性部材側に向って延びていることが好ましい。
本発明によれば、端子接続部は、平面電極部に一体に形成され、開口部の縁から導電性部材側に向って延びているので、導電性部材の位置を、平面電極部から基材の裏面側(導電性部材側)へ離すことができる。結果、導電性部材から基材の表面までの距離を大きくできる。このため、導電性部材と基材の熱膨張係数の差に起因する応力が発生したとしても、平面電極部に直接導電性部材が接続されている場合と比較して、平面電極部よりも基材の表面側を構成する絶縁層に及ぼす応力が小さくなり、基材の表面側の絶縁層のクラックを抑制することができる。
【0010】
さらには、基材の厚み方向に沿った端子接続部の高さを大きくすると、端子接続部に囲まれた部分の基材の体積を大きくできる。結果、導電性部材から受ける熱サイクルによる応力を分散でき、基材のクラックをより抑制することができる。
【0011】
[3]また、本発明においては、前記導電性部材は、前記基材の表面側に位置する第1面と、前記基材の裏面側に位置する第2面とを有し、
前記端子接続部の一部は、前記第1面に対向する先端部を備えていることが好ましい。
【0012】
本発明によれば、端子接続部は、前記導電性部材の第1面に対向するので、通電するための面積を十分に確保した上で、導電性部材から基材の表面までの距離を大きくできる。このため、導電性部材と基材の熱膨張係数の差に起因する応力が発生したとしても、平面電極部に直接導電性部材が接続されている場合と比較して、平面電極部よりも基材の表面側を構成する絶縁層に及ぼす応力が小さくなり、基材の表面側の絶縁層のクラックを抑制することができる。
【0013】
[4]また、本発明においては、前記開口部の縁のうち異なる箇所から導電性部材側に向って延びる複数の前記端子接続部を備えていることが好ましい。
【0014】
本発明によれば、導電性部材から基材の表面までの距離を大きくすると共に、開口部の縁のうち異なる箇所から導電性部材側に向って延びる複数の端子接続部を備えているので、熱サイクルによって生じる応力を複数の端子接続部が分散して受けて、基材に生じる応力も分散させることができ、基材のクラックを抑制することができる。
【0015】
[5]また、本発明においては、前記開口部の縁のうち異なる箇所に同じ形状及び大きさで設けられている複数の前記端子接続部を備えていることが好ましい。
【0016】
本発明によれば、複数の端子接続部が開口部の縁のうち異なる箇所に同じ形状及び大きさで設けられているので、熱サイクルによって生じる応力を複数の端子接続部が均等に分散して受けて、基材に生じる応力も均等に分散させることができ、基材のクラックを抑制することができる。
【0017】
[6]また、本発明においては、前記内部電極となる電極シートの前記開口部となる位置に切り込みを形成する工程と、
前記切り込みの複数の端点を結ぶ折り線に沿って前記電極シートを変形させることにより前記開口部を有する前記平面電極部と、前記開口部の縁から延びる前記端子接続部を有する前記内部電極を作製する工程と、
セラミックス粉末を成形することにより板状の成形体を作製する工程と、
前記板状の成形体に、前記内部電極を重ねることにより、第1中間体を作製する工程と、
前記第1中間体を用いて、前記内部電極及び前記導電性部材が埋設されたセラミックス成形体を作製する工程と、
前記セラミックス成形体を焼成することによって、前記基材を作製する工程と、
を有することが好ましい。
【0018】
上記工程によれば、内部電極となる電極シートの開口部となる位置に切り込みを形成し、切り込みの複数の端点を結ぶ折り線に沿って電極シートを変形させることにより、開口部を有する平面電極部と、開口部の縁から延びる端子接続部を有する内部電極を作製し、この内部電極をセラミックス粉末による板状の成形体に重ね、内部電極及び導電性部材が埋設されたセラミックス成形体を得る。
【0019】
このため、セラミックス成形体に埋設される前の内部電極に端子接続部を形成しているため、端子接続部の長さを容易に調節することができ、ひいては、導電性部材を基材の表面から大きく離すことができる。そのため、導電性部材と基材の熱膨張係数の差に起因する応力が発生したとしても、平面電極部に直接導電性部材が接続されている場合と比較して平面電極部よりも基材の表面側を構成する絶縁層に及ぼす応力が小さくなり、基材の表面側の絶縁層のクラックを抑制することができる。
【0020】
[7]また、本発明においては、セラミックス粉末を成形することにより中間絶縁体を作製する工程を備え、
前記第1中間体を作製する工程は、前記開口部内に配置されるように前記中間絶縁体を前記板状の成形体に重ねる工程を含み、
前記内部電極を作製する工程は、前記端子接続部の一部を変形させることにより前記導電性部材と対向することとなる前記端子接続部の先端部を形成する工程を含むことが好ましい。
【0021】
上記工程によれば、導電性部材と端子接続部とを導通させるための面積を十分に確保した上で導電性部材から基材の表面までの距離を大きくでき、先端部を有していない場合と先端部を有する場合との端子接続部の高さを等しくした際、先端部を有していない場合に比較して先端部を有する場合の開口部の面積が大きくなり、端子接続部に囲まれた部分の基材の体積をより大きくできる。結果、導電性部材から受ける熱サイクルによる応力をより分散でき、基材のクラックをより抑制することができる。また、中間絶縁体は例えばカーボン型内で板状の成形体の上に載せて、その上に内部電極を載せることができ、焼成前の一体化が容易に行うことができる。
【0022】
[8]また、本発明においては、セラミックス粉末を成形することにより中間絶縁体を作製する工程を備え、
前記第1中間体を作製する工程は、前記開口部内に配置されるように前記中間絶縁体を前記板状の成形体に重ねる工程と、前記導電性部材及び前記端子接続部と導通する導体層となる導電ペーストを前記中間絶縁体の外表面の少なくとも一部に塗布する工程とを有することが好ましい。
【0023】
上記工程によれば、導電性部材及び端子接続部と導通する導体層となる導電ペーストを中間絶縁体の外表面の少なくとも一部に塗布するので、導電性部材から基材の表面までの距離を大きくでき、基材の表面側の絶縁層のクラックの耐性をより向上させることができる。また、中間絶縁体は例えばカーボン型内で板状の成形体の上に載せて、その上に内部電極を載せることができ、焼成前のセラミックス成形体の一体化を容易に行うことができる。
【0024】
[9]また、本発明においては、前記開口部が形成された前記平面電極部に、前記平面電極部とは別体に設けられた前記端子接続部の一部が折り曲げられた折り曲げ接続部を重ねて前記内部電極を作製する工程と、
セラミックス粉末を成形することにより板状の成形体を作製する工程と、
前記板状の成形体に前記内部電極を重ねることにより第1中間体を作製する工程と、
前記第1中間体を用いて、前記内部電極及び前記導電性部材が埋設されたセラミックス成形体を作製する工程と、
前記セラミックス成形体を焼成することによって、前記基材を作製する工程と、
を有することが好ましい。
【0025】
上記工程によれば、端子接続部を平面電極部と別体にすることで、基材の厚み方向に沿った端子接続部の高さを大きくすることができ、ひいては、導電性部材から基材の表面までの距離を大きくすることができる。そのため、導電性部材と基材の熱膨張係数の差に起因する応力が発生したとしても、平面電極部に直接導電性部材が接続されている場合と比較して平面電極部よりも基材の表面側を構成する絶縁層に及ぼす応力が小さくなり、基材の表面側の絶縁層のクラックを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】第1実施形態の電極埋設部材を模式的に示す説明図。
【
図2】
図2Aは電極シートに切り込みを入れる工程を説明する図。
図2Bは端子接続部を形成する工程を説明する図。
図2Cは中間絶縁体を作製する工程を説明する図。
【
図3】
図3Aはセラミックス成形体を作製する工程を説明する図。
図3Bは基材に端子穴を加工する工程を説明する図。
図3Cは端子をロウ付けする工程を説明する図。
【
図4】第2実施形態の電極埋設部材を模式的に示す説明図。
【
図5】
図5Aは中間絶縁体を作製する工程を説明する図。
図5Bは中間絶縁体にタングステンペーストを塗布する工程を説明する図。
【
図6】第3実施形態の電極埋設部材を模式的に示す説明図。
【
図7】
図7Aは平面電極部に開口部を形成する工程を説明する図。
図7Bは端子接続部を形成する工程を説明する図。
図7Cは内部電極を作製する工程を説明する図。
図7Dは中間絶縁体を作製する工程を説明する図。
図7Eは中間絶縁体にタングステンペーストを塗布する工程を説明する図。
【発明を実施するための形態】
【0027】
[第1実施形態]
図1を参照して、本発明の第1実施形態の電極埋設部材1を説明する。第1実施形態の電極埋設部材1は、ウエハ保持装置であり、セラミックスとして酸化イットリウムを添加した窒化アルミニウムからなる板状の基材2と、基材2の表面2aに沿って埋設された内部電極3と、内部電極3に導通する状態で基材2に埋設された導電性部材4と、を備えている。なお、電極埋設部材1の構成の明確化のため、
図1~
図7において図示される各構成要素はデフォルメされており、実際の寸法とは異なっている。
【0028】
基材2の裏面2bには、導電性部材4の端面まで連通される端子穴5が形成されており、この端子穴5に少なくとも一部が配置されるようにして端子6が挿入され、端子6の一端が導電性部材4に接続されている。
【0029】
図1及び
図2Bに示すように、内部電極3は、基材2の表面2aに沿って配置されると共に開口部7が形成された平面電極部8と、基材2の厚み方向において開口部7と重なる領域を通過しないように、平面電極部8から導電性部材4側に向って延び
る部分を有し、導電性部材4に導通する端子接続部9とを備えている。
【0030】
平面電極部8は、基材2の表面2aから第1所定距離H1だけ離れて配置されると共に端子6の直径と同等の大きさの開口部7が形成されている。なお、実施形態では、平面電極部8は、基材2の表面2aから第1所定距離H1だけ離れて配置されるとしたが、これに限定されず、基材2の表面2aから平面電極部8までの距離が場所によってばらついたものも含んでも差し支えない。
【0031】
端子接続部9は、開口部7の縁から導電性部材4側に立ち上がり、第1所定距離H1よりも表面2aからの距離が大きい第2所定距離H2以上離れた位置で導電性部材4に導通している。さらに、端子接続部9は、平面電極部8に一体に形成され、開口部7の縁から導電性部材4側に向って延び、端子接続部9の一部は、導電性部材4の第1面4aに対向する先端部9aを備えている。端子接続部9の先端部9aは、基材2の厚み方向にみて開口する先端開口部9bが形成されている。
【0032】
基材2は、表面2aに沿って、表面2aと平面電極部8との間に板状に形成される板状部2cと、この板状部2cに突出するように形成された凸部2dとを備え、凸部2d上に導電ペーストの塗布と焼成を経て形成される導体層11を介して導電性部材4が配置されている。
【0033】
基材2の表面2aから平面電極部8の導電性部材4側の面までの距離がH1であり、基材2の表面2aから先端部9aの導電性部材4側の面までの距離がH2である。
また、端子接続部9は、開口部7の縁のうち異なる箇所から導電性部材4側に向って延び、同じ形状及び大きさに形成されている。
【0034】
導電性部材4は、基材2の表面2a側に位置する第1面4aと、基材2の裏面2b側に位置する第2面4bとを有しており、基材2の厚み方向において開口部7に重なるように配置されていると共に内部電極3よりも裏面2b側に位置している。
【0035】
内部電極3と導電性部材4とは導体層11を介して接合されている。導電性部材4と端子6とはロウ材12を介して接合されている。
【0036】
次に電極埋設部材1の製造方法について説明する。
【0037】
図1~
図3に示すように、電極埋設部材1の製造方法は、内部電極3を作製する工程と、中間絶縁体13を作製する工程と、板状の成形体14を作製する工程と、第1中間体21を得る工程と、第2中間体22を得る工程と、セラミックス成形体23を作製する工程と、基材2を作製する工程と、端子穴5を加工する工程と、端子6をロウ付けする工程と、を少なくとも含む。
【0038】
[切り込み7aを形成する工程]
図2A、
図2Bに示すように、切り込み7aを形成する工程は、内部電極3となる電極シートの開口部7となる位置に2つの直線状の切り込み7aを交差するように形成する。なお、実施形態では、内部電極3となる電極シートに2つの直線状の切り込み7aを形成したが、これに限定されず、内部電極3となる電極シートの開口部7となる位置に、一又は複数の曲線状の切込み7a、直線と曲線を組み合わせた形状の切り込み7aを形成してもよい。
【0039】
[内部電極3を作製する工程]
図2A、
図2Bに示すように、内部電極3を作製する工程は、切り込み7aの複数の端点を結ぶ折り線に沿って内部電極3となる電極シートを変形させて端子接続部9を作製するとともに、開口部7を有する平面電極部8を作製する。開口部7の縁から延びる端子接続部を有する内部電極3を作製する。
【0040】
電極シートの一例として具体的には、直径290mmのモリブデン製のメッシュ電極を用意する。メッシュ電極は、線径がφ0.1mm、メッシュサイズが#50である。このメッシュ電極としての平面電極部8の想像線で示す開口部7の対角線に切り込み7aを形成する。切り込み7aは、10mm角の開口部7が形成されるような切り込みである。切り込み7aを境にして電極シートの一部を切り離し、平面電極部8から突出するようにして端子接続部9を開口部7の縁から立上げる。なお、電極シートとして、箔状の電極を用いてもよい。
【0041】
さらに端子接続部9の一部を変形させることにより導電性部材4と対向することとなる先端部9aを形成する(先端部9aを形成する工程)ことで、内部電極3を作製する。このとき、端子接続部9の一部が中間絶縁体13の導電性部材4側の面に配置されるように、端子接続部9の先端部の一部を変形させる。
【0042】
平面電極部8から一体的に端子接続部9を形成するので、平面電極部8と端子接続部9とを別体に作製する場合に比較して、内部電極3を容易に製造することができる。
【0043】
[中間絶縁体13を作製する工程]
図2Cに示すように、中間絶縁体13を作製する工程は、セラミックス粉末を成形することにより中間絶縁体13を作製する。例えば、セラミックス粉末の成形体を加工して平行な2面を有する所定形状の中間絶縁体13を作製する。中間絶縁体13は、窒化アルミニウム粉末95質量%、酸化イットリウム粉末5質量%からなる粉末混合物を、圧力1ton/cm
2とするCIP成形で成形し、成形体のインゴットを得て、このインゴットを機械加工により縦幅10mm、横幅10mm、高さ3mmの角柱形状にする。
【0044】
[板状の成形体14を作製する工程]
図3Aに示すように、板状の成形体14を作製する工程では、セラミックス粉末を成形することにより板状の成形体14を作製する。例えばカーボン型にセラミックス粉末を入れて押し固め、板状の成形体14を作製する。絶縁層としての板状の成形体14は、窒化アルミニウム粉末95質量%、酸化イットリウム粉末5%からなる粉末混合物を得て、これをカーボン型に充填して一軸加圧処理を施すことにより得られ、直径340mm、厚さ5mmの円盤である。
【0045】
[第1中間体21を作製する工程]
第1中間体21を作製する工程では、中間絶縁体13が開口部7内に配置されるように中間絶縁体13及び内部電極3を板状の成形体14に重ねる工程を介して第1中間体21を得る。
【0046】
[第2中間体22を作製する工程]
第2中間体22を作製する工程では、端子接続部9の先端部9aと導電性部材4とをタングステンを含む導電ペースト15を介して接触させるように第1中間体21の中間絶縁体13に導電性部材4を重ね、第2中間体22を得る。導電性部材4は、タングステンペレットであり、縦幅10mm、横幅10mm、厚さ0.5mmの角柱形状である。なお、導電ペーストとしては、タングステン以外にモリブデンを含む導電ペーストを用いてもよい。
【0047】
[セラミックス成形体23を作製する工程]
セラミックス成形体23を作製する工程では、第1中間体21を経て作製された第2中間体22を用いて、内部電極3及び導電性部材4が埋設されたセラミックス成形体23を作製する。第2中間体22にセラミックス粉末を供給して当該セラミックス粉末を固め、内部電極3、中間絶縁体13及び導電性部材4が埋設されたセラミックス成形体23を作製する。
【0048】
[基材2を作製する工程]
図3Bに示すように、基材2を作製する工程では、セラミックス成形体23を焼成することによって、少なくとも板状の成形体14に中間絶縁体13が一体化された基材2を作製する。具体的には、セラミックス成形体23を10MPaの圧力で、焼成温度1800℃、焼成時間2時間でホットプレス焼成を行い、直径340mm、厚さ30mmのセラミックス焼結体を得る。その後、得られたセラミックス焼結体の全面に研削、研磨加工を行う。
【0049】
[端子穴5を加工する工程]
端子穴5を加工する工程では、基材2の裏面2bから導電性部材4まで達する端子穴5を加工する。
【0050】
[端子6をロウ付けする工程]
端子6をロウ付けする工程では、端子穴5に端子6に挿入して端子6を導電性部材4にロウ材12によりロウ付けする。このようにして電極埋設部材1が作製される。導電性部材4は、直径5mm、厚さ2mmのタングステン製である。また端子6は、直径5mm、長さ200mmの円柱状のNi製給電端子である。ロウ材12は、Au-Ni系のロウ材であり、電極埋設部材1を真空炉により1050℃に加熱することによりロウ付けする。
【0051】
次に、上記構成、製造方法による作用効果を説明する。
【0052】
内部電極3は、基材2の表面2aに沿って配置されている平面電極部8と、基材2の厚み方向において開口部7と重なる領域を通過しないように、平面電極部8から導電性部材4側に向って延びる部分を有し、導電性部材4に導通する端子接続部9とを備えている。
【0053】
このため、平面電極部8に直接導電性部材4を接続する場合に比較して、基材2の厚み方向に沿った端子接続部9の距離だけ、導電性部材4から基材2の表面2aまでの距離を大きくできる。
【0054】
このため、平面電極部8に直接導電性部材4が接続されている場合と比較して、導電性部材4と基材2の熱膨張係数の差に起因する応力が発生したとしても、平面電極部8よりも基材2の表面側を構成する板状部2cに及ぼす応力が小さくなり、板状部2cのクラックを抑制することができる。
【0055】
詳細には、第2所定距離H2から第1所定距離H1を引いた差分だけ、導電性部材4から基材2の表面2aまでの距離を大きくできる。このため、基材2の表面2aから第1所定距離H1だけ離れて配置されている平面電極部8に直接導電性部材4が接続されている場合と比較して、導電性部材4と基材2の熱膨張係数の差に起因する応力が発生したとしても、平面電極部8よりも基材2の表面側を構成する板状部2cに及ぼす応力が小さくなり、板状部2cのクラックを抑制することができる。
【0056】
さらに、端子接続部9は、平面電極部8に一体に形成され、開口部7の縁から導電性部材4側に向って延びているので、導電性部材4の位置を、平面電極部8から基材2の裏面2b側へ離すことができる。結果、導電性部材4から基材2の表面2aまでの距離を大きくできる。
【0057】
このため、平面電極部8に直接導電性部材4が接続されている場合と比較して、導電性部材4と基材2の熱膨張係数の差に起因する応力が発生したとしても、平面電極部8よりも基材2の表面側を構成する板状部2cに及ぼす応力が小さくなり、板状部2cのクラックを抑制することができる。
【0058】
さらには、基材2の厚み方向に沿った端子接続部9の高さを大きくすると、開口部7の面積が大きくなり、端子接続部9に囲まれた部分の基材2の体積を大きくできる。結果、導電性部材4から受ける熱サイクルによる応力を分散でき、基材2のクラックをより抑制することができる。
【0059】
さらに、端子接続部9は、導電性部材4の第1面に対向するので、通電するための面積を十分に確保した上で、導電性部材4から基材2の表面2aまでの距離を大きくできる。このため、平面電極部8に直接導電性部材4が接続されている場合と比較して、導電性部材4と基材2の熱膨張係数の差に起因する応力が発生したとしても、平面電極部8よりも基材2の表面側を構成する板状部2cに及ぼす応力が小さくなり、板状部2cのクラックを抑制することができる。
【0060】
さらには、先端部9aを有していない場合と先端部9aを有する場合との端子接続部9の高さを等しくした際、先端部9aを有していない場合に比較して先端部9aを有する場合の開口部7の面積が大きくなり、端子接続部9に囲まれた部分の基材2の体積をより大きくできる。結果、導電性部材4から受ける熱サイクルによる応力をより分散でき、基材2のクラックをより抑制することができる。
【0061】
さらに、開口部7の縁のうち異なる箇所から導電性部材4側に向って延びる複数の端子接続部9を備えているので、熱サイクルによって生じる応力を複数の端子接続部9が分散して受けて、基材2に生じる応力も分散させることができ、基材2のクラックを抑制することができる。
【0062】
さらに、複数の端子接続部9が開口部7の縁のうち異なる箇所に同じ形状及び大きさで設けられているので、熱サイクルによって生じる応力を複数の端子接続部9が均等に分散して受けて、基材2に生じる応力も均等に分散させることができ、基材2のクラックを抑制することができる。
【0063】
さらに、上記工程によれば、セラミックス成形体23に埋設される前の内部電極3に端子接続部9を形成しているため、端子接続部9の長さを容易に調節することができ、ひいては、端子6が接続される位置を基材の表面2aから大きく離すことができる。
【0064】
さらに、上記工程によれば、セラミックス粉末による板状の成形体14に中間絶縁体13が一体的に形成され、中間絶縁体13を内部電極3が覆う形状であるので、平面電極部8に直接導電性部材4が接続されている場合と比較して、導電性部材4の位置から基材載置面(表面2a)までの距離を大きくでき、平面電極部8に直接導電性部材4が接続されている場合と比較して板状部2cに及ぼす応力が小さくなり、板状部2cのクラックを抑制することができる。
【0065】
さらに、上記工程によれば、端子接続部9を平面電極部8に一体に形成し、内部電極3を容易に作製すると共に、導電性部材4の位置から基材載置面(表面2a)までの距離を大きくして、よりクラックの耐性を増大させることができる。
【0066】
また、中間絶縁体13は例えばカーボン型内で板状の成形体14の上に載せて、その上に内部電極3を載せることができ、焼成前の一体化が容易に行うことができる。
【0067】
[第2実施形態]
図4を参照して、本発明の第2実施形態の電極埋設部材1を説明する。なお、第1実施形態の電極埋設部材1と同様の構成については、符号を記載して説明を省略する。
【0068】
基材2は、板状部2cに突出するように凸部2dが形成され、凸部2dの導電性部材側の面及びこの面に繋がる側面の少なくとも一部に塗布された導電ペースト15が焼成された11が形成されている。導体層11に導電性部材4が接続されている。
【0069】
基材2の表面2aから平面電極部8の導電性部材4側の面までの距離がH1であり、基材2の表面2aから導体層11の導電性部材4側の面までの距離がH2である。
【0070】
次に電極埋設部材1の製造方法について説明する。なお、第1実施形態と同様の工程については説明を省略する。
【0071】
[中間絶縁体13を作製する工程]
図5Aに示すように、中間絶縁体13を作製する工程は、セラミックス粉末の成形体を加工して平行な2面を有する所定形状の中間絶縁体13を作製する。
【0072】
[第1中間体21を作製する工程]
図5A、
図5Bに示すように、第1中間体21を作製する工程は、開口部7内に配置されるように中間絶縁体13を板状の成形体14に重ねる工程と、導電性部材4及び端子接続部9と導通する導体層11となる導電ペースト15を中間絶縁体13の外表面の少なくとも一部に塗布する工程とを有する。例えば、中間絶縁体13の導電性部材4側の面13a及び面13aに繋がる側面13bの少なくとも一部にタングステンのペースト(導電ペースト15)を塗布する。
【0073】
図4、
図5Bに示すように、第1中間体21を得る工程では、板状の成形体14(
図3A参照)に、中間絶縁体13が開口部7内に配置された状態で中間絶縁体13及び内部電極3を重ね、第1中間体21を得る。端子接続部9は、先端部が曲がらずに導電性部材4側に真っすぐに延びている。
【0074】
[第2中間体22を得る工程]
第2中間体22を得る工程では、導電ペースト15に導電性部材4が重ねられている。
【0075】
[セラミックス成形体23を作製する工程]
セラミックス成形体23を作製する工程では、第2中間体22にセラミックス粉末を供給して当該セラミックス粉末を固め、内部電極3、中間絶縁体13及び導電性部材4が埋設されたセラミックス成形体23を作製する。
【0076】
次に、上記構成、製造方法による作用効果を説明する。
【0077】
上記工程によれば、導電性部材4及び端子接続部9と導通する導体層11となる導電ペースト15を中間絶縁体13の外表面の少なくとも一部に塗布するので、平面電極部8に直接導電性部材4が接続されている場合と比較して、導電性部材4の位置から基材2の表面2aまでの距離を大きくでき、板状部2cにおいてよりクラックの耐性を向上させることができる。また、第1実施形態と同様例えばカーボン型内での焼成前のセラミックス成形体23の一体化を容易に行うことができる。
【0078】
[第3実施形態]
図6を参照して、本発明の第3実施形態の電極埋設部材1を説明する。なお、第2実施形態の電極埋設部材1と同様の構成については、符号を記載して説明を省略する。
【0079】
内部電極3は、平面電極部8と端子接続部9とが別体に形成されている。端子接続部9の平面電極部8側には、端子接続部9の一端部から突出すると共に折り曲げられた折り曲げ接続部9cが一体に形成され、この折り曲げ接続部9cが平面電極部8に接続されている。
基材2は、板状部2cに突出するように凸部2dが形成され、凸部2dの導電性部材側の面及びこの面に繋がる側面の少なくとも一部に塗布された導電ペースト15が焼成された導体層11が形成されている。導体層11に導電性部材4が接続されている。
【0080】
基材2の表面2aから平面電極部8の導電性部材4側の面までの距離がH1であり、基材2の表面2aから導体層11の導電性部材4側の面までの距離がH2である。
【0081】
次に電極埋設部材1の製造方法について説明する。なお、第2実施形態と同様の工程については説明を省略する。
【0082】
[内部電極3を作製する工程]
図7Aに示すように、内部電極3を作製する工程では、平面電極部8の所定の位置に開口部7を形成する。
【0083】
図7Bに示すように、平面電極部8とは異なる電極で開口部7の縁から立ち上がる端子接続部9を作製する。なお、実施形態では、端子接続部9を平面電極部8の開口部7の縁から立ち上げるような配置としたが、これに限定されず、端子接続部9が平面電極部8から立ち上がるように配置されていれば、開口部7の縁からずれていてもよく、さらには、端子接続部9の立ち上がり位置が開口部7よりも大きい開口部7の外側の位置であってもよい。
【0084】
図7Cに示すように、端子接続部9を筒状に形成し、端子接続部9の一端部から突出する折り曲げ接続部9cを折り曲げる。折り曲げ接続部9cを、端子接続部9の筒状部が平面電極部8の開口部7に一致するように接続する。
【0085】
[中間絶縁体13を作製する工程]
図7Dに示すように、中間絶縁体13を作製する工程は、セラミックス粉末の成形体を加工して平行な2面を有する円柱状の中間絶縁体13を作製する。
【0086】
図7D、
図7Eに示すように、中間絶縁体13の導電性部材4側の面13a及び面13aに繋がる側面13bの少なくとも一部にタングステンペースト(導電ペースト15)を塗布する。
【0087】
次に、上記構成、製造方法による作用効果を説明する。
【0088】
上記工程によれば、端子接続部9を平面電極部8と別体にすることで、端子接続部9を基材2の厚み方向に長く形成して、導電性部材4の位置から基材載置面(表面2a)までの距離を大きくでき、導電性部材4が基材2の表面2aから第1所定距離H1だけ離れて配置されている場合と比較して平面電極部8よりも基材2の表面2a側を構成する絶縁層(板状部2c)に及ぼす応力が小さくなり、基材2の表面2a側の絶縁層のクラックを抑制することができる。
【0089】
なお、実施形態では、切り込み7aをクロスするように形成して開口部7を円形状としたが、これに限定されず、切り込み7aを円弧状や、1辺が抜けた矩形状に形成し、端子接続部を開口部7の縁から立ち上げてもよく、開口部7及び端子接続部9の形状は問わない。
【符号の説明】
【0090】
1 電極埋設部材
2 基材
2a 表面
2b 裏面
3 内部電極
4 導電性部材
5 端子穴
6 端子
7 開口部
7a 切込み
8 平面電極部
9 端子接続部
9a 先端部
9c 折り曲げ接続部
13 中間絶縁体
13a 面
13b 側面
14 板状の成形体
21 第1中間体
22 第2中間体
23 セラミックス成形体