(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-16
(45)【発行日】2022-08-24
(54)【発明の名称】機械加工装置および方法
(51)【国際特許分類】
B26D 1/03 20060101AFI20220817BHJP
H01G 11/84 20130101ALI20220817BHJP
H01G 13/00 20130101ALI20220817BHJP
H01M 50/531 20210101ALI20220817BHJP
【FI】
B26D1/03
H01G11/84
H01G13/00 381
H01M50/531
(21)【出願番号】P 2019545278
(86)(22)【出願日】2018-02-20
(86)【国際出願番号】 IB2018051021
(87)【国際公開番号】W WO2018154431
(87)【国際公開日】2018-08-30
【審査請求日】2021-01-18
(31)【優先権主張番号】102017000019129
(32)【優先日】2017-02-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(31)【優先権主張番号】102017000019147
(32)【優先日】2017-02-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(31)【優先権主張番号】102017000019166
(32)【優先日】2017-02-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(73)【特許権者】
【識別番号】519293829
【氏名又は名称】マンツ・イタリー・エッセ・エッレ・エッレ
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】マッシミリアーノ・サーレ
(72)【発明者】
【氏名】パンタレオーネ・バルビエリ
【審査官】石川 健一
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2015/181508(WO,A1)
【文献】特開2008-226625(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2007-0063652(KR,A)
【文献】特表2012-521938(JP,A)
【文献】特開2011-011265(JP,A)
【文献】国際公開第2014/135288(WO,A1)
【文献】国際公開第2013/186745(WO,A2)
【文献】米国特許出願公開第2014/0174268(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B26D 1/03
H01M 50/531
H01G 13/00
H01G 11/84
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
材料(M)の送り込み経路と、
前記材料(M)の通過を自由にしたままにする開位置と、少なくとも1つの機械加工動作を前記材料(M)に実施する閉位置と、を交互に行う一連の作業周期を実施するために、前記経路に沿って配置される第1の機械加工手段(4)と、
前記材料(M)の通過を自由にしたままにする開位置と、少なくとも1つの機械加工動作を前記材料(M)に実施する閉位置と、を交互に行う一連の作業周期を実施するために、前記経路に沿って配置される第2の機械加工手段(6)であって、前記材料(M)の送り込み方向(F)に関して前記第1の機械加工手段(4)の後に配置される第2の機械加工手段(6)と、
前記材料(M)が前記経路に沿って進行する間、前記第1の機械加工手段(4)の前記作業周期の期間/頻度を変化させるための第1の手段と、
前記材料(M)が前記経路に沿って進行する間、前記第2の機械加工手段(6)の前記作業周期の期間/頻度を変化させるための第2の手段であって、前記第2の機械加工手段(6)の前記作業周期の期間/頻度は前記第1の機械加工手段(4)の前記作業周期の期間/頻度と異なる、第2の手段と
を備
え、
変化させるための前記第1の手段は、前記材料(M)を第1の速度(v1)で受け入れるために、および、前記材料(M)を第2の速度(v2)で送り出すために、前記第1の機械加工手段(4)の前に前記経路に沿って配置される第1の案内手段(10)と、前記材料(M)を前記第2の速度(v2)で受け入れるために、および、前記材料(M)を前記第1の速度(v1)で送り出すために、前記第1の機械加工手段(4)の後で前記第2の機械加工手段(6)の前に前記経路に沿って配置される第2の案内手段(12)とを備える機械加工装置。
【請求項2】
前記第1の機械加工手段(4)は電極タブ(t1、t2、t3、・・・)を形成するように構成され、および/または、前記第2の機械加工手段(6)は電極タブ(t1、t2、t3、・・・)を形成するように構成され、機械加工された材料は、巻かれた製品を形成するために巻かれるように意図され、前記巻かれた製品において、前記電極タブ(t1、t2、t3、・・・)が互いに重ねられるように、変化させるための前記第1の手段および前記第2の手段は制御される、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
変化させるための前記第1の手段は、各々の作業周期において、前記第1の機械加工手段(4)の前記作業周期の期間を漸進的に増加させるように制御され、および/または、変化させるための前記第2の手段は、各々の作業周期において、前記第2の機械加工手段(6)の前記作業周期の期間を漸進的に増加させるように制御される、請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
前記第2の速度(v2)は、前記第1の機械加工手段(4)が閉位置にある間の時間間隔において、間欠的にゼロになるように変化可能であり、前記第1の速度(v1)は、特には一定である、請求項
1に記載の装置。
【請求項5】
変化させるための前記第2の手段は、前記材料(M)を前記第1の速度(v1)で受け入れるために、および、前記材料(M)を第3の速度(v3)で送り出すために、前記第2の案内手段(12)の後で前記第2の機械加工手段(6)の前に前記経路に沿って配置される第3の案内手段(14)、ならびに/または、前記材料(M)を前記第3の速度(v3)で受け入れるために、および、前記材料(M)を前記第1の速度(v1)で送り出すために、前記第2の機械加工手段(6)の後で前記経路に沿って配置される第4の案内手段(16)を備える、
請求項1から4のいずれか一項に記載の装置。
【請求項6】
前記第3の速度(v3)は、前記第2の機械加工手段(6)が閉位置にある間の時間間隔において、間欠的にゼロになるように変化可能であり、前記第1の速度(v1)は、特には一定である、請求項
5に記載の装置。
【請求項7】
前記材料(M)は前記経路に沿って連続的に送り込まれ、前記第1の機械加工手段(4)は、
前記送り込み方向(F)への動きおよび前記送り込み方向(F)とは反対の方向への動きを伴う交互の動きで
周期的に移動させられ、前記第2の機械加工手段(6)は、
前記送り込み方向(F)への動きおよび前記送り込み方向(F)とは反対の方向への動きを伴う交互の動きで
周期的に移動させられ、
前記第1および第2の機械加工手段(4; 6)の前記開位置への動きおよびそれぞれの前記閉位置への動きは、同じ機械加工手段の
前記送り込み方向(F)とは反対の方向への動きの間およびそれぞれの
前記送り込み方向(F)への動きの間に提供され、変化させるための前記第1の手段は、前記第1の機械加工手段(4)の
前記送り込み方向(F)への動きおよび前記送り込み方向(F)とは反対の方向への動きの期間/頻度を変化させるための手段を備え、ならびに/または、変化させるための前記第2の手段は、前記第2の機械加工手段(6)の
前記送り込み方向(F)への動きおよび前記送り込み方向(F)とは反対の方向への動きの期間/頻度を変化させるための手段を備え、前記第1の機械加工手段(4)の
前記送り込み方向(F)への動きおよび前記送り込み方向(F)とは反対の方向への動きの期間/頻度の変化は、特には、前記第2の機械加工手段(6)の
前記送り込み方向(F)への動きおよび前記送り込み方向(F)とは反対の方向への動きの期間/頻度の変化に対して異なる、請求項1から3のいずれか一項に記載の装置。
【請求項8】
前記第1の機械加工手段(4)は、電気エネルギー保存デバイスのための電極タブ(t1、t2、t3、・・・)を形成するために前記材料の少なくとも1つの第1の切断デバイスを備え、および/または、前記第2の機械加工手段(6)は、電気エネルギー保存デバイスのための電極タブ(t1、t2、t3、・・・)を形成するために前記材料の少なくとも1つの第2の切断デバイスを備える、請求項1から
7のいずれか一項に記載の装置。
【請求項9】
機械加工された材料が、巻かれた製品を形成するために巻かれるように意図され、変化させるための前記第1および第2の手段は、前記巻かれた製品において機械加工された部分が所望の位置になるように制御され、および/または、変化させるための前記第2の手段が変化させるための前記第1の手段から独立している、請求項1から
8のいずれか一項に記載の装置。
【請求項10】
材料(M)を経路に沿って送り込むステップと、
第1の機械加工手段(4)が、各々の作業周期において、前記材料(M)の通過を自由にしたままにする少なくとも1つの開位置と、少なくとも1つの機械加工動作を前記材料(M)に実施する少なくとも1つの閉位置とを取る一連の作業周期を実施するステップと、
第2の機械加工手段(6)が、各々の作業周期において、前記材料(M)の通過を自由にしたままにする少なくとも1つの開位置と、少なくとも1つの機械加工動作を前記材料(M)に実施する少なくとも1つの閉位置とを取る一連の作業周期を実施するステップであって、前記第2の機械加工手段(6)は、前記材料(M)の送り込み方向(F)に関して前記第1の機械加工手段(4)の後に配置される、ステップと、
前記材料(M)が前記経路に沿って進行する間、
第1の手段を用いて前記第1の機械加工手段(4)の前記作業周期の期間/頻度と、
第2の手段を用いて前記第2の機械加工手段(6)の前記作業周期の期間/頻度とを変化させるステップと
を含み、
前記第1の機械加工手段(4)は、特には電気エネルギー保存デバイスのための電極タブ(t2、t4、t6、・・・)を形成し、および/または、前記第2の機械加工手段(6)は、特には電気エネルギー保存デバイスのための電極タブ(t1、t3、t5、・・・)を形成し、前記作業周期の期間を変化させる前記ステップは、互いに重なり合う前記電極タブ(t1、t2、t3、・・・)で前記電気エネルギー保存デバイスを形成するために前記材料(M)が巻かれ得るように、前記電極タブ(t1、t2、t3、・・・)同士の間における距離または行程において前記変化を特には決定
し、
変化させるための前記第1の手段は、前記材料(M)を第1の速度(v1)で受け入れるために、および、前記材料(M)を第2の速度(v2)で送り出すために、前記第1の機械加工手段(4)の前に前記経路に沿って配置される第1の案内手段(10)と、前記材料(M)を前記第2の速度(v2)で受け入れるために、および、前記材料(M)を前記第1の速度(v1)で送り出すために、前記第1の機械加工手段(4)の後で前記第2の機械加工手段(6)の前に前記経路に沿って配置される第2の案内手段(12)とを備える、機械加工方法。
【請求項11】
機械加工装置であって、
材料(M)の送り込み経路と、
前記材料(M)の通過を自由にしたままにする開位置と、少なくとも1つの機械加工動作を前記材料(M)に実施する閉位置とを交互に行う一連の作業周期を実施するために、前記経路に沿って配置される第1の機械加工手段(4)と、
前記材料(M)の通過を自由にしたままにする開位置と、少なくとも1つの機械加工動作を前記材料(M)に実施する閉位置とを交互に行う一連の作業周期を実施するために、前記経路に沿って配置される第2の機械加工手段(6)であって、前記材料(M)の送り込み方向(F)に関して前記第1の機械加工手段(4)の後に配置される第2の機械加工手段(6)と、
前記第1の機械加工手段(4)と前記第2の機械加工手段(6)との間の前記経路の一部の長さ(L1、L2、L3、・・・)を、前記長さ(L1、L2、L3、・・・)が前記第1の機械加工手段(4)および/または前記第2の機械加工手段(6)の少なくとも2つの異なる作業周期において異なるように、変化させるための手段(8)と
を備
え、
前記第1の機械加工手段(4)の前記作業周期の期間/頻度は前記第2の機械加工手段(6)の前記作業周期の期間/頻度と等しく、前記機械加工装置は、特には、各々の作業周期において、前記第1の機械加工手段(4)および前記第2の機械加工手段(6)の前記作業周期の期間を漸進的に増加させるように、前記材料(M)が前記経路に沿って進行する間、前記第1の機械加工手段(4)および前記第2の機械加工手段(6)の前記作業周期の期間/頻度を変化させるための手段を備え、
期間/頻度を変化させるための前記手段は、
前記材料(M)を第1の速度(v1)で受け入れるために、および、前記材料(M)を第2の速度(v2)で送り出すために、前記第1の機械加工手段(4)の前に配置される第1の案内手段(10)と、
前記材料(M)を前記第2の速度(v2)で受け入れるために、および、前記材料(M)を前記第1の速度(v1)で送り出すために、前記第2の機械加工手段(6)の後に配置される第2の案内手段(12)と
を備え、
前記第2の速度(v2)は、前記第1の機械加工手段(4)および/または前記第2の機械加工手段(6)が前記閉位置にある間の時間間隔の間、変化可能な期間/頻度で間欠的にゼロになるように変化可能であり、前記第1の速度(v1)は、ゼロでなく特には一定あり、それによって前記材料(M)は連続的に進行する機械加工装置。
【請求項12】
前記第1の機械加工手段(4)は、電気エネルギー保存デバイスのための電極タブ(t2、t4、t6、・・・)を形成するように構成され、および/または、前記第2の機械加工手段(6)は、電気エネルギー保存デバイスのための電極タブ(t1、t3、t5、・・・)を形成するように構成される、請求項
11に記載の機械加工装置。
【請求項13】
前記長さ(L1、L2、L3、・・・)の変化は、互いに重なり合う前記電極タブで前記電気エネルギー保存デバイスを形成するために前記材料(M)が巻かれ得るように、前記電極タブ(t1、t2、t3、・・・)同士の間の距離における変化を決定する、請求項
12に記載の機械加工装置。
【請求項14】
長さ(L1、L2、L3、・・・)を変化させるための前記手段は、前記経路に沿って進行する前記材料(M)が走行する少なくとも1つの要素(8)を備え、少なくとも1つの
前記要素(8)の位置は、調節可能であり、少なくとも1つの
前記要素(8)は、回転の軸の周りで回転可能である要素を特には備える、請求項
11から
13のいずれか一項に記載の機械加工装置。
【請求項15】
長さ(L1、L2、L3、・・・)を変化させるための前記手段(8)は、前記第1の機械加工手段(4)が開位置にあるとき、および/もしくは、前記第2の機械加工手段(6)が開位置にあるとき、前記長さ(L1、L2、L3、・・・)を変化させるように制御され、ならびに/または、長さ(L1、L2、L3、・・・)を変化させるための前記手段(8)は、前記第1の機械加工手段(4)の各々の作業周期において、および/もしくは、前記第2の機械加工手段(6)の各々の作業周期において、前記長さ(L1、L2、L3、・・・)を漸進的に増加させるように制御される、請求項
11から
14のいずれか一項に記載の機械加工装置。
【請求項16】
前記第1の機械加工手段(4)は電極タブ(t2、t4、t6、・・・)を形成するように構成され、および/または、前記第2の機械加工手段(6)は電極タブ(t1、t3、t5、・・・)を形成するように構成され、機械加工された材料は、電極タブで提供される巻かれた製品を形成するために巻かれるように意図され、前記巻かれた製品において、前記電極タブ(t1、t2、t3、・・・)が互いに重ねられるように、期間/頻度を変化させるための前記手段と、長さを変化させるための前記手段とは制御される、請求項
11に記載の機械加工装置。
【請求項17】
前記材料(M)は送り込みと停止との周期で間欠的に送り込まれ、前記第1および第2の機械加工手段(4; 6)の前記開位置およびそれぞれの前記閉位置は、前記材料(M)の送り込みおよびそれぞれの停止の間に提供され、期間/頻度を変化させるための前記手段は、送り込みと停止との前記周期の期間/頻度を変化させるための手段を備える、
請求項11から16のいずれか一項に記載の機械加工装置。
【請求項18】
前記第1の機械加工手段(4)は、前記材料(M)の少なくとも1つの第1の切断デバイスを備え、および/または、前記第2の機械加工手段(6)は、前記材料(M)の少なくとも1つの第2の切断デバイスを備える、請求項11から17のいずれか一項に記載の機械加工装置。
【請求項19】
機械加工方法であって、
材料(M)を経路に沿って送り込むステップと、
前記経路に沿って配置される第1の機械加工手段(4)が、前記材料(M)の通過を自由にしたままにする開位置と、少なくとも1つの機械加工動作を前記材料(M)に実施する閉位置とを交互に行う一連の作業周期を実施するステップと、
前記材料の送り込み方向(F)に関して前記第1の機械加工手段(4)の後に配置される第2の機械加工手段(6)が、前記材料(M)の通過を自由にしたままにする開位置と、少なくとも1つの機械加工動作を前記材料(M)に実施する閉位置とを交互に行う一連の作業周期を実施するステップと、
前記第1の機械加工手段(4)と前記第2の機械加工手段(6)との間の前記経路の一部の長さ(L1、L2、L3、・・・)を、前記長さが前記第1の機械加工手段(4)および/または前記第2の機械加工手段(6)の少なくとも2つの異なる作業周期において異なるように、変化させるステップと
を含み、
前記第2の機械加工手段(6)の前記作業周期の期間/頻度は、特には、前記第1の機械加工手段(4)の前記作業周期の期間/頻度と等しく、前記機械加工方法は、特には、前記材料(M)が前記経路に沿って進行する間
、前記第1の機械加工手段(4)の前記作業周期の期間/頻度を変化させるための第1の手段と、前記第2の機械加工手段(6)の前記作業周期の期間/頻度を変化させるための第2の手段とを用いて、前記第1および第2の機械加工手段の前記作業周期の期間/頻度を変化させる前記ステップを含み、
前記第1の機械加工手段(4)は、特には、電気エネルギー保存デバイスのための電極タブ(t2、t4、t6、・・・)を形成し、および/または、前記第2の機械加工手段(6)は、特には、電気エネルギー保存デバイスのための電極タブ(t1、t3、t5、・・・)を形成し、前記長さ(L1、L2、L3、・・・)の変化は、互いに重なり合う前記電極タブで前記電気エネルギー保存デバイスを形成するために前記材料(M)が巻かれ得るように、前記電極タブ(t1、t2、t3、・・・)同士の間の距離における変化を特には決定
し、
変化させるための前記第1の手段は、前記材料(M)を第1の速度(v1)で受け入れるために、および、前記材料(M)を第2の速度(v2)で送り出すために、前記第1の機械加工手段(4)の前に前記経路に沿って配置される第1の案内手段(10)と、前記材料(M)を前記第2の速度(v2)で受け入れるために、および、前記材料(M)を前記第1の速度(v1)で送り出すために、前記第1の機械加工手段(4)の後で前記第2の機械加工手段(6)の前に前記経路に沿って配置される第2の案内手段(12)とを備える、機械加工方法。
【請求項20】
材料(M)の送り込み経路と、
前記材料(M)の通過を自由にしたままにする開位置と、少なくとも1つの機械加工動作を前記材料(M)に実施する閉位置とを交互に行う一連の作業周期を実施するために、前記経路に沿って配置される機械加工手段(4)と、
前記材料(M)をゼロでない第1の速度(v1)で受け入れるために、および、前記材料(M)を、周期的に変化可能であり、前記機械加工手段(4)が前記閉位置にある間の時間間隔の間にゼロである第2の速度(v2)で送り出すために、前記機械加工手段(4)の前に前記経路に沿って配置される第1の案内手段(10)と、
前記材料(M)を前記第2の速度(v2)で受け入れるために、および、前記材料(M)をゼロでない出口速度(v1)で送り出すために、前記機械加工手段(4)の後で前記経路に沿って配置され、前記第1の案内手段(10)と協働する第2の案内手段(12)と、
前記機械加工手段(4)の各々の作業周期において、前記第2の速度(v2)の変化の期間/頻度を変化させるための手段と
を備える機械加工装置。
【請求項21】
前記機械加工手段(4)は電極タブ(t2、t4、t6、・・・)を形成するように構成される、請求項
20に記載の機械加工装置。
【請求項22】
機械加工された材料は、巻かれた製品を形成するために巻かれるように意図され、変化させるための前記手段は、前記巻かれた製品において前記電極タブ(t2、t4、t6、・・・)が互いと重ねられるように制御される、請求項
21に記載の機械加工装置。
【請求項23】
前記材料(M)の前記第2の速度(v2)がゼロであるときに前記機械加工手段(4)が前記閉位置になるように、前記材料(M)が前記経路に沿って進行する間、前記機械加工手段(4)の前記作業周期の期間を変化させるように構成される制御手段を備える、請求項
20から
22のいずれか一項に記載の機械加工装置。
【請求項24】
漸進的に変化させるための前記手段は、前記機械加工手段(4)の各々の作業周期において、前記第2の速度(v2)の前記変化の期間を漸進的に増加させる、請求項
20から
23のいずれか一項に記載の機械加工装置。
【請求項25】
前記第1の速度(v1)は一定である、請求項
20から
24のいずれか一項に記載の機械加工装置。
【請求項26】
前記第1の速度(v1)は前記出口速度(v1)と等しい、請求項
20から
25のいずれか一項に記載の機械加工装置。
【請求項27】
前記第1の案内手段(10)は、電気カムによって駆動される偏心ローラ手段を備える、および/または、前記第2の案内手段(12)は、電気カムによって駆動される偏心ローラ手段を備える、請求項
20から
26のいずれか一項に記載の機械加工装置。
【請求項28】
前記機械加工手段(4)は、電気エネルギー保存デバイスのための電極タブ(t2、t4、t6、・・・)を形成するために、前記材料(M)の少なくとも1つの切断デバイスを備える、請求項
20から
27のいずれか一項に記載の機械加工装置。
【請求項29】
材料(M)を経路に沿って送り込むステップと、
機械加工手段(4)が、各々の作業周期において、前記材料(M)の通過を自由にしたままにする少なくとも1つの開位置と、少なくとも1つの機械加工動作を前記材料(M)に実施する少なくとも1つの閉位置とを取る一連の作業周期を実施するステップと、
前記材料(M)をゼロでない第1の速度(v1)で受け入れるために、および、前記材料(M)を、周期な手法で変化可能であり、前記機械加工手段(4)が前記閉位置にある間の時間間隔においてゼロである第2の速度(v2)で送り出すために、前記機械加工手段(4)の前に配置される第1の案内手段(10)を提供するステップと、
前記材料(M)を前記第2の速度(v2)で受け入れるために、および、前記材料(M)をゼロでない出口速度(v1)で送り出すために、前記機械加工手段(4)の後で配置され、前記第1の案内手段(10)と協働する第2の案内手段(12)を提供するステップと、
前記機械加工手段(4)の各々の作業周期において、前記第2の速度(v2)の変化の期間を変化させるステップと
を含み、
前記機械加工手段(4)は、特には、電気エネルギー保存デバイスのための電極タブ(t2、t4、t6、・・・)を形成するように構成され、期間を変化させる前記ステップは、互いに重なり合う前記電極タブ(t2、t4、t6、・・・)で前記電気エネルギー保存デバイスを形成するために前記材料が巻かれ得るように、前記電極タブ(t2、t4、t6、・・・)同士の間における距離または行程において前記変化を特には決定し、前記材料(M)が前記経路に沿って進行する間、前記機械加工手段(4)の前記作業周期の期間を変化させるために特には設けられる、機械加工方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機械加工装置および方法に関し、詳細には、連続材料(ベルト、帯片、シートなどの形態の材料)を機械加工するための機械加工装置および方法に関する。
【0002】
具体的には、排他的ではないが、本発明は、電気エネルギー保存デバイスを作るために適用でき、特には、当該の装置および/または方法によって機械加工された材料が電気エネルギー保存デバイスを作るために巻かれることが想定されている。
【0003】
特には、電気エネルギー保存デバイスの電極タブを形成するために、材料の打ち抜き部分を含む本発明の装置および/または方法で実施される機械加工を提供することが可能である。
【背景技術】
【0004】
材料を芯材の周りに巻くことで電気エネルギー保存デバイスを生産することが知られており、その生産では、材料が、巻かれる前に互いから離間され、巻かれた製品では互いに重ねられる必要がある複数の電極タブを形成するために切断される。
【0005】
特許文献1の特許公報は、巻かれた製品では互いに重ねられる複数の電極タブを形成するために、電極ベルトを切断するレーザー切断システムを示している。
【0006】
特許文献2の特許公報は、連続して積層される様々な重ねられた電極タブを各々のベルトが有する、一方が正で他方が負である2つの電極ベルトを伴う巻かれた製品を示している。
【0007】
特許文献3の特許公報は、連続的に進行する電極ベルトの打ち抜きを示しており、ベルトの一部分が、2つの偏心ローラを伴う搬送システムによって間欠的に停止させられる。
【0008】
先行技術の問題の1つは、巻かれた製品の寸法が漸進的に増加するという事実を考慮しつつ、巻かれた製品において電極タブの正確な相互の重なりを確保することである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【文献】国際公開第2014/135288号パンフレット
【文献】米国特許出願公開第2009/0239133(A1)号明細書
【文献】国際公開第2013/186745号パンフレット
【文献】米国特許出願公開第2014/0174268号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の1つの目的は、前述の先行技術の問題を解決することができる機械加工装置および/または方法を提供することである。
【0011】
1つの利点は、電気エネルギー保存デバイスを生産するのに適する機械加工装置および/または方法を提供することである。
【0012】
1つの利点は、電極タブを、巻かれた製品においてタブの正確な相互の重なりを確保するのに適する位置で、機械加工される材料に形成できることである。
【0013】
1つの利点は、連続材料を高い生産性で機械加工するための装置および/または方法を作ることである。
【0014】
1つの利点は、高品質の電気エネルギー保存デバイスの高効率での生産を可能にすることである。
【0015】
1つの利点は、特には材料を打ち抜きするために、構造的に単純で安価である機械加工装置を利用可能にすることである。
【課題を解決するための手段】
【0016】
このような利点およびなおも他の利点は、後で提示されている請求項のうちの1つまたは複数に記載の装置および/または方法によって達成される。
【0017】
一実施形態では、ある機械加工方法は、材料を経路に沿って送り込むステップと、交互に行う開動作周期および閉動作周期によって経路に沿って動作する第1の機械加工デバイスで第1の機械加工任務を実施するステップと、交互に行う開動作周期および閉動作周期によって第1の機械加工デバイスの下流で経路に沿って動作する第2の機械加工デバイスで第2の機械加工任務を実施するステップと、材料の機械加工された部分同士の間の距離を変化させるような手法で、(各々の動作周期において)第1の機械加工デバイスと第2の機械加工デバイスとの間から成る経路の一部分の長さを変化させるステップとを含む。
【0018】
機械加工任務は、電極タブを作るために打ち抜きすることを特には含む可能性があり、電極タブ同士の間の距離(行程)における変化は、巻かれた製品において、巻かれた製品の寸法を考慮しつつタブが互いに重ねられ得ることを意味する。
【0019】
特には、2つの機械加工(打ち抜き)デバイスの間から成る送り込み経路部分の長さは、機械加工された部分同士の間の行程を増加させるように、各々の動作周期において漸進的に増加させられる。
【0020】
一実施形態では、機械加工装置が、材料送り込み経路と、(電極タブを形成する)互いから離間される材料の一部分を交互の動作周期で機械加工(打ち抜き)するために送り込み経路に配置される2つの機械加工(打ち抜き)デバイスと、材料の機械加工された部分同士の間の距離(行程)を変化(増加)させるように、(各々の動作周期において)2つの機械加工デバイスの間から成る経路部分の長さを変化(増加)させるための手段とを含む。材料は、巻かれた製品(電気エネルギー保存デバイス)を形成するために巻かれるように意図され、前述の距離変化は、巻かれた製品の寸法が巻く間に漸進的に増加するという事実を考慮して、巻かれた製品において、機械加工された部分が所望の位置(電極タブの位置合わせ)となるように使用される。
【0021】
本発明は、非限定的な例を用いて本発明の一実施形態を図示している添付の図面を参照して、より良く理解および実施され得る。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本発明によって作られた機械加工装置の第1の実施形態の立面図である。
【
図2】
図1の装置の2つの打ち抜きデバイスの上面図である。
【
図3】
図1の機械加工装置によって得られる1つの製品の実施形態(電極ベルト)の部分的な上面図である。
【
図4】機械加工の間に様々な打ち抜き周期における
図1の装置の2つの打ち抜きデバイスに関して、
図3の製品によって用いられる様々な相対位置を示すための仮想図である。
【
図5】2つの打ち抜きデバイスの間の材料送り込み経路部分の距離L1、L2、L3、L4の変化を示すための、仮想の描写での
図1の装置による
図3の製品の機械加工の連続での4つのステップを示す図である。
【
図6】2つの打ち抜きデバイスの間の材料送り込み経路部分の距離L1、L2、L3、L4の変化を示すための、仮想の描写での
図1の装置による
図3の製品の機械加工の連続での4つのステップを示す図である。
【
図7】2つの打ち抜きデバイスの間の材料送り込み経路部分の距離L1、L2、L3、L4の変化を示すための、仮想の描写での
図1の装置による
図3の製品の機械加工の連続での4つのステップを示す図である。
【
図8】2つの打ち抜きデバイスの間の材料送り込み経路部分の距離L1、L2、L3、L4の変化を示すための、仮想の描写での
図1の装置による
図3の製品の機械加工の連続での4つのステップを示す図である。
【
図9】本発明によって作られた機械加工装置の第2の実施形態の立面図である。
【
図10】本発明によって作られた機械加工装置の第3の実施形態の立面図である。
【
図11】本発明によって作られた機械加工装置の第4の実施形態の立面図である。
【
図13】簡潔にするために、デバイスの他の構成要素(例えば、他の電極および/またはセパレータ)を示していない、
図3の製品(電極ベルト)電気エネルギー保存デバイスを形成するためにどのように巻かれ得るかの一実施形態の概略図である。
【
図14】簡潔にするために、電気エネルギー保存デバイスの他の構成要素(セパレータ)を示していない、2つの電極ベルト(陰極および陽極)を含む巻かれた製品の一実施形態の概略図である。
【
図15】電極タブが電気エネルギー保存デバイスの2分の1においてのみ存在する、
図13および
図14の巻かれた製品と同様である巻かれた製品の実施形態を示す図である。
【
図16】電極タブが電気エネルギー保存デバイスの2分の1においてのみ存在する、
図13および
図14の巻かれた製品と同様である巻かれた製品の実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
前述した図を参照すると、説明のより優れた明確性および簡潔性のために、類似の要素は、異なる実施形態に属する場合であっても同じ符号によって指示されている。
【0024】
符号1によって、特には、ベルト、帯片、シートなどの形態にある材料M(例えば、打ち抜き用または切断用)を機械加工するための、機械加工装置の全体が指示されている。機械加工装置1は、あらかじめ設定された相互距離(非接触距離)で材料Mの長さにおいて分配される複数の電極タブt1、t2、t3、・・・、tNを形成するように、例えば材料M(電極ベルト)を打ち抜きするための、電気エネルギー保存デバイスの生産において特には使用できる。材料Mは、電気エネルギー保存デバイスを形成するための適切な材料を備え得る。材料Mは、例えば、より詳しくは本明細書で示されていない既知の種類の電極ベルトまたは他の材料を備え得る。
【0025】
機械加工装置1の予備的な使用により機械加工された材料Mは、
図13~
図16に示されているように、例えば電気エネルギー保存デバイスを形成するために、次に芯材Nの周りに巻かれ得る。以下において、簡潔にするために、例えば他の電極ベルト(反対の合図を伴う)および1つまたは複数の分離ベルトなど、電気エネルギー保存デバイスの他の構成要素を示していない
図13が特には参照される。
【0026】
巻かれた製品は、この実施形態にあるように、芯材Nの周りに材料Mの複数の巻線コイルを備え得る。巻かれた製品は、互いに重ねられた複数の電極タブt1、t2、t3、・・・、tNを備え得る。電極タブt1、t2、t3、・・・、tNは機械加工装置1(打ち抜き装置)によって作られ得る。機械加工装置1は、各々の巻き付けの回転において巻かれた製品の寸法が漸進的に増加し、そのため各々の巻線コイルの長さがより内側のコイルより大きくなることを考慮して、タブが相互に重ねられるように、材料Mの長手方向の延在におけるあらかじめ設定された位置において電極タブt1、t2、t3、・・・、tNを形成するように構成され得る。
【0027】
機械加工装置1は材料Mの送り込み経路を特には備え得る。送り込み経路は、例えば、材料Mを経路に沿って引き摺るための手段(例えば、既知の図示されていない種類のもの)、材料Mを経路に沿って案内するための手段(例えば、ローラ式)、材料Mを経路に沿って引っ張るための手段(例えば、既知の図示されていない種類のもの)を備え得る。
【0028】
機械加工装置1は、特には材料Mにおける一連の作業周期を実施するための、間欠的に(後で分かるように、変化可能である決定された期間で)動作するための、前述の送り込み経路に沿って配置された第1の機械加工手段4を特には備えてもよく、各々の作業周期では、第1の機械加工手段4は、材料Mの通行を自由にしたままにする少なくとも1つの開位置と、少なくとも1つの機械加工任務を材料Mに実施する少なくとも1つの閉位置とを採用する。
【0029】
機械加工装置1は、特には材料Mにおける一連の作業周期を実施するための、間欠的に動作するための、前述の送り込み経路に沿って配置された第2の機械加工手段6を特には備えてもよく、各々の作業周期では、第2の機械加工手段6は、材料Mの通行を自由にしたままにする少なくとも1つの開位置と、少なくとも1つの機械加工任務を材料Mに実施する少なくとも1つの閉位置とを採用する。
【0030】
第2の機械加工手段6は、特には、経路に沿っての材料の送り込み方向Fに関して第1の機械加工手段4の後に配置されてもよい。第2の機械加工手段6の作業周期の期間は、
図1および
図9の実施形態におけるように、第1の機械加工手段4の作業周期の期間と同じであってもよい。第2の機械加工手段6の作業周期の期間は、
図10および
図11~
図12の実施形態におけるように、第1の機械加工手段4の作業周期の期間に拘わらず、異なって調節可能であってもよい。
【0031】
第1の機械加工手段4は、電気エネルギー保存デバイスの電極タブを形成するために材料を打ち抜きするための少なくとも1つの第1の打ち抜きデバイスを特には備え得る。第2の機械加工手段6は、電気エネルギー保存デバイスの電極タブを形成するために材料を打ち抜きするための少なくとも1つの第2のデバイスを特には備え得る。第1の機械加工手段4は、材料Mにおいて動作するように駆動されることで、互いに対して移動可能である少なくとも一対の部材(打ち抜きの半体の型)を特には備え得る。第2の機械加工手段6は、材料Mにおいて動作するように駆動されることで、互いに対して移動可能である少なくとも一対の部材(打ち抜きの半体の型)を特には備え得る。
【0032】
図2では、電極ベルトにおいて電極タブを形成するのに適する第1の機械加工手段4および第2の機械加工手段6の打ち抜き部材の輪郭が、概略的に示されている。
図3では、第1の機械加工手段4および第2の機械加工手段6によって得られた様々な電極タブt1、t2、t3、・・・を備える機械加工された材料Mの輪郭が概略的に示されている。
【0033】
具体的には、2つの前述の機械加工手段4および6(打ち抜きデバイス)の各々は、間欠的に動作するために互いに対して移動可能である2つの(反対の)機械加工(打ち抜き)の半体の型を備えることができ、材料Mが機械加工される(打ち抜きされる)閉位置と、材料Mが2つの機械加工する半体の型の間で進行できる開位置とを取る。
【0034】
第1の機械加工手段4は、電気エネルギー保存デバイスのために電極タブt2、t4、t6、t8、・・・の一部分を形成するために構成されてもよい。第2の機械加工手段6は、例えば、電気エネルギー保存デバイスのために電極タブt1、t3、t5、t7、・・・の別の部分を形成するために構成されてもよい。
【0035】
機械加工装置1は、材料Mが経路に沿って進行する間、第1の機械加工手段4および/または第2の機械加工手段6の作業周期の期間/頻度を変化させるための手段を特には備え得る。
【0036】
機械加工装置1は、第1の機械加工手段4と第2の機械加工手段6との間から成る材料Mの経路の一部分の長さを変化させるための手段を特には備え得る。
【0037】
長さを変化させるための手段は、
図1および
図9の実施形態におけるように、送り込み経路に沿って進行する材料Mが滑る少なくとも1つの要素8を備え得る。前述の要素8の位置は調節可能であってもよい。この位置は、前述の要素8の移動を制御する駆動手段(例えば、既知の種類のものであり、図示されていない電気モータ)によって調節可能であってもよい。前述の要素8は、特には軸の周りで回転可能であってもよい。前述の要素8は、回転軸の周りで(自由に)回転可能である少なくとも1つの車またはプーリを備えてもよく、その回転軸の位置は調節可能であってもよい。
【0038】
長さを変化させるための手段は、特には、第1の機械加工手段4が(各々の作業周期について)開位置にあるときに、および/または、第2の機械加工手段6が(各々の作業周期について)開位置にあるときに、前述の長さを変化させるような手法で制御され得る。長さを変化させるための手段は、第1の機械加工手段の各々の作業周期において、および/または、第2の機械加工手段の各々の作業周期において、経路部分の前述の長さを漸進的に増加させるように制御され得る。
【0039】
期間/頻度を変化させるための前述の手段は、
図1での実施形態におけるように、入ってくる材料Mを第1の(一定の)速度v1において受け入れるために、および、出て行く材料Mを第2の(変化可能な)速度v2において放出するために、第1の機械加工手段4の上流において送り込み経路に沿って配置された第1の案内手段10を備えてもよい。
【0040】
期間/頻度を変化させるための前述の手段は、
図1での実施形態におけるように、入ってくる材料Mを第2の速度v2において受け入れるために、および、出て行く材料Mを第1の速度v1において放出するために、第2の機械加工手段6の下流において送り込み経路に沿って配置された第2の案内手段12を備えてもよい。第2の速度v2は、例えば、第1の機械加工手段4および/または第2の機械加工手段6が閉位置にある設定された時間の間隔において間欠的にゼロになるように、変化可能であり得る。第1の速度v1は、特には、例えば一定の速度v1といった、ゼロより常に大きくてもよい(連続的な進行)。
【0041】
第1の案内手段10および第2の案内手段12は、2つの案内手段10と12との間から成る材料Mの一部分が停止行程と進行行程とを周期的に交互に行うように、一体的に協働し、相互に協調して動作するように構成される。停止行程では、機械加工手段4および6は閉じ、材料Mを機械加工することができる。進行行程では、材料は、最初に、停止を埋め合わせるために加速し、次に、後の停止の準備のために減速する。2つの案内手段10および12に先行する経路部分と、2つの案内手段10および12に続く経路部分とにおける材料Mの進行は、連続的であり得る(例えば、一定の速度v1)。
【0042】
第1の案内手段10は、例えば、特許文献3の特許公報に開示されているものと同一である、電気カムによって駆動される偏心ローラを伴う案内デバイスを特には備え得る。第2の案内手段12は、例えば、特許文献3の特許公報に開示されているものと同一である、電気カムによって駆動される偏心ローラを伴う案内デバイスを特には備え得る。
【0043】
期間/頻度を変化させるための前述の手段は、材料Mの進行の期間/頻度を変化させるように構成される(プログラム可能な電子的)制御手段をさらに備えてもよく、特には、材料Mの進行行程の時間を変化させ、つまり、材料Mの2つの連続する停止行程の間に経過する時間を変化させる(停止期間は一定のままであり得る)。
【0044】
機械加工装置は、前述の第1および/または第2の案内手段を変化させるために前述の手段を制御するためのコンピュータプログラム命令が提供されるプログラム可能な電子的制御手段を特には備え得る。
【0045】
図1の機械加工装置1の1つの可能な動作が、
図5~
図8を参照して以下に開示されている。機械加工から得られる製品は、例えば、
図3において概略的に示されている電極ベルトを備えてもよく、その電極ベルトは、
図13において概略的に示されている巻かれた製品を形成するために巻かれてもよく、その巻かれた製品では、様々な電極タブが互いにおいて正確に重ねられる。
【0046】
連続的な進行の速度v1(例えば、一定速度)で送り込み経路に沿って進行する材料Mは、1つの経路部分(案内手段10と12との間から成る)において間欠的に捕まえられる材料の一部分を備える。材料Mの一部分は、第1の機械加工手段4が電極タブt2を形成する第1の停止期間(図示せず)を有する。第2の停止期間では(
図5)、第1の機械加工手段4は電極タブt4を形成する。第3の停止期間では(
図6)、第1の機械加工手段4は電極タブt6を形成し、第2の機械加工手段6はタブt1を形成する。第4の停止期間では(
図7)、第1の機械加工手段4は電極タブt8を形成し、第2の機械加工手段6はタブt3を形成する。第5の停止期間では(
図8)、第1の機械加工手段4は電極タブt10を形成し、第2の機械加工手段6はタブt5を形成する。
【0047】
様々なタブt1、t2、t3、・・・は二重の行程に従って分配され、第1の行程はa1、a2、a3、・・・で指示されており、(平均で第1の行程より大きい長さの)第2の行程はb1、b2、b3、・・・で指示されている(
図3)。第1の行程a1、a2、a3、・・・と第2の行程b1、b2、b3、・・・とは、互いと交互である。二重の行程での分配は、巻かれた製品において(
図13)、タブが、巻かれた製品の両方の半体(
図13では、上方と下方との両方)において非対称の位置(非円形の巻線芯材)に重ねられるため、行われる。第1の行程と第2の行程とは両方とも、巻かれた製品の寸法が各々の巻く回転において漸進的に増加するにつれて漸進的に変化可能であり、そのため、a1<a2<a3<・・・およびb1<b2<b3<・・・である(
図3)。
【0048】
図3を参照すると、(第1の機械加工手段4によって形成された)電極タブt2とt4との間の距離は、b1+a2に等しい。(第1の機械加工手段4によって形成された)電極タブt4とt6との間の距離は、b2+a3に等しい。電極タブt2とt4の第1対と電極タブt4とt6の第2対との間の距離の増加は、b2+a3-(b1+a2)=Δ'に等しい。
【0049】
(第2の機械加工手段6によって形成された)電極タブt1とt3との間の距離は、a1+b1に等しい。(第2の機械加工手段6によって形成された)電極タブt3とt5との間の距離は、a2+b2に等しい。電極タブt1とt3の第1対と電極タブt3とt5の第2対との間の距離の増加は、a2+b2-(a1+b1)=Δ"に等しく、ここで、Δ"≠Δ'(特には、Δ'>Δ")である。
【0050】
したがって、二重の行程での電極タブの分配を調節することは、この特定の場合にあるように、第2の機械加工手段6によって形成される電極タブt1、t3、t5、t7、・・・の間の変化可能な距離に関して、第1の機械加工手段4によって形成される電極タブt2、t4、t6、t8、・・・の間の変化可能な距離を異なる手法で調節することで達成され得る。
【0051】
本明細書で開示されている機械加工装置の各々は、この目的のために、他方とは異なる様態(二重の可変性を伴う二重の行程)で各々が変化可能である2つの行程での調節を可能にするために、協調した手法で一体的に協働する2つの調節システム(互いから独立して駆動される)を備え得る。
【0052】
第1の調節システムが、
図1での実施形態におけるように、第1の案内手段10および第2の案内手段12の作業周期の期間/頻度、延いては、同じ周期/頻度で一体的に(互いと同時に)動作する第1の機械加工手段4および第2の機械加工手段6の作業周期の期間/頻度を変化させるように構成される(プログラム可能な電子的)制御手段を備えてもよい。
【0053】
第2の調節システムが、
図1での実施形態におけるように、2つの機械加工手段4と6との間から成る経路部分の長さL1、L2、L3、・・・を変化させる(例えば、漸進的に長くさせる)ように設定された手段を備えてもよい。
図5~
図8では、経路部分の長さの変化が描写されている。その描写は、実際には、機械加工手段4および6が材料Mの経路に沿っての移動を受けないため、仮想的であり、調節要素8は、2つの機械加工手段4と6との間から成る材料Mの経路部分の長さを変化させるために移動する調節要素である。
【0054】
相互の協働において作動させられる先に言及された2つの調節システムは、第1の行程(a1、a2、a3などであり、この場合、「より短い」行程)の可変性と、第2の行程(b1、b2、b3などであり、この場合、「より長い」行程)の可変性との両方を偏重させることができ、または同様に、第1の機械加工手段4によって作業される材料の部分同士(電極タブt2、t4、t6など)の間の距離の可変性と、第2の機械加工手段6によって機械加工される材料の部分同士(電極タブt1、t3、t5など)の間の距離の可変性との両方を変調させることができる。
【0055】
図4は、様々な打ち抜き行程の間の、材料Mに対して第1の機械加工手段4および第2の機械加工手段6の打ち抜き部材の相対位置を示しており、描写の簡潔性のために、材料が静止し、打ち抜き部材が経路に沿って移動可能となるように見なされているが、実際には、材料が移動可能であり、打ち抜き部材が経路に沿って同じ位置で動作する。符号Zによって、2つの打ち抜き部材の打ち抜き行為が互いと重ねられる重ね領域が指示されている(冗長な手法で)。重ね領域Zの範囲がどのように開始において最も大きく(第1の2つの電極タブt1とt2との間の距離または行程より大きくなることができない)、電極タブの形成が進むにつれて徐々に小さくなるかが分かる。2つの連続する電極タブの間で充電可能である最大距離または行程は、重なり合いZがゼロである状況に対応する。
【0056】
適切な調節を後で実施するために、第1の試験の後に実験的に完成させられる制御を提供することが可能であるとしても、2つの調節可能なシステムの制御は、例えば、巻かれる材料の特性(厚さ、種類など)、巻線芯材の寸法、巻かれた製品における電極タブの所望の位置など、様々なパラメータを考慮して、あらかじめ設定された計算に基づいて設定されてもよい。
【0057】
図14は、一体に巻かれた2つの(電極)ベルトから成る製品を示している。概して、電気エネルギー保存デバイスは、実際には、それ自体の電極タブが各々設けられる、分離ベルト(図示せず)と交互になった反対の符号(陽極および陰極)の2つの電極ベルトを備える。各々の電極ベルトは、例えば先に開示されているように、様々な電極タブt1、t2、t3、・・・、tNを形成するための形成(打ち抜き)過程を受け、その後、電極ベルトは、電気エネルギー保存デバイスをもたらすことになる巻線を形成するために、(分離ベルトと共に)結合され得る。
【0058】
2つの調節システムの一方だけを使用することが可能であり、特には、二重の行程を規制することが、先に開示されている実施形態におけるように必要ではなく、より単純な巻かれた製品を作るための一回だけの行程である場合(例えば、電極タブが巻かれた製品の対称の平面に配置される場合)、長さを変化させるための手段だけを使用することが可能である。
図15では、
図13のものと類似である巻かれた製品が示されているが、電極タブは、製品の2分の1だけに配置されており、そのため1つだけの調節システムで一回の行程が調節され得る。
図16では、巻線が、
図14のものと類似の2つの電極ベルトで示されているが、電極タブは製品の2分の1だけに配置されている。
【0059】
一実施形態では、第1の案内手段10と第2の案内手段12とを備え、動作期間を変化させるような手法で、つまり、第1の機械加工手段4が動作する領域における材料Mの2つの連続する停止の間の時間の間隔を変化させる(各々の周期において漸進的に増加させる)ような手法で制御される1つだけの調節システムを使用することが可能である。
【0060】
図9を参照すると、
図4~
図8において開示され、および/または、
図3の製品を作る過程(二重の調節システムによって二重の行程を調節する)を実施することができる機械加工装置100の一実施形態が開示されている。機械加工装置100では、材料Mが、材料の進行の周期と停止の周期との交互を含む間欠的な動きを伴って、進行方向Fにおいて送り込み経路に沿って送り込まれる。第1の機械加工手段4および/または第2の機械加工手段6の開位置は、材料Mの進行の行程の間に提供されることになる。第1の機械加工手段4および/または第2の機械加工手段6の閉位置は、材料の停止の行程の間に提供されることになる。
【0061】
この実施形態では、期間/頻度を変化させるための手段は、材料Mの進行の周期および停止の周期の期間、延いては、第1の機械加工手段4および第2の機械加工手段6の開く周期および閉じる周期の期間を変化させるように構成された制御手段(例えば、電子的でプログラム可能な制御手段)を備えることができる。機械加工装置100は、
図1の装置1(調節可能な位置要素8が設けられている)を参照して開示されているものと類似である、長さを変化させるための手段を備えてもよい。
【0062】
したがって、機械加工装置100には、相互の協調において作動することで、所望の変化可能な二重の行程に従って材料の長さにおいて分配される電極タブを作ることができる2つの調節システム(一方は、2つの機械加工手段の間の経路部分の長さを変化させることができ、他方は、機械加工の期間/頻度を変化させることができる)が設けられてもよい。
【0063】
図10および
図11~
図12を参照すると、
図4~
図8において開示され、および/または、
図3の製品を作る過程(二重の調節システムによって二重の行程を調節する)を実施することが各々可能である機械加工装置101および102の別の2つの実施形態が開示されている。
【0064】
機械加工装置101および102の各々では、第2の機械加工手段6の作業周期の期間は第1の機械加工手段4の作業周期の期間と異なってもよい。
【0065】
別の言い方をすれば、2つの機械加工手段の一方の様々な閉じる行程および開ける行程は、2つの機械加工手段の他方のそれら行程に対して、独立して進められてもよく、同時に進められなくてもよく(異なる期間/頻度で)、先に開示されている機械加工装置1および100では、第1の機械加工手段4は、両方について同じ手法で変化可能である周期/頻度で、第2の機械加工手段6と実質的に同時の手法で開閉される。
【0066】
機械加工装置101(
図10)および102(
図11および
図12)の各々は、互いから独立して互いと異なる(材料が経路に沿って進行する間の)第1の機械加工手段4および第2の機械加工手段6の作業周期の期間を変化させるための第1の手段および第2の手段を備える。
【0067】
図10の機械加工装置101では、期間を変化させるための第1の手段は、
図1の機械加工装置1を参照して開示されている期間を変化させるための手段と実質的に類似である。機械加工装置101は、実際、第1の機械加工手段4の前に配置されている第1の案内手段10と、第1の機械加工手段4の後に配置されているが、この場合には第2の機械加工手段6の前に配置されている第2の案内手段12とを備える。機械加工装置101の第1の案内手段10および第2の案内手段12は、例えば、特許文献3の特許公報に開示されているものと同一である、第1の電気カムによって駆動される偏心ローラを伴う案内デバイスを特には備え得る。
【0068】
機械加工装置101は、第2の案内手段12の後で第2の機械加工手段6の前に配置されている第3の案内手段14と、第2の機械加工手段6の後に配置されている第4の案内手段16とをさらに備える。第3の案内手段14および第4の案内手段16は、第1の案内手段10および第2の案内手段12と実質的に類似である。第3の案内手段14および第4の案内手段16は、例えば、特許文献3の特許公報に開示されているものと同一である、第2の電気カム(特には、第1の電気カムと異なる)によって駆動される偏心ローラを伴う案内デバイスを特には備え得る。
【0069】
第1および第2の電気カムは、二重の変化可能な行程で分配される電極タブt1、t2、t3などを形成することができる二重の調節システムを作るような手法で設定されてもよい。
【0070】
第1の案内手段10は、入ってくる材料Mを第1の(一定の)速度v1において受け入れでき、出て行く材料Mを第2の速度v2(特には、周期的な手法で変化可能である)において放出できる。第2の案内手段12は、入ってくる材料Mを第2の速度v2において受け入れでき、出て行く材料Mを第1の速度v1において放出できる。第2の速度v2は、第1の機械加工手段4が閉位置にある決定された時間の間隔において間欠的にゼロになるように変化可能であり得る。第1の速度v1は、特には、例えば一定といった、ゼロより常に大きくてもよい(連続的な進行)。
【0071】
第3の案内手段14は、入ってくる材料Mを第1の速度v1において受け入れでき、出て行く材料Mを3の(変化可能な)速度v3において放出できる。第4の案内手段16は、入ってくる材料Mを第3の速度v3において受け入れでき、出て行く材料Mを第1の速度v1において放出できる。第3の速度v3は、第2の機械加工手段6が閉位置にある決定された時間の間隔において間欠的にゼロになるように変化可能であり得る。
【0072】
前述の第1の電気カムは、材料Mの移動する行程の時間を漸進的に増加させるように(停止の行程の時間は一定のままであり得る)、第1の案内手段10および第2の案内手段12を駆動することができ、それによって、結果として、各々の作業周期において、第1の機械加工手段4の作業周期の期間も漸進的に増加させる。
【0073】
同様に、前述の第2の電気カムは、材料Mの移動する行程の時間を漸進的に増加させるように(停止の行程の時間は一定のままであり得る)、第3の案内手段14および第4の手段16を駆動することができ、それによって、結果として、各々の作業周期において、第2の機械加工手段6の作業周期の期間も漸進的に増加させる。
【0074】
互いから独立して、および、互いと異なって、2つの動作グループ(ここで、第1の動作ユニットは、符号4、10、12によって指示された動作手段を備え、第2の動作ユニットは、符号6、14、16によって指示された動作手段を備える)の作動の期間/頻度を調節することは、電極タブの変化可能な二重の行程の分配を行うことができる二重の調節システムをもたらすことができる。
【0075】
機械加工装置102では(
図11および
図12)、材料Mは、(特には、一定の速度で)送り込み経路に沿って連続的に送り込まれ、異なる方法で調節可能である独自の期間/頻度を有する周期で、第1の機械加工手段4は外に向かう周期および戻る周期での往復する動きで移動させられ、同様に、第2の機械加工手段6も、第1の機械加工手段4から独立して、外に向かう周期および戻る周期での往復する動きで移動させられる。第1の機械加工手段4の開位置およびそれぞれの閉位置は、第1の機械加工手段4の戻る周期の間およびそれぞれの外向きの周期の間に提供されることになる。特許文献4の特許公報は、往復の動き(外向きの周期および戻る周期)で動作するこのような(打ち抜き)機械加工手段の実施形態を示している。第2の機械加工手段6は、第2の機械加工手段6の戻る周期の間およびそれぞれの外向きの周期の間に提供されることになる第2の機械加工手段6の開位置およびそれぞれの閉位置と類似して構成されてもよい。
【0076】
したがって、機械加工装置102には、2つの機械加工手段4および6が、それ自体の一回の工程に各々が従う変化可能な期間を有する作業周期(閉じる外向きの周期および開ける戻る周期)で互いから独立して制御され得るという事実のおかげで、二重の行程で分配される電極タブを形成するための二重の調節システムが設けられ得る。
【符号の説明】
【0077】
1 機械加工装置
4 第1の機械加工手段
6 第2の機械加工手段
8 要素、調節要素、調節可能な位置要素
10 第1の案内手段
12 第2の案内手段
14 第3の案内手段
16 第4の案内手段
100、101、102 機械加工装置
a1、a2、a3 第1の行程
b1、b2、b3 第2の行程
F 進行方向
L1、L2、L3 経路部分の距離、経路部分の長さ
M 材料
N 芯材
t1、t2、t3、t4、t5、t6、t7、t8、t10、tN 電極タブ
v1 第1の(一定の)速度
v2 第2の(変化可能な)速度
v3 第3の速度
Z 重ね領域、重なり合い