(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-16
(45)【発行日】2022-08-24
(54)【発明の名称】圧力上昇極低温流体供給システム
(51)【国際特許分類】
F02M 21/02 20060101AFI20220817BHJP
F17C 9/02 20060101ALI20220817BHJP
F02M 21/06 20060101ALI20220817BHJP
【FI】
F02M21/02 U
F17C9/02
F02M21/06 A
F02M21/02 L
(21)【出願番号】P 2019556891
(86)(22)【出願日】2018-04-25
(86)【国際出願番号】 US2018029441
(87)【国際公開番号】W WO2018200725
(87)【国際公開日】2018-11-01
【審査請求日】2020-10-27
(32)【優先日】2017-04-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】519209819
【氏名又は名称】チャート・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100120112
【氏名又は名称】中西 基晴
(74)【代理人】
【識別番号】100101373
【氏名又は名称】竹内 茂雄
(72)【発明者】
【氏名】ポアグ,ブライアン
(72)【発明者】
【氏名】ストローム,ジェイソン
【審査官】北村 亮
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第01942944(US,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0223924(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2013/0232997(US,A1)
【文献】特開2015-145243(JP,A)
【文献】米国特許第05373700(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F02M 21/02
F17C 9/02
F02M 21/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
a.極低温液体の供給物を貯蔵するように構成されたタンクと、
b.メインラインおよび再加熱ラインを有する熱交換器と、
c.前記タンクから極低温液体を受け取るように構成されたインレットと、前記熱交換器の前記メインラインと流体連通するアウトレットとを有する液体ピックアップラインと、
d.前記熱交換器の前記メインラインと流体連通するインレットと、トリムヒータアウトレットと、エンジンアウトレットとを有するトリムヒータ出口ティと、
e.主インレットと、トリムヒータインレットと、混合ストリームアウトレットとを有するトリムヒータ戻りティと、
f.前記トリムヒータ出口ティの前記エンジンアウトレット
から流体を受け入れるようになっているインレットと、前記トリムヒータ戻りティの前記主インレット
に流体を向けるようになっているアウトレットとを有する流量制限デバイス
であって、前記熱交換機のメインラインからの流体のメイン部分が、前記エンジンアウトレットを通って連続して流れ、前記熱交換機のメインラインからの流体の残りの部分が前記トリムヒータアウトレットを通って同時に迂回され、これにより前記トリムヒータ戻りティが前記流体のメイン部分と前記流体の残りの部分とを一緒にするようになっている、前記流体制限デバイスと、
g.前記トリムヒータ出口ティの前記トリムヒータアウトレットと流体連通するインレットと、前記熱交換器の前記再加熱ラインのインレットと流体連通するアウトレットとを有するトリムヒータラインであって、前記トリムヒータラインの一部は、前記タンク内に配置され、前記熱交換器の前記再加熱ラインのアウトレットは、前記トリムヒータ戻りティの前記トリムヒータインレットと流体連通している、トリムヒータラインとを備えた、極低温流体供給システム。
【請求項2】
前記液体ピックアップラインと流体連通するインレットと、前記熱交換器の前記メインラインと流体連通するアウトレットとを有する過剰流弁をさらに備えた、請求項1に記載の極低温流体供給システム。
【請求項3】
前記液体ピックアップラインと流体連通するインレットと、前記過剰流弁の前記インレットと流体連通するアウトレットとを有する燃料遮断弁をさらに備えた、請求項2に記載の極低温流体供給システム。
【請求項4】
前記液体ピックアップラインと流体連通するインレットと、前記燃料遮断弁の前記インレットと流体連通するアウトレットとを有する逆止弁をさらに備えた、請求項3に記載の極低温流体供給システム。
【請求項5】
前記流量制限デバイスは、オリフィス、ニードル弁、レギュレータ、または逆止弁である、請求項1に記載の極低温流体供給システム。
【請求項6】
前記熱交換器は、
a.加温流体チャンバを画定し、前記加温流体チャンバと流体連通するシェルインレットおよびシェルアウトレットを有するシェルを含み、
b.前記熱交換器の前記メインラインは、前記加温流体チャンバ内に配置された複数の極低温流体コイルを
有する単一のラインを含む、請求項1に記載の極低温流体供給システム。
【請求項7】
前記熱交換器の前記再加熱ラインは、前記加温流体チャンバ内に配置された複数の極低温流体コイルを含む、請求項6に記載の極低温流体供給システム。
【請求項8】
前記シェルインレットおよびシェルアウトレットが、前記極低温流体によって駆動されるエンジンの冷却システムと連通するように構成された、請求項7に記載の極低温流体供給システム。
【請求項9】
前記シェルインレットおよびシェルアウトレットが、前記極低温流体によって駆動されるエンジンの冷却システムと連通するように構成された、請求項6に記載の極低温流体供給システム。
【請求項10】
前記液体ピックアップラインと流体連通するエコノマイザ回路をさらに備えた、請求項1に記載の極低温流体供給システム。
【請求項11】
前記トリムヒータ戻りティの前記混合ストリームアウトレットと流体連通するインレットと、極低温流体を使用デバイスに提供するように構成されたアウトレットとを有する自動遮断弁をさらに備えた、請求項1に記載の極低温流体供給システム。
【請求項12】
前記極低温液体は液体天然ガスであり、前記使用デバイスはLNG駆動エンジンである、請求項11に記載の極低温流体供給システム。
【請求項13】
タンクから極低温流体を供給するためのシステムであって、
a.メインラインと再加熱ラインとを有する熱交換器と、
b.前記タンクから極低温液体を受け取るように構成されたインレットと、前記熱交換器の前記メインラインと流体連通するアウトレットとを有する液体ピックアップラインと、
c.前記熱交換器の前記メインラインと流体連通するインレットと、トリムヒータアウトレットと、エンジンアウトレットとを有するトリムヒータ出口ティと、
d.主インレットと、トリムヒータインレットと、混合ストリームアウトレットとを有するトリムヒータ戻りティと、
e.前記トリムヒータ出口ティの前記エンジンアウトレット
から流体
を受け入れるようになっているインレットと、前記トリムヒータ戻りティの前記主インレット
に流体を向けるようになっているアウトレットとを有する流量制限デバイス
であって、
前記熱交換機のメインラインからの流体のメイン部分が、前記エンジンアウトレットを通って連続して流れ、前記熱交換機のメインラインからの流体の残りの部分が前記トリムヒータアウトレットを通って同時に迂回され、これにより前記トリムヒータ戻りティが前記流体のメイン部分と前記流体の残りの部分とを一緒にするようになっている、前記流体制限デバイスと、
f.前記トリムヒータ出口ティの前記トリムヒータアウトレットと流体連通するインレットと、前記熱交換器の前記再加熱ラインのインレットと流体連通するアウトレットとを有するトリムヒータラインであって、前記トリムヒータラインの一部は、前記タンク内に配置され、前記熱交換器の前記再加熱ラインのアウトレットは、前記トリムヒータ戻りティの前記トリムヒータインレットと流体連通している、トリムヒータラインとを備えた、システム。
【請求項14】
前記液体ピックアップラインと流体連通するインレットと、前記熱交換器の前記メインラインと流体連通するアウトレットとを有する過剰流弁をさらに備えた、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記液体ピックアップラインと流体連通するインレットと、前記過剰流弁の前記インレットと流体連通するアウトレットとを有する燃料遮断弁をさらに備えた、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記液体ピックアップラインと流体連通するインレットと、前記燃料遮断弁の前記インレットと流体連通するアウトレットとを有する逆止弁をさらに備えた、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記流量制限デバイスは、オリフィス、ニードル弁、レギュレータ、または逆止弁である、請求項13に記載のシステム。
【請求項18】
前記熱交換器は、
a.加温流体チャンバを画定し、前記加温流体チャンバと流体連通するシェルインレットおよびシェルアウトレットを有するシェルを含み、
b.前記熱交換器の前記メインラインは、前記加温流体チャンバ内に配置された複数の極低温流体コイルを含む、請求項13に記載のシステム。
【請求項19】
前記熱交換器の前記再加熱ラインは、前記加温流体チャンバ内に配置された複数の極低温流体コイル
を有する単一のラインを含む、請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
前記シェルインレットおよびシェルアウトレットが、前記極低温流体によって駆動されるエンジンの冷却システムと連通するように構成された、請求項18に記載のシステム。
【請求項21】
前記液体ピックアップラインと流体連通するエコノマイザ回路をさらに備えた、請求項13に記載のシステム。
【請求項22】
前記トリムヒータ戻りティの前記混合ストリームアウトレットと流体連通するインレットと、極低温流体を使用デバイスに提供するように構成されたアウトレットとを有する自動遮断弁をさらに備えた、請求項13に記載のシステム。
【請求項23】
前記極低温液体は液体天然ガスであり、前記使用デバイスはLNG駆動エンジンである、請求項
22に記載のシステム。
【請求項24】
前記トリムヒータ出口ティのエンジンアウトレットは、前記熱交換機によって熱を加えることなしに、前記流体のメイン部分を前記流体制限デバイスに直接に向けるようになっている、請求項1に記載の極低温流体供給システム。
【請求項25】
前記トリムヒータ出口ティのエンジンアウトレットは、前記熱交換機によって熱を加えることなしに、前記流体のメイン部分を前記流体制限デバイスに直接に向けるようになっている、請求項13に記載の極低温流体供給システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
優先権の主張
[0001]本願は、その内容が引用により本明細書に組み込まれる2017年4月25日出願の米国仮出願第62/489,575号の利益を主張する。
【0002】
[0002]本開示は、一般に、極低温流体供給システムに関し、より具体的には、圧力上昇極低温流体供給システムに関する。
【背景技術】
【0003】
[0003]極低温流体供給システムは、デバイスを使用するための燃料として、または他の用途のために、流体を提供するためにしばしば使用される。たとえば、あるタイプの極低温流体供給システムは、液体天然ガス(LNG)をLNG駆動車両のエンジンに燃料として提供し、LNG貯蔵タンクとともに車両のシャーシに設置される必要がある。
【0004】
[0004]多くの天然ガス燃料システムは、エンジンの流量要件を満たすために、高い燃料供給圧力を必要とする。最適に飽和されたLNGは、給油所で常に利用できるとは限らない。また、燃料が容器から高速で連続的に引き出される、使用頻度の高い用途において不飽和が発生する。これらの両方は、天然ガスエンジンへの不十分な流量となる低圧問題につながる可能性がある。
【0005】
[0005]上記の低圧問題に対処する極低温流体供給システムが必要とされている。
【発明の概要】
【0006】
[0006]以下に記載され、特許請求されるデバイスおよびシステムにおいて個別にまたはともに具体化され得る本主題のいくつかの態様が存在する。これらの態様は、単独で、または本明細書で説明する主題の他の態様と組み合わせて使用することができ、これらの態様の説明はともに、これらの態様を個別に使用し、また、そのような態様の主張を個別に、または添付の特許請求の範囲で述べられたものと異なる組合せで使用することを妨げることは意図されていない。
【0007】
[0007]一態様において、統合された極低温流体供給システムは、極低温液体の供給物を貯蔵するように構成されたタンクと、メインラインおよび再加熱ラインを有する熱交換器とを含む。液体ピックアップラインは、タンクから極低温液体を受け取るように構成されたインレットと、熱交換器のメインラインのインレットと流体連通するアウトレットとを有する。トリムヒータ出口ティは、熱交換器のメインラインのアウトレットと流体連通するインレットと、トリムヒータアウトレットと、エンジンアウトレットとを有する。トリムヒータ戻りティは、主インレットと、トリムヒータインレットと、混合ストリームアウトレットとを有する。流量制限デバイスは、トリムヒータ出口ティのエンジンアウトレットと流体連通するインレットと、トリムヒータ戻りティの主インレットと流体連通するアウトレットとを有する。トリムヒータラインは、トリムヒータ出口ティのトリムヒータアウトレットと流体連通するインレットと、熱交換器の再加熱ラインのインレットと流体連通するアウトレットとを有する。トリムヒータラインの一部は、タンク内に配置される。熱交換器の再加熱ラインのアウトレットは、トリムヒータ戻りティのトリムヒータインレットと流体連通している。
【0008】
[0008]別の態様では、タンクから極低温流体を供給するためのシステムは、メインラインおよび再加熱ラインを有する熱交換器を含む。液体ピックアップラインは、タンクから極低温液体を受け取るように構成されたインレットと、熱交換器のメインラインのインレットと流体連通するアウトレットとを有する。トリムヒータ出口ティは、熱交換器のメインラインのアウトレットと流体連通するインレットと、トリムヒータアウトレットと、エンジンアウトレットとを有する。トリムヒータ戻りティは、主インレットと、トリムヒータインレットと、混合ストリームアウトレットとを有する。流量制限デバイスは、トリムヒータ出口ティのエンジンアウトレットと流体連通するインレットと、トリムヒータ戻りティの主インレットと流体連通するアウトレットとを有する。トリムヒータラインは、トリムヒータ出口ティのトリムヒータアウトレットと流体連通するインレットと、熱交換器の再加熱ラインのインレットと流体連通するアウトレットとを有する。トリムヒータラインの一部は、タンク内に配置される。熱交換器の再加熱ラインのアウトレットは、トリムヒータ戻りティのトリムヒータインレットと流体連通している。
【0009】
[0009]別の態様では、極低温流体を使用デバイスに供給する方法は、極低温液体をタンクに貯蔵することと、熱交換器内においてタンクからの極低温液体を気化させて、極低温蒸気を提供することと、極低温蒸気の第1の部分を、使用デバイスへ導くことと、貯蔵された極低温液体を温めるために、極低温蒸気の第2の部分をタンクに導き、これによって、冷却された極低温蒸気が生成されることと、トリム加熱された極低温蒸気を生成するために、冷却された極低温蒸気を、熱交換器において温めることと、使用デバイスへの供給のために、トリム加熱された極低温蒸気を、極低温蒸気の第1の部分と混ぜ合わせることとからなる各ステップを含む。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】[0010]本開示の圧力上昇極低温流体供給システムの実施形態の概略図である。
【
図2】[0011]
図1のシステムの背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[0012]以下に記載される本開示のシステムの実施形態は、貯蔵タンクから、天然ガス駆動車両エンジンなどの使用デバイスへの液化天然ガス(LNG)の統合供給システムを提供する。あるいは、本発明を使用して、他のタイプの極低温流体を供給または分配することができることを理解されたい。
【0012】
[0013]本開示の実施形態は、圧力を高めて低圧問題を解決するのに十分な熱および圧力をタンクに効果的に加えるために、製品が引き出されている間にタンク圧力を高めるための回路を含む。
【0013】
[0014]
図1および
図2を参照して示すように、タンク15に貯蔵された燃料は、液体ピックアップライン1に入り、逆止弁2、手動弁3、過剰流弁4を通過し、ライン12を介して、熱交換器5のメイン経路すなわちメインライン5aに入る。熱交換器は、シェルを通って流れ、LNGを運ぶ配管と接触する、高温のエンジン冷却材を介して、天然ガスに熱(Q1)を加え、天然ガスを蒸発させる。
【0014】
[0015]例としてのみ、熱交換器5は、両方ともChart社に与えられ、その両方の内容が引用により本明細書に組み込まれている米国特許第9,829,156号または米国特許出願第15/924,779号に記載され、当該技術分野で知られている、シェルアンドチューブ熱交換器または他の熱交換器として構成され得る。
【0015】
[0016]熱交換器を出た天然ガス蒸気の流れは、(
図1の13で仮想線で示される)エンジンに続く部分で分離し、残りは、タンクヒータライン7を介してタンクを通過するように迂回して戻る。その結果、タンクヒータライン7は、熱(Q2)をタンク15に供給し、タンク内圧力を上昇させる。
【0016】
[0017]タンクヒータラインへの還流は、出口ティ10と、タンクヒータライン7の戻りティ11との間に差圧を生じさせるオリフィス6のような流量制限デバイスによって可能とされる。圧力上昇率は、オリフィスのサイズを増減することで操作でき、つまり、オリフィスのサイズを小さくすると、より多くの流れが、タンクヒータラインに導かれ、したがって、圧力上昇率が高くなる。または、より大きなオリフィスを使用すると、より多くの流れをエンジンに導くことができるため、タンクヒータラインへの流量が減少し、次に圧力上昇率が低下する。本明細書ではオリフィスを使用して圧力上昇率を制御するが、当業者は、ニードル弁、レギュレータ、逆止弁、または当該技術分野で知られている他の任意の流量制限デバイスによっても流量を操作できることを知っており、本発明は、これらのすべてを包含する。本発明が包含する別の代替として、アウトレットティ10の下流の配管またはラインは、オリフィス、ニードル弁、レギュレータ、逆止弁、またはその他の専用コンポーネントが必要とされないように、流量制限デバイスとして機能する圧力上昇システムを生成する直径、曲げ、および/または長さを含み得る。
【0017】
[0018]タンクヒータライン7内のガスは、通常、タンク内部から出ると冷たくなり、したがって、冷却されたガスは、エンジン供給のために再び温めるために、ライン14を介して、熱交換器5の第2のパス再加熱ライン5bに戻される。再加熱ライン5bを出た後、ガスは、戻りティ11において燃料供給ガスと再び混合し、自動弁8を通過してエンジン13へ進む。
【0018】
[0019]液体ピックアップライン1は、Chart社の米国特許第9,829,156号に開示されているように、エコノマイザ回路を備えていてもよい。そのように装備されている場合、タンク内の圧力が弁設定値に達すると、
図1および
図2のシステムは、エコノマイザ回路の「エコノマイザ」または「自動冷凍」弁が開くことにより、タンク15の過加圧が防止される。エコノマイザ回路弁が開いている場合、熱を帯びた蒸気は、エコノマイザ回路および液体ピックアップライン1を介してタンクから除去され、システムからエンジンに供給され、タンク内圧力を一定に保つ。本システムは、Chart社の米国特許第9,829,156号と同じ圧力解放、充填、レベル制御、ベント、および低温燃料検出デバイスを有していてもよい。
【0019】
[0020]本明細書では、冷却材で温められた熱交換器について説明するが、周囲気化器、電気ヒータ、または他の適切な熱交換器を使用することができる。さらに、システムはLNGを使用して説明されているが、本発明は、上記の低圧問題を解決するために、製品出荷中に圧力を上昇させる必要がある他の任意の極低温システムにも使用できる。
【0020】
[0021]極低温流体供給システムは、かなりのスペース制限がある環境において、しばしば設置されねばならない。たとえば、液体天然ガス(LNG)をLNG駆動車両のエンジンに提供するシステムのコンポーネントは、LNG貯蔵タンクとともに車両のシャーシに設置される必要がある。その結果、
図2に示すように、システムのコンポーネントのすべてを、1つのアセンブリに統合することが望まれる。コンポーネントのアセンブリは、Chart社の米国特許第9,829,156号に教示されているように、LNGを含むタンクの端壁またはヘッドに取り付けることができるシュラウド16内に配置することができる。
【0021】
[0022]本開示の好ましい実施形態が示され、説明されたが、範囲が以下の特許請求の範囲によって定義されている本開示の精神から逸脱することなく、変更および修正がなされ得ることは、当業者には明らかであろう。