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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-16
(45)【発行日】2022-08-24
(54)【発明の名称】中継のルーティング方法及び通信ノード
(51)【国際特許分類】
   H04W 40/02 20090101AFI20220817BHJP
   H04W 84/18 20090101ALI20220817BHJP
   H04W 40/24 20090101ALI20220817BHJP
   H04W 40/12 20090101ALI20220817BHJP
   H04W 40/34 20090101ALI20220817BHJP
   H04W 4/38 20180101ALI20220817BHJP
【FI】
H04W40/02
H04W84/18 110
H04W40/24
H04W40/12
H04W40/34
H04W4/38
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2020537750
(86)(22)【出願日】2018-05-10
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-05-06
(86)【国際出願番号】 CN2018086373
(87)【国際公開番号】W WO2019136891
(87)【国際公開日】2019-07-18
【審査請求日】2021-04-13
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2018/071974
(32)【優先日】2018-01-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100105153
【弁理士】
【氏名又は名称】朝倉 悟
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(74)【代理人】
【識別番号】100120385
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 健之
(72)【発明者】
【氏名】タン、ハイ
【審査官】▲高▼木 裕子
(56)【参考文献】
【文献】特表2011-511574(JP,A)
【文献】特開2000-069046(JP,A)
【文献】特開2013-115471(JP,A)
【文献】特開2015-002504(JP,A)
【文献】特開2009-077119(JP,A)
【文献】特開2015-073193(JP,A)
【文献】特開2015-070614(JP,A)
【文献】特開2009-060583(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
中継のルーティング方法であって、
現在の中継ノードがデータパケットを受信することと、
前記現在の中継ノードが宛先ノードのアドレスに基づいて、前記データパケットを転送するかどうかを決定することとを含み、
前記データパケットのヘッダには前記データパケットの前記宛先ノードのアドレスが含まれ、
前記方法は、さらに、
前記現在の中継ノードが前記データパケットを転送すると決定する場合、前記現在の中継ノードが少なくとも1つの中継ノードに前記データパケットを転送すると決定することを含み、
前記現在の中継ノードが前記データパケットを受信する前に、前記方法は、さらに、
前記現在の中継ノードがセンターノードにより送信されたルーティングテーブルを受信することを含み、前記ルーティングテーブルは、前記データパケットのソースノードから前記宛先ノードまでの伝送経路を示し、
前記現在の中継ノードが少なくとも1つの中継ノードに前記データパケットを転送すると決定することは、
前記現在の中継ノードが前記ルーティングテーブルに基づいて、前記少なくとも1つの中継ノードに前記データパケットを転送すると決定することを含む
ことを特徴とする中継のルーティング方法。
【請求項2】
前記現在の中継ノードが前記少なくとも1つの中継ノードに前記データパケットを転送すると決定することは、
前記現在の中継ノードがチャネル品質に基づいて、前記少なくとも1つの中継ノードに前記データパケットを転送すると決定することを含む
ことを特徴とする請求項に記載の中継のルーティング方法。
【請求項3】
前記現在の中継ノードがデータパケットを受信することは、
前記現在の中継ノードが第1のデータパケット及び第2のデータパケットを受信することを含み、前記第1のデータパケットの宛先ノードのアドレスが前記第2のデータパケットの宛先ノードのアドレスと同じであり、
前記現在の中継ノードが少なくとも1つの中継ノードに前記データパケットを転送すると決定することは、
前記現在の中継ノードが前記少なくとも1つの中継ノードのうちの第1の中継ノードに前記第1のデータパケットを転送すると決定することと、
前記現在の中継ノードが前記少なくとも1つの中継ノードのうちの第2の中継ノードに前記第2のデータパケットを転送することとを含み、
又は、
前記現在の中継ノードがデータパケットを受信することは、
前記現在の中継ノードが第1のデータパケットを受信することを含み、
前記方法は、さらに、
前記現在の中継ノードが前記第1のデータパケットをコピーすることを含む
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の中継のルーティング方法。
【請求項4】
前記現在の中継ノードが少なくとも1つの中継ノードに前記データパケットを転送すると決定することは、
前記現在の中継ノードが前記少なくとも1つの中継ノードのうちの第1の中継ノードに前記第1のデータパケットを転送すると決定し、前記少なくとも1つの中継ノードのうちの第2の中継ノードにコピーされた前記第1のデータパケットを転送することを含み、
又は、
前記現在の中継ノードが少なくとも1つの中継ノードに前記データパケットを転送すると決定することは、
前記現在の中継ノードが第1の論理チャネルを利用して前記少なくとも1つの中継ノードのうちの第1の中継ノードに前記第1のデータパケットを転送すると決定し、第2の論理チャネルを利用して前記第1の中継ノードにコピーされた前記第1のデータパケットを転送すると決定することを含む
ことを特徴とする請求項に記載の中継のルーティング方法。
【請求項5】
前記現在の中継ノードがデータパケットを受信することは、
前記現在の中継ノードが第1の論理チャネルを利用して第1のデータパケットを受信することを含み、
前記現在の中継ノードが少なくとも1つの中継ノードに前記データパケットを転送すると決定することは、
前記現在の中継ノードが前記第1の論理チャネルを利用して前記少なくとも1つの中継ノードに前記第1のデータパケットを転送することを含む
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の中継のルーティング方法。
【請求項6】
前記現在の中継ノードがデータパケットを受信することは、
前記現在の中継ノードが第1の論理チャネルを利用して第1のデータパケットを受信することを含み、
前記現在の中継ノードが少なくとも1つの中継ノードに前記データパケットを転送すると決定することは、
前記現在の中継ノードが構成情報に基づいて、第2の論理チャネルを利用して前記少なくとも1つの中継ノードに前記第1のデータパケットを転送することを含む
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の中継のルーティング方法。
【請求項7】
前記構成情報は、センターノードにより決定される
ことを特徴とする請求項に記載の中継のルーティング方法。
【請求項8】
前記現在の中継ノードがデータパケットを受信することは、
前記現在の中継ノードが第1の論理チャネルを利用して第1のデータパケットを受信することを含み、
前記現在の中継ノードが少なくとも1つの中継ノードに前記データパケットを転送すると決定することは、
前記現在の中継ノードが中継層の指示に基づいて、第2の論理チャネルを利用して前記少なくとも1つの中継ノードに前記第1のデータパケットを転送することを含む
ことを特徴とする請求項1~2、6~7のいずれか1項記載の中継のルーティング方法。
【請求項9】
前記現在の中継ノードがデータパケットを受信することは、
前記現在の中継ノードが第1のデータパケット及び第2のデータパケットを受信することを含み、前記第1のデータパケットの宛先ノードのアドレスが前記第2のデータパケットの宛先ノードのアドレスと同じであり、
前記現在の中継ノードが少なくとも1つの中継ノードに前記データパケットを転送すると決定することは、
前記現在の中継ノードが前記少なくとも1つの中継ノードのうちの第1の中継ノードに前記第1のデータパケットを転送すると決定することと、
前記現在の中継ノードが前記第1の中継ノードに前記第2のデータパケットを転送すると決定することとを含み、
又は、
前記現在の中継ノードがデータパケットを受信することは、
前記現在の中継ノードが第1のデータパケット及び第2のデータパケットを受信することを含み、前記第1のデータパケットの宛先ノードのアドレスが前記第2のデータパケットの宛先ノードのアドレスと同じであり、
前記方法は、さらに、
前記現在の中継ノードがデータパケットのデータパケットデータ収束プロトコルPDCP層シーケンス番号に基づいて、前記第1のデータパケット及び前記第2のデータパケットが重複データパケットであるかどうかを検出することを含む
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の中継のルーティング方法。
【請求項10】
前記現在の中継ノードが少なくとも1つの中継ノードに前記データパケットを転送すると決定することは、
前記第1のデータパケット及び前記第2のデータパケットが重複データパケットである場合、前記現在の中継ノードが前記少なくとも1つの中継ノードに前記第1のデータパケット又は前記第2のデータパケットを送信すると決定し、又は、
前記第1のデータパケット及び前記第2のデータパケットが非重複データパケットである場合、前記現在の中継ノードが前記少なくとも1つの中継ノードに前記第1のデータパケット及び前記第2のデータパケットを送信すると決定することを含む
ことを特徴とする請求項に記載の中継のルーティング方法。
【請求項11】
コンピュータプログラムをメモリから呼び出して実行することで、請求項1~10のいずれか1項に記載の方法をチップが搭載されたデバイスに実行させるプロセッサを有する
ことを特徴とする回路。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本願は、2018年1月9日に中国特許庁に出願され、出願番号PCT / CN2018/071974、出願名「中継のルーティング方法及び通信ノード」によるPCT出願の優先権を主張し、その全体は、参照により本出願に組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
本願の実施例は、通信分野に関し、具体的に、中継のルーティング方法及び通信ノードに関する。
【背景技術】
【0003】
未来の無線通信システムは、通信サービスの発展や人々の需要の増大に伴い、高速、大容量化に対応することが要求されている。そこで、新しい無線( New Radio、NR )において、ネットワークと端末との間で1つ以上の中継ノードを介して中継伝送を行う技術である無線中継が導入されている。中継ネットワークにおいて、どのようにルーティングトポロジー関係を確立するかは、解決すべき課題である。
【発明の概要】
【0004】
本願の実施例は、上記に鑑みて、中継ネットワークの性能向上に寄与する中継のルーティング方法及び通信ノードを提供する。
【0005】
第1の態様は、中継のルーティング方法を提供し、該ルーティング方法は、現在の中継ノードがデータパケットを受信することと、該現在の中継ノードが該宛先ノードのアドレスに基づいて、該データパケットを転送するかどうかを決定することとを含み、該データパケットのヘッダには該データパケットの宛先ノードのアドレスが含まれる。
【0006】
ある実現可能な形態において、該方法は、さらに、該現在の中継ノードが該データパケットを転送すると決定する場合、該現在の中継ノードが少なくとも1つの中継ノードに該データパケットを転送すると決定することを含む。
【0007】
ある実現可能な形態において、該現在の中継ノードが該データパケットを受信する前に、該方法は、さらに、該現在の中継ノードがセンターノードにより送信されたルーティングテーブルを受信することを含み、該ルーティングテーブルは、ソースノードから該宛先ノードまでの該データパケットの伝送経路を示し、該現在の中継ノードが少なくとも1つの中継ノードに該データパケットを転送すると決定することは、該現在の中継ノードが該ルーティングテーブルに基づいて、該少なくとも1つの中継ノードに該データパケットを転送すると決定することを含む。
【0008】
ある実現可能な形態において、該現在の中継ノードが該少なくとも1つの中継ノードに該データパケットを転送することは、該現在の中継ノードがチャネル品質に基づいて、該少なくとも1つの中継ノードに該データパケットを転送すると決定することを含む。
【0009】
ある実現可能な形態において、該現在の中継ノードがデータパケットを受信することは、該現在の中継ノードが第1のデータパケット及び第2のデータパケットを受信することを含み、該第1のデータパケットの宛先ノードのアドレスが該第2のデータパケットの宛先ノードのアドレスと同じであり、該現在の中継ノードが少なくとも1つの中継ノードに該データパケットを転送すると決定することは、該現在の中継ノードが該少なくとも1つの中継ノードのうちの第1の中継ノードに該第1のデータパケットを転送すると決定し、該現在の中継ノードが該少なくとも1つの中継ノードのうちの第2の中継ノードに該第2のデータパケットを転送すると決定することを含む。
【0010】
ある実現可能な形態において、該現在の中継ノードがデータパケットを受信することは、該現在の中継ノードが第1のデータパケットを受信することを含み、該方法は、さらに、該現在の中継ノードが該第1のデータパケットをコピーすることを含む。
【0011】
ある実現可能な形態において、該現在の中継ノードが少なくとも1つの中継ノードに該データパケットを転送すると決定することは、該現在の中継ノードが該少なくとも1つの中継ノードのうちの第1の中継ノードに該第1のデータパケットを転送すると決定し、該少なくとも1つの中継ノードのうちの第2の中継ノードにコピーされた該第1のデータパケットを転送すると決定することを含む。
【0012】
ある実現可能な形態において、該現在の中継ノードが少なくとも1つの中継ノードに該データパケットを転送すると決定することは、該現在の中継ノードが第1の論理チャネルを利用して該少なくとも1つの中継ノードのうちの第1の中継ノードに該第1のデータパケットを転送すると決定し、第2の論理チャネルを利用して該第1の中継ノードにコピーされた該第1のデータパケットを転送すると決定することを含む。
【0013】
ある実現可能な形態において、該現在の中継ノードがデータパケットを受信することは、該現在の中継ノードが第1の論理チャネルを利用して第1のデータパケットを受信することを含み、該現在の中継ノードが少なくとも1つの中継ノードに該データパケットを転送すると決定することは、該現在の中継ノードが該第1の論理チャネルを利用して該少なくとも1つの中継ノードに該第1のデータパケットを転送することを含む。
【0014】
ある実現可能な形態において、該現在の中継ノードがデータパケットを受信することは、該現在の中継ノードが第1の論理チャネルを利用して第1のデータパケットを受信することを含み、該現在の中継ノードが少なくとも1つの中継ノードに該データパケットを転送すると決定することは、該現在の中継ノードが構成情報に基づいて、第2の論理チャネルを利用して該少なくとも1つの中継ノードに該第1のデータパケットを転送することを含む。
【0015】
任意選択で、該構成情報は、センターノードにより決定される。
【0016】
任意選択で、該構成情報は、センターノードにより割り当てたルーティングテーブルである。
【0017】
ある実現可能な形態において、該現在の中継ノードがデータパケットを受信することは、該現在の中継ノードが第1の論理チャネルを利用して第1のデータパケットを受信することを含み、該現在の中継ノードが少なくとも1つの中継ノードに該データパケットを転送すると決定することは、該現在の中継ノードが中継層の指示に基づいて、第2の論理チャネルを利用して該少なくとも1つの中継ノードに該第1のデータパケットを転送することを含む。
【0018】
ある実現可能な形態において、該現在の中継ノードがデータパケットを受信することは、該現在の中継ノードが第1のデータパケット及び第2のデータパケットを受信することを含み、該第1のデータパケットの宛先ノードのアドレスが該第2のデータパケットの宛先ノードのアドレスと同じであり、該現在の中継ノードが少なくとも1つの中継ノードに該データパケットを転送すると決定することは、該現在の中継ノードが該少なくとも1つの中継ノードのうちの第1の中継ノードに該第1のデータパケットを転送と決定し、該現在の中継ノードが該第1の中継ノードに該第2のデータパケットを転送すると決定することを含む。
【0019】
ある実現可能な形態において、該現在の中継ノードがデータパケットを受信することは、該現在の中継ノードが第1のデータパケット及び第2のデータパケットを受信することを含み、該第1のデータパケットの宛先ノードのアドレスが該第2のデータパケットの宛先ノードのアドレスと同じであり、該方法は、さらに、該現在の中継ノードがデータパケットのデータパケットデータ収束プロトコルPDCP層シーケンス番号に基づいて、該第1のデータパケット及び該第2のデータパケットが重複データパケットであるかどうかを検出することを含む。
【0020】
ある実現可能な形態において、該現在の中継ノードが少なくとも1つの中継ノードに該データパケットを転送すると決定することは、該第1のデータパケット及び該第2のデータパケットが重複データパケットである場合、該現在の中継ノードが該少なくとも1つの中継ノードに該第1のデータパケット又は該第2のデータパケットを送信すると決定し、又は、該第1のデータパケット及び該第2のデータパケットが非重複データパケットである場合、該現在の中継ノードが該少なくとも1つの中継ノードに該第1のデータパケット及び該第2のデータパケットを送信することを含む。
【0021】
ある実現可能な形態において、該データパケットのヘッダには、該データパケットのソースノードのアドレスがさらに含まれる。
【0022】
ある実現可能な形態において、該方法は、さらに、該現在の中継ノードが故障した場合、該センターノードがルーティングテーブルを更新するように該現在の中継ノードがセンターノードに故障情報を報告することを含み、該ルーティングテーブルは、ソースノードから該宛先ノードまでの該データパケットの伝送経路を示す。
【0023】
ある実現可能な形態において、該データパケットに下りデータパケットが含まれる。
【0024】
ある実現可能な形態において、該データパケットが上りデータパケット及び下りデータパケットが含まれる。
【0025】
ある実現可能な形態において、該データパケットが上りデータパケットである場合、該少なくとも1つの中継ノードが該現在の中継ノードの親ノードである。
【0026】
ある実現可能な形態において、該宛先ノードのアドレスは、該データパケットが属する端末デバイスのアドレスである。
【0027】
ある実現可能な形態において、該宛先ノードのアドレスは、該データパケットが属する端末デバイスに直接接続される中継ノードのアドレスである。
【0028】
ある実現可能な形態において、該宛先ノードのアドレスは、該データパケットが属する端末デバイスのアドレス及び該データパケットが属する端末デバイスに直接接続される中継ノードのアドレスを含む。
【0029】
ある実現可能な形態において、該データパケットが属する端末デバイスのアドレスは、センターノードにより割り当てる。
【0030】
ある実現可能な形態において、該データパケットが属する端末デバイスに直接接続される中継ノードのアドレスは、センターノードにより割り当てる。
【0031】
ある実現可能な形態において、該センターノードは、アンカーノード、固定アクセスされるアクセスネットワークノード、又はコアネットワークノードである。
【0032】
ある実現可能な形態において、該データパケットのヘッダは、データパケットデータ収束プロトコルPDCPプロトコルデータユニットPDUのヘッダにある。
【0033】
ある実現可能な形態において、該データパケットのヘッダは、データパケットデータ収束プロトコルPDCPプロトコルデータユニットPDUのヘッダ外にある。
【0034】
第2の態様は、中継のルーティング方法を提供し、該ルーティング方法は、センターノードが第1の中継ノードにルーティングテーブルを送信することを含み、該ルーティングテーブルは、データパケットのソースノードと宛先ノードとの間の伝送経路を示す。
【0035】
ある実現可能な形態において、該方法は、さらに、該第1の中継ノードが故障した場合、該センターノードが該第1の中継ノードから報告された故障情報を受信することと、
該センターノードが該故障情報に基づいて、該ルーティングテーブルを更新することとを含む。ある実現可能な形態において、該センターノードは、アンカーノード、固定アクセスされるアクセスネットワークノード又はコアネットワークノードである。
【0036】
第3の態様は、上記の第1の態様または第1の態様の任意の可能な実装における方法を実行するための通信ノードを提供する。具体的には、該通信ノードは、上記の第1の態様または第1の態様の任意の可能な実装形態における方法を実行するためのユニットを含む。
【0037】
第4の態様は、上記の第2の態様または第2の態様の任意の可能な実装における方法を実行するための通信ノードを提供する。具体的には、該通信ノードは、上記の第2の態様または第2の態様の任意の可能な実装形態における方法を実行するためのユニットを含む。
【0038】
第5の態様は、メモリと、プロセッサと、入力インタフェースと、出力インタフェースとを備える通信ノードを提供する。メモリ、プロセッサ、入力インタフェース、出力インタフェースは、バスシステムを介して接続される。メモリは、命令を記憶するために使用され、プロセッサは、メモリに記憶された命令を実行して、第1の態様または第1の態様の任意の可能な実装形態において、方法を実行するために使用される。
【0039】
第6の態様は、メモリと、プロセッサと、入力インタフェースと、出力インタフェースとを備える通信ノードを提供する。メモリ、プロセッサ、入力インタフェース、出力インタフェースは、バスシステムを介して接続される。メモリは、命令を記憶するために使用され、プロセッサは、メモリに記憶された命令を実行して、第2の態様または第2の態様の任意の可能な実装形態において、方法を実行するために使用される。
【0040】
第7の態様は、中継ネットワークのデータ処理方法を提供し、該方法は、ネットワークアンカーノードは、ヘッダに第1の情報が含まれるデータパケットを受信することと、該ネットワークアンカーノードが該第1の情報に基づいて、該データパケットのソースアドレスを決定することとを含み、該第1の情報は、該データパケットのソースアドレスを示す。
【0041】
ある実現可能な形態において、該データパケットが上りデータパケットである。
【0042】
ある実現可能な形態において、該第1の情報は、該上りデータパケットを送信するノードのタイプ、該上りデータパケットを送信する端末デバイスのアドレス、該上りデータパケットを送信する中継ノードのアドレスのうちの少なくとも1つを含み、該タイプが端末デバイス又は中継ノードを含む。
【0043】
ある実現可能な形態において、該方法は、さらに、該ネットワークアンカーノードが該データパケットのソースアドレスに基づいて、該データパケットを処理することを含む。
【0044】
任意選択で、ネットワークアンカーノードがデータパケットを受信し、該データパケットが上りデータパケットであってもよいし、下りデータパケットであってもよいし、複数のデータパケットであり、上りデータパケット及び下りデータパケットを含んでもよい。該データパケットが上りデータパケットである場合、該データパケットは、端末デバイスからネットワークアンカーノードに直接送信したのもである場合、該データパケットのソースアドレスは、端末デバイスのアドレスとし、該データパケットが中継ノードからネットワークアンカーノードに送信したのもである場合、該データパケットのソースアドレスは、中継ノードのアドレスとする。該データパケットが下りデータパケットであり、該データパケットがコアネットワークデバイスから送信したものである場合、該データパケットのソースアドレスがコアネットワークのアドレスである。
【0045】
ネットワークアンカーノードが該データパケットのソースアドレスを取得した後、さらに、該データパケットを処理する。ネットワークアンカーノードは、複数の上りデータパケットを取得し、該複数のデータパケットのソースアドレスを取得する場合、該複数のデータパケットのソースアドレスが同一のアドレスであるかどうかを判断し、同一のアドレスである場合、該複数のデータパケットを対応するソースアドレスの上位層に送信して処理し、そうでない場合、異なるソースアドレスの上位層に分けて処理する。
【0046】
第8の態様は、中継のルーティング方法を提供し、該方法は、現在の中継ノードが上りデータパケットを受信することと、該現在の中継ノードが該現在の中継ノードにサービスする直上の中継ノードに該上りデータパケットを転送することとを含む。
【0047】
ある実現可能な形態において、該現在の中継ノードが上りデータパケットを受信することは、
該現在の中継ノードが第1の上りデータパケットを受信することを含み、該方法は、さらに、該現在の中継ノードが該第1の上りデータパケットをコピーすることを含む。
【0048】
ある実現可能な形態において、該直上の中継ノードが第1の中継ノード及び第2の中継ノードを含み、該現在の中継ノードが該現在の中継ノードにサービスする直上の中継ノードに該上りデータパケットを転送することは、該現在の中継ノードが該第1の中継ノードに該第1の上りデータパケットを転送し、該第2の中継ノードにコピーされた該第1の上りデータパケットを転送することを含む。
【0049】
ある実現可能な形態において、該直上の中継ノードが第1の中継ノードを含み、該現在の中継ノードが該現在の中継ノードにサービスする直上の中継ノードに該上りデータパケットを転送することは、該現在の中継ノードが第1の論理チャネルを利用して該第1の中継ノードに該第1の上りデータパケットを転送し、第2の論理チャネルを利用して該第1の中継ノードにコピーされた該第1の上りデータパケットを転送することを含む。
【0050】
ある実現可能な形態において、該現在の中継ノードが上りデータパケットを受信することは、該現在の中継ノードが第1の論理チャネルを利用して第1の上りデータパケットを受信することを含み、該現在の中継ノードが該現在の中継ノードにサービスする直上の中継ノードに該上りデータパケットを転送することは、該現在の中継ノードが該第1の論理チャネルを利用して該直上の中継ノードに該第1の上りデータパケットを転送することを含む。
【0051】
ある実現可能な形態において、該現在の中継ノードが上りデータパケットを受信することは、該現在の中継ノードが第1の論理チャネルを利用して第1の上りデータパケットを受信することを含み、該現在の中継ノードが該現在の中継ノードにサービスする直上の中継ノードに該第1の上りデータパケットを転送することは、該現在の中継ノードが構成情報に基づいて、第2の論理チャネルを利用して該直上の中継ノードに該第1の上りデータパケットを転送することを含む。
【0052】
ある実現可能な形態において、該構成情報は、ネットワークアンカーノードにより決定される。
【0053】
ある実現可能な形態において、該現在の中継ノードが上りデータパケットを受信することは、該現在の中継ノードが第1の論理チャネルを利用して第1の上りデータパケットを受信することを含み、該現在の中継ノードが該現在の中継ノードにサービスする直上の中継ノードに該上りデータパケットを転送することは、該現在の中継ノードが中継層の指示に基づいて、第2の論理チャネルを利用して該直上の中継ノードに該第1の上りデータパケットを転送することを含む。
【0054】
ある実現可能な形態において、該直上の中継ノードが第1の中継ノード及び第2の中継ノードを含み、該現在の中継ノードが上りデータパケットを受信することは、該現在の中継ノードが第1の上りデータパケット及び第2の上りデータパケットを受信することを含み、該第1の上りデータパケットのソースアドレスが該第2の上りデータパケットのソースノードのアドレスと同じ、該現在の中継ノードが該現在の中継ノードにサービスする直上の中継ノードに該上りデータパケットを転送することは、該現在の中継ノードが該第1の中継ノードに該第1の上りデータパケットを転送し、該現在の中継ノードが該第1の中継ノードに該第2の上りデータパケットを転送することを含む。
【0055】
ある実現可能な形態において、該現在の中継ノードが上りデータパケットを受信することは、該現在の中継ノードが第1の上りデータパケット及び第2の上りデータパケットを受信することを含み、該第1の上りデータパケットのソースアドレスが該第2の上りデータパケット的ソースアドレスと同じであり、該方法は、さらに、該現在の中継ノードがデータパケット的データパケットデータ収束プロトコルPDCP層シーケンス番号に基づいて、該第1の上りデータパケット及び該第2の上りデータパケットが重複データパケットであるかどうかを検出することを含む。
【0056】
ある実現可能な形態において、該現在の中継ノードが該現在の中継ノードにサービスする直上の中継ノードに該上りデータパケットを転送することは、該第1の上りデータパケット及び該第2の上りデータパケットが重複データパケットである場合、該現在の中継ノードが該直上の中継ノードに該第1の上りデータパケット又は該第2の上りデータパケットを送信し、又は、該第1の上りデータパケット及び該第2の上りデータパケットが非重複データパケットである場合、該現在の中継ノードが該直上の中継ノードに該第1の上りデータパケット及び該第2の上りデータパケットを送信することを含む。
【0057】
ある実現可能な形態において、該上りデータパケットのヘッダには第1の情報が含まれ、該第1の情報は、該上りデータパケットのソースアドレス及び/又は目標アドレスを示す。
【0058】
ある実現可能な形態において、該上りデータパケットのヘッダは、データパケットデータ収束プロトコルPDCPプロトコルデータユニットPDUのヘッダ外にある。
【0059】
第9の態様は、上記第7の態様または第7の態様の可能な実装のいずれかにおける方法を実行するための通信ノードを提供する。具体的には、該通信ノードは、上述の第7の態様または第7の態様の任意の可能な実装形態における方法を実行するためのユニットを含む。
【0060】
第10の態様は、上記第8の態様または第8の態様の可能な実装のいずれかにおける方法を実行するための通信ノードを提供する。具体的には、該通信ノードは、上述の第8の態様または第8の態様の任意の可能な実装形態における方法を実行するためのユニットを含む。
【0061】
第11の態様は、メモリと、プロセッサと、入力インタフェースと、出力インタフェースとを有する通信ノードを提供する。メモリ、プロセッサ、入力インタフェース、出力インタフェースは、バスシステムを介して接続される。メモリは、命令を記憶するために使用され、プロセッサは、メモリに記憶された命令を実行して、第7の態様または第7の態様の任意の可能な実装形態で上述の方法を実行するために使用される。
第12の態様は、メモリと、プロセッサと、入力インタフェースと、出力インタフェースとを有する通信ノードを提供する。メモリ、プロセッサ、入力インタフェース、出力インタフェースは、バスシステムを介して接続される。メモリは、命令を記憶するために使用され、プロセッサは、メモリに記憶された命令を実行して、第8の態様または第8の態様の任意の可能な実装形態で上述の方法を実行するために使用される。
【0062】
第13の態様は、上記の第1の態様または第1の態様の任意の可能な実装態様における方法、または上記の第7の態様または第7の態様の任意の可能な実装態様における方法を実装するためのチップを提供する。
【0063】
具体的には、このチップは、コンピュータプログラムをメモリから呼び出して実行し、チップが搭載されたデバイスに、上記の第1の態様または第1の態様の任意の実施態様における方法、または上記の第7の態様または第7の態様の任意の実施態様における方法を実行させるプロセッサを含む。
【0064】
第14の態様は、上記の第2の態様または第2の態様の任意の可能な実装態様における方法、または上記の第8の態様または第8の態様の任意の可能な実装態様における方法を実装するためのチップを提供する。
【0065】
具体的には、このチップは、コンピュータプログラムをメモリから呼び出して実行し、チップが搭載されたデバイスに、上記の第2の態様または第2の態様の任意の実施態様における方法、または上記の第8の態様または第8の態様の任意の実施態様における方法を実行させるプロセッサを含む。
【0066】
第15の態様は、上記の第1の態様もしくは第1の態様の任意の可能な実装形態における方法、または上記の第2の態様もしくは第2の態様の任意の可能な実装形態における方法、または上記の第7の態様もしくは第7の態様の任意の可能な実装形態における方法、または上記の第8の態様もしくは第8の態様の任意の可能な実装形態における方法を実行するためのコンピュータソフトウェア命令を記憶するためのコンピュータ記憶媒体を提供し、上記の態様を実行するように設計されたプログラムを含む。
【0067】
第16の態様は、命令を備えるコンピュータプログラム製品を提供し、コンピュータ上で実行されると、コンピュータに、上記の第1の態様もしくは第1の態様の任意の代替的な実装形態における方法、上記の第2の態様もしくは第2の態様の任意の代替的な実装形態における方法、または上記の第7の態様もしくは第7の態様の任意の可能な実装形態における方法、または上記の第8の態様もしくは第8の態様の任意の可能な実装形態における方法を実行させる。
【0068】
本願のこれらの態様または他の態様は、以下の実施例の説明においてより容易に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0069】
図1】本願の実施例における応用シーンの模式図である。
図2】本願の実施例における中継のルーティング方法のブロック図である。
図3】本願の実施例における中継のルーティング方法の他のブロック図である。
図4】本願の実施例における通信ノードのブロック図である。
図5】本願の実施例における通信ノードの他のブロック図である。
図6】本願の実施例における通信ノードの他のブロック図である。
図7】本願の実施例における通信ノードの他のブロック図である。
図8】本願の実施例における中継ネットワークのデータ処理方法のブロック図である。
図9】本願の実施例における中継のルーティング方法の他のブロック図である。
図10】中継システムのネットワークの構成図である。
図11】本願の実施例における通信ノードの他のブロック図である。
図12】本願の実施例における通信ノードの他のブロック図である。
図13】本願の実施例における通信ノードの他のブロック図である。
図14】本願の実施例における通信ノードの他のブロック図である。
図15】本願の実施例におけるチップのブロック図である。
図16】本願の実施例におけるチップの他のブロック図である。
図17】本願の実施例におけるチップの他のブロック図である。
図18】本願の実施例におけるチップの他のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0070】
以下、本願の実施例における技術的解決策を、本願の実施例における添付図面と併せて、明確かつ完全に説明する。
【0071】
なお、本願の実施例の技術的解決策は、例えば、全地球移動通信( Global System of Mobile Communication、GSM )システム、符号分割多元接続( Code Division Multiple Access、CDMA )システム、広帯域符号分割多元接続( Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA )システム、汎用データパケット無線サービス( General Packet Radio Service、GPRS )、ロングタームエボリューションLTEシステム、LTE周波数分割複信( Frequency Division Duplex、FDD )システム、LTE時分割複信( Time Division Duplex、TDD )、汎用移動通信システム( Universal Mobile Telecommunication System、UMTS )、全地球相互接続マイクロ波アクセス( Worldwide Interoperability for Microwave Access、WiMAX )通信システム、新規無線( New Radio、NR )、又は将来の5Gシステム等の様々な通信システムに適用可能である。
【0072】
特に、本出願の実施例の技術的解決策は、スパースコード多元接続( Sparse Code Multiple Access、SCMA )システム、低密度シグネチャ( Low Density Signature、LDS )システム等の様々な非直交多元接続技術に基づく通信システムに適用され得るが、SCMAシステム及びLDSシステムは、通信分野において別名としても知られてもよい。さらに、本願の実施例の技術的方式は、非直交多元接続技術を採用するマルチキャリア伝送システム、例えば、非直交多元接続技術を採用する直交周波数分割多重( Orthogonal Frequency Division Multiplexing、OFDM )、フィルタグループマルチキャリア( FILTER Bank Multi-Carrier、FBMC )、汎用周波数分割多重( Generalized Frequency Division Multiplexing、GFDM )、フィルタリング直交周波数分割多重( Filtered-OFDM、F-OFDM )システム等に適用されてもよい。
【0073】
図1は、本願の実施例が適用される無線通信システム100を示す。無線通信システム100は、アンカーノード、すなわち、ネットワークデバイスに有線で接続され得る固定ノード( donor node )であり得るセンターノード110を含み、センターノード110自体はまた、固定アクセスされるアクセスネットワークノードまたはコアネットワークノードであり得る。無線通信システム100は、端末とネットワークとの間でデータパケットを転送するために、センターノード110と無線で接続され得る1つ以上の中継ノード120をさらに含み得る。無線通信システム100は、1つまたは複数の端末デバイス130も含み得る。図1において、2つの接続された中継ノード120のうち、ネットワークデバイスとの間のホップ数がより少ない中継ノードは、ネットワークデバイスとの間のホップ数がより多い中継ノードの親ノードであり、同様に、ネットワークデバイスとの間のホップ数がより多い中継ノードは、ネットワークデバイスとの間のホップ数がより少ない中継ノードの子ノードであると考えることができる。
【0074】
本願の実施例における端末デバイスは、ユーザ装置( User Equipment、UE )、アクセス端末、ユーザ装置、ユーザ局、移動局、リモート端末、モバイル装置、ユーザ端末、無線通信装置、ユーザエージェント又はユーザ装置を指してもよい。アクセス端末は、セルラー電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル( Session Initiation Protocol、SIP )電話、ワイヤレスローカルループ( Wireless Local Loop、WLL )局、パーソナルデジタル処理( Personal Digital Assistant、PDA )、ワイヤレス通信機能を有するハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイス、またはワイヤレスモデムに接続された他の処理デバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、将来の5Gネットワークにおける端末デバイス、または将来に発展する公共地上モバイル通信ネットワーク( Public Land Mobile Network、PLMN )における端末デバイスなどであり得るが、本開示の実施例は限定されない。
【0075】
本願の実施例におけるネットワークデバイスは、端末デバイスと通信するための装置であってもよく、該ネットワークデバイスは、GSM又はCDMAにおける基地局( Base Transceiver Station、BTS )、WCDMAシステムにおける基地局( NodeB、NB )、LTEシステムにおける発展型基地局( Evolutional NodeB、eNB又はeNodeB )、クラウド無線アクセスネットワーク( Cloud Radio Access Network、CRAN )シナリオにおける無線コントローラであってもよく、又は該ネットワークデバイスは、中継局、アクセスポイント、車載装置、ウェアラブル装置、及び将来の5Gネットワークにおけるネットワークデバイス、又は将来の発展型PLMNネットワークにおけるネットワークデバイス等であってもよく、本願の実施例は限定されない。
【0076】
図1は、1つのセンターノード、5つの中継ノード、及び2つの端末デバイスを例示的に示すが、無線通信システム100は、複数の中継ノードを含み、各中継ノードは、他の数の端末デバイスを接続することができ、本願の実施例はこれに限定されない。
【0077】
なお、本願の実施例は、図1に示すネットワークノード間の中継拡張に限定されず、端末デバイス間の中継拡張にも適用可能であり、例えば、端末デバイスから端末デバイス間に1以上の中継ノードがデータパケットを転送するようにしてもよい。
【0078】
図2は、本願の実施例の中継のルーティング方法200の概略ブロック図を示す。図2に示される現在の中継ノードは、図1に示される中継ノード120であり得、ルーティング方法200は、以下の一部又は全部を含む。
【0079】
S210において、現在の中継ノードがデータパケットを受信し、該データパケットのヘッダには該データパケットの宛先ノードのアドレスが含まれる。
【0080】
S220において、該現在の中継ノードが該宛先ノードのアドレスに基づいて、該データパケットを転送するかどうかを決定する。
【0081】
なお、本願の実施例における現在の中継ノードは、図1に示すように中継層を介してセンターノードと無線で直接接続される中継ノードであってもよいし、中継層を介して中継ノードと無線で直接接続される中継ノードであってもよいし、中継層を介して端末デバイスと無線で直接接続される中継ノードであってもよい。中継ノードの中継層は、データパケットデータコンバージェンスプロトコル( Packet Data Convergence Protocol、PDCP )層と1つのエンティティにあってもよいし、PDCPとは独立したエンティティであってもよい。したがって、本願の実施例におけるデータパケットのヘッダーは、PDCPプロトコルデータユニット( Protocol Data Unit、PDU )のヘッダーの中であってもよく、PDCP PDUのヘッダーの外であってもよい。なお、該データパケットは、上りデータパケットであってもよいし、下りデータパケットであってもよいし、上りデータパケットと下りデータパケットとが同時にあってもよい。このデータパケットのヘッダは、このデータパケットの宛先ノードのアドレスに加えて、このデータパケットのソースノードのアドレスを含み得る。下りデータパケットを例とし、現在の中継ノードは、当該現在の中継ノードの親ノードが送信したデータパケットを受信し、現在の中継ノードは、受信したデータパケットのヘッダに含まれる当該データパケットの宛先ノードのアドレスから、当該データパケットが自己に属するか否かを判断し、自己に属する場合にはそのままデータ処理を行い、属さない場合には宛先ノードのアドレスに基づいて転送を継続することができる。なお、この宛先ノードのアドレスは、このデータパケットが属する端末デバイスのアドレスであってもよいし、データパケットが属する端末デバイスに直接接続される中継ノードのアドレスであってもよいし、宛先ノードのアドレスは、データパケットが属する端末デバイスのアドレスを含んでもよいし、データパケットが属する端末デバイスに直接接続される中継ノードのアドレスを含んでもよい。
【0082】
したがって、本願の実施例の中継のルーティング方法は、中継ネットワークの性能向上に有利である。
【0083】
任意選択で、本願の実施例において、該方法は、さらに、該現在の中継ノードが該データパケットを転送すると決定する場合、該現在の中継ノードが少なくとも1つの中継ノードに該データパケットを転送すると決定することを含む。
【0084】
現在の中継ノードは、データパケットが自分に属さないと判断した場合、そのデータパケットを転送する。例えば、データパケットが上りデータパケットである場合、現在の中継ノードは、自身の親ノードに直接データパケットを転送することができ、現在の中継ノードに接続された親ノードが複数存在する場合があり、現在の中継ノードは、その中から1つ以上の中継ノードを選択して転送することができる。
【0085】
任意選択で、本願の実施例において、該現在の中継ノードが該データパケットを受信する前に、該方法は、さらに、該現在の中継ノードがセンターノードにより送信されたルーティングテーブルを受信することを含み、該ルーティングテーブルは、ソースノードから該宛先ノードまでの該データパケットの伝送経路を示し、該現在の中継ノードが少なくとも1つの中継ノードに該データパケットを転送すると決定することは、該現在の中継ノードが該ルーティングテーブルに基づいて、該少なくとも1つの中継ノードに該データパケットを転送すると決定することを含む。
【0086】
センターノードは、ある端末デバイスとそのセンターノードとの間のトポロジ関係、すなわち、本願の実施例におけるルーティングテーブルを、伝送経路上の中継ノードに前もって送信することができ、ある端末デバイスとセンターノードとの間の経路は、複数である場合、センターノードは、ルーティングテーブルを、各経路上の中継ノードに送信することができる。また、該現在の中継ノードがあるデータパケットを受信した場合、当該データパケットの転送が必要であると判断した場合、当該現在中継ノードは、ルーティングテーブルに基づいて、当該データパケットをどの中継ノードに転送するかを特定することができる。なお、現在の中継ノードが、当該データパケットが属する端末デバイスに直接接続される中継ノードである場合、すなわち、該データパケットの宛先ノードと当該現在の中継ノードとの間のホップが1つのみである場合、当該現在の中継ノードは、ルーティングテーブルを用いずに、当該端末デバイスに直接転送されてもよい。同様に、このデータパケットが上りデータパケットである場合、そのデータパケットの宛先アドレスは必ずネットワークデバイスであるので、現在の中継ノードは、ルーティングテーブルを使用せずに、データパケットを、直接、任意の1つ以上の親ノードに転送してもよい。
【0087】
任意選択で、本願の実施例において、該現在の中継ノードが該少なくとも1つの中継ノードに該データパケットを転送することは、該現在の中継ノードがチャネル品質に基づいて、該少なくとも1つの中継ノードに該データパケットを転送すると決定することを含む。
【0088】
具体的には、現在の中継ノードが、データパケットの次ホップの中継ノードが複数あると決定した場合、該現在の中継ノードは、各次ホップの中継ノードのチャネル品質に基づいて、その中から1つ以上の中継ノードを直接に選択してデータパケットを転送することができる。
【0089】
任意選択で、本願の実施例において、該方法は、さらに、該現在の中継ノードが故障した場合、該センターノードがルーティングテーブルを更新するように該現在の中継ノードがセンターノードに故障情報を報告することを含み、該ルーティングテーブルは、ソースノードから該宛先ノードまでの該データパケットの伝送経路を示す。
【0090】
具体的には、任意の中継ノードの接続に障害が発生した場合に、該中継ノードがセンターノードに報告し、センターノードは障害情報に基づいてルーティングテーブルを再更新し、該当する中継ノードに更新後のルーティングテーブルを配信するようにしてもよい。すなわち、センターノードは、リアルタイムの接続状況に応じて、ルーティングテーブルを絶えず更新することができる。
【0091】
任意選択で、本願の実施例において、該データパケットの宛先ノードのアドレス及び/又はソースノードのアドレスは、いずれもセンターノードにより割り当てる。
【0092】
以下、本願の実施例について、実施例を挙げて詳細に説明する。
【0093】
実施例1として、該現在の中継ノードがデータパケットを受信することは、該現在の中継ノードが第1のデータパケット及び第2のデータパケットを受信することを含み、該第1のデータパケットの宛先ノードのアドレスが該第2のデータパケットの宛先ノードのアドレスと同じであり、該現在の中継ノードが少なくとも1つの中継ノードに該データパケットを転送すると決定することは、該現在の中継ノードが該少なくとも1つの中継ノードのうちの第1の中継ノードに該第1のデータパケットを転送すると決定し、該現在の中継ノードが該少なくとも1つの中継ノードのうちの第2の中継ノードに該第2のデータパケットを転送すると決定することを含む。すなわち、現中継ノードは、同一の宛先ノードに属する複数のデータパケットを受信し、複数の中継ノードに対して、当該複数のデータパケットを一対一で転送することができる。
【0094】
実施例2として、該現在の中継ノードがデータパケットを受信することは、該現在の中継ノードが第1のデータパケットを受信することを含み、該方法は、さらに、該現在の中継ノードが該第1のデータパケットをコピーすることを含む、該現在の中継ノードが少なくとも1つの中継ノードに該データパケットを転送すると決定することは、該現在の中継ノードが該少なくとも1つの中継ノードのうちの第1の中継ノードに該第1のデータパケットを転送すると決定し、向該少なくとも1つの中継ノードのうちの第2の中継ノードにコピーされた該第1のデータパケットを転送すると決定することを含む。すなわち、現在の中継ノードは、データコピー機能を有し、受信したデータパケットを複数のデータパケットにコピーし、コピーした複数のデータパケットを一対一で複数の中継ノードに転送することができる。
【0095】
実施例3として、該現在の中継ノードがデータパケットを受信することは、該現在の中継ノードが第1のデータパケットを受信することを含み、該方法は、さらに、該現在の中継ノードが該第1のデータパケットをコピーすることを含み、該現在の中継ノードが少なくとも1つの中継ノードに該データパケットを転送すると決定することは、該現在の中継ノードが第1の論理チャネルを利用して該少なくとも1つの中継ノードのうちの第1の中継ノードに該第1のデータパケットを転送すると決定し、第2の論理チャネルを利用して該第1の中継ノードにコピーされた該第1のデータパケットを転送すると決定することを含む。同様に、現在の中継ノードは、データをコピーする機能を有しており、受信したデータパケットを複数のデータパケットにコピーし、コピーした複数のデータパケットを、複数の論理チャネルを用いて、同一中継ノードに一対一に転送することができる。あるいは、コピーされた複数のデータパケットを、一対一で複数の論理チャネルを用いて異なる中継ノードに転送するようにしてもよい。
【0096】
実施例4として、該現在の中継ノードがデータパケットを受信することは、該現在の中継ノードが第1の論理チャネルを利用して第1のデータパケットを受信することを含み、該現在の中継ノードが少なくとも1つの中継ノードに該データパケットを転送すると決定することは、該現在の中継ノードが該第1の論理チャネルを利用して該少なくとも1つの中継ノードに該第1のデータパケットを転送することを含む。すなわち、現在の中継ノードがどの論理チャネルを介して受信したデータパケットが、当該論理チャネルを用いて少なくとも1つの中継ノードに当該データパケットを転送してもよい。
【0097】
実施例5として、該現在の中継ノードがデータパケットを受信することは、該現在の中継ノードが第1の論理チャネルを利用して第1のデータパケットを受信することを含み、該現在の中継ノードが少なくとも1つの中継ノードに該データパケットを転送すると決定することは、該現在の中継ノードが構成情報に基づいて、第2の論理チャネルを利用して該少なくとも1つの中継ノードに該第1のデータパケットを転送することを含む。すなわち、現在の中継ノードは、ある論理チャネルを介してデータパケットを受信した後、センターノードによって構成されたルーティングテーブルなどのある規則に基づいて、別の論理チャネルを選択してデータパケットを転送することができる。
【0098】
実施例6として、該現在の中継ノードがデータパケットを受信することは、該現在の中継ノードが第1の論理チャネルを利用して第1のデータパケットを受信することを含み、該現在の中継ノードが少なくとも1つの中継ノードに該データパケットを転送すると決定することは、該現在の中継ノードが中継層の指示に基づいて、第2の論理チャネルを利用して該少なくとも1つの中継ノードに該第1のデータパケットを転送することを含む。同様に、現在の中継ノードは、ある論理チャネルでデータパケットを受信した後、中継層の指示に基づいて、別の1つの論理チャネルを選択して当該データパケットを転送することができる。例えば、論理チャネルの識別子は、データパケットのヘッダ内で搬送され得る。現在の中継ノードは、センターノードにより構成される情報とともに、中継層の指示とともに、データパケットがどの論理チャネルを用いて転送されるかを決定してもよい。
【0099】
実施例7として、該現在の中継ノードがデータパケットを受信することは、該現在の中継ノードが第1のデータパケット及び第2のデータパケットを受信することを含み、該第1のデータパケットの宛先ノードのアドレスが該第2のデータパケットの宛先ノードのアドレスと同じであり、該現在の中継ノードが少なくとも1つの中継ノードに該データパケットを転送すると決定することは、該現在の中継ノードが該少なくとも1つの中継ノードのうちの第1の中継ノードに該第1のデータパケットを転送と決定し、該現在の中継ノードが該第1の中継ノードに該第2のデータパケットを転送すると決定することを含む。すなわち、現在の中継ノードは、同一の宛先ノードに属する複数のデータパケットを受信し、同一の中継ノードに当該複数のデータパケットを転送することができる。
【0100】
実施例8として、該現在の中継ノードがデータパケットを受信することは、該現在の中継ノードが第1のデータパケット及び第2のデータパケットを受信することを含み、該第1のデータパケットの宛先ノードのアドレスが該第2のデータパケットの宛先ノードのアドレスと同じであり、該方法は、さらに、該現在の中継ノードがデータパケットのPDCP層シーケンス番号基づいて、該第1のデータパケット及び該第2のデータパケットが重複データパケットであるかどうかを検出することを含み、該現在の中継ノードが少なくとも1つの中継ノードに該データパケットを転送すると決定することは、該第1のデータパケット及び該第2のデータパケットが重複データパケットである場合、該現在の中継ノードが該少なくとも1つの中継ノードに該第1のデータパケット又は該第2のデータパケットを送信すると決定し、又は、該第1のデータパケット及び該第2のデータパケットが非重複データパケットである場合、該現在の中継ノードが該少なくとも1つの中継ノードに該第1のデータパケット及び該第2のデータパケットを送信することを含む。すなわち、中継ノードは、重複データパケット検出機能を有し、同一の宛先ノードに属する複数のデータパケットを受信した場合に、当該複数のデータパケットの中に重複データパケットがないかを検出し、具体的には、PDCPサービスデータユニット( Service Data Unit、SDU )が同一又は異なるシーケンス番号を有するか否かを判断し、同一であれば重複データパケットであり、同一でなければ非重複データパケットである。中継ノードは、データパケットの一部が重複していることを検出すると、重複しているデータパケットを1回だけ転送し、つまり、重複しているデータパケットの一部を破棄する。中継ノードが複数のデータパケットの全てが重複しないことを検出すると、中継ノードは、当該複数のデータパケットをそのまま転送することができる。
【0101】
図3は本願の実施例における中継のルーティング方法300のブロック図を示す。図3に示すように、該方法300は、以下の部分的または全体的なコンテンツを含む。
【0102】
S310において、センターノードが第1の中継ノードにルーティングテーブルを送信し、該ルーティングテーブルは、データパケットのソースノードと宛先ノードとの間の伝送経路を示す。
【0103】
したがって、本願の実施例の中継のルーティング方法は、中継ネットワークの性能向上に有利である。
【0104】
任意選択で、本願の実施例において、該方法は、さらに、該第1の中継ノードが故障した場合、該センターノードは、該第1の中継ノードから報告された故障情報を受信し、該故障情報に基づいて、該ルーティングテーブルを更新する。
【0105】
任意選択で、本願の実施例において、該センターノードは、アンカーノード、固定アクセスされるアクセスネットワークノード、又はコアネットワークノードである。
【0106】
本明細書において、「システム」および「ネットワーク」という用語は、しばしば、本明細書において交換可能に使用されることが理解される。ここで、及び/又はとは、単に関連のある対象を記述するための関連関係の1つであり、A及び/又はBのように3つの関係が存在し得ることを意味し、Aのみ、AとBが同時に存在すること、Bのみが存在することの3つの場合が存在し得ることを意味する。なお、本文中の「/」の文字は、前後の関連オブジェクトが一種の「または」の関係であることを一般的に示す。
【0107】
なお、センターノードが記述するセンターノードと現在の中継ノードとの間の相互作用や、関連する特性、機能などは、現在の中継ノードの関連する特性、機能に該当する。また、関連する内容は、上記方法200において詳細に説明されており、簡潔のために、ここで説明を省略する。
【0108】
また、本願の様々な実施例において、上述のプロセスの順序の大きさは、実行順序の前後を意味するものではなく、各プロセスの実行順序は、その機能及び内部ロジックにおいて決定されるべきであり、本願の実施例のプロセスを何ら限定するものではないことを理解されたい。
【0109】
以上、本願の実施例による中継のルーティング方法について詳細に説明したが、以下、図4~7を参照して本願の実施例による中継ネットワークのルーティング装置について説明する。
【0110】
図4は本願の実施例における通信ノード400のブロック図を示す。図4に示すように、前記通信ノード400が現在の中継ノードであり、該通信ノード400は、第1の受信ユニット410と第1の決定ユニット420を含み、
第1の受信ユニット410は、データパケットを受信するように構成され、前記データパケットのヘッダには前記データパケットの宛先ノードのアドレスが含まれ、
第1の決定ユニット420は、前記宛先ノードのアドレスに基づいて、前記データパケットを転送するかどうかを決定するように構成される。
【0111】
したがって、本願の実施例の通信ノードは、中継ネットワークの性能向上に有利である。
【0112】
なお、本願の実施例による通信ノード400は、本願の方法の実施例における現在の中継ノードに対応することができ、通信ノード400における様々なユニットの上記及び他の動作及び/又は機能は、それぞれ、図2の方法における通信ノードの対応するフローを実施するために、簡潔のためにここで説明を省略する。
【0113】
図5は本願の実施例における通信ノード500のブロック図を示す。図5に示すように、該通信ノード500がセンターノードであり、該通信ノード500が送信ユニット510を含み、
送信ユニット510は、第1の中継ノードにルーティングテーブルを送信するように構成され、前記ルーティングテーブルは、ソースノードと宛先ノードとの間のデータパケットの伝送経路を示す。
【0114】
したがって、本願の実施例の通信ノードは、中継ネットワークの性能向上に有利である。
【0115】
なお、本願の実施例による通信ノード500は、本願の方法の実施例におけるセンターノードに対応することができ、通信ノード500における様々なユニットの上記及び他の動作及び/又は機能は、それぞれ、図3の方法における通信ノードの対応するフローを実施するために、簡潔のために、ここで説明を省略する。
【0116】
図6に示すように、本願の実施例はまた、通信ノード600を提供し、この通信ノード600は、図4の通信ノード400であってもよく、図2の方法100に対応する現在の中継ノードのコンテンツを実行するために使用され得る。この通信ノード600は、入力インターフェース610、出力インターフェース620、プロセッサ630及びメモリ640を備え、入力インターフェース610、出力インターフェース620、プロセッサ630及びメモリ640はバスシステムにより接続可能となっている。メモリ640は、プログラム、命令、又はコードを含むデータを記憶するために使用される。プロセッサ630は、メモリ640内のプログラム、命令、またはコードを実行して、入力インターフェース610を制御して信号を受信し、出力インターフェース620を制御して信号を送信し、前述の方法の実施例の動作を完了する。
【0117】
したがって、本願の実施例の通信ノードは、中継ネットワークの性能向上に有利である。
【0118】
本願の実施例において、プロセッサ630は、中央処理装置( Central Processing Unit、CPU )であってもよく、他の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ( Digital Signal Processor、DSP )、特定用途向け集積回路( Application Specific Integrated Circuit、ASIC )、フィールドプログラマブルゲートアレイ( Field Programmable Gate Array、FPGA )又は他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタ論理デバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネント等であってもよいことが理解されるべきである。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、プロセッサは任意の従来のプロセッサなどであってもよい。
【0119】
メモリ640は、読み出し専用メモリおよびランダムアクセスメモリを含み得、プロセッサ630に命令およびデータを提供し得る。メモリ640の一部は、不揮発性ランダムアクセスメモリをさらに含み得る。例えば、メモリ640は、デバイスタイプの情報をさらに記憶してもよい。
【0120】
実施において、方法の各コンテンツは、プロセッサ630内のハードウェアの集積論理回路またはソフトウェア形態の命令によって達成され得る。本願の実施例に関連して開示される方法の内容は、ハードウェアプロセッサ実行として直接的に、またはプロセッサ内のハードウェアおよびソフトウェアモジュールの組み合わせで実行を完了するように具現化され得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラム可能読み取り専用メモリ、または電気的に消去可能なプログラム可能メモリ、レジスタなどの当技術分野で熟練した記憶媒体内に配置され得る。この記憶媒体は、メモリ640に位置し、プロセッサ630は、メモリ640内の情報を読み出し、そのハードウェアと組み合わせて、上述した方法の内容を実現する。重複を避けるため、ここでは詳細な説明は省略する。
【0121】
1つの具体的な実施例において、通信ノード400における第1の決定ユニット、第2の決定ユニット、第3の決定ユニット、処理ユニット及び検出ユニットは、図6におけるプロセッサ630によって実現され、通信ノード400における報告ユニットは、図6における出力インターフェース620によって実現され、通信ノード400における第1の受信ユニット及び第2の受信ユニットは、図6における入力インターフェース610によって実現される。
【0122】
図7に示すように、本願の実施例はまた、通信ノード700を提供し、通信ノード700が図5の通信ノード500であってもよく、図3の方法200に対応するセンターノードのコンテンツを実行するために使用され得る。この通信ノード700は、入力インターフェース710、出力インターフェース720、プロセッサ730及びメモリ740を備え、入力インターフェース710、出力インターフェース720、プロセッサ730及びメモリ740はバスシステムにより接続可能となっている。メモリ740は、プログラム、命令、又はコードを含むデータを記憶するために使用される。プロセッサ730は、入力インターフェース710を制御して信号を受信し、出力インターフェース720を制御して信号を送信し、前述の方法の実施例の動作を行うようにメモリ740内のプログラム、命令、又はコードを実行する。
【0123】
したがって、本願の実施例の通信ノードは、中継ネットワークの性能向上に有利である。
本願の実施例において、プロセッサ730は、中央処理装置( Central Processing Unit、CPU )であってもよく、他の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ( Digital Signal Processor、DSP )、特定用途向け集積回路( Application Specific Integrated Circuit、ASIC )、フィールドプログラマブルゲートアレイ( Field Programmable Gate Array、FPGA )又は他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタ論理デバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネント等であってもよいことが理解されるべきである。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、プロセッサは任意の従来のプロセッサなどであってもよい。
【0124】
メモリ740は、読み出し専用メモリおよびランダムアクセスメモリを含むことができ、プロセッサ730に命令およびデータを提供する。メモリ740の一部は、不揮発性ランダムアクセスメモリをさらに含み得る。例えば、メモリ740は、デバイスタイプの情報をさらに記憶することができる。
【0125】
実施において、方法の各コンテンツは、プロセッサ730におけるハードウェアの集積論理回路またはソフトウェア形態の命令によって実現されてもよい。本願の実施例に関連して開示される方法の内容は、ハードウェアプロセッサ実行として直接的に、またはプロセッサ内のハードウェアおよびソフトウェアモジュールの組み合わせで実行を完了するように具現化され得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラム可能読み取り専用メモリ、または電気的に消去可能なプログラム可能メモリ、レジスタなどの当技術分野で熟練した記憶媒体内に配置され得る。この記憶媒体は、メモリ740に位置し、プロセッサ730は、メモリ740の情報を読み取り、そのハードウェアとの関連で上述した方法の内容を実現する。重複を避けるため、ここでは詳細な説明は省略する。
【0126】
1つの具体的な実装では、通信ノード500における送信ユニットは、図7における出力インターフェース720によって実装され、通信ノード500における受信ユニットは、図7における入力インターフェース710によって実装され得る。通信ノード500の処理ユニットは、図7のプロセッサ730によって実現され得る。
【0127】
LTEシステムにおいて、基地局間及び基地局とコアネットワークとの間のバックホールリンク( Backhaul )は、有線接続を使用し、これは、キャリアにとって、より大きな展開困難性及びより高いネットワークコストをもたらし、これを解決するために、第3世代パートナーシッププロジェクト( 3 GPP )は、LTE-A標準化段階において無線バックホールリンク解決策を提供する無線中継技術の研究を開始している。
【0128】
中継システムは、統合アクセスおよびバックホールリンク( Integrated Access and Backhaul link、IAB )であり、中継ノード( RN、Relay Node )は、無線でその帰属するeNBセルに接続され、IAB-nodeとしても知られ、帰属するeNBセル、Donor cellとしても知られ、中継ノードの帰属するeNBは、Donor eNB ( DeNB )、IAB-donorとしても知られる。主に、3つの無線リンク、RNとDeNBとの間のバックホールリンク( Backhaul link )、UEとRNとの間のアクセスリンク( Access link )、UEとeNBとの間のダイレクトリンクリンク( Direct link )から構成される。中継システムのネットワークアーキテクチャは、図1に示され得る。
【0129】
図8は、本願の実施例の中継ネットワークのデータ処理方法800の概略ブロック図を示す。図8に示すネットワークアンカーノードは、図1に示すようなセンターノード110、すなわちIAB-donorであり得、方法800は、以下の部分又は全体を含む。
【0130】
S810において、ネットワークアンカーノードがデータパケットを受信し、該データパケットのヘッダに第1の情報が含まれ、該第1の情報は、該データパケットのソースアドレスを示し、
S820において、該ネットワークアンカーノードは、該第1の情報に基づいて、該データパケットのソースアドレスを決定する。
【0131】
具体的には、ネットワークアンカーノードであるIAB-donorは、データパケットを受信してもよく、このデータパケットは、上りデータパケットであってもよいし、下りデータパケットであってもよいし、複数の上りデータパケットと下りデータパケットとを含む。各データパケットのヘッダは、データパケットのソースアドレスを示す情報を含み、例えば、上りデータパケットである場合、すなわち、端末デバイスがネットワークアクセスノードに直接送信するデータパケットであり、そのソースアドレスは、端末デバイスのアドレスとみなされ、このデータパケットは、中継ノードがネットワークアクセスノードに送信するデータパケットであり、そのソースアドレスは、中継ノードのアドレスとみなされる。また、例えば、データパケットが下りデータパケットであり、データパケットがコアネットワークデバイスによって送信される場合、データパケットのソースアドレスはコアネットワークのアドレスであってもよい。
【0132】
ネットワークアクセスノードは、このデータパケットのソースアドレスを取得した後、データパケットをさらに処理することができる。上りデータパケットを例として、ネットワークアクセスノードが複数のデータパケットを受信し、該複数のデータパケットのソースアドレスを取得した場合、ネットワークアクセスノードは、該複数のデータパケットのソースアドレスが同一のアドレスであるか否かを判断し、同一である場合、該複数のデータパケットを、ソースアドレスに対応する上層に送信して処理することができ、そうでない場合、異なるソースアドレスに対応する上層に分けて処理することができる。ネットワークアンカーノードがデータパケットのソースアドレスを取得した後、何らかの処理を行う必要があるが、本願の実施例はこれに限定されず、ここでこれ以上説明しない。
【0133】
任意選択で、本願の実施例において、前記第1の情報は、該上りデータパケットを送信するノードのタイプ、該上りデータパケットを送信する端末デバイスのアドレス、前記上りデータパケットを送信する中継ノードのアドレスのうち少なくとも1つを示し、前記タイプは、端末デバイスまたは中継ノードを含む。すなわち、該上りデータパケットは、端末デバイスが直接ネットワークアクセスノードに送信する上りデータパケットであってもよいし、中継ノードがネットワークアクセスノードに送信する上りデータパケットであってもよい。
【0134】
図9は、本願の実施例の中継のルーティング方法900の概略的なブロック図を示す。図9に示すネットワークアンカーノードは、図1に示す中継ノード120、すなわちIABノードであり得、方法900は、以下の部分または全体を含む。
【0135】
S910において、現在の中継ノードが上りデータパケットを受信し、
S920において、該現在の中継ノードが該現在の中継ノードにサービスする直上の中継ノードに該上りデータパケットを転送する。
【0136】
中継システムにおいて、あるノードの直上のノードは親ノードとも呼ばれ、その直下のノードは子ノードとも呼ばれている。マルチホップ対応の中継システムでは、図10に示すように、RN1については、DeNBが親ノード、RN2が子ノード、RN2については、RN1が親ノード、UEが子ノードとなる。
【0137】
具体的には、ある中継ノードは、上りデータパケットを受信した場合、そのデータパケットを、直上の中継ノードに直接転送してもよい。ある中継ノードは、その親ノードが送信したデータパケットを受信した場合には、そのデータパケットは下りデータパケットであるとみなすことができ、ある中継ノードがその子ノードが送信したデータパケットを受信した場合には、そのデータパケットは上りデータパケットであるとみなすことができる。中継ノードは、上りデータパケットを受信すると、その上りデータパケットをその親ノードに転送することができる。各中継ノードの親ノードは複数あってもよく、中継ノードが複数のデータパケットを受信した後、いずれかの親ノードを選択して転送してもよいし、複数の親ノードに転送してもよい。
【0138】
任意選択で、該上りデータパケットのヘッダは、上りデータパケットのソースアドレスおよび/または目標アドレスをさらに含むことができる。中継ノードは、この上りデータパケットを受信すると、その目標アドレスに基づいて、自分に属するデータパケットであるか否かを特定し、さらにデータパケットを処理することができる。同様に、中継ノードは、データパケットを、そのデータパケットのソースアドレスで処理してもよい。例えば、同一のソースアドレスに属する上りデータパケットを同一の直上中継ノードに送信する。
【0139】
中継ノードの中継層は、データパケットデータコンバージェンスプロトコル( Packet Data Convergence Protocol、PDCP )層と1つのエンティティにあってもよいし、PDCPとは独立したエンティティであってもよい。したがって、本願の実施例におけるデータパケットのヘッダーは、PDCPプロトコルデータユニット( Protocol Data Unit、PDU )のヘッダーの中であってもよく、PDCP PDUのヘッダーの外であってもよい
以下、本願の実施例について、実施例を挙げて詳細に説明する。
【0140】
実施例1として、該現在の中継ノードが上りデータパケットを受信することは、該現在の中継ノードが第1の上りデータパケットを受信することを含み、該方法は、さらに、該現在の中継ノードが該第1の上りデータパケットをコピーすることを含み、該直上の中継ノードが第1の中継ノード及び第2の中継ノードを含み、該現在の中継ノードが該現在の中継ノードにサービスする直上の中継ノードに該上りデータパケットを転送することは、該現在の中継ノードが該第1の中継ノードに該第1の上りデータパケットを転送し、該第2の中継ノードにコピーされた該第1の上りデータパケットを転送することを含む。すなわち、現在の中継ノードは、データコピー機能を有し、受信した上りデータパケットを複数の上りデータパケットにコピーし、コピーした複数の上りデータパケットを一対一で複数の直上の中継ノードに転送することができる。
【0141】
実施例2として、該現在の中継ノードが上りデータパケットを受信することは、該現在の中継ノードが第1の上りデータパケットを受信することを含み、該方法は、さらに、該現在の中継ノードが該第1の上りデータパケットをコピーすることを含み、該直上の中継ノードが第1の中継ノードを含み、該現在の中継ノードが該現在の中継ノードにサービスする直上の中継ノードに該上りデータパケットを転送することは、該現在の中継ノードが第1の論理チャネルを利用して該第1の中継ノードに該第1の上りデータパケットを転送し、第2の論理チャネルを利用して該第1の中継ノードにコピーされた該第1の上りデータパケットを転送することを含む。同様に、現在の中継ノードは、データをコピーする機能を有しており、受信した上りデータパケットを複数の上りデータパケットにコピーし、コピーした複数の上りデータパケットを、複数の論理チャネルを用いて、同一直上の中継ノードに一対一に転送することができる。又は、コピーされた複数の上りデータパケットを、一対一で複数の論理チャネルを用いて異なる中継ノードに転送するようにしてもよい。
【0142】
実施例3として、該現在の中継ノードが上りデータパケットを受信することは、該現在の中継ノードが第1の論理チャネルを利用して第1の上りデータパケットを受信することを含み、該現在の中継ノードが該現在の中継ノードにサービスする直上の中継ノードに該上りデータパケットを転送することは、該現在の中継ノードが該第1の論理チャネルを利用して該直上の中継ノードに該第1の上りデータパケットを転送することを含む。すなわち、現在の中継ノードがどの論理チャネルを介して受信した上りデータパケットを、該論理チャネルをそのまま用いて少なくとも1つの直上中継ノードに該上りデータパケットを転送することができる
実施例4として、該現在の中継ノードが上りデータパケットを受信することは、該現在の中継ノードが第1の論理チャネルを利用して第1の上りデータパケットを受信することを含み、該現在の中継ノードが該現在の中継ノードにサービスする直上の中継ノードに該第1の上りデータパケットを転送することは、該現在の中継ノードが構成情報に基づいて、第2の論理チャネルを利用して該直上の中継ノードに該第1の上りデータパケットを転送することを含む。即ち、現在の中継ノードは、ある論理チャネルを介して上りデータパケットを受信した後、ネットワークアンカーノードによって構成されたルーティングテーブル等のある規則に基づいて、別の論理チャネルを選択してデータパケットを転送することができる。
【0143】
実施例5として、該現在の中継ノードが上りデータパケットを受信することは、該現在の中継ノードが第1の論理チャネルを利用して第1の上りデータパケットを受信することを含み、該現在の中継ノードが該現在の中継ノードにサービスする直上の中継ノードに該上りデータパケットを転送することは、該現在の中継ノードが中継層の指示に基づいて、第2の論理チャネルを利用して該直上の中継ノードに該第1の上りデータパケットを転送することを含む。同様に、現在の中継ノードは、ある論理チャネルで上りデータパケットを受信した後、中継層の指示に基づいて、別の1つの論理チャネルを選択して該上りデータパケットを転送してもよい。例えば、論理チャネルの識別子は、データパケットのヘッダ内で搬送され得る。現在の中継ノードは、ネットワークアンカーノードにより構成される情報とともに、中継層の指示とともに、どの論理チャネルを使用して上りデータパケットを転送するかを決定してもよい。
【0144】
実施例6として、該直上の中継ノードが第1の中継ノード及び第2の中継ノードを含み、該現在の中継ノードが上りデータパケットを受信することは、該現在の中継ノードが第1の上りデータパケット及び第2の上りデータパケットを受信することを含み、該第1の上りデータパケットのソースアドレスが該第2の上りデータパケットのソースノードのアドレスと同じ、該現在の中継ノードが該現在の中継ノードにサービスする直上の中継ノードに該上りデータパケットを転送することは、該現在の中継ノードが該第1の中継ノードに該第1の上りデータパケットを転送し、該現在の中継ノードが該第1の中継ノードに該第2の上りデータパケットを転送することを含む。すなわち、現在の中継ノードは、同一ソースノードに属する複数の上りデータパケットを受信し、同一の直上中継ノードに当該複数の上りデータパケットを転送してもよい。
【0145】
実施例7として、該現在の中継ノードが上りデータパケットを受信することは、該現在の中継ノードが第1の上りデータパケット及び第2の上りデータパケットを受信することを含み、該第1の上りデータパケットのソースアドレスが該第2の上りデータパケット的ソースアドレスと同じであり、該方法は、さらに、該現在の中継ノードがデータパケット的データパケットデータ収束プロトコルPDCP層シーケンス番号に基づいて、該第1の上りデータパケット及び該第2の上りデータパケットが重複データパケットであるかどうかを検出することを含み、該現在の中継ノードが該現在の中継ノードにサービスする直上の中継ノードに該上りデータパケットを転送することは、該第1の上りデータパケット及び該第2の上りデータパケットが重複データパケットである場合、該現在の中継ノードが該直上の中継ノードに該第1の上りデータパケット又は該第2の上りデータパケットを送信し、又は、該第1の上りデータパケット及び該第2の上りデータパケットが非重複データパケットである場合、該現在の中継ノードが該直上の中継ノードに該第1の上りデータパケット及び該第2の上りデータパケットを送信することを含む。具体的には、PDCP サービスデータユニット( Service Data Unit、SDU )が同一又は異なるシーケンス番号を有するか否かを判断し、同一であれば重複データパケットであり、同一でなければ非重複データパケットである。中継ノードは、上りデータパケットの一部が重複していることを検出すると、その重複しているデータパケットを1回だけ転送し、つまり、その重複しているデータパケットを破棄する。中継ノードが複数のデータパケットの全てが重複しないことを検出すると、中継ノードは、当該複数のデータパケットをそのまま転送することができる。
【0146】
以上、本願の実施例による中継ネットワークのデータ処理方法及び中継ルーティング方法について詳細に説明したが、以下、図11~14を参照して本願の実施例による装置を説明する。
【0147】
図11は本願の実施例における通信ノード1000のブロック図である。該通信ノード1000がネットワークアンカーノードであり、図11に示すように、該通信ノード1000は、受信ユニット1010と決定ユニット1020を備え、
受信ユニット1010は、データパケットを受信するように構成され、該データパケットのヘッダには第1の情報が含まれ、該第1の情報は、該データパケットのソースアドレスを示し、
決定ユニット1020は、該第1の情報に基づいて、該データパケットのソースアドレスを決定するように構成される。
【0148】
具体的に、
任意選択で、本願の実施例において、該データパケットが上りデータパケットである。
【0149】
任意選択で、本願の実施例において、該第1の情報は、該上りデータパケットを送信するノードのタイプ、該上りデータパケットを送信する端末デバイスのアドレス、該上りデータパケットを送信する中継ノードのアドレスのうちの少なくとも1つを示し、該タイプが端末デバイス又は中継ノードを含む。
【0150】
任意選択で、本願の実施例において、該通信ノードが処理ユニットをさらに含み、該処理ユニットは、該データパケットのソースアドレスに基づいて、該データパケットを処理するように構成される。
【0151】
なお、本願の実施例による通信ノード1000は、本願の方法の実施例におけるネットワークアンカーノードに対応することができ、通信ノード1000における各ユニットの上記及び他の動作及び/又は機能は、それぞれ、図8の方法におけるネットワークアンカーノードの対応するフローを実施するために、簡潔のためにここで説明を省略する。
【0152】
図12は本願の実施例における通信ノード2000のブロック図である。該通信ノード2000が現在の中継ノードであり、図12に示すように、該通信ノード2000は、受信ユニット2010及び送信ユニット2020を含み、
受信ユニット2010は、上りデータパケットを受信するように構成され、
送信ユニット2020は、該現在の中継ノードにサービスする直上の中継ノードに該上りデータパケットを転送するように構成される。
【0153】
任意選択で、本願の実施例において、該受信ユニットは、具体的に、第1の上りデータパケットを受信するように構成され、該通信ノードがコピーユニットをさらに含み、コピーユニットは、該第1の上りデータパケットをコピーするように構成される。
【0154】
任意選択で、本願の実施例において、該直上の中継ノードが第1の中継ノード及び第2の中継ノードを含み、該送信ユニットは、具体的に、該第1の中継ノードに該第1の上りデータパケットを転送し、該第2の中継ノードにコピーされた該第1の上りデータパケットを転送するように構成される。
【0155】
任意選択で、本願の実施例において、該直上の中継ノードが第1の中継ノードを含み、該送信ユニットは、具体的に、第1の論理チャネルを利用して該第1の中継ノードに該第1の上りデータパケットを転送し、第2の論理チャネルを利用して該第1の中継ノードにコピーされた該第1の上りデータパケットを転送するように構成される。
【0156】
任意選択で、本願の実施例において、該受信ユニットは、具体的に、第1の論理チャネルを利用して第1の上りデータパケットを受信するように構成され、該送信ユニットは、具体的に、該第1の論理チャネルを利用して該直上の中継ノードに該第1の上りデータパケットを転送するように構成される。
【0157】
任意選択で、本願の実施例において、該受信ユニットは、具体的に、第1の論理チャネルを利用して第1の上りデータパケットを受信するように構成され、該送信ユニットは、具体的に、構成情報に基づいて、第2の論理チャネルを利用して該直上の中継ノードに該第1の上りデータパケットを転送するように構成される。
【0158】
任意選択で、本願の実施例において、該構成情報は、ネットワークアンカーノードにより決定される。
【0159】
任意選択で、本願の実施例において、該受信ユニットは、具体的に、第1の論理チャネルを利用して第1の上りデータパケットを受信するように構成され、該送信ユニットは、具体的に、中継層の指示に基づいて、第2の論理チャネルを利用して該直上の中継ノードに該第1の上りデータパケットを転送するように構成される。
【0160】
任意選択で、本願の実施例において、該直上の中継ノードが第1の中継ノード及び第2の中継ノードを含み、該受信ユニットは、具体的に、第1の上りデータパケット及び第2の上りデータパケットを受信するように構成され、該第1の上りデータパケットのソースアドレスが該第2の上りデータパケットのソースノードのアドレスと同じ、該送信ユニットは、具体的に、該第1の中継ノードに該第1の上りデータパケットを転送し、該第1の中継ノードに該第2の上りデータパケットを転送するように構成される。
【0161】
任意選択で、本願の実施例において、該受信ユニットは、具体的に、第1の上りデータパケット及び第2の上りデータパケットを受信するように構成され、該第1の上りデータパケットのソースアドレスが該第2の上りデータパケット的ソースアドレスと同じであり、該通信ノードはさらに検出ユニットを含み、前記検出ユニットは、データパケットのデータパケットデータ収束プロトコルPDCP層シーケンス番号に基づいて、該第1の上りデータパケット及び該第2の上りデータパケットが重複データパケットであるかどうかを検出するように構成される。
【0162】
任意選択で、本願の実施例において、該送信ユニットは、具体的に、該第1の上りデータパケット及び該第2の上りデータパケットが重複データパケットである場合、該直上の中継ノードに該第1の上りデータパケット又は該第2の上りデータパケットを送信し、又は、該第1の上りデータパケット及び該第2の上りデータパケットが非重複データパケットである場合、該直上の中継ノードに該第1の上りデータパケット及び該第2の上りデータパケットを送信するように構成される。
【0163】
任意選択で、本願の実施例において、該上りデータパケットのヘッダには第1の情報が含まれ、該第1の情報は、該上りデータパケットのソースアドレス及び/又は目標アドレスを示す。
【0164】
任意選択で、本願の実施例において、該上りデータパケットのヘッダは、データパケットデータ収束プロトコルPDCPプロトコルデータユニットPDUのヘッダ外にある。
【0165】
なお、本願の実施例による通信ノード2000は、本願の方法の実施例における現在の中継ノードに対応することができ、通信ノード2000における各ユニットの上記及び他の動作及び/又は機能は、それぞれ、図9の方法における現在の中継ノードの対応するフローを実施するために、簡潔のために、ここで説明を省略する。
【0166】
図13に示すように、本願の実施例はまた、通信ノード3000を提供し、該通信ノード3000が図11の通信ノード1000であってもよく、図8の方法800に対応する通信ノードのコンテンツを実行するために使用され得る。図13に示す通信ノード3000は、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本願の実施例における方法を実現するプロセッサ3010を含む。
【0167】
任意選択で、図13に示されるように、通信ノード3000は、メモリ3020をさらに含み得る。プロセッサ3010は、メモリ3020からコンピュータプログラムを呼び出して実行し、本願の実施例における方法を実現してもよい。
【0168】
ここで、メモリ3020は、プロセッサ3010から独立した1つの別個のデバイスであってもよいし、プロセッサ3010に集積されていてもよい。
【0169】
また、通信ノード3000は、図13に示すように、プロセッサ3010が送受信機3030をさらに含み、他の装置と通信するように制御し、具体的には、他の装置に情報またはデータを送信するか、または他の装置から送信された情報またはデータを受信する。
【0170】
送受信機3030は、送信機及び受信機を含み得る。送受信機3030は、1つ以上の数のアンテナをさらに含み得る。
【0171】
任意選択で、通信ノード3000は、本願の実施例のネットワークアンカーノードであってもよく、通信ノード3000は、本願の実施例の様々な方法においてネットワークアンカーノードによって実施される対応するフローを実施してもよく、簡潔のためにここでは詳しい説明を省略する。
【0172】
1つの具体的な実装において、通信ノード1000における受信ユニットは、図13の送受信機3030によって実装され得る。通信ノード1000の決定ユニットおよび処理ユニットは、図13のプロセッサ3010により実現され得る。
【0173】
図14に示されるように、本出願の実施例はまた、通信ノード4000を提供し、この通信ノード4000が図12の通信ノード1000であってもよく、図9の方法900に対応する通信ノードのコンテンツを実行するために使用され得る。図14に示される通信ノード4000は、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本出願の実施例における方法を実施し得るプロセッサ4010を含む。
【0174】
任意選択で、図14に示すように、通信ノード4000は、メモリ4020をさらに含んでもよい。ここで、プロセッサ4010は、メモリ4020からコンピュータプログラムを呼び出して実行して、本願の実施例における方法を実現することができる。
【0175】
ここで、メモリ4020は、プロセッサ4010から独立した1つの別個のデバイスであってもよく、プロセッサ4010に集積されてもよい。
【0176】
任意選択で、図14に示されるように、通信ノード4000は、送受信機4030をさらに含むことができ、プロセッサ4010が他のデバイスと通信するように制御し、具体的には、他のデバイスに情報またはデータを送信し、または他のデバイスによって送信された情報またはデータを受信することができる。
【0177】
ここで、送受信機4030は、送信機および受信機を含み得る。送受信機4030は、1つ以上の数のアンテナをさらに備え得る。
【0178】
任意選択で、通信ノード4000は、本願の実施例のネットワークアンカーノードであってもよく、通信ノード4000は、本願の実施例の様々な方法においてネットワークアンカーノードによって実施される対応するフローを実施してもよく、簡潔のためにここでは詳しい説明を省略する。
【0179】
1つの具体的な実現方式では、通信ノード2000における受信ユニット及び送信ユニットは、図14における送受信機4030によって実現され得る。通信ノード2000における検出ユニットは、図14のプロセッサ4010によって実現され得る。
【0180】
図15は、本願の実施例によるチップ5000の概略ブロック図である。図15に示されるチップ5000は、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本願の実施例における方法100を実行することができるプロセッサ5010を含む。
【0181】
任意選択で、図15に示すように、チップ5000は、メモリ5020をさらに含んでもよい。プロセッサ5010は、メモリ5020からコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本願の実施例における方法を実現することができる。
【0182】
ここで、メモリ5020は、プロセッサ5010とは独立した1つの別個のデバイスであってもよいし、プロセッサ5010に集積されていてもよい。
【0183】
任意選択で、このチップ5000は、入力インタフェース5030をさらに含むことができる。プロセッサ5010は、入力インターフェース5030を制御して、他のデバイスまたはチップと通信し、具体的には、他のデバイスまたはチップによって送信された情報またはデータを取得することができる。
【0184】
任意選択で、チップ5000は、出力インターフェース5040をさらに含み得る。ここで、プロセッサ5010は、出力インターフェース5040を制御して他のデバイス又はチップと通信し、具体的には、他のデバイス又はチップに情報又はデータを出力することができる。
【0185】
任意選択で、チップは、本願の実施例における現在の中継ノードに適用されてもよく、チップは、本願の実施例の方法200における現在の中継ノードによって実施される対応するフローを実施してもよく、簡潔のためにここでは詳しい説明を省略する。
【0186】
なお、本願の実施例で言及されるチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム、またはシステムオンチップなどと呼ばれることもある。
【0187】
図16は、本願の実施例におけるチップ6000の概略構成図である。図16に示されるチップ6000は、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本願の実施例における方法100を実行することができるプロセッサ6010を含む。
【0188】
任意選択で、図16に示されるように、チップ6000は、メモリ6020をさらに含んでもよい。プロセッサ6010は、メモリ6020からコンピュータプログラムを呼び出して実行し、本願の実施例における方法を実施してもよい。
【0189】
ここで、メモリ6020は、プロセッサ6010とは独立した1つの別個のデバイスであってもよいし、プロセッサ6010に集積されていてもよい。
【0190】
任意選択で、チップ6000は、入力インターフェース6030をさらに含むことができる。ここで、プロセッサ6010は、入力インターフェース6030を制御して他のデバイス又はチップと通信してもよく、具体的には、他のデバイス又はチップが送信する情報又はデータを取得してもよい。
【0191】
任意選択で、チップ6000は、出力インターフェース6040をさらに含み得る。そのうち、プロセッサ6010は、この出力インターフェース6040を制御して他のデバイス又はチップと通信してもよく、具体的には、他のデバイス又はチップに情報又はデータを出力してもよい。
【0192】
任意選択で、チップは、本願の実施例におけるセンターノードに適用されてもよく、チップは、本願の実施例の方法300におけるセンターノードによって実施される対応するフローを実施してもよく、簡潔のためにここでは詳しい説明を省略する。
【0193】
なお、本願の実施例で言及されるチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム、またはシステムオンチップなどと呼ばれることもある。
【0194】
図17は、本願の実施例によるチップ7000の概略ブロック図である。図17に示されるチップ7000は、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本願の実施例における方法100を実行することができるプロセッサ7010を含む。
【0195】
任意選択で、図17に示すように、チップ7000は、メモリ7020をさらに含んでもよい。プロセッサ7010は、メモリ7020からコンピュータプログラムを呼び出して実行し、本願の実施例における方法を実現することができる。
【0196】
ここで、メモリ7020は、プロセッサ7010から独立した別個のデバイスであってもよく、プロセッサ7010に統合されてもよい。
【0197】
任意選択で、チップ7000は、入力インターフェース7030をさらに含むことができる。プロセッサ7010は、入力インターフェース7030を制御して他のデバイス又はチップと通信してもよく、具体的には、他のデバイス又はチップによって送信された情報又はデータを取得してもよい。
【0198】
任意選択で、チップ7000は、出力インターフェース7040をさらに含むことができる。プロセッサ7010は、出力インターフェース7040を制御して他のデバイス又はチップと通信してもよく、具体的には、他のデバイス又はチップに情報又はデータを出力してもよい。
【0199】
任意選択で、チップは、本願の実施例におけるネットワークアンカーノードに適用されてもよく、チップは、本願の実施例の方法800におけるネットワークアンカーノードによって実装される対応するフローを実装してもよく、簡潔にするためにここでは詳しい説明を省略する。
【0200】
なお、本願の実施例で言及されるチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム、またはシステムオンチップなどと呼ばれることもある。
【0201】
図18は、本願の実施例によるチップ8000の概略ブロック図である。図18に示されるチップ8000は、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本願の実施例における方法100を実行することができるプロセッサ8010を含む。
【0202】
任意選択で、図18に示されるように、チップ8000は、メモリ8018をさらに含むことができる。プロセッサ8010は、メモリ8018からコンピュータプログラムを呼び出して実行し、本願の実施例における方法を実現してもよい。
【0203】
ここで、メモリ8018は、プロセッサ8010とは独立した1つの別個のデバイスであってもよく、プロセッサ8010に集積されてもよい。
【0204】
任意選択で、チップ8000は、入力インターフェース8030をさらに含むことができる。ここで、プロセッサ8010は、入力インターフェース8030を制御して他のデバイス又はチップと通信し、具体的には、他のデバイス又はチップが送信する情報又はデータを取得することができる。
【0205】
任意選択で、チップ8000は、出力インターフェース8040をさらに含み得る。ここで、プロセッサ8010は、出力インターフェース8040を制御して他のデバイス又はチップと通信し、具体的に、他のデバイス又はチップに情報又はデータを出力することができる。
【0206】
任意選択で、チップは、本願の実施例における現在の中継ノードに適用されてもよく、チップは、本願の実施例における方法900における現在の中継ノードによって実施される対応するフローを実施してもよく、簡潔のためにここでは詳しい説明を省略する。
【0207】
なお、本願の実施例で言及されるチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム、またはシステムオンチップなどと呼ばれることもある。
【0208】
上記のプロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ( digital signal processor、DSP )、既製のプログラマブルゲートアレイ( field programmable gate array、FPGA )、特定用途向け集積回路( application specific integrated circuit、ASIC )、又は他のプログラマブル論理デバイス、トランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネント等であり得る。ここで、汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよいし、一般的なプロセッサ等であってもよい。
【0209】
上記メモリは、揮発性メモリまたは不揮発性メモリであってもよく、または揮発性メモリおよび不揮発性メモリの両方を含んでもよい。ここで、不揮発性メモリは、リードオンリーメモリ( read-only memory、ROM )、プログラマブルリードオンリーメモリ( programmable ROM、PROM )、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ( erasable PROM、EPROM )、電気的消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ( electrically EPROM、EEPROM )、またはフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、ランダムアクセスメモリ( random access memory、RAM )であってよい。
【0210】
上述のメモリは、限定ではなく例示的であるが、例えば、本願の実施例におけるメモリは、スタティックランダムアクセスメモリ( static RAM、SRAM )、ダイナミックランダムアクセスメモリ( dynamic RAM、DRAM )、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ( synchronous DRAM、SDRAM )、デュアルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ( double data rate SDRAM、DDR SDRAM )、拡張同期ダイナミックランダムアクセスメモリ( enhanced SDRAM、ESDRAM )、同期接続ダイナミックランダムアクセスメモリ( synch link DRAM、SLDRAM )、及びダイレクトメモリバスランダムアクセスメモリ( Direct Rambus RAM、DR RAM )等であってもよいことが理解されるべきである。すなわち、本願の実施例におけるメモリは、これら及び任意の他の適切なタイプのメモリを含むことを意図しているが、これらに限定されない。
【0211】
当業者は、本明細書に開示される実施例に関連して説明される様々な例のユニットおよびアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、またはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組合せで実装され得ることを認識するであろう。これらの機能は、技術案の特定の適用例および設計制約に応じて、ハードウェアまたはソフトウェアのいずれで実行されるかに依存する。当業者は、説明された機能を実施するために、特定のアプリケーションごとに異なる方法を使用し得るが、そのような実施は、本開示の範囲から逸脱するものと考えられるべきではない。
【0212】
当業者であれば、説明の便宜及び簡潔にするために、上記に説明されたシステム、装置及びユニットの特定の動作プロセスが、前述の方法の実施例における対応するプロセスを参照してよく、ここでその説明が省略されることを理解するであろう。
【0213】
本明細書で提供されるいくつかの実施例では、開示されるシステム、装置、および方法は、他の方法で実現されてもよいことが理解されるべきである。例えば、上記の装置の実施例は、単に例示的なものであり、例えば、ユニットの分割は、1つの論理的機能の分割にすぎず、実際の実装では、別の分割方法があり得、例えば、複数のユニット又はコンポーネントが、組み合わされてもよいし、別のシステムに統合されてもよいし、又はいくつかの特徴が省略されてもよいし、又は実行されなくてもよい。別の点では、表示または議論される相互間の結合または直接的な結合または通信接続は、何らかのインターフェース、デバイスまたはユニットを介した間接的な結合または通信接続であってもよく、電気的、機械的、または他の形態であってもよい。
【0214】
この分離手段として説明するユニットは、物理的に分離していても、分離していなくてもよく、ユニットとして表示する手段は、物理的なユニットであっても、物理的なユニットでなくても、1箇所にあっても、複数のネットワークユニットに分散していてもよい。また、本実施例の目的は、必要に応じて各部の一部又は全部を選択して実施することができる。
【0215】
また、本願の各実施例における各機能部は、1つの処理部に集積されてもよいし、各部は、物理的に別個に存在してもよいし、2つ以上の部が1つの部に集積されてもよい。
【0216】
この機能をソフトウェア機能ユニットの形で実現し、スタンドアロン製品として販売又は使用する場合には、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶させることができる。このような理解に基づいて、本願の技術的解決策の本質または従来技術に寄与する部分、または技術的解決策の部分は、1つの記憶媒体に記憶されたソフトウェア製品の形態で具現化されてもよく、このソフトウェア製品は、コンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイスなどであってもよい)に本願の様々な実施例のステップの全部または一部を実行させるための複数の命令を含む。なお、前記記憶媒体としては、U字ディスク、リムーバブルハードディスク、Read-Only Memory、ROM、RAM、磁気ディスク、光ディスク等のプログラムコードを記憶できる種々の媒体を用いることができる。
【0217】
以上、本願の具体的な実施例を説明したが、本願の技術的範囲はこれに限定されるものではなく、本願が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、本願の技術的範囲内で容易に変更や置換をなし得ることは勿論である。したがって、本願の保護範囲は、特許請求の範囲によって決定されるべきである。
図1
図2
図3
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