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特許7125511中継システムの同期方法、装置、コンピュータ装置及び記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-16
(45)【発行日】2022-08-24
(54)【発明の名称】中継システムの同期方法、装置、コンピュータ装置及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 56/00 20090101AFI20220817BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20220817BHJP
   H04W 16/26 20090101ALI20220817BHJP
【FI】
H04W56/00 130
H04W72/04 131
H04W16/26
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2020561871
(86)(22)【出願日】2018-05-11
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-08-26
(86)【国際出願番号】 CN2018086492
(87)【国際公開番号】W WO2019213940
(87)【国際公開日】2019-11-14
【審査請求日】2020-11-04
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100105153
【弁理士】
【氏名又は名称】朝倉 悟
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(72)【発明者】
【氏名】ルー、チエンシー
(72)【発明者】
【氏名】リン、ホエイ-ミン
【審査官】伊藤 嘉彦
(56)【参考文献】
【文献】特表2013-542639(JP,A)
【文献】特開2011-142593(JP,A)
【文献】特開2010-080991(JP,A)
【文献】特表2012-524433(JP,A)
【文献】特表2012-518325(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/026
H04B 7/14
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
中継システムの同期方法であって、
中継ノードが親ノードから送信された信号を受信した時刻及び所定のオフセットに基づいて第1タイムスロット境界を決定し、前記所定のオフセットは、前記信号を受信した時刻と前記第1タイムスロット境界との時間オフセットであることと、
前記中継ノードが、子ノードに送信されたダウンリンクデータの第2タイムスロット境界を前記第1タイムスロット境界に時間的に合わせるように、前記子ノードにダウンリンクデータを送信することと、を含むことを特徴とする中継システムの同期方法。
【請求項2】
更に、
前記中継ノードが少なくとも、前記中継ノードが前記親ノードにアップリンクデータを送信する第2タイミングアドバンスの情報、及び前記中継ノードと前記子ノードの間の伝送遅延の情報に基づいて、第1タイミングアドバンスを決定することと、
前記中継ノードが前記第1タイミングアドバンスを前記子ノードに送信し、前記第1タイミングアドバンスは前記子ノードが前記中継ノードにアップリンクデータを送信する時間を決定することに用いられることと、を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記中継ノードが第1タイムスロット境界を決定することは更に
前記中継ノードが前記親ノードから送信されたダウンリンクデータを受信した時刻、及び第1切り替え時間に基づいて前記第1タイムスロット境界を決定し、前記第1切り替え時間は、前記中継ノードが前記親ノードから送信されたダウンリンクデータを受信することから前記子ノードにダウンリンクデータを送信することに切り替えるのに必要な時間を含むことを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記中継ノードが前記親ノードから送信されたダウンリンクデータを受信した時刻及び第1切り替え時間に基づいて前記第1タイムスロット境界を決定することは、
前記中継ノードが、前記第1タイムスロット境界を、前記中継ノードが前記親ノードから送信されたダウンリンクデータを受信した時刻に対して前記第1切り替え時間を加算した結果として決定することを含むことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項5】
中継システムの同期装置であって、タイムスロット境界決定ユニット、及びダウンリンクデータ送信ユニットを備え、
前記タイムスロット境界決定ユニットは親ノードから送信された信号を受信した時刻及び所定のオフセットに基づいて第1タイムスロット境界を決定することに用いられ、前記所定のオフセットは、前記信号を受信した時刻と前記第1タイムスロット境界との時間オフセットであり、
前記ダウンリンクデータ送信ユニットは、子ノードに送信されたダウンリンクデータの第2タイムスロット境界を前記第1タイムスロット境界に時間的に合わせるように、前記子ノードにダウンリンクデータを送信することに用いられることを特徴とする中継システムの同期装置。
【請求項6】
更にタイミングアドバンス設定ユニットを備え、
前記タイミングアドバンス設定ユニットは、少なくとも、前記中継システムの同期装置が前記親ノードにアップリンクデータを送信する第2タイミングアドバンスの情報、及び前記中継システムの同期装置と前記子ノードの間の伝送遅延の情報に基づいて第1タイミングアドバンスを決定し、そして前記第1タイミングアドバンスを前記子ノードに送信することに用いられ、前記第1タイミングアドバンスは前記子ノードが前記中継システムの同期装置にアップリンクデータを送信する時間を決定することに用いられることを特徴とする請求項に記載の中継システムの同期装置。
【請求項7】
前記タイムスロット境界決定ユニットは更に、前記親ノードから送信されたダウンリンクデータを受信した時刻、及び第1切り替え時間に基づいて前記第1タイムスロット境界を決定することに用いられ、前記第1切り替え時間は、前記中継システムの同期装置が前記親ノードから送信されたダウンリンクデータを受信することから前記子ノードにダウンリンクデータを送信することに切り替えるのに必要な時間を含むことを特徴とする請求項に記載の中継システムの同期装置。
【請求項8】
前記タイムスロット境界決定ユニットは、前記第1タイムスロット境界を、前記中継システムの同期装置が前記親ノードから送信されたダウンリンクデータを受信した時刻に対して前記第1切り替え時間を加算した結果として決定することに用いられることを特徴とする請求項に記載の中継システムの同期装置。
【請求項9】
コンピュータプログラムが記憶されるコンピュータ可読記憶媒体であって、前記プログラムがプロセッサによって実行される時、請求項1~のいずれか1項に記載の方法が実現されることを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はネットワーク技術に関し、特に、中継システムの同期方法、装置、コンピュータ装置及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
ロングタームエボリューション(LTE、Long Term Evolution)システムでは、基地局と基地局の間、及び基地局とコアネットワークの間のバックホール(Backhaul)リンクに有線接続方式が採用され、これは事業者に比較的に大きいデプロイ難易度及び比較的に高いネットワークコストをもたらす。
【0003】
上記の課題を解決するために、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP、3rd Generation Partnership Project)は、高度化したロングタームエボリューションシステム(LTE-A、Long Term Evolution -Advanced)の標準化段階において、無線バックホールリンク解決案を提供するための無線中継技術の研究をスタートした。
【0004】
中継ノード(RN、Relay Node)は無線方式でホームセルに接続され、ホームセルはドナーセル(Donor cell)と称され、RNのホーム基地局(eNB)はドナー基地局(Donor eNB)、即ちDeNBと称される。
【0005】
図1はRNが導入される既存のネットワーク構造の模式図である。図1に示すように、RNとDeNBの間のバックホールリンク(Backhaul link)、端末(UE、User Equipment)とRNの間のアクセスリンク(Access link)、UEとeNBの間のダイレクトリンク(Direct link)、という3つの無線リンクを備える。
【0006】
中継システムでは、あるノードの上位レベルのノードはまた親ノードと称され、下位レベルのノードはまた子ノードと称される。図1に示すように、RNにとって、DeNBはそれの親ノードであり、UEはそれの子ノードである。図2は、既存の、マルチホップがサポートされる中継システムの模式図である。図2に示すように、RN1にとって、DeNBはそれの親ノードであり、RN2はそれの子ノードであり、RN2にとって、RN1はそれの親ノードであり、UEはそれの子ノードである。
【0007】
RNはバックホールリンクにおいて親ノードのダウンリンクデータを受信し、そして親ノードにアップリンクデータを送信し、また、RNは更にアクセスリンクにおいて子ノードにダウンリンクデータを送信し、そして子ノードからのアップリンクデータを受信し、従って、中継システムでは、データの送信タイミングをどのように決定するかは非常に重要な課題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
これに鑑みて、本発明は中継システムの同期方法、装置、コンピュータ装置及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
具体的な技術案は以下の通りである。
【0010】
中継システムの同期方法であり、
中継ノードが第1タイムスロット境界を決定することと、
前記中継ノードが、子ノードに送信されたダウンリンクデータの第2タイムスロット境界を前記第1タイムスロット境界に時間的に合わせるように、前記子ノードにダウンリンクデータを送信することと、を含む。
【0011】
中継システムの同期方法であり、
中継ノードが少なくとも、前記中継ノードが親ノードにアップリンクデータを送信する第2タイミングアドバンスの情報、及び前記中継ノードと子ノードの間の伝送遅延の情報に基づいて、第1タイミングアドバンスを決定することと、
前記中継ノードが前記第1タイミングアドバンスを前記子ノードに送信し、前記第1タイミングアドバンスは前記子ノードが前記中継ノードにアップリンクデータを送信する時間を決定することに用いられることと、を含む。
【0012】
中継システムの同期方法であり、
第1装置が第1タイミングアドバンスを取得し、前記第1タイミングアドバンスは少なくとも、第2装置が第3装置にアップリンクデータを送信する第2タイミングアドバンスの情報、及び前記第2装置と前記第1装置の間の伝送遅延の情報に基づいて決定されることと、
前記第1装置が前記第1タイミングアドバンスに基づいて、前記第2装置にアップリンクデータを送信する時間を決定することと、を含み、
前記第2装置は前記第1装置の親ノードであり、前記第3装置は前記第2装置の親ノードである。
【0013】
中継システムの同期装置であり、タイムスロット境界決定ユニット、及びダウンリンクデータ送信ユニットを備え、
前記タイムスロット境界決定ユニットは第1タイムスロット境界を決定することに用いられ、
前記ダウンリンクデータ送信ユニットは、子ノードに送信されたダウンリンクデータの第2タイムスロット境界を前記第1タイムスロット境界に時間的に合わせるように、前記子ノードにダウンリンクデータを送信することに用いられる。
【0014】
中継システムの同期装置であり、タイミングアドバンス設定ユニットを備え、
前記タイミングアドバンス設定ユニットは、少なくとも、前記中継システムの同期装置が親ノードにアップリンクデータを送信する第2タイミングアドバンスの情報、及び前記中継システムの同期装置と子ノードの間の伝送遅延の情報に基づいて第1タイミングアドバンスを決定し、そして前記第1タイミングアドバンスを前記子ノードに送信することに用いられ、前記第1タイミングアドバンスは前記子ノードが前記中継システムの同期装置にアップリンクデータを送信する時間を決定することに用いられる。
【0015】
中継システムの同期装置であり、タイミングアドバンス取得ユニット、及びアップリンクデータ送信ユニットを備え、
前記タイミングアドバンス取得ユニットは、第1タイミングアドバンスを取得することに用いられ、前記第1タイミングアドバンスは少なくとも、第2装置が第3装置にアップリンクデータを送信する第2タイミングアドバンスの情報、及び前記第2装置と前記中継システムの同期装置の間の伝送遅延の情報に基づいて決定され、前記第2装置は前記中継システムの同期装置の親ノードであり、前記第3装置は前記第2装置の親ノードであり、
前記アップリンクデータ送信ユニットは、前記第1タイミングアドバンスに基づいて、前記第2装置にアップリンクデータを送信する時間を決定することに用いられる。
【0016】
コンピュータ装置であり、メモリ、プロセッサ、及び前記メモリに記憶されそして前記プロセッサにおいて実行できるコンピュータプログラムを備え、前記プロセッサが前記プログラムを実行する時、上記のような方法が実現される。
【0017】
コンピュータ可読記憶媒体であり、コンピュータプログラムを記憶し、前記プログラムがプロセッサによって実行される時、上記のような方法が実現される。
【0018】
上記の説明で分かることができるように、本発明に記載の案を採用することによって、データの送信時刻を効率的且つ合理的に決定することができ、それによってシステム性能を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1図1はRNが導入される既存のネットワーク構造の模式図である。
図2図2は、既存の、マルチホップがサポートされる中継システムの模式図である。
図3図3は本発明に記載の中継システムの同期方法の第1実施例のフローチャートである。
図4図4は本発明に記載の中継システムの同期方法の第2実施例のフローチャートである。
図5図5は本発明に記載の1つの中継システムの模式図である。
図6図6は本発明に記載の他の1つの中継システムの模式図である。
図7図7は、本発明に記載の、中継システムの同期装置の、第1実施例の構成構造の模式図である。
図8図8は、本発明に記載の、中継システムの同期装置の、第2実施例の構成構造の模式図である。
図9図9は本発明の実施形態を実現することに適用される、例示的なコンピュータシステム/サーバ12のブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0020】
既存技術に存在している課題に対して、本発明は中継システムの同期の案を提出する。
【0021】
通信システムは、時分割二重(TDD、Time Division Duplexing)システムと周波数分割二重(FDD、Frequency Division Duplexing)システムに分けることができ、本発明に記載の案は主にFDDシステムに対して実現される。
【0022】
FDDシステムでは、バックホールリンク及びアクセスリンクのダウンリンクデータ送信はいずれもダウンリンクキャリアにおいて行われ、バックホールリンク及びアクセスリンクのアップリンクデータ送信はいずれもアップリンクキャリアにおいて行われる。中継システムでは、RNと親ノード(例えばDeNB又は他の1つのRN)の間、及びRNと子ノード(例えばUE又は他の1つのRN)の間のいずれにも伝送遅延が存在する。仮に親ノードとRNの間の伝送遅延はTp1であり、RNと子ノードの間の伝送遅延はTp2である場合、即ち、親ノードからRNに送信されたダウンリンクデータはTp1の伝送遅延を経過してRNに到達し、RNから子ノードに送信されたダウンリンクデータはTp2の伝送遅延を経過して子ノードに到達する。
【0023】
本発明の技術案をより明確に、明瞭にするために、以下は添付図面を参照しながら実施例を挙げ、本発明に記載の案を更に説明する。
【0024】
明らかに、ここに説明する実施例は、本発明の一部の実施例であり、全部の実施例ではない。本発明における実施例に基づいて、当業者が創造的な労力を要することなく獲得した他の全ての実施例は、いずれも本発明の保護する範囲に属する。
【0025】
図3は本発明に記載の中継システムの同期方法の第1実施例のフローチャートである。図3に示すように、以下の具体的な実現方式を含む。
【0026】
301では、RNは第1タイムスロット境界を決定する。
【0027】
302では、RNは、子ノードに送信されたダウンリンクデータの第2タイムスロット境界を第1タイムスロット境界に時間的に合わせるように、子ノードにダウンリンクデータを送信する。
【0028】
本実施例では、RNは少なくとも以下の2つの方式のうちの一つで第1タイムスロット境界を決定することができ、以下はそれぞれ説明する。
【0029】
1)方式1
RNは親ノードから送信されたダウンリンクデータを受信した時刻に基づいて第1タイムスロット境界を決定してもよい。
【0030】
RNは親ノードからの同期信号を受信して同期信号の受信時刻を決定し、さらに、同期信号の受信時刻、及び所定のオフセット(offset)に基づいて、第1タイムスロット境界を決定してもよく、前記オフセットは同期信号の位置とタイムスロット境界との時間オフセットである。
【0031】
親ノードはRNにダウンリンクデータを送信しようとする場合、まず1つの同期信号を送信し、同期信号の位置はタイムスロット境界に対して1つの固定したoffsetを有し、RNは同期信号を受信すると、同期信号の受信時刻及びoffsetを参照して、上記の第1タイムスロット境界を決定し、即ち親ノードと同期し、第1タイムスロット境界を取得することができ、さらに、第1タイムスロット境界に合わせて、親ノードから送信されたダウンリンクデータを受信することができる。
【0032】
2)方式2
RNは親ノードから送信されたダウンリンクデータを受信した時刻、及び第1切り替え時間に基づいて第1タイムスロット境界を決定してもよく、第1切り替え時間は、RNが親ノードから送信されたダウンリンクデータを受信することから子ノードにダウンリンクデータを送信することに切り替えるのに必要な時間を含む。
【0033】
好ましくは、RNは、第1タイムスロット境界を、RNが親ノードから送信されたダウンリンクデータを受信した時刻に対して第1切り替え時間を加算した結果として決定してもよい。
【0034】
上記のどの方式を採用するかを問わず、第1タイムスロット境界が決定された後、RNは子ノードにダウンリンクデータを送信する時、子ノードに送信されたダウンリンクデータの第2タイムスロット境界を第1タイムスロット境界に時間的に合わせるように確保する必要がある。
【0035】
RNは子ノードにダウンリンクデータを送信する時、やはりまず同期信号を送信する必要があり、第2タイムスロット境界を第1タイムスロット境界に合わせる必要があり、そしてoffsetは固定値であるため、同期信号の位置を決定することができ、さらに、それに応じて同期信号を送信する。
【0036】
上記の実施例では、RNが子ノードにダウンリンクデータを送信するタイムスロット境界を、RNが親ノードから送信されたダウンリンクデータを受信するタイムスロット境界の時間に合わせてもよく、これにより、ダウンリンクキャリアにおけるバックホールリンク及びアクセスリンクリソースの多重化の場合、伝送遅延の影響を考慮せずに、1つのシンボルを、送受信の切り替え時間として事前保留することだけを考慮すればよく、更に、RNは親ノードから送信されたダウンリンクデータを受信した時刻、及び第1切り替え時間に基づいて第1タイムスロット境界を決定してもよく、それによって、RNは子ノードにダウンリンクデータを送信する時、送受信切り替えのための時間に用いられるシンボルを事前保留する必要がなく、これによりシステム性能をより一層向上させる。
【0037】
図4は本発明に記載の中継システムの同期方法の第2実施例のフローチャートである。図4に示すように、以下の具体的な実現方式を含む。
【0038】
401では、RNは少なくとも、RNが親ノードにアップリンクデータを送信する第2タイミングアドバンスの情報、及びRNと子ノードの間の伝送遅延の情報に基づいて、第1タイミングアドバンスを決定する。
【0039】
402では、RNは第1タイミングアドバンスを子ノードに送信し、第1タイミングアドバンスは子ノードがRNにアップリンクデータを送信する時間を決定することに用いられる。
【0040】
中継システムでは、親ノードは、親ノードにデータを送信するタイミングアドバンス(TA,Timing Advance)を、既存技術によってRNに設定する。タイミングアドバンスは、通常、アップリンク伝送に用いられ、即ち、命令に基づいて相応の時間の前倒しをしてデータを送信することを指す。
【0041】
本実施例では、子ノードの第1タイミングアドバンスを設定することによって、RNが子ノードから送信されたアップリンクデータを受信するタイムスロット境界を、RNが親ノードにアップリンクデータを送信するタイムスロット境界に時間的に合わせることができる。
【0042】
RNは親ノードにアップリンクデータを送信する時、既に1つの第2タイミングアドバンスを有し、では、子ノードにタイミングアドバンス、即ち第1タイミングアドバンスを設定する時、第2タイミングアドバンスに加えて更に1つの追加の前倒し量が必要であり、この前倒し量はRNと子ノードの間の遅延を考慮したものである。
【0043】
上記に基づいて、更に送受信の切り替えに必要な時間を追加で考慮してもよく、即ち、RNは、第2タイミングアドバンスの情報、RNと子ノードの間の伝送遅延の情報、及び第2切り替え時間の情報に基づいて、第1タイミングアドバンスを決定してもよい。第2切り替え時間は、RNが子ノードから送信されたアップリンクデータを受信することから親ノードにアップリンクデータを送信することに切り替えるのに必要な時間を含む。
【0044】
以下は図2を参照しながら説明し、RN1は第1レベルの中継ノードであり、DeNBはそれの親ノードであり、RN2はそれの子ノードであり、RN2は第2レベルの中継ノードであり、RN1はRN2の親ノードであり、UEはRN2の子ノードであり、RN1とDeNBの間の伝送遅延はTp1であり、RN2とRN1の間の伝送遅延はTp2であり、UEとRN2の間の伝送遅延はTp3である。
【0045】
RN1の場合、DeNBはRN1の第2タイミングアドバンス(TA2)を決定し、既存の技術によれば、タイミングアドバンスは通常は伝送遅延によって決まり、例えば、伝送遅延の2倍であり、即ちTA2は2倍のTp1であり、更に、TA2は切り替え時間Tswを含んでもよく、即ち、TA2=2*Tp1+Tswである。
【0046】
RN1はRN2の第1タイミングアドバンス(TA1)を決定し、もし切り替え時間を考慮するなら、TA1は、TA2、RNと子ノードの間の伝送遅延、及び切り替え時間の合計、即ち、TA1=TA2+2*Tp2+Tswであってもよい。
【0047】
上記の実施例では、子ノードにタイミングアドバンスを設定することによって、RNが子ノードから送信されたアップリンクデータを受信するタイムスロット境界を、RNが親ノードにアップリンクデータを送信するタイムスロット境界に時間的に合わせることができ、これにより、アップリンクキャリアにおけるバックホールリンク及びアクセスリンクのリソースの多重化の場合、伝送遅延の影響を考慮せずに、1つのシンボルを、送受信の切り替え時間として事前保留することだけを考慮すればよく、更に、RNは子ノードのタイミングアドバンスを設定する時、送受信切り替えの時間を考慮してもよく、それによって、RNは親ノードにアップリンクデータを送信する時、送受信切り替えのための時間に用いられるシンボルを事前保留する必要がなく、これによりシステム性能をより一層向上させる。
【0048】
実際の応用では、図3図4の2つの実施例に示す方式はそれぞれ単独に実現されてもよく、組み合わせて実現されてもよい。
【0049】
また、以上は主にRN側の処理を例として、本発明に記載の案を説明したが、以下は子ノード側の処理について説明する。
【0050】
第1装置は第1タイミングアドバンスを取得し、第1タイミングアドバンスは少なくとも、第2装置が第3装置にアップリンクデータを送信する第2タイミングアドバンスの情報、及び第2装置と第1装置の間の伝送遅延の情報に基づいて決定され、第1装置は第1タイミングアドバンスに基づいて、第2装置にアップリンクデータを送信する時間を決定する。
【0051】
第2装置は第1装置の親ノードであり、第3装置は第2装置の親ノードである。例えば、第2装置はRNであってもよく、第1装置は即ちRNの子ノードであり、UE又は他の1つのRNであってもよく、第3装置はRNの親ノードであり、DeNB又は他の1つのRNであってもよい。
【0052】
上記の情報は更に第2切り替え時間を含んでもよく、第2切り替え時間は、第2装置が第1装置から送信されたアップリンクデータを受信することから第3装置にアップリンクデータを送信することに切り替えるのに必要な時間を含む。即ち、第2装置が第3装置にアップリンクデータを送信する第2タイミングアドバンス、第2装置と第1装置の間の伝送遅延、及び第2切り替え時間に基づいて、第1タイミングアドバンスを決定してもよい。
【0053】
第1装置は第2装置から第1タイミングアドバンスを取得してもよい。具体的に、第1装置は第2装置のブロードキャスト情報、無線リソース制御(RRC、Radio Resource Control)情報、又は制御情報を受信してもよく、前記ブロードキャスト情報、RRC情報又は制御情報は第1タイミングアドバンスを含む。
【0054】
上記説明のまとめとして、図5は本発明に記載の1つの中継システムの模式図である。図5に示すように、親ノードとRNの間の伝送遅延はTp1であり、RNと子ノードの間の伝送遅延はTp2であり、第2タイミングアドバンスはRNが親ノードにアップリンクデータを送信することに用いられ、2倍のTp1であってもよく、第1タイミングアドバンスは子ノードがRNにアップリンクデータを送信することに用いられ、2倍のTp1と2倍のTp2の合計であってもよい。
【0055】
図6は本発明に記載の他の1つの中継システムの模式図である。図6に示すように、親ノードとRNの間の伝送遅延はTp1であり、RNと子ノードの間の伝送遅延はTp2であり、切り替え時間はTswであり、第2タイミングアドバンスはRNが親ノードにアップリンクデータを送信することに用いられ、2倍のTp1であってもよく、更に、もし切り替え時間を考慮するなら、第2タイミングアドバンスは2倍のTp1に対してTswを加算した結果であってもよく、第1タイミングアドバンスは子ノードがRNにアップリンクデータを送信することに用いられ、第2タイミングアドバンスに対して2倍のTp2とTswを加算した結果であってもよい。
【0056】
尚、前述の各方法実施例について、説明を簡単にするために、いずれも一連の動作の組み合わせで表しているが、当業者が分かるように、本発明は記載された動作の順序には制限されず、本発明によると、ある幾つかのステップは他の順序を採用し又は同時に行ってもよい。また、当業者が分かるように、明細書に記載の実施例はいずれも好ましい実施例であり、記載される動作とモジュールは必ずしも本発明に必要なものではない。
【0057】
上記の実施例では、各実施例の記述はそれぞれ重点があり、ある実施例で詳しく記述されていない部分について、他の実施例での関係記述を参照することができる。
【0058】
以上は方法実施例に関する説明であり、以下は装置実施例を通して、本発明に記載の案を更に説明する。
【0059】
図7は、本発明に記載の、中継システムの同期装置の、第1実施例の構成構造の模式図である。図7に示すように、タイムスロット境界決定ユニット701、及びダウンリンクデータ送信ユニット702、又は、タイミングアドバンス設定ユニット703、又は、タイムスロット境界決定ユニット701、ダウンリンクデータ送信ユニット702、及びタイミングアドバンス設定ユニット703を備え、好ましくは、3つのユニットを全部備える。
【0060】
タイムスロット境界決定ユニット701は第1タイムスロット境界を決定することに用いられる。
【0061】
ダウンリンクデータ送信ユニット702は、子ノードに送信されたダウンリンクデータの第2タイムスロット境界を第1タイムスロット境界に時間的に合わせるように、子ノードにダウンリンクデータを送信することに用いられる。
【0062】
タイムスロット境界決定ユニット701は親ノードから送信されたダウンリンクデータを受信した時刻に基づいて第1タイムスロット境界を決定してもよい。具体的に、タイムスロット境界決定ユニット701は親ノードからの同期信号を受信して同期信号の受信時刻を決定し、同期信号の受信時刻、及び所定のオフセットに基づいて、第1タイムスロット境界を決定してもよく、オフセットは同期信号の位置とタイムスロット境界との時間オフセットである。
【0063】
タイムスロット境界決定ユニット701は更に親ノードから送信されたダウンリンクデータを受信した時刻、及び第1切り替え時間に基づいて第1タイムスロット境界を決定してもよく、第1切り替え時間は、中継システムの同期装置が親ノードから送信されたダウンリンクデータを受信することから子ノードにダウンリンクデータを送信することに切り替えるのに必要な時間を含む。
【0064】
好ましくは、タイムスロット境界決定ユニット701は、第1タイムスロット境界を、中継システムの同期装置が親ノードから送信されたダウンリンクデータを受信した時刻に対して第1切り替え時間を加算した結果として決定してもよい。
【0065】
タイミングアドバンス設定ユニット703は、少なくとも、中継システムの同期装置が親ノードにアップリンクデータを送信する第2タイミングアドバンスの情報、及び中継システムの同期装置と子ノードの間の伝送遅延の情報に基づいて、第1タイミングアドバンスを決定し、そして第1タイミングアドバンスを子ノードに送信することに用いられ、第1タイミングアドバンスは子ノードが中継システムの同期装置にアップリンクデータを送信する時間を決定することに用いられる。
【0066】
前記情報は更に第2切り替え時間を含んでもよく、第2切り替え時間は、中継システムの同期装置が子ノードから送信されたアップリンクデータを受信することから親ノードにアップリンクデータを送信することに切り替えるのに必要な時間を含む。
【0067】
実際の応用では、図7に示す中継システムの同期装置は前述のRNであってもよい。
【0068】
図8は、本発明に記載の、中継システムの同期装置の、第2実施例の構成構造の模式図である。図8に示すように、タイミングアドバンス取得ユニット801、及びアップリンクデータ送信ユニット802を備える。
【0069】
タイミングアドバンス取得ユニット801は、第1タイミングアドバンスを取得することに用いられ、第1タイミングアドバンスは少なくとも、第2装置が第3装置にアップリンクデータを送信する第2タイミングアドバンスの情報、及び第2装置と中継システムの同期装置の間の伝送遅延の情報に基づいて決定され、第2装置は中継システムの同期装置の親ノードであり、第3装置は第2装置の親ノードである。
【0070】
アップリンクデータ送信ユニット802は、第1タイミングアドバンスに基づいて、第2装置にアップリンクデータを送信する時間を決定することに用いられる。
【0071】
上記の情報は更に第2切り替え時間を含んでもよく、第2切り替え時間は、第2装置が中継システムの同期装置から送信されたアップリンクデータを受信することから第3装置にアップリンクデータを送信することに切り替えるのに必要な時間を含む。
【0072】
また、タイミングアドバンス取得ユニット801は第2装置から第1タイミングアドバンスを取得してもよい。具体的に、第2装置のブロードキャスト情報、RRC情報又は制御情報を受信してもよく、ブロードキャスト情報、RRC情報又は制御情報は第1タイミングアドバンスを含む。
【0073】
実際の応用では、図8に示す中継システムの同期装置は前述の子ノードであってもよい。
【0074】
上記の各装置実施例の具体的な動作フローについては、前述の方法実施例での関係説明を参照でき、ここでは繰り返し説明しない。
【0075】
図9は本発明の実施形態を実現することに適用される、例示的なコンピュータシステム/サーバ12のブロック図を示す。図9に示すコンピュータシステム/サーバ12は単に例示的なものであり、本発明実施例の機能と使用範囲に如何なる制限ももたらさない。
【0076】
図9に示すように、コンピュータシステム/サーバ12は汎用計算装置の形で現れる。コンピュータシステム/サーバ12の構成要素は、1つ又は複数のプロセッサ(処理ユニット)16、メモリ28、異なるシステムコンポーネント(メモリ28とプロセッサ16を含む)を繋げるバス18を含んでもよいが、これらには限らない。
【0077】
バス18は、メモリバス又はメモリコントローラ、周辺バス、グラフィックアクセラレータポート、プロセッサ、又は複数のバス構造のうちの任意のバス構造を使用するローカルバスを含む、幾つかの種類のバス構造のうちの1つ又は複数を表す。例えば、これらのアーキテクチャには、産業標準アーキテクチャ(ISA)バス、マイクロチャネルアーキテクチャ(MAC)バス、拡張ISAバス、ビデオ電子規格協会(VESA)ローカルバス、周辺コンポーネント相互接続(PCI)バスが含まれるが、これらには限られない。
【0078】
コンピュータシステム/サーバ12は、典型的に、複数種類のコンピュータシステム可読媒体を含む。これらの媒体は、揮発性及び不揮発性の媒体、リムーバブル及び非リムーバブルの媒体を含む、コンピュータシステム/サーバ12がアクセスできる任意の利用可能な媒体であってもよい。
【0079】
メモリ28は揮発性メモリ形式のコンピュータシステム可読媒体、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)30及び/又はキャッシュメモリ32を含んでもよい。コンピュータシステム/サーバ12は更に他のリムーバブル/非リムーバブルの、揮発性/不揮発性コンピュータシステム記憶媒体を含んでもよい。単なる例として、ストレージシステム34は、非リムーバブルの、不揮発性磁気媒体(図9には示されていないが、通常「ハードディスクドライブ」と称される)を読み書きすることに用いられてもよい。図9には示されていないが、リムーバブル不揮発性磁気ディスク(例えば「フロッピーディスク」)に読み書きするための磁気ディスクドライブ、及びリムーバブル不揮発性光ディスク(例えばCD-ROM、DVD-ROM又は他の光媒体)に読み書きするための光ディスクドライブが提供されてもよい。これらの場合、各ドライブは、1つ又は複数のデータ媒体インターフェースを介してバス18に接続されてもよい。メモリ28は、本発明各実施例の機能を実行するために設定された1セット(例えば、少なくとも1つ)のプログラムモジュールを有する少なくとも1つのプログラム製品を含んでもよい。
【0080】
1セット(例えば、少なくとも1つ)のプログラムモジュール42を有するプログラム/ユーティリティ40は、例えば、メモリ28に記憶されてもよく、このようなプログラムモジュール42は、オペレーティングシステム、1つ又は複数のアプリケーションプログラム、その他のプログラムモジュール、及びプログラムデータを含むが、これらに限らず、これらの例のうちのそれぞれ、又はその何らかの組み合わせにはネットワーク環境の実現が含まれる可能性がある。プログラムモジュール42は通常、本発明に記載の実施例における機能及び/又は方法を実行する。
【0081】
コンピュータシステム/サーバ12はまた、1つ又は複数の外部装置14(例えばキーボード、ポインティングデバイス、ディスプレイ24等)と通信してもよく、更にユーザが該コンピュータシステム/サーバ12と対話できるようにする1つ又は複数の装置と通信し、及び/又は該コンピュータシステム/サーバ12が1つ又は複数の他の計算装置と通信できるようにする如何なる装置(例えばネットワークカード、モデム等)と通信してもよい。このような通信は入力/出力(I/O)インターフェース22を介して行われてもよい。そして、コンピュータシステム/サーバ12は更にネットワークアダプタ20を介して1つ又は複数のネットワーク(例えば、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)及び/又はパブリックネットワーク、例えば、インターネット)と通信してもよい。図9に示すように、ネットワークアダプタ20はバス18を介してコンピュータシステム/サーバ12の他のモジュールと通信する。理解されるように、図には示されていないが、コンピュータシステム/サーバ12と組み合わせて他のハードウェア及び/又はソフトウェアモジュールが使用されてもよく、該ハードウェア及び/又はソフトウェアモジュールは、マイクロコード、デバイスドライバ、冗長処理ユニット、外部ディスクドライブアレイ、RAIDシステム、テープドライブ、及びデータバックアップストレージシステム等を含むが、これらには限らない。
【0082】
プロセッサ16はメモリ28に記憶されるプログラムを実行することによって、様々な機能アプリケーション及びデータ処理を実行し、例えば、図3又は図4に示す実施例における方法を実現する。
【0083】
本発明は同時にコンピュータ可読記憶媒体を開示し、該コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶され、該プログラムがプロセッサによって実行される時、図3又は図4に示す実施例における方法が実現される。
【0084】
1つ又は複数のコンピュータ可読媒体の任意の組み合わせが採用されてもよい。コンピュータ可読媒体はコンピュータ可読信号媒体又はコンピュータ可読記憶媒体であってもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、電子、磁気、光、電磁気、赤外線、又は半導体のシステム、装置又はデバイス、又は上記の任意の組み合わせであってもよいが、これらには限らない。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例(非網羅的リスト)は、1つまたは複数のリード線を有する電気的接続、ポータブルコンピュータ磁気ディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクト磁気ディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、光記憶装置、磁気記憶装置、又は上記の任意の適切な組合せを含む。本明細書においてコンピュータ可読記憶媒体はプログラムを含む又は記憶する如何なる有形媒体であってもよく、該プログラムは命令実行システム、装置又はデバイスによって使用されること、又はそれらと組み合わせて使用することができる。
【0085】
コンピュータ可読信号媒体は、ベースバンドにおいて伝播される、又はキャリアの一部として伝播されるデータ信号を含んでもよく、そこにおいてコンピュータ可読プログラムコードが運ばれる。その伝播されるデータ信号は、電磁信号、光信号、又は上記の任意の適切な組合せを含むがこれらには限らない複数の形式を採用してもよい。コンピュータ可読信号媒体は更にコンピュータ可読記憶媒体以外の如何なるコンピュータ可読媒体であってもよく、該コンピュータ可読媒体は、命令実行システム、装置、又はデバイスによって使用される又はそれと組み合わせて使用するためのプログラムを送信、伝播又は伝送できる。
【0086】
コンピュータ可読媒体に含まれるプログラムコードは、無線、電線、光ケーブル、RF等、又は上記の任意の適切な組み合わせを含むがこれらに限らない、任意の適切な媒体で伝送されてもよい。
【0087】
1つ又は複数のプログラム設計言語又はその組み合わせで、本発明の動作を実行するためのコンピュータプログラムコードを記述してもよく、前記プログラム設計言語は、オブジェクト指向のプログラム設計言語、例えば、Java、Smalltalk、C++等を含み、更に従来のプロセスプログラム設計言語、例えば、「C」言語又はそれに類似するプログラム設計言語等を含む。プログラムコードは完全にユーザコンピュータにおいて実行されても、部分的にユーザコンピュータにおいて実行されても、独立したソフトウェアパッケージとして実行されても、一部はユーザコンピュータにおいて一部はリモートコンピュータにおいて実行されても、又は完全にリモートコンピュータ又はサーバにおいて実行されてもよい。リモートコンピュータが関係する場合、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)又はワイドエリアネットワーク(WAN)を含む任意種類のネットワークを介してユーザコンピュータに接続されてもよく、又は、外部コンピュータに接続(例えばインターネットサービスプロバイダを利用してインターネットを介して接続)されてもよい。
【0088】
本発明で提供する幾つかの実施例において、理解されるように、開示される装置及び方法等は、他の方式で実現されてもよい。例えば、上記に記載の装置実施例は単に模式的なものであり、例えば、前記ユニットの区分は単に論理的な機能区分に過ぎず、実際の実施では他の区分方式があってもよい。
【0089】
分離部材として説明された前記ユニットは物理的に分離したものであってもでなくてもよく、ユニットとして表示される部材は物理ユニットであってもでなくてもよく、即ち、一箇所に位置してもよく、又は複数のネットワークユニットに分散されてもよい。実際の需要に応じてその一部又は全部のユニットを選択して、本実施例案の目的を実現してもよい。
【0090】
また、本発明の各実施例における各機能ユニットは1つの処理ユニットに集積されてもよく、各ユニットは独立して物理的に存在してもよく、2つ以上のユニットが1つのユニットに集積されてもよい。上記の集積ユニットはハードウェアの形で実現されてもよく、ハードウェア+ソフトウェア機能ユニットの形で実現されてもよい。
【0091】
上記の、ソフトウェア機能ユニットの形で実現される集積ユニットは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。上記ソフトウェア機能ユニットは、記憶媒体に記憶され、1台のコンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク装置等であってもよい)又はプロセッサ(processor)に、本発明の各実施例に記載の方法の一部ステップを実行させるための若干の命令を含む。前述の記憶媒体は、USBディスク、リムーバブルハードディスク、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディスク又は光ディスク等、プログラムコードを記憶できる各種の媒体を含む。
【0092】
以上は本発明の比較的に好ましい実施例に過ぎず、本発明を制限するためのものではない。本発明の精神及び原則内において行われた全ての修正、同等な代替、改善等は、いずれも本発明の保護する範囲に含まれるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9