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特許7125521無線通信システムにおけるデバイス・ツー・デバイスサイドリンクリソース選択のための方法および装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-16
(45)【発行日】2022-08-24
(54)【発明の名称】無線通信システムにおけるデバイス・ツー・デバイスサイドリンクリソース選択のための方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/02 20090101AFI20220817BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20220817BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20220817BHJP
   H04W 72/12 20090101ALI20220817BHJP
   H04L 27/26 20060101ALI20220817BHJP
【FI】
H04W72/02
H04W92/18
H04W72/04 131
H04W72/12 110
H04L27/26 110
【請求項の数】 20
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021028027
(22)【出願日】2021-02-25
(65)【公開番号】P2021150956
(43)【公開日】2021-09-27
【審査請求日】2021-04-23
(31)【優先権主張番号】62/990725
(32)【優先日】2020-03-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】517114621
【氏名又は名称】華碩電腦股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】▲黄▼ 俊偉
(72)【発明者】
【氏名】李 名哲
【審査官】伊藤 嘉彦
(56)【参考文献】
【文献】特表2019-526995(JP,A)
【文献】特表2019-535215(JP,A)
【文献】Intel Corporation,Summary#4 for AI 7.2.4.2.2 Mode-2 Resource Allocation[online],3GPP TSG RAN WG1 #99 R1-1913569,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_99/Docs/R1-1913569.zip>,2019年11月25日,pp.1-22
【文献】Intel Corporation,Outcome of email thread [100e-NR-5G_V2X_NRSL-RA_Mode2-03][online],3GPP TSG RAN WG1 #100-e R1-2001346,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_100_e/Docs/R1-2001346.zip>,2020年03月05日
【文献】ASUSTeK,Remaining issue for Mode 2 resource allocation in NR V2X[online],3GPP TSG RAN WG1 #100-e R1-2000996,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_100_e/Docs/R1-2000996.zip>,2020年02月14日
【文献】Intel Corporation,Sidelink enhancements to support V2V traffic with smaller periodicity[online],3GPP TSG-RAN WG1#86bis R1-1609462,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_86b/Docs/R1-1609462.zip>,2016年10月01日
【文献】ASUSTeK,Remaining issues for Mode 2 resource allocation in NR V2X[online],3GPP TSG RAN WG1 #102-e R1-2006864,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_102-e/Docs/R1-2006864.zip>,2020年08月07日
【文献】Moderator (Intel Corporation),Outcome of [101-e-NR-5G_V2X_NRSL-Mode-2-04][online],3GPP TSG RAN WG1 #101-e R1-2004941,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_101-e/Docs/R1-2004941.zip>,2020年06月08日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 27/26
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サイドリンクリソースプールにおいてサイドリンク伝送を実行する第1のデバイスの方法であって、
前記第1のデバイスが、サイドリンクリソースプールの設定を有することであって、前記サイドリンクリソースプールには、異なるTB(Transport Block)に対するリソース予約が有効にされる、ことと、
前記第1のデバイスが、予約期間のリストの設定を有することと、
前記第1のデバイスが、前記予約期間のリストから第1の予約期間を選択または決定することであって、前記選択または決定された第1の予約期間は、第1の予約期間セット内にある、ことと、
前記第1のデバイスが、第1の間隔における第1の整数をランダムに選択することであって、前記第1の間隔は、スケーリング係数および第2の間隔に基づいており、前記スケーリング係数は、前記第1の予約期間セットにおける最大予約期間に基づいて導出され、前記第1の整数は、前記第1の予約期間を有する異なるTBの伝送機会の数を決定するために使用される、ことと、
前記第1のデバイスは、前記数の伝送機会のうちの1つ以上の伝送機会で1つ以上異なるTBに対して1つ以上のサイドリンク伝送を実行することと、を含む方法。
【請求項2】
前記第1のデバイスが、前記予約期間のリストから第2の予約期間を選択または決定することであって、前記第2の予約期間は、第2の予約期間セット内にある、ことと、前記第1のデバイスが、前記第2の間隔における第2の整数をランダムに選択することと、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2の間隔は、第1の整数と第2の整数との間であり、前記第2の間隔は、前記第1の整数と前記第2の整数とを含む、
前記第2の間隔は、前記第1の整数で開始し、前記第2の整数で終了する、
前記第1の整数は5であり、前記第2の整数は15である、および/または
前記第2の間隔は、[5,15]である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の間隔は、前記第2の間隔に前記スケーリング係数を掛けたものを介して導出され、
前記スケーリング係数および前記第2の間隔に基づく前記第1の間隔は、前記第2の間隔に前記スケーリング係数を掛けたものを介して決定または導出される、
前記スケーリング係数および前記第2の間隔に基づく前記第1の間隔は、前記第2の間隔に前記スケーリング係数を掛けたものを介して導出された間隔と等しい、
前記第1の間隔は、前記第1の整数に前記スケーリング係数を掛けたものと第2の整数に前記スケーリング係数を掛けたものとの間であり、前記第1の間隔は、前記第1の整数に前記スケーリング係数を掛けたものおよび前記第2の整数に前記スケーリング係数を掛けたものを含む、
前記第1の間隔は、前記第1の整数に前記スケーリング係数を掛けたものから開始し、前記第2の整数に前記スケーリング係数を掛けたもので終了する、および/または
前記第1の間隔は、[前記スケーリング係数*5,前記スケーリング係数*15]である、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のデバイスが、カウンタを前記第1の整数に設定すること、および/または
前記カウンタの値がゼロでないときに、前記第1のデバイスが、前記数の伝送機会のうち1つの伝送機会で1つのTBに対して1つのサイドリンク伝送を少なくとも実行することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記スケーリング係数は、セイル演算を伴って、前記第1の予約期間セットにおいて、値が前記最大予約期間で割られたものとする、および/または
前記値は、100である、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第1の予約期間セットは、1:1:20からの予約期間を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記第2の予約期間セットは、100:100:1000からの予約期間を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項9】
前記第1の予約期間は、前記第1の予約期間セットにおける前記最大予約期間ではない、および/または
前記スケーリング係数は、前記第1の予約期間が前記第1の予約期間セットにおける前記最大予約期間でないときに、前記第1の予約期間の値に基づいて導出されない、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
サイドリンクリソースプールにおいてサイドリンク伝送を実行する第1のデバイスの方法であって、
前記第1のデバイスが、サイドリンクリソースプールの設定を有することであって、前記サイドリンクリソースプールには、異なるトランスポートブロック(TB)に対するリソース予約が有効にされる、ことと、
前記第1のデバイスが、予約期間のリストの設定を有することと、
前記第1のデバイスが、前記予約期間のリストから第1の予約期間を選択または決定することと、
前記第1のデバイスが、第1の間隔おける第1の整数をランダムに選択することであって、前記第1の間隔は、スケーリング係数および第2の間隔に基づいており、前記スケーリング係数は、前記第1の予約期間の値とは異なる第3の値に基づいて導出され、前記第1の整数は、前記第1の予約期間を有する異なるTBの伝送機会の数を決定するために使用される、ことと、
前記第1のデバイスが、前記数の伝送機会のうちの1つ以上の伝送機会で1つ以上異なるTBに対して1つ以上のサイドリンク伝送を実行することと、を含む方法。
【請求項11】
前記第1の予約期間は、1:1:19からの予約期間のうちの任意の1つである、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第1の予約期間は、第1の予約期間セット内であり、前記第1の予約期間セットは、前記第3の値を有する予約期間を含む、および/または
前記第1の予約期間セットは、1:1:20からの予約期間を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記第1のデバイスが、前記予約期間のリストから第2の予約期間を選択または決定することであって、前記第2の予約期間は、100:100:1000からの予約期間のうちの任意の1つである、ことと、
前記第1のデバイスが、前記第2の間隔における第2の整数をランダムに選択することと、をさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記第2の間隔は、第1の整数と第2の整数との間とすることができ、前記第2の間隔は、前記第1の整数と前記第2の整数とを含む、
前記第2の間隔は、前記第1の整数で開始し、前記第2の整数で終了する、
前記第1の整数は5とし、前記第2の整数は15とする、および/または
前記第2の間隔は、[5,15]である、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
前記第1の間隔は、前記第2の間隔に前記スケーリング係数を掛けたものを介して導出される、
前記スケーリング係数および前記第2の間隔に基づく前記第1の間隔は、前記第2の間隔に前記スケーリング係数を掛けたものを介して決定または導出される、
前記スケーリング係数および前記第2の間隔に基づく前記第1の間隔は、前記第2の間隔に前記スケーリング係数を掛けたものを介した導出間隔と等しい、
前記第1の間隔は、前記第1の整数に前記スケーリング係数を掛けたものと第2の整数に前記スケーリング係数を掛けたものとの間であり、前記第1の間隔は、前記第1の整数に前記スケーリング係数を掛けたものおよび前記第2の整数に前記スケーリング係数を掛けたものを含む、
前記第1の間隔は、前記第1の整数に前記スケーリング係数を掛けたものから開始し、前記第2の整数に前記スケーリング係数を掛けたもので終了する、および/または
前記第1の間隔は、[スケーリング係数*5、スケーリング係数*15]である、請求項10に記載の方法。
【請求項16】
前記第1のデバイスは、カウンタを前記第1の整数に設定すること、および/または
前記カウンタの値がゼロでない場合、前記第1のデバイスは、前記数の伝送機会のうちの1つの伝送機会で1つのTBに対して1つのサイドリンク伝送を少なくとも実行することをさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項17】
前記スケーリング係数は、セイル演算を伴って、値が前記第3の値で割られたものとする、
前記スケーリング係数は、前記第1の予約期間の値に基づいて導出されない、および/または
前記値は100であり、前記第3の値は20であり、および/または前記第3の値は固定値である、請求項10に記載の方法。
【請求項18】
前記第1の予約期間は、第1の予約期間セットにおける最大予約期間ではない、および/または
前記スケーリング係数は、前記第1の予約期間が前記第1の予約期間セットにおける前記最大予約期間でないときに、前記第1の予約期間の値に基づいて導出されない、請求項12に記載の方法。
【請求項19】
サイドリンクリソースプールにおいてサイドリンク伝送を実行するための第1のデバイスであって、
制御回路と、
前記制御回路に設けられたプロセッサと、
前記制御回路内に設置され、前記プロセッサに動作可能に結合されたメモリと、を含み、
前記プロセッサは、前記メモリに記憶されたプログラムコードを実行して、
サイドリンクリソースプールの設定を有することであって、前記サイドリンクリソースプールには、異なるTB(Transport Block)に対するリソース予約が有効にされる、ことと、
予約期間のリストの設定を有することと、
前記予約期間のリストから第1の予約期間を選択または決定することであって、前記選択または決定された第1の予約期間は、第1の予約期間セット内にある、ことと、
第1の間隔における第1の整数をランダムに選択することであって、前記第1の間隔は、スケーリング係数および第2の間隔に基づいており、前記スケーリング係数は、前記第1の予約期間セットにおける最大予約期間に基づいて導出され、前記第1の整数は、前記第1の予約期間を有する異なるTBの伝送機会の数を決定するために使用される、ことと、
前記数の伝送機会のうちの1つ以上の伝送機会で1つ以上異なるTBに対して1つ以上のサイドリンク伝送を実行することと、を行うように構成されている、第1のデバイス。
【請求項20】
前記プロセッサは、前記メモリに記憶されたプログラムコードを実行して、
前記予約期間のリストから第2の予約期間を選択または決定することであって、前記第2の予約期間は、第2の予約期間セット内にある、ことと、前記第2の間隔における第2の整数をランダムに選択することと、をさらに行うように構成されている、請求項19に記載の第1のデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2020年3月17日に出願された米国仮特許出願第62/990,725号の利益を主張し、その全開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、一般に、無線通信ネットワークに関し、より詳細には、無線通信システムにおけるデバイス・ツー・デバイスサイドリンクリソース選択のための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0003】
移動体通信デバイスとの大量データの通信に対する要求が急速に高まる中、従来の移動体音声通信ネットワークは、インターネットプロトコル(IP)データパケットをやり取りするネットワークへと発展している。そのようなIPデータパケット通信は、移動体通信デバイスのユーザに、ボイスオーバIP、マルチメディア、マルチキャスト、およびオンデマンド通信サービスを提供可能である。
【0004】
例示的なネットワーク構造は、発展型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)である。E-UTRANシステムは、上記のボイスオーバIPおよびマルチメディアサービスを実現するために、高いデータスループットを提供可能である。現在、次世代(例えば、5G)の新しい無線技術が3GPP標準化機構によって論じられている。このため、現行の3GPP標準内容に対する変更が現在提出され、3GPP標準の発展および確定に向けて検討されている。
【発明の概要】
【0005】
サイドリンクリソースプールにおいてサイドリンク伝送を実行するための第1のデバイスの観点から、方法およびデバイスが開示される。一実施形態では、第1のデバイスが、サイドリンクリソースプールの設定を有し、サイドリンクリソースプールには、異なるTB(Transport Block)に対するリソース予約が有効にされる。また、第1のデバイスが、予約期間のリストの設定を有する。さらに、第1のデバイスが、予約期間のリストから第1の予約期間を選択または決定し、選択または決定された第1の予約期間は、第1の予約期間セット内にある。追加的に、第1のデバイスが、第1の間隔において第1の整数をランダムに選択し、第1の間隔は、スケーリング係数および第2の間隔に基づいており、スケーリング係数は、第1の予約期間セットにおける最大予約期間に基づいて導出され、第1の整数は、第1の予約期間を有する異なるTBの伝送機会の数を示す。さらに、第1のデバイスが、その数の伝送機会からの1つの伝送機会で1つのTBのサイドリンク伝送を実行する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】1つの例示的な実施形態による、無線通信システムの図を示す。
図2】1つの例示的な実施形態による、送信機システム(アクセスネットワークとしても知られる)および受信機システム(ユーザ機器またはUEとしても知られる)のブロック図である。
図3】1つの例示的な実施形態による、通信システムの機能ブロック図である。
図4】1つの例示的な実施形態による、図3のプログラムコードの機能ブロック図である。
図5】3GPP TS 36.213 V15.4.0の表14.2-2の複製である。
図6】3GPP TS 36.213 V15.4.0の表14.2.1-114.2-2の複製である。
図7】3GPP TS 36.213 V15.4.0の表14.2.1-2の複製である。
図8】1つの例示的な実施形態による図である。
図9】1つの例示的な実施形態による表である。
図10】1つの例示的な実施形態による図である。
図11】1つの例示的な実施形態による表である。
図12】1つの例示的な実施形態による図である。
図13】1つの例示的な実施形態による図である。
図14】1つの例示的な実施形態によるフローチャートである。
図15】1つの例示的な実施形態によるフローチャートである。
図16】1つの例示的な実施形態によるフローチャートである。
図17】1つの例示的な実施形態によるフローチャートである。
図18】1つの例示的な実施形態によるフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下に説明する例示的な無線通信システムおよびデバイスは、無線通信システムを採用し、ブロードキャストサービスをサポートする。無線通信システムは、音声、データ等の様々なタイプの通信を提供するように広く展開されている。これらのシステムが、符号分割多元接続(CDMA)、時間分割多元接続(TDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、3GPP LTE(Long Term Evolution)無線アクセス、3GPP LTE-AもしくはLTE-Advanced(Long Term Evolution Advanced)、3GPP2 UMB(Ultra Mobile Broadband)、WiMax、3GPP NR(New Radio)、またはその他何らかの変調技術に基づいてもよい。
【0008】
特に、以下に説明する例示的な無線通信システムおよびデバイスが、本明細書において3GPPと呼ばれる「第3世代パートナーシッププロジェクト」という名称のコンソーシアムにより提示される標準などの1つ以上の標準をサポートするように設計されてもよく、その標準は、TS 36.321 V15.4.0 (2018-12), “E-UTRA; Medium Access Control (MAC) protocol specification (Release 15)”; TS 36.213 V15.4.0 (2018-12), “E-UTRA; Physical layer procedures (Release 15)”; TS 36.212 V15.4.0 (2018-12), “E-UTRA); Physical layer; Multiplexing and channel coding (Release 15)”; TS 36.211 V15.4.0 (2018-12), “E-UTRA); Physical layer; Physical channels and modulation (Release 15)”; TS 36.214 V15.3.0 (2018-09), “E-UTRA); Physical layer; Measurements (Release 15)”; RP-182111, “Revised SID: Study on NR V2X”, LG Electronics; R1-1913680, “Introduction of V2X in NR”, Samsung; R1-1913643, “Introduction of NR V2X”, Nokia; R1-1913601, “Summary of RAN1 Agreements/Working assumptions in WI 5G V2X with NR sidelink”, LG Electronics; R1-1913642, “Introduction of 5G V2X sidelink features into TS 38.212”, Huawei; Running CR to TS 38.331 for 5G V2X with NR sidelink_v11, Huawei; Draft Report of 3GPP TSG RAN WG1 #100-e v0.1.1; および R1-2000566, “Remaining details on mode-2 resource allocation”, Futureweiを含む。上記に挙げた標準および文書は、参照によりその全体が本明細書に明示的に組み込まれる。
【0009】
図1は、本発明の一実施形態に係る多重アクセス無線通信システムを示している。アクセスネットワーク100(AN)は、複数のアンテナグループを含み、あるグループは104および106を含み、別のグループは108および110を含み、また別のグループは112および114を含む。図1においては、各アンテナグループに対して、アンテナが2つしか示されていないが、より多くのあるいはより少ないアンテナが各アンテナグループに利用されてよい。アクセス端末116(AT)は、アンテナ112および114と通信しており、アンテナ112および114は、順方向リンク120を介して情報をアクセス端末116に送信すると共に、逆方向リンク118を介して情報をアクセス端末116から受信している。アクセス端末(AT)122は、アンテナ106および108と通信しており、アンテナ106および108は、順方向リンク126を介して情報をアクセス端末(AT)122に送信すると共に、逆方向リンク124を介して情報をアクセス端末(AT)122から受信している。FDDシステムにおいては、通信リンク118、120、124、および126は通信に異なる周波数を使用してよい。例えば、順方向リンク120では、逆方向リンク118によって使用される周波数とは異なる周波数を使用してよい。
【0010】
アンテナの各グループおよび/またはアンテナが通信するように設計されたエリアは、アクセスネットワークのセクターと称することが多い。本実施形態において、アンテナグループはそれぞれ、アクセスネットワーク100によってカバーされるエリアのセクターにおいて、アクセス端末と通信するように設計されている。
【0011】
順方向リンク120および126を介した通信において、アクセスネットワーク100の送信アンテナは、異なるアクセス端末116および122に対する順方向リンクの信号対雑音比を改善するために、ビームフォーミングを利用してよい。また、カバレッジにランダムに分散したアクセス端末への送信にビームフォーミングを使用するアクセスネットワークは、1つのアンテナからすべてのそのアクセス端末に送信を行うアクセスネットワークよりも、隣接セルのアクセス端末への干渉が少ない。
【0012】
アクセスネットワーク(AN)は、端末と通信するのに使用される固定局または基地局でよく、アクセスポイント、ノードB、基地局、拡張型基地局、進化型ノードB(eNB)、またはその他何らかの専門用語で呼ばれることもある。アクセス端末(AT)は、ユーザ機器(UE)、無線通信デバイス、端末、アクセス端末、またはその他何らかの専門用語で呼ばれることもある。
【0013】
図2は、MIMOシステム200における送信機システム210(アクセスネットワークとしても知られている)および受信機システム250(アクセス端末(AT)またはユーザ機器(UE)としても知られている)の実施形態の簡易ブロック図である。送信機システム210では、多くのデータストリームのトラフィックデータがデータ源212から送信(TX)データプロセッサ214に提供される。
【0014】
一実施形態において、各データストリームは、それぞれの送信アンテナを介して送信される。TXデータプロセッサ214は、データストリームに対して選択された特定の符号化方式に基づいて、各データストリームについてのトラフィックデータをフォーマット、符号化、およびインターリーブして、符号化データを提供する。
【0015】
各データストリームについての符号化データを、OFDM技術を使用してパイロットデータと多重化してよい。パイロットデータは、代表的には、既知の様態で処理される既知のデータパターンであり、受信機システムでチャネル応答を推定するのに使用されてよい。そして、各データストリームについての多重化パイロットおよび符号化データは、データストリームに対して選択された特定の変調方式(例えば、BPSK、QPSK、M-PSK、またはM-QAM)に基づいて変調(すなわち、シンボルマッピング)されて、変調シンボルを提供する。各データストリームについてのデータレート、符号化、および変調は、プロセッサ230により実行される命令によって決定されてよい。
【0016】
そして、すべてのデータストリームについての変調シンボルはTX MIMOプロセッサ220に与えられ、これが(例えば、OFDMの場合に)変調シンボルをさらに処理してよい。そして、TX MIMOプロセッサ220は、N個の変調シンボルストリームをN個の送信機(TMTR)222a~222tに提供する。特定の実施形態において、TX MIMOプロセッサ220は、ビームフォーミング加重をデータストリームのシンボルおよびシンボルが送信されているアンテナに適用する。
【0017】
各送信機222は、各シンボルストリームを受信および処理して1つ以上のアナログ信号を提供し、さらに、アナログ信号を調節(例えば、増幅、フィルタリング、およびアップコンバート)して、MIMOチャネルを介した送信に適した変調信号を提供する。そして、送信機222a~222tからのN個の変調信号がそれぞれ、N個のアンテナ224a~224tから送信される。
【0018】
受信機システム250においては、送信された変調信号はN個のアンテナ252a~252rによって受信され、各アンテナ252からの受信信号は、各受信機(RCVR)254a~254rに提供される。各受信機254は、それぞれの受信信号を調節(例えば、フィルタリング、増幅、およびダウンコンバート)して、調節された信号をディジタル化してサンプルを与え、さらに、これらのサンプルを処理して対応する「受信」シンボルストリームを提供する。
【0019】
そして、RXデータプロセッサ260は、特定の受信機処理技術に基づいて、N個の受信機254からのN個の受信シンボルストリームを受信および処理して、N個の「検出」シンボルストリームを提供する。そして、RXデータプロセッサ260は、各検出シンボルストリームを復調、デインターリーブ、および復号して、データストリームについてのトラフィックデータを復元する。RXデータプロセッサ260による処理は、送信機システム210でのTX MIMOプロセッサ220およびTXデータプロセッサ214により実行される処理と相補的である。
【0020】
プロセッサ270は、どのプリコーディングマトリクス(後述)使用するかを定期的に決定する。プロセッサ270は、マトリクス指標部およびランク値部を含む逆方向リンクメッセージを構築する。
【0021】
逆方向リンクメッセージは、通信リンクおよび/または受信データストリームに関する様々なタイプの情報を含んでよい。そして、逆方向リンクメッセージは、データ源236からの多くのデータストリームについてのトラフィックデータも受信するTXデータプロセッサ238により処理され、変調器280により変調され、送信機254a~254rにより調節され、送信機システム210に送り戻される。
【0022】
送信機システム210では、受信機システム250からの変調信号がアンテナ224により受信され、受信機222により調節され、復調器240により復調され、RXデータプロセッサ242により処理されて、受信機システム250により送信された逆方向リンクメッセージを抽出する。そして、プロセッサ230は、ビームフォーミング加重を決定するのにどのプリコーディングマトリクスを使用するかを決定し、そして、抽出されたメッセージを処理する。
【0023】
図3を参照すると、この図は、本発明の一実施形態による通信デバイスの代替的な簡易機能ブロック図を示している。図3に示されるように、無線通信システムにおける通信デバイスは、図1のUE(若しくはAT)116および122または図1の基地局(若しくはAN)100を実現するのに利用可能であり、無線通信システムは、好ましくはNRシステムである。通信デバイスは、入力デバイス302、出力デバイス304、制御回路306、中央演算処理装置(CPU)308、メモリ310、プログラムコード312、およびトランシーバ314を含んでよい。制御回路306は、CPU308を介してメモリ310内のプログラムコード312を実行することにより、通信デバイスの動作を制御する。通信デバイス300は、キーボード、キーパッド等の入力デバイス302を介してユーザにより入力された信号を受信することができ、モニタ、スピーカ等の出力デバイス304を介して画像および音声を出力することができる。トランシーバ314は、無線信号を受信および送信するのに使用され、受信信号を制御回路306に伝達すると共に、制御回路306により生成された信号を無線で出力する。無線通信システムにおける通信デバイス300は、図1のAN100を実現するのにも利用可能である。
【0024】
図4は、本発明の一実施形態による図3に示すプログラムコード312の簡易ブロック図である。本実施形態において、プログラムコード312は、アプリケーションレイヤ400、レイヤ3部402、およびレイヤ2部404を含み、レイヤ1部406に結合されている。レイヤ3部402は一般的に、無線リソース制御を実行する。レイヤ2部404は一般的に、リンク制御を実行する。レイヤ1部406は一般的に、物理的接続を実行する。
【0025】
3GPP TS 36.321は、LTE/LTE-AにおけるV2X(Vehicle-to-Everyting)伝送のためのリソース選択手順を以下のように規定している。
[外1]
【0026】
3GPP TS 36.213は、LTE/LTE-AにおけるV2X伝送のためのUE手順を以下のように規定している。V2X伝送は、以下で説明するように、サイドリンク伝送モード3またはサイドリンク伝送モード4として実行される。
[外2]
[3GPP TS 36.213 V15.4.0の表14.2-2、「PDCCH/EPDCCH configured by SL-V-RNTI or SL-SPS-V-RNTI」と題するものを図5として複製]
[外3]
[3GPP TS 36.213 V15.4.0の表14.2.1-114.2-2、「Mapping of DCI format 5A offset field to indicated value m」と題するものを図6として複製]
[3GPP TS 36.213 V15.4.0の表14.2.1-2、「Determination of the Resource reservation field in SCI format 1」と題するものを図7として複製]
[外4]
【0027】
3GPP TS 36.214は、LTE/LTE-Aにおけるサイドリンク伝送のためのいくつかの測定について以下のように規定している。
[外5]
【0028】
3GPP TS 36.212は、LTE/LTE-Aにおける下りリンク共有チャネルおよび下りリンク制御情報のためのCRCアタッチメントを以下に示すように規定している。下りリンク共有チャネルおよび下りリンク制御情報は、ネットワークノードとUEと間の通信、すなわちUuリンクのためのものである。サイドリンク共有チャネルおよびサイドリンク制御情報は、UE間の通信、すなわちPC5リンクまたはサイドリンクのためのものである。
[外6]
【0029】
3GPP TS 36.211は、LTE/LTE-Aにおける物理サイドリンク共有チャネルと物理サイドリンク制御チャネルのための生成を以下のように規定している。物理サイドリンク共有チャネルおよび物理サイドリンク制御チャネルは、デバイス間の通信、すなわち、PC5リンクまたはデバイス・ツー・デバイスリンクのためのものである。物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)は、サイドリンク共有チャネル(SL-SCH)のためのデータ/トランスポートブロックを送達する。物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)はサイドリンク制御情報(SCI)を送達する。
[外7]
【0030】
3GPP RP-182111は、NR V2Xに関する研究項目の正当性及び目的を以下のように規定している。
[外8]
【0031】
3GPP R1-1913680は、以下を述べている。
[外9]
【0032】
3GPP R1-1913643は、以下を述べている。
[外10]
【0033】
3GPP R1-1913601は、以下を述べている。
[外11]
【0034】
3GPP R1-1913642は、以下を述べている。
[外12]
【0035】
(Huaweiによる)NR sidelink_v11を有する5G V2XのためのTS 38.331へのRunnning CRは、以下を述べている。
[外13]
【0036】
3GPP TSG RAN WG1 #100-e v0.1.1のDraft Reportは、以下を述べている。
[外14]
【0037】
3GPP R1-2000566は、以下を述べている。
[外15]
【0038】
以下の用語の1つ以上を今後使用することがある。
BS:1つ以上のセルに関連付けられた1つ以上のTRPを制御するために使用される、NR内のネットワーク中央ユニットまたはネットワークノードである。BSとTRPとの間の通信は、フロントホールを介して行われる。BSは、中央ユニット(CU)、eNB、gNB、またはNodeBとも呼ばれ得る。
セル:セルは、1つ以上の関連TRPから構成される。すなわち、セルのカバレッジは、すべての関連TRPのカバレッジから構成される。1つのセルは、1つのBSによって制御される。セルはTRP群(TRPG)とも呼ばれ得る。
NR-PDCCH:チャネルは、UEとネットワーク側との間の通信を制御するために使用される下りリンク制御信号を搬送する。ネットワークは、設定された制御リソースセット(CORESET)上でNR-PDCCHをUEに送信する。
【0039】
ネットワーク側に対する以下の仮定の1つ以上を今後使用することがある。
同じセル内のTRPの下りリンクタイミングが同期される。
ネットワーク側のRRC層はBS内にある。
【0040】
UE側に対する以下の仮定の1つ以上を今後使用することがある。
少なくとも2つのUE(RRC)状態、すなわち、接続状態(またはアクティブ状態と呼ばれる)と非接続状態(または非アクティブ状態もしくはアイドル状態と呼ばれる)がある。非アクティブ状態は、追加の状態であってもよく、接続状態または非接続状態に属していてもよい。
【0041】
NR Rel-16では、SCIによる別のTBのためのリソース予約は、サイドリンクリソースプールにおいて有効または非有効で(事前)設定されているか、または設定されていない可能性がある。RAN1#99meetingでは、サイドリンクリソースプールにこのような予約が有効で設定されているときに、サイドリンクリソースプールに(予約)期間値のセットが設定されていることが合意されている。可能な(予約)期間は、100ms、200ms、300ms、...、1000ms、および0msとすることができる。サイドリンクリソースプールにおけるSCIのリソース予約期間フィールドは、(将来の)リソース予約のためのどの期間値であるか示すことができる。期間値のセットのサイズは、1~16とすることができる。
【0042】
現在の3GPP TS 38.212仕様に基づき、リソース予約期間フィールドのビットサイズは
【数1】
ビットとすることができる。NreservPeriodは、期間値のセットのサイズ、例えば、期間値のセットのエントリ数または期間値のセットのカーディナリティを意味してもよい。追加的に、一部のサービスの待ち時間要件を満たすために、RAN1#100emeetingは、短い(予約)期間1ms、2ms、3ms、...99ms(例えば、100ms未満および0msより大きい)をサポートすることに同意した。デバイスがリソース(再)識別および/またはリソース(再)選択のためにトリガされるときに、デバイスは、リソースのセットを識別し、および/またはセットの中から1つ以上のリソースを選択する。1つ以上のリソースが同じTBまたは異なるTB伝送に使用される。言い換えれば、異なるTB伝送は、SCIにおけるリソース予約期間フィールドを介して、デバイスが異なるTBに対するリソースを示すことを示唆することがある。
【0043】
他方のデバイスがデバイスからSCIを受信したときに、他方のデバイスは、その選択ウィンドウにおいてSCIによって示された、または予約された1つ以上のリソースを除外してもよい。選択ウィンドウサイズはT2-T1であり、および/またはT1の値は0≦T1≦Tproc、1またはTproc、1≦T1≦4であり、および/またはT2の値は20≦T2≦100である。100ms以上の予約周期では、他のデバイスがデバイスの予約済みリソースを除外してもよいことがある。なぜなら、他のデバイスの選択ウィンドウにおいて、デバイスによって予約されるリソースが最大でも1つであるためである。100ms未満(例えば1~99ms)の可能な予約期間である場合、選択ウィンドウにおいて複数の予約済みリソース(スパン)があると仮定することも可能なやり方である。言い換えれば、他のデバイスは、SCIからリソースを除外する数をスケーリングすること実行してもよい(SCIが予約期間は1~99msであると示している場合)。例えば、値20msを有する予約期間を示すSCIの場合、他のデバイスは、セットを生成するために100/20=5(周期)リソースを除外してもよい。しかし、いくつかの予約期間(特に1~9ms)の場合、他のデバイスがサイドリンク伝送のためにリソースを選択することが困難であることがある高密度のリソース除外を引き起こすことがある。セットが1回の反復で生成されない場合、追加の反復のためにRSRPしきい値(緩和しきい値)を増加させると、選択のためのセットにおける候補リソースを増やすことができる。その結果、セット内のリソース、またはセットから選択したリソースは、そのリソースにおいて干渉を引き起こしたり、干渉したりすることがある。したがって、SCIがいくつかの予約周期(特に1~9ms)を示す場合、リソース(再)識別および/またはリソース除外および/またはリソース(再)選択をどのように実行するかを解決する必要があり得る。
【0044】
第一の概念
【0045】
本発明の1つの一般的な概念は、第1の予約期間のセットの各期間値に対して、第2の予約期間のセットの期間値とは異なるリソース除外および/またはリソース(再)選択スキームが実行されるということである。異なるリソース除外および/またはリソース(再)選択スキームは、異なる数の除外リソースおよび/または異なる位置の除外リソースおよび/または異なる数のリソース(再)選択とすることができる。異なるリソース除外スキームは、(SCIによって予約されたリソースの中から)異なる(測定または導出された)RSRPしきい値に関連付けられたリソースの位置とすることができる。第1の予約期間のセットに対して、除外され得るリソースの数量は、第1の数に基づいて導出される。第2の予約期間のセットに対して、除外され得るリソースの数量は、第2の数に基づいて導出される。第1の数は、第2の数とは異なることができる。一実施形態では、第2の数は、0または1とすることができる。第1の数は、1より大きくすることができる。代替的には、第2の数は、1より大きくすることができる。第1の数は、1より大きくすることができる。
【0046】
方法a
【0047】
第1の数は、第2の数を導出するためのTscal_2とは異なるTscal_1から導出することができる。一実施形態では、予約期間の第1のセットにおける各期間値に対して、第1の数はTscal_1から導出することができる。第1の数は、Tscal_1および関連予約期間値、例えばTscal_1/関連予約期間値のセイル値またはフロア値に基づいて導出することができる。予約期間の第2のセットにおける各期間値に対して、第2の数はTscal_2から導出することができる。第2の数は、Tscal_2および関連予約期間値、例えばTscal_2/関連予約期間値のセイル値またはフロア値に基づいて導出することができる。
【0048】
より具体的には、スケーリング持続時間(例えばTscal)は、関連予約期間値に基づいて決定されてもよい。一実施形態では、第2の数は、第1の数の上限であってもよい。第1の数は、第3の数の下限値を有してもよい。第1の数は、min(ceil(Tscal_1/予約期間の第1のセットにおける期間),第3の数)またはmax(ceil(Tscal_1/予約期間の第1のセットにおける期間),第3の数)とすることができる。第1の数は、min(floor(Tscal_1/予約期間の第1のセットにおける期間),第3の数)またはmax(floor(Tscal_1/予約期間の第1のセットにおける期間),第3の数)とすることができる。
【0049】
1つの実施形態において、Tscal_1は、第1の数を導出するために使用することができる。Tscal_2は、第2の数を導出するために使用することができる。Tscal_2は、100msとすることができる。Tscal_2は、標準で指定するか、または上位レイヤシグナリングで(事前)設定することができる。Tscal_2はまた、サイドリンクリソースプールに関連付けられて(事前に)設定されているか、またはSCIにおけるリソース予約期間フィールドによって示すことができる。
【0050】
リソース予約期間フィールドの各コードポイントまたは1つのコードポイントが、予約期間のリストの1つのエントリに関連付けられ得る。。予約期間のリストの各エントリまたは1つのエントリは、予約期間(例えば、0、1~99、100:100:1000ms)および/または予約期間に対する第1の数を示してもよい。一実施形態では、異なる予約期間に対する第1の数は、異なるものと同じとすることができる。予約期間の第1のセットにおける異なる予約期間に対するスケーリング持続時間(例えば、Tscal_1)は、異なるものと同じとすることができる。
【0051】
予約期間のリストのエントリが第1の数を示すかどうかは、予約期間が、予約期間の第1のセット内にあるか、またはこれに属するかにどうかに基づいて決定してもよい。予約期間の第2のセットにおける期間に対して、その期間を示すエントリは、第1の数を含まないことがあるか、または含まない。予約期間の第1のセットにおける期間に対して、その期間を示すエントリは、第1の数を含んでもよい。言い換えると、SCI内の予約期間フィールドがそのエントリを示すときに、第1の数が提供され得る。
【0052】
代替的には、予約期間のリストのエントリが第1の数の使用を示すかどうかは、予約期間が、予約期間の第1のセット内にあるか、または属するかどうかに基づいて決定してもよい。予約期間の第2のセットにおける期間に対して、その期間を示すエントリは、第1の数の使用を示しても示さないことがあるか、または示さない。代替的には、予約期間のリストのエントリは、第1の数を使用するかどうかを示してもよい。
【0053】
代替的および/または追加的に、予約期間のリストの各エントリまたは1つのエントリは、予約期間(例えば、0、1~99、100:100:1000ms)および/またはスケーリング持続時間(例えば、Tscal)を示す。代替的および/または追加的に、予約期間のリストの各エントリまたは1つのエントリは、予約期間(例えば、0、1~99、100:100:1000ms)および/またはTscal_1を示す。
【0054】
予約期間のリストのエントリがTscal_1を示すかどうかは、予約期間が予約期間の第1のセット内にあるか、またはこれに属するかどうかに基づいて決定してもよい。予約期間の第2のセットにおける期間に対して、その期間を示すエントリは、Tscal_1を含まないことがあるか、または含まない。予約期間の第1のセットにおける期間に対して、その期間を示すエントリは、Tscal_1を含んでもよい。言い換えると、SCIにおける予約期間フィールドがそのエントリを示すときに、Tscal_1を提供することができる。
【0055】
1つの実施形態において、第1の数は、SCIによって明示的に示されてもよい。第1の数はまた、SCIにおけるリソース予約期間フィールドによって示してもよい。第1の数は、予約期間の第1のセットに属するか、またはその中にある予約期間を示すリストのエントリに関連付けてもよい。予約期間の第1のセットにおける各期間に対する第1の数は、異なっていても同じであってもよい。予約期間の第1のセットにおける各期間に対する第1の数は、事前定義することができる。
【0056】
一実施形態では、第3の数は、標準で指定するか、または上位レイヤシグナリングで(事前)設定することができる。第3の数は、予約期間の第1のセットにおける期間に対するリソースを除外した将来の(最大)数に使用することができる。言い換えると、予約期間の第2のセットにおける期間に対して、そのような数を指定したり(事前に)設定したりしないことがある。。第3の数は、サイドリンクリソースプールのCBRに関連付けられてもよい。リストは、サイドリンクリソースプールに関連付けられて(事前)設定されてもよい。
【0057】
一実施形態では、Tscal_1は、サイドリンクリソースプールに関連付けられて(事前)設定されてもよい。Tscal_1は、SCIによって明示的に示されてもよい。Tscal_1は、SCIにおけるリソース予約期間フィールドによって示されてもよい。Tscal_1は、標準で指定するか、または上位レイヤシグナリングで(事前)設定することができる。Tscal_1は、予約期間の第1のセットに属するか、その中にある予約期間を示すリストのエントリに関連付けられてもよい。
【0058】
予約期間がSCIにおいてリソース予約期間フィールドによって示され、第1の予約期間セットに属する場合、関連するTscal_1は、少なくとも予約期間値およびT3に基づいて導出または決定することができる。予約期間がSCIにおいてリソース予約期間フィールドによって示され、第1の予約期間セットに属する場合、関連するTscal_1の導出は少なくとも予約期間値およびT3の加算を含んでもよい。
【0059】
上位レイヤシグナリングは、PC5-RRCシグナリングとすることができる。例えば、図8に示すように、デバイスは、スロットtm(n-T0~n-Tp,0-1)においてSCIを受信することができ、SCIは、(異なるTBのために)リソースを予約するための予約期間を示すことができる。デバイスは、スロットnにおいて、リソース(再)識別および/またはリソース(再)選択を行うようにトリガされ得る。SCIは、サブチャネルに対する周波数リソース割り当てを示すことができる。予約期間は、第1の予約期間セット内であってもよい。予約期間は、PRX=2msと表示される。第1の数は、PRXを割ったTscal_1として、またはSCIによって示されて導出されてもよい。この例では、デバイスは、リソースの識別および/またはリソースの選択を実行するときに、スロットtm+q*PRXと重複する候補リソースをリソース除外するものと考慮してもよい。重複は、スロットtm+q*PRXにおいて同じ周波数リソース割り当てを有するSCIによって示される予約済みリソースと部分的または完全に重複した候補リソースを示唆してもよい。
【0060】
この実施例では、Tscal_1は、Tscal_2,100msと異なることができるか、または異なる。Tscal_1は、20msである。SCIは、図9に図示されるようなものを示すことができる。真ん中の列は予約期間を示し、右の列(第1の予約期間セットにおける期間の場合)は第1の数および/またはTscal_1を示す。第1の予約期間セットにおける2msまたは1msに対するTscal_1および/または第1の数は、同じであるか、または異なることができる。右側の列(第1の予約期間セットにおける期間の場合)は、第1の数および/またはTscal_1を示さなくてもよいし、第2の数および/またはTscal_2を示してもよい。
【0061】
方法b
【0062】
第1の数は、第1のウィンドウから導出することができる。デバイスがスロットnにおいてリソース(再)識別および/またはリソース(再)選択を実行するようにトリガされると仮定すると、第1のウィンドウはn+T1から開始することができる。代替的には、第1のウィンドウは、nから開始することも、nの後から開始することもできる。第1のウィンドウにおける予約期間に関連付けられたある数のリソースは、除外されてもよい。第1のウィンドウのサイズは、T2-T1より小さくすることができる。第1のウィンドウに対する終了スロット、終了シンボルまたは終了スロット境界は、n+T2よりも早くすることができる。予約済みリソースがSCIによって予約されるように導出される場合、デバイスが予約済みリソースが除外されると考慮するかどうかは、予約済みリソースが第1のウィンドウ内にあるかどうかに基づいて、決定することができる。言い換えると、第1のウィンドウにおいて(予約済みリソースの)第1のセットにおいて予約期間を有するSCIによって予約されるように導出された予約済みリソース(のみ)が、予約済みとして導出される。第1のウィンドウよりも外側または後ろの(予約済みリソースの)第1のセットにおける予約期間を有するSCIによって予約されるように導出された予約済みリソースに対して、デバイスは予約されていないと考慮してもよい。(予約済みリソースの)第2のセットにおける予約期間を有するSCIによって予約されるように導出された予約済みリソースに対して、第1のウィンドウは考慮されない。第2の数字は、n+T1~n+T2の選択ウィンドウから導出することができる。
【0063】
リソース予約期間フィールドの各コードポイントまたは1つのコードポイントが、予約期間のリストの1つのエントリに関連付けられ得る。予約期間のリストの各エントリまたは1つのエントリは、予約期間(例えば、0、1~99、100:100:1000ms)および/または予約期間に対する第1のウィンドウのサイズを示すことができる。一実施形態では、異なる予約期間に対する第1の数は、同じまたは異なることができる。第1の予約期間セットの中の異なる予約期間に対する第1のウィンドウのサイズは、同じまたは異なることができる。
【0064】
予約期間リストのエントリが第1のウィンドウのサイズを示しているかどうかは、予約期間が最初の予約期間の中にあるか、またはそれに属しているかどうかによって決定することができる。第2の予約期間セットにおける期間の場合、その期間を示すエントリは、第1のウィンドウのサイズを含んでいなくてもよく、または含まない。第1の予約期間セットにおける期間の場合、その期間を示すエントリは第1のウィンドウのサイズを含んでもよい。言い換えると、SCIにおける予約期間フィールドが当該エントリを示すときに、第1のウィンドウのサイズを提供することができる。
【0065】
代替的には、予約期間のリストのエントリが、第1のウィンドウの考慮/利用を示すかどうかは、予約期間が第1の予約期間セット内にあるか、または属しているかどうかに基づいて決定することができる。第2の予約期間セットにおける予約期間の場合、その期間を示すエントリは、第1のウィンドウの考慮または利用を示さなくてもよいか、または示さない。代替的には、予約期間のリストのエントリは、第1のウィンドウを考慮または使用するかどうかを示してもよい。
【0066】
一実施形態では、リストは、サイドリンクリソースプールに関連付けられるように(事前)設定され得る。第1のウィンドウは、サイドリンクリソースプールに関連付けられるように(事前)設定され得る。第1のウィンドウのサイズまたは第1のウィンドウは、SCIによって明示的に示すことができる。第1のウィンドウのサイズは、SCIにおけるリソース予約期間フィールドによって示すことができる。第1のウィンドウのサイズまたは第1のウィンドウは、標準で指定するか、または上位レイヤのシグナリングによって(事前)設定することができる。第1のウィンドウのサイズまたは第1のウィンドウは、第1の予約期間セットに属するか、またはその中にある期間をリストのエントリに関連付けることができる。
【0067】
予約期間がSCIにおけるリソース予約期間フィールドによって示され、第1の予約期間セットに属するか、またはその中にある場合、関連する第1のウィンドウのサイズは、少なくとも予約期間値およびT3に基づいて導出または決定することができる。予約期間がSCIにおけるリソース予約期間フィールドによって示され、第1の予約期間セットに属するか、またはその中にある場合、関連する第1のウィンドウのサイズの導出は、少なくとも予約期間値およびT3の加算を含んでもよい。
【0068】
上位レイヤシグナリングは、PC5-RRCシグナリングとすることができる。例えば、図10に示すように、デバイスは、スロットtm(n-T0~n-Tp,0 -1)においてSCIを受信することができ、SCIは、(異なるTBに対して)リソースを予約するための予約期間を示すことができる。デバイスは、スロットnにおいて、リソース(再)識別および/またはリソース(再)選択を行うようにトリガされ得る。SCIは、サブチャネルに対する周波数リソース割り当てを示すことができる。予約期間は、第1の予約期間のセット内とすることができる。予約期間は、PRX=2msと表示される。デバイスは、第1のウィンドウに基づいて、Q´-2+1またはQ´として第1の数を導出することができる。この例では、デバイスは、リソースの識別および/またはリソースの選択を実行するときに、スロットtm+q*PRX,q=2,...,Q´と重複する候補リソースをリソースを除外するものとして考慮してもよい。重複は、スロットtm+q*PRX,q=2,...,Q´において同じ周波数リソース割り当てを有するSCIによって示される予約済みリソースと部分的または完全に重複する候補リソースを示唆してもよい。第1のウィンドウの外側のリソースまたはスロット(例えば、第1のウィンドウの終了から開始して、スロットまたはタイミングn+T2まで)については、デバイスはSCIによって予約されている予約済みリソースを考慮しなくてもよい。期間が第2の予約期間セット内にある場合、n+T1~n+T2で第2の数が0または1である、および/または第2の数の決定が第1のウィンドウに基づかなくてもよい。
【0069】
方法c
【0070】
第1の数は、第1のプライオリティおよび第2のプライオリティに基づいて導出することができる。第1のプライオリティは、(受信)SCIに関連付けることができるか、またはこれによって示されるプライオリティである。第2のプライオリティは、デバイスの上位レイヤによって示されるプライオリティに関連付けることができるか、示されるプライオリティとすることができる。第2のプライオリティは、TBから導出または決定されてもよく、これは、リソース(再)識別および/またはリソース(再)選択をトリガする。第2のプライオリティは、TBから導出または決定されてもよく、これは、選択された1つ以上のリソースを介して送信されるか、配信されるだろう。
【0071】
第1のプライオリティの値の範囲は、0~7または1~8とすることができる。第2のプライオリティの値の範囲は、0~7または1~8とすることができる。第1のプライオリティと第2のプライオリティの64の異なるペアがあり得る。第1のプライオリティと第2のプライオリティの各ペアは、第1の数に関連付けられるだろう。第1のプライオリティと第2のプライオリティの各ペアは、第1のプライオリティと第2のプライオリティの異なるペアと同じか、または異なる第1の数に関連付けられ得る。
【0072】
代替的には(例えば、方法aと組み合わせて)、第1のプライオリティと第2のプライオリティの各ペアは、スケーリング持続時間(例えば、Tscal)に関連付けられてもよい。第1のプライオリティと第2のプライオリティの各ペアは、第1のプライオリティと第2のプライオリティの異なるペアと同じか、または異なるスケーリング持続時間(例えば、Tscal)に関連付けられ得る。代替的には、第1のプライオリティと第2のプライオリティの各ペアは、特定のスケーリング持続時間(例えば、Tscal_1)を使用するかどうかに関連付けられ得る。第1のプライオリティと第2のプライオリティの各ペアは、第1のプライオリティと第2のプライオリティの異なるペアと同じか、または異なるスケーリング持続時間(例えば、Tscal_1)の使用に関連付けられ得る。
【0073】
代替的には(例えば、方法bと組み合わせて)、第1のプライオリティと第2のプライオリティのいくつかのペアが、第1のウィンドウに関連付けられてもよい。第1のプライオリティと第1のプライオリティのいくつかのペアの各々は、第1のプライオリティと第2のプライオリティの異なるペアと同じか、または異なるサイズの第1のウィンドウに関連付けられ得る。代替的には、第1のプライオリティと第2のプライオリティの各ペアは、第1のウィンドウを考慮するか使用するかに関連付けられ得る。第1のプライオリティと第2のプライオリティの各ペアは、第1のプライオリティと第2のプライオリティの異なるペアと同じか、または異なる第1のウィンドウの考慮または利用に関連付けられ得る。
【0074】
代替的には、第1の数値は、第1のプライオリティ(のみ)に基づいて導出され得る。第1のプライオリティは、(受信)SCIによって示されるプライオリティと関連付けられるか、またはそのプライオリティとすることができる。第1のプライオリティの値の範囲は、0~7または1~8とすることができる。第1のプライオリティの異なる値は、異なるか、同じ第1の数に関連付けられてもよい。
【0075】
代替的には(例えば、方法aと組み合わせて)、スケーリング持続時間(例えば、Tscal)は、第1のプライオリティ(のみ)に基づいて導出され得る。第1のプライオリティの異なる値は、同じか、または異なるスケーリング時間(例えばTscal)に関連付けられ得る。代替的には、特定のスケーリング持続時間(例えば、Tscal_1)を使用するかどうかは、第1のプライオリティ(のみ)に基づいて導出されるか、または決定され得る。第1のプライオリティの異なる値は、特定のスケーリング持続時間(例えば、Tscal_1)の同じか、または異なる利用に関連付けされ得る。
【0076】
代替的には(例えば、方法bと組み合わせて)、第1のウィンドウは、第1のプライオリティに基づいて(のみ)導出され得る。第1のウィンドウは、第1のプライオリティのいくつかに基づいて導出され得る。第1のプライオリティのいくつかの異なる値が、第1のウィンドウの同じか、または異なるサイズに関連付けられ得る。代替的には、第1のウィンドウを考慮するか使用するかは、第1のプライオリティ(のみ)に基づいて導出され得る。第1のプライオリティの異なる値は、第1のウィンドウの同じか、または異なる考慮または利用に関連付けされ得る。
【0077】
第1のプライオリティと第2のプライオリティの各ペアに関連付けられた第1の数は、上位レイヤシグナリングによって(事前)設定され得る。第1のプライオリティの各値に関連付けられた第1の数は、上位レイヤシグナリングによって(事前)設定され得る。上位レイヤシグナリングは、PC5-RRCシグナリングとすることができる。
【0078】
方法d
【0079】
第1の数(第1のセットにおける期間について)は、その期間の上ステップレベルに対する第1の数に関連付けられるか、それに基づいて決定されるか、またはそれに等しい。上ステップレベルは、第1の予約期間セットにおける期間に対する上ステップレベルの最小値または等値にすることができる。例えば、ステップレベルは10ms毎とすることができる、可能な上ステップレベルは10ms、20ms、30ms、40ms、・・・、または100msとすることができる。1ms~9msの場合、10msは、第1の数を決定するための上ステップレベルとすることができる。10ms予約期間に対する予約済みリソースの数が10である場合、1ms~9msに対する第1の数は10とすることができる。各ステップレベルはTscal_2および/またはTscal_1で割り切れるものとする。言い換えると、Tscal_2および/またはTscal_1は各ステップレベルの整数倍である。可能なステップレベルは、2ms、4ms、5ms、10ms、20ms、25ms、および50msからの任意の組み合わせとすることができる。各ステップレベルは、Tproc,0、Tproc,0+1(サイドリンクリソースプールに関連付けられたSCSを有するスロットの単位)以上とすることができる。各ステップレベルは、4ms以上とすることができる。各ステップレベルは、2ms以上とすることができる。
【0080】
図11は、方法dの例を示す。第1の予約期間セットにおける期間に対して、第1の数は、最も近い上ステップレベルに基づいて導出できる。代替的には、ステップレベルは、第1の予約期間セットにおける各期間の第1の数を導出するために使用され得る。第1の予約期間セットにおける全ての期間は、ステップレベル以下とすることができる。例えば、値10msを有するステップレベルは、第1の予約期間セットにおいて1~10msの期間と関連付けられ得る。言い換えれば、1~10msが第1の予約期間セットにおける全ての可能な要素とすることができる。例えば、値20msを有するステップレベルは、第1の予約期間セットにおいて1~20msの期間と関連付けられ得る。言い換えれば、1~20msは、第1の予約期間セットにおける全ての可能な要素とすることができる。
【0081】
一実施形態では、デバイスの上位レイヤは、同じ確率で、間隔[X,Y]から再選択カウンタに対する値を(ランダムに)選択してもよい。デバイスは、第1の予約期間セットにおいて、期間に対する再選択カウンタの値を選択するときに、デバイスは、間隔[X,Y]に対してスケーリングを実行してもよい。スケーリング間隔は、セイル演算またはフロア演算を伴って、(Tscal_1/ステップ)*[X,Y]または(Tscal_2/ステップ)*[X,Y]とすることができる。
【0082】
一実施形態では、再選択カウンタは、期間に基づいてデバイスが予約できる予約済みリソースの数に対するカウントに使用することができる。再選択カウンタは、その期間に基づいてデバイスが予約または使用できる異なるTBの伝送機会の数に対するカウントに使用することができる。ステップは、第1の予約期間セットにおける最大予約期間を意味することができる。第1の予約期間セットに関連付けられたステップ(レベル)値は、第1の予約期間セットにおける最大予約期間値を意味するか、またはその値とすることができる。一実施形態では、再選択カウンタは、SL_RESOURCE_RESELECTION_COUNTERとすることができる。予約済みリソースの数は、再選択カウンタ回数10に対する選択値とすることができる。
【0083】
リソース予約期間フィールドの各コードポイントまたは1つのコードポイントが、予約期間のリストの1つのエントリに関連付けられ得る。予約期間のリストの各エントリまたは1つのエントリは、予約期間(例えば、0、1~99、100:100:1000ms)および/または予約期間に対するステップレベルを示すことができる。異なる予約期間に対するステップレベルは、同じか、または異なることができる。第1の予約期間セットにおける異なる予約期間に対するステップレベルは、同じか、または異なることができる。
【0084】
予約期間のリストのエントリがステップレベルを示すかどうかは、予約期間が第1の予約期間セット内にあるか、またはこれに属しているかどうかに基づいて決定することができる。第2の予約期間セットにおける期間に対して、その期間を示すエントリはステップレベルを含まなくてもよい、または含まない。第1の予約期間セットにおける期間に対して、その期間を示すエントリはステップレベルを含んでもよい。言い換えると、SCI内の予約期間フィールドが当該エントリを示すときに、ステップレベルを提供することができる。
【0085】
リストは、サイドリンクリソースプールに関連付けられているように(事前)設定することができる。ステップレベルは、サイドリンクリソースプールに関連付けられるように(事前)設定することができる。ステップレベルは、SCIによって明示的に示すことができる。ステップレベルは、SCIにおけるリソース予約期間フィールドによって示すことができる。ステップレベルは、標準で指定するか、または上位レイヤシグナリングで(事前)設定することができる。ステップレベルは、第1の予約期間セットに属するか、またはその中の予約期間を示すリストのエントリに関連付けられ得る。上位レイヤシグナリングは、PC5-RRCシグナリングとすることができる。
【0086】
方法e
【0087】
SCIによって示される最初の予約期間における予約期間に関連付けられた予約済みリソースの第1の数に対して、1つ以上の予約済みリソース、1つ以上の部分、または予約済みリソースの1つ以上の位置は、SCIから導出される指示とは異なる参照信号受信電力(RSRP)関連情報に関連付けられ得る。RSRP関連情報は、プライオリティ、および/または測定または導出されたRSRPとすることができる。異なるRSRP関連情報は、リソース(再)識別および/またはリソース(再)選択のための緩和されたRSRPしきい値に関連付けられ得る。リソース(再)識別および/またはリソース(再)選択のための緩和されたRSRPしきい値は、SCIから導出されたしきい値より3dB高くすることができる。異なるRSRP関連情報は、SCIから導出された情報とすることができる。(1つ以上の予約済みリソースに対する第2のRSRPしきい値に対する)異なるRSRP関連情報は、(残りの予約済みリソースの第1のRSRPしきい値に対する)SCIから導出された情報よりも大きくすることができる。
【0088】
1つ以上の予約済みリソース、1つ以上の部分、または予約済みリソースの1つ以上の位置は、第1の数の予約済みリソースの全てでなくてもよい。1つ以上の予約済みリソース、1つ以上の部分、または予約済みリソースの1つ以上の位置は、最後の1つ以上のリソースであってもよい。1つ以上の予約済みリソース、1つ以上の部分、または予約済みリソースの1つ以上の位置は、セイル演算またはフロア演算を伴って、第1の数の半分になってもよい。1つ以上の予約済みリソース、1つ以上の部分、1つ以上の予約済みリソースの位置は、位置ビットマップで示すことができる。位置ビットマップのサイズは、第1の数より大きくすることができる。位置ビットマップの最上位ビットは、(選択ウィンドウ、すなわち、n+T1~n+T2における)第1のセットの中の当該期間を有する第1の予約済みリソースに関連付けられ得る。
【0089】
図12は、異なるRSRP関連情報を有する1つ以上の予約済みリソースの例を示す。一実施形態では、位置ビットマップは、1つ以上の予約済みリソースとして、q=5およびq=第1の数を示すことができる。1つ以上の予約済みリソースは、セイル演算またはフロア演算で第1の数の半分に基づいて導出することができる。1つ以上の予約済みリソースは、第1のウィンドウ(1つ以上の予約済みリソースが第1のウィンドウの外側または後ろ)に基づいて導出することができる。1つ以上の予約済みリソースは、Tscal_1に基づいて導出することができる。第1の数は、Tscal_2に基づいて導出することができる。
【0090】
1つ以上の予約済みリソースの数および/または位置ビットマップは、サイドリンクリソースプールに関連付けて(事前に)設定することができる。1つ以上の予約済みリソースの数および/または位置ビットマップは、SCIによって明示的に示すことができる。1つ以上の予約済みリソースの数および/または位置ビットマップは、SCIの予約済み期間フィールドによって示すことができる。1つ以上の予約済みリソースの数および/または位置ビットマップは、標準で指定することができ、または、上位レイヤのシグナリングによって(事前)に設定することができる。1つ以上の予約済みリソースの数および/または位置ビットマップは、第1の予約期間セットに属するか、あるいは中にある期間を示すリストのエントリに関連付けることができる。上位層シグナリングは、PC5-RRCシグナリングとすることができる。
【0091】
一実施形態では、第1の予約期間セットは、予約期間1:1:99msを含むか、または備えてもよい。第1の予約期間セットは、予約期間1:1:9msを含むか、または備えてもよい。第1の予約期間セットは、予約期間1:1:19msを含むか、または備えてもよい。第1の予約期間セットは、予約期間1:1:2msを含むか、または備えてもよい。第1の予約期間セットは、予約期間1:1:3msを含むか、または備えてもよい。第1の予約期間セットは、予約期間1:1:4msを含むか、または備えてもよい。
【0092】
一実施形態では、第1の予約期間セットは、サイドリンクリソースプールに関連付けられたSCSに基づいて決定することができる。第1の予約期間セットは、T0、T1、T2、および/またはT3、および/またはTproc、0、および/またはTproc、1に基づいて決定することができる。第1の予約期間セットは、持続時間以上の期間を含むか、または備える。持続時間は、サイドリンクリソースプールに関連付けられたSCSを有するTproc,0+1スロットとすることができます。
【0093】
一実施形態では、第2の予約期間セットは、予約期間1:1:99msを含むか、または備えてもよい。第2の予約期間セットは、予約期間1:1:9msを含むか、または備えてもよい。第2の予約期間セットは、予約期間1:1:19msを含むか、または備えてもよい。第2の予約期間セットは、予約期間1:1:2msを含むか、または備えてもよい。第2の予約期間セットは、予約期間1:1:3msを含むか、または備えてもよい。第2の予約期間セットは、予約期間1:1:4msを含むか、または備えてもよい。第2の予約期間セットは、予約期間0msを含むか、または備えてもよい。第2の予約期間セットは、100:100:1000ms以外の予約された期間を含むか、または備えてもよい。
【0094】
一実施形態では、第2の予約期間セットおよび第1の予約期間セットは、排他的または重複しない(正の)期間値を含むか、または備えてもよい。正の期間値の場合、第1のセットにおけるすべての予約期間は、第2のセットにおけるすべての予約期間よりも小さいか、または短くすることができる。持続時間よりも長い期間の値の場合、第1のセットにおけるすべての予約期間は、第2のセットにおけるすべての予約期間よりも小さいか、または短くすることができる。持続時間は、サイドリンクリソースプールに関連付けられたSCSを有するTproc,0+1スロットとすることができる。
【0095】
一実施形態では、第2の予約期間セットおよび第1の予約期間セットは、特定の期間値に基づいて分割または分離してもよい。特定の周期値は、サイドリンクリソースプールに関連付けられたSCSに基づいて決定してもよい。特定の周期値は、T0、T1、T2、および/またはT3および/またはTproc,0、および/またはTproc,1に基づいて決定してもよい。特定の周期値は、標準で指定するか、上位レイヤシグナリングで(事前)設定してもよい。特定の周期値は、100ms未満であってもよい。特定の周期値は、5、10または20ms未満であってもよい。
【0096】
第2の概念
【0097】
本発明の1つの一般的な概念は、サイドリンクリソースプールのための(事前)設定またはこれの(事前)設定は、予約期間のリスト内の0ms以外の各期間が、持続時間以上であることを保証するものとするということである。持続時間は、サイドリンクリソースプールに関連付けられたSCSを有するTproc,0+1スロットとすることができる。ネットワークは、サイドリンクリソースプールの設定を提供するか、または予約期間のリストを有するサイドリンクリソースプールを設定することが許可されないことがあるか、またはこれを防止もしくは禁止してもよく、リスト内の少なくとも1つの正の期間が持続時間より小さい値となるようにする。Tproc,0下での処理の能力を有するデバイスは、サイドリンクリソースプールにおけるサイドリンク伝送を実行することができる。言い換えると、Tproc,0を満たさない処理の能力を有する(例えば、処理時間> Tproc,0)デバイスの場合、デバイスは、サイドリンクリソースプールにおいてサイドリンク伝送を実装することが許可されないことがある
【0098】
代替的には、n-m-Tproc,0≦PRXまたはn-m≦PRX+Tproc,0の場合、(スケーリング番号に基づいて)リソース除外を実行することもできる。第2の概念の利点の1つは、再評価処理時間を保証することである。第2の概念の1つの動機は、現在、スロットnでトリガされるリソース(再)識別および/またはリソース(再)選択のために、デバイスがセンシングウィンドウ中(例えば、n-T0からnTproc,0-1の間)に予約期間PRX(ms)を示す、スロットmでSCIを受信したときに、n-m≦PRXであれば、スケーリング番号に基づくリソース除外を実行することができる。
【0099】
しかし、いくつかのシナリオでは、デバイスがいくつかの予約期間に対してリソース除外を実行できないことがある。PRX=1(ms)である例では、Tproc,0が1スロットであり、m=n-1の場合、デバイスは、SCIがセンシングウィンドウの外側にあるため、受信SCIに関連付けられたリソース除外を実行することができない。Tproc,0が1スロットであり、m≦n-2の場合、デバイスは、n-m>PRXであるため、受信SCIに関連付けられたリソース除外を実行することができない。したがって、デバイスはPRX=1(ms)に対してリソース除外を実行できない。Tproc,0が2つのスロットを有する例では、PRX=1または2(ms)であり、m=n-1またはm=n-2である場合、デバイスは、SCIがセンシングウィンドウの外側にあるため、受信SCIに関連付けられたリソース除外を実行できない。PRX=1または2(ms)であり、m≦n-3である場合、デバイスは、n-m> PRXであるため、受信SCIに関連付けられたリソース除外を実行できない。したがって、デバイスはPRX=1または2(ms)に対するリソース除外を実行できない。結果として、第2の概念は、サイドリンクリソースプールのための(事前)設定またはこれの(事前)設定を制限して、この予約期間を除外する。第2の概念は、(スケーリング数に基づいて)リソース除外を適用または実行するための条件を提供(または調整)することであり得る。そうでなければ、第3の概念を適用してもよい。
【0100】
例えば、図13に示す例に図示するように、タイミングn-Tproc,0+1から開始するTproc,0+1の間に受信されたSCIは、SCIからの衝突または深刻な干渉を有するより短い期間の予約済みリソースを検出するための再評価のための十分な処理時間を保証しない。
【0101】
テキスト提案1
[外16]
【0102】
第1のデバイスがサイドリンクリソースプールにおいてサイドリンク伝送を実行する場合、第1のデバイスにサイドリンクリソースプールを設定することができ、サイドリンクリソースプールでは、異なるTBに対するリソース予約が有効になっている。第1のデバイスは、スロットmにおいて第1の予約期間を示す第1のSCIを受信することができる。第1のデバイスは、スロットnにおいてリソース識別および/またはリソース選択を実行するようにトリガされ得る。第1のデバイスは、条件に基づいて第1のSCIに関連付けられたリソース除外を実行するかどうかを導出することができる。第1の予約期間は、1つ以上の特定の予約期間(例えば、1msおよび/または2msおよび/または3ms)とすることができる(これに関連づけられ得る)。第1の予約期間は、PRXとすることができる。
【0103】
条件は、n-m-Tproc,0≦PRX、またはn-m≦PRX+Tproc,0とすることができる。条件は、スロットmの間隔または距離に処理時間を加えたものとすることができ、スロットn(スロットまたはミリ秒の単位)は、第1の予約期間以下とすることができる。条件は、スロットmとスロットnとの間の間隔または距離(スロットまたはミリ秒の単位であり、第1の予約期間以下とすることができる)に処理時間を加えるか、または加算することができる。処理時間は、Tproc,0および/またはSCI受信を処理するために使用される処理時間とすることができる。スロットnは、時間領域においてスロットmより後とすることができる。条件が満たされる場合、第1のデバイスは、第1のSCIに関連付けられたリソース除外を実行することができる。条件が満たされない場合、第1のデバイスは、第1のSCIに関連付けられたリソース除外を実行しないことがある。第1のデバイスは、スケーリング数に基づいてリソース除外を実行してもよい。スケーリング数は、第1のスケーリング持続時間、第2のスケーリング持続時間、および/または第1予約期間に関連付けることができる。スケーリング数は、最初のスケーリング持続時間またはセイル演算またはフロア演算を伴う第1の予約期間とすることができる。
【0104】
第3の概念
【0105】
本発明の1つの一般的な概念は、特定の予約期間に対して、スケーリング数に基づくリソース除外が実行されないということである。デバイスがリソース(再)識別および/またはリソース(再)選択を実行するために(スロットnにおいて)トリガされたと仮定すると、デバイスがいくつかの特定の予約期間の1つを示すSCIを(センシングウィンドウの間、例えば、n-T0~nTproc,0-1の間に)受信したときに、デバイスは、スケーリング数に基づいて関連するリソース除外を実行しなくてもよい。。デバイスは、関連する除外持続時間に対して、関連するリソース除外を実行することができる。一実施形態では、除外期間は、示された予約期間および/またはT3に基づいて導出してもよい。除外持続時間は、n+T1~n+示された予約期間+T3としてもよい。一実施形態において、n+示された予約期間+T3は、n+T2以下とすることができる。
【0106】
一実施形態では、特定の予約期間は、サイドリンクリソースプールに関連付けられたSCSに基づいて決定することができる。特定の予約期間は、T0、T1、T2および/またはT3および/またはTproc,0および/またはTproc,1に基づいて決定してもよい。特定の予約期間は、標準で指定するか、または上位レイヤシグナリングで(事前)設定してもよい。特定の予約期間は、5msまたは10msより小さくてもよい。いくつかの特定の予約期間は、1msまたは2msであってもよい。
【0107】
一般的に、第3の概念の動機は、予約期間が短いため、密集したリソース除外を避けることである。したがって、スケーリング数に基づく関連するリソース除外は適用されない。これは、受信SCIの予約済みリソースに関連付けられた潜在的なリソース衝突を避けるために、選択されたリソースのリソース(再)評価手順に依存する。リソース(再)評価手順の適用性を保証するために、デバイスは、関連する除外持続時間に対して関連するリソース除外を実行する必要がある場合がある。したがって、関連する除外持続時間は、受信SCIおよび/またはT3の示された予約期間に基づいて導出または決定されてもよい。一実施形態では、受信SCIは、周波数領域におけるサブチャネルのセットを示してもよい。デバイスは、関連する除外持続時間の間、スロットにおいてサブチャネルのセットを除外することができる。
【0108】
サイドリンクリソースプールにおいてサイドリンク伝送を実行する第1のデバイスの場合、第1デバイスにサイドリンクリソースプールを設定することができる。サイドリンクリソースプールには、異なるTBに対するリソース予約を有効にすることができる。第1のデバイスに予約期間のリストを設定することができる。1つ以上のエントリは、第1の予約期間セットまたは第2の予約期間セットを示すことができる。第1のデバイスは、第1の予約期間セットによって第1の予約期間を示す第1のSCIを受信することができる。第1のデバイスは、リソース選択ウィンドウから候補リソースのセットを導出または識別することができる。第1のデバイスは、第1のSCIに関連付けられた第1の数の予約済みリソースと部分的または完全に重複するリソースを除外することができる。第1のデバイスは、サイドリンク伝送を実行するために、候補リソースのセットから1つ以上のリソースを選択することができる。
【0109】
第1のデバイスは、第1のデバイスのセンシングウィンドウの間のセンシング結果および/またはSCI受信結果に基づいて、候補リソースのセットを導出または識別することができる。第1の数の予約済みリソースは、異なるTBに関連付けることができる。第1の数は、1より大きくすることができる。第1の数の予約済みリソースは、第1の予約期間に基づくリソース選択ウィンドウにまたがらなくてもよい。第1の数の予約済みリソースは、第1の予約期間に基づくリソース選択ウィンドウにまたがることができる。第1のデバイスは、第1のSCIによってスケジュールされたリソースに基づいて第1のRSRPを導出または測定することができる。第1のデバイスは、第2の予約期間セットにおいて第2の予約期間を示す第2のSCIを受信することができる。第1のデバイスは、第2のSCIに関連付けられた第2の数の予約済みリソースと部分的または完全に重複しているリソースを除外することができる。第1のデバイスは、第1のデバイスのセンシングウィンドウにおいて、第1のSCIおよび/または第2のSCIを受信または検出することができる。第2の数の予約されたリソースは、異なるTBに関連付けることができる。第2の数は、せいぜい1にすることもできるし、1に等しくすることもできる。第1のデバイスは、第2のSCIによってスケジュールされたリソースに基づいて、第2のRSRPを導出または測定することができる。第1のSCIおよび/または第2のSCIは、第1のプライオリティを示すことができ、および/または第1のデバイスの上位レイヤは、第2のプライオリティを提供する。
【0110】
第1の数は、第1のスケーリング持続時間から導出することができ、第2の数は、第2のスケーリング持続時間から導出することができ、第1のスケーリング持続時間は、第2のスケーリング持続時間と異なる。第1の数は、第1のスケーリング持続時間、第1の予約期間、および/または第3の数の関数から導出することができる。第3の数は、第1の期間に対するリソースを除いた将来の最大数に使用することができる。第1のスケーリング持続時間はTscal_1とすることができ、および/または第2のスケーリング時間持続時間はTscal_2またはTscalとすることができる。予約期間フィールドの各コードポイントは、予約期間のリストの1つのエントリに関連付けることができる。予約期間のリストの各エントリまたは1つのエントリは、予約期間および/または予約期間に対する第1の数を示すことができる。第1の予約期間セットのうちの期間を示す1つ以上のエントリは、第1の数または第1のスケーリング持続時間を示すことができる。第2の予約期間セットのうちの期間を示す1つ以上のエントリは、第2の数も、第2のスケーリング持続時間も示さなくてよい。
【0111】
第1の数は、第1のウィンドウから導出することができる。第1のウィンドウは、リソース選択ウィンドウの開始(または開始境界)から開始できる。第1の予約期間に関連付けられた第1の数の予約済みリソースは、第1のウィンドウ内にある。第1の予約期間に関連付けられた第1の数の予約済みリソースの一部は、第1のウィンドウ内にあり得る。第1のデバイスは、リソースが第1のウィンドウの外側または後ろにある場合、第1のSCIに関連付けられた第1の予約期間を有するリソースを予約済みリソースとみなさなくてもよい。予約期間のリストの各エントリまたは1つのエントリは、予約期間および/または第1の予約期間に対する第1のウィンドウのサイズを示すことができる。第1の予約期間セットのうちの期間を示す1つ以上のエントリは、第1のウィンドウのサイズを示してもよい。第2の予約期間セットのうちの期間を示す1つ以上のエントリは、第1のウィンドウのサイズを示さなくてもよい。
【0112】
第1の数は、第1のプライオリティと第2のプライオリティに基づいて導出することができる。第1の数は、第1のプライオリティに基づいて導出することができる。第1のプライオリティと第2のプライオリティの各ペアは、異なるまたは同じ第1の数に関連付けることができる。第1のプライオリティの値が異なると、異なるまたは同じ第1の数であるか、または異なるまたは同じ第1の数に関連付けられる。
【0113】
導出または測定されたRSRP(第1のRSRP)が第1のRSRPしきい値または第2のRSRPしきい値より高い場合、第1のデバイスは、第1のSCIに関連付けられた第1の数の予約済みリソースと部分的または完全に重複するリソースを除外することができる。導出または測定されたRSRP(第2のRSRP)が第1のRSRPしきい値より高い場合、第1のデバイスは、第2のSCIに関連付け得られた第2の数の予約済みリソースと部分的または完全に重複するリソースを除外することができる。第1のRSRPしきい値および/または第2のRSRPしきい値は、リソース識別のための反復の第1の時間で使用することができる。第1のRSRPしきい値は、第1のプライオリティと第2のプライオリティに関連付けられているか、またはそこから導出することができる。
【0114】
第2のRSRPしきい値は、第1のRSRPしきい値から導出することができる。候補リソースのセットは、リソース選択ウィンドウ内またはウィンドウ中の候補リソースのZ%またはすべての量から導出することができる。Zは20とすることができる。Zは(事前)設定することができる。第1のデバイスが1回目の反復によって候補リソースのセットを導出できない場合、第1のデバイスは、第1のプライオリティと第2のプライオリティの各ペアに関連付けられたすべてのしきい値に対して3dBを増加でき、および/または増加したしきい値を介して候補リソースのセットを識別するために2回目の反復を実行することができる。2回目の反復の間、第2のRSRPしきい値はまた、3dBで増加することができ、および/または第2のRSRPしきい値は、増加した第1のRSRPしきい値より3dB大きくすることができる。第1のデバイスは、候補リソースのセットが導出されるまで増加を停止することができる。
【0115】
第1の予約期間に関連付けられた第1の数の予約済みリソース(第1の数の予約済みリソースの第2の部分)のうちの1つ以上の予約済みリソースは、第2のRSRPしきい値に関連付けることができる。1つ以上の予約済みリソース(予約済みリソースの最初の数の最初の数)を除いた、第1の予約済みリソースに関連付けられた第1の数の予約済みリソースは、第1のRSRPしきい値に関連付けることができる。1つ以上の予約済みリソース(第1の数の予約済みリソースの第2の部分)が、第1の数の予約済みリソースの全てではないことがある。1つ以上の予約済みリソースは、第1の数の予約済みリソースのうちの最後の1つ以上のリソースであってもよい。1つ以上の予約済みリソースは、第1の数の半分であり、好ましくはセイル演算またはフロア演算を伴う。1つ以上の予約済みリソースは、第1のウィンドウに基づいて導出することができる(1つ以上の予約済みリソースは、第1のウィンドウの外側または後ろ)。1つ以上の予約済みリソースは、位置ビットマップによって示すことができる。
【0116】
第1のRSRPしきい値は、第2のRSRPしきい値と異なることができる。第1のRSRPしきい値は、第2のRSRPしきい値より3dB小さくすることができる。第2のRSRPは、候補リソースのセットを導出するか、または識別するための緩和されたしきい値とすることができる。第1の数は、Tscal_2またはTscalに基づいて導出することができる。
【0117】
第1のデバイスは、インデックスn(またはサイドリンクリソースプールtn´内の同等のスロットインデックス)を持つスロット内のリソースおよび/またはリソース選択のセットを識別するようにトリガされ得る。センシングウィンドウ(トリガ時間に関連付けられる)は、n-T0~n-Tproc,0-1またはn-T0~n-Tproc,0とすることができる。(トリガ時間に関連付けられた)(リソース)選択ウィンドウは、n+T1~n+T2とすることができる。Tproc,0は、センシングウィンドウにおいて1つ以上のSCIを復号するための処理時間とすることができる。T0は、センシングウィンドウのサイズとすることができる。T0は、100msまたは1000msとすることができる。Tproc,0は、サイドリンクリソースプールに関連付けられたSCSを有する1、2、4、または5スロットとすることができる。Tproc,0は、サイドリンクリソースプールのSCSに関連付けることができる。T1は、Tproc,1に対して0msとすることができる。Tproc,1は、リソースの識別(例えば、候補リソースのセットを識別または導出)およびリソースの選択のための処理時間とすることができる。T1は、0ms~4msとすることができる。T2は、20ms~100msとすることができる。T2は、残りのパケット遅延予算までT2minとすることができる。T2は、残りのパケット遅延予算とすることができる。T3は、リソース再識別(例えば、候補リソースのセットを識別または導出する)およびリソース(再)選択のための処理時間とすることができる。
【0118】
上記のすべての概念、方法、代替物、および実施形態について:
【0119】
第1のSCIおよび/または第2のSCIは、第2のデバイスから送信することができる。第1のデバイスおよび/または第2のデバイスは、車両UE、歩行者UE、TX UE、またはサイドリンク伝送を行うRSUとすることができる。第1のデバイスおよび/または第2のデバイスは、歩行者UEまたはバッテリに関するUEまたは節電に関するUEとすることができる。ネットワークは、gNB、eNB、基地局、ネットワークノード、またはTRPとすることができる。サイドリンク伝送は、PC5インタフェースを介して伝送することができる。RSRPは、(L1-)SL-RSRPとすることができる。
【0120】
T0、T1、T2、および/またはT3および/またはTproc,0、および/またはTproc,1は、スロット単位とすることができる。T0、T1、T2、および/またはT3、および/またはTproc、0、および/またはTproc、1は、サイドリンクリソースプールまたはサイドリンクBWPに関連付けられたSCSを有するスロットの単位に等しいミリ秒の単位とすることができる。たとえば、サイドリンクリソースプールにおいてTproc,0=1 スロット、またはSCS=30kHzを有するサイドリンクBWP。ミリ秒単位のTproc,0は、0.5ミリ秒(SCS 30kHzを有する1スロットが0.5msであるため)である。
【0121】
上記の概念、代替案、実施形態、およびテキスト提案は、組み合わせて、または同時に適用してもよい。
【0122】
図14は、サイドリンクリソースプールにおいてサイドリンク伝送を実行するための第1のデバイスの観点からの、1つの例示的な実施形態によるフローチャート1400である。ステップ1405において、第1のデバイスは、サイドリンクリソースプールの設定を有し、サイドリンクリソースプールには、異なるTBに対するリソース予約が有効にされる。ステップ1410において、第1のデバイスは、予約期間のリストの設定を有する。ステップ1415において、第1のデバイスは、予約期間のリストから第1の予約期間を選択または決定し、選択または決定された第1の予約期間は、第1の予約期間セット内にある。ステップ1420において、第1のデバイスは、第1の間隔において第1の整数をランダムに選択し、第1の間隔は、スケーリング係数および第2の間隔に基づいており、スケーリング係数は、第1の予約期間セットにおける最大予約期間に基づいて導出され、第1の整数は、第1の予約期間を有する異なるTBの伝送機会の数を示す。ステップ1425において、第1のデバイスは、その数の伝送機会からの1つの伝送機会で1つのTBのサイドリンク伝送を実行する。
【0123】
一実施形態では、第1のデバイスは、予約期間のリストから第2の予約期間を選択または決定することができ、第2の予約期間は、第2の予約期間セット内にあり、第1のデバイスは、第2の間隔において第2の整数をランダムに選択する。
【0124】
一実施形態では、第2の間隔は、第1の整数と第2の整数との間とすることができ、第2の間隔は、第1の整数と第2の整数とを含むことができる。第2の間隔は、第1の整数で開始することができ、第2の整数で終了することができる。第1の整数は5とすることができ、第2の整数は15とすることができる。第2の間隔は、[5,15]とすることができる。
【0125】
一実施形態では、第1の間隔は、第2の間隔にスケーリング係数を掛けたものを介して導出することができる。スケーリング係数および第2の間隔に基づく第1の間隔は、第2の間隔にスケーリング係数を掛けたものを介して決定または導出することができる。スケーリング係数および第2の間隔に基づく第1の間隔は、第2の間隔にスケーリング係数を掛けたものを介した導出間隔と等しくなり得る。第1の間隔は、第1の整数にスケーリング係数を掛けたものと第2の整数にスケーリング係数を掛けたものとの間とすることができ、第1の間隔は、第1の整数にスケーリング係数を掛けたものおよび第2の整数にスケーリング係数を掛けたものを含むことができる。第1の間隔は、第1の整数にスケーリング係数を掛けたものから開始することができ、第2の整数にスケーリング係数を掛けたもので終了することができる。第1の間隔は、[スケーリング係数*5,スケーリング係数*15]とすることができる。
【0126】
一実施形態では、第1のデバイスは、カウンタを第1の整数に設定することができる。さらに、カウンタの値がゼロでないときに、第1のデバイスは、その数の伝送機会からの1つの伝送機会でサイドリンク伝送を実行することができる。
【0127】
一実施形態では、スケーリング係数は、セイル演算を伴って、第1の予約期間セットにおける最大予約期間で割った値とすることができる。その値は、100とすることができる。
【0128】
一実施形態では、第1の予約期間セットは、1:1:20からの予約期間を含んでもよい。第2の予約期間セットは、100:100:1000からの予約期間を含んでもよい。第1の予約期間は、第1の予約期間セットの中の最大予約期間でなくてもよい。スケーリング係数は、第1の予約期間が第1の予約期間セットの中の最大予約期間でないときに、第1の予約期間の値に基づいて導出されなくてもよい。
【0129】
図3および図4を参照すると、サイドリンクリソースプールにおいてサイドリンク伝送を実行するための第1のデバイスの1つの例示的な実施形態である。第1のデバイス300は、メモリ310に記憶されたプログラムコード312を含む。CPU 308は、プログラムコード312を実行して、第1のデバイスが、(i)サイドリンクリソースプールの設定を有することであって、サイドリンクリソースプールには、異なるTBに対するリソース予約が有効にされる、ことと、(ii)予約期間のリストの設定を有することと、(iii)予約期間のリストから第1の予約期間を選択または決定することであって、選択または決定された第1の予約期間は、第1の予約期間セット内にある、ことと、(iv)第1の間隔において第1の整数をランダムに選択することであって、第1の間隔は、スケーリング係数および第2の間隔に基づいており、スケーリング係数は、第1の予約期間セットにおける最大予約期間に基づいて導出され、第1の整数は、第1の予約期間を有する異なるTBの伝送機会の数を示す、ことと(v)その数の伝送機会からの1つの伝送機会で1つのTBのサイドリンク伝送を実行することと、を行うことを可能にすることができる。さらに、CPU308は、プログラムコード312を実行して、本明細書で説明された上述のアクションおよびステップまたは他のすべてを実行することができる。
【0130】
図15は、サイドリンクリソースプールにおいてサイドリンク伝送を実行するための第1のデバイスの観点からの、1つの例示的な実施形態によるフローチャート1500である。ステップ1505において、第1のデバイスは、サイドリンクリソースプールの設定を有し、サイドリンクリソースプールには、異なるトランスポートブロック(TB)に対するリソース予約が有効にされる。ステップ1510において、第1のデバイスは、予約期間のリストの設定を有する。ステップ1515において、第1のデバイスは、予約期間のリストから第1の予約期間を選択または決定する。ステップ1520において、第1のデバイスは、第1の間隔において第1の整数をランダムに選択し、第1の間隔は、スケーリング係数および第2の間隔に基づいており、スケーリング係数は、第1の予約期間の値とは異なる第3の値に基づいて導出され、第1の整数は、第1の予約期間を有する異なるTBの伝送機会の数を示す。ステップ1525において、第1のデバイスは、その数の伝送機会からの1つの伝送機会で1つのTBのサイドリンク伝送を実行する。
【0131】
一実施形態では、第1の予約期間は、1:1:19からの予約期間のうちの任意の1つとすることができる。第1の予約期間は、第1の予約期間セット内とすることができ、第1の予約期間セットは、第3の値を有する予約期間を含み、および/または第1の予約期間セットは、1:1:20からの予約期間を含む。
【0132】
一実施形態では、第1のデバイスは、予約期間のリストから第2の予約期間を選択または決定することができ、第2の予約期間は、100:100:1000からの予約期間のうちの任意の1つとすることができ、第1のデバイスは、第2の間隔において第2の整数をランダムに選択することができる。
【0133】
一実施形態では、第2の間隔は、第1の整数と第2の整数との間とすることができ、第2の間隔は、第1の整数と第2の整数とを含むことができる。第2の間隔は、第1の整数で開始することができ、第2の整数で終了することができる。第1の整数は5とすることができ、第2の整数は15とすることができる。第2の間隔は、[5,15]とすることができる。
【0134】
一実施形態では、第1の間隔は、第2の間隔にスケーリング係数を掛けたものを介して導出することができる。スケーリング係数および第2の間隔に基づく第1の間隔は、第2の間隔にスケーリング係数を掛けたものを介して決定または導出することができる。スケーリング係数および第2の間隔に基づく第1の間隔は、第2の間隔にスケーリング係数を掛けたものを介した導出間隔と等しくなり得る。第1の間隔は、第1の整数にスケーリング係数を掛けたものと第2の整数にスケーリング係数を掛けたものとの間とすることができ、第1の間隔は、第1の整数にスケーリング係数を掛けたものおよび第2の整数にスケーリング係数を掛けたものを含むことができる。第1の間隔は、第1の整数にスケーリング係数を掛けたものから開始することができ、第2の整数にスケーリング係数を掛けたもので終了することができる。第1の間隔は、[スケーリング係数*5、スケーリング係数*15]とすることができる。
【0135】
一実施形態では、第1のデバイスは、カウンタを第1の整数に設定することができる。さらに、カウンタの値がゼロでない場合、第1のデバイスは、その数の伝送機会からの1つの伝送機会でサイドリンク伝送を実行することができる。
【0136】
一実施形態では、スケーリング係数は、セイル演算を伴って、第3の値で割った値とすることができる。スケーリング係数は、第1の予約期間の値に基づいて導出されなくてもよい。値は100とすることができ、第3の値は20とすることができ、および/または第3の値は固定値とすることができる。
【0137】
一実施形態では、第1の予約期間は、第1の予約期間セットの中の最大予約期間でなくてもよい。スケーリング係数は、第1の予約期間が第1の予約期間セットの中の最大予約期間でないときに、第1の予約期間の値に基づいて導出されなくてもよい。
【0138】
図3および図4を参照すると、サイドリンクリソースプールにおいてサイドリンク伝送を実行するための第1のデバイスの1つの例示的な実施形態である。第1のデバイス300は、メモリ310に記憶されたプログラムコード312を含む。CPU308は、プログラムコード312を実行して、第1のデバイスが、(i)サイドリンクリソースプールの設定を有することであって、サイドリンクリソースプールには、異なるトランスポートブロック(TB)に対するリソース予約が有効にされる、ことと、(ii)予約期間のリストの設定を有することと、(iii)予約期間のリストから第1の予約期間を選択または決定することと、(iv)第1の間隔において第1の整数をランダムに選択することであって、第1の間隔は、スケーリング係数および第2の間隔に基づいており、スケーリング係数は、第1の予約期間の値とは異なる第3の値に基づいて導出され、第1の整数は、第1の予約期間を有する異なるTBの伝送機会の数を示す、ことと、(v)その数の伝送機会からの1つの伝送機会で1つのTBのサイドリンク伝送を実行することと、を行うことを可能にする。さらに、CPU308は、プログラムコード312を実行して、本明細書で説明された上述のアクションおよびステップまたは他のすべてを実行することができる。
【0139】
図16は、サイドリンクリソースプールにおいてサイドリンク伝送を実行するための第1のデバイスの観点からの、1つの例示的な実施形態によるフローチャート1600である。ステップ1605において、第1のデバイスに、サイドリンクリソースプールが設定され、サイドリンクリソースプールには、異なるTBに対するリソース予約が有効にされる。ステップ1610において、第1のデバイスに、予約期間のリストが設定され、1つ以上のエントリは、第1の予約期間セットまたは第2の予約期間セットにおける期間を示す。ステップ1615において、第1のデバイスは、第1の予約期間セットにおける第1の予約期間を示す第1のSCIを受信する。ステップ1620において、第1のデバイスは、リソース選択ウィンドウから候補リソースのセットを導出または識別するために、第1のSCIに関連する第1の数の予約済みリソースと部分的または完全に重複するリソースを除外する。ステップ1625において、第1のデバイスは、サイドリンク伝送を行うために、候補リソースのセットから1つ以上のリソースを選択する。
【0140】
一実施形態では、第1のデバイスは、第1のデバイスのセンシングウィンドウの間に、センシング結果および/またはSCI受信結果に基づいて、候補リソースのセットを導出または識別することができる。第1の数の予約済みリソースは、異なるTBに関連付けられ得る。第1の数は、1より大きくすることができる。第1の数の予約済みリソースは、第1の予約期間に基づくリソース選択ウィンドウにまたがらなくてもよい。第1の数の予約済みリソースは、第1の予約期間に基づくリソース選択ウィンドウにまたがることができる。
【0141】
一実施形態では、第1のデバイスは、第1のSCIによってスケジュールされたリソースに基づいて第1のRSRPを導出または測定することができる。第1のデバイスは、第2の予約期間セットの中の第2の予約期間を示す第2のSCIを受信することができる。第1のデバイスは、第2のSCIに関連付けられた第2の数の予約済みリソースと部分的または完全に重複しているリソースを除外することができる。第1のデバイスは、第1のデバイスのセンシングウィンドウにおいて、第1のSCIおよび/または第2のSCIを受信または検出することができる。第1のデバイスは、第2のSCIによってスケジュールされたリソースに基づいて、第2のRSRPを導出または測定することができる。
【0142】
一実施形態では、第2の数の予約済みリソースは、異なるTBに関連付けられ得る。第2の数は、せいぜい1であってもよいし、1に等しくてもよい。第1のSCIおよび/または第2のSCIは、第1のプライオリティを示すことができ、および/または第1のデバイスの上位レイヤは、第2のプライオリティを提供することができる。
【0143】
一実施形態では、第1の数字は第1のスケーリング持続時間から導出することができ、第2の数字は第2のスケーリング持続時間から導出することができ、第1のスケーリング持続時間は第2のスケーリング時間持続時間とは異なる。第1の数はまた、第1のスケーリング期間および/または第1の予約期間および/または第3の数の関数から導出することができ、第3の数は、第1の期間に対するリソースを除外する将来の最大数に使用される。
【0144】
一実施形態では、第1のスケーリング持続時間はTscal_1とすることができ、および/または第2のスケーリング持続時間はTscal_2またはTscalとすることができる。予約期間フィールドの各コードポイントは、予約期間のリストの1つのエントリに関連付けられ得る。予約期間のリストの各エントリまたは1つのエントリは、予約期間および/または予約期間に対する第1の数を示すことができる。第1の予約期間のセットにおける期間を示す1つ以上のエントリは、第1の数または第1のスケーリング持続時間を示すことができる。第2の予約期間のセットにおける期間を示す1つ以上のエントリは、第2の数も、第2のスケーリング持続時間も示さなくてもよい。
【0145】
一実施形態では、第1の数は、第1のウィンドウから導出することができる。第1のウィンドウは、リソース選択ウィンドウの開始または開始境界から開始することができる。第1の予約期間に関連付けられた第1の数の予約済みリソースは、第1のウィンドウ内とすることができる。第1の予約期間に関連付けられた第1の数の予約済みリソースの一部は、第1のウィンドウ内とすることができる。
【0146】
一実施形態では、第1のデバイスは、リソースが第1のウィンドウの外側または後ろである場合、第1のSCIに関連付けられた第1の予約期間を有するリソースを予約済みリソースとして考慮しない。予約期間のリストの各エントリまたは1つのエントリは、第1の予約期間のための第1のウィンドウの予約期間および/またはサイズを示すことができる。第1の予約期間セットの中の期間を示す1つ以上のエントリは、第1のウィンドウのサイズを示す。第2の予約期間セットの中の期間を示す1つ以上のエントリは、第1のウィンドウのサイズを示さない。
【0147】
一実施形態では、第1の数は、第1のプライオリティおよび第2のプライオリティに基づいて導出することができる。第1の数は、第1のプライオリティに基づいて導出することができる。1番目のプライオリティと2番目のプライオリティの各ペアは、異なるまたは同じ第1の数に関連付けられ得る。第1のプライオリティの異なる値は、異なるまたは同じ第1の数に関連付けられてもよいか、または関連付けられる。
【0148】
一実施形態では、第1のRSRPが第1のRSRPしきい値または第2のRSRPしきい値よりも高い場合、第1のデバイスは、第1のSCIに関連する予約済みリソースの第1の数と部分的または完全に重複するリソースを除外することができる。導出または測定されたRSRP(第2のRSRP)が第1のRSRPしきい値より高い場合、第1のデバイスは、第2のSCIに関連する第2の数の予約済みリソースと部分的または完全に重複するリソースを除外することができる。第1のRSRPしきい値および/または第2のRSRPしきい値は、リソースの識別のための1回目の反復で使用することができる。第1のRSRPしきい値は、第1のプライオリティと第2のプライオリティに関連付けられるか、またはそこから導出することができる。第2のRSRPしきい値は、第1のRSRPしきい値から導出することができる。
【0149】
一実施形態では、第1の予約期間に関連付けられる第1の数の予約済みリソースのうちの1つ以上の予約済みリソース(第1の数の予約済みリソースのうちの第2の部分)は、第2のRSRPしきい値に関連付けられる。1つ以上の予約済みリソースを除いた第1の予約済みリソースに関連付けられた第1の数の予約済みリソース(第1の数の予約済みリソースのうちの第1の部分)は、第1のRSRPしきい値に関連付けられる。1つ以上の予約済みリソース(第1の数の予約済みリソースのうちの第2の部分)は、第1の数の予約済みリソースの全てでなくてもよい。1つ以上の予約済みリソースは、第1の数の予約済みリソースのうちの最後の1つ以上のリソースであってもよい。1つ以上の予約済みリソースは、セイル演算またはフロア演算で、第1の数の半分としてもよい。1つ以上の予約済みリソースは、第1のウィンドウ(1つ以上の予約済みリソースが第1のウィンドウの外側または後ろ)に基づいて導出することができる。1つ以上の予約済みリソースは、位置ビットマップによって示すことができる。
【0150】
一実施形態では、第1のRSRPしきい値は、第2のRSRPしきい値と異なることができる。第1のRSRPしきい値は、第2のRSRPしきい値より3dB小さくすることができる。第2のRSRPは、候補リソースのセットを導出または識別するための緩和されたしきい値とすることができる。第1の数はTscal_2またはTscalに基づいて導出することができる。
【0151】
一実施形態では、第1の予約期間セットは、予約期間1:1:9msを含むか、または備えてもよい。第1の予約期間セットは、予約期間1:1:19msを含むか、または備えてもよい。第1の予約期間セットは、予約期間1:1:9msを含むか、または備えてもよい。第1の予約期間セットは、1:1:19ms以外の予約された期間を含むか、または備えてもよい。
【0152】
図3および図4を参照すると、サイドリンクリソースプール内でサイドリンク伝送を実行するための第1のデバイスの1つの例示的な実施形態である。第1のデバイス300は、メモリ310に記憶されたプログラムコード312を含む。CPU 308は、プログラムコード312を実行して、第1のデバイスが、(i)サイドリンクリソースプールが設定されることであって、サイドリンクリソースプールには、異なるTBに対するリソース予約が有効にされる、ことと、(ii)予約期間のリストが設定されることであって、1つ以上のエントリは、第1の予約期間セットまたは第2の予約期間セットにおける期間を示す、ことと、(iii)第1の予約期間セットにおける第1の予約期間を示す第1のSCIを受信することと、(iv)リソース選択ウィンドウから候補リソースのセットを導出または識別するために、第1のSCIに関連する第1の数の予約済みリソースと部分的または完全に重複するリソースを除外することと、(v)サイドリンク伝送を行うために、候補リソースのセットから1つ以上のリソースを選択することと、を行うことを可能にすることができる。さらに、CPU308は、プログラムコード312を実行して、本明細書で説明された上述のアクションおよびステップまたは他のすべてを実行することができる。
【0153】
図17は、サイドリンクリソースプールにおいてサイドリンク伝送を実行するための第1のデバイスの観点からの、1つの例示的な実施形態によるフローチャート1700である。ステップ1705において、第1のデバイスに、サイドリンクリソースプールが設定され、サイドリンクリソースプールには、異なるTBに対するリソース予約が有効にされる。ステップ1710において、第1のデバイスは、スロットmにおいて第1の予約期間を示す第1のSCIを受信する。ステップ1715において、第1のデバイスは、スロットnにおいてリソース識別および/またはリソース選択を実行するようにトリガされる。ステップ1720において、第1のデバイスは、条件に基づいて、第1のSCIに関連付けられたリソース除外を実行するかどうかを導出する。
【0154】
一実施形態では、第1の予約期間は、1つ以上の特定の予約期間(例えば、1msおよび/または2msおよび/または3ms)とすることができる(関連付けられ得る)。第1の予約期間は、PRXとすることができる。条件は、n-m-Tproc,0≦PRX、またはn-m≦PRX+Tproc,0とすることができる。
【0155】
一実施形態では、条件は、スロットmに処理時間を加えたものとスロットn(スロットまたはミリ秒の単位)との間の間隔または距離が、第1の予約期間以下であることとすることができる。条件は、スロットmとスロットn(スロットまたはミリ秒の単位)との間の間隔または距離が、第1の予約期間に処理時時間を加えたか、または足したもの以下であることとすることができる。
【0156】
一実施形態では、処理時間はTproc,0とすることができ、および/または処理時間はSCI受信を処理するために使用することができる。スロットnは、時間領域においてスロットmより後ろとすることができる。条件が満たされる場合、第1のデバイスは第1のSCIに関連付けられたリソース除外を実行することができる。条件が満たされない場合、第1のデバイスは第1のSCIに関連付けられたリソース除外を実行しなくてもよい。第1のデバイスは、スケーリング数に基づいてリソース除外を実行することができる。スケーリング数は、第1のスケーリング持続時間、第2のスケーリング持続時間、および/または第1の予約期間に関連付けられ得る。スケーリング数は、セイル演算またはフロア演算を伴った第1のスケーリング持続時間または第1の予約期間とすることができる。
【0157】
図3および図4を参照すると、サイドリンクリソースプールにおいてサイドリンク伝送を実行するための第1のデバイスの1つの例示的な実施形態である。第1のデバイス300は、メモリ310に記憶されたプログラムコード312を含む。CPU308は、プログラムコード312を実行して、第1のデバイスが、(i)サイドリンクリソースプールが設定されることであって、サイドリンクリソースプールには、異なるTBに対するリソース予約が有効にされる、ことと、(ii)スロットmにおいて第1の予約期間を示す第1のSCIを受信することと、(iii)スロットnにおいてリソース識別および/またはリソース選択を実行するようにトリガされることと、(iv)条件に基づいて、第1のSCIに関連付けられたリソース除外を実行するかどうかを導出することと、を行うことを可能にすることができる。さらに、CPU308は、プログラムコード312を実行して、本明細書で説明された上述のアクションおよびステップまたは他のすべてを実行することができる。
【0158】
図18は、サイドリンクリソースプールにおいてサイドリンク伝送を実行するための第1のデバイスの観点からの、1つの例示的な実施形態によるフローチャート1800である。ステップ1805において、第1のデバイスに、サイドリンクリソースプールが設定され、サイドリンクリソースプールには、異なるTBに対するリソース予約が有効にされる。ステップ1810において、第1のデバイスに、予約期間のリストが設定される。ステップ1815において、第1のデバイスは、予約期間のリストから予約期間を選択する。ステップ1820において、第1のデバイスは、等しい確率で、間隔[X,Y]にスケーリング係数を掛けた整数をランダムに選択し、選択された予約期間が第2の予約期間セット内にある場合、スケーリング係数は1であり、選択された予約期間が第1の予約期間セット内にある場合、スケーリング係数は、セイル演算で上ステップレベルを除算する値であり、上ステップレベルは、第1の予約期間セットのうちの最大予約期間である。ステップ1825において、第1のデバイスは、再選択カウンタをその整数に設定し、再選択カウンタは、選択された予約期間に対して第1のデバイスが予約する予約済みリソースの最大数に使用される。
【0159】
一実施形態において、第1の予約期間セットは、1:1:20からの予約期間を含んでもよい。第2の予約期間セットは、100:100:1000からの予約期間を含んでもよい。上ステップレベルは、20とすることができる。値は、100とすることができる。スケーリング係数は、値および選択された予約期間から導出されるのではなく、値および上ステップレベルから導出される。
【0160】
図3および図4を参照すると、サイドリンクリソースプールにおいてサイドリンク伝送を実行するための第1のデバイスの1つの例示的な実施形態である。第1のデバイス300は、メモリ310に記憶されたプログラムコード312を含む。CPU308は、プログラムコード312を実行して、第1のデバイスが、(i)サイドリンクリソースプールが設定されることであって、サイドリンクリソースプールには、異なるTBに対するリソース予約が有効にされる、ことと、(ii)予約期間のリストが設定されることと、(iii)予約期間のリストから予約期間を選択することと、(iv)等しい確率で、間隔[X,Y]にスケーリング係数を掛けた整数をランダムに選択することであって、選択された予約期間が第2の予約期間セット内にある場合、スケーリング係数は1であり、選択された予約期間が第1の予約期間セット内にある場合、スケーリング係数は、セイル演算で上ステップレベルを除算する値であり、上ステップレベルは、第1の予約期間セットのうちの最大予約期間である、ことと、(iv)再選択カウンタをその整数に設定することであって、再選択カウンタは、選択された予約期間に対して第1のデバイスが予約する予約済みリソースの最大数に使用される、ことと、を可能にすることができる。さらに、CPU308は、プログラムコード312を実行して、本明細書で説明された上述のアクションおよびステップまたは他のすべてを実行することができる。
【0161】
以上、本開示の種々の態様を説明した。当然のことながら、本明細書の教示内容を多種多様な形態で具現化してもよく、本明細書に開示したいかなる指定の構造、機能、または両者も代表的なものに過ぎない。本明細書の教示内容に基づいて、当業者には当然のことながら、本明細書に開示した態様を、他のいかなる態様からも独立に実装してもよく、これら態様のうちの2つ以上を種々組み合わせてもよい。例えば、本明細書に記載した態様のうちの任意の数の態様を用いて、装置を実装してもよく、方法を実現してもよい。追加的に、本明細書に記載した態様のうちの1つ以上の追加または代替で、他の構造、機能、または構造と機能を用いて、このような装置を実装してもよく、このような方法を実現してもよい。上記概念の一部の一例として、いくつかの態様においては、パルス繰り返し周波数に基づいて、同時チャネルを確立してもよい。いくつかの態様においては、パルス位置またはオフセットに基づいて、同時チャネルを確立してもよい。いくつかの態様においては、時間ホッピングシーケンスに基づいて、同時チャネルを確立してもよい。いくつかの態様においては、パルス繰り返し周波数、パルス位置またはオフセット、および時間ホッピングシーケンスに基づいて同時チャネルを確立してもよい。。
【0162】
当業者であれば、多様な異なるテクノロジおよび技術のいずれかを使用して、情報および信号を表わしてよいを理解するであろう。例えば、上記説明全体で言及されることがあるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場若しくは粒子、光場若しくは粒子、またはこれらの任意の組み合わせによって表わしてよい。
【0163】
さらに、当業者には当然のことながら、本明細書に開示された態様に関連して説明した種々の例示的な論理ブロック、モジュール、プロセッサ、手段、回路、およびアルゴリズムステップは、電子的ハードウェア(例えば、ソースコーディングまたはその他何らかの技術を用いて設計することがあるディジタル実装、アナログ実装、またはこれら2つの組み合わせ)、命令を含む種々の形態のプログラム若しくは設計コード(本明細書においては便宜上、「ソフトウェア」または「ソフトウェアモジュール」と称されることがある)、または両者の組み合わせとして実装されてよい。このハードウェアおよびソフトウェアの互換性を明確に示すため、種々の例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップを、概略的にそれぞれの機能の側面から上述した。そのような機能がハードウェアとして実装されるか、ソフトウェアとして実装されるかは、特定用途およびシステム全体に課される設計上の制約によって決まる。当業者であれば、特定各用途に対して、説明した機能を様々なやり方で実装してもよいが、そのような実装の決定は、本開示の範囲からの逸脱の原因として解釈されるべきではない。
【0164】
追加的に、本明細書に開示される態様に関連して説明した種々の例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、集積回路(「IC」)、アクセス端末、またはアクセスポイント内で実装される、あるいはこれらによって実行されてよい。ICとしては、汎用プロセッサ、ディジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、その他プログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート若しくはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、電気部品、光学部品、機械部品、または本明細書で説明した機能を実行するように設計されたこれらの任意の組み合わせを含み、IC内、IC外、またはその両方に存在するコードまたは命令を実行してよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサとしてよいが、代替として、プロセッサは、従来の任意のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械としてよい。また、プロセッサは、DSPとマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと協働する1つ以上のマイクロプロセッサ、またはその他任意のこのような構成である、コンピュータデバイスの組み合わせとして実装されてよい。
【0165】
任意の開示プロセスにおけるステップの如何なる特定の順序または階層は、実例的な手法の一例であることが了解される。設計の選好に基づいて、プロセスにおけるステップの特定の順序または階層を、本開示の範囲内に留まりつつ、再構成してよいことが了解される。添付の方法の請求項は、種々のステップの要素を実例的な順序で示しており、提示の特定順序または階層に限定されることを意図していない。
【0166】
本明細書に開示される態様に関連して記載された方法またはアルゴリズムのステップを、ハードウェアにおいて直接具現化してよく、プロセッサにより実行されるソフトウェアモジュールにおいて具現化してよく、これら2つの組み合わせにおいて具現化してよい。(例えば、実行可能な命令および関連するデータを含む)ソフトウェアモジュールおよび他のデータは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムバーブルディスク、CD-ROM等のデータメモリ、または当技術分野において知られているその他任意の形態のコンピュータ可読記憶媒体に存在してよい。実例的な記憶媒体がコンピュータ/プロセッサ(本明細書においては便宜上、「プロセッサ」と称されることがある)等の機械に結合されてよい、このようなプロセッサは、記憶媒体からの情報(例えば、コード)の読み出しおよび記憶媒体への情報の書き込みが可能である。実例的な記憶媒体は、プロセッサと一体化されてよい。プロセッサおよび記憶媒体は、ASICに存在してよい。ASICは、ユーザ機器に存在していてもよい。代替として、プロセッサおよび記憶媒体は、ディスクリートコンポーネントとしてユーザ機器に存在してよい。さらに、いくつかの態様においては、任意の適当なコンピュータプログラム製品が、本開示の態様のうちの1つ以上に関連するコードを含むコンピュータ可読媒体を含んでもよい。いくつかの態様において、コンピュータプログラム製品は、パッケージング材料を含んでよい。
【0167】
以上、種々の態様に関連して本発明を説明したが、本発明は、さらに改良可能であることが了解される。本願は、概して本発明の原理に従うと共に、本発明が関係する技術分野における既知で慣習的な実施となるような本開示からの逸脱を含む本発明の任意の変形、使用、または適応を網羅することを意図している。
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