(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-17
(45)【発行日】2022-08-25
(54)【発明の名称】人工芝シート敷設構造及び人工芝シート敷設方法
(51)【国際特許分類】
E01C 13/08 20060101AFI20220818BHJP
E04F 15/16 20060101ALI20220818BHJP
E01C 5/06 20060101ALI20220818BHJP
【FI】
E01C13/08
E04F15/16 H
E01C5/06
(21)【出願番号】P 2021137473
(22)【出願日】2021-08-25
【審査請求日】2021-08-25
(73)【特許権者】
【識別番号】591281459
【氏名又は名称】マックストン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100148792
【氏名又は名称】三田 大智
(72)【発明者】
【氏名】佐野 任
(72)【発明者】
【氏名】市川 貴章
(72)【発明者】
【氏名】中島 慶太
【審査官】宇都宮 啓明
(56)【参考文献】
【文献】実開平1-141804(JP,U)
【文献】実開昭60-100406(JP,U)
【文献】特開2014-181454(JP,A)
【文献】実開昭57-133606(JP,U)
【文献】特開平9-250108(JP,A)
【文献】特開昭55-055707(JP,A)
【文献】国際公開第2015/199057(WO,A1)
【文献】中国実用新案第213683051(CN,U)
【文献】米国特許出願公開第2011/0120037(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E01C 1/00-17/00
E04F 15/00-15/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
敷設対象の下地面に敷き詰めた複数枚のセメントモルタル製又はコンクリート製の単位パネルと、該複数枚の単位パネルの上面に跨って接着された人工芝シートとから成り、上記単位パネルは、上面に有底溝を有し、下面に該下面を上記下地面と間隔を置いて支持する支持部を有すると共に、隣接する他の単位パネルとの間に貫通溝を形成して敷設されることを特徴とする人工芝シート敷設構造。
【請求項2】
上記支持部は、上記単位パネルに一体に設けることを特徴とする請求項1記載の人工芝シート敷設構造。
【請求項3】
上記支持部は、上記単位パネルに別体に設けることを特徴とする請求項1記載の人工芝シート敷設構造。
【請求項4】
上記単位パネルの上面を粗面とすることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の人工芝シート敷設構造。
【請求項5】
敷設対象の下地面に複数枚のセメントモルタル製又はコンクリート製の単位パネルを敷き詰めるパネル敷設工程と、該敷き詰めた複数枚の単位パネルの上面に跨って人工芝シートを接着する接着工程とから成り、上記パネル敷設工程において、隣接する上記単位パネルとの間に貫通溝を形成して敷設することを特徴とする人工芝シート敷設方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ビルの屋上やベランダの床面等を下地面としてシート状の人工芝を敷設する際の敷設構造及び敷設方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、人工芝シートの敷設においては、ビルの屋上やベランダの床面を下地面として、直接、人工芝シートを接着し貼り付けていたが、上手く貼ることが出来ずに人工芝シートにシワができてしまうおそれがある一方、上手く貼ることができたとしても、その後に日差しによる高温化や雨による湿気等に起因して接着状態が解除されてしまい、やはりシワができてしまうおそれがあった。
【0003】
そこで下記特許文献1,2に示すように、床面と人工芝シート間に合成樹脂製の単位パネルを介在させて、人工芝シートの敷設を容易にすると共に排水及び断熱を良好にする人工芝シート敷設構造が開発されている。
【0004】
特許文献1の人工芝敷設構造は、高床式の各単位パネル(特許文献1における「土台プレート」)に人工芝プレート(当該パネルと同面積にした人工芝シート)を貼り付けて、当該人工芝プレートが貼り付けられた単位パネルを並べて敷き詰める構造となっており、高床式構造によって床面との間に排水と断熱を行う空間を確保し、各単位パネルに穿設された貫通孔によって排水を向上する構造となっている。
【0005】
また、特許文献2の人工芝敷設構造は、人工芝シートを複数枚の単位パネル状に接着して貼り付け、単位パネル裏面に設けたリブによって床面との間に排水と断熱を行う空間を確保し、各単位パネルに穿設された貫通孔によって排水を向上する構造となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】国際公開第2015/199057号公報
【文献】特開昭63―67303号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1の人工芝シート敷設構造も、特許文献2の人工芝シート敷設構造も、単位パネルによって下地面との間に排水兼断熱空間を画成することができるので、湿気や高温に起因するシワの発生を抑えることができる。また人工芝シート上に降った雨を単位パネルに設けた貫通孔によって速やかに上記排水兼断熱空間に導くことができる。
【0008】
しかしながら、特許文献1,2の人工芝シート敷設構造を構築する単位パネルは、合成樹脂製であって軽量であるから、近年大型化する台風や竜巻等の強風にあおられたときに、人工芝シートの隅部が単位パネルごとまくれあがってしまうおそれがある。
【0009】
また、単位パネルが合成樹脂製であることは、耐荷重性に乏しく、人工芝シート上でテーブル、ベンチ、イス等の屋外家具や物置小屋、流し台等を使用する際に、容易に変形してしまうおそれ、又は破損してしまうおそれがある。特に排水のために設けた貫通孔の存在により変形や破損を誘発してしまうおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、排水効果と断熱効果を確保しつつ、強風に強く、しかも高度な耐荷重性を発揮することができる人工芝シート敷設構造及び人工芝シート敷設方法を提供する。
【0011】
要述すると、本発明に係る人工芝シート敷設構造は、敷設対象の下地面に敷き詰めた複数枚のセメントモルタル製又はコンクリート製の単位パネルと、該複数枚の単位パネルの上面に跨って接着された人工芝シートとから成り、上記単位パネルは、上面に有底溝を有し、下面に該下面を上記下地面と間隔を置いて支持する支持部を有すると共に、隣接する他の単位パネルとの間に貫通溝を形成して敷設される構造により、排水及び断熱を適切に行う手段を備えつつ、耐風性及び耐荷重性に優れた構造とすることができる。
【0012】
好ましくは、上記支持部は、上記単位パネルに一体に設ける。又は、上記支持部は、上記単位パネルに別体に設ける。よって、敷設対象の下地面の状況によって、上記支持部を上記単位パネルと一体か別体かを選択することができ、確実に排水兼断熱空間を確保することができる。
【0013】
また、上記単位パネルの上面を粗面とすることにより、該単位パネルと上記人工芝シートをより強固に接着することができる。
【0014】
また、本発明に係る人工芝シート敷設方法は、敷設対象の下地面に複数枚のセメントモルタル製又はコンクリート製の単位パネルを敷き詰めるパネル敷設工程と、該敷き詰めた複数枚の単位パネルの上面に跨って人工芝シートを接着する接着工程とから成り、上記パネル敷設工程において、隣接する上記単位パネルとの間に貫通溝を形成して敷設することを特徴とし、容易に且つ確実に人工芝シートを敷設することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係る人工芝シート敷設構造によれば、排水性能及び断熱性能を確保しつつ、耐風性及び耐荷重性を発揮でき、強風によってまくれ上がることを防止できると共に、人工芝シート上で屋外家具等を安心して使用することができる。
【0016】
また、本発明に係る人工芝シート敷設方法によれば、容易に且つ確実に人工芝シートを敷設することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】単位パネルと支持部が別体の実施例を示す、本発明に係る人工芝シート敷設構造の断面図である。
【
図2】単位パネルと支持部が一体の実施例を示す、本発明に係る人工芝シート敷設構造の断面図である。
【
図3】複数の単位パネルを敷き詰めた状態及び単位パネル上面の有底溝を示す斜視図である。
【
図4】単位パネル上面に刻設される有底溝の他例を示す図であり、(A)は複数の有底溝を並行に設けた例を示す斜視図であり、(B)は複数の有底溝を放射状に設けた例を示す斜視図である。
【
図5】単位パネルとは別体の支持部を説明する図であり、(A)は貫通孔を有するシート状の支持部を下面側から示す斜視図であり、(B)はネット状の支持部を示す斜視図である。
【
図6】単位パネルと一体の支持部を説明する図であり、当該パネルを下面側から示す斜視図である。
【
図7】単位パネル同士の連結を説明する図であり、(A)は連結対象の一対の単位パネルに設けた連結部を示す平面図であり、(B)は連結した一対の単位パネルの状態を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明に係る人工芝シート敷設構造及び人工芝シート敷設方法の最適な実施例を
図1乃至
図7に基づき説明する。
【0019】
<人工芝シート敷設構造>
本発明に係る人工芝敷設構造は、
図1,
図2に示すように、基本的には、ビル等の建物屋上の床面、ベランダの床面等の敷設対象の下地面Gに敷き詰めた複数枚のセメントモルタル製又はコンクリート製の単位パネル1と、該複数枚の単位パネル1の上面1aに跨って接着された人工芝シート2とから成る。
【0020】
したがって、人工芝シート2は少なくとも複数枚のセメントモルタル製又はコンクリート製の単位パネル1と一体化した、すなわち、ある程度の重量と面積を有した床構造を構築することとなる。
【0021】
≪人工芝シートの構造≫
本発明における人工芝シート2は、ゴムシート等のクッション性を有するシートに芝生を模した合成樹脂製の毛を植設した、既知の一般的な人工芝シートを用いることができる他、単位パネル1の上面1aに接着することができる人工芝シートであれば特に限定はない。
【0022】
また、人工芝シート2は、少なくとも、複数の単位パネル1の上面1aに跨る大きさであれば良く、必ずしも一枚で敷き詰めた全ての単位パネル1の上面1aに跨ることができる大きさとする必要はない。
【0023】
≪単位パネルの構造≫
本発明に用いる単位パネル1は、既述のように、セメントモルタル製又はコンクリート製であり、工場等で予め型枠を利用して製造されるものである。容易且つ効率良く敷き詰めるために、単位パネル1は、
図3,
図4等に示すように、矩形状のパネルであることが望ましいが、多角形状や円盤状のパネルとすることも可能である。また、本発明に用いる単位パネル1は、後述するように、単位パネル1自体に上下に貫通する孔や溝は設けないことにより割れる等の破損を防止して耐荷重性を確保しつつ、排水性能を確保する。なお、単位パネル1は、引張強度の補強のために補強筋を埋設することができることはもちろんである。
【0024】
図3に示すように、単位パネル1は、上面1aに有底溝3を有し、人工芝シート2から浸みこんだ雨水等の水を有底溝3が上面1aの縁部へと導き、排水に貢献する。なお、有底溝3の幅と深さは、水の表面張力、単位パネル1の耐荷重性等を考慮して適宜調整することができる。
【0025】
有底溝3は、
図3に示すように、複数本を直角に交差して刻設する他、
図4(A)に示すように、複数本を並行に刻設したり、
図4(B)に示すように、複数本を放射状に刻設したりすることも実施に応じ任意である。何れにしても、雨水等の水を、後述する貫通溝5へと導くように上面1aの縁部まで設ける。
【0026】
また、単位パネル1の上面1aは、好ましくは粗面にし、人工芝シート2と強固に接着できるようにする。当該粗面形成においては、型枠に凹凸部を設けて成型時に粗面を形成しても良いし、製造後サンドブラスト等によって粗面を削成しても良い。
【0027】
単位パネル1の下面1bには、一体又は別体に支持部4を設け、後述するように、該支持部4によって下地面Gと単位パネル1の下面1b間に排水兼断熱空間Sを形成できるようにする。
【0028】
支持部4を単位パネル1と別体に設ける場合には、
図5(A)に示すように、支持シート4′を支持部4として設ける。すなわち、支持シート4′は、間隔を設けて複数条設けられる厚肉部4′bと、該厚肉部4′b同士を繋ぐ薄肉部4′cを備え、該薄肉部4′cに貫通孔4′aを設ける構造となっている。よって、この支持シート4′を介して単位パネル1を敷き詰めれば、
図1に示すように、厚肉部4′bによって単位パネル1を下地面Gから離して敷き詰めることができ、単位パネル下面1bと下地面G間に排水兼断熱空間Sを画成することができると共に、薄肉部4′cの貫通孔4′aによって単位パネル上面1aの有底溝3によって導かれた水を排水兼断熱空間Sへ導くことができる。
【0029】
また、別体の支持部4の他例として、
図5(B)に示すように、支持シート4′としてネットを利用することできる。この場合、ネットの網目を貫通孔4′aとして利用し、ネットを構成する経線と緯線によって単位パネル1を下地面Gから離間し、排水兼断熱空間Sを画成することができる。
【0030】
支持部4を単位パネル1と一体に設ける場合には、
図6に示すように、単位パネル1の製造時に打設したセメントモルタル又はコンクリートに支持脚4′′を埋設し、支持部4とする。支持脚4′′の本数や配置は必要な支持強度や安定性を考慮して適宜調整することができる。この支持脚4′′を介して単位パネル1を敷き詰めれば、
図2に示すように、単位パネル1を下地面Gから離して敷き詰めることができ、単位パネル下面1bと下地面G間に排水兼断熱空間Sを画成することができる。
【0031】
また、単位パネル1は、支持部4の存在により、下地面G上に並べて置いていくだけで、安定して敷き詰めることができると共に、最終的に、各単位パネル1に跨って接着される人工芝シート2によって一体化するので、隣接する単位パネル1同士の連結は必須ではない。
【0032】
しかしながら、各単位パネルの横ズレ防止の観点、より強固な人工芝シート2との一体化の観点から、隣接する単位パネル1同士を連結することが望ましい。連結にあたっては、既知の連結手段を用いることができるが、例えば、
図7(A)に示すように、隣接する一対の単位パネル1の対向する側部にそれぞれ環状の連結部1cを設け、
図7(B)に示すように、これら一対の連結部1cの環状を一致させて、当該環状内にプラグPの拡開可能な脚部を挿入し、該脚部を拡開させることにより単位パネル1同士を連結することができる。その他、嵌合手段等の既知の連結手段を用いることも実施に応じ任意である。
【0033】
<人工芝敷設シート構造の具体的構造>
本発明に係る人工芝敷設構造は、上述した人工芝シート2と単位パネル1とから成る基本構造を有すると共に、次の具体的構造を有する。
【0034】
すなわち、
図1,
図2に示すように、人工芝シート2は、下地面G上に敷き詰められた複数の単位パネル1の上面1aに跨って接着される構造を有している。これにより、人工芝シート2が複数の単位パネル1と一体化し、耐風性能を向上することができ、強風に煽られたとしても捲り上げられるのを防止することができる。好ましくは、隣接する単位パネル1同士を連結することにより、さらに耐風性能を向上させることができる。
【0035】
また、本発明に係る人工芝シート敷設構造にあっては、
図1,
図2に示すように、隣接する一対の単位パネル1間に、上下に貫通する貫通溝5を画成しつつ敷き詰め、該貫通溝5と単位パネル上面1aの有底溝3とを連通させる構造を有すると共に、各単位パネル1の下位に支持部4によって排水兼断熱空間Sを画成し、該排水兼断熱空間Sと貫通溝5を連通させる構造を有する。よって、人工芝シート2に染み込んだ水を有底溝3で受け止めて貫通溝5に導くことができ、該貫通溝5を通過した水は排水兼断熱空間Sを通じて排水することができる。また、当然に、排水兼断熱空間Sの存在により、人工芝シート2と下地面G間の熱伝導を抑止することができ、特に下地面Gの防水層を保護することができる。
【0036】
また、本発明に係る人工芝シート敷設構造における単位パネル1は、セメントモルタル製又はコンクリート製であり、変形や破損を誘発する貫通部位を設けない構造であるため、耐荷重性能に優れており、人工芝上で安心して自由に屋外家具等を使用することができる。
【0037】
<人工芝シート敷設方法>
次いで、上述した本発明に係る人工芝シート敷設構造を構築するための敷設方法について説明する。
【0038】
本発明に係る人工芝シートの敷設方法は、敷設対象の下地面Gに複数枚の単位パネル1を敷き詰めるパネル敷設工程と、該敷き詰めた複数枚の単位パネル1の上面1aに跨って人工芝シート2を接着する接着工程とから成る。
【0039】
本発明にあっては、パネル敷設工程において、既述したように、隣接する一対の単位パネル1間に貫通溝5を形成しつつ敷設する。貫通溝5の幅は特に限定はなく、水の表面張力等を考慮して適宜調整することができる。
【0040】
単位パネル1は支持部4により安定して下地面Gに設置できるため、並べて置いていくだけで容易に敷設することができる。既述した連結部1cのような連結手段を単位パネル1に設ける場合には、隣接する単位パネル1同士を連結しながら、敷設していく。
【0041】
また、接着工程においては、各単位パネル1の上面1aに接着剤を塗布し、当該各面1aに人工芝シート2を接着する。接着剤としては、例えばウレタン系接着剤等の既知の接着剤を用いることができる他、人工芝シート2の材質により適宜選択することができる。また、接着剤塗布手段には特に限定はなく、刷毛、ローラー又はスプレー等の既知の塗布手段を用いることができる。
【0042】
以上述べた如く、本発明に係る人工芝シート敷設構造によれば、排水性能及び断熱性能を確保しつつ、耐風性及び耐荷重性を発揮でき、強風によってまくれ上がることを防止できると共に、人工芝シート上で屋外家具等を安心して使用することができる。
【0043】
また、本発明に係る人工芝シート敷設方法によれば、容易に且つ確実に人工芝シートを敷設することができる。
【符号の説明】
【0044】
1…単位パネル、1a…上面、1b…下面、1c…連結部、2…人工芝シート、3…有底溝、4…支持部、4′…支持シート、4′a…貫通孔、4′b…厚肉部、4′c…薄肉部、4′′…支持脚、5…貫通溝、P…プラグ、S…排水兼断熱空間、G…下地面。
【要約】
【課題】 排水効果と断熱効果を確保しつつ、強風に強く、しかも高度な耐荷重性を発揮することができる人工芝シート敷設構造の提供。
【解決手段】 本発明に係る人工芝シート敷設構造は、敷設対象の下地面Gに敷き詰めた複数枚のセメントモルタル製又はコンクリート製の単位パネル1と、該複数枚の単位パネル1の上面1aに跨って接着された人工芝シート2とから成り、上記単位パネル1は、上面1aに有底溝3を有し、下面1bに該下面1bを上記下地面Gと間隔を置いて支持する支持部4を有すると共に、隣接する他の単位パネル1との間に貫通溝5を形成して敷設される構造により、排水及び断熱を適切に行う手段を備えつつ、耐風性及び耐荷重性に優れた構造とすることができる。
【選択図】
図1