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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-17
(45)【発行日】2022-08-25
(54)【発明の名称】重量物の移送装置
(51)【国際特許分類】
   B66F 19/00 20060101AFI20220818BHJP
   B66F 3/24 20060101ALI20220818BHJP
   B65G 7/02 20060101ALI20220818BHJP
【FI】
B66F19/00 T
B66F3/24 C
B65G7/02 B
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2017199027
(22)【出願日】2017-10-13
(65)【公開番号】P2019073351
(43)【公開日】2019-05-16
【審査請求日】2020-09-30
(73)【特許権者】
【識別番号】591135440
【氏名又は名称】日本通運株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002778
【氏名又は名称】弁理士法人IPシーガル
(74)【代理人】
【識別番号】100069903
【弁理士】
【氏名又は名称】幸田 全弘
(74)【代理人】
【識別番号】100101166
【弁理士】
【氏名又は名称】斎藤 理絵
(74)【代理人】
【識別番号】100157509
【弁理士】
【氏名又は名称】小塩 恒
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 佳紀
【審査官】吉川 直也
(56)【参考文献】
【文献】実開昭60-148707(JP,U)
【文献】特開昭51-004758(JP,A)
【文献】特開2002-274250(JP,A)
【文献】実開平3-45366(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66F 1/00-19/02
B65G 7/02- 7/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の位置まで敷設された案内レールと、
前記案内レールに沿って、被移送物を載置して移動する移送体と、
前記移送体を移動させる移動手段と、
前記被移送物を支持するため前記被移送物と床面の間に挿入される所要の大きさの受け台で構成され、
前記移送体は、
所要の厚さの板状体からなる移送体主体と、前記移送体主体の上部に配される、前記被移送物を載置するための載置部と、前記載置部を昇降するよう前記移送体主体と、前記載置部の間に配される昇降ジャッキで構成され、
前記移送体主体は、
その下面に摺動部材を具備し、
前記載置部は
前記移送体が互いに連結して連結体を構成するよう、その前後方向の側面の少なくとも一方に、連結部を備え、
前記受け台は、
その上面の位置が、前記案内レールのガイド部の上面の位置よりも高く、前記昇降ジャッキが上昇した状態で前記被移送物の下面の位置よりも低く、かつ前記昇降ジャッキが下降した状態で前記移送体の載置部の上面の位置よりも高くなるよう構成されていること
を特徴とする移送装置。
【請求項2】
前記案内レールは、
前記移送体が載置されるレール主体と、
前記レール主体の両端に、前記移送体の移動を規制するよう起立形成されるガイド部で構成されたものであること
を特徴とする請求項1に記載の移送装置。
【請求項3】
前記移送体は、
その高さが、前記昇降ジャッキが下降した状態で、前記ガイド部の高さより高いこと
を特徴とする請求項2に記載の移送装置。
【請求項4】
前記被移送物は、
大型重量物であって、
前記移送体は、
他の移送体と連結され、連結体を構成していること
を特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の移送装置。
【請求項5】
前記移動手段は、
移動手段本体と、前記移動手段本体の先端に水平方向に伸縮可能に取り付けられる水平ジャッキと、前記水平ジャッキの先端に取り付けられる前記移送体と連結するための移送体連結部で構成され、
前記移動手段本体の下面及び前記移送体連結部の下面に、摺動部材が配されていること
を特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の移送装置。
【請求項6】
案内レールを、所定の位置まで敷設するステップと、
前記案内レール上に、移送体を載置するステップと、
前記案内レール上で、前記移送体と、前記移送体を移動させる移動手段を連結するステップと、
前記移送体上に被移送物を載置するステップと、
前記被移送物を載置した状態にある移送体を、前記移動手段によって所定の位置まで移動させるステップと、
前記移送体の昇降ジャッキを上昇させて、前記被移送物をリフトアップするステップと、
前記被移送物と床面の間に所要の大きさの受け台を挿入するステップと、
前記昇降ジャッキを下降させることによって、被移送物をリフトダウンして、前記受け台で支持するステップを備え、
前記移送体は、
所要の厚さの板状体からなる移送体主体と、
前記移送体主体の上部に配される、前記被移送物を載置するための載置部と、
前記載置部を昇降するよう前記移送体主体と、載置部の間に配される昇降ジャッキで構成され、
前記移送体主体は、
その下面に、摺動部材を具備し、
前記載置部は
前記移送体が互いに連結して連結体を構成するよう、その前後方向の側面の少なくとも一方に、連結部を備え、
前記受け台は、
その上面の位置が、前記案内レールのガイド部の上面の位置よりも高く、前記昇降ジャッキが上昇した状態で前記被移送物の下面の位置よりも低く、かつ前記昇降ジャッキが下降した状態で前記移送体の載置部の上面の位置よりも高くなるよう構成されていること
を特徴とする移送システム。
【請求項7】
前記昇降ジャッキは、
伸長した状態で、前記載置部の上面の位置が、前記ガイド部の上面から5~10cmになるように設定されていること
を特徴とする請求項6に記載の移送システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、重量物の移送装置に関するものである。
より具体的には、大型の重量物の移送と荷降ろし作業を、円滑かつ容易に行うことを可能にする移送装置に係るものである。
【背景技術】
【0002】
従来、100~500t程度の大型の重量物などを移送する装置としては、移送体が重量物を載置した状態で、底面に敷設したレール上を移動して、所定の場所まで移送するように構成されているものが知られている。
【0003】
例えば、特許第5735461号公報(特許文献1)においては、重量物の下面のゴム沓に損傷を与えることなく、重量物を仮設レールから据付け台に横移動できる重量物移送装置が提案されている。
【0004】
この重量物の移送装置は、
重量物を、仮設レールから据付け台に横移動して、前記重量物の下面のゴム沓を前記据付け台に設置するための横移動装置で、
前記仮設レール上における重量物の下面に、ピストンの降下時に前記ゴム沓の高さより機高が低いスライディング用薄型ジャッキを設置し、
このスライディング用薄型ジャッキは、
平板状のシリンダ本体の略中心位置に上端部を開口し、下端部を密閉した中心シリンダを形成し、
この中心シリンダの外周に、略等間隔で前記中心シリンダと直径が略同一の複数個の外周シリンダを形成し、
これらのすべての外周シリンダを油道で連通し、
前記すべてのシリンダに、略同一受圧面積の中心ピストンと外周ピストンを昇降自在に嵌合し、
これらピストンの弧状押圧面に押圧板を配置し、
前記シリンダ本体における前記仮設レールとの摺動面に、摺動部材を設けたもの
からなるものである。
【0005】
さらに、特許第3015351号(特許文献2)においては、ジャッキと水平駆動手段とを操作して、アッパープレートとベースプレートとを交互に動かすことによって、他に牽引手段や押出し手段がなくても、自ら重量物を移送することができる重量物搬送装置が提案されている。
【0006】
この重量物移送装置は、床面上にある重量物の脚部の間に入って、その重量物を支持・移送するものであって、
一枚のベースプレートの上に、重量物の脚部間部分に固定されるアッパープレートを配置し、
両プレートの間に、低摩擦で水平移動を可能にする荷重支持手段を、ベースプレートとの間又はアッパープレートとの間に具備するリフトアップ用の複数のジャッキと、
両プレート間に、水平方向の相対移動を与える水平駆動手段と
を配置し、
移送する重量物の荷重を受けないときに限って、床面に向けて突出し得る転動体を、ベースプレートに組み込んだものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】特許第5735461号公報(特許請求の範囲,図1図3
【文献】特許第3015351号公報(特許請求の範囲,段落0025~段落 0031,図3
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、被移送物を載置した移送体を、床面に敷設したレール上を移動させ、所定の場所まで移送するように構成した従来の移送装置においては、
被移送物の移送後の荷降ろしの際に、この被移送物の下面と床面との間に、昇降ジャッキを設置して、被移送物をリフトアップし、さらに、被移送物の下面と床面との間に受け台を設置して、この受け台上に被移送物を載置する作業が必要となるので、被移送物の荷降ろし作業を円滑に行うことができない、という問題があった。
【0009】
さらに、前記特許文献1に記載された重量物移送装置は、重量物の横移動を行うためには、予め前記重量物の下面の数箇所に、所要の厚さのゴム沓を設ける作業を必要とするものである。
したがって、前記重量物の横移動後に、前記重量物からゴム沓を取り除く作業が必要となるので、重量物の荷降ろし作業を円滑に行うことができなくなるおそれがあった。
【0010】
さらにまた、前記特許文献2に記載された重量物移送装置において、被移送物の移送のための動作は、複数のジャッキの伸長による重量物のリフトアップと、水平駆動手段(油圧シリンダ)の伸長による重量物の水平移動と、複数のジャッキの収縮による重量物のリフトダウンと、水平駆動手段の収縮を繰り返し行うものである。
したがって、その移送動作はきわめて複雑である。
【0011】
さらに、前記特許文献2に記載された重量物移送装置においては、前記ジャッキは、被移送物の移送の際の、リフトアップとリフトダウンのために備えられるものであって、荷降ろし作業の際の、リフトアップとリフトダウンのために備えられるものではない。
【0012】
この発明はかかる現状に鑑み、被移送物、特に大型の重量物の移送と荷降ろし作業を、円滑かつ容易に行うことを可能にする移送装置を提供せんとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
この発明の請求項1に記載の発明は、
所定の位置まで敷設された案内レールと、
前記案内レールに沿って、被移送物を載置して移動する移送体と、
前記移送体を移動させる移動手段と、
前記被移送物を支持するため前記被移送物と床面の間に挿入される所要の大きさの受け台で構成され、
前記移送体は、
所要の厚さの板状体からなる移送体主体と、前記移送体主体の上部に配される、前記被移送物を載置するための載置部と、前記載置部を昇降するよう前記移送体主体と、前記載置部の間に配される昇降ジャッキで構成され、
前記移送体主体は、
その下面に摺動部材を具備し、
前記載置部は
前記移送体が互いに連結して連結体を構成するよう、その前後方向の側面の少なくとも一方に、連結部を備え、
前記受け台は、
その上面の位置が、前記案内レールのガイド部の上面の位置よりも高く、前記昇降ジャッキが上昇した状態で前記被移送物の下面の位置よりも低く、かつ前記昇降ジャッキが下降した状態で前記移送体の載置部の上面の位置よりも高くなるよう構成されていること
を特徴とする移送装置である。
【0014】
この発明の請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載の移送装置において、
前記案内レールは、
前記移送体が載置されるレール主体と、
前記レール主体の両端に、前記移送体の移動を規制するよう起立形成されるガイド部で構成されたものであること
を特徴とするものである。
【0015】
この発明の請求項3に記載の発明は、
請求項2に記載の移送装置において、
前記移送体は、
その高さが、前記昇降ジャッキが下降した状態で、前記ガイド部の高さより高いこと
を特徴とするものである。
【0016】
この発明の請求項4に記載の発明は、
請求項1~3のいずれかに記載の移送装置において、
前記被移送物は、
大型重量物であって、
前記移送体は、
他の移送体と連結され、連結体を構成していること
を特徴とするものである。
【0017】
この発明の請求項5に記載の発明は、
請求項1~4のいずれかに記載の移送装置において、
前記移動手段は、
移動手段本体と、前記移動手段本体の先端に水平方向に伸縮可能に取り付けられる水平ジャッキと、前記水平ジャッキの先端に取り付けられる前記移送体と連結するための移送体連結部で構成され、
前記移動手段本体の下面及び前記移送体連結部の下面に、摺動部材が配されていること
を特徴とするものである。
【0018】
この発明の請求項6に記載の発明は、
案内レールを、所定の位置まで敷設するステップと、
前記案内レール上に、移送体を載置するステップと、
前記案内レール上で、前記移送体と、前記移送体を移動させる移動手段を連結するステップと、
前記移送体上に被移送物を載置するステップと、
前記被移送物を載置した状態にある移送体を、前記移動手段によって所定の位置まで移動させるステップと、
前記移送体の昇降ジャッキを上昇させて、前記被移送物をリフトアップするステップと、
前記被移送物と床面の間に所要の大きさの受け台を挿入するステップと、
前記昇降ジャッキを下降させることによって、被移送物をリフトダウンして、前記受け台で支持するステップを備え、
前記移送体は、
所要の厚さの板状体からなる移送体主体と、
前記移送体主体の上部に配される、前記被移送物を載置するための載置部と、
前記載置部を昇降するよう前記移送体主体と、載置部の間に配される昇降ジャッキで構成され、
前記移送体主体は、
その下面に、摺動部材を具備し、
前記載置部は
前記移送体が互いに連結して連結体を構成するよう、その前後方向の側面の少なくとも一方に、連結部を備え、
前記受け台は、
その上面の位置が、前記案内レールのガイド部の上面の位置よりも高く、前記昇降ジャッキが上昇した状態で前記被移送物の下面の位置よりも低く、かつ前記昇降ジャッキが下降した状態で前記移送体の載置部の上面の位置よりも高くなるよう構成されていること
を特徴とする移送システムである。
【0019】
この発明の請求項7に記載の発明は、
請求項6に記載の移送システムにおいて、
前記昇降ジャッキは、
伸長した状態で、前記載置部の上面の位置が、前記ガイド部の上面から5~10cmになるように設定されていること
を特徴とするものである。
【発明の効果】
【0020】
この発明にかかる移送装置は、所定の位置まで敷設された案内レールと、前記案内レールに沿って被移送物を載置して移動する移送体と、前記移送体を移動させる移動手段で構成されたもので、前記移送体は、所要の厚さの板状体からなる移送体主体と、前記移送体主体の上部に配される、前記被移送物を載置するための載置部と、前記載置部を昇降するよう前記移送体主体と載置部の間に配される昇降ジャッキで構成され、前記移送体主体は、その下面に、摺動部材を具備するよう構成されているものである。
る。
したがって、この発明にかかる移送装置によれば、前記所定の位置まで被移送物、特に大型の重量物を移送する作業を容易に行うことができる。
特に、前記被移送物の荷降ろし作業を行うに際しては、前記所定の位置において、前記移送体が内蔵する昇降ジャッキを利用して、前記被移送物の荷受けを行うので、別途の昇降ジャッキ及びその配置のためのスペースを必要とすることなく、前記被移送物の荷降ろし作業を、円滑かつ容易に行うことができる。
なお、この発明において、前記移送装置は、さらに、前記被移送物を支持するため前記被移送物と床面の間に挿入される所要の大きさの受け台を備え、前記受け台は、
その上面の位置が、前記案内レールのガイド部の上面の位置よりも高く、前記昇降ジャッキが上昇した状態で前記被送物の下面の位置よりも低く、かつ前記昇降ジャッキが下降した状態で前記移送体の載置部の上面の位置よりも高くなるよう構成される。
また、この発明において、前記載置部については、前記移送体が互いに連結して連結体を構成するよう、その前後方向の側面の少なくとも一方に、連結部が備えられる。
【0021】
かかる構成によって、この発明にかかる移送装置では、被移送物の荷降ろし作業を行うに際しては、前記移送体が備える昇降ジャッキを伸長(上昇)させて、前記被移送物の下面と床面との間に所定の高さの受け台を配置して、前記受け台で前記被移送物を受けた後、前記昇降ジャッキを下降させることができるので、予め被移送物の下面の複数の箇所に所要の厚さのゴム沓を設ける必要がない。
【0022】
前記移送装置において、前記案内レールを、前記移送体が載置されるレール主体と、前記レール主体の両端に起立形成されたガイド部で構成することができる。
かかる構成によって、前記移送体(又は複数の移送体が連結してなる連結体)は、前記レール主体上を移動し、その移動は、前記ガイド部によって規制される。
【0023】
特に、前記移送体の高さが、前記昇降ジャッキが下降した状態で、前記ガイド部の高さより高くなる場合、すなわち、前記ガイド部の上面の位置が、前記移送体の載置部の上面の位置よりも低くなるよう構成した場合には、前記被移送物の下面にゴム沓を設ける必要がない。
したがって、前記移送体は、前記被移送物の所定の場所までの移送を、前記昇降ジャッキが下降した状態で行うことができる。
【0024】
前記移送装置においては、前記移送体を、他の移送体と連結させて連結体として構成することができる。
したがって、大型の重量物を含む多種多様の被移送物を移送可能である。
【0025】
この発明にかかる移送体は、所要の厚さの板状体からなる移送体主体と、前記移送体主体の上部に配される、前記被移送物を載置するための載置部と、前記載置部を昇降するよう前記移送体主体と載置部の間に配される昇降ジャッキで構成されたもので、前記移送体主体は、その下面に、摺動部材を具備するものである。
したがって、前記移送体は、前記摺動部材による摺動によって移動(被移送物の移送)を行い、その後、内蔵する昇降ジャッキを利用して前記被移送物の荷受けを行うので、別途の昇降ジャッキを必要とすることなく、前記被移送物の荷降ろし作業を容易に行うことができる。
【0026】
この発明の移送システムは、案内レールを、所定の位置まで敷設するステップと、前記案内レール上に、前記移送体を載置するステップと、前記案内レール上で、前記移送体と、前記移送体を移動させる移動手段を連結するステップと、前記移送体上に被移送物を載置するステップと、前記被移送物を載置した状態にある移送体を、前記移動手段によって所定の位置まで移動させるステップと、前記移送体の昇降ジャッキを上昇させて、前記被移送物をリフトアップするステップと、前記被移送物と床面の間に所要の大きさの受け台を挿入するステップと、前記昇降ジャッキを下降させることによって、被移送物をリフトダウンして、前記受け台で支持するステップを備える。
したがって、この発明にかかる移送システムによれば、被移送物、特に大型の重量物の移送と荷降ろし作業を、円滑に行うことができる。
【0027】
特に、前記移送システムにおいて、前記受け台を、その上面の位置が、前記案内レールのガイド部の上面の位置よりも高く、前記昇降ジャッキが上昇した状態で前記被搬送物の下面の位置よりも低く、かつ前記昇降ジャッキが下降した状態で前記移送体の載置部の上面の位置よりも高くなるよう構成することができる。
その結果、前記被移送物の荷降ろし作業は、前記移送体の昇降ジャッキを伸長させて行う前記受け台の配置と、前記移送体の昇降ジャッキを下降させて行う前記受け台による前記被移送物の支持によって行われるので、予め被移送物の下面の複数の箇所に所要の厚さのゴム沓を設ける必要がなく、きわめて単純かつ容易である。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】この発明にかかる移送装置の一例を示す説明図である。
図2図1に示す移送装置を構成する移送体の一例を示す説明図である。
図3図2に示す移送体の分解斜視図である。
図4図2に示す移送体の上面図である。
図5図2に示す移送体の下面図である。
図6図4に示す移送体のA-A’断面図であって、(A)は、昇降ジャッキが伸 長していない状態を示すもので、(B)は、昇降ジャッキが伸長した状態を示すもの である。
図7図2に示す移送体を複数連結して構成した連結体の一例を示す説明図である 。
図8図7に示す連結体の連結方法の一例を示す説明図である。
図9図1に示す移送装置を構成する移動手段の一例を示す説明図であって、(A )は、水平ジャッキが伸長していない状態を示すもので、(B)は、水平ジャッキが 伸長した状態を示すものである。
図10】この発明にかかる移送装置を構成する案内レールの一例を示す説明図であ る。
図11】この発明にかかる移送装置による移送方法の一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、この発明にかかる移送装置及び移送システムの実施の一例を、添付の図面に基づいて具体的に説明する。
なお、この発明は開示された実施例にのみ限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲内において種々改良することができるものである。
【0030】
この発明にかかる移送装置1は、被移送物8(図11参照)を移送するため、図7に示すように、前記移送体2が載置されるレール主体4cと、その両端に、所要の間隔を存して併置される一対のガイド部材4a,4bで構成され、所定の位置まで敷設される案内レール4と、前記案内レール4内(レール主体4c上)を走行(移動)する複数の移送体2,2・・・・と、前記移送体2,2・・・からなる連結体12を移動させる移動手段3とから構成されている。
かかる前記移送体2は、複数の移送体2,2・・・を所要の間隔を存して連結して形成された連結体12を構成するもので、前記被移送物8は、この連結体12上に載置されるものである。
【0031】
前記移送体2は、図2~5において明らかなように、所要の厚さの板状体からなる移送体主体2bと、前記被移送物8を載置するため、前記移送体主体2bの上部を覆うよう配される載置部2aと、前記載置部2aを昇降するよう前記載置部2aと移送体主体2bの間に配される昇降ジャッキ2cで構成されるものである。
【0032】
図2,3及び5において、前記移送体主体2bは、その上面中央部に昇降ジャッキ2cを備え、下面中央部にテフロン(登録商標)などの摩擦係数が低い材料からなる摺動部材2eを下面に具備する平面視円形の摺動部2dを備える。
したがって、前記案内レール4(詳しくはそのレール主体4c)上に載置された前記移送体2は、後述するように、前記案内レール4上(ガイド部材4a,4b間)を、水平方向に摺動する。
【0033】
前記載置部2aは、前記前記移送体主体2bよりも大きい、断面矩形の載置部主体からなるもので、その上面は、直接又は載置台を介して被移送物8を載置するよう、平滑面を構成するものである。
【0034】
前記載置部2aの下面には、図3に示すように、前記移送体主体2bと外嵌するよう、内方に切り欠いて形成した所要の大きさの凹部2fが開口されるとともに、この凹部2fには、前記昇降ジャッキ2cと相対する位置において、前記昇降ジャッキ2cと嵌合可能な所要の深さの空間2gが形成されている。
したがって、前記空間2g内に前記昇降ジャッキ2cを配置することによって、前記昇降ジャッキ2cが伸長すると、前記載置部2aが上昇する一方、前記昇降ジャッキ2cが下降すると前記載置部2aも下降する。
なお、図6において、前記昇降ジャッキ2cは、高さD伸長しているが、高さDは、移送装置1の除去に必要な高さ(幅)、例えば、前記昇降ジャッキ2cが伸長した状態で、前記載置部2aの上面の位置が、ガイド部材4a,4bの上面から5~10cm程度になるように設定されている。
【0035】
この実施例において、前記移送体2は、後述するように、前記被移送物8を載置した状態で、前記案内レール4上を水平方向に摺動するに際し、その側面が、前記案内レール4のガイド部材4a,4bと当接するよう、その幅が、前記ガイド部材4a,4b間の幅と同程度になるように構成されている。
したがって、前記移送体2の移動は、前記案内レール4のガイド部材4a,4bによって規制される。
なお、前記移送体2については、前記ガイド部材4a,4bとの当接面に、テフロン(登録商標)などの摩擦係数が低い材料からなる摺動部材を配設し、前記移送体2の移動が、より円滑になるように構成することが好ましい。
そのために、後述するように、前記案内レール4(レール主体4c)上にも、摺動部材4dを配設することが好ましい。
その際、前記摺動部材4dと摺動部材2eは、これらの間の摩擦係数が、前記移送体2の摺動を円滑にする値(例えば、摩擦係数0.1以下)となるよう構成されていればよい。
【0036】
前記移送体2については、被移送物8の重量や大きさに応じて、単独で又はその複数を連結させた状態(以下、「連結体」とも云う)で使用することができる。
複数の移送体を、相互に連結させて連結体の形態で使用することによって、より大きな被移送物の移送が可能となる。
【0037】
なお、前記移送体2,2を互いに連結させる方法については、特段の制限はなく、公知の方法を採用することができる。
【0038】
この実施例において、前記移送体2は、図2に示すように、他の移送体2と連結するため、前面と背面にそれぞれに一対の連結部5,5を備えるよう構成されている。
前記連結部5は、所定間隔を存して外方に突出するよう配された一対の突出部5a,5aからなるもので、各突出部5aは、左右方向に互いに連通する貫通孔5bを有する。
【0039】
かかる一対の突出部5a,5aを用いて行う前記移送体2,2の連結は、図7及び8に示すように、前記一対の突出部5a,5a間に保持される連結部材7を介して行われる。
この連結部材7は、図8に示すように、前記一対の突出部5a,5a間の幅と同程度の厚さを有する平面視楕円形状の板状体からなるもので、その両端に、前記一対の突出部5a,5aとの係合によって保持されている状態において、前記貫通孔5b,5bと同軸上に形成された連通孔7aを有するものである。
なお、前記連結部材7の長さについては、特に制限はなく、被移送物10の大きさなどに応じて適宜選択すればよい。前記連結部材7の長さは、例えば、長さ90~2,500mmから選択することができる。
【0040】
前記一対の突出部5a,5aと前記連結部材7が係合すると、前記一対の突出部5a,5aが有する貫通孔5b,5bと、前記連結部材7が有する連通孔7aは、相互に連通して、軸部材6を挿通するための挿通孔を構成する。
図7に示すように、各貫通孔5b,5b・・・に対して、前記一方の突出部5aの外側から、他方の突出部5aまで挿通するよう軸部材6を挿入していき、各移送体2の連結部5,5同士を固定する。
なお、前記軸部材6を、前記突出部5aの外側まで貫通させると共に、前記貫通した軸部材6の先端を、適宜、固定部材によって固定することによって、各移送体2の連結部5,5同士を強固に固定してもよい。
【0041】
このような構成によって、前記移送体2は、前記連結部5,5を介して他の移送体2と連結した連結体12として構成することができるので、複数の移送体2,2・・・を、前後方向に並べて連結した状態で前記案内レール4上に配置することができる。
【0042】
前記移送体2又は連結体12は、図1に示すように、案内レール4上での水平方向への移動(摺動)を可能にする移動手段3と連結される。
【0043】
この発明において、前記移動手段3については、前記移送体2又は連結体12の水平方向への移動を可能にするものであれば、特段の制限なく使用することができる。
【0044】
この実施例において、前記移動手段3は、前記移送体2と同様に、その幅が、前記ガイド部材4a,4b間の幅と同程度になるように構成されたもので、図9に示すように、移動手段本体3aと、その先端に水平方向に伸縮可能に取り付けられる水平ジャッキ3cと、前記水平ジャッキ3cの先端に取り付けられる移送体連結部3bで構成されている。
【0045】
前記移動手段本体3aは、その左右の側面に、左右方向に伸縮自在の一対のアーム(本体側アーム)32a,32bを具備する。
前記一対のアーム32a,32bは、後述するように、案内レール4のガイド部材4a,4bの上端縁に形成された一対の係合部41a,41b・・・との係合を可能にするもので、前記水平ジャッキ3cを伸長して、前記移送体連結部3bと連結している移送体2又は連結体12を水平方向(図9において前方)に移動させる際には、突出して前記係合部41a,41bと係合し、前記移動手段3自体の移動を阻止するが、前記移動手段3自体が案内レール4に沿って移動するよう前記水平ジャッキ3cを収縮させる際には、前記係合部41a,41bとの係合を解除すべく、移動手段本体3aの内部に引き込まれるものである。
【0046】
前記移送体連結部3bは、その後端部が前記水平ジャッキ3cのロッド先端に取り付けられ、先端部が前記移送体2又は連結体12と連結されるものである。
この実施例において、前記移送体連結部3bの先端部には、前記移送体2と同様に、一対の連結部3d,3dが備えられ、この一対の連結部3d,3dが前記移送体2又は連結体12の連結部5,5と、連結部材7を介して連結するよう構成されている。
【0047】
前記移送体連結部3bの左右の側面にも、左右方向に伸縮自在の一対のアーム31a,31bが設けられている。
前記一対のアーム31a,31bは、後述するように、前記案内レール4のガイド部材4a,4bの上端縁に形成された、前記アーム32a,32bが係合している係合部41a,41bに隣接する係合部42a,42b・・・との係合を可能にするものである。
前記アーム31a,31bは、前記移送体2又は連結体12が水平方向に移動するよう前記水平ジャッキ3cを伸長させる際には、前記係合部42a,42bとの係合を解除すべく、移動手段本体3aの内部に引き込まれるが、前記水平ジャッキ3cを伸長させた後、前記移動手段3を案内レール4に沿って前方に移動させる際には、反力が生じるよう突出し、伸長前に係合していた係合部42a,42bに隣接する係合部43a,43bと係合する。
【0048】
前記移動手段本体3aの下面の所定の位置には、移動手段3自体が案内レール4上を移動できるよう摺動部材3eが配設され、前記移送体連結部3bの下面の所定の位置にも、移動手段3自体の移動を可能にすると共に前記水平ジャッキ3cの伸縮を円滑に行うため摺動部材3eが配設されている。
なお、前記摺動部材3eとしては、前記移送体2において使用される摺動部材2eと同じものを使用することができる。
【0049】
前記移送体2又は連結体12は、案内レール4に沿って移動(走行)する。
【0050】
前記案内レール4は、被移送物8の移送方向と平行に、所定の位置、例えば被移送物10の移送先まで敷設されたもので、図7に示すように、前記移送体2の下面にある摺動部2d(詳しくはその摺動部材2e)が当接するレール主体4cと、その上面側の両端に、前記移送体2又は連結体12の側面と当接するよう起立形成されたガイド部材4a,4bで構成されている。
したがって、前記移送体2又は連結体12は、前記被移送物8を載置した状態で、前記レール主体4c上を、前記ガイド部材4a,4bに案内されつつ、水平方向に摺動する。
なお、この実施例において、前記ガイド部材4a,4b間の幅は、前記移送体2の幅と同程度となっている。
【0051】
この発明において、前記被移送物8の下面には、従来のようにゴム沓を設ける必要がない。
したがって、前記ガイド部材4a,4bの高さを、前記昇降ジャッキ2cが下降した状態で、前記移送体2の高さよりも高く構成することができる。
この構成によって、前記ガイド部材4a,4bの上面の位置は、前記載置部2aの上面の位置よりもやや低くなるので、前記移送体2は、前記被移送物8の所定の場所までの移送を、前記昇降ジャッキ2cが下降した状態で行うことができる。
【0052】
この実施例において、前記案内レール4のガイド部材4aの上端縁には、図10に示すように、所要の深さ下方に切り欠いて、前記移動手段本体3aが備えるアーム32aと前記移送体連結部3bが備えるアーム31aと係合可能な係合部41a,42a,43a・・・が、所定の間隔を存して複数形成されている。
同様に、ガイド部材4bの上端縁の、前記係合部41a,42a,43a・・・に相対する位置にも、所要の深さ下方に切り欠いて、前記移動手段本体3aが備えるアーム32bと前記移送体連結部3bが備えるアーム31bと係合可能な係合部41b,42b,43b・・・が複数形成されている。
【0053】
一対の係合部41a,41bと、これに隣接する一対の係合部42a,42bとの間隔は、前記移動手段本体3aのアーム32a,32bと前記移送体連結部3bのアーム31a,31bとの間隔と同じになるように構成されている。
かかる構成によって、移動手段3及びこれに連結された移送体2又は連結体12は、後述するように、前記案内レール4に沿って、前記係合部41a,41bと、これに隣接する係合部42a,42bとの間の長さを1推進スパンとして、推進し、この推進を繰り返すことによって、移動手段3及びこれに連結された移送体2又は連結体12を、所定の位置まで移送することが可能となる。
【0054】
なお、この実施例において、前記案内レール4のレール主体4cは、ステンレス及びテフロンよりも摩擦係数が大きい鉄で構成されると共に、前記レール主体4c上には、摺動部材4dとして、複数のステンレス板が、所定の間隔を存して配設されている。
したがって、前記移送体2の下面には、テフロン(登録商標)などの、前記ステンレス板と組み合わせたときに、前記移送体2の摺動が容易になるような摺動部材2eが配設されているので、前記移送体2の摺動は、きわめて円滑に行われる。
【0055】
以下、この発明にかかる移送装置1による被移送物8の移送を、具体的に説明する。
【0056】
まず、図11(A)に示すように、案内レール4上で、移送体2,2・・・を互いに連結して連結体12を構成する。
この連結体12の後端部に、移動手段3の移動手段本体3aに水平ジャッキ3cを介して連結されている移送体連結部3bの先端部を連結させる。
【0057】
ついで、図11(B)に示すように、前記連結体12(詳しくは各移送体2の載置部2a)上に、被移送物8を載置する。
【0058】
図11(B)において、前記移動手段3は、その移動手段本体3aのアーム32a,32bが前記係合部41a,41bと係合するが、移送体連結部3bのアーム31a,31bが、これらの係合部に隣接する係合部42a,42bと係合していない、という状態にある。
【0059】
したがって、図11(C)に示すように、前記移動手段3の水平ジャッキ3cを伸長すると、前記被移送物8を載置した状態にある連結体12は、案内レール4に沿って、前記移送体連結部3bのアーム31a,31bが係合部42a,42bに隣接する係合部43a,43bと係合可能になる位置まで移動する。
【0060】
その後、前記移送体連結部3bのアーム31a,31bを突出させて、前記係合部43a,43bと係合させる。
この状態で、前記係合部42a,42bに隣接する係合部41a,41bと移動手段本体3aのアーム32a,32bとの係合を解除した後、前記移動手段3の水平ジャッキ3cを収縮させると、図11(C)に示すように、前記移動手段3は、案内レール4に沿って前方に移動する。
すなわち、以上の動作によって、前記移動手段3と連結体12は、前記係合部41a,41bと、これに隣接する係合部42a,42bとの間の長さを1推進スパンとして、推進する。
したがって、上記動作を繰り返すことによって、前記被移送物8を載置した状態にある連結体12を、所定の位置(目的とする場所)まで移動させることができる。
【0061】
連結体12を、所定の位置まで移動させた後、図11(E)に示すように、前記移動手段3を、前記連結体12から取り外す。
【0062】
図11(F)に示すように、前記連結体12を構成する各移送体2,2・・・の昇降ジャッキ部3c,3c・・・を、上昇させて、被移送物8をリフトアップする。
【0063】
図11(G)に示すように、受け台9,9を、被移送物8の下面と床面との間に挿入する。
【0064】
最後に、図11(H)に示すように、前記昇降ジャッキ3cを、下降させることによって、被移送物8をリフトダウンして、前記受け台9,9で支持する。
【0065】
この実施例において、被移送物8の荷降ろし作業に際しては、使用する受け台9,9は、その上面の位置が、前記案内レール4のガイド部材4a,4bの上面の位置よりも高く、かつ前記移送体2の載置部2aの上面の位置よりも高くなるよう構成されている。
したがって、この発明において、被移送物8の下面には、ゴム沓を設ける必要がない。
【0066】
なお、この発明の移送装置及び移送システムは、被移送物(移送対象物)の移送と荷降ろし作業を円滑かつ容易に行うことを可能にするもので、前記被移送物の重さ、形状、大きさなどに応じて任意に前記移送体の構成を変更することができる。
したがって、前記被移送物については、特段の制限はないが、この発明の移送装置及び移送システムは、大型の重量物(例えば、100~500t程度)の移送に好適である。
【産業上の利用可能性】
【0067】
この発明の移送装置及び移送システムは、所定の位置まで敷設された案内レール上を、被移送物を載置して走行する、昇降ジャッキ内蔵の移送体を利用して、比較的大型の重量物の移送と荷降ろしを行うことを可能にするもので、多くの被移送物の移送と荷降ろし作業に利用することができる。
【符号の説明】
【0068】
1 移送装置
2 移送体
2a 載置部
2b 移送体主体
2c 昇降ジャッキ
2d 摺動部
2e 摺動部材
2f 凹部
2g 空間
3 移動手段
3a 移動手段本体
3b 移送体連結部
3c 水平ジャッキ
3d 連結部
3e 摺動部材
31a,31b アーム
32a,32b 本体側アーム
4 案内レール
4a,4b ガイド部材
4c レール主体
4d 摺動部材
41a,42a,43a・・・ 係合部(ガイド部材4aに形成されたもの)
41b,42b,43b・・・ 係合部(ガイド部材4bに形成されたもの)
5 連結部
5a 突出部
5b 貫通孔
6 軸部材
7 連結部材
7a 連通孔
8 被移送物
9 受け台
12 連結体
D 伸長高さ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11