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特許7125962ロードフィニッシャ用の横送り装置、および横送り装置を組み立てる方法
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  • 特許-ロードフィニッシャ用の横送り装置、および横送り装置を組み立てる方法 図1
  • 特許-ロードフィニッシャ用の横送り装置、および横送り装置を組み立てる方法 図2
  • 特許-ロードフィニッシャ用の横送り装置、および横送り装置を組み立てる方法 図3
  • 特許-ロードフィニッシャ用の横送り装置、および横送り装置を組み立てる方法 図4
  • 特許-ロードフィニッシャ用の横送り装置、および横送り装置を組み立てる方法 図5
  • 特許-ロードフィニッシャ用の横送り装置、および横送り装置を組み立てる方法 図6
  • 特許-ロードフィニッシャ用の横送り装置、および横送り装置を組み立てる方法 図7
  • 特許-ロードフィニッシャ用の横送り装置、および横送り装置を組み立てる方法 図8
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-17
(45)【発行日】2022-08-25
(54)【発明の名称】ロードフィニッシャ用の横送り装置、および横送り装置を組み立てる方法
(51)【国際特許分類】
   E01C 19/48 20060101AFI20220818BHJP
【FI】
E01C19/48 A
【請求項の数】 12
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020086459
(22)【出願日】2020-05-18
(65)【公開番号】P2021004544
(43)【公開日】2021-01-14
【審査請求日】2020-09-15
(31)【優先権主張番号】19182531.4
(32)【優先日】2019-06-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】596068349
【氏名又は名称】ヨゼフ フェゲーレ アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】110002468
【氏名又は名称】特許業務法人後藤特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】クラウス エッティンガー
【審査官】石川 信也
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-232008(JP,A)
【文献】特開2000-087308(JP,A)
【文献】特開平11-262323(JP,A)
【文献】特開平08-027722(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第104480841(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E01C 19/48
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロードフィニッシャ(2)用の横送り装置(1)であって、
中央コンソール(3)と、
互いに両方向に延在し、それぞれオーガー要素(5)が取り付けられ、前記中央コンソール(3)から外側端領域(E)に延在するベースシャフト(6)を有するオーガー(4a、4b)と、を備え、
前記ベースシャフト(6)は、外側ベアリング(7)内に取り付けられ、
前記外側ベアリング(7)は、外側ベアリングブラケット(8)を介して第1取り付け点(B1)に取り付け可能であり、
前記ベースシャフト(6)に延長用シャフト(10)が圧入可能であるか、前記ベースシャフト(6)は前記ベースシャフト(6)と長さが異なる交換用ベースシャフト(11)により交換可能である横送り装置(1)であって、
前記外側ベアリング(7)は、前記外側ベアリングブラケット(8)を介して前記第1取り付け点(B1)から取り外し可能であるとともに、第2取り付け点(B2)に取り付け可能であり、
前記ベースシャフト(6)と前記外側ベアリング(7)とが互いに取り外し可能に接続され、
前記ベースシャフト(6)から取り外された状態の前記外側ベアリング(7)は、前記延長用シャフト(10)または前記交換用ベースシャフト(11)上に取り外し可能に取り付けでき
前記第1、第2取り付け点(B1、B2)は、前記中央コンソール(3)に対して固定された前記ロードフィニッシャ(2)の構造的要素(9)上、または前記構造的要素(9)に取り付けられた規制プレート(15)上に配置されることを特徴とする、横送り装置。
【請求項2】
前記外側ベアリング(7)は、1または複数の遷移翼(12)を備えることを特徴とする、請求項1に記載の横送り装置。
【請求項3】
前記外側ベアリング(7)の遷移翼(12)は、1または複数の接続要素(13)を介して、前記ベースシャフト(6)、前記延長用シャフト(10)または前記交換用ベースシャフト(11)に取り付け可能であることを特徴とする、請求項2に記載の横送り装置。
【請求項4】
前記外側ベアリング(7)は、前記ベースシャフト(6)、前記延長用シャフト(10)または前記交換用ベースシャフト(11)に、工具無しで取り外し可能な接続により取り付けできることを特徴とする、請求項1からのいずれか一項に記載の横送り装置。
【請求項5】
前記外側ベアリング(7)は、スプライン形状(14a)を有し、
前記ベースシャフト(6)、前記延長用シャフト(10)および前記交換用ベースシャフト(11)は、前記外側ベアリングの前記スプライン形状(14a)に対して相補的な別のスプライン形状(14b)を有することを特徴とする、請求項1からのいずれか一項に記載の横送り装置。
【請求項6】
前記ベースシャフト(6)、前記延長用シャフト(10)または前記交換用ベースシャフト(11)は、前記外側ベアリング(7)に軸支されることを特徴とする、請求項1からのいずれか一項に記載の横送り装置。
【請求項7】
ロードフィニッシャ(2)用の横送り装置(1)を組み立てる方法であって、
第1取り付け点(B1)から外側ベアリングブラケット(8)を取り外すことと、
ベースシャフト(6)から外側ベアリング(7)を取り外すことと、
前記ベースシャフト(6)に延長用シャフト(10)を取り付けることと、
前記外側ベアリングブラケット(8)を第2取り付け点(B2)に取り付けることと、
前記外側ベアリング(7)を前記延長用シャフト(10)に取り外し可能に取り付けることと、
前記第1、第2取り付け点(B1、B2)を、前記中央コンソール(3)に対して固定された前記ロードフィニッシャ(2)の構造的要素(9)上、または前記構造的要素(9)に取り付けられた規制プレート(15)上に配置することと、を含む方法。
【請求項8】
前記ベースシャフト(6)と前記外側ベアリング(7)の間の軸支デバイス(16)を取り外すことと、
前記延長用シャフト(10)を前記外側ベアリング(7)に軸支することと、をさらに含む、請求項に記載の方法。
【請求項9】
ロードフィニッシャ(2)用の横送り装置(1)を組み立てる方法であって、
第1取り付け点(B1)から外側ベアリングブラケット(8)を取り外すことと、
ベースシャフト(6)から外側ベアリング(7)を取り外すことと、
前記ベースシャフト(6)を、前記ベースシャフト(6)と異なる長さの交換用ベースシャフト(11)に交換することと、
前記外側ベアリングブラケット(8)を第2取り付け点(B2)に取り付けることと、
前記外側ベアリング(7)を前記交換用ベースシャフト(11)に取り外し可能に取り付けることと、
前記第1、第2取り付け点(B1、B2)を、前記中央コンソール(3)に対して固定された前記ロードフィニッシャ(2)の構造的要素(9)上、または前記構造的要素(9)に取り付けられた規制プレート(15)上に配置することと、を含む方法。
【請求項10】
前記ベースシャフト(6)と前記外側ベアリング(7)の間の軸支部(16)を取り外すことと、
前記交換用ベースシャフト(11)を前記外側ベアリング(7)に軸支することと、をさらに含む、請求項に記載の方法。
【請求項11】
中央コンソール(3)に対して固定された前記ロードフィニッシャ(2)の構造的要素(9)上、または前記構造的要素(9)に取り付けられた規制プレート(15)上に配置された前記第1取り付け点(B1)から、前記外側ベアリングブラケット(8)を取り外すことをさらに含む、請求項7から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
中央コンソール(3)に対して固定された前記ロードフィニッシャ(2)の構造的要素(9)上、または前記構造的要素(9)に取り付けられた規制プレート(15)上に配置された前記第2取り付け点(B2)に、前記外側ベアリングブラケット(8)を取り付けることをさらに含む、請求項7から11のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の一般用語に係るロードフィニッシャ用の横送り装置に関する。
【背景技術】
【0002】
横送り装置が、例えば、欧州特許第1,120,495A1号、欧州特許第2,650,442B1号により公知となっている。これらは、ロードフィニッシャのシャーシの後端に取り付けられる。具体的には、シャーシと、牽引車両により牽引される舗装スクリードとの間に設けられる。例えば、アスファルト舗装用混合資材のような舗装用資材が、スクレーパベルトとも呼ばれる長手方向運搬装置により、横送り装置に送られる。この横送り装置は、後続の舗装スクリードの全幅にわたって、舗装用資材が使用できるように、ロードフィニッシャの横方向に混合舗装資材を広げるためのものである。この目的のため、横送り装置は典型的には2つのオーガーを有し、具体的には左および右オーガーである。各オーガーは1本のベースシャフトを有する。大きな力が掛かるため、ベースシャフトの外端は通常自由支持されることはなく、外側ベアリング内にそれぞれ支持される。ベアリングは、外側ベアリングブラケットにより、ロードフィニッシャのシャーシに取り付けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】欧州特許第1,120,495A1号
【文献】欧州特許第2,650,442B1号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
今日、スクリードの作業幅が広い場合、全幅にわたって確実に混合資材が広がるように、オーガーも長くする必要がある。作業領域が広い場合には、オーガーのベースシャフトに取り付けられた外側ベアリングを有する各両側延長用シャフトにより対応する。またはベースシャフトを取り外して、ベースシャフトとは長さが異なる、独自の外側ベアリングを有する交換用シャフトと交換する。前者の場合、両側延長を取り付け後に、混合資材において複数のベアリングが存在することとなる。これにより、舗装用資材が循環困難となる。さらに、各シャフトは、「独自」の外側ベアリングが、通常圧入によりシャフトに取り外し不能に既に取り付けられているため、変更作業およびベアリング支持も容易ではない。
【0005】
本発明の目的は、上述の欠点をなくすように、ロードフィニッシャ用の横送り装置の設計向上と、当該横送り装置を組み立てる方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の目的は、請求項1に記載の特徴を有するロードフィニッシャ用のモジュール式の横送り装置、または請求項8または10に記載の特徴を有するロードフィニッシャ用の横送り装置の組み立て方法により達成される。
【0007】
従属クレームに、本発明の好ましい実施形態が示される。
【0008】
ロードフィニッシャ用の横送り装置は、中央コンソールと、互いに逆方向に回転するオーガーとを提供する。オーガーはそれぞれオーガー要素が取り付けられ、中央コンソールから外側端領域に延在するベースシャフトを有する。ベースシャフトは外側ベアリング内で支持される。これにより、外側ベアリングが外側ベアリングブラケットを介して取り付け点に取り付け可能である。延長用シャフトがベースシャフトに取り付け可能か、ベースシャフトが、ベースシャフトと長さが異なる交換用ベースシャフトに交換可能である。本発明によると、ベースシャフトと外側ベアリングは互いに取り外し可能に接続される。したがって、ベースシャフトから取り外した状態の当該外側ベアリングが、延長用シャフト上、または交換用ベースシャフト上に取り外し可能に取り付けることができる。
【発明の効果】
【0009】
ロードフィニッシャ用の横送り装置の設計についての本モジュール式概念の利点としては、支持部における異なる複数の構成要素の数を減らせることが挙げられる。また、構成要素を扱い易くできる。これは、オーガー延長部の変更を簡単にする。さらに、横送り装置の本発明に係る設計は、混合資材内の外側ベアリングの数を低減する。これにより、資材の流れを改善できる。
【0010】
第1または第2取り付け点はそれぞれ、中央コンソールに対して固定されたロードフィニッシャの構造的要素上、または同構造的要素に取り付けられた規制プレート上に配置可能である。
【0011】
外側ベアリングブラケットの第1/第2取り付け点は互いに異なるが、ロードフィニッシャの牽引車両、特に中央コンソールに対してそれぞれ固定されている。
【0012】
特に、外側ベアリングは、1または複数の遷移翼を有してもよい。遷移翼は、外側ベアリングをシャフトに接続可能にする。外側ベアリングの片側に2つの遷移翼があることで、外側ベアリングがシャフトに接続可能になり、当該外側ベアリングの反対側にもあることで、ワーム要素等のさらなる構成要素を取り付け可能となる。
【0013】
便宜上、外側ベアリングの遷移翼は、1または複数の接続要素を介して、ベースシャフトまたは延長用シャフトまたは交換用ベースシャフトに取り付け可能である。
【0014】
外側ベアリングが、ベースシャフトまたは延長用シャフトまたは交換用ベースシャフトに、工具無しで取り外しできる接続により、取り付けられることが特に有利である。これにより、オーガー延長部の再構成に必要な作業量が低減できる。さらに、変更に必要な、例えばネジのような取付資材の量も低減できる。したがって、時間が節約される。
【0015】
工具無しで取り外し可能な、外側ベアリングとシャフトの間の接続は、特にギア係合により実現可能である。即ち、外側ベアリングがスプライン形状を有し、ベースシャフト、延長用シャフトおよび交換用ベースシャフトが、外側ベアリングのスプライン形状に相補的な別のスプライン形状を有する。
【0016】
外側ベアリングと、ベースシャフトまたは延長用シャフトまたは交換用ベースシャフトと、の間の接続を固定することで特に信頼性が増す。ベースシャフトまたは延長用シャフトまたは交換用ベースシャフトを、外側ベアリングに軸支することで、当該接続は工具無しで取り外しできる。
【0017】
本発明はさらに、ロードフィニッシャ用の横送り装置を組み立てる方法を提供する。まず、外側ベアリングブラケットが第1取り付け点から取り外され、外側ベアリングがベースシャフトから取り外される。さらに、延長用シャフトがベースシャフトに取り付けられる。そして、外側ベアリングブラケットが第2取り付け点で取り付けられ、外側ベアリングが延長用シャフトに取り外し可能に固定される。
【0018】
好ましくは、中央コンソールに対して固定されたロードフィニッシャの構造的要素上、または当該構造的要素に取り付けられた規制プレート上に配置可能な第1取り付け点から、外側ベアリングブラケットが取り外される。
【0019】
好ましくは、中央コンソールに対して固定されたロードフィニッシャの構造的要素上、または当該構造的要素に取り付けられた規制プレート上に配置可能な第2取り付け点に、外側ベアリングブラケットが取り付けられる。
【0020】
便宜上、ベースシャフトと外側ブラケットとの間の軸ロックが解放され、延長用ベースシャフトは外側ベアリングに軸支される。
【0021】
本発明のロードフィニッシャ用の横送り装置を組み立てるさらに別の方法では、外側ベアリングブラケットが構造的要素の第1取り付け点から取り外され、外側ベアリングがベースシャフトから取り外される。さらに、ベースシャフトが、ベースシャフトと長さが異なる交換用ベースシャフトで交換される。最後に、外側ベアリングブラケットが第2取り付け点に取り付けられ、外側ベアリングが交換用ベースシャフトに取り外し可能に取り付けられる。
【0022】
便宜上、ベースシャフトと外側ブラケットとの間の軸ロックが解放され、交換用ベースシャフトは外側ベアリングに軸支される。
【0023】
好ましくは、中央コンソールに対して固定されたロードフィニッシャの構造的要素上、または当該構造的要素に取り付けられた規制プレート上に配置可能な第1取り付け点から外側ベアリングブラケットが取り外される。
【0024】
好ましくは、中央ブラケットに対して固定されたロードフィニッシャの構造的要素上、または当該構造的要素に取り付けられた規制プレート上に配置可能な第2取り付け点に、外側ベアリングブラケットが取り付けられる。
【0025】
あるいは、第2取り付け点は規制プレートに配置可能である。その場合、規制プレートは例えば構造的要素に取り付けられる。
【0026】
以下に例示的実施形態を、図を使用してより詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1図1は、ロードフィニッシャの概略的斜視図を示す。
図2図2は、横送り装置の概略的斜視図を示す。
図3図3は、図2の横送り装置の概略的正面図を示す。
図4図4は、延長状態の、図2の横送り装置の概略的正面図を示す。
図5図5は、別の延長状態の、図2の横送り装置の概略的正面図を示す。
図6図6は、遷移翼を有する外側ベアリングが取り付けられた本発明の実施形態の概略的正面図を示す。
図7図7は、外側ベアリングが工具無しでシャフトに取り外し可能に接続され、軸支された、本発明の別の実施形態の概略的正面図を示す。
図8図8は、図7に示す外側ベアリングおよびシャフトを、そのスプライン形状と共に示す概略的側面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0028】
図1はロードフィニッシャ2を示し、図2はロードフィニッシャ2の横送り装置1を示す。横送り装置1は、ロードフィニッシャの移動方向に対して右手側に配置されたオーガー4aと、左手側に配置されたオーガー4bとを備える。両オーガー4a、4bは、中央コンソール3を中心に取り付けられ、中央コンソール3から外側端領域Eへと延在する。中央コンソール3により形成されたハウジング内に、2つのオーガー4a、4bを駆動するためのオーガー駆動部(不図示)が存在する。
【0029】
各オーガー4a、4bは、ベースシャフト6を有する。これは、2つの個別のシャフト6であっても、共通のシャフト6であってもよい。中央コンソール3の外側を向く各ベースシャフト6の外側端Eは、外側ベアリング7に支持される。各外側ベアリング7は、外側ベアリングブラケット8の下端に取り付けられ、当該外側ベアリングブラケット8は例えば取り付けプレート17によって第1取り付け点B1に取り付けられる。取り付け点B1は、中央コンソール3に対して固定されたロードフィニッシャ2の構造的要素9上、または当該構造的要素9に取り付けられた規制プレート15上に配置可能である。
【0030】
異なる作業幅に対して横送り装置1を再構成するため、右手オーガー4a、左手オーガー4b、または両オーガー4a、4bを延長可能である。この目的のため、外側ベアリングブラケット8が、構造的要素9または規制プレート15上の第1取り付け点B1から取り外され、ベースシャフト6から外側ベアリング7が取り外される。
【0031】
図3は、ベースシャフト6から取り外された状態の外側ベアリング7を概略的に示す。
【0032】
異なる作業幅に対して横送り装置1を再構成するため、延長用シャフト10がベースシャフトに取り付けられる。さらに、ベースシャフト6から取り外された状態の外側ベアリング7が、延長用シャフト10に取り外し可能に取り付けられる。そして、外側ベアリングブラケット8が、構造的要素9または規制プレート15上に配置され得る第2取り付け点B2(図4参照)に取り付けられる。
【0033】
図4は、ベースシャフト6から取り外され、延長用シャフト10に取り外し可能に取り付けられた状態の、外側ベアリング7を示す。ここでは、外側ベアリングブラケット8は第2取り付け点B2に取り付けられている。
【0034】
あるいは、異なる作業幅に対して横送り装置1を再構成するために、別の方法として外側ベアリング7が、ベースシャフト6よりも長いまたは短い取り外し可能な部材である交換用ベースシャフト11に取り外し状態で取り付けられる。
【0035】
図5は、ベースシャフト6から取り外された状態で、交換用ベースシャフト11に取り外し可能に取り付けられた状態の外側ベアリング7を示す。
【0036】
図6は、外側ベアリング7が遷移翼12に回転可能に取り付けられた本発明の実施形態を示す。この実施形態では、外側ベアリング7の遷移翼12は、ベースシャフト6、延長用シャフト10、または交換用ベースシャフト11に対して工具なしで取り外し可能に、そして回転不能に取り付けされる。遷移翼とシャフトとの間の取り外し可能および回転不能な接続は、例えばネジまたはバネ等の接続要素13により実現される。
【0037】
図7は、外側ベアリング7およびそれに工具無しで取り外し可能に接続されたシャフト6、10、11を有する本発明の別の実施形態を示す。
【0038】
図8は、外側ベアリング7およびシャフト6、10、11のスプライン形状14aおよび14bを正面図で示す。工具無しで取り外し可能で、回転可能に固定されるような外側ベアリング7およびシャフト6、10、11の間の接続を実現するため、例えば、外側ベアリング7は、ベースシャフト6、拡張用のシャフト10または交換用ベースシャフト11のそれぞれの端部領域Eにおいて、第2スプライン形状14bと相補的に設計されたスプライン形状14aを有する。スプライン形状14a、14bは、例えば多角形または正六角形のような、異なる様々な歯形状を有してもよい。
【0039】
工具無しで取り外し可能に外側ベアリング7と、シャフト6、10、11とが確実に接続されるように、止め環等の軸支部16が設けられてもよい。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8