(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-17
(45)【発行日】2022-08-25
(54)【発明の名称】改善されたモバイル作業者追跡のためのコンピュータ化されたシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/10 20120101AFI20220818BHJP
H04M 1/00 20060101ALI20220818BHJP
【FI】
G06Q10/10 342
H04M1/00 R
(21)【出願番号】P 2020537713
(86)(22)【出願日】2020-03-12
(86)【国際出願番号】 IB2020052179
(87)【国際公開番号】W WO2020188416
(87)【国際公開日】2020-09-24
【審査請求日】2020-08-31
(32)【優先日】2019-03-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520244544
【氏名又は名称】クーパン コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】230104019
【氏名又は名称】大野 聖二
(74)【代理人】
【識別番号】100167933
【氏名又は名称】松野 知紘
(74)【代理人】
【識別番号】100174137
【氏名又は名称】酒谷 誠一
(74)【代理人】
【識別番号】100184181
【氏名又は名称】野本 裕史
(72)【発明者】
【氏名】ウ,シャオフェン
(72)【発明者】
【氏名】リ,ヤンチャオ
(72)【発明者】
【氏名】リ,メン チェ
(72)【発明者】
【氏名】リ,ユル ヘ
(72)【発明者】
【氏名】カン,ヨン シン
(72)【発明者】
【氏名】ウィ,ハン
【審査官】鈴木 和樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-200687(JP,A)
【文献】特開2017-167701(JP,A)
【文献】特開2014-199517(JP,A)
【文献】特開2010-092218(JP,A)
【文献】国際公開第2014/017398(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0005437(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2012/0233044(US,A1)
【文献】米国特許第07004389(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
H04M 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの時間を追跡するためのコンピュータ実装デバイスであって、
命令を記憶するメモリと、
ネットワーク装置と、
ディスプレイ装置と、
第1に、前記ネットワーク装置からの1つまたは複数のネットワーク信号に基づいて前記コンピュータ実装デバイスの第1のロケーションを判定し、
判定された前記第1のロケーションが予め定められたロケーション外にあることを判定し、
判定された前記第1のロケーションが前記予め定められたロケーション外にあると判定することに応じて、前記ディスプレイ装置上に、第1のユーザインタフェース要素の色に基づいて当該要素が選択不可であることを示す第1のユーザインタフェース要素を表示し、
第2に、前記コンピュータ実装デバイスの第2のロケーションが前記予め定められたロケーション内にあることを判定し、
前記コンピュータ実装デバイスが当該コンピュータ実装デバイスに記憶された作業スケジュール中にアクセスされたことを判定し、
作業された時間数をリモートサーバから受信し、
前記作業された時間数が閾値数未満であることを判定し、前記閾値数は時間フレームで許容された最大時間数であり、
判定された前記第2のロケーションが前記予め定められたロケーション内にあると判定すること、前記コンピュータ実装デバイスが前記作業スケジュール中にアクセスされたと判定すること、および、前記作業された時間数が閾値数未満であると判定することに応じて、
前記ディスプレイ装置上に、選択されるときにユーザ識別子に関連付けられる開始時刻を記録する第2のユーザインタフェース要素を表示し、
判定された前記第2のロケーションが前記予め定められたロケーション外にあると判定すること、前記コンピュータ実装デバイスが前記作業スケジュール外にアクセスされたと判定すること、または、前記作業された時間数が前記閾値数を超えていると判定することに応じて、
前記ディスプレイ装置上に、前記第2のユーザインタフェース要素を表示せず、
前記ディスプレイ装置から、前記第2のユーザインタフェース要素の選択を受信し、
前記第2のユーザインタフェース要素の選択を受信した後に、前記ディスプレイ装置上に、選択されるときに前記ユーザ識別子に関連付けられる終了時刻を記録する第3のユーザインタフェース要素を表示し、
前記ネットワーク装置を介して、前記ユーザ識別子に関連付けられたイベントデータを判定するためのクエリを前記リモートサーバに送信し、ここで、
前記イベントデータは、パッケージの識別子が前記ユーザ識別子に関連付けられたスキャン装置によりスキャンされたことを示す情報を含み、
前記イベントデータは、前記ユーザ識別子に関連付けられたトークンを使用する前記スキャン装置に応答して生成されており、
前記ネットワーク装置を介して、前記リモートサーバから前記イベントデータを受信し、
前記ディスプレイ装置から受信される前記第3のユーザインタフェース要素の選択または前記リモートサーバからの前記イベントデータに基づいて、前記ネットワーク装置を介して、前記終了時刻を前記リモートサーバに送信する
ための前記命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサと、
を備えるコンピュータ実装デバイス。
【請求項2】
前記第2のユーザインタフェース要素を表示することは、現在時刻が受け入れられる時間内であると判定することに基づいている、請求項1に記載のコンピュータ実装デバイス。
【請求項3】
前記受け入れられる時間は、休暇スケジュール、シフトスケジュール、または必要とされる能力のうちの少なくとも1つに基づいている、請求項2に記載のコンピュータ実装デバイス。
【請求項4】
前記命令はさらに、前記少なくとも1つのプロセッサに、
第1の時間フレーム中に前記ユーザによって作業された時間量をリモートサーバから受信し、
前記作業された時間量が前記第1の時間フレームの最大時間量より大きいかどうかを判定し、
前記判定に基づいて、前記第1のユーザインタフェース要素の表示を防止する
ことをさせる、請求項1に記載のコンピュータ実装デバイス。
【請求項5】
前記少なくとも1つのプロセッサは、さらに、前記第2のユーザインタフェース要素の選択を受信した後に、前記第2のユーザインタフェース要素の位置に、前記ユーザがログインしている時間量を表示するための命令を実行するように構成されている、請求項1に記載のコンピュータ実装デバイス。
【請求項6】
前記命令はさらに、前記少なくとも1つのプロセッサに、前記第1の時間フレーム内で作業された時間量が前記第1の時間フレーム内の最大時間量を超えたときに、警告を表示させる、請求項4に記載のコンピュータ実装デバイス。
【請求項7】
前記命令はさらに、前記少なくとも1つのプロセッサに、前記第1の時間フレーム内で作業された時間量が前記第1の時間フレーム内の最大時間量を超えると判定することに基づいて、前記ユーザ識別子に関連付けられる前記終了時刻を記録させる、請求項4に記載のコンピュータ実装デバイス。
【請求項8】
前記ユーザのアクティビティのレベルは、前記イベントデータに基づいて前記リモートサーバにより判定される、請求項4に記載のコンピュータ実装デバイス。
【請求項9】
前記命令はさらに、前記少なくとも1つのプロセッサに、
前記第2のユーザインタフェース要素の前記選択に応答して、前記リモートサーバにトークンを送信し、
前記ネットワーク装置を介して、前記トークンが第2の時間フレーム内に前記コンピュータ実装デバイスにより使用されたかどうかを判定するためのクエリを前記リモートサーバに送信し、
前記ネットワーク装置を介して、前記第2の時間フレーム内に前記トークンが前記コンピュータ実装デバイスにより使用されたかどうかを示すアクティビティ情報を前記リモートサーバから受信し、
前記アクティビティ情報に基づいて、前記ユーザ識別子に関連付けられる前記終了時刻を記録する
ことをさせる、請求項6に記載のコンピュータ実装デバイス。
【請求項10】
前記命令はさらに、前記少なくとも1つのプロセッサに、前記ネットワーク装置を介して、時間フレーム内で作業された時間数が前記最大時間数よりも小さい閾値時間数を超えたときに、前記リモートサーバへクエリを送信させる、請求項8に記載のコンピュータ実装デバイス。
【請求項11】
前記命令はさらに、前記少なくとも1つのプロセッサに、前記デバイスが受け入れられるロケーションの外側にあるという判定に基づいて、前記ユーザ識別子に関連付けられる前記終了時刻を記録させる、請求項1に記載のコンピュータ実装デバイス。
【請求項12】
前記ロケーションは、無線ネットワークの近接性に基づいて判定される、請求項1に記載のコンピュータ実装デバイス。
【請求項13】
スケジュールされたアップデートに基づいて、またはリアルタイムで、収集されたデータを中央システムに送信する、請求項1に記載のコンピュータ実装デバイス。
【請求項14】
前記第2のユーザインタフェース要素は、ログイン時間中の前記ユーザのジョブに関する情報の入力フィールドを含む、請求項1に記載のコンピュータ実装デバイス。
【請求項15】
前記命令はさらに、前記少なくとも1つのプロセッサに、
少なくとも1つの職種のカテゴリを前記ディスプレイ装置上に表示し、
前記職種のカテゴリの少なくとも1つを選択する入力を前記ディスプレイ装置上で受信し、
選択された職種のカテゴリに基づいて少なくとも1つの質問を前記ディスプレイ装置に表示し、
前記少なくとも1つの質問に対する少なくとも1つの回答を前記ディスプレイ装置上で受信する
ことをさせる、請求項1に記載のコンピュータ実装デバイス。
【請求項16】
コンピュータが実行するユーザの時間を追跡するための方法であって、
第1に、コンピュータ実装デバイスの第1のロケーションを前記コンピュータ実装デバイスのネットワーク装置からの1つまたは複数のネットワーク信号に基づいて判定するステップと、
判定された前記第1のロケーションが予め定められたロケーション外にあることを判定するステップと、
判定された前記第1のロケーションが前記予め定められたロケーション外にあると判定することに応じて、ディスプレイ装置上に、第1のユーザインタフェース要素の色に基づいて当該要素が選択不可であることを示す第1のユーザインタフェース要素を表示するステップと、
第2に、前記コンピュータ実装デバイスの第2のロケーションが前記予め定められたロケーション内にあることを判定するステップと、
前記コンピュータ実装デバイスが当該コンピュータ実装デバイスに記憶された作業スケジュール中にアクセスされたことを判定するステップと、
作業された時間数をリモートサーバから受信するステップと、
前記作業された時間数が閾値数未満であることを判定するステップであって、前記閾値数は時間フレームで許容された最大時間数である、ステップと、
判定された前記第2のロケーションが前記予め定められたロケーション内にあると判定すること、前記コンピュータ実装デバイスが前記作業スケジュール中にアクセスされたと判定すること、および、前記作業された時間数が閾値数未満であると判定することに応じて、
前記ディスプレイ装置上に、選択されるときにユーザ識別子に関連付けられる開始時刻を前記コンピュータ実装デバイスのメモリ装置に記録する第2のユーザインタフェース要素を表示し、
判定された前記第2のロケーションが前記予め定められたロケーション外にあると判定すること、前記コンピュータ実装デバイスが前記作業スケジュール外にアクセスされたと判定すること、または、前記作業された時間数が前記閾値数を超えていると判定することに応じて、
前記ディスプレイ装置上に、前記第2のユーザインタフェース要素を表示しないステップと、
前記ディスプレイ装置から、前記第2のユーザインタフェース要素の選択を受信するステップと、
前記第2のユーザインタフェース要素の選択を受信した後に、前記ディスプレイ装置上に、選択されるときに前記ユーザ識別子に関連付けられる終了時刻を前記コンピュータ実装デバイスの前記メモリ装置に記録する第3のユーザインタフェース要素を表示するステップと、
前記ネットワーク装置を介して、前記ユーザ識別子に関連付けられたイベントデータを判定するためのクエリを前記リモートサーバに送信するステップであって、ここで、
前記イベントデータは、パッケージの識別子が前記ユーザ識別子に関連付けられたスキャン装置によりスキャンされたことを示す情報を含み、
前記イベントデータは、前記ユーザ識別子に関連付けられたトークンを使用する前記スキャン装置に応答して生成されている、ステップと、
前記ネットワーク装置を介して、前記リモートサーバから前記イベントデータを受信するステップと、
前記ディスプレイ装置から受信される前記第3のユーザインタフェース要素の選択または前記リモートサーバからの前記イベントデータに基づいて、前記ネットワーク装置を介して、前記終了時刻を前記リモートサーバに送信するステップと、
を含む方法。
【請求項17】
前記第1のユーザインタフェース要素を表示することは、現在時刻が受け入れられる時間内であると判定することに基づいている、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
第1の時間フレーム中に前記ユーザによって作業された時間量をリモートサーバから受信するステップと、
前記作業された時間量が前記第1の時間フレームの最大時間量よりも大きいかどうかを判定するステップと、
前記判定に基づいて、前記第1のユーザインタフェース要素の表示を防止するステップと、
をさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記第1の時間フレーム内で作業された時間量が前記第1の時間フレーム内の最大時間量を超えたときに、警告を表示するステップをさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
モバイルデバイスと中央サーバとを備える、ユーザの時間を追跡するためのシステムであって、
前記モバイルデバイスは、
ネットワーク装置と、
ディスプレイ装置と、
少なくとも1つのプロセッサおよび命令を記憶する少なくとも1つのメモリと、
を有し、当該少なくとも1つのプロセッサは、
第1に、前記ネットワーク装置からの1つまたは複数のネットワーク信号に基づいて前記モバイルデバイスの第1のロケーションを判定し、
判定された前記第1のロケーションが予め定められたロケーション外にあることを判定し、
判定された前記第1のロケーションが前記予め定められたロケーション外にあると判定することに応じて、第1のユーザインタフェース要素の色に基づいて当該要素が選択不可であることを示す第1のユーザインタフェース要素を、前記ディスプレイ装置上に表示し、
第2に、前記モバイルデバイスの第2のロケーションが前記予め定められたロケーション内にあることを判定し、
前記モバイルデバイスが前記
モバイルデバイスに記憶された作業スケジュール中にアクセスされたことを判定し、
作業された時間数をリモートサーバから受信し、
前記作業された時間数が閾値数未満であることを判定し、前記閾値数は時間フレームで許容された最大時間数であり、
判定された前記第2のロケーションが前記予め定められたロケーション内にあると判定すること、前記
モバイルデバイスが前記作業スケジュール中にアクセスされたと判定すること、および、前記作業された時間数が閾値数未満であると判定することに応じて、
前記ディスプレイ装置上で選択されるときに前記ユーザの開始時刻に関連付けられる時刻を記録する第2のユーザインタフェース要素を、前記ディスプレイ装置上に表示し、
判定された前記第2のロケーションが前記予め定められたロケーション外にあると判定すること、前記
モバイルデバイスが前記作業スケジュール外にアクセスされたと判定すること、または、前記作業された時間数が前記閾値数を超えていると判定することに応じて、
前記ディスプレイ装置上に、前記第2のユーザインタフェース要素を表示せず、
前記ディスプレイ装置から、前記第2のユーザインタフェース要素の選択を受信し、
前記第1のユーザインタフェース要素を選択する入力を受信した後、開始入力内に含まれるデータを中央サーバに送信し、
前記ユーザに関する分析データを前記中央サーバから受信し、
前記第2のユーザインタフェース要素の選択を受信した後、前記ディスプレイ装置上で選択されるときに前記ユーザの終了時刻に関連付けられる時刻を記録する第3のユーザインタフェース要素を、前記ディスプレイ装置上に表示し、
前記ネットワーク装置を介して、ユーザ識別子に関連付けられたイベントデータを判定するためのクエリを前記中央サーバに送信し、ここで、
前記イベントデータは、パッケージの識別子が前記ユーザ識別子に関連付けられたスキャン装置によりスキャンされたことを示す情報を含み、
前記イベントデータは、前記ユーザ識別子に関連付けられたトークンを使用する前記スキャン装置に応答して生成されており、
前記ネットワーク装置を介して、前記リモートサーバから前記イベントデータを受信し、
前記ディスプレイ装置から受信される前記第3のユーザインタフェース要素の選択または前記中央サーバからの前記イベントデータに基づいて、前記ネットワーク装置を介して、前記終了時刻を前記中央サーバに送信する
ための前記命令を実行するように構成され、
前記中央サーバは、
ネットワーク装置と、
データベースと、
少なくとも1つのプロセッサおよび命令を記憶する少なくとも1つのメモリと、
を有し、当該少なくとも1つのプロセッサは、
前記ネットワーク装置を介して、開始時刻または終了時刻の少なくとも一方を含む時刻データを受信し、
受信した時刻データをユーザ識別子に関連付けてデータベースに格納し、
前記ユーザ識別子に関連付けられたイベントデータに対するリクエストを、前記モバイルデバイスから受信し、前記イベントデータは、パッケージの識別子が前記ユーザ識別子に関連付けられた装置によりスキャンされたことを示す情報を含み、
イベントデータを前記モバイルデバイスに送信する
ための前記命令を実行するように構成されている、システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は一般に、ユーザによって作業された時間を追跡するためのコンピュータ化されたシステムおよび方法に関する。特に、本開示の実施形態は、リマインダおよびリミットの自動化システムを含む、ユーザのためのログインおよびログアウトに関連する、発明的および非従来的なシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
本開示は、ユーザによって作業される時間を追跡するためのコンピュータ化されたシステムおよび方法に関する。これらのシステムは、雇用者が従業員が作業した時間数を追跡し、従業員の生産性を追跡し、雇用法の遵守を支援するために、従業員が割り当てられた時間を超えて作業しないようにすることを可能にする。
【0003】
従来技術のシステムは、従業員が集中化されたロケーションにログインし、そこからログアウトすることを必要とする。例えば、雇用主は、従業員が仕事に到着したときに従業員に「パンチイン」を要求し、従業員が作業した時間に鐘を鳴らし始めた。このシステムは、従業員が機械に挿入したパンチカードを使用した。機械は、従業員が働き始めた時間をマークするためにカードを打ち抜いた。従業員が仕事を止めると、従業員はカードを再び挿入し、機械は従業員が仕事を止めた時間をマークした。このシステムは、雇用者が提供するパンチマシンの数によって制限され、しばしば、パンチインおよびパンチアウトを待っている従業員のラインを作り出す。
【0004】
技術が進歩することにつれ、パンチカードシステムは電子システムに置き換わった。例えば、電子時間追跡システムは、パンチインおよびパンチアウトに対応して、ユーザがログインおよびログアウトすることを可能にするためにコンピュータ端末を使用した。パンチカードシステムと同様に、このようなシステムは不便であり、コンピュータ端末の数によって制限され、従業員がログインおよびログアウトするのを待つ間に時間情報の処理が遅くなる可能性があり、システムがダウンした場合、作業員の部門全体または建物の障害のポイントになる可能性がある。技術的な問題を引き起こすことに加えて、これらのバックアップは、内部および外部プロセスを遅らせ、労働者の生産性を損なう可能性がある。
【0005】
したがって、従業員が作業時間を追跡するために、従業員がシステムにログインし、ログアウトすることを可能にするための改善された方法およびシステムが必要とされている。本明細書に開示されるシステムは、従業員が携帯電話などのモバイルデバイスを使用してログインおよびログアウトすることを可能にし、古いシステムのバックアップおよび遅延を排除する。
【発明の概要】
【0006】
本開示の一態様は、ユーザの時間を追跡するためのコンピュータ実装デバイスを対象とし、デバイスは、命令を格納するメモリと、ネットワーク装置と、ディスプレイ装置と、命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサとを備える。これらの命令は、ネットワーク装置からの1つまたは複数のネットワーク信号に基づいてデバイスのロケーションを判定することと、判定されたロケーションに基づいて、選択されるときにユーザ識別子に関連付けられる開始時刻を記録する第1のユーザインタフェース要素をディスプレイ装置上に表示することと、第1のユーザインタフェース要素の選択をディスプレイ装置から受信することと、第1のユーザインタフェース要素の選択を受信した後、選択されるときにユーザ識別子に関連付けられる終了時刻を記録する第2のユーザインタフェース要素をディスプレイ装置上に表示することと、ネットワーク装置を介して第1の時刻または終了時刻のうちの少なくとも1つをリモートサーバに送信することとを含む。
【0007】
別の実施形態では、第1のユーザインタフェース要素を表示することは、現在時刻が受け入れられる時間内であると判定することに基づく。別の実施形態では、受け入れられる時間が休暇スケジュール、シフトスケジュール、または必要とされる能力のうちの少なくとも1つに基づく。
【0008】
別の実施形態では、命令はさらに、少なくとも1つのプロセッサに、第1の時間フレーム中にユーザによって作業された時間量をリモートサーバから受信させ、作業された時間量が第1の時間フレームの最大時間量よりも大きいかどうかを判定させ、判定に基づいて、第1のユーザインタフェース要素の表示を防止させる。別の実施形態では、命令はさらに、第1の時間フレーム内で作業された時間量が最大時間量よりも短い閾値時間量を超えたときに、少なくとも1つのプロセッサに警告を表示させる。別の実施形態では、命令はさらに、第1の時間フレーム内で作業された時間量が第1の時間フレーム内の最大時間量を超えたときに、少なくとも1つのプロセッサに警告を表示させる。別の実施形態では、命令はさらに、第1の時間フレーム内で作業された時間量が第1の時間フレーム内の最大時間量を超えたときに、少なくとも1つのプロセッサに警告を表示させる。別の実施形態では、命令がさらに、時間フレーム内で作業された時間量が時間フレーム内の最大時間量を超えると判定することに基づいて、少なくとも1つのプロセッサに、ユーザ識別子に関連付けられる終了時刻を記録させる。別の実施形態では、命令がさらに、少なくとも1つのプロセッサに、ネットワーク装置を介して、ユーザ識別子に関連付けられるアクティビティを決定するためのクエリをリモートサーバに送信させ、ネットワーク装置を介して、リモートサーバからアクティビティ情報を受信し、アクティビティ情報に基づいて、ユーザ識別子に関連付けられる終了時刻を記録する。別の実施形態では、命令がさらに、少なくとも1つのプロセッサに、第1のユーザインタフェース要素の選択に応答して、トークンをリモートサーバに送信させ、ネットワーク装置を介して、第2の時間フレーム内にトークンが使用されたかどうかを判定するクエリをリモートサーバに送信し、ネットワーク装置を介して、第2の時間フレーム内にトークンが使用されたかどうかを示すアクティビティ情報をリモートサーバから受信し、アクティビティ情報に基づいて、ユーザ識別子に関連する終了時間を記録する。別の実施形態では、命令がさらに、時間フレーム内に作業した時間数が最大時間数よりも小さい閾値時間数を超えたときに、少なくとも1つのプロセッサに、ネットワーク装置を介して、リモートサーバへのクエリを送信させる。
【0009】
別の実施形態では、命令がさらに、少なくとも1つのプロセッサに、デバイスが受け入れられたロケーションの外部にあるという判定に基づいて、ユーザ識別子に関連付けられる終了時刻を記録させる。別の実施形態では、ロケーションが無線ネットワークの近接度に基づいて決定される。
【0010】
別の実施形態では、デバイスは、スケジュールされたアップデートに基づいて、またはリアルタイムで、中央システムに収集されたデータを送る。
【0011】
別の実施形態では、第1のユーザインタフェース要素は、ログイン時間中のユーザのジョブに関する情報の入力フィールドを含む。別の実施形態では、命令が少なくとも1つのプロセッサに、少なくとも1つの職種のカテゴリをディスプレイ装置上に表示させ、職種のカテゴリのうちの少なくとも1つを選択する入力をディスプレイ装置上で受信し、選択された職種のカテゴリに基づいて少なくとも1つの質問をディスプレイ装置上に表示させ、少なくとも1つの質問に対する少なくとも1つの回答をディスプレイ装置上で受信させる。
【0012】
本開示の別の態様はデバイスのネットワーク装置からの1つまたは複数のネットワーク信号に基づいてコンピュータ実装デバイスのロケーションを判定するステップと、判定されたロケーションに基づいて、コンピュータ実装デバイスのディスプレイ装置上に、選択されるときにコンピュータ実装デバイスのメモリ装置内にユーザ識別子に関連付けられる開始時刻を記録する第1のユーザインタフェース要素を表示するステップと、ディスプレイ装置上で、第1のユーザインタフェース要素の選択を受信するステップと、ディスプレイ装置上で、ユーザインタフェース要素の選択を受信した後、選択されるときにコンピュータ実装デバイスのメモリ装置内にユーザ識別子に関連付けられる終了時刻を記録する第2のユーザインタフェース要素を表示するステップと、ディスプレイ装置上で、第2のユーザインタフェース要素の選択を受信するステップと、ネットワーク装置を介して、開始時刻または終了時刻のうちの少なくとも1つをリモートサーバに送信するステップとを含む、ユーザの時間を追跡するための方法を対象とする。
【0013】
別の実施形態では、第1のユーザインタフェース要素を表示することは現在時刻が受け入れられた時間内であると判定することに基づく。
【0014】
別の実施形態では、方法が、第1の時間フレーム中にエンドユーザによって作業された時間量をリモートサーバから受信するステップと、作業された時間量が第1の時間フレームの最大時間量よりも大きいかどうかを判定するステップと、判定に基づいて、第1のユーザインタフェース要素の表示を防止するステップとをさらに含む。別の実施形態では、方法が、第1の時間フレーム内で作業された時間量が第1の時間フレーム内の最大時間量を超えたときに警告を表示するステップをさらに含むことができる。
【0015】
本開示のさらに別の態様は、モバイルデバイスおよび中央サーバを備える、ユーザの時間を追跡するためのシステムを対象とする。モバイルデバイスは、ネットワーク装置と、ディスプレイ装置と、少なくとも1つのプロセッサと、命令を記憶する少なくとも1つのメモリとを備える。命令は、ネットワーク装置を使用して、1つまたは複数のネットワーク信号に基づいて、デバイスのロケーションを判定することと、判定されたロケーションに基づいて、ディスプレイ装置上に表示することと、ディスプレイ装置上で選択されるときにユーザの開始時刻に関連付けられる時刻を記録する第1のユーザインタフェース要素と、ディスプレイ装置上で、第1のユーザインタフェース要素の選択を受信することと、第1のユーザインタフェース要素を選択する入力を受信した後、開始入力内に含まれるデータを中央システムに送信することと、ユーザに関する分析データを中央システムから受信することと、第1のユーザインタフェース要素の選択を受信した後、ディスプレイ装置上で選択されるときにユーザの終了時刻に関連付けられる時刻を記録する第2のユーザインタフェース要素を、ディスプレイ装置上で表示することと、ディスプレイ装置上で、第2のユーザインタフェース要素の選択を受信することと、第2のユーザインタフェース要素を選択する入力を受信した後、終了入力内に含まれるデータを中央システムに送信することと、を含む。中央サーバは、ネットワーク装置と、ディスプレイ装置と、データベースと、少なくとも1つのプロセッサと、命令を記憶する少なくとも1つのメモリ装置とを備える。この命令は、ネットワーク装置を介して、開始時刻または終了時刻の少なくとも1つを含む時刻データを受信することと、受信した時刻データをユーザ識別子と関連付けてデータベースに記憶することと、過去の開始時刻または過去の終了時刻情報の少なくとも1つのリクエストをモバイルデバイスから受信することと、過去の開始時刻または終了時刻情報の少なくとも1つをモバイルデバイスに送信することとを含む。
【0016】
本開示のさらに別の態様は、モバイルデバイスと、モバイルデバイスからデータを送受信するためにモバイルデバイスと通信する管理システムとを備える、ユーザの時間を追跡するためのシステムを対象とする。モバイルデバイスは、ネットワーク装置と、ディスプレイ装置と、少なくとも1つのプロセッサと、命令を記憶する少なくとも1つのメモリとを備える。命令は、職種を選択するためのジョブオプションをディスプレイ装置上に表示することと、選択された職種に基づいて、職種に関連付けられる中央システムおよびユーザからのデータをリクエストするためにネットワーク装置を使用することと、ネットワーク装置の1つまたは複数のネットワーク信号に基づいてデバイスのロケーションを判定することと、判定されたロケーションに基づいて、ディスプレイ装置上で選択されるときにユーザの開始時刻に関連付けられる時刻を記録する第1のユーザインタフェース要素を、ディスプレイ装置上に表示することと、ディスプレイ装置から、第1のユーザインタフェース要素の選択を受信することと、第1のユーザインタフェース要素を選択する入力を受信した後、開始入力内に含まれるデータを中央システムに送信することと、ユーザに関する分析データを中央システムから受信することと、第1のユーザインタフェース要素の選択を受信した後、ディスプレイ装置上で選択されるときにユーザの終了時刻に関連付けられる時刻を記録する第2のユーザインタフェース要素をディスプレイ装置上に表示することと、第2のユーザインタフェース要素の選択をディスプレイ装置から受信することと、第2のユーザインタフェース要素を選択する入力を受信した後、終了入力内に含まれるデータを中央システムに送信することと、を含む。
【0017】
他のシステム、方法、およびコンピュータ読取可能媒体も、本明細書で説明される。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1A】
図1Aは、開示された実施形態と一致する、出荷、輸送、および物流オペレーションを可能にする通信のためのコンピュータ化されたシステムを備えるネットワークの例示的な実施形態を示す概略ブロック図である。
【
図1B】
図1Bは、開示された実施形態と矛盾しない、インタラクティブなユーザインタフェース要素と共に検索リクエストを満たす1つまたは複数の検索結果を含む例示的な検索結果ページ(SRP)を示す。
【
図1C】
図1Cは、開示された実施形態と一致する、対話型ユーザインタフェース要素と共に製品および製品に関する情報を含む例示的な単一ディスプレイページ(SDP)を示す。
【
図1D】
図1Dは、開示された実施形態と一致する、対話型ユーザインタフェース要素と共に仮想ショッピングカート内のアイテムを含む例示的なカートページを示す。
【
図1E】
図1Eは、開示された実施形態に一致する、仮想ショッピングカートからのアイテムを、購入および出荷に関する情報とともに、対話型ユーザインタフェース要素とともに含む例示的な注文ページを示す。
【
図2】
図2は、開示された実施形態と一致する、開示されたコンピュータ化されたシステムを利用するように構成された例示的なフルフィルメントセンタの概略図である。
【
図3A】
図3Aは、開示された実施形態による例示的なログインおよびログアウトプロセスのフローチャートである。
【
図3B】
図3Bは、開示された実施形態による例示的なアプリケーション選択画面の図である。
【
図3C】
図3Cは、開示された実施形態による例示的なログイン画面の図である。
【
図3D】
図3Dは、開示された実施形態による開始ボタンの例示的な使用を示す。
【
図3E】
図3Eは、開示された実施形態による終了ボタンの例示的な使用を示す。
【
図4】
図4は、開示された実施形態による例示的なログインおよびログアウトプロセスのフローチャートである。
【
図5A】
図5Aは、開示された実施形態による例示的なアプリケーション選択画面の図である。
【
図5B】
図5Bは、開示された実施形態による例示的なホーム画面の図である。
【
図5C】
図5Cは、開示された実施形態による、休暇リクエストを入力するための例示的なデータ入力画面の図である。
【
図5D】
図5Dは、開示された実施形態による例示的な休暇リクエストステータス画面の図である。
【
図6】
図6は、開示された実施形態による例示的なマネージャのポータルインタフェースの図である。
【
図7】
図7は、開示された実施形態による、異なる種類の休暇の要件のための例示的なデータベースのデータベーステーブルである。
【
図8】
図8は、例示的なコンピューティングデバイスのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下の詳細な説明は、添付の図面を参照する。可能な限り、図面および以下の説明では、同一または類似の部分を参照するために、同一の参照番号が使用される。いくつかの例示的な実施形態が本明細書で説明されるが、修正、適応、および他の実装が可能である。例えば、置換、追加、または修正が図面に示された構成要素およびステップに行われてもよく、本明細書に記載された例示的な方法は、開示された方法にステップを置換、並べ替え、除去、または追加することによって修正されてもよい。したがって、以下の詳細な説明は、開示された実施形態および実施例に限定されない。むしろ、本発明の適切な範囲は、添付の特許請求の範囲によって定義される。
【0020】
本開示の実施形態は、ユーザが作業時間を追跡するためにログインおよびログアウトすることを可能にし、ユーザが過度に長時間作業することを防止するために警告および他の時間制御を提供するように構成されたシステムおよび方法を対象とする。
【0021】
図1Aを参照すると、出荷、輸送、および物流動作を可能にする通信のためのコンピュータ化されたシステムを含むシステムの例示的な実施形態を示す概略ブロック
図100が示されている。
図1Aに示すように、システム100は様々なシステムを含むことができ、その各々は、1つまたは複数のネットワークを介して互いに接続することができる。また、システムは、例えばケーブルを使用して、直接接続を介して互いに接続されてもよい。図示のシステムは、出荷権限技術(SAT)システム101、外部フロントエンドシステム103、内部フロントエンドシステム105、輸送システム107、モバイルデバイス107A、107B、および107C、売り手ポータル109、出荷および注文追跡(SOT)システム111、フルフィルメント最適化(FO)システム113、フルフィルメントメッセージングゲートウェイ(FMG)115、サプライチェーン管理(SCM)システム117、労働力管理システム119、モバイルデバイス119A、119B、および119C(フルフィルメントセンタ(FC)200の内部にあるものとして図示)、サードパーティフルフィルメントシステム121A、121B、および121C、フルフィルメントセンタ許可システム(FC Auth)123、ならびに労働管理システム(LMS)125を含む。
【0022】
いくつかの実施形態では、SATシステム101は、注文ステータスおよび配信ステータスを監視するコンピュータシステムとして実装されてもよい。例えば、SATシステム101は、注文がその約束納品日(PDD)を過ぎているかどうかを判定することができ、新しい注文を開始すること、未納品注文の品目を再出荷すること、未納品注文をキャンセルすること、注文顧客とのコンタクトを開始することなどを含む適切なアクションをとることができる。また、SATシステム101は、出力(特定の期間中に出荷されたパッケージの数など)および入力(出荷に使用するために受け取った空のボール紙箱の数など)を含む他のデータを監視することもできる。また、SATシステム101は、システム100内の異なるデバイス間のゲートウェイとして機能し、外部フロントエンドシステム103およびFOシステム113などのデバイス間の通信(例えば、ストアアンドフォワードまたは他の技術を使用する)を可能にしてもよい。
【0023】
いくつかの実施形態では、外部フロントエンドシステム103は、外部ユーザがシステム100内の1つまたは複数のシステムと対話することを可能にするコンピュータシステムとして実装することができる。例えば、システム100が、ユーザがアイテムの注文を行うことを可能にするためのシステムのプレゼンテーションを可能する実施形態では、外部フロントエンドシステム103は、検索リクエストを受信し、アイテムページを提示し、支払い情報を要請するウェブサーバとして実装されてもよい。例えば、外部フロントエンドシステム103は、Apache HTTPサーバ、Microsoftインターネット・インフォメーション・サービス、NGINXなどのソフトウェアを実行するコンピュータまたはコンピュータとして実現することができる。他の実施形態では、外部フロントエンドシステム103は、外部デバイス(例えば、モバイルデバイス102Aまたはコンピュータ102B)からのリクエストを受信および処理し、それらのリクエストに基づいてデータベースおよび他のデータストアから情報を取得し、取得された情報に基づいて受信されたリクエストへの応答を提供するように設計されたカスタムウェブサーバソフトウェアを実行することができる。
【0024】
いくつかの実施形態では、外部フロントエンドシステム103は、ウェブキャッシングシステム、データベース、検索システム、または支払いシステムのうちの1つまたは複数を含むことができる。一態様では、外部フロントエンドシステム103は、これらのシステムのうちの1つまたは複数を備えることができ、別の態様では、外部フロントエンドシステム103は、これらのシステムのうちの1つまたは複数に接続されたインタフェース(たとえば、サーバ間、データベース間、または他のネットワーク接続)を備えることができる。
【0025】
図1B、1C、1D、および1Eによって示されている例示的な一組のステップは、外部フロントエンドシステム103のいくつかの動作を説明するのに役立つ。外部フロントエンドシステム103は、提示および/または表示のために、システム100内のシステムまたはデバイスから情報を受信することができる。例えば、外部フロントエンドシステム103は、検索結果ページ(SRP)(例えば、
図1B)、単一詳細ページ(SDP)(例えば、
図1C)、カートページ(例えば、
図1D)、または注文ページ(例えば、
図1E)を含む1つ以上のウェブページをホストまたは提供することができる。ユーザデバイス(例えば、モバイルデバイス102Aまたはコンピュータ102Bを使用する)は、外部フロントエンドシステム103にナビゲートし、検索ボックスに情報を入力することによって検索をリクエストすることができる。外部フロントエンドシステム103は、システム100内の1つまたは複数のシステムから情報をリクエストすることができる。例えば、外部フロントエンドシステム103は、検索リクエストを満たす情報をFOシステム113にリクエストすることができる。また、外部フロントエンドシステム103は、検索結果に含まれる各製品について、約束納品日または「PDD」をリクエストし、(FOシステム113から)受信することができる。いくつかの実施形態では、PDDは、製品を含むパッケージがいつユーザの所望の場所に到着するか、または製品が特定の期間内に、例えば、一日の終わり(午後11:59)までに注文された場合、ユーザの所望の場所に配達されることを約束される日付の推定値を表すことができる(PDDはFOシステム113に関して以下でさらに説明される)。
【0026】
外部フロントエンドシステム103は、情報に基づいてSRP(例えば、
図1B)を準備することができる。SRPは、検索リクエストを満たす情報を含むことができる。例えば、これは、検索リクエストを満たす製品の写真を含むことができる。また、SRPは、各製品のそれぞれの価格、または各製品の強化された配送オプション、PDD、重量、サイズ、オファー、割引などに関する情報を含むことができる。外部フロントエンドシステム103は(例えば、ネットワークを介して)リクエスト側ユーザデバイスにSRPを送信することができる。
【0027】
次いで、ユーザデバイスは、例えば、ユーザインタフェースをクリックまたはタップすることによって、または別の入力デバイスを使用して、SRP上で表される製品を選択することによって、SRPから製品を選択することができる。ユーザデバイスは、選択された製品に関する情報のリクエストを定式化し、それを外部フロントエンドシステム103に送ることができる。これに応答して、外部フロントエンドシステム103は、選択された製品に関する情報をリクエストすることができる。例えば、情報は、それぞれのSRP上の製品について提示される情報を超える追加の情報を含むことができる。これは、例えば、貯蔵寿命、原産国、重量、サイズ、パッケージ内の品目の数、取扱説明書、または製品に関する他の情報を含むことができる。また、情報は、(例えば、この製品および少なくとも1つの他の製品を購入した顧客のビッグデータおよび/または機械学習分析に基づく)類似の製品に対する推奨、頻繁に質問される質問に対する回答、顧客からのレビュー、製造業者情報、写真などを含むことができる。
【0028】
外部フロントエンドシステム103は、受信した製品情報に基づいてSDP(単一詳細ページ)(例えば、
図1C)を準備することができる。SDPは、「今すぐ買う」ボタン、「カートに追加する」ボタン、数量フィールド、アイテムの写真などの他の対話型要素も含むことができる。SDPは、製品を提供する売り手のリストをさらに含むことができる。リストは、各売り手が提供する価格に基づいて順番付けられてもよく、その結果、最低価格で製品を販売することを提案する売り手は最上位にリストされてもよい。リストは、最高ランクの売り手が最上位にリストされるように、売り手ランキングに基づいて順番付けられてもよい。売り手ランキングは、例えば、約束されたPDDを満たす売り手の過去の実績を含む、複数の要因に基づいて定式化されてもよい。外部フロントエンドシステム103は、(例えば、ネットワークを介して)リクエストしているユーザデバイスにSDPを配信することができる。
【0029】
リクエストしているユーザデバイスは、製品情報をリストするSDPを受信してもよい。その後、SDPを受信すると、ユーザデバイスはSDPと対話することができる。例えば、リクエストしているユーザデバイスのユーザは、SDP上の「カートに入れる」ボタンをクリックするか、または他の方法で対話することができる。これは、ユーザに関連付けられたショッピングカートに製品を追加する。ユーザデバイスは、ショッピングカートに製品を追加するためのこのリクエストを外部フロントエンドシステム103に送信することができる。
【0030】
外部フロントエンドシステム103は、カートページ(例えば、
図1D)を生成することができる。カートページは、いくつかの実施形態では、ユーザが仮想「ショッピングカート」に追加した製品をリストし、ユーザデバイスは、SRP、SDP、または他のページ上のアイコンをクリックするか、または他の方法で対話することによって、カートページをリクエストしてもよい。いくつかの実施形態では、カートページは、ユーザがショッピングカートに追加したすべての製品、ならびに各製品の数量、各製品毎の価格、関連する数量に基づく各製品の価格、PDDに関する情報、配送方法、配送コスト、ショッピングカート内の製品を修正するためのユーザインタフェース要素(例えば、数量の削除または修正)、他の製品を注文するためのオプション、または製品の定期的な配送を設定するためのオプション、利息支払いを設定するためのオプション、購入に進むためのユーザインタフェース要素などのカート内の製品に関する情報をリストすることができる。ユーザデバイスのユーザは、ショッピングカート内の製品の購入を開始するために、ユーザインタフェース要素(例えば、「今すぐ買う」と読むボタン)をクリックするか、さもなければユーザインタフェース要素と対話することができる。そうすると、ユーザデバイスは、購入を開始するためにこのリクエストを外部フロントエンドシステム103に送信することができる。
【0031】
外部フロントエンドシステム103は、購入を開始するリクエストの受信に応答して、注文ページ(例えば、
図1E)を生成することができる。注文ページはいくつかの実施形態ではショッピングカートからアイテムを再リストし、支払いおよび出荷情報の入力をリクエストする。例えば、注文ページは、ショッピングカート内のアイテムの購入者に関する情報(例えば、名前、住所、電子メールアドレス、電話番号)、受取人に関する情報(例えば、名前、住所、電話番号、配達情報)、出荷情報(例えば、配達および/または集荷の速度/方法)、支払い情報(例えば、クレジットカード、銀行振込、小切手、格納クレジット)を要求するセクション、(例えば、税務目的のための)現金領収書を要求するためのユーザインタフェース要素などを含むことができる。外部フロントエンドシステム103は、注文ページをユーザデバイスに送信することができる。
【0032】
ユーザデバイスは、オーダページに情報を入力し、その情報を外部フロントエンドシステム103に送信するユーザインタフェース要素をクリックするか、または他の方法で対話することができる。そこから、外部フロントエンドシステム103は、システム100内の異なるシステムに情報を送信して、ショッピングカート内の製品を用いた新しい注文の作成および処理を可能にすることができる。
【0033】
いくつかの実施形態では、外部フロントエンドシステム103は、売り手が注文に関する情報を送受信することを可能にするようにさらに構成されてもよい。
【0034】
内部フロントエンドシステム105は、いくつかの実施形態では、内部のユーザ(例えば、システム100を所有し、操作し、またはリースする組織の従業員)がシステム100内の1つまたは複数のシステムと対話することを可能にするコンピュータシステムとして実装され得る。例えば、ネットワーク101が、ユーザがアイテムの注文を行うことを可能にするためのシステムのプレゼンテーションを可能にする実施形態では、内部フロントエンドシステム105は、内部のユーザが注文に関する診断および統計情報を見ること、アイテム情報を修正すること、または注文に関する統計をレビューすることを可能にするウェブサーバとして実装されてもよい。例えば、内部フロントエンドシステム105は、Apache HTTPサーバ、Microsoftインターネット・インフォメーション・サービス、NGINXなどのソフトウェアを実行するコンピュータまたはコンピュータとして実現することができる。他の実施形態では、内部フロントエンドシステム105は、システム100に示されているシステムまたは装置(および図示されていない他の装置)からの要求を受信および処理し、それらの要求に基づいてデータベースおよび他のデータストアから情報を取得し、取得された情報に基づいて受信された要求に応答を提供するように設計されたカスタムウェブサーバソフトウェアを実行してもよい。
【0035】
いくつかの実施形態では、内部フロントエンドシステム105は、ウェブキャッシングシステム、データベース、検索システム、支払いシステム、分析システム、注文監視システムなどのうちの1つまたは複数を含むことができる。一態様では、内部フロントエンドシステム105は、これらのシステムのうちの1つまたは複数を備えることができ、別の態様では、内部フロントエンドシステム105は、これらのシステムのうちの1つまたは複数に接続されたインタフェース(たとえば、サーバ間、データベース間、または他のネットワーク接続)を備えることができる。
【0036】
輸送システム107は、いくつかの実施形態では、システム100内のシステムまたはデバイスとモバイルデバイス107A~107Cとの間の通信を可能にするコンピュータシステムとして実装され得る。輸送システム107は、いくつかの実施形態では、1つまたは複数のモバイルデバイス107A~107C(例えば、携帯電話、スマートフォン、PDAなど)から情報を受信することができる。例えば、いくつかの実施形態では、モバイルデバイス107A~107Cは、配達員によって操作されるデバイスを備えてもよい。配達作業員は、正社員、一時社員、またはシフト社員であってもよく、モバイルデバイス107A~107Cを利用して、ユーザによって注文された製品を含むパッケージの配達を行うことができる。例えば、荷物を配達するために、配達作業者は、どの荷物を配達すべきか、およびどこに配達すべきかを示す通知をモバイルデバイス上で受信することができる。配達作業者は、配達場所に到着すると、パッケージを(例えば、トラックの後ろに、またはパッケージのクレートに)配置し、モバイルデバイスを使用してパッケージ上の識別子(例えば、バーコード、画像、テキストストリング、RFIDタグなど)に関連付けられるデータをスキャンまたは他の方法で取り込み、パッケージを(例えば、前面ドアに置いたままにし、セキュリティガードを付けたままにし、受取人に渡すなどによって)配達することができる。いくつかの実施形態では、配達作業者は、パッケージの写真(複数可)をキャプチャすることができ、および/またはモバイルデバイスを使用して署名を取得することができる。モバイルデバイスは、例えば、時間、日付、GPS位置、写真、配達作業者に関連付けられた識別子、モバイルデバイスに関連付けられた識別子などを含む、配達に関する情報を含む情報を輸送システム107に送信することができる。輸送システム107は、システム100内の他のシステムによるアクセスのために、この情報をデータベース(図示せず)に記憶することができる。輸送システム107はいくつかの実施形態ではこの情報を使用して、特定の荷物の位置を示す追跡データを準備し、他のシステムに送信することができる。
【0037】
いくつかの実施形態では、あるユーザは、1つの種類のモバイルデバイスを使用することができる(例えば、パーマネントの労働者はバーコードスキャナ、スタイラス、および他のデバイスなどのカスタムハードウェアを有する専用のPDAを使用することができる)が、他のユーザは、他の種類のモバイルデバイスを使用することができる(例えば、一時的またはシフトの労働者は既製のモバイル電話および/またはスマートフォンを利用することができる)。
【0038】
いくつかの実施形態では、輸送システム107は、ユーザを各デバイスに関連付けることができる。例えば、輸送システム107は、ユーザ(例えば、ユーザ識別子、従業員識別子、または電話番号によって表される)とモバイルデバイス(例えば、国際モバイルデバイス識別子(IMEI)、国際移動加入識別子(IMSI)、電話番号、汎用一意識別子(UUID)、またはグローバル一意識別子(GUID)によって表される)との間のアソシエーションを記憶することができる。輸送システム107はとりわけ、作業者のロケーション、作業者の効率、または作業者の速度を決定するために、この関連付けを、配達時に受信されたデータと共に使用して、データベースに格納されたデータを分析することができる。
【0039】
売り手ポータル109は、いくつかの実施形態では、売り手または他の外部エンティティがシステム100内の1つまたは複数のシステムと電子的に通信することを可能にするコンピュータシステムとして実装され得る。例えば、売り手は、コンピュータシステム(図示せず)を利用して、売り手が売り手ポータル109を使用してシステム100を通して売りたい製品について、製品情報、注文情報、連絡先情報などをアップロードまたは提供することができる。
【0040】
いくつかの実施形態では、出荷および注文追跡システム111は、(例えば、デバイス102A~102Bを使用するユーザによって)顧客によって注文された製品を含むパッケージの位置に関する情報を受信し、格納し、転送するコンピュータシステムとして実装され得る。いくつかの実施形態では、出荷および注文追跡システム111は、顧客によって注文されたパッケージを配送する出荷会社によって運営されるウェブサーバ(図示せず)からの情報を要求または格納することができる。
【0041】
いくつかの実施形態では、出荷および注文追跡システム111は、システム100に示されるシステムからの情報をリクエストし、記憶することができる。例えば、出荷及び注文追跡システム111は、輸送システム107から情報をリクエストすることができる。上述のように、輸送システム107は、ユーザ(例えば、配達作業員)または車両(例えば、配達トラック)のうちの1つ以上に関連付けられた1つ以上のモバイルデバイス107A~107C(例えば、携帯電話、スマートフォン、PDAなど)から情報を受信してもよい。いくつかの実施形態では、出荷および注文追跡システム111は、また、フルフィルメントセンタ(例えば、フルフィルメントセンタ200)内の個々の製品の位置を決定するために、労働力管理システム(WMS)119からの情報をリクエストしてもよい。出荷および注文追跡システム111は、輸送システム107またはWMS119のうちの1つまたは複数からデータをリクエストし、それを処理し、リクエストに応じてそれをデバイス(たとえば、ユーザデバイス102Aおよび102B)に提示することができる。
【0042】
いくつかの実施形態では、フルフィルメント最適化(FO)システム113は、他のシステム(例えば、外部フロントエンドシステム103および/または出荷および注文追跡システム111)からの顧客注文に関する情報を記憶するコンピュータシステムとして実装されてもよい。また、FOシステム113は、特定のアイテムがどこに保持または格納されるかを記述する情報を格納してもよい。たとえば、特定の品目は1つのフルフィルメントセンタにのみ保存され、他の特定の品目は複数のフルフィルメントセンタに保存される場合がある。さらに他の実施形態では、特定のフルフィルメントセンタが特定のセットのアイテム(例えば、生鮮食品または冷凍製品)のみを格納するように設計されてもよい。FOシステム113は、この情報ならびに関連する情報(例えば、数量、サイズ、受領日、有効期限など)を格納する。
【0043】
また、FOシステム113は、各製品について対応するPDD(約束納期)を計算することができる。PDDは、いくつかの実施形態では、1つまたは複数の要因に基づくことができる。例えば、FOシステム113は製品の過去の需要(例えば、その製品がある期間中に何回注文されたか)、製品の予想需要(例えば、来るべき期間中にその製品を注文するために何人の顧客が予想されるか)、ある期間中にいくつの製品が注文されたかを示すネットワーク全体の過去の需要、来るべき期間中にいくつの製品が注文されることが予想されるかを示すネットワーク全体の予想需要、各フルフィルメントセンタ200に格納された製品の1つまたは複数のカウント、その製品の予想または現在の注文などに基づいて、製品のPDDを計算することができる。
【0044】
いくつかの実施形態では、FOシステム113は、定期的に(例えば、1時間ごとに)各製品のPDDを判定し、それをデータベースに格納して、検索または他のシステム(例えば、外部フロントエンドシステム103、SATシステム101、出荷および注文追跡システム111)に送信することができる。他の実施形態では、FOシステム113は、1つまたは複数のシステム(例えば、外部フロントエンドシステム103、SATシステム101、出荷および注文追跡システム111)から電子リクエストを受信し、オンデマンドでPDDを計算することができる。
【0045】
フルフィルメントメッセージングゲートウェイ115は、いくつかの実施形態では、FOシステム113などのシステム100内の1つ以上のシステムから1つのフォーマットまたはプロトコルでリクエストまたは応答を受信し、それを別のフォーマットまたはプロトコルに変換し、変換されたフォーマットまたはプロトコルで、WMS119またはサードパーティフルフィルメントシステム121A、121B、または121Cなどの他のシステムに転送するコンピュータシステムとして実装することができる。
【0046】
サプライチェーン管理(SCM)システム117は、いくつかの実施形態では、予測機能を実行するコンピュータシステムとして実装することができる。例えば、SCMシステム117は、例えば、製品に対する過去の需要、製品に対する予想される需要、ネットワーク全体の過去の需要、ネットワーク全体の予想される需要、各フルフィルメントセンタ200に格納されたカウント製品、各製品に対する予想または現在の注文などに基づいて、特定の製品に対する需要のレベルを予測することができる。この予測されたレベルおよびすべてのフルフィルメントセンタにわたる各製品の量に応答して、SCMシステム117は、特定の製品に対する予測された需要を満たすのに十分な量を購入し、在庫するための1つまたは複数の購入注文を生成することができる。
【0047】
ワークフロー管理システム119は、ある実施形態では、ワークフローを監視するコンピュータシステムとして実現されてもよい。例えば、WMS119は個別のイベントを示すイベントデータを個々のデバイス(例えば、デバイス107A~107Cまたは119A~119C)から受信することができる。例えば、WMS119は、パッケージを走査するためにこれらの装置の1つの使用を示すイベントデータを受信してもよい。フルフィルメントセンタ200および
図2に関して以下で説明するように、フルフィルメントプロセス中に、パッケージ識別子(例えば、バーコードまたはRFIDタグデータ)は、特定の段階で機械によってスキャンまたは読み取ることができる(例えば、自動またはハンドヘルドバーコードスキャナ、RFIDリーダ、高速カメラ、タブレット119A、モバイルデバイス/PDA119B、コンピュータ119Cなどのデバイス)。WMS119は、パッケージ識別子、時間、日付、位置、ユーザ識別子、またはその他の情報と共に、パッケージ識別子のスキャンまたは読取りを示す各イベントを対応するデータベース(図示せず)に格納し、この情報を他のシステム(例えば、出荷および注文追跡システム111)に提供することができる。
【0048】
WMS119は、いくつかの実施形態では、1つまたは複数のデバイス(たとえば、デバイス107A~107Cまたは119A~119C)をシステム100に関連する1つまたは複数のユーザに関連付ける情報を記憶することができる。例えば、いくつかの状況では、ユーザ(パートまたはフルタイムの従業員など)が、ユーザがモバイルデバイスを所有するモバイルデバイス(例えば、モバイルデバイスはスマートフォンである)に関連付けられ得る。他の状況では、ユーザは、ユーザがモバイルデバイスを一時的に保管しているという点で、モバイルデバイスに関連付けられてもよい(例えば、ユーザはその日の開始時にモバイルデバイスをチェックアウトし、その日中にそのモバイルデバイスを使用し、その日の終わりにそのモバイルデバイスを返す)。
【0049】
WMS119は、いくつかの実施形態では、システム100に関連する各ユーザの作業ログを維持することができる。例えば、WMS119は、任意の割り当てられたプロセス(例えば、トラックのアンロード、ピックゾーンからのアイテムのピッキング、リビングウォールワーク、パッキングアイテム)、ユーザ識別子、ロケーション(例えば、フルフィルメントセンタ200内のフロアまたはゾーン)、従業員によってシステムを通って移動されたユニットの数(例えば、ピッキングされたアイテムの数、パッキングされたアイテムの数)、デバイスに関連する識別子(例えば、デバイス119A~119C)などを含む、各従業員に関連する情報を記憶することができる。いくつかの実施形態では、WMS119は、デバイス119A~119C上で動作するタイムキーピングシステムなどのタイムキーピングシステムからチェックインおよびチェックアウト情報を受信することができる。このアクティビティ情報は、ユーザの生産性を追跡するために使用できる。
【0050】
サードパーティフルフィルメント(3PL)システム121A~121Cは、いくつかの実施形態では、ロジスティクスおよび製品のサードパーティプロバイダに関連するコンピュータシステムを表す。例えば、(
図2に関して以下に説明するように)いくつかの製品がフルフィルメントセンタ200に保管されている間、他の製品はオフサイトで保管されてもよく、オンデマンドで生産されてもよく、またはそうでなければフルフィルメントセンタ200に保管するために利用できなくてもよい。3PLシステム121A~121Cは、FOシステム113から(例えば、FMG115を介して)注文を受信するように構成されてもよく、製品および/またはサービス(例えば、配送または設置)を顧客に直接提供してもよい。一部の実施形態では、1つ以上の3PLシステム121A~121Cがシステム100の一部であってもよく、他の実施形態では、1つ以上の3PLシステム121A~121Cがシステム100の外部(例えば、第三者プロイダーが所有または運用する)であってもよい。
【0051】
いくつかの実施形態では、フルフィルメントセンタオースシステム(FCオース)123が様々な機能を有するコンピュータシステムとして実装されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、FC Auth123は、システム100内の1つまたは複数の他のシステムのためのシングルサインオン(SSO)サービスとして作動することができる。例えば、FC認証123は、ユーザが内部フロントエンドシステム105を介してログインすることを可能にし、ユーザが出荷および注文追跡システム111でリソースにアクセスする同様の特権を有することを決定し、ユーザが2回目のログインプロセスを必要とせずにそれらの特権にアクセスすることを可能にする。FCオース123は、他の実施形態では、ユーザ(例えば、従業員)が特定のタスクに自分自身を関連付けることを可能にすることができる。例えば、従業員の中には、電子デバイス(デバイス119A~119Cなど)を持たないことがあり、代わりに、1日のコース中に、フルフィルメントセンタ200内でタスクからタスクへ、およびゾーンからゾーンへ移動することがある。FC Auth123は、それらの従業員が、彼らがどのタスクを実行しているか、および彼らが異なる時刻にどのゾーンにいるかを示すことを可能にするように構成され得る。
【0052】
労働管理システム(LMS)125は、いくつかの実施形態では、従業員(フルタイムおよびパートタイムの従業員を含む)のための出勤および残業情報を記憶するコンピュータシステムとして実装されてもよい。例えば、LMS125は、FC Auth123、WMS119、デバイス119A~119C、輸送システム107、および/またはデバイス107A~107Cから情報を受信することができる。
【0053】
図1Aに示される特定の構成は単なる例である。例えば、
図1AはFOシステム113に接続されたFCオースシステム123を示すが、全ての実施形態がこの特定の構成を必要とするわけではない。実際、いくつかの実施形態では、システム100内のシステムがインターネット、イントラネット、WAN(ワイドエリアネットワーク)、MAN(メトロポリタンエリアネットワーク)、IEEE 802.11a/b/g/n規格に準拠する無線ネットワーク、専用線などを含む1つまたは複数の公衆またはプライベートネットワークを介して互いに接続され得る。いくつかの実施形態では、システム100内のシステムの1つ以上がデータセンター、サーバファームなどに実装された1つ以上の仮想サーバとして実装されてもよい。
【0054】
図2は、フルフィルメントセンタ200を示す。フルフィルメントセンタ200は、注文時に顧客に出荷するためのアイテムを格納する物理的位置の一例である。フルフィルメントセンタ(FC)200は、複数のゾーンに分割することができ、各ゾーンは、
図2に示されている。いくつかの実施形態では、これらの「ゾーン」は、アイテムを受け取り、アイテムを格納し、アイテムを取り出し、アイテムを出荷するプロセスの異なる段階間の仮想分割と考えることができ、したがって、「ゾーン」は、
図2に示されているが、ゾーンの他の分割も可能であり、
図2のゾーンは、いくつかの実施形態では省略、複製、または修正することができる。
【0055】
インバウンドゾーン203は、
図1Aのシステム100を使用して製品を販売したい売り手からアイテムが受け取られるFC200の領域を表す。例えば、売り手は、トラック201を使用してアイテム202A及び202Bを配送することができる。アイテム202Aは、それ自体の出荷パレットを占有するのに十分な大きさの単一のアイテムを表すことができ、アイテム202Bは、スペースを節約するために同じパレット上に一緒に積み重ねられたアイテムのセットを表すことができる。
【0056】
作業者は、インバウンドゾーン203内のアイテムを受け取り、任意選択で、コンピュータシステム(図示せず)を使用してアイテムの損傷および正しさをチェックすることができる。例えば、作業者は、コンピュータシステムを使用して、品目202Aおよび202Bの数量を品目の注文数量と比較することができる。数量が一致しない場合、その作業者は、項目202Aまたは202Bのうちの1つまたは複数を拒否することができる。量が一致した場合、作業者はそれらのアイテム(例えば、人形、手すり、フォークリフト、または手動で使用)をバッファゾーン205へと動かすことができる。バッファゾーン205は、例えば、予測される需要を満たすのに十分な量のアイテムがピッキングゾーン内にあるため、ピッキングゾーン内で現在必要とされていないアイテムのための一時記憶領域であってもよい。いくつかの実施形態では、フォークリフト206が物品をバッファゾーン205の周り、およびインバウンドゾーン203とドロップゾーン207との間で移動させるように動作する。ピッキングゾーンに品目202Aまたは202Bが必要な場合(例えば、予想される需要のため)、フォークリフトは、品目202Aまたは202Bをドロップゾーン207に移動させることができる。
【0057】
ドロップゾーン207は、アイテムがピッキングゾーン209に移動される前にアイテムを格納するFC200の領域であってもよい。ピッキングタスクに割り当てられた作業者(「ピッカー」)は、ピッキングゾーン内のアイテム202Aおよび202Bに接近し、ピッキングゾーンのバーコードをスキャンし、モバイルデバイス(例えば、デバイス119B)を使用してアイテム202Aおよび202Bに関連付けられたバーコードをスキャンすることができる。次いで、ピッカーは、アイテムをピッキングゾーン209に(例えば、カートの上に置くか、またはそれを運ぶことによって)取り込むことができる。
【0058】
ピッキングゾーン209は、アイテム208が記憶ユニット210に記憶されるFC200の領域であってもよい。いくつかの実施形態では、貯蔵ユニット210が物理的な棚、本棚、箱、運搬箱、冷蔵庫、冷凍庫、冷蔵庫などのうちの1つまたは複数を含むことができる。いくつかの実施形態では、ピッキングゾーン209は、複数のフロアに編成されてもよい。いくつかの実施形態では、作業者または機械は、例えば、フォークリフト、エレベータ、コンベヤベルト、カート、ハンドトラック、ドリー、自動ロボットまたは装置、あるいは手動を含む複数の方法で、物品をピッキングゾーン209に移動させることができる。例えば、ピッカーは、アイテム202Aおよび202Bをドロップゾーン207内のハンドトラックまたはカート上に置き、アイテム202Aおよび202Bをピッキングゾーン209まで歩くことができる。
【0059】
ピッカーは、保管ユニット210上の特定のスペースのような、ピッキングゾーン209内の特定のスポットにアイテムを配置する(または「収納する」)命令を受け取ることができる。例えば、ピッカーは、モバイルデバイス(例えば、デバイス119B)を使用してアイテム202Aをスキャンすることができる。デバイスは例えば、通路、棚、および位置を示すシステムを使用して、ピッカーがアイテム202Aを収納すべき場所を示すことができる。次に、デバイスは、その位置にアイテム202Aを格納する前に、その位置でバーコードをスキャンするようにピッカーに促すことができる。デバイスは、
図1AのWMS119のようなコンピュータシステムに(例えば、無線ネットワークを介して)データを送信し、デバイス119Bを使用するユーザによってアイテム202Aがその場所に格納されたことを示すことができる。
【0060】
ユーザが注文を出すと、ピッカーは、記憶ユニット210から1つまたは複数のアイテム208を取り出すために、デバイス119B上で命令を受け取ることができる。ピッカーは、アイテム208を取り出し、アイテム208上のバーコードをスキャンし、それを搬送機構214上に置くことができる。搬送機構214はスライドとして表されているが、いくつかの実施形態では、搬送機構がコンベヤベルト、エレベータ、カート、フォークリフト、ハンドトラック、台車、カートなどのうちの1つまたは複数として実施することができる。次に、アイテム208は、パッキングゾーン211に到着することができる。
【0061】
パッキングゾーン211は、アイテムがピッキングゾーン209から受け取られ、最終的に顧客に出荷するためにボックスまたはバッグにパッキングされるFC200の領域であってもよい。パッキングゾーン211では、アイテムを受け取ることに割り当てられた作業者(「リビン作業者」)がピッキングゾーン209からアイテム208を受け取り、それが対応する注文を決定する。例えば、リビン作業者は、アイテム208上のバーコードをスキャンするために、コンピュータ119Cなどのデバイスを使用することができる。コンピュータ119Cは、どの注文アイテム208が関連付けられているかを視覚的に示すことができる。これは、例えば、注文に対応する壁216上のスペースまたは「セル」を含むことができる。注文が完了すると(例えば、セルが注文のためのすべてのアイテムを含むため)、リビン作業者は、注文が完了したことをパッキング作業者(または「パッカー」)に示すことができる。梱包業者は、セルから品目を取り出し、それらを出荷のために箱または袋に入れることができる。その後、パッカーは、例えば、フォークリフト、カート、ドリー、ハンドトラック、コンベヤベルトを介して、又は他の方法で、箱又はバッグをハブゾーン213に送ることができる。
【0062】
ハブゾーン213は、パッキングゾーン211から全てのボックスまたはバッグ(「パッケージ」)を受け取るFC200の領域であってもよい。ハブゾーン213内の作業者および/または機械は、パッケージ218を取り出し、各パッケージが配達エリアのどの部分に行こうとするかを判定し、パッケージを適切なキャンプゾーン215にルーティングすることができる。例えば、配達エリアが2つのより小さなサブエリアを有する場合、パッケージは、2つのキャンプゾーン215のうちの1つに行く。いくつかの実施形態では、作業者または機械は、(例えば、デバイス119A~119Cのうちの1つを使用して)パッケージをスキャンして、その最終的な宛先を判定することができる。パッケージをキャンプゾーン215にルーティングすることは、例えば、(例えば、郵便番号に基づいて)パッケージが向けられている地理的エリアの一部を決定することと、地理的エリアの一部に関連付けられたキャンプゾーン215を決定することとを含むことができる。
【0063】
キャンプゾーン215は、いくつかの実施形態では、1つまたは複数の建物、1つまたは複数の物理的空間、または1つまたは複数のエリアを備えることができ、ハブゾーン213から受け取られたパッケージは、ルートおよび/またはサブルートに分類される。いくつかの実施形態では、キャンプゾーン215がFC200から物理的に分離されているが、他の実施形態では、キャンプゾーン215がFC200の一部を形成することができる。
【0064】
キャンプゾーン215内の作業者および/または機械は、例えば、既存のルートおよび/またはサブルートに対する目的地の比較、各ルートおよび/またはサブルートに対する作業負荷の計算、時刻、出荷方法、パッケージ220を出荷するためのコスト、パッケージ220内のアイテムに関連付けられたPDDなどに基づいて、パッケージ220がどのルートおよび/またはサブルートに関連付けられるべきかを判定することができる。いくつかの実施形態では、作業者または機械が、(例えば、デバイス119A~119Cのうちの1つを使用して)パッケージをスキャンして、その最終的な宛先を判定することができる。パッケージ220が特定のルートおよび/またはサブルートに割り当てられると、作業者および/または機械は、出荷されるパッケージ220を移動させることができる。例示的な
図2において、キャンプゾーン215は、トラック222、自動車226、および配達作業員224Aおよび224Bを含む。いくつかの実施形態では、トラック222は、配達作業員224Aによって駆動されてもよく、配達作業員224Aは、FC200のパッケージを配達する常勤の従業員であり、トラック222は、FC200を所有、リース、または運営する同じ会社によって所有、リース、または運営される。いくつかの実施形態では、自動車226は、配達作業者224Bによって駆動されてもよく、配達作業者224Bは、必要に応じて(例えば、季節的に)配達している「フレックス」または時折の作業者である。自動車226は、配達員224Bによって所有され、リースされ、または操作されてもよい。
【0065】
図3Aは、開示された実施形態によるプロセッサによって実行され得る例示的なログインおよびログアウトプロセス300のステップを示すフローチャートである。例えば、プロセス300は、スマートフォンまたはPDAなどのコンピューティングデバイス(例えば、
図1のデバイス119A~119C)上で全体的にまたは部分的に実行することができ、
図8は、プロセッサ802を使用してプロセスを実行することができるそのようなデバイスの一例である。プロセス300は、コンピューティングデバイス800に関して説明されるが、当業者は他のデバイスがプロセス300を実装し得ることを理解するのであろう。当業者は、
図3Aに示されるステップが例示的であり、いくつかの実施形態において、ステップが追加、複製、修正、または削除されてもよいことをさらに理解するのであろう。
【0066】
ステップ301において、プロセッサ802は、モバイルデバイス119A~119Cのロケーションを判定する。プロセッサ802は、モバイルデバイス119A~119Cのロケーションを判定するために、モバイルデバイスを介して利用可能ないくつかの形態の情報を利用することができる。例えば、ロケーションは、ロケーション、GPSデータ、または当技術分野で知られている任意の他の形態のロケーションデータに関連付けられるワイヤレスネットワークに接続するモバイルデバイス119A~119Cによって判定され得る。
【0067】
ステップ302において、プロセッサ802は、ユーザが(例えば、ディスプレイ上で)作業を開始していることを示す開始オプションを実行する第1のユーザインタフェース要素を表示するように、コンピューティングデバイス800に命令する。いくつかの実施形態では、コンピューティングデバイス800は、コンピューティングデバイス800が倉庫、フルフィルメントセンタ、オフィス、または雇用主に関連付けられた他のロケーションなど、受け入れられるロケーション内にあると判断した場合にのみ、開始オプションを表示する。
【0068】
別の実施形態では、プロセッサ802は、ユーザの作業スケジュールに従って作業を開始するために、ユーザが受け入れられる時刻にプロセッサにアクセスしたときに、開始オプションを表示するように、コンピューティングデバイス800に指示するだけである。ある実施形態では、コンピューティングデバイス800のメモリ装置(例えば、メモリ804)は、ユーザの作業スケジュールを記憶することができ、他の実施形態では、WMS119および/またはLMS125がユーザの作業スケジュールを記憶することができ、他の実施形態では、システム100内の他の任意のシステムがユーザの作業スケジュールを記憶し、記憶された情報をシステム100内の他のシステムと同期させることができる。ユーザの作業スケジュールは、ユーザの交代スケジュール、雇用者が労働者に必要とする能力、ユーザの休暇スケジュール、またはユーザがいつ作業することを許可されるかを判定する任意の他の情報を含むことができる。ユーザの作業スケジュールがWMS119のようなシステムに記憶されると、プロセッサ802は、WMS119からユーザのスケジュールを受信してもよい。例えば、プロセッサ802は、WMS119に問い合わせて、ユーザがその時点での作業を許可されているかどうかを判断したり、ユーザの完全な作業スケジュールを受信したり、ユーザが作業を開始する可能性があるかどうかをプロセッサ802に通知する他の任意のアクションを実行したりすることができる。
【0069】
別の実施形態では、コンピューティングデバイス800は、ユーザが時間フレーム内で過度に長い時間作業していない場合にのみ、開始オプションを表示することができる。この例では、コンピューティングデバイスは、メモリ804、WMS119、またはLMS125にアクセスして、ユーザが作業した時間数を受信することができる。ユーザがある時間フレームのために最大時間を超えて作業した場合、コンピューティングデバイス800は、開始オプションを表示しないであろう。代替的に、コンピューティングデバイス800は、ユーザが雇用主によって設定された任意の制限よりも長い時間作業した場合、開始オプションを表示しなくてもよい。別の代替手段は、コンピューティングデバイス800は、WMS119またはLMS125からコマンドを受信して、開始オプションを表示しないことを可能にする。WMS119またはLMS125からのこのコマンドは、WMS119が上記の分析を実行すること、またはWMS119またはLMS125内に設定された任意の他の理由に基づくことができる。
【0070】
ステップ303で、コンピューティングデバイス800は、ユーザが開始オプションを選択したことを示す入力をユーザから受け取る。いくつかの実施形態において、この入力は、ユーザが開始オプションが選択された時点で作業を開始したという情報を含むことができる。他の実施形態では、ユーザは、ユーザインタフェースを介して入力を提供してもよい。他の実施形態では、入力は、作業されたジョブ、ユーザが実行するタスク、作業時間、予想時間数、位置、作業位置、生産性情報、および雇用主が受信したいと思う任意の他の情報などの追加データを含むことができる。コンピューティングデバイス800は、ユーザが作業を開始した時間を、例えば、コンピューティングデバイス800上のデータベースまたはファイルに記録してもよい。
【0071】
ある実施形態では、コンピューティングデバイス800は、ユーザが開始オプションを選択する前または後に質問することによって、このデータを収集してもよい。これらの質問は、はい/いいえの回答、オプションまたはカテゴリ間の選択、オープンエントリ、または雇用者が尋ねたい任意の他のタイプの質問を尋ねることができる。他の実施形態では、コンピューティングデバイス800は、データがそこに含まれている場合、ユーザの作業スケジュールからこのデータを収集してもよい。コンピューティングデバイス800は、前の質問で選択された回答またはカテゴリに基づいて一連の質問を行うこともできる。次に、コンピューティングデバイス800は、選択された応答を受信する。
【0072】
いくつかの実施形態では、コンピューティングデバイス800は、収集されたデータをWMS119および/またはLMS125に送信することもできる。コンピューティングデバイス800は、入力内の情報を受信した後、スケジュールされたアップデートに基づいて、またはプロセッサ802が情報を受信したときにリアルタイムで、この情報を送信してもよい。コンピューティングデバイス800は、これをHTTPリクエスト内のフラグとして、ソーシャルネットワーキングメッセージの一部として、または技術的に知られている別のプロトコルとして、HTTPリクエスト内に記憶された情報として送ることができる。
【0073】
ステップ304で、コンピューティングデバイス800は、ユーザが作業を終了していることを示すことができる終了オプションを実行する第2のユーザインタフェース要素を表示する。
【0074】
ステップ305で、コンピューティングデバイス800は、ユーザが終了オプションを選択したという入力をユーザから受け取る。いくつかの実施形態において、この入力は、終了オプションが選択された時点でユーザが作業を停止したという情報を含むことができる。他の実施形態では、入力は、作業されたジョブ、ユーザが実行したタスク、作業時間、予想時間数、位置、作業位置、生産性情報、および雇用主が受信したいと思う任意の他の情報などの追加データを含むことができる。コンピューティングデバイス800は、ユーザが作業を終了した時間を、例えば、コンピューティングデバイス800上のデータベースまたはファイルに記録してもよい。
【0075】
ある実施形態では、コンピューティングデバイス800は、ユーザがエンドオプションを選択する前または後に質問することによって、このデータを収集してもよい。コンピューティングデバイス800は、利用者がラジオボタン、ボタン、音声インタラクション、英数字入力、または技術的に知られている他の方法を介して回答を入力することを可能にする、ユーザインタフェースを介してこれらの質問をすることができる。これらの質問は、はい/いいえの回答、オプション間の選択、オープンエントリ、または雇用者が尋ねたい任意の他のタイプの質問を尋ねることができる。他の実施形態では、コンピューティングデバイス800は、データがそこに含まれている場合、ユーザの作業スケジュールからこのデータを収集してもよい。
【0076】
いくつかの実施形態では、コンピューティングデバイス800は、収集されたデータ(例えば、開始時間、終了時間)をWMS119および/またはLMS125に送信することもできる。コンピューティングデバイス800は、入力内の情報を受信した後、スケジュールされた更新に基づいて、またはプロセッサが情報を受信したときにリアルタイムで、この情報を送信してもよい。
【0077】
いくつかの実施形態では、コンピューティングデバイス800は、WMS119またはLMS125からデータを受信することもできる。このデータおよび情報には、ユーザが作業した時間数、ユーザが作業可能な最大時間数、ユーザの受け入れられる時間、ユーザの受け入れられるロケーション、ユーザに関するデータをコンパイルおよび分析するレポート、またはその他の情報およびデータが含まれる場合がある。
【0078】
ある実施形態では、コンピューティングデバイス800は、また、コンピューティングデバイス800が特定の条件を検出した場合にユーザに自動的に警告またはログアウトする命令を実行してもよい。たとえば、ユーザが受け入れられるロケーションから離れると、ユーザはログアウトされる場合がある。別の例としては、ユーザが作業した時間数がユーザが時間フレームのために予め設定された時間数を超える場合、コンピューティングデバイス800は、ユーザに警告を発することができる。これらの警告は、ユーザが最大許容時間数を超えて作業することを防止するように意図されてもよい。いくつかの実施形態では、コンピューティングデバイス800は、最大時間数未満の閾値時間数が満たされたときに警告を発することができる。この警告は、ユーザが最大時間数に近づいていることをユーザに知らせる。コンピューティングデバイス800は、ユーザが最大時間数に達したときに警告を発し、ログアウトし、作業を停止するようにユーザに通知するように、さらに、または代替として、プログラムされてもよい。
【0079】
別の実施形態では、コンピューティングデバイス800は、ユーザが最大時間数を超えたことを検出すると、自動的に終了オプションを実行し、ユーザをログアウトしてもよい。また、コンピューティングデバイス800は、WMS119および/またはLMS125に対して、データまたは進行方法に関する指示を問い合わせることができる。
【0080】
いくつかの実施形態では、コンピューティングデバイス800は、例えば、情報をメモリ804に記憶することによって、ユーザによって作業された時間を追跡し続けることができる。しかしながら、WMS119またはLMS125は、また、ユーザの時間を追跡することができ、コンピューティングデバイス800は、WMS119またはLMS125に問い合わせて、作業時間数、説明されているように警告を発する命令、または終了オプションを実行してユーザをログアウトする命令を受信することができる。
【0081】
ある実施形態では、コンピューティングデバイス800は、ユーザがアクティブであったかどうか、すなわち、ユーザが実際に作業しているかどうかを判定するためにWMS119またはLMS125に問い合わせることもできる。場合によっては、ユーザは、ログアウトしたときにログアウトを忘れたり、ログアウトしなかったりすることがある。この機能により、ユーザがログインしている間、ユーザがアクティブに作業していることを、雇用者が確認できる。これを実現するために、コンピューティングデバイス800は、WMS119またはLMS125に問い合わせることができる。WMS119またはLMS125は、判定を行うために必要なアクティビティ情報を含むか、または判定を行うために必要なアクティビティ情報を受信するために他のシステムに問い合わせることができる。前述したように、ユーザがアクティブに作業しているかどうかを判定するアクティビティ情報には、ユーザがシステムを介して任意のアイテムを移動したか、システム100の任意の部分にログインしたか、または任意の他のアクティビティ情報を含めることができる。
【0082】
アクティビティ情報を受信した後、WMS119またはLMS125は、ユーザがアクティブに作業しているかどうかを判定するためにデータを分析するか、またはデータをコンピューティングデバイス800に送信するかのいずれかを行うことができ、そこで、コンピューティングデバイスはアクティビティ情報を受信し、ユーザがアクティブに作業しているかどうかを決定するためにアクティビティ情報を分析する。
【0083】
コンピューティングデバイス、WMS119、またはLMS125は、ユーザがアクティブに作業していないと判断した場合、プロセッサ802は、終了オプションを実行し、ユーザをログアウトするように命令することができる。
【0084】
いくつかの実施形態において、コンピューティングデバイス800は、ユーザがアクティブであったか否かを判定するためにトークンを使用することができる。ユーザが開始オプションを選択すると、コンピューティングデバイス800、WMS119、またはLMS125はトークンを発行する。ユーザがシステム100の任意の部分を使用するときはいつでも、システムのその部分はトークンを使用してユーザを認証する。トークンは、ログインセッションまたはユーザ識別子を識別することができ、数字、文字などを含む様々な形式のデータを含むことができる。いくつかの実施形態では、トークンが暗号であってもよい。例えば、ユーザがパッケージの識別子をスキャンし、ユニットを別の場所に移動する場合、スキャン装置はトークンを使用してWMS119またはLMS125にアクセスし、上述のようにイベントデータを送信することができる。コンピューティングデバイス800は、WMS119またはLMS125に対して、トークンが時間フレーム内、例えば2日以内に使用されたか否かを示す情報を問い合わせるための命令を実行することができる。情報がトークンが使用されていないことを示す場合、コンピューティングデバイス800はエンドオプションを実行してユーザをログアウトさせる。
【0085】
図3B~
図3Eは、コンピューティングデバイスによって実行されるプログラムのための例示的なインタフェースを示す。これらの図の説明は、プログラムの機能を説明するのに役立つ。このプログラムはユーザがアクセス可能な任意のデバイス、例えば、モバイルデバイス119A~119C上で実行することができる。プログラムは、リンク、QRコード、またはウェブアドレスを用いてウェブページとしてアクセスされてもよく、コンピューティングデバイスのメモリデバイスにダウンロードされたプログラムであってもよく、技術的に知られているプログラムにアクセスする他の任意の形態であってもよい。
図3A~
図3Dの説明では、インタフェース内の機能が記述されているが、プログラムの特定の実装に基づいて、一部の機能が省略されたり、他の機能が追加される場合がある。
【0086】
図3Bは、例示的なタスク選択画面310を示す。いくつかの実施形態では、タスク選択画面310は、1つまたは複数のブロック312、314、および316を含むことができる。インタフェース内のブロックは、ドロップダウンメニュー、ボタン、ラジオボタン、英数字入力、または技術的に知られている他のUI機能を含んでもよい。ブロック312は、役割またはロケーションのタイプを選択するオプションであってもよい。例えば、ブロック312は、フルフィルメントセンタ(FC)での作業、倉庫、配達作業員としての作業、または他の役割のいずれかを選択するために使用されてもよい。また、プログラムは、選択された役割に基づいて、特定の特徴、オプション、または質問をユーザに提示するための指示を含んでもよい。ブロック314および316は、時間給労働者としてのログイン、給与労働者、または雇用主が定義することを選択する他の役割のいずれかを選択するオプションであり得る。
【0087】
図3Cは、例示的なログイン画面320を示す。ブロック322は、ユーザの識別クレデンシャルを受信する入力フィールドであってもよい。例えば、入力フィールドは、電話番号、ユーザ識別番号、ユーザ名、またはユーザを識別するための技術的に既知の他の情報を受信することができる。ブロック324は、ユーザの認証クレデンシャルを受信するためのブロックであってもよい。例えば、入力フィールドは、パスワード、個人識別番号、またはユーザを認証するための技術的に周知の他の情報を受信することができる。ブロック326は、サブミットまたは「ログイン」オプションであってもよい。別の実施形態では、ブロック326は、パスワード回復、ユーザ名回復、または他のオプションなどの他のオプションを含むこともできる。
【0088】
図3Dは、例示的な開始オプション画面330を示す。ユーザは、プロセス300について説明されているように、ログインすることができるとき、コンピューティングデバイス800は、ユーザがログインするための開始オプションを表示することができる。例えば、画面330は、ユーザが選択するためのボタン332を表示することができる。いくつかの実施形態では、画面330は、ログアウトオプションを示すボタン334も含むことができる。この実施形態では、画面330は、開始ボタン332が選択可能であり、終了ボタン334が選択不可能であることを示してもよい。スクリーンは両方のボタンを表示することができるが、ユーザが受け入れられる場所にいないときのように、ユーザがスタートボタン332を選択しないことがあることをユーザに示すことができる。いくつかの実施形態では、ログイン画面330が現在の日時も含むことができる。この時間は、ログインボタン332内、または画面上の他の任意の場所に表示することができる。
【0089】
いくつかの実施形態では、ログイン画面330は、ボタン332および334がボタンの色を使用して選択可能であるかどうかを示すことができる。例えば、ボタンは選択可能である場合には緑色であってもよいが、ボタンは選択可能でない場合には灰色であってもよい。他の実施形態では、選択可能なボタンは、着色された境界、または当技術分野で知られている任意の他の表示で強調表示することができる。
【0090】
図3Eは、例示的な終了オプション画面340を示す。
図300について説明したように、ユーザがログアウトできるとき、コンピューティングデバイス800は、ユーザがログアウトするための終了オプションを表示してもよい。例えば、画面は、ユーザが以前にログインしたことを表示するボタン342を表示することができる。いくつかの実施形態では、ボタン342は、ユーザがログインした時刻(例えば、時間および/または分)、またはユーザがいつ最初にログインしたかを示す時刻を含むことができる。
【0091】
他の実施形態では、画面は、ユーザがログアウト(または「パンチアウト」)することを可能にするボタン344も含むことができる。この実施形態では、画面は、終了ボタン344が選択可能である間、開始ボタン342は、選択可能でないことを示してもよい。また、スクリーンは、両方のボタンを表示し、ユーザがその日のために十分な時間作業していないなどの理由で、ユーザが終了ボタン342を選択しない可能性があることをユーザに示すことができる。
【0092】
いくつかの実施形態では、ログアウト画面340は、ボタン342および344がボタンの色を使用して選択可能であるかどうかを示すことができる。例えば、ボタンは選択可能である場合には緑色であってもよいが、ボタンは選択可能でない場合には灰色であってもよい。他の実施形態では、選択可能なボタンが、着色された境界、または当技術分野で知られている任意の他の表示で強調表示することができる。
【0093】
図4は、開示された実施形態による例示的なログインおよびログアウトプロセス400のステップを示すフローチャートである。プロセス400は、ユーザをログインし、ログアウトするシステムを実装する。いくつかの実施形態では、ステップ410~430がステップ301~303に関して上述したように実施することができ、460~470はプロセス300の340~350に関して上述したように実施することができる。これらの対応するステップは、プロセス300の説明の中で説明され、ここでは説明されない。
【0094】
プロセス400は、ステップ440~450および480がプロセス300と部分的に異なる。ステップ440において、コンピューティングデバイス800は、入力内に含まれるデータをWMS119またはLMS125に送ることができる。コンピューティングデバイスは、入力内の情報を受信した後、スケジュールされたアップデートに基づいて、またはプロセッサが情報を受信したときにリアルタイムで、この情報を送信してもよい。
【0095】
ステップ450において、コンピューティングデバイス800は、WMS119またはLMS125から分析データを受信することができる。この分析データは、ユーザが何時間作業したか、ユーザが許容される最大時間数を超えたか、超えようとしているか、ユーザが時間フレーム内で作業したか、生産性情報、または本明細書で論じる他の任意の分析データに関する情報とすることができる。
【0096】
ステップ480において、コンピューティングデバイス800は、終了オプションと共に入力内に含まれるデータをWMS119および/またはLMS125に送ることができる。ステップ440と同様に、コンピューティングデバイス800は、入力内の情報を受信した後、スケジュールされたアップデートに基づいて、またはプロセッサが情報を受信したときにリアルタイムで、この情報を送信してもよい。プロセス400のそのような追加の態様は、上記のプロセス300を限定するものではなく、代わりに、システム100のさらなる能力を示す。
【0097】
図5A~
図5Eは、モバイルデバイス119A~119Cなどのコンピューティングデバイスによって実行されるプログラムのための例示的なインタフェースを示す。これらの図の説明は、プログラムのいくつかの機能を説明するのに役立つ。このプログラムは、ユーザがアクセス可能な任意のデバイス上で実行することができる。プログラムは、リンク、QRコード、ウェブアドレス等を用いてウェブページとしてアクセスすることができる。プログラムは、メモリ装置804にダウンロードすることもできる。他の実施形態では、当技術分野で知られているプログラムにアクセスする他の形態を使用することができる。
図5A~
図5Eの説明では、インタフェース内の機能が記述されているが、プログラムの特定の実装に基づいて、一部の機能が省略されたり、他の機能が追加される場合がある。
【0098】
図5Aは、例示的なログイン画面510を示す。ブロック512により、ユーザは、職種、ジョブ位置、又は必要とされるかもしれないその他の予備情報を選択することができる。インタフェース内のブロックは、ドロップダウンメニュー、ボタン、ラジオボタン、英数字入力、または技術的に知られている他のUI機能を含んでもよい。いくつかの実施形態では、ユーザは、倉庫、フルフィルメントセンタ、または他の役割で作業することを選択することができる。プログラムは、選択された役割に基づいて、特定の特徴、オプション、または質問をユーザに提示するための指示を含むことができる。
【0099】
ブロック514は、ユーザのログインクレデンシャルを受け取る入力フィールドであってもよい。例えば、入力フィールドはユーザを認証するために、ユーザ識別番号、ユーザ名、パスワード、個人識別番号、または技術的に周知の他の情報を受信することができる。次に、ブロック516は、ボタンなどのサブミットまたは「ログイン」オプションとすることができる。別の実施形態では、ブロック516は、パスワード回復、ユーザ名回復、または他のオプションなどの他のオプションを含むこともできる。
【0100】
図5Bは、番組の例示的なホーム画面520を示す。いくつかの実施形態において、ブロック522は、ユーザのスケジュールまたは情報を見る、ユーザのスケジュールを描く、ユーザのための他の情報を示す、などのボタンであってもよい。ボタン524は、コンピューティングデバイスに、休暇リクエストを開始するように指示することができる。
【0101】
図5Cは、休暇リクエストにおける例示的な画面530を示す。
図5Cは同じ画面の2つの異なるセクション(例えば、上部および底部)を示し、ユーザは、ウィンドウをスクロールして見なければならない場合がある。
図5Cは、リクエストされた休暇のタイプを表示するブロック531を含む、休暇リクエストのための情報をユーザが入力するためのフォームを表示することができる。ブロック531は、ドロップダウンメニュー、一連のラジオボタン、英数字入力、または任意の他の既知の形式の情報選択として表すことができる。
図5Cは、ユーザが休暇リクエストの開始日を入力するためのブロック532と、ユーザが休暇リクエストの終了日を入力するためのブロック533と、ユーザが休暇リクエストの説明を入力するためのブロック534と、ボタン535とをさらに含む。
【0102】
いくつかの実施形態では、ブロック534が、ユーザが休暇リクエストの説明を入力するための英数字入力、ユーザが選択することができる休暇のタイプのオプション、または休暇リクエストの説明を提供するためのユーザのための他の形式の入力を含むことができる。
【0103】
他の実施形態では、ブロック534が、休暇の証明を提供するオプションを含むことができる。この実施形態では、一部の雇用者が、休暇が医師の診察または陪審義務のような特定の目的のために取得されたことの証拠をリクエストすることができる。休暇の種類が陪審員の職務のための召喚状など、事前に証拠がある場合、雇用者は、当該証拠を休暇請求に含めるようユーザにリクエストすることができる。同様に、この情報は、医師の予約が行われた後の医師のメモなど、後になるまで利用できない場合がある。プログラムは、この証拠を後で提出するオプションをユーザに提供することもできる。ユーザは例えば、プログラム内から写真を取ることによって、又は必要な証明が含まれたファイルをアップロードすることによって、この証拠を入力することができる。
【0104】
図5Dは、プログラムのための例示的な画面540を示す。この画面は、ユーザの休暇リクエストを表示し、
図5Bに表示された画面または任意の他の画面からアクセスすることができる。この画面では、ブロック541および542が2つの異なる休暇リクエストを表す。画面5Dは、休暇リクエストがないときにブロックを含まない休暇リクエストと同数のブロックを含むことができる。ブロック542は、例示的な休暇リクエストを示す。このリクエストは、進捗バー543および削除ボタン544を含む。
【0105】
いくつかの実施形態では、プログレスバー543がノートのセットを含むことができ、ノードはそれらの表されたタスクが完了すると着色される。本実施形態では、プログレスバー543は、3つのノードを含む。第1のノードは
図5Cについて説明したように、完了した休暇リクエストを表すことができる。第2のノードは、マネージャがアプリケーションを承認したことを表すことができる。追加のノードも追加できる。例えば、進捗バー545によって示されるように、第2のマネージャの承認、証拠がアップロードされたこと、または休暇リクエストを完了するための他の基準を表すことができる第3のノードが存在することができる。証拠の例は、ユーザが先に論じたように医師の予約が取られたことを証明する医師のメモのような、休暇が取られた後まで到達可能でない証拠を必要とする休暇をリクエストしたときに使用されてもよい。
【0106】
削除ボタン544は、利用者が休暇リクエストを削除することを可能にしてもよい。いくつかの実施形態では、このオプションは、休暇が承認されるまでのみ利用可能であってもよいが、他の実施形態では、ユーザは、休暇が実際に発生する前の任意の時間など、後に休暇リクエストを削除することを可能にしてもよい。削除ボタン544を選択すると、ユーザは、休暇リクエストを削除したいことを確認するための確認メッセージまたは画面が、コンピューティングデバイスによって生成されることもある。
【0107】
図6は、マネージャが休暇および他のスケジューリングリクエストを管理することができるマネージャのポータル600を示す。いくつかの実施形態では、マネージャのポータル600は、マネージャのログイン証明書を使用して、モバイルデバイス119A~119Cのうちの1つまたは複数などのデバイスを介してアクセス可能であり得る。他の実施形態は、マネージャのポータル600は、内部フロントエンドシステム105を介してアクセスされることのみを可能にし得る。
【0108】
マネージャのポータル600は、テーブル602および検索オプション606を含むことができる。テーブル602は各行が休暇リクエストであり、各列が休暇リクエストに関連する情報またはオプションである休暇リクエストのテーブルを表す。例示的な情報は、ユーザの名前、ユーザID、雇用タイプ、グループ、およびマネージャが見たいと思う可能性がある他の情報など、休暇リクエストを提出したユーザの識別情報を含むことができる。
【0109】
いくつかの実施形態では、テーブル602は、各リクエストに利用可能な削除ボタン604を有する列を含むこともできる。削除ボタン604は、休暇リクエストが承認されるまで、または休暇リクエストが承認された後にのみ表示されてもよい。削除ボタン604を選択すると、コンピューティングデバイスに確認オプションまたは確認画面が表示されることもある。
【0110】
いくつかの実施形態では、テーブル602は、また、各休暇リクエストのための報告ボタン608を含むことができる。報告ボタン608は、休暇リクエストを提出したユーザに関する報告を生成するか、またはメモリから取り出す。この報告には、作業時間、以前に取得した休暇、従業員が作業するグループ、提出された証拠、およびその他の情報など、休暇申請を承認するのに役に立つとマネージャがみなす情報を含めることができる。
【0111】
いくつかの実施形態では、テーブル602は、また、各休暇リクエストのためのボックス609を含むことができる。ボックス609には、休暇申請に対する承認/拒否のオプションを含めることができ、または承認のための休暇申請に審査官を割り当てるオプションを提供することができる。レビューを割り当てるオプションは、ドロップダウンメニュー、一連のボタン、一連のラジオボタン、英数字入力、または技術的に知られている他の入力として具体化することができる。
【0112】
図7は、ユーザがスケジュールすることができる休暇の例示的なデータベーステーブル700を示す。いくつかの実施形態では、データベーステーブル700は、休暇カテゴリ列702、休暇タイプ列704、従業員適格性列706、要件列708、最大日数列710、証拠要件列712、および追加承認要件列714などの列を含むことができる。データベーステーブル700は、ユーザが休暇に適格であるかどうかを決定するための雇用者の要件および承認の要件に応じて、より多くのまたはより少ない列を含むことができる。
【0113】
いくつかの実施形態では、休暇のタイプが特別休暇および通常休暇カテゴリを含む休暇カテゴリ列702内のものなどのカテゴリに分割されてもよい。休暇タイプ列704内の休暇のタイプは、
図7に示すように、これらのカテゴリに分類することができる。特別休暇カテゴリは、父親休暇、結婚式、および家族の死亡など、頻繁には起こらないイベントを意味することができる。定期休暇カテゴリは、毎年市民が特定の軍事義務を遂行することを要求する国のための有給休暇(PTO)、医師の訪問、または義務的な軍事サービスなど、定期的に発生する休暇のタイプを意味することができる。いくつかの実施形態において、特別休暇として休暇を指定することは、例えば、追加の管理者に休暇の承認をリクエストすること、特定の者に承認をリクエストすること、またはその他のリクエスト事項など、典型的な要件を超える追加の一組の要件を満たすことを使用者に義務付けることができる。
【0114】
いくつかの実施形態では、従業員適格性列706は、どの従業員が休暇のタイプに適格であり得るかを示すことができる。従業員は、常勤従業員、請負業者、フルフィルメントセンタ従業員、倉庫従業員、エンジニア、販売員、マネージャ、清掃スタッフ、またはその他のカテゴリなど、雇用者が設定する基準に基づいて、カテゴリに分類することができる。次いで、テーブルは、従業員カテゴリのうちのどれが、各タイプの休暇に適格であり得るかを示し得る。例えば、全従業員がPTOの資格を得る一方で,父子休暇の資格を得ることができるのは専任従業員のみである。別の実施形態では、別個の行を異なる従業員カテゴリに使用して、あるタイプの休暇に許可される最大日数などの資格のさらなる変更を可能にすることができる。例えば、エンジニアは10日のPTOしか持たないかもしれないが、マネージャは15日のPTOを持つかもしれない。
【0115】
いくつかの実施形態では、要件列708は、ユーザが休暇のタイプに資格を与えるために必要であり得る任意の特別な要件を設定し得る。例えば、ユーザが父子休暇を取得することをリクエストしている場合、要件列708は、ユーザが自宅に新生児を有していなければならないことを指示することができる。別の例として、ユーザが強制的な軍事サービスのための時間を取ることをリクエストしている場合、ユーザは、軍事サービスを実行するために割り当てられた時間を設定する公式の通知を受け取っていなければならない。
【0116】
いくつかの実施形態では、最大日数列710は、ユーザが休暇のタイプに適格とすることができる最大日数を設定することができる。いくつかの実施形態では、この数は、本明細書で論じる従業員適格性列706など、他の列に応じて、同じ種類の休暇について変化することができる。
【0117】
いくつかの実施形態では、証拠要件列712は、証拠が休暇のタイプに適格であることをリクエストされるかどうかを指示することができる。例えば、ユーザは強制的な軍事サービスを実行しなければならないという通知を受け取ることができ、システムは、ユーザにこの通知を証拠として提供するようにリクエストすることができる。いくつかの実施形態では、証拠要件列712がはい/いいえ要件であってもよく、資格証拠を指定してもよく、または雇用主によって所望される任意の他の要件を設定してもよい。
【0118】
いくつかの実施形態において、追加承認要件列714は、あるタイプの休暇がデフォルトの承認者数以外に休暇を承認するために追加のマネージャを必要とするか否かを判定することができる。例えば、特別休暇は2人の管理職が承認する必要があるが、通常の休暇は1人の管理職のみが承認する必要がある。いくつかの実施形態では、休暇の種類が特定の人の承認を必要とすることがある。これは、追加の承認要件列714、示される別の列、または示されない追加の列に示されてもよい。
【0119】
当技術分野で知られている、本明細書で説明される方法を実行するための、本明細書で説明されるコンピューティングデバイス、および例示的なコンピューティングデバイス800が、
図8に示されている。コンピューティングデバイスは、携帯電話、PDA、またはタブレットのようなモバイルデバイスであってもよい。さらに、コンピューティングデバイスは、WMS119またはLMS125にアクセスするコンピュータ端末、サーバ、またはシステム100にアクセスする当技術分野で周知の任意の他のタイプのコンピューティングデバイスであってもよい。例えば、コンピューティングデバイス800は、データおよびソフトウェア命令を記憶する1つ以上のメモリ装置と、データを使用し、ソフトウェア命令を実行して、当技術分野で公知のデータおよび他の動作を送信することを含む動作を実行するように構成された1つ以上のプロセッサとを含み得る。いくつかの実施形態では、コンピューティングデバイス800は、開示された実施形態と一致する1つまたは複数のプロセスを実行するために、その上にインストールされたアプリケーションを有することができる。コンピューティングデバイス800のコンポーネントは、プロセッサ802内に集積された、またはプロセッサ802と通信する専用回路として、および/またはプロセッサ802によって実行可能なメモリ装置804に格納された専用ソフトウェアとして実装され得る。
【0120】
プロセッサ802は、並列処理を同時に実行することが可能な単一または多重プロセッサのような開示された方法の機能を実行するように設計された1つ以上の公知またはカスタムの処理装置として実現され、コンピューティングデバイス800が複数の処理を同時に実行することを可能にする。例えば、プロセッサ802は、仮想処理技術を用いて構成することができる。プロセッサ802は、Java仮想マシン、または複数のソフトウェアプロセス、アプリケーション、プログラムなどを実行、制御、実行、操作、記憶などの能力を提供する他の既知の技術を含む仮想マシン技術を実装してもよい。当業者は、本明細書で開示される能力を提供する他のタイプのプロセッサ構成が実装され得ることを理解するのであろう。
【0121】
メモリ装置804は、プロセッサ802が1つ以上のオペレーティングシステム、サーバアプリケーション、ネットワーク通信プロセス、およびコンピュータシステム上で利用可能であることが知られている任意の他のタイプのアプリケーションまたはソフトウェアなどのプログラムを実行できるようにするための命令を含むことができる。代替的または追加的に、命令は、システム100を介してアクセス可能な1つ以上のデータベースまたはメモリモジュールなどの、コンピューティングデバイス800と通信するリモートストレージ(図示せず)に格納されてもよい。内部データベースおよび外部記憶装置は、揮発性または不揮発性、磁気、半導体、テープ、光学、取外し可能、取外し不能、または別のタイプの記憶装置または有形(すなわち、一時的でない)コンピュータ読取可能媒体で実施することができる。
【0122】
いくつかの実施形態では、メモリ装置804は、プロセッサ802によって実行されると、本明細書で開示される機能と一致する1つまたは複数のプロセスを実行する命令を含む。開示された実施形態と一致する方法、システム、および製品は、専用タスクを実行するように構成された別個のプログラムまたはコンピュータに限定されない。例えば、メモリ装置804は、本明細書で説明されるように、開示された実施形態の1つまたは複数の機能を実行するためにプロセッサ802によって実行される1つまたは複数のプログラムを含むことができる。さらに、プロセッサ802は、コンピューティングデバイス800から遠隔に配置された1つ以上のプログラムを実行してもよい。例えば、コンピューティングデバイス800は、実行されると、開示された実施形態に関連する機能を実行する1つ以上の遠隔プログラムにアクセスすることができる。
【0123】
I/Oデバイス806は他のデバイスから入力信号を受信し、データがコンピューティングデバイス800によって受信および/または送信されることを可能にするために他のデバイスに出力信号を提供するための1つまたは複数のインタフェースを備えることができる。I/Oデバイス806はスクリーン(例えば、タッチスクリーンまたはスタイラス起動スクリーン)、ネットワークコントローラまたはデバイス(例えば、無線、有線、セルラ、または衛星)、または非触覚入力(例えば、キーボードまたはマウス)から入力信号を受信し得る。また、入出力装置806は、情報を表示し、および/または1つ以上のキーボード、マウス装置などの1つ以上の入力装置にインタフェースを提供して、コンピューティングデバイス800が受信者(図示せず)から入力を受信できるようにするインタフェース構成要素を含むことができる。プロセッサ802は、I/Oデバイス806内のネットワーク装置からのデータ(例えば、信号強度、IPアドレスなど)を利用して、コンピューティングデバイス800の位置を決定することができる。例えば、プロセッサ802は、三角測量、IPアドレス地理位置、信号強度分析または信号強度マッピングなどを使用することができる。
【0124】
本開示はその特定の実施形態を参照して示され、説明されてきたが、本開示は修正なしに、他の環境において実施され得ることが理解されるのであろう。前述の説明は、例示の目的で提示されている。これは、網羅的ではなく、開示された正確な形態または実施形態に限定されない。当業者には、開示された実施形態の明細書および実施を考慮することによって、修正および適合が明らかになるのであろう。加えて、開示された実施形態の態様はメモリに格納されるものとして説明されているが、当業者はこれらの態様が例えばハードディスクまたはCD ROM、あるいは他の形態のRAMまたはROM、USB媒体、DVD、ブルーレイ、または他の光学ドライブ媒体などの二次記憶デバイスなどの他のタイプのコンピュータ読取可能媒体に格納され得ることを理解するのであろう。
【0125】
プログラムは例えば、オペレーティングシステムを含むことができる。プログラムは、Chassis(登録商標)、PostgreSQL(登録商標)、Apache Kafka(登録商標)、Open NLP(登録商標)、Spark(登録商標)、Amazon Web Services(登録商標)、Docker(登録商標)、Jenkins(登録商標)、HTML(登録商標)、CSS(登録商標)、Less(登録商標)、AngularJS(登録商標)など、1つ以上の商業的および/またはオープンソースのプラットフォームを使用して実施または統合することができる。
【0126】
メモリ804は、開示された実施形態によるプログラムをさらに含むことができる。プログラムは、1つまたは複数のデータ処理モジュール、機械学習モジュール、人工知能モジュール、ニューラルネットワークモジュール、分析モジュール、および/または他のモジュールなど、プロセッサ802による学習およびデータ分析を容易にする構成要素をさらに含むことができる。開示された実施形態では、これらのプログラムの様々な構成要素を使用することができる。プログラムは、例えば、表現状態転送技術を使用するなど、高度に適応的な方法で構築することができる。
【0127】
記載された説明および開示された方法に基づくコンピュータプログラムは、熟練した開発者の技術の範囲内である。様々なプログラムまたはプログラムモジュールを、当業者に知られている技法のいずれかを使用して作成することができ、または既存のソフトウェアに関連して設計することができる。例えば、プログラムセクションまたはプログラムモジュールは、.Net Framework、.Net Compact Framework (およびVisual Basic、Cなどの関連言語)、Java、C++、Objective-C、HTML、HTML/AJAXの組み合わせ、XML、またはJava アプレットを含むHTMLの中で、またはこれらの手段によって設計することができる。
【0128】
さらに、例示的な実施形態が本明細書で説明されてきたが、本開示に基づいて当業者によって理解されるように、同等の要素、修正、省略、組み合わせ(例えば、様々な実施形態にわたる態様の)、適応、および/または変更を有する任意のおよびすべての実施形態の範囲。クレームの限定はクレームに使用されている文言に広く基づいて解釈されるものとし、本明細書に記載されている例に限定されるものではなく、又は出願手続中に解釈されるものとする。実施例は、非排他的であると解釈されるべきである。さらに、開示された方法のステップは、ステップを並べ替えること、および/またはステップを挿入または削除することを含む、任意の方法で修正されてもよい。したがって、本明細書および実施例は単に例示的なものとみなされ、真の範囲および精神は以下の特許請求の範囲およびそれらの均等物の全範囲によって示されることが意図される。