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特許7126168スライド検索装置、スライド検索システム、スライド検索方法及びスライド検索プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-18
(45)【発行日】2022-08-26
(54)【発明の名称】スライド検索装置、スライド検索システム、スライド検索方法及びスライド検索プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/58 20190101AFI20220819BHJP
【FI】
G06F16/58
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2019183816
(22)【出願日】2019-10-04
(62)【分割の表示】P 2015214321の分割
【原出願日】2015-10-30
(65)【公開番号】P2020021501
(43)【公開日】2020-02-06
【審査請求日】2019-11-05
【審判番号】
【審判請求日】2021-06-16
(73)【特許権者】
【識別番号】511113970
【氏名又は名称】株式会社インタラクティブソリューションズ
(74)【代理人】
【識別番号】100098796
【弁理士】
【氏名又は名称】新井 全
(72)【発明者】
【氏名】関根 潔
【合議体】
【審判長】篠原 功一
【審判官】新田 亮
【審判官】須田 勝巳
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-162531(JP,A)
【文献】特開平6-348757(JP,A)
【文献】特開2005-242416(JP,A)
【文献】特開2000-076274(JP,A)
【文献】特開2002-175330(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 16/58
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のスライド情報から特定の検索内容を検索するスライド検索装置であって、
前記検索内容にかかるキーワード情報及びテーマ情報を入力する入力部と、
前記テーマ情報に予め紐づけられ、検索時に入力する必要がない当該テーマ情報を表現するときの検索現を記憶する情報記憶部と、
入力された前記テーマ情報に紐づけられた前記検索現と、入力された前記キーワード情報とを組み合わせて生成された検索情報を記憶する検索情報記憶部と、を有し、
前記検索現は、当該テーマ情報について使用頻度の高い表現情報を含み
検索表現は、前記キーワード情報の後の予め定めた語句の範囲内の前記表現情報との組み合わせ、若しくは、前記キーワード情報の直前及び直後の読点との組み合わせで定義される構成となっていることを特徴とするスライド検索装置。
【請求項2】
前記スライド情報が、少なくとも製品に関する情報を有し、前記検索情報が製品に関する前記キーワード情報を含むことを特徴とする請求項1に記載のスライド検索装置。
【請求項3】
ーワード情報及びテーマ情報を入力する端末装置と、前記端末装置と送信可能な構成となっているスライド検索装置を有するスライド検索システムであって、
前記スライド検索装置は、複数のスライド情報から特定の検索内容を検索する構成となっており、
前記検索内容にかかる前記キーワード情報及び前記テーマ情報を入力する入力部と、
前記テーマ情報に予め紐づけられ、検索時に入力する必要がない当該テーマ情報を表現するときの検索現を記憶する情報記憶部と、
入力された前記テーマ情報に紐づけられた前記検索現と、入力された前記キーワード情報とを組み合わせて生成された検索情報を記憶する検索情報記憶部と、を有し、
前記検索現は、当該テーマ情報について使用頻度の高い表現情報を含み、前検索表現は、前記キーワード情報の後の予め定めた語句の範囲内の前記表現情報との組み合わせ、若しくは、前記キーワード情報の直前及び直後の読点との組み合わせで定義される構成となっていることを特徴とするスライド検索システム。
【請求項4】
複数のスライド情報から特定の検索内容を検索するスライド検索装置の制御方法であって、
前記スライド検索装置の入力部は、前記検索内容にかかるキーワード情報及びテーマ情報を入力し、
前記スライド検索装置の情報記憶部は、前記テーマ情報に予め紐づけられ、検索時に入力する必要がない当該テーマ情報を表現するときの検索表現を記憶し、
前記スライド検索装置の検索情報記憶部に、入力された前記テーマ情報に紐づけられた前記検索現と、入力された前記キーワード情報とを組み合わせて生成された検索情報を記憶し、
前記検索現は、当該テーマ情報について使用頻度の高い表現情報を含み、前検索表現は、前記キーワード情報の後の予め定めた語句の範囲内の前記表現情報との組み合わせ、若しくは、前記キーワード情報の直前及び直後の読点との組み合わせで定義されることを特徴とするスライド検索装置の制御方法。
【請求項5】
複数のスライド情報から特定の検索内容を検索するスライド検索装置に、
前記検索内容にかかるキーワード情報及びテーマ情報を入力する入力工程、
前記テーマ情報に予め紐づけられ、検索時に入力する必要がない当該テーマ情報を表現するときの検索表現を情報記憶部に記憶させる工程、
入力された前記テーマ情報に紐づけられた前記検索現と、入力された前記キーワード情報とを組み合わせて生成された検索情報を検索情報記憶部に記憶する工程、を実行させ、
前記検索現は、当該テーマ情報について使用頻度の高い表現情報を含み、前検索表現は、前記キーワード情報の後の予め定めた語句の範囲内の前記表現情報との組み合わせ、若しくは、前記キーワード情報の直前及び直後の読点との組み合わせで定義されることを特徴とするスライド検索プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、修正等を要する情報の記載があるスライド情報を抽出等するためのスライド検索装置、スライド検索システム、スライド検索方法及びスライド検索プログラムを提供することを目的とするものである。
【背景技術】
【0002】
近年、顧客等に対して自社製品等のプレゼンテーションをする際、スライドが多用されている。
このようなプレゼンテーション用のスライドは、例えば、基本形は、会社等が作成するが、大量なスライド数となるため、特定のスライドと類似するスライドを検索するための提案がなされている(例えば、特許文献1)
【0003】
また、近年、これらの基本形のスライドは、各営業担当等が使用する際に、適宜内容を変更することが可能な場合が多く、例えば、病院等に医薬情報を提供する製薬会社等の医薬情報提供者(MR(Medical Representive))は、その説明内容が高度であるため、説明対象となる医師毎にスライドの内容を変更することも多い。
そして、このように内容が変更されたスライドも、基本形のスライドと共に会社等の管理サーバ等に記憶される。
また、このように記憶されているスライドの内容は、事後に修正等がなされることがあり、この場合、会社等の管理サーバの管理者等は、同様の修正内容を有する全てのスライドを修正する必要が生じる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2006―318219号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、記憶されているスライドには、上述のように、基本形のスライドだけではなく、その内容が変更されたスライドも含まれる。
また、この変更が、上述の事後の修正等の内容に相当する場合もあり、この場合、変更されたスライドの表現は、基本形のスライドの表現と相違している場合が考えられる。
このような状況下において、上述の修正内容を有するスライドを検索するために、当該修正内容の修正前の表現をキーワード等として検索しても検索漏れが生じる。
このため、このような場合を考慮して、キーワードは出来るだけ単純化し、その結果として、検索において絞り込みを十分にすることができないという問題があった。
また、その結果、大量のスライドを対象として、該当するスライドを目視等で検索するため、スライドの修正作業の負担が過大となるという問題もあった。
【0006】
そこで、本発明は、スライド内容等の変更にもかかわらず、修正等を要するスライドを精度良く絞り込むことができると共に、修正作業等の負担を軽減できるスライド検索装置、スライド検索システム、スライド検索方法及びスライド検索プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題は、本発明によれば、複数のスライド情報から特定の検索内容を検索するスライド検索装置であって、前記検索内容にかかるキーワード情報及びテーマ情報を入力する入力部と、前記テーマ情報に予め紐づけられ、検索時に入力する必要がない当該テーマ情報を表現するときの検索現を記憶する情報記憶部と、入力された前記テーマ情報に紐づけられた前記検索現と、入力された前記キーワード情報とを組み合わせて生成された検索情報を記憶する検索情報記憶部と、を有し、前記検索現は、当該テーマ情報について使用頻度の高い表現情報を含み、前記検索表現は、前記キーワード情報の後の予め定めた語句の範囲内の前記表現情報との組み合わせ、若しくは、前記キーワード情報の直前及び直後の読点との組み合わせで定義される構成となっていることを特徴とするスライド検索装置により達成される。
【0008】
前記構成によれば、少なくとも、要修正情報に含まれるキーワード情報(例えば、炎症等)及び要修正情報が属するテーマ情報(例えば、有効性、副作用等)に基づき検索情報(例えば、「炎症」と「臨床試験」等)を生成し、テーマ情報は、各テーマ情報を表現するときの表現情報(例えば「臨床試験」等)を有し、表現情報は、キーワード情報との組み合わせが可能な構成となっている。
このため、キーワード情報と、当該要修正情報が属するテーマ情報を表現する表現情報との組み合わせて成る検索情報で、説明スライド情報を検索する。
したがって、キーワード情報だけでは絞り切れない説明スライド情報も、修正内容と同様のテーマ情報で検索範囲を絞ることができるので、精度良く修正を要するスライドの絞り込み検索ができ、修正作業の負担を軽減することができる。
また、説明スライド情報の内容が、当初の基本形から、その後、変更された場合でも、テーマ情報が変更されていなければ、説明スライド情報を精度良く検索することができる。
【0010】
前記構成によれば、表現情報は、当該テーマ情報について使用頻度の高い表現情報を含むので、テーマ情報に関する内容を有するスライドを精度良く検索することができる。
【0011】
好ましくは、前記スライド情報が、少なくとも製品に関する情報を有し、前記検索情報が製品に関する前記キーワード情報を含むことを特徴とする。
【0012】
前記構成によれば、説明スライド情報が、製品に関する情報(例えば、A薬剤等)であるため、検索情報が製品名情報を含むことで、より精度良く検索することができる。
【0013】
前記課題は、本発明によれば、キーワード情報及びテーマ情報を入力する端末装置と、前記端末装置と送信可能な構成となっているスライド検索装置を有するスライド検索システムであって、前記スライド検索装置は、複数のスライド情報から特定の検索内容を検索する構成となっており、前記検索内容にかかる前記キーワード情報及び前記テーマ情報を入力する入力部と、前記テーマ情報に予め紐づけられ、検索時に入力する必要がない当該テーマ情報を表現するときの検索現を記憶する情報記憶部と、入力された前記テーマ情報に紐づけられた前記検索現と、入力された前記キーワード情報とを組み合わせて生成された検索情報を記憶する検索情報記憶部と、を有し、前記検索現は、当該テーマ情報について使用頻度の高い表現情報を含み、前検索表現は、前記キーワード情報の後の予め定めた語句の範囲内の前記表現情報との組み合わせ、若しくは、前記キーワード情報の直前及び直後の読点との組み合わせで定義されることを特徴とするスライド検索システムにより達成される。
【0014】
前記課題は、本発明によれば、複数のスライド情報から特定の検索内容を検索するスライド検索装置の制御方法であって、前記スライド検索装置の入力部は、前記検索内容にかかるキーワード情報及びテーマ情報を入力し、前記スライド検索装置の情報記憶部は、前記テーマ情報に予め紐づけられ、検索時に入力する必要がない当該テーマ情報を表現するときの検索表現を記憶し、前記スライド検索装置の検索情報記憶部に、入力された前記テーマ情報に紐づけられた前記検索現と、入力された前記キーワード情報とを組み合わせて生成された検索情報を記憶し、前記検索現は、当該テーマ情報について使用頻度の高い表現情報を含み、前検索表現は、前記キーワード情報の後の予め定めた語句の範囲内の前記表現情報との組み合わせ、若しくは、前記キーワード情報の直前及び直後の読点との組み合わせで定義されることを特徴とするスライド検索装置の制御方法により達成される。
【0015】
前記課題は、本発明によれば、複数のスライド情報から特定の検索内容を検索するスライド検索装置に、前記検索内容にかかるキーワード情報及びテーマ情報を入力する入力工程、前記テーマ情報に予め紐づけられ、検索時に入力する必要がない当該テーマ情報を表現するときの検索表現を情報記憶部に記憶させる工程、入力された前記テーマ情報に紐づけられた前記検索現と、入力された前記キーワード情報とを組み合わせて生成された検索情報を検索情報記憶部に記憶する工程、を実行させ、前記検索現は、当該テーマ情報について使用頻度の高い表現情報を含み、前検索表現は、前記キーワード情報の後の予め定めた語句の範囲内の前記表現情報との組み合わせ、若しくは、前記キーワード情報の直前及び直後の読点との組み合わせで定義されることを特徴とするスライド検索プログラムにより達成される。
【発明の効果】
【0016】
本発明は、スライド内容等の変更にもかかわらず、修正等を要するスライドを精度良く絞り込むことができると共に、修正作業等の負担を軽減できるスライド検索装置、スライド検索システム、スライド検索方法及びスライド検索プログラムを提供することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の実施の形態にかかるスライド検索システムを示す概略図である。
図2図1の携帯端末の主な構成を示す概略ブロック図である。
図3図1の管理サーバの主な構成を示す概略ブロック図である。
図4】サーバ側第1の各種情報記憶部の主な内容を示す概略ブロック図である。
図5】サーバ側第2の各種情報記憶部の主な内容を示す概略ブロック図である。
図6】管理サーバにスライドを蓄積する工程及びMRがそれらのスライドを利用する主な工程を示す概略フローチャートである。
図7】スライド内容に修正があった場合の修正対象のスライドを検索する工程を示す概略フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、この発明の好適な実施の形態を添付図面等を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0019】
図1は、本発明の実施の形態にかかるスライド検索システム1を示す概略図である。
図1に示すように、スライド検索システム1は、例えば、H製薬会社が、その社員である医薬情報提供者(MR(Medical Representive))用に説明用スライド情報、例えば、スライドを多数、準備し、図1のスライド検索装置である例えば、管理サーバ30に記憶する構成となっている。
【0020】
このスライドは、例えば、MRが面談する医師、看護師及び薬剤師等に自社の製品A等の医薬情報を提供するためのスライドであり、自社製品である薬剤の適応症、有効性、副作用等の情報が示されている。
また、本システム1は、各MRが、当該スライドを面談対象である医師等に表示するための端末装置である例えば、携帯可能なタブレットタイプの携帯端末10を有している。
なお、この携帯端末10は、管理サーバ30の管理者等も有している。
【0021】
MR等は、この携帯端末10を使用して、図1に示すように、インターネット網2及び基地局3等を介して、自社の管理サーバ30と通信可能な構成となっている。
そして、携帯端末10は、図1の管理サーバ30内に記憶されている各種のスライドを取得することができる構成となっている。
【0022】
具体的には、当該MRが、面談予定の医師等に対する説明用に、管理サーバ30内のスライドを選択して、これらを組み合わせたスライド群を作成することになる。
このように作成されたスライド群も図1の管理サーバ30に記憶されることになる。
【0023】
一方、管理者は、自己の携帯端末10を介して管理サーバ30にアクセスし、記憶されているスライド等の情報を修正等することが可能な構成ともなっている。
この修正等に際して、管理者は、本システム1を利用して、修正等が必要なスライドのみを検索することができる構成となっている。
【0024】
すなわち、本実施の形態のシステム1は、このように管理サーバ30に記憶されているスライドの内容について修正等を行う必要が生じたときに、管理サーバ30に記憶されている全てのスライドから当該修正内容を含むスライドを精度良く検索することが可能な構成となっている。
【0025】
携帯端末10は、図1に示すように、その中央に、各種情報を入力すると共に表示する表示部である例えば、「タッチパネル11」が配置されている。
タッチパネル11は「位置入力装置付き表示装置」であって、液晶パネル等の表示装置とタッチパッド等の位置入力装置を組み合わせた電子部品である。
したがって、画面上の表示を押すことで各種情報を入力することができると共に、各種情報を表示することができる構成となっている。
【0026】
また、携帯端末10は、図1に示すように、各種情報を入力するための「入力ボタン12」も備えている。
【0027】
携帯端末10及び管理サーバ30は、コンピュータを有し、コンピュータは、図示しないCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を有し、これらは、バス等を介して接続されている。
【0028】
図2は、図1の携帯端末10の主な構成を示す概略ブロック図である。
図2に示すように、携帯端末10は、「端末制御部13」を有し、端末制御部13は、管理サーバ30等と通信等するための「端末側通信装置14」、図1に示す「タッチパネル11」や「入力ボタン12」を制御する他、各種情報を記憶する「端末側各種情報記憶部20」を制御する。
【0029】
図3は、図1の管理サーバ30の主な構成を示す概略ブロック図である。
図3に示すように、管理サーバ30は、「サーバ制御部31」を有し、サーバ制御部31は、図1の携帯端末10と通信等するための「サーバ側通信装置32」、各種情報を表示する「サーバ側ディスプレイ33」及び各種情報を入力するための「サーバ側各種情報入力装置34」等を制御する。
【0030】
また、サーバ制御部31は、図3に示すように「サーバ側第1の各種情報記憶部40」及び「サーバ側第2の各種情報記憶部50」を制御する。
図4及び図5は、それぞれ「サーバ側第1の各種情報記憶部40」及び「サーバ側第2の各種情報記憶部50」の主な内容を示す概略ブロック図である。これらの内容については後述する。
【0031】
図6及び図7は、本システム1の主な動作例を示す概略フローチャートである。
図6は、管理サーバ30にスライドを蓄積する工程及びMRがそれらのスライドを利用する主な工程を示す概略フローチャートである。
先ず、図6のステップ(以下「ST」という。)1に示すように、H製薬会社は、図4の「説明スライド情報記憶部41」に所定のスライド情報を記憶させる。
例えば、H製薬会社のA薬剤については、その概要として、スライド番号A―00001乃至A―05000の5000枚を記憶する。また、その有効性として、スライド番号A―05001乃至A―10000の5000枚を記憶する。さらに、その副作用として、スライド番号A―10001乃至A―15000の5000枚を記憶する。
【0032】
同様に図4の説明スライド情報記憶部41に示すように、B薬剤やC薬剤についてもスライドが記憶される。
ここで、A薬剤の概要、有効性及び副作用は、テーマ情報の一例となっている。また、A薬剤、B薬剤、C薬剤が製品名情報の一例となっている。
【0033】
次いで、ST2へ進む。ST2では、例えば、「X」MRが、A薬剤の概要、有効性及び副作用を担当病院の医師等に説明する際に、図1の自己の携帯端末10を使用して、管理サーバ30にアクセスし、図4の「説明スライド情報記憶部41」を参照する。
そして、A薬剤の概要(スライド番号A―00001乃至A―00010)、有効性(スライド番号A―05001乃至A―05010)及び副作用(スライド番号Aー10001乃至A―10010)を選択し、自己の携帯端末10にダウンロード等して、その内容をタッチパネル11に表示させる。
【0034】
次いで、説明対象の医師等の要望に合わせた内容とするため、その有効性のスライド番号Aー05005及びA―05006と、副作用のスライド番号A―10005及びAー10006のスライドの内容を修正する。
そして、修正された有効性及び副作用のスライド内容は、それぞれ、スライド番号Aー05005α及びA―05006α及びスライド番号A―10005α及びAー10006αとして、「X」MRが利用した他の未修正のスライド番号と共に、図4の「担当者スライド情報記憶部42」に記憶される。
また、このとき、これらのスライド番号は、当該使用し修正したMRである「X」MRの担当者名等と関連付けて記憶される。
【0035】
したがって、管理サーバ30には、H製薬会社がMRが医師等との面談等のために準備した基本形であるスライドが「説明スライド情報記憶部41」に記憶されているだけでなく、このスライドの内容をMRが変更したスライドも「担当者スライド情報記憶部42」に記憶されることになる。
【0036】
次いで,図7のフローチャートを用いて、スライド内容に修正があった場合の修正対象のスライドを検索する工程を説明する。
「スライド内容に修正があった場合の修正対象のスライド」が、要修正情報が含まれている説明要スライド情報の一例となっている。
【0037】
このスライドの修正内容は、例えば、A薬剤についての「炎症」の「有効性」に関する記述の修正を例として、以下説明する。
H製薬会社の管理サーバ30の管理者は、上述の修正があった場合、当該修正部分を含むスライド番号の特定をするため、本システム1を利用する。
先ず、管理サーバ30の管理者は、自己の携帯端末10を起動し、管理サーバ30と通信可能に説明する。
【0038】
すると、ST11で、管理者の携帯端末10のタッチパネル11に、「製品名」、「キーワード」及び「検索分野」の入力画面が表示される。
ここで「製品名」は、上述の製品名情報であり、例えば、A薬剤等の名称である。
また、キーワードは、修正にかかるキーワード情報であり例えば、「炎症」等である。 さらの、「検索分野」はテーマ情報であり、例えば、「有効性」や「副作用」等が相当する。
【0039】
次いで、ST12へ進む。ST12では、管理者の携帯端末10から入力された「製品名」「キーワード」及び「検索分野」の情報を図4の「入力情報記憶部43」に記憶させる。
次いで、ST13へ進む。ST13では、図5の「検索表現特定処理部(プログラム)51」が動作し、図4の「入力情報記憶43」の「検索分野」情報、例えば、「有効性」と、「検索分野別検索情報記憶部44」を参照する。
【0040】
ここで、「検索分野別検索情報記憶部44」には、「有効性」等の検索分野における使用頻度の高い表現情報である例えば、「臨床試験」等の情報が記憶されている。
この使用頻度の高い表現情報である「臨床試験」等は、キーワードである「炎症」等と組み合わせで意味が成立する、組み合わせ可能な表現となっている。
具体的には、例えば、「キーワード」の後の所定数の語句の範囲内に「臨床試験」という文言が存在する場合、「キーワード」の後の所定数の語句の範囲内に「作用」という文言が存在する場合、「キーワード」の後の所定数の語句の範囲内に「効果」という文言が存在する場合等と定義される。
【0041】
したがって、ST13では、「入力情報記憶部43」の「キーワード」である「炎症」と、「検索分野」である「有効性」と対応する「検索分野別検索情報記憶部44」の検索表現、例えば、「臨床試験」「作用」及び「効果」とを組み合わせて検索情報を生成する。
具体的には、例えば、「「炎症」及び「臨床試験」」、「「炎症」及び「作用」」、「「炎症」及び「効果」」が検索情報となり、図5の「当該検索情報記憶部52」に記憶される。
【0042】
なお、「検索分野」が「副作用」の場合は、検索表現は「キーワード」の直前及び直後に「,」又は「、」の存在等と定義される。
【0043】
次いで、ST14へ進む。ST14では、図5の「スライド検索処理部(プログラム)53」が動作し、「入力情報記憶部43」の「製品名」、例えば、「A製品」」及び「当該検索情報記憶部52」の「検索情報,例えば、「「炎症」及び「臨床試験」」等に基づき、「説明スライド情報記憶部41」及び「担当者スライド情報記憶部42」のスライド内容を検索し、該当するスライドを図5の「検索結果スライド情報記憶部54」に記憶する。
具体的には、修正対象のスライドが「説明スライド情報記憶部41」のスライド番号A―05005やA―05006であった場合でも、本実施の形態では、変更が加えられている「担当者スライド情報記憶部42」のスライド番号A―05005αやA―05006αも検索され、「検索結果スライド情報記憶部54」に記憶されることになる
【0044】
すなわち、スライド内容のうち、「炎症」の「有効性」に関する記述の修正があった場合、その記載内容は、その基本形が記載されている「説明スライド情報記憶部41」のスライドと、変更後のスライド内容が記載されている「担当者スライド情報記憶部42」のスライドでは、相違する可能性がある。
したがって、基本形のスライドの記載内容に基づいて、特定の具体的な表現で、スライド内容を検索しても、変更があったスライドである「担当者スライド情報記憶部42」のスライドは検索から漏れてしまう。
【0045】
この点、本実施の形態では、基本形のスライドの記載内容に基づいた特定の具体的な表現ではなく、テーマ情報である「有効性」等についての使用頻度の高い表現等と「キーワード」からなる「検索情報」で検索を実行するので、漏れのない精度の高い絞り込み検索が可能となる。
【0046】
また、特定の製品名についてのスライドの検索は、検索情報のみならず「製品名」情報と共に検索を行うため、より精度の高い検索が可能となる。
【0047】
次いで、ST15へ進む。ST15では、「検索結果スライド情報記憶部54」の検索結果スライド情報、例えば、A-05005、A-05006、A―05005α及びA-05006α等のスライド番号をタッチパネル11に表示する。
したがって、管理サーバ30の管理者は、これらの情報に基づいて、修正を行うスライドの範囲を絞ることができるので、従来と比べ修正作業の負担を大幅に軽減することができる。
【0048】
このように、本実施の形態では、キーワードだけでは絞り切れないスライド内容も、修正内容と同様のテーマ情報で検索範囲を絞ることができるので、修正を要するスライドの絞り込み検索を精度良く行うことができる。
また、スライドの内容が、当初の基本形から、その後、変更された場合でも、テーマ情報が変更されていなければ、検索でき、これにより、スライドの検索の精度を向上させることができる。
【0049】
なお、本発明は上述の実施の形態に限らない。本実施の形態では、主に情報等を管理サーバ30で管理する例で説明したが、本発明はこれに限らず、携帯端末10が、管理サーバ30から必要なデータを取得した後、管理サーバ30とはオフラインで、各工程を実行し、その結果情報を管理サーバ30へ送信する構成としても構わない。
【符号の説明】
【0050】
1・・・スライド検索システム、2・・・インターネット網、3・・・基地局、10・・・携帯端末、11・・・タッチパネル、12・・・入力ボタン、13・・・端末制御部、14・・・端末側通信装置、20・・・端末側各種情報記憶部、30・・・管理サーバ、31・・・サーバ制御部、32・・・サーバ側通信装置、33・・・サーバ側ディスプレイ、34・・・サーバ側各種情報入力装置、40・・・サーバ側第1の各種情報記憶部、41・・・説明スライド情報記憶部、42・・・担当者スライド情報記憶部、43・・・入力情報記憶、44・・・検索分野別検索情報記憶部、50・・・サーバ側第2の各種情報記憶部、51・・・検索表現特定処理部(プログラム)、52・・・当該検索情報記憶部、53・・・スライド検索処理部(プログラム)、54・・・検索結果スライド情報記憶部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7