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特許7126606動画再生システム、動画再生方法および動画再生プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-18
(45)【発行日】2022-08-26
(54)【発明の名称】動画再生システム、動画再生方法および動画再生プログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/92 20060101AFI20220819BHJP
   H04N 21/433 20110101ALI20220819BHJP
   H04N 21/431 20110101ALI20220819BHJP
   H04N 21/435 20110101ALI20220819BHJP
【FI】
H04N5/92 010
H04N21/433
H04N21/431
H04N21/435
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2021509396
(86)(22)【出願日】2020-03-23
(86)【国際出願番号】 JP2020012738
(87)【国際公開番号】W WO2020196414
(87)【国際公開日】2020-10-01
【審査請求日】2021-04-28
(31)【優先権主張番号】P 2019056964
(32)【優先日】2019-03-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】518267001
【氏名又は名称】坂田 健樹
(74)【代理人】
【識別番号】100137338
【弁理士】
【氏名又は名称】辻田 朋子
(72)【発明者】
【氏名】坂田 健樹
【審査官】鈴木 順三
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-207302(JP,A)
【文献】特開2017-011668(JP,A)
【文献】特開2006-311430(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 5/76 - 5/956
H04N 21/00 - 21/858
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
動画再生システムであって、
少なくともスコアを含むプレー結果情報と対応するタイムスタンプを、入力処理する入力手段と、
前記プレー結果情報を示し、前記タイムスタンプと対応する、複数の有効表示オブジェクトのそれぞれを、表示処理する表示手段と、
動画および前記複数の有効表示オブジェクトを対応付ける管理手段と、を有し、
前記表示手段は、前記有効表示オブジェクトと、当該有効表示オブジェクトに係る最近接の前記有効表示オブジェクトとの距離が、第1の所定距離となるように表示処理し、かつ、前記有効表示オブジェクトが指定されると、若しくは、前記有効表示オブジェクトの指定により表示処理される表示オブジェクトが指定されると、前記タイムスタンプに基づく前記動画の再生処理を行う、
動画再生システム。
【請求項2】
動画再生システムであって、
少なくともスコアを含むプレー結果情報と対応するタイムスタンプを、入力処理する入力手段と、
前記プレー結果情報を示し、前記タイムスタンプと対応する、複数の有効表示オブジェクトのそれぞれを、表示処理する表示手段と、
動画および前記複数の有効表示オブジェクトを対応付ける管理手段と、を有し、
前記表示手段は、対応する前記プレー結果情報及びタイムスタンプに応じて試合経過の経時変化を示すグラフを用いて、1以上の前記有効表示オブジェクトを表示処理し、かつ、前記有効表示オブジェクトが指定されると、若しくは、前記有効表示オブジェクトの指定により表示処理される表示オブジェクトが指定されると、前記タイムスタンプに基づく前記動画の再生処理を行う、
動画再生システム。
【請求項3】
動画再生システムであって、
少なくともスコアを含むプレー結果情報と対応するタイムスタンプを、入力処理する入力手段と、
前記プレー結果情報を示し、前記タイムスタンプと対応する、複数の有効表示オブジェクトのそれぞれを、表示処理する表示手段と、
動画および前記複数の有効表示オブジェクトを対応付ける管理手段と、を有し、
前記管理手段は、前記複数の有効表示オブジェクトのそれぞれと、付加情報と、を対応付け、
前記表示手段は、前記複数の有効表示オブジェクトの少なくとも1つを、外観上、区別し、表示処理し、かつ、前記有効表示オブジェクトが指定されると、若しくは、前記有効表示オブジェクトの指定により表示処理される表示オブジェクトが指定されると、前記タイムスタンプに基づく前記動画の再生処理を行う、
動画再生システム。
【請求項4】
前記有効表示オブジェクトと、当該有効表示オブジェクトに係る第2近接の前記有効表示オブジェクトとの距離は、第2の所定距離または第3の所定距離である、
請求項1に記載の動画再生システム。
【請求項5】
前記有効表示オブジェクトと、当該有効表示オブジェクトに係る第3近接の前記有効表示オブジェクトとの距離は、第4の所定距離または第5の所定距離である、
請求項4に記載の動画再生システム。
【請求項6】
前記管理手段は、音声情報に基づき、前記付加情報を決定する、
請求項3に記載の動画再生システム。
【請求項7】
前記管理手段は、入力手段により入力処理されるプレー種別情報に基づき、前記付加情報を決定する、
請求項3または6に記載の動画再生システム。
【請求項8】
前記表示手段は、前記有効表示オブジェクトと対応する少なくとも1つのタイムスタンプのそれぞれと対応するサムネイル画像を表示処理し、前記入力手段により前記サムネイル画像の何れかが指定されると、指定されたサムネイル画像と対応する前記タイムスタンプに基づく前記動画の再生処理を行う、
請求項1~7の何れかに記載の動画再生システム。
【請求項9】
動画再生方法であって、
少なくともスコアを含むプレー結果情報と対応するタイムスタンプを、入力処理する入力ステップと、
前記プレー結果情報を示し、前記タイムスタンプと対応する、複数の有効表示オブジェクトのそれぞれを、表示処理する表示ステップと、
動画および前記複数の有効表示オブジェクトを対応付ける管理ステップと、をコンピュータのプロセッサに実行させ、
前記表示ステップは、前記有効表示オブジェクトと、当該有効表示オブジェクトに係る最近接の前記有効表示オブジェクトとの距離が、第1の所定距離となるように表示処理し、かつ、前記有効表示オブジェクトが指定されると、若しくは、前記有効表示オブジェクトの指定により表示処理される表示オブジェクトが指定されると、前記タイムスタンプに基づく前記動画の再生処理を行う、
動画再生方法。
【請求項10】
動画再生方法であって、
少なくともスコアを含むプレー結果情報と対応するタイムスタンプを、入力処理する入力ステップと、
前記プレー結果情報を示し、前記タイムスタンプと対応する、複数の有効表示オブジェクトのそれぞれを、表示処理する表示ステップと、
動画および前記複数の有効表示オブジェクトを対応付ける管理ステップと、をコンピュータのプロセッサに実行させ、
前記表示ステップは、対応する前記プレー結果情報及びタイムスタンプに応じて試合経過の経時変化を示すグラフを用いて、1以上の前記有効表示オブジェクトを表示処理し、かつ、前記有効表示オブジェクトが指定されると、若しくは、前記有効表示オブジェクトの指定により表示処理される表示オブジェクトが指定されると、前記タイムスタンプに基づく前記動画の再生処理を行う、
動画再生方法。
【請求項11】
動画再生方法であって、
少なくともスコアを含むプレー結果情報と対応するタイムスタンプを、入力処理する入力ステップと、
前記プレー結果情報を示し、前記タイムスタンプと対応する、複数の有効表示オブジェクトのそれぞれを、表示処理する表示ステップと、
動画および前記複数の有効表示オブジェクトを対応付ける管理ステップと、をコンピュータのプロセッサに実行させ、
前記管理ステップは、前記複数の有効表示オブジェクトのそれぞれと、付加情報と、を対応付け、
前記表示ステップは、前記複数の有効表示オブジェクトの少なくとも1つを、外観上、区別し、表示処理し、かつ、前記有効表示オブジェクトが指定されると、若しくは、前記有効表示オブジェクトの指定により表示処理される表示オブジェクトが指定されると、前記タイムスタンプに基づく前記動画の再生処理を行う、
動画再生方法。
【請求項12】
動画再生プログラムであって、コンピュータを、
少なくともスコアを含むプレー結果情報と対応するタイムスタンプを、入力処理する入力手段と、
前記プレー結果情報を示し、前記タイムスタンプと対応する、複数の有効表示オブジェクトのそれぞれを、表示処理する表示手段と、
動画および前記複数の有効表示オブジェクトを対応付ける管理手段と、として機能させ、
前記表示手段は、前記有効表示オブジェクトと、当該有効表示オブジェクトに係る最近接の前記有効表示オブジェクトとの距離が、第1の所定距離となるように表示処理し、かつ、前記有効表示オブジェクトが指定されると、若しくは、前記有効表示オブジェクトの指定により表示処理される表示オブジェクトが指定されると、前記タイムスタンプに基づく前記動画の再生処理を行う、
動画再生プログラム。
【請求項13】
動画再生プログラムであって、コンピュータを、
少なくともスコアを含むプレー結果情報と対応するタイムスタンプを、入力処理する入力手段と、
前記プレー結果情報を示し、前記タイムスタンプと対応する、複数の有効表示オブジェクトのそれぞれを、表示処理する表示手段と、
動画および前記複数の有効表示オブジェクトを対応付ける管理手段と、として機能させ、
前記表示手段は、対応する前記プレー結果情報及びタイムスタンプに応じて試合経過の経時変化を示すグラフを用いて、1以上の前記有効表示オブジェクトを表示処理し、かつ、前記有効表示オブジェクトが指定されると、若しくは、前記有効表示オブジェクトの指定により表示処理される表示オブジェクトが指定されると、前記タイムスタンプに基づく前記動画の再生処理を行う、
動画再生プログラム。
【請求項14】
動画再生プログラムであって、コンピュータを、
少なくともスコアを含むプレー結果情報と対応するタイムスタンプを、入力処理する入力手段と、
前記プレー結果情報を示し、前記タイムスタンプと対応する、複数の有効表示オブジェクトのそれぞれを、表示処理する表示手段と、
動画および前記複数の有効表示オブジェクトを対応付ける管理手段と、として機能させ、
前記管理手段は、前記複数の有効表示オブジェクトのそれぞれと、付加情報と、を対応付け、
前記表示手段は、前記複数の有効表示オブジェクトの少なくとも1つを、外観上、区別し、表示処理し、かつ、前記有効表示オブジェクトが指定されると、若しくは、前記有効表示オブジェクトの指定により表示処理される表示オブジェクトが指定されると、前記タイムスタンプに基づく前記動画の再生処理を行う、
動画再生プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動画再生システム、動画再生方法および動画再生プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、スポーツのスコアと、試合動画と、を対応付けることで、付加価値を備えたプレー情報の管理を実現する技術が提供されている。
【0003】
特許文献1によると、映像データに含まれるシーンの起点を示す第1の情報を検出する検出部と、検出部が第1の情報を検出した場合、第1の情報の時刻情報を含む仮タグを生成する仮タグ生成部と、外部から第2の情報が入力処理された際に、仮タグと第2の情報とを紐付けるタグIDを発行して、第2の情報にタグIDを付与するタグID付与部と、第2の情報からスコアブックを作成するスコアブック処理部とを備え、仮タグ生成部は、タグIDが発行される直前の仮タグとタグIDとをセットにすることを特徴とするスコアブックに関する発明が、なされている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2017-11668号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、スポーツの試合状況やプレー内容などを示す情報および動画は、膨大な情報量を持ち、所望の場面の動画を、逐次参照することは、容易ではない。
【0006】
本発明は、上記のような実情に鑑みてなされたものであり、少なくとも試合におけるスコアに基づき、スポーツにおける所望の場面を逐次参照できる動画再生システムを実現することを、解決すべき課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明は、動画再生システムであって、少なくともスコアを含むプレー結果情報と対応するタイムスタンプを、入力処理する入力手段と、プレー結果情報を示し、タイムスタンプと対応する、複数の有効表示オブジェクトのそれぞれを、表示処理する表示手段と、動画および複数の有効表示オブジェクトを対応付ける管理手段と、を有し、表示手段は、有効表示オブジェクトが指定されることを転機として、タイムスタンプに基づく動画の再生処理を行う。
【0008】
このような構成とすることで、スポーツにおける試合動画の再生を、インタラクティブに実現できる。具体的には、ユーザが所望する場面の再生処理を迅速に行える。また、このような構成とすることで、所望の動画を表示処理するための、場面指定までのユーザの作業時間を、削減できるため、動画再生システムの機能を実現するコンピュータ装置の消費電力、ならびに、データベース負荷を削減できるという、技術的効果を奏する。
【0009】
本発明の好ましい形態では、有効表示オブジェクトと、当該有効表示オブジェクトに係る最近接の有効表示オブジェクトとの距離は、第1の所定距離である。
【0010】
本発明の好ましい形態では、有効表示オブジェクトと、当該有効表示オブジェクトに係る第2近接の有効表示オブジェクトとの距離は、第2の所定距離または第3の所定距離である。
【0011】
本発明の好ましい形態では、有効表示オブジェクトと、当該有効表示オブジェクトに係る第3近接の有効表示オブジェクトとの距離は、第4の所定距離または第5の所定距離である。
【0012】
このような構成とすることで、プレー結果情報と対応する1以上の有効表示オブジェクトが規則的に配列される。このため、1以上の有効表示オブジェクトを含む画面のデザインルールが標準化される。また、このような構成とすることで、表示範囲に基づくレンダリングが最適化され、アプリケーションレベルでの消費電力が削減できる、という技術的効果を奏する。
【0013】
本発明の好ましい形態では、表示手段は、時間軸および得点軸に基づき、1以上の有効表示オブジェクトを、表示処理する。
【0014】
このような構成とすることで、スコアの組み合わせが多岐にわたるスポーツにおいて、試合経過の経時変化を折れ線グラフまたはデータプロッとの態様で表示処理し、動画再生のための直感的なユーザインタフェースを提供できる。また、このような構成とすることで、所望の動画を表示処理するための、場面指定までのユーザの作業時間を、削減できるため、アプリケーションレベルでの消費電力、ならびに、データベース負荷を削減できるという、技術的効果を奏する。
【0015】
本発明の好ましい形態では、管理手段は、複数の有効表示オブジェクトのそれぞれと、付加情報と、を対応付け、表示手段は、付加情報に基づき、当該複数の有効表示オブジェクトの少なくとも1つを、外観上、区別し、表示処理する。
【0016】
本発明の好ましい形態では、管理手段は、音声情報に基づき、付加情報を決定する。
【0017】
本発明の好ましい形態では、入力手段により入力処理されるプレー種別情報に基づき、付加情報を決定する。
【0018】
本発明の好ましい形態では、前記表示手段は、前記有効表示オブジェクトと対応する少なくとも1つのタイムスタンプのそれぞれと対応するサムネイル画像を表示処理し、前記入力手段により前記サムネイル画像の何れかが指定されることを転機として指定されたサムネイル画像と対応する前記タイムスタンプに基づく前記動画の再生処理を行う。
【0019】
本発明は、動画再生方法であって、少なくともスコアを含むプレー結果情報と対応するタイムスタンプを、入力処理する入力ステップと、プレー結果情報を示し、タイムスタンプと対応する、複数の表示オブジェクトのそれぞれを、表示処理する表示ステップと、動画および複数の有効表示オブジェクトを対応付ける管理ステップと、コンピュータのプロセッサに実行させ、表示ステップは、有効表示オブジェクトが指定されることを転機として、タイムスタンプに基づく動画の再生処理を行う。
【0020】
本発明は、動画再生プログラムであって、コンピュータを、少なくともスコアを含むプレー結果情報と対応するタイムスタンプを、入力処理する入力手段と、プレー結果情報を示し、タイムスタンプと対応する、複数の有効表示オブジェクトのそれぞれを、表示処理する表示手段と、動画および複数の有効表示オブジェクトを対応付ける管理手段と、として機能させ、表示手段は、有効表示オブジェクトが指定されることを転機として、タイムスタンプに基づく動画の再生処理を行う。
【発明の効果】
【0021】
本発明によると、少なくとも試合におけるスコアに基づき、スポーツにおける所望の場面を逐次参照できる動画再生システムを、実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】実施形態1の機能ブロック図である。
図2】実施形態1のハードウェア構成図である。
図3】実施形態1の入力画面、表示画面および再生画面付きのユーザ端末の図例である。
図4】実施形態1の処理フローチャートである。
図5】実施形態1の入力画面の図例である。
図6】実施形態1の入力画面の図例である。
図7】実施形態1の表示画面の図例である。
図8】実施形態1の表示画面の図例である。
図9】実施形態1の複数の表示オブジェクトの概要図である。
図10】実施形態1の複数の表示オブジェクトの概要図である。
図11】実施形態1の表示画面の図例である。
図12】実施形態1の表示画面の図例である。
図13】実施形態2の表示画面および再生画面の図例である。
図14】実施形態2の表示画面の図例である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
<実施形態1>
以下、図面を用いて、本発明に係る動画再生システム1について説明する。なお、以下に示す実施形態1は本発明の一例であり、本発明を以下の実施形態1に限定するものではなく、様々な構成を採用することもできる。
【0024】
例えば、実施形態1では、動画再生システム1の構成、動作などについて説明するが、同様の構成の方法、コンピュータ装置、コンピュータプログラム、記録媒体なども、同様の作用効果を奏することができる。また、プログラムは、記録媒体に記憶させてもよい。
この記録媒体を用いれば、例えばコンピュータ装置にプログラムをインストールすることができる。ここで、プログラムを記憶した記録媒体は、例えばCD-ROMなどの非一過性の記録媒体であってもよい。
【0025】
実施形態1では、スポーツの内、テニスのプレー種別情報と、テニスの動画と、テニスのプレー結果情報を示す表示オブジェクトと、を表示処理する場合について、例示する。
実施形態1の適用先スポーツは、テニスに限らず、スコアなどのその一部が数値化できるスポーツであれば、その種類に制限はない。
【0026】
本実施形態におけるプレー結果情報は、少なくとも、スポーツにおける得点数を示すスコアを含む。プレー結果情報は、打球の飛距離などの数値情報を、さらに含む。プレー結果情報は、トリプルアクセルなどの技名などの文字列情報を、さらに含む。
【0027】
また、実施形態1では、動画再生システムに係る通知は、ユーザ端末2に記憶したアプリケーションを用いて行う。動画再生システムに係る通知はこれに限らず、例えば、ユーザのメールアドレスに対して電子メールを送信する方法や、SMSなど、種々の方法を利用することができる。
【0028】
図1(a)は、実施形態1に係る動画再生システム1の概要図である。動画再生システム1は、少なくとも、ユーザ端末2を含む。ユーザ端末2には、入出力ユーザ端末20と撮影ユーザ端末30と、が含まれ、ネットワークNWを介して相互通信が可能となる。
【0029】
図1(b)は、実施形態1に係る動画再生システム1の機能ブロック図を示す。入出力ユーザ端末20は、入力手段21(入力ステップに相当。)と、入力受付手段22(入力受付ステップに相当。)と、管理手段23(管理ステップに相当。)と、表示手段24(表示ステップに相当。)と、を備える。
【0030】
入力手段21は、プレー種別情報の入力のために用いられる。入力手段21は、プレー種別情報の入力処理、入力取消処理および入力確定処理の少なくとも1つのための入力部を示すオブジェクトと、入力内容の履歴情報と、を表示処理する。また、入力手段21は、クエリとしてプレー種別情報を条件指定するような入力処理の用に供され得る。なお、入力手段21は、セットカウント、ゲームカウント、ポイントカウントの少なくとも1つで表現し得る試合状況を当該クエリに含んでよい。
【0031】
プレー種別情報は、プレー内容に係る情報として、打球のインまたはアウトに係る情報などを有する。プレー種別情報は、サーバーとリターナーによるフォールト、エース、ウイナーだけでなく、メイク・フォースト・エラーや、アンフォースト・エラーに係る情報を含む。プレー種別情報は、スライスを含む回転の種別の他に、スマッシュを含むストロークの種別に係る情報を、含む。
【0032】
プレー種別情報は、スタッツを含める構成としてもよい。当該スタッツは、フォールトおよびダブル・フォールトの発生頻度と、ファースト・サーブおよびセカンド・サーブの成功率と、キープおよびブレークに係る情報との少なくとも1つを含む。
【0033】
本発明に係る実施形態では、API(Application-Programming-Interface)を経由した外部サービスなどの種々の経路を介して、入力手段21による入力処理が行われてもよい。
【0034】
プレー種別情報は、リコメンド意思情報を含む。リコメンド意思情報は、ユーザが、スポーツにおけるプレーに対する評価を行う目的で入力処理される。具体的には、ユーザは、当該プレーに対する好意的な評価、または、特記すべきとする評価を下す目的で、リコメンド意思情報を2値データの態様で入力処理する。リコメンド意思情報は、例として、ソーシャルボタン、お気に入りボタン、ライクボタン、いいねボタン等の指定に伴い設定され得る情報である。
【0035】
入力受付手段22は、入力手段21を介して行われたプレー種別情報およびタイムスタンプの入力処理を受け付ける。入力受付手段22は、ユーザ操作によるプレー種別情報の入力受付処理と、入力取消に係る意思入力の受付処理と、入力確定に係る意思入力の受付処理と、動画の入力受付処理と、のために用いられる。
【0036】
実施形態1におけるタイムスタンプは、好ましくは、試合開始時点を起点とした経過時間の態様をとる。当該試合開始時点は、入力手段21による入力処理が行われた時点としてもよいし、タイムスタンプが格納された後にユーザ操作により、適宜、設定されてよい。タイムスタンプは、グリニッジ標準時などに基づく時刻情報であってもよい。
【0037】
プレー種別情報および動画は、データベースDBに格納される。実施形態1では、外部からネットワークNWなどを介して、動画がインポートされてもよい。
【0038】
入力受付手段22は、試合状況に影響を及ぼす環境情報の入力処理を入力手段21により受け付けてもよい。環境情報は、気温情報、湿度情報、天候情報、コートやフィールドなどの試合会場のコンディションを示す会場情報、および、コート、プレーヤーおよび/またはボールの位置情報の少なくとも1つを含む。
【0039】
管理手段23は、ユーザ操作に基づき、プレー結果情報と対応する表示オブジェクトと、少なくともタイムスタンプと、を対応付ける。管理手段23は、当該表示オブジェクトを、有効表示オブジェクトとして、データベースDBで更新する。このとき、プレー種別情報は、好ましくは、管理手段23により、セット、ゲーム、ポイント獲得状況(セットカウント、ゲームカウント、ポイントカウントに相当。)が変化したタイミングに基づき、適宜、細分化される。また、このとき、細分化されたプレー種別情報は、管理手段23により、プレー結果情報及び表示オブジェクトと対応付けられる。タイムスタンプは、入力受付手段22により入力確定処理に係る意思入力が受け付けられる都度、格納される。
【0040】
また、管理手段23は、表示オブジェクトと、少なくとも1つのタイムスタンプと、を対応付ける、と把握することができる。ここでの「少なくとも1つのタイムスタンプ」とは、例として、セット数(セットカウント)やゲーム数(ゲームカウント)に依らず、ポイント数(ポイントカウント)が共通するプレー結果情報と対応するような少なくとも1つのタイムスタンプを指す。このとき、「少なくとも1つのタイムスタンプ」は、ポイント数(ポイントカウント)に依らず、セット数(セットカウント)及び/又はゲーム数(ゲームカウント)が共通するプレー結果情報と対応するような少なくとも1つのタイムスタンプを指してもよい。ここでの「少なくとも1つのタイムスタンプ」は、その試合状況が共通する。
【0041】
また、管理手段23は、タイムスタンプが示す動画の特定時点のフレーム画像、又は、連続するタイムスタンプが示す動画の特定区間における所定のフレーム画像であるサムネイル画像と、表示オブジェクト及びプレー結果情報と、を対応付けてよい。
【0042】
なお、管理手段23は、任意のセットカウント・ゲームカウント・ポイントカウントにおいて対応するタイムスタンプが無い場合においても、当該任意のセットカウント・ゲームカウントと異なるセットカウント・ゲームカウントにおいて対応するポイントカウントのタイムスタンプが有る場合、当該ポイントカウントと対応する表示オブジェクトを、有効表示オブジェクトとして扱いデータベースDBを更新してよい。
【0043】
また、管理手段23は、入力手段21により入力処理されたクエリとしてのプレー種別情報に基づき、当該クエリに基づきプレー結果情報、表示オブジェクト又はタイムスタンプを選択又は決定してよい。当該クエリは、例として、ファースト・サーブがインである(フォールトではない)、というクエリである。当該クエリは、プレー種別情報として入力され得る各種情報の少なくとも一部に基づき適宜、設定可能である。
【0044】
管理手段23は、付加情報とプレー結果情報と、を対応付ける。付加情報は、例として、スポーツにおける盛り上がり度を示す指標として用いられ、数値データまたは2値データの態様をとる。付加情報は、例として、プレー種別情報そのものであってよく、プレー種別情報に基づくフラグであってよい。
【0045】
付加情報は、プレー種別情報におけるフラグの態様をとってもよい。付加情報は、プレー種別情報および/または音声情報に基づき、決定される。なお、付加情報は、好ましくは、1以上のフラグを含む。
【0046】
付加情報は、例として、プレー種別情報に含まれるラリー数に基づき、決定される。このとき、付加情報は、例として、当該ラリー数が所定の閾値を超過する場合、2値データにおける何れか含む所定のデータの値をとる、と把握することができる。また、付加情報は、一例として、プレー種別情報に含まれるポイント毎のサービス・エース又はリターン・エースの有無などに基づき、決定される。このとき、付加情報は、例として、サービス・エースが成立した場合、2値データにおける何れかを含む所定のデータの値をとる、と把握することができる。
【0047】
付加情報は、例として、リコメンド意思情報に基づき、決定される。付加情報は、例として、リコメンド意思情報がプレーに対する好意的な評価、または、特記すべきとする評価を示す場合(ソーシャルボタンが指定されている状態に相当。)、2値データにおける何れか含む所定のデータの値をとる、と把握することができる。
【0048】
付加情報は、例として、音声情報が示す音量がしきい値を超過したとき、上方修正または正値の導入がなされる。音声情報は、好ましくは、動画に基づき決定される。音声情報は、別途、ユーザ端末2へインポートされてもよい。
【0049】
表示手段24は、0-0や15-0を一例とするポイント状況(ポイントカウントに相当。)を示す外観を有する表示オブジェクトを、表示処理する。表示手段24は、有効表示オブジェクトが指定されること、を転機として、有効表示オブジェクトに対応付けられたプレー種別情報を表示処理する。また、表示手段24は、有効表示オブジェクトに対応付けられた動画をタイムスタンプに基づき特定時点から再生処理してよく、有効表示オブジェクトに対応付けられたタイムスタンプに基づき動画を特定時点から再生処理してよい。
【0050】
また、表示手段24は、有効表示オブジェクトと対応する少なくとも1つのタイムスタンプのそれぞれと対応するサムネイル画像を表示処理し、入力手段21により指定されたサムネイル画像と対応するタイムスタンプに基づき動画を特定地点から再生処理してもよい。このとき、表示手段24は、少なくとも1つのサムネイル画像を、セット毎、ゲーム毎、又は、ポイント毎に表示順序をソートしリストアップ(複数表示に相当。)してよい。
【0051】
また、このとき、表示手段24は、少なくとも1つのサムネイル画像を、プレー種別情報に基づき表示順序をソートしリストアップしてよい。ここで、表示手段24は、表示オブジェクトに重なるよう少なくとも1つのサムネイル画像を表示処理してよい。
【0052】
なお、表示手段24は、セットカウント・ゲームカウントに限定して任意のポイントカウントが有効表示オブジェクトであるか否かに基づき表示オブジェクトを表示処理するモード(「Aモード」と記す。)、又は、セットカウント・ゲームカウントに限定せず(依らず)任意のポイントカウントが有効表示オブジェクトであるか否かに基づき表示オブジェクトを表示処理するモード(「Bモード」と記す。)に基づき、表示処理を行ってよい。
【0053】
また、表示手段24は、入力手段21により入力処理されたクエリとしてのプレー種別情報に基づき、当該クエリに基づき選択されたプレー結果情報、表示オブジェクト又はタイムスタンプと対応する少なくとも1つのサムネイル画像を表示処理してよい。
【0054】
表示オブジェクトは、1-0や7-6を一例とする、獲得ゲーム数を示す外観を有してもよい。なお、有効表示オブジェクトと、その他の表示オブジェクトとは、好ましくは、外観上、区別される。なお、表示手段24は、Aモードにおける有効表示オブジェクトと、Bモードにおける有効表示オブジェクトと、が外観上、区別可能なよう、表示処理を行ってよい。
【0055】
表示手段24は、スコアと対応する付加情報に基づき、当該スコアと対応する有効表示オブジェクトを、外観上、区別し、表示処理する。このとき、付加情報に含まれる1以上のフラグの少なくとも1つに基づき、有効表示オブジェクトの表示処理は行われる。また、付加情報に含まれるフラグの少なくとも1つを指定するための入力部が、表示画面W2などにおいて表示処理されることは、勿論である。
【0056】
また、表示手段24は、有効表示オブジェクトと対応するサムネイル画像の有無又は数量に基づき、有効表示オブジェクトを、外観上、区別し、表示処理してよい。
【0057】
また、表示手段24は、上記クエリに基づき上記クエリに合致するようなプレー種別情報と対応する有効表示オブジェクトを、他の表示オブジェクトや有効表示オブジェクトと外観上、区別可能なよう、表示処理してよい。
【0058】
撮像手段31は、撮像装置304を用いて、動画を撮像し、データベースDBに格納する。当該動画は、好ましくは、MPEG(Moving Picture Experts Group)-2、MPEG-4、H.264、H.265などの映像コーデックを用いてデータ圧縮されるが、その圧縮方式に制限はない。
【0059】
図2(a)は、実施形態1における入出力ユーザ端末20のハードウェア構成の一例を示す。入出力ユーザ端末20は、CPU(Central Procesing Unit)などのプロセッサを含む演算装置201と、RAM(Random Access Memory)などの主記憶装置202と、外部の装置とネットワークNWを介して通信を行う為のインターフェイスである通信装置203と、タッチパネルディスプレイなどで構成される入力装置204と、出力装置205と、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)やフラッシュメモリなどで構成される補助記憶装置(記録装置206)と、を備えている。
【0060】
記録装置206は、オペレーティングシステム207と協調してその機能を発揮する動画再生プログラム1001の少なくとも一部が記録されている。記録装置206は、データベースDBと対応する。
【0061】
入出力ユーザ端末20には、スマートフォン、タブレット、テレビなどの種々の通信ユーザ端末を採用することができる。
【0062】
図2(b)は、実施形態1における撮影ユーザ端末30のハードウェア構成の一例を示す図である。撮影ユーザ端末30は、CPU(Central Procesing Unit)などのプロセッサを含む演算装置301と、RAM(Random Access Memory)などの主記憶装置302と、外部の装置とネットワークNWを介して通信を行う為のインターフェイスである通信装置303と、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサーや、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサーなどで構成される撮像装置304と、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリなどで構成される補助記憶装置(記録装置305)と、を備えている。
【0063】
記録装置305は、オペレーティングシステム306と協調してその機能を発揮する動画再生プログラム1001の少なくとも一部が記録されている。撮影ユーザ端末30には、スマートフォン、タブレットなどの種々の通信ユーザ端末を採用することができる。
【0064】
動画再生システム1は、ネットワークNWを介して、例えば、通信プロトコルにTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)などを用いてデータ通信ができる。ネットワークNWは、例えば、CATV(Community Antenna Television)回線や、移動体通信網など、種々の回線を利用できる。さらに、周波数帯に依らず、アクセスポイントを介した無線LAN(Local Area Network)方式の通信や、Bluetooth(登録商標)、Zigbee(登録商標)などの短距離通信を用いたデータ送受信を行う構成としてもよい。データ送受信に供される通信システムの種別に制限はない。また、ネットワークNWは、有線ネットワークであってもよい。
【0065】
図3(a)、図3(b)および図3(c)に示すとおり、実施形態1における入出力ユーザ端末20は、入力画面W1、表示画面W2および再生画面W3の表示処理のために用いられる。
【0066】
実施形態1では、1のユーザ端末2が、入出力ユーザ端末20および撮影ユーザ端末30が有する機能の全てを有する構成としてもよい。このとき、異なる複数のユーザ端末2の間で、通信装置203を用いてデータの送受信を行う構成としてもよい。
【0067】
図4(a)に示すとおり、タイムスタンプを入力処理するための入力画面W1に遷移する(ステップS11)。また、入力画面W1は、タイムスタンプなどの入力処理のためにも用いられる。ユーザが、入力画面W1上の特定の入力部を指定することで(ステップS12)、タイムスタンプは入力処理される(ステップS13)。
【0068】
入力画面W1は、リコメンド意思情報に係る入力処理するためのリコメンド意思入力部を有する。リコメンド意思入力部が指定された状態でタイムスタンプを入力処理することで、タイムスタンプおよびリコメンド意思情報が対応付けられる(ステップS13)。
【0069】
入力手段21は、ステップS13に係る入力内容の取消意思が無い場合(ステップS14でNo(N))、入力内容の確定に係る意思入力が行われることで(ステップS15でYes(Y))、入力処理されたタイムスタンプとプレー結果情報と対応付けた状態でデータベースDBに格納する(ステップS16)。入力処理の確定に係る意思入力が行われなかった場合(ステップS15でNo(N))、処理は、ステップS12直前の状態に遷移する。ステップS13に係る入力内容の取消意思が無い場合(ステップS14でYes(Y))、入力手段21は、タイムスタンプについて、入力取消の意思入力がされることで、入力取消処理を実行する(ステップS18)。その後、処理は、ステップS11直前の状態に遷移する。当該処理では、タイムスタンプと共にプレー種別情報の入力処理/格納/対応付け/入力取消が行われる。
【0070】
管理手段23は、ステップS16の後に、データベースDBに格納されたタイムスタンプと表示オブジェクトと、を対応付け、有効表示オブジェクトとしてデータベースDBに格納する(ステップS17)。当該表示オブジェクトは、当該試合状況に基づき、適宜、決定されてもよいし、ステップS16以降に、適宜、入力処理されてもよい。なお、タイムスタンプと共にプレー種別情報が、当該表示オブジェクトと対応付けられる。
【0071】
図4(b)に示すとおり、表示手段24は、表示画面W2において、ユーザによる表示オブジェクトの指定(ステップS21)を転機として、指定された表示オブジェクトが、有効表示オブジェクトであるかどうかを判定する(ステップS22)。当該表示オブジェクトが、有効表示オブジェクトであった場合(ステップS22でYes(Y))、表示手段24は、対応付けられたプレー種別情報を、表示処理する(ステップS23)。なお、当該表示オブジェクトが有効表示オブジェクトではなかった場合(ステップS22でNo(N))、処理は、ステップS21の直前の状態に遷移する。
【0072】
表示手段24は、有効表示オブジェクトに対応するプレー種別情報が表示処理された場合(ステップS23)、ユーザにより当該有効表示オブジェクトに対応する動画の再生処理に係る意思入力が行われることで(ステップS24でYes(Y))、動画を再生処理する(ステップS25)。このとき、当該有効表示オブジェクトに対応するタイムスタンプに基づき、当該動画の再生処理は行われる(ステップS25)。有効表示オブジェクトに対応する動画の再生処理に係る意思入力が行われなかった場合(ステップS24でNo(N))、処理は、ステップS21の直前の状態に遷移する。
【0073】
図5に示すとおり、入力画面WA1は、セット、ゲームおよびポイントの取得状況に係る情報を表示処理する。入力画面WA1は、サーブ、ラリーなどの試合状況を示す、入力部WA11、WA12、WA13、WA14、WA21、WA22およびWA23と、入力画面WA1で入力処理されたプレー種別情報を表示処理するプレー内容表示部WA2と、を有する。入力画面WA1は、プレー種別情報を入力処理するための入力部WA102、WA103、WA104、WA105、WA202、WA203、WA204およびWA205を、有する。入力画面WA1は、入力取消に係る意思入力を行うためのWA15およびWA24と、入力確定に係る意思入力を行うための入力部WA300と、を有する。入力画面WA1は、プレーヤーの名称または顔写真などを、表示処理してもよい。
【0074】
入力画面W1における入力部は、押下に限らず、タッチパネルへの接触、ポインティングデバイスなどのツールによるクリック動作などにより、タイムスタンプなどの入力処理が行われる構成としてもよい。入力部の指定方法に、制限はない。
【0075】
入力部WA12、WA13、WA14は、それぞれ、ファースト・サーブ、セカンド・サーブ、ラリーを示し、サーバー側の状況を示す。入力部WB22、WB23は、それぞれ、リターン、ラリーを示し、リターナー側の状況を示す。
【0076】
入力画面WA1におけるプレー種別情報の入力処理を、以下に例示する。まず、入力部WA102が押下されることで、サーバー側のサーブがインしたことが、プレー種別情報として、入力処理される。次に、入力部WA204を押下することにより、リターン・エースを示す、リターナー側のプレー種別情報が入力処理される。
【0077】
入力部WA11またはWA21が指定された状態で、入力部WA300が指定されることで、プレー種別情報の入力処理は確定され、データベースDBに格納される。このとき、タイムスタンプは、プレー種別情報と共に入力処理され、入力部WA300の指定により入力処理の確定が行われる。タイムスタンプの入力処理が確定した場合、異なるスコアを示すプレー結果情報と対応するタイムスタンプの入力処理に移行する。これは、ポイント獲得に伴うスコア遷移と対応するものである。また、このとき、入力画面WA1の表示処理は初期化される。
【0078】
フォールト、メイク・フォースト・エラー、アンフォースト・エラーを含むミスを示すプレー種別情報は、入力部WA104、WA202またはWA203が押下されることで、入力処理される。
【0079】
なお、サーバー側のプレー種別情報が入力処理されず、リターナー側のプレー種別情報のみ入力処理され、ポイント獲得状況が変化した場合、入力部WA11またはWA21が指定された状態で、入力部WA300が指定されることで、プレー種別情報の入力処理を行わず、異なるプレー結果情報の入力処理に遷移できる。
【0080】
未入力のサーバー側またはリターナー側のプレー種別情報は、管理手段23により判定されてもよい。例えば、ファースト・サーブにおいて、入力部WA204の押下により、リターン・エースに係るプレー種別情報のみが入力処理されており、入力部WA102が押下されていなかった場合、サーバーによるファースト・サーブがインしたことを示すプレー種別情報が、適宜、追加/格納される。
【0081】
入力画面WA1は、入力部WA102、WA103、WA104、WA105、WA202、WA203、WA204またはWA205を介して、プレー種別情報の入力処理を受け付けた際、当該入力処理に基づき、試合状況を示すWA12、WA13、WA14などの入力部が指定された状態とする。例えば、サーバーによるファースト・サーブが成功せず、試合状況がセカンド・サーブに遷移した場合、入力部WA13およびWB22が呈色されるなどして、入力部WA12、WA14およびWA23と、外観上、区別される。
【0082】
入力画面WA1では、2人または2組のプレーヤーの、それぞれのプレー種別情報を入力処理するために、入力部をプレーヤー毎に大別し、左右に配置することが好ましい。これにより、プレー内容の入力を直感的にでき、誤入力の頻度を低減可能となる。
【0083】
図6は、実施形態1における入力画面の一例である、入力画面WB1を図示している。
入力画面WB1は、入力画面WA1において、試合状況がラリーに遷移した場合に、WA1から切り替わる。
【0084】
図7(a)に示すとおり、表示画面WC1は、表示画面WC2と、表示画面WC3と、を含む。表示画面WC2は、プレーヤーならびに試合会場の名称の他、セットおよびゲーム獲得数を表示処理する、スコア表示部WC21およびWC22を、含む。表示画面WC3においては、1以上の表示オブジェクトが、ツリー構造の態様で、規則配列される。
【0085】
図7(b)に示すとおり。スコア表示部WC31は、0-0の外観を示す有効表示オブジェクトを、表示処理する。このとき、表示手段24は、当該有効表示オブジェクトを起点として、表示オブジェクト群を規則配列する。スコア表示部WC32は、ゲーム獲得数変化の転機となったポイントに対応する有効表示オブジェクトを、ツリー構造の終点として表示処理する。
【0086】
ツリー構造で規則配列された表示オブジェクト群における、任意の表示オブジェクトに左右方向で隣接する表示オブジェクトは、当該表示オブジェクトと時系列上で同一、直前、または直後の場合に取り得るスコアを示すことが好ましい。具体的には、0-0の外観の表示オブジェクトに隣接する表示オブジェクトは、15-0、または、0-15の外観の表示オブジェクトとなる。また、15-15に左右方向で隣接する表示オブジェクトは、15-0、0-15、30-15または15-30の外観の表示オブジェクトとなる。
さらに、40-40の外観を示す表示オブジェクトに隣接する、表示オブジェクトは、40-30、30-40、AD(アドバンテージ)の外観を示す表示オブジェクトとなる。
【0087】
図8(a)に示すとおり、表示画面WD1は、表示画面WD2およびWD3と、スコア表示部WD21およびWD22と、を含む。図8(b)は、表示オブジェクト群の表示例を示す。図7(b)と同様に、表示オブジェクト群が規則配列される。
【0088】
図7(a)(b)におけるツリー構造と、図8(a)(b)におけるツリー構造と、では、異なる表示オブジェクトがツリー構造における起点および終点となる。なお、図7(b)および図8(b)が示す、表示オブジェクト群は、同一の得点履歴を示す。なお、実施形態1における図7(b)および図8(b)が示す、表示オブジェクト群の表示例は、それぞれ、第1の表示モードおよび第2の表示モードに対応する。
【0089】
図8(b)が示す、表示オブジェクト群の表示例(第2の表示モード)では、ツリー構造の起点として規則配列された0-0の外観を示す表示オブジェクトの表示処理を抑止し、ゲーム獲得数が変化する直前のスコアを示す表示オブジェクトを、ツリー構造の終点として表示処理する。具体的には、0-15の外観を示す表示オブジェクトが、ツリー構造の起点として表示処理され、0-0の外観を示す表示オブジェクトの表示処理が、抑止される。さらに、ゲーム獲得数変化の転機となるポイントに対応する、キープまたはブレークの外観を示す表示オブジェクトが、ツリー構造の終点として表示処理される。
【0090】
図7(a)、図7(b)、図8(a)および図8(b)が示す、2つの異なる表示オブジェクト群に係る規則配列は、好ましくは、表示画面WC2およびWD2のそれぞれにおける所定の入力部を押下することで切り替えられる。
【0091】
ツリー構造で配置された表示オブジェクト群は、サーバーがポイントを取得、または、デュースに遷移せずに、ゲームをキープした場合、2度目の40-40以降のスコアを示す表示オブジェクトは表示処理されない。さらに、リターナーがサーバーにポイントを与えずに、または、デュースに遷移せずにゲームをブレークした場合も同様に、2度目の40-40以降のスコアを示す表示オブジェクトの表示処理は抑止される。なお、デュースへ遷移しない場合に、表示処理が抑止される表示オブジェクトの種類については、当該ゲームにおける、初回のADを含めてもよい。
【0092】
図9は、試合状況がデュースとなった場合の、表示オブジェクト群の表示例である。当該表示例では、ゲーム獲得数が変化するまで、表示オブジェクトは追加配置され、表示画面W2は延伸する。このとき、表示画面W2は、ユーザによるスクロール操作などにより、表示画面WC1から画面遷移することなく、ツリー構造における起点から終点まで表示処理される。なお、表示オブジェクトの追加は、試合の進行状況に基いて行われるため、動画再生システム1が有するハードウェア資源による処理が可能な範囲で、追加に係るデータ量の上限に制限はない。
【0093】
図10に示すとおり、実施形態1における有効表示オブジェクト群は、規則配列される。以下より、有効表示オブジェクト群の配列に係る規則性を説明する。なお、図10では、簡略化のため、表示オブジェクトの記載を一部、省略している。
【0094】
表示手段24は、任意の有効表示オブジェクトの中心部と、最近接の有効表示オブジェクトの中心部との距離が、第1の所定距離D10となり、短距離秩序を有するよう、有効表示オブジェクト群を表示処理する構成が好ましい。
【0095】
表示手段24は、任意の有効表示オブジェクトの中心部と、第2近接の有効表示オブジェクトの中心部との距離が、第2の所定距離D20または第3の所定距離D30となり、中距離秩序を有するよう、有効表示オブジェクト群を表示処理する構成が好ましい。
【0096】
表示手段24は、任意の有効表示オブジェクトの中心部と、第3近接の有効表示オブジェクトの中心部との距離について、第4の所定距離D40または第5の所定距離D50となり、局所構造を有するよう、有効表示オブジェクト群を表示処理する構成が好ましい。
【0097】
実施形態1における、第1の所定距離D10、第2の所定距離D20、第3の所定距離D30、第4の所定距離D40および第5の所定距離D50は、ユーザ端末の画面サイズに基づき、適宜、決定される構成が好ましい。
【0098】
有効表示オブジェクト群の配置は、前述の規則性をすべて満たす必要はなく、短距離秩序、中距離秩序および局所構造の少なくとも1つを有する規則性を、表示オブジェクト群に対して適用する構成としてもよい。
【0099】
前述の規則性は、任意の表示オブジェクトを、外観上、他の表示オブジェクトと区別するために部分的に満たされない構成としてもよい。有効表示オブジェクト間の距離は、表示オブジェクトの中心部同士ではなく、端部も含めた範囲で定める構成としてもよい。
【0100】
図11に示すとおり、表示画面WE1は、表示画面WE2およびWE3を含む。
【0101】
表示画面WE2は、プレーヤーならびに試合会場の名称の他、試合状況に基づき、セットおよびゲーム獲得数に係る情報を表示処理する、スコア表示部WE21およびWE22を、含む。
【0102】
表示画面WE3において、1以上の有効表示オブジェクトで構成される表示オブジェクト群は横方向に配置され、表示処理される。また、表示画面WE3における表示オブジェクト群は、表示オブジェクトを含める構成としてもよい。さらに、試合時間の長大化など、試合経過に応じて表示オブジェクト群が延伸される。延伸された表示オブジェクト群は、スクロール操作などにより、起点から終点まで表示処理される
【0103】
図12に示すとおり、表示画面WF1において、任意の有効表示オブジェクトが指定された際、少なくともプレー種別情報に対応付けられた試合状況を示す表示画面WF11と、プレー種別情報の内、プレー内容に係る情報を示す表示画面WF12と、を表示画面WF3および/または表示画面WF2に重ねて表示処理する。
【0104】
表示画面WF11は、動画選択部WF13と、動画再生部WF14と、を含む。なお、表示手段24は、有効表示オブジェクトの指定にともなう表示画面WF12の表示処理を抑止し、表示画面WF11の表示処理のみを行う構成としてもよい。
【0105】
表示手段24は、表示画面WF1におけるユーザ操作を転機として、表示画面WF11およびWF12の表示処理を終了する。このとき、当該ユーザ操作は、一例として、表示画面WF1における、表示画面WF11およびWF12が表示処理されていない領域に対する、ユーザの押下である。また、表示処理の終了に係る意思入力を行うための入力部を、表示画面WF1が有する構成としてもよい。
【0106】
表示画面WF1は、動画再生部WF14の押下を転機として、対応付けられた動画の再生画面W3へと遷移する。このとき、有効表示オブジェクトに対応付けられたタイムスタンプに基づき、動画の再生処理が行われる。
【0107】
動画の再生処理における再生開始地点は、例として、指定された有効表示オブジェクトと対応するプレー結果情報におけるファースト・サーブと対応するタイムスタンプから所定時間遡った場面に基づいてもよいし、当該プレー結果情報と時系列上で連続する直前のプレー結果情報におけるエースなどのポイント獲得場面と対応するタイムスタンプに基づいてもよい。
【0108】
プレー結果情報と対応するタイムスタンプから、所定時間、前後したタイミングは、実施形態1における動画の再生開始点となり得る。
【0109】
表示画面WF1は、表示画面WF12におけるプレー内容の指定を転機として、対応付けられた動画の再生画面W3へと遷移する構成としてもよい。このとき、当該プレー内容と対応するタイムスタンプに基づき、動画の再生処理が行われる。
【0110】
<実施形態2>
以下、本発明の実施形態2に係る動画再生システム1について説明する。なお、実施形態1と同様の構成については、同様の符号を付してその説明を省略する。
【0111】
本発明の実施形態2に係る動画再生システム1について、バスケットボールの動画およびプレー種別情報を表示処理する場合を例示し、説明する。
【0112】
なお、バスケットボールの試合情報の入力に供される、入力画面は、本願発明の範囲内で当業者であればなし得る各種変形、修正、組合せにより構成されることは勿論である。
【0113】
図13(a)は、実施形態2における表示画面W4を例示している。異なる2つのマーカーはそれぞれ、対戦チームの一方の得点状況を示している。
【0114】
実施形態2では、有効表示オブジェクト群が、時間軸および得点軸に基づき、表示処理される。このとき、有効表示オブジェクトは、一例として、試合経過時間を横軸として、得点数を縦軸としてグラフ描画される。また、チーム毎に分割され決定された2つの異なる有効表示オブジェクトは、重ねて表示処理され、同一チームに対応付けられた有効表示オブジェクト間は線分で結ばれる。
【0115】
表示手段24は、ユーザ操作により有効表示オブジェクトが指定されることで、動画を、有効表示オブジェクトに対応付けられたタイムスタンプに基づき、再生処理する。
【0116】
図13(b)は、実施形態2における表示画面W4の一例を図示している。対戦チーム間の得点数差に基いて、有効表示オブジェクトを決定し、試合経過時間を横軸に、得点数差を縦軸に設定しグラフ描画する。
【0117】
表示画面W4では、ユーザ操作による有効表示オブジェクトの指定を転機として、有効表示オブジェクトと対応するタイムスタンプに基づき、動画の再生処理が行われる。
【0118】
図13(c)は、実施形態2における再生画面W5を例示している。表示画面W4において、有効表示オブジェクトが指定されることを転機として、再生画面W5が表示処理される。
【0119】
図14に示すとおり、表示画面W6は、時間軸および得点軸に加えて、付加情報に基づく興味軸に基づき、有効表示オブジェクトを表示処理してもよい。このとき、表示画面W6は、一例として、得点軸および興味軸を、それぞれ、縦軸とする。
【0120】
表示画面W6は、時間軸情報と得点軸情報との相関プロットと、時間軸情報と興味軸情報との相関プロットと、をそれぞれ表示処理することが、好ましい。ここでの興味軸上の数値の多寡は、付加情報に基づく盛り上がり度の多寡を示す。
【0121】
表示画面W6における得点軸は、プレー結果情報に含まれるスコアに限らず、打球の飛距離などの数値情報と対応してもよい。また、プレー結果情報に含まれる文字列情報と対応するような評価軸を、得点軸に代えて、表示処理する構成としてもよい。
【0122】
本発明によれば、少なくとも試合におけるスコアに基づき、スポーツにおける所望の場面を逐次参照できる動画再生システムを、実現できる。
【符号の説明】
【0123】
1 動画再生システム
2 ユーザ端末
20 入出力ユーザ端末
30 撮影ユーザ端末
21 入力手段
22 入力受付手段
23 管理手段
24 表示手段
31 撮像手段
201、301 演算装置
202、302 主記憶装置
203、303 通信装置
204 入力装置
205 出力装置
206、305 記録装置
207、306 オペレーティングシステム
1001 動画再生プログラム
304 撮像装置
DB データベース
D10 第1の所定距離
D20 第2の所定距離
D30 第3の所定距離
D40 第4の所定距離
D50 第5の所定距離
NW ネットワーク
S11、S12、S13、S14、S15、S16、S17、S18、S21、S22、S23、S24、S25 ステップ
W1、WA1、WB1 入力画面
WA2、WB2 プレー内容表示部
WA11、WA12、WA13、WA14、WA15、WA21、WA22、WA23、WA24、WA102、WA103、WA104、WA105、WA202、WA203、WA204、WA205、WA300、WB11、WB12、WB13、WB14、WB15、WB21、WB22、WB23、WB24、WB102、WB103、WB104、WB202、WB203、WB204、WB300 入力部
W2、W4、W6、WC1、WC2、WC3、WD1、WD2、WD3、WE1、WE2、WE3、WF1、WF11、WF12、WF2、WF3 表示画面
WC21、WC22、WC31、WC32、WC33、WD21、WD22、WD31、WD32、WE21、WE22 スコア表示部
WF13 動画選択部
WF14 動画再生部
W3、W5 再生画面

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14