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特許7126621キムチ具材投入装置、キムチ具材投入装置用噴射機構、及びキムチ具材投入装置用ダンピングリフター
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-18
(45)【発行日】2022-08-26
(54)【発明の名称】キムチ具材投入装置、キムチ具材投入装置用噴射機構、及びキムチ具材投入装置用ダンピングリフター
(51)【国際特許分類】
   A23B 7/10 20060101AFI20220819BHJP
【FI】
A23B7/10 D
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2021540998
(86)(22)【出願日】2019-06-13
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-06
(86)【国際出願番号】 KR2019007140
(87)【国際公開番号】W WO2020067626
(87)【国際公開日】2020-04-02
【審査請求日】2021-03-23
(31)【優先権主張番号】10-2018-0116367
(32)【優先日】2018-09-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】513178894
【氏名又は名称】シージェイ チェイルジェダン コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110002343
【氏名又は名称】特許業務法人 東和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リ、 ドンユン
(72)【発明者】
【氏名】キム、 インゼ
(72)【発明者】
【氏名】パク、 キョンテク
(72)【発明者】
【氏名】ソン、 イルギュウ
(72)【発明者】
【氏名】オ、 ジヨン
(72)【発明者】
【氏名】リ、 ガヨン
(72)【発明者】
【氏名】イム、 ヒジョン
(72)【発明者】
【氏名】ジョン、 チャンス
【審査官】山本 英一
(56)【参考文献】
【文献】韓国特許第10-1163096(KR,B1)
【文献】韓国公開特許第10-2009-0126758(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2009-0102915(KR,A)
【文献】特開2011-062580(JP,A)
【文献】特開2015-182806(JP,A)
【文献】韓国特許第10-1495303(KR,B1)
【文献】特開平01-165348(JP,A)
【文献】特開2017-212901(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0374354(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A23B
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
キムチ具材薬味貯蔵タンク;
前記キムチ具材薬味貯蔵タンクから薬味の供給を受けて移送管に供給する薬味移送ポンプ;
前記移送管から分岐される分岐管を介して、前記移送管から薬味の供給を受けて臨時に薬味を貯蔵するホッパー;及び
前記ホッパーの端部に薬味を選択的に噴射できるように設置される噴射機構;
前記移送管に供給された薬味をキムチ具材薬味回収タンクに回収するための薬味回収ポンプ;
前記分岐管を開閉するための分岐管バルブ;及び
前記薬味回収ポンプに薬味が流入されることを許容するか遮断するための回収バルブを含み、
前記噴射機構は、オン(ON)又はオフ(OFF)が可能であり、オンとなったとき、一定量の薬味を周期的に噴射するように設けられ、
前記薬味回収ポンプは、前記移送管の、前記薬味移送ポンプと連結される一端の反対側である他端に連結され、
前記回収バルブは、前記分岐管バルブの開放される間は閉鎖され、前記薬味回収ポンプに薬味が流入されることを遮断し、
前記薬味回収ポンプは、前記分岐管バルブが閉鎖されて前記回収バルブが開放された状態で前記薬味回収ポンプが駆動され、薬味が前記キムチ具材薬味回収タンクに回収されるように設けられている、キムチ具材投入装置。
【請求項2】
白菜を移送するため、キャタピラー状に連続移送が可能なように設けられ、重力方向を基準として前記噴射機構の下側に配置される白菜流入コンベヤをさらに含み、
前記噴射機構は、
前記噴射機構をオン(ON)又はオフ(OFF)させるため、前記白菜流入コンベヤの一側に設置されるスイッチを含む、請求項1に記載のキムチ具材投入装置。
【請求項3】
前記分岐管を開閉するための分岐管バルブ;及び
前記ホッパーに収容された薬味の量を感知するためのホッパー感知部;をさらに含み、
前記分岐管バルブと前記薬味移送ポンプは、前記ホッパーに収容された薬味の量が一定量未満になると、前記分岐管バルブが開放された状態で前記薬味移送ポンプが駆動されて前記ホッパーに薬味が供給されるように設けられる、請求項1に記載のキムチ具材投入装置。
【請求項4】
前記分岐管は、前記移送管から分岐される複数の分岐管を含み、
前記ホッパーは、それぞれの分岐管から薬味の供給を受ける複数のホッパーを含み、
前記噴射機構は、それぞれのホッパーの端部に設置される複数の噴射機構を含み、
前記複数の噴射機構が配置される方向に白菜を移送するため、キャタピラー状に連続移送が可能なように設けられる白菜流入コンベヤをさらに含む、請求項1に記載のキムチ具材投入装置。
【請求項5】
薬味が噴射されたキムチを移送するため、前記白菜流入コンベヤと並んで配置されてキャタピラー状に連続移送が可能なように設けられるキムチ排出コンベヤをさらに含む、請求項4に記載のキムチ具材投入装置。
【請求項6】
前記分岐管は、前記移送管から分岐される複数の分岐管を含み、
前記ホッパーは、それぞれの分岐管から薬味の供給を受ける複数のホッパーを含み、
前記噴射機構は、それぞれのホッパーの端部に設置される複数の噴射機構を含み、
前記複数の分岐管をそれぞれ開閉するための複数の分岐管バルブをさらに含み、
前記複数の分岐管バルブと前記薬味移送ポンプは、
前記薬味移送ポンプから近いホッパーから遠いホッパーの順序に薬味が供給され、かつ、1つ又は2つの分岐管バルブが開放され、残りの分岐管バルブは閉鎖された状態で前記薬味移送ポンプが駆動されて1つ又は2つのホッパーずつ薬味の供給がなされるように設けられる、請求項1に記載のキムチ具材投入装置。
【請求項7】
前記移送管には、
ピッグボールを用いて前記移送管の内部に残留する薬味を回収するため、前記移送管の、前記薬味移送ポンプと連結される一端にピッグボール投入口が備えられ、前記移送管の、前記一端の反対側である他端にピッグボール排出口が備えられる、請求項1に記載のキムチ具材投入装置。
【請求項8】
キムチ具材薬味を収容する移動式タンクを昇降及びダンピングさせ、前記キムチ具材薬味貯蔵タンクに薬味を供給するための装置であるダンピングリフターをさらに含み、
前記ダンピングリフターは、
前記移動式タンクを一定の高さに昇降させた後、薬味が前記キムチ具材薬味貯蔵タンクにこぼれ落ちるように前記移動式タンクを回転させる、請求項1に記載のキムチ具材投入装置。
【請求項9】
前記ダンピングリフターは、
前記移動式タンクと結合されるように設けられるドッキング部材;及び
前記ドッキング部材と結合されて前記ドッキング部材を上昇又は下降させるために設けられるタワー部材を含み、
前記タワー部材は、
床との接触面が設けられるベースと、
前記ドッキング部材を昇降させるための駆動力を提供する駆動部と、
前記ベースから上側に延長され、前記駆動部の駆動力を前記ドッキング部材に伝達する動力伝達部材を収容する垂直延長部と、
上下方向に所定の長さが延長され、上下方向に延長された上端から第1方向に延長されるガイドレールを含み、
前記第1方向は、地面に水平な方向を主な成分とし、かつ、前記垂直延長部を基準として前記ドッキング部材と前記移動式タンクが結合する一側の反対側である他側に向かう方向であり、
前記ドッキング部材は、
前記移動式タンクと結合するドッキング部と、前記動力伝達部材と結合する駆動アームと、前記ガイドレールに沿って移動可能に備えられ、前記駆動アームより上側に設けられるガイドアームを含み、
前記ドッキング部材が所定の高さに上昇した後、前記ガイドアームが前記ガイドレールに沿って前記第1方向に移動して前記駆動アームが上側に続けて移動することにより、前記ドッキング部材及び前記移動式タンクの回転がなされるように設けられる、請求項8に記載のキムチ具材投入装置。
【請求項10】
前記ダンピングリフターに前記移動式タンクが結合された状態で、前記移動式タンクと前記キムチ具材薬味貯蔵タンクの間の水平距離をL1、前記ドッキング部材の前記ガイドアームと前記駆動アームの上下方向の距離をL2、前記ガイドレールの前記第1方向に延長される長さをL3とするとき、
前記ダンピングリフターは、前記L1、L2及びL3が互いに比例関係を有するように設計される、請求項9に記載のキムチ具材投入装置。
【請求項11】
前記キムチ具材薬味貯蔵タンクに収容された薬味の量を感知するための薬味タンク感知部をさらに含み、
前記ダンピングリフターは、前記キムチ具材薬味貯蔵タンクに収容された薬味の量が一定量未満になると、前記移動式タンクを昇降及びダンピングさせるように設けられる、請求項8に記載のキムチ具材投入装置。
【請求項12】
キムチを包装するための装置である包装機構をさらに含み、
前記包装機構は、
じょうご状のガイディング部材と、前記ガイディング部材の一端に挟まれる包装紙を前記ガイディング部材に密着固定するためのグリッピング部材を含み、
前記グリッピング部材は、前記ガイディング部材に向かって接近するか前記ガイディング部材から離れるように駆動される、請求項1に記載のキムチ具材投入装置。
【請求項13】
前記噴射機構は、薬味の噴射量と噴射周期のうち少なくとも何れか1つを変更可能に設けられる、請求項1に記載のキムチ具材投入装置。
【請求項14】
前記移送管内で薬味の流動方向を基準として、前記分岐管より上流で前記移送管から分岐されるイジェクト管;
前記イジェクト管を開閉するために設けられるイジェクトバルブ;及び
前記移送管から前記イジェクト管に流体の流動を強制するために設けられるイジェクタをさらに含む、請求項1に記載のキムチ具材投入装置。
【請求項15】
前記移送管内で薬味の流動方向を基準として、前記移送管の、前記イジェクト管が分岐される地点又は前記イジェクト管が分岐される地点より上流地点に設置されて薬味を感知する薬味感知部をさらに含み、
前記薬味感知部で薬味が感知されると、前記イジェクト管が閉鎖されるように前記イジェクトバルブが作動し、前記イジェクタが停止するように設けられる、請求項14に記載のキムチ具材投入装置。
【請求項16】
前記薬味移送ポンプは、
前記イジェクタが動作中の状態では第1回転速度に駆動され、
前記イジェクタが停止された状態では前記第1回転速度より高い第2回転速度に駆動されるように設けられる、請求項14に記載のキムチ具材投入装置。
【請求項17】
薬味が噴射されたキムチを移送するため、キャタピラー状に連続移送が可能なように設けられるキムチ排出コンベヤ;及び
白菜を移送するため、前記キムチ排出コンベヤの左右両側に配置され、キャタピラー状に連続移送が可能なように設けられる第1及び第2白菜流入コンベヤを含み、
移送管とこれに連結された分岐管を介して薬味移送ポンプから薬味の供給を受けて臨時に貯蔵するホッパー、前記ホッパーの端部に薬味を選択的に噴射可能に設置される噴射機構、及び白菜を載せるためのキムチ具材投入作業台をキムチ具材投入ユニットであるとするとき、
前記第1白菜流入コンベヤの上側に配置される複数の第1キムチ具材投入ユニットと、
前記第2白菜流入コンベヤの上側に配置される複数の第2キムチ具材投入ユニットと、前記移送管に供給された薬味をキムチ具材薬味回収タンクに回収するため前記移送管に連結される薬味回収ポンプと、前記分岐管を開閉するための分岐管バルブと、前記薬味回収ポンプに薬味が流入されることを許容するか遮断するための回収バルブをさらに含み、
前記第1及び第2キムチ具材投入ユニットは、前記第1及び第2白菜流入コンベヤが配列される左右方向を基準として、互いに重畳されないように隣接した前記第1キムチ具材投入ユニットの間に前記第2キムチ具材投入ユニットが配置されるか、又は少なくとも互いに重畳される領域より重畳されない領域がより広く配置され、
前記薬味回収ポンプは、前記移送管の、前記薬味移送ポンプと連結される一端の反対側である他端に連結され、
前記回収バルブは、前記分岐管バルブの開放される間は閉鎖され、前記薬味回収ポンプに薬味が流入されることを遮断し、
前記薬味回収ポンプは、前記分岐管バルブが閉鎖されて前記回収バルブが開放された状態で前記薬味回収ポンプが駆動され、薬味が前記キムチ具材薬味回収タンクに回収されるように設けられている、キムチ具材投入装置。
【請求項18】
キムチ具材薬味貯蔵タンク;
前記キムチ具材薬味貯蔵タンクから薬味の供給を受けて移送管に供給する薬味移送ポンプ;
複数の分岐管のそれぞれから薬味の供給を受ける複数のホッパー;
それぞれのホッパーの端部に設置される複数の噴射機構;
前記複数のホッパーへの薬味の流入を調節するため、それぞれの分岐管に設置される複数の分岐管バルブ;
前記移送管に供給された薬味をキムチ具材薬味回収タンクに回収するため前記移送管に連結される薬味回収ポンプ;
前記薬味回収ポンプに薬味が流入されることを許容するか遮断するための回収バルブ;及び
制御部を含み、
前記薬味回収ポンプは、前記移送管の、前記薬味移送ポンプと連結される一端の反対側である他端に連結され、
前記制御部は、
前記薬味移送ポンプから近いホッパーから遠いホッパーの順序に薬味が供給され、かつ、1つ又は2つの分岐管バルブが開放され、残りの分岐管は閉鎖された状態で前記薬味移送ポンプが駆動されて1つ又は2つのホッパーずつ薬味の供給がなされるように、前記分岐管バルブと前記薬味移送ポンプを制御し、
前記回収バルブは、前記分岐管バルブの開放される間は閉鎖され、前記薬味回収ポンプに薬味が流入されることを遮断し、
前記薬味回収ポンプは、前記分岐管バルブが閉鎖されて前記回収バルブが開放された状態で前記薬味回収ポンプが駆動され、薬味が前記キムチ具材薬味回収タンクに回収されるように設けられている、キムチ具材投入装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キムチ具材投入装置、キムチ具材投入装置用噴射機構、及びキムチ具材投入装置用ダンピングリフターに関する。より詳細には、噴射機構により一定量の薬味が一定の位置に周期的に噴射されるので、作業者は、薬味が噴射される位置に白菜を位置させた後、噴射される周期に合わせて白菜の葉を広げればよいように設けられ、キムチ具材投入製造工程の効率が向上し得るという効果を有する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、国内のキムチ市場は、核家族化による外食文化の拡大、学校給食の拡大などで毎年成長の勢いを続けている。産業的に生産されるキムチの需要は続けて増大されるので、消費者の嗜好も多様な形態で要求されている。
【0003】
キムチ産業は、製造原価のうち労務費の比率が高い。特に、キムチ製造工程のうち薬味具材投入の工程は自動化に具現するのが難しいため、大部分手作業中心となり家内手工業の形態を脱することができず、キムチ製造工程の自動化と生産性向上のためには、キムチ具材投入工程の改善が至急である。キムチ製造工程のうち薬味具材投入の工程を機械化すれば、キムチ製造コストを減少させてキムチ製品の価格競争力を確保することができ、キムチ加工工程の改善を介して品質が均一化されるので、製品生産がよりスムーズに行われる。
【0004】
しかし、キムチ具材薬味は、具の大きさが均一ではなく、キムチ具材薬味を漬ける白菜の大きさも均一ではないため、キムチ具材投入工程の全面的な機械化には限界がある。よって、このようなキムチ具材投入工程の特性を考慮し、かつ生産性を向上させるための改善されたキムチ具材投入装置の開発が必要な実情である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
キムチ具材投入工程でキムチ具材薬味を白菜に漬ける過程を自動化することにより、キムチ具材投入工程の生産性を向上させることを目的とする。
【0006】
また、作業者が便利に操作可能なキムチ具材投入装置を提供することを目的とする。
【0007】
また、キムチを入れて運送する移動式タンクからキムチ具材薬味が貯蔵されるキムチ具材薬味貯蔵タンクに薬味を容易に供給するためのダンピングリフターを提供することを目的とする。
【0008】
本発明の課題は、以上で言及した課題に制限されず、言及されなかったまた他の課題は、下記の記載から当業者に明確に理解されるべきである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を達成するため、本発明の実施形態に係るキムチ具材投入装置は、キムチ具材薬味貯蔵タンクと、キムチ具材薬味貯蔵タンクから薬味の供給を受けて移送管に供給する薬味移送ポンプと、移送管から分岐される分岐管を介して、移送管から薬味の供給を受けて臨時に薬味を貯蔵するホッパーと、ホッパーの端部に薬味を選択的に噴射するように設置される噴射機構を含む。
【0010】
前記噴射機構は、オン(ON)又はオフ(OFF)が可能であり、オンとなったとき、一定量の薬味を周期的に噴射するように設けられる。
【0011】
前記課題を達成するために、本発明の実施形態に係るキムチ具材投入装置用噴射機構は、既設定された一定量の薬味を周期的に噴射し、使用者の操作によりオン(ON)又はオフ(OFF)が可能であり、薬味の噴射周期及び噴射周期当たりの噴射量を調節可能なものと設けられる。
【0012】
前記課題を達成するために、本発明の実施形態に係るキムチ具材投入装置用ダンピングリフターは、移動式タンクと結合されるように設けられるドッキング部材と、ドッキング部材と結合されてドッキング部材を上昇又は下降させるために設けられるタワー部材を含む。
【0013】
前記タワー部材は、床との接触面が設けられるベースと、ドッキング部材を昇降させるための駆動力を提供する駆動部と、ベースから上側に延長され、駆動部の駆動力をドッキング部材に伝達する動力伝達部材を収容する垂直延長部と、上下方向に所定の長さが延長され、上下方向に延長された上端から第1方向に延長されるガイドレールを含む。前記第1方向は、地面に水平な方向を主成分とするが、垂直延長部を基準としてドッキング部材と移動式タンクが結合する一側の反対側である他側に向かう方向に定義されてよい。
【0014】
前記ドッキング部材は、移動式タンクと結合するドッキング部と、動力伝達部材と結合する駆動アームと、ガイドレールに沿って移動可能に備えられ、駆動アームより上側に設けられるガイドアームを含み、ドッキング部材が所定高さに上昇した後、ガイドアームがガイドレールに沿って第1方向に移動して駆動アームが上側に続けて移動することによりドッキング部材及び移動式タンクの回転がなされるように設けられる。
【発明の効果】
【0015】
本発明の実施形態によれば、次のような効果が1つあるいはそれ以上ある。
【0016】
第1に、噴射機構により一定量の薬味が一定の位置に周期的に噴射され、作業者は薬味が噴射される位置に白菜を位置させた後、噴射される周期に合わせて白菜の葉を広げればよいので、キムチ具材投入製造工程の効率が向上し得る。
【0017】
第2に、キムチ具材投入装置用噴射機構が使用者の操作によりオン又はオフが可能であり、薬味の噴射周期及び噴射周期当たりの噴射量を調節可能なように設けられるので、使用者が必要に応じて簡単に噴射機構を操作してキムチ具材投入工程を効率的に行うことができるようになる。また、製造環境に応じて噴射機構の設定が変更可能なので、不要な材料浪費を防ぐことができ、一定の品質のキムチを生産することができるという利点もある。
【0018】
第3に、ダンピングリフターを用いて移動式タンクを昇降及び回転させようとキムチ具材薬味貯蔵タンクに薬味を供給することができるので、労動力を低減して能率的に工程を行うことができるようになる。
【0019】
本発明の効果は、以上で言及した効果に制限されず、言及されなかったまた他の効果は、請求の範囲の記載から当業者に明確に理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の一実施形態に係るキムチ具材投入装置を概略的に示した図である。
図2図1のキムチ具材投入装置の平面図である。
図3a図1のキムチ具材投入装置の側面図である。
図3b図1のキムチ具材投入装置の側面図である。
図4】本発明の一実施形態に係るキムチ具材投入装置に設けられるダンピングリフターの斜視図である。
図5図4のダンピングリフターの作動を説明するための図である。
図6】本発明の一実施形態に係るキムチ具材投入装置に設けられる包装機構の斜視図である。
図7】本発明の一実施形態に係るキムチ具材投入装置に設けられる噴射機構の斜視図である。
図8図7の噴射機構の一部構成が分離した状態を示した図である。
図9】本発明の他の実施形態に係るキムチ具材投入装置を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の一部の実施形態を例示的な図を介して詳細に説明する。各図の構成要素に参照符号を付けるに際し、同じ構成要素に対しては、異なる図上に示されているとしてもできるだけ同じ符号を有するようにしていることに留意すべきである。また、本発明の実施形態を説明するに際し、関連する公知の構成又は機能に対する具体的な説明が、本発明の実施形態に対する理解を妨げると判断される場合には、その詳細な説明は省略する。
【0022】
以下で、「上(Top)、下(Bottom)、左(Left)、右(Right)、前(Front)、後(Rear)」は、図で示したとおりに定義される。但し、これは説明の便宜のためのものであるだけで、これとは別に「上(Top)、下(Bottom)、左(Left)、右(Right)、前(Front)、後(Rear)」が定義されてもよい。
【0023】
キムチ具材投入装置の全般的な構成
図1は、本発明の一実施形態に係るキムチ具材投入装置を概略的に示した図である。
【0024】
本実施形態に係るキムチ具材投入装置100は、キムチ具材薬味貯蔵タンク105、薬味移送ポンプ130、ホッパー140、及び噴射機構150を含む。
【0025】
キムチ具材薬味貯蔵タンク105は、キムチ具材薬味を貯蔵する。
【0026】
薬味移送ポンプ130は、キムチ具材薬味貯蔵タンクから薬味の供給を受けて移送管131に供給する。
【0027】
ホッパー140は、移送管131から分岐される分岐管133を介して、移送管131から薬味の供給を受けて臨時に薬味を貯蔵する。
【0028】
噴射機構150は、ホッパー140の端部に薬味を選択的に噴射するように設けられる。噴射機構150は、オン(ON)及びオフ(OFF)が可能であり、オンとなったとき一定量の薬味を周期的に噴射するように設けられる。
【0029】
従来は、キムチを製造する工程において手作業に依存する比重が高く、生産性を一定以上向上しにくいという問題点が存在した。特に、白菜にキムチ具材薬味を入れる工程は、作業者が一つ一つ白菜の葉を広げてキムチ具材薬味を入れる作業を繰り返さなければならないが、このような作業の能率を向上させるための自動化装置がなかった。
【0030】
本実施形態に係るキムチ具材投入装置は、一定量のキムチ具材薬味を周期的に噴射する噴射機構を含むものである。より具体的に、本実施形態に係るキムチ具材投入装置は、作業者が白菜の葉を広げる作業だけ行い、キムチ具材薬味を噴射するのは自動化装置により行われるようにするため噴射機構を含むことに基本的な特徴がある。
【0031】
本実施形態に係るキムチ具材投入装置の特徴を以下でより詳述する。
【0032】
キムチ具材投入装置100は、キムチ具材薬味を収容する移動式タンク10を昇降及びダンピングさせ、キムチ具材薬味貯蔵タンク105に薬味を供給するための装置であるダンピングリフター110をさらに含むことができる。
【0033】
移動式タンク10は、下側に多数の車輪が備えられ、移動が容易となるように設けられてよい。移動式タンク10は、ボックス状の薬味貯蔵部を含み、上側に開口された形状であってよい。
【0034】
ダンピングリフター110は、移動式タンク10を一定の高さに昇降させた後、移動式タンク10内の薬味がキムチ具材薬味貯蔵タンク105にこぼれ落ちるように移動式タンク10を一定の角度以上回転させるように設けられてよい。
【0035】
キムチ具材薬味貯蔵タンク105は、上側に開口されて薬味投入口が設けられてよい。キムチ具材薬味貯蔵タンク105は、下側端部に行くほど細くなる形状に設けられ、薬味移送ポンプ130に薬味が流入され得るように設けられてよい。
【0036】
キムチ具材薬味貯蔵タンク105は、キムチ具材薬味貯蔵タンク105に収容された薬味の量を感知するための薬味タンク感知部(図示せず)をさらに含むことができる。ダンピングリフター110は、キムチ具材薬味貯蔵タンク105に収容された薬味の量が一定量未満になると、移動式タンク10を昇降及びダンピングさせるように設定され、キムチ具材薬味貯蔵タンク105に自動で薬味が追加に供給されるように設けられてよい。
【0037】
薬味移送ポンプ130は、キムチ具材薬味貯蔵タンク105から薬味の供給を受けて移送管131に供給することができる。薬味は、キムチ具材薬味貯蔵タンク105内の薬味の自重によりキムチ具材薬味貯蔵タンク105から薬味移送ポンプ130に供給がなされ得る。このため、薬味移送ポンプ130は、キムチ具材薬味貯蔵タンク105の下側に設置されてよい。
【0038】
薬味移送ポンプ130は、多様な種類のポンプのうち何れか一つが用いられてよい。例えば、薬味移送ポンプ130は、MasoSineポンプを用いて構成されてよい。MasoSineポンプは容積式ポンプであって、正弦波状のロータを備え、ロータとポンプボディにより複数のチャンバがポンプ内部に設けられ、複数のチャンバのそれぞれは互いに密閉されたまま物質を押し出す機能を行う。MasoSineポンプは、脈動がほとんどなく塊が含まれた流体も効果的にポンピングすることができるので、本発明のように不均一に塊が含まれた薬味を移送するのに適する。
【0039】
移送管131は、薬味移送ポンプ130から排出される薬味がホッパー140に供給されるように供給流路を形成することができる。分岐管133は、移送管131の複数の地点から分岐される複数の分岐管133を含むことができる。
【0040】
キムチ具材投入装置100は、分岐管133を開閉するための分岐管バルブ134をさらに含むことができる。分岐管バルブ134は、移送管131からホッパー140に薬味の流入を調節することができる。
【0041】
ホッパー140は、分岐管133を介して、移送管131から薬味の供給を受けて臨時に貯蔵することができる。ホッパー140は、上側に開口されて分岐管133から薬味が投入されてよい。ホッパー140は、上側に開口された投入口がホッパー140の下端より広く備えられ、分岐管133からホッパー140に薬味の供給が有利となるように設けられてよい。
【0042】
キムチ具材投入装置100は、ホッパー140に収容された薬味の量を感知するためのホッパー感知部(図示せず)をさらに含むことができる。例えば、ホッパー感知部は、レーザーセンサーを含んで構成されてよい。
【0043】
薬味移送ポンプ130は、ホッパー140に収容された薬味の量が一定量未満になると、分岐管バルブ134が開放された状態で薬味移送ポンプ130が駆動され、ホッパー140に薬味が供給されるように設定され得る。
【0044】
噴射機構150は、ホッパー140の端部に設置され、ホッパー140から供給を受けた薬味を選択的に噴射可能に設けられてよい。
【0045】
キムチ具材投入装置100は、白菜(B)を載せるためのキムチ具材投入作業台160をさらに含むことができる。キムチ具材投入作業台160は、噴射機構150から薬味が噴射される位置に配置されてよい。すなわち、噴射機構150は、キムチ具材投入作業台160に向かって薬味が噴射するように設けられてよい。
【0046】
キムチ具材投入装置100は、白菜を移送するため、キャタピラー状に連続移送が可能なように設けられる白菜流入コンベヤ171a、171bをさらに含むことができる。このような表現は例示に過ぎず、キムチ具材投入装置100は、単一の白菜流入コンベヤを含んだり、3つ以上の多数の配置流入コンベヤを含んだりすることもでき、前述した例示に限定されない。キムチ具材投入作業台160は、白菜流入コンベヤ171a、171bの上側に設置され、使用者(P)が白菜流入コンベヤ171a、171bにより供給される白菜(B)をキムチ具材投入作業台160に載せてキムチ具材投入作業を行うことができる。
【0047】
噴射機構150は、噴射機構150にオン(ON)又はオフ(OFF)させ得る噴射機構スイッチ151を含むことができる。噴射機構スイッチ151は、使用者(P)がキムチ具材投入作業台160前の作業位置から外れずに操作が可能な位置に設けられてよい。
【0048】
これを介して、使用者(P)が作業位置で便利に噴射機構150にオン又はオフさせることができるので作業能率が向上し得る。例えば、使用者(P)が噴射機構150の噴射周期や噴射量を調節するために噴射機構150をオフさせようとする場合、噴射機構スイッチ151で作業位置から簡単に噴射機構150をオフさせた後、噴射機構150を調整して再び噴射機構150をオンさせて作業を再開することができる。
【0049】
噴射機構150は、薬味の噴射量と噴射周期のうち何れか一つを変更可能に設けられてよい。
【0050】
キムチ具材投入装置100は、移送管131に供給された薬味をキムチ具材薬味回収タンク20に回収するための薬味回収ポンプ180をさらに含むことができる。薬味回収ポンプ180は移送管131の、薬味移送ポンプ130と連結される一端の反対側である他端に連結されてよい。
【0051】
例えば、薬味回収ポンプ180は、容積式ポンプで構成されてよい。薬味回収ポンプ180はホース式ポンプで構成され、ポンプの駆動時に真空となる部分が生成されて薬味が効果的に回収されるように設けられてよい。
【0052】
キムチ具材投入装置100は、薬味回収ポンプ180に薬味が流入されることを許容するか遮断するための回収バルブ136をさらに含むことができる。回収バルブ136は、分岐管バルブ134が開放される間は閉鎖されるように設定されてよい。
【0053】
また、薬味回収ポンプ180は、分岐管バルブ134が閉鎖されて回収バルブ136が開放された状態で薬味回収ポンプ180が駆動され、薬味がキムチ具材薬味回収タンク20に回収されるように設定されてよい。これを介して、薬味回収ポンプ180によるポンプ圧が分岐管133に流出されることを防止して移送管131に効果的に加えられるようにし、キムチ具材薬味回収タンク20に薬味が効果的に回収され得る。
【0054】
ピッグボールを用いて移送管131の内部に残留する薬味を回収するため、移送管131の、薬味移送ポンプ130と連結される一端にはピッグボール投入口138が備えられ、移送管131の、一端の反対側である他端にはピッグボール排出口139が備えられてよい。
【0055】
ピッグボールは、管内に挿入されて空気などの圧力により管に沿って移動し、管内に残留する流体を排出させるか管内を掃除する機能を行う。このため、管内部に密着される大きさのピッグボールが用いられてよい。
【0056】
図2は、図1のキムチ具材投入装置の平面図であり、図3a及び図3bは、図1のキムチ具材投入装置の側面図である。
【0057】
ホッパー140と、噴射機構150と、キムチ具材投入作業台160をキムチ具材投入ユニットであるとするとき、複数のキムチ具材投入ユニットが前後方向に配列されてよい。
【0058】
キムチ具材投入装置100は、複数のキムチ具材投入ユニットが配置される前後方向に白菜を移送するため、キャタピラー状に連続移送が可能なように設けられる白菜流入コンベヤ171a、171bを含むことができる。
【0059】
白菜流入コンベヤ171a、171bにより白菜がそれぞれのキムチ具材投入ユニットに向かって移送されてよい。
【0060】
白菜流入コンベヤ171a、171bは、第1及び第2白菜流入コンベヤ171bが左右に並んで配列されてよい。
【0061】
キムチ具材投入装置100は、薬味が噴射されたキムチを移送するため、キャタピラー状に連続移送が可能なように設けられるキムチ排出コンベヤ173をさらに含むことができる。
【0062】
中央に位置するキムチ排出コンベヤ173を基準として左右両側に第1及び第2白菜流入コンベヤ171bが配置されてよい。
【0063】
図3aを参照すれば、一実施形態で、キムチ排出コンベヤ173は、白菜流入コンベヤ171a、171bより高い位置に設置されてよい。キムチ具材投入作業時、作業者は白菜流入コンベヤ171a、171bを介して流入される白菜(B)をキムチ具材投入作業台160に移動させ、キムチ具材薬味が白菜(B)に噴射されるようにし、薬味が噴射された白菜であるキムチ(K)をキムチ排出コンベヤ173に載せて移送されるようにする。キムチ排出コンベヤ173は、白菜流入コンベヤ171a、171bより高い位置に設置され、作業者がキムチをキムチ具材投入作業台160からキムチ排出コンベヤ173に移動させるのに容易なように設けられてよい。
【0064】
図3bを参照すれば、噴射機構スイッチ151は、白菜流入コンベヤ171a、171bの一側に設置されてよい。噴射機構スイッチ151は、白菜流入コンベヤ171a、171bの、キムチ排出コンベヤ173が設けられる内側の反対側である外側に設置されてよい。すなわち、噴射機構スイッチ151は、キムチ具材投入装置100の外部に露出される方向に設置されてよい。
【0065】
例えば、噴射機構スイッチ151は、使用者が膝に触れ得る高さで白菜流入コンベヤ171a、171bの外側に設置され、作業途中にも使用者(P)が便利にスイッチ操作が可能なように設けられてよい。
【0066】
操作が簡単に設けられ得るスイッチであれば、その種類が限定されず、噴射機構スイッチ151に用いられてよい。
【0067】
例えば、噴射機構スイッチ151は、押し操作により第1位置と第2位置の間で移動される移動部材を含むプッシュ式スイッチで構成されてよい。
【0068】
例えば、噴射機構スイッチ151は、押し引き操作により第3位置と第4位置の間で移動される移動部材を含むレバー式スイッチで構成されてよい。
【0069】
キムチ具材投入ユニットは、第1白菜流入コンベヤ171aの上側に設置される複数の第1キムチ具材投入ユニットと、第2白菜流入コンベヤ171bの上側に設置される複数の第2キムチ具材投入ユニットとを含むことができる。
【0070】
一実施形態で、第1及び第2キムチ具材投入ユニットは、左右方向を基準として互いに重畳されないように隣接した第1キムチ具材投入ユニットの間に第2キムチ具材投入ユニットが配置されてよい。
【0071】
一実施形態で、第1及び第2キムチ具材投入ユニットは、左右方向を基準として少なくとも互いに重畳される領域より重畳されない領域がより広く配置されてよい。図2及び図3aを参照すれば、噴射機構150を含むキムチ具材投入ユニットのそれぞれは設置のために一定の空間を必要とする。第1及び第2キムチ具材投入ユニットを、左右に互いに重畳されないように又は少なくとも重畳される領域より重畳されない領域がより広いように、ジグザグに配置することにより、キムチ具材投入装置100の大きさをより小型化して構成の配置を効率的にできるという利点がある。
【0072】
一実施形態で、キムチ具材投入ユニットは、薬味移送ポンプ130から近いホッパー140から遠いホッパー140の順序に薬味が供給され、かつ、1つ又は2つのホッパー140ずつ薬味の供給がなされるように設定されてよい。このとき、1つ又は2つの分岐管バルブ134が開放され、残りの分岐管バルブ134は閉鎖された状態で薬味移送ポンプ130が駆動されて1つ又は2つのホッパー140ずつ薬味の供給がなされ得る。これは、例示に過ぎず、薬味供給の順序は多様な方式で構成されてよい。例えば、薬味移送ポンプ130から近いホッパー140から遠いホッパー140の順序に薬味が供給され、ただし、全てのホッパー140に薬味の供給が同時になされるように設定されてよい。この場合、全ての分岐管バルブ134が開放された状態で薬味移送ポンプ130が駆動され、全てのホッパー140が薬味の供給がなされてよい。
【0073】
キムチ具材投入装置100は、制御部(図示せず)を含むことができる。前述したキムチ具材投入装置100の構成全般は、制御部により制御されてよい。
【0074】
制御部は、ダンピングリフター110、薬味移送ポンプ130、分岐管バルブ134、噴射機構150、白菜流入コンベヤ171a、171b、キムチ排出コンベヤ173、回収バルブ136、及び薬味回収ポンプ180を制御することができる。
【0075】
制御部は、薬味タンク感知部から提供を受けた信号に基づいてキムチ具材薬味貯蔵タンク105に収容された薬味の量が一定量未満であるものと判断されると、移動式タンク10を昇降及びダンピングさせるようにダンピングリフター110に制御信号を提供することができる。
【0076】
制御部は、キムチ具材薬味貯蔵タンク105から薬味の供給を受けて移送管131に薬味を供給するため、薬味移送ポンプ130が駆動されるように制御信号を提供することができる。
【0077】
制御部は、分岐管133を介してホッパー140に薬味が供給されるようにするため、分岐管バルブ134が開放された状態で薬味移送ポンプ130が駆動されるように、分岐管バルブ134と薬味移送ポンプ130に制御信号を提供することができる。
【0078】
一実施形態で、制御部は、薬味移送ポンプ130から近いホッパー140から遠いホッパー140の順序に薬味が供給され、かつ、1つ又は2つのホッパー140ずつ薬味の供給がなされるように分岐管バルブ134に制御信号を提供することができる。制御部は、1つ又は2つの分岐管バルブ134が開放され、残りの分岐管バルブ134は閉鎖された状態で薬味移送ポンプ130が駆動されて1つ又は2つのホッパー140ずつ薬味が供給されるように、分岐管バルブ134と薬味移送ポンプ130に制御信号を提供することができる。
【0079】
制御部は、噴射機構スイッチ151から制御信号が受信されると、噴射機構150がオン(ON)又はオフ(OFF)となるように制御することができる。制御部は、噴射機構150がオンとなったとき、一定量の薬味が周期的に噴射されるように噴射機構150に制御信号を提供することができる。
【0080】
制御部は、白菜流入コンベヤ171a、171bとキムチ排出コンベヤ173が駆動されるように制御信号を提供することができる。制御部は、噴射機構150がオンとなったとき、白菜流入コンベヤ171a、171bとキムチ排出コンベヤ173が駆動されるように制御信号を提供することができる。
【0081】
制御部は、分岐管バルブ134が開放されてホッパー140に薬味が供給される間には回収バルブ136が閉鎖された状態で維持されるように制御することができる。
【0082】
制御部は、移送管131内の薬味をキムチ具材薬味回収タンク20に回収するため、分岐管バルブ134が閉鎖されて回収バルブ136が開放された状態で薬味回収ポンプ180が駆動されるように制御することができる。
【0083】
ダンピングリフター
図4は、本発明の一実施形態に係るキムチ具材投入装置に設けられるダンピングリフターの斜視図であり、図5は、図4のダンピングリフターの作動を説明するための図である。
【0084】
ダンピングリフター110は、移動式タンク10と結合されるように設けられるドッキング部材111と、ドッキング部材111と結合されてドッキング部材111を上昇又は下降させるために設けられるタワー部材113を含むことができる。
【0085】
移動式タンク10は、ダンピングリフター110のドッキング部材111と結合する移動式タンクドッキング部を含むことができる。
【0086】
タワー部材113は、床との接触面が設けられるベース1131と、ドッキング部材111を昇降させるための駆動力を提供する駆動部1134と、ベース1131から上側に延長され、駆動部1134の駆動力をドッキング部材111に伝達する動力伝達部材(図示せず)を収容する垂直延長部1132と、上下方向に所定の長さが延長され、上下方向に延長された上端から第1方向に延長されるガイドレール1133を含むことができる。
【0087】
第1方向は、地面に水平な方向を主な成分とし、ただし、垂直延長部1132を基準としてドッキング部材111と移動式タンク10が結合する一側の反対側である他側に向かう方向として定義されてよい。又は、第1方向は移動式タンク10がドッキング部材111と結合するために移動される方向と一直線な方向、又は一直線な方向を主な成分とする方向として定義されてよい。
【0088】
ベース1131は、ダンピングリフター110が一側に倒れないように堅固に支持するための部材である。ダンピングリフター110は、作動時に移動式タンク10を一定の高さに昇降させて回転させるところ、このような動作がなされる間、ダンピングリフター110が堅固に固定されることが必要であり、ベース1131は、ダンピングリフター110及び移動式タンク10の大きさ及び重さを考慮して多様な形状に設けられてよい。
【0089】
駆動部1134は、駆動モーターを含んで構成されてよい。図4を参照すれば、駆動部1134は、垂直延長部1132の上側に配置されてよい。
【0090】
一実施形態で、駆動モーターは、チェーンからなる動力伝達部材を回転させて移動式タンク10の昇降及び回転が行われるように設けられてよい。この場合、これを介して、駆動モーターが動力伝達部材であるチェーンを引き上げて移動式タンク10を上昇及び回転させるのに駆動力を効果的に用いることができる。
【0091】
垂直延長部1132は、ベース1131から上側に延長され、動力伝達部材が収容される内部空間を設けることができる。垂直延長部1132には、ガイドレール1133が備えられてよい。
【0092】
ガイドレール1133は、上下方向に所定の長さが延長され、上下方向に延長された上端から第1方向に屈曲して延長されてよい。ガイドレール1133は、上下に延長された部分と第1方向に延長される部分の出会う屈曲部がラウンド処理されてスムーズに連結されてよい。
【0093】
ドッキング部材111は、移動式タンク10と結合するドッキング部1111と、動力伝達部材と結合する駆動アーム1112と、ガイドレール1133に沿って移動可能に備えられて駆動アーム1112より上側に設けられるガイドアーム1113を含むことができる。
【0094】
ドッキング部1111は、移動式タンクドッキング部と結合され、結合された状態で移動式タンク10が分離されないように固定装置を備えることができる。
【0095】
駆動アーム1112は、動力伝達部材と結合して移動式タンク10が上昇されるようにすることができる。駆動アーム1112は、駆動部1134により上下に移動されてよい。タワー部材113には、駆動アーム1112の上下移動をガイドするためのガイド部材が設けられてよい。
【0096】
ガイドアーム1113は、ガイドレール1133に一部挿入されてガイドレール1133に沿って移動可能に設けられてよい。
【0097】
図5を参照してダンピングリフター110の作動原理を検討してみる。
【0098】
先ず、ドッキング部材111が移動範囲の最下側に位置した状態で、移動式タンク10がドッキング部材111に結合される。
【0099】
駆動部1134が駆動され、移動式タンク10とともにドッキング部材111が上昇される。
【0100】
ドッキング部材111が一定の高さまで上昇すれば、ガイドレール1133に沿ってガイドアーム1113が第1方向に移動し、それと同時に駆動アーム1112は上側に続けて移動するようになる。このとき、ガイドアーム1113は、水平方向を主な成分として移動するようになり、駆動アーム1112は、垂直方向を主な成分として移動することによりドッキング部材111が回転されるようになり、ドッキング部材111と結合された移動式タンク10もまたドッキング部材111とともに回転されるようになる。
【0101】
駆動アーム1112が続けて上昇するようになると、ガイドレール1133に沿って移動するガイドアーム1113は第1方向の反対方向に所定距離後退するようになる。
【0102】
このようにダンピングリフター110が作動しながら、移動式タンク10は本来の位置を基準として90度以上回転され得る。これを介して、移動式タンク10内に貯蔵された薬味がキムチ具材薬味貯蔵タンク105に効果的に排出され得る。
【0103】
一方、ダンピングリフター110が作動して移動式タンク10の薬味をキムチ具材薬味貯蔵タンク105に供給するとき、薬味が漏れずにキムチ具材薬味貯蔵タンク105に正確に供給されるようにするため、キムチ具材薬味貯蔵タンク105の位置及び形状などを考慮してダンピングリフター110が設計されなければならない。
【0104】
ダンピングリフター110に移動式タンク10が結合された状態で、移動式タンク10とキムチ具材薬味貯蔵タンク105の水平距離(L1)を考慮し、ドッキング部材111のガイドアーム1113と駆動アーム1112の間の上下距離(L2)及びガイドレール1133が第1方向に延長される長さ(L3)が設計されなければならない。図5で示されたとおり、ダンピングリフター110が動作する間、移動式タンク10は上昇し、第1方向に所定の距離前進しながら回転されるようになる。
【0105】
例えば、水平距離(L1)が50cmである場合、ダンピングリフター110の作動時に移動式タンク10がキムチ具材薬味貯蔵タンク105から50cm以上移動されなければならない。このためには、ガイドレール1133が第1方向に延長される長さ(L3)が50cmより大きく設計され、ガイドアーム1113もまた50cmより大きく設計されなければならない。すなわち、前記L1、L2、及びL3が互いに比例関係を有するようにダンピングリフター110が設計されなければならない。
【0106】
一方、移動式タンク10が下降するときは、前述した上昇過程が反対に行われ得る。
【0107】
包装機構
図6は、本発明の一実施形態に係るキムチ具材投入装置に設けられる包装機構の斜視図である。
【0108】
キムチ具材投入装置100は、キムチを包装するための包装機構190をさらに含むことができる。
【0109】
包装機構190は、じょうご状のガイディング部材191と、ガイディング部材191の一端に挟まれる包装紙をガイディング部材191に密着固定するためのグリッピング部材192を含むことができる。グリッピング部材192は、ガイディング部材191に向かって接近するかガイディング部材191から離れるように駆動されてよい。
【0110】
グリッピング部材192は、使用者の操作によりガイディング部材191に向かって接近するかガイディング部材191から離れるように駆動されてよい。
【0111】
グリッピング部材192の包装紙と触れるようになる部分には、包装紙の固定力を高めるために摩擦力を向上させることができる部材が備えられてよい。また、グリッピング部材192の包装紙と触れるようになる部分は、ガイディング部材191に対応される形状に形成されてよい。
【0112】
従来は、包装紙を掴んで白菜を包装紙に入れて包装するためには、包装紙を掴む者と包装紙に白菜を入れる者である、2人以上の作業者が必要で包装の能率が下がるという問題点があった。本発明に係る包装機構190をキムチ具材投入装置100に備えることにより、1人の作業者がキムチの包装を行うことができるようになる。
【0113】
噴射機構
図7は、本発明の一実施形態に係るキムチ具材投入装置に設けられる噴射機構の斜視図であり、図8は、図7の噴射機構の一部の構成が分離された状態を示した図である。
【0114】
噴射機構150は、ボディ部1501、薬味量調節シリンダ1502、移送部1503及び排出バルブ1504を含むことができる。
【0115】
ボディ部1501は、薬味が内部に流入される流入端1501-1と、薬味が外部に排出される排出端1501-2を備えることができる。流入端1501-1は、ホッパー140の下端に連結され、薬味の自重によりホッパー140からボディ部1501に薬味が流入されるように設けられてよい。
【0116】
ボディ部1501は、円筒状の内部空間を設け、円筒の中心軸方向を基準として一側に開口された形状であってよい。
【0117】
薬味量調節シリンダ1502は、一端がボディ部1501と連通され、ピストンがスライディング移動により、ボディ部1501から薬味を吸入して吸入した薬味を再びボディ部1501に排出するように設けられてよい。
【0118】
移送部1503は、薬味量調節シリンダ1502から排出される薬味を排出端1501-2に移送するために設けられてよい。
【0119】
移送部1503は、ボディ部1501内に軸回転が可能に設置されるスクリュー1503-1と、スクリュー1503-1が回転するように駆動力を提供するためのスクリュー駆動部材1503-2、1503-3を含むことができる。
【0120】
スクリュー1503-1は、ボディ部1501の開口された一側に挿入されてボディ部1501に回転可能に結合されてよい。スクリュー1503-1は、ボディ部1501の内側面に少なくとも一部が接触されるように大きさが形成されてよい。
【0121】
ボディ部1501のスクリュー1503-1と接触可能な部分は、摩擦力が低減されるように設けられてよい。例えば、ボディ部1501は、内側面の少なくとも一部がスムーズに表面処理されてよい。例えば、ボディ部1501は、スクリュー1503-1と接触可能な内側面に摩擦力低減のための部材が重ね合わされてよい。
【0122】
スクリュー駆動部材1503-2、1503-3は、駆動ロッド1503-2と移送シリンダ1503-3を含むことができる。駆動ロッド1503-2は、一端がスクリュー1503-1の、ボディ部1501の外部に露出された部分と連結され、移送シリンダ1503-3は、駆動ロッド1503-2を直線運動させるように設置され、駆動ロッド1503-2の直線運動によりスクリュー1503-1の回転運動がなされるように設けられてよい。
【0123】
排出バルブ1504は、排出端1501-2を開閉するために設けられてよい。排出バルブ1504は、バルブキャップと、バルブキャップを駆動するためのバルブ駆動シリンダとを含んで構成されてよい。
【0124】
このような構成を有する噴射機構150は、薬味の噴射量及び薬味の噴射周期のうち少なくとも何れか1つを調節可能なように設けられてよい。
【0125】
例えば、薬味量調節シリンダ1502の前後スライディング範囲を調節することで、噴射機構150により周期当たりに噴射される薬味量が調節されてよい。
【0126】
例えば、薬味量調節シリンダ1502、移送シリンダ1503-3及びバルブ駆動シリンダの作動速度を高めて薬味の噴射周期が調節されてよい。
【0127】
他の実施形態
図9は、本発明の他の実施形態に係るキムチ具材投入装置を説明するための図である。
【0128】
図9を参照して説明する本発明の他の実施形態が、図1から図8を参照して説明した一実施形態と差がある部分は、キムチ具材薬味を収容する移動式タンク10が薬味移送ポンプ130と直接連結されるように設けられるという点、薬味移送初期にキムチ具材薬味が移送管131に効果的に流動するようにするためのイジェクタ220及びイジェクト管221を含む点にある。
【0129】
以下では、図9を参照して、本発明の他の実施形態に係るキムチ具材投入装置200が本発明の一実施形態に係るキムチ具材投入装置100と差がある部分を中心に説明する。
【0130】
本実施形態で、キムチ具材投入装置200は、ダンピングリフター110なくキムチ具材薬味を収容する移動式タンク10と薬味移送ポンプ130が直接連結されるように設けられてよい。例えば、移動式タンク10と薬味移送ポンプ130は、移動式タンク連結管210を介して直接連結されてよい。この場合、キムチ具材投入装置200は、キムチ具材薬味貯蔵タンク105を含まなくてもよい。
【0131】
直接連結方式の場合、キムチ具材薬味の粘度により移動式タンク10から出発したキムチ具材薬味が薬味移送ポンプ130に自律的に到着できないことがある。
【0132】
このような問題点を解決するために、キムチ具材投入装置200は、薬味移送ポンプ130及び移送管131と連結されるイジェクタ220をさらに含むことができる。イジェクタ220は、移送管131及び移動式タンク連結管210内の空気を外部に排出することにより管内部のエアを効果的に除去することができる。これを介して、移動式タンク10から出発したキムチ具材薬味は、効果的に薬味移送ポンプ130に到達することができる。例えば、イジェクタ220は真空イジェクタで構成されてよい。
【0133】
図9を参照してより詳細に説明すれば、キムチ具材投入装置200は、イジェクタ220、イジェクト管221、及びイジェクトバルブ222を含むことができる。
【0134】
イジェクト管221は、移送管131内で薬味の流動方向を基準として、分岐管133より上流で移送管131から分岐されてよい。
【0135】
イジェクトバルブ222は、イジェクト管221を開閉するために設けられてよい。
【0136】
イジェクタ220は、移送管131からイジェクト管221に流体(例えば、空気、キムチ具材薬味など)の流動を強制するために設けられてよい。
【0137】
キムチ具材投入装置200は、移送管131内から薬味の流動方向を基準として、移送管131の、イジェクト管221が分岐される地点より下流に設置される移送管バルブ223をさらに含むことができる。
【0138】
キムチ具材投入装置200は、移送管131内で薬味の流動方向を基準として、移送管131の、イジェクト管221が分岐される地点又はイジェクト管が分岐される地点より上流地点に設置されて薬味を感知する薬味感知部224をさらに含むことができる。
【0139】
または、薬味感知部224は、移送管131上に設けられ、第1自動バルブ、第2自動バルブ及び薬味移送ポンプ130の間に設けられてよい。
【0140】
前述した感知センサーの位置は例示に過ぎず、これに限定されるものではない。
【0141】
薬味感知部224は、キムチ具材薬味が感知されると、イジェクタ220、イジェクトバルブ222、移送管バルブ223、又は薬味移送ポンプ130のうち少なくとも何れか1つの動作を制御するための信号を生成するように設けられてよい。
【0142】
または、薬味感知部224は、キムチ具材薬味が感知されると、イジェクタ220、イジェクトバルブ222、移送管バルブ223、又は薬味移送ポンプ130のうち少なくとも何れか1つに制御信号を提供するように設けられてよい。
【0143】
すなわち、薬味感知部224は、前述したキムチ具材薬味が薬味移送ポンプ130を経て薬味感知部224のセンシング地域まで到達したか否かを判断し、センシング地域までキムチ具材薬味が含まれた場合には、イジェクタ220、イジェクトバルブ222、移送管バルブ223、又は薬味移送ポンプ130のうち少なくとも何れか1つの駆動状態を変更することができる。
【0144】
例えば、薬味感知部224は、制御部(図示せず)にセンシングデータを伝達し、制御部(図示せず)は、キムチ具材投入装置200の各構成要素を制御することができる。
【0145】
一実施形態で、薬味感知部224は、移送管131の内部から薬味が流動する方向を基準として、イジェクト管221が分岐される地点より上流に設置される透明管(図示せず)を含んで構成されてよい。
【0146】
この場合、イジェクトバルブ222及び移送管バルブ223の制御は手動でなされてよく、手動でなされる場合、目視により薬味感知部224の透明管に薬味が確認されるとき、イジェクトバルブ222を閉鎖して移送管バルブ223を開放し、ホッパー140にキムチ具材薬味が移送されるようにできる。
【0147】
または、薬味感知部224の透明管には、受光部(図示せず)と発光部(図示せず)が設置され、透明管にキムチ具材薬味が流入されることを感知することができる。例えば、受光部で光が一定量以上感知されない場合、薬味により発光部から発光された光が遮られたものとみられるため、イジェクトバルブ222が閉鎖されて移送管バルブ223が開放されるように設けられてよい。また、イジェクトバルブ222が閉鎖されるとき、イジェクタ220は停止するように設けられてよい。このような制御は、薬味感知部224からイジェクトバルブ222、移送管バルブ223、及びイジェクタ220に提供した制御信号によりなされてよく、又は薬味感知部224から制御部(図示せず)に提供した感知信号に基づいて、制御部からイジェクトバルブ222、移送管バルブ223、及びイジェクタ220に提供した制御信号によりなされてもよい。
【0148】
このような構成を有するキムチ具材投入装置200の駆動を説明する。
【0149】
(第1段階)移動式タンク10が移動式タンク連結管210と連結され、イジェクトバルブ222が開放されて移送管バルブ223が閉鎖された状態でイジェクタ220が駆動されるのに伴い、移動式タンク10からイジェクト管221に移送気流が形成されてよい。これを介して、粘度が高いキムチ具材薬味が移動式タンク10から薬味移送ポンプ130まで効果的に移送され得る。イジェクタ220が駆動されるとき、薬味移送ポンプ130もともに駆動されてキムチ具材薬味が移送管131に移送されるようにポンピングすることができる。
【0150】
(第2段階)薬味感知部224でキムチ具材薬味が感知されると、イジェクタ220の駆動が停止され、イジェクトバルブ222が閉鎖され、移送管バルブ223が開放されてよい。これにより、薬味移送ポンプ130は、キムチ具材薬味を移送管131に沿ってホッパー140に移送することができる。
【0151】
イジェクタ220が動作中である状態で薬味移送ポンプ130の回転速度(rpm)を第1回転速度とするとき、イジェクタが停止された状態で薬味移送ポンプ130は、第1回転速度より高い第2回転速度に駆動されるように設けられてよい。
【0152】
例えば、第1回転速度は、20rpm程度に設定されてよい。
【0153】
例えば、第2回転速度は、40rpm程度に設定されてよい。
【0154】
このように、薬味移送ポンプ130の回転速度を第1段階と第2段階で異なるように設定することにより、第1段階でイジェクタ220に薬味が流入されてイジェクタ220が損傷されることを防止することができる。第1段階では、キムチ具材薬味が薬味感知部224のセンシング位置までのみ到達すれば十分であるため、第2段階に比べるとき相対的に低rpmで駆動してイジェクタ220の損傷を防止するのが好ましい。
【0155】
一方、第2段階では、キムチ具材薬味を移送管131に沿って配列される複数のホッパー140まで移送しなければならないので、薬味移送ポンプ130の回転速度を高rpmに設定してキムチ具材薬味を効果的に移送することができる。
【0156】
その上、キムチ具材投入装置200は、薬味回収管231及び薬味回収バルブ232をさらに含むことができる。
【0157】
薬味回収管231は、移送管131から分岐されて設けられてよい。薬味回収バルブ232は、薬味回収管231を開閉するために設けられてよい。
【0158】
薬味回収管231及び薬味回収バルブ232をさらに含むキムチ具材投入装置200の作動を説明する。
【0159】
薬味回収時に移送管バルブ223及び複数の分岐管バルブ134が閉鎖されて薬味回収バルブ232が開放され、移送管131内部に外気が流入されるようにし、これとともに薬味回収タンク180が駆動されてキムチ具材薬味回収タンク20にキムチ具材薬味を回収することができる。
【0160】
一方、キムチ具材投入装置200は、移送管131を介して移送されるキムチ具材薬味を目視で確認するために移送管131上に設置される透明管240をさらに含むことができる。透明管240は、移送管131の一部を形成し、少なくとも一部分が透明に設けられて目視で透明管240を通過するキムチ具材薬味を確認可能となるように備えられてよい。
【0161】
前述した本発明は、プログラムが記録された媒体にコンピュータが読み取ることができるコードとして具現することが可能である。コンピュータが読み取ることができる媒体は、コンピュータシステムにより読み取り可能なデータが格納される全ての種類の記録装置を含む。コンピュータが読み取り可能な媒体の例としては、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Disk)、SDD(Silicon Disk Drive)、ROM、RAM、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、光データ格納装置などがあり、また、キャリアウエーブ(例えば、インターネットによる伝送)の形態で具現されるものも含む。また、前記コンピュータは、プロセッサ又は制御部を含むこともできる。よって、前記詳細な説明は、全ての面で制限的に解釈されてはならず、例示的なものとして考慮されなければならない。本発明の範囲は、請求項の合理的解釈により決定されなければならず、本発明の等価的範囲内における全ての変更は本発明の範囲に含まれる。
【0162】
以上、本発明はたとえ限定された実施形態と図面により説明されたが、本発明はこれにより限定されず、本発明が属する技術分野で通常の知識を有するものにより、本発明の技術思想と下記に記載される特許請求の範囲の均等範囲内で多様な実施が可能である。
図1
図2
図3a
図3b
図4
図5
図6
図7
図8
図9