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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-18
(45)【発行日】2022-08-26
(54)【発明の名称】オープントップコンテナ
(51)【国際特許分類】
   B65D 88/12 20060101AFI20220819BHJP
   B65D 90/08 20060101ALI20220819BHJP
【FI】
B65D88/12 C
B65D90/08 H
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2021541312
(86)(22)【出願日】2020-01-20
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-31
(86)【国際出願番号】 CN2020073119
(87)【国際公開番号】W WO2020168888
(87)【国際公開日】2020-08-27
【審査請求日】2021-07-21
(31)【優先権主張番号】201910133074.5
(32)【優先日】2019-02-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521314611
【氏名又は名称】ナントン シーアイエムシー-スペシャル トランスポーテーション イクイップメント マニュファクチュア カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】NANTONG CIMC-SPECIAL TRANSPORTATION EQUIPMENT MANUFACTURE CO., LTD.
(73)【特許権者】
【識別番号】521314622
【氏名又は名称】ナントン シーアイエムシー スペシャル ロジスティックス イクイップメント デベロップメント カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】NANTONG CIMC SPECIAL LOGISTICS EQUIPMENT DEVELOPMENT CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100173794
【弁理士】
【氏名又は名称】色部 暁義
(72)【発明者】
【氏名】ルー シンリン
(72)【発明者】
【氏名】ファン チジュン
(72)【発明者】
【氏名】シュー シンシャン
(72)【発明者】
【氏名】リー アイファ
【審査官】蓮井 雅之
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第102602626(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第102030164(CN,A)
【文献】実公昭46-021263(JP,Y1)
【文献】特開2018-047931(JP,A)
【文献】特開2002-002875(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 88/12
B65D 90/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
オープントップを備えたコンテナ本体と、前記コンテナ本体のオープントップを覆うことができる少なくとも1つのトップカバーとを含むオープントップコンテナであって、
前記トップカバーは、分割されて設けられた第1のトッププレート及び第2のトッププレートを含み、前記第1のトッププレート及び第2のトッププレートはそれぞれ、前記コンテナ本体の上部に回転可能に接続された接続端と、前記接続端に対向して設けられた開閉端とを有し、
前記第1のトッププレートの開閉端には、止水構造が接続され、前記止水構造には、上向きに開口されて落下水を受け入れる排水溝が形成されており、前記排水溝は、前記第1のトッププレートと第2のトッププレートが接合される時のスリットの下側に位置し、
前記第2のトッププレートの開閉端には、カバープレートが接続され、前記カバープレートは、前記排水溝の上側に位置し、前記排水溝の開口部を少なくとも部分的に覆い、
前記カバープレートは、前記第2のトッププレートに接続された接続部と、前記排水溝の上方を少なくとも部分的に覆うプレート本体部と、前記プレート本体部から下方に曲げられて延びるフランジ部とを有し、前記接続部及び前記フランジ部は、前記プレート本体部の横方向の両側にそれぞれ設けられる
ことを特徴とするオープントップコンテナ。
【請求項2】
前記第1のトッププレートと第2のトッププレートとのスリットには、シール構造が設けられ、前記シール構造は、シーリングゴムストリップ及び/又は電磁シールド構造を含む
ことを特徴とする請求項1に記載のオープントップコンテナ。
【請求項3】
前記止水構造は、前記止水構造の底面に位置する受け板と、前記受け板の一側に位置する結合部と、前記受け板の他側に位置するシーリングプレートとを含み、前記結合部は、前記第1のトッププレートに接続され、前記シーリングプレートが上方に突出して形成された末端部は、前記シール構造に埋め込まれる
ことを特徴とする請求項2に記載のオープントップコンテナ。
【請求項4】
前記オープントップコンテナは、さらに、下方に突出するバッフルを有し、前記バッフルの上端は、前記シール構造に埋め込まれ、前記バッフルの下端は、下方に突出して前記シール構造から露出される止まり部を形成する
ことを特徴とする請求項3に記載のオープントップコンテナ。
【請求項5】
前記シーリングプレートは、前記受け板に接続され、角度を付けて設けられた板状構造であり、横方向において、前記バッフルは、前記結合部と前記シーリングプレートとの間に位置する
ことを特徴とする請求項4に記載のオープントップコンテナ。
【請求項6】
前記止水構造は、さらに、前記シーリングプレートを前記受け板に接続するブリッジ部を含み、前記シーリングプレートは、前記ブリッジ部の上側に位置し、前記シール構造に埋め込まれた少なくとも1つの前記末端部を有する
ことを特徴とする請求項4に記載のオープントップコンテナ。
【請求項7】
前記シーリングプレートは、前記シール構造に埋め込まれた2つの前記末端部を有し、横方向において、前記バッフルは、2つの前記末端部の間に位置する
ことを特徴とする請求項6に記載のオープントップコンテナ。
【請求項8】
高さ方向において、前記第1及び第2のトッププレートの開閉端は、それに対応する接続端よりも高い
ことを特徴とする請求項1に記載のオープントップコンテナ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、出願日が2019年2月22日、出願番号が201910133074.5、発明の名称が「オープントップコンテナ」である中国特許出願に基づき優先権を主張し、当該中国特許出願の内容のすべてを本願に援用する。
【0002】
本発明は、コンテナの技術分野に関し、特にオープントップコンテナに関する。
【背景技術】
【0003】
コンテナは、現代の物流業界で一般的に使用されている輸送手段であり、貨物輸送に広く使用されている。輸送の場面及び輸送する物品が異なるため、コンテナの開閉可能な部分は上部、側面又は端部に位置することができ、上部が開閉可能なものは通常、オープントップコンテナと呼ばれる。オープントップコンテナは、上部の開閉可能な部分で使用される材料の違いによって、ハードオープントップコンテナとソフトオープントップコンテナに分けることができる。
【0004】
現在、ほとんどのオープントップコンテナはまだソフトターポリン構造であり、ハードトップ構造でも、特に分割されて開閉されるトップ構造の場合、オープントップコンテナのトップカバー間のスリットの水密性を確保することが難しく、貨物輸送の品質に影響を及ぼす。
【0005】
このため、上記の問題を解決するためには、既存のオープントップコンテナを改善する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、良好な水密性を備えたオープントップコンテナを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、本発明は、オープントップを備えた1つのコンテナ本体と、前記コンテナ本体のオープントップを覆うことができる少なくとも1つのトップカバーとを含むオープントップコンテナを提供し、前記トップカバーは、分割されて設けられた第1のトッププレート及び第2のトッププレートを含み、前記第1のトッププレート及び第2のトッププレートはそれぞれ、前記コンテナ本体の上部に回転可能に接続された接続端と、前記接続端に対向して設けられた開閉端とを有し、前記第1のトッププレートの開閉端には、止水構造が接続され、前記止水構造は、上向きに開口されて落下水を受け入れる排水溝が形成されており、前記排水溝は、前記第1のトッププレートと第2のトッププレートが接合される時のスリットの下側に位置する。
【0008】
本発明のさらなる改良として、前記第2のトッププレートの開閉端には、カバープレートが接続され、前記カバープレートは、前記排水溝の上側に位置し、前記排水溝の開口部を少なくとも部分的に覆う。
【0009】
本発明のさらなる改良として、前記カバープレートは、前記第2のトッププレートに接続された接続部と、前記排水溝の上方を少なくとも部分的に覆うプレート本体部と、前記プレート本体部から下方に曲げられて延びるフランジ部とを有し、前記接続部及び前記フランジ部は、前記プレート本体部の横方向の両側にそれぞれ設けられる。
【0010】
本発明のさらなる改良として、前記第1のトッププレートと第2のトッププレートとのスリットには、シール構造が設けられ、前記シール構造は、シーリングゴムストリップ及び/又は電磁シールド構造を含む。
【0011】
本発明のさらなる改良として、前記止水構造は、その底面に位置する受け板と、前記受け板の一側に位置する結合部と、前記受け板の他側に位置するシーリングプレートとを含み、前記結合部は、前記第1のトッププレートに接続され、前記シーリングプレートが上方に突出して形成された末端部は、前記シール構造に埋め込まれる。
【0012】
本発明のさらなる改良として、前記オープントップコンテナは、さらに、下方に突出するバッフルを有し、前記バッフルの上端は、前記シール構造に埋め込まれ、その下端は、下方に突出して前記シール構造から露出される止まり部を形成する。
【0013】
本発明のさらなる改良として、前記シーリングプレートは、前記受け板に接続され、角度を付けて設けられた板状構造であり、横方向において、前記バッフルは、前記結合部と前記シーリングプレートとの間に位置する。
【0014】
本発明のさらなる改良として、前記止水構造は、さらに、前記シーリングプレートを前記受け板に接続するブリッジ部を含み、前記シーリングプレートは、前記ブリッジ部の上側に位置し、前記シール構造に埋め込まれた少なくとも1つの前記末端部を有する。
【0015】
本発明のさらなる改良として、前記シーリングプレートは、前記シール構造に埋め込まれた2つの前記末端部を有し、横方向において、前記バッフルは、2つの前記末端部の間に位置する。
【0016】
本発明のさらなる改良として、高さ方向において、前記第1及び第2のトッププレートの開閉端は、それに対応する接続端よりも高い。
【発明の効果】
【0017】
本発明に提供された技術案によれば、以下のような技術効果が奏される。
【0018】
本発明のオープントップコンテナは、第1と第2のトッププレートとのスリットの下側に排水溝を設けることで、落下水が可能な限り前記排水溝から排出され、第1と第2のトッププレートとのスリット及び/又はシール構造からコンテナ本体に浸透することを回避し、これにより、貨物輸送の品質を確保する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明のオープントップコンテナの第1の好ましい実施例の概略図である。
図2図1のA部分の拡大概略図である。
図3】本発明のオープントップコンテナの第2の好ましい実施例の概略図である。
図4】本発明のオープントップコンテナの第3の好ましい実施例の概略図である。
図5】本発明のオープントップコンテナの第4の好ましい実施例の概略図である。
図6図5のB部分の拡大概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の幾つかの具体的な実施例を、添付の図面を参照して、限定的ではなく例示的な方式で詳細に説明する。図面内の同じ図面符号は、同じ又は類似のコンポーネント又は部品を示す。当業者であれば、これらの図面が必ずしも一定の縮尺で描かれているわけではないことを理解すべきである。
【0021】
以下、本発明の目的、技術的解決策及び利点をより明確にするために、添付の図面及び具体的な実施例と併せて本発明を詳細に説明する。
【0022】
図1から図2を参照すると、本発明のオープントップコンテナ100の第1の好ましい実施例であり、前記オープントップコンテナ100は、オープントップを備えた1つのコンテナ本体1と、前記コンテナ本体1のオープントップを覆うことができる少なくとも1つのトップカバー2とを含む。説明を容易にするために、オープントップコンテナ100を以下に紹介する場合、オープントップコンテナ100のトップカバーがコンテナ本体1に面する側を内側と見なし、その反対側を外側と見なす。
【0023】
図1に示すように、前記トップカバー2は、分割されて設けられた第1のトッププレート21及び第2のトッププレート22を含み、前記第1のトッププレート21及び第2のトッププレート22はそれぞれ、前記コンテナ本体1の上部に回転可能に接続された接続端201と、前記接続端201に対向して設けられた開閉端202とを有し、前記第1のトッププレート21の開閉端202には、止水構造23が接続され、前記止水構造23は、上向きに開口されて落下水を受け入れる排水溝231が形成されており、前記排水溝231は、前記第1のトッププレート21と第2のトッププレート22が接合される時のスリットの下側に位置する。
【0024】
図1から図2に示すように、前記第2のトッププレート22の開閉端には、カバープレート24が接続され、前記カバープレート24は、前記排水溝231の上側に位置し、前記排水溝231の開口部を少なくとも部分的に覆う。具体的に、前記カバープレート24は、前記第2のトッププレート22に接続された接続部241と、前記排水溝231の上方を少なくとも部分的に覆うプレート本体部242と、前記プレート本体部242から下方に曲げられて延びるフランジ部243とを有し、前記接続部241及び前記フランジ部243は、前記プレート本体部242の横方向の両側にそれぞれ設けられる。
【0025】
本実施例では、前記フランジ部243は、前記第1のトッププレート21に近い前記プレート本体部242の端部から下方に垂直に延び、他の実施例では、前記フランジ部243はまた、前記フランジ部243の自由端が前記第1のトッププレート21に近づく傾向にあるように、前記第1のトッププレート21に近い前記プレート本体部242の端部から斜め下方に延びてもよい。このようにして、前記フランジ部243は、前記プレート本体部242から下方に曲げられて延びるように設けられ、落下水を案内し、水が斜め方向から前記排水溝231に注がれることを防止することができる。
【0026】
前記第1のトッププレート21と第2のトッププレート22とのスリットには、シール構造3が設けられ、前記シール構造3は、良好な水密及び/又は電磁シールド効果を達成するためのシーリングゴムストリップ及び/又は電磁シールド構造を含む。本発明の好ましい実施例では、前記フランジ部243は、前記シール構造3を収容及び保護し、水が直接前記シール構造3にかけることを防止するために、前記シール構造3を超えて下方に延びる。
【0027】
前記止水構造23は、その底面に位置する受け板232と、前記受け板232の一側に位置する結合部233と、前記受け板232の他側に位置するシーリングプレート234とを含み、前記結合部233は、前記第1のトッププレート21に接続され、前記シーリングプレート234が上方に突出して形成された末端部2341は、良好な水密効果及び/又は電磁シールド効果を達成するために、前記シール構造3に埋め込まれる。
【0028】
さらに、前記オープントップコンテナ100はまた、下方に突出するバッフル25を有し、前記バッフル25の上端は、前記シール構造3に埋め込まれ、その下端は、下方に突出して前記シール構造3から露出される止まり部251を形成する。
【0029】
具体的に、本実施例では、前記バッフル25の上端は、前記プレート本体部242に接続され、前記バッフル251が下方に延びる自由端は、前記受け板232に近づいて設けられ、高さ方向において、前記止まり部251は、その自由端が前記フランジ部243の自由端の下側に位置するように、即ち、前記止まり部251の高さが前記フランジ部243の高さよりも高くなるように、下方に延び、これにより、前記バッフル25は、前記排水溝231に流入する水を良好に緩衝することができ、水が前記シール構造3から浸透することを防止することができる。
【0030】
さらに、本実施例では、前記止まり部251の自由端と前記受け部232との間に微小な間隙が用意されており、他の実施例では、前記止まり部251の自由端はまた、下方に前記受け部232の上面まで接触してもよい。
【0031】
本実施例では、前記シーリングプレート234は、前記受け板232に接続され、角度を付けて設けられた板状構造であり、横方向において、前記バッフル25は、前記結合部233と前記シーリングプレート234との間に位置する。具体的に、前記シーリングプレート234は、前記受け板232の一端に接続され、前記結合部233は、前記受け板232において対向して設けられた他端に接続され、このようにして、前記受け板232は、前記シーリングプレート234及び前記結合部233に接続されてU字形の構造を構成し、前記排水溝231を囲んで形成する。
【0032】
本発明の好ましい実施例では、高さ方向において、前記第1及び第2のトッププレート21、22の開閉端202は、それに対応する接続端201よりも高いため、前記トップカバー2に落下した水は、両側の低い部分に流れて排出され、落下水が前記トップカバー2の中央のスリットに蓄積してコンテナ本体1に浸透することを回避する。
【0033】
本実施例では、前記オープントップコンテナ100は、さらに、前記第1のトッププレート21及び第2のトッププレート22の底部に設けられた幾つかの補強ビーム26を有し、前記結合部233及び接続部241はそれぞれ、対応する補強ビーム26に接続される。
【0034】
図3を参照すると、本発明のオープントップコンテナの第2の好ましい実施例であり、本実施例では、前記オープントップコンテナの基本構造及び組立関係は、すべて第1の好ましい実施例と同じであり、前記オープントップコンテナも、第1のトッププレート21に接続された止水構造23と、第2のトッププレート22に接続されたカバープレート24と、前記カバープレート24の内側に設けられたシール構造3とを有し、前記止水構造23のシーリングプレート234も、受け板232に接続され、角度を付けて設けられた板状構造であり、他の同様の構造は、ここで詳細な説明を省略し、唯一の違いは、本実施例では、前記カバープレート24のプレート本体部242が排水溝231の開口部を完全に覆い、前記カバープレート24のフランジ部243の自由末端が結合部233の真上に位置する、又は横方向において前記結合部の前記シーリングプレート234から離れた側に位置することにあり、これにより、落下水は前記第1のトッププレート21及び第2のトッププレート22から可能な限り外側に滑り、前記排水溝231に入る水の量が最小限に抑えられる。
【0035】
図4を参照すると、本発明のオープントップコンテナ100の第3の好ましい実施例であり、本実施例では、前記オープントップコンテナの基本構造及び組立関係は、すべて第1の好ましい実施例と同じであり、前記オープントップコンテナも、第1のトッププレート21に接続された止水構造23及びシール構造3を有し、他の同様の構造は、ここで詳細な説明を省略し、唯一の違いは、本実施例では、前記第2のトッププレート22にカバープレートが接続されておらず、前記シール構造3が前記第1のトッププレート21と第2のトッププレート22との間のスリットを覆い、前記止水構造23の排水溝231が、前記第1のトッププレート21と第2のトッププレート22が接合される時のスリットの下側に位置して、シール構造3から浸透した水を受け入れて排出し、バッフル25及びシーリングプレート234により、排水溝231に蓄積された水を緩衝及び遮断し、水がコンテナ本体1に入ることを防止することにある。
【0036】
図5及び図6を参照すると、本発明のオープントップコンテナの第4の好ましい実施例であり、本実施例では、前記オープントップコンテナ100’の基本構造及び組立関係は、すべて第1の好ましい実施例と同じであり、それも、第1のトッププレート21’に接続された止水構造23’を有し、前記止水構造23’も、その底面に位置する受け板232’と、前記受け板232’の一側に位置する結合部233’と、前記受け板232’の他側に位置するシーリングプレート234’とを含み、前記結合部233’は、前記第1のトッププレート21’に接続され、前記シーリングプレート234’の上方に突出して形成される末端部2341’は、シール構造3’に埋め込まれる。他の同様の構造は、ここで詳細な説明を省略し、違いのみを以下に説明する。
【0037】
前記止水構造23’は、さらに、前記シーリングプレート234’を前記受け板232’に接続するブリッジ部235’を含み、前記シーリングプレート234’は、前記ブリッジ部235’の上側に位置し、前記シール構造3’に埋め込まれた少なくとも1つの前記末端部2341’を有する。さらに、本実施例では、前記ブリッジ部235’は管状構造を有し、前記受け板232’は前記結合部233’に接続されてL字形を構成し、前記シーリングプレート234’は、前記ブリッジ部235’上に立てられている。
【0038】
前記シーリングプレート234’は、前記シール構造3’に埋め込まれた2つの前記末端部2341’を有し、横方向において、前記オープントップコンテナ100’のバッフル25’は、2つの前記末端部2341’の間に位置する。前記バッフル25’の止まり部251’は、下方に突出してシール構造3’の下側から露出され、2つの前記末端部2341’の間に狭れており、垂直面上の前記バッフル25’の正投影と垂直面上の前記シーリングプレート234’の正投影とは部分的に重なり、このようにして、カバープレート24’と止水構造23’との間にラビリンス構造を形成し、水が排水溝231’及びシール構造3’からコンテナ本体1’に浸透することを防止する。
【0039】
さらに、本実施例では、前記シーリングプレート234’はU字形であり、他の実施例では、前記シーリングプレート234’はまた、矩形、三角形等の他の形状であってもよい。
【0040】
本発明の各実施例では、前記第1のトッププレート21、21’の開放時間は、前記第2のトッププレート22、22’の開放時間よりも遅いか、又は同期しており、従来のオープントップコンテナと比較して、本発明のオープントップコンテナ100、100’は、第1と第2のトッププレートとのスリットの下側に排水溝231、231’を設けることで、落下水が可能な限り前記排水溝231、231’から排出され、第1と第2のトッププレート21(21’)、22(22’)とのスリット及び/又はシール構造からコンテナ本体1、1’に浸透することを回避し、これにより、貨物輸送の品質を確保する。また、前記カバープレート24、24’は、前記排水溝231、231’の開口部を少なくとも部分的に覆い、これにより、前記排水溝231、231’に入る落下水の量を減少し、落下水が排出される前に、コンテナ本体1、1’に浸透するリスクを防止することができる。
【0041】
上記の実施例は、本発明の技術的解決策を説明するためにのみ使用され、それらを限定するものではない。本発明は、好ましい実施例を参照して詳細に説明されてきたが、例えば、異なる実施例の技術を重ね合わせて使用して、対応する効果を同時に達成できる場合、その解決策もまた、本発明の保護範囲内にある。当業者であれば、本発明の技術的解決策の精神及び範囲から逸脱することなく、本発明の技術的解決策を修正又は同等に置き換えることができることを理解すべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6