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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-19
(45)【発行日】2022-08-29
(54)【発明の名称】保険適用システムおよびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 40/08 20120101AFI20220822BHJP
   G06Q 10/00 20120101ALI20220822BHJP
【FI】
G06Q40/08
G06Q10/00 300
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2018173895
(22)【出願日】2018-09-18
(65)【公開番号】P2020046849
(43)【公開日】2020-03-26
【審査請求日】2021-03-17
(73)【特許権者】
【識別番号】000220262
【氏名又は名称】東京瓦斯株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104880
【弁理士】
【氏名又は名称】古部 次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100125346
【弁理士】
【氏名又は名称】尾形 文雄
(74)【代理人】
【識別番号】100166981
【弁理士】
【氏名又は名称】砂田 岳彦
(72)【発明者】
【氏名】小原 圭史朗
(72)【発明者】
【氏名】篠原 愛美
【審査官】萩島 豪
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-348302(JP,A)
【文献】特開2002-073992(JP,A)
【文献】特開2012-134837(JP,A)
【文献】シンプル。90秒で申込可能なスマホ画面割れ保険,[online],2018年07月27日,[2022年4月27日検索], インターネット<URL:https://web.archive.org/web/20180727193406/https://justincase.jp/smartphone/>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
保険を掛ける対象となる機器の動作状態において撮影した動画を、当該機器の動作中の状態に関する情報である動作情報として取得する取得手段と、
前記機器を特定する情報と前記動作情報とを関連付けて記憶する記憶手段と、
保険の適用の際に、保険を掛けるときに前記機器の動作状態が正常な状態であったか否かを検証するために前記動作情報を出力する出力手段と、
前記出力手段により出力された前記動作情報に基づく音と正常な状態の音とを周波数分析により対比する分析手段と、
を有する保険適用システム。
【請求項2】
保険を掛ける対象となる機器の動作中の状態に関する情報である動作情報を取得する取得手段と、
前記機器を特定する情報と前記動作情報とを関連付けて記憶する記憶手段と、
保険の適用の際に、保険を掛けるときに前記機器の動作状態が正常な状態であったか否かを検証するために前記動作情報を出力する出力手段と、
を有し、
前記動作情報は、前記機器が使用した消費電力および/または消費電力量であることを特徴とする保険適用システム。
【請求項3】
前記機器を特定する情報は、撮影画像であることを特徴とする請求項1または2に記載の保険適用システム。
【請求項4】
前記撮影画像は、前記機器を異なる角度から撮影した静止画であることを特徴とする請求項に記載の保険適用システム。
【請求項5】
前記分析手段は、前記機器を特定する情報による機器と、前記情報で撮影された機器と、が同じものであるかをさらに確認することを特徴とする請求項に記載の保険適用システム。
【請求項6】
前記分析手段は、保険の適用の際に前記機器の動作状態が正常な状態であるか否かをさらに確認することを特徴とする請求項に記載の保険適用システム。
【請求項7】
コンピュータに、
保険を掛ける対象となる機器の動作状態において撮影した動画を、当該機器の動作中の状態に関する情報である動作情報として取得する取得機能と、
前記機器を特定する情報と前記動作情報とを関連付けて記憶する記憶機能と、
保険の適用の際に、保険を掛けるときに前記機器の動作状態が正常な状態であったか否かを検証するために前記動作情報を出力する出力機能と、
前記出力機能により出力された前記動作情報に基づく音と正常な状態の音とを周波数分析により対比する機能と、
を実現させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、保険適用システム、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
家電等の機器に対し保険に加入すると、故障等が生じた場合に、修理等のサービスや保険金を受け取れる保険適用システムが存在する。
【0003】
例えば、特許文献1に記載の家電保守サービスシステムは、家電機器を監視する家電機器監視装置及び家電機器に関する保険契約業務を管理する保険契約管理装置がネットワークにより接続されており、家電機器監視装置が故障診断した結果を保険契約管理装置との間で自動的に情報のやりとりを実施する。
【0004】
また特許文献2に記載の保険内容調整システムは、保険対象の状態を取得した状態データに基づいて決定される保険内容を、状態データの再取得に対する保険契約者側の取組度合いや、保険対象のリスクを低減するための保険契約者側の取組度合いを用いて調整することにより、将来的にリスクの低くなる保険対象に対して保険料を適切に設定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2004-5371号公報
【文献】特開2002―73990号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
通常、保険に加入する場合には、家電等の機器は正常な状態で動作していることが前提である。ところが、機器が故障した状態で保険を掛け、後に故障したと偽り不正に保険を適用しようとする者が存在することがある。一方、保険に加入する際に、その機器が正常に動作していることを個々に調査することは、労力が多大となり、実施が困難である。
本発明の目的は、不正に機器に保険が掛けられることを抑制できる保険適用システム等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かくして本発明によれば、保険を掛ける対象となる機器の動作状態において撮影した動画を、機器の動作中の状態に関する情報である動作情報として取得する取得手段と、機器を特定する情報と動作情報とを関連付けて記憶する記憶手段と、保険の適用の際に、保険を掛けるときに機器の動作状態が正常な状態であったか否かを検証するために動作情報を出力する出力手段と、出力手段により出力された動作情報に基づく音と正常な状態の音とを周波数分析により対比する分析手段と、を有する保険適用システムが提供される。
【0008】
ここで、機器を特定する情報は、撮影画像とすることができる。この場合、保険に加入するときの手続きをより簡略化できる
らに、撮影画像は、機器を異なる角度から撮影した静止画とすることができる。この場合、保険に加入するときの手続きをさらに簡略化できる
して、分析手段は、機器を特定する情報による機器と、動情報で撮影された機器と、が同じものであるかをさらに確認するようにすることができる。これにより、不正に機器に保険が掛けられることをより抑制できる。
また、分析手段は、保険の適用の際に機器の動作状態が正常な状態であるか否かをさらに確認するようにすることができる。この場合、機器の動作状態が正常な状態であるにも拘わらず、保険が適用されるのを抑制できる。
【0009】
また本発明によれば、保険を掛ける対象となる機器の動作中の状態に関する情報である動作情報を取得する取得手段と、機器を特定する情報と動作情報とを関連付けて記憶する記憶手段と、保険の適用の際に、保険を掛けるときに機器の動作状態が正常な状態であったか否かを検証するために動作情報を出力する出力手段と、を有し、動作情報は、機器が使用した消費電力および/または消費電力量であることを特徴とする保険適用システムが提供される。
さらに本発明によれば、コンピュータに、保険を掛ける対象となる機器の動作状態において撮影した動画を、機器の動作中の状態に関する情報である動作情報として取得する取得機能と、機器を特定する情報と動作情報とを関連付けて記憶する記憶機能と、保険の適用の際に、保険を掛けるときに機器の動作状態が正常な状態であったか否かを検証するために動作情報を出力する出力機能と、出力機能により出力された動作情報に基づく音と正常な状態の音とを周波数分析により対比する機能と、を実現させるためのプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、不正に機器に保険が掛けられることを抑制できる保険適用システム等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本実施の形態における保険適用システムの構成例を示す図である。
図2】保険適用システムの概略動作の例について示した図である。
図3】保険適用システムの機能構成例を示したブロック図である。
図4】本実施形態において、保険に加入する際に、携帯端末および管理サーバが行なう動作について説明したフローチャートである。
図5】表示部に対応するディスプレイに機器の種類を選択する画面を示した図である。
図6】機器情報を取得するために、静止画を撮影するときに表示される画面を示した図である。
図7】動作情報を取得するために、動画を撮影するときに表示される画面を示した図である。
図8】記憶部で記憶される加入者情報、機器情報、および動作情報の一例について示した図である。
図9】本実施形態において、保険を適用する際に、携帯端末および管理サーバが行なう動作について説明したフローチャートである。
図10】(a)~(b)は、掃除ロボットの動きの軌跡について示した図である。
図11】動作音の音声信号についての周波数スペクトルについて示した図である。
図12】機器の消費電力について示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0013】
<保険適用システム全体の説明>
図1は、本実施の形態における保険適用システム1の構成例を示す図である。
図示するように本実施の形態の保険適用システム1は、携帯端末20a、20bと、端末装置30a、30bと、管理サーバ40とが、ネットワーク70、ネットワーク80、アクセスポイント90を介して接続されることにより構成されている。
また、以下、携帯端末20aと携帯端末20bとを区別しない場合には、単に「携帯端末20」と言うことがある。またさらに、端末装置30aと端末装置30bとを区別しない場合には、単に「端末装置30」と言うことがある。
なお図1では、携帯端末20および端末装置30は、それぞれ2つずつのみ示したが、個数はいくつでもよい。
【0014】
携帯端末20は、例えば、モバイルコンピュータ、携帯電話、スマートフォン、タブレット等のモバイル端末である。携帯端末20は、無線通信を行なうためにアクセスポイント90に接続する。そして携帯端末20は、アクセスポイント90を介して、有線で通信を行うネットワーク70に接続する。携帯端末20は、家電等の機器に対し保険に加入する手続きを行なう人物が所有する携帯端末である。なお、以後、この人物を、「保険加入者」と言うことがある。
【0015】
端末装置30は、例えば、所謂汎用のパーソナルコンピュータ(PC)である。そして、端末装置30は、OS(Operating System)による管理下において、各種アプリケーションソフトウェアを動作させることで、種々の情報処理を行なうことができる。
本実施の形態では、端末装置30は、携帯端末20と同様に、保険加入者が所有する端末装置である。
【0016】
管理サーバ40は、保険適用システム1の全体の管理をするサーバコンピュータである。詳しくは後述するが、例えば、管理サーバ40は、家電等の機器を対象とする保険に加入する手続きを受け付ける。また機器に故障等が生じたときには、保険の適用を受けるための処理を行なう。
【0017】
携帯端末20、端末装置30および管理サーバ40は、演算手段であるCPUと、記憶手段であるメインメモリ及びHDD(Hard Disk Drive)とを備える。ここで、CPUは、OS(基本ソフトウェア)やアプリケーションプログラム(応用ソフトウェア)等の各種ソフトウェアを実行する。また、メインメモリは、各種ソフトウェアやその実行に用いるデータ等を記憶する記憶領域であり、HDDは、各種ソフトウェアに対する入力データや各種ソフトウェアからの出力データ等を記憶する記憶領域である。
さらに、携帯端末20、端末装置30および管理サーバ40は、外部との通信を行なうための通信インタフェース(以下、「通信I/F」と表記する)と、ビデオメモリやディスプレイ等からなる表示機構と、入力ボタン、タッチパネル、キーボード等の入力機構とを備える。
またさらに、携帯端末20は、カメラを備える。そしてGPS(Global Positioning System)などの機能を備えていてもよい。
【0018】
ネットワーク70は、携帯端末20、端末装置30および管理サーバ40の間の情報通信に用いられる通信手段であり、例えば、インターネットである。
【0019】
ネットワーク80も、ネットワーク70と同様に、携帯端末20、端末装置30および管理サーバ40の間の情報通信に用いられる通信手段であり、例えば、LAN(Local Area Network)である。
【0020】
アクセスポイント90は、有線で通信を行うネットワーク70に対して、無線通信回線を利用して無線通信を行なう機器である。アクセスポイント90は、携帯端末20と、ネットワーク70との間の情報の送受信を媒介する。
無線通信回線の種類としては、携帯電話回線、PHS(Personal Handy-phone System)回線、Wi-Fi(Wireless Fidelity)、Bluetooth(登録商標)、ZigBee、UWB(Ultra Wideband)等の各回線が使用可能である。
【0021】
<保険適用システム1の動作の概略説明>
図2は、保険適用システム1の概略動作の例について示した図である。
なお端末装置30でも同様のことを行なうことができるが、ここでは、端末装置30については、相違点のみ記載し、携帯端末20を代表して説明を行なう。
【0022】
まず、保険加入者が、携帯端末20を操作し、保険を掛ける対象となる機器を特定する情報を取得する(1A)。保険を掛ける対象となる機器を特定する情報は、例えば、機器を製造したメーカー、機器の型番、機器の製造番号などである。本実施の形態では、機器を特定する情報を、例えば、携帯端末20に内蔵されたカメラで静止画として取得する。なお以後、機器を特定する情報を、「機器情報」と言うことがある。この場合、機器情報は,静止画の撮影画像である。
【0023】
次に、保険加入者が、携帯端末20を操作し、保険を掛ける対象となる機器の動作中の状態に関する情報である動作情報を取得する(1B)。保険加入者は、動作情報を、例えば、携帯端末20に内蔵されたカメラで動画として撮影することで取得する。即ち、この場合、動作情報は、機器の動作状態において撮影した動画である。図示する例では、動作情報として、動作中のテレビの動画を撮影する場合を示している。
【0024】
なお、端末装置30でカメラが内蔵されていない場合、機器情報や動作情報を取得するには、例えば、デジタルカメラで静止画や動画を撮影し、SDカード等のメモリカードに保存する。そして、端末装置30において、SDカード内の撮影データを読み取ることで、機器情報や動作情報を取得できる。
【0025】
さらに、保険加入者は、携帯端末20を操作し、アクセスポイント90、ネットワーク70およびネットワーク80を介して、管理サーバ40に対し、機器情報および動作情報を送信する(1C)。またこのとき保険加入者に関する情報を併せて送信する。保険加入者に関する情報は、保険加入者を特定する情報である。また以下、この情報を、「加入者情報」と言うことがある。
【0026】
そして管理サーバ40は、送信された機器情報、動作情報および加入者情報を、関連付けてHDD等に記憶する(1D)。
【0027】
また、機器の故障等が生じ、保険加入者が保険の適用を受けたい場合は、保険加入者が、携帯端末20から、保険適用の申請を行なう(1E)。この場合、申請の内容は、管理サーバ40に送られる。
管理サーバ40は、加入者情報等を基に動作情報をHDD等から出力する(1F)。
そして、動作情報から、保険の加入の際に、機器が正常な状態であったか、故障している状態であったかを判断する(1G)。詳しくは後述するが、これは、管理サーバ40が判断してもよく、人が動画を見たり、動画に付随する音を聞くことで判断してもよい。
【0028】
そして、保険の加入の際に、機器が正常な状態であった場合、保険金の支払いや機器の修理等の保険の適用が行なわれる(1H)。この場合、詳しくは後述するが、保険業者に対し、所定の手続きが行われる。
【0029】
次に、本実施の形態の保険適用システム1の詳細な機能構成および動作について説明する。
【0030】
<保険適用システム1の機能構成の説明>
図3は、保険適用システム1の機能構成例を示したブロック図である。
なおここでは、保険適用システム1が有する種々の機能のうち本実施の形態に関係するものを選択して図示している。
保険適用システム1において、携帯端末20は、情報の送受信を行なう送受信部21と、画像の表示を行なう表示部22と、情報を入力する入力部23と、撮影を行なう撮影部24とを備える。
【0031】
送受信部21は、例えば、通信I/Fであり、アクセスポイント90、ネットワーク70およびネットワーク80を介し、管理サーバ40と情報の送受信を行なう。
【0032】
表示部22は、例えば、タッチパネルである。この場合、表示部22は、各種情報が表示されるディスプレイと、指やスタイラスペン等で接触された位置を検出する位置検出シートとを備える。接触された位置を検出する手段としては、接触による圧力をもとに検出する抵抗膜方式や、接触した物の静電気をもとに検出する静電容量方式など、どのようなものが用いられてもよい。また表示部22は、液晶ディスプレイなどであってもよい。
【0033】
入力部23は、例えば、上述したタッチパネルである。つまりこの場合、タッチパネルは、表示部22および入力部23の双方の機能を有する。また入力部23は、キーボードやマウス等で構成されていてもよい。
【0034】
撮影部24は、撮影対象である機器を撮影するカメラである。撮影部24は、撮影対象の像を収束する光学系と、光学系により収束された像を検出するイメージセンサとを備える。
光学系は、単一のレンズまたは複数のレンズを組み合わせて構成される。例えば、2つの半球レンズを使用し、その球面側を向かい合わせに組み合わせたツインレンズが用いられる。レンズの組み合わせおよびレンズ表面に施されたコーティング等により、各種の不要な収差は適切に除去されている。イメージセンサは、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子を配列して構成される。
【0035】
端末装置30は、携帯端末20と同様の機能を有する送受信部31と、表示部32と、入力部33とを備える。
送受信部31は、例えば、通信I/Fであり、送受信部21と同様の機能を有する。
表示部32は、例えば、PC用の液晶ディスプレイである。ただし液晶方式に限られるものではなく、画像を表示する機能を備えたものであればよい。よって、例えば、液晶テレビ、ブラウン管ディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、プロジェクタなどであってもよい。
入力部33は、例えば、キーボードやマウス等の入力装置である。
【0036】
管理サーバ40は、外部と通信を行なう送受信部41と、所定の情報を記憶する記憶部42と、動作情報を出力する出力部43と、動作情報の分析を行なう分析部44と、保険適用の手続きを行なう適用部45とを有する。
【0037】
送受信部41は、例えば、通信I/Fであり、携帯端末20および端末装置30と通信を行ない、所定の情報のやりとりを行なう。また送受信部41は、取得手段の一例であり、保険を掛ける対象となる機器の動作中の状態に関する情報である動作情報を取得する。
【0038】
記憶部42は、記憶手段の一例であり、機器を特定する情報と動作情報とを関連付けて記憶する。また、これらの情報に加え、加入者情報をさらに関連付けて記憶する。加入者情報は、保険加入者を特定できる情報であればよく、例えば、保険加入者の郵便番号、住所、氏名、性別、年齢、電話番号、メールアドレス、保険番号等の情報である。
【0039】
出力部43は、出力手段の一例であり、保険の適用の際に、保険を掛けるときに機器の動作状態が正常な状態であったか否かを検証するために動作情報を出力する。
【0040】
分析部44は、分析手段の一例であり、取得した動作情報の分析を行なう。その上で、保険の加入の際に、機器の動作状態が正常な状態であったか否かの判断を行なう。つまり動作状態から、保険の加入の際に、機器が、正常な状態であったのか、故障の状態にあったのかの判断を行なう。
【0041】
適用部45は、保険の加入の際に、機器が正常な状態であったときに、保険を適用する手続きを行なう。具体的には、例えば、保険金の支払いを行なう。これは例えば保険業者の銀行口座等に振り込み手続きをしてもよく、郵便為替等を保険業者に送付する方法でもよい。また、保険を適用する手続きとしては、例えば、機器の修理が挙げられる。この場合、適用部45は、機器の修理をするためのサービスマンの派遣の手続き等を行なう。
【0042】
<保険に加入する際の動作の説明>
次に本実施の形態において、保険に加入する際における携帯端末20および管理サーバ40の動作の例について、より詳細に説明を行なう。
図4は、本実施形態において、保険に加入する際に、携帯端末20および管理サーバ40が行なう動作について説明したフローチャートである。
まず、保険加入者が、携帯端末20で動作するブラウザ等のアプリを起動する。そして、管理サーバ40が提供し、加入したい保険の手続きが可能なウェブサイトに接続する(ステップ101)。この場合、入力部23であるタッチパネルに対し、タッチ等の操作をすると、それに応じた画面が、表示部22でもあるタッチパネルに表示される。
【0043】
次に、保険加入者は、入力部23を使用して、加入者情報を入力する(ステップ102)。加入者は、加入者情報の入力を入力部23により行ない、入力された加入者情報は、表示部22で表示される。
【0044】
また、保険加入者は、撮影部24を使用して、保険を掛ける対象となる機器を特定する情報として機器情報を取得する(ステップ103)。機器情報は、上述したように、機器を製造したメーカー、機器の型番、機器の製造番号などであるが、他にも保証書、納品書等であってもよい。
または、例えば、機器情報を、機器を異なる角度から撮影した静止画とすることができる。静止画は、1枚でもよいが、複数枚とした方が、不正を防止する観点から、より好ましい。この場合、例えば、複数の静止画は、機器を、正面、右側面、左側面から撮影した3枚からなる。機器情報をより簡略化することで、保険の加入手続きを簡略化し、保険により加入しやすくする。
【0045】
図5および図6は、機器情報を取得する際に、携帯端末20に表示される画面について示した図である。
このうち、図5は、表示部22に対応するディスプレイ210に機器の種類を選択する画面を示した図である。この場合、「保険を掛ける機器の選択をしてください。」のメッセージ211とともに、機器の一覧が、メニュー212として表示される。そしてメニュー212の中から、テレビ、冷蔵庫など機器の名称を選択することで、図6の画面に移行する。
【0046】
図6は、機器情報を取得するために、静止画を撮影するときに表示される画面を示した図である。
この場合、図5のメニュー212からテレビを選択したときに表示される画面を示している。そして、ディスプレイ210に、「テレビを製造したメーカー、型番、製造番号を印刷したラベルを撮影してください。テレビの場合、ラベルは背面に貼り付けられています。」のメッセージ213とともに、撮影画像を表示するウィンドウ214が、表示される。そして、保険加入者が、撮影部24に対応し、携帯端末20に内蔵されたカメラにより撮影を行なうと、その撮影画像が、図示するようにウィンドウ214に表示される。
また上述したように、機器情報を、機器を異なる角度から撮影した静止画とする場合、この静止画がウィンドウ214に表示される。
【0047】
図4に戻り、続いて保険加入者は、撮影部24を使用して、保険を掛ける対象となる機器の動作中の状態に関する情報である動作情報を取得する(ステップ104)。
図7は、動作情報を取得するために、動画を撮影するときに表示される画面を示した図である。
図示する画面は、図6の画面からOKボタン215を押下すると表示される。そして、ディスプレイ210に、「テレビの動作状態を確認します。テレビの電源をONにして、テレビ番組の撮影を1分以上行なってください。」のメッセージ216とともに、撮影画像を表示するウィンドウ217が、表示される。そして、保険加入者が、携帯端末20に内蔵されたカメラにより撮影を行なうと、その撮影画像が、図示するようにウィンドウ217に表示される。この撮影画像は、音付きの動画像である。そしてOKボタン218を押下すると、次に説明する保険掛け金の支払いを行なうことができる。
【0048】
再び、図4に戻り、保険加入者は、保険掛け金の支払いを行なう(ステップ105)。
保険掛け金の支払いは、例えば、クレジットカードでの支払い、銀行振込、コンビニエンスストアでの支払いなどの方法が使用できる。また、携帯端末20に電子マネー機能を備えさせ、保険掛け金を、この電子マネー機能を使用して支払う方法も使用できる。この場合、保険掛け金を支払う手続きがより簡略化できる。
【0049】
次に、送受信部21は、加入者情報、機器情報、および動作情報を、管理サーバ40に対し送信する(ステップ106)。
管理サーバ40では、加入者情報、機器情報、および動作情報を、送受信部41が受信し、保険の支払いを含む所定の情報が揃っているか否かを判断する(ステップ107)。
その結果、揃っている場合(ステップ107でYes)、保険の加入を認める(ステップ108)。そして、加入者情報、機器情報、および動作情報を記憶部42にて記憶する(ステップ109)。またこのとき、携帯端末20に対し、保険の加入が認められた旨を通知してもよい。さらに、図8で後述する保険番号や保険期間を通知してもよい。
対して、揃っていない場合(ステップ107でNo)、ステップ102に戻る。即ち、保険加入者に対し、所定の情報を入力する必要がある旨を通知し、情報の再入力を促す。
【0050】
図8は、記憶部42で記憶される加入者情報、機器情報、および動作情報の一例について示した図である。
図示する例では、加入者情報として、氏名、郵便番号(〒)、住所、および連絡先としてメールアドレスが記憶される。またこれに加え、保険番号.および保険期間が記憶される。保険番号は、保険の加入が認められた場合に、自動的に付与される。保険期間は、上述したように、機器に対し保険を掛ける期間である。
また、機器情報、動作情報は、これらが格納されるファイル名が記憶される。このファイル名に該当するファイルを参照すれば、これらの情報が取得可能である。
【0051】
<保険を適用する際の動作の説明>
次に本実施の形態において、保険を適用する際における携帯端末20および管理サーバ40の動作の例について、より詳細に説明を行なう。
図9は、本実施形態において、保険を適用する際に、携帯端末20および管理サーバ40が行なう動作について説明したフローチャートである。
まず、保険加入者が、携帯端末20で動作するブラウザ等のアプリを起動する。そして、管理サーバ40が提供し、保険の適用の手続きが可能なウェブサイトに接続する(ステップ201)。
【0052】
次に、保険加入者は、携帯端末20の入力部23を使用して、加入者情報を入力する(ステップ202)。この加入者情報は、氏名や住所など保険に加入する際に、入力した情報である。また、図8で説明した保険番号等を入力してもよい。また、このとき保険の適用の理由として、故障、紛失、盗難などの入力を行なってもよい。
そして、保険加入者は、加入者情報を管理サーバ40に対し、送信する(ステップ203)。送信は、送受信部21により行なわれる。これにより、保険適用の申請をしたことになる。
【0053】
送信された加入者情報は、送受信部41が取得する(ステップ204)。そして、出力部43が、加入者情報を基に、機器情報および動作情報を出力する(ステップ205)。
次に、分析部44が、機器情報および動作情報が合致しているか否かを判断する(ステップ206)。つまり、機器情報による機器と、動画で撮影された機器とが同じものであるかを確認する。また保険の加入の際に選択した機器を撮影している否かを判断する。分析部44は、機器情報から、機器を製造したメーカー、型番などが取得できるため、これに適合する機器の形状、色等を取得することができる。これは、予め用意しておいてもよく、インターネット等から取得してもよい。そして、取得した機器の形状、色等から、画像解析等を行なうことで、動作情報で撮影された機器が同じものであるか否かが判断できる。
【0054】
その結果、機器情報および動作情報が合致している場合(ステップ206でYes)、次に分析部44は、動作情報を基に、保険を掛けるときに機器の動作状態が正常な状態であったか否かを判断する(ステップ207)。詳しくは後述するが、このとき分析部44は、動画情報に基づく動作と正常な動作とを対比する。また分析部44は、動画情報に基づく音と正常な状態の音とを周波数分析により対比する。
【0055】
そして、動作状態が正常な状態であった場合(ステップ207でYes)、分析部44は、保険適用時に機器の動作状態が正常な状態であるか否かを判断する(ステップ208)。保険適用時とは、つまり、分析部44は、保険の適用の際に機器の動作状態が正常な状態であるか否かをさらに確認する。この場合、保険の適用の際とは、現時点である。即ち、現時点において、機器の動作が正常な状態でなかったときは、保険が適用されるが、機器の動作が正常な状態であった場合は、保険が適用されないのはもちろんである。
その結果、保険適用時に機器の動作状態が正常な状態でない場合(ステップ208でNo)、適用部45は、保険を適用する手続きを行なう(ステップ209)。つまり、上述したような、保険業者の銀行口座等に振り込み手続きをし、保険金の支払いを行なうなどの処理を行なう。
対して、ステップ206で、機器情報および動作情報が合致していない場合(ステップ206でNo)、ステップ207で動作状態が正常な状態でなかった場合(ステップ207でNo)、およびステップ208で、保険適用時に機器の動作状態が正常な状態である場合(ステップ208でYes)、適用部45は、保険は適用しないことを決定する(ステップ210)。
【0056】
以下、図9のステップ207において、機器の動作状態が正常な状態であったか否かを判断する方法を説明する。
【0057】
(テレビ)
まず、機器が、テレビの場合について説明を行なう。テレビの場合、分析部44は、動作情報から、映像や音声が正常であるか否かを判断する。
分析部44は、映像に乱れなどがなく、正常に表示され、音声に雑音が混じらず正常に出力されていれば、機器の動作状態が正常な状態であると判断する。対して、分析部44は、映像が表示されていない場合や、映像が乱れる場合などは、機器の動作状態が正常な状態ではないと判断する。また、分析部44は、音声が出力されていない場合や、雑音が大きい場合などは、機器の動作状態が正常な状態ではないと判断する。
【0058】
(掃除ロボット)
次に、機器が、掃除ロボットの場合について説明を行なう。掃除ロボットの場合、分析部44は、動作情報から、掃除ロボットの動きの軌跡が正常であるか否かを判断する。
図10(a)~(b)は、掃除ロボットの動きの軌跡について示した図である。
図10(a)~(b)では、室内Rにおいて、始点Sから終点Eまで、掃除ロボットが動いたときの軌跡Kを示している。このとき室内Rを表す四辺は、壁面である。
そして図10(a)は、走行パターンとして規則走行で動作したときの軌跡Kを示す。これは、まず始点Sから、室内Rの一辺に沿ってまず進行し、壁面に接近すると、所定の距離Lを開けて反転し、最初とは、逆方向に進行する。そして再び壁面に接近すると、再び所定の距離Lを開けて反転し、最初と同じ方向に進行する。そして以後、これを繰り返し、室内Rを全て走行すると、最後は、始点Sの近くの終点Eに戻る。
【0059】
また、図10(b)は、走行パターンとしてランダム走行で動作したときの軌跡Kを示す。これは、まず始点Sから、何れかの任意の方向に向けて進行する。そして壁面に接近すると任意の方向に向け反射するように進行し、以後、これを繰り返す。そして所定の走行時間または走行距離を走行すると、動きを停止し、これが終点Eとなる。
【0060】
なお走行パターンはこれに限られるものではない。例えば、始点Sを中心としてらせん状に走行するらせん走行や、一定の距離を直線走行するとその周辺の狭い範囲を、一定時間ランダムに走行した後、再び直線走行に移り、以後、これを繰り返すオートランダム走行など他の走行パターンでもよい。
【0061】
分析部44は、掃除ロボットの動きの軌跡が、このような走行パターンに合致しているか否かを判断する。そして、分析部44は、走行パターンが合致する場合、機器の動作状態が正常な状態であると判断する。対して、分析部44は、走行パターンが合致しない場合、機器の動作状態が正常な状態ではないと判断する。例えば、掃除ロボットが、同じ場所を単に往復する場合、正常な状態ではないと判断する。また、分析部44は、動きが非常に遅い場合や途中で不自然に停止する場合なども、正常な状態ではないと判断する。
【0062】
(冷蔵庫、洗濯機)
さらに、機器が、冷蔵庫や洗濯機の場合について説明を行なう。昨今の冷蔵庫や洗濯機の場合、自己診断機能を有する場合が多く、異常が発見された場合は、エラーコードを表示したり、警告ランプが点灯したりする。よって分析部44は、このようなことがない状態で、機器が動作しているか否かを判断する。そして、分析部44は、エラーコードを表示したり、警告灯が点灯することがなく、機器が動作している場合、機器の動作状態が正常な状態であると判断する。対して、分析部44は、エラーコードが表示され、警告灯が点灯している場合、機器の動作状態が正常な状態ではないと判断する。
なお冷蔵庫、洗濯機に限らず、自己診断機能を有し、異常が発見された場合に、エラーコードが表示され、警告ランプが点灯する機器については、この方法が適用できる。
【0063】
(調理器具)
また、機器が、調理器具の場合について説明を行なう。調理器具としては、例えば、レンジ、炊飯器などが挙げられる。調理器具の場合、分析部44は、動作情報から、正常に調理ができているか否かを判断する。レンジ、炊飯器の場合、調理後は、食品に湯気が発生するため、例えば、分析部44は、調理後の食品の湯気の有無を判断する。そして、分析部44は、調理後の食品に湯気が発生している場合、機器の動作状態が正常な状態であると判断する。対して、分析部44は、調理後の食品に湯気が発生していない場合、機器の動作状態が正常な状態ではないと判断する。
【0064】
(エアコン)
またさらに、機器が、エアコンの場合について説明を行なう。エアコンの場合、分析部44は、動作情報から、動作音が正常であるか否かを判断する。動作音が正常であるか否かを判断するには、例えば、動作音の音声信号を逆フーリエ変換し、周波数スペクトルを求め、周波数分析をすることで行なう。
図11は、動作音の音声信号についての周波数スペクトルについて示した図である。
ここで、横軸は、周波数を表し、縦軸は、スペクトル強度を表す。即ち、周波数スペクトルは、動作音に含まれる周波数成分について、周波数とその強度との関係を示している。
図示する例では、正常な動作音についての周波数スペクトルを実線で示し、正常でない動作音についての周波数スペクトルを点線で示している。この2つの周波数スペクトルを比較すると、正常でない場合は、ピークP1、P2、P3が現れ、正常な場合とは、周波数スペクトルが異なることがわかる。これは、異音が発生していることを意味する。
【0065】
分析部44は、このように異音について発生するピークP1~P3が、存在するか否かを判断する。そして、分析部44は、ピークP1~P3が存在しない場合、機器の動作状態が正常な状態であると判断する。対して、分析部44は、ピークP1~P3が存在する場合、機器の動作状態が正常な状態ではないと判断する。
なお、動作音が正常であるか否かを判断して、機器の状態が正常であるか否かを判断する方法は、他の機器にも適用可能である。例えば、上述した掃除ロボット、冷蔵庫、洗濯機、調理器具などや、スピーカ、CDプレーヤーなどのAV機器等の機器の状態を判断する場合にも有効である。
【0066】
(消費電力、消費電力量)
次に、消費電力、消費電力量により、機器の動作状態が正常な状態であったか否かを判断する方法を説明する。なおこの場合は、動作状態として機器が使用した消費電力や消費電力量を取得する必要がある。
図12は、機器の消費電力について示した図である。
ここで、横軸は、時間を表し、縦軸は、消費電力を表す。図示する例では、テレビについての消費電力を示している。
図示する例では、正常な場合の消費電力を実線で示し、正常でない場合の消費電力を点線で示している。この2つの消費電力を比較すると、正常な場合は、消費電力がほぼ一定であるのに対し、正常でない場合は、消費電力の変化が大きいことがわかる。
分析部44は、このように消費電力がほぼ一定の場合、機器の動作状態が正常な状態であると判断する。対して、分析部44は、消費電力の変化が大きい場合、機器の動作状態が正常な状態ではないと判断する。
また、消費電力は、機器の動作状態が正常な状態でない場合、正常な状態である場合に比較して、大きくなる。よって、分析部44は、予め定められた時間範囲の消費電力を積算し、定格消費電量と比較することで、上記判断を行なってもよい。また、分析部44は、正常な消費電力を予め把握しておき、取得した消費電力との差が閾値以上であるか否かで判断することができる。
なお、図12では、消費電力により説明を行なったが、消費電力量でも同様である。つまり、消費電力量は、機器の動作状態が正常な状態でない場合、正常な状態である場合に比較して、大きくなる。分析部44は、正常な消費電力量を予め把握しておき、取得した消費電力量との差が閾値以上であるか否かで、機器の動作状態が正常な状態であったか否かを判断することができる。
なお、消費電力や消費電力量により、機器の状態が正常であるか否かを判断する方法は、機器よらず適用可能である。
【0067】
以上詳述した形態によれば、不正に機器に保険が掛けられることを抑制することができる保険適用システム1を提供することができる。またこの形態によれば、保険適用の申請等があったときに検証を行なうため、保険の加入の際に検証を行なう場合に比較して、労力が少なくてすむ。また保険を掛ける際に、簡易な手続きでよいため、手軽に保険に入ることができる。
【0068】
また以上詳述した形態では、保険適用システム1は、携帯端末20と、端末装置30と、管理サーバ40とが、ネットワーク70、ネットワーク80、アクセスポイント90を介して接続されることにより構成されていたが、管理サーバ40だけでも保険適用システムであるとして扱うことができる。
【0069】
なお、上述した例では、機器情報は、静止画像であったが、動画像であってもよい。
さらに、上述した例では、分析部44が、機器の動作状態が正常な状態であったか否かを検証していたが、人が検証することもできる。例えば、人が、動作情報である動画を目視で見て、機器が正常な状態であるか否かを判断する。また人が、動画の音を聞き、機器が正常な状態であるか否かを判断する。なおこの場合、分析部44は、不要になることがある。
【0070】
<プログラムの説明>
ここで以上説明を行った本実施の形態における管理サーバ40が行なう処理は、例えば、アプリケーションソフトウェア等のプログラムとして用意される。そしてこの処理は、ソフトウェアとハードウェア資源とが協働することにより実現される。即ち、管理サーバ40に設けられたコンピュータ内部の図示しないCPUが、上述した各機能を実現するプログラムを実行し、これらの各機能を実現させる。
【0071】
よって本実施の形態で、管理サーバが行なう処理は、コンピュータに、保険を掛ける対象となる機器の動作中の状態に関する情報である動作情報を取得する取得機能と、機器を特定する情報と動作情報とを関連付けて記憶する記憶機能と、保険の適用の際に、保険を掛けるときに機器の動作状態が正常な状態であったか否かを検証するために動作情報を出力する出力機能と、を実現させるためのプログラムとして捉えることもできる。
【0072】
なお、本実施の形態を実現するプログラムは、通信手段により提供することはもちろんCD-ROM等の記録媒体に格納して提供することも可能である。
【0073】
以上、本実施の形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、種々の変更または改良を加えたものも、本発明の技術的範囲に含まれることは、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【符号の説明】
【0074】
1…保険適用システム、20、20a、20b…携帯端末、30、30a、30b…端末装置、40…管理サーバ、41…送受信部、42…記憶部、43…出力部、44…分析部、45…適用部
図1
図2
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