(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-19
(45)【発行日】2022-08-29
(54)【発明の名称】無線通信の方法、ネットワーク装置及び端末装置
(51)【国際特許分類】
H04W 12/02 20090101AFI20220822BHJP
H04W 12/72 20210101ALI20220822BHJP
H04W 8/22 20090101ALI20220822BHJP
【FI】
H04W12/02
H04W12/72
H04W8/22
(21)【出願番号】P 2020513637
(86)(22)【出願日】2018-10-08
(86)【国際出願番号】 CN2018109369
(87)【国際公開番号】W WO2019153766
(87)【国際公開日】2019-08-15
【審査請求日】2020-08-31
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2018/079203
(32)【優先日】2018-03-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2018/078330
(32)【優先日】2018-03-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2018/076013
(32)【優先日】2018-02-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100105153
【氏名又は名称】朝倉 悟
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100096921
【氏名又は名称】吉元 弘
(72)【発明者】
【氏名】タン、ハイ
【審査官】三枝 保裕
(56)【参考文献】
【文献】特表2017-517227(JP,A)
【文献】Ericsson, NEC, Lenovo,UE policies granularity and UE assistance for policy evaluation[online],3GPP TSG SA WG2 #125 S2-181399,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_125_Gothenburg/Docs/S2-181399.zip>,2018年01月26日
【文献】Ericsson, NEC,UE assisted UE policies calculation in PCF[online],3GPP TSG SA WG2 #125 S2-180965,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_125_Gothenburg/Docs/S2-180965.zip>,2018年01月26日
【文献】OPPO,Discussion on using PSI[online],3GPP TSG SA WG2 #127 S2-183176,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_127_Sanya/Docs/S2-183176.zip>,2018年04月20日
【文献】OPPO, China Unicom,Clarification on using PSI[online],3GPP TSG SA WG2 #127 S2-183203,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_127_Sanya/Docs/S2-183203.zip>,2018年04月20日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置は、契約ユーザでの一部の前記端末装置に使用されるポリシー情報を識別することに用いられるPSIパラメータを確定することと、
前記端末装置は第1のネットワーク装置に前記PSIパラメータを送信することと、を含
み、
前記PSIパラメータは、公衆地上移動ネットワーク(PLMN)識別子及び第1の識別子を含み、前記第1の識別子は前記PLMNでのPSIパラメータを一意的に識別することに用いられ、前記PSIパラメータはユーザ識別子と一緒に1つのポリシー情報を識別することを特徴とする無線通信の方法。
【請求項2】
前記端末装置は前記第1のネットワーク装置が送信した前記端末装置のポリシー情報を受信することを更に含むことを特徴とする請求項
1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のネットワーク装置が送信した前記端末装置のポリシー情報は、前記第1のネットワーク装置が前記端末装置の能力情報に基づいて確定した前記端末装置のポリシー情報であることを特徴とする請求項
2に記載の方法。
【請求項4】
前記能力情報は、
永久装置識別子(PEI)、前記端末装置の音声サポート能力、前記端末装置の無線周波数選択優先度(RFSP)パラメータ、前記端末装置が報告するシングルネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)、オペレーティングシステムがアプリケーション層の送信したDNNパラメータの受信及び/又は識別をサポートするかどうか、3GPPの上位層の要求メッセージをPDUセッション特徴を指示するパラメータにマッピングすることをサポートするかどうか、という情報のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項
3に記載の方法。
【請求項5】
前記方法は更に、
前記端末装置は前記端末装置の能力情報を前記第1のネットワーク装置に送信することを含むことを特徴とする請求項
3又は
4に記載の方法。
【請求項6】
前記端末装置は前記第1のネットワーク装置が送信した前記端末装置のポリシー情報を受信することは、
前記端末装置は前記第1のネットワーク装置が送信した全部のポリシー情報を受信することを含み、
前記方法は更に、
前記端末装置は自体の能力に基づいて前記全部のポリシー情報から一部のポリシー情報を選択して使用することを含むことを特徴とする請求項
2に記載の方法。
【請求項7】
前記端末装置が自体の能力に基づいて前記全部のポリシー情報から一部のポリシー情報を選択して使用することは、
前記端末装置は自体の能力に基づいてポリシー情報に対して第1の挙動又は第2の挙動を実行することを含み、
前記第1の挙動とは、前記端末装置が第1の優先度の第1のルールを選択した後、前記端末装置が前記第1のルールにおける第1のパラメータをサポートしない場合、前記端末装置が前記第1のルールを選択せず、第2の優先度の第2のルールを選択することを指し、
前記第2の挙動とは、前記端末装置が第1の優先度の第1のルールを選択した後、前記端末装置が前記第1のルールにおける第1のパラメータをサポートしない場合、前記端末装置が前記第1のパラメータを選択せず、前記第1のルールにおける前記第1のパラメータ以外のパラメータが引き続き有効であることを指すことを特徴とする請求項
6に記載の方法。
【請求項8】
端末装置であって、
契約ユーザでの一部の前記端末装置に使用されるポリシー情報を識別することに用いられるPSIパラメータを確定することに用いられる確定ユニットと、
第1のネットワーク装置に前記PSIパラメータを送信することに用いられる送受信ユニットと、を備え
、
前記PSIパラメータは、公衆地上移動ネットワーク(PLMN)識別子及び第1の識別子を含み、前記第1の識別子は前記PLMNでのPSIパラメータを一意的に識別することに用いられ、前記PSIパラメータはユーザ識別子と一緒に1つのポリシー情報を識別することを特徴とする端末装置。
【請求項9】
前記送受信ユニットは更に、
前記第1のネットワーク装置が送信した前記端末装置のポリシー情報を受信することに用いられることを特徴とする請求項
8に記載の端末装置。
【請求項10】
前記端末装置は、前記第1のネットワーク装置が前記端末装置の能力情報に基づいて確定した前記端末装置のポリシー情報であることを特徴とする請求項
9に記載の端末装置。
【請求項11】
前記能力情報は、
永久装置識別子(PEI)、前記端末装置の音声サポート能力、前記端末装置の無線周波数選択優先度(RFSP)パラメータ、前記端末装置が報告するシングルネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)、オペレーティングシステムがアプリケーション層の送信したDNNパラメータの受信及び/又は識別をサポートするかどうか、3GPPの上位層の要求メッセージをPDUセッション特徴を指示するパラメータにマッピングすることをサポートするかどうか、という情報のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項
10に記載の端末装置。
【請求項12】
前記送受信ユニットは更に、
前記端末装置の能力情報を前記第1のネットワーク装置に送信することに用いられることを特徴とする請求項
10又は
11に記載の端末装置。
【請求項13】
前記送受信ユニットは具体的に、
前記第1のネットワーク装置が送信した全部のポリシー情報を受信することに用いられ、
前記確定ユニットは更に、自体の能力に基づいて前記全部のポリシー情報から一部のポリシー情報を選択して使用することに用いられることを特徴とする請求項
9に記載の端末装置。
【請求項14】
前記確定ユニットは具体的に、
自体の能力に基づいてポリシー情報に対して第1の挙動又は第2の挙動を実行することに用いられ、
前記第1の挙動とは、前記端末装置が第1の優先度の第1のルールを選択した後、前記端末装置が前記第1のルールにおける第1のパラメータをサポートしない場合、前記端末装置が前記第1のルールを選択せず、第2の優先度の第2のルールを選択することを指し、
前記第2の挙動とは、前記端末装置が第1の優先度の第1のルールを選択した後、前記端末装置が前記第1のルールにおける第1のパラメータをサポートしない場合、前記端末装置が前記第1のパラメータを選択せず、前記第1のルールにおける前記第1のパラメータ以外のパラメータが引き続き有効であることを指すことを特徴とする請求項
13に記載の端末装置。
【請求項15】
メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することに用いられるプロセッサを備え、前記コンピュータプログラムは、請求項1~
7のいずれか1項に記載の方法を実行するための指
令を含むことを特徴とするチップ。
【請求項16】
コンピュータプログラムを記憶することに用いられ、前記コンピュータプログラムは、請求項1~
7のいずれか1項に記載の方法を実行するための指
令を含むことを特徴とする記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は2018年2月9日に中国特許庁に提出された、出願番号がPCT/CN2018/076013で、発明名称が「無線通信の方法、ネットワーク装置及び端末装置」であるPCT特許出願の優先権をクレームし、本願は2018年3月7日に中国特許庁に提出された、出願番号がPCT/CN2018/078330で、発明名称が「無線通信の方法、ネットワーク装置及び端末装置」であるPCT特許出願の優先権をクレームし、本願は2018年3月15日に中国特許庁に提出された、出願番号がPCT/CN2018/079203で、発明名称が「無線通信の方法、ネットワーク装置及び端末装置」であるPCT特許出願の優先権をクレームし、その全部の内容は引用で本願に組み込まれる。
【0002】
本発明の実施例は通信分野に関し、より具体的に、無線通信の方法、ネットワーク装置及び端末装置に関する。
【背景技術】
【0003】
従来技術において、ユーザ装置(User Equipment、UE)のポリシーセット識別子(Policy Set Identifier、PSI)パラメータは初期登録(Initial registration)メッセージに平文で追加されてポリシー制御機能(Policy Control Function、PCF)に伝送されるため、他のユーザに傍受されやすく、セキュリティ上の危険性がある。
【0004】
例えば、UE-2はUE-1の登録要求(Registration Request)を通じてUE-1のPSIパラメータを取得した場合(Registration Requestは平文で送信されたため)、UE-2は自分で登録要求を開始して、UE-1のPSIパラメータを含めることができ、ネットワーク装置はUE-2にUE-1のUE Policyを送信し、セキュリティ上の危険性とプライバシーの漏洩を引き起こす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
無線通信の方法、ネットワーク装置及び端末装置を提供し、PSIパラメータのタイムリー/正確な更新を実現して、セキュリティ上の問題を解消することができる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様では、無線通信の方法を提供し、
第1のネットワーク装置は端末装置のポリシーセット識別子(PSI)パラメータを取得した後、前記端末装置のポリシー情報を更新するかどうかを確定し、前記PSIパラメータは契約ユーザでの一部の前記端末装置に使用されるポリシー情報を識別することに用いられることを含む。
【0007】
本発明の実施例では、第1のネットワーク装置が端末装置のポリシーセット識別子(PSI)パラメータを取得した後、前記端末装置のポリシー情報を更新するかどうかを直接に確定することで、PSIパラメータのタイムリー/正確な更新を実現して、セキュリティ上の問題を解消することができる。
【0008】
幾つかの可能な実施形態において、前記PSIパラメータはユーザ識別子を含み、
前記端末装置のポリシー情報を更新するかどうかを確定することは、
前記第1のネットワーク装置は第2のネットワーク装置が送信したユーザ識別子を受信することと、
前記第1のネットワーク装置は前記PSIパラメータに対応するユーザ識別子、及び前記第2のネットワーク装置が送信したユーザ識別子に基づいて、前記端末装置のポリシー情報を更新するかどうかを確定することと、を含む。
【0009】
幾つかの可能な実施形態において、前記第1のネットワーク装置は前記PSIパラメータに対応するユーザ識別子、及び前記第2のネットワーク装置が送信したユーザ識別子に基づいて、前記端末装置のポリシー情報を更新するかどうかを確定することは、
前記第1のネットワーク装置は前記PSIパラメータに対応するユーザ識別子と前記第2のネットワーク装置の送信したユーザ識別子が異なることを確定した場合、前記端末装置のポリシー情報を更新することを確定することを含む。
【0010】
幾つかの可能な実施形態において、前記端末装置のポリシー情報を更新することを確定することは、
前記第1のネットワーク装置は、前記端末装置を現在使用しているユーザ識別子に対応するポリシー情報を前記端末装置に送信することを含む。
【0011】
幾つかの可能な実施形態において、前記端末装置のポリシー情報を更新することを確定することは、
前記第1のネットワーク装置は、前記第2のネットワーク装置が送信したユーザ識別子に対応するポリシー情報を前記端末装置に送信することを含む。
【0012】
幾つかの可能な実施形態において、前記ユーザ識別子は、ユーザ永久識別子(SUPI)及び/又はユーザ秘匿識別子(SUCI)を含む。
【0013】
本発明の実施例では、PSIパラメータにおいてユーザ識別子(例えばSUPI及び/又はSUCI)によってPSIパラメータの世界中の一意性を一意的に識別することで、ネットワーク装置は端末装置のポリシー情報をタイムリーで正確に更新することができる。また、このような手段によれば、PSIパラメータ自体は契約ユーザでの一部の端末装置に使用されるポリシー情報を一意的に識別することに用いられ、PSIパラメータのビット(Bit)数は比較的小さく、1つの契約ユーザでの異なるPSIパラメータを区別すればよい(数量は数十個である)。最後に、このような手段によれば、該第1のネットワーク装置は、端末装置のPSIパラメータに含まれるユーザ識別子と第2のネットワーク装置から取得したユーザ識別子との比較によって、該端末装置がポリシー情報を更新する必要があるかどうかをタイムリーで正確に判断することができる。
【0014】
幾つかの可能な実施形態において、前記PSIパラメータは、公衆地上移動ネットワーク(PLMN)識別子及び第1の識別子を含み、前記第1の識別子は前記PLMNでのPSIパラメータを一意的に識別することに用いられる。
【0015】
幾つかの可能な実施形態において、前記PSIパラメータはタイムスタンプ及び/又はバージョン識別子を含み、
前記端末装置のポリシー情報を更新するかどうかを確定することは、
前記第1のネットワーク装置は、前記PSIパラメータにおけるタイムスタンプ及び/又はバージョン識別子に基づいて、前記端末装置のポリシー情報の前回更新時間を知り、更新時間閾値及び/又は最新のバージョンに基づいて、前記端末装置のポリシー情報を更新するかどうかを確定することを含む。
【0016】
本発明の実施形態では、PLMN識別子と第1の識別子によってPSIパラメータを一意的に識別する場合、該第1の識別子のbit数は非常に大きく(数量は数億個である)、且つ1つのSUPIで複数のPSIパラメータを含むことができ、ネットワーク側への影響が大きい。しかし、ユーザにとって安全性がより高い。更に、本発明の実施例では、該PSIパラメータにおけるタイムスタンプ及び/又はバージョン識別子によって、該端末装置のポリシー情報の前回更新時間を知り、更新時間閾値及び/又は最新のバージョンに基づいて、該端末装置のポリシー情報を更新するかどうかを確定することで、該端末装置がポリシー情報を更新する必要があるかどうかをタイムリーで正確に判断することができる。
【0017】
幾つかの可能な実施形態において、前記方法は更に、
前記第1のネットワーク装置は前記端末装置のポリシー情報を更新することを確定した場合、前記端末装置のポリシー情報を更新することを含む。
【0018】
幾つかの可能な実施形態において、前記端末装置のポリシー情報を更新することは、
前記第1のネットワーク装置は周期的に前記端末装置のポリシー情報を更新することを含む。
【0019】
幾つかの可能な実施形態において、前記端末装置のポリシー情報を更新することは、
前記第1のネットワーク装置は前記端末装置の能力情報に基づいて、一部のポリシー情報を前記端末装置に送信すること/前記端末装置の一部のポリシー情報を更新することを含む。
【0020】
幾つかの可能な実施形態において、前記能力情報は、
永久装置識別子(PEI)、前記端末装置の音声サポート能力、前記端末装置の無線周波数選択優先度(RFSP)パラメータ、前記端末装置が報告するシングルネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)、オペレーティングシステムがアプリケーション層の送信したDNNパラメータの受信及び/又は識別をサポートするかどうか、3GPPの上位層の要求メッセージをPDUセッション特徴を指示するパラメータにマッピングすることをサポートするかどうか、という情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0021】
幾つかの可能な実施形態において、前記第1のネットワーク装置が前記端末装置の能力情報に基づいて前記端末装置のポリシー情報を更新する前に、前記方法は更に、
前記第1のネットワーク装置は前記端末装置の能力情報を取得することを含む。
【0022】
幾つかの可能な実施形態において、前記端末装置のポリシー情報を更新することは、
前記第1のネットワーク装置は前記端末装置に全部のポリシー情報を送信し、それにより前記端末装置は自体の能力に基づいて前記全部のポリシー情報から一部のポリシー情報を選択して使用することを含む。
【0023】
幾つかの可能な実施形態において、前記第1のネットワーク装置はポリシー制御機能(PCF)である。
【0024】
幾つかの可能な実施形態において、前記第2のネットワーク装置は移動管理機能(AMF)である。
【0025】
第2の態様では、無線通信の方法を提供し、
端末装置は、契約ユーザでの一部の前記端末装置に使用されるポリシー情報を識別することに用いられるPSIパラメータを確定することと、
前記端末装置は第1のネットワーク装置に前記PSIパラメータを送信することと、を含む。
【0026】
幾つかの可能な実施形態において、前記PSIパラメータはユーザ識別子を含む。
【0027】
幾つかの可能な実施形態において、前記方法は更に、
前記端末装置は前記第1のネットワーク装置が送信した、前記端末装置を現在使用しているユーザ識別子に対応するポリシー情報を受信することを含む。
【0028】
幾つかの可能な実施形態において、前記端末装置は前記第1のネットワーク装置が送信した、前記端末装置を現在使用しているユーザ識別子に対応するポリシー情報を受信することは、
前記端末装置は前記第2のネットワーク装置が送信したユーザ識別子に対応するポリシー情報を受信することを含む。
【0029】
幾つかの可能な実施形態において、前記ユーザ識別子は、ユーザ永久識別子(SUPI)及び/又はユーザ秘匿識別子(SUCI)を含む。
【0030】
幾つかの可能な実施形態において、前記PSIパラメータは、公衆地上移動ネットワーク(PLMN)識別子及び第1の識別子を含み、前記第1の識別子は前記PLMNでのPSIパラメータを一意的に識別することに用いられる。
【0031】
幾つかの可能な実施形態において、前記方法は更に、
前記端末装置は前記第1のネットワーク装置が送信した前記端末装置のポリシー情報を受信することを含む。
【0032】
幾つかの可能な実施形態において、前記端末装置は前記第1のネットワーク装置が送信した前記端末装置のポリシー情報を受信することは、
前記端末装置は周期的に前記第1のネットワーク装置が送信した前記端末装置のポリシー情報を受信することを含む。
【0033】
幾つかの可能な実施形態において、前記第1のネットワーク装置が送信した前記端末装置のポリシー情報は、前記第1のネットワーク装置が前記端末装置の能力情報に基づいて確定した前記端末装置のポリシー情報である。
【0034】
幾つかの可能な実施形態において、前記能力情報は、
永久装置識別子(PEI)、前記端末装置の音声サポート能力、前記端末装置の無線周波数選択優先度(RFSP)パラメータ、前記端末装置が報告するシングルネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)、オペレーティングシステムがアプリケーション層の送信したDNNパラメータの受信及び/又は識別をサポートするかどうか、3GPPの上位層の要求メッセージをPDUセッション特徴を指示するパラメータにマッピングすることをサポートするかどうか、という情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0035】
幾つかの可能な実施形態において、前記端末装置は前記第1のネットワーク装置が送信した前記端末装置のポリシー情報を受信する前に、前記方法は更に、
前記端末装置は前記端末装置の能力情報を前記第1のネットワーク装置に送信することを含む。
【0036】
幾つかの可能な実施形態において、前記端末装置は前記第1のネットワーク装置が送信した前記端末装置のポリシー情報を受信することは、
前記端末装置は前記第1のネットワーク装置が送信した全部のポリシー情報を受信することを含み、
前記方法は更に、
前記端末装置は自体の能力に基づいて前記全部のポリシー情報から一部のポリシー情報を選択して使用することを含む。
【0037】
幾つかの可能な実施形態において、前記第1のネットワーク装置はポリシー制御機能(PCF)である。
【0038】
幾つかの可能な実施形態において、前記第2のネットワーク装置は移動管理機能(AMF)である。
【0039】
第3の態様では、ネットワーク装置を提供し、
端末装置のポリシーセット識別子(PSI)パラメータを取得した後、前記端末装置のポリシー情報を更新するかどうかを確定することに用いられ、前記PSIパラメータは契約ユーザでの一部の前記端末装置に使用されるポリシー情報を識別することに用いられる、処理ユニットを備える。
【0040】
第4の態様では、ネットワーク装置を提供し、
端末装置のポリシーセット識別子(PSI)パラメータを取得した後、前記端末装置のポリシー情報を更新するかどうかを確定することに用いられ、前記PSIパラメータは契約ユーザでの一部の前記端末装置に使用されるポリシー情報を識別することに用いられる、プロセッサを備える。
【0041】
第5の態様では、端末装置を提供し、
契約ユーザでの一部の前記端末装置に使用されるポリシー情報を識別することに用いられるPSIパラメータを確定することに用いられる確定ユニットと、
第1のネットワーク装置に前記PSIパラメータを送信することに用いられる送受信ユニットと、を備える。
【0042】
第6の態様では、端末装置を提供し、
契約ユーザでの一部の前記端末装置に使用されるポリシー情報を識別することに用いられるPSIパラメータを確定することに用いられる確定機と、
第1のネットワーク装置に前記PSIパラメータを送信することに用いられる送受信機と、を備える。
【0043】
第7の態様では、無線通信の方法を提供し、
第1のネットワーク装置は、登録要求メッセージにポリシーセット識別子(PSI)パラメータが含まれないこと、又はPSIパラメータがブランクであることを確定し、前記PSIパラメータは契約ユーザでの一部の前記端末装置に使用されるポリシー情報を識別することに用いられることと、
前記第1のネットワーク装置は前記端末装置にポリシー情報を送信することと、を含む。
【0044】
第8の態様では、無線通信の方法を提供し、
端末装置はネットワーク装置に登録要求メッセージを送信し、前記登録要求メッセージにはポリシーセット識別子(PSI)パラメータが含まれなく、又はPSIパラメータがブランクであり、前記PSIパラメータは契約ユーザでの一部の前記端末装置に使用されるポリシー情報を識別することに用いられることと、
前記端末装置は前記第1のネットワーク装置が送信したポリシー情報を受信することと、を含む。
【0045】
第9の態様では、ネットワーク装置を提供し、
登録要求メッセージにポリシーセット識別子(PSI)パラメータが含まれないこと、又はPSIパラメータがブランクであることを確定することに用いられ、前記PSIパラメータは契約ユーザでの一部の前記端末装置に使用されるポリシー情報を識別することに用いられる、処理ユニットと、
前記端末装置にポリシー情報を送信することに用いられる送受信ユニットと、を備える。
【0046】
第10の態様では、端末装置を提供し、
ネットワーク装置に登録要求メッセージを送信することに用いられ、前記登録要求メッセージにはポリシーセット識別子(PSI)パラメータが含まれなく、又はPSIパラメータがブランクであり、前記PSIパラメータは契約ユーザでの一部の前記端末装置に使用されるポリシー情報を識別することに用いられる、送受信ユニットを備え、
前記送受信ユニットは更に、前記第1のネットワーク装置が送信したポリシー情報を受信することに用いられる。
【0047】
第11の態様ではコンピュータプログラムを記憶することに用いられるコンピュータ読み取り可能な媒体を提供し、該コンピュータプログラムは上記第1の態様、第2の態様、第7の態様及び第8の態様の方法の実施例を実行することに用いられる指令を含む。
【0048】
第12の態様ではコンピュータチップを提供し、入力インターフェース、出力インターフェース、少なくとも1つのプロセッサ、メモリを備え、前記プロセッサは前記メモリ内のコードを実行することに用いられ、前記コードが実行される場合、前記プロセッサは上記第1の態様、第2の態様、第7の態様及び第8の態様並びに様々な実施形態における方法の実施例における第1のネットワーク装置によって実行される様々な過程を実現することができる。
【0049】
第13の態様ではコンピュータチップを提供し、入力インターフェース、出力インターフェース、少なくとも1つのプロセッサ、メモリを備え、前記プロセッサは前記メモリ内のコードを実行することに用いられ、前記コードが実行される場合、前記プロセッサは上記第1の態様、第2の態様、第7の態様及び第8の態様並びに様々な実施形態における方法の実施例における端末装置によって実行される様々な過程を実現することができる。
【0050】
第14の態様では、上記第1のネットワーク装置と端末装置を備える通信システムを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【
図2】
図2は本発明の実施例による無線通信の方法の模式的なブロック図である。
【
図3】
図3は本発明の実施例による無線通信の方法の他の模式的なブロック図である。
【
図4】
図4は本発明の実施例によるネットワーク側の端末装置が記憶するポリシー情報とユーザとの間のマッピング関係の模式図である。
【
図5】
図5は本発明の実施例によるネットワーク側の端末装置が記憶するポリシー情報とユーザとの間の他のマッピング関係の模式図である。
【
図6】
図6は本発明の実施例によるネットワーク装置の模式的なブロック図である。
【
図7】
図7は本発明の実施例による他のネットワーク装置の模式的なブロック図である。
【
図8】
図8は本発明の実施例による端末装置の模式的なブロック図である。
【
図9】
図9は本発明の実施例による他の端末装置の模式的なブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0052】
以下、本願の実施例における図面を参照しながら、本願の実施例における技術的解決手段を明確に、完全に説明する。
【0053】
理解できるように、本願の実施例による技術的手段は、例えば、グローバル移動体通信(Global System of Mobile communication、GSM)システム、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access、CDMA)システム、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA)システム、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service、GPRS)、LTEシステム、LTE時分割複信(Time Division Duplex、TDD)、汎用移動体通信システム(Universal Mobile Telecommunication System、UMTS)、マイクロ波利用アクセスに関する世界的な相互運用(Worldwide Interoperability for Microwave Access、WiMAX)通信システム、新無線(New Radio,NR)や将来の5Gシステム等の様々な通信システムに適用可能である。
【0054】
特に、本願の実施例の技術的手段は、例えば、スパースコード多元接続(Sparse Code Multiple Access、SCMA)システム、低密度署名(Low Density Signature、LDS)システム等の様々な非直交多元接続技術に基づく通信システムに適用可能であり、もちろん、SCMAシステムとLDSシステムは通信分野で他の名称と呼ばれてもよい。更に、本願の実施例の技術的手段は、例えば、非直交多元接続技術を採用する直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplexing、OFDM)、フィルターバンクマルチキャリア(Filter Bank Multi-Carrier、FBMC)、汎用周波数分割多重(Generalized Frequency Division Multiplexing、GFDM)、フィルタ直交周波数分割多重(Filtered-OFDM、F-OFDM)システム等の非直交多元接続技術を採用するマルチキャリア伝送システムに適用可能である。
【0055】
図1は、本願の実施例に適用される無線通信システム100を示す。該無線通信システム100は、アクセスネットワーク装置110を備えてもよい。アクセスネットワーク装置110は、端末装置と通信する装置であってもよい。アクセスネットワーク装置110は、特定の地理的領域に対して通信カバレッジを提供することができ、該カバレッジ領域内に位置する端末装置(例えばUE)と通信することができる。選択肢として、該アクセスネットワーク装置110は、次世代無線アクセスネットワーク(Next Generation Radio Access Network、NG RAN)、又はNRシステムにおける基地局(gNB)、又はクラウド無線アクセスネットワーク(Cloud Radio Access Network、CRAN)における無線コントローラであってもよく、或いは、該アクセスネットワーク装置は中継局、アクセスポイント、車載装置、ウェアラブルデバイス、又は将来進化する公衆地上移動ネットワーク(Public Land Mobile Network、PLMN)におけるネットワーク装置等であってもよい。選択肢として、該アクセスネットワーク装置110は、LTEシステムにおける基地局、例えば、進化する汎用地上無線アクセスネットワーク(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network、E-UTRAN)装置であってもよい。
【0056】
該無線通信システム100は、アクセスネットワーク装置110のカバレッジ範囲内に位置する少なくとも1つの端末装置120を更に備える。端末装置120は、移動式であっても固定式であってもよい。選択肢として、端末装置120とは、アクセス端末、ユーザ装置(User Equipment、UE)、ユーザユニット、ユーザ局、移動基地局、移動局、遠方局、遠隔端末、移動装置、ユーザ端末、端末、無線通信装置、ユーザエージェント又はユーザデバイスを指してもよい。アクセス端末は、セルラー電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol、SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(Wireless Local Loop、WLL)局、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、無線通信機能を備えるハンドヘルド装置、計算装置又は無線モデムに接続される他の処理装置、車載装置、ウェアラブルデバイス、将来の5Gネットワークにおける端末装置又は将来進化するPLMNにおける端末装置等であってもよい。
【0057】
本発明の実施例において、該無線通信システム100は、アクセスネットワーク装置と通信するコアネットワーク装置130を更に備える。選択肢として、コアネットワーク装置130は、5Gコアネットワーク装置、例えば、アクセス及び移動管理機能(Access and Mobility Management Function、AMF)、又はセッション管理機能(Session Management Function、SMF)であってもよい。選択肢として、コアネットワーク装置130は、LTEネットワークのパケットコア進化(Evolved Packet Core、EPC)装置、例えば、セッション管理機能+コアネットワークのデータゲートウェイ(Session Management Function + Core Packet Gateway、SMF+PGW-C)装置であってもよい。
【0058】
理解できるように、SMF+PGW-CはSMFとPGW-Cが実現できる機能を同時に実現できる。
【0059】
選択肢として、本願の実施例において、AMFはSMFと情報インタラクションを行ってもよく、例えば、SMFはAMFからいくつかの無線アクセスネットワーク側の情報を取得する。
【0060】
選択肢として、本願の実施例において、AMFは無線アクセスネットワークからフォールバック識別子を取得してもよく、或いは、端末装置に対してベアラ/ストリームがうまく確立されなかったメッセージを指示することに用いてもよい。
【0061】
図1は、1つのアクセスネットワーク装置、1つのコアネットワーク装置及び2つの端末装置を例示しており、選択肢として、該無線通信システム100は、複数のアクセスネットワーク装置を備えてもよく、そして各アクセスネットワーク装置のカバレッジ範囲内には他の数の端末装置が含まれてもよく、本願の実施例では限定しない。選択肢として、該無線通信システム100は、移動管理エンティティ(Mobile Management Entity、MME)、統合データ管理(Unified Data Management、UDM)、認証サーバ機能(Authentication Server Function、AUSF)、ユーザプレーン機能(User Plane Function、UPF)、シグナリングゲートウェイ(Signaling Gateway、SGW)等の他のネットワークエンティティを更に備えてもよく、本願の実施例では限定しない。理解できるように、本明細書の「システム」と「ネットワーク」という用語は、本明細書においてしばしば交換可能に使用される。本明細書における用語の「及び/又は」は、単に関連対象の関連関係を記述するものであり、3つの関係が存在し得ることを示し、例えば、A及び/又はBは、Aが単独で存在する場合、AとBが同時に存在する場合、Bが単独で存在する場合の3つの場合を表すことができる。また、本文中の文字「/」は、一般的に前後関連対象が「又は」の関係であることを示す。
【0062】
また、
図1に示す端末装置は、ユーザ装置のパス選択ポリシーURSPにおける第1のルールに対応するパス選択記述子テーブルに基づいて、プロトコルデータユニットPDUセッションの確立及び/又はバインディングを行うことができ、該パス選択記述子テーブルは少なくとも1グループのインデックス組合せを含み、上記少なくとも1グループのインデックス組合せにおける各グループのインデックス組合せは、少なくとも1つのインデックスを含み、該各グループのインデックス組合せは1グループのパラメータ組合せを指示することに用いられ、該パラメータ組合せはPDUセッションを確立及び/又はバインディングするための少なくとも1つのパラメータにおける各パラメータの値を含み、上記少なくとも1つのインデックスは上記少なくとも1つのパラメータに一対一対応し、上記各パラメータは少なくとも1つの値を含む。
【0063】
このように、本発明の実施例ではURSPが導入され、URSPポリシーは異なるプロトコルデータユニット(Protocol Data Unit、PDU)セッション(Session)を選択するためのポリシーである。URSPポリシーは、異なるデータストリームフィルタに対するUEのルーティングポリシーを規定する。ここで、UEにとって、URSPが1つしかなく、そしてURSPには複数のルールがあってもよく、URSPにおけるルールは、トラフィック記述子(Traffic descriptor)、アプリケーション識別子(Application identifiers)、インターネットプロトコル(Internet Protocol、IP)記述子(descriptors)、非IP記述子(non-IP descriptors)及びパス選択記述子(Route Selection descriptor、RSD)等を含むが、これらに限定されない。各ルールには異なる優先度値があってもよい。ここで、該RSDテーブルは、プロトコルデータユニット(Protocol Data Unit、PDU)セッションを確立及び/又はバインディングするための少なくとも1つのパラメータの値、例えば、セッションとサービス連続性モード、ネットワークスライス支援情報(Network Slice Selection Assistance Information、NSSAI)、データネットワーク名称(Data Network Name、DNN)、非シームレスオフロード指示、及び無線アクセスタイプ等を含むが、これに限定されない。各パラメータは、少なくとも1つの値を含んでもよい。本願の実施例におけるパラメータ組合せとは、様々なパラメータの値の組合せを指してもよく、例えば、セッションとサービス連続性モード1、NSSAI_1、DNN_1、非シームレスオフロード指示が許可されること及び無線アクセスタイプが第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project、3GPP)であることは1つのパラメータ組合せであり、セッションとサービス連続性モード1、NSSAI_2、DNN_3、非シームレスオフロード指示が許可されること及び無線アクセスタイプが第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project、3GPP)であることは他のパラメータ組合せである。本願の実施例において、まず、各パラメータの全部の値をいずれもインデックスで表すことができ、例えば、セッションとサービス連続性モードには3つの値があり、セッションとサービス連続性モード1はインデックス1で表され、セッションとサービス連続性モード2はインデックス2で表され、セッションとサービス連続性モード3はインデックス3で表される。インデックス組合せでパラメータ組合せを指示することができます。例えば、インデックス組合せは[2;1;2;1;1]であり、該インデックス組合せにおける各インデックスの左から右への順序が代表するパラメータはそれぞれ、セッションとサービス連続性モード、NSSAI、DNN、非シームレスオフロード指示及び無線アクセスタイプである。この場合、該インデックス組合せの[2;1;2;1;1]が代表するパラメータ組合せはセッションとサービス連続性モード2、NSSAI_1、DNN_2、非シームレスオフロード指示が許可されること及び無線アクセスタイプが3GPPであることの組合せである。本願の実施例において、RSDテーブルに少なくとも1つのインデックス組合せを追加することができ、端末装置は上記少なくとも1つのインデックス組合せが指示するパラメータ組合せにおけるパラメータ値に基づいて、PDUセッションの確立及び/又はバインディングを行うことができる。
【0064】
図2と
図3は本願の実施例による無線通信の方法の模式的なブロック図を示す。
図2と
図3に示す端末装置は、
図1に示す端末装置であってもよい。
図2に示す方法は、以下の201~221の一部又は全部を含む。
【0065】
201、端末装置は(無線)アクセスネットワーク((Radio)Access Network、(R)AN)に登録要求を送信し、PSIパラメータを含む。
202、(無線)アクセスネットワーク((Radio)Access Network、(R)AN)は移動管理機能(Access and Mobility Management Function、AMF)の選択を行う。
203、(R)ANは第2のAMFに登録要求を送信し、PSIパラメータを含む。
204、第1のAMFは第2のAMFにUEコンテキストを送信する。
205、第2のAMFは第1のAMFにUEコンテキスト応答を送信する。
206、第1のAMFは端末装置に身分認証要求を送信する。
207、端末装置は第1のAMFに身分認証応答を送信する。
208、第1のAMFは認証サービス機能(Authentication Server Function、AUSF)の選択を行う。
209、端末装置と第1のAMFとの間には認証/セキュリティ操作を行う。
210、第1のAMFは第2のAMFに登録完了通知を送信する。
211、第1のAMFはそれぞれ端末装置、AUSFと身分認証要求/応答操作を行い、AUSFと統合データ管理(Unified Data Management、UDM)は身分認証要求/応答操作を行う。
212、装置識別レジスタ(Equipment Identity Register、EIR)と第1のAMFとの間には、身分認証要求/応答操作を行う。
213、第1のAMFはUDM選択を行う。
214a、第1のAMFはUDMに登録メッセージを送信する。
214b、UDMは第1のAMFにアクセスメッセージを送信する。
214c、第1のAMFはUDMに購読メッセージを送信する。
214d、UDMは第2のAMFに登録通知メッセージを送信する。
214e、第2のAMFはUDMに購読を送信する。
215、第1のAMFはポリシー制御機能(Policy Control Function、PCF)の選択を行う。
216、第1のAMFとPCFは登録過程においてポリシーを確立し、PSIパラメータを含む。
217、第1のAMFとPCFは購読イベント操作を行う。
218、第1のAMFはセッション管理機能(Session Management Function、SMF)にPDUセッションの更新/リリースを送信する。
219、第1のAMFは非3GPP相互接続機能N3(non-3GPP interworking functions、N3IWF)にAMF移動要求を送信する。
220、N3IWFは第1のAMFにAMF移動要求応答を送信する。
221、第1のAMFは端末装置に受信登録を送信する。
222、端末装置は第1のAMFに登録完了を送信する。
【0066】
202、(無線)アクセスネットワーク((Radio)Access Network、(R)AN)は移動管理機能(Access and Mobility Management Function、AMF)の選択を行う。
【0067】
203、(R)ANは第2のAMFに登録要求を送信し、PSIパラメータを含む。
【0068】
204、第1のAMFは第2のAMFにUEコンテキストを送信する。
【0069】
205、第2のAMFは第1のAMFにUEコンテキスト応答を送信する。
【0070】
206、第1のAMFは端末装置に身分認証要求を送信する。
【0071】
207、端末装置は第1のAMFに身分認証応答を送信する。
【0072】
具体的に、該第1のネットワーク装置が端末装置のポリシーセット識別子(PSI)パラメータを取得した後、該端末装置のポリシー情報を更新するかどうかを確定する。該第1のネットワーク装置は該端末装置のポリシー情報を更新することを確定した場合、該端末装置のポリシー情報を更新する。理解できるように、本発明の実施例におけるポリシー情報は、第1のポリシー、ユーザ装置パス選択ポリシー(UE Route Selection Policy、URSP)、及びワイヤレスローカルエリアネットワーク選択ポリシー(Wireless Local Area Network Selection Policy、WLANSP)を含むが、これらに限定されない。ここで、第1のポリシーはワイヤレスローカルエリアネットワーク(Wireless LAN、WLAN)アクセスのサービスセット識別子(Service Set Identifier、SSID)を選択するためのポリシーであってもく、URSPポリシーは異なるプロトコルデータユニット(Protocol Data Unit、PDU)セッション(Session)を選択するためのポリシーである。本発明の実施例では、柔軟にUE Policyを区分するためのポリシーセット識別子(Policy Set Identifier、PSI)リストが導入された。ここで、PSIパラメータの使用については、端末装置が初期登録(Initial registration)の要求メッセージにおいて、該端末装置が保存するPSIパラメータを追加してPCFに伝送することが理解できる。これにより、PCFは現在の端末装置が保存しているPSIパラメータが何であるかを知ることができ、それによりPCFは必要に応じてUE Policyの調整を行う。
【0073】
209、端末装置と第1のAMFとの間には認証/セキュリティ操作を行う。
【0074】
1つの実施例において、該PSIパラメータはユーザ識別子を含む。この場合、該第1のネットワーク装置は第2のネットワーク装置が送信したユーザ識別子を受信し、該第1のネットワーク装置は該PSIパラメータに対応するユーザ識別子と該第2のネットワーク装置が送信したユーザ識別子に基づいて、該端末装置のポリシー情報を更新するかどうかを確定する。1つの具体的な実施例において、該第1のネットワーク装置は該PSIパラメータに対応するユーザ識別子と該第2のネットワーク装置の送信したユーザ識別子が異なることを確定した場合、該端末装置のポリシー情報を更新することを確定する。具体的に、該第1のネットワーク装置は該PSIパラメータに対応するユーザ識別子と該第2のネットワーク装置の送信したユーザ識別子が異なることを確定した場合、該第1のネットワーク装置は該端末装置を現在使用しているユーザ識別子に対応するポリシー情報を該端末装置に送信する。より具体的に、該第1のネットワーク装置は該PSIパラメータに対応するユーザ識別子と該第2のネットワーク装置の送信したユーザ識別子が異なることを確定した場合、該第1のネットワーク装置は該第2のネットワーク装置が送信したユーザ識別子に対応するポリシー情報を該端末装置に送信する。
【0075】
211、第1のAMFはそれぞれ端末装置、AUSFと身分認証要求/応答操作を行い、AUSFと統合データ管理(Unified Data Management、UDM)は身分認証要求/応答操作を行う。
【0076】
212、装置識別レジスタ(Equipment Identity Register、EIR)と第1のAMFとの間には、身分認証要求/応答操作を行う。
【0077】
213、第1のAMFはUDM選択を行う。
【0078】
214a、第1のAMFはUDMに登録メッセージを送信する。
【0079】
214b、UDMは第1のAMFにアクセスメッセージを送信する。
【0080】
更に、本発明の実施例では、該端末装置のポリシー情報を更新する方式を更に提供する。具体的に、該第1のネットワーク装置は該端末装置のポリシー情報を更新することを確定した場合、該端末装置のポリシー情報を更新する。1つの実施例において、該第1のネットワーク装置は周期的に該端末装置のポリシー情報を更新することができる。他の実施例において、該第1のネットワーク装置は非周期的に該端末装置のポリシー情報を更新することもできる。更に、該第1のネットワーク装置は該端末装置のポリシー情報を更新することを確定した場合、本発明の実施例ではポリシー情報を更新する実現方式を更に提供する。例えば、該第1のネットワーク装置は該端末装置のポリシー情報を更新することを確定した場合、該第1のネットワーク装置は該端末装置に全部のポリシー情報を送信してもよく、それにより該端末装置は自体の能力に基づいて該全部のポリシー情報から一部のポリシー情報を選択して使用する。しかし、端末装置の能力が異なることによって、異なる端末がサポートする能力は異なるため、必要なポリシー情報も異なる。現在、端末装置の能力を区別せずに、該ユーザがカスタマイズした全部のルールをすべて該端末装置に送信することは、過剰なシグナリング負荷と余分な端末負担を招く。本発明の実施例において、該第1のネットワーク装置は該端末装置の能力情報に基づいて、一部のポリシー情報を該端末装置に送信すること/前記端末装置の一部のポリシー情報を更新することができる。ここで、能力情報は、永久装置識別子(Permanent Equipment Id、PEI)、該端末装置の音声サポート能力、該端末装置の無線周波数選択優先度(Radio Frequency Selection Priority、RFSP)パラメータ、該端末装置が報告するシングルネットワークスライス選択支援情報(Single-Network Slice Selection Assistance InformationS-NSSAI)、オペレーティングシステムがアプリケーション層の送信したDNNパラメータの受信及び/又は識別をサポートするかどうか、3GPPの上位層の要求メッセージをPDUセッション特徴を指示するパラメータにマッピングすることをサポートするかどうか、という情報のうちの少なくとも1つを含む。例えば、3GPPの上位層の要求メッセージをセッション確立/修正のためのパラメータにマッピングするのは、DNNパラメータであってもよい。更に、該第1のネットワーク装置は該端末装置の能力情報に基づいて、該端末装置のポリシー情報を更新する前に、該第1のネットワーク装置は該端末装置の能力情報を取得する。
【0081】
214d、UDMは第2のAMFに登録通知メッセージを送信する。
【0082】
214e、第2のAMFはUDMに購読を送信する。
【0083】
215、第1のAMFはポリシー制御機能(Policy Control Function、PCF)の選択を行う。
【0084】
【0085】
217、第1のAMFとPCFは購読イベント操作を行う。
【0086】
218、第1のAMFはセッション管理機能(Session Management Function、SMF)にPDUセッションの更新/リリースを送信する。
【0087】
219、第1のAMFは非3GPP相互接続機能N3(non-3GPP interworking functions、N3IWF)にAMF移動要求を送信する。
【0088】
220、N3IWFは第1のAMFにAMF移動要求応答を送信する。
【0089】
221、第1のAMFは端末装置に受信登録を送信する。
【0090】
221、端末装置は第1のAMFに登録完了を送信する。
【0091】
図2に示すように、ステップ201、ステップ203及びステップ216において、ユーザ装置(User Equipment、UE)のポリシーセット識別子(Policy Set Identifier、PSI)リストは初期登録(Initial registration)メッセージに平文で追加されてポリシー制御機能(Policy Control Function、PCF)に伝送されるため、他のユーザに傍受されやすく、セキュリティ上の危険性がある。
【0092】
例えば、UE-2はUE-1の登録要求(Registration Request)を通じてUE-1のPSIパラメータを取得した場合(Registration Requestは平文で送信されたため)、UE-2は自分で登録要求を開始して、UE-1のPSIパラメータを含めることができ、ネットワーク装置はUE-2にUE-1のUE Policyを送信し、セキュリティ上の危険性とプライバシーの漏洩を引き起こす。更に、例えば、UEのPolicyの内容が改ざんされたり、部分的に失われたりしたが、UEが常にネットワーク側に同一のパラメータを報告する場合、ネットワーク側は新たなUE Policyを送信せず、ユーザ装置(User Equipment、UE)のポリシー(Policy)の内容が改ざんされたり、部分的に失われたりすることを引き起こさない。
【0093】
上記技術課題を解決するために、本発明の実施例では無線通信の方法を提案する。
【0094】
図3は本発明の実施例による他の無線通信の方法の模式的なブロック図である。
【0095】
具体的に、
図3に示すように、該方法300は下記310~320を含む。
【0096】
310、第1のネットワーク装置は端末装置のポリシーセット識別子(PSI)パラメータを取得する。
【0097】
320、第1のネットワーク装置は該端末装置のポリシー情報を更新するかどうかを確定する。
【0098】
具体的に、該第1のネットワーク装置が端末装置のポリシーセット識別子(PSI)パラメータを取得した後、該端末装置のポリシー情報を更新するかどうかを確定する。該第1のネットワーク装置は該端末装置のポリシー情報を更新することを確定した場合、該端末装置のポリシー情報を更新する。理解できるように、本発明の実施例における測定情報は、第1のポリシー、ユーザ装置パス選択ポリシー(UE Route Selection Policy、URSP)、及びワイヤレスローカルエリアネットワーク選択ポリシー(Wireless Local Area Network Selection Policy、WLANSP)を含むが、これらに限定されない。ここで、第1のポリシーはワイヤレスローカルエリアネットワーク(Wireless LAN、WLAN)アクセスのサービスセット識別子(Service Set Identifier、SSID)を選択するためのポリシーであってもく、URSPポリシーは異なるプロトコルデータユニット(Protocol Data Unit、PDU)セッション(Session)を選択するためのポリシーである。本発明の実施例では、柔軟にUE Policyを区分するためのポリシーセット識別子(Policy Set Identifier、PSI)リストが導入された。ここで、PSIパラメータの使用については、端末装置が初期登録(Initial registration)の要求メッセージにおいて、該端末装置が保存するPSIパラメータを追加してPCFに伝送することが理解できる。これにより、PCFは現在の端末装置が保存しているPSIパラメータが何であるかを知ることができ、それによりPCFは必要に応じてUE Policyの調整を行う。
【0099】
以下、本発明の実施例の該第1のネットワーク装置が、該端末装置のポリシー情報を更新するかどうかを確定する実施形態について説明する。
【0100】
1つの実施例において、該PSIパラメータはユーザ識別子を含む。この場合、該第1のネットワーク装置は第2のネットワーク装置が送信したユーザ識別子を受信し、該第1のネットワーク装置は該PSIパラメータに対応するユーザ識別子と該第2のネットワーク装置が送信したユーザ識別子に基づいて、該端末装置のポリシーを更新するかどうかを確定する。1つの具体的な実施例において、該第1のネットワーク装置は該PSIパラメータに対応するユーザ識別子と該第2のネットワーク装置の送信したユーザ識別子が異なることを確定した場合、該端末装置のポリシー情報を更新することを確定する。具体的に、該第1のネットワーク装置は該PSIパラメータに対応するユーザ識別子と該第2のネットワーク装置の送信したユーザ識別子が異なることを確定した場合、該第1のネットワーク装置は該端末装置を現在使用しているユーザ識別子に対応するポリシー情報を該端末装置に送信する。より具体的に、該第1のネットワーク装置は該PSIパラメータに対応するユーザ識別子と該第2のネットワーク装置の送信したユーザ識別子が異なることを確定した場合、該第1のネットワーク装置は該第2のネットワーク装置が送信したユーザ識別子に対応するポリシー情報を該端末装置に送信する。
【0101】
ここで、該ユーザ識別子は、ユーザ永久識別子(Subscriber Private Identifier、SUPI)及び/又はユーザ秘匿識別子(Subscriber Concealed Identifier、SUCI)を含む。他の選択的な実施例において、該ユーザ識別子は、サービスプロバイダ(service provider、SP)がUEに割り当てる国際移動ユーザ識別コード(International Mobile Subscriber Identification Number、IMSI)であってもよく、IMSIは移動ユーザを区別するフラグであり、ユーザ身分識別(Subscriber Identification Module、SIM)カードに記憶され、移動ユーザの有効な情報を区別することに用いられてもよく、該ユーザ識別子は一時的なUE識別番号(S-TMSI)又は移動装置国際身分番号(International Mobile Equipment Identity、IMEI)等であってもよい。
【0102】
本発明の実施例では、PSIパラメータにおいてユーザ識別子(例えばSUPI及び/又はSUCI)によってPSIパラメータの世界中の一意性を一意的に識別することで、ネットワーク装置は端末装置のポリシー情報をタイムリーで正確に更新することができる。また、このような手段によれば、PSIパラメータ自体は契約ユーザでの一部の端末装置に使用されるポリシー情報を識別することに用いられ、そのビット(Bit)数は比較的小さく、1つの契約ユーザでの異なるPSIパラメータを区別すればよい(数量は数十個である)。最後に、このような手段によれば、該第1のネットワーク装置は、端末装置のPSIパラメータに含まれるユーザ識別子と第2のネットワーク装置から取得したユーザ識別子との比較によって、該端末装置がポリシー情報を更新する必要があるかどうかをタイムリーで正確に判断することができる。
【0103】
理解できるように、本発明の実施例に係る該第1のネットワーク装置はPCFであってもよく、コアネットワーク装置であってもよく、該第2のネットワーク装置はAMFであってもよく、コアネットワーク装置であってもよく、本発明の実施例では特に限定しない。
【0104】
本発明の実施例において、該PSIパラメータにユーザ識別子が含まれることを例とするが、本発明の実施例はこれに限定されず、例えば、他の実施例において、該PSIパラメータは公衆地上移動ネットワーク(Public Land Mobile Network、PLMN)識別子と第1の識別子を含み、該第1の識別子は該PLMNでのPSIパラメータを一意的に識別することに用いられる。この場合、1つの実現可能な実施例において、該PSIパラメータはタイムスタンプ及び/又はバージョン識別子を更に含んでもよい。これにより、該第1のネットワーク装置は、該PSIパラメータにおけるタイムスタンプ及び/又はバージョン識別子に基づいて、該端末装置のポリシー情報の前回更新時間を知り、更新時間閾値及び/又は最新のバージョンに基づいて、該端末装置のポリシー情報を更新するかどうかを確定することができる。例えば、中国移動のPLMNは46000であり、中国聯通のPLMNは46001である。
【0105】
本発明の実施形態では、PLMN識別子と第1の識別子によってPSIパラメータを一意的に識別する場合、該第1の識別子のbit数は非常に大きく(数量は数億個である)、且つ1つのSUPIで複数のPSIパラメータを含むことができ、ネットワーク側への影響が大きい。しかし、ユーザにとって安全性がより高い。更に、本発明の実施例では、該PSIパラメータにおけるタイムスタンプ及び/又はバージョン識別子によって、該端末装置のポリシー情報の前回更新時間を知り、更新時間閾値及び/又は最新のバージョンに基づいて、該端末装置のポリシー情報を更新するかどうかを確定することで、該端末装置がポリシー情報を更新する必要があるかどうかをタイムリーで正確に判断することができる。
【0106】
更に、本発明の実施例では、該端末装置のポリシー情報を更新する方式を更に提供する。具体的に、該第1のネットワーク装置は該端末装置のポリシーを更新することを確定した場合、該端末装置のポリシー情報を更新する。1つの実施例において、該第1のネットワーク装置は周期的に該端末装置のポリシー情報を更新することができる。他の実施例において、該第1のネットワーク装置は非周期的に該端末装置のポリシー情報を更新することもできる。更に、該第1のネットワーク装置は該端末装置のポリシーを更新することを確定した場合、本発明の実施例ではポリシー情報を更新する実現方式を更に提供する。例えば、該第1のネットワーク装置は該端末装置のポリシーを更新することを確定した場合、該第1のネットワーク装置は該端末装置に全部のポリシー情報を送信してもよく、それにより該端末装置は自体の能力に基づいて該全部のポリシー情報から一部のポリシー情報を選択して使用する。しかし、端末装置の能力が異なることによって、異なる端末がサポートする能力は異なるため、必要なポリシー情報も異なる。現在、端末装置の能力を区別せずに、該ユーザがカスタマイズした全部のルールをすべて該端末装置に送信することは、過剰なシグナリング負荷と余分な端末負担を招く。本発明の実施例において、該第1のネットワーク装置は該端末装置の能力情報に基づいて、一部のポリシー情報を該端末装置に送信すること/前記端末装置の一部のポリシー情報を更新することができる。ここで、能力情報は、永久装置識別子(Permanent Equipment Id、PEI)、該端末装置の音声サポート能力、該端末装置の無線周波数選択優先度(Radio Frequency Selection Priority、RFSP)パラメータ、該端末装置が報告するシングルネットワークスライス選択支援情報(Single-Network Slice Selection Assistance InformationS-NSSAI)、オペレーティングシステムがアプリケーション層の送信したDNNパラメータの受信及び/又は識別をサポートするかどうか、3GPPの上位層の要求メッセージをPDUセッション特徴を指示するパラメータにマッピングすることをサポートするかどうか、という情報のうちの少なくとも1つを含む。例えば、3GPPの上位層の要求メッセージをセッション確立/修正のためのパラメータにマッピングするのは、DNNパラメータであってもよい。更に、該第1のネットワーク装置は該端末装置の能力情報に基づいて、該端末装置のポリシー情報を更新する前に、該第1のネットワーク装置は該端末装置の能力情報を取得する。
【0107】
1つの実施例において、該マッピング関係情報における複数のユーザ識別子は複数のPSIパラメータに対応し、即ち該マッピング関係情報における1つのPSIパラメータは複数のユーザ識別子に対応する。このような技術的手段は、該第1のネットワーク装置のデータ記憶量を効果的に低減することができる。例えば、
図4に示すように、該第1のネットワーク装置はユーザ1、ユーザ2、ユーザ3と、全部のポリシー情報との間のマッピング関係を確立することができ、例えば、ユーザ1はPSI 1、PSI 3、PSI 5に対応し、ユーザ2はPSI 2、PSI 3に対応し、ユーザ3はPSI 4、PSI 5、PSI nに対応する。ここで、各PSIは1つのポリシー情報を指示する。他の選択的な実施例において、該マッピング関係情報における各ユーザ識別子は少なくとも1つのPSIパラメータに個別に対応し、更に、該マッピング関係情報における1つのPSIパラメータは1つのユーザ識別子のみに対応する。例えば、
図5に示すように、ユーザ1、ユーザ2及びユーザ3はそれぞれポリシー情報に対応するPSIパラメータとユーザ識別子との間の対応関係を確立する。例えば、ユーザ1はPSI 1、PSI 2、PSI 3に対応し、PSI 1はポリシー情報1を指示することに用いられ、PSI 2はポリシー情報2を指示することに用いられ、PSI 3はポリシー情報3を指示することに用いられる。なお、該マッピング関係情報における各ユーザ識別子は少なくとも1つのPSIパラメータに個別に対応するため、ユーザ間のPSIとポリシー情報は相互に影響しないので、同一のPSI又はポリシー情報を再利用でき、例えば、
図5に示すように、該ユーザ2に対応するPSI 4はポリシー情報3を指示することにも用いられることができる。換言すれば、第1のネットワーク装置はユーザ識別子のみ
に基づいてポリシー情報を送信することができる。
【0108】
以下、表1を参照して本願の実施例のポリシー情報を例示的に説明する。
【表1】
【表2】
【0109】
表1に示すように、UE PolicyはUEパス選択ポリシールールを含んでもよく、前記UEパス選択ポリシールールはパス選択記述子を含んでもよい。更に、
図2に示すように、前記パス選択記述子は複数のパラメータを含んでもよい。例えば、パス選択記述子優先度、パス選択パラメータサービス及び連続性モード選択等である。
【0110】
本願の実施例において、前記端末装置は前記第1のネットワーク装置が送信した全部のポリシー情報を受信する場合、前記端末装置は自体の能力に基づいて前記全部のポリシー情報から一部のポリシー情報を選択して使用することができる。更に、前記端末装置は自体の能力に基づいてポリシー情報に対して第1の挙動又は第2の挙動を実行することができる。
【0111】
選択肢として、該PSIパラメータはユーザ識別子を含み、
該ネットワーク装置は更に、
第2のネットワーク装置が送信したユーザ識別子を受信することに用いられる送受信ユニット420を備え、
該処理ユニット410は具体的に、該PSIパラメータに対応するユーザ識別子、及び該第2のネットワーク装置が送信したユーザ識別子に基づいて、該端末装置のポリシー情報を更新するかどうかを確定することに用いられる。
【0112】
例えば、前記端末装置は第1のルールにおける接続能力パラメータをサポートしない場合、第1の優先度の第1のルールを破棄し、第2の優先度の第2のルールを選択する。
【0113】
更に、例えば、前記端末装置は第1の優先度のパス選択記述子におけるアクセスタイプ選択パラメータをサポートしない場合、前記第1の優先度のパス選択記述子を選択せずに、第2の優先度のパス選択記述子を選択する。選択肢として、前記第1の優先度のパス制限記述子と前記第2の優先度のパス制限記述子は、同一のUEパス選択ポリシールールに属する。
【0114】
前記第2の挙動とは、前記端末装置が第1の優先度の第1のルールを選択した後、前記端末装置が前記第1のルールにおける第1のパラメータをサポートしない場合、前記端末装置が前記第1のパラメータを選択せず、前記第1のルールにおける前記第1のパラメータ以外のパラメータが引き続き有効であることを指す。
【0115】
例えば、前記端末装置は第1のルールにおける接続能力パラメータをサポートしない場合、第1のルールにおける接続能力パラメータを破棄し、前記第1のルールにおける他のパラメータは引き続き有効である。
【0116】
更に、例えば、前記端末装置は第1の優先度のパス選択記述子におけるアクセスタイプ選択パラメータをサポートしない場合、前記第1の優先度のパス選択記述子におけるアクセスタイプ選択パラメータを選択せず、前記第1の優先度のパス選択記述子における他のパラメータは引き続き有効である。
【0117】
なお、UEの能力が全部のパラメータをサポートするとは限らないため、ポリシー情報がUEの能力のサポートできるパラメータであることを確保するために、UE能力とネットワーク挙動との協議が必要である。以下、表3を参照して、接続能力を例として、UE能力とネットワーク挙動との協議が必要であることを説明する。
【表3】
【0118】
選択肢として、該処理ユニット410は更に、
該端末装置のポリシー情報を更新することを確定した場合、該端末装置のポリシー情報を更新することに用いられる。
【0119】
本願の実施例において、UE能力とネットワーク挙動との協議は、以下の2つの方法を含んでもよい。
【0120】
1)UEはサポートする能力をネットワーク側ネットワークエレメントに報告し、UEが特定の能力、例えば接続能力をサポートしない場合、ネットワーク側は該パラメータを含まないUEポリシーを送信する。
【0121】
2)UEはネットワーク側が送信したUEポリシーを受信した後、自体の能力に基づいて選択し、UEがサポートできないパラメータを含むUEポリシーを無視又はディアクティベーションし、更に選択肢として、サポートしないパラメータ及び/又はサポートしないポリシーをネットワーク側に報告し、更に選択肢として、ネットワーク側はこれに基づいて更新してもよい。
【0122】
更に、本発明の実施例では無線通信の方法を提供し、
第1のネットワーク装置は、登録要求メッセージにポリシーセット識別子(PSI)パラメータが含まれないことを確定し、該PSIパラメータは契約ユーザでの一部の該端末装置に使用されるポリシー情報を識別することに用いられることと、該第1のネットワーク装置は該端末装置にポリシー情報を送信することと、を含む。端末装置にとって、端末装置はネットワーク装置に登録要求メッセージを送信し、該登録要求メッセージにはポリシーセット識別子(PSI)パラメータが含まれなく、又はPSIパラメータがブランクであり、該端末装置は該第1のネットワーク装置が送信したポリシー情報を受信する。例えば、該端末装置は、ユーザ身分識別(SIM)カードを交換した場合、初期登録の要求メッセージにPSIパラメータが含まれないことを開始し、又はPSIパラメータをブランクに設定して、ローカルに記憶されるPSIパラメータをクリアする。更に、例えば、該端末装置は、SIMカードが変わらないことでない初期登録要求メッセージにPSIパラメータを含めなく、又はPSIパラメータをブランクに設定する。
【0123】
この場合、該端末装置は該第1のネットワーク装置が送信した、該端末装置を現在使用しているユーザ識別子に対応するポリシー情報を受信する。更に、該端末装置はローカルに記憶されるPSIパラメータをクリアしてもよい。
【0124】
更に、該第1のネットワーク装置は、該登録要求メッセージに第1の指示情報が含まれてもよいことを確定し、該第1の指示情報は前記端末装置がユーザ身分識別(SIM)カードを既に交換したことを指示することに用いられる。
【0125】
それにより、該第1のネットワーク装置は該第1の指示情報に基づいて、端末装置のポリシー情報を直接に更新することができる。1つの実現可能な態様において、該第1のネットワーク装置は該第1の指示情報を受信した後、第2の指示情報を生成してもよく、該第2の指示情報は少なくとも1つのPSIパラメータにおける各PSIパラメータに対応するポリシー情報を削除及び/又は追加することを該端末装置に指示することに用いられ、それから該第1のネットワーク装置は該端末装置に該第2の指示情報を送信する。このように、該端末装置は該第1のネットワーク装置が送信した第2の指示情報を受信した後、該第2の指示情報に基づいてポリシー情報を削除及び/又は追加することができる。
【0126】
更に、該第1のネットワーク装置は、ユーザ識別子とPSIパラメータとの間の対応関係を含むマッピング関係情報に基づいて、該端末装置にポリシー情報を送信する。例えば、該第1のネットワーク装置は、該端末装置のマッピング関係情報に基づいて、該第2の指示情報を生成してもよい。本発明の実施例において、該第1のネットワーク装置は該端末装置のマッピング関係情報に基づいて該第2の指示情報を生成する前に、該第1のネットワーク装置は該端末装置のマッピング関係情報を記憶してもよい。
【0127】
更に、本発明の実施例では無線通信の方法を提供し、
第1のネットワーク装置は前記端末装置の能力情報に基づいて、一部のポリシー情報を前記端末装置に送信すること/前記端末装置の一部のポリシー情報を更新することを含む。前記能力情報は、永久装置識別子(PEI)、前記端末装置の音声サポート能力、前記端末装置の無線周波数選択優先度(RFSP)パラメータ、前記端末装置が報告するシングルネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)、オペレーティングシステムがアプリケーション層の送信したDNNパラメータの受信及び/又は識別をサポートするかどうか、3GPPの上位層の要求メッセージをPDUセッション特徴を指示するパラメータにマッピングすることをサポートするかどうか、という情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0128】
選択肢として、前記第1のネットワーク装置は前記端末装置の能力情報を取得する。
【0129】
換言すれば、端末装置は前記端末装置の能力情報を第1のネットワーク装置に送信し、前記端末装置は第1のネットワーク装置が送信した前記端末装置のポリシー情報を受信する。
【0130】
以下、
図4と
図5を参照して、本発明の実施例におけるマッピング関係を説明する。
【0131】
1つの実施例において、該マッピング関係情報における複数のユーザ識別子は複数のPSIパラメータに対応し、即ち該マッピング関係情報における1つのPSIパラメータは複数のユーザ識別子に対応する。このような技術的手段は、該第1のネットワーク装置のデータ記憶量を効果的に低減することができる。例えば、
図4に示すように、該第1のネットワーク装置はユーザ1、ユーザ2、ユーザ3と、全部のポリシー情報との間のマッピング関係を確立することができ、例えば、ユーザ1はPSI 1、PSI 3、PSI 5に対応し、ユーザ2はPSI 2、PSI 3に対応し、ユーザ3はPSI 4、PSI 5、PSI nに対応する。ここで、各PSIは1つのポリシー情報を指示する。他の選択的な実施例において、該マッピング関係情報における各ユーザ識別子は少なくとも1つのPSIパラメータに個別に対応し、更に、該マッピング関係情報における1つのPSIパラメータは1つのユーザ識別子のみに対応する。例えば、
図5に示すように、ユーザ1、ユーザ2及びユーザ3はそれぞれポリシー情報に対応するPSIパラメータとユーザ識別子との間の対応関係を確立する。例えば、ユーザ1はPSI 1、PSI 2、PSI 3に対応し、PSI 1はポリシー情報1を指示することに用いられ、PSI 2はポリシー情報2を指示することに用いられ、PSI 3はポリシー情報3を指示することに用いられる。なお、該マッピング関係情報における各ユーザ識別子は少なくとも1つのPSIパラメータに個別に対応するため、ユーザ間のPSIとポリシー情報は相互に影響しないので、同一のPSI又はポリシー情報を再利用でき、例えば、
図5に示すように、該ユーザ2に対応するPSI 4はポリシー情報3を指示することにも用いられることができる。換言すれば、第1のネットワーク装置はユーザ識別子のみポリシー情報を送信することができる。
【0132】
理解できるように、
図4と
図5に示すマッピング関係情報は一例に過ぎず、本発明の実施例では該マッピング関係情報の形式及び数量を具体的に限定しない。例えば、
図4に示すユーザ2は他の複数のPSIに対応してもよい。更に、例えば、該マッピング関係情報の形式は、1つのテーブルであってもよく、図の形式であってもよい。
【0133】
図6は本発明の実施例によるネットワーク装置の模式的なブロック図である。
【0134】
具体的に、
図6に示すように、該ネットワーク装置400は、
端末装置のポリシーセット識別子(PSI)パラメータを取得した後、該端末装置のポリシー情報を更新するかどうかを確定することに用いられる処理ユニット410を備える。
【0135】
選択肢として、該PSIパラメータはユーザ識別子を含み、
該端末装置は更に、
第2のネットワーク装置が送信したユーザ識別子を受信することに用いられる送受信ユニット420を備え、
該処理ユニット410は具体的に、該PSIパラメータに対応するユーザ識別子、及び該第2のネットワーク装置が送信したユーザ識別子に基づいて、該端末装置のポリシーを更新するかどうかを確定することに用いられる。
【0136】
選択肢として、該処理ユニット410は更に具体的に、
該PSIパラメータに対応するユーザ識別子と該第2のネットワーク装置の送信したユーザ識別子が異なることを確定した場合、該端末装置のポリシー情報を更新することを確定することに用いられる。
【0137】
選択肢として、該端末装置のポリシー情報は、該第1のネットワーク装置が該端末装置の能力情報に基づいて確定した該端末装置のポリシー情報である。
【0138】
選択肢として、該処理ユニット410は更に具体的に、該第2のネットワーク装置が送信したユーザ識別子に対応するポリシー情報を該端末装置に送信することに用いられる。
【0139】
選択肢として、該ユーザ識別子は、ユーザ永久識別子(SUPI)及び/又はユーザ秘匿識別子(SUCI)を含む。
【0140】
選択肢として、該送受信ユニット620は具体的に、
該第1のネットワーク装置が送信した全部のポリシー情報を受信することに用いられ、
該確定ユニットは更に、自体の能力に基づいて該全部のポリシー情報から一部のポリシー情報を選択して使用することに用いられる。
【0141】
選択肢として、該PSIパラメータはタイムスタンプ及び/又はバージョン識別子を含み、
該処理ユニット410は具体的に、
該PSIパラメータにおけるタイムスタンプ及び/又はバージョン識別子に基づいて、該端末装置のポリシー情報の前回更新時間を知り、更新時間閾値及び/又は最新のバージョンに基づいて、該端末装置のポリシー情報を更新するかどうかを確定することに用いられる。
【0142】
選択肢として、該処理ユニット410は更に、
該端末装置のポリシーを更新することを確定した場合、該端末装置のポリシー情報を更新することに用いられる。
【0143】
本発明の実施例において、
確定ユニット610はプロセッサによって実現されてもよく、送受信ユニット620は送受信機によって実現されてもよい。
図9に示すように、端末装置700はプロセッサ710、送受信機720、メモリ730を備えてもよい。ここで、メモリ730は指示情報を記憶することに用いられてもよく、プロセッサ710が実行するコード、指令等を記憶することに用いられてもよい。端末装置700における各モジュールはバスシステムを介して接続され、バスシステムはデータバスに加えて、電源バス、制御バス及び状態信号バスも含む。
【0144】
選択肢として、該処理ユニット410は具体的に、
該端末装置の能力情報に基づいて、一部のポリシー情報を該端末装置に送信すること/前記端末装置の一部のポリシー情報を更新することに用いられる。
【0145】
選択肢として、該端末装置の能力情報は、
永久装置識別子(PEI)、該端末装置の音声サポート能力、該端末装置の無線周波数選択優先度(RFSP)パラメータ、該端末装置が報告するシングルネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)、オペレーティングシステムがアプリケーション層の送信したDNNパラメータの受信及び/又は識別をサポートするかどうか、3GPPの上位層の要求メッセージをPDUセッション特徴を指示するパラメータにマッピングすることをサポートするかどうか、という情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0146】
選択肢として、該処理ユニット410は更に、
該端末装置の能力情報に基づいて、該端末装置のポリシー情報を更新する前に、該端末装置の能力情報を取得することに用いられる。
【0147】
選択肢として、該処理ユニット410は具体的に、
該端末装置に全部のポリシー情報を送信し、それにより該端末装置は自体の能力に基づいて該全部のポリシー情報から一部のポリシー情報を選択して使用することに用いられる。
【0148】
選択肢として、該ネットワーク装置はポリシー制御機能(PCF)である。
【0149】
選択肢として、該第2のネットワーク装置は移動管理機能(AMF)である。
【0150】
本発明の実施例において、処理ユニット410はプロセッサによって実現されてもよく、送受信ユニット420は送受信機によって実現されてもよい。
図7に示すように、ネットワーク装置500はプロセッサ510、送受信機520、メモリ530を備えてもよい。ここで、メモリ530は指示情報を記憶することに用いられてもよく、プロセッサ510が実行するコード、指令等を記憶することに用いられてもよい。ネットワーク装置500における各モジュールはバスシステムを介して接続され、バスシステムはデータバスに加えて、電源バス、制御バス及び状態信号バスも含む。
【0151】
図7に示すネットワーク装置500は
図3に示す方法の実施例における第1のネットワーク装置により実現される各過程を実現することができ、重複を避けるために、ここで繰り返して説明しない。
【0152】
図8は本発明の実施例の端末装置600の模式的なブロック図である。
【0153】
具体的に、
図8に示すように、該端末装置600は、
契約ユーザでの一部の該端末装置に使用されるポリシー情報を識別することに用いられるPSIパラメータを確定することに用いられる確定ユニット610と、
第1のネットワーク装置に該PSIパラメータを送信することに用いられる送受信ユニット620と、を備える。
【0154】
選択肢として、該PSIパラメータはユーザ識別子を含む。
【0155】
選択肢として、該送受信ユニット620は更に、
該第1のネットワーク装置が送信した、該端末装置を現在使用しているユーザ識別子に対応するポリシー情報を受信することに用いられる。
【0156】
選択肢として、該送受信ユニット620は具体的に、
該第2のネットワーク装置が送信したユーザ識別子に対応するポリシー情報を受信することに用いられる。
【0157】
選択肢として、該ユーザ識別子は、ユーザ永久識別子(SUPI)及び/又はユーザ秘匿識別子(SUCI)を含む。
【0158】
選択肢として、該PSIパラメータは、公衆地上移動ネットワーク(PLMN)識別子及び第1の識別子を含み、該第1の識別子は該PLMNでのPSIパラメータを一意的に識別することに用いられる。
【0159】
選択肢として、該送受信ユニット620は更に、
該第1のネットワーク装置が送信した該端末装置のポリシー情報を受信することに用いられる。
【0160】
選択肢として、該送受信ユニット620は更に具体的に、
周期的に該第1のネットワーク装置が送信した該端末装置のポリシー情報を受信することに用いられる。
【0161】
選択肢として、該端末装置は、該第1のネットワーク装置が該端末装置の能力情報に基づいて確定した該端末装置のポリシー情報である。
【0162】
選択肢として、該端末装置の能力情報は、
永久装置識別子(PEI)、該端末装置の音声サポート能力、該端末装置の無線周波数選択優先度(RFSP)パラメータ、該端末装置が報告するシングルネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)、オペレーティングシステムがアプリケーション層の送信したDNNパラメータの受信及び/又は識別をサポートするかどうか、3GPPの上位層の要求メッセージをPDUセッション特徴を指示するパラメータにマッピングすることをサポートするかどうか、という情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0163】
選択肢として、該送受信ユニット620は更に、
該第1のネットワーク装置が送信した該端末装置のポリシー情報を受信する前に、該端末装置の能力情報を該第1のネットワーク装置に送信することに用いられる。
【0164】
選択肢として、該送受信ユニット620は具体的に、
該第1のネットワーク装置が送信した全部のポリシー情報を受信することに用いられ、
該処理ユニットは更に、自体の能力に基づいて該全部のポリシー情報から一部のポリシー情報を選択して使用することに用いられる。
【0165】
選択肢として、該第1のネットワーク装置はポリシー制御機能(PCF)である。
【0166】
選択肢として、該第2のネットワーク装置は移動管理機能(AMF)である。
【0167】
本発明の実施例において、処理ユニット610はプロセッサによって実現されてもよく、送受信ユニット620は送受信機によって実現されてもよい。
図9に示すように、端末装置700はプロセッサ710、送受信機720、メモリ730を備えてもよい。ここで、メモリ730は指示情報を記憶することに用いられてもよく、プロセッサ710が実行するコード、指令等を記憶することに用いられてもよい。端末装置700における各モジュールはバスシステムを介して接続され、バスシステムはデータバスに加えて、電源バス、制御バス及び状態信号バスも含む。
【0168】
図9に示す端末装置700は
図3に示す方法の実施例における端末装置により実現される各過程を実現することができ、重複を避けるために、ここで繰り返して説明しない。すなわち、本発明の実施例における方法の実施例は、プロセッサに適用され、又はプロセッサによって実現されてもよい。
【0169】
また、本発明の実施例はネットワーク装置を更に提供し、登録要求メッセージにポリシーセット識別子(PSI)パラメータが含まれないことを確定することに用いられ、該PSIパラメータは契約ユーザでの一部の該端末装置に使用されるポリシー情報を識別することに用いられる、処理ユニットと、該端末装置にポリシー情報を送信することに用いられる送受信ユニットと、を備える。
【0170】
選択肢として、該処理ユニットは更に、該登録要求メッセージに第1の指示情報が含まれることを確定することに用いられ、該第1の指示情報は前記端末装置がユーザ身分識別(SIM)カードを既に交換したことを指示することに用いられる。
【0171】
選択肢として、該処理ユニットは更に、第2の指示情報を生成することに用いられ、該第2の指示情報は少なくとも1つのPSIパラメータにおける各PSIパラメータに対応するポリシー情報を削除及び/又は追加することを該端末装置に指示することに用いられ、該送受信ユニットは更に、該第2の指示情報を該端末装置に送信することに用いられる。
【0172】
選択肢として、該送受信ユニットは具体的に、ユーザ識別子とPSIパラメータとの間の対応関係を含むマッピング関係情報に基づいて、該端末装置にポリシー情報を送信することに用いられる。
【0173】
選択肢として、該マッピング関係情報における各ユーザ識別子は、少なくとも1つのPSIパラメータに個別に対応する。
【0174】
選択肢として、該マッピング関係情報における1つのPSIパラメータは1つのユーザ識別子のみに対応する。
【0175】
選択肢として、該マッピング関係情報における複数のユーザ識別子は複数のPSIパラメータに対応する。
【0176】
選択肢として、該マッピング関係情報における1つのPSIパラメータは複数のユーザ識別子に対応する。
【0177】
選択肢として、該送受信ユニットは具体的に、第2のネットワーク装置が送信したユーザ識別子に対応するポリシー情報を該端末装置に送信することに用いられる。
【0178】
本発明の実施例は端末装置を更に提供し、ネットワーク装置に登録要求メッセージを送信することに用いられ、該登録要求メッセージにはポリシーセット識別子(PSI)パラメータが含まれなく、該PSIパラメータは契約ユーザでの一部の該端末装置に使用されるポリシー情報を識別することに用いられる、送受信ユニットを備え、該送受信ユニットは更に、該第1のネットワーク装置が送信したポリシー情報を受信することに用いられる。例えば、該端末装置は、ユーザ身分識別(SIM)カードを交換した場合、初期登録の要求メッセージにPSIパラメータが含まれないことを開始し、又はPSIパラメータをブランクに設定して、ローカルに記憶されるPSIパラメータをクリアする。更に、例えば、該端末装置は、SIMカードが変わらないことでない初期登録要求メッセージにPSIパラメータを含めなく、又はPSIパラメータをブランクに設定する。
【0179】
選択肢として、該登録要求メッセージには第1の指示情報が含まれ、該第1の指示情報は前記端末装置がユーザ身分識別(SIM)カードを既に交換したことを指示することに用いられる。
【0180】
選択肢として、該送受信ユニットは具体的に、
該第1のネットワーク装置が送信した第2の指示情報を受信することに用いられ、該第2の指示情報は少なくとも1つのPSIパラメータにおける各PSIパラメータに対応するポリシー情報を削除及び/又は追加することを該端末装置に指示することに用いられることと、該第2の指示情報に基づいてポリシー情報を削除及び/又は追加することと、に用いられる。
【0181】
選択肢として、該送受信ユニットは具体的に、該第1のネットワーク装置が送信した、該端末装置を現在使用しているユーザ識別子に対応するポリシー情報を受信することに用いられる。
【0182】
選択肢として、該端末装置は、ローカルに記憶されるPSIパラメータをクリアすることに用いられる処理ユニットを更に備える。
【0183】
本願の実施例はネットワーク装置を更に提供し、
前記端末装置の能力情報に基づいて、一部のポリシー情報を前記端末装置に送信すること/前記端末装置の一部のポリシー情報を更新することに用いられる送受信ユニットを備える。
【0184】
選択肢として、前記能力情報は、
永久装置識別子(PEI)、前記端末装置の音声サポート能力、前記端末装置の無線周波数選択優先度(RFSP)パラメータ、前記端末装置が報告するシングルネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)、オペレーティングシステムがアプリケーション層の送信したDNNパラメータの受信及び/又は識別をサポートするかどうか、3GPPの上位層の要求メッセージをPDUセッション特徴を指示するパラメータにマッピングすることをサポートするかどうか、という情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0185】
選択肢として、前記送受信ユニットは更に、
前記第1のネットワーク装置が前記端末装置の能力情報を取得することに用いられる。
【0186】
本願の実施例は端末装置を更に提供し、
前記端末装置の能力情報を第1のネットワーク装置に送信することに用いられる送信ユニットと、
第1のネットワーク装置が送信した前記端末装置のポリシー情報を受信することに用いられる受信ユニットと、を備える。
【0187】
選択肢として、前記能力情報は、
永久装置識別子(PEI)、前記端末装置の音声サポート能力、前記端末装置の無線周波数選択優先度(RFSP)パラメータ、前記端末装置が報告するシングルネットワークスライス選択支援情報(S-NSSAI)、オペレーティングシステムがアプリケーション層の送信したDNNパラメータの受信及び/又は識別をサポートするかどうか、3GPPの上位層の要求メッセージをPDUセッション特徴を指示するパラメータにマッピングすることをサポートするかどうか、という情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0188】
実現過程において、本発明の実施例における方法の実施例の各ステップは、プロセッサ内のハードウェアの集積論理回路又はソフトウェア形態の指令によって達成できる。より具体的に、本発明の実施例を組合わせて開示された方法のステップは、直接にハードウェアデコードプロセッサで実行され、或いは、デコードプロセッサにおけるハードウェア及びソフトウェアのモジュールの組合せで実行される。ソフトウェアモジュールはランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、プログラマブル読み出し専用メモリ、又は電気的に書き換え可能なプログラマブルメモリ、レジスタ等の本分野で成熟した記憶媒体に位置してもよい。該記憶媒体はメモリにあり、プロセッサはメモリ内の情報を読み取り、そのハードウェアと共に上記方法のステップを完成する。
【0189】
理解できるように、本発明の実施例に言及されたプロセッサは集積回路チップである可能性があり、信号の処理能力を持ち、本発明の実施例に開示された様々な方法、ステップ及び論理ブロック図を実現又は実行できる。例えば、上記プロセッサは汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(digital signal processor、DSP)、専用集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)又は他のプログラマブル論理デバイス、トランジスタ論理デバイス、ディスクリートハードウェアモジュール等であってもよい。また、汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、或いは、該プロセッサは任意の通常のプロセッサ等であってもよい。
【0190】
また、本発明の実施例に言及されたメモリは揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、或いは揮発性メモリと不揮発性メモリの両方を含んでもよい。ここで、不揮発性メモリは、読み出し専用メモリ(read-only memory、ROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(programmable ROM、PROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(erasable PROM、EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(electrically EPROM、EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用するランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)であってもよい。理解できるように、上記メモリの説明は限定的なものではなく例示的なものであり、例えば、本発明の実施例のメモリはスタティックランダムアクセスメモリ(static RAM、SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(dynamic RAM、DRAM)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(synchronous DRAM、SDRAM)、ダブルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(double data rate SDRAM、DDR SDRAM)、拡張同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(enhanced SDRAM、ESDRAM)、同期接続ダイナミックランダムアクセスメモリ(synch link DRAM、SLDRAM)及びダイレクトメモリアクセスメモリ(Direct Rambus RAM、DR RAM)等であってもよい。すなわち、本明細書で説明するシステム及び方法のメモリは、これらのメモリ及びその他の任意の適切なタイプのメモリを含むが、これらに限定されない。
【0191】
最後に、なお、本発明の実施例及び添付の特許請求の範囲で使用される用語は、特定の実施例を説明するためのものに過ぎず、本発明の実施例を限定するためのものではない。
【0192】
また、例えば、本発明の実施例及び添付の特許請求の範囲で使用される単数形の「1つ」、「前記」、「上記」及び「該」も、文脈が明確に他の意味を示していない限り、多数の形を含む。
【0193】
また、例えば、本発明の実施例において、第1の識別子という用語を使用することができるが、これらの識別子はこれらの用語に限定されない。これらの用語は、識別子同士を区別するためのものに過ぎない。
【0194】
また、例えば、文脈によっては、ここで使用される言葉の「…の場合」は、「もし」や「なら」や「…のとき」や「確定に応答」や「検出に応答」と解釈できる。同様に、文脈によっては、フレーズの「もし確定すれば」や「もし検出すれば(陳述の条件又はイベント)」は、「確定した場合」や「確定に応答」や「検出した場合(陳述の条件又はイベント)」や「検出に応答(陳述の条件又はイベント)」と解釈できる。
【0195】
当業者が認識できるように、本明細書で開示する実施例に説明した様々な例示のユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組合せで実現できる。これらの機能がハードウェアで実行されるかソフトウェアで実行されるかは、技術的手段の特定の適用と設計制約条件によって決められる。専門技術者は、各特定の適用に対して異なる方法を使用して、記述された機能を実現することができるが、そのような実現は本発明の実施例の範囲を超えるとは考えられない。
【0196】
当業者が明らかに理解できるように、説明の便宜と簡明のために、上記説明したシステム、装置及びユニットの具体的な動作過程については、前述した方法の実施例における対応の過程を参照でき、ここでは繰り返して説明しない。
【0197】
本願によるいくつかの実施例において、理解できるように、開示されるシステム、装置及び方法は、他の方式で実現されてもよい。例えば、上記装置の実施例は概略的なものであり、例えば、前記ユニットの区分は論理機能の区分に過ぎず、実際に実現する時に他の区分方式があってもよく、例えば、複数のユニット又はモジュールは組合せであってもよく、又は他のシステムに集積されてもよく、又は幾つかの特徴は無視され、又は実行されなくてもよい。また、図示又は説明した相互間のカップリング又は直接カップリング又は通信接続は、いくつかのインターフェース、装置又はユニットを介した間接カップリング又は通信接続であってもよく、電気的、機械的、又は他の形式であってもよい。
【0198】
前記分離部品として説明したユニットは物理的に分離したものであってもよく分離したものでなくてもよく、ユニットとして表示した部品は物理ユニットであってもよく物理ユニットでなくてもよく、1つの場所に位置してもよく、複数のネットワークユニットに分布してもよい。実際の需要に応じて、その一部又は全部のユニットを選択して本発明の実施例の目的を実現してもよい。
【0199】
また、本発明の実施例における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに集積されたものであってもよく、各ユニットがそれぞれ物理的に存在するものであってもよく、2つ以上のユニットが1つのユニットに集積されたものであってもよい。
【0200】
ソフトウェア機能ユニットの形式で実現され且つ独立の製品として販売され又は使用される場合、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解に基づいて、本発明の実施例の技術的手段の本質又は従来技術に対する貢献の部分或いは該技術的手段の部分は、ソフトウェア製品の形式で体現してもよく、該コンピュータソフトウェア製品は1つの記憶媒体に記憶され、1つのコンピュータ装置(パソコン、サーバ、又はネットワーク装置等であってもよい)が本発明の実施例に記載の方法の全部又は一部のステップを実行するための若干の指令を含む。前記記憶媒体は、Uディスク、移動ハードディスク、読み出し専用メモリ、ランダムアクセスメモリ、ディスク又は光ディスク等の各種のプログラムコードを記憶可能な媒体を含む。
【0201】
上記内容は本発明の実施例の具体的な実施形態に過ぎず、本発明の実施例の保護範囲はこれに限定されるものではなく、いかなる当業者が本発明の実施例の開示した技術範囲内において容易に想到し得る変化又は置き換えは、いずれも本発明の実施例の保護範囲内に含まれるべきである。従って、本発明の実施例の保護範囲は請求項の保護範囲を基準とするべきである。