(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-19
(45)【発行日】2022-08-29
(54)【発明の名称】帯域幅部分(BWP)の切替処理のためにチャネル状態情報(CSI)をレポートする方法、及び、それに関する装置
(51)【国際特許分類】
H04W 24/10 20090101AFI20220822BHJP
H04W 72/04 20090101ALI20220822BHJP
H04B 17/309 20150101ALI20220822BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W72/04 132
H04B17/309
(21)【出願番号】P 2020554167
(86)(22)【出願日】2019-03-28
(86)【国際出願番号】 CN2019080076
(87)【国際公開番号】W WO2019192381
(87)【国際公開日】2019-10-10
【審査請求日】2020-10-02
(32)【優先日】2018-04-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】518446879
【氏名又は名称】鴻穎創新有限公司
【氏名又は名称原語表記】FG INNOVATION COMPANY LIMITED
【住所又は居所原語表記】Flat 2623,26/F Tuen Mun Central Square,22 Hoi Wing Road,Tuen Mun,New Territories,The Hong Kong Special Administrative Region of the People’s Republic of China
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】特許業務法人HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】チェン,チェンチュン
(72)【発明者】
【氏名】チョウ,チェミン
(72)【発明者】
【氏名】チェン,ユシン
【審査官】石原 由晴
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/099817(WO,A1)
【文献】vivo,Remaining issues on CSI reporting[online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting #92 R1-1801519,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_92/Docs/R1-1801519.zip>,2018年02月15日
【文献】vivo,Other aspects on bandwidth Parts[online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting 91 R1- 1719800,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_91/Docs/R1-1719800.zip>,2017年11月18日
【文献】Ericsson,Summary of CSI reporting v3[online],33GPP TSG RAN WG1 Meeting #92 R1-1803301,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_92/Docs/R1-1803301.zip>,2018年02月26日
【文献】MTI,Remaining details on CSI Reporting[online],3GPP TSG-RAN WG1 #92-Bis R1-1804499,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_92b/Docs/R1-1804499.zip>,2018年04月06日
【文献】CATT,Remaining issues on CSI reporting[online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting #93 R1-1806279,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_93/Docs/R1-1806279.zip>,2018年05月12日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
H04B 17/309
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
チャネル状態情報(CSI)をレポートする方法であって、
ユーザ機器(UE)によって、第1帯域幅部分(BWP)において基地局から
複数のトリガステートを含む無線リソース制御(RRC)メッセージを介してCSIレポートコンフィギュレーションを受信するステップ
であって、前記複数のトリガステートのうちの1つが前記CSIレポートコンフィギュレーションと対応付けられているステップと、
前記UEによって、BWPの切替処理の間、前記CSIレポートコンフィギュレーションを保持するステップであって、
前記UEによって、基地局から第1BWP切替指示を受信し、
前記第1BWPを第2BWPに変更するステップと、
前記UEによって、前記基地局から第2BWP切替指示を受信し、該UEの有効なBWPから前記第1BWPに戻すように切り替えるステップと、
を含むステップと、
前記第2BWP切替指示を受信した後に、前記UEが前記基地局から
ダウンリンク制御情報(DCI)を介してCSIレポート有効化コマンドを受信した場合に、前記UEによって、前記CSIレポートコンフィギュレーションに基づいてCSIレポートを送信するステップ
であって、前記CSIレポート有効化コマンドは、前記CSIレポートコンフィギュレーションと対応付けられた、前記複数のトリガステートのうちの前記1つを示す指示を含むステップと、を含む方法。
【請求項2】
コンピュータ実行可能命令が具現化されている、1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体と、
前記1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体と結合されている少なくとも1つのプロセッサと、を備えるユーザ機器(UE)であって、
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記コンピュータ実行可能命令を実行することにより、
第1帯域幅部分(BWP)において基地局から
複数のトリガステートを含む無線リソース制御(RRC)メッセージを介してチャネル状態情報(CSI)レポートコンフィギュレーションを受信するステップ
であって、前記複数のトリガステートのうちの1つが前記CSIレポートコンフィギュレーションと対応付けられているステップと、
前記UEによって、BWPの切替処理の間、前記CSIレポートコンフィギュレーションを保持するステップであって、
前記基地局から第1BWP切替指示を受信し、
前記第1BWPを第2BWPに変更するステップと、
前記基地局から第2BWP切替指示を受信し、該UEの有効なBWPから前記第1BWPに戻すように切り替えるステップと、
を含むステップと、
前記第2BWP切替指示を受信した後に、前記UEが前記基地局から
ダウンリンク制御情報(DCI)を介してCSIレポート有効化コマンドを受信した場合に、前記CSIレポートコンフィギュレーションに基づいてCSIレポートを送信するステップ
であって、前記CSIレポート有効化コマンドは、前記CSIレポートコンフィギュレーションと対応付けられた、前記複数のトリガステートのうちの前記1つを示す指示を含むステップと、を行うように構成されている、UE。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
〔関連出願との相互参照〕
本出願は、「Method and apparatus for SP-CSI reporting on PUSCH for BWP switch」と題され、代理人整理番号US73508(以下、「US73508出願」と称する)を有する、2018年4月4日に出願された米国特許仮出願第62/652,766号の利益及び優先権を主張する。US73508出願の開示は、参照により本出願に完全に組み込まれる。
【0002】
〔技術分野〕
本開示は、一般に無線通信の分野に関し、より詳細的には、帯域幅部分(BWP;Bandwidth Part)の切替処理のためにチャネル状態情報(CSI; channel state information)をレポートする方法、及びそれに関する装置に関する。
【背景技術】
【0003】
次世代(例えば、5G New Radio(NR))無線通信システム向けの様々な無線通信態様、例えばデータ速度、レイテンシ、信頼性、及びモビリティ等を改善するために様々な努力がなされてきた。次世代無線通信システムにおける新しいコンセプトの中でも、BWPは、所定キャリア上の物理リソースブロック(PRB)が連続してなる集合である。BWPを導入すれば、ユーザ機器(UE)は、広帯域キャリアの帯域幅全体を監視しなくてもよくなる。
【0004】
また、CSIレポートのメカニズムは、通信リンクの信頼性を高めるために次世代無線通信システムにおいて使用され得る。例えば、UEは、自機が測定/検出したチャネル状態に基づいてCSIレポートを生成し、該CSIレポートを基地局に送信することができる。
【0005】
しかしながら、NRでは、基地局が、UEの有効な(active)BWPを1つのものから別のものに切り替えるBWP切替処理を始動させる場合がある。現在、無線通信システムにおけるCSIレポート処理は、その最中にBWP切替処理が発生した場合、該CSIレポート処理が適切に行われない可能性がある。
【0006】
したがって、本技術分野では、次世代無線通信システムにおけるBWP切替処理と互換性がある、改善されたCSIレポートのメカニズムが必要とされている。
【0007】
〔発明の概要〕
本開示は、BWP切替処理のためにCSIをレポートする方法、及びそれに関する装置を対象とする。
【0008】
本開示の一態様によれば、CSIをレポートする方法が提供される。この方法は、UEによって、第1BWPにおいて基地局からCSIレポートコンフィギュレーションを受信するステップと、UEによって、基地局から第1BWP切替指示を受信し、第1BWPを第2BWPに変更するステップと、UEによって、基地局から第2BWP切替指示を受信し、該UEの有効なBWPから第1BWPに戻すように切り替えるステップと、第2BWP切替指示を受信した後に、UEが基地局からCSIレポート有効化(activation)コマンドを受信した場合に、UEによって、CSIレポートコンフィギュレーションに基づいてCSIレポートを送信するステップと、を含む。
【0009】
本開示の一態様によれば、CSIをレポートする方法が提供される。この方法は、UEによって、第1BWPにおいて基地局からCSIレポートコンフィギュレーションを受信するステップと、UEによって、基地局から第1BWP切替指示を受信し、第1BWPから第2BWPに切り替えるステップと、UEが、基地局から第2BWP切替指示を受信して該UEの有効なBWPから第1BWPに戻すように切り替えた場合に、UEによって、CSIレポートコンフィギュレーションに基づいてCSIレポートを送信するステップと、を含む。
【0010】
本開示の別の態様によれば、UEが提供される。該UEは、コンピュータ実行可能命令が具現化されている、1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体と、前記1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体に接続されている少なくとも1つのプロセッサと、を含む。前記少なくとも1つのプロセッサは、前記コンピュータ実行可能命令を実行することにより、第1BWPにおいて基地局からCSIレポートコンフィギュレーションを受信するステップと、基地局から第1BWP切替指示を受信し、第1BWPを第2BWPに変更するステップと、基地局から第2BWP切替指示を受信し、UEの有効なBWPから第1BWPに戻すように切り替えるステップと、第2BWP切替指示を受信した後に、UEが基地局からCSIレポート有効化コマンドを受信した場合に、CSIレポートコンフィギュレーションに基づいてCSIレポートを送信するステップと、を行うように構成されている。
【0011】
本開示の別の態様によれば、UEが提供される。該UEは、コンピュータ実行可能命令が具現化されている、1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体と、前記1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体と結合されている少なくとも1つのプロセッサと、を含む。前記少なくとも1つのプロセッサは、前記コンピュータ実行可能命令を実行することにより、第1BWPにおいて基地局からCSIレポートコンフィギュレーションを受信するステップと、基地局から第1BWP切替指示を受信し、第1BWPから第2BWPに切り替えるステップと、UEが基地局から第2BWP切替指示を受信して該UEの有効なBWPから第1BWPに戻すように切り替えた場合に、CSIレポートコンフィギュレーションに基づいてCSIレポートを送信するステップと、を行うように構成されている。
【図面の簡単な説明】
【0012】
例示的な開示の諸態様は、以下の詳細な説明を添付の図面とともに読解することにより、最もよく理解される。様々な特徴は、一定の縮尺で描かれてはいない。様々な特徴の寸法は、論考を明確にするため任意に増減してもよい。
【
図1】本開示の例示的な実施形態における、BWP切替処理のためにCSIをレポートする方法を示すフローチャートである。
【
図2】本開示の例示的な実施形態において、UEがCSIレポート手続を実行しているときにBWP切替処理が発生することを示す模式図である。
【
図3】本開示の例示的な実施形態において、UEがCSIレポート手続を実行しているときにBWP切替処理が発生することを示す模式図である。
【
図4】本開示の例示的な実施形態における、BWP切替処理のためにCSIをレポートする方法を示すフローチャートである。
【
図5】本開示の例示的な実施形態において、UEがCSIレポート手続を実行しているときにBWP切替処理が発生することを示す模式図である。
【
図6】本開示の例示的な実施形態において、UEがCSIレポート手続を実行しているときにBWP切替処理が発生することを示す模式図である。
【
図7】本開示の例示的な実施形態において、UEがCSIレポート手続を実行しているときにBWP切替処理が発生することを示す模式図である。
【
図8】本開示の例示的な実施形態における、トリガステート(trigger state)の集合を示す模式図である。
【
図9】本開示の例示的な実施形態における、トリガステートの集合を示す模式図である。
【
図10】本開示の例示的な実施形態における、トリガ集合のリストを示す模式図である。
【
図11】本開示の例示的な実施形態における、トリガステートの集合を示す模式図である。
【
図12】本開示の例示的な実施形態において、BWP切替処理のために、基地局がBWP DCIをUEに送信することを示す模式図である。
【
図13】本開示の例示的な実施形態において、BWP切替処理のために、基地局がBWP DCIをUEに送信することを示す模式図である。
【
図14】本開示の様々な態様における無線通信用ノードを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
〔詳細な説明〕
以下の説明は、本開示における典型的な実施形態に関連する特定の情報を含む。本開示における図面及びそれらの添付の詳細な説明は、単に典型的な実施形態に向けられている。しかし、本開示は、これらの典型的な実施形態のみに限定されるものではない。本開示の他の変形及び実施形態は、当業者には想起されるであろう。特に断らない限り、図中の同様のまたは対応する要素は、同様のまたは対応する参照番号によって示されてもよい。さらに、本開示における図面及び例示は、概して、一定の縮尺ではなく、実際の相対的な寸法に対応することを意図していない。
【0014】
一貫性及び理解の容易さのために、同様の特徴は(いくつかの例では、図示されていないが)、例示的な図では数字によって識別される。しかし、異なる実施形態における特徴は、他の点で異なっていてもよく、したがって、図面に示されるものに狭く限定されるものではない。
【0015】
「1つの実施形態」、「ある実施形態」、「例示的な実施形態」、「様々な実施形態」、「いくつかの実施形態」、「本願の各実施形態」などの語句が用いられるが、このように記載された本願の1または複数の実施形態は、特定の特徴、構造、または、特色を含み得るが、本願のすべての可能な実施形態は、上述の特定の特徴、構造、または、特色を必ず含むとは限らない。また、「1つの実施態様において」または「典型的な実施形態において」という表現を繰り返し使用するが、「ある実施形態」とは、同じ実施態様を指すこともあるが、異なる実施形態を指すことがある。さらに、「本願」に関連して、「各実施形態」などの語句のいずれかを使用したからといって、それが、本願のすべての実施形態が上述の特定の特徴、構造、または、特色を含んでいなければならないという意味には決してならない。そうではなく、「各実施形態」などの語句の使用は、本願の少なくともいくつかの実施形態が上述の特定の特徴、構造、または、特色を含んでいるのだと解釈されるべきである。「結合された(coupled)」という用語は、直接的であろうと、介在する構成要素を介して間接的であろうと、接続されたものとして定義され、必ずしも物理的接続に限定されない。「~を備える(comprising)」という用語が使用される場合、「~を含む(include)が、必ずしもこれに限定されない」ことを意味する。特に、そのように記載された組み合わせ、グループ、シリーズ、及び均等物におけるオープンエンドの包含またはメンバーシップを示す。
【0016】
さらに、説明及び非限定の目的のために、機能エンティティ、技法、プロトコル、標準などの特定の詳細が、説明される技術の理解を提供するために記載される。他の例では、不必要な詳細で説明を不明瞭にしないように、周知の方法、技術、システム、アーキテクチャなどの詳細な説明は省略される。
【0017】
当業者は、本開示に記載されている任意のネットワーク機能またはアルゴリズムが、ハードウェア、ソフトウェア、またはソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって実行されてもよいことを直ちに理解するだろう。記載された機能は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはこれらの任意の組み合わせであり得るモジュールに対応してもよい。ソフトウェアのインプリメンテーションは、例えばメモリまたは他の種類の記憶装置などのコンピュータ読み取り可能な媒体に記憶されたコンピュータ実行可能命令を含んでもよい。例えば、通信処理能力を有する1以上のマイクロプロセッサまたは汎用コンピュータは、対応する実行可能命令でプログラム化され、記載されているネットワーク機能またはアルゴリズムを実行してもよい。上記マイクロプロセッサまたは汎用コンピュータは、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブルロジックアレイでできていてもよい、及び/または、1以上のデジタルシグナルプロセッサ(DSP)を用いてもよい。本明細書に記載されている例示的な実施態様のうちのいくつかがコンピュータハードウェアにインストールされ、該ハードウェア上で実行されるソフトウェアを対象としているが、ファームウェアとして、あるいは、ハードウェアまたはハードウェアとソフトウェアとの組み合わせとして実行される代替の例示的な実施態様は十分、本開示の範囲内である。
【0018】
コンピュータ読み取り可能な媒体としては、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM(登録商標))、フラッシュメモリ、コンパクトディスク読取り専用メモリ(CD ROM)、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置、またはコンピュータ読み取り可能な命令を記憶することができる任意の他の同等の媒体が挙げられるが、これらに限定されない。
【0019】
無線通信ネットワークアーキテクチャ(例えば、ロングタームエボリューション(LTE)システム、LTEアドバンスト(LTE-A)システム、LTEアドバンストProシステム、は、少なくとも1つの基地局、少なくとも1つのユーザ装置(UE)、及びネットワークへの接続を提供する1以上の任意のネットワーク要素を典型的に含む。上記UEは、上記ネットワーク(例えば、コアネットワーク(CN)、進化型パケットコア(EPC)ネットワーク、発展型ユニバーサル無線地上波アクセス(E-UTRA)ネットワーク、次世代コア(NGC)、またはインターネット)と、基地局によって設定された無線アクセスネットワーク(RAN)を通じて、通信する。
【0020】
本出願において、UEとしては、移動局、携帯端末または携帯機器、ユーザ通信無線端末が挙げられるが、これらに限定されないことに留意されたい。例えば、UEは、携帯無線装置であってもよく、該携帯無線装置としては、無線通信能力を有する携帯電話、タブレット、ウェアラブルデバイス、センサ、または個人用デジタル補助装置(PDA)が挙げられるが、これらに限定されない。上記UEは、無線アクセスネットワークにおける1以上のセルと、電波インタフェース上で、信号を送受信するよう構成されている。
【0021】
基地局は、UMTSにおけるようなノードB(NB)、LTE-Aにおけるような発展型ノードB(eNB)、UMTSにおけるような無線ネットワークコントローラ(RNC)、GSM(登録商標)/GERANにおけるような基地局コントローラ(BSC)、5GCに関連するE-UTRA基地局におけるようなNG-eNB、5G-ANにおけるような次世代ノードB(gNB)、及びセル内の無線通信を制御し、無線リソースを管理することができる任意の他の装置を含むことができるが、これらに限定されない。基地局は、ネットワークへの無線インタフェースを介して1以上のUEにサービスを提供するように接続してもよい。
【0022】
基地局は、以下の無線アクセス技術(RAT)のうち少なくとも1つに従って、通信サービスを提供するように構成されてもよい。上記無線アクセス技術(RAT)としては、マイクロ波アクセスのための世界相互運用(WiMAX)、グローバルモバイル通信システム(GSM(登録商標)、2Gと称されることが多い)、GSM(登録商標) EDGE無線アクセスネットワーク(GERAN)、汎用パケット無線サービス(GRPS)、基本広帯域符号分割多元接続(W-CDMA)に基づいたユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム(UMTS、3Gと称されることが多い)、高速パケットアクセスシステム(HSPA)、LTE、LTE-A、eLTE(evolved LTE)、ニューラジオ(NR、5Gと称されることが多い)及び/またはLTE-A Proが挙げられる。しかし、本出願の範囲は、上述のプロトコルに限定すべきではない。
【0023】
基地局は、無線アクセスネットワークを形成する複数のセルを使用して、特定の地理的エリアに無線カバレッジを提供するように動作可能である。基地局は、セルの動作をサポートする。各セルは、その無線カバレッジ内の少なくとも1つのUEにサービスを提供するように動作可能である。より具体的には、各セル(しばしばサービングセルと称される)は、その無線カバレッジ内の1以上のUEにサービスを提供する(例えば、各セルは、ダウンリンク及び任意でアップリンクパケット送信のために、その無線カバレッジ内の少なくとも1つのUEにダウンリンク及び任意でアップリンクリソースをスケジューリングする)。基地局は、複数のセルを介して無線通信システム内の1以上のUEと通信してもよい。セルは、近接サービス(ProSe)をサポートするために、サイドリンク(SL)リソースを割り当ててもよい。各セルは、他のセルと重複するカバレージ領域を有してもよい。
【0024】
上述のように、NRのフレーム構造は、高信頼性、高データ速度、及び低レイテンシ要件を満たしながら、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、大規模マシンタイプ通信(mMTC)、超信頼通信、及び低レイテンシ通信(URLLC)などの様々な次世代(例えば、5G)通信要件に対応するためのフレキシブルな構成をサポートする。3GPPで合意された直交周波数分割多重(OFDM)技術は、NR波形のための基準として機能してもよい。アダプティブサブキャリアスペーシング、チャネル帯域幅、及びサイクリックプレフィックス(CP)などのスケーラブルOFDMニューメロロジー(numerology)も使用してもよい。さらに、NRには、(1)低密度パリティ検査(LDPC)符号及び(2)ポーラ符号という2つの符号化方式が考えられる。符号化スキーム適応は、チャネル条件及び/またはサービスアプリケーションに基づいて構成され得る。
【0025】
さらに、単一のNRフレームの送信時間間隔TXに、少なくとも、ダウンリンク(DL)送信データ、ガード期間、及びアップリンク(UL)送信データが含まれると理解されるべきである。また、DL送信データ、ガード期間、及びUL送信データのそれぞれの部分も、例えばNRのネットワークダイナミクスに基づいて構成可能である。さらに、SLリソースは、ProSeサービスをサポートするためにNRフレームによって提供されてもよい。
【0026】
また、本明細書において「システム」と「ネットワーク」という用語は互換的に使用することができる。本明細書でいう「及び/または」という表現は、その関連する対象を記述するための関連的な関係であり、3つの関係が存在する可能性を示すものである。例えば、A及び/またはBは、Aのみが存在する、A及びBが同時に存在する、Bのみが存在するということを示し得る。さらに、本明細書において「/」という文字記号は一般的に、その関連する対象のうち前者及び後者が「または」の関係にあることを表している。
【0027】
NRには、半持続性(SP)CSIレポートのメカニズムが導入されている。SP-CSIレポートのメカニズムは、最小限のDL割当及びUL認可を行えば、制御チャネルのオーバヘッドの節約に役立つ場合がある。本開示におけるいくつかの実施形態において、SP-CSIレポート手続に以下の3つの段階が含まれてもよい。1)UEが、トリガステートの集合を有するよう、基地局によって無線リソース制御(RRC)信号を介し設定され、2)UEが基地局からCSIレポート有効化コマンド(例えば、有効化用のSP-CSIダウンリンク制御情報(DCI))を受信してトリガステートの1つを有効化し、3)UEがCSIレポート無効化コマンド(例えば、無効化用のSP-CSI DCI)を受信してトリガステートの1つを無効化する。
【0028】
いくつかの実施形態において、SP-CSIレポート手続は、動的DL-BWP切替処理を継続してもよい。BWP切替処理は、SP-CSIレポート手続の実行中に発生し得る。
【0029】
図1は、本開示の例示的な実施形態における、BWP切替処理のためにCSIをレポートする方法を示すフローチャートである。
図1に示すように、該フローチャートは動作102、104、106及び108を含む。
【0030】
動作102において、UEは、第1BWPにおいて基地局からCSIレポートコンフィギュレーション(例えば、「CSI-ReportConfig」情報要素(IE))を受信してもよい。いくつかの実施形態において、CSIレポートコンフィギュレーションは、基地局から受信するRRCメッセージ(例えば、RRC設定メッセージ)内に含まれていてもよい。いくつかのこのような実施形態において、RRCメッセージが複数のトリガステートを含み、複数のトリガステートのうちの1つがCSIレポートコンフィギュレーションと対応付けられていてもよい。トリガステートは、例えば、上位層のパラメータ(例えば、「CSI-SemiPersistentOnPUSCH-TriggerState」IE)に基づいて構成されてもよい。上位層のパラメータは、例えば、CSIレポートコンフィギュレーション(例えば、「CSI-ReportConfigId」IE)の識別子(ID)を含んでもよい。
【0031】
動作104において、UEは、基地局から第1のBWP切替指示を受信し、第1BWPを第2BWPに変更してもよい。
【0032】
動作106において、UEは、基地局から第2のBWP切替指示を受信し、該UEの有効なBWPを、第1BWPに戻すように切り替えてもよい。
【0033】
動作108において、UEは、第2のBWP切替指示を受信した後にCSIレポート有効化コマンドを基地局から受信した場合に、CSIレポートコンフィギュレーションに基づいてCSIレポートを送信してもよい。いくつかの実施形態において、CSIレポート有効化コマンドは、CSIレポートコンフィギュレーションと対応付けられたトリガステートに関する指示を含んでもよい。基地局がCSIレポート有効化コマンドをUEに送信し、該UEがCSIレポートのためのトリガステートを選択してもよい。
【0034】
図2は、本開示の例示的な実施形態において、UEがCSIレポート手続を実行しているときにBWP切替処理が発生することを示す模式図である。
【0035】
図2に示すように、時刻T202において、UEは、第1BWP201において、基地局から、RRCメッセージ(例えば、RRC設定メッセージ)を介したCSIレポートコンフィギュレーションを受信してもよい。その後、UEは、時刻T204において基地局からCSIレポート有効化コマンド(例えば、有効化用のSP-CSI DCI)を受信し、受信したCSIレポートコンフィギュレーションに基づいてCSIレポート手続を有効化してもよい。
【0036】
CSIレポート手続が有効化されている間、UEは、CSIレポート(複数個でもよい)を基地局に周期的にレポートしてもよい。時刻T206にて示すように、UEは、CSIレポートコンフィギュレーションに基づいて基地局にCSIレポートを送信してもよい。
【0037】
本実施形態では、BWP切替処理は、UEが第1BWP201から第2BWP203に切り替える処理と、その後、第2BWP203から第1BWP201に戻すように切り替える処理と、を含んでもよい。
図2に示すように、UEは、時刻T208において、基地局から第1のBWP切替指示を受信してもよい。第1のBWP切替指示は、BWP DCI内に含まれていてもよい。第1のBWP切替指示を受信すると、UEは、自機の現在有効なのBWP(例えば、第1BWP201)から第2BWP203に切り替えてもよい。
【0038】
UEは、第2BWP203に切り替えた後、CSIレポート手続を無効化してもよい。UEは、例えば第2BWP203において処理を行う場合には、基地局へのCSIレポートの送信を停止してもよい。なお、本実施形態では、UEは、第2BWP203に切り替えた場合においてCSIレポート手続を無効化してもよいが、CSIレポートコンフィギュレーションをそのまま保持する(例えば、破棄しない)こともできる。この場合、基地局が後続の手続を用いてCSIレポート手続を有効化させてもよい。
【0039】
時刻T210において、UEは、基地局から第2のBWP切替指示を受信してもよい。第2のBWP切替指示(例えば、BWP DCI内に含まれている)は、UEの有効なBWPを第1BWP203に戻すよう該UEに指示するものであってもよい。したがって、第2のBWP切替指示を受信すると、UEは、自機の現在有効な第2BWP203を、第1BWP201に戻すように切り替えてもよい。
【0040】
本開示のいくつかの実施形態において、UEは、CSIレポートコンフィギュレーションの受信に用いられていた第1BWP201に戻すように切り替えた後、CSIレポート有効化コマンドを受信するまで、CSIレポート手続の無効状態を維持してもよい。
図2に示すように、UEは、時刻T212において基地局からCSIレポート有効化コマンド(例えば、有効化用のSP-CSI DCI)を受信した後、受信したCSIレポートコンフィギュレーションに基づき、時刻T214においてCSIレポート手続を再開して基地局にCSIレポートを送信してもよい。
【0041】
いくつかの他の実施形態において、UEは、BWP切替処理がトリガされた後、CSIレポートコンフィギュレーションを破棄してもよい。UEは、例えば、第1のBWP切替指示を受信したことに応じ、CSIレポート手続を無効化するとともにCSIレポートコンフィギュレーションを破棄してもよい。いくつかのこのような実施形態において、UEの現在有効なBWP(例えば、第2BWP203)が、これ以前にCSIレポート手続の有効化のために用いられていたBWP(例えば、第1BWP201)に戻されたとして、CSIレポート手続は、CSIレポート有効化コマンドによって再開されない場合もある。
【0042】
なお、
図2に示すBWP切替処理では、2通りのBWP切替のみを含むが、本開示はこれに限定されるものではない。本開示の様々な実施形態において、BWP切替処理は、何通りかのBWP切替を含んでもよい。さらに、UEにおけるBWP切替のトリガ条件は、BWP切替指示の受信に限らなくてもよい。本開示のいくつかの実施形態において、特定のタイマーの時間切れや、その他の予め定義されたルールをBWP切替のトリガ条件としてもよい。
【0043】
図3は、本開示の例示的な実施形態において、UEがCSIレポート手続を実行しているときにBWP切替処理が発生することを示す模式図である。図示の実施形態では、BWP切替処理は、UEが第1BWP301から第2BWP303に切り替える処理と、その後、第2BWP303から第3BWP305に切り替える処理と、その後、第3BWP305から第1BWP301に戻すように切り替える処理と、を含んでもよい。
【0044】
図3に示すように、時刻T302において、UEは第1BWP301において、基地局から、RRCメッセージ(例えば、RRC設定メッセージ)を介したCSIレポートコンフィギュレーションを受信してもよい。その後、UEは、時刻T304において基地局からCSIレポート有効化コマンド(例えば、有効化用のSP-CSI DCI)を受信し、CSIレポートコンフィギュレーションによって定められたCSIレポート手続を有効化してもよい。
【0045】
時刻T306において、UEは、時刻T302で受信されたCSIレポートコンフィギュレーションに基づき、基地局にCSIレポートを送信してもよい。
【0046】
時刻T308において、UEは、基地局から第1のBWP切替指示(例えば、DCI内に含まれている)を受信し、第1のBWP切替指示に従って第1BWP301から第2BWP303に切り替えてもよい。
【0047】
UEは、第2BWP303に切り替えた後、CSIレポート手続を無効化してもよい。UEは、例えば、第2BWP303において動作する場合、基地局へのCSIレポートの送信を停止してもよい。
【0048】
時刻T310において、UEは、第2BWP303から第3BWP305に切り替えるようUEに指示する第3のBWP切替指示(例えば、BWP DCIに含まれている)を、基地局から受信してもよい。
【0049】
UEは、第3BWP305において動作している間、CSIレポート手続の無効化状態を維持してもよい。
【0050】
時刻T312において、UEは、基地局から第2のBWP切替指示(例えば、BWP DCI内に含まれている)を受信してもよい。第2のBWP切替指示は、UEの現在有効なBWPから第1BWP301に切り替えるよう該UEに指示するものであってもよい。したがって、第2のBWP切替指示を受信すると、UEは、現在有効なBWP(例えば、第3BWP305)から第1BWP301に戻すように切り替えてもよい。
【0051】
本実施形態では、BWP切替処理の間、UEはCSIレポートコンフィギュレーションを保持していてもよい。これにより、後に基地局がCSIレポート手続を有効化させることが依然として可能である。
【0052】
UEは、CSIレポートコンフィギュレーションの受信に用いられていた第1BWP301に戻した後、基地局からCSIレポート有効化コマンドを受信するまで、CSIレポート手続の無効状態を維持してもよい。
図3に示すように、UEは、時刻T314において基地局からCSIレポート有効化コマンド(例えば、有効化用のSP-CSI DCI)を受信した後、CSIレポート手続を再有効化してもよい。したがって、UEは、時刻T316において、CSIレポートコンフィギュレーションに基づいて基地局へのCSIレポートの送信を開始してもよい。
【0053】
図4は、本開示の例示的な実施形態における、BWP切替処理のためにCSIをレポートする方法を示すフローチャートである。
図4に示すように、フローチャートは動作402、404及び406を含む。
【0054】
動作402において、UEは、第1BWPにおいて基地局からCSIレポートコンフィギュレーションを受信してもよい。いくつかの実施形態において、CSIレポートコンフィギュレーションは、基地局から受信するRRCメッセージ(例えば、RRC設定メッセージ)内に含まれていてもよい。いくつかのこのような実施形態において、RRCメッセージが複数のトリガステートを含み、複数のトリガステートのうちの1つがCSIレポートコンフィギュレーションと対応付けられていてもよい。
【0055】
動作404において、UEは、基地局から第1のBWP切替指示を受信し、第1BWPを第2BWPに変更してもよい。
【0056】
動作406において、UEは、基地局から第2のBWP切替指示を受信して自機の有効なBWPから第1BWPに戻すように切り替えた場合に、CSIレポートコンフィギュレーションに基づいてCSIレポートを送信してもよい。
【0057】
図5は、本開示の例示的な実施形態において、UEがCSIレポート手続を実行しているときにBWP切替処理が発生することを示す模式図である。
【0058】
図5に示すように、時刻T502において、UEは、第1BWP501において、基地局から、RRCメッセージ(例えば、RRC設定メッセージ)を介したCSIレポートコンフィギュレーションを受信してもよい。その後、UEは、時刻T504において基地局からCSIレポート有効化コマンド(例えば、有効化用のSP-CSI DCI、または、有効化用の媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE))を受信し、CSIレポートコンフィギュレーションに基づいてCSIレポート手続を有効化してもよい。
【0059】
CSIレポート手続が有効化している間、UEは、1つ以上のCSIレポートを基地局に周期的に送信してもよい。図示の例のように、UEは、時刻T506において、CSIレポートコンフィギュレーション(例えば、時刻T502で受信されたもの)に基づいて基地局にCSIレポートを送信してもよい。
【0060】
図示の実施形態では、BWP切替処理は、UEが第1BWP501から第2BWP503に切り替える処理と、その後、第2BWP503から第1BWP501に戻すように切り替える処理と、を含む。
図5に示すように、UEは、時刻T508において基地局から第1のBWP切替指示を受信してもよい。第1のBWP切替指示を受信すると、UEは自機の現在有効なBWP(例えば、第1BWP501)から第2BWP503に切り替えてもよい。
【0061】
UEは、第2BWP503に切り替えた後、CSIレポート手続を無効化するとともに、CSIレポートコンフィギュレーションを保持してもよい。
【0062】
時刻T510において、UEは、基地局から第2のBWP切替指示(例えば、BWP DCI内に含まれている)を受信してもよい。第2のBWP切替指示を受信すると、UEは、自機の現在有効なBWP(例えば、第2BWP503)から第1BWP501に戻すように切り替えてもよい。
図5に示すように、時刻T508(すなわち、第1切替指示の受信時)と時刻T510(すなわち、第2切替指示の受信時)との間は、UEが基地局にCSIレポートを一切送信しない。
【0063】
UEは、CSIレポートコンフィギュレーションの受信に用いられていた第1BWP501に戻した後、CSIレポート有効化コマンドを受信することなく、自動的にCSIレポート手続を有効化してもよい。
図5に示すように、UEは、第1BWP501に切り替えると、時刻T512において、CSIレポート手続を自動的に再開するとともに、CSIレポートコンフィギュレーションに基づいて1つ以上のCSIレポートを基地局に送信してもよい。
【0064】
いくつかの実施形態において、CSIレポートコンフィギュレーションがRRCメッセージを通して基地局によって再構成または破棄されていなければ、基地局は、同じCSIレポートコンフィギュレーションを用い、CSIレポート手続を複数回、有効化及び無効化させてもよい。
図5を例として説明すると、時刻T512以降、さらに基地局は、CSIレポート無効化コマンド(例えば、無効化用のSP-CSI DCI)をUEに送信することによって、CSIレポート手続を無効化させてもよい。その後、基地局は、CSIレポート有効化コマンドをUEに送信することによって、CSIレポート手続を再有効化してもよい。
【0065】
他のいくつかの実施形態において、UEは、CSIレポート無効化コマンド(例えば、無効化用のSP-CSI DCI)をUEが基地局から受信した場合、CSIレポートコンフィギュレーションを破棄してもよい。CSIレポートコンフィギュレーションが一度破棄されると、UEが新たなCSIレポートコンフィギュレーションに基づいて設定されていなければ、CSIレポート手続はCSIレポート有効化コマンドによって再開されなくてよい。
【0066】
いくつかの他の実施形態において、UEは、特定のBWPの特性に基づき、CSIレポートコンフィギュレーションを破棄するか、または保持するかを決定してもよい。いくつかのこのような実施形態では、関連するBWPの特性は、1)BWPがペアスペクトルまたは非ペアスペクトルであるという特性、2)BWPが周波数領域1(FR1)または周波数領域2(FR2)において動作するという特性、及び3)BWPのニューメロロジー、のうち少なくとも1つを含んでもよい。すなわち、異なるBWPは、CSIレポートコンフィギュレーションの受信後、及び、UEによるBWP切替中では、異なる挙動を見せてよい。他のいくつかの実施形態において、CSIレポートコンフィギュレーションを受信した後の場合の各BWPでのレスポンスは、基地局から受信した設定(例えば、gNB)に依存してよい。
【0067】
図6は、本開示の例示的な実施形態において、UEがCSIレポート手続を実行しているときにBWP切替処理が発生することを示す模式図である。本実施形態では、BWPを切り替えた後のUEの挙動は基地局からの明示的な信号に依存してよい。CSIレポートコンフィギュレーションが基地局によって破棄または再構成されなければ、UEは、BWP切替処理の期間中にCSIレポートコンフィギュレーションを保持し続けてもよい。
【0068】
図6に示すように、時刻T602において、UEは、第1BWP601において、基地局から、RRCメッセージ(例えば、RRC設定メッセージ)を介したCSIレポートコンフィギュレーションを受信してもよい。その後、UEは、時刻T604において基地局からCSIレポート有効化コマンド(例えば、有効化用のSP-CSI DCI)を受信し、CSIレポートコンフィギュレーションによって定められたCSIレポート手続を有効化してもよい。
【0069】
CSIレポート手続が有効化されている間、UEは、1つ以上のCSIレポートを基地局に送信してもよい。
図6に示すように、UEは、時刻T606において、CSIレポートコンフィギュレーションに基づいて基地局にCSIレポートを送信してもよい。
【0070】
図示の実施形態では、BWP切替処理は、UEが第1BWP601から第2BWP603に切り替える処理と、その後、第2BWP603から第1BWP601に戻すように切り替える処理と、を含む。
図6に示すように、UEは、時刻T608において基地局から第1のBWP切替指示を受信してもよい。第1のBWP切替指示を受信すると、UEは、自機の現在有効な第1BWP601から第2BWP603に切り替えてもよい。
【0071】
UEが第2BWP603に切り替えた後、基地局から明示的な信号が送信されるまで、CSIレポート手続は保留にされてもよい。例えば、UEは、第2BWP603に切り替えた後、CSIレポートコンフィギュレーションを保持するとともに、基地局から明示的な信号を受信するまで、CSI測定を一切実行しなくてもよい。いくつかの実施形態において、上記明示的な信号は、UEが、新たなBWP(例えば、
図6に示される第2BWP603)でのCSIレポート手続を維持すべきか否かの情報、及び/または、どのCSIレポート設定(複数個でもよい)を適用すべきかの情報を含んでいてもよい。
【0072】
時刻T610において、UEは、基地局から第2のBWP切替指示(例えば、BWP DCIに含まれている)を受信してもよい。第2のBWP切替指示を受信すると、UEは、自機の現在有効な第2BWP603から第1BWP601に切り替えてもよい。
【0073】
UEは、第1BWP601に戻した後、基地局から明示的な信号を受信するまで、CSIレポート手続を保留し続けてもよい。
【0074】
図7は、本開示の例示的な実施形態において、UEがCSIレポート手続を実行しているときにBWP切替処理が発生することを示す模式図である。本実施形態において、UEは、1つ以上のBWPに関する1つ以上のデフォルトCSIレポート設定に基づいて(例えば、基地局により)設定されていてもよい。いくつかの実施形態において、UEの有効なBWPが、CSIレポートコンフィギュレーションに基づいて設定されていない新たなBWPに変更されたとき、該UEは、デフォルトCSIレポート設定を当該新たなBWPに適用し、CSIレポート及び/またはその他の基本情報を送信してもよい。いくつかの実施形態において、デフォルトCSIレポート設定は、RRC設定に依らずに予め決められて以後に再設定されないものであってもよい。
【0075】
図7に示すように、時刻T702において、UEは、第1BWP701において、基地局から、RRCメッセージ(例えば、RRC設定メッセージ)を介したCSIレポートコンフィギュレーションを受信してもよい。その後、UEは、時刻T704において基地局からCSIレポート有効化コマンド(例えば、有効化用のSP-CSI DCI)を受信し、CSIレポートコンフィギュレーションに基づいてCSIレポート手続を有効化してもよい。
【0076】
時刻T706において、UEは、CSIレポートコンフィギュレーションに基づいてCSIレポートを基地局に送信してもよい。
【0077】
図示の実施形態では、BWP切替処理は、UEが第1BWP701から第2BWP703に切り替える処理と、その後、第2BWP703から第3BWP705に切り替える処理と、その後、第3BWP705から第1BWP701に戻すように切り替える処理と、を含む。
【0078】
図7に示すように、時刻T708において、UEは、基地局から第1のBWP切替指示(例えば、BWP DCIに含まれている)を受信し、第1のBWP切替指示に従って第1BWP701から第2BWP703に切り替えてもよい。
【0079】
UEは、第2BWP703に切り替えた後、時刻T710において、第2BWP703と対応する第1デフォルトCSIレポート設定に基づいてCSIレポートを基地局に送信してもよい。
【0080】
時刻T712において、UEは、第2BWP703から第3BWP705に切り替えるようUEに指示する第2のBWP切替指示(例えば、BWP DCIに含まれている)を、基地局から受信してもよい。
【0081】
UEは、第3BWP705において動作するようになった後、時刻T714において、第3BWP705と対応する第2デフォルトCSIレポート設定に基づいてCSIレポートを基地局に送信してもよい。いくつかの実施形態において、第1及び第2デフォルトCSIレポート設定の両方とも、基地局によって予め設定されてもよく、UEの態様に応じて決定されてもよい。
【0082】
図8は、本開示の例示的な実施形態における、トリガステートの集合800を示す模式図である。本実施形態では、トリガステートの集合800は、複数のCSIレポート設定を有する階層フォーマットとして構成されていてもよい。
図8に示すように、トリガステートの集合800は複数のトリガステート(例えば、トリガステート#0、#1、・・・、#63)を含んでもよい。各トリガステートは、1つ以上のCSIレポート設定を包含していてもよい。
図8に示すように、トリガステート#0は、4つのCSIレポート設定(例えば、CSIレポート設定#0、#1、#2、#3)を包含してもよい。いくつかの実施形態において、各CSIレポート設定が単一の(DL)BWPと対応付けられていてもよい。
【0083】
いくつかの実施形態において、基地局がCSIレポート有効化コマンド(例えば、有効化用のSP-CSI DCI)をUEに送信し、トリガステートの集合800から1つのトリガステート(例えば、トリガステート#0)を選択させてこれを有効化させてもよい。選択された/有効化されたトリガステートにおけるCSIレポート設定(例えば、CSIレポート設定#3)は、現在有効なBWPに依って決定されたものであってもよい。
【0084】
図9は、本開示の例示的な実施における、トリガステートの集合900を示す模式図である。本実施形態では、トリガステートの集合900は、複数のCSIリソース(CSI-RS)配置を用いた階層フォーマットとして、構成されていてもよい。
図9に示すように、トリガステートの集合900は、複数のトリガステート(例えば、トリガステート#0、#1、・・・、#63)を含んでもよい。各トリガステートは、1つのCSIレポート設定のみを包含していてもよい。例えば、トリガステート#0がCSIレポート設定#0を包含しており、トリガステート#1がCSIレポート設定#1を包含していてもよい。以降のトリガステートも同様である。各CSIレポート設定は、1つ以上のCSI-RS設定を有してもよい。
図9に示すように、CSIレポート設定#0は、複数のCSI-RS設定#0、#1、#2、#3を有してもよい。いくつかの実施形態において、各CSI-RS設定は、1つのDL BWP IDと対応付けられていてもよい。DL BWP IDは、BWP DCIに基づいて設定されたものであってもよい。
【0085】
いくつかの実施形態において、基地局がCSIレポート有効化コマンド(例えば、有効化用のSP-CSI DCI)をUEに送信し、トリガステートの集合900から1つのトリガステートを選択させてこれを有効化させてもよい。選択されたトリガステート(例えば、トリガステート#0)は、1つ以上のCSI-RS設定(例えば、CSI-RS設定#0、#1、#2、及び#3)を有するCSIレポート設定(例えば、CSIレポート設定#0)と対応付けられていてもよい。CSI-RS設定は、現在有効なBWPに基づいて決定されたものであってもよい。
【0086】
図10は、本開示の例示的な実施形態における、トリガ集合のリスト1000を示す模式図である。本実施形態では、トリガステートからなる1つ以上の集合(例えば、
図10に示されるトリガステートの集合#0、#1、#2、及び#3)が、トリガ集合のリスト(例えば、トリガ集合のリスト1000)中に集められていてもよい。トリガステートからなる各々の集合は、BWP IDごとに設定され、且つ1つ以上のCSIレポート設定(CSIレポート設定#0、#1、・・・、#63)を含んでいてもよい。
【0087】
いくつかの実施形態において、基地局がCSIレポート有効化コマンド(例えば、有効化用のSP-CSI DCI)をUEに送信し、トリガステートからなる全ての集合の中から複数のトリガステートを選択させてもよい。いくつかのこのような実施形態において、トリガステートからなる1つの集合(例えば、トリガステートの集合#0)のみが、現在有効なBWPに依って決定されたものであってもよい。その結果、CSIレポート有効化コマンド及び現在のBWP IDの選択に従って、1つのトリガステート(例えば、トリガステート#63)のみが、UEに選択されてもよい。
【0088】
いくつかの実施形態において、UEは、有効なBWPを切り替えると、該切り替えに応じてトリガステートの集合を変更してもよい。いくつかのこのような実施形態において、デフォルトでは、同じトリガステートを、(例えば、以前に有効であったBWPに対してトリガステート#22が選択された場合に)新たに有効になったBWPに適用してもよい。いくつかの実施形態において、UEが基地局からのcross-BWP SP-CSI DCIを適用してもよい。例えば、UEは、BWP#0においてSP-CSI DCIを受信したとき、このSP-CSI DCIにBWP ID(例えば、BWP#2のID)が付加されていれば、当該割り当てられたBWPに、上記選択されたトリガステートを適用し、続いてCSIレポートコンフィギュレーションを適用してもよい。
【0089】
いくつかの実施形態において、複数の有効なBWPが考慮される場合には、基地局が各々のSP-CSI DCIを使用してトリガステートを選択してもよい。いくつかのこのような実施形態では、UEが基地局からのcross-BWP SP-CSI DCIを適用してもよい。例えば、UEは、BWP#0においてSP-CSI DCIを受信したとき、このSP-CSI DCIにBWP ID(例えば、BWP #2 のID)が付加されていれば、当該割り当てられたBWPに、上記選択されたトリガステートを適用し、続いてCSIレポートコンフィギュレーションを適用してもよい。
【0090】
図11は、本開示の例示的な実施形態における、トリガステートの集合1100を示す模式図である。本実施形態では、トリガステートの集合1100はステートマシンとして構成され、BWP切替処理は特定のBWP切替パターン(例えば、BWP#0→BWP#1→BWP#2→BWP#3→BWP#4→BWP #0)を有してもよい。
【0091】
いくつかの実施形態において、トリガステートの集合(例えば、トリガステートの集合1100)は、特定のBWP切替パターン向けに予め構成されたものであってもよい。
図11に示すように、トリガステート#1は、次のBWP切替のための追加トリガステート#1-1、#1-2、及び#1-3を有して構成されていてもよい。各トリガ規定は、CSIレポート設定を含有していてもよい。
図11に示すように、CSIレポート設定#0、#1、・・・、#63はそれぞれ、トリガステート#0、#1、…、#63と対応付けられていてもよい。CSIレポート設定#1-1、#1-2、及び#1-3はそれぞれ、トリガステート#1-1、#1-2、及び#1-3と対応付けられていてもよい。
【0092】
いくつかの実施形態において、基地局が、SP-CSI DCIをUEに送信し、トリガステートを有効化させてもよい。いくつかのこのような実施形態において、有効化されたトリガステートは、BWP DCIにより、所定のBWP ID順に従って変更されてもよい。
【0093】
図12は、本開示の例示的な実施形態において、BWP切替処理のために、基地局がBWP DCIをUEに送信することを示す模式図である。本実施形態において、BWP DCIは、トリガステートに関する付加トリガフィールドを有して構成されてもよい。当該トリガフィールドは、例えば、トリガステートの集合からRRCメッセージによって予め設定された新たなトリガステートIDを含んでいてもよい(またはそれと関連付けられていてもよい)。
【0094】
いくつかの実施形態において、BWP DCIは、BWP切替を始動するとともに、新たなトリガステートを再選択してもよい。
図12に示すように、UEが、複数のトリガステート#0、#1、#2及び#3を有するよう、基地局によって、例えばRRCメッセージを介し、予め設定される。時刻T1202において、基地局が、SP-CSI DCIをUEに送信し、予め設定された複数のトリガステートのうちの1つ(例えば、トリガステート#0)を有効化してもよい。その後、時刻T1204において、基地局は、当該有効化されたトリガステート(例えば、トリガステート#0)を、予め設定された別のトリガステート(例えば、トリガステート#3)に、BWP DCIによって変更してもよい。BWP DCIは、有効なBWPを、第1BWP1201から、指定されたBWP(例えば、BWP #1)に切り替えるよう、UEにさらに指示するものであってもよい。
【0095】
図13は、本開示の例示的な実施形態において、BWP切替処理のために、基地局がBWP DCIをUEに送信することを示す模式図である。本実施形態では、SP-CSI DCIは、BWP切替を始動し得るBWP IDを有するよう、構成されてもよい。
【0096】
図13に示すように、UEが、複数のトリガステート#0、#1、#2、及び#3を有するよう、基地局によって、例えばRRCメッセージを介して予め設定される。時刻T1302において、基地局が、SP-CSI DCIをUEに送信し、予め設定された複数のトリガステートのうちの1つ(例えば、トリガステート#0)を有効化してもよい。その後、時刻T1304において、基地局は、当該有効化されたトリガステート(例えば、トリガステート#0)を、予め設定された別のトリガステート(例えば、トリガステート#3)に、特定のSP-CSI DCIによって変更してもよい。本実施形態では、さらに当該特定のSP-CSI DCIは、BWP切替を始動してもよい。その結果、
図13に示すように、当該特定のSP-CSI DCIは、有効なBWPを第1BWP1301からBWP#1に切り替えるとともにトリガステート#0を新たなトリガステート#3に変更するよう、UEに指示してもよい。
【0097】
いくつかの実施形態において、1つのトリガステートが特定のSP-CSI DCIによって有効化されてもよい。このトリガステートは、BWP切替の有無にかかわらず、特定のSP-CSI DCIによって新たなトリガステートに変更されてもよい。
【0098】
他のいくつかの実施形態において、UEが、新たに有効になったBWPにおいてSP-CSIレポート手続を実行、及び/または、ドロップするか否かは、BWPの特性に依存してもよい。いくつかのこのような実施形態では、関連するBWPの特性は、1)BWPがペアスペクトルまたは非ペアスペクトルであるという特性、2)BWPがFR1またはFR2において動作するという特性、及び3)BWPのニューメロロジー、のうち少なくとも1つを含んでもよい。すなわち、UEが他のBWPへ切り替える際には、BWPが異なれば、異なる処理が、予め設定されたトリガステートに基づいて適用されてよい。別のアプローチは、各BWPが基地局によって設定されると、予め設定されたトリガステートを処理することである。いくつかの実施形態において、BWP切替後、SP-CSIレポート手続は、レポート及びドロップのいずれかを継続する。
【0099】
図14は、本願の様々な態様における無線通信用ノードを示すブロック図である。
図14に示すように、ノード1400は、トランシーバ1420、プロセッサ1428、メモリ1434、ひとつまたは複数の表示コンポーネント1438、及び少なくとも一つのアンテナ1436を備える。ノード1400は、また、RFスペクトル帯域モジュール、基地局通信モジュール、ネットワーク通信モジュール、及びシステム通信管理モジュール、入力/出力(I/O)ポート、I/Oコンポーネント、及び電源(
図14には明示的に示されていない)を含み得る。これらの構成要素のそれぞれは、1以上のバス1440を介して、直接または間接的に、互いに通信してもよい。一実施形態では、ノード1400は、例えば、本明細書において
図1から
図13を参照して説明された様々な機能を実行するUEまたは基地局であってもよい。
【0100】
送信機1422(例えば送信回路)及び受信機1424(例えば受信回路)を備えるトランシーバ1420は、時間及び/または周波数リソース分割情報を送信及び/または受信するように構成され得る。いくつかの実施形態において、トランシーバ1420は、使用可能、使用不可能、及び柔軟に使用可能なサブフレーム及びスロットフォーマットを含むが、これらに限定されない様々なタイプのサブフレーム及びスロットで送信するように構成され得る。トランシーバ1420は、データ及び制御チャネルを受信するように構成され得る。
【0101】
ノード1400は、様々なコンピュータ可読媒体を備えることができる。コンピュータ可読媒体は、ノード1400によってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であって、揮発性媒体及び不揮発性媒体の両方を含んでいてもよいし、取り外し可能な媒体及び取り外し不可能な媒体の両方を含んでいてもよい。例えば、これには限定されないが、コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体、及び、通信媒体を含んでいてもよい。コンピュータ記憶媒体は、コンピュータが読み取り可能な情報を記憶するための任意の方法または技術において導入されている媒体である、揮発性媒体及び不揮発性媒体の両方を含んでいてもよいし、取り外し可能な媒体及び取り外し不可能な媒体の両方を含んでいてもよい。
【0102】
コンピュータ記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM(登録商標)、フラッシュメモリまたは他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)または他の光ディスク記憶装置、磁気カ集合、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶装置を含む。コンピュータ記憶媒体は、伝播データ信号を含まない。通信媒体は、典型的には、コンピュータ読み取り可能命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータを、搬送波または他のトランスポート機構などの変調データ信号で具現化し、任意の情報配信媒体を含む。「変調データ信号」という用語は、信号内の情報を符号化するような方法で設定または変更された1以上の特性を有する信号を意味する。例えば、これに限定されないが、通信媒体は、有線ネットワーク、直接有線接続のような有線媒体、ならびに、音響、RF、赤外線及びその他の無線媒体などの無線媒体を含んでもよい。上記のいずれの組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含められるべきである。
【0103】
メモリ1434は、揮発性及び/または不揮発性メモリの形態のコンピュータ記憶媒体を含むことができる。メモリ1434は、取り外し可能、取り外し不能、またはそれらの組み合わせであってもよい。例示的なメモリは、ソリッドステートメモリ、ハードドライブ、光ディスクドライブなどを含む。
図14に示すように、メモリ1434は、コンピュータ可読コンピュータ実行可能命令1432(例えば、ソフトウェアコード)を格納してもよい。命令1432は、実行されると、例えば
図1~
図13を参照して本明細書において説明された様々な機能をプロセッサ1428に実行させるように構成されている。あるいは、命令1432は、プロセッサ1428によって直接実行可能ではなく、本明細書において説明された様々な機能を(例えば、コンパイルされて実行されるとき)ノード1400に実行させるように構成されてもよい。
【0104】
プロセッサ1428(例えば、処理回路を有するもの)は、インテリジェントハードウェアデバイス、例えば、中央処理装置(CPU)、マイクロコントローラ、ASICなどを含み得る。プロセッサ1428は、メモリを含むことができる。プロセッサ1428は、メモリ1434から受信したデータ1430及び命令1432、ならびに、トランシーバ1420、ベースバンド通信モジュール及び/またはネットワーク通信モジュールを介して得た情報を、処理することができる。プロセッサ1428は、トランシーバ1420へ送られ、アンテナ1436経由で、コアネットワークへの送達のためにネットワーク通信モジュールに送信すべき情報を、処理することもできる。
【0105】
1以上の表示コンポーネント1438は、個人または他のデバイスにデータ表示を提示する。例示的な1以上の表示コンポーネント1438は、表示デバイス、スピーカー、印刷コンポーネント、振動コンポーネントなどを含む。
【0106】
上記の説明から、様々な技術が、これらの概念の範囲から逸脱することなく、本出願で説明される概念を実行するために使用され得ることが明らかである。さらに、概念は、特定の実施形態を特に参照して説明されてきたが、当業者は、それらの概念の範囲から逸脱することなく、形態及び詳細において変更を行うことができることを認識し得る。したがって、説明された実施形態は、すべての点において、例示的なものであり、限定的なものではないと考えられるべきである。また、本出願は、上述の特定の実施形態に限定されるものではなく、本開示の範囲から逸脱することなく、多くの再構成、修正、及び置換が可能であることを理解されたい。