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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-19
(45)【発行日】2022-08-29
(54)【発明の名称】キャビティフィルタ
(51)【国際特許分類】
   H01P 1/207 20060101AFI20220822BHJP
   H01R 13/26 20060101ALI20220822BHJP
   H01R 12/51 20110101ALI20220822BHJP
【FI】
H01P1/207 Z
H01R13/26
H01R12/51
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2020568965
(86)(22)【出願日】2019-06-12
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-10-14
(86)【国際出願番号】 KR2019007083
(87)【国際公開番号】W WO2019240491
(87)【国際公開日】2019-12-19
【審査請求日】2020-12-15
(31)【優先権主張番号】10-2018-0067400
(32)【優先日】2018-06-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0069127
(32)【優先日】2019-06-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】508112782
【氏名又は名称】ケーエムダブリュ・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001586
【氏名又は名称】弁理士法人アイミー国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ナム シン パク
(72)【発明者】
【氏名】ジョン ヘ キム
(72)【発明者】
【氏名】スン ホ ジャン
【審査官】鈴木 肇
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/093176(WO,A2)
【文献】特開2007-006529(JP,A)
【文献】特表2015-511756(JP,A)
【文献】特開2015-095454(JP,A)
【文献】国際公開第2006/134901(WO,A1)
【文献】米国特許第05928005(US,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0131153(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01P 1/00-1/08
H01P 1/20-1/219
H01P 7/00-7/10
H01R 12/00-12/91
H01R 13/00-13/08
H01R 13/15-13/35
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一面に電極パッドが備えられた外部部材に対して所定距離離隔して備えられたRF信号連結部と、
前記外部部材の電極パッドと前記RF信号連結部とを電気的に連結させるが、前記所定距離に存在する組立公差を吸収すると同時に前記電極パッドと前記RF信号連結部との間の電気的な流れの断絶を予防する端子部とを含み、
前記端子部は、
前記電極パッドに接点する一側端子と、
前記RF信号連結部に連結される他側端子とを含み、
前記一側端子および前記他側端子の少なくともいずれか1つは、他の1つが収容される収容空間が形成され、組立者が提供する組立力によって少なくとも1つの一部が弾性変形して前記一側端子を前記電極パッド側に弾性支持するとともに相互間に側面テンションを付加するものであり、
前記他側端子には、前記一側端子の一部が収容される前記収容空間が形成され
前記一側端子の外周面には、外側に上方傾斜して切開されて延びた複数の切開片が形成された、キャビティフィルタ。
【請求項2】
前記複数の切開片は、
前記一側端子の外周面のうち相対的に上側部分に形成され、前記他側端子に形成された前記収容空間の外周端に係止されるように外側に延びて形成された弾性切開片と、
前記一側端子の外周面のうち相対的に下側部分に形成され、前記他側端子の収容空間の内部に収容されて前記収容空間の内側面に対して側方に弾性力を付加する側面テンション切開片とを含む、請求項1に記載のキャビティフィルタ。
【請求項3】
前記側面テンション切開片は、前記収容空間の内側面に対して持続的な側面テンションを付加するように形成された、請求項2に記載のキャビティフィルタ。
【請求項4】
前記一側端子のうち前記電極パッドに接点する接点部は、半球の垂直断面形状に形成された、請求項1に記載のキャビティフィルタ。
【請求項5】
前記一側端子のうち前記電極パッドに接点する接点部は、リング形状の水平断面形状に形成された、請求項1に記載のキャビティフィルタ。
【請求項6】
前記一側端子の上端部は、組立者から提供される組立力によって摺綴されるように切開溝が形成された、請求項1に記載のキャビティフィルタ。
【請求項7】
一面に電極パッドが備えられた外部部材に対して所定距離離隔して備えられたRF信号連結部と、
前記外部部材の電極パッドと前記RF信号連結部とを電気的に連結させるが、前記所定距離に存在する組立公差を吸収すると同時に前記電極パッドと前記RF信号連結部との間の電気的な流れの断絶を予防する端子部とを含み、
前記端子部は、
前記電極パッドに接点する一側端子と、
前記RF信号連結部に連結される他側端子とを含み、
前記一側端子および前記他側端子の少なくともいずれか1つは、他の1つが収容される収容空間が形成され、組立者が提供する組立力によって少なくとも1つの一部が弾性変形して前記一側端子を前記電極パッド側に弾性支持するとともに相互間に側面テンションを付加するものであり、
前記他側端子の上端部は、前記一側端子の下部に収容されて備えられ、
前記一側端子には、組立者から提供される組立力によって下方に移動する時、前記他側端子の上端部の外側面に沿って広がるように備えられたテンション切開部が形成され、
前記他側端子の上端部は、円錐形態で備えられた、キャビティフィルタ
【請求項8】
一面に電極パッドが備えられた外部部材に対して所定距離離隔して備えられたRF信号連結部と、
前記外部部材の電極パッドと前記RF信号連結部とを電気的に連結させるが、前記所定距離に存在する組立公差を吸収すると同時に前記電極パッドと前記RF信号連結部との間の電気的な流れの断絶を予防する端子部とを含み、
前記端子部は、
前記電極パッドに接点する一側端子と、
前記RF信号連結部に連結される他側端子とを含み、
前記一側端子および前記他側端子の少なくともいずれか1つは、他の1つが収容される収容空間が形成され、組立者が提供する組立力によって少なくとも1つの一部が弾性変形して前記一側端子を前記電極パッド側に弾性支持するとともに相互間に側面テンションを付加するものであり、
前記他側端子の上端部は、前記一側端子の下部に収容されて備えられ、
前記一側端子には、組立者から提供される組立力によって下方に移動する時、前記他側端子の上端部の外側面に沿って広がるように備えられたテンション切開部が形成され、
前記他側端子の上端部は、円錐形態からなる上端の一部が切開されて削除された形状に形成された、キャビティフィルタ
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キャビティフィルタおよびこれに含まれるコネクティング構造体(CAVITY FILTER AND CONNECTOR INCLUDED IN THE SAME)に関し、より詳しくは、組立性および大きさを考慮してフィルタと印刷回路基板との間のコネクタ締結構造を改善したMassive MIMOアンテナ用キャビティフィルタおよびこれに含まれるコネクティング構造体に関する。
【背景技術】
【0002】
この部分の記述内容は単に本実施例についての背景情報を提供するに過ぎず、従来技術を構成するものではない。
【0003】
MIMO(Multiple Input Multiple Output)技術は、複数のアンテナを用いてデータ伝送容量を画期的に増加させる技術であって、送信機ではそれぞれの送信アンテナを介して互いに異なるデータを伝送し、受信機では適切な信号処理により送信データを区分する空間多重化(Spatial multiplexing)手法である。そのため、送受信アンテナの個数を同時に増加させることにより、チャネル容量が増加してより多くのデータを伝送可能にする。例えば、アンテナ数を10個に増加させると、現在の単一アンテナシステムに比べて、同じ周波数帯域を用いて約10倍のチャネル容量を確保するようになる。
【0004】
4G LTE-advancedでは8個のアンテナまで用いており、現在、pre-5G段階で64または128個のアンテナを装着した製品が開発されており、5Gでははるかに多い数のアンテナを有する基地局装備が用いられることが予想され、これをMassive MIMO技術という。現在のセル(Cell)運営が2-Dimensionであるのに対し、Massive MIMO技術が導入されると3D-Beamformingが可能になるので、Massive MIMO技術はFD-MIMO(Full Dimension)とも呼ばれる。
【0005】
Massive MIMO技術では、アンテナ素子の個数増加に伴い、それによる送受信機とフィルタの個数も併せて増加する。また、2014年ベースで全国的に20万箇所以上の基地局が設置されている状況である。すなわち、実装空間を最小化し実装が容易なキャビティフィルタの構造が必要になり、個別的にチューニングされたキャビティフィルタがアンテナに実装された後も同一のフィルタ特性を提供するようにするRF信号線連結構造が要求される。
【0006】
キャビティ構造を有するRFフィルタは、金属性導体で形成されたボックス構造の内部に導体の共振棒などで構成された共振器が具備され、固有の周波数の電磁場だけを存在させることで共振によって超高周波の特性周波数のみ通過する特徴を有する。このようなキャビティ構造の帯域通過フィルタは、挿入損失が少なく高出力に有利で、移動通信基地局アンテナのフィルタとして多様に活用されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、よりスリムでコンパクトな構造を有し、RFコネクタがボディ内に厚さ方向に内蔵されたキャビティフィルタおよびこれに含まれるコネクティング構造体を提供することである。
【0008】
また、本発明の目的は、複数のフィルタの組立時に発生する組立公差の累積量を最小化できる組立方式と、実装が容易でありながらもフィルタの周波数特性を均一に維持するRF信号連結構造を有するキャビティフィルタおよびこれに含まれるコネクティング構造体を提供することである。
【0009】
さらに、本発明の目的は、RFピンの分離タイプの場合、相対的な動きを許容しながらも側面テンションを付加して信号の損失が発生するのを防止できるキャビティフィルタおよびこれに含まれるコネクティング構造体を提供することである。
【0010】
また、本発明の目的は、電気的な連結が必要な2つの部材間の組立公差を吸収しながら一定の接点面積を維持させるとともに、その設置が非常に簡明なキャビティフィルタおよびこれに含まれるコネクティング構造体を提供することである。
【0011】
本発明の技術的課題は以上に言及した技術的課題に制限されず、言及されていないさらに他の技術的課題は以下の記載から当業者に明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記の目的を達成するための、本発明によるキャビティフィルタの実施形態は、一面に電極パッドが備えられた外部部材に対して所定距離離隔して備えられたRF信号連結部と、前記外部部材の電極パッドと前記RF信号連結部とを電気的に連結させるが、前記所定距離に存在する組立公差を吸収すると同時に前記電極パッドと前記RF信号連結部との間の電気的な流れの断絶を予防する端子部とを含み、前記端子部は、前記電極パッドに接点する一側端子と、前記RF信号連結部に連結される他側端子とを含み、前記一側端子および前記他側端子の少なくともいずれか1つは、他の1つが収容される収容空間が形成され、組立者が提供する組立力によって少なくとも1つの一部が弾性変形して前記一側端子を前記電極パッド側に弾性支持するとともに相互間に側面テンションを付加する。
【0013】
ここで、前記他側端子には、前記一側端子の一部が収容される前記収容空間が形成される。
【0014】
また、前記一側端子の外周面には、外側に上方傾斜して切開されて延びた複数の切開片が形成される。
【0015】
また、前記複数の切開片は、前記一側端子の外周面のうち相対的に上側部分に形成され、前記他側端子に形成された前記収容空間の外周端に係止されるように外側に延びて形成された弾性切開片と、前記一側端子の外周面のうち相対的に下側部分に形成され、前記他側端子の収容空間の内部に収容されて前記収容空間の内側面に対して側方に弾性力を付加する側面テンション切開片とを含むことができる。
【0016】
また、前記側面テンション切開片は、前記収容空間の内側面に対して持続的な側面テンションを付加するように形成される。
【0017】
また、前記一側端子のうち前記電極パッドに接点する接点部は、半球の垂直断面形状に形成されてもよい。
【0018】
また、前記一側端子のうち前記電極パッドに接点する接点部は、リング形状の水平断面形状に形成されてもよい。
【0019】
また、前記一側端子の上端部は、組立者から提供される組立力によって摺綴されるように切開溝が形成される。
【0020】
また、前記他側端子の上端部は、前記一側端子の下部に収容されて備えられ、前記一側端子には、組立者から提供される組立力によって下方に移動する時、前記他側端子の上端部の外側面に沿って広がるように備えられたテンション切開部が形成される。
【0021】
また、前記他側端子の上端部は、円錐形態で備えられてもよい。
【0022】
また、前記他側端子の上端部は、円錐形態からなる上端の一部が切開されて削除された形状に形成されてもよい。
【0023】
本発明によるコネクティング構造体の一実施形態は、一面に電極パッドが備えられた外部部材に対して所定距離離隔して備えられたRF信号連結部と、前記外部部材の電極パッドと前記RF信号連結部とを電気的に連結させるが、前記所定距離に存在する組立公差を吸収すると同時に前記電極パッドと前記RF信号連結部との間の電気的な流れの断絶を予防する端子部とを含み、前記端子部は、前記電極パッドに接点する一側端子と、前記RF信号連結部に連結される他側端子とを含み、前記一側端子および前記他側端子の少なくともいずれか1つは、他の1つが収容される収容空間が形成され、組立者が提供する組立力によって少なくとも1つの一部が弾性変形して前記一側端子を前記電極パッド側に弾性支持するとともに相互間に側面テンションを付加する。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、RFコネクタがボディ内に厚さ方向に内蔵されてよりスリムでコンパクトな構造設計が可能で、複数のフィルタの組立時に発生する組立公差の累積量を最小化できる組立方式と、実装が容易でありながらもフィルタの周波数特性を均一に維持するRF信号連結構造設計が可能であり、相対的な動きを許容しながらも側面テンションを付加して安定的な連結が可能なため、アンテナの性能低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】例示的なMassive MIMOアンテナの積層構造を図式化した図であり、
図2】本発明の一実施形態によるキャビティフィルタがアンテナボードと制御ボードとの間に積層された状態を示す断面図であり、
図3】本発明の一実施形態によるキャビティフィルタの構造を底側から眺めた平面透視図であり、
図4】本発明の第1実施例によるキャビティフィルタを示す分解斜視図であり、
図5】本発明の第1実施例によるキャビティフィルタを示す断面図であり、
図6図4の構成のうち端子部を示す斜視図であり、
図7】本発明の第2実施例によるキャビティフィルタを示す分解斜視図であり、
図8】本発明の第2実施例によるキャビティフィルタを示す断面図であり、
図9図7の構成のうち端子部を示す斜視図であり、
図10】本発明の第3実施例によるキャビティフィルタを示す分解斜視図であり、
図11】本発明の第3実施例によるキャビティフィルタを示す断面図であり、
図12図10の構成のうち端子部を示す斜視図であり、
図13】本発明の第4実施例によるキャビティフィルタを示す分解斜視図であり、
図14】本発明の第4実施例によるキャビティフィルタを示す断面図であり、
図15図13の構成のうち端子部を示す斜視図であり、
図16】本発明の第5実施例によるキャビティフィルタを示す分解斜視図であり、
図17】本発明の第5実施例によるキャビティフィルタを示す断面図であり、
図18図16の構成のうち端子部を示す斜視図であり、
図19】本発明によるコネクティング構造体の一実施形態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の一部の実施例を例示的な図面により詳細に説明する。各図面の構成要素に参照符号を付加するにあたり、同一の構成要素については、たとえ他の図面上に表示されていても、できる限り同一の符号を有するようにしていることに留意しなければならない。また、本発明の実施例を説明するにあたり、かかる公知の構成または機能に関する具体的な説明が本発明の実施例に対する理解を妨げると判断された場合、その詳しい説明は省略する。
【0027】
本発明の実施例の構成要素を説明するにあたり、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使うことができる。このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものに過ぎず、その用語によって当該構成要素の本質や順番または順序などが限定されない。また、異なって定義されない限り、技術的または科学的な用語を含む、ここで使われるすべての用語は、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者によって一般的に理解されるのと同一の意味を有する。一般的に使われる、辞書に定義されているような用語は、関連技術の文脈上有する意味と一致する意味を有すると解釈されなければならず、本出願において明確に定義しない限り、理想的または過度に形式的な意味で解釈されない。
【0028】
図1は、例示的なMassive MIMOアンテナの積層構造を図式化した図である。
【0029】
図1は、本発明の一実施形態によるキャビティフィルタが含まれたアンテナアセンブリが内蔵されるアンテナ装置1の例示的な外形を示したに過ぎず、実際の積層時の外形を限定するものではない。
【0030】
アンテナ装置1は、ヒートシンク(Heat sink)が形成されたハウジング2と、ハウジング2に結合されたレドーム(radome)3とを含む。ハウジング2とレドーム3との間にはアンテナアセンブリが内蔵可能である。
【0031】
ハウジング2の下部には、例えば、ドッキング(docking)構造によりパワーサプライユニット(PSU、Power Supply Unit)4が結合され、パワーサプライユニット4は、アンテナアセンブリに備えられた通信部品を動作させるための動作電源を提供する。
【0032】
通常、アンテナ組立体は、前面に複数のアンテナ素子6が配列されるアンテナボード5の背面にキャビティフィルタ(Cavity filter)7がアンテナの個数だけ配置され、関連するPCBボード8が次に積層される構造を有する。キャビティフィルタ7は、実装前に個別的に仕様に合わせた周波数特性を有するように細部的にチューニングおよび検証されて用意できる。このようなチューニングおよび検証過程は、実装状態と同じ特性の環境で迅速に行われることが好ましい。
【0033】
図2は、本発明の一実施形態によるキャビティフィルタがアンテナボードと制御ボードとの間に積層された状態を示す断面図である。
【0034】
本発明の一実施形態によるキャビティフィルタ20は、図2を参照すれば、図1に示された通常のRFコネクタ90を排除可能なため、その連結が容易になり、より低い高さプロファイルを有するアンテナ構造を提供することができる。
【0035】
また、高さ方向の両面にRF連結部を具備するが、本発明の一実施形態によるキャビティフィルタ20で連結することにより、アンテナボード5あるいはPCBボード8に振動および熱変形が発生してもRF連結が同一に維持されて周波数特性の変化がないという利点がある。
【0036】
図3は、本発明の一実施形態によるキャビティフィルタの構造を底側から眺めた平面透視図である。
【0037】
図3を参照すれば、本発明の一実施形態によるキャビティフィルタ20は、RF信号連結部31(図4以下の図面符号31参照)を含み、内部が中空の第1ケース(図面符号表記せず)と、第1ケースを覆う第2ケース(図面符号表記せず)と、第1ケースの長手方向の両側にキャビティフィルタ20の高さ方向に備えられた端子部(図4の図面符号40参照)と、端子部40の両側に備えられた組立穴23を含むフィルタモジュール30とを含む。端子部40は、第1ケースに備えられた端子挿入口25を貫通して外部部材8、例えば、アンテナボードおよびPCBボードのいずれか1つで備えられた外部部材8の電極パッド(図面符号表記せず)とRF信号連結部31とを電気的に連結する。
【0038】
このような端子部40は、RF信号連結部31によって、図面上、その下端が支持され、上側でアンテナボードまたはPCBボードで備えられた外部部材8が密着結合される時、外部部材8の一面に備えられた電極パッドに対して常時接点しながら、端子挿入口25内に存在する組立公差を解消できるように弾性支持できる。
【0039】
すなわち、本発明によるキャビティフィルタ20は、端子部40が後述のように一側端子および他側端子として分離されて備えられ、側面テンションを付加するための形状および組立公差を吸収するための具体的な構成によって、後述のように多様な実施例で実現できる。
【0040】
より詳しくは、端子部40は、図面上、上側部と下側部との間が分離される2つの部材で備えられるが、2つの部材のいずれか1つの部材の一部が他の1つの部材の一部に挿入される分離型で備えられてもよい。
【0041】
一般的に、端子部40が、図示しないが、一体型フィルタで備えられた場合、組立公差を解消するために、組立者による所定の組立力が供給されると、端子部40をなす一部が弾性変形する弾性体で備えられる。ただし、端子部40が一体に形成された一体型フィルタは、その一端と他端との間まで電気的な流れの断絶が予見されないことから、別途に側面テンションを付加するための別の形状設計を必要としない。
【0042】
しかし、端子部40が2つの部材に分離された分離型フィルタで備えられた場合、組立公差の解消は、分離された一側端子50と他側端子60とが上述した所定の組立力によって互いにオーバーラップされて移動しながら全体長さが収縮可能に備えられ、組立力が除去される時、その全体長さが伸長して復元されるように別の弾性切開片52が備えられる。ただし、端子部40が一側端子50と他側端子60とに分離されて備えられることから、互いにオーバーラップされて移動する時、電気的な流れの断絶が発生する恐れがあるので、一側端子50および他側端子60のいずれか1つが弾性体で備えられるか、側面テンションを付加するための別の形状変更が必須として要求される。
【0043】
ここで、「側面テンション」という用語は、上述のように、一側端子50と他側端子60との間の電気的な流れの断絶を防止するために、一側端子50および他側端子60のいずれか1つが他の1つに向かって長手方向と異なる方向に伝達する力と定義することができる。
【0044】
一方、アンテナ装置の特性上、上述した端子部40の形状変更の設計時には、上述した端子挿入口25内でのインピーダンスマッチング設計が並行されなければならないが、本発明によるキャビティフィルタ20の実施例の詳細な説明では、端子挿入口25内でのインピーダンスが整合された状態であることを前提として記述する。したがって、図4以下の図面により説明する本発明によるキャビティフィルタの実施例の構成のうち、端子挿入口25内に端子部40とともに挿入される誘電体または補強プレートのような構成の外形は、インピーダンスマッチング設計によってそれぞれ異なる形状を取ることができる。
【0045】
図4は、第1実施例によるキャビティフィルタの一部の構成を示す分解斜視図であり、 図5は本発明の第1実施例によるキャビティフィルタを示す断面図であり、図6は、図4の構成のうち端子部40を示す斜視図である。
【0046】
本発明の第1実施例によるキャビティフィルタ20は、図4図6に示すように、一面に電極パッド(図面符号表記せず)が備えられた外部部材8に対して所定距離離隔して備えられたRF信号連結部31と、外部部材8の電極パッドとRF信号連結部31とを電気的に連結させるが、前記所定距離に存在する組立公差の解消が可能になると同時に電極パッドとRF信号連結部との間の電気的な流れが断絶されることが防止可能な構造を有する端子部40とを含む。
【0047】
ここで、外部部材8は、図2に示すように、他面にアンテナ素子が配置されたアンテナボードまたは増幅器(Power Amplifier、PA)、デジタルボード(Digital board)およびTX Calibrationが一体のワンボード(one-board)で備えられたPCBボードのいずれか1つを通称する用語であり得る。
【0048】
以下では、図3のように、本発明によるキャビティフィルタ20の実施例を構成する外観構成を第1ケースおよび第2ケースに区分せず、端子挿入口25が備えられたフィルタ本体21と通称し、図面符号21で指し示す。
【0049】
フィルタ本体21には、図4図5に示すように、端子挿入口25が中空形態で備えられてもよい。端子挿入口25の形態は、後述する複数の実施例に適用されるインピーダンスマッチング設計によって異なる形態を有することができる。
【0050】
フィルタ本体21の一面、特に、後述する端子部40のうち一側端子50が備えられた側の一面にはワッシャ設置部27が溝加工されて形成される。ワッシャ設置部27は、後述するスターワッシャ90の外側枠部位が係止されて上側に離脱することが防止されるように端子挿入口25よりも大きい内径を有するように溝加工形成されてもよい。
【0051】
同時に、本発明の第1実施例によるキャビティフィルタ20は、ワッシャ設置部27に設置固定されるスターワッシャ90をさらに含むことができる。
【0052】
以下、本発明の第1実施例だけでなく、後述する本発明のすべての実施例に共通してスターワッシャ90が備えられるものとして前提して説明する。したがって、第1実施例以外の他の実施例において別途にスターワッシャ90に関する具体的な説明がなくてもこれを含むものと理解されなければならない。
【0053】
スターワッシャ90は、リング形状に備えられた固定段91がワッシャ設置部27に固定され、固定段91からアンテナボードおよびPCBボードのいずれか1つで備えられた外部部材8の電極パッド側の中心に向かって上方傾斜して形成された複数の支持段92を含むことができる。
【0054】
このようなスターワッシャ90は、組立者によってアンテナボードおよびPCBボードのいずれか1つで備えられた外部部材8に、本発明によるキャビティフィルタ20の実施例を組立てる場合、上述した組立穴を通した、図示しない締結部材などによる締結力に対して、複数の支持段92がアンテナボードおよびPCBボードのいずれか1つで備えられた外部部材8の一面に支持されながら弾性力を付加することができる。
【0055】
このような複数の支持段92の弾性力の付加は、端子部40の電極パッドに対する接触面積を均一に維持させることができる。
【0056】
また、スターワッシャ90のリング形状の固定段91が電気的な信号を伝達するように備えられた端子部40の外側を取り囲むように備えられて、一種の接地端子(Ground terminal)の役割を果たすことができる。
【0057】
さらに、スターワッシャ90は、本発明によるキャビティフィルタ20の実施例のアンテナボードおよびPCBボードのいずれか1つで備えられた外部部材8の間に存在する組立公差を解消する役割を果たす。
【0058】
ただし、スターワッシャ90によって吸収される組立公差は、後述のように、端子挿入口25内に存在するものとして、端子部40によって吸収される組立公差とは区別される概念である。すなわち、本発明の実施例によるキャビティフィルタは、単一の組立過程で別の部材によって少なくとも2箇所で全体的な組立公差を吸収するように設計されることで、より安定的な結合をはかることができる。
【0059】
本発明の第1実施例によるキャビティフィルタ20において、端子部40は、図4図6に示すように、外部部材8の電極パッドに接点する一側端子50と、RF信号連結部31にプレート形態で形成されたソルダホール32に固定される他側端子60とを含むことができる。
【0060】
ここで、一側端子50および他側端子60のいずれか1つは、他の1つの内部に挿入されて、組立時にそれぞれの端部の一部が互いに所定長さオーバーラップ(Overlap)されて配置される。
【0061】
本発明の第1実施例によるキャビティフィルタ20では、図面上(図4および図5参照)、他側端子60の上端部61に形成された収容空間側に一側端子50の下端部が挿入される。このために、他側端子60の下端部62は、一側端子50の下端部が挿入されるように内部の空いている中空管形態で備えられてもよい。
【0062】
より詳しくは、本発明の第1実施例によるキャビティフィルタ20において、端子部40は、図4図6に示すように、端子挿入口25のうち上側に配置され、アンテナボードおよびPCBボードのいずれか1つで備えられた外部部材8に形成された電極パッドに接点可能な接点面が上端に形成された接点部53を含む一側端子50と、端子挿入口25のうち下側に配置されるが、一側端子50の一部を収容するとともに、下端部62がRF信号連結部31のプレートに形成されたソルダホール32にソルダ固定される他側端子60とを含むことができる。
【0063】
ここで、接点部53は、図4および図5に示すように、その端部位に所定の接点面積が形成されるようにしながら、電極パッドに対する接点面積ができる限り最小化されるように半球の垂直断面形状を有するように備えられてもよい。
【0064】
一方、一側端子50は、外周面に外側に上方傾斜して切開されて延びた複数の切開片52’、52”をさらに含むことができる。
【0065】
複数の切開片52’、52”は、一側端子50の外周面のうち、後述する側面テンション切開片52”に対して相対的に上側部分に形成され、他側端子60の上端部61に形成された収容空間の外周端に対して係止されるように外側に延びて形成された弾性切開片52’を含むことができる。このような弾性切開片52’は、組立者による組立力の提供時、他側端子60の内部に収容されながら、収容空間の上端に相当する他側端子60の上端部61に係止されて所定の弾性力を発生させ、その弾性力によって相対的に一側端子50を他側端子60に対して上側に押し上げることができる。
【0066】
同時に、複数の切開片52’、52”は、弾性切開片52’の下部に相当する一側端子50の外周面に形成され、他側端子60の収容空間の内部に収容されて収容空間の内側面に対して側方に弾性力を付加する側面テンション切開片52”をさらに含むことができる。
【0067】
弾性切開片52’は、上述のように、組立者の組立力が提供されて、一側端子50が下方に押圧されると、他側端子60の収容空間の外側からその内部に収容されるように一側端子50が移動する時、一側端子50の外周面側に折り畳まれるように弾性変形しながら相対的に一側端子50を他側端子60に対して上側に押し上げる弾性力を付加して、端子挿入口25内に存在する組立公差を吸収する機能を果たす。
【0068】
同時に、側面テンション切開片52”は、他側端子60の内側面に対して持続的な側面テンションを付加することにより、2つの部材に分離構成された一側端子50と他側端子60との間の電気的な流れの断絶を防止する役割を果たす。
【0069】
一方、本発明の第1実施例によるキャビティフィルタ20は、図4および図5に示すように、端子挿入口25内に配置され、端子部40のうち他側端子60の下端部62が貫通する端子貫通ホール97が形成された補強プレート95をさらに含むことができる。
【0070】
補強プレート95は、組立者が提供する組立力によって一側端子50が他側端子60の内部に収容されるように移動しながら他側端子60に所定の組立力が伝達される時、他側端子60を強固に支持することにより、結果として、他側端子60の下端部62がソルダ固定されるRF信号連結部31を補強する役割を果たす。
【0071】
図7は、本発明の第2実施例によるキャビティフィルタを示す分解斜視図であり、図8は、本発明の第2実施例によるキャビティフィルタを示す断面図であり、図9は、図7の構成のうち端子部を示す斜視図である。
【0072】
本発明の第2実施例によるキャビティフィルタ20は、図7図9に示すように、第1実施例によるキャビティフィルタ20と対比して、一側端子150の上端部151に備えられた接点部153の形状を異にする。
【0073】
すなわち、第1実施例によるキャビティフィルタ20において、接点部53の断面形状は、接点面がその接点面積を最小化できる点接点形態で備えられるように半球の垂直断面形状を取るのに対し、第2実施例によるキャビティフィルタ20では、接点部153の接点面が線接点形態(具体的には、リング形状の水平断面の接点形態)で備えられるように形成されてもよい。
【0074】
このような本発明の第2実施例のキャビティフィルタ20は、点接触による第1実施例によるキャビティフィルタ20の接点不良現象を補完できるようになる。
【0075】
その他の一側端子150および他側端子160の形状および構造と、補強プレート195の具体的な形状および構造は、第1実施例と同一または類似のもので備えられるので、その具体的な説明は第1実施例の説明に代える。
【0076】
図10は、本発明の第3実施例によるキャビティフィルタを示す分解斜視図であり、図11は、本発明の第3実施例によるキャビティフィルタを示す断面図であり、図12は、図10の構成のうち端子部を示す斜視図である。
【0077】
本発明の第3実施例によるキャビティフィルタ20は、図10図12に示すように、第1実施例によるキャビティフィルタ20と対比して、一側端子250の上端部の形状を異にする。
【0078】
すなわち、第1実施例によるキャビティフィルタ20において、一側端子50の上端部51は、組立者が提供する組立力によって弾性変形しないリジッド(rigid)な材質からなるが、第3実施例によるキャビティフィルタ20は、一側端子250の上端部である接点部253を介して組立者の組立力が提供されると、下方に摺綴可能な切開溝254が形成できる。
【0079】
このような本発明の第3実施例のキャビティフィルタ20は、接点部253を介して組立者の組立力が提供される時、一側端子250の上端部251が切開溝254の切開高さだけ下方に押圧されながら弾性変形することから、第3実施例のキャビティフィルタ20の構成のうち弾性切開片252’の機能を補完する役割を果たす。
【0080】
その他の一側端子250および他側端子260の形状および構造と、補強プレート295の具体的な形状および構造は、第1実施例と同一または類似のもので備えられるので、その具体的な説明は省略する。
【0081】
図13は、本発明の第4実施例によるキャビティフィルタを示す分解斜視図であり、図14は、本発明の第4実施例によるキャビティフィルタを示す断面図であり、図15は、図13の構成のうち端子部を示す斜視図である。
【0082】
本発明の第4実施例によるキャビティフィルタ20において、端子部360は、図13図15に示すように、端子挿入口25のうち上側に配置され、上端部にアンテナボードおよびPCBボードのいずれか1つで備えられた外部部材8に形成された電極パッドに接点する接点面を有する接点部353が形成され、中空管形態で備えられた下端部352に外力によって下端が外部に広がるように切開されたテンション切開部355が形成された一側端子350と、端子挿入口25のうち下側に配置され、上端部361の一部が一側端子350の下端部352の内部に挿入されるように備えられ、下端部362がRF信号連結部31のプレートに形成されたソルダホール32にソルダ固定される他側端子360とを含むことができる。
【0083】
ここで、他側端子360の上端部361は、図13および図15に示すように、その上端が中空管形態で備えられた一側端子350の下端部352の内部に挿入可能な外径を有するが、その下端が一側端子350の下端部352の内径よりも大きく形成された略円錐形態で形成されてもよい。
【0084】
したがって、組立者が提供する組立力によって一側端子350が下方に押圧される時、一側端子350の下端部に形成されたテンション切開部355によって一側端子350の下端部352が他側端子360の上端部361の外側面に沿って広がりながら相対的に他側端子360に対して上部に押し上げる弾性力が付加されると同時に、他側端子360の上端部361の外周面に向かって側面テンションを加える。
【0085】
このような構成からなる本発明の第4実施例によるキャビティフィルタ20によれば、一側端子350の下端部に形成されたテンション切開部355と他側端子360の上端部361の形状のマッチング設計により、端子挿入口25内の組立公差を吸収すると同時に側面テンションの付加による電気的な流れの断絶を防止することができる。
【0086】
一方、本発明の第4実施例によるキャビティフィルタ20は、図13および図14に示すように、端子挿入口25内で挿入配置され、端子部340との関係から、インピーダンスマッチング設計のための誘電体370と、端子部340のうち他側端子360を端子挿入口25内で固定して、結果として、RF信号連結部31を補強する補強プレート395をさらに含むことができる。
【0087】
誘電体370と補強プレート395には、それぞれ一側端子350および他側端子360が貫通する端子貫通ホール371、397が形成される。
【0088】
図16は、本発明の第5実施例によるキャビティフィルタを示す分解斜視図であり、図17は、本発明の第5実施例によるキャビティフィルタを示す断面図であり、図18は、図16の構成のうち端子部を示す斜視図である。
【0089】
本発明の第5実施例によるキャビティフィルタ20は、図16図18に示すように、第4実施例によるキャビティフィルタ20と対比して、テンション切開部455が形成された一側端子450の下端部452が下方へいくほど外側に所定角度傾斜した垂直断面を有するように形成される。
【0090】
また、他側端子460の上端部461は、第4実施例によるキャビティフィルタ20の円錐形態からなる上端の一部が水平に切開されて削除される形状に形成されてもよい。
【0091】
その他の一側端子450および他側端子460の形状および構造と、誘電体470および補強プレート495の具体的な形状および構造は、第4実施例と同一または類似のもので備えられるので、その具体的な説明は省略する。
【0092】
上記のように構成される本発明の多様な実施例は、端子部40自体の弾性変形または別の弾性付加構造を導入することにより、端子挿入口25内に存在する組立公差を吸収すると同時に持続的な弾性力を付加して電極パッドに対する接点性能を確保するとともに、端子部40の一部の構成を切開するように構成することで電気的な流れの断絶を予め防止して、結局、アンテナ装置の性能低下を防止するという利点を有する。
【0093】
図19は、本発明によるコネクティング構造体の一実施形態を示す断面図である。
【0094】
これまで説明した本発明によるキャビティフィルタの多様な実施例は、一つのモジュールに製作されて、アンテナボードまたはPCBボードのような外部部材8の一面に付着する形態で実現されることに限定して説明した。しかし、本発明の実施例が必ずしもこれに限定されるものではなく、図19に示すように、モジュール形態への製作の如何に関係なく、外部部材8の一面に備えられた電極パッドとの間に備えられて、他の連結部材31’との電気的な連結をはかる端子部40が備えられたコネクティング構造体1’として実現される変形実施も可能であろう。
【0095】
以上の説明は本発明の技術思想を例示的に説明したに過ぎず、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性を逸脱しない範囲で多様な修正および変形が可能であろう。
【0096】
したがって、本発明に開示された実施例は本発明の技術思想を限定するためではなく説明するためのものであり、このような実施例によって本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。本発明の保護範囲は以下の特許請求の範囲によって解釈されなければならず、それと同等範囲内にあるすべての技術思想は本発明の権利範囲に含まれると解釈されなければならない。
【産業上の利用可能性】
【0097】
本発明は、RFコネクタがボディ内に厚さ方向に内蔵されてよりスリムでコンパクトな構造設計が可能で、複数のフィルタの組立時に発生する組立公差の累積量を最小化できる組立方式と、実装が容易でありながらもフィルタの周波数特性を均一に維持するRF信号連結構造設計が可能であり、相対的な動きを許容しながらも側面テンションを付加して安定的な連結が可能でアンテナの性能低下を防止できるキャビティフィルタおよびこれに含まれるコネクティング構造体を提供する。
【符号の説明】
【0098】
20:キャビティフィルタ
21:フィルタ本体
25:端子挿入口
27:設置溝
30:フィルタモジュール
31:RF信号連結部
32:ソルダホール
40:端子部
50:一側端子
60:他側端子
70:誘電体
71:端子貫通ホール
80:弾性部材
95:補強プレート
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
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図10
図11
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図15
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