(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-19
(45)【発行日】2022-08-29
(54)【発明の名称】釜アセンブリ及び調理器具
(51)【国際特許分類】
A47J 27/04 20060101AFI20220822BHJP
A47J 27/00 20060101ALI20220822BHJP
【FI】
A47J27/04 F
A47J27/00 103H
A47J27/00 101B
(21)【出願番号】P 2021500791
(86)(22)【出願日】2019-08-30
(86)【国際出願番号】 CN2019103761
(87)【国際公開番号】W WO2020155624
(87)【国際公開日】2020-08-06
【審査請求日】2021-01-12
(31)【優先権主張番号】201910088196.7
(32)【優先日】2019-01-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201920156077.6
(32)【優先日】2019-01-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201910731209.8
(32)【優先日】2019-08-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】515117198
【氏名又は名称】佛山市▲順▼▲徳▼区美的▲電▼▲熱▼▲電▼器制造有限公司
【氏名又は名称原語表記】FOSHAN SHUNDE MIDEA ELECTRICAL HEATING APPLIANCES MANUFACTURING CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】San Le Road #19,Beijiao,Shunde Foshan,Guangdong 528311 China
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100203297
【氏名又は名称】橋口 明子
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100135301
【氏名又は名称】梶井 良訓
(72)【発明者】
【氏名】黄 ▲韋▼▲銘▼
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ 化勇
(72)【発明者】
【氏名】▲シン▼ ▲勝▼▲華▼
(72)【発明者】
【氏名】姚 ▲シン▼
(72)【発明者】
【氏名】王 小▲鷹▼
(72)【発明者】
【氏名】梁 志佳
(72)【発明者】
【氏名】▲羅▼ ▲飛▼▲龍▼
(72)【発明者】
【氏名】▲嚴▼ 若▲飛▼
(72)【発明者】
【氏名】瞿 月▲紅▼
(72)【発明者】
【氏名】羊 小▲亮▼
【審査官】土屋 正志
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第107550255(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第101568283(CN,A)
【文献】中国実用新案第204245902(CN,U)
【文献】中国特許出願公開第105193283(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 27/04
A47J 27/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
調理キャビティを限定してなる内釜と、
前記調理キャビティ内に置くことに適するように設けられ、前記調理キャビティと連通する連通孔が設けられ、底壁を有する蒸籠とを含み、
前記内釜及び/又は前記蒸籠には、ドレインライス水位線が設けられ、前記蒸籠が前記調理キャビティ内に置かれ、前記ドレインライス水位線が前記蒸籠の底壁より高
く、
前記ドレインライス水位線は、ドレインライスを炊く時に、被調理材料の情報及び溶液情報を指示するために用いられ、
前記ドレインライス水位線が指示する溶液情報及び被調理材料の情報に基づいて溶液の量と被調理材料の量を決定し、
釜アセンブリは、
第1測定ツール及び/又は第2測定ツールを含み、
前記第1測定ツールは、定量の容積V11を有し、被調理材料の体積を定量するように構成され、
前記内釜の内側壁と、前記蒸籠の底壁が所在する水平面と、前記ドレインライス水位線が所在する水平面とが第1収納領域を囲んでなり、前記第1収納領域における前記蒸籠の容積はB1であり、且つB1≦(V11×n+100)mlであり、ここで、nは、前記ドレインライス水位線に対応する第1測定ツールの係数であり、
前記
第2測定ツールは、定量の容積V12を有し、被調理材料の体積を定量するように構成され、
前記内釜の内側壁と、前記蒸籠の底壁が所在する水平面と、前記ドレインライス水位線が所在する水平面とが第1収納領域を囲んでなり、前記第1収納領域の容積はB2であり、且つB2≦(V12×n+100)mlであり、ここで、nは、前記ドレインライス水位線に対応する第2測定ツールの係数である、釜アセンブリ。
【請求項2】
前記蒸籠は、前記蒸籠の底壁に接続される側壁を含み、
前記内釜の内側壁と、前記蒸籠の底壁が所在する水平面と、前記ドレインライス水位線が所在する水平面とが第1収納領域を囲んでなり、前記第1収納領域の容積は、V1であり、前記第1収納領域における前記蒸籠の容積はBであり、且つ0<(V1-B)/B≦1である請求項1に記載の釜アセンブリ。
【請求項3】
前記蒸籠は、前記蒸籠の底壁に接続される側壁を含む、請求項1に記載の釜アセンブリ。
【請求項4】
前記内釜及び/又は前記蒸籠には、上から下に複数本の前記ドレインライス水位線が設けられており、全ての前記ドレインライス水位線は、いずれも前記蒸籠の底壁より高く、及び/又は、
前記内釜及び/又は前記蒸籠には、複数組の前記ドレインライス水位線が設けられており、前記ドレインライス水位線の各組は、上から下に設けられた複数本の前記ドレインライス水位線を含み、複数組の前記ドレインライス水位線が異なる被調理材料に対応し、且つ複数組の前記ドレインライス水位線が前記内釜及び/又は前記蒸籠の周方向に沿って設けられる
請求項1から3のいずれか一項に記載の釜アセンブリ。
【請求項5】
前記ドレインライス水位線は、0<C/D≦1.4を満たし、
Cは、前記ドレインライス水位線が指示する溶液情報に対応する前記第1収納領域における溶液の重量であり、Dは、前記ドレインライス水位線が指示する被調理材料情報に対応する被調理材料の重量であり、前記蒸籠の底壁は、前記被調理材料を置くことに適する
請求項2から3のいずれか一項に記載の釜アセンブリ。
【請求項6】
前記ドレインライス水位線は、前記ドレインライス水位線が指示する被調理材料情報に対応する被調理材料の上面より高く、前記蒸籠の底壁は、前記被調理材料を置くことに適し、及び/又は、
前記ドレインライス水位線と前記蒸籠の底壁との間の前記蒸籠の容積は、前記ドレイン
ライス水位線が指示する材料情報に対応する被調理材料の体積より大きく、前記蒸籠の底壁は、前記被調理材料を置くことに適する
請求項1から3のいずれか一項に記載の釜アセンブリ。
【請求項7】
前記蒸籠は、前記蒸籠の底壁に接続される側壁を含み、前記蒸籠の側壁と前記内釜の内側壁との隙間は、20mm以下である請求項1から3のいずれか一項に記載の釜アセンブリ。
【請求項8】
前記蒸籠の底壁と前記内釜の底壁との間の前記内釜の容積は、V2であり、且つV2≦1000mlである
請求項1から3のいずれか一項に記載の釜アセンブリ。
【請求項9】
前記蒸籠は、前記蒸籠の底壁に接続される側壁を含み、前記蒸籠の側壁と前記蒸籠の底壁との間には丸角が設けられ、前記蒸籠の底壁が所在する平面における前記丸角の正投影の長さは、50mm以下であり、あるいは、
前記蒸籠は、前記蒸籠の底壁に接続される側壁を含み、前記蒸籠の側壁と前記蒸籠の底壁は接続斜面により接続されるか、又は非円弧形曲線により接続される請求項1から3のいずれか一項に記載の釜アセンブリ。
【請求項10】
前記蒸籠は、前記蒸籠の底壁に接続される側壁を含み、前記連通孔は、前記蒸籠の側壁に設けられた第1連通孔を含み、前記第1連通孔の面積は、20mm
2以下であり、及び/又は、
前記蒸籠は、前記蒸籠の底壁に接続される側壁を含み、前記連通孔は、前記蒸籠の側壁に設けられた第1連通孔を含み、前記第1連通孔の総面積は、調理器具の蒸気通路の最小通流面積よりも大きく、及び/又は、
前記蒸籠は、前記蒸籠の底壁に接続される側壁を含み、前記連通孔は、前記蒸籠の側壁に設けられた第1連通孔を含み、前記第1連通孔の総面積は、10mm
2よりも大きく、及び/又は、
前記蒸籠は、前記蒸籠の底壁に接続される側壁を含み、前記連通孔は、前記蒸籠の側壁に設けられた第1連通孔を含み、前記第1連通孔の少なくとも一部は、最も高い前記ドレインライス水位線より高い請求項1から3のいずれか一項に記載の釜アセンブリ。
【請求項11】
前記連通孔は、前記蒸籠の底壁に設けられた第2連通孔を含み、前記第2連通孔を平に通過できる最大円の直径は、0.5mm~2.5mmの範囲内にあり、あるいは、前記第2連通孔の面積は、0.5mm
2~4.0mm
2の範囲内にあり、及び/又は、
前記連通孔は、前記蒸籠の底壁に設けられた第2連通孔を含み、前記第2連通孔の総面積はS1であり、且つS1≧150mm
2であり、及び/又は、
前記連通孔は、前記蒸籠の底壁に設けられた第2連通孔を含み、前記第2連通孔の総面積はS1であり、水平面における前記蒸籠の正投影の面積はS2であり、且つS1/S2≧1/100である
請求項1から3のいずれか一項に記載の釜アセンブリ。
【請求項12】
前記蒸籠の底壁の上面には、導流溝が設けられる
請求項1から3のいずれか一項に記載の釜アセンブリ。
【請求項13】
前記導流溝には、前記蒸籠の底壁を貫通する導流孔が設けられ、且つ前記導流溝が前記蒸籠の底壁の最も低い箇所に位置し、及び/又は、
前記連通孔は、前記蒸籠の底壁に設けられた第2連通孔を含み、前記蒸籠の底壁には、複数の前記導流溝が設けられ、複数の前記導流溝が前記蒸籠の底壁に放射状に設けられ、前記第2連通孔が隣接する2つの前記導流溝の間に設けられ、あるいは、前記蒸籠の底壁には、複数の前記導流溝が設けられ、前記導流溝は環状であり、且つ複数の前記導流溝が順に嵌設され、前記第2連通孔が隣接する2つの前記導流溝の間に設けられる
請求項12に記載の釜アセンブリ。
【請求項14】
前記蒸籠は側壁を含み、前記蒸籠の側壁は前記蒸籠の底壁の外側に嵌設され、且つその一部が前記蒸籠の底壁の下方に位置し、前記蒸籠の側壁における前記蒸籠の底壁の上方に位置する部分と前記蒸籠の底壁とが収納空間を限定してなり、あるいは、前記蒸籠は側壁を含み、前記蒸籠の側壁は前記蒸籠の底壁のエッジに接続され、且つ前記蒸籠の底壁の上方に位置し、及び/又は、
前記蒸籠の底壁の上面や下面には、上方又は下方に突出して補強リブを形成する
請求項1から3のいずれか一項に記載の釜アセンブリ。
【請求項15】
前記蒸籠は、前記蒸籠の底壁に接続される側壁を含み、前記蒸籠の側壁には、第1階段が設けられ、
前記第1階段から前記蒸籠の上端面までの高さは、H1であり、且つ5mm≦H1≦50mmであり、及び/又は、
前記第1階段から前記蒸籠の上端面までの高さは、H1であり、前記蒸籠の高さは、Hであり、且つ1/9≦H1/H≦3/4である請求項1から3のいずれか一項に記載の釜アセンブリ。
【請求項16】
前記蒸籠は、前記蒸籠の底壁に接続される側壁を含み、前記蒸籠の高さは、Hであり、且つ40mm≦H≦100mmである請求項1から3のいずれか一項に記載の釜アセンブリ。
【請求項17】
前記蒸籠は、前記蒸籠の底壁に接続される側壁を含み、前記蒸籠の側壁には第1カフが設けられ、前記内釜の側壁が外へ延びて釜鋸を形成し、前記第1カフが前記釜鋸に支持されるか、又は前記釜鋸と前記内釜の側壁との接続箇所に支持され、且つ前記第1カフが前記釜鋸より低く、
前記内釜の側壁と前記釜鋸との間は、第1円弧により接続され、前記第1カフが前記第1円弧に支持され、あるいは、前記釜鋸には第2階段が設けられ、前記第1カフが前記第2階段に支持され、あるいは、前記内釜の側壁と前記釜鋸との間は、第1斜面により接続され、前記第1カフが前記第1斜面に支持される請求項1から3のいずれか一項に記載の釜アセンブリ。
【請求項18】
前記内釜には、第1位置決め構造が設けられ、前記蒸籠が前記第1位置決め構造により前記内釜と位置決められ、
前記第1位置決め構造は、前記内釜の側壁に設けられた第3階段を有し、前記蒸籠の底壁が前記第3階段に支持され、あるいは、前記第1位置決め構造は、前記内釜の内側壁に設けられた第1位置決め凸起を有し、前記蒸籠の底壁が前記第1位置決め凸起に支持され、あるいは、前記第1位置決め構造は、前記内釜の側壁と前記内釜の底壁との間に接続された第1遷移部を有し、前記第1遷移部の断面積は、前記第1遷移部に接続された前記内釜の側壁の断面積より小さく、前記蒸籠が前記第1遷移部に支持されるか、又は前記第1遷移部と前記内釜の側壁との接続箇所に支持される
請求項1から3のいずれか一項に記載の釜アセンブリ。
【請求項19】
前記蒸籠には、ブラケットが設けられ、前記ブラケットが前記内釜に当接される
請求項1から3のいずれか一項に記載の釜アセンブリ。
【請求項20】
前記蒸籠は、前記蒸籠の底壁に接続される側壁を含み、前記ドレインライス水位線が前記内釜の側壁に設けられ、及び/又は前記ドレインライス水位線が前記蒸籠の側壁に設けられる請求項1から3のいずれか一項に記載の釜アセンブリ。
【請求項21】
前記蒸籠には、ハンドルが設けられ、前記ハンドルは前記蒸籠に固定的に接続されるか、又は前記ハンドルは前記蒸籠に回動可能に接続され、及び/又は、
前記釜アセンブリは、スチーマーを含み、前記スチーマーは、前記内釜内に置くことに適するように構成され、前記蒸籠の底壁の上方に位置し、及び/又は、
前記釜アセンブリは、蒸しグリッドを含み、前記蒸しグリッドは、底壁と、前記蒸しグリッドの底壁に接続された側囲壁とを含み、前記蒸しグリッドの底壁と側囲壁とが取付空間を限定してなり、前記蒸籠が前記取付空間内に位置し、前記蒸しグリッドの底壁及び/又は側囲壁には、第3連通孔が設けられる
請求項1から3のいずれか一項に記載の釜アセンブリ。
【請求項22】
前記調理キャビティ内に置くことに適するように構成される仕切具を含み、前記仕切具と前記蒸籠とがともに前記調理キャビティを複数の収納領域に仕切り、複数の前記収納領域は、前記第1収納領域及び第2収納領域を有する
請求項1から3のいずれか一項に記載の釜アセンブリ。
【請求項23】
前記仕切具、前記蒸籠、前記内釜の内壁面がともに前記第2収納領域を限定してなる
請求項22に記載の釜アセンブリ。
【請求項24】
前記蒸籠は、前記蒸籠の底壁に接続される側壁を含み、前記仕切具が前記蒸籠の外に位置し、及び/又は、
前記仕切具が前記蒸籠の底壁の下方に位置する
請求項23に記載の釜アセンブリ。
【請求項25】
前記仕切具は、底壁と、前記仕切具の底壁に接続され前記仕切具の底壁の上方に位置する側壁とを含み、前記蒸籠と前記仕切具とがともに前記第2収納領域を限定してなる
請求項22に記載の釜アセンブリ。
【請求項26】
前記仕切具の側壁には、第2カフが設けられ、前記内釜の側壁が外へ延びて釜鋸を形成し、前記第2カフが前記釜鋸に支持されるか、又は前記釜鋸と前記内釜の側壁との接続箇所に支持され、且つ前記第2カフが前記釜鋸より低く、
前記内釜の側壁と前記釜鋸との間は第2円弧により接続され、前記第2カフが前記第2円弧に支持され、あるいは、前記釜鋸には、第4階段が設けられ、前記第2カフが前記第4階段に支持され、あるいは、前記内釜の側壁と前記釜鋸との間は第2斜面により接続され、前記第2カフが前記第2斜面に支持される
請求項25に記載の釜アセンブリ。
【請求項27】
前記内釜には、第2位置決め構造が設けられ、前記仕切具が前記第2位置決め構造により前記内釜と位置決められ、
前記第2位置決め構造は、前記内釜の側壁に設けられた第5階段を有し、前記仕切具が前記第5階段に支持され、あるいは、前記第2位置決め構造は、前記内釜の内側壁に設けられた第2位置決め凸起を有し、前記仕切具が前記第2位置決め凸起に支持され、あるいは、前記第2位置決め構造は、前記内釜の側壁と前記内釜の底壁との間に接続された第2遷移部を有し、前記第2遷移部の断面積は、前記第2遷移部に接続された前記内釜の側壁の断面積より小さく、前記仕切具が前記第2遷移部に支持されるか、又は前記第2遷移部と前記内釜の側壁との接続箇所に支持される
請求項22に記載の釜アセンブリ。
【請求項28】
前記仕切具には、貫通孔が設けられるか、又は貫通孔が設けられない
請求項22に記載の釜アセンブリ。
【請求項29】
釜本体と、
前記釜本体内に置かれる
請求項1から28のいずれか一項に記載の釜アセンブリとを含む調理器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2019年01月29日に中国特許庁に提出された、出願番号が2019100881967であり、発明の名称が「釜アセンブリ及び調理器具」である中国特許出願と、2019年08月08日に中国特許庁に提出された、出願番号が2019107312098であり、発明の名称が「釜アセンブリ及び調理器具」である中国特許出願と、2019年01月29日に中国特許庁に提出された、出願番号が2019201560776であり、発明の名称が「蒸籠及び調理器具」である中国特許出願との優先権を主張し、その内容の全てを援用することにより本願に取り入れる。
【0002】
本願は、厨房用具分野に関し、具体的には、釜アセンブリ及び該釜アセンブリを含む調理器具に関する。
【背景技術】
【0003】
ドレインライスは、蒸しご飯とも称され、中国のほとんどの農村地域で数千年にわたって伝統的な慣行である。しかし、炊飯器の出現により、この伝統はほとんどの農村地域で消えたとも言える。プロセスが複雑であるため、少数の場所又はレストランのみでこのやり方を続けている。
【0004】
調理器具に蒸籠を設置する方法でドレインライスを炊くことがあり、該方法のプロセスが簡単で、コストが低い。しかし、溶液及び被調理材料の量を把握することが難しく、溶液及び材料の量を十分に把握しないと、調理後の材料の味に影響を与え、ユーザーの体験にも影響する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願は、従来技術における技術的課題の少なくとも1つを解决することを目的とする。
【0006】
そのため、本願の1つの目的は、釜アセンブリを提供する。
【0007】
本願のもう1つの目的は、上記の釜アセンブリを含む調理器具を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を実現するために、本願の第1態様の技術的手段は、調理キャビティを限定してなる内釜と、調理キャビティ内に置くことに適するように構成され、調理キャビティと連通する連通孔が設けられ、底壁を有する蒸籠とを含み、内釜及び/又は蒸籠には、ドレインライス水位線が設けられ、蒸籠が調理キャビティ内に置かれ、ドレインライス水位線が蒸籠の底壁より高い釜アセンブリを提供する。
【0009】
本願の上記技術的手段にて提供される釜アセンブリにおいて、ドレインライス水位線は、ドレインライスを炊く時に、被調理材料の情報及び溶液情報を指示するために用いられる。ドレインライス水位線が蒸籠の底壁よりも高いように設置することにより、該ドレインライス水位線が指示する溶液情報及び被調理材料の情報に基づいて溶液の量と被調理材料の量を決定し、ドレインライスを炊いた後にドレインライスの食感をよりよく満足させることができる。
【0010】
また、本願の上記技術的手段にて提供される釜アセンブリは、以下のような付加的な技術的特徴をさらに有してもよい。
【0011】
上記の技術的手段において、蒸籠は、蒸籠の底壁に接続される側壁を含み、内釜の内側壁と、蒸籠の底壁が所在する水平面と、ドレインライス水位線が所在する水平面とが第1収納領域を囲んでなり、第1収納領域の容積は、V1であり、第1収納領域における蒸籠の容積はBであり、且つ0<(V1-B)/B≦1である。
【0012】
0<(V1-B)/B≦1によれば、ドレインライスを炊いた後に、材料が溶液から完全に分離されることが実現でき、これにより蒸籠の底壁における食物の食感を保証することができる。
【0013】
上記何れかの技術的手段において、蒸籠は、蒸籠の底壁に接続される側壁を含み、釜アセンブリは第1測定ツールを含み、第1測定ツールは定量の容積V11を有し、被調理材料の体積を定量するように構成され、内釜の内側壁と、蒸籠の底壁が所在する水平面と、ドレインライス水位線が所在する水平面とが第1収納領域を囲んでなり、第1収納領域における蒸籠の容積はB1であり、且つB1≦(V11×n+100)mlであり、ここで、nは、ドレインライス水位線に対応する第1測定ツールの係数である。
【0014】
B1≦(V11×n+100)mlによれば、ドレインライスを炊いた後に、材料が溶液から完全に分離されることが実現でき、これにより蒸籠の底壁における食物の食感を保証することができる。
【0015】
上記何れかの技術的手段において、釜アセンブリは第2測定ツールを含み、第2測定ツールは定量の容積V12を有し、被調理材料の体積を定量するように構成され、内釜の内側壁と、蒸籠の底壁が所在する水平面と、ドレインライス水位線が所在する水平面とが第1収納領域を囲んでなり、第1収納領域は蒸籠の底壁を下境界とし且つドレインライス水位線を上境界とし、第1収納領域の容積はB2であり、且つB2≦(V12×n+100)mlであり、ここで、nは、ドレインライス水位線に対応する第2測定ツールの係数である。
【0016】
B2≦(V12×n+100)mlによれば、ドレインライスを炊いた後に、材料が溶液から完全に分離されることが実現され、これにより蒸籠の底壁における食物の食感を保証することができる。
【0017】
上記何れかの技術的手段において、内釜及び/又は蒸籠には、上から下に複数本のドレインライス水位線が設けられており、全てのドレインライス水位線は、いずれも蒸籠の底壁より高く、及び/又は、内釜及び/又は蒸籠には、複数組のドレインライス水位線が設けられており、ドレインライス水位線の各組は、上から下に設けられた複数本のドレインライス水位線を含み、複数組のドレインライス水位線が異なる被調理材料に対応し、且つ複数組のドレインライス水位線が内釜及び/又は蒸籠の周方向に沿って設けられる。
【0018】
上から下に複数本のドレインライス水位線を設置することにより、様々な調理量に対するユーザーのニーズを満たすことができる。各本のドレインライス水位線はいずれも蒸籠の底壁より高く、ドレインライスを炊いた後に、ドレインライスのご飯粒が溶液から分離され、ドレインライスの食感を向上させる。
【0019】
複数組のドレインライス水位線を設置することにより、異なる種類の被調理材料のニーズを満たすことができ、異なる調理材料に対して、対応するドレインライス水位線を設置することにより、ドレインライス水位線をより正確にし、異なる被調理材料はいずれもよい食感が得られる。
【0020】
上記何れかの技術的手段において、ドレインライス水位線は、0<C/D≦1.4を満たし、ここで、Cは、ドレインライス水位線が指示する溶液情報に対応する第1収納領域における溶液の重量であり、Dは、ドレインライス水位線が指示する被調理材料情報に対応する被調理材料の重量であり、蒸籠の底壁は、被調理材料を置くことに適する。
【0021】
被調理材料は平均水分含有率が17%未満である米を例として、ドレインライス水位線が指示する被調理材料情報に対応する平均水分含有率が17%未満である米の重量とは、ドレインライス水位線に対応する平均水分含有率が17%未満である米の重量Dであり、ドレインライスを炊く時に、この重量がDで平均水分含有率が17%未満である米は、蒸籠の底壁に置かれる。
【0022】
例えば、ドレインライス水位線hに3が記されている場合、蒸籠の底壁に3つの測定ツール(該測定ツールは、該釜アセンブリとマッチングされた測定ツールであり、第1測定ツール又は第2測定ツールである)の被調理材料を添加する必要があり、被調理材料を添加した後に、ドレインライス水位線hまで調理キャビティに溶液を添加する。理解できるように、ドレインライス水位線が指示する材料情報は、ドレインライス水位線の付近に直接設置することができ、例えばドレインライス水位線hに3が記されており、3は材料の測定ツールの係数であり、また、材料情報は、製品に添付した仕様書に記載することもでき、あるいは、ユーザーはコードをスキャンしたり、ネットワークから取得したりすることもできる。
【0023】
様々な調理量のニーズを満たすために、上から下に複数本のドレインライス水位線が設けられており、各本のドレインライス水位線は0<C/D≦1.4を満たし、ここで、C、Dはそれぞれ、具体的なドレインライス水位線に対応する溶液と被調理材料の重量である。例えば、ドレインライス水位線h1に2が記されている場合、蒸籠の底壁に2つの測定ツール(該測定ツールは、該釜アセンブリとマッチングされた測定ツールであり、第1測定ツール又は第2測定ツールである)の被調理材料を添加する必要があり、第1収納領域に被調理材料を添加した後に、ドレインライス水位線h1まで調理キャビティに溶液を添加し、溶液と被調理材料の量はそれぞれC1、D1であり、且つ0<C1/D1≦1.4である。ドレインライス水位線h2に4が記されている場合、蒸籠の底壁に4つの測定ツール(該測定ツールは、該釜アセンブリとマッチングされた測定ツールであり、第1測定ツール又は第2測定ツールである)の被調理材料を添加する必要があり、第1収納領域に被調理材料を添加した後に、ドレインライス水位線h2まで調理キャビティに溶液を添加し、溶液と被調理材料の量はそれぞれC1、D1であり、且つ0<C1/D1≦1.4である。
【0024】
C/D>1.4のように設定すると、調理が完成した後に、蒸籠の底壁の上方に位置する材料が溶液から完全に分離されず、蒸籠の底壁に位置する食物の食感が低下する。従って、C/D≦1.4のように設定することにより、調理が完成した後に、材料が溶液から完全に分離され、蒸籠の底壁における食物の食感を保証することができる。
【0025】
ドレインライスを例として、材料は米で、溶液は水で、C/D>1.4のように設定すると、ドレインライスを炊いた後に、重湯が米から完全に分離されず、ライスの食感が低下する。従って、C/D≦1.4のように設定することにより、ドレインライスを炊いた後に、重湯が蒸籠から完全に分離され、ライスの食感を保証することができる。C/D>0であり、即ちC>0であり、ここで、Cは、蒸籠にドレインライス水位線に対応する米量Dの米を置いた後、ドレインライス水位線が所在する平面と蒸籠の底壁が所在する平面との間に、調理キャビティにおける蒸籠の底壁が所在する平面の上方の水の重量であり、即ち第1収納領域における蒸籠の底壁にドレインライス水位線に対応する米量Dの米を置いた後、第1収納領域におけるドレインライス水位線に対応する水が満たされるまで添加する必要のある水の量である。
【0026】
平均水分含有率が17%未満である米は、非吸水米または乾米とも称される。材料は米で、溶液は水で、ドレインライスを炊くことができる。
【0027】
上記何れかの技術的手段において、ドレインライス水位線は、ドレインライス水位線が指示する被調理材料情報に対応する被調理材料の上面より高く、蒸籠の底壁は、被調理材料を置くことに適し、及び/又は、ドレインライス水位線と蒸籠の底壁との間の蒸籠の容積は、ドレインライス水位線が指示する材料情報に対応する被調理材料の容積より大きく、蒸籠の底壁は、被調理材料を置くことに適する。
【0028】
被調理材料の上面は、被調理材料が完全に平らにした後の上面であり、溶液が完全に被調理材料を含浸し、上層被調理材料の調理効果が保証される。
【0029】
例えば、ドレインライス水位線と蒸籠の底壁との間の蒸籠の容積はVであり、1つの測定ツールの米(例えば150gの米)は、約170mlの容量に対応し、且つV≧170ml×Eであり、Eは、ドレインライス水位線に対応する米の測定ツールの係数である。ドレインライス水位線と蒸籠の底壁との間の容積V≧対応する米量の体積であるので、V≧170ml×測定ツールの係数であり、例えば1つの測定ツールの米に対応するドレインライス水位線の容積V≧170mlであり、2つの測定ツールの米に対応するドレインライス水位線の容積V≧340mlであり、同様に類推されるように、上層にあるライスの調理効果が保証される。上層にあるライスの調理効果をよりよく向上させるために、V≧180ml×測定ツールの係数である。
【0030】
蒸籠が側壁を含まない場合に、「ドレインライス水位線と蒸籠の底壁との間の蒸籠の容積」は、調理キャビティ内のドレインライス水位線が所在する平面と蒸籠の底壁との間における容積である。
【0031】
上記何れかの技術的手段において、蒸籠は、蒸籠の底壁に接続される側壁を含み、蒸籠の側壁と内釜の内側壁との隙間は、20mm以下であり、これにより(V1-B)/B及びC/Dの比率を制御し、ドレインライスを炊いた後に、重湯が米から完全に分離されることが実現される。
【0032】
上記何れかの技術的手段において、蒸籠の底壁と内釜の底壁との間の内釜の容積は、V2であり、且つV2≦1000mlである。
【0033】
1つの測定ツールの米の重湯が1000mlより多い時に、重湯は比較的に清澄で底が見えやすく、食感は白湯に似てて、べたつきがない。従って、重湯が一定の濃度を有させ、釜底が見えないことを保証するために、V2≦1000mlを満たす必要がある。これにより、少ない米量(例えば、1つの測定ツールの米である)で調理した後に、米と水が分離して得られた重湯の濃度は1000mlより少ないことが保証され、この時の重湯は釜底が見えず、乳白色であり、口に入ると一定のべたつきがある。なお、測定ツールは、第1測定ツール又は第2測定ツールにすることができる。V2は、200ml、400ml、600ml、700ml、800ml、1000mlであってもよいが、これらに限定されない。異なる米量の米はいずれもより良い食感と一定量の重湯が得られることを両立させるために、V2の範囲は、400~700mlである。
【0034】
なお、V2≦1000mlの設定は、蒸籠が側壁を含む場合にも適し、蒸籠が側壁を含まない場合にも適する。
【0035】
上記何れかの技術的手段において、蒸籠は、蒸籠の底壁に接続される側壁を含み、蒸籠の側壁と蒸籠の底壁との間には、丸角が設けられ、蒸籠の底壁が所在する平面における丸角の正投影の長さは、50mm以下であり、あるいは、蒸籠は、蒸籠の底壁に接続される側壁を含み、蒸籠の側壁と蒸籠の底壁は接続斜面により接続されるか、又は非円弧形曲線により接続される。
【0036】
上記何れかの技術的手段において、蒸籠は、蒸籠の底壁に接続される側壁を含み、連通孔は、蒸籠の側壁に設けられた第1連通孔を含み、第1連通孔の面積は、20mm2以下であり、及び/又は、蒸籠は、蒸籠の底壁に接続される側壁を含み、連通孔は、蒸籠の側壁に設けられた第1連通孔を含み、第1連通孔の総面積は、調理器具の蒸気通路の最小通流面積より大きく、及び/又は、蒸籠は、蒸籠の底壁に接続される側壁を含み、連通孔は、蒸籠の側壁に設けられた第1連通孔を含み、第1連通孔の総面積は、10mm2より大きく、及び/又は、蒸籠は、蒸籠の底壁に接続される側壁を含み、連通孔は、蒸籠の側壁に設けられた第1連通孔を含み、第1連通孔の少なくとも一部は、最も高いドレインライス水位線より高い。
【0037】
蒸籠の側壁における第1連通孔は調理キャビティと第1収納領域を連通し、調理キャビティにおける蒸気が第1連通孔により外に排出されるか、又は第1収納領域内に入るので、第1連通孔が沸騰過程において蒸気を排出するためのものであり、蒸籠が蒸気に突き上げられることを防止する。第1連通孔の面積は20mm2以下であるため、第1連通孔の寸法が保証される。これにより、第1連通孔が破泡作用を奏して、重湯が調理器具から溢れることを防止する一方、第1連通孔による蒸籠の側壁の強度が大幅に低下することを防止する。なお、第1連通孔の面積が20mm2以下であることは、単一の第1連通孔の面積が20mm2以下であり、単一の第1連通孔の面積は5mm2、10mm2、15mm2、20mm2であってもよいが、これらに限定されない。
【0038】
第1連通孔が円形孔であることを例として、第1連通孔の孔径が5mm以下であり、第1連通孔の孔径は、1mm、3mm、5mmであってもよいが、これらに限定されない。理解できるように、第1連通孔は、長尺形孔、楕円形孔又は他の任意の形状の孔であってもよい。
【0039】
通流面積は、蒸気の流れ方向に垂直な方向における蒸気通路の断面積であり、第1連通孔の総面積は、蒸気通路の最小通流面積より大きく、これにより蒸籠の外部と内部で同じ気圧が保証される。蒸籠の外部の圧力が大きすぎると、蒸籠が突き上げられる。第1連通孔は、沸騰過程において蒸気を排出するとともに、内釜における沸騰膨張された重湯を蒸籠の内部に残させるためのものである。第1連通孔の総面積が蒸気通路の最小通流面積より小さいと、蒸籠の外部の蒸気が直ちに排出できず、空気圧が発生して、蒸籠が突き上げられる。蒸籠の底壁に連通孔が設けられても、例えば連通孔は蒸籠の底壁に設けられた第2連通孔をさらに含むが、この時の米が第2連通孔を封止し、蒸気がライス層を通過して排出することができないので、第1連通孔の総面積は蒸気通路の最小通流面積より大きい必要がある。蒸気の流れ方向に垂直な方向における蒸気通路の断面は円形であることを例として、第1連通孔の総面積は、調理器具の蒸気通路の最小口径より大きい。理解できるように、蒸気の流れ方向に垂直な方向における蒸気通路の断面は、多角形、楕円形等の他の任意の形状であってもよい。
【0040】
第1連通孔は、円形、多角形、楕円形等の任意の形状であってもよい。第1連通孔の数は、複数であり、複数の第1連通孔は、蒸籠の側壁に均一に分布しているか、又は不均一に分布しており、例えば複数の第1連通孔は、複数の領域内に分布しており、各領域は、少なくとも1つの第1連通孔を含み、各領域において複数の第1連通孔が集中して配置される。
【0041】
第1連通孔の総面積は、10mm2より大きく、これにより第2連通孔から蒸籠内に流れ込んだ重湯は、第1連通孔により調理キャビティに順調に還流することが保証される。
【0042】
第1連通孔の数は複数であり、複数の第1連通孔のうち、少なくとも1つの第1連通孔の少なくとも一部は、最も高いドレインライス水位線より高い。更に、第1連通孔の数は複数であり、複数の第1連通孔のうち、少なくとも1つの第1連通孔の少なくとも一部は、最も高いドレインライス水位線に対応する平均水分含有率が17%未満である米の上面より高く、該上面は、米を平らにした後の上面である。
【0043】
あるいは、第1連通孔の数は1つであり、第1連通孔の少なくとも一部は、最も高いドレインライス水位線より高い。更に、第1連通孔の少なくとも一部は、最も高いドレインライス水位線に対応する平均水分含有率が17%未満である米の上面より高い。
【0044】
適量の洗浄米を蒸籠に入れた後に、少なくとも1つ又は複数の第1連通孔は平均水分含有率が17%未満である米の上面より高いことを確保し、第1連通孔の換気が妨げられていないことを保証し、これにより側面気圧が大きすぎて蒸籠が突き上げられ、調理キャビティに空気漏れが発生することを防止する。更に、適量の洗浄米を蒸籠に入れた後に、少なくとも1つ又は複数の第1連通孔が水平面より高いことを確保し、蒸気及び重湯が第1連通孔に入る時の円滑性をさらに向上させる。より更には、調理が終了した後に、少なくとも1つ又は複数の第1連通孔は塞がれていなく、即ち、少なくとも1つ又は複数の第1連通孔は、調理後の米の上面より高く、蒸気が妨げられないことを確保する。
【0045】
上記何れかの技術的手段において、連通孔は、蒸籠の底壁に設けられた第2連通孔を含み、第2連通孔を平に通過できる最大円の直径は、0.5mm~2.5mmの範囲内にあり、あるいは、第2連通孔の面積は、0.5mm2~4.0mm2の範囲内にあり、及び/又は、連通孔は、蒸籠の底壁に設けられた第2連通孔を含み、第2連通孔の総面積は、S1であり、且つS1≧150mm2であり、及び/又は、連通孔は、蒸籠の底壁に設けられた第2連通孔を含み、第2連通孔の総面積はS1であり、水平面における蒸籠の正投影の面積はS2であり、且つS1/S2≧1/100である。
【0046】
最大円の直径が0.5mmより小さく、又は第2連通孔の面積が0.5mm2より小さいと、第2連通孔の加工成形が困難になり、蒸籠の製造コストが増加する。最大円の直径が2.5mmより大きく、又は第2連通孔の面積が4mm2より大きいと、蒸籠の底壁における米が第2連通孔により漏れることになる。最大円の直径は、0.5mm、1.0mm、1.5mm、2.0mm、2.5mmであってもよいが、これらに限定されない。更に、金型による蒸籠の製造を容易にし、且つ蒸籠の寿命要件を満たすために、最大円の直径は1.8mm~2.0mmである。
【0047】
第2連通孔は、円形孔、多角形孔、楕円形孔又は他の任意の形状の孔であってもよく、第2連通孔の寸法は、内釜における沸騰の重湯が第2連通孔により蒸籠に出入りできること、及び蒸籠の底壁における米が第2連通孔により漏れないことを満たす必要がある。
【0048】
釜内に大量の重湯と泡の混合物が生成され、それらが蒸籠内に入ってライスを浸漬し、沸騰段階で加熱されていない時に、米、水及び泡の混合物が第2連通孔により還流する。S1≧150mm2によれば、蒸籠内の重湯と泡の混合物が順調且つ迅速に還流することができ、還流しにくいことによる多くの重湯が蒸籠内に集まって溢れることを防止する。
【0049】
S2は、蒸籠の総投影面積であり、蒸籠が内釜に置いて使用する時に内釜の底壁における正投影であってもよい。S1/S2≧1/100の設定は、第2連通孔の総面積の比率をさらに保証し、重湯と泡の混合物が迅速に第2連通孔を通過して蒸籠内から内釜に還流することを保証し、重湯と泡の還流速度が遅いことによる重湯と泡が調理器具から溢れることが防止される。
【0050】
上記何れかの技術的手段において、蒸籠の底壁の上面には、導流溝が設けられる。
【0051】
蒸籠の底壁の上面が凹んで導流溝を形成するので、導流溝は、導流溝との接続箇所にある蒸籠の底壁より低く、このように導流溝が導流作用を奏することができ、蒸籠における重湯と泡を案内して流れるようにし、さらに重湯と泡が蒸籠に集まることを防止する。さらに、導流溝は蒸籠の底部の強度を高める作用も有する。
【0052】
上記何れかの技術的手段において、導流溝には、蒸籠の底壁を貫通する導流孔が設けられ、且つ導流溝が蒸籠の底壁の最も低い箇所に位置し、及び/又は、連通孔は、蒸籠の底壁に設けられた第2連通孔を含み、蒸籠の底壁には、複数の導流溝が設けられ、複数の導流溝が蒸籠の底壁に放射状に設けられ、第2連通孔が隣接する2つの導流溝の間に設けられ、あるいは、蒸籠の底壁には、複数の導流溝が設けられ、導流溝は環状で、複数の導流溝が順に嵌設され、第2連通孔が隣接する2つの導流溝の間に設けられる。
【0053】
蒸籠における重湯と泡が導流孔により内釜に還流することができる。導流孔の寸法について、導流孔は重湯と泡が通過できるとともに、米粒が通過できないことを満たす必要があり、これにより蒸籠における米が導流孔により内釜に漏れることが防止される。導流孔の数は、1つ又は複数であってもよく、導流孔の形状は、円形孔、多角形孔、楕円形孔又は他の任意の形状の孔であってもよい。
【0054】
導流溝の導流効果をさらに高めるために、導流溝が蒸籠の底壁の最も低い箇所にあり、より多くの重湯と泡が導流溝に入って導流孔から内釜に還流させることができる。
【0055】
理解できるように、導流溝の形状は、多角形や他の任意の形状であってもよく、導流溝の分布は、放射状や同心円状のほか、他の形状であってもよく、例えば複数の導流溝の結線が多角形であり、又は複数の導流溝が無整形に分布している。
【0056】
上記何れかの技術的手段において、蒸籠は側壁を含み、蒸籠の側壁は蒸籠の底壁の外側に嵌設され、且つその一部が蒸籠の底壁の下方に位置し、蒸籠の側壁における蒸籠の底壁の上方に位置する部分と蒸籠の底壁とが収納空間を限定してなり、あるいは、蒸籠は側壁を含み、蒸籠の側壁は蒸籠の底壁のエッジに接続され、且つ蒸籠の底壁の上方に位置し、及び/又は、蒸籠の底壁の上面や下面には、上方又は下方に突出して補強リブを形成する。
【0057】
蒸籠の側壁には、第1連通孔が設けられ、沸騰段階で加熱されている時に、澱粉と混ぜた水が沸騰した後、釜内に生成された重湯と泡の混合物が蒸籠と内釜との隙間を満充填して蒸籠の側壁から蒸籠内に入り、ライスを完全に浸漬する。沸騰段階で加熱されていない時に、米、水及び泡の混合物が第2連通孔により内釜に還流する。蒸籠の側壁が蒸籠の底壁の外側に嵌設された時に、第1連通孔の少なくとも一部が蒸籠の底壁の上方に位置する側壁に設けられる。
【0058】
蒸籠の側壁と蒸籠の底壁は、一体式構造又は分離式構造であってもよい。
【0059】
補強リブが蒸籠の底壁の強度を高めることができ、蒸籠の変形抵抗能力を向上させる。蒸籠の底壁が凹んだり突出したりして補強リブを形成し、例えば蒸籠の底壁の上面や下面が凹んで補強リブを形成し、又は、蒸籠の底壁の上面や下面が上方又は下方に突出して補強リブを形成する。
【0060】
補強リブの数は、1つ又は複数であってもよく、補強リブの形状は、長尺形、三角形又は他の任意の形状であってもよい。
【0061】
上記何れかの技術的手段において、蒸籠は、蒸籠の底壁に接続される側壁を含み、蒸籠の側壁には、第1階段が設けられ、第1階段から蒸籠の上端面までの高さは、H1であり、且つ5mm≦H1≦50mmであり、及び/又は、第1階段から蒸籠の上端面までの高さは、H1であり、蒸籠の高さは、Hであり、且つ1/9≦H1/H≦3/4である。
【0062】
蒸籠の側壁は、上側壁セクション、下側壁セクション、及び第1階段を含み、上から下への方向に沿って上側壁セクション、第1階段、及び下側壁セクションが順に設けられる。第1階段は、蒸籠の側壁の周方向に沿って設けられた環状であり、第1階段を設置することにより蒸籠の側壁の強度を高めることができる。
【0063】
上側壁セクション、下側壁セクション、及び第1階段の少なくとも1つには、第1連通孔が設けられる。
【0064】
H1が5mmより小さいと、第1階段と蒸籠のカフとの間の距離が小さすぎて、蒸籠の成形に有利ではない。H1が50mmより大きいと、第1階段と蒸籠の底壁との間の距離が小さすぎて、調理する時に米が第1階段に接し、調理後に第1階段をクリーンアップするのは簡単ではなく、さらに、第1連通孔が第1階段に設けられた時に、米が第1連通孔により蒸籠から漏れやすくなる。H1は、5mm、10mm、20mm、30mm、40mm、50mmであってもよいが、これらに限定されない。更に、7mm≦H1≦20mmである。
【0065】
1/9≦H1/H≦3/4によれば、第1階段から蒸籠の上端面までの距離は大きすぎること、又は小さすぎることが回避される。H1/Hは、1/9、1/3、1/2、3/4であってもよいが、これらに限定されない。更に、1/7≦H1/H≦1/2である。
【0066】
上記何れかの技術的手段において、蒸籠は、蒸籠の底壁に接続される側壁を含み、蒸籠の高さは、Hであり、且つ40mm≦H≦100mmである。
【0067】
Hが40mmより小さいと、蒸籠の容積に影響を与え、ドレインライスが炊けられるご飯の量にも影響する。Hが100mmより大きいと、内釜の容積が大きく、調理器具の体積が大きくなる。Hは、40mm、60mm、80mm、100mmであってもよいが、これらに限定されない。更に、60mm≦H≦80mmである。
【0068】
上記何れかの技術的手段において、蒸籠は、蒸籠の底壁に接続される側壁を含み、蒸籠の側壁には、第1カフが設けられ、内釜の側壁が外へ延びて釜鋸を形成し、第1カフが釜鋸に支持されるか、又は釜鋸と内釜の側壁との接続箇所に支持され、且つ第1カフが釜鋸より低く、内釜の側壁と釜鋸との間は、第1円弧により接続され、第1カフが第1円弧に支持され、あるいは、釜鋸には、第2階段が設けられ、第1カフが第2階段に支持され、あるいは、内釜の側壁と釜鋸との間は、第1斜面により接続され、第1カフが第1斜面に支持される。
【0069】
蒸籠の側壁の上端が外へ折り返して第1カフを形成し、蒸籠の側壁の上端が外周方向へ延びて環状の第1カフを形成してもよく、蒸籠の側壁の上端が外へ延びて間隔をおいて設けられた複数の第1カフを形成してもよい。
【0070】
第1カフが内釜に支持され、即ち蒸籠が第1カフにより内釜に吊り下げられ、これにより内釜における蒸籠の位置決めが実現される。第1連通孔が第1カフに設けられてもよい。
【0071】
調理器具の蓋体が釜本体をカバーし、且つ調理器具は封止環を含み、封止環の一端が蓋体に接続され、封止環の他端が内釜に当接される。更に、封止環の他端が釜鋸に当接され、蓋体と内釜との間には、封止環により封止された調理キャビティが形成される。
【0072】
第1カフが釜鋸より低く、これにより第1カフが封止環と内釜との間の封止に影響を与えず、封止環において空気漏れを引き起こすことがない。
【0073】
上記何れかの技術的手段において、内釜には、第1位置決め構造が設けられ、蒸籠が第1位置決め構造により内釜と位置決められ、第1位置決め構造は、内釜の側壁に設けられた第3階段を有し、蒸籠の底壁が第3階段に支持され、あるいは、第1位置決め構造は、内釜の内側壁に設けられた第1位置決め凸起を有し、蒸籠の底壁が第1位置決め凸起に支持され、あるいは、第1位置決め構造は、内釜の側壁と内釜の底壁との間に接続された第1遷移部を有し、第1遷移部の断面積は、第1遷移部に接続された内釜の側壁の断面積より小さく、蒸籠が第1遷移部に支持されるか、又は第1遷移部と内釜の側壁との接続箇所に支持される。
【0074】
蒸籠が内釜に置いた後、蒸籠が第1位置決め構造に嵌合され、蒸籠を内釜に安定に置くことが実現される。
【0075】
上記何れかの技術的手段において、蒸籠には、ブラケットが設けられ、ブラケットが内釜に当接される。
【0076】
蒸籠の底壁には、ブラケットが設けられ、ブラケットが内釜に当接され、例えば内釜の底壁に当接される。蒸籠へのブラケットの支持の安定性を向上させるために、ブラケットの数は、複数であり、且つ蒸籠の周方向に沿って均一に設けられる。ブラケットと蒸籠は固定的に接続されてもよく、着脱可能に接続されても良い。
【0077】
第1位置決め構造及びブラケットの構造を設置し、側壁を有する蒸籠にも適し、側壁を有しない蒸籠にも適するものにする。
【0078】
理解できるように、ブラケットが内釜に接続されてもよく、ブラケットと内釜は固定的に接続されるか、又は着脱可能に接続されてもよい。
【0079】
上記何れかの技術的手段において、ドレインライス水位線が内釜に設けられる。
【0080】
側壁を有しない蒸籠の場合、ドレインライス水位線が内釜の側壁に設けられる。理解できるように、調理器具に添付した仕様書にドレインライス水位線を説明してもよく、例えば仕様書において水が米の表面を含浸することを説明し、この時、内釜及び蒸籠には、いずれもドレインライス水位線を設置しなくてもよく、勿論、内釜及び/又は蒸籠にドレインライス水位線を設置してもよい。あるいは、調理器具を販売する時に、水量計を付帯して販売し、水量計にドレインライス水位線が設けられ、ユーザーが調理する時に、水量計を内釜に置いて、この時、水量計が内釜の側壁に刻印されたドレインライス水位線と使い方が同じである。
【0081】
上記何れかの技術的手段において、蒸籠は、蒸籠の底壁に接続される側壁を含み、ドレインライス水位線が内釜の側壁に設けられ、及び/又は蒸籠の側壁に設けられる。
【0082】
ユーザーがドレインライス水位線を観察しやすくするために、ドレインライス水位線が内釜の側壁上又は蒸籠の側壁に設けられる。
【0083】
上記何れかの技術的手段において、蒸籠には、ハンドルが設けられ、ハンドルは蒸籠に固定的に接続されるか、又はハンドルは蒸籠に回動可能に接続され、及び/又は、釜アセンブリは、スチーマーを含み、スチーマーは、内釜内に置くことに適するように構成され、蒸籠の底壁の上方に位置し、及び/又は、釜アセンブリは、蒸しグリッドを含み、蒸しグリッドは、底壁と、蒸しグリッドの底壁に接続された側囲壁とを含み、蒸しグリッドの底壁と側囲壁とが取付空間を限定してなり、蒸籠が取付空間内に位置し、蒸しグリッドの底壁及び/又は側囲壁には、第3連通孔が設けられる。
【0084】
蒸籠を内釜から取り出し、又は内釜に置くことを容易にするために、蒸籠には、ハンドルが設けられた。ユーザーがハンドルを手で握て蒸籠を取り入れることが実現される。
【0085】
側壁を有しない蒸籠の場合、ハンドルが蒸籠の底壁に接続される。蒸籠の底壁が上へ突出して複数のハンドルを形成し、例えば2つのハンドルが形成され、2つのハンドルが蒸籠の底壁における対向する両端部に設けられる。ハンドルは中実であってもよく、又はハンドル環の形であってもよい。ハンドルが蒸籠の中部を亘って、ハンドルの一端が蒸籠の底壁の一端部に接続され、ハンドルの他端が蒸籠の底壁の他端部に接続される。ここで、蒸籠の体積を減少するために、ハンドルと蒸籠は回動可能に接続される。
【0086】
側壁を有する蒸籠の場合、ハンドルを蒸籠の側壁に接続することができる。蒸籠の側壁が突出して複数のハンドルを形成し、蒸籠が内釜に嵌合されることを障害しないために、ハンドルが蒸籠の側壁の内壁面に設けられ、且つ蒸籠の側壁の内側に位置し、例えば蒸籠の側壁の内壁面が内へ突出して2つのハンドルを形成し、2つのハンドルが蒸籠の側壁における対向する両端部に設けられる。ハンドルは中実であってもよく、又はハンドル環の形であってもよい。ハンドルが蒸籠の中部を亘って、ハンドルの一端が蒸籠の側壁の一端部に接続され、ハンドルの他端が蒸籠の側壁の他端部に接続されてもよく、蒸籠の体積を減少するために、ここで、ハンドルと蒸籠は回動可能に接続される。
【0087】
スチーマーは底壁を含み、スチーマーの底壁には、スチーマーの底壁を貫通する貫通孔が設けられてもよく、スチーマーの底壁を貫通する貫通孔が設けられなくてもよい。スチーマーは側壁をさらに有してもよく、スチーマーの側壁が環状でスチーマーの底壁の上方に接続され、スチーマーの側壁には、スチーマーの側壁を貫通する貫通孔が設けられてもよく、スチーマーの側壁を貫通する貫通孔が設けられなくてもよい。スチーマーの底壁及び側壁には、いずれも貫通孔が設けられない時に、スチーマーが蒸しライスやお粥を調理するものとして使用することができ、これによりドレインライスと蒸しライスを同時に調理すること、又はドレインライスとお粥を同時に調理することが実現される。理解できるように、蒸籠を内釜から取り出す時に、スチーマーを内釜に嵌合して使用することもできる。
【0088】
スチーマーを使用する必要がある時に、スチーマーを蒸籠の上方に置き、スチーマーを使用する必要がない時に、スチーマーを内釜から取り出す。
【0089】
蒸しグリッドの側囲壁は、蒸しグリッドの底壁の外側に嵌設されてもよく、且つ側囲壁の一部が蒸しグリッドの底壁の上方に位置し、側囲壁の一部が蒸しグリッドの底壁の下方に位置する。蒸しグリッドの側囲壁が全て蒸しグリッドの底壁の上方に位置してもよい。
【0090】
第3連通孔がドレインライスの要求を満たす時に、即ち第3連通孔は蒸気が取付空間内に入ることを容許することができるとともに、取付空間における米が内釜に漏れることを阻止することもできる時に、蒸しグリッドでドレインライスを炊くことができ、即ちドレインライスを炊くための米を蒸しグリッドの底壁の上方に置いて、この時、蒸籠が他の用途、例えば蒸しパンを蒸すこと等に用いることができる。
【0091】
第3連通孔の寸法については限定がなく、第3連通孔の大きさに基づいて、蒸しグリッドと蒸籠の用途を合理的に調整すればよい。
【0092】
上記何れかの技術的手段において、調理キャビティ内に置くことに適するように構成される仕切具を含み、仕切具と蒸籠とがともに調理キャビティを複数の収納領域に仕切り、複数の収納領域は、第1収納領域及び第2収納領域を有する。
【0093】
仕切具と蒸籠により調理キャビティを第1収納領域と第2収納領域に仕切り、第1収納領域においてドレインライスを炊くことができ、自分の実際な必要に応じて第2収納領域を使い、例えば第2収納領域において蒸しライス、お粥等を調理する。
【0094】
上記何れかの技術的手段において、仕切具と、蒸籠と、内釜の内壁面とがともに第2収納領域を限定してなる。
【0095】
内釜の内壁面は、第2収納領域の一部であり、仕切具の構造を簡素化することができ、仕切具のコストを低下させる。
【0096】
上記何れかの技術的手段において、蒸籠は、蒸籠の底壁に接続される側壁を含み、仕切具が蒸籠の外に位置し、及び/又は、仕切具が蒸籠の底壁の下方に位置する。
【0097】
仕切具が蒸籠の外に位置するため、仕切具が蒸籠の構造に影響を与えない。
【0098】
仕切具が蒸籠の底壁の下方に位置するため、仕切具の構造がさらに簡素化され、この技術的手段において仕切具は板状であってもよい。
【0099】
上記何れかの技術的手段において、仕切具は、底壁と、仕切具の底壁に接続され仕切具の底壁の上方に位置する側壁とを含み、蒸籠と仕切具とがともに第2収納領域を限定してなる。
【0100】
仕切具は底壁及び側壁を含み、第2収納領域の形状と寸法に対するニーズに応じて、仕切具の構造を合理的に設置することができる。
【0101】
上記何れかの技術的手段において、仕切具の側壁には、第2カフが設けられ、内釜の側壁が外へ延びて釜鋸を形成し、第2カフが釜鋸に支持されるか、又は釜鋸と内釜の側壁との接続箇所に支持され、且つ第2カフが釜鋸より低く、内釜の側壁と釜鋸との間は第2円弧により接続され、第2カフが第2円弧に支持され、あるいは、釜鋸には、第4階段が設けられ、第2カフが第4階段に支持され、あるいは、内釜の側壁と釜鋸との間は第2斜面により接続され、第2カフが第2斜面に支持される。
【0102】
第2カフが内釜に支持され、即ち仕切具が第2カフにより内釜に吊り下げられ、これにより内釜における仕切具の位置決めが実現される。
【0103】
第2カフが釜鋸より低く、これにより第2カフが封止環と内釜との間の封止に影響を与えず、封止環において空気漏れを引き起こすことがない。
【0104】
上記何れかの技術的手段において、内釜には、第2位置決め構造が設けられ、仕切具が第2位置決め構造により内釜と位置決められ、第2位置決め構造は、内釜の側壁に設けられた第5階段を有し、仕切具が第5階段に支持され、あるいは、第2位置決め構造は、内釜の内側壁に設けられた第2位置決め凸起を有し、仕切具が第2位置決め凸起に支持され、あるいは、第2位置決め構造は、内釜の側壁と内釜の底壁との間に接続された第2遷移部を有し、第2遷移部の断面積は、第2遷移部に接続された内釜の側壁の断面積より小さく、仕切具が第2遷移部に支持されるか、又は第2遷移部と内釜の側壁との接続箇所に支持される。
【0105】
仕切具を内釜に置いた後、仕切具が第2位置決め構造に嵌合され、仕切具を内釜に安定に置くことが実現される。
【0106】
上記何れかの技術的手段において、仕切具には、貫通孔が設けられるか、又は貫通孔が設けられない。
【0107】
第2収納領域の用途及び仕切具の構造に応じて、仕切具には、貫通孔を設置してもよく、貫通孔を設置しなくてもよい。
【0108】
本願の第2態様の技術的手段は、釜本体と、釜本体内に置かれる第1態様の技術的手段の何れかに記載の釜アセンブリとを含む調理器具を提供する。
【0109】
本願の第2態様の技術的手段にて提供される調理器具は、第1態様の技術的手段の何れかに記載の釜アセンブリを含むので、上記の技術的手段の何れかに記載の釜アセンブリの全ての有益な効果を有し、ここで説明を繰り返さない。
【0110】
調理器具は、炊飯器や圧力釜等であってもよい。
【0111】
調理器具は、釜本体をカバーする蓋体を有する。
【0112】
本願の調理器具は、内釜に蒸籠が置かれるので、ドレインライスを炊く機能を実現することができ、蒸籠を内釜から取り出すと、正常の調理が実現され、例えば蒸しライスやお粥を調理することができる。
【0113】
本願のほかの態様やメリットは以下の説明によって明確になり、又は本願を実施することで理解できる。
【0114】
本願の上記及び/又は他の態様やメリットは以下の図面を結合した実施例の説明から明確になり、容易に理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0115】
【
図1】
図1は、本願の実施例1に記載の釜アセンブリの構造模式図である。
【
図2】
図2は、本願の実施例1に記載の蒸籠の構造模式図である。
【
図3】
図3は、
図1におけるA-Aに沿う断面構造模式図であり、且つ調理器具が調理前の状態にある。
【
図4】
図4は、
図1におけるA-Aに沿う断面構造模式図であり、且つ調理器具が調理後の状態にある。
【
図5】
図5は、
図1におけるA-Aに沿う断面構造模式図である。
【
図6】
図6は、
図1におけるA-Aに沿う断面構造模式図であり、且つ調理器具が加熱沸騰状態にあり、矢印方向が蒸気及び重湯の動き方向を模式的に示す。
【
図7】
図7は、本願の実施例1に記載の調理器具の断面構造模式図である、
【
図8】
図8は、本願の実施例1に記載の蒸籠の構造模式図である。
【
図9】
図9は、本願の実施例1に記載の蒸籠の構造模式図である。
【
図10】
図10は、本願明の実施例1に記載の蒸籠の構造模式図であり、且つハンドルが蒸籠に取付けられていない。
【
図11】
図11は、本願の実施例1に記載の蒸籠の構造模式図である。
【
図12】
図12は、本願の実施例1に記載の蒸籠が内釜に嵌合される構造の部分断面構造模式図である。
【
図13】
図13は、本願の実施例1に記載の蒸籠が内釜に嵌合される構造の部分断面構造模式図である。
【
図14】
図14は、本願の実施例1に記載の蒸籠が内釜に嵌合される構造の部分断面構造模式図である。
【
図15】
図15は、本願の実施例3に記載の蒸籠が内釜に嵌合される構造の構造模式図である。
【
図16】
図16は、
図15におけるB-Bに沿う断面構造模式図であり、且つ調理器具が調理前の状態にある。
【
図17】
図17は、
図15におけるB-Bに沿う断面構造模式図であり、且つ調理器具が調理後の状態にある。
【
図18】
図18は、本願の実施例3に記載の釜アセンブリの分解構造模式図である。
【
図19】
図19は、本願の実施例3に記載の蒸籠が内釜に嵌合される構造模式図である。
【
図20】
図20は、本願の実施例3に記載の蒸籠が内釜に嵌合される構造模式図である。
【
図21】
図21は、本願の実施例3に記載の蒸籠が内釜に嵌合される構造模式図である。
【
図22】
図22は、本願の一実施例に記載の最大円が第2連通孔を通過する構造模式図であり、且つ(a)において第2連通孔全体が同一平面にあり、(b)において第2連通孔全体が同一平面にない。
【
図23】
図23は、本願の実施例5に記載の釜アセンブリの断面構造模式図である。
【
図24】
図24は、本願の実施例6に記載の釜アセンブリの断面構造模式図である。
【
図25】
図25は、本願の実施例6に記載の釜アセンブリの構造模式図である。
【
図27】
図27は、本願の実施例1に記載の蒸籠が内釜に装着される装着構造の断面構造模式図であり、且つ調理器具が調理前の状態にある。
【
図28】
図28は、本願の実施例1に記載の蒸籠が内釜に装着される装着構造の断面構造模式図であり、且つ調理器具は、沸騰段階で加熱されている時の状態にある。
【
図29】
図29は、本願の実施例1に記載の蒸籠が内釜に装着される装着構造の断面構造模式図であり、且つ調理器具は、沸騰段階で加熱されていない時の状態にある。
【
図30】
図30は、本願の実施例3に記載の蒸籠が内釜に装着される装着構造の断面構造模式図であり、且つ調理器具が調理前の状態にある。
【
図31】
図31は、本願の実施例3に記載の蒸籠が内釜に装着される装着構造の断面構造模式図であり、且つ調理器具は、沸騰段階で加熱されている時の状態にある。
【
図32】
図32は、本願の実施例3に記載の蒸籠が内釜に装着される装着構造の断面構造模式図であり、且つ調理器具は、沸騰段階で加熱されていない時の状態にある。
【
図33】
図33は、本願の実施例7に記載の蒸籠の側壁の構造模式図である。
【
図34】
図34は、本願の実施例7に記載の蒸籠の分解構造模式図であり、且つ矢印方向が蒸籠の底壁を蒸籠の側壁に入れる方向を模式的に示す。
【
図35】
図35は、本願の実施例8に記載の蒸籠が蒸しグリッドに嵌合される構造の分解構造模式図であり、且つ矢印方向が蒸籠を蒸しグリッドに入れる方向を模式的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0116】
本願の上記目的、特徴及び利点をより明確に理解できるように、以下、図面及び具体的な実施形態を参照しながら本願についてさらに詳しく説明する。なお、矛盾しない限り、本願の実施例及び実施例における特徴を組み合せすることができる。
【0117】
本願を十分に理解するように、以下の説明で多くの具体的な詳細を説明するが、本願はここで説明する形態と異なる形態で実施することもできるので、本願の請求範囲は以下で開示する具体的な実施例に限定されない。
【0118】
以下に、
図1から
図35を参照しながら、本願の幾つかの実施例に係る釜アセンブリと調理器具を説明する。
【0119】
ドレインライスは、「蒸しご飯」とも称され、ライスの1つの伝統的な作り方である。伝統的な作り方は、まず米を水で半熟まで炊き、その後、ご飯を取り出して水気を切り、蒸し器の底部に湿らせた布を置き、水気を切ったご飯を入れて鍋で蒸し、調理後に食べる。調理されたドレインライスの米粒は、乾燥してふっくらとしており、食感が十分で、且つ甘くておいしい重湯が添えられている。米をドレインする過程において、溶液は米粒を繰り返し洗って米粒の澱粉と砂糖等を洗い流すので、調理されたドレインライスは糖度が低く、糖尿病患者や肥満の人に非常に適している。
【0120】
ドレインライスの伝統的な作り方はプロセスが複雑で操作が難しいという問題に対して、本願は、調理器具に用いられる釜アセンブリを提供し、
図1及び
図15に示すように、本願の幾つかの実施例にて提供される釜アセンブリは、内釜1及び蒸籠2を含む。内釜1が調理キャビティ18を限定してなり、蒸籠2が調理キャビティ18内に置く。更に、蒸籠が調理キャビティ内に取入可能に置き、蒸籠2には、調理キャビティ18と連通する連通孔が設けられ、蒸籠2が底壁21を含む。
図9に示すように、内釜1及び/又は蒸籠2には、ドレインライス水位線28が設けられ、ドレインライス水位線28が蒸籠2の底壁21より高く、ドレインライス水位線が内釜に設けられている時に、蒸籠を内釜に置くと、ドレインライス水位線が蒸籠の底壁より高い。
【0121】
蒸籠の底壁が平面である場合、
図3から
図5に示すように、ドレインライス水位線が蒸籠の底壁より高いことは、ドレインライス水位線が蒸籠の底壁が所在する平面より高いことである。蒸籠の底壁が平面ではない場合、ドレインライス水位線が蒸籠の底壁より高いことは、ドレインライス水位線が蒸籠の底壁の最も低い点より高いことであり、例えば蒸籠の底壁の上面の中部が上へ凸になり、即ち蒸籠の底壁における中間が高く四周が低い場合、ドレインライス水位線が蒸籠四周より高い。
【0122】
本願の上記実施例にて提供される釜アセンブリは、ドレインライス水位線28がドレインライスを炊くために使用される時に、被調理材料の情報及び溶液情報を指示する。ドレインライスを炊く時に、ドレインライス水位線が指示する被調理材料情報に対応する被調理材料を蒸籠の底壁に置いて、ドレインライス水位線まで調理キャビティに溶液を添加する。調理器具が作動する過程において、調理器具の加熱方法を制御することにより、調理キャビティ内の溶液を交互に上昇及び下降させ、調理キャビティ内の溶液が蒸籠の連通孔により被調理材料を繰り返しドレインして炊き、被調理材料の糖分等を洗い流す。
【0123】
具体的には、被調理材料が米であることを例として、蒸籠を内釜に吊り下げ、米(ドレインライス水位線が指示する被調理材料情報に対応する米)を洗浄して蒸籠に入れ、蒸籠ドレインライス水位線28に応じて適量の水を加え、沸騰まで加熱し、約2~10分後(米が5~7分熟になる)に、
図6に示すように、加熱を停止する。元の水が蒸発して米に吸收されたため、水位が下がり、水位が蒸籠の底壁より低くなり、この時、重湯を少し沸騰させるか、又は重湯を70~99°Cに保ち、ライスを約10分ほど蒸し続けてドレインライスが得られる。沸騰中の具体的な加熱方法は、一回目の沸騰まで加熱した後、断続的に加熱・停止し、重湯(水)を繰り返し上昇及び下降させる。これにより、ライスの洗い流しが実現され、米が凝集するのを防ぐとともに、砂糖と澱粉の一部を払い落とし、食感が独特で、GI値が低く、ユーザーの糖分の摂取をさらに減少し、より健康である。
【0124】
本願のドレインライス水位線28が蒸籠2の底壁21より高く、蒸籠2の底壁21に被調理材料を置いて、ドレインライス水位線28まで溶液を添加する。被調理材料の使用量(重量や体積等であってもよい)は、ドレインライス水位線が指示する被調理材料の情報に対応しており、これによりドレインライスを炊いた後、ドレインライスの食感をよりよく満足させることができる。
【0125】
内釜1及び/又は蒸籠2にドレインライス水位線28が設けられることは、ドレインライス水位線28を内釜1に設置してもよく、好ましくは内釜の側壁の内壁面に設けられ、また、ドレインライス水位線28を蒸籠2に設置してもよく、好ましくは蒸籠の側壁の内壁面に設けられ、同時に内釜と蒸籠にドレインライス水位線を設置してもよい。内釜及び蒸籠に設けられたドレインライス水位線は、いずれも本願のドレインライス水位線に対する限定を満たし、且つ被調理材料と溶液の添加基準は、同一のドレインライス水位線を使用する。例えば、材料は内釜における高さがhであるドレインライス水位線に従って添加される場合、溶液も、内釜における高さがhであるドレインライス水位線に従って添加すべきである。
【0126】
ドレインライス水位線28の画定方法については、被調理材料と溶液との量の比により決定されることができ、例えば被調理材料と溶液との重量比や体積比により決定することができる。
【0127】
実施例1
図2及び
図3に示すように、蒸籠2は蒸籠2の底壁21に接続される側壁22を含み、更に、蒸籠2の側壁22が蒸籠2の底壁21の上方に接続され、より更に、側壁22が環状で側囲壁を形成するように構成され、環状の側壁22が底壁21のエッジに接続され、環状の側壁22と底壁21とがドレインライスを炊く時に被調理材料を盛り込む空間を限定してなる。
【0128】
更に、内釜及び/又は蒸籠には、上から下に複数本のドレインライス水位線が設けられており、全てのドレインライス水位線は、いずれも蒸籠の底壁より高い、即ち全てのドレインライス水位線は、蒸籠の底壁の最も低い点より高い。
【0129】
上から下に複数本のドレインライス水位線を設置することにより、様々な調理量に対するユーザーのニーズを満たすことができる。各本のドレインライス水位線はいずれも蒸籠の底壁より高く、ドレインライスを炊いた後に、ドレインライスのご飯粒が溶液から分離され、ドレインライスの食感を向上させる。
【0130】
理解できるように、ドレインライス水位線は、一本であってもよい。
【0131】
更に、内釜及び/又は蒸籠には、複数組のドレインライス水位線が設けられており、ドレインライス水位線の各組は、上から下に設けられた複数本のドレインライス水位線を含み、複数組のドレインライス水位線が異なる被調理材料に対応し、且つ複数組のドレインライス水位線が内釜及び/又は蒸籠の周方向に沿って設けられる。
【0132】
複数組のドレインライス水位線を設置することにより、異なる種類の被調理材料のニーズを満たすことができ、例えば2組のドレインライス水位線を設置し、それぞれは東北米と南方米に対応する。異なる調理材料に対して、対応するドレインライス水位線を設置することにより、ドレインライス水位線をより正確にし、異なる被調理材料はいずれもよい食感が得られる。
【0133】
理解できるように、ドレインライス水位線は、1組であってもよい。
【0134】
更に、内釜の内側壁(内釜の側壁の内壁面)と、蒸籠の底壁が所在する水平面と、ドレインライス水位線が所在する水平面とが第1収納領域4を囲んでなり、第1収納領域4の容積がV1であり、第1収納領域4における蒸籠の容積はBであり、且つ0<(V1-B)/B≦1であり、ここで、ドレインライスを炊く時に、被調理材料を蒸籠内に置き、即ち蒸籠の底壁と蒸籠の側壁とが限定してなる空間内に置く。
【0135】
蒸籠の側壁は、蒸籠の底壁の周方向に沿って延びる環状である場合、蒸籠の容積Bは、蒸籠の底壁と蒸籠の側壁とが囲んでなる容積である。
【0136】
更に、第1収納領域4の上境界とは、ドレインライス水位線が所在する平面であり、好ましくはドレインライス水位線が所在する平面は水平面であり、下境界とは、蒸籠の底壁の上面が所在する平面であり、
図3において、第1収納領域4は、調理キャビティ18において、ドレインライス水位線28が所在する平面Pと、蒸籠2の底壁21が所在する水面Fと、内釜の側壁の内壁面とがともに囲んでなる空間である。蒸籠の底壁全体が同一の平面にない時に、例えば蒸籠の底壁が階段状、弧形等であり、蒸籠の底壁が所在する水平面は、蒸籠の底壁の最も低い箇所が所在する水平面である。
【0137】
蒸籠の底壁は平面である場合に、
図3から
図5に示すように、第1収納領域は、ドレインライス水位線が所在する水平面と、内釜の内側壁と、蒸籠の底壁の上面が所在する水平面とが囲んでなる空間であり、内釜の内側壁と蒸籠との間の容積は、Aであり、即ちV1=A+Bである。
【0138】
(V1-B)/Bが0より大きいことは、内釜の側壁の内壁面と蒸籠との間の容積は0より大きいことである。0<(V1-B)/B≦1によれば、ドレインライスを炊いた後に、材料が溶液から完全に分離され、炊いたドレインライスの米粒は、乾燥してふっくらとしており、食感が十分で、ドレインライスは糖度が低く、糖尿病患者や肥満の人に非常に適し、甘くておいしい重湯も添えられる。
【0139】
被調理材料及び材料が米(rice)で、溶液が水であることを例として説明する。理解できるように、ドレインライスにおいて、ユーザーが自分のお好みに応じて、他の副材料、例えば豆類を添加してもよく、この時、被調理材料や材料は、米と他の副材料を有し、溶液として、水のほかに、ユーザーは自分で選択してもよい。ドレインライス以外の他の調理過程について、被調理材料や材料は、必ずしも米ではなく、溶液は必ずしも水ではない。
【0140】
0<(V1-B)/B≦1を満たす時に、ドレインライス水位線に対応する米量(重量や体積)の米を蒸籠内に置き、水をドレインライス水位線まで添加し、ドレインライスを炊いた後に、水位が蒸籠の底壁より低く、これにより米が水から分離されることが実現され、ドレインライスの食感を向上させる。
【0141】
更に、(V1-B)/Bは、0.2、0.4、0.6、0.8、1であってもよいが、これらに限定されない。
【0142】
ドレインライス水位線28は、0<C/D≦1.4を満たし、ここで、Cは、ドレインライス水位線28が指示する溶液情報に対応する第1収納領域4における溶液の重量であり、Dは、ドレインライス水位線28が指示する被調理材料情報に対応する第1収納領域4における被調理材料の重量である。
【0143】
ドレインライス水位線28が指示する被調理材料情報に対応する第1収納領域4における被調理材料の重量とは、ドレインライス水位線28に対応する被調理材料の重量Dであり、ドレインライスを炊く時に、この重量がDである被調理材料は蒸籠2の底壁21に置かれる。
【0144】
ドレインライス水位線28が指示する溶液情報とは、ドレインライス水位線28の高さがhであり、高さhのドレインライス水位線が指示する被調理材料情報に対応する被調理材料を蒸籠の底壁に置いた場合、高さhまで調理キャビティに溶液を添加することである。ドレインライス水位線28が指示する溶液情報に対応する第1収納領域4における溶液の重量とは、高さhのドレインライス水位線28に対応する被調理材料を蒸籠2の底壁21に置いた場合、溶液を高さhまで添加した時、調理キャビティ18におけるドレインライス水位線28と蒸籠2の底壁21との間の溶液の重量は、Cである。
【0145】
例えば、ドレインライス水位線hに3が記されている場合、測定ツールの係数が3であることを示し、蒸籠2の底壁21に3つの測定ツール(該測定ツールは、該釜アセンブリとマッチングされた測定ツールであり、第1測定ツール又は第2測定ツールである)の被調理材料を添加する必要があり、被調理材料を添加した後に、ドレインライス水位線hまで調理キャビティ18に溶液を添加する。理解できるように、ドレインライス水位線28が指示する被調理材料情報は、ドレインライス水位線28の付近に直接設置することができ、例えばドレインライス水位線hに3が記されており、3は材料の測定ツールの係数であり、即ち測定ツールを使用して材料を全容量で3回取ることであり、また、被調理材料情報は、製品に添付した仕様書に記載することもでき、あるいは、ユーザーはコードをスキャンしたり、ネットワークから取得したりすることもできる。
【0146】
様々な調理量のニーズを満たすために、上からまで複数本のドレインライス水位線28が設けられており、各本のドレインライス水位線28は0<C/D≦1.4を満たし、ここで、C、Dはそれぞれ、具体的なドレインライス水位線28に対応する溶液と被調理材料の重量である。例えば、ドレインライス水位線h1に2が記されている場合、蒸籠2の底壁21に2つの測定ツール(該測定ツールは、該釜アセンブリとマッチングされた測定ツールである)の被調理材料を添加する必要があり、被調理材料を添加した後に、ドレインライス水位線h1まで調理キャビティ18に溶液を添加し、溶液と被調理材料の量はそれぞれC1、D1であり、且つ0<C1/D1≦1.4である。ドレインライス水位線h2に4が記されている場合、蒸籠2の底壁21に4つの測定ツール(該測定ツールは、該釜アセンブリとマッチングされた測定ツールである)の被調理材料を添加する必要があり、被調理材料を添加した後に、ドレインライス水位線h2まで調理キャビティ18に溶液を添加し、溶液と被調理材料の量はそれぞれC1、D1であり、且つ0<C1/D1≦1.4である。
【0147】
C/D>1.4のように設定すると、調理が完成した後、蒸籠2の底壁21上方に位置する材料が溶液から完全に分離されず、蒸籠2の底壁21に位置する食物の食感が低下する。従って、C/D≦1.4のように設定することにより、調理が完成した後に、材料が溶液から完全に分離され、蒸籠2の底壁21における食物の食感を保証することができる。
【0148】
更に、Dは、平均水分含有率が17%未満である米の重量であり、Cは水の重量である。
【0149】
平均水分含有率が17%未満である米は、非吸水米や乾米も称され、例えば洗浄されない米である。
【0150】
調理する前に、ドレインライス水位線が指示する被調理材料情報に対応する平均水分含有率が17%未満である米(即ち、ドレインライス水位線28に対応する平均水分含有率が17%未満である米)を蒸籠2に置いた状態で、ドレインライス水位線28が所在する平面Pと蒸籠2の底壁21に対応する平面Fとの間に、蒸籠2の底壁21が所在する平面の上側の水の重量はCであり、ドレインライス水位線28に対応する平均水分含有率が17%未満である米の重量はDであり、且つC/D≦1.4である。
【0151】
C/D>1.4のように設定すると、ドレインライスを炊いた後に、重湯が米から完全に分離されず、ライスの食感を低下する。従って、C/D≦1.4のように設定することにより、ドレインライスを炊いた後に、重湯が蒸籠2から完全に分離され、ライスの食感を保証することができる。ここで、Cは、蒸籠2に平均水分含有率が17%未満でドレインライス水位線28に対応する米量の米を置いた後、ドレインライス水位線28が所在する平面と蒸籠2の底壁21に対応する平面との間に、調理キャビティにおける蒸籠2の底壁21が所在する平面の上方の水の重量であり、且つ蒸籠の底壁の上方の米の隙間における水の重量を含む。
【0152】
蒸籠が側壁を含み、蒸籠の側壁が蒸籠の底壁の上方に接続される場合には、Cは、ドレインライス水位線28に対応する平均水分含有率が17%未満である米を蒸籠2に置いた状態で、ドレインライス水位線28が所在する平面Pと蒸籠2の底壁21に対応する平面Fとの間に、蒸籠の側壁と内釜の側壁との間の水の重量及び蒸籠内の水の重量を含む。ここで、蒸籠の側壁は蒸籠の底壁に垂直に接続されるか、斜面に接続されるか、他の形状で接続される。例えば、蒸籠の側壁が底壁に斜面に接続される時に、Cは、ドレインライス水位線28に対応する平均水分含有率が17%未満である米を蒸籠2に置いた状態で、ドレインライス水位線28が所在する平面Pと蒸籠2の底壁21に対応する平面Fとの間に、蒸籠内蒸籠の底壁の真上と斜上方に位置する水の重量と、蒸籠の側壁と内釜の側壁との間の水の重量との和である。
【0153】
調理する時に、ドレインライス水位線に対応する平均水分含有率が17%未満である米を蒸籠に置いて、水面がドレインライス水位線に到達するまで水を添加して、調理を始める。
【0154】
C/Dは、1.0、1.1、1.2、1.3、1.4であってもよいが、これらに限定されない。更に、C/D≦1.1の場合、ドレインライスを炊いた後に、重湯が蒸籠から完全に分離され、ライスの食感が保証できる。
【0155】
更に、異なる米が異なる吸水率及び水分含有率を有するので、異なる米に対して異なるドレインライス水位線28を設置してもよい。
【0156】
調理前に、ドレインライス水位線28が所在する平面Pと蒸籠2の底壁21に対応する平面Fとの間における、内釜と蒸籠との間の水の重量はWであり、蒸籠における水の重量はC1であり、即ちC=W+C1になり、蒸籠における米(平均水分含有率が17%未満である米)の重量はDであり、(C1+W)/D≦1.4を満たす。
【0157】
幾つかの実施例において、
図3に示すように、調理する前にドレインライス水位線28が所在する平面は、ドレインライス水位線28に対応する平均水分含有率が17%未満である米の上面より高く、該上面は米が完全に平らにした後の上面であり、水が完全に米の表面を含浸し、上層ライスの調理効果が保証され、ここで、米の上面とは、米が蒸籠に平らにした後の上面である。
【0158】
幾つかの実施例において、ドレインライス水位線28が所在する平面と蒸籠2の底壁21との間の蒸籠2の容積は、ドレインライス水位線に対応する平均水分含有率が17%未満である米の体積より大きいため、水が米の表面を完全に含浸することができる。
【0159】
例えば、ドレインライス水位線が所在する平面と蒸籠の底壁との間の蒸籠の容積はVであり、1つの測定ツールの米(例えば150gの米)は、概ね170mlの容量に対応し、且つV≧170ml×Eであり、Eは、ドレインライス水位線28に対応する米の測定ツールの係数である。ドレインライス水位線28に対応する平面と蒸籠2の底部(底壁21)との間の容積V≧対応する米量の体積であるので、V≧170ml×測定ツールの係数であり、例えば1つの測定ツールの米(測定ツールの係数は1である)に対応するドレインライス水位線28の容積V≧170mlであり、2つの測定ツールの米(測定ツールの係数は2である)に対応するドレインライス水位線28の容積V≧340mlであり、同様に類推されるようになり、上層ライスの調理効果が保証される。上層にあるライスの調理効果をよりよく向上させるために、V≧180ml×測定ツールの係数である。
【0160】
更に、蒸籠は蒸籠の底壁の上方に接続される側壁を含み、蒸籠の側壁と内釜の内側壁との隙間Lは、20mm以下であり、(V1-B)/Bの比率を制御することにより、ドレインライスを炊いた後に、重湯が米から完全に分離されることが実現される。
【0161】
幾つかの実施例において、
図5に示すように、蒸籠2の底壁21と内釜1の底壁21との間の内釜1の容積は、V2であり、且つV2≦1000mlである。
【0162】
1つの測定ツールの米の重湯が1000mlより多い時に、重湯は比較的に清澄であり、底が見えやすく、食感が白湯に似てて、べたつきがない。従って、重湯が一定の濃度を有させ、釜底が見えないことを保証するために、V2≦1000mlを満たす必要がある。これにより、少ない米量(例えば1つの測定ツールの米である)で調理した後に、米と水が分離して得られた重湯の濃度は1000mlより少ないことが保証され、この時の重湯は釜底が見えず、乳白色であり、口に入ると一定のべたつきがある。V2は、200ml、400ml、600ml、700ml、800ml、1000mlであってもよいが、これらに限定されない。異なる米量の米はいずれもより良い食感と一定量の重湯が得られることを両立させるために、V2の範囲は、400~700mlである。
【0163】
なお、V2≦1000mlの設定は、蒸籠2が側壁22を備える場合にも適用し、蒸籠2が側壁22を備えない場合にも適用する。更に、V2は、蒸籠の底壁の最も低い箇所が所在する水平面と、内釜の底壁の最も低い箇所が所在する水平面との間の内釜の容積である。
【0164】
幾つかの実施例において、
図4に示すように、蒸籠2の側壁22と蒸籠2の底壁21との間には、移行するために丸角26が設けられ、蒸籠2の底壁21が所在する平面における丸角の正投影の長さL1は、50mm以下であり、A/Bの比率を制御ことにより、ドレインライスを炊いた後に、重湯が米から完全に分離されることが実現される。理解できるように、蒸籠の側壁と蒸籠の底壁との間は非円弧形直線や曲線接続を採用してもよい。
【0165】
幾つかの実施例において、
図2に示すように、連通孔は蒸籠2の側壁22に設けられた第1連通孔221を含み、第1連通孔221の面積は、20mm
2以下である。
【0166】
図6に示すように、蒸籠2の側壁22における第1連通孔221は調理キャビティ18と蒸籠内部を連通し、調理キャビティ18における蒸気30が第1連通孔221により外に排出されるか、又は蒸籠内に入るので、第1連通孔221が沸騰過程において蒸気30を排出するためのものであり、蒸籠2が蒸気30に突き上げられることを防止する。第1連通孔221の面積は20mm
2以下であるため、第1連通孔の寸法が保証される。これにより、第1連通孔221が破泡作用を奏して、重湯が調理器具100から溢れることを防止する一方、第1連通孔221による蒸籠2の側壁22の強度が大幅に低下することを防止する。
【0167】
なお、第1連通孔の面積が20mm2以下であることは、単一の第1連通孔の面積は、20mm2以下であり、単一の第1連通孔の面積は、5mm2、10mm2、15mm2、20mm2であってもよいが、これらに限定されない。
【0168】
第1連通孔が円形孔であることを例として、第1連通孔の孔径が5mm以下であり、第1連通孔221の孔径は、1mm、3mm、5mmであってもよいが、これらに限定されない。更に、第1連通孔の孔径は、1.5mm~2.5mmの範囲内にある。理解できるように、第1連通孔は、長尺形孔、楕円形孔又は他の任意の形状の孔であってもよい。
【0169】
幾つかの実施例において、
図7に示すように、第1連通孔221の総面積は、調理器具100の蒸気通路101の最小通流面積より大きい。
【0170】
通流面積は、蒸気の流れ方向に垂直な方向における蒸気通路の断面積であり、第1連通孔221は、沸騰過程において蒸気30を排出するとともに、内釜1における沸騰膨張された重湯を蒸籠2内部に残させるためのものである。第1連通孔221の総面積が蒸気通路101の最小通流面積より小さく、これにより蒸籠2の外部と内部で同じ気圧が保証され、蒸籠2の外部の圧力が大きすぎて蒸籠2が突き上げられることが回避される。第1連通孔221の総面積が蒸気通路101の最小通流面積より小さいと、蒸籠2の外部の蒸気30が直ちに排出できず、空気圧が発生して、蒸籠2が突き上げられる。蒸籠2の底壁21には第2連通孔211が設けられても、この時の米が第2連通孔211を封止し、蒸気30がライス層を通過して排出されないので、第1連通孔221の総面積が蒸気通路101の最小通流面積より大きい必要がある。蒸気の流れ方向に垂直な方向における蒸気通路の断面は円形であることを例として、第1連通孔の総面積は、調理器具の蒸気通路の最小口径より大きい。理解できるように、蒸気の流れ方向に垂直な方向における蒸気通路の断面は、多角形、楕円形等の他の任意の形状であってもよい。調理器具は釜本体をカバーする蓋体を含み、蒸気通路が蓋体に設けられて調理キャビティと外境界を連通し、調理キャビティにおける蒸気が蒸気通路により外境界に排出される。
【0171】
第1連通孔221は、円形、多角形、楕円形等の任意の形状であってもよい。第1連通孔221の数は、複数であり、複数の第1連通孔221は、蒸籠2の側壁22に均一に分布しているか、又は不均一に分布しており、
図2に示すように、例えば複数の第1連通孔221は、複数の領域内に分布しており、各領域は少なくとも1つの第1連通孔221を含み、各領域において複数の第1連通孔221が集中して配置される。
【0172】
幾つかの実施例において、第1連通孔の総面積は、10mm2より大きく、これにより第2連通孔から蒸籠内に流れ込んだ重湯は、第1連通孔により調理キャビティに順調に還流することが保証される。
【0173】
1つの具体的な実施例において、第1連通孔の数は、複数であり、複数の第1連通孔のうち、少なくとも1つの第1連通孔の少なくとも一部は、最も高いドレインライス水位線より高い。
【0174】
更に、第1連通孔の数は、複数であり、複数の第1連通孔のうち、少なくとも1つの第1連通孔の少なくとも一部は、最も高いドレインライス水位線に対応する平均水分含有率が17%未満である米の上面より高く、該上面は、米を平らにした後の上面である。
【0175】
もう1つの具体的な実施例において、第1連通孔の数は1つであり、第1連通孔の少なくとも一部は、最も高いドレインライス水位線より高く、更に、第1連通孔の少なくとも一部は、最も高いドレインライス水位線に対応する平均水分含有率が17%未満である米の上面より高い。
【0176】
適量の洗浄米を蒸籠に入れた後に、少なくとも1つ又は複数の第1連通孔は平均水分含有率が17%未満である米の上面より高いことを確保し、第1連通孔の換気が妨げられていないことを保証し、これにより側面気圧が大きすぎて蒸籠が突き上げられ、調理キャビティに空気漏れが発生することを防止する。更に、適量の洗浄米を蒸籠に入れた後に、少なくとも1つ又は複数の第1連通孔が水平面より高いことが確保され、蒸気及び重湯が第1連通孔に入る時の円滑性をさらに向上させる。より更には、調理が終了した後、少なくとも1つ又は複数の第1連通孔は塞がれていなく、即ち、少なくとも1つ又は複数の第1連通孔は、調理後の米の上面より高く、蒸気が妨げられないことを確保する。
【0177】
幾つかの実施例において、
図2及び
図3に示すように、蒸籠2の側壁22には、第1階段224が設けられる。
【0178】
第1階段224は、蒸籠2の側壁22の周方向に沿って設けられた環状であり、第1階段224を設置することにより蒸籠2の側壁22の強度を高めることができる。上側壁セクション222、下側壁セクション223、及び第1階段224の少なくとも1つには、第1連通孔221が設けられる。
【0179】
幾つかの実施例において、第1階段224から蒸籠2の上端面までの高さは、H1であり、且つ5mm≦H1≦50mmである。
【0180】
H1が5mmより小さいと、第1階段224と蒸籠2の第1カフ23との間の距離が小さすぎて、蒸籠2の成形に有利ではない。H1が50mmより大きいと、第1階段224と蒸籠2の底壁21との間の距離が小さすぎて、調理する時に米が第1階段224に接し、調理後に第1階段224をクリーンアップするのは簡単ではなく、さらに、第1連通孔221が第1階段224に設けられる時に、米が第1連通孔221により蒸籠2から漏れやすくなる。H1は、5mm、10mm、20mm、30mm、40mm、50mmであってもよいが、これらに限定されない。更に、7mm≦H1≦20mmである。
【0181】
幾つかの実施例において、
図4に示すように、第1階段224から蒸籠2の上端面までの高さはH1であり、蒸籠2の高さは、Hであり、且つ1/9≦H1/H≦3/4である。
【0182】
1/9≦H1/H≦3/4によれば、第1階段224から蒸籠2の上端面までの距離が大きすぎること、又は小さすぎることが回避される。H1/Hは、1/9、1/7、1/5、1/3、1/2、3/4であってもよいが、これらに限定されない。更に、1/7≦H1/H≦1/2である。
【0183】
幾つかの実施例において、
図4に示すように、蒸籠2の高さは、Hであり、且つ40mm≦H≦100mmである。
【0184】
Hが40mmより小さいと、蒸籠の容積に影響を与え、ドレインライスが炊けられるご飯の量にも影響する。Hが100mmより大きいと、内釜1の容積が大きく、調理器具100の体積が大きくなる。Hは、40mm、60mm、80mm、100mmであってもよいが、これらに限定されない。更に、60mm≦H≦80mmである。
【0185】
幾つかの実施例において、
図12から
図14に示すように、蒸籠2の側壁22には、第1カフ23が設けられ、第1カフ23が内釜1に支持される。
【0186】
蒸籠2の側壁22の上端が外へ折り返して第1カフ23を形成し、蒸籠2の側壁22の上端が外周方向へ延びて環状の第1カフ23を形成してもよく、蒸籠2の側壁22の上端が外へ延びて間隔をおいて設けられた複数の第1カフ23を形成してもよい。
【0187】
第1カフ23が内釜1に支持され、即ち蒸籠2が第1カフ23により内釜1に吊り下げられ、これにより内釜1における蒸籠2の位置決めが実現される。
【0188】
幾つかの実施例において、内釜1の側壁22が外へ延びて釜鋸13を形成し、第1カフ23が釜鋸13に支持されるか、又は釜鋸13と内釜1の側壁12との接続箇所に支持され、且つ第1カフ23が釜鋸13より低く、
図12から
図14において、H2が0より大きい。
【0189】
調理器具100の蓋体10が釜本体20をカバーし、且つ調理器具100は封止環102を含み、封止環102の一端が蓋体10に接続され、封止環102の他端が内釜1に当接される。更に、封止環102の他端が釜鋸13に当接され、蓋体10と内釜1との間には、封止環102により封止された調理キャビティ18が形成される。
【0190】
第1カフ23が釜鋸13より低く、これにより第1カフ23が封止環102と内釜1との間の封止に影響を与えず、封止環102において空気漏れを引き起こすことがない。
【0191】
第1の具体的な実施例において、
図12に示すように、内釜1の側壁12が外へ延びて釜鋸13を形成し、内釜1の側壁12と釜鋸13との間は、第1円弧15や第1非円弧の曲線により接続され、第1カフ23が第1円弧15や第1非円弧の曲線に支持される。
【0192】
第2の具体的な実施例において、
図13に示すように、内釜1の側壁12が外へ延びて釜鋸13を形成し、釜鋸13又は釜鋸13と内釜1の側壁12との接続箇所が凹んで第2階段16を形成し、第1カフ23が第2階段16に支持される。
【0193】
第3の具体的な実施例において、
図14に示すように、内釜1の側壁12が外へ延びて釜鋸13を形成し、内釜1の側壁12と釜鋸13との間は、第1斜面17により接続され、第1カフ23が第1斜面17に支持される。
【0194】
幾つかの実施例において、ドレインライス水位線28が内釜1の側壁及び/又は蒸籠2の側壁22に設けられる。
【0195】
ユーザーがドレインライス水位線28を観察しやすくするために、ドレインライス水位線28が内釜1の側壁12の内壁面又は蒸籠2の側壁22の内壁面に設けられ、同時に内釜の側壁の内壁面と蒸籠の側壁の内壁面にドレインライス水位線28を設置してもよい。理解できるように、調理器具100に添付した仕様書にドレインライス水位線28を説明してもよく、例えば仕様書において水が米の表面を含浸することを説明し、この時、内釜及び蒸籠には、いずれもドレインライス水位線が設けられなくてもよく、勿論、内釜及び/又は蒸籠にドレインライス水位線を設置してもよい。あるいは、調理器具100を販売する時に、水量計を付帯して販売し、水量計にドレインライス水位線28が設けられ、ユーザーが調理する時に、水量計を内釜1に置いて、この時、水量計が内釜1側壁22に刻印されたドレインライス水位線28と使い方が同じである。
【0196】
幾つかの実施例において、
図22に示すように、連通孔は、蒸籠2の底壁21に設けられた第2連通孔211を含み、第2連通孔211を平に通過できる最大円40の直径は、0.5mm~2.5mmの範囲内にある。
【0197】
「平に通過する」ことは、斜に通過することに対するものであり、例えば、第2連通孔が水平面にある場合、平に通過することは、最大円も水平面内にあり、最大円が上下方向に沿って第2連通孔を通過することを意味する。
【0198】
図22の(C)において、第2連通孔全体が1つの平面にある時に、該最大円は第2連通孔の内接円であり、例えば第2連通孔が円形孔の場合、第2連通孔の孔径(直径)は、0.5mm~2.5mmの範囲内にあり、又は、例えば第2連通孔が長尺形を有する場合、第2連通孔の幅の範囲は0.5mm~2.5mmにある。
図22の(D)において、第2連通孔全体が1つの平面にない時に、第2連通孔を任意の平面に正投影して投影図を取得し、各投影図に対して内接円を作って、直径が最も大きい内接円は、該最大円である。
【0199】
幾つかの実施例において、第2連通孔211の面積は、0.5mm2~4mm2の範囲内にある。
【0200】
最大円の直径が0.5mmより小さく、又は第2連通孔の面積が0.5mm2より小さいと、第2連通孔211の加工成形が困難になり、蒸籠2の製造コストが増加する。最大円の直径が2.5mmより大きく、又は第2連通孔の面積が4mm2より大きいと、蒸籠2の底壁21における米が第2連通孔211により漏れることになる。最大円の直径は、0.5mm、1.0mm、1.5mm、2.0mm、2.5mmであってもよいが、これらに限定されなく、あるいは第2連通孔の面積は、0.5mm2、1.0mm2、2.0mm2、3.0mm2、4.0mm2であってもよいが、これらに限定されない。更に、金型による蒸籠2の製造を容易にし、且つ蒸籠2の寿命要件を満たすために、最大円の直径は、1.8mm~2.0mmである。
【0201】
第2連通孔211は、円形孔、多角形孔、楕円形孔や他の任意の形状の孔であってもよい。第2連通孔211の寸法は、内釜1における沸騰の重湯が第2連通孔211により蒸籠2に出入りできること、及び蒸籠2の底壁21における米が第2連通孔211により漏れないことを満たす必要がある。
【0202】
第2連通孔の総面積は、S1であり、且つS1≧150mm2であり、これにより蒸籠内の重湯と泡の混合物が順調且つ迅速に還流することができる。
【0203】
更に、第2連通孔211が蒸籠2の底壁21の厚度方向に沿って蒸籠2の底壁21を貫通する。
【0204】
図28に示すように、ドレインライス過程において、調理器具が沸騰段階で加熱されている時に、澱粉と混ぜた水が沸騰した後、釜内に生成された大量の重湯と泡の混合物が蒸籠2内に入ってライスを浸漬し、
図29に示すように、沸騰段階で加熱されていない時に、米、水及び泡の混合物が第2連通孔211により還流する。S1≧150mm
2によれば、蒸籠2内の重湯と泡の混合物が順調且つ迅速に還流することができ、還流しにくいことによる多くの重湯が蒸籠2内に集まって溢れることを防止する。
【0205】
第2連通孔の数は複数である時に、第2連通孔の総面積S1とは、全ての第2連通孔の面積和である。
【0206】
蒸籠2の側壁22には、第1連通孔221が設けられる。沸騰段階で加熱されている時に、澱粉と混ぜた水が沸騰した後、釜内に生成された重湯と泡の混合物が蒸籠2と内釜1との隙間を満充填して第1連通孔221から蒸籠2内に入り、ライスを完全に浸漬する。沸騰段階で加熱されていない時に、米、水及び泡の混合物が第2連通孔211により内釜1に還流する。
【0207】
更に、水平面における蒸籠2の正投影の面積はS2であり、且つS1/S2≧1/100である。
【0208】
S2は、蒸籠2の総投影面積であり、内釜1に置いて使用する時に内釜1の底壁における蒸籠2の正投影であってもよく、言い換えれば、内釜の底壁が所在する平面や水平面における蒸籠の正投影の面積はS2であり、且つS1/S2≧1/100である。S1/S2≧1/100の設定は、第2連通孔211の総面積の比率をさらに保証し、重湯と泡の混合物が迅速に第2連通孔211を通過して蒸籠2内から内釜1に還流することを保証し、重湯と沫の還流速度が遅いことによる重湯と泡が調理器具から溢れることが防止される。
【0209】
蒸籠2を内釜1に置いて、蒸籠2の側壁22には、第1連通孔221が設けられる。
図28に示すように、沸騰段階で加熱されいる時に、澱粉と混ぜた水が沸騰した後、釜内に生成された大量の重湯と泡の混合物が蒸籠2と内釜1との隙間を満充填して蒸籠2の側壁22から蒸籠2内に入り、ライスを完全に浸漬する。沸騰段階で加熱されていない時に、米、水及び泡の混合物が蒸籠2の底壁の第2連通孔211により内釜1に還流し、第1連通孔221により蒸籠2内に入った米、水と泡の混合物が順調且つ迅速に還流させるために、還流しにくいことによる多くの米と水が蒸籠2内に集まって、複数回洗い流した後に溢れやすくなることを防止する。第1連通孔25の総面積S1:蒸籠2の総投影面積S2≧1/100であり、且つS1≧150mm
2である。
【0210】
幾つかの実施例において、蒸籠2の底壁21には、補強リブが設けられる。
【0211】
補強リブが蒸籠2の底壁21の強度を高めることができ、蒸籠2の変形抵抗能力を向上させる。蒸籠2の底壁21が凹んだり突出したりして補強リブを形成してもよく、例えば蒸籠2の底壁21の上面や下面が凹んで補強リブを形成し、あるいは、蒸籠2の底壁21の上面や下面が上方又は下方に突出して補強リブを形成する。
【0212】
補強リブの数は、1つ又は複数であってもよく、補強リブの形状は、長尺形、三角形又は他の任意の形状であってもよい。
【0213】
幾つかの実施例において、
図1及び
図2に示すように、蒸籠2の底壁21の上面には、導流溝29が設けられる。
【0214】
蒸籠2の底壁21の上面が凹んで導流溝29を形成するので、導流溝29は、導流溝29との接続箇所にある蒸籠2の底壁21より低く、このように導流溝29が導流作用を奏することができ、蒸籠2における重湯と泡を案内して流れるようにし、さらに重湯と泡が蒸籠2に集まることを防止する。さらに、導流溝29は蒸籠2の底部の強度を高める作用をさらに有する。
【0215】
更に、導流溝29には、導流孔291が設けられ、導流孔291が蒸籠2の底壁21の厚度方向に沿って蒸籠2の底壁21を貫通する。
【0216】
蒸籠2における重湯と泡が導流孔291により内釜1に還流することができる。導流孔291の寸法について、導流孔291は重湯と泡が通過できるとともに、米粒が通過できないことを満たす必要があり、これにより蒸籠2における米が導流孔291により内釜1に漏れることが防止される。導流孔291の数は、1つ又は複数であってもよく、導流孔291の形状は、円形孔、多角形孔、楕円形孔又は他の任意の形状の孔であってもよい。
【0217】
幾つかの実施例において、導流溝29が蒸籠2の底壁21の最も低い箇所に位置する。
【0218】
導流溝29の導流効果をさらに高めるために、導流溝29は蒸籠2の底壁21の最も低い箇所にあり、より多くの重湯と泡が導流溝29に入って導流孔291から内釜1に還流させることができる。
【0219】
1つの具体的な実施例において、
図1及び
図2に示すように、蒸籠2の底壁21には、複数の導流溝29が設けられ、複数の導流溝29が蒸籠2の底壁21に放射状に設けられ、第2連通孔211が隣接する2つの導流溝29の間に設けられる。
【0220】
もう1つの具体的な実施例において、蒸籠2の底壁21には、複数の導流溝29が設けられ、導流溝29は環状で、複数の導流溝29が順に嵌設され、第2連通孔211が隣接する2つの導流溝29の間に設けられ、例えば複数の導流溝29が同心円状に設けられ、更に、複数の導流溝29が所在する同心円の円心と蒸籠2の底壁21が所在する円の円心とが重なり合う。
【0221】
理解できるように、導流溝29の形状は多角形や他の任意の形状であってもよく、導流溝29の分布は放射状や同心円状のほか、他の形状であってもよく、例えば複数の導流溝29の結線が多角形であり、又は複数の導流溝29が無整形に分布している。1つの導流溝29には、少なくとも1つの導流孔291が設けられる。
【0222】
幾つかの実施例において、
図8から
図11に示すように、蒸籠2には、ハンドル24が設けられる。
【0223】
蒸籠2を内釜1から取り出し、又は内釜1に置くことを容易にするために、蒸籠2には、ハンドル24が設けられる。ユーザーが手でハンドル24を握て蒸籠2を取り入れることを実現する。
【0224】
ハンドル24が蒸籠2に固定的に接続される。ハンドル24と蒸籠2とが回動可能に接続されてもよく、ハンドルと蒸籠との間の接続を容易にするために、蒸籠には固定座25が設けられ、固定座25が蒸籠に固定され、ハンドル24と固定座25とが回動可能に接続される。
【0225】
例示1
側壁22を有する蒸籠2の場合、ハンドル24を蒸籠2の側壁22に接続することができる。蒸籠2の側壁22が突出して複数のハンドル24を形成し、蒸籠2が内釜1に嵌合されることを障害しないために、ハンドル24が蒸籠2の側壁22の内壁面に設けられ、且つ蒸籠2の側壁22の内側に位置する。例えば蒸籠2の側壁22の内壁面が内へ突出して2つのハンドル24を形成し、2つのハンドル24が蒸籠2の側壁22における対向する両端部に設けられる。
図9に示すように、ハンドル24は中実であってもよく、又は、
図8に示すように、ハンドル24はハンドル環の形であってもよい。ここで、ハンドルと蒸籠は固定的に接続されるか、又は回動可能に接続される。
【0226】
例示2
ハンドル24が蒸籠2の中部を亘って、ハンドル24の一端が蒸籠2の側壁22の一端部に接続され、ハンドル24の他端が蒸籠2の側壁22の他端部に接続される。ここで、蒸籠2の体積を減少するために、ハンドル24と蒸籠2は回動可能に接続される。
図10に示すように、ハンドルの他端が固定座25により蒸籠2の側壁22の一端部に回動可能に接続され、蒸籠の他端が固定座25により蒸籠2の側壁22の他端部に回動可能に接続される。
【0227】
実施例2
実施例1との区別は、釜アセンブリは第1測定ツールを含むことである。第1測定ツールは定量の容積V11を有し、被調理材料の体積を定量するように構成され、内釜の内側壁と、蒸籠の底壁が所在する水平面と、ドレインライス水位線が所在する水平面とが第1収納領域4を囲んでなり、蒸籠の底壁が所在する水平面とは、蒸籠の底壁の上面の最も低い箇所が所在する水平面であり、第1収納領域4における蒸籠の容積はB1であり、且つB1≦(V11×n+100)mlであり、ここで、nは、ドレインライス水位線に対応する被調理材料の第1測定ツールの係数である。
【0228】
B1≦(V11×n+100)mlによれば、ドレインライスを炊いた後に、材料が溶液から完全に分離されることが実現でき、蒸籠の底壁における食物の食感を保証することができ、B1>(V11×n+100)mlによる、ドレインライスを炊いた後に、蒸籠の底壁における米が調理キャビティにおける水から完全に分離されずドレインライスの食感に影響を与えることが回避される。
【0229】
nは、ドレインライス水位線に対応する被調理材料の第1測定ツールの係数であり、n個の第1測定ツールの被調理材料を盛り込む必要があることを指し、例えばドレインライス水位線hに3が記されている場合、n=3になり、蒸籠2の底壁21に3つの第1測定ツール(この第1測定ツールは、この釜アセンブリとマッチングされた第1測定ツールである)の材料を添加する必要があり、即ち第1測定ツールを使用して全容量で3回取り、米を添加した後に、ドレインライス水位線hまで調理キャビティ18に水を添加する。また、例えばドレインライス水位線hに0.5が記されている場合、n=0.5になり、蒸籠の底壁に1/2の第1測定ツールの材料を添加する必要がある。従って、nは0より高く、整数や分数であってもよい。
【0230】
理解できるように、ドレインライス水位線に対応する被調理材料の第1測定ツールの係数は、水位線28の付近に直接設置することができ、例えばドレインライス水位線hに3が記されており、3は被調理材料の第1測定ツールの係数であり、また、被調理材料の第1測定ツールの係数は、製品に添付した仕様書に記載することもでき、あるいは、ユーザーはコードをスキャンしたり、ネットワークから取得したりすることもできる。
【0231】
第1測定ツールには、少なくとも1本の体積目盛線が設けられ、V11は第1測定ツールの最も大きい目盛線での体積読取値である。例えば、第1測定ツールには、3本の体積目盛線が設けられ、上から下にそれぞれは、180ml、100ml、50mlで、V11は180mlである。
【0232】
更に、第1測定ツールは、杯状であってもよい。
【0233】
実施例3
実施例1と実施例2との区別は、
図16から
図18に示すように、蒸籠2が側壁22を有しないことである。
【0234】
釜アセンブリは第2測定ツールを含み、前記第2測定ツールは定量の容積V12を有し、被調理材料の体積を定量するように構成される。内釜の内側壁と、蒸籠の底壁が所在する水平面と、ドレインライス水位線が所在する水平面とが第1収納領域4を囲んでなり、第1収納領域4は蒸籠の底壁を下境界とし且つドレインライス水位線を上境界とし、蒸籠の底壁が所在する水平面とは、蒸籠の底壁の上面の最も低い点が所在する水平面であり、第1収納領域4の容積はB2であり、且つB2≦(V12×n+100)mlであり、ここで、nは、ドレインライス水位線に対応する被調理材料の第2測定ツールの係数である。
【0235】
B2≦(V12×n+100)mlによれば、ドレインライスを炊いた後に、材料が溶液から完全に分離されることが実現され、これにより蒸籠の底壁における食物の食感を保証することができ、B2>(V12×n+100)mlによる、ドレインライスを炊いた後に、蒸籠の底壁における米が調理キャビティにおける水から完全に分離されずドレインライスの食感に影響を与えることが回避される。
【0236】
nは、ドレインライス水位線に対応する被調理材料の第2測定ツールの係数であり、n個の第2測定ツールの被調理材料を盛り込む必要があることを指し、例えばドレインライス水位線hに3が記されている場合、n=3になり、即ち第2測定ツールを使用して全容量で3回取り、蒸籠2の底壁21に3つの第2測定ツール(該第2測定ツールは、該釜アセンブリとマッチングされた第2測定ツールである)の材料を添加する必要があり、米を添加した後に、ドレインライス水位線hまで調理キャビティ18に水を添加する。また、例えばドレインライス水位線hに0.5が記されている場合、n=0.5になり、蒸籠の底壁に1/2の第2測定ツールの材料を添加する必要がある。従って、nは0より高く、整数や分数であってもよい。
【0237】
理解できるように、ドレインライス水位線に対応する被調理材料の第2測定ツールの係数は、水位線28の付近に直接設置することができ、例えばドレインライス水位線hに3を記し、3は被調理材料の第2測定ツールの係数であり、また、被調理材料の第2測定ツールの係数は、製品に添付した仕様書に記載することもでき、あるいは、ユーザーはコードをスキャンしたり、ネットワークから取得したりすることもできる。
【0238】
第2測定ツールには、少なくとも1本の体積目盛線が設けられ、V12は第2測定ツールの最も大きい目盛線での体積読取値である。例えば第2測定ツールには3本の体積目盛線が設けられ、上から下にそれぞれは、180ml、100ml、50mlであり、V12は180mlである。
【0239】
更に、第2測定ツールは、杯状であってもよい。
【0240】
ドレインライス水位線28は、0<C/D≦1.4を満たし、ここで、Cはドレインライス水位線28が指示する溶液情報に対応する第1収納領域4における溶液の重量であり、Dはドレインライス水位線28が指示する被調理材料情報に対応する第1収納領域4における被調理材料の重量である。
【0241】
Cは、ドレインライス水位線に対応する平均水分含有率が17%未満である米を蒸籠に置いた状態で、ドレインライス水位線が所在する平面と蒸籠の底壁に対応する平面との間に、蒸籠の底壁が所在する平面の上側に位置する水の重量であり、且つCは米の隙間における水を含む。
【0242】
1つの具体的な実施例において、側壁22を有しない蒸籠2の場合、ハンドル24が蒸籠2の底壁21に接続される。蒸籠2の底壁21が上へ突出して複数のハンドル24を形成し、例えば2つのハンドル24が形成され、2つのハンドル24が蒸籠2の底壁21における対向する両端部に設けられる。ハンドル24は、中実であってもよく、又はハンドル24の夫々は、ハンドル環の形であってもよい。
【0243】
もう1つの具体的な実施例において、ハンドル24が蒸籠2の中部を亘って、ハンドル24の一端が蒸籠2の底壁21の一端部に接続され、ハンドル24の他端が蒸籠2の底壁21の他端部に接続される。ここで、蒸籠2の体積を減少させるために、ハンドル24と蒸籠2は回動可能に接続される。
【0244】
内釜における蒸籠の位置決めを実現するために、内釜1には第1位置決め構造が設けられる。
【0245】
蒸籠2を内釜1に置いた後、蒸籠2が第1位置決め構造に嵌合され、蒸籠2を内釜1に安定に置くことが実現される。
【0246】
例示1
第1位置決め構造は、内釜1の側壁12に設けられた第3階段14を有し、蒸籠2の底壁21が第3階段14に支持される。第3階段は、内釜の周方向に沿って設けられた環状であり、あるいは、第3階段の数は、複数であり、且つ複数の第3階段は、内釜の側壁に均一に設けられ、複数の第3階段は、同一高さであってもよい。
【0247】
例示2
第1位置決め構造は、内釜1の側壁12の内壁面に設けられた第1位置決め凸起を有し、蒸籠2の底壁21が第1位置決め凸起に支持される。内釜の側壁の内壁面が内へ突出して第1位置決め凸起を形成し、内釜の側壁の内壁面が内周方向に沿って突出して環状の第1位置決め凸起を形成してもよく、あるいは、第1位置決め凸起の数は、複数であり、且つ内釜の側壁に均一に分布しており、複数の第1位置決め凸起は、同一高さであってもよい。
【0248】
例示3
第1位置決め構造は、内釜1の側壁12と内釜1の底壁11との間に接続された第1遷移部19を有し、第1遷移部19の断面積は、第1遷移部19に接続された内釜1の側壁12の断面積より小さく、蒸籠2が第1遷移部19に支持されるか、又は第1遷移部と内釜の側壁との接続箇所に支持される。第1遷移部は、弧形や直線形であってもよく、
図19に示すように、第1遷移部は直線形であり、第1遷移部と内釜の側壁との接続箇所には曲がり角が形成され、蒸籠が曲がり角に支持される。
図20に示すように、第1遷移部は円弧形であり、蒸籠が第1遷移部に支持される。
【0249】
幾つかの実施例において、
図21に示すように、蒸籠2にはブラケット27が設けられ、ブラケット27が内釜1に当接される。
【0250】
蒸籠2の底壁21にはブラケット27が設けられ、ブラケット27が内釜1に当接され、例えば内釜1の底壁21に当接される。蒸籠2へのブラケット27の支持の安定性を向上させるために、ブラケット27の数は複数であり、且つ蒸籠2の周方向に沿って均一設けられる。ブラケット27と蒸籠2は固定的に接続されてもよく、着脱可能に接続されてもよい。理解できるように、ブラケットが内釜1に接続されてもよく、ブラケットと内釜1は固定的に接続されるか、又は着脱可能に接続されてもよい。
【0251】
第1位置決め構造及びブラケットの構造を設置し、側壁22を有する蒸籠2にも適用し、側壁22を有しない蒸籠2にも適合するものにする。
【0252】
幾つかの実施例において、ドレインライス水位線28が内釜1の側壁12に設けられる。側壁22を有しない蒸籠2の場合、ドレインライス水位線28が内釜1の側壁22に設けられる。理解できるように、調理器具100に添付した仕様書にドレインライス水位線28を説明してもよく、例えば仕様書において水が米の表面を含浸することを説明し、この時、内釜及び蒸籠には、いずれもドレインライス水位線を設置しなくてもよく、勿論、内釜及び/又は蒸籠にドレインライス水位線を設置してもよい。あるいは、調理器具100を販売する時に、水量計を付帯して販売し、水量計にドレインライス水位線28が設けられ、ユーザーが調理する時に、水量計を内釜1に置いて、この時、水量計が内釜1の側壁22に刻印されたドレインライス水位線28と使い方が同じである。
【0253】
実施例4
実施例1、実施例2、実施例3を基づいて、釜アセンブリはスチーマーを含み、スチーマーを内釜1内に置いて、蒸籠2の底壁21の上方に位置する。
【0254】
スチーマーは底壁を含み、スチーマーの底壁にはスチーマーの底壁を貫通する貫通孔が設けられてもよく、スチーマーの底壁を貫通する貫通孔が設けられなくてもよい。スチーマーは側壁をさらに有してもよく、スチーマーの側壁は環状でスチーマーの底壁の上方に接続され、スチーマーの側壁には、スチーマーの側壁を貫通する貫通孔が設けられてもよく、スチーマーの側壁を貫通する貫通孔が設けられなくてもよい。スチーマーの底壁及び側壁には、いずれも貫通孔が設けられない時に、スチーマーを蒸しライスやお粥を調理するものとして使用することができ、これによりドレインライスと蒸しライスを同時に調理すること、又はドレインライスとお粥を同時に調理することが実現される。理解できるように、蒸籠2を内釜1から取り出す時に、スチーマーを内釜1に嵌合して使用することもできる。スチーマーを使用する必要がある時に、スチーマーを蒸籠2の上方に置いて、スチーマーを使用する必要がない時に、スチーマーを内釜1から取り出す。
【0255】
スチーマーが内釜や蒸籠に支持されてもよい。
【0256】
実施例5
図23において、実施例1、実施例2、実施例3、実施例4に基づいて、釜アセンブリは、仕切具3を含み、且つ調理キャビティ内に位置し、仕切具3と蒸籠2とが、ともに調理キャビティを複数の収納領域に仕切り、複数の収納領域は第1収納領域4及び第2収納領域5を有する。
【0257】
仕切具3が内釜1に設けられ、更に、仕切具3と内釜1は着脱可能に接続されるか、又は固定的に接続される。あるいは、仕切具3が蒸籠2に設けられ、更に、仕切具3と蒸籠2は着脱可能に接続されるか、又は固定的に接続される。
【0258】
仕切具3と蒸籠2により調理キャビティを第1収納領域4と第2収納領域5に仕切り、第1収納領域4においてドレインライスを炊くことができ、自分の実際な必要に応じて第2収納領域5を使い、例えば第2収納領域5において蒸しライス、お粥等を調理し、本願の調理器具の使用範囲を大幅に拡大することができる。
【0259】
更に、仕切具3と、蒸籠2と、内釜1の内壁面とがともに第2収納領域5を限定してなる。
【0260】
内釜1の内壁面は、第2収納領域5の一部であり、仕切具3の構造を簡素化することができ、仕切具3のコストを低下させる。
【0261】
更に、蒸籠2は、蒸籠2の底壁21上方に接続された側壁を含み、仕切具3が蒸籠2の外に位置する。例えば、蒸籠2の底壁21は円形でなくてもよく、蒸籠2の底壁21は半円形であり、蒸籠2の底壁21と側壁との接続箇所には仕切具3が設けられ、仕切具3が下へ内釜1の底部に延びて、更に、仕切具3が内釜1の底壁面に当接される。
【0262】
仕切具3が蒸籠2の外に位置するため、仕切具3が蒸籠2の構造に影響を与えない。
【0263】
更に、仕切具3が蒸籠2の底壁21の下方に位置することにより、仕切具3の構造をさらに簡素化し、且つ第2収納領域5の寸法を増加させることができる。
【0264】
更に、仕切具3は板状であってもよく、仕切る板3は平面板や曲面板であってもよい。
【0265】
更に、仕切具3には、貫通孔が設けられるか、又は貫通孔が設けられない。
図23において、蒸籠2の側壁22aの中上端には、連通孔が設けられる。
【0266】
実施例6
図24から26に示すように、実施例5との区別は、仕切具3は、底壁と、仕切具3の底壁31に接続され仕切具3の底壁31上方に位置する側壁とを含み、蒸籠2と仕切具3とがともに第2収納領域5を限定してなることである。
【0267】
仕切具3の底壁31と蒸籠2の底壁21とが、同一高さにあるか、異なる高さにあり、例えば、
図26において、仕切具3の底壁31と蒸籠2の底壁21とが同一高さにあり、
図24において、仕切具3の底壁31は蒸籠2の底壁21より低い。理解できるように、仕切具3の底壁31は蒸籠2の底壁21より高くてもよい。
【0268】
仕切具3は、底壁31及び側壁32を含み、第2収納領域5の形状と寸法に対するニーズに応じて、仕切具3の構造を合理的に設けることができ、任意の形状の第2収納領域5を構成することができ、調理器具の用途をさらに豊かにすることができる。
【0269】
更に、仕切具3の側壁32には、第2カフ321が設けられ、第2カフ321が内釜1に支持される。
【0270】
仕切具3の側壁32の上端が外へ折り返して第2カフ321を形成し、仕切具3の側壁32の上端が外周方向へ延びて環状の第2カフ321を形成してもよく、仕切具3の側壁32の上端が外へ延びて間隔をおいて設けられた複数の第2カフ321を形成する。
【0271】
第2カフ321が内釜1に支持され、即ち仕切具3が第2カフ321により内釜1に吊り下げられ、これにより内釜1における仕切具3の位置決めが実現される。
【0272】
更に、内釜1の側壁が外へ延びて釜鋸を形成し、第2カフ321が釜鋸に支持されるか、釜鋸と内釜1の側壁との接続箇所に支持され、且つ第2カフ321が釜鋸より低い。
【0273】
第2カフ321が釜鋸より低く、これにより第2カフ321は封止環と内釜1との間の封止に影響を与えず、封止環において空気漏れを引き起こすことがない。
【0274】
第1の具体的な実施例において、内釜1の側壁が外へ延びて釜鋸を形成し、内釜1の側壁と釜鋸との間は第2円弧や第2非円弧の曲線により接続され、第2カフ321が第2円弧や第2非円弧の曲線に支持される。
【0275】
第2の具体的な実施例において、内釜1の側壁が外へ延びて釜鋸を形成し、釜鋸や釜鋸と内釜1の側壁との接続箇所が凹んで第4階段を形成し、第2カフ321が第4階段に支持される。
【0276】
第3の具体的な実施例において、内釜1の側壁が外へ延びて釜鋸を形成し、内釜1の側壁と釜鋸との間は第2斜面により接続され、第2カフ321が第2斜面に支持される。
【0277】
更に、内釜1には第2位置決め構造が設けられ、仕切具3が第2位置決め構造により内釜1と位置決められる。
【0278】
仕切具3を内釜1に置いた後、仕切具3が第2位置決め構造に嵌合され、仕切具3を内釜1に安定に置くことが実現される。
【0279】
例示1
第2位置決め構造は、内釜1の側壁に設けられた第5階段を有し、仕切具3が第5階段に支持される。第5階段は内釜1の周方向に沿って設けられた環状であり、あるいは、第5階段の数は複数であり、且つ複数の第5階段が内釜1の側壁に均一に設けられ、複数の第5階段は同一高さにあってもよい。
【0280】
例示2
第2位置決め構造は内釜1の側壁の内壁面に設けられた第2位置決め凸起を有し、仕切具3が第2位置決め凸起に支持される。内釜1の側壁の内壁面が内へ突出して第2位置決め凸起を形成し、内釜1の側壁の内壁面が内周方向へ突出して環状の第2位置決め凸起を形成してもよく、あるいは、第2位置決め凸起の数は、複数であり、且つ内釜1の側壁に均一に分布しており、複数の第2位置決め凸起は同一高さであってもよい。
【0281】
例示3
第2位置決め構造は、内釜1の側壁と内釜1の底壁との間に接続された第2遷移部を有し、第2遷移部の断面積は、第2遷移部に接続された内釜1の側壁の断面積より小さく、仕切具3が第2遷移部に支持されるか、又は第2遷移部と内釜1の側壁との接続箇所に支持される。第2遷移部は、弧形や直線形であってもよい。
【0282】
更に、仕切具3には、貫通孔が設けられるか、又は貫通孔が設けられない。
図24に示すように、仕切る板3の底壁31には、貫通孔が設けられている。
図25に示すように、仕切る板3には貫通孔が設けられていない。
【0283】
第2収納領域5の用途及び仕切具3の構造に応じて、仕切具3には、貫通孔を設置してもよく、貫通孔を設置しなくてもよい。
【0284】
実施例7
実施例1との区別は、
図33及び
図34に示すように、蒸籠2は側壁22を含み、蒸籠2の側壁22が蒸籠2の底壁21の外側に嵌設され蒸籠2の底壁21に接続され、側壁22における蒸籠2の底壁21上方に位置する部分と蒸籠2の底壁21とが収納空間を限定してなり、収納空間がドレインライスを炊くための米を盛り込むことである。この実施例において、蒸籠2の側壁22の一部が蒸籠2の底壁21の上方に位置し、側壁22の一部が蒸籠2の底壁21の下方に位置し、更に、蒸籠の側壁22は蒸籠の底壁の周方向に沿って延びる環状である。
【0285】
蒸籠2の側壁22には、第1連通孔221が設けられる。沸騰段階で加熱されている時に、澱粉と混ぜた水が沸騰した後、釜内に生成された重湯と泡の混合物が蒸籠2と内釜1との隙間を満充填して第1連通孔221から蒸籠2内に入り、ライスを完全に浸漬する。沸騰段階で加熱されていない時に、米、水及び泡の混合物が第2連通孔211により内釜1に還流する。蒸籠2の側壁22が蒸籠2の底壁21の外側に嵌設される時に、第1連通孔221の少なくとも一部が蒸籠2の底壁21上方に位置する側壁に設けられる。
【0286】
蒸籠2の側壁22と蒸籠2の底壁21は、一体式構造又は分離式構造であってもよい。
【0287】
実施例8
実施例1から実施例7に基づいて、
図35に示すように、調理器具は、蒸しグリッド6を含み、蒸しグリッド6が内釜1内に置かれ、蒸しグリッド6は、底壁61と、蒸しグリッド6の底壁61に接続される側囲壁62とを含み、蒸しグリッド6の底壁61と側囲壁62とが取付空間を限定してなり、蒸しグリッド6の底壁61及び側囲壁62には、取付空間と調理キャビティを連通する第3連通孔63が設けられ、蒸籠2が取付空間内に位置する。
【0288】
蒸しグリッド6の側囲壁62が蒸しグリッド6の底壁61の外側に嵌設されてもよく、且つ側囲壁62の一部が蒸しグリッド6の底壁61の上方に位置し、側囲壁62の一部が蒸しグリッド6の底壁61の下方に位置する。蒸しグリッド6の側囲壁62が全て蒸しグリッド6の底壁61の上方に位置してもよい。
【0289】
第3連通孔63がドレインライスの要求を満たす時に、即ち第3連通孔63は蒸気が取付空間内に入ることを容許することができるとともに、取付空間における米が内釜に漏れることを阻止することもできる時に、蒸しグリッド6においてドレインライスを炊くことができ、即ちドレインライスを炊くための米を蒸しグリッド6の底壁61の上方に置き、この時、蒸籠2が他の用途、例えば蒸しパン等に用いることができる。
【0290】
第3連通孔63の寸法について限定がなく、第3連通孔63の大きさに応じて、蒸しグリッド6と蒸籠2の用途を合理的に調整すればよい。例えば、第3連通孔63の直径が8mmより大きい時に、蒸しグリッド6にて単独で蒸しパン等を作ることができ、即ち蒸しグリッド6が以往の蒸しグリッドと汎用することができ、以往の蒸しグリッドを基づいて蒸籠2を追加すると、以往の蒸し機能と本願のドレインライス機能が実現される。
【0291】
本願の第2態様の実施例は、釜本体20と、釜アセンブリを釜本体20内に置く第1態様の何れかの実施例に記載の釜アセンブリとを含む調理器具100を提供する。
【0292】
本願の第2態様の実施例にて提供される調理器具100は、第1態様の何れかの実施例に記載の釜アセンブリを含むため、上記何れかの実施例に記載の釜アセンブリの全ての有益な効果を有し、ここで説明を繰り返さない。
【0293】
調理器具100は、炊飯器や圧力釜等であってもよい。
【0294】
本願の調理器具100は、内釜1に蒸籠2が置かれるので、ドレインライスを炊く機能を実現することができ、蒸籠2を内釜1から取り出すと、正常の調理が実現され、例えば蒸しライスやお粥を調理することができる。
【0295】
本明細書の説明において、明確且つ具体的な限定がない限り、用語である「複数の」は、2つ又は2つ以上である。限定又は説明がない限り、「連続」、「取付け」などの用語の意味は広く理解されるべきであり、例えば、「連続」は固定連続であっても、取り卸し可能な連続であっても、又は一体的に連続であってもよく、直接的に接続することや、中間媒体を介して間接的に接続することも可能である。当業者にとって、具体的な状況に応じて上記用語の本願における具体的な意味を利用することができる。
【0296】
本明細書の説明において、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」などの用語で示す方位又は位置関係は図面に示す方位又は位置関係であり、本願を説明し易い、又は説明を簡単にするだけに用いられ、示している装置またはセットは必ず特定の方向を有し、特定の方位構造と操作を有することを表す又は暗示することではないことを理解されるべきであり、そのため、本願に対する制限とみなされるべきではない。
【0297】
本明細書の説明において、用語である「一実施例」、「いくつかの実施例」、「具体的な例示」などの記述は、該実施例又は例示に説明された具体的な特徴、構造、材料が本願の少なくとも一実施例又は例示に含まれていることを示している。本明細書において、上記用語の説明は、必ず同一の実施例又は例示を示しているではない。また、説明した具体的な特徴、構造、材料は、任意の1つ又は複数の実施例又は例示中において適当の方式で結合できる。
【0298】
以上は、本願の好適な実施例に過ぎず、本願を限定するものではない。当業者であれば、本願に様々な修正や変更が可能である。本願の精神や原則内での全ての修正、置換、改善などは、本願の保護範囲内に含まれる。
【符号の説明】
【0299】
図1から
図35における符号と部材名称との対応関係は、以下の通りである。
1 内釜
11 底壁
12 側壁
13 釜鋸
14 第3階段
15 第1円弧
16 第2階段
17 第1斜面
18 調理キャビティ
19 第1遷移部
2 蒸籠
21 底壁
211 第2連通孔
22 側壁
221 第1連通孔
222 上側壁セクション
223 下側壁セクション
224 第1階段
23 第1カフ
24 ハンドル
25 固定座
26 丸角
27 ブラケット
28 ドレインライス水位線
29 導流溝
291 導流孔
3 仕切具
31 底壁
32 側壁
321 第2カフ
4 第1収納領域
5 第2収納領域
6 蒸しグリッド
61 底壁
62 側囲壁
66 第3連通孔
100 調理器具
10 蓋体
101 蒸気通路
102 封止環
20 釜本体
30 蒸気
40 最大円