(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-19
(45)【発行日】2022-08-29
(54)【発明の名称】ユーザ機器(UE)が第1のタイプの通信ネットワークから第2のタイプの通信ネットワークに移るとき、UEのロケーションを更新するための方法およびデバイス
(51)【国際特許分類】
H04W 8/12 20090101AFI20220822BHJP
H04W 60/00 20090101ALI20220822BHJP
【FI】
H04W8/12
H04W60/00
(21)【出願番号】P 2021505738
(86)(22)【出願日】2018-11-05
(86)【国際出願番号】 EP2018080171
(87)【国際公開番号】W WO2020025152
(87)【国際公開日】2020-02-06
【審査請求日】2021-03-29
(32)【優先日】2018-07-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100161470
【氏名又は名称】冨樫 義孝
(74)【代理人】
【識別番号】100194294
【氏名又は名称】石岡 利康
(74)【代理人】
【識別番号】100194320
【氏名又は名称】藤井 亮
(72)【発明者】
【氏名】フェルナンデス ガルメス, フアン マヌエル
(72)【発明者】
【氏名】バルトロメ ロドリゴ, マリア クルス
【審査官】石田 信行
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/132468(WO,A1)
【文献】Nokia, Nokia Shanghai Bell,EPS to 5GS Mobility [online],3GPP TSG SA WG2 #127BIS S2-184929,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_127BIS_Newport_Beach/Docs/S2-184929.zip>,2018年05月22日
【文献】Huawei, HiSilicon,Multiple PDU session per DNN for case without N26 [online],3GPP TSG SA WG2 #127BIS S2-185111,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_127BIS_Newport_Beach/Docs/S2-185111.zip>,2018年05月22日
【文献】Ericsson,23.501: Clarifications on 5GC-EPC Interworking Aspects related to UDM/HSS[online],3GPP TSG SA WG2 #122BIS S2-175446,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_122BIS_Sophia_Antipolis/Docs/S2-175446.zip>,2017年08月15日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 - 99/00
H04B 7/24 - 7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)(2)が第1のタイプの通信ネットワークから、前記第1のタイプの通信ネットワークとは異なる第2のタイプの通信ネットワークに移るとき、前記UE(2)のロケーションを更新するための方法(101、201)であって、前記方法は、
- 前記第2のタイプの通信ネットワークによって備えられるユーザサブスクリプションノード(102、103)によって、前記UE(2)が前記第2のタイプの通信ネットワークへの登録を要求したという指示を受信するステップ(107、205)と、
- 前記第2のタイプの通信ネットワークによって備えられる前記ユーザサブスクリプションノード(102、103)によって、前記UE(2)が前記第1のタイプの通信ネットワークに登録されていると決定するステップと、
- 前記第2のタイプの通信ネットワークによって備えられる前記ユーザサブスクリプションノード(102、103)によって、前記UEに関するロケーション情報を、前記第1のタイプの通信ネットワークによって備えられるユーザサブスクリプションノード(103、102)によって削除するためのロケーション削除メッセージを、前記第1のタイプの通信ネットワークによって備えられる前記ユーザサブスクリプションノード(103、102)に送信するステップ(108、206)と
を含み、
- 前記第1のタイプの通信ネットワークが5G通信ネットワークであり、前記第2のタイプの通信ネットワークが4G通信ネットワークであり、前記第1のタイプの通信ネットワークによって備えられる前記ユーザサブスクリプションノードがユーザデータ管理(103)ノードであり、前記第2のタイプの通信ネットワークによって備えられる前記ユーザサブスクリプションノードがホームサブスクライバサーバ(102)ノードであるか、または
- 前記第1のタイプの通信ネットワークが4G通信ネットワークであり、前記第2のタイプの通信ネットワークが5G通信ネットワークであり、前記第1のタイプの通信ネットワークによって備えられる前記ユーザサブスクリプションノードがホームサブスクライバサーバノード(102)であり、前記第2のタイプの通信ネットワークによって備えられる前記ユーザサブスクリプションノードがユーザデータ管理(103)ノードである
のうちのいずれかである、
方法(101、201)。
【請求項2】
決定する前記ステップは、
- 前記第2のタイプの通信ネットワークによって備えられる前記ユーザサブスクリプションノード(102、103)によって、前記第2のタイプの通信ネットワークによって備えられるサブスクライバデータベース中の前記UE(2)のサブスクリプションプロファイルであって、前記UE(2)が前記第1のタイプの通信ネットワークに登録されているという指示を備えるサブスクリプションプロファイルを取り出すことによって、前記UE(2)が前記第1のタイプの通信ネットワークに登録されていると決定することと、
- 前記第2のタイプの通信ネットワークによって備えられる前記ユーザサブスクリプションノード(102、103)によって、前記第1のタイプの通信ネットワークによって備えられるサブスクライバデータベースから、前記UE(2)が前記第1のタイプの通信ネットワークに登録されているという指示を取り出すことによって、前記UE(2)が前記第1のタイプの通信ネットワークに登録されていると決定することと
のうちのいずれかを含む、請求項1に記載の方法(101、201)。
【請求項3】
前記第2のタイプの通信ネットワークによって備えられる前記ユーザサブスクリプションノード(102、103)と、前記第1のタイプの通信ネットワークによって備えられる前記ユーザサブスクリプションノード(103、102)が両方とも、コンバージドデータベースへのアクセスを有し、前記コンバージドデータベースが、UEのためのコンソリデートされたサブスクリプションプロファイルを備え、決定する前記ステップは、
- 前記第2のタイプの通信ネットワークによって備えられる前記ユーザサブスクリプションノード(102、103)によって、前記コンバージドデータベースから、前記UE(2)が前記第1のタイプの通信ネットワークに登録されているという指示を取り出すこと
を含む、請求項1に記載の方法(101、201)。
【請求項4】
- 前記第2のタイプの通信ネットワークによって備えられる前記ユーザサブスクリプションノード(102、103)によって、前記第1のタイプの通信
ネットワークによって備えられる前記ユーザサブスクリプションノード(103、102)から、前記UEに関するロケーション情報の削除を確認応答する確認応答メッセージを受信するステップ
をさらに含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法(101、201)。
【請求項5】
決定する前記ステップは、
- 4G/5Gインターワーキングの必要を決定することによって、前記UE(2)に関するロケーション情報を、前記第1のタイプの通信ネットワークによって備えられる前記ユーザサブスクリプションノードから削除する必要があると決定すること
をさらに含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法(101、201)。
【請求項6】
前記第1のタイプの通信ネットワークによって備えられる前記ユーザサブスクリプションノード(103、102)が、ネットワーク間インターワーキングサービスを提供し、決定する前記ステップが、
- 前記第2のタイプの通信ネットワークによって備えられる前記ユーザサブスクリプションノード(102、103)によって、前記提供されたネットワーク間インターワーキングサービスを発見することと、
- 前記UEに関するロケーション情報を、前記第1のタイプの通信ネットワークによって備えられる前記ユーザサブスクリプションノード(103、102)から削除する必要があると決定するために、前記第2のタイプの通信ネットワークによって備えられる前記ユーザサブスクリプションノード(102、103)によって、前記ネットワーク間インターワーキングサービスを使用することと
をさらに含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法(101、201)。
【請求項7】
送信する前記ステップが、
- 前記第2のタイプの通信ネットワークによって備えられる前記ユーザサブスクリプションノード(102、103)によって、コアネットワーク間インターフェース上で前記ロケーション削除メッセージを送信すること
を含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法(101、201)。
【請求項8】
第2のタイプの通信ネットワークにおいて動作可能であるように構成され、ユーザ機器(UE)(2)が第1のタイプの通信ネットワークから、前記第1のタイプの通信ネットワークとは異なる第2のタイプの通信ネットワークに移るとき、前記UE(2)のロケーションを更新するために構成された、ユーザサブスクリプションノード(301)であって、前記ユーザサブスクリプションノード(301)は、
- 前記UE(2)が前記第2のタイプの通信ネットワークへの登録を要求したという指示を受信するために構成された受信機器(302)と、
- 前記UE(2)が前記第1のタイプの通信ネットワークに登録されていると決定するために構成されたプロセス機器(306)と、
- 前記第1のタイプの通信ネットワークによって備えられるユーザサブスクリプションノードによって、前記UEに関するロケーション情報を削除するためのロケーション削除メッセージを、前記第1のタイプの通信ネットワークによって備えられる前記ユーザサブスクリプションノードに送信するために構成された送信機器(303)と
を備え、
- 前記第1のタイプの通信ネットワークが5G通信ネットワークであり、前記第2のタイプの通信ネットワークが4G通信ネットワークであり、前記第1のタイプの通信ネットワークによって備えられる前記ユーザサブスクリプションノードがユーザデータ管理ノードであり、前記第2のタイプの通信ネットワークにおいて動作可能な前記ユーザサブスクリプションノード(301)がホームサブスクライバサーバノードであるか、または
- 前記第1のタイプの通信ネットワークが4G通信ネットワークであり、前記第2のタイプの通信ネットワークが5G通信ネットワークであり、前記第1のタイプの通信ネットワークによって備えられる前記ユーザサブスクリプションノードがホームサブスクライバサーバノードであり、前記第2のタイプの通信ネットワークにおいて動作可能な前記ユーザサブスクリプションノード(301)がユーザデータ管理ノードである
のうちのいずれかである、
ユーザサブスクリプションノード(301)。
【請求項9】
前記プロセス機器(306)は、
- 前記第2のタイプの通信ネットワークによって備えられる前記ユーザサブスクリプションノードによって、前記第2のタイプの通信ネットワークによって備えられるサブスクライバデータベース中の前記UEのサブスクリプションプロファイルであって、前記UEが前記第1のタイプの通信ネットワークに登録されているという指示を備えるサブスクリプションプロファイルを取り出すことによって、前記UEが前記第1のタイプの通信ネットワークに登録されていると決定することと、
- 前記第2のタイプの通信ネットワークによって備えられる前記ユーザサブスクリプションノードによって、前記第1のタイプの通信ネットワークによって備えられるサブスクライバデータベースから、前記UEが前記第1のタイプの通信ネットワークに登録されているという指示を取り出すことによって、前記UEが前記第1のタイプの通信ネットワークに登録されていると決定することと
のうちのいずれかのためにさらに構成された、請求項8に記載のユーザサブスクリプションノード(301)。
【請求項10】
前記第2のタイプの通信ネットワークにおいて動作可能な前記ユーザサブスクリプションノードと、前記第1のタイプの通信ネットワークによって備えられる前記ユーザサブスクリプションノードが両方とも、コンバージドデータベースにアクセスするように構成され、前記コンバージドデータベースが、UEのためのコンソリデートされたサブスクリプションプロファイルを備え、前記プロセス機器(306)は、
- 前記コンバージドデータベースから、前記UEが前記第1のタイプの通信ネットワークに登録されているという指示を取り出すこと
を行うためにさらに構成された、請求項8に記載のユーザサブスクリプションノード(301)。
【請求項11】
前記受信機器(302)が、前記第1のタイプの通信
ネットワークによって備えられる前記ユーザサブスクリプションノードから、前記UEに関するロケーション情報の削除を確認応答する確認応答メッセージを受信するためにさらに構成された、請求項8から10のいずれか一項に記載のユーザサブスクリプションノード(301)。
【請求項12】
前記プロセス機器(306)が、
- 4G/5Gインターワーキングの必要を決定することによって、前記UEに関するロケーション情報を、前記第1のタイプの通信ネットワークによって備えられる前記ユーザサブスクリプションノードから削除する必要があると決定すること
を行うためにさらに構成された、請求項8から11のいずれか一項に記載のユーザサブスクリプションノード(301)。
【請求項13】
前記第1のタイプの通信ネットワークによって備えられる前記ユーザサブスクリプションノードが、ネットワーク間インターワーキングサービスを提供するために構成され、前記プロセス機器(306)が、
- 前記提供されたネットワーク間インターワーキングサービスを発見することと、
- 前記UEに関するロケーション情報を、前記第1のタイプの通信ネットワークによって備えられる前記ユーザサブスクリプションノードから削除する必要があると決定するために、前記ネットワーク間インターワーキングサービスを使用することと
を行うためにさらに構成された、請求項8から12のいずれか一項に記載のユーザサブスクリプションノード(301)。
【請求項14】
前記送信機器(303)が、コアネットワーク間インターフェース上で前記ロケーション削除メッセージを送信するためにさらに構成された、請求項8から13のいずれか一項に記載のユーザサブスクリプションノード(301)。
【請求項15】
第2のタイプの通信ネットワークによって備えられるユーザサブスクリプションノードによって実行されたとき、前記ユーザサブスクリプションノードに、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法を実施させる命令を
含む、コンピュータプログラ
ム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
説明
本開示は、一般に、通信の分野に関し、より詳細には、第1のタイプの通信ネットワークに登録されているUEが、第2のタイプの通信ネットワークにアタッチするための要求を開始する状況に関する。
【背景技術】
【0002】
3GPP SA2は、いくつかの組み合わせられた機能に基づいて、第5世代システム(5GS)とエボルブドパケットシステム(EPS)とのインターワーキングのためのアーキテクチャを規定した。移行目的で、ホームサブスクライバサーバ+統合データ管理(HSS+UDM)組合せが、導入され、エボルブドパケットコア(EPC)と5GCネットワークとの間のインターワーキングをサポートするために指定された組合せ機能のうちの1つとして規定される。
【0003】
特定のユーザ機器(UE)が5GからEPSに移る場合、UEは初期アタッチ/TAU要求をモビリティ管理エンティティ(MME)に送り、MMEは、UEがキャンピングしていた/しているアクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)に、UEコンテキストを要求する。そのような要求は、AMFとMMEとの間のN26インターフェースを伴い得る。認証プロセスの後に、MMEは、旧来、EPCにおいて行われるように、HSSにおいてUEのロケーションを更新する必要がある。
【0004】
その後、HSS+UDM組合せは、UDMビジネスロジックを実行する必要があり、前のAMFを登録解除する必要がある。それは、AMFが登録解除されたことをAMFに知らせ、AMFは、次いで、サブスクリプションデータ修正変更からアンサブスクライブする。
【0005】
本開示は、特定のUEがEPCに登録され、5GCに移る、逆シナリオをも対象とする。その場合、UEは、最初に、登録要求をAMFに送る。認証プロシージャの後に、新しいAMFは、UDMビジネスロジックとサービスとを使用して、HSS+UDM組合せに登録されなければならない。その新しいAMFは、対応するサブスクリプションデータをフェッチし、サブスクリプションデータが修正されたときに通知されるようにサブスクライブする。
【0006】
次いで、HSSビジネスロジックは、UEが1つのサービングノードにのみ登録されているままであるので、ロケーション消去メッセージを、前のMMEに送る必要がある。
【0007】
上記で説明された状況の欠点のうちの1つは、HSSおよびUDMのための設計選択において限られたフレキシビリティしかないことである。
【発明の概要】
【0008】
ユーザ機器(UE)が第1のタイプの通信ネットワークから第2のタイプの通信ネットワークに移るとき、前記UEのロケーションを更新するための方法を達成することが有利であり、本方法は、ホームサブスクライバサーバ(HSS)および統合データ管理(UDM)のための設計選択、実装選択、および展開選択におけるより多くのフレキシビリティを提供する。
【0009】
設計選択、実装選択、および展開選択におけるより多くのフレキシビリティを提供する、HSSおよびUDMのようなユーザサブスクリプションノードを達成することが、さらに有利であろう。
【0010】
本開示の第1の態様では、ユーザ機器(UE)が第1のタイプの通信ネットワークから、前記第1のタイプの通信ネットワークとは異なる第2のタイプの通信ネットワークに移るとき、前記UEのロケーションを更新するための方法が提供される。
【0011】
本方法は、
- 前記第2のタイプの通信ネットワークによって備えられるユーザサブスクリプションノードによって、前記UEが前記第2のタイプの通信ネットワークへの登録を要求したという指示を受信するステップと、
- 前記第2のタイプの通信ネットワークによって備えられる前記ユーザサブスクリプションノードによって、前記UEが前記第1のタイプの通信ネットワークに登録されていると決定するステップと、
- 前記第2のタイプの通信ネットワークによって備えられる前記ユーザサブスクリプションノードによって、前記UEに関するロケーション情報を、前記第1のタイプの通信ネットワークによって備えられるユーザサブスクリプションノードによって削除するためのロケーション削除メッセージを、前記第1のタイプの通信ネットワークによって備えられる前記ユーザサブスクリプションノードに送信するステップと
を含み、
- 前記第1のタイプの通信ネットワークが5G通信ネットワークであり、前記第2のタイプの通信ネットワークが4G通信ネットワークであり、前記第1のタイプの通信ネットワークによって備えられる前記ユーザサブスクリプションノードがユーザデータ管理ノードであり、前記第2のタイプの通信ネットワークによって備えられる前記ユーザサブスクリプションノードがホームサブスクライバサーバノードであるか、または
- 前記第1のタイプの通信ネットワークが4G通信ネットワークであり、前記第2のタイプの通信ネットワークが5G通信ネットワークであり、前記第1のタイプの通信ネットワークによって備えられる前記ユーザサブスクリプションノードがホームサブスクライバサーバノードであり、前記第2のタイプの通信ネットワークによって備えられる前記ユーザサブスクリプションノードがユーザデータ管理ノードである
のうちのいずれかである。
【0012】
HSSとUDMとが同じベンダーからのものではないとき、知られている従来技術において問題が起こり得ることが見識のうちの1つであった。現在の説明されるアーキテクチャは、UDMおよびHSSのためのマルチベンダーベース手法を可能にしない。
【0013】
本開示は、HSSとUDMとがスプリットされ、たとえば、異なるベンダーによって提供される、概念を対象とする。本開示によれば、ユーザサブスクリプションノードがHSSまたはUDMとして実装され得ることに留意されたい。
【0014】
より詳細には、本開示は、異なるタイプの通信ネットワークに常駐する2つのユーザサブスクリプションノード間の、ユーザサブスクリプションノードの各々のための設計選択におけるより多くのフレキシビリティを提供するための、通信原理を開示する。
【0015】
本開示の態様のうちの1つは、前記第2のタイプの通信ネットワークによって備えられるユーザサブスクリプションノードが、前記UEに関するロケーション情報を削除するためのロケーション削除メッセージを、前記第1のタイプの通信ネットワークによって備えられるユーザサブスクリプションノードに送信することである。そのようなメッセージは、第1のタイプの通信ネットワークによって備えられるユーザサブスクリプションノードが、UEに関するロケーション情報を削除することを可能にする。
【0016】
したがって、ロケーション削除メッセージは通信ネットワーク上で送られる。
【0017】
上記で説明された方法は、ユーザ機器(UE)が5Gネットワークから4Gネットワークに移るときに適用可能であるが、UEが4Gネットワークから5Gネットワークに移るときにも適用可能であることに留意されたい。
【0018】
一例では、決定するステップは、
- 前記第2のタイプの通信ネットワークによって備えられる前記ユーザサブスクリプションノードによって、前記第2のタイプの通信ネットワークによって備えられるサブスクライバデータベース中の前記UEのサブスクリプションプロファイルであって、前記UEが前記第1のタイプの通信ネットワークに登録されたという指示を備えるサブスクリプションプロファイルを取り出すことによって、前記UEが前記第1のタイプの通信ネットワークに登録されていると決定することと、
- 前記第2のタイプの通信ネットワークによって備えられる前記ユーザサブスクリプションノードによって、前記第1のタイプの通信ネットワークによって備えられるサブスクライバデータベースから、前記UEが前記第1のタイプの通信ネットワークに登録されているという指示を取り出すことによって、前記UEが前記第1のタイプの通信ネットワークに登録されていると決定することと
のうちのいずれかを含む。
【0019】
第2のタイプの通信ネットワークによって備えられるユーザサブスクリプションノードが、ロケーション削除メッセージを、第1のタイプの通信ネットワークによって備えられるユーザサブスクリプションノードに送信することが必要とされるかどうかを最初に決定し得ることに留意されたい。
【0020】
これは、UEが4Gネットワークから5Gネットワークに移ることに関して説明されるが、その逆の、UEが5Gネットワークから4Gネットワークに移るシナリオにおいても適用可能であり得る。
【0021】
UEのサブスクリプションプロファイルが、サブスクライバデータベース、たとえば、統合データリポジトリ(UDR)中に含まれていることがある。サブスクリプションプロファイルは、この特定のUEが同じく4Gユーザであるかどうかの情報を含み得る。これは、ネットワークのオペレータによって知られていることがあり、プロビジョニングにおいて要求され得る。
【0022】
3GPPは、4GユーザデータがHSSに記憶され、5GユーザデータがUDMに記憶されることを述べていることに留意されたい。随意に、UDM+5G UDRとHSS+4G UDRとを分離することが可能であるが、これは、データがビジネスロジックから切り離される展開オプションである。
【0023】
別のオプションは、UDMが直接、この情報を、EPC UDR中のサブスクライバ情報から読み取ることを試みることである。これは、UDMが、UDRにアクセスするためのUd/LDAPインターフェースを実装することを必要とし得る。
【0024】
別の例では、前記第2のタイプの通信ネットワークによって備えられる前記ユーザサブスクリプションノードと、前記第1のタイプの通信ネットワークによって備えられる前記ユーザサブスクリプションノードが両方とも、コンバージドデータベースへのアクセスを有し、前記コンバージドデータベースが、UEのためのコンソリデートされたサブスクリプションプロファイルを備え、決定する前記ステップは、
- 前記第2のタイプの通信ネットワークによって備えられる前記ユーザサブスクリプションノードによって、前記コンバージドデータベースから、前記UEが前記第1のタイプの通信ネットワークに登録されているという指示を取り出すこと
を含む。
【0025】
コンバージドデータベースは、たとえば、コンバージドサブスクリプションデータリポジトリである。
【0026】
上記の例は、コンバージドデータベースがUEのためのサブスクリプションプロファイルを備える概念を対象とする。各UEは、コンバージドデータベースに記憶された単一のサブスクリプションプロファイルを有する。単一のサブスクリプションプロファイルは、5Gサブスクリプションに有効であるが、4Gサブスクリプションにも有効である。したがって、UEは、4Gサブスクリプションプロファイルならびに5Gサブスクリプションプロファイルをもはや有しない。これらは、単一のサブスクリプションプロファイルに組み合わせられる。コンバージドデータベースは、4Gネットワーク、すなわちHSSと、5Gネットワーク、すなわちUDMの両方にとってアクセス可能である。
【0027】
さらなる一例では、本方法は、
- 前記第2のタイプの通信ネットワークによって備えられる前記ユーザサブスクリプションノードによって、前記第1のタイプの通信によって備えられる前記ユーザサブスクリプションノードから、前記UEに関するロケーション情報の削除を確認応答する確認応答メッセージを受信するステップ
をさらに含む。
【0028】
上記のことの利点は、初期ユーザサブスクリプションノードが、ロケーション情報が実際に削除されたということに気づかされることである。
【0029】
別の例では、決定するステップは、
- 前記UEに関するロケーション情報を、前記第1のタイプの通信ネットワークによって備えられる前記ユーザサブスクリプションノードから削除する必要があることを、前記必要が、前記第2のタイプの通信ネットワークによって備えられる前記ユーザサブスクリプションノードにおいてあらかじめ設定されたと決定することによって、決定すること
をさらに含む。
【0030】
ユーザサブスクリプションノードが、UEに関するロケーション情報を削除する必要があるかどうかを最初に決定することが、有益であり得る。すなわち、ロケーション情報の削除は、たとえば、4G/5Gインターワーキングの必要があるとき、重要であり得る。このようにして、異なる通信ネットワークが一緒に動作し得る。
【0031】
また別の例では、前記第1のタイプの通信ネットワークによって備えられるユーザサブスクリプションノードが、ネットワーク間インターワーキングサービスを提供し、決定する前記ステップが、
- 前記第2のタイプの通信ネットワークによって備えられる前記ユーザサブスクリプションノードによって、前記提供されたネットワーク間インターワーキングサービスを発見することと、
- 前記UEに関するロケーション情報を、前記第1のタイプの通信ネットワークによって備えられる前記ユーザサブスクリプションノードから削除する必要があると決定するために、前記第2のタイプの通信ネットワークによって備えられる前記ユーザサブスクリプションノードによって、前記ネットワーク間インターワーキングサービスを使用することと
をさらに含む。
【0032】
また別の例では、送信するステップは、
- 前記第2のタイプの通信ネットワークによって備えられる前記ユーザサブスクリプションノードによって、コアネットワーク間インターフェース上で前記ロケーション削除メッセージを送信すること
を含む。
【0033】
本開示の第2の態様では、第2のタイプの通信ネットワークにおいて動作可能であるように構成され、ユーザ機器(UE)が第1のタイプの通信ネットワークから、前記第1のタイプの通信ネットワークとは異なる第2のタイプの通信ネットワークに移るとき、前記UEのロケーションを更新するために構成された、ユーザサブスクリプションノードであって、
- 前記UEが前記第2のタイプの通信ネットワークへの登録を要求したという指示を受信するために構成された受信機器と、
- 前記UEが前記第1のタイプの通信ネットワークに登録されていると決定するために構成されたプロセス機器と、
- 前記第1のタイプの通信ネットワークによって備えられるユーザサブスクリプションノードによって、前記UEに関するロケーション情報を削除するためのロケーション削除メッセージを、前記第1のタイプの通信ネットワークによって備えられる前記ユーザサブスクリプションノードに送信するために構成された送信機器と、
を備えるユーザサブスクリプションノードが提供され、
- 前記第1のタイプの通信ネットワークが5G通信ネットワークであり、前記第2のタイプの通信ネットワークが4G通信ネットワークであり、前記第1のタイプの通信ネットワークによって備えられる前記ユーザサブスクリプションノードがユーザデータ管理ノードであり、前記第2のタイプの通信ネットワークによって備えられる前記ユーザサブスクリプションノードがホームサブスクライバサーバノードであるか、または
- 前記第1のタイプの通信ネットワークが4G通信ネットワークであり、前記第2のタイプの通信ネットワークが5G通信ネットワークであり、前記第1のタイプの通信ネットワークによって備えられる前記ユーザサブスクリプションノードがホームサブスクライバサーバノードであり、前記第2のタイプの通信ネットワークによって備えられる前記ユーザサブスクリプションノードがユーザデータ管理ノードである。
【0034】
方法である、本開示の第1の態様に関して述べられたような利点は、ユーザサブスクリプションノードである、本開示の第2の態様に関しても有効であることに留意されたい。
【0035】
さらに、本開示によるサブスクリプションノードは、HSSおよびUDMのうちのいずれかであり得ることに留意されたい。
【0036】
さらに、本開示の第2の態様に関して開示される機器は、モジュール、ユニット、デバイス、または同様のものと見なされ得ることが諒解される。
【0037】
一例では、プロセス機器は、
- 前記第2のタイプの通信ネットワークによって備えられる前記ユーザサブスクリプションノードによって、前記第2のタイプの通信ネットワークによって備えられるサブスクライバデータベース中の前記UEのサブスクリプションプロファイルであって、前記UEが前記第1のタイプの通信ネットワークに登録されたという指示を備えるサブスクリプションプロファイルを取り出すことによって、前記UEが前記第1のタイプの通信ネットワークに登録されていると決定することと、
- 前記第2のタイプの通信ネットワークによって備えられる前記ユーザサブスクリプションノードによって、前記第1のタイプの通信ネットワークによって備えられるサブスクライバデータベースから、前記UEが前記第1のタイプの通信ネットワークに登録されているという指示を取り出すことによって、前記UEが前記第1のタイプの通信ネットワークに登録されていると決定することと
のうちのいずれかを行うためにさらに構成される。
【0038】
さらなる例では、前記第2のタイプの通信ネットワークによって備えられる前記ユーザサブスクリプションノードと、前記第1のタイプの通信ネットワークによって備えられる前記ユーザサブスクリプションノードが両方とも、コンバージドデータベースにアクセスするように構成され、前記コンバージドデータベースが、UEのためのコンソリデートされたサブスクリプションプロファイルを備え、前記プロセス機器は、
- 前記コンバージドデータベースから、前記UEが前記第1のタイプの通信ネットワークに登録されているという指示を取り出すこと
をさらに含む。
【0039】
別の例では、前記ユーザサブスクリプションノードは、
- 前記第1のタイプの通信によって備えられる前記ユーザサブスクリプションノードから、前記UEに関するロケーション情報の削除を確認応答する確認応答メッセージを受信するために構成された受信機器
をさらに備える。
【0040】
一例では、ユーザサブスクリプションノードは、
- 前記UEに関するロケーション情報を、前記第1のタイプの通信ネットワークによって備えられる前記ユーザサブスクリプションノードから削除する必要があることを、前記必要が、前記第2のタイプの通信ネットワークによって備えられる前記ユーザサブスクリプションノードにおいてあらかじめ設定されたと決定することによって、決定すること
をさらに含む。
【0041】
さらなる例では、前記第1のタイプの通信ネットワークによって備えられるユーザサブスクリプションノードが、ネットワーク間インターワーキングサービスを提供するために構成され、前記プロセス機器が、
- 前記提供されたネットワーク間インターワーキングサービスを発見することと、
- 前記UEに関するロケーション情報を、前記第1のタイプの通信ネットワークによって備えられる前記ユーザサブスクリプションノードから削除する必要があると決定するために、前記ネットワーク間インターワーキングサービスを使用することと
を行うためにさらに構成される。
【0042】
一例では、
- 前記第1のタイプの通信ネットワークが5G通信ネットワークであり、前記第2のタイプの通信ネットワークが4G通信ネットワークであり、前記第1のタイプの通信ネットワークによって備えられる前記ユーザサブスクリプションノードがユーザデータ管理ノードであり、前記第2のタイプの通信ネットワークによって備えられる前記ユーザサブスクリプションノードがホームサブスクライバサーバノードである、
- 前記第1のタイプの通信ネットワークが4G通信ネットワークであり、前記第2のタイプの通信ネットワークが5G通信ネットワークであり、前記第1のタイプの通信ネットワークによって備えられる前記ユーザサブスクリプションノードがホームサブスクライバサーバノードであり、前記第2のタイプの通信ネットワークによって備えられる前記ユーザサブスクリプションノードがユーザデータ管理ノードである
のうちのいずれかである。
【0043】
また別の例では、送信機器が、コアネットワーク間インターフェース上で前記ロケーション削除メッセージを送信するためにさらに構成される。
【0044】
本開示の第3の態様では、第2のタイプの通信ネットワークによって備えられるユーザサブスクリプションノードによって実行されたとき、前記ユーザサブスクリプションノードに、上記で与えられたような例のうちのいずれかに記載の方法を実施させる命令を記憶したコンピュータ可読媒体を備えるコンピュータプログラム製品が提供される。
【0045】
本開示の上述のおよび他の特徴および利点は、添付の図面を参照して以下の説明から最も良く理解されるであろう。図面において、同様の参照番号は、同等の部分あるいは同等のまたは匹敵する機能または動作を実施する部分を示す。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【
図1】従来技術による、ユーザ機器(UE)が第1のタイプのネットワークから第2のタイプのネットワークに移るとき、前記UEのロケーションを更新することの一例のフローチャートを概略的に示す図である。
【
図2】本開示による、ユーザ機器(UE)が第1のタイプのネットワークから第2のタイプのネットワークに移るとき、前記UEのロケーションを更新することの一例のフローチャートを概略的に示す図である。
【
図3】本開示による、ユーザ機器(UE)が第1のタイプのネットワークから第2のタイプのネットワークに移るとき、前記UEのロケーションを更新することの別の例のフローチャートを概略的に示す図である。
【
図4】本開示によるユーザサブスクリプションノードの概略図を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0047】
図1は、従来技術による、ユーザ機器(UE)が第1のタイプのネットワークから第2のタイプのネットワークに移るとき、前記UEのロケーションを更新することの一例のフローチャート1を概略的に示す。
【0048】
ここで、フローチャート1は、特定のUE2が4Gネットワークから5Gネットワークに移る一例を指示する。したがって、UE2は、現在、4Gネットワークにアクティブに常駐しているが、代わりに5Gネットワークに移ることを決める。
【0049】
第1のステップ7において、UE2は、5GネットワークにおけるUE2の登録を要求するために、アクセスおよびモビリティ機能(AMF)4に初期登録要求を送る。そのような登録要求は、4Gタイプから5GタイプへのUE2の登録を更新するためのモビリティ登録更新と見なされ得る。
【0050】
AMF4は、その後、8において、UE2が4Gネットワークにおいて前にキャンピングしていたMME3にコンテキストを要求し得る。そのような要求は、たとえば、5G規格においてすでに指定されているN26インターフェース上で送られ得る。
【0051】
後続のステップ9において、UE2とAMF4との間の許可要求、ならびに、AMF4とHSS+UDM5との間の認証情報が実施される。ここで、ホームサブスクライバサーバ、すなわち4Gにおけるユーザサブスクリプションノード、ならびに、統合データ管理(UDM)、すなわち5Gにおけるユーザサブスクリプションノードが、単一のエンティティによって備えられる。
【0052】
参照番号10、11および12で指示されるステップは、UE2が5Gネットワークに登録することが可能であることを保証するために実施される。
【0053】
上記のステップが完了されると、13において、UE2のロケーション変更をMME3に指示するためのロケーション消去メッセージが、HSS+UDM5からMME3に送られる。その特定のメッセージは、14において、MME3によって、HSS+UDM5に向けて確認応答され得る。
【0054】
最終ステップ15において、AMF4は、登録が受け付けられたことをUE2に指示する、登録受付メッセージをUE2に送り得る。
【0055】
上記で識別されたケースでは、UE2がエボルブドパケットコア(EPC)に登録され、5GCに移る。次いで、UE2はAMF4に登録する。認証プロシージャの後に、新しいAMF4は、UDMビジネスロジックとサービスとを使用して、組合せHSS+UDM5に登録されなければならず、その新しいAMF4は、対応するサブスクリプションデータを入手し、サブスクリプションデータが修正されたときに通知されるようにサブスクライブする。次いで、HSSビジネスロジックは、UEが1つのサービングノードにのみ登録されているままであるので、13においてロケーション消去を、前のMME3に送る必要がある。
【0056】
図2は、本開示による、ユーザ機器(UE)が第1のタイプのネットワークから第2のタイプのネットワークに移るとき、前記UEのロケーションを更新することの一例のフローチャート101を概略的に示す。
【0057】
図では、同じ参照番号は、同じまたは同様の、機能または動作のために使用される。
【0058】
図2は、UE2が5Gネットワークから4Gネットワークに移る状況を開示する。
【0059】
第1のステップ104において、UE2は、4Gネットワークにアタッチされる、すなわち接続されることを要求するために、MMEに初期アタッチ/TAU要求を送る。次いで、105において、コンテキスト要求が、MME3とAMF4との間で交換される。
【0060】
後続のステップ107において、MME3は、第2のタイプの通信ネットワークによって備えられるユーザサブスクリプションノード、すなわち4G通信ネットワークによって備えられるHSS102に、ロケーション更新メッセージを送る。
【0061】
次いで、HSS102は、UE2が現在5Gネットワークに登録されていると決定し得る。そのような情報は、たとえば、ロケーション更新メッセージ中に含まれ得る。
【0062】
次いで、参照番号108で指示されるように、ロケーション削除メッセージが送信され、確認される。これは、第1のタイプの通信ネットワークによって備えられるユーザサブスクリプションノード、すなわち5Gネットワークによって備えられるUDM103に、UE2に関するロケーション情報が削除されるべきであることを指示する。
【0063】
後続のステップ109において、UE2が4Gネットワークに登録することを決めた理由とともに、UDM103からAMF4に登録解除通知が送られる。参照番号110で指示されるように、このメッセージは確認応答され得る。
【0064】
後続のステップ111において、AMF4からUDM103にSDMアンサブスクライブメッセージが送られる。
【0065】
なおさらに、112において、HSS102からMME3にロケーション更新確認応答が送られ、最終的に、113において、受付メッセージが次いでUE2に送られる。
【0066】
図3は、本開示による、ユーザ機器(UE)が第1のタイプのネットワークから第2のタイプのネットワークに移るとき、前記UEのロケーションを更新することの別の例のフローチャート201を概略的に示す。
【0067】
ここで、フローチャート201は、UE2が4Gネットワークから5Gネットワークに移ることを決める一例を示す。
図3に示されているステップは、
図2に示されているステップと同様であり、ここでは以下で手短に要約される。
【0068】
第1のステップ202において、UE2からAMF4に登録要求が送られる。コンテキスト要求203が、AMF4とMME3との間で交換される。次いで、許可要求がAMF4とUE2との間で取り組まれ、認証情報がAMF4とUDM103との間で交換される。次に、UECM登録が、AMF4とUDM103との間で交換される。次いで、参照番号206で指示されるように、ロケーション削除メッセージがHSS102とUDM103との間で交換される。なおさらに、入手機能207ならびにサブスクリプション機能208が、AMF4とUDM103との間で交換される。
【0069】
次いで、209において、HSS102からMME3にロケーション消去メッセージが送られ、その後、確認応答される。最終的に、210において、AMF4からUE2に登録受付メッセージが送られる。
【0070】
図4は、本開示によるユーザサブスクリプションノードの概略図を概略的に示す。
【0071】
ユーザサブスクリプションノード301は、第2のタイプの通信ネットワークにおいて動作可能であるように構成され、ユーザ機器(UE)が第1のタイプの通信ネットワークから第2のタイプの通信ネットワークに移るとき、前記UEのロケーションを更新するために構成される。
【0072】
ユーザサブスクリプションノード301は、
- 受信端末305を介して、前記UEが前記第2のタイプの通信ネットワークへの登録を要求したという指示を受信するために構成された受信機器302と、
- 前記UEが前記第1のタイプの通信ネットワークに登録されていると決定するために構成されたプロセス機器306と、
- 送信端末304を介して、前記UEに関するロケーション情報を削除するためのロケーション削除メッセージを、前記第1のタイプの通信ネットワークによって備えられるユーザサブスクリプションノードに送信するために構成された送信機器303と
を備える。
【0073】
ユーザサブスクリプションノード301は、メモリ308と通信しているプロセッサ307をさらに備え、前記プロセッサは、バスを介して、前記受信機器302と、前記プロセス機器306と、前記送信機器303とに接続される。
【0074】
本開示は、ネットワークにおける異なるベンダーからのHSSとUDMとの共存を可能にし、依然として、5GCからEPSへの/からのUEのモビリティ(4Gと5Gとの間のIRAT)をサポートすることが可能である、ソリューションを提案する。
【0075】
本開示は、5GCからEPCへのモビリティがあるとき、HSSからUDMへの新しい対話として、およびEPCから5GCへのモビリティがあるとき、UDMからHSSへの新しい対話として、ロケーション削除を送ることを提案する。
【0076】
本開示は、さらに、シグナリングを最適化するために、このロケーション削除を送る前に、このロケーション削除がいつ必要とされるかを決定することを提案する。
【0077】
本開示は、4G/5G IRATモビリティ使用事例の場合、詳細には、N26インターフェースがAMFとMMEとの間に存在する場合、異なるベンダーから同じネットワークにおいて5GC UDMとEPC HSSの両方を配置することが可能であるための、HSSとUDMとの間の通信を開示する。
【0078】
5GCからEPCへのモビリティが以下で説明される。
【0079】
コールフローは従来技術の使用事例と同様であるが、HSSがMMEからロケーション更新を受信したとき、HSSはUDMにおけるロケーション情報を削除し得る。反対のモビリティ、すなわちEPCから5GCへ、が、以下でより詳細に説明される。これは、本開示が通信ネットワークにおいてどのように実装され得るかの一例にすぎない。
【0080】
1. UDMは、SUPIおよび3GPP登録AMF情報を含む、Nudm_UECM_Registration要求をAMFから受信する。このメッセージは理解され、処理されるようにAMF登録ロジックに受け渡される。検査メッセージは、完全および適格である。UDRからサブスクリプションデータを取り出す。
【0081】
最適化として、UDMは、このユーザが同じく4Gユーザであるかどうかに関する情報をUDRから入手することができる。この情報は、異なる手段によって提供され得る。
- 5GC UDRにおけるサブスクリプションプロファイルは、このユーザが同様に4Gユーザであるかどうかの情報を含むように規定される。これは、オペレータによって知られており、プロビジョニングにおいて要求され得る。
- UDMは、このサブスクライバ情報をEPC UDRから読み取ることを試みる。これは、UDMが、極めて不都合であるUd/LDAPインターフェースを実装することを必要とし得る。
- 5GC UDRおよびEPC UDRのシングルベンダーの場合、この「コンバージドDB」は、この情報を容易に含み得る、コンソリデートされたサブスクリプションプロファイルを含むことができる(すなわち、5GCごとに1つのサブスクリプションプロファイルと、EPCごとに他のサブスクリプションプロファイルとが存在するのではなく、ユーザごとに1つのサブスクリプションプロファイルのみが存在する)。既存の4Gユーザの場合、プロファイルは、新しいデータを含む5GCに更新され、次いで、5GCデータが読み取られるとき、このサブスクリプションが4G対応であるかどうかに関する情報を追加され得る。
【0082】
SUPIに基づいて、受信されたサブスクリプションおよび入力情報は、対応する許可検査を実施する。
【0083】
受信されたAMF登録情報は、UDRに記憶され、もしあれば、前の情報と入れ替わり、登録が受け付けられる。
【0084】
記憶されたAMF登録情報があった場合、Nudm_UECM_Deregistration_Notificationが古いAMFに送られる。
【0085】
2. 4G/5G IWKの必要があり、ユーザが、(UDRから取り出された)AMF登録されていない場合、新しいロケーション削除動作が、HSSに送られ得る。
【0086】
4G/5Gインターワーキングの必要は、以下の異なる手段によってUDMによって知られ得る。
- それは、設定され得る
- HSSとUDMとの間の対話が、新しいSBAサービスによって提供され得る。
〇 HSSは、Nhss_EpcInterworking SBAサービスを生成し、Nhss_EpcInterworking SBAサービスは、NRFに登録され、次いで、UDMによって発見/選択される。サービスが存在する(すなわち、登録される)場合、IWKが実行されるものとする。
〇 UDMは、Nudm_5gInterworking SBAサービスを生成し、Nudm_5gInterworking SBAサービスは、NRFに登録され、次いで、HSSによって発見/選択される。サービスが存在する(すなわち、登録される)場合、IWKが実行されるものとする。
このステップでは、IWKの必要がある場合、または、ユーザが同様に4Gユーザとして規定される場合にのみ、UDMからHSSに送られるロケーション削除メッセージ/指示が必要とされることに留意されたい。ユーザが5Gユーザのみとして規定され得ることを考慮に入れる。次いで、シグナリング最適化として、UDMは、ユーザが4G対応であるかどうかを識別するために、ユーザプロファイルを検査し得る。
【0087】
3. 登録使用事例の残りは、従来技術として実行される(Nudm入手およびNudmサブスクリプション)。
【0088】
本開示は、以下の利点を提供する。
- 本開示は、ネットワークにおける異なるベンダーからのHSSとUDMとの共存を可能にし、依然として、5GCからEPSへの/からのUEのモビリティをサポートすることが可能である、ソリューションを規定する。
- 本開示は、ユーザが4Gサブスクリプションを有するとき、HSSのみと対話するためのシグナリング最適化を含む。
【0089】
第1の実施形態では、システムは、第1のサブスクライバノードをもつ第1の5Gコアネットワークと、第2のサブスクライバノードを備える第2の4G EPCネットワークと、第2のネットワークに接続されたUEとを備える。第1のサブスクライバノードは、4Gから5GへのUEのIRATハンドオーバの場合、以下のステップを実施する。
- 第1のサブスクライバノードは、5Gコアネットワークにおける登録のために、UEの登録メッセージを受信する、
- 第1のサブスクライバノードは、サブスクライバが4G EPCネットワークサブスクリプションを有するかどうか、または、4G/5G IWKが必要とされることを検査する、
- 確証した場合、第1のサブスクライバノードは第2のサブスクライバノードにロケーション削除メッセージを送る。
【0090】
第2の実施形態では、システムは、第1のサブスクライバノードをもつ第1の5Gコアネットワークと、第2のサブスクライバノードを備える第2の4G EPCネットワークと、第1のネットワークに接続されたUEとを備える。第2のサブスクライバノードは、5Gから4GへのUEのIRATハンドオーバの場合、以下のステップを実施する。
- 第2のサブスクライバノードは、UEのためのロケーション更新メッセージを受信する、
- 第2のサブスクライバノードは、第1のサブスクライバノードにロケーション削除メッセージを送る。
【0091】
添付の図面を参照しながら、次に、本開示によって企図される実施形態がより詳細に説明される。しかしながら、他の実施形態が、本明細書で開示される主題の範囲内に含まれている。開示される主題は、本明細書に記載される実施形態にのみ限定されるものとして解釈されるべきではない。むしろ、図示の実施形態は、例として、主題の範囲を当業者に伝えるように提供される。