(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-19
(45)【発行日】2022-08-29
(54)【発明の名称】自動車のヘッドライト用の照明ユニット
(51)【国際特許分類】
F21S 43/14 20180101AFI20220822BHJP
F21S 43/15 20180101ALI20220822BHJP
F21S 43/31 20180101ALI20220822BHJP
F21W 103/55 20180101ALN20220822BHJP
F21W 103/20 20180101ALN20220822BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20220822BHJP
【FI】
F21S43/14
F21S43/15
F21S43/31
F21W103:55
F21W103:20
F21Y115:10
(21)【出願番号】P 2021521107
(86)(22)【出願日】2019-10-15
(86)【国際出願番号】 US2019056218
(87)【国際公開番号】W WO2020081502
(87)【国際公開日】2020-04-23
【審査請求日】2021-06-17
(32)【優先日】2018-10-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】391011607
【氏名又は名称】ヴァレオ ビジョン
【氏名又は名称原語表記】VALEO VISION
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100127465
【氏名又は名称】堀田 幸裕
(74)【代理人】
【識別番号】100208188
【氏名又は名称】榎並 薫
(72)【発明者】
【氏名】ライオネル、フロック
【審査官】竹中 辰利
(56)【参考文献】
【文献】特表2012-503287(JP,A)
【文献】特開2013-243080(JP,A)
【文献】特開2009-158276(JP,A)
【文献】特開2017-010858(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 43/14
F21S 43/15
F21S 43/31
F21W 103/55
F21W 103/20
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
並んで配置されるとともに互いに一致した2つ以上の連続したリフレクタを備える自動車のヘッドライトの照明ユニットであって、
少なくとも2つの光源が各リフレクタ毎に配置され、各光源が、対象のリフレクタに、対応するリフレクタの焦点のすぐ隣に且つ前記焦点の両側に光線を提供するように、前記光源は配置され、
各リフレクタの前記少なくとも2つの光源は、一致するリフレクタの少なくとも2つの光源に対して設定配置角度で回転して配置される、
照明ユニット。
【請求項2】
前記少なくとも2つの光源は、第1照明機能を提供するための少なくとも1つの第1光源と、第2照明機能を提供するための少なくとも1つの第2光源と、を含む、
請求項1に記載の照明ユニット。
【請求項3】
前記設定配置角度は、360度をリフレクタの個数で割った値におおよそ等しい、
請求項1に記載の照明ユニット。
【請求項4】
前記設定配置角度は、少なくとも約180度である、
請求項1に記載の照明ユニット。
【請求項5】
前記光源は、印刷回路基板(PCB)である装着構造体を含む、
請求項1に記載の照明ユニット。
【請求項6】
前記少なくとも1つの第1光源は黄色発光ダイオード(LED)であり、前記少なくとも1つの第2光源は白色光LEDである、
請求項2に記載の照明ユニット。
【請求項7】
前記第1照明機能は、日中走行ライトとして、位置標示ライトとして、またはこの両方として具体化され、前記第2照明機能は、車の走行方向を示すためのフラッシュライトとして具体化される、
請求項2に記載の照明ユニット。
【請求項8】
前記照明ユニットは、前記様々な機能を制御する制御ユニットをさらに備える、
請求項1に記載の照明ユニット。
【請求項9】
前記少なくとも2つのリフレクタは、パラボラリフレクタである、
請求項1に記載の照明ユニット。
【請求項10】
並んで配置されるとともに互いに一致した4つの連続したリフレクタを備える自動車のヘッドライトの照明ユニットであって、
少なくとも2つの光源が各リフレクタ毎に配置され、各光源が、対象のリフレクタに、対応するリフレクタの焦点のすぐ隣に且つ前記焦点の両側に光線を提供するように、前記光源は配置され、
各リフレクタの前記少なくとも2つの光源は、一致するリフレクタの少なくとも2つの光源に対して設定配置角度で回転して配置される、
照明ユニット。
【請求項11】
並んで配置されるとともに互いに一致した4つの連続したパラボラリフレクタを備える自動車のヘッドライトの照明ユニットであって、
少なくとも2つの光源が各パラボラリフレクタ毎に配置され、各光源が、対象のリフレクタに、対応するリフレクタの焦点のすぐ隣に且つ前記焦点の両側に光線を提供するように、前記光源は配置され、
各リフレクタの前記少なくとも2つの光源は、一致するパラボラリフレクタの少なくとも2つの光源に対して設定配置角度で回転して配置され、
さらに、前記設定配置角度は、60乃至120度である、
照明ユニット。
【請求項12】
前記設定配置角度は、360度をリフレクタの個数で割った値におおよそ等しい、
請求項11に記載の照明ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明装置に、より具体的には、様々な照明/信号機能を発揮する複数の光源を有する自動車用の照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車用の既知の照明装置またはヘッドライトアセンブリは、様々な照明/信号機能を発揮するように動作する複数の光源を備えている。様々な照明/信号機能を果たすように、照明装置は、異なる色の光を射出可能な発光ダイオード(LED)等の光源を有している。光源は、互いに隣接して、または互いから離間して配置され得る。これにより、光源を収容するようにかなりのスペースが照明装置において必要となる。照明装置は、光源から射出された光をコリメートするためのリフレクタモジュールも含み得る。通常、光源は、射出された光がリフレクタモジュールのリフレクタの焦点に直接向けられるように配置されている。
【0003】
図1Aは、従来技術による照明ユニットの複数の光源およびリフレクタアセンブリの配置を示す。
図1Aに示すように、リフレクタアセンブリ100は、2つのリフレクタ105を含み、光源は、印刷回路基板(PCB)110において互いに隣接して配置された白色(W)LEDと黄色(A)LEDとを含んでいる。本例では、白色LEDは、射出された光が焦点に向けられるように配置されるとともに、第1配光を形成するように使用される。黄色LEDは、射出された光が焦点付近に向けられるように配置されるとともに、第2配光を形成するように使用される。第2配光は、第1配光と色が異なり、わずかに効率が低い。このような配置により、各LEDから射出された結果としてのビームパターン115は、
図1Bに示すように、ビームシフトの結果として中心から逸れている。このことにより、照明装置の全体的な効率が低下している。
【0004】
さらに、現行の光源配置では、
図1Bに示すように、PCB110でのLEDの位置によっては、照明領域の一部に光が不足している。したがって、PCB110における現行の光源配置では、配光に関する規制要件を満たすことができない。本明細書に記載の発明は、既知の照明装置の問題を克服する。
【発明の概要】
【0005】
本発明の目的は、既知の照明装置の上述の欠点を解決することである。特に、本発明の目的は、中心に向けられた出力ビーム、より好適には、照明/信号機能の両方の効率のバランスをとる中心に向けられた出力ビームを生成しつつ、様々な照明/信号機能を発揮できる照明ユニット/装置を提供することである。
【0006】
本発明の他の目的は、規制要件を満たしつつ、中心に向けられた出力ビームを生成することができる照明装置を提供することである。
【0007】
上述の目的を達成するように、本発明の実施形態によれば、自動車のヘッドライト用の照明ユニットが提供される。照明ユニットは、並んで配置されるとともに互いに一致した2つ以上の連続したリフレクタを備え、少なくとも2つの光源が各リフレクタ毎に配置され、各光源が、対象のリフレクタに、対応するリフレクタの焦点のすぐ隣に且つ前記焦点の両側に光線を提供するように、前記光源は配置される。さらに、各リフレクタの前記少なくとも2つの光源は、一致するリフレクタの少なくとも2つの光源に対して設定配置角度で回転して配置される。
【0008】
一態様において、前記少なくとも2つの光源は、第1照明機能を提供するための少なくとも1つの第1光源と、第2照明機能を提供するための少なくとも1つの第2光源と、を含む。一態様において、前記少なくとも1つの第1光源は黄色発光ダイオード(LED)であり、前記少なくとも1つの第2光源は白色LEDである。前記第1照明機能は、日中走行ライトとして、位置標示ライトとして、またはこの両方として具体化され、前記第2照明機能は、車の走行方向を示すためのフラッシュライトとして具体化される。
【0009】
一実施形態において、前記照明ユニットは、前記様々な機能を制御する制御ユニットをさらに備える。例えば、制御ユニットは、光源の動作を制御する電子回路である。
【0010】
一実施形態において、前記設定配置角度は、360度をリフレクタの個数で割った値におおよそ等しい。
【0011】
一実施形態において、前記設定配置角度は、少なくとも約45度である。他の実施形態において、前記設定角度は、少なくとも約180度である。さらに他の実施形態において、前記設定角度は、少なくとも約90度である。さらに他の実施形態において、前記設定角度は、少なくとも約120度である。
【0012】
一実施形態において、前記少なくとも2つのリフレクタは、パラボラリフレクタであり、これらは、形状、サイズにおいて類似しているとともに、同一材料で作製される。
【0013】
本発明の好適な実施形態において、照明ユニットは、並んで配置されるとともに互いに一致した4つの連続したリフレクタを備え、少なくとも2つの光源が各リフレクタ毎に配置され、各光源が、対象のリフレクタに、対応するリフレクタの焦点のすぐ隣に且つ前記焦点の両側に光線を提供するように、前記光源は配置される。さらに、各リフレクタの前記少なくとも2つの光源は、一致するリフレクタの少なくとも2つの光源に対して設定配置角度で回転して配置される。一実施形態において、前記設置配置角度は、約90度である。他の実施形態において、前記設置配置角度は、約180度である。さらに他の実施形態において、前記設置配置角度は、45度乃至180度である。さらに他の実施形態において、前記設置配置角度は、約45度である。
【0014】
本発明の他の実施形態によれば、照明ユニットは、並んで配置されるとともに互いに一致した4つの連続したパラボラリフレクタを備え、少なくとも2つの光源が各パラボラリフレクタ毎に配置され、各光源が、対象のリフレクタに、対応するリフレクタの焦点のすぐ隣に且つ前記焦点の両側に光線を提供するように、前記光源は配置される。さらに、各リフレクタの前記少なくとも2つの光源は、一致するパラボラリフレクタの少なくとも2つの光源に対して設定配置角度で回転して配置され、さらに、前記設定配置角度は、60乃至120度である。
【0015】
本発明による照明ユニットは、中心に向けられた出力ビームを生成しつつ、様々な照明/信号機能を発揮することができる。したがって、本発明によれば、照明ユニットの全体的な効率が改善され得る。
【0016】
本発明の以上の目的および他の目的は、以下の説明、添付図面、および添付の特許請求の範囲から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1A】従来技術による、照明ユニットの複数の光源およびリフレクタアセンブリの配置を示す図。
【
図1B】
図1Aに示すリフレクタアセンブリを有する照明ユニットのビームパターンを示す図。
【
図2A】本発明の実施形態による、照明ユニットの複数の光源およびリフレクタアセンブリの配置を示す図。
【
図2B】本発明の実施形態による、光源装着構造体に装着された
図2Aに示す光源の構成の上面図。
【
図2C】本発明の実施形態による、
図2Aに示すリフレクタアセンブリを有する照明ユニットのビームパターンを示す図。
【
図3A】本発明の好適な実施形態による、照明ユニットの複数の光源およびリフレクタアセンブリの配置を示す図。
【
図3B】本発明の好適な実施形態による、光源装着構造体に装着された、
図3Aに示す光源の構成の上面図。
【
図3C】本発明の好適な実施形態による、
図3Aに示すリフレクタアセンブリを有する照明ユニットのビームパターンを示す図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の実施形態を、図面および実施例を参照しつつ以下にさらに説明する。説明全体を通して、同一または類似の参照符号は、同一又は類似の部材を指す。以下の実施形態は、図面とともに本発明の範囲を限定することを意図するものではなく、本発明の全体概念を説明するためにのみ使用される。
【0019】
本発明は、中心に向けられた出力ビームを生成しつつ様々な照明/信号機能を発揮することが可能な自動車のヘッドライトの照明ユニットに関する。具体的には、本主題において、照明ユニットの複数の光源は、各光源が中心に向けられた出力ビームを生成可能であるように特殊な態様で配置されることにより、規制要件を満たしつつ照明ユニットの全体的な効率が改善され得る。
【0020】
一般に、自動車のヘッドライト用の照明ユニットは、単数または複数の光源、リフレクタアセンブリ、レンズ、およびハウジングを備えている。ヘッドライトの照明ユニットは、日中走行照明機能、方向指示機能等の様々な照明/信号機能を発揮するように構成されている。異なる照明/信号機能を発揮するように、照明ユニットは、異なる色を発光可能なLEDを設けられ得る。このような機能を果たすべく、LEDは、グループで動作し得る、または同時に動作し得る。さらに、LEDは、複数の機能を果たすようにグループで配置され得る。
【0021】
本発明の一実施形態によれば、自動車のヘッドライトの照明ユニットは、並んで配置されるとともに互いに一致した2つ以上の連続したリフレクタを備え、少なくとも2つの光源が各リフレクタ毎に配置され、各光源が、対象のリフレクタに、対応するリフレクタの焦点のすぐ隣に且つ前記焦点の両側に光線を提供するように、前記光源は配置され、各リフレクタの前記少なくとも2つの光源は、一致するリフレクタの少なくとも2つの光源に対して設定配置角度で回転して配置される。
【0022】
例示として、
図2Aは、本発明の実施形態による照明ユニットの複数の光源およびリフレクタアセンブリの配置を示す。
図2Aに示すように、リフレクタアセンブリ200は、並んで配置されるとともに互いに一致する2つの連続したリフレクタ205A、205Bを含んでいる。簡潔性を期して、2つのリフレクタ205A、205Bを
図2Aに示す。当業者には、2つよりも多くのリフレクタが制限なしに照明ユニットに組み込まれ得ることが理解される。一態様において、少なくとも2つのリフレクタ205A、205Bは、パラボラリフレクタであり、これらはサイズ、形状において類似しているとともに同一材料で作製されている。
【0023】
図2Aに示すように、2つの機能を発揮するように、2つの光源(A、W)が各リフレクタ205A、205B毎に配置されている。多数の機能を発揮するように、2つより多くの光源が各リフレクタ毎に配置され得ることに留意されたい。リフレクタ毎に配置された2つの光源は、それぞれ第1機能および第2機能を発揮する白色LEDおよび黄色LEDを含んでいる。第1機能のLEDを「A」で示し、第2機能のLEDを「W」で示す。機能位置照明および/または日中走行照明が必要な場合、第2機能に関連付けられたLEDが操作され得る。また、方向指示器にフラッシュ機能(点滅機能)が必要な場合は、第1機能に関連付けられたLEDが操作され得る。
【0024】
一態様において、照明ユニットの少なくとも2つの光源は、光源装着構造体210に配置される。例えば、光源装着構造体210は、印刷回路基板(PCB)210である。本発明の実施形態によるPCB210における光源の配置を
図2Bに示す。特に、
図2Bは、PCB210における光源(A、W)の配置の上面図である。
図2Bに示すように、光源(A、W)は、PCB210において交互に互いに隣接して配置されている。
【0025】
一実施形態において、各リフレクタ205Aの少なくとも2つの光源(A、W)は、一致するリフレクタ205Bの少なくとも2つの光源(A、W)に対して、設定配置角度で回転して配置されている。
図2Bに示すように、各リフレクタ205Aの少なくとも2つの光源は、一致するリフレクタ205Bの少なくとも2つの光源に対して、角度Pで配置されている。
【0026】
一実施形態において、設定配置角度は、360度をリフレクタの個数で割った値におおよそ等しい。
図2Bに示すように、設定配置角度は、約180度である。
図2Bにおいて、各リフレクタ205Aの少なくとも2つの光源は、PCB210において交互に互いに隣接して配置されるように、一致するリフレクタ205Bの少なくとも2つの光源に対して180度で配置されている。
図2Bに示すように、第1リフレクタ205Aに配置された白色LEDが、第2リフレクタ205Bに配置された白色LEDに隣接している。同様に、第2リフレクタに配置された黄色LEDは、第3リフレクタに配置された黄色LEDに隣接し、その他も同様である。
【0027】
さらに
図2Aに示すように、光源(A、W)は、各光源が、対象のリフレクタに、対応するリフレクタの焦点(F)のすぐ隣に且つ焦点(F)の両側に光線を提供するように、配置されている。
【0028】
図2Aに示す特定の構成でLEDを配置することにより、各LEDは、中心に向けられた出力ビームを生成することができる。
図2Cは、本発明の実施形態による、
図2Aに示すリフレクタアセンブリを有する照明ユニットのビームパターンを示す。
図2Cに示すように、ビームパターン215は、
図1Bに示すビームパターン(従来技術)と比較して、より中心に向けられている。さらに、
図2Cから、ビームパターンが照明領域全体に広がっていることも観察できる。したがって、照明ユニットの効率が、
図2Bに従ってLEDを配置することにより改善され得る。
【0029】
本発明の他の実施形態において、光源は、中心に向けられた出力ビームを達成するように別の態様で配置される。本発明の好適な実施形態において、光源は、中心に向けられた出力ビームを達成するように別の態様で配置されている。この好適な実施形態において、照明ユニットのリフレクタアセンブリは、4つのリフレクタを含んでいる。
図3Aは、本発明の好適な実施形態による、照明ユニットの複数の光源およびリフレクタアセンブリの配置を示している。
図3Bは、光源装着構造体310に装着された、本発明の好適な実施形態による、
図3Aに示す光源の構成の上面図である。
図3Cは、本発明の一実施形態による、
図3Aに示すリフレクタアセンブリを有する照明ユニットのビームパターンを示す。
【0030】
図3Aに示すように、好適な実施形態による照明ユニットは、並んで配置されるとともに互いに一致する4つの連続したリフレクタ305A、305B、305C、305Dを有し、少なくとも2つの光源(A、W)が各リフレクタ毎に配置され、各光源が、対象のリフレクタに、対応するリフレクタの焦点のすぐ隣に且つ前記焦点の両側に光線を提供するように、前記光源は配置されている。さらに、各リフレクタの少なくとも2つの光源は、一致するリフレクタの少なくとも2つに光源に対して設定配置角度Pで回転して配置されている。上述のように、設定配置角度は、360度をリフレクタの個数で割った値におおよそ等しい。
図3Bに示すように、リフレクタアセンブリは4つのリフレクタを有するため、設定配置角度は約90度である。
【0031】
一実施形態において、リフレクタアセンブリ内のリフレクタの個数が8に等しい場合、設定配置角度は少なくとも約45度である。他の実施形態において、リフレクタアセンブリ内のリフレクタの個数が6に等しい場合、設定配置角度は約60度である。さらに他の実施形態において、リフレクタアセンブリ内のリフレクタの個数が3に等しい場合、設定配置角度は少なくとも約120度である。
【0032】
図3Cは、本発明の実施形態による、
図3Aに示すリフレクタアセンブリを有する照明ユニットのビームパターンを示す。
図3Cに示すように、ビームパターン315は、
図1Bに示すビームパターン(従来技術)および
図2Bに示すビームパターン215と比較して、より中心に向けられている。
【0033】
図2Bおよび
図3Bに示す特定の構成でLEDを配置することにより、各LEDは中心に向けられた出力ビームを生成することができるため、照明ユニットの効率が改善され得る。
【0034】
さらに、一実施形態において、本発明は、様々な機能を発揮すべく、様々なLEDの動作を制御する制御ユニット(図示せず)を含んでいる。例えば、制御ユニットは、光源の動作を制御する電子回路である。
【0035】
本発明は、その実施において上述の実施形態に限定されない。むしろ、基本的に異なる構成についても上述の解決策を利用する複数の変形例が存在する。より具体的には、本発明は、自動車の前面ヘッドとしての照明ユニットの実施形態に限定されない。本発明は、自動車のテールランプとして機能する照明ユニットにも同様に関する。
【0036】
本発明を図面を参照して開示したが、図面に示す全ての実施形態は、本発明を限定することを意図せず、例示として本発明の好適な実施形態を説明することを意図している。
【0037】
当然ながら、当業者には、本開示において様々な変更や変形が、これらの変更や変形が特許請求の範囲およびそれらの同等物で定義された範囲に含まれる限り、本発明が含むことが意図されている開示の原理および精神から逸脱することなく可能であることが理解されるであろう。
【0038】
本明細書に記載される数値には、任意の低い値と任意の高い値との間に少なくとも2単位ある場合、下限値から上限値までの全ての値が1単位きざみで含まれる。一例として、例えば温度、圧力、時間等の構成要素の量またはプロセス変数の値が、例えば、1乃至90、好適には20乃至80、より好適には30乃至70と記載されている場合、15乃至85、22乃至68、43乃至51、30乃至32等の値が本明細書に明示的に列挙されていると意図するものとする。1未満の値について、1単位は適宜0.0001、0.001、または0.1とみなす。これらは特に何が意図されているかについての単なる例であり、列挙した下限値と上限値との間の数値のあらゆる組み合わせが、本願に同様に明示されているとみなされるべきである。
【0039】
別途記載のない限り、全ての範囲は両端点および、これら両端点の間の全ての数を含む。範囲に関する「約」または「おおよそ」の使用は、範囲の両端点に適用される。したがって、「約20乃至30」は、少なくとも特定された端点を含めて「約20乃至約30」を含むことが意図されている。
【0040】
特許出願および公報を含むすべての論文および参考文献の開示は、全ての目的のために参照により組み込まれる。
【0041】
組み合わせを説明するための「本質的に・・・からなる」という用語は、特定された元素、成分、要素、または特定されたステップ、および、組み合わせの基本的且つ新規な特性に著しく影響を及ぼさない他の元素、成分、要素またはステップを含むものとする。
【0042】
本明細書において元素、成分、要素、またはステップの組み合わせを説明するための「備える」または「含む」という用語の使用は、本質的にこれらの元素、成分、要素、またはステップからなる実施形態も企図している。