(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-19
(45)【発行日】2022-08-29
(54)【発明の名称】軸受ステータ、圧縮機及びエアコン
(51)【国際特許分類】
F16C 32/04 20060101AFI20220822BHJP
F16C 35/00 20060101ALI20220822BHJP
F25B 1/04 20060101ALN20220822BHJP
【FI】
F16C32/04 Z
F16C35/00
F25B1/04 Z
(21)【出願番号】P 2021530168
(86)(22)【出願日】2019-09-23
(86)【国際出願番号】 CN2019107282
(87)【国際公開番号】W WO2020125111
(87)【国際公開日】2020-06-25
【審査請求日】2021-05-27
(31)【優先権主張番号】201811550030.4
(32)【優先日】2018-12-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516164151
【氏名又は名称】珠海格力▲電▼器股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】GREE ELECTRIC APPLIANCES, INC. OF ZHUHAI
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】張 超
(72)【発明者】
【氏名】張 芳
(72)【発明者】
【氏名】▲ぐん▼ 高
(72)【発明者】
【氏名】蘇 久展
(72)【発明者】
【氏名】李 欣
(72)【発明者】
【氏名】董 如昊
(72)【発明者】
【氏名】▲とう▼ 明星
(72)【発明者】
【氏名】劉 鵬輝
(72)【発明者】
【氏名】王 飛
(72)【発明者】
【氏名】呉 瑞
(72)【発明者】
【氏名】趙 偉杰
(72)【発明者】
【氏名】魏 志韜
(72)【発明者】
【氏名】王 建輝
(72)【発明者】
【氏名】鍾 敦穎
(72)【発明者】
【氏名】劉 湛欽
【審査官】倉田 和博
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-236925(JP,A)
【文献】特開2016-114114(JP,A)
【文献】特開2007-155058(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2006/0077026(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16C 32/04
F16C 35/00
F25B 1/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸受ステータであって、フレーム(1)と、軸受鉄心(2)と、軸方向巻線(3)と、を備え、
前記フレーム(1)に収容溝(11)が設けられており、前記収容溝(11)の中に拘束部(110)が設けられており、前記収容溝(11)の両側の外壁面に第1の係止部(12)が設けられており、
前記軸受鉄心(2)の軸方向における任意の1つの端面に巻線溝(21)が設けられており、前記巻線溝(21)の、前記軸受鉄心(2)の径方向における対向する両側に、前記第1の係止部(12)と係合する第2の係止部(22)が設けられており、
前記軸方向巻線(3)は前記巻線溝(21)の中に配置され、前記軸方向巻線(3)の前記フレーム(1)に対応する部分が前記収容溝(11)の中に圧入され、
前記拘束部(110)は前記軸方向巻線(3)を前記収容溝(11)の中に拘束する
ことを特徴とする軸受ステータ。
【請求項2】
前記軸受鉄心(2)の周方向における前記フレーム(1)の長さは、前記軸方向巻線(3)の周方向における長さより小さい
ことを特徴とする請求項1に記載の軸受ステータ。
【請求項3】
前記拘束部(110)は前記収容溝(11)の開口部における突起部である
ことを特徴とする請求項1に記載の軸受ステータ。
【請求項4】
前記収容溝(11)は、開口部から底部まで第1のセグメント溝(111)及び第2のセグメント溝(112)を順に含み、
前記第1のセグメント溝(111)の2つの側壁は前記収容溝(11)の底部に対して垂直になるように配置され、
前記第2のセグメント溝(112)の2つの側壁は、前記収容溝(11)の底部に対して傾斜するように配置され、且つ前記第2のセグメント溝(112)の2つの側壁の傾斜方向が互いに逆である
ことを特徴とする請求項1に記載の軸受ステータ。
【請求項5】
前記第1の係止部(12)は、突起構造と凹欠構造とのうちの1つを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の軸受ステータ。
【請求項6】
前記フレーム(1)は、ボトムアーム(15)及び2つのサイドアーム(16)を備え、
各前記サイドアーム(16)の材質は弾性材料であり、
2つの前記サイドアーム(16)はいずれも内側に前記拘束部(110)が設けられており、2つの前記サイドアーム(16)はいずれも外側に前記第1の係止部(12)が設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の軸受ステータ。
【請求項7】
前記フレーム(1)には、前記収容溝(11)と連通する巻線ライン通過孔(13)が設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の軸受ステータ。
【請求項8】
前記巻線ライン通過孔(13)は
前記フレーム(1)の底部に設けられ
、前記フレーム(1)の底部には2つの前記巻線ライン通過孔(13)が設けられる
ことを特徴とする請求項7に記載の軸受ステータ。
【請求項9】
前記巻線溝(21)は環状溝であり、
前記巻線溝(21)の軸線と前記軸受鉄心(2)の軸線とは同軸である
ことを特徴とする請求項1に記載の軸受ステータ。
【請求項10】
前記第2の係止部(22)は、前記第1の係止部(12)と係合する凹欠構造又は突起構造である
ことを特徴とする請求項5に記載の軸受ステータ。
【請求項11】
複数の前記フレーム(1)
が前記巻線溝(21)の中で離間して配列される
ことを特徴とする請求項1に記載の軸受ステータ。
【請求項12】
前記軸方向巻線(3)は巻線ラインを含み、
前記軸受鉄心(2)の
、前記巻線溝(21)から
軸方向に沿って離れる側には、
前記巻線ラインが通過する貫通孔(23)が、前記フレーム(1)に対応するように設けられており、
前記貫通孔(23)は前記巻線溝(21)と連通し、
前記フレーム(1)の底部には、前記貫通孔(23)と係合する突起状部品(14)が設けられており、
前記突起状部品(14)は、前記フレーム(1)と前記軸受鉄心(2)との位置固定を実現する
ことを特徴とする請求項1に記載の軸受ステータ。
【請求項13】
前記貫通孔(23)は楕円形の孔であり、且つ前記貫通孔(23)の長軸方向における長さは前記フレーム(1)の底部の長さより小さい
ことを特徴とする請求項12に記載の軸受ステータ。
【請求項14】
前記フレーム(1)の、前記巻線溝(21)と係合する方向における長さは、前記巻線溝(21)の幅に等しく、
前記フレーム(1)の高さは前記巻線溝(21)の深さより小さいか、又は前記巻線溝(21)の深さに等しいか、又は前記巻線溝(21)の深さより大きい
ことを特徴とする請求項11に記載の軸受ステータ。
【請求項15】
前記巻線溝(21)の中には、前記軸方向巻線(3)を密封して固定させる密封剤(24)が設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の軸受ステータ。
【請求項16】
前記軸方向巻線(3)は第1の巻線ライン(25)及び第2の巻線ライン(26)を含み、
前記フレーム(1)の底部には第1の巻線ライン通過孔(131)及び第2の巻線ライン通過孔(132)が設けられており、
前記第1の巻線ライン(25)は、前記第1の巻線ライン通過孔(131)を通過して前記軸受鉄心(2)の
、前記巻線溝(21)から
軸方向に沿って離れる側まで延在し、前記第2の巻線ライン(26)は、前記第2の巻線ライン通過孔(132)を通過して前記軸受鉄心(2)の
、前記巻線溝(21)から
軸方向に沿って離れる側まで延在する
ことを特徴とする請求項1に記載の軸受ステータ。
【請求項17】
圧縮機であって、
請求項1ないし16のいずれか一項に記載の軸受ステータを備える
ことを特徴とする圧縮機。
【請求項18】
エアコンであって、
請求項17に記載の圧縮機を備える
ことを特徴とするエアコン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
<関連出願>
本願は、2018年12月18日に出願された出願番号が「201811550030.4」である中国特許出願の優先権を主張し、それにより開示されたすべての内容を本願に組み込む。
【0002】
本発明は磁気軸受ステータの技術分野に関し、具体的には軸受ステータ、圧縮機及びエアコンに関する。
【背景技術】
【0003】
磁気軸受は、磁気の作用を利用してロータを浮上させることによって、ロータとステータの間で機械的接触が発生しないようにする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
発明者は、従来技術においては少なくとも、磁気軸受の鉄心と巻線との間の固定が不安定で脱落しやすく、且つ巻線の位置を制限することが難しい、という欠陥が存在することを発見した。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一部の実施例の1つの態様によると、本発明は、軸受ステータの構造を改善する軸受ステータ、圧縮機及びエアコンを提供する。
【0006】
本発明の実施例により提供される軸受ステータは、フレームと、軸受鉄心と、軸方向巻線とを備える。前記フレームには収容溝が設けられており、前記収容溝の中には拘束部が設けられており、前記収容溝の両側の外壁面には第1の係止部が設けられている。前記軸受鉄心は、軸方向における任意の1つの端面に巻線溝が設けられており、前記巻線溝は、前記軸受鉄心の径方向において対向する両側に、前記第1の係止部と掛け合う第2の係止部が設けられている。軸方向巻線は前記巻線溝の中に位置し、前記軸方向巻線の、前記フレームに対応する部分が前記収容溝の中に圧入される。ここで、前記拘束部は、前記軸方向巻線を前記収容溝の中に拘束する。
【0007】
一部の実施例において、前記軸受鉄心の周方向における前記フレームの長さは、前記軸方向巻線の周方向における長さより小さい。
【0008】
一部の実施例において、前記収容溝は貫通溝であり、前記拘束部は前記収容溝の開口部にある突起部である。
【0009】
一部の実施例において、前記収容溝の開口部から底部まで、前記収容溝は第1のセグメント溝と第2のセグメント溝とを含む。前記第1のセグメント溝の2つの側壁は、前記収容溝の底部に対して垂直になるように設けられる。前記第2のセグメント溝の2つの側壁は、前記収容溝の底部に対して傾斜するように設けられ、且つ前記第2のセグメント溝の2つの側壁の傾斜方向は互いに逆になる。
【0010】
一部の実施例において、前記第1の係止部は、突起構造と凹欠構造とのうちの1つを含む。
【0011】
一部の実施例において、前記フレームはボトムアームと2つのサイドアームとを備える。各前記サイドアームの材質は弾性材料である。2つの前記サイドアームはいずれも、内側に前記拘束部が設けられており、2つの前記サイドアームはいずれも、外側に前記第1の係止部が設けられている。
【0012】
一部の実施例において、前記フレームには前記収容溝と連通する巻線ライン通過孔が設けられている。
【0013】
一部の実施例において、前記巻線ライン通過孔は2つを含み、且つ前記フレームの底部に設けられる。
【0014】
一部の実施例において、前記巻線溝は環状溝であり、前記巻線溝の軸線と前記軸受鉄心の軸線とは同軸である。
【0015】
一部の実施例において、前記第2の係止部は、前記第1の係止部と係合する凹欠構造又は突起構造である。
【0016】
一部の実施例において、前記フレームは複数であり、複数の前記フレームは前記巻線溝の中で離間して配置される。
【0017】
一部の実施例において、前記軸受鉄心の前記巻線溝から離れる側には、巻線が通る貫通孔が、前記フレームに対応するように設けられており、前記貫通孔は前記巻線溝と連通する。
【0018】
前記フレームの底部には前記貫通孔と係合する突起状部品が設けられており、前記突起状部品は前記フレームと前記軸受鉄心との位置固定を実現する。
【0019】
一部の実施例において、前記貫通孔は楕円形の孔であり、且つ前記貫通孔の長軸方向における長さは前記フレームの底部の長さより小さい。
【0020】
一部の実施例において、前記フレームの前記巻線溝と係合する方向における長さは、前記巻線溝の幅と同一である。
【0021】
前記フレームの高さは、前記巻線溝の深さより小さいか、又は前記巻線溝の深さに等しいか、又は前記巻線溝の深さより大きい。
【0022】
一部の実施例において、前記巻線溝の中には、前記軸方向巻線を密封して固定させる密封剤が設けられる。
【0023】
一部の実施例において、前記軸方向巻線は第1の巻線ライン及び第2の巻線ラインを含み、前記フレームの底部には第1の巻線ライン通過孔及び第2の巻線ライン通過孔が設けられている。
【0024】
前記第1の巻線ラインは、前記第1の巻線ライン通過孔を通過して前記軸受鉄心の前記巻線溝から離れる側まで延在し、前記第2の巻線ラインは、前記第2の巻線ライン通過孔を通過して前記軸受鉄心の前記巻線溝から離れる側まで延在する。
【0025】
本発明の実施例は圧縮機を更に提供し、当該圧縮機は本発明の任意の技術案に係る軸受ステータを備える。
【0026】
本発明の実施例はエアコンを更に提供し、当該エアコンは本発明の任意の技術案に係る圧縮機を備える。
【0027】
本発明の実施例は磁気浮上フレームを提供する。前記フレームには、軸方向巻線を拘束する収容溝が設けられている。
【0028】
前記収容溝の中には拘束部が設けられており、前記拘束部は前記軸方向巻線を前記収容溝の中に拘束する。前記フレームの前記収容溝の両側の外壁面には、軸受鉄心と接続する第1の係止部が設けられる。
【0029】
一部の実施例において、本発明の一実施例によると、前記軸受鉄心の周方向における前記フレームの長さは、前記軸方向巻線の周方向における長さより小さい。
【0030】
一部の実施例において、前記フレームはブロック状の構造であり、前記軸受鉄心の径方向における前記フレームの長さは、前記軸受鉄心の半径より小さい。
【0031】
一部の実施例において、本発明の一実施例において、前記収容溝は貫通溝であり、前記拘束部は前記収容溝の開口部における突起部である。
【0032】
一部の実施例において、本発明の一実施例において、前記収容溝は前記第1の係止部により前記軸受鉄心と自動ロックされて連結される。
【0033】
一部の実施例において、本発明の一実施例において、前記収容溝は開口部から底部まで第1のセグメント溝と第2のセグメント溝とを順に含む。
【0034】
前記第1のセグメント溝の2つの側壁は前記収容溝の底部に対して垂直になるように配置され、前記第2のセグメント溝の2つの側壁は前記収容溝の底部に対して傾斜するように配置され且つ傾斜方向が互いに逆である。
【0035】
一部の実施例において、本発明の一実施例において、前記第1の係止部は突起構造又は凹欠構造である。
【0036】
一部の実施例において、第1の係止部は断面形状が三角形である突起構造である。
【0037】
一部の実施例において、本発明の一実施例において、前記フレームはボトムアームと2つの弾性材料からなるサイドアームとを備える。2つの前記サイドアームはいずれも内側に前記拘束部が設けられており、2つの前記サイドアームはいずれも外側に前記第1の係止部が設けられている。
【0038】
一部の実施例において、フレームの2つのサイドアームが挟圧されると、2つのサイドアームは互いに近づくとともにボトムアームに対して傾斜する。フレームが外力を受けなくなると、2つのサイドアームは元の状態に戻って、2つのサイドアームがボトムアームに対して垂直になる。
【0039】
一部の実施例において、本発明の一実施例において、前記フレームには巻線ライン通過孔が設けられている。
【0040】
一部の実施例において、本発明の一実施例において、前記巻線ライン通過孔は2つを含み、且つ前記フレームの底部に設けられる。
【0041】
第2の態様によると、本発明は上述の磁気浮上フレームを備える軸受コンポーネントを提供する。
【0042】
一部の実施例において、本発明の一実施例において、前記軸受コンポーネントは軸受鉄心を更に備える。
【0043】
前記軸受鉄心の任意の1つの軸方向における端面には巻線溝が設けられており、前記巻線溝の前記軸受鉄心の径方向における相対する両側には、前記第1の係止部と掛け合う第2の係止部が設けられている。
【0044】
一部の実施例において、本発明の一実施例において、前記巻線溝は環状溝であり、前記巻線溝と前記軸受鉄心とは同軸である。
【0045】
一部の実施例において、本発明の一実施例において、前記第2の係止部は前記第1の係止部と係合する凹欠構造又は突起構造である。
【0046】
一部の実施例において、第1の係止部は突起構造であり、第2の係止部は第1の係止部と係合する凹欠構造であり、第2の係止部は環状の溝である。
【0047】
一部の実施例において、本発明の一実施例において、前記フレームは複数であり、且つ複数のフレームは前記巻線溝の中で離間して配置される。
【0048】
一部の実施例において、本発明の一実施例において、前記軸受鉄心の前記巻線溝から離れる側には、巻線ラインが通過する貫通孔が、前記フレームに対応するように設けられている。前記貫通孔は前記巻線溝と連通する。
【0049】
前記フレームの底部には前記貫通孔と係合する突起構造が設けられており、前記フレームと前記軸受鉄心とは前記突起構造によって所定位置で接続される。
【0050】
一部の実施例において、本発明の一実施例において、前記フレームの前記巻線溝と係合する方向における長さは、前記巻線溝の幅に等しい。
【0051】
前記フレームの高さは前記巻線溝の深さより小さいか、又は前記巻線溝の深さに等しいか、又は前記巻線溝の深さより大きい。
【0052】
一部の実施例において、本発明の一実施例において、前記貫通孔は楕円形の孔であり、前記貫通孔の長軸方向における長さは、前記フレームの底部の長さより小さい。
【0053】
第3の態様によると、本発明は前記軸受コンポーネントを備える軸受ステータを提供する。
【0054】
一部の実施例において、本発明の一実施例において、前記軸受ステータは軸方向巻線を更に備える。前記軸方向巻線は前記巻線溝の中に位置し、前記軸方向巻線の前記フレームに対応する部分が前記収容溝の中に圧入される。
【0055】
一部の実施例において、本発明の一実施例において、前記軸方向巻線を収容している巻線溝の中には軸方向巻線を密封して固定させる密封剤が設けられる。
【0056】
一部の実施例において、本発明の一実施例において、前記軸方向巻線は第1の巻線ラインと第2の巻線ラインとを含む。前記フレームの底部には第1の巻線ライン通過孔と第2の巻線ライン通過孔とが設けられている。
【0057】
前記第1の巻線ラインは前記第1の巻線ライン通過孔を通過して前記軸受鉄心の前記巻線溝から離れる側まで延在し、前記第2の巻線ラインは前記第2の巻線ライン通過孔を通過して前記軸受鉄心の前記巻線溝から離れる側まで延在する。
【0058】
第4の態様によると、本発明は前記軸受ステータを備える圧縮機を提供する。
【0059】
第5の態様によると、本発明は前記圧縮機を備えるエアコンを提供する。
【0060】
本発明の実施例の有益な効果は以下の通りである。
【0061】
以上の技術案に係る軸受ステータにおいては、フレームと軸受鉄心とが係合し、フレームの収容溝の両側の外壁面には第1の係止部が設けられており、第1の係止部は軸受鉄心と連結してフレームが軸受鉄心から脱落することを効果的に防ぐことができる。収容溝の中には拘束部が設けられており、前記軸方向巻線が前記収容溝の中に配置された場合、拘束部は軸方向巻線がフレームから脱落しにくくする。軸受鉄心の軸方向における端面には巻線溝が設けられており、軸方向巻線が巻線溝の中に配置され、フレームは軸方向巻線が脱落しないように制限するとともに、軸方向巻線の位置を限定する。
【図面の簡単な説明】
【0062】
本発明の実施例に係る技術案をより明確に説明するために、以下、実施例の説明に必要な図面について簡単に説明する。なお、以下の図面は本発明の一部の実施例のみを示しており、本発明の保護範囲に対する制限として理解されてはいけない。当業者であれば、これらの図面に基づいて創造的な労働をせずに他の相関の図面を取得することができる。
【
図1】本発明の一部の実施例に係るフレームの斜視模式図である。
【
図2】本発明の一部の実施例に係るフレームの正面模式図である。
【
図3】本発明の一部の実施例に係る軸受ステータの構造を示す分解模式図である。
【
図4】本発明の一部の実施例に係る軸受ステータの構造を示す平面図である。
【
図5】本発明の一部の実施例による
図4におけるA-A断面を示す断面図である。
【
図7a-7f】軸受ステータの装着プロセスを示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0063】
本発明の実施例の目的、技術案及びメリットをより明確にするために、以下、本発明の実施例による図面を参照しながら、本発明の実施例に係る技術案に対して明確且つ完全に説明する。明らかに、ここで説明される実施例は本発明の一部の実施例に過ぎず、すべての実施例ではない。一般的に、ここで説明されるか図示される本発明の実施例に係るコンポーネントは、様々な他の形態で配置、設計されることができる。
【0064】
そこで、以下の図面に係る本発明の実施例についての詳しい説明は本発明の特許請求の範囲を制限するための内容ではなく、本発明の一部の特定の実施例に過ぎない。本発明の実施例に基づいて当業者が創造的な労働をせずに得られる他の実施例は、すべて本発明の保護範囲に属するべきである。
【0065】
なお、近似する符号やアルファベットは以下の図面において近似する対象を表す。つまり、1つの対象が1つの図面において定義されたあと、他の図面においてはその対象に対して更なる定義や解釈を行わなくてもよい。
【0066】
本発明に対する記述において、「中心」、「上」、「下」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「内」、「外」などの用語により指示される方向や位置関係は、図面を基準にする方向又は位置関係であるか、又は対象製品が使用されるときに一般的に配置される方向又は位置関係であり、これらの用語は本発明の記述をより便利、簡潔にするためのものに過ぎず、示される装置又はユニットが必ず特定の方位を有して特定の方位によって構造や操作されると指示するか又は示唆するためのものではないため、本発明に対する制限として理解されてはいけない。また、「第1の」、「第2の」、「第3の」などの用語は対象を区別して説明するために用いられる用語であり、対象の相対的な重要性を指示又は示唆する用語として理解されてはいけない。
【0067】
さらに、用語の「水平」は水平面との夾角が0度であることを指しており、「垂直」は重力方向に沿うことを指している。なお、部品や構造が「水平」、「垂直」であると明細書で記載されていても、加工上の精度誤差などの影響もあるため、部品が絶対的に水平又は垂直になることを強要せず、軽微な傾斜は許容される。
【0068】
また、本発明の記載において、明確な規定や限定が記載されていない以上、「設置」、「装着」、「接続」、「連接」などの用語は広義的に理解されるべきである。例えば、固定的な接続でもよく、解体可能な接続でもよく、一体的な接続でもよい。また、機械的な接続でもよく、電気的な接続でもよい。また、直接な接続でもよく、媒介物を介した接続でもよく、2つの素子の内部での連通でもよい。当業者であれば、具体的な状況に応じてこれらの用語の本発明における意味を理解することができる。
【0069】
図1ないし
図7fに示すように、本実施例は、磁気浮上フレーム、軸受コンポーネント、軸受ステータ、圧縮機及びエアコンを提供する。
【0070】
本発明の実施例は、磁気浮上フレームを提供する。フレーム1には、軸方向巻線3を拘束する収容溝11が設けられており、収容溝11の中には拘束部110が設けられており、拘束部110は軸方向巻線3を収容溝11の中に拘束する。フレーム1には、収容溝11の両側の外壁面において、軸受鉄心2と接続される第1の係止部12が設けられる。第1の係止部12の断面形状は三角形である。
【0071】
図1及び
図4に示すよう、軸受鉄心2の周方向におけるフレーム1の長さaは、軸方向巻線3の周方向の長さπdより小さい。ここで、dは軸方向巻線3の外側輪郭の直径であり、πは円周率である。フレーム1はブロック状の構造であり、軸受鉄心2の径方向におけるフレーム1の長さは、軸受鉄心2の半径より小さい。収容溝11は貫通溝であり、拘束部110は収容溝11の開口部における突起部である。収容溝11は第1の係止部12によって軸受鉄心2と自動ロックされて連結される。収容溝11は、開口部から底部まで第1のセグメント溝111及び第2のセグメント溝112を順に含む。第1のセグメント溝111の2つの側壁は収容溝11の底部に対して垂直になるように配置され、第2のセグメント溝112の2つの側壁は収容溝11の底部に対して傾斜するように配置され、且つ傾斜方向は互いに逆である。第1のセグメント溝111はストレート溝であり、第2のセグメント溝112は拡底溝である。第2のセグメント溝112の底部の開口寸法は、第1のセグメント溝111の開口部の開口寸法より大きい。第1のセグメント溝111の開口寸法は、第2のセグメント溝112の開口部の頂部の開口寸法に等しい。第1のセグメント溝111の溝壁が前述の拘束部110となる。
【0072】
以上は、フレーム1の収容溝11の構造について分析した。以下、フレーム1の壁部分について分析する。フレーム1は、ボトムアーム15と、2つの弾性材料からなるサイドアーム16とを備える。2つのサイドアーム16はいずれも内側に拘束部110が設けられており、2つのサイドアーム16はいずれも外側に第1の係止部12が設けられている。フレーム1の2つのサイドアーム16が互いに近づくように挟圧されると、2つのサイドアーム16は互いに近づくようにボトムアーム15に対して傾斜する。フレーム1が外力を受けなくなると、2つのサイドアーム16は元の状態に戻る。
図1からわかるよう、2つのサイドアーム16の、第1の係止部12が設けられている側壁が、底部に対して垂直になる状態に戻る。フレーム1には巻線ライン通過孔13が設けられており、巻線ライン通過孔13は2つを含み且つフレーム1の底部に設けられる。
【0073】
図1及び
図2に示すよう、フレーム1は軸受ステータと接続され、フレーム1は収容溝11を備え、収容溝11は貫通溝である。拘束部110は、収容溝11の開口部における2つの側壁に設けられる。軸方向巻線3が部分的に収容溝11の中に位置するとき、軸方向巻線3が収容溝11から脱落しないように拘束部110が軸方向巻線3を制限する。拘束部110は突起部であるか、又は、拘束部110は収容溝11の開口部における狭窄構造である。
【0074】
フレーム1の底部には巻線ライン通過孔13が設けられている。フレーム1の2つのサイドアーム16はいずれも外側に第1の係止部12が設けられており、第1の係止部12の、フレーム1の縦方向における断面形状は三角形である。第1の係止部12の、収容溝11の開口部が向いている方向と同一の方向に向いている面(すなわち
図2に示される上面121)は、フレーム1に垂直である。2つのサイドアーム16の外壁面は、ボトムアーム15に対して垂直になるように設けられる。フレーム1の2つのサイドアーム16が互いに近づくように挟圧されると、2つのサイドアーム16は互いに近づくようにボトムアーム15に対して傾斜する。フレーム1が外力を受けなくなると、2つのサイドアーム16は元の状態に戻る。
【0075】
収容溝11は、溝の開口部から溝の底部まで第1のセグメント溝111及び第2のセグメント溝112を順に含む。第1のセグメント溝111の2つの側壁は溝の底部が位置する平面に対して垂直になるように配置される。第2のセグメント溝112の2つの側壁は溝の底部が位置する平面に対して傾斜するように配置され、第2のセグメント溝112の2つの側壁の傾斜方向は互いに逆である。軸方向巻線3が収容溝11の中に圧入された後、収容溝11の開口部は軸方向巻線3に対して拘束作用を果たして、軸方向巻線3が収容溝11から脱落することを防ぐことができ、したがって軸方向巻線3が軸受鉄心2から脱落することを防ぐことができる。すなわち、収容溝11の第1のセグメント溝111により構成された狭窄構造は拘束部110として、軸方向巻線3が軸受鉄心2から脱落することを防ぐために用いられる。
【0076】
図3、
図4及び
図5に示すよう、本発明の一部の実施例は軸受コンポーネントを提供する。当該軸受コンポーネントは軸方向軸受ステータに応用される。軸受コンポーネントは複数の磁気浮上フレーム1を備える。軸受コンポーネントは軸受鉄心2を更に備える。軸受鉄心2の軸方向における任意の1つの端面には巻線溝21が設けられている。巻線溝21の、軸受鉄心2の径方向において対向する両側には、第1の係止部12と掛け合う第2の係止部22が設けられており、第2の係止部22は環状の溝である。第1の係止部12と第2の係止部22とが掛け合うことによって、フレーム1が巻線溝21の中に掛けられるように設けられる。第1の係止部12と第2の係止部22とは自動ロックされて接続される。
【0077】
巻線溝21は環状溝であり、巻線溝21の軸線と軸受鉄心2の軸線とは同軸である。軸受鉄心2の巻線溝21から離れる側には、巻線ラインが通過する貫通孔23が、フレーム1に対応するように設けられている。貫通孔23は巻線溝21と連通する。フレーム1の底部には、貫通孔23と係合する突起構造14が設けられており、突起状部品14は柱状の突起部であり、フレーム1と軸受鉄心2とは突起状部品14によって所定位置で接続される。フレーム1の、巻線溝21と係合する方向における長さは、巻線溝21の幅に等しい。
図2及び
図6に示すよう、フレーム1の高さcは、巻線溝21の深さhより小さいか、又は巻線溝21の深さhに等しいか、又は巻線溝21の深さhより大きい。貫通孔23は楕円形の孔であり、且つ、貫通孔23の長軸方向における長さはフレーム1の底部の長さより小さい。フレーム1の高さが巻線溝21の深さより大きい場合、フレーム1の一部が軸受鉄心2から突出するため、軸受鉄心2とスラスト軸受とが接触するとき、フレーム1はスラスト軸受より先に接触して、軸受鉄心2が摩損することを防ぐ。
【0078】
複数のフレーム1は、同じ中心角を構成するように巻線溝21の中に設けられる。軸受鉄心2の軸方向における任意の1つの端面に巻線溝21が設けられる。巻線溝21は環状溝であり、巻線溝21の内側の2つの壁面には第1の係止部12と係合する第2の係止部22が設けられる。第2の係止部22は、巻線溝21の内側の2つの壁面に設けられる環状溝である。
図2及び
図5に示すよう、第1の係止部12の、軸受鉄心2の径方向における長さbは、巻線溝21の幅Lに等しい。
図2に示すよう、第1の係止部12の、軸受鉄心2径方向における長さbは、2つの第1の係止部12の内縁の間の距離である。2つの第1の係止部12の外縁の間の距離は、巻線溝21の幅Lより少し大きい。装着するときは、フレーム1が所定位置に当たるように、少し力を入れる必要がある。
【0079】
フレーム1の2つのサイドアーム16が挟圧されるとき、フレーム1の2つのサイドアーム16はフレーム1のボトムアーム15に対して傾斜する。フレーム1のボトムアーム15は巻線溝21に対応し、フレーム1の両側の第1の係止部12は巻線溝21の内部の第2の係止部22と係合し、第1の係止部12のフレーム1の縦方向における断面形状は三角形であり、第2の係止部22は巻線溝21の両側における環状の溝である。フレーム1が外力を受けなくなると、フレーム1の2つのサイドアーム16はボトムアーム15に対して垂直になるように配置される。フレーム1が挟圧され、フレーム1が巻線溝21の中に装着された後、フレーム1の2つのサイドアーム16の第1の係止部12と第2の係止部22とが係合して、フレーム1と巻線溝21とが自動ロックされて接続される。巻線溝21の深さはフレーム1の高さより小さく、軸受鉄心2とスラスト軸受とが接触するとき、フレーム1はスラスト軸受より先に接触して、軸受鉄心2が摩損することを防ぐ。
【0080】
軸受鉄心2の巻線溝21から離れる側には貫通孔23が設けられており、貫通孔23はフレーム1に対応し且つ巻線溝21と連通する。貫通孔23は楕円形の孔であり、且つ貫通孔23の長軸方向における長さはフレーム1のボトムアーム15の長さより小さい。巻線ライン通過孔13は貫通孔23に対応する。貫通孔23は、第1の巻線ライン25及び第2の巻線ライン26が挿通するために用いられる。
【0081】
図3ないし
図6に示すよう、
図1及び
図2を参酌すると、本発明は軸受ステータを提供する。当該軸受ステータは、前記軸受コンポーネント及び軸方向巻線3を備える。軸方向巻線3は巻線溝21の中に位置し、軸方向巻線3のフレーム1に対応する部分が収容溝11の中に圧入される。巻線溝21の中には密封剤24が設けられており、軸方向巻線3は第1の巻線ライン25及び第2の巻線ライン26を備える。フレーム1のボトムアーム15には第1の巻線ライン25通過孔13及び第2の巻線ライン通過孔13が設けられており、第1の巻線ライン25は第1の巻線ライン25通過孔13を通過して軸受鉄心2の巻線溝21から離れる側まで延在し、第2の巻線ライン26は第2の巻線ライン26通過孔13を通過して軸受鉄心2の巻線溝21から離れる側まで延在する。
【0082】
軸方向巻線3のフレーム1に対応する部分はフレーム1の収容溝11の中に圧入され、収容溝11の中には密封剤24が設けられる。軸方向巻線3は第1の巻線ライン25及び第2の巻線ライン26を備え、巻線ライン通過孔13は第1の巻線ライン通過孔131及び第2の巻線ライン通過孔132を含む。第1の巻線ライン25は第1の巻線ライン通過孔131を通過して軸受鉄心2の巻線溝21から離れる側まで延在し、第2の巻線ライン26は第2の巻線ライン通過孔132を通過して軸受鉄心2の巻線溝21から離れる側まで延在する。
【0083】
図7aないし
図7fに示すよう、ステータを組立てるとき、軸受鉄心2の巻線溝21が設けられている面を上に向けて設置し、フレーム1の開口部における2つのサイドアーム16を挟圧して2つのサイドアーム16を互いに近づくように傾斜させ、フレーム1を巻線溝21の中に入れ、フレーム1の2つのサイドアームと巻線溝21の内部の2つの側面とが着接し、フレーム1の底部と巻線溝21の底部とが接触し、第1の係止部12と巻線溝21の中の第2の係止部22とが係合する。フレーム1が完全に巻線溝21の中に装着された後、フレーム1の2つのサイドアームは巻線溝21の2つの側壁に着接し、第1の係止部12と第2の係止部22とが掛け合うことによって、軸受鉄心2の回転時にフレーム1が巻線溝21から脱落することを防ぐ。収容溝11の開口部における2つの側面には拘束部110が設けられているか、又は収容溝11の開口部が狭窄構造となっていることによって、軸方向巻線3が軸受鉄心2から脱落することを防ぐ。
【0084】
図7aないし
図7fに示すよう、任意の1つのフレーム1が貫通孔23に対応するように、巻線溝21の周方向に沿ってフレーム1を回転させる。フレーム1の底部には第1の巻線ライン通過孔131及び第2の巻線ライン通過孔132が設けられており、第1の巻線ライン通過孔131及び第2の巻線ライン通過孔132はいずれも貫通孔23に対応する。他のフレーム1は、周方向に沿って巻線溝21の中で均一に配列される。巻いた軸方向巻線3を巻線溝21の中に放置し、第1の巻線ライン25が第1の巻線ライン通過孔131を通過し且つ貫通孔23を通過して軸受鉄心2の巻線溝21から離れる側まで延在するように設置し、第2の巻線ライン26が第2の巻線ライン通過孔132を通過し且つ貫通孔23を通過して軸受鉄心2の巻線溝21から離れる側まで延在するように設置し、軸方向巻線3をフレーム1の中に圧入する。軸方向巻線3そのものは第1の巻線ライン通過孔131及び第2の巻線ライン通過孔132に対してある程度の密封機能を果たす。支持フレーム1の頂部が密封剤24により没入されるまで、軸方向巻線3が配置された巻線溝21の中に密封剤24を注いだ後、密封剤24を加熱、乾燥して、密封を完成する。
【0085】
上述の構造及び原理に基づいて、本実施例は圧縮機を更に提供する。当該圧縮機は前記軸受ステータを備え、軸受ステータと圧縮機のロータとが係合する。
【0086】
上述の構造及び原理に基づいて、本実施例はエアコンを更に提供する。当該エアコンは、前記圧縮機を備える。
【0087】
本発明に係るフレーム1は、一体化したブロック状構造を採用することによって、フレーム1に必要な材料を減らし、フレーム1の加工が簡単で、型開きが便利である。軸受鉄心2の軸方向における端面において巻線溝21を設けることによって、フレーム1が自動ロック構造によって巻線溝21と掛け合って、フレーム1が脱落することを防ぐことができる。フレーム1には軸方向巻線3を収容する収容溝11が設けられる。収容溝11の開口部が収容溝11の底部より狭く、収容溝11がラッパ型溝又は円錐型溝であってもよい。軸方向巻線3が収容溝11の中に圧入されると、脱落しにくくなる。このようなフレーム1の構造によって、フレーム1自身に必要な材料が少なくなり、金型及び加工が簡単になり、且つフレーム1の汎用性が強い。構造が異なる軸受鉄心2又は巻線に適用するときは、フレーム1の寸法のみを変更すればよい。
【0088】
なお、本発明の記載において、「中心」、「縦方向」、「横方向」、「前」、「後」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」などの用語により指示される方向や位置関係は、図面を基準にする方向又は位置関係であり、これらの用語は本発明の記述をより便利、簡潔にするためのものに過ぎず、示される装置又はユニットが必ず特定の方位を有して特定の方位によって構造や操作されると指示するか又は示唆するためのものではないため、本発明に対する制限として理解されてはいけない。
【0089】
なお、以上の実施例は、本発明の技術案を説明するための内容に過ぎず、本発明に対する制限ではない。ここでは好ましい実施例を用いて本発明を詳しく説明したが、当業者であれば、本発明の技術案の思想を逸脱せずに本発明の具体的な実施形態を変更するか、又は一部の技術的構成を同等置換することができ、それによって得られる他の実施例はすべて本発明の保護範囲に属するべきである。