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  • 特許-自動二輪車の制動部品配置構造 図1
  • 特許-自動二輪車の制動部品配置構造 図2
  • 特許-自動二輪車の制動部品配置構造 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-22
(45)【発行日】2022-08-30
(54)【発明の名称】自動二輪車の制動部品配置構造
(51)【国際特許分類】
   B62K 11/00 20060101AFI20220823BHJP
   B62K 19/38 20060101ALI20220823BHJP
   B62K 25/10 20060101ALI20220823BHJP
   B62J 40/00 20200101ALI20220823BHJP
   B62M 7/02 20060101ALI20220823BHJP
   B60T 8/34 20060101ALI20220823BHJP
   B60T 17/06 20060101ALI20220823BHJP
【FI】
B62K11/00 A
B62K19/38
B62K25/10
B62J40/00
B62M7/02 Y
B60T8/34
B60T17/06
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2017224133
(22)【出願日】2017-11-22
(65)【公開番号】P2019093867
(43)【公開日】2019-06-20
【審査請求日】2020-10-20
(73)【特許権者】
【識別番号】000002082
【氏名又は名称】スズキ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001380
【氏名又は名称】弁理士法人東京国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】糟谷 修
【審査官】岩本 薫
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-071682(JP,A)
【文献】特開昭60-191889(JP,A)
【文献】特開2007-008375(JP,A)
【文献】特開2006-192980(JP,A)
【文献】特開2007-253931(JP,A)
【文献】特開2009-056895(JP,A)
【文献】特開2019-064332(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62K 11/00-11/14,19/30-19/40,
25/10,25/20,25/26
B62J 40/00-40/10,99/00
B62M 7/02
B60T 7/12- 8/96,15/00-17/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エンジンと、このエンジンへの吸入空気量を調整するスットルボディと、前記エンジンへ導かれる吸入空気を浄化するエアクリーナボックスと、このエアクリーナボックスと前記スロットルボディとを接続するサクションパイプと、車輪のロックによる滑走の発生を回避するよう制御する制動部品であるABSモジュレータと、このABSモジュレータの作動時にブレーキ液の逃げ場所となる制動部品であるリザーバタンクと、前記エンジンからの排気を導くエキゾーストパイプと、車両前後方向中央位置に配置されて後輪を車両上下方向に揺動自在に支持するリアクッションユニットと、を有する自動二輪車において、
車両側面視で、車両前方から前記エンジン、前記スロットルボディ、前記サクションパイプ、前記エアクリーナボックスが順次配置され、且つ前記サクションパイプ、前記エキゾーストパイプ、前記ABSモジュレータ及び前記リザーバタンクは、少なくとも一部が前記リアクッションユニットと重なるように配置され、
前記リアクッションユニットを含む縦断面視である車両後面視で、起立状態に配置された前記リアクッションユニットを挟んで、一方側に前記サクションパイプ及び前記エキゾーストパイプが配置され、他方側に前記ABSモジュレータ及び前記リザーバタンクが配置され
前記リアクッションユニットを含む縦断面視で、前記サクションパイプと前記エキゾーストパイプとが車両上下方向に並んで配置され、前記ABSモジュレータと前記リザーバタンクとが車両上下方向に並んで配置されたことを特徴とする自動二輪車の制動部品配置構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、制動部品であるABSモジュレータ及びリザーバタンクを自動二輪車に配置する自動二輪車の制動部品配置構造に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、排気マフラーが後輪の左右一側に配置される自動二輪車において、乗車用シートの後部に座った同乗者の下方で且つその同乗者の、ピリオンステップに載せた足よりも後方に位置させたABSモジュレータが、後輪を挟んで排気マフラーと反対側に配置された収納ボックス内に収納されたものが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第5025582号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、上述の特許文献1に記載の発明では、車輪ブレーキの作動時に車輪のロック状態を回避するために車輪ブレーキの制動力を制御するABSモジュレータが、容積の大きな排気マフラーに対応する位置に配置されている。従って、このABSモジュレータは、排気マフラーからの熱により熱害を受ける恐れがある。また、この特許文献1では、ABSモジュレータの作動時にブレーキ液の逃げ場所となるリザーバタンクについて、熱害対策が開示されていない。
【0005】
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、制動部品であるABSモジュレータ及びリザーバタンクが受ける熱害を抑制できる自動二輪車の制動部品配置構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る自動二輪車の制動部品配置構造は、エンジンと、このエンジンへの吸入空気量を調整するスットルボディと、前記エンジンへ導かれる吸入空気を浄化するエアクリーナボックスと、このエアクリーナボックスと前記スロットルボディとを接続するサクションパイプと、車輪のロックによる滑走の発生を回避するよう制御する制動部品であるABSモジュレータと、このABSモジュレータの作動時にブレーキ液の逃げ場所となる制動部品であるリザーバタンクと、前記エンジンからの排気を導くエキゾーストパイプと、車両前後方向中央位置に配置されて後輪を車両上下方向に揺動自在に支持するリアクッションユニットと、を有する自動二輪車において、車両側面視で、車両前方から前記エンジン、前記スロットルボディ、前記サクションパイプ、前記エアクリーナボックスが順次配置され、且つ前記サクションパイプ、前記エキゾーストパイプ、前記ABSモジュレータ及び前記リザーバタンクは、少なくとも一部が前記リアクッションユニットと重なるように配置され、前記リアクッションユニットを含む縦断面視である車両後面視で、起立状態に配置された前記リアクッションユニットを挟んで、一方側に前記サクションパイプ及び前記エキゾーストパイプが配置され、他方側に前記ABSモジュレータ及び前記リザーバタンクが配置され、前記リアクッションユニットを含む縦断面視で、前記サクションパイプと前記エキゾーストパイプとが車両上下方向に並んで配置され、前記ABSモジュレータと前記リザーバタンクとが車両上下方向に並んで配置されたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、リアクッションユニットが、車両側面視でエンジンの後方のサクションパイプの少なくとも一部が重なる位置に配置され、車両後面視で、このリアクッションユニットを挟んで、一方側にサクションパイプ及びエキゾーストパイプが配置され、他方側にABSモジュレータ及びリザーバタンクが配置されている。この結果、制動部品であるABSモジュレータ及びリザーバタンクが、エンジン及びエキゾーストパイプから受ける熱害を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明に係る自動二輪車の制動部品配置構造の一実施形態が適用された自動二輪車を示す左側面図。
図2図1の自動二輪車を示す右側面図。
図3図1のIII-III線に沿う断面図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を実施するための実施形態を図面に基づき説明する。本実施形態において、前後、左右、上下の表現は、自動二輪車に乗車した乗員、特に運転者を基準にしたものである。
【0010】
図1及び図2に示すように、自動二輪車10はクレードル型の車体フレーム11を備える。この車体フレーム11は、前端部に設置されたヘッドパイプ12と、このヘッドパイプから斜め下後方へ向かって延びるメインフレーム13(図3)と、ヘッドパイプ12から下方へ向かって延びるダウンフレーム14と、メインフレーム13の下端部に接続されて下方へ向かって延びる左右一対のボディフレーム15と、ダウンフレーム14の下端部に接続されて後方へ向かって延びる左右一対のロアチューブ16と、ボディフレーム15の下端部に接続され且つロアチューブ16の後端部に接続されたピボットフレーム17と、ボディフレーム15の後方に配置された図示しないシートレールと、を有して構成される。
【0011】
ヘッドパイプ12に図示しないステアリングシャフトが回転自在に挿通され、このステアリングシャフトに、トップブリッジ20及びボトムブリッジ21を介してフロントフォーク22が取り付けられる。このフロントフォーク22の下端部に前輪23が回転自在に支持される。また、フロントフォーク22の長手方向略中央位置に、前輪23の上方を覆うフロントフェンダ24が取り付けられている。更に、トップブリッジ20にはハンドルバー25が設置される。このハンドルバー25の操作により、ステアリングシャフト及びフロントフォーク22を介して前輪23が、左右方向に回転されて操舵される。
【0012】
左右一対のピボットフレーム17にピボット軸部26が設けられ、このピボット軸部26にスイングアーム27が、上下方向に揺動可能に支持される。このスイングアーム27には、後端部に後輪28が回転可能に支持され、前部にリアクッションユニット29の下端部が支持される。このリアクッションユニット29は、図3に示すように、上端部がメインフレーム13の後端部に支持されて起立状態となり、図1及び図2に示すように、車両前後方向略中央位置に配置される。このリアクッションユニット29により後輪28が、スイングアーム27を介して車両上下方向に揺動自在に支持される。
【0013】
メインフレーム13とダウンフレーム14とボディフレーム15とロアチューブ16とピボットフレーム17とに囲まれた空間にエンジン30が搭載される。このエンジン30のシリンダヘッド31にエンジン吸気系32及びエンジン排気系33が接続される。エンジン30の駆動力は、図示しないドライブチェーン等を介して後輪28へ伝達される。
【0014】
エンジン吸気系32は、特に図1に示すように、エンジン30に導かれる吸入空気を浄化するエアクリーナボックス34と、エンジン30への吸入空気量を調整するスロットルボディ35と、エアクリーナボックス34とスロットルボディ35とを接続するサクションパイプ36と、スロットルボディ35またはスロットルボディ35近傍に設置されて、エンジン30への吸入空気に燃料を噴射する図示しないフューエルインジェクタと、を有して構成される。
【0015】
従って、エンジン吸気系32は、エアクリーナボックス34からの清浄な空気を、サクションパイプ36及びスロットルボディ35を経てシリンダヘッド31の吸気ポート(不図示)に吸入空気として供給する間に、フューエルインジェクタから燃料を吸入空気に噴射して、空気と燃料の混合気をシリンダヘッド31の吸気ポートへ導く。
【0016】
エンジン排気系33は、エンジン30のシリンダヘッド31の図示しない排気ポートに接続されて排気を導くエキゾーストパイプ38と、このエキゾーストパイプ38の後端部に接続される排気マフラー39と、を有して構成される。エキゾーストパイプ38は、シリンダヘッド31の排気ポートから車両左側方における下方へ延びた後に、湾曲して上方へ延び、エンジン30のシリンダ37の左側方を通って後方へ略直線状に延び、その後屈曲して斜め上後方へ延びる。
【0017】
更に、エンジン30の上方に、メインフレーム13に支持されて燃料タンク40が配置され、この燃料タンク40の後方に、シートレールに支持されて着座シート41が配置される。この着座シート41の下方にリアカバー42が配置され、このリアカバー42によってシートレール、エアクリーナボックス34及び排気マフラー39が覆われる。また、着座シート41の後方に、後輪28の上方を覆うリアフェンダ43が、シートレールに支持されて配置されている。
【0018】
ところで、フロントフォーク22の下端部に前輪用ディスクブレーキ45のブレーキキャリパ46が設置される。このブレーキキャリパ46のブレーキパッド44が、前輪23と回転一体に設けられたブレーキディスク47を、ブレーキ液としてのブレーキオイルの油圧により把持することで、前輪23が制動される。また、スイングアーム27の後端部に後輪用ディスクブレーキ48のブレーキキャリパ49が設置される。このブレーキキャリパ49のブレーキパッド(不図示)が、後輪28と回転一体に設けられたブレーキディスク50を、ブレーキオイルの油圧により把持することで、後輪28が制動される。
【0019】
また、図2に示すように、本実施形態の自動二輪車には制動部品として、上述の前輪用ディスクブレーキ45及び後輪用ディスクケーキ48の他に、ABS(Anti-Lock Brake System)を構成するABSモジュレータ51及びリザーバタンク52が装備されている。
【0020】
ABSモジュレータ51は、前輪用ブレーキディスク45、後輪用ブレーキディスク48のブレーキ作動時に前輪23、後輪28がロックして路面を滑走する事態の発生を回避するために、前輪用ディスクブレーキ45のブレーキキャリパ46、後輪用ディスクブレーキ48のブレーキキャリパ49へ供給されるブレーキオイルの油圧を、減圧と保持と加圧を繰り返すように制御する。リザーバタンク52は、ABSモジュレータ51の作動時、つまりABSモジュレータ51によるブレーキキャリパ46、49へのブレーキオイルの油圧の減圧及び保持時に、ブレーキオイルの逃げ場として機能する。このABSによって、前輪用ディスクブレーキ45、後輪用ディスクブレーキ48のブレーキ作動時に、前輪23、後輪28のロックが確実に回避される。
【0021】
また、本実施形態では、図1に示すように、車両側面視で車両前方からエンジン30(シリンダヘッド31及びシリンダ37)、スロットルボディ35、サクションパイプ36、エアクリーナボックス34が順次配置されている。また、図1及び図2に示すように、車両側面視でサクションパイプ36、エキゾーストパイプ38、ABSモジュレータ51及びリザーバタンク52は、少なくとも一部が、起立状態のリアクッションユニット29と重なるように配置されている。
【0022】
更に、本実施形態では、図3に示すように、起立状態に配置されたリアクッションユニット29を挟んで、一方側(例えば左側)にサクションパイプ36及びエキゾーストパイプ38が配置され、他方側(右側)にABSモジュレータ51及びリザーバタンク52が配置される。これにより、ABSモジュレータ51及びリザーバタンク52は、エンジン30の後方で、且つエキゾーストパイプ38からリアクッションユニット29を隔てて車幅方向に離れた位置に配置される。
【0023】
また、車両後面視(リアクッションユニット29を含む縦断面視)で一方側に配置されたサクションパイプ36及びエキゾーストパイプ38は、サクションパイプ36を上方に、エキゾーストパイプ38を下方にして、車両上下方向略同一位置に並んで配置されている。また、車両後面視(リアクッションユニット29を含む縦断面視)で他方側に配置されたABSモジュレータ51及びリザーバタンク52は、ABSモジュレータ51を上方に、リザーバタンク52を下方にして、車両上下方向略同一位置に並んで配置されている。
【0024】
以上のように構成されたことから、本実施形態によれば、次の効果(1)~(3)を奏する。
(1)図1に示すように、リアクッションユニット29が、車両側面視でエンジン30の後方に位置づけられたサクションパイプ36の少なくとも一部が重なる位置に配置されている。更に、図2及び図3に示すように、車両後面視(リアクッションユニット29を含む縦断面視)で、リアクッションユニット29を挟んで、一方側(左側)にサクションパイプ36及びエキゾーストパイプ38が配置され、他方側(右側)にABSモジュレータ51及びリザーバタンク52が配置されている。これらの結果、制動部品であるABSモジュレータ51及びリザーバタンク52が、エンジン30及びエキゾーストパイプ38から受ける熱害を抑制できる。
【0025】
ABSモジュレータ51は、電気基板を有しているため、エンジン30やエキゾーストパイプ38からの熱により半田付け部が離れ易くなる等の熱害が生ずる恐れがある。また、リザーバタンク52は、エンジン30やエキゾーストパイプ38からの熱によって、ブレーキオイルが過剰に膨張して逃げ場としての機能を十分に発揮できなくなったり、ブレーキオイルが高温に晒されて沸騰し、ブレーキオイル中に気泡が発生してベーパーロックが発生するなどの熱害が生ずる恐れがある。本実施形態では、ABSモジュレータ51及びリザーバタンク52がエンジン30及びエキゾーストパイプ38から受ける上述のような熱害を確実に防止できる。
【0026】
(2)図3に示すように、車両後面視(リアクッションユニット29を含む縦断面視)で、一方側(例えば左側)に配置されたサクションパイプ36及びエキゾーストパイプ38は、車両上下方向略同一位置に並んで配置され、また、他方側(例えば右側)に配置されたABSモジュレータ51及びリザーバタンク52は、車両上下方向略同一位置に並んで配置されている。この結果、自動二輪車10の車幅方向の寸法が抑制され、且つ車幅方向の重量バランスも良好になって、自動二輪車10の操縦安定性を向上させることができる。
【0027】
(3)図1及び図2に示すように、リアクッションユニット29は、車両側面視でエンジン30の後方に位置づけられたサクションパイプ36の一部が重なる、車両前後方向略中央位置に配置される。車両側面視で、このリアクッションユニット29にその一部が重なるようにABSモジュレータ51及びリザーバタンク52が配置されている。つまり、ABSモジュレータ51及びリザーバタンク52は、車両前後方向略中央位置に配置されたので、前輪用ディスクブレーキ45と後輪用ディスクブレーキ48のいずれからも離反しない位置になる。この結果、ブレーキオイルを流すオイル配管を短く構成することができる。
【0028】
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができ、また、それらの置き換えや変更は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0029】
例えば、車両後面視(リアクッションユニット29を含む縦断面視)で、リアクッションユニット29を挟んで、サクションパイプ36及びエキゾーストパイプ38が右側に配置され、ABSモジュレータ51及びリザーバタンク52が左側に配置されてもよい。
【符号の説明】
【0030】
10…自動二輪車、23…前輪(車輪)、28…後輪(車輪)、29…リアクッションユニット、30…エンジン、34…エアクリーナボックス、35…スロットルボディ、36…サクションパイプ、38…エキゾーストパイプ、45…前輪用ディスクブレーキ、48…後輪用ディスクブレーキ、51…ABSモジュレータ、52…リザーバタンク。
図1
図2
図3