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特許7127598予約管理サーバ、予約管理方法及び予約管理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-22
(45)【発行日】2022-08-30
(54)【発明の名称】予約管理サーバ、予約管理方法及び予約管理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/02 20120101AFI20220823BHJP
   G06F 3/16 20060101ALI20220823BHJP
【FI】
G06Q10/02
G06F3/16 690
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2019069793
(22)【出願日】2019-04-01
(65)【公開番号】P2020170228
(43)【公開日】2020-10-15
【審査請求日】2021-02-10
(73)【特許権者】
【識別番号】500175565
【氏名又は名称】株式会社ぐるなび
(74)【代理人】
【識別番号】110003339
【氏名又は名称】特許業務法人南青山国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100104215
【弁理士】
【氏名又は名称】大森 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100196575
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 満
(74)【代理人】
【識別番号】100168181
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 哲平
(74)【代理人】
【識別番号】100117330
【弁理士】
【氏名又は名称】折居 章
(74)【代理人】
【識別番号】100160989
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 正好
(74)【代理人】
【識別番号】100168745
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 彩子
(74)【代理人】
【識別番号】100176131
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 慎太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100197398
【弁理士】
【氏名又は名称】千葉 絢子
(74)【代理人】
【識別番号】100197619
【弁理士】
【氏名又は名称】白鹿 智久
(72)【発明者】
【氏名】小室 大輔
(72)【発明者】
【氏名】菅 由里子
(72)【発明者】
【氏名】伊神 寛史
(72)【発明者】
【氏名】川崎 達哉
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 勝路
【審査官】久宗 義明
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-183370(JP,A)
【文献】特開2015-210726(JP,A)
【文献】特開2017-076947(JP,A)
【文献】特開2009-094699(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
G06F 3/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
1または複数の施設の予約状況情報を管理する予約管理サーバであって、
前記施設の予約状況情報を記憶する予約状況記憶部と、
前記施設に対する予約希望情報を受け付ける予約希望受付部と、
前記施設に対して、電話回線を使用した電話発信による自動音声通話で前記予約希望情報を通知する発信部と、
前記自動音声通話における前記電話発信の接続状況を検知する接続状況検知部と、
前記接続状況に応じて、前記施設の予約状況情報を決定する決定部と、を備え、
前記接続状況検知部は、前記自動音声通話の途中で前記電話発信が切断されたことを検知し、
前記決定部は、複数回の前記自動音声通話において、前記電話発信が所定回数以上途中で切断されたか否かに対応して前記施設の予約状況を決定し、
前記発信部は、前記決定部が前記施設の予約状況情報を変更すると決定した場合、前記施設に対して、電話発信による自動音声通話で前記施設の予約状況情報の変更を通知する
予約管理サーバ。
【請求項2】
前記決定部は、前記自動音声通話における前記電話発信の接続時間が所定時間以上であるか否かに対応して前記施設の予約状況を決定する、請求項1に記載の予約管理サーバ。
【請求項3】
前記決定部は、前記自動音声通話における前記電話発信の接続時間が前記所定時間以上でなかった場合、前記施設の予約状況情報を変更しないと決定する、請求項2に記載の予約管理サーバ。
【請求項4】
前記決定部は、前記自動音声通話の再生予定時間のうち、実際に再生された時間が所定割合以上である否かに対応して前記施設の予約状況を決定する、請求項1に記載の予約管理サーバ。
【請求項5】
前記決定部は、前記自動音声通話の再生予定時間のうち、実際に再生された時間が所定割合未満である場合、前記施設の予約状況情報を変更しないと決定する、請求項4に記載の予約管理サーバ。
【請求項6】
前記決定部は、前記自動音声通話において所定の情報が再生されたか否かに対応して前記施設の予約状況を決定する、請求項1に記載の予約管理サーバ。
【請求項7】
前記決定部は、前記自動音声通話において所定の再生箇所で前記電話発信が切断された場合、前記切断された箇所に対応して前記施設の予約状況を決定する、請求項1に記載の予約管理サーバ。
【請求項8】
前記自動音声通話の通知情報を生成する生成部を備える、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の予約管理サーバ。
【請求項9】
前記生成部は、複数回の同一の前記予約希望情報を通知する前記通知情報に、前記電話発信の回数を示す回数情報を含めて前記通知情報を生成する、請求項8に記載の予約管理サーバ。
【請求項10】
前記生成部は、前記予約希望情報を通知する前記通知情報に、前記施設の予約状況情報を含めて前記通知情報を生成する、請求項8または請求項9に記載の予約管理サーバ。
【請求項11】
1または複数の施設の予約状況情報を管理する予約管理方法であって、
予約状況記憶部が行う、前記施設の予約状況情報を記憶する予約状況記憶ステップと、
予約希望受付部が行う、前記施設に対する予約希望情報を受け付ける予約希望受付ステップと、
発信部が行う、前記施設に対して、電話回線を使用した電話発信による自動音声通話で前記予約希望情報を通知する発信ステップと、
前記自動音声通話の途中で前記電話発信が切断されたことを検知する検知ステップと、
複数回の前記自動音声通話において、前記電話発信が所定回数以上途中で切断されたか否かに対応して前記施設の予約状況を決定する決定ステップと、
前記発信部、前記決定ステップが前記施設の予約状況情報を変更すると決定した場合、前記施設に対して、電話発信による自動音声通話で前記施設の予約状況情報の変更を通知する通知ステップと、
を備える予約管理方法。
【請求項12】
1または複数の施設の予約状況情報を管理する予約管理プログラムであって、
前記施設の予約状況情報を記憶する予約状況記憶ステップと、
前記施設に対する予約希望情報を受け付ける予約希望受付ステップと、
前記施設に対して、電話回線を使用した電話発信による自動音声通話で前記予約希望情報を通知する発信ステップと、
前記自動音声通話の途中で前記電話発信が切断されたことを検知する検知ステップと、
複数回の前記自動音声通話において、前記電話発信が所定回数以上途中で切断されたか否かに対応して前記施設の予約状況を決定する決定ステップと、
前記決定ステップが前記施設の予約状況情報を変更すると決定した場合、前記施設に対して、電話発信による自動音声通話で前記施設の予約状況情報の変更を通知する通知ステップと、
を電子計算機に実行させるための、予約管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、施設の予約状況情報を管理する予約管理サーバ、予約管理方法及び予約管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、飲食店等の店舗に対する予約を、インターネットを介して受け付ける、いわゆる予約サイトが一般的になっている。このような予約サイトにおいて、店舗に対する予約が入った場合に、予約確認の電話発信が予約サイトから店舗に対して行われ、店舗側の承認を得ることで予約を確定させる運用が行われる場合がある。しかし、店舗の従業員は、繁忙な時間帯には電話に応答する余裕がない。また、従業員が営業時間外に仕込み等を行っている場合は、電話応答の時間を確保することが困難である。
【0003】
これに対して、例えば、特許文献1には、ユーザが自動音声メッセージにより店舗に対する予約を行う自動音声予約装置において、ユーザが選択した店舗に対して電話の発呼処理が行われ、予約を行うための自動音声メッセージを店舗の従業員に対して再生し、当該店舗の従業員が当該自動音声メッセージに従って店舗に設置された電話機に対するプッシュボタン操作を行うことで、予約の可否についてユーザに回答することができる自動音声予約装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2015-210726号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1に記載された自動音声予約装置は、店舗の従業員が、電話が掛かって来ると自動音声メッセージを最後まで聞いて電話機による所定の操作を行う必要がある。店舗の従業員が多忙な場合、このような電話対応の時間は煩わしいものであり、簡易に予約の可否を決定できる予約管理装置が望まれていた。
【0006】
そこで、本開示では、店舗の店員にとって簡易に予約の可否を決定することが可能な、予約管理サーバ、予約管理方法及び予約管理プログラムについて説明する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様における予約管理サーバは、1または複数の施設の予約状況情報を管理する予約管理サーバであって、施設の予約状況情報を記憶する予約状況記憶部と、施設に対する予約希望情報を受け付ける予約希望受付部と、施設に対して、電話回線を使用した電話発信による自動音声通話で予約希望情報を通知する発信部と、自動音声通話における電話発信の接続状況を検知する接続状況検知部と、接続状況に応じて、施設の予約状況情報を決定する決定部と、を備える。
【0008】
本開示の一態様における予約管理方法は、1または複数の施設の予約状況情報を管理する予約管理方法であって、予約状況記憶部が行う、施設の予約状況情報を記憶する予約状況記憶ステップと、予約希望受付部が行う、施設に対する予約希望情報を受け付ける予約希望受付ステップと、発信部が行う、施設に対して、電話回線を使用した電話発信による自動音声通話で予約希望情報を通知する発信ステップと、決定部が行う、接続状況に応じて、施設の予約状況情報を決定する決定ステップと、を備える。
【0009】
また、本開示の一態様における予約管理プログラムは、1または複数の施設の予約状況情報を管理する予約管理プログラムであって、施設の予約状況情報を記憶する予約状況記憶ステップと、施設に対する予約希望情報を受け付ける予約希望受付ステップと、施設に対して、電話回線を使用した電話発信による自動音声通話で予約希望情報を通知する発信ステップと、接続状況に応じて、施設の予約状況情報を決定する決定ステップと、を電子計算機に実行させる。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、店舗の等の施設の従業員にとって、簡易に予約の可否を決定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本開示の実施形態1に係る予約管理システムを示すブロック構成図である。
図2図1の予約管理サーバを示す機能ブロック構成図である。
図3図1の予約管理サーバ、ユーザ端末、及び電話機の各動作の第1の例を示すフローチャートである。
図4図1の予約管理サーバ、ユーザ端末、及び電話機の各動作の第2の例を示すフローチャートである。
図5図1の予約管理サーバ、ユーザ端末、及び電話機の各動作の第3の例を示すフローチャートである。
図6図1の予約管理サーバ、ユーザ端末、及び電話機の各動作の第4の例を示すフローチャートである。
図7図1の予約管理サーバ、ユーザ端末、及び電話機の各動作の第5の例を示すフローチャートである。
図8図1の予約管理サーバ、ユーザ端末、及び電話機の各動作の第6の例を示すフローチャートである。
図9図1の予約管理サーバ、ユーザ端末、及び電話機の各動作の第7の例を示すフローチャートである。
図10】本開示の実施形態2に係るコンピュータを示す機能ブロック構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本開示の内容を不当に限定するものではない。また、実施形態に示される構成要素のすべてが、本開示の必須の構成要素であるとは限らない。
【0013】
(実施形態1)
<構成>
図1は、本開示の実施形態1に係る予約管理システム1を示すブロック構成図である。この予約管理システム1は、飲食店等の施設の予約状況情報を管理し、Web上で予約を受け付けるシステムの一例であり、いわゆる予約サイトと呼ばれるサービスをユーザに提供するシステムである。本実施形態における予約管理システム1は、ユーザから予約を受け付けると、当該施設に対する予約確認の電話を自動音声通話で発信し、その電話発信に対する接続状況に応じて予約状況を決定するシステムである。
【0014】
予約管理システム1は、予約管理サーバ100と、ユーザのユーザ端末200と、ネットワークNWとを有している。予約管理サーバ100と、ユーザ端末200とは、ネットワークNWを介して相互に接続される。ネットワークNWは、通信を行うための通信網であり、インターネット、イントラネット、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、ワイヤレスLAN(Wireless LAN:WLAN)、ワイヤレスWAN(Wireless WAN:WWAN)、仮想プライベートネットワーク(Virtual Private Network:VPN)等を含む通信網により構成されている。
【0015】
予約管理サーバ100は、予約サイトとしての各種Webサービスをユーザに提供するサーバであり、例えば飲食店を、地域やジャンル(和食、中華、ラーメン店)、特定のキーワード等で検索し、検索結果をユーザ端末200に送信する。また、予約管理サーバ100は、検索された店舗Sに対してユーザ端末200から受信した予約希望情報を送信することが可能である。具体的に、予約管理サーバ100は、ユーザから店舗Sの予約希望情報を、店舗Sに対する予約確認の電話を店舗Sに対して自動音声通話で発信する。そして、予約管理サーバ100は、店舗Sにおける電話機300での応答の接続状況に応じて予約状況を決定する。本実施形態において、店舗Sは飲食店であるとしているが、サービス提供施設であれば、飲食店以外にもアミューズメント施設や美容院、等であっても本発明を適用できる。
【0016】
この予約管理サーバ100は、コンピュータ(デスクトップ、ラップトップ、タブレット等)や、サーバ装置を含む装置等により構成され、さらに、自動音声通話で電話発信を行う機能を備えている。なお、サーバ装置は単体で動作するサーバ装置に限られず、ネットワークNWを介して通信を行うことで協調動作する分散型サーバシステムであっても良い。
【0017】
ユーザ端末200は、ユーザが入力する予約希望情報を受け付ける装置であり、スマートフォンやフィーチャーフォン等の携帯電話、コンピュータ(デスクトップ、ラップトップ、タブレット等)等により構成されている。予約希望情報とは、店舗Sに対して特定の日時に来店することの予約を希望する情報であり、来店日時や来店人数、代表者の氏名等の情報が含まれる。
【0018】
例えば、このユーザ端末200では、予約管理システム1のサービスの提供を受けるためにユーザ端末200にインストールされたアプリが起動され、またはユーザ端末200によって、ブラウザに予約管理サーバ100にアクセスするためのURL等が設定される。
【0019】
店舗Sには、予約管理サーバ100と通話可能な電話機300が設けられている。電話機300は、音声通話を行う電話回線に接続されている電話機である。店舗Sには予約管理サーバ100から、予約希望情報を含む予約に対する予約確認の電話が自動音声通話で発信される。そして、店舗Sの従業員は、その電話に出て所定の操作を行うことにより、予約を確定させ、保留し、または棄却する(断る)操作を行う。この操作は、後述するように、電話発信を所定時間以上接続状態にする/所定時間未満で切断する、所定の情報が再生されるまで接続状態にする/所定の情報が再生される前に切断する、等の操作である。
【0020】
図2は、図1の予約管理サーバ100を示す機能ブロック構成図である。予約管理サーバ100は、通信部110と、電話発信部120と、記憶部130と、制御部140とを備える。
【0021】
通信部110は、ネットワークNWを介してユーザ端末200と有線または無線で通信を行うための通信インタフェースであり、互いの通信が実行できるのであればどのような通信プロトコルを用いても良い。この通信部110は、限定ではなく例として、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)等の通信プロトコルにより通信が行われる。
【0022】
電話発信部120は、アナログ電話回線(プッシュ回線またはダイヤル回線)、デジタル電話回線等の電話回線を介して電話発信により自動音声通話を行う機能を有している。電話発信部120が、プッシュ回線の場合は電話番号に対応したプッシュ信号を送出し、ダイヤル回線の場合は電話番号に対応したダイヤルパルス信号を送出することで電話を掛け、所定の自動音声を再生する。
【0023】
記憶部130は、各種制御処理や制御部140内の各機能を実行するためのプログラムや入力データ等を記憶するものであり、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を含むメモリや、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等を含むストレージから構成される。また、記憶部130は、予約状況DB(予約状況記憶部)131と、発信状況DB132とを記憶している。さらに、記憶部130は、予約管理サーバ100とユーザ端末200との間で通信を行った際の通信データや、後述する各処理にて生成されたデータを一時的に記憶する。
【0024】
予約状況DB131には、店舗Sの予約状況情報が、個々の店舗ごとに格納されている。具体的には、店舗の席数や個室数に対する予約数、そのときに提供されるメニューの予約情報等が、日付、時間ごとに格納されている。また、受け付けた予約希望情報のステータス情報も格納されている。このステータス情報は、例えば、受付された状態や、仮承認の状態、予約が棄却された(断られた)状態、予約が確定された状態である。なお、予約管理サーバ100は、予約状況DB131に格納されている予約状況情報をWeb上に提供しても良い。
【0025】
発信状況DB132には、店舗Sに対して電話発信部120による電話発信の状況情報が格納されている。電話発信の状況情報とは、店舗Sの電話番号に対する電話発信の履歴情報であり、具体的には例えば、店舗名、電話発信した電話番号、発信時刻、接続状況、通話時間、応答状況である。
【0026】
制御部140は、記憶部130に記憶されているプログラムを実行することにより、予約管理サーバ100の全体の動作を制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、マイクロプロセッサ(Microprocessor)、プロセッサコア(Processor core)、マルチプロセッサ(Multiprocessor)、ASIC(Application-Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)を含む装置等から構成される。
【0027】
制御部140は、予約希望受付部141と、生成部142と、発信部143と、接続状況検知部144と、決定部145とを備えている。予約希望受付部141、生成部142、発信部143、接続状況検知部144、及び決定部145は、記憶部130に記憶されているプログラムにより起動されて予約管理サーバ100にて実行される。
【0028】
予約希望受付部141は、ユーザ端末200から店舗Sに対する予約希望情報を受け付ける。予約希望受付部141では、予約希望情報を受け付けるが、この時点では予約希望情報は確定しておらず、店舗Sに対して、後述する発信部143による自動音声通話による予約確認の電話が発信され、店舗Sからの承認を受け付けることにより確定される。予約希望情報を受け付けた時点で予約が確定されないのは、店舗S側でも独自に予約を受け付ける場合があるため、店舗Sにおいて同一設備に対する重複予約を避けることや、テーブルの配置等を変更することで受け入れ可能な人数は多少調整することが可能であるである。受け付けた予約希望情報は、ステータス情報が受付状態として予約状況DB131に格納される。
【0029】
生成部142は、電話発信による自動音声通話の通知情報を生成する。自動音声通話の通知情報は、例えば予約希望情報の内容と、店舗Sによる電話機300の操作情報(操作方法の案内情報)であり、後述する発信部143の自動音声合成装置が読み上げるテキスト情報として生成される。
【0030】
発信部143は、予約希望受付部141によって受け付けられた店舗Sに対して、電話発信部120に電話発信を実行させ、生成部142で生成された予約希望情報等の通知情報を自動音声通話にて読み上げる。この発信部143は、自動音声合成ソフト等により構成されている。
【0031】
接続状況検知部144は、発信部143による、自動音声通話での電話発信の接続状況を検知する。具体的に接続状況は、通話状態である電話回線が切断されたか否かの検知結果や、通話開始時からの通話時間を含む。電話回線の切断の判定は、店舗Sの電話機300の通話を切断されると、電話機300から切断信号が送出されるため、その信号を検知することにより行われる。接続状況は、さらに電話回線が、発信部143が発信した自動音声通話におけるどの箇所で切断されたかの情報も含む。接続状況検知部144は、検知した接続状況を、電話発信を行った店舗識別情報または電話番号と共に、発信状況DB132に記憶させる。
【0032】
決定部145は、接続状況検知部144によって検知された電話発信の接続状況に応じて、予約状況DB131の予約希望情報のステータス情報を決定する。すなわち、決定部145は、接続状況である切断の有無、通話時間、および切断箇所の少なくとも1つに基づいて予約希望情報のステータス情報を決定する。
【0033】
具体的には、発信部143によって電話発信され、自動音声通話が開始されると、接続状況検知部144による電話発信の接続状況の検知が開始される。接続状況検知部144により、電話発信が施設側により切断されたことを検知すると、通話時間が発信状況DB132に記憶される。決定部145は、この通話時間が所定時間(例えば、30秒)以上であった場合、予約希望情報に対する仮承認がなされたと判断し、予約状況DB131の予約希望情報のステータス情報を仮承認の状態にする。また、決定部145は、通話時間が所定時間未満であった場合、予約希望情報に対する応答が保留されたと判断し、予約状況DB131の予約希望情報のステータス情報を変更しない。すなわち、決定部145は、自動音声通話における電話発信の接続時間が所定時間以上であるか否かに対応して予約希望情報のステータス情報を決定する。
【0034】
その他の具体例として、決定部145は、発信部143による自動音声通話の再生予定時間に対して、通話時間が所定割合(例えば、60%)以上であった場合、予約希望情報に対する仮承認がなされたと判断し、予約状況DB131の予約希望情報のステータス情報を仮承認の状態にする。また、決定部145は、通話時間が所定割合未満であった場合、予約希望情報に対する応答が保留されたと判断し、予約状況DB131の予約希望情報のステータス情報を変更しない。すなわち、決定部145は、自動音声通話の再生予定時間のうち、実際に再生された時間が所定割合以上である否かに対応して予約希望情報のステータス情報を決定する。
【0035】
次の具体例として、決定部145は、発信部143による自動音声通話において、所定の情報(例えば、予約希望情報の日時及び人数の情報)が再生された場合、予約希望情報に対する仮承認がなされたと判断し、予約状況DB131の予約希望情報のステータス情報を仮承認の状態にする。また、決定部145は、所定の情報が再生されなかった場合、予約希望情報に対する応答が保留されたと判断し、予約状況DB131の予約希望情報のステータス情報を変更しない。すなわち、接続状況検知部144が、自動音声通話の所定の情報の再生よりも後の箇所で電話回線が切断されたか否かを検知し、決定部145は、自動音声通話において所定の情報が再生されたか否かに対応して予約希望情報のステータス情報を決定する。
【0036】
さらに、決定部145は、発信部143による自動音声通話において、所定の再生途中の箇所で切断された場合、再生途中の箇所に対応して、予約状況DB131の予約希望情報のステータス情報を変更する。なお、予約希望情報の人数の情報を再生している途中の箇所で切断された場合、ステータス情報を、その人数では受付不可であると変更する。すなわち、決定部145は、自動音声通話において所定の再生箇所で電話発信が切断された場合、切断された箇所に対応して予約希望情報のステータス情報を決定する。
【0037】
また、発信部143による自動音声通話において、特定のメッセージを再生し、そのメッセージの途中または直後に切断された場合に、当該メッセージが意味するステータス情報に予約希望情報のステータスを変更しても良い。具体的には、メッセージが「本メッセージ再生中または再生後5秒以内に通話を切断した場合に予約を決定します」であった場合に、従業員等が電話回線を本メッセージ再生中または再生後5秒以内に切断した場合に、決定部145は、予約希望情報に対する応答が決定されたと判断する。
【0038】
次の具体例として、決定部145は、発信部143による電話発信が複数回なされた場合において、所定回数以上、自動音声通話の途中で切断された場合、予約状況DB131の予約希望情報のステータス情報を棄却する。すなわち、決定部145は、複数回の自動音声通話において、電話発信が所定回数以上途中で切断されたか否かに対応して予約希望情報のステータス情報を決定する。
【0039】
なお、これらのステータス情報の変更は、一例であり、決定部145は、店舗S等による設定に応じて適宜ステータス情報を変更することができる。また、ステータス情報の一例として、予約保留や予約棄却をあげているが、これらも予約棄却だけであったり、予約保留のみのステータスとすることができる。
【0040】
<処理の流れ>
図3を参照しながら、予約管理システム1の予約管理方法の一例の処理の流れについて説明する。図3は、図1の予約管理サーバ100、ユーザ端末200、及び電話機300の各動作の第1の例を示すフローチャートである。
【0041】
ステップS101の処理として、ユーザによってユーザ端末200が操作され、予約管理サーバ100が提供する予約サイトで検索等が行われ、飲食店等の施設の中から店舗Sが決定される。ユーザの操作により、その施設に対する予約希望情報が生成され、予約管理サーバ100へ送信される。
【0042】
ステップS102の処理として、予約管理サーバ100では、通信部110によって予約希望情報が受信されるので、予約希望受付部141では、予約希望情報が受け付けられる。受け付けられた予約希望情報は、ステータス情報が受付状態として予約状況DB131に格納される。
【0043】
ステップS103の処理として、生成部142では、ステップS102で受け付けられた予約希望情報について、電話発信による自動音声通話の通知情報が生成される。また、発信部143では、ステップS102で受け付けられた予約希望情報の施設に対して電話発信部120によって電話発信され、生成された通知情報が自動音声通話で読み上げられる。
【0044】
ステップS104の処理として、図1に示す店舗Sにおいて、ステップS103で発信された電話に電話機300に出る(電話回線が接続される)と、発信部143による自動音声通話が流れる。ここで、図3に示す例では、店舗Sで電話に出た従業員等はそのまま自動音声通話を聞き取り、通話時間が所定時間以上になった状態で切断する。
【0045】
ステップS105の処理として、接続状況検知部144では、ステップS104において所定時間以上の通話時間が、電話発信を行った店舗名や電話番号と共に、発信状況DB132に記憶される。
【0046】
ステップS106の処理として、決定部145では、電話発信の接続状況に応じて、予約状況DB131の予約希望情報のステータス情報が決定される。ここで、図3に示す例では、通話時間が所定時間以上であった場合、予約希望情報に対する仮承認がなされたと判断される。そのため、決定部145により、予約状況DB131の予約希望情報のステータス情報が仮承認の状態に変更される。
【0047】
ステップS107の処理として、予約管理サーバ100では、予約希望情報が仮予約の状態になったことがユーザ端末200に通知される。
【0048】
図4は、図1の予約管理サーバ100、ユーザ端末200、及び電話機300の各動作の第2の例を示すフローチャートである。図4に示す例は、図3に示す例のステップS104において、通話時間が所定時間未満で切断された場合を示す例である。ステップS101ないしステップS103の処理は図3に示す例と同様であるため、その説明を省略する。
【0049】
ステップS104の処理として、図1に示す店舗Sにおいて、ステップS103で発信された電話に電話機300に出る(電話回線が接続される)と、発信部143による自動音声通話が流れる。ここで、図4に示す例では、店舗Sで電話に出た従業員等が、通話時間が所定時間未満の状態で切断する。
【0050】
ステップS105の処理として、接続状況検知部144では、ステップS104において所定時間未満の通話時間が、電話発信を行った店舗名や電話番号と共に、発信状況DB132に記憶される。
【0051】
ステップS106の処理として、決定部145では、図4に示す例において通話時間が所定時間以上であった場合、予約希望情報に対する仮承認がなされたと判断されるが、通話時間が所定時間未満であった場合、予約希望情報に対する応答が保留されたと判断されるため、予約状況DB131の予約希望情報のステータス情報は変更されない。
【0052】
図5は、図1の予約管理サーバ100、ユーザ端末200、及び電話機300の各動作の第3の例を示すフローチャートである。図5に示す例は、図3に示す例のステップS104において、自動音声通話の再生予定時間に対して、通話時間が所定割合以上であった場合、予約希望情報に対する仮承認がなされたと判断される例である。ステップS101ないしステップS103の処理は図3に示す例と同様であるため、その説明を省略する。
【0053】
ステップS104の処理として、図1に示す店舗Sにおいて、ステップS103で発信された電話に電話機300に出る(電話回線が接続される)と、発信部143による自動音声通話が流れる。ここで、図5に示す例では、店舗Sで電話に出た従業員等はそのまま自動音声通話を聞き取り、自動音声通話の再生予定時間に対して、通話時間が所定割合以上になった状態で切断する。
【0054】
ステップS105の処理として、接続状況検知部144では、ステップS104において所定割合以上の通話時間が、電話発信を行った店舗名や電話番号と共に、発信状況DB132に記憶される。
【0055】
ステップS106の処理として、決定部145では、図5に示す例において、自動音声通話の再生予定時間に対して通話時間が所定割合以上になった場合、予約希望情報に対する仮承認がなされたと判断される。そのため、決定部145により、予約状況DB131の予約希望情報のステータス情報が仮承認の状態に変更される。ステップS107の処理は図3に示す例と同様であるため、その説明を省略する。
【0056】
図6は、図1の予約管理サーバ100、ユーザ端末200、及び電話機300の各動作の第4の例を示すフローチャートである。図6に示す例は、図3に示す例のステップS104において、自動音声通話の再生予定時間に対して、通話時間が所定割合未満で切断された場合を示す例である。ステップS101ないしステップS103の処理は図3に示す例と同様であるため、その説明を省略する。
【0057】
ステップS104の処理として、図1に示す店舗Sにおいて、ステップS103で発信された電話に電話機300に出る(電話回線が接続される)と、発信部143による自動音声通話が流れる。ここで、図6に示す例では、店舗Sで電話に出た従業員等が、自動音声通話の再生予定時間に対して、通話時間が所定割合未満の状態で切断する。
【0058】
ステップS105の処理として、接続状況検知部144では、ステップS104において所定割合未満の通話時間が、電話発信を行った店舗名や電話番号と共に、発信状況DB132に記憶される。
【0059】
ステップS106の処理として、決定部145では、図6に示す例において、自動音声通話の再生予定時間に対して通話時間が所定割合以上になった場合、予約希望情報に対する仮承認がなされたと判断されるが、通話時間が所定割合未満であった場合、予約希望情報に対する応答が保留されたと判断されるため、予約状況DB131の予約希望情報のステータス情報は変更されない。
【0060】
図7は、図1の予約管理サーバ100、ユーザ端末200、及び電話機300の各動作の第5の例を示すフローチャートである。図7に示す例は、図3に示す例のステップS104において、自動音声通話の所定の情報が再生された場合、予約希望情報に対する仮承認がなされたと判断される例である。ステップS101ないしステップS103の処理は図3に示す例と同様であるため、その説明を省略する。
【0061】
ステップS104の処理として、図1に示す店舗Sにおいて、ステップS103で発信された電話に電話機300に出る(電話回線が接続される)と、発信部143による自動音声通話が流れる。ここで、図7に示す例では、店舗Sで電話に出た従業員等はそのまま自動音声通話を聞き取り、自動音声通話の所定の情報が再生された状態で切断する。
【0062】
ステップS105の処理として、接続状況検知部144では、ステップS104において、自動音声通話の所定の情報が再生された以上の通話時間が、電話発信を行った店舗名や電話番号と共に、発信状況DB132に記憶される。
【0063】
ステップS106の処理として、決定部145では、図7に示す例において、自動音声通話の所定の情報が再生された場合、予約希望情報に対する仮承認がなされたと判断される。そのため、決定部145により、予約状況DB131の予約希望情報のステータス情報が仮承認の状態に変更される。ステップS107の処理は図3に示す例と同様であるため、その説明を省略する。
【0064】
図8は、図1の予約管理サーバ100、ユーザ端末200、及び電話機300の各動作の第6の例を示すフローチャートである。図8に示す例は、図3に示す例のステップS104において、所定の再生箇所で切断された場合、再生箇所に対応して、予約状況DB131の予約希望情報のステータス情報を変更し、具体例として、予約希望情報の人数の情報を再生している箇所で切断された場合、ステータス情報を、その人数では受付不可であると変更する。ステップS101ないしステップS103の処理は図3に示す例と同様であるため、その説明を省略する。
【0065】
ステップS104の処理として、図1に示す店舗Sにおいて、ステップS103で発信された電話に電話機300に出る(電話回線が接続される)と、発信部143による自動音声通話が流れる。ここで、図8に示す例では、店舗Sで電話に出た従業員等はそのまま自動音声通話を聞き取り、予約希望情報の人数の情報を再生している箇所で切断する。
【0066】
ステップS105の処理として、接続状況検知部144では、ステップS104において、予約希望情報の人数の情報を再生している箇所までの通話時間が、電話発信を行った店舗名や電話番号と共に、発信状況DB132に記憶される。
【0067】
ステップS106の処理として、決定部145では、図8に示す例において、予約希望情報の人数の情報を再生している箇所で切断された場合、予約希望情報の人数では受付不可であると判断される。そのため、決定部145により、予約状況DB131の予約希望情報のステータス情報がその人数では受付不可であると変更される。ステップS107の処理は図3に示す例と同様であるため、その説明を省略する。
【0068】
図9は、図1の予約管理サーバ100、ユーザ端末200、及び電話機300の各動作の第7の例を示すフローチャートである。図9に示す例は、図3に示す例のステップS104において、電話発信が複数回なされた場合において、所定回数(例えば、3回)以上、自動音声通話の途中で切断された場合、再生箇所に対応して、予約状況DB131の予約希望情報のステータス情報を棄却する。ステップS101ないしステップS103の処理は図3に示す例と同様であるため、その説明を省略する。
【0069】
ステップS104の処理として、図1に示す店舗Sにおいて、ステップS103で発信された電話に電話機300に出る(電話回線が接続される)と、発信部143による自動音声通話が流れる。ここで、図9に示す例では、店舗Sで電話に出た従業員等は自動音声通話を途中で切断する。複数回電話が発信されるが、所定回数以上、自動音声通話を途中で切断する。
【0070】
ステップS105の処理として、接続状況検知部144では、ステップS104において、自動音声通話を途中で切断した通話時間が、電話発信を行った店舗名や電話番号と共に、発信状況DB132に記憶される。複数回電話が発信され、所定回数以上切断されるが、その都度通話時間が記憶される。
【0071】
ステップS106の処理として、決定部145では、図9に示す例において、発信部143による電話発信が複数回なされた場合において、所定回数以上、自動音声通話の途中で切断された場合、予約希望情報を棄却すると判断される。そのため、決定部145により、予約状況DB131の予約希望情報のステータス情報が棄却されたと変更される。ステップS107の処理は図3に示す例と同様であるため、その説明を省略する。
【0072】
ステップS108の処理として、生成部142では、ステップS106で棄却された予約希望情報について、電話発信による自動音声通話の通知情報が生成される。また、発信部143では、ステップS106で棄却された予約希望情報の施設に対して電話発信部120によって電話発信され、生成された通知情報が自動音声通話で読み上げられる。
【0073】
このように、接続状況検知部144によって検知された電話発信の接続状況に応じて、決定部145によって予約状況DB131の予約希望情報のステータス情報が決定されることで、店舗Sで電話に出た従業員等は簡易に予約の可否を決定することが可能である。
【0074】
<効果>
以上のように、本実施形態に係る予約管理サーバ及び予約管理方法は、店舗側の電話発信の接続状況を接続状況検知部で検知し、決定部により、電話発信の接続状況に応じて、予約状況情報を決定する。これにより、店舗側では、簡易に予約の可否を決定することが可能である。
【0075】
また、電話発信の接続状況に応じて、予約状況情報が決定されるので、接続状況に応じた複数種類の予約状況情報を決定することも可能である。すなわち、電話に出た店舗の従業員により、予約の承認について判断できる従業員と判断できない従業員とがいると考えられるため、従業員により応対方法を区別する等、簡易な手法で予約希望情報に対応することが可能である。
【0076】
(実施形態2(プログラム))
図10は、実施形態2にかかるコンピュータ(電子計算機)700の構成の例を示す機能ブロック構成図である。コンピュータ700は、CPU701、主記憶装置702、補助記憶装置703、インタフェース704を備える。
【0077】
本実施形態においても実施形態1に係る予約希望受付部141、生成部142、発信部143、接続状況検知部144、及び決定部145がコンピュータ700によって制御される。ここでは、実施形態2に係る予約希望受付部141、生成部142、発信部143、接続状況検知部144、及び決定部145を構成する各機能を実現するための制御プログラム(予約管理プログラム)の詳細について説明する。これらの機能ブロックは、コンピュータ700に実装される。そして、これらの各構成要素の動作は、プログラムの形式で補助記憶装置703に記憶されている。CPU701は、プログラムを補助記憶装置703から読み出して主記憶装置702に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、CPU701は、プログラムに従って、上述した記憶部に対応する記憶領域を主記憶装置702に確保する。
【0078】
当該プログラムは、具体的には、コンピュータ700において、施設の予約状況情報を記憶する予約状況記憶ステップと、施設に対する予約希望情報を受け付ける予約希望受付ステップと、施設に対して、電話回線を使用した電話発信による自動音声通話で予約希望情報を通知する発信ステップと、接続状況に応じて、施設の予約状況情報を決定する決定ステップと、をコンピュータによって実現する制御プログラムである。
【0079】
なお、補助記憶装置703は、一時的でない有形の媒体の一例である。一時的でない有形の媒体の他の例としては、インタフェース704を介して接続される磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等が挙げられる。また、このプログラムがネットワークを介してコンピュータ700に配信される場合、配信を受けたコンピュータ700が当該プログラムを主記憶装置702に展開し、上記処理を実行してもよい。
【0080】
また、当該プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、当該プログラムは、前述した機能を補助記憶装置703に既に記憶されている他のプログラムとの組み合わせで実現するもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【0081】
以上、開示に係る実施形態について説明したが、これらはその他の様々な形態で実施することが可能であり、種々の省略、置換および変更を行なって実施することが出来る。これらの実施形態および変形例ならびに省略、置換および変更を行なったものは、特許請求の範囲の技術的範囲とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0082】
1 予約管理システム、100 予約管理サーバ、110 通信部、120 電話発信部、130 記憶部、131 予約状況DB、132 発信状況DB、140 制御部、141 予約希望受付部、142 生成部、143 発信部、144 接続状況検知部、145 決定部、200 ユーザ端末、300 電話機、NW ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10