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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-22
(45)【発行日】2022-08-30
(54)【発明の名称】排水装置
(51)【国際特許分類】
   F04B 49/02 20060101AFI20220823BHJP
【FI】
F04B49/02 311
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2018134054
(22)【出願日】2018-07-17
(65)【公開番号】P2020012398
(43)【公開日】2020-01-23
【審査請求日】2021-05-27
(73)【特許権者】
【識別番号】502002407
【氏名又は名称】川本電産株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100189913
【氏名又は名称】鵜飼 健
(72)【発明者】
【氏名】深川 豊明
(72)【発明者】
【氏名】玉川 充
(72)【発明者】
【氏名】坂藤 優介
【審査官】岸 智章
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-215176(JP,A)
【文献】特開平02-086974(JP,A)
【文献】特開平09-025874(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F04B 49/02
F04B 49/06
F04D 13/08
F04D 15/00
E03F 5/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
貯水タンク内に配置され、前記貯水タンク内の水を前記貯水タンク外へ排水する排水装置において、
前記貯水タンク内の設定水位を検出する第1の水位検出センサ、第1の通信部、積算運転時間を計測する第1の時間計測部、及び、前記第1の水位検出センサ又は前記第1の通信部からの情報に基づいて始動・停止を決定する第1の制御部を有する第1のポンプ装置と、
前記貯水タンク内の前記設定水位を検出する第2の水位検出センサ、第2の通信部、積算運転時間を計測する第2の時間計測部、及び、前記第2の水位検出センサ又は前記第2の通信部からの情報に基づいて始動・停止を決定する第2の制御部を有する第2のポンプ装置と、を備え、
前記第1の通信部及び前記第2の通信部は無線通信を行い、
前記第1の制御部と前記第2の制御部は、前記第1の通信部と前記第2の通信部との間で始動・停止の情報を交換することで、前記設定水位よりも前記貯水タンク内の水位が高い時に、前記第1のポンプ装置及び前記第2のポンプ装置の少なくとも一方を始動し、前記設定水位よりも前記貯水タンク内の水位が低い時に、前記第1のポンプ装置及び前記第2のポンプ装置を停止させる排水装置。
【請求項2】
前記第1の水位検出センサ又は前記第2の水位検出センサは、フロートスイッチである請求項1に記載の排水装置。
【請求項3】
前記第1の制御部と前記第2の制御部は、前記第1のポンプ装置及び前記第2のポンプ装置を交互に始動させる請求項1に記載の排水装置。
【請求項4】
貯水タンク内に配置され、前記貯水タンク内の水を前記貯水タンク外へ排水する排水装置において、
前記貯水タンク内の設定水位を検出する第1の水位検出センサ、第1の通信部、積算運転時間を計測する第1の時間計測部、及び、前記第1の水位検出センサ又は前記第1の通信部からの情報に基づいて始動・停止を決定する第1の制御部を有する第1のポンプ装置と、
前記貯水タンク内の前記設定水位を検出する第2の水位検出センサ第2の通信部、積算運転時間を計測する第2の時間計測部、及び、前記第2の水位検出センサ又は前記第2の通信部からの情報に基づいて始動・停止を決定する第2の制御部を有する第2のポンプ装置と、を備え、
前記第1の通信部及び前記第2の通信部は無線通信を行い、
前記第1の制御部と前記第2の制御部は、前記第1の通信部と前記第2の通信部との間で始動・停止の情報を交換することで、前記設定水位よりも前記貯水タンク内の水位が高い時に、前記第1のポンプ装置及び前記第2のポンプ装置の両方を始動し、前記設定水位よりも前記貯水タンク内の水位が低い時に、前記第1のポンプ装置及び前記第2のポンプ装置を停止させる排水装置。
【請求項5】
前記第1の水位検出センサ又は前記第2の水位検出センサは、フロートスイッチである請求項4に記載の排水装置。
【請求項6】
前記第1の制御部と前記第2の制御部による前記第1のポンプ装置及び前記第2のポンプ装置の両方を始動するタイミングは、前記第1のポンプ装置及び前記第2のポンプ装置の一方のポンプ装置を始動した後、所定の時間経過後である請求項4に記載の排水装置。
【請求項7】
貯水タンク内に配置され、前記貯水タンク内の水を前記貯水タンク外へ排水する複数のポンプ装置を連携制御する排水装置において、
前記複数のポンプ装置にそれぞれ設けられ、互いに同じ水位を検知する水位検出センサと、
前記複数のポンプ装置にそれぞれ設けられ、前記複数のポンプ装置の相互間で始動・停止の情報の交換を行う通信部と、
前記複数のポンプ装置にそれぞれ設けられ、各ポンプ装置の積算運転時間を計測する時間計測部と、
前記複数のポンプ装置にそれぞれ設けられ、前記水位検出センサによる検出水位に基づき、各ポンプ装置の始動又は停止を決定する制御部と、
を具備し、
前記通信部は、無線通信により情報の交換を行う、排水装置。
【請求項8】
前記水位検出センサは、フロートスイッチである請求項7に記載の排水装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、貯水タンク等に貯留された水を排水する排水装置に関する。
【背景技術】
【0002】
汚水等の送水に用いる排水装置には、制御装置が収納されたヘッドの下端に、モータ及びポンプを設けた水中ポンプ装置を用いる技術が知られている。水中ポンプ装置は、水位検出センサを備え、汚水の液位を検出して駆動及び停止の制御を行う。水位検出装置としては、例えばフロートスイッチが用いられる(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
また、制御装置一体型のインバータで駆動されるポンプ装置等に無線通信機器を設置すると共に、設置現場の設備構成に応じて制御部のプログラム書き換えを行い、ポンプ装置の追加運転・解列運転・交互運転・故障代替運転を行う技術が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
【0004】
これらの技術を組み合わせて、複数の水中ポンプ装置を用い、交互運転や並列運転する排水装置が知られている。なお、長期間にわたって交互運転や並列運転を行っていくと水中ポンプ装置の運転時間に偏りが生じ、メンテナンス時期にばらつきが生じる。このため、運転時間の偏りを防止するために、起動・停止タイミングを適切に制御する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2003-286990号公報
【文献】特開平8-93680号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述したフロートスイッチとして水位検出センサを備える水中ポンプ装置を複数台用いて、交互運転や並列運転する排水装置にあっては、次のような問題があった。すなわち、水中ポンプ装置を追加する場合、起動・停止する水位を変えるため、水位検出センサの位置を変更していた。このため、設置台数に基づいて水位検出センサの位置が異なる水中ポンプ装置を準備したり、別途、水位検出センサを準備したりする必要があった。このため、設置コストが割高になっていた。
【0007】
そこで、本発明は、排水量が増えて複数の水中ポンプ装置を設置する場合であっても、水位検出センサが同一の高さ位置に設けられた水中ポンプ装置を使うことで、製造コストを低減できる排水装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施形態の排水装置は、貯水タンク内に配置され、前記貯水タンク内の水を前記貯水タンク外へ排水する排水装置において、前記貯水タンク内の設定水位を検出する第1の水位検出センサ、第1の通信部、積算運転時間を計測する第1の時間計測部、及び、前記第1の水位検出センサ又は前記第1の通信部からの情報に基づいて始動・停止を決定する第1の制御部を有する第1のポンプ装置と、前記貯水タンク内の前記設定水位を検出する第2の水位検出センサ、第2の通信部、積算運転時間を計測する第2の時間計測部、及び、前記第2の水位検出センサ又は前記第2の通信部からの情報に基づいて始動・停止を決定する第2の制御部を有する第2のポンプ装置と、を備え、前記第1の通信部及び前記第2の通信部は無線通信を行い、前記第1の制御部と前記第2の制御部は、前記第1の通信部と前記第2の通信部との間で始動・停止の情報を交換することで、前記設定水位よりも前記貯水タンク内の水位が高い時に、前記第1のポンプ装置及び前記第2のポンプ装置の少なくとも一方を始動し、前記設定水位よりも前記貯水タンク内の水位が低い時に、前記第1のポンプ装置及び前記第2のポンプ装置を停止させる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、排水量が増えて複数の水中ポンプ装置を設置する場合であっても、水位検出センサが同一の高さ位置に設けられた水中ポンプ装置を使うことで、製造コストを低減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の一実施形態に係る排水装置を示す説明図。
図2】同排水装置の交互運転動作の一例を示すフロー図。
図3】同排水装置の交互運転動作における停止条件判断動作の一例を示すフロー図。
図4】同排水装置の交互・並列運転動作の一例を示すフロー図。
図5】同排水装置の交互・並列運転動作における停止条件判断動作の一例を示すフロー図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1は、本発明の一実施形態に係る排水装置10の構成を示す説明図である。なお、図1中100は貯水タンク、200は吐出管を示している。図1中L0は後述するポンプ22A及びポンプ22Bの開口部22aよりも高い位置にある基準水位、L1は基準水位L0よりも高い設定水位を示している。
【0012】
排水装置10は、貯水タンク100内に配置された一対のポンプ装置20A及びポンプ装置20Bを備えている。ポンプ装置20A,20Bは、貯水タンク100内に貯留された水を外部配管200に向けて圧送可能に形成されている。
【0013】
ポンプ装置20Aは、円筒状の筐体21Aと、この筐体21Aの下部に設けられたポンプ22Aと、筐体21A内に設けられ、ポンプ22Aを駆動するモータ23Aと、筐体21Aの上部に設けられた電装部30Aを備えている。筐体21Aの外部には、設定水位L1を検出可能な第1のフロートスイッチ(水位検出センサ)40Aが設けられている。第1のフロートスイッチ40Aは、液面によって上下に揺動し、上側ならON、下側ならOFFとなって、貯水タンク100の液面が設定水位L1に達したか否かを検出する機能を有している。
【0014】
ポンプ22Aは、筐体21Aの下部に設けられた開口部22aから貯水タンク100内の水を吸い上げ、吐出口22bから吐出する。
【0015】
電装部30Aは、制御部31A、インバータ32A、温度検出センサ33A、通信部34A及び時間計測部35Aを備える。制御部31Aと、インバータ32A、温度検出センサ33A、通信部34A及び時間計測部35Aとは、システムバスにより接続されている。制御部31Aは、予め定められたプログラムに従い、第1のフロートスイッチ40A又は第2のフロートスイッチ40Bからの出力値に基づいて制御を行う。制御部31Aは、「周波数一定モード」及び「電流値一定モード」を必要に応じて切り換えることが可能である。制御部31Aを動作させるプログラムは、後述するように排水装置10を交互運転又は交互並列運転のいずれかを実行させるものである。インバータ32Aは、モータ23Aを駆動すると共に、モータ23Aへの印加電流、及び、モータ23Aの運転周波数の情報を制御部31Aに送信する。温度検出センサ33Aは、電装部30Aの内部温度を計測する。通信部34Aは、他方のポンプ装置20Bとの間で状態信号(運転/停止状態、水位情報、タイマ-値等)、互いの運転許可・運転禁止の指示情報の無線通信を行う。時間計測部35Aは、ポンプ22Aの積算運転時間、始動からの運転時間、後述するタイマー条件で定義された時間等を計測する。
【0016】
ポンプ装置20Bは、円筒状の筐体21Bと、この筐体21Bの下部に設けられたポンプ22Bと、筐体21B内に設けられ、ポンプ22Bを駆動するモータ23Bと、筐体21Bの上部に設けられた電装部30Bを備えている。筐体21Bの外部には、設定水位L1を検出可能な第2のフロートスイッチ(水位検出センサ)40Bが設けられている。第2のフロートスイッチ40Bは、液面によって上下に揺動し、上側ならON、下側ならOFFとなって、貯水タンク100の液面が設定水位L1に達したか否かを検出する機能を有している。
【0017】
ポンプ22Bは、筐体21Bの下部に設けられた開口部22aから貯水タンク100内の水を吸い上げ、吐出口22bから吐出する。
【0018】
電装部30Bは、制御部31B、インバータ32B、温度検出センサ33B、通信部34B及び時間計測部35Bを備える。制御部31Bと、インバータ32B、温度検出センサ33B、通信部34B及び時間計測部35Bとは、システムバスにより接続されている。制御部31Bは、予め定められたプログラムに従い、第1のフロートスイッチ40A又は第2のフロートスイッチ40Bからの出力値に基づいて制御を行う。制御部31Bは、「周波数一定モード」及び「電流値一定モード」を必要に応じて切り換えることが可能である。制御部31Bを動作させるプログラムは、後述するように排水装置10を交互運転又は交互並列運転のいずれかを実行させるものである。インバータ32Bは、モータ23Bを駆動すると共に、モータ23Bへの印加電流、及び、モータ23Bの運転周波数の情報を制御部31Bに送信する。温度検出センサ33Bは、電装部30Bの内部温度を計測する。通信部34Bは、他方のポンプ装置20Bとの間で状態信号(運転/停止状態、水位情報、タイマ-値等)、互いの運転許可・運転禁止の指示情報の無線通信を行う。時間計測部35Bは、ポンプ22Bの積算運転時間、始動からの運転時間、後述するタイマー条件で定義された時間等を計測する。
【0019】
ポンプ装置20Aの通信部34Aとポンプ装置20Bの通信部34Bでは、第1のフロートスイッチ40Aによって検出された水位情報(設定水位L1に対する高低)と第2のフロートスイッチ40Bによって検出された水位情報(設定水位L1に対する高低)を交換している。
【0020】
貯水タンク100には、外部から水が流入する。基準水位L0は、全てのポンプ装置20A,20Bを停止する停止水位である。設定水位L1は、基準水位L0よりも高い水位であり、ポンプ装置20A,20Bのいずれか一方を始動する始動水位である。
【0021】
以下、このように構成された排水装置10によって行われる排水動作について説明する。始めに、交互運転動作について、図2及び図3のフロー図に沿って説明する。交互運転動作とは、ポンプ装置20A,20Bのいずれか一方のみを運転する動作である。
【0022】
使用者が電源をONにすると、制御部31A及び制御部31Bが起動する(ステップST10)。制御部31Aは、ポンプ22Aの動作の停止を確認する(ステップST11)。これにより、制御部31Aは、ポンプ22Aを運転許可とする。制御部31Aは、始動条件を満たしたか否かを判定する(ステップST12)。この場合、第1のフロートスイッチ40Aによって貯水タンク100の液面が設定水位L1を超えたか否かを判定する。制御部31Aは、第1のフロートスイッチ40AからON信号が入力され、貯水タンク100の液面が設定水位L1を超えたと判定したならば、ポンプ22Aが始動する情報を、通信部34Aからポンプ装置20Bの制御部31Bへと送信する(ステップST13)。制御部31Aは、ポンプ22Aを始動する(ステップST14)。
【0023】
次に、制御部31Aは、停止条件を満たしたか否かを判定する(ステップST15)。ステップST15における判定フローについては図3に示すステップST15a~ステップST15dにより説明する。
【0024】
制御部31Aは、第1のフロートスイッチ40AのON/OFFを判定する(ステップST15a)。そして、第1のフロートスイッチ40AがON、すなわち貯水タンク100の液面が設定水位L1を超えているならば(ステップST15aのNo)、制御部31Aは、ステップST15aに戻る。第1のフロートスイッチ40AがOFF、すなわち貯水タンク100の液面が設定水位L1以下であった場合には(ステップST15aのYes)、制御部31Aは、ステップST15bに進む。制御部31Aは、温度検出センサ33Aの温度が設定温度以上か否かを判定する(ステップST15b)。そして、設定温度未満であれば、制御部31AはステップST15bに戻り(ステップST15bのNo)、設定温度以上であれば制御部31AはステップST15cに進む(ステップST15bのYes)。
【0025】
制御部31Aは、モータ23Aへの印加電流が設定電流以下か否か(電流値一定モードの場合)、又は、モータ23Aの運転周波数が設定周波数以上か否か(周波数一定モードの場合)を判定する(ステップST15c)。そして、設定電流を超えている、又は、設定周波数未満であれば、制御部31AはステップST15cに戻り(ステップST15cのNo)、設定電流以下、又は、設定周波数以上であれば、制御部31AはステップST16に進む(ステップST15cのYes)。
【0026】
なお、ステップST15における停止条件は、水位が設定水位L1より低下しており、かつ、ポンプ22Aが空転していることである。すなわち、ポンプ22Aが空転している場合は、ポンプ22Aを駆動するモータ23Aに供給される電流値は、揚水時の電流値より小さい値となると共に、回転数が増加する。また、ポンプ22Aが水に浸されていないため、温度が上昇する状態である。
【0027】
図2の説明に戻る。
制御部31Aは、ポンプ22Aを停止する(ステップST16)。これにより、制御部31Aは、ポンプ22Aを運転禁止とする。制御部31Aは、ポンプ22Aが停止した情報を、通信部34Aからポンプ装置20Bの制御部31Bへと送信する(ステップST17)。制御部31Aは、ポンプ22Aの停止を確認して待機する(ステップST18)。制御部31Aは、後述するようにポンプ22Bの停止を確認して待機する(ステップST19)。これにより、制御部31Aは、ポンプ22Aを運転許可とする。そして、ステップST11に戻る。
【0028】
一方、制御部31Bは、ポンプ22Bの動作の停止を確認する(ステップST20)。これにより、制御部31Bは、ポンプ22Bを運転禁止とする。次に、制御部31Bは、上述したステップST17で説明したように制御部31Aからポンプ22Aが停止した情報を受信する(ステップST21)。これにより、ポンプ22Bを運転許可とする。
【0029】
制御部31Bは、始動条件を満たしたか否かを判定する(ステップST22)。この場合、第2のフロートスイッチ40Bによって貯水タンク100の液面が設定水位L1を超えたか否かを判定する。制御部31Bは、第2のフロートスイッチ40BからON信号が入力され、貯水タンク100の液面が設定水位L1を超えたと判定したならば、ポンプ22Bが始動する情報を、通信部34Bからポンプ装置20Aの制御部31Aへと送信する(ステップST23)。制御部31Bは、ポンプ22Bを始動する(ステップST24)。
【0030】
次に、制御部31Bは、停止条件を満たしたか否かを判定し、停止条件を満たしたらステップST26に進む(ステップST25)。なお、ステップST25は、上述したステップST15と同じ動作であるため、詳細は省略する。
【0031】
なお、ステップST25における停止条件は、水位が設定水位L1より低下しており、かつ、ポンプ22Bが空転していることである。ポンプ22Bが空転している場合は、ポンプ22Bを駆動するモータ23Bに供給される電流値は、揚水時の電流値より小さい値となると共に、回転数(周波数)が増加する。また、ポンプ22Bが水に浸されていないため、温度検出センサ33Bで検出される温度が上昇する状態である。
【0032】
制御部31Bは、ポンプ22Bを停止する(ステップST26)。これにより、制御部31Bは、ポンプ22Bを運転禁止とする。制御部31Bは、通信部34Bからポンプ22Bが停止した情報を、ポンプ装置20Aの制御部31Aに送信し、ステップST20に戻る(ステップST27)。
【0033】
排水装置10では、このような制御が行われると、ポンプ装置20Aが始動条件を満たして始動した後、停止条件が満たされると、ポンプ装置20Aは運転禁止となり、ポンプ装置20Bの運転が許可となる。そして、ポンプ装置20Bが始動条件を満たして始動した後、停止条件が満たされると、ポンプ装置20Bは運転禁止となり、ポンプ装置20Aの運転が許可となる。このようなサイクルが繰り返されることで、一対のポンプ装置20A及びポンプ装置20Bは交互運転することになる。なお、ポンプ装置20A及びポンプ装置20Bのうち、最初に始動する方は、積算運転時間を比較し、短い方とするとよい。あるいは、交互に始動するようにしてもよい。勿論、ランダムであってもよく、適宜定めることが可能である。
【0034】
このように一対のポンプ装置20A及びポンプ装置20Bが交互運転する場合において、排水装置10は、ポンプ装置20Aの始動・停止及びポンプ装置20Bの始動・停止の基準となる水位検出を同一構成の第1のフロートスイッチ40A及び第2のフロートスイッチ40Bで行うことができる。また、起動を交互に行うことで、運転時間の平準化を図ることで、メンテナンスコストを低減することができる。
【0035】
次に、交互並列運転動作について、図4及び図5に示すフロー図に沿って説明する。交互並列運転動作とは、設定水位L1を超えた場合は最初にポンプ装置20A,20Bのうち一方、しばらく時間が経過しても設定水位L1を下回らなければ、両方共に運転する動作である。
【0036】
すなわち、排水装置10は、電源がONとなると、停止モード、ポンプ装置20Aあるいはポンプ装置20Bのいずれか一方が始動する単独運転モード(交互運転)、ポンプ装置20A及びポンプ装置20Bが始動する並列運転モードのいずれかの状態となる。
【0037】
なお、ポンプ装置20A,20Bのうち、先に始動する方を主機、後に始動する方を従機とする。主機と従機は、後述するように切り替えられる他、電源ON時に、積算運転時間やランダム、交互など、適宜定めることが可能である。
【0038】
使用者が電源をONにすると、制御部31A及び制御部31Bが起動する(ステップST30)。ここでは、ポンプ装置20Aを主機とする。制御部31Aは、ポンプ22Aの動作の停止を確認する(ステップST31)。これにより、制御部31Aは、ポンプ22Aを運転許可とする。制御部31Aは、始動条件を満たしたか否かを判定する(ステップST32)。この場合、第1のフロートスイッチ40Aによって貯水タンク100の液面が設定水位L1を超えたか否かを判定する。制御部31Aは、第1のフロートスイッチ40AからON信号が入力され、貯水タンク100の液面が設定水位L1を超えたと判定したならば、ポンプ22Aが始動する情報を、通信部34Aからポンプ装置20Bの制御部31Bへと送信し、ポンプ装置20Aの単独運転モードとする(ステップST33)。制御部31Aは、ポンプ22Aを始動する(ステップST34)。
【0039】
次に、制御部31Aは、停止条件を満たしたか否かを判定する(ステップST35)。ステップST35における判定フローについては図5に示すステップST35a~ステップST35dにより説明する。制御部31Aは、第1のフロートスイッチ40AのON/OFFを判定する(ステップST35a)。そして、第1のフロートスイッチ40AがON、すなわち貯水タンク100の液面が設定水位L1を超えているならば(ステップST35aのNo)、制御部31Aは、ステップST35aに戻る、第1のフロートスイッチ40AがOFF、すなわち貯水タンク100の液面が設定水位L1以下であった場合には(ステップST35aのYes)、制御部31Aは、ステップST35bに進む。制御部31Aは、温度検出センサ33Aの温度が設定温度以上か否かを判定する(ステップST35b)。そして、設定温度未満であれば、制御部31AはステップST35bに戻り(ステップST35bのNo)、設定温度以上であれば制御部31AはステップST35cに進む(ステップST35bのYes)。
【0040】
制御部31Aは、モータ23Aへの印加電流が設定電流以下か否か(電流値一定モードの場合)、又は、モータ23Aの運転周波数が設定周波数以上か否か(周波数一定モードの場合)を判定する(ステップST35c)。そして、設定電流を超えている、又は、設定周波数未満であれば、制御部31AはステップST35cに戻り(ステップST35cのNo)、設定電流以下、又は、設定周波数以上であれば、制御部31AはステップST36に進む(ステップST35cのYes)。
【0041】
なお、ステップST35における停止条件は、水位が設定水位L1より低下しており、かつ、ポンプ22Aが空転していることである。ポンプ22Aが空転している場合は、ポンプ22Aを駆動するモータ23Aに供給される電流値は、揚水時の電流値より小さい値となると共に、回転数(周波数)が増加する。また、ポンプ22Aが水に浸されていないため、温度検出センサ33Aで検出される温度が上昇する状態である。
【0042】
制御部31Aは、ポンプ22Aを停止する(ステップST36)。これにより、制御部31Aは、ポンプ22Aを運転禁止とする。制御部31Aは、通信部34Aからポンプ22Aが停止した情報を、ポンプ装置20Bの制御部31Bに送信する(ステップST37)。制御部31Aは、ポンプ22Aの停止を確認して待機する(ステップST38)。これにより、制御部31Aは、タイマー条件(例えば、2秒程度の運転禁止時間)を満たした後、ポンプ22Aを運転許可とする。なお、タイマー条件は、電源容量が小さい場合に、モータ23A,23Bが同時に起動して突入電流が過大となり、電圧降下が発生して正常起動できないことを防止する意味と、ポンプ22Aの起動のみですぐに水位が規定水位L1以下となる場合にまでポンプ22Bも同時に起動させない意味がある。
【0043】
次に、始動条件を満たしたか否かを判定する(ステップST39)。この場合、第2のフロートスイッチ40Bによって貯水タンク100の液面が設定水位L1を超えたか否かを判定する。制御部31Aは、第2のフロートスイッチ40BからON信号が入力され、貯水タンク100の液面が設定水位L1を超えたと判定したならば、並列運転モードとなり、通信部34Aからポンプ22Aが始動し、並列運転モードとなる(ステップST40)。制御部31Aは、ポンプ22Aを始動する(ステップST41)。
【0044】
次に、制御部31Aは、停止条件を満たしたか否かを判定し、停止条件を満たしたらステップST43に進む(ステップST42)。なお、ステップST42は、上述したステップST35と同じ動作であるため、詳細は省略する。
【0045】
なお、ステップST42における停止条件は、水位が設定水位L1より低下しており、かつ、ポンプ22Aが空転していることである。ポンプ22Aが空転している場合は、ポンプ22Aを駆動するモータ23Aに供給される電流値は、揚水時の電流値より小さい値となると共に、回転数(周波数)が増加する。また、ポンプ22Aが水に浸されていないため、温度検出センサ33Aで検出される温度が上昇する状態である。
【0046】
制御部31Aは、ポンプ22Aを停止する(ステップST43)。これにより、制御部31Aは、ポンプ22Aを運転禁止とする。制御部31Aは、通信部34Aからポンプ22Aが停止した情報を、ポンプ装置20Bの制御部31Bに送信する(ステップST44)。この時点で、ポンプ装置20Aが主機だった場合、ポンプ装置20Bを主機に切り替える。
【0047】
制御部31Aは、ポンプ22Bの停止を確認する(ステップST45)。これにより、制御部31Aは、ポンプ22Aを運転許可とする。そして、ステップST31に戻る。
【0048】
一方、制御部31Bは、ポンプ22Bの動作の停止を確認する(ステップST50)。これにより、制御部31Bは、ポンプ22Bを運転禁止とする。次に、制御部31Bは、上述したステップST33で説明したようにポンプ装置20Aの単独運転モードの信号を受信し、ポンプ22Bの動作の停止を確認する(ステップST51)。これにより、ポンプ22Bを運転許可とする。
【0049】
制御部31Bは、始動条件を満たしたか否かを判定する(ステップST52)。制御部31Bは、第2のフロートスイッチ40Bによって貯水タンク100の液面が設定水位L1を超えたか否かを判定する。制御部31Bは、第2のフロートスイッチ40BからON信号が入力され、貯水タンク100の液面が設定水位L1を超えたと判定したならば、通信部34Bからポンプ22Bが始動し、並列運転モードとなる(ステップST53)。制御部31Bは、ポンプ22Bを始動する(ステップST54)。
【0050】
次に、制御部31Bは、停止条件を満たしたか否かを判定し、停止条件を満たしたらステップST56に進む(ステップST55)。なお、ステップST55は、上述したステップST35と同じ動作であるため、詳細は省略する。
【0051】
なお、ステップST55における停止条件は、水位が設定水位L1より低下しており、かつ、ポンプ22Bが空転していることである。ポンプ22Bが空転している場合は、ポンプ22Bを駆動するモータ23Bに供給される電流値は、揚水時の電流値より小さい値となると共に、回転数(周波数)が増加する。また、ポンプ22Bが水に浸されていないため、温度検出センサ33Bで検出される温度が上昇する状態である。
【0052】
制御部31Bは、ポンプ22Bを停止する(ステップST56)。これにより、制御部31Aは、ポンプ22Aを運転禁止とする。制御部31Bは、通信部34Bからポンプ22Bが停止した情報を、ポンプ装置20Aの制御部31Aに送信する(ステップST57)。この時点で、ポンプ装置20Aが主機だった場合、ポンプ装置20Bを主機に切り替える。
【0053】
制御部31Bは、ポンプ22Bの停止を確認する(ステップST58)。これにより、制御部31Bは、ポンプ22Bを運転許可とする。
【0054】
制御部31Bは、始動条件を満たしたか否かを判定する(ステップST59)。この場合、第1のフロートスイッチ40Aによって貯水タンク100の液面が設定水位L1を超えたか否かを判定する。制御部31Bは、第2のフロートスイッチ40BからON信号が入力され、貯水タンク100の液面が設定水位L1を超えたと判定したならば、通信部34Bからポンプ22Bが始動する情報を、ポンプ装置20Aの制御部31Aに送信し、ポンプ装置20Bの単独運転モードとする(ステップST60)。制御部31Bは、ポンプ22Bを始動する(ステップST61)。
【0055】
次に、制御部31Bは、停止条件を満たしたか否かを判定し、停止条件を満たしたらステップST63に進む(ステップST62)。なお、ステップST62は、上述したステップST32と同じ動作であるため、詳細は省略する。
【0056】
なお、ステップST62における停止条件は、水位が設定水位L1以下であり、かつ、ポンプ22Bが空転していることである。ポンプ22Bが空転している場合は、ポンプ22Bを駆動するモータ23Bに供給される電流値は、揚水時の電流値より小さい値となると共に、回転数(周波数)が増加する。また、ポンプ22Bが水に浸されていないため、温度検出センサ33Bで検出される温度が上昇する状態である。
【0057】
制御部31Bは、ポンプ22Bを停止し、ステップST50に戻る(ステップST63)。
【0058】
排水装置10では、このような制御によって、停止モード、ポンプ装置20Aあるいはポンプ装置20Bのいずれか一方が始動する単独運転モード(交互運転)、ポンプ装置20A及びポンプ装置20Bが始動する並列運転モードのいずれかの状態となる。このようなサイクルが繰り返されることで、一対のポンプ装置20A及びポンプ装置20Bは交互運転又は並列運転をすることになる。
【0059】
このように一対のポンプ装置20A及びポンプ装置20Bが交互並列運転する場合において、排水装置10は、交互運転におけるポンプ装置20Aの始動・停止及びポンプ装置20Bの始動・停止の基準となる水位検出を第1のフロートスイッチ40A又は第2のフロートスイッチ40Bで行うことができる。同様に、並列運転におけるポンプ装置20Aの始動及びポンプ装置20Bの始動の基準となる水位検出も第1のフロートスイッチ40A又は第2のフロートスイッチ40Bで行うことができる。
【0060】
このように本実施形態に係る排水装置10においては、排水量が増えてポンプ装置20Aとポンプ装置20Bを設置し、交互運転動作あるいは交互並列運転動作させる場合であっても、ポンプ装置20Aとポンプ装置20Bの構成を同一構成とすることができ、ポンプ装置1台当たりの製造コストを低減することが可能となる。フロートスイッチ以外の水位検出センサを用いた場合も同様である。また、運転時間の平準化を図ることで、メンテナンスコストを低減することが可能である。
【0061】
フロートスイッチの他、圧力式水位検出センサを使用しても良い。また、制御部31A,31Bは、「周波数一定モード」及び「電流値一定モード」を必要に応じて切り換えると説明したが、「周波数一定モード」及び「電流値一定モード」を同時に設定することも可能である。
【0062】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
以下に、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明と同等の記載を付記する。
[1]
貯水タンク内に配置され、前記貯水タンク内の水を前記貯水タンク外へ排水する排水装置において、
前記貯水タンク内の設定水位を検出する第1の水位検出センサ、第1の通信部、及び、前記第1の水位検出センサ又は前記第1の通信部からの情報に基づいて始動・停止を決定する第1の制御部を有する第1のポンプ装置と、
前記貯水タンク内の前記設定水位を検出する第2の水位検出センサ、第2の通信部、及び、前記第2の水位検出センサ又は前記第2の通信部からの情報に基づいて始動・停止を決定する第2の制御部を有する第2のポンプ装置と、
前記第1の制御部と前記第2の制御部は、前記第1の通信部と前記第2の通信部との間で始動・停止の情報を交換することで、前記設定水位よりも前記貯水タンク内の水位が高い時に、前記第1のポンプ装置及び前記第2のポンプ装置の少なくとも一方を始動し、前記設定水位よりも前記貯水タンク内の水位が低い時に、前記第1のポンプ装置及び前記第2のポンプ装置を停止させる排水装置。
[2]
前記第1の水位検出センサ又は前記第2の水位検出センサは、フロートスイッチである[1]に記載の排水装置。
[3]
前記第1の制御部と前記第2の制御部は、前記第1のポンプ装置及び前記第2のポンプ装置を交互に始動させる[1]に記載の排水装置。
[4]
貯水タンク内に配置され、前記貯水タンク内の水を前記貯水タンク外へ排水する排水装置において、
前記貯水タンク内の設定水位を検出する第1の水位検出センサ、第1の通信部、及び、前記第1の水位検出センサ又は前記第1の通信部からの情報に基づいて始動・停止を決定する第1の制御部を有する第1のポンプ装置と、
前記貯水タンク内の前記設定水位を検出する第2の水位検出センサ及び第2の通信部、及び、前記第2の水位検出センサ又は前記第2の通信部からの情報に基づいて始動・停止を決定する第2の制御部を有する第2のポンプ装置と、
前記第1の制御部と前記第2の制御部は、前記第1の通信部と前記第2の通信部との間で始動・停止の情報を交換することで、前記設定水位よりも前記貯水タンク内の水位が高い時に、前記第1のポンプ装置及び前記第2のポンプ装置の両方を始動し、前記設定水位よりも前記貯水タンク内の水位が低い時に、前記第1のポンプ装置及び前記第2のポンプ装置を停止させる排水装置。
[5]
前記第1の水位検出センサ又は前記第2の水位検出センサは、フロートスイッチである[4]に記載の排水装置。
[6]
前記第1の制御部と前記第2の制御部による前記第1のポンプ装置及び前記第2のポンプ装置の両方を始動するタイミングは、前記第1のポンプ装置及び前記第2のポンプ装置の一方のポンプ装置を始動した後、所定の時間経過後である[4]に記載の排水装置。
[7]
貯水タンク内に配置され、前記貯水タンク内の水を前記貯水タンク外へ排水する複数のポンプ装置を連携制御する排水装置において、
前記複数のポンプ装置にそれぞれ設けられ、互いに同じ水位を検知する水位検出センサと、
前記複数のポンプ装置にそれぞれ設けられ、前記複数のポンプ装置の相互間で始動・停止の情報の交換を行う通信部と、
前記複数のポンプ装置にそれぞれ設けられ、前記検出水位に基づき、各ポンプ装置の始動又は停止を決定する制御部と、
を具備する排水装置。
[8]
前記水位検出センサは、フロートスイッチである[7]に記載の排水装置。
【符号の説明】
【0063】
10…排水装置、20A,20B…ポンプ装置、21A,21B…筐体、22A,22B…ポンプ、22a…開口部、22b…吐出口、23A,23B…モータ、30A,30B…電装部、31A,31B…制御部、32A,32B…インバータ、33A,33B…温度検出センサ、34A,34B…通信部、35A,35B…時間計測部、40A…第1のフロートスイッチ(第1の水位検出センサ)、40B…第2のフロートスイッチ(第2の水位検出センサ)、100…貯水タンク、200…外部配管。
図1
図2
図3
図4
図5