(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-22
(45)【発行日】2022-08-30
(54)【発明の名称】販売支援システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/06 20120101AFI20220823BHJP
G06Q 30/02 20120101ALI20220823BHJP
G06Q 30/08 20120101ALI20220823BHJP
【FI】
G06Q30/06
G06Q30/02 470
G06Q30/08
(21)【出願番号】P 2021086817
(22)【出願日】2021-05-24
(62)【分割の表示】P 2016216058の分割
【原出願日】2016-11-04
【審査請求日】2021-05-24
(73)【特許権者】
【識別番号】500564493
【氏名又は名称】株式会社イレブンインターナショナル
(74)【代理人】
【識別番号】100121603
【氏名又は名称】永田 元昭
(74)【代理人】
【識別番号】100141656
【氏名又は名称】大田 英司
(74)【代理人】
【識別番号】100067747
【氏名又は名称】永田 良昭
(72)【発明者】
【氏名】板倉 剛
【審査官】加内 慎也
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-118005(JP,A)
【文献】特開2002-222338(JP,A)
【文献】特開2006-185213(JP,A)
【文献】特開2003-296615(JP,A)
【文献】特開2003-187125(JP,A)
【文献】特開2003-150817(JP,A)
【文献】特開2002-7796(JP,A)
【文献】特開2011-81638(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2002/0128933(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に関連した関連商品を販売する販売支援システムであって、
前記車両及び前記関連商品の販売を仲介する販売仲介サーバと、前記販売仲介サーバと通信接続され、前記車両及び前記関連商品を購入する買い手が保有する買手端末とを備え、
前記販売仲介サーバは、前記車両に関する表示用車両情報及び検索用車両情報が互いに関連付けられて登録された車両データベースと、前記関連商品に関する表示用関連商品情報及び検索用適合車両情報が互いに関連付けられて登録された関連商品データベースと、前記買い手が購入する車両に関する前記表示用車両情報が登録される買手データベースとを備え、
前記販売仲介サーバは、前記車両データベースに登録された前記表示用車両情報のうちの一の表示用車両情報を選択して前記買手端末に表示させ、かつ前記一の表示用車両情報が前記買手データベースに登録されていない状態において、所定の操作が前記買手端末に入力された場合、前記関連商品データベースに登録された前記表示用関連商品情報の中から、前記検索用適合車両情報が前記一の表示用車両情報に関連付けられた前記検索用車両情報に当てはまる表示用関連商品情報を前記買手端末に一覧表示させ、前記表示用関連商品情報に対応する前記関連商品の購入を予定する買い手の操作が前記買手端末に入力された場合、前記表示用関連商品情報を購入予定関連商品情報として前記買手データベースに登録する
販売支援システム。
【請求項2】
前記車両の販売はオークション販売であり、
前記販売仲介サーバは、
前記車両データベースに登録された前記表示用車両情報のうち、競売前又は競売中の前記車両に関する表示用車両情報を、前記一の表示用車両情報として前記買手端末に表示させる
請求項1に記載の販売支援システム。
【請求項3】
前記販売仲介サーバは、
前記一の表示用車両情報を選択して前記買手端末に表示させ、かつ前記一の表示用車両情報が前記買手データベースに登録された状態において、所定の操作が前記買手端末に入力された場合、前記関連商品データベースに登録された前記表示用関連商品情報の中から、前記検索用適合車両情報が前記一の表示用車両情報に関連付けられた前記検索用車両情報に当てはまる表示用関連商品情報を前記買手端末に一覧表示させ、前記表示用関連商品情報に対応する前記関連商品の購入を予定する買い手の操作が前記買手端末に入力された場合、前記表示用関連商品情報を購入予定関連商品情報として前記買手データベースに登録する
請求項1または請求項2に記載の販売支援システム。
【請求項4】
前記車両の販売はオークション販売であり、
前記買手データベースは、
前記買手端末によって落札された前記車両に関する前記表示用車両情報が登録され、
前記販売仲介サーバは、
前記買手データベースに登録された前記表示用車両情報の中から選択された表示用車両情報を、前記一の表示用車両情報として前記買手端末に表示させる
請求項3に記載の販売支援システム。
【請求項5】
前記販売仲介サーバは、
前記買手端末への入力操作によって選択された前記表示用車両情報を、前記一の表示用車両情報として前記買手端末に表示させる
請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の販売支援システム。
【請求項6】
前記販売仲介サーバと通信接続された決済機関サーバを備え、
前記販売仲介サーバは、
前記買手データベースに登録された前記購入予定関連商品情報に対応する前記関連商品を購入する操作が前記買手端末に入力された場合、少なくとも前記関連商品の代金を前記決済機関サーバに決済させる
請求項1から請求項5のいずれか1つに記載の販売支援システム。
【請求項7】
前記関連商品が、
車両用品、車両部品、車両への取付けに関するサービス、メンテナンスに関するサービスのうち、少なくとも1つを含むものである
請求項1から請求項6のいずれか1つに記載の販売支援システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、車両の販売と共に、車両に関連する関連商品(カー用品や車両パーツなど)を販売する販売支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
カー用品や車両パーツ(以下、車両パーツ等と記載する。)は、車両の車両情報(車種、年式やグレードなど)によって適合したり、適合しなかったりするため、車両パーツ等を購入する際は、車両と車両パーツ等との適合性を判断するための専用知識が必要である。このような専門知識が無くても、車両に適合した車両パーツ等を選ぶことができるように、特許文献1に記載の販売支援システムが提案されている。
【0003】
特許文献1に記載の販売支援システムは、ユーザが車両の車両情報を販売支援システムに入力すると、その車両に適合した車両パーツ等のみを表示する。ユーザは、この表示された車両パーツ等の中から所望の車両パーツ等を選ぶことで、車両と車両パーツ等との適合性を判断するための専用知識が無くても、車両に適合した車両パーツ等を選ぶことができる。
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の販売支援システムでは、ユーザが車両情報を入力する必要があるが、車両情報は、車種、年式及びグレードなどの多種の情報を含むため、車両情報の入力作業が面倒であるという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、この発明は、ユーザが車両情報を入力することなく、車両に適合した関連商品を選ぶことができる販売支援システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明は、車両に関連した関連商品を販売する販売支援システムであって、前記車両及び前記関連商品の販売を仲介する販売仲介サーバと、前記販売仲介サーバと通信接続され、前記車両及び前記関連商品を購入する買い手が保有する買手端末とを備え、前記販売仲介サーバは、前記車両に関する表示用車両情報及び検索用車両情報が互いに関連付けられて登録された車両データベースと、前記関連商品に関する表示用関連商品情報及び検索用適合車両情報が互いに関連付けられて登録された関連商品データベースと、前記買い手が購入する車両に関する前記表示用車両情報が登録される買手データベースとを備え、前記販売仲介サーバは、前記車両データベースに登録された前記表示用車両情報のうちの一の表示用車両情報を選択して前記買手端末に表示させ、かつ前記一の表示用車両情報が前記買手データベースに登録されていない状態において、所定の操作が前記買手端末に入力された場合、前記関連商品データベースに登録された前記表示用関連商品情報の中から、前記検索用適合車両情報が前記一の表示用車両情報に関連付けられた前記検索用車両情報に当てはまる表示用関連商品情報を前記買手端末に一覧表示させ、前記表示用関連商品情報に対応する前記関連商品の購入を予定する買い手の操作が前記買手端末に入力された場合、前記表示用関連商品情報を購入予定関連商品情報として前記買手データベースに登録する販売支援システムである。
【0008】
なお、上記の「販売」には、オークション販売及び定額販売が含まれる。また、上記の「車両」には、中古車及び新車が含まれる。
【0009】
なお、上記の「前記車両データベースに登録された前記表示用車両情報のうちの一の表示用車両情報を選択して買手端末に表示する」とは、前記車両データベースに登録された前記表示用車両情報のうちの一の表示用車両情報のみを買手端末に表示する態様であってもよく、また、複数の表示用車両情報を買手端末に表示すると共にこれらの中の上記の一の表示用車両情報のみを強調表示(例えば枠で囲んで表示する)して選択する態様であってもよい。
【0010】
また、上記の「当てはまる」とは、検索用適合車両情報に含まれる1つ以上の適合車両に関する適合車両情報のうちの一の適合車両に関する適合車両情報が、前記一の表示用車両情報に関連付けられた検索用車両情報に含まれることである。
【0011】
この発明によれば、車両データベースに登録された表示用車両情報の中から一の表示用車両情報が選択されて買手端末に表示され、この選択状態で、表示用関連商品情報が一覧表示された画面を買手端末に表示させる所定の操作が買手端末に入力された場合、関連商品データベースに登録された表示用関連商品情報の中から、検索用適合車両情報が前記一の表示用車両情報に関連付けられた検索用車両情報に当てはまる表示用関連商品情報が買手端末に表示されるため、買い手は、前記所定の操作を買手端末に入力するだけで、適合車両情報を入力することなく、選択された表示用車両情報に関する車両に適合した関連商品を買手端末に表示させることができる。
【0012】
この発明の態様として、前記車両の販売はオークション販売であり、前記販売仲介サーバは、前記車両データベースに登録された前記表示用車両情報のうち、競売前又は競売中の前記車両に関する表示用車両情報を、前記一の表示用車両情報として前記買手端末に表示させてもよい。
【0013】
この構成によれば、前記一の表示用車両情報を、競売前又は競売中の車両に関する表示用車両情報の中から選択することができる。これにより、競売前又は競売中の車両の中から選択した車両に適合した関連商品を買手端末に表示させることができる。
【0014】
またこの発明の態様として、前記販売仲介サーバは、前記一の表示用車両情報を選択して前記買手端末に表示させ、かつ前記一の表示用車両情報が前記買手データベースに登録された状態において、所定の操作が前記買手端末に入力された場合、前記関連商品データベースに登録された前記表示用関連商品情報の中から、前記検索用適合車両情報が前記一の表示用車両情報に関連付けられた前記検索用車両情報に当てはまる表示用関連商品情報を前記買手端末に一覧表示させ、前記表示用関連商品情報に対応する前記関連商品の購入を予定する買い手の操作が前記買手端末に入力された場合、前記表示用関連商品情報を購入予定関連商品情報として前記買手データベースに登録してもよい。
【0015】
またこの発明の態様として、前記車両の販売はオークション販売であり、前記買手データベースは、前記買手端末によって落札された前記車両に関する前記表示用車両情報が登録され、前記販売仲介サーバは、前記買手データベースに登録された前記表示用車両情報の中から選択された表示用車両情報を、前記一の表示用車両情報として前記買手端末に表示させてもよい。
【0016】
この構成によれば、前記一の表示用車両情報を、買い手が落札した車両に関する表示用車両情報の中から選択することができる。これにより、買い手が落札した車両の中から選択した車両に適合した関連商品を買手端末に表示させることができる。
【0017】
またこの発明の態様として、前記販売仲介サーバは、前記買手端末への入力操作によって選択された前記表示用車両情報を、前記一の表示用車両情報として前記買手端末に表示させてもよい。
【0018】
この構成によれば、前記一の表示用車両情報を、買手端末への入力操作で選択することができる。これにより、買い手が、所望の表示用車両情報を前記一の表示用車両情報として選択し、その選択状態で、前記所定の操作を買手端末に入力することで、所望の表示用車両情報に関する車両に適合した関連商品を買手端末に表示させることができる。
【0019】
またこの発明の態様として、前記販売仲介サーバと通信接続された決済機関サーバを備え、前記販売仲介サーバは、前記買手データベースに登録された前記購入予定関連商品情報に対応する前記関連商品を購入する操作が前記買手端末に入力された場合、少なくとも前記関連商品の代金を前記決済機関サーバに決済させてもよい。
【0020】
また、この発明の態様として、前記関連商品が、車両用品、車両部品、車両への取付けに関するサービス、メンテナンスに関するサービスのうち、少なくとも1つを含むものであってもよい。
【発明の効果】
【0021】
この発明によれば、ユーザが車両情報を入力することなく、車両に適合した関連商品を選ぶことができる販売支援システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本発明の実施形態に係る販売支援システムのブロック図。
【
図4】出品車両を販売仲介サイトに登録する場合の動作を示すフローチャート。
【
図5】販売仲介サイトのホーム画面の一例を示す図。
【
図7】出品関連商品を販売仲介サイトに登録する場合の動作を示すフローチャート。
【
図9】車両落札後に関連商品を購入する場合の動作を示すフローチャート。
【
図10】車両落札後に関連商品を購入する場合の他の動作を示すフローチャート。
【
図12】(a)は、落札車両一覧画面の一例を示す図、(b)は、落札車両の選択画面の一例を示す図。
【
図13】(a)は、出品関連商品一覧画面の一例を示す図、(b)は、関連商品の選択画面の一例を示す図。
【
図15】車両競売前に関連商品を購入する場合の動作を示すフローチャート。
【
図17】車両競売中に関連商品を購入する場合の動作を示すフローチャート。
【
図18】見積もり額を表示させる場合の動作を示すフローチャート。
【
図20】変形例に係る販売支援システムの動作を示すフローチャート。
【
図24】他の変形例に係る販売支援システムの動作を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0023】
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
<構成説明>
図1~
図3を参照して、この発明の実施形態に係る販売支援システム1について説明する。販売支援システム1は、販売仲介サイトをインターネット上で提供し、その販売仲介サイトで、車両(例えば中古車や新車)の販売に併せて、車両に関連する関連商品を販売するものである。この実施形態では、一例として、車両はオークション販売され、関連商品は定額販売される。
【0024】
より詳細には、販売支援システム1は、販売仲介サイトの画面上で、出品された車両の表示用車両情報(例えば出品画像)の中から所望の車両の表示用車両情報が選択された状態で、出品された関連商品の一覧が表示された出品関連商品一覧画面を表示させる操作が行われると、当該所望の車両に適合した関連商品のみを出品関連商品一覧画面に表示するものである。
【0025】
なお、上記の関連商品には、カー用品や車両パーツの他に、車両・カー用品・車両パーツに対するサービス(例えば、カー用品や車両パーツを車両に取り付ける作業、車両・カー用品・車両パーツのメンテナンス作業及びオーバーホール作業)も含まれる。
【0026】
図1に示すように、販売支援システム1は、上記の販売仲介サイトを提供する販売仲介サーバ3と、販売仲介サイトで車両を販売する売り手が保有する車両売手端末4と、販売仲介サイトで関連商品を販売する売り手が保有する関連商品売手端末5と、販売仲介サイトで車両や関連商品を購入する買い手が保有する買手端末6と、決済仲介機関(例えば銀行又はクレジットカード会社)が保有する決済機関サーバ7とを含む。
【0027】
販売仲介サーバ3、車両売手端末4、関連商品売手端末5、買手端末6、及び決済機関サーバ7は、通信回線網(例えばインターネット回線網又は電話回線網)10を介して相互に通信接続されている。なお、
図1では、説明の便宜上、車両売手端末4、関連商品売手端末5及び買手端末6はそれぞれ、1台だけ販売仲介サーバ3と通信接続されているが、実際には、売り手の数及び買い手の数に応じて複数台通信接続可能である。
【0028】
車両売手端末4は、例えばパソコンなどのコンピュータ装置であり、販売仲介サイトを表示可能な表示部4aと、車両売手端末4に対する操作を受け付ける操作部4bとを備えている。車両の売り手は、車両売手端末4を操作して、販売仲介サーバ3に各種の情報(例えば、表示用車両情報J1、検索用車両情報J2、売り手自身に関する売手情報J5及び決済口座情報J6など)を登録することができ、また、販売仲介サーバ3からの各種の通知(例えば、落札通知や、落札車両の代金振込完了通知など)を受信し閲覧することができる。
【0029】
表示用車両情報J1は、出品された車両を買い手に紹介するための情報であり、
図2に示すように、車両に関する車両画像情報J1a(例えば、車両の外観を写した出品画像)と、車両を説明する車両説明情報J1b(例えば出品名・メーカー名・グレード・年式・外装色・型式・駆動方式・車両番号・車種名・排気量・走行距離・ボディタイプ・乗車定員数・燃料の種類・右/左ハンドル・各装備品(例えばエアコン・ナビ・ABS・パワステ・カメラ・テレビなど)の有無などの車両情報)とを有している。
図2の表示用車両情報J1では、例えば、車両説明情報J1bとして、「アクロ/ナビ付き」「トヨダ」「S」「2007」「赤」などの車両情報が登録されている。
【0030】
また、検索用車両情報J2は、出品車両の車種名・グレード・年式・型式などの車両情報であり、当該車両と関連商品との適合性を判定するために使用可能な情報である。この実施形態では、検索用車両情報J2に含まれる各情報は、例えば、車両説明情報J1bに含まれる各情報と兼用されている。
【0031】
関連商品売手端末5は、例えばパソコンなどのコンピュータ装置であり、上記の販売仲介サイトを表示可能な表示部5aと、関連商品売手端末5に対する操作を受け付ける操作部5bとを備えている。関連商品の売り手は、関連商品売手端末5を操作して、販売仲介サーバ3に各種の情報(例えば、表示用関連商品情報J3、検索用適合車両情報J4、売り手自身に関する売手情報J7及び決済口座情報J8など)を登録することができ、また、販売仲介サーバ3からの各種の通知(例えば、関連商品の代金振込完了通知など)を受信し閲覧することができる。
【0032】
また、表示用関連商品情報J3は、関連商品を買い手に紹介するための情報であり、
図3に示すように、関連商品に関する関連商品画像情報J3a(例えば関連商品の外観を写した出品画像)と、関連商品を説明する関連商品説明情報J3b(例えばメーカー名・商品カテゴリ・商品名・仕様・価格・適合車両などの商品情報)とを有している。
図3の表示用関連商品情報J3では、例えば、関連商品説明情報J3bとして、「横山」「タイヤ」「ZZ165/55R/14」「3000円」「アクロ/2007 デミロ/2WD」などの関連商品情報が登録されている。なお、
図3の適合車両の「アクロ/2007」は、2007年式の車種名アクロを意味し、「デミロ/2WD」は、車種名デミロの2WD仕様を意味している。
【0033】
また、検索用適合車両情報J4は、当該関連商品に適合した車両の車両情報(例えば車種・年式・グレード・型式など)であり、当該関連商品と車両との適合性を判定するための情報である。この実施形態では、検索用適合車両情報J4は、例えば、関連商品説明情報J3bに含まれる「適合車両」の情報と兼用されている。
【0034】
買手端末6は、例えばパソコンなどのコンピュータ装置であり、上記の販売仲介サイトを表示可能な表示部6aと、買手端末6に対する操作を受け付ける操作部6bとを備えている。買い手は、買手端末6を操作して、販売仲介サイトに出品された車両及び関連商品の閲覧及び購入を行うことができるほか、購入した車両及び関連商品の代金の支払いを行うことができる。
【0035】
販売仲介サーバ3は、上記の販売仲介サイトを提供し、その販売仲介サイトで、車両及び車両に関連する関連商品を販売し、また、車両及び関連商品が売れた場合、その旨を車両売手端末4及び関連商品売手端末5に通知すると共に、売れた車両及び関連商品の代金の回収を代行する。
【0036】
販売仲介サーバ3は、各種の情報(例えば表示用車両情報J1、検索用車両情報J2、表示用関連商品情報J3、検索用適合車両情報J4、各売手情報J5,J7、買手情報J9、売り手及び買い手の各決済口座情報J6,J8,J10など)が登録された記憶部31と、車両売手端末4、関連商品売手端末5、買手端末6、及び決済機関サーバ7との間で各種の処理を行う制御部32とを備えている。
【0037】
制御部32は、上記の各種の処理として、例えば、車両売手端末4及び関連商品売手端末5から受信する各種の情報(例えば、表示用車両情報J1、検索用車両情報J2、表示用関連商品情報J3、検索用適合車両情報J4、各売手情報J5,17、売り手及び買い手の各決済口座情報J6,J8,J10など)を記憶部31に登録する処理、買手端末6への入力操作に応じて、出品された車両及び関連商品の閲覧及び購入を実行する処理、及び、決済機関サーバ7に車両及び関連商品の代金を決済させる処理などを行う。
【0038】
記憶部31は、例えばハードディスクなどの不揮発性記憶装置であり、車両データベース31aと、関連商品データベース31bと、車両売手データベース31cと、関連商品売手データベース31dと、買手データベース31eとを有している。
【0039】
車両データベース31aには、出品された車両に関する表示用車両情報J1、検索用車両情報J2及び当該車両の売り手の売手情報J5が、互いに関連付けられて登録されている。これら表示用車両情報J1、検索用車両情報J2及び売手情報J5は、車両の売り手が車両売手端末4から登録したものである。
【0040】
関連商品データベース31bには、出品された関連商品に関する表示用関連商品情報J3、検索用適合車両情報J4及び当該関連商品の売り手の売手情報J7が、互いに関連付けられて登録されている。これら表示用関連商品情報J3、検索用適合車両情報J4及び売手情報J7は、関連商品の売り手が関連商品売手端末5から登録したものである。
【0041】
車両売手データベース31cには、車両の売り手に関する売手情報J5及び決済口座情報J6が互いに関連付けられて登録されている。関連商品売手データベース31dには、関連商品の売り手に関する売手情報J7及び決済口座情報J8が、互いに関連付けられて登録されている。
【0042】
買手データベース31eには、買い手に関する買手情報J9及び決済口座情報J10が、互いに関連付けられて登録されている。これら買手情報J9及び決済口座情報J10は、買い手が買手端末6から登録したものである。
【0043】
また、買手データベース31e(入札情報データベース)には、買い手が入札した入札車両の入札額と、その入札額が最高入札額であるか否かの情報と、その入札車両に関する表示用車両情報J1とが、入札情報J11として、当該買い手の買手情報J9に関連付けて登録されている。
【0044】
また、買手データベース31e(落札情報データベース)には、買い手が落札した落札車両の落札額と、その落札車両に関する表示用車両情報J1と、その落札車両の売り手に関する売手情報J5とが、落札情報J12として、当該買い手の買手情報J9に関連付けて登録されている。
【0045】
また、買手データベース31e(購入予定関連商品データベース)には、買い手が購入予定として登録した関連商品に関する表示用関連商品情報J3と、その関連商品の売り手に関する売手情報J7とが、購入予定関連商品情報J13として、当該買い手の買手情報J9に関連付けて登録されている。
【0046】
また、記憶部31には、販売仲介サーバ3を保有する販売仲介業者の決済口座情報(図示省略)が予め登録されている。
【0047】
上記の売手情報J5,J7及び買手情報J9は、例えば、売り手又は買い手の氏名、住所、上記の販売仲介サイトのID情報などである。上記の決済口座情報J6,J8,J10は、例えば、売り手又は買い手が開設した銀行の決済口座番号、又は、売り手又は買い手が入会したクレジットカード会社が発行したクレジットカードのカード番号などである。
【0048】
決済機関サーバ7は、販売仲介サーバ3からの決済処理信号に基づいて、車両及び関連商品の各代金の決済を行う。より詳細には、決済機関サーバ7が銀行のサーバである場合は、決済機関サーバ7は、販売仲介サーバ3からの決済処理信号に基づいて、車両及び関連商品の各代金を買い手の決済口座から販売仲介業者の決済口座に引き落とす引落処理、及び、車両及び関連商品の各代金から仲介手数料を差し引いた差額を販売仲介業者の決済口座から車両の売り手及び関連商品の売り手の各決済口座に振り込む振込処理を行う。他方、決済機関サーバ7がクレジットカード会社のサーバである場合は、決済機関サーバ7は、所定の銀行のサーバに対して上記の引落処理及び振込処理を行わせる。
【0049】
<動作説明>
次に、
図4~
図19を参照して、販売支援システム1の動作を説明する。
【0050】
<動作1>
まず、出品する車両を販売仲介サイトに登録する場合の動作を説明する。この動作説明では、車両の売り手は、車両売手端末4を操作して、自身の売手情報J5を既に販売仲介サーバ3に登録しているものとする。
【0051】
図4に示すように、車両の売り手が車両売手端末4を操作して販売仲介サイトにログインすると、販売仲介サーバ3が販売仲介サイトのホーム画面G0(
図5)を車両売手端末4に送信し、車両売手端末4の表示部4aにホーム画面G0が表示される(S100)。
図5に示すように、ホーム画面G0には、メニューボタンとして、出品車両を登録するための出品車両登録画面G1(
図6)に移行する出品車両登録画面移行ボタンB1などが表示されている。
【0052】
そして、車両の売り手が車両売手端末4を操作して出品車両登録画面移行ボタンB1を選択すると、販売仲介サーバ3が出品車両登録画面G1を車両売手端末4に送信し、車両売手端末4の表示部4aに出品車両登録画面G1が表示される(S101)。
【0053】
図6に示すように、出品車両登録画面G1は、表示用車両情報J1が入力される各入力欄G1a~G1cと、これら各入力欄に入力された表示用車両情報J1を記憶部31に登録させるための登録ボタンG1eとを有している。
【0054】
各入力欄G1a~G1cには、車両画像情報J1aの一例である出品画像のデータファイルが入力される入力欄G1aと、車両説明情報J1bの一例である出品名・メーカー名・グレード・年式・外装色・型式・駆動方式・車両番号・車種名・排気量・走行距離・ボディタイプ・乗車定員数・燃料の種類・右/左ハンドルなどの車両情報が入力される各入力欄G1bと、車両説明情報J1bの一例である各装備品(エアコン・ナビ・ABS・パワステ・カメラ・テレビなど)の有無が入力される各入力欄G1cとが含まれる。
【0055】
図6では、一例として、入力欄G1aには、「車両画像.pdf」ファイルが入力され、各入力欄G1bにはそれぞれ、「アクロ/ナビ付き」「トヨダ」「S」「2007」…の車両情報が入力され、各入力欄G1cには、エアコン・パワステ・ナビの各入力欄に、装備することを意味する「×」マークが入力されている。
【0056】
なお、この実施形態では、各入力欄G1b,G1cに入力された車両説明情報J1bは、検索用車両情報J2として兼用される。このように、この実施形態では、車両説明情報J1bが検索用車両情報J2として兼用されるが、表示用車両情報J1と検索用車両情報J2とは別々に入力されてもよい。表示用車両情報J1と検索用車両情報J2とが別々に入力される場合、表示用車両情報J1は、上記のように各情報が個別に入力される代わりに、車両情報などが記載された所謂出品票をPDF化したものを、画像情報として入力されてもよい。
【0057】
そして、動作説明に戻って、車両の売り手が、車両売手端末4を操作して、出品車両登録画面G1の各入力欄G1a~G1cに上記のように各情報を入力して(S102)、登録ボタンG1eを選択すると(S103)、その入力情報が販売仲介サーバ3に送信される。そして、販売仲介サーバ3は、その入力された表示用車両情報J1、その入力された検索用車両情報J2、及び予め登録された当該車両の売り手の売手情報J5を互いに関連付けて記憶部31の車両データベース31aに登録する(S104)。そして、処理が終了する。
【0058】
<動作2>
次に、出品する関連商品を販売仲介サイトに登録する場合の動作を説明する。この動作説明では、関連商品の売り手は、関連商品売手端末5を操作して、自身の売手情報J7を販売仲介サーバ3に既に登録しているものとする。
【0059】
図7に示すように、関連商品の売り手が関連商品売手端末5を操作して販売仲介サイトにログインすると、販売仲介サーバ3が販売仲介サイトのホーム画面G0(
図5)を関連商品売手端末5に送信し、関連商品売手端末5の表示部5aにホーム画面G0が表示される(S200)。
図5に示すように、ホーム画面G0には、メニューボタンとして、出品する関連商品を登録する出品関連商品登録画面G2(
図8)に移行する出品関連商品登録画面移行ボタンB2が表示されている。
【0060】
そして、関連商品の売り手が関連商品売手端末5を操作して出品関連商品登録画面移行ボタンB2を選択すると、販売仲介サーバ3が出品関連商品登録画面G2を関連商品売手端末5に送信し、関連商品売手端末5の表示部5aに出品関連商品登録画面G2が表示される(S201)。
【0061】
図8に示すように、出品関連商品登録画面G2は、表示用関連商品情報J3が入力される各入力欄G2a,G2bと、これら各入力欄に入力された表示用関連商品情報J3を記憶部31に登録させるための登録ボタンG2dとを有している。
各入力欄G2a,G2bには、関連商品画像情報J3aの一例である出品画像が入力される入力欄G2aと、関連商品説明情報J3bの一例であるメーカー名・商品カテゴリ・商品名・仕様・価格・適合車両などの商品情報が入力される各入力欄G2bとが含まれる。
【0062】
図8では、一例として、入力欄G2aには、「商品画像.pdf」ファイルが入力され、各入力欄G2bにはそれぞれ、「横山」「タイヤ」「ZZZ165/55R14」「165/55R14」「3000円」「アクロ/2007 デミロ/2WD」の商品情報が入力される。なお、「アクロ/2007」は、2007年式の車種名アクロを意味し、「デミロ/2WD」は、車種名デミロの2WD仕様を意味している。
【0063】
なお、この実施形態では、入力欄2Gbに入力された適合車両の情報は、検索用適合車両情報J4として兼用される。このように、この実施形態では、関連商品説明情報J3bが検索用適合車両情報J4として兼用されるが、関連商品説明情報J3bと検索用適合車両情報J4とは別々に入力されてもよい。
【0064】
そして、動作説明に戻って、関連商品の売り手が、関連商品売手端末5を操作して出品関連商品登録画面G2の各入力欄G2a,G2bに上記のように各情報を入力して(S202)、登録ボタンG2dを選択すると(S203)、その入力情報が販売仲介サーバ3に送信される。そして、販売仲介サーバ3は、その入力された表示用関連商品情報J3、その入力された検索用適合車両情報J4、及び予め登録された当該関連商品の売り手の売手情報J7を互いに関連付けて記憶部31の関連商品データベース31bに登録する(S204)。そして、処理が終了する。
【0065】
<動作3>
次に、買い手が車両及び関連商品を購入する場合の動作の一例を説明する。この動作説明では、車両のオークション販売は、販売仲介サーバ3によって、出品車両が1つずつ順番に一定時間競売に掛けられる方式(即ち、所謂1レーン方式)である場合を例に挙げて説明する。このオークション販売の方式では、買い手は、車両の競売前、競売中及び落札後に関連商品を購入することができる。
【0066】
まず、買い手が車両の落札後に関連商品を購入する場合の動作を説明する。
図9及び
図10に示すように、買い手が買手端末6を操作して販売仲介サイトにログインすると、買手端末6の表示部6aに販売仲介サイトのホーム画面G0(
図5)が表示される(S1)。
【0067】
図5に示すように、ホーム画面G0には、メニューボタンとして、オークション画面G3(
図11)に移行するオークション画面移行ボタンB3と、当該買い手が落札した車両の一覧を表示する落札車両一覧画面G4(
図12(a))に移行する落札車両一覧画面移行ボタンB4と、出品車両の一覧を表示する出品車両一覧画面G5(
図16)に移行する出品車両一覧画面移行ボタンB5とが表示されている。
【0068】
なお、販売仲介サイトの画面の上段には、常時、ホーム画面G0に戻るためのホームボタンB0と、支払対象品(落札車両、購入予定の関連商品)の支払いを進めるための支払画面G11(
図14)に移行する支払画面移行ボタンB11と、見積対象品(入札中車両、落札車両、購入予定の関連商品)の見積もり額を表示する見積画面G12(
図19)に移行する見積画面移行ボタンB12とが表示される。
【0069】
そして、動作説明に戻って、買い手が買手端末6を操作してオークション画面移行ボタンB3を選択すると、販売仲介サーバ3がオークション画面G3を買手端末6に送信して、買手端末6の表示部6aにオークション画面G3が表示される(S2)。
【0070】
図11に示すように、オークション画面G3には、競売中の一の車両に関する表示用車両情報J1が選択的に拡大表示されると共に、競売の入札額を入札するための入札欄G3aと、出品された関連商品の一覧を表示する出品関連商品一覧画面G6(
図13(a))に移行する出品関連商品一覧画面移行ボタンB6が表示されている。
図11に示すように、選択的に拡大表示された表示用車両情報J1は、車両画像情報J1aの一例である出品画像と、車両説明情報J1bの全ての情報とで構成されている。
【0071】
そして、買い手が買手端末6を操作してオークション画面G3の入札欄G3aに入札額を入力すると(S3)、販売仲介サーバ3が、その競売中の車両に関する表示用車両情報J1、その入札額及びその入札額が最高入札額である旨の情報を、入札情報J11として、当該買い手に関する買手情報J9に関連付けて買手データベース31eに登録する(S4)。なお、上記の入札直後は、その入札額は最高入札額であるため、入札情報J11には、最高入札額である旨の情報が付されるが、その入札後に他者が応札して最高入札額でなくなると、最高入札額である旨の情報は最高入札額でない旨の情報に変更される。
【0072】
そして、販売仲介サーバ3が当該買い手を落札者と決定すると(S5)、販売仲介サーバ3は、その落札された落札車両の落札額と、その落札車両に関する表示用車両情報J1と、その落札車両の売り手に関する売手情報J5とを、落札情報J12として、当該買い手に関する買手情報J9に関連付けて買手データベース31eに登録する(S6)。また、販売仲介サーバ3は、その落札結果を買手端末6に送信し(S7)、その落札結果が買手端末6に受信される(S8)。買い手は、この落札結果の通知により、落札者になったこと確認することができる。なお、次の競売に対してステップS3~S8の処理が繰り返されることで、買い手は、次の競売の車両も落札することが可能である。
【0073】
そして、買い手が買手端末6を操作してホーム画面G0の落札車両一覧画面移行ボタンB4を選択すると(S9)、販売仲介サーバ3は、買手データベース31eにおいて買手情報J9に関連付けて登録された落札情報J12に基づいて、買い手が落札した車両に関する表示用車両情報J1の一覧が表示された落札車両一覧画面G4(
図12(a))を生成して買手端末6に送信し(S10)、その落札車両一覧画面G4が買手端末6の表示部6aに表示される(S11)。
【0074】
図12(a)に示すように、落札車両一覧画面G4では、表示用車両情報J1は、例えば、車両画像情報J1aの一例である出品画像の縮小画像と、車両説明情報J1bの一部の情報(例えば出品名)と、落札情報J12に含まれた落札額の情報とで構成されている。
【0075】
そして、買い手が買手端末6を操作して、落札車両一覧画面G4に一覧表示された表示用車両情報J1の中から一の表示用車両情報(例えばJ1s)を選択すると(S12)、販売仲介サーバ3が、落札車両一覧画面G4に一覧表示された表示用車両情報J1のうち当該一の表示用車両情報J1sのみが選択的に拡大表示された選択画面G7(
図12(b))を生成して買手端末6に送信し、その選択画面G7が買手端末6の表示部6aに表示される(S13)。
図12(b)に示すように、選択画面G7には、当該一の表示用車両情報J1sが選択的に拡大表示されると共に、出品関連商品一覧画面移行ボタンB6が表示されている。
【0076】
そして、上記の一の表示用車両情報J1sが拡大表示された状態(即ち上記の一の表示用車両情報J1sの選択状態)で、買い手が、買手端末6を操作して出品関連商品一覧画面移行ボタンB6を選択すると(S14)、販売仲介サーバ3は、関連商品データベース31bに登録された表示用関連商品情報J3の中から、検索用適合車両情報J4が上記の一の表示用車両情報J1sに関連付けられた検索用車両情報J2に当てはまる表示用関連商品情報J3が一覧表示された出品関連商品一覧画面G6を生成する(S15)。
【0077】
図13(a)に示すように、出品関連商品一覧画面G6では、各表示用関連商品情報J3は、関連商品画像情報J3aの一例である出品画像の縮小画像と、関連商品説明情報J3bの一部の情報(例えば商品名及び価格)とで構成されている。このように、出品関連商品一覧画面G6に一覧表示された各表示用関連商品情報J3は、関連商品説明情報J3bの上記の一部の情報として例えば「商品名」を表示するため、例えば表示用関連商品情報J3tのように、「商品名」に「特売品」や「在庫処分大特価」などの宣伝文句を含めることで、関連商品の販売促進効果を高めることができる。これにより、在庫処分したい関連商品を速やかに売り切ることがきる。
【0078】
なお、上記の「当てはまる」とは、検索用適合車両情報J4に含まれる1つ以上の適合車両に関する適合車両情報のうちの一の適合車両に関する適合車両情報が、上記の一の表示用車両情報J1sに関連付けられた検索用車両情報J2に含まれることである。
【0079】
例えば、上記の一の表示用車両情報J1sが
図2の場合で、表示用関連商品情報J3が
図3の場合は、表示用関連商品情報J3に関連付けられた検索用適合車両情報J4には、「アクロ/2007」と「デミロ/2WD」の2つの適合車両(アクロとデミロ)に関する適合車両情報が含まれている。そして、この2つの適合車両に関する適合車両情報のうちの一の適合車両(例えばアクロ)に関する適合車両情報(即ち「アクロ/2007」)の全部が、上記の一の表示用車両情報J1sに関連付けられた検索用車両情報J2に含まれている。従って、
図3の表示用関連商品情報J3は、
図2の表示用車両情報J1に関する車両に適合した関連商品の表示用関連商品情報J3となり、出品関連商品一覧画面G6に表示される。
【0080】
そして、動作説明に戻って、販売仲介サーバ3は、生成した出品関連商品一覧画面G6を買手端末6に送信し(S15)、その出品関連商品一覧画面G6が買手端末6の表示部6aに表示される(S16)。出品関連商品一覧画面G6では、各表示用関連商品情報J3は、関連商品画像情報J3aの一例である出品画像の縮小図と、関連商品説明情報J3bの一部の情報(例えば商品名及び価格)とで構成されている。この出品関連商品一覧画面G6により、買い手は、当該一の表示用車両情報J1sに関する車両に適合した関連商品の表示用関連商品情報J3のみを閲覧することができる。
【0081】
そして、買い手が買手端末6を操作して、出品関連商品一覧画面G6の中から一の表示用関連商品情報J3sを選択すると(S17)、販売仲介サーバ3は、出品関連商品一覧画面G6に一覧表示された表示用関連商品情報J3のうち当該一の表示用関連商品情報J3sのみが選択的に拡大表示された選択画面G8(
図13(b))を生成して買手端末6に送信し、その選択画面G8が買手端末6の表示部6aに表示される(S18)。
【0082】
図13(b)に示すように、選択画面G8では、選択的に拡大表示された表示用関連商品情報J3sは、関連商品画像情報J3aの一例である出品画像と、関連商品説明情報J3bの全ての情報とで構成されている。また、選択画面G8には、選択画面G8に拡大表示された一の表示用関連商品情報J3sに関する関連商品を購入予定する購入予定ボタンB9(即ち、所謂「買い物カゴ」ボタン)が表示されている。
【0083】
そして、動作説明に戻って、買い手が買手端末6を操作し購入予定ボタンB9を選択すると(S19)、販売仲介サーバ3は、選択画面G8に拡大表示された一の表示用関連商品情報J3sと、その関連商品の売り手に関する売手情報J7とを、購入予定関連商品情報J13として、当該買い手の買手情報J9に関連付けて買手データベース31eに登録する(S20)。
【0084】
そして、買い手が買手端末6を操作して選択画面G8の上段の支払画面移行ボタンB11を選択すると(S21)、販売仲介サーバ3は、買手データベース31eにおいて当該買い手の買手情報J9に関連付けられて登録された購入予定関連商品情報J13及び落札情報J12に基づいて、支払画面G11(
図14)を生成して買手端末6に送信する(S22)。そして、その支払画面G11が買手端末6の表示部6aに表示される(S23)。
【0085】
図14に示すように、支払画面G11には、当該買い手が落札した各落札車両に関する表示用車両情報J1(即ち上記の落札情報J12に含まれる各落札車両に関する表示用車両情報J1)の一覧と、それら各落札車両の落札額(即ち上記の落札情報J12に含まれる各落札車両の落札額)と、当該買い手の購入予定の各関連商品に関する表示用関連商品情報J3(即ち上記の購入予定関連商品情報J13に含まれる各関連商品に関する表示用関連商品情報J3)の一覧と、それら購入予定の各関連商品の価格(即ち上記の購入予定関連商品情報J13に含まれる各関連商品の価格)と、それら各落札車両及び購入予定の各関連商品の合計代金とが表示されている。なお、落札した落札車両が無い場合、又は、購入予定の関連商品が無い場合は、それらの一覧は支払画面G11には表示されない。
【0086】
そして、買い手が買手端末6を操作して支払画面G11の支払実行ボタンB7を選択すると(S24)、販売仲介サーバ3は、買手データベース31eに基づいて買い手の決済口座情報J10を検索し、上記の支払対象品の合計代金を買い手の決済口座から販売仲介業者の決済口座に引き落とすための引落処理を実行させる引落処理信号を、買い手及び販売仲介業者の各決済口座情報(即ち、検索した買い手の決済口座情報J10、及び記憶部31に予め登録された販売仲介業者の決済口座情報)と共に、決済機関サーバ7に送信する(S25)。
【0087】
そして、決済機関サーバ7は、販売仲介サーバ3からの引落処理信号に基づいて、上記の引落処理を実行する(S26)。これにより、上記の支払対象品の合計代金が買い手の決済口座から販売仲介業者の決済口座に自動的に引き落とされる。そして、決済機関サーバ7は、その引落処理が完了すると、その完了を通知する引落処理完了通知を販売仲介サーバ3に送信する(S27)。そして、販売仲介サーバ3は、その引落処理完了通知を受信すると、上記の引落処理の完了を通知する引落処理完了通知を買手端末6に送信し(S28)、その通知が買手端末6に受信される(S29)。買い手は、この通知により、上記の合計代金が買い手の決済口座から引き落とされたことを知ることができる。
【0088】
また、販売仲介サーバ3は、決済機関サーバ7から上記の引落処理完了通知を受信すると、例えば落札情報J12に含まれる落札車両の売り手に関する売手情報J5から、車両売手データベース31cに基づいて、支払画面G11に表示された落札車両の売り手の決済口座情報J6を検索する。また、販売仲介サーバ3は、その落札車両の落札代金から仲介手数料を差し引いた差額を計算し、その差額を販売仲介業者の決済口座から当該落札車両の売り手の決済口座に振り込むための振込処理を実行させる振込処理信号を、売り手及び販売仲介業者の各決済口座情報(即ち、検索した売り手の決済口座情報J6、及び、記憶部31に予め登録された販売仲介業者の決済口座情報)と共に、決済機関サーバ7に送信する(S30)。
【0089】
そして、決済機関サーバ7は、販売仲介サーバ3からの上記の振込処理信号に基づいて、上記の振込処理を実行する(S31)。これにより、上記の差額が販売仲介業者の決済口座から落札車両の売り手の決済口座に自動的に振り込まれる。そして、決済機関サーバ7は、その振込処理の完了を通知する振込完了通知を販売仲介サーバ3に送信する(S32)。そして、販売仲介サーバ3は、その振込完了通知を受信すると、上記の振込処理の完了を通知する振込完了通知を車両売手端末4に送信し(S33)、その通知が車両売手端末4に受信される(S34)。この通知によって、落札車両の売り手は、上記の差額が売り手の決済口座に振り込まれたことを知ることができる。
【0090】
また、販売仲介サーバ3は、決済機関サーバ7から上記の引落処理完了通知を受信すると、例えば購入予定関連商品情報J13に含まれる関連商品の売り手に関する売手情報J7から、関連商品売手データベース31dに基づいて、支払画面G11に表示された購入予定関連商品の売り手の決済口座情報J8を検索する。また、販売仲介サーバ3は、その購入予定関連商品の代金から仲介手数料を差し引いた差額を計算し、その差額を販売仲介業者の決済口座から購入予定関連商品の売り手の決済口座に振り込むための振込処理を実行させる振込処理信号を、売り手及び販売仲介業者の各決済口座情報(即ち、検索した売り手の決済口座情報J8、及び、記憶部31に予め登録された販売仲介業者の決済口座情報)と共に、決済機関サーバ7に送信する(S35)。
【0091】
そして、決済機関サーバ7は、販売仲介サーバ3からの上記の振込処理信号に基づいて、上記の振込処理を実行する(S36)。これにより、上記の差額が販売仲介業者の決済口座から購入予定関連商品の売り手の決済口座に自動的に振り込まれる。そして、決済機関サーバ7は、その振込処理の完了を通知する振込完了通知を販売仲介サーバ3に送信する(S37)。そして、販売仲介サーバ3は、その振込完了通知を受信すると、上記の振込処理の完了を通知する振込処理完了通知を関連商品売手端末5に送信し(S35)、その通知が関連商品売手端末5に受信される(S39)。この通知によって、関連商品の売り手は、売れた購入予定関連商品の代金が売り手の決済口座に振り込まれたことを知ることができる。そして、処理が終了する。
【0092】
<動作4>
次に、
図15及び
図16を参照して、買い手が車両の競売前に関連商品を購入する場合の動作を説明する。なお、
図15のステップS1,S12~S23は、
図9のステップS1,S12~S23と同じステップである。
【0093】
買手端末6にホーム画面G0が表示された状態で(S1)、買い手が買手端末6を操作して出品車両一覧画面移行ボタンB5を選択すると(S50)、販売仲介サーバ3は、車両データベース31aに登録された表示用車両情報J1が一覧表示された出品車両一覧画面G5(
図16)を生成して買手端末6に送信する(S51)。そして、その出品車両一覧画面G5が買手端末6の表示部6aに表示される(S52)。
【0094】
図16に示すように、出品車両一覧画面G5では、各表示用車両情報J1は、車両画像情報J1aの一例である出品画像の縮小画像と、車両説明情報J1bの一部の情報(例えば出品名・走行距離・年式)とで構成されている。
【0095】
そして、表示部6aに表示された出品車両一覧画面G5に対して、
図9のステップS12~S21の処理と同様の処理が行われることで、買い手は、出品車両一覧画面G5に表示された車両の中から一の車両を選択し、その選択した車両に適合した関連部品を購入することができる。更に
図9及び
図10のステップS22~S29及びS35~S39の処理と同様の処理が行われることで、買い手は、購入した関連商品の代金を自動的に支払うことができる。
【0096】
<動作5>
次に、
図17を参照して、買い手が車両の入札中に関連商品を購入する場合の動作を説明する。なお、
図17のステップS1~S4,S17~S23は、
図9のステップS1~S4,S17~S23と同じステップである。
【0097】
表示部6aにオークション画面G3が表示され、買い手がそのオークション画面G3(
図11)の入札欄G3aに入札額を入力した状態(S3,S4)で、買い手がオークション画面G3の出品関連商品一覧画面移行ボタンB6を選択すると(S60)、販売仲介サーバ3は、関連商品データベース31bに登録された表示用関連商品情報J3の中から、検索用適合車両情報J4がオークション画面G3に拡大表示された表示用車両情報J1に関連付けられた検索用車両情報J2に当てはまる表示用関連商品情報J3が一覧表示された出品関連商品一覧画面G6(
図13(a))を生成して買手端末6に送信し(S61)、その出品関連商品一覧画面G6が買手端末6の表示部6aに表示される(S62)。
【0098】
そして、表示部6aに表示された出品関連商品一覧画面G6に対して、
図9のステップS17~S21の処理と同様の処理が行われることで、買い手は、出品関連商品一覧画面G6に表示された関連商品の中から所望の関連商品を選択し、その選択した関連商品を購入することができる。更に
図9及び
図10のステップS22~S29及びS35~S39の処理と同様の処理が行われることで、買い手は、購入した関連商品の代金を自動的に支払うことができる。
【0099】
<動作6>
次に、
図18及び
図19を参照して、見積対象品(即ち、落札車両、購入予定関連商品、及び、入札中車両)の合計代金(見積もり額)を表示させる場合の動作を説明する。なお、
図18のステップS1~S4,S15~S20は、
図9のステップS1~S4,S15~S20と同じステップである。
【0100】
図18に示すように、買い手がオークション画面G3(
図11)の入札欄G3aに入札額を入札し(S3,S4)、その入札額が現在の最高入札額である状態で、買い手が買手端末6を操作してオークション画面G3の出品関連商品一覧画面移行ボタンB6を選択して(S70)、買手端末6の表示部6aに出品関連商品一覧画面G6を表示させ(S15,S,S16)、出品関連商品一覧画面G6に表示された関連商品の中から所望の関連商品を選択して購入予定関連商品として登録する(S17~S20)。そして、買い手が買手端末6を操作して、表示部6aに表示された選択画面G8(
図13(b))の見積画面移行ボタンB12を選択すると(S71)、販売仲介サーバ3は、買手データベース31eにおいて当該買い手の買手情報J9に関連付けられて登録された入札情報J11、落札情報J12及び購入予定関連商品情報J13に基づいて、見積画面G12(
図19)を生成する(S72)。
【0101】
図19に示すように、見積画面G12には、買い手が落札した各落札車両に関する表示用車両情報J1(即ち落札情報J12に含まれる各落札車両の表示用車両情報J1)の一覧と、それら各落札車両の落札額(即ち落札情報J12に含まれる各落札車両の落札額)と、買い手の購入予定の各関連商品に関する表示用関連商品情報J3(即ち購入予定関連商品情報J13に含まれる各関連商品の表示用関連商品情報J3)の一覧と、それら購入予定の各関連商品の価格(即ち購入予定関連商品情報J13に含まれる各関連商品の価格)と、買い手が最高入札額入札中の入札中車両に関する表示用車両情報J1(即ち入札情報J11に含まれる入札中車両でその入札額が現在最高入札額である入札中車両の表示用車両情報J1)の一覧と、それら各入札中車両の入札額(即ち入札情報J11に含まれる入札額)と、それら各落札車両、購入予定の各関連商品、及び各入札中車両の合計代金とが表示されている。
【0102】
そして、販売仲介サーバ3は、生成した見積画面G12を買手端末6に送信し(S73)、その見積画面G12が買手端末6の表示部6aに表示される(S74)。この見積画面G12により、買い手は、落札車両及び購入予定の関連商品に、買い手が最高入札額入札中の入札中車両を含めた合計代金を確認することができる。
【0103】
<主要な効果>
以上、この実施形態に係る販売支援システム1によれば、車両及び関連商品の販売を仲介する販売仲介サーバ3と、販売仲介サーバ3と通信接続され、車両及び関連商品を購入する買い手が保有する買手端末6とを備え、販売仲介サーバ3は、車両に関する表示用車両情報J1及び検索用車両情報J2が互いに関連付けられて登録された車両データベース31aと、関連商品に関する表示用関連商品情報J3及び検索用適合車両情報J4が互いに関連付けられて登録された関連商品データベース31bとを備え、販売仲介サーバ3は、車両データベース31aに登録された表示用車両情報J1のうちの一の表示用車両情報J1sを選択して買手端末6に表示し、この選択状態で、表示用関連商品情報J3が一覧表示された出品関連商品一覧画面G6を買手端末6に表示させる所定の操作が買手端末6に入力された場合、関連商品データベース31bに登録された表示用関連商品情報J3の中から、検索用適合車両情報J4が上記の一の表示用車両情報J1sに関連付けられた検索用車両情報J2に当てはまる表示用関連商品情報J3を買手端末6に表示させるため、買い手は、上記の所定の操作を買手端末6に入力するだけで、検索用適合車両情報J4を入力することなく、選択された表示用車両情報J1sに関する車両に適合した適合商品を買手端末6に表示させることができる。
【0104】
また、販売仲介サーバ3は、買手端末6への入力操作によって選択された表示用車両情報J1を、上記の一の表示用車両情報J1sとして、買手端末6に表示させるため、上記の一の表示用車両情報J1sを、買い手による買手端末6への入力操作で選択することができる。これにより、買い手が、所望の表示用車両情報J1を上記の一の表示用車両情報J1sとして選択し、その選択状態で、上記の所定の操作を買手端末6に入力することで、所望の表示用車両情報J1に関する車両に適合した関連商品を買手端末6に表示させることができる。
【0105】
また、販売仲介サーバ3は、買手端末6において、上記の一の表示用車両情報J1sが選択されて表示された画面(例えばオークション画面G3及び選択画面G7)に、出品関連商品一覧画面G6を買手端末6に表示させる所定の操作を受け付ける出品関連商品一覧画面移行ボタンB6を表示させるため、上記の一の表示用車両情報J1sが表示された画面G3,G7から出品関連商品一覧画面G6に、買い手をスムーズに誘導することができる。
【0106】
また、販売仲介サーバ3は、買手端末6によって落札された車両に関する表示用車両情報J1が落札情報J12として登録された落札情報データベース(即ち買手データベース31e)を有し、落札情報データベースに登録された表示用車両情報J1の中から選択された表示用車両情報J1を上記の一の表示用車両情報J1sとして買手端末6に表示させるため、上記の一の表示用車両情報J1sを、買い手が落札した落札車両に関する表示用車両情報J1の中から選択することができる。これにより、買い手が落札した落札車両の中から選択した車両に適合した関連商品を買手端末6に表示させることができる。
【0107】
また、販売仲介サーバ3は、車両データベース31aに登録された表示用車両情報J1のうち、競売前又は競売中の車両に関する表示用車両情報J1を上記の一の表示用車両情報J1sとして買手端末6に表示させるため、上記の一の表示用車両情報J1sを、競売前又は競売中の車両に関する表示用車両情報J1の中から選択することができる。これにより、競売前又は競売中の車両の中から選択した車両に適合した関連商品を買手端末6に表示させることができる。
【0108】
また、販売支援システム1は、販売仲介サーバ3と通信接続され、関連商品を販売する売り手が保有する関連商品売手端末5を備え、関連商品売手端末5は、関連商品に関する表示用関連商品情報J3及び検索用適合車両情報J4を販売仲介サーバ3に送信し、販売仲介サーバ3は、関連商品売手端末5から送信された表示用関連商品情報J3及び検索用適合車両情報J4を互いに関連付けて関連商品データベース31bに登録するため、関連商品売手端末5から、表示用関連商品情報J3及び検索用適合車両情報J4を互いに関連付けて関連商品データベース31bに登録することができる。
【0109】
また、販売仲介サーバ3は、買手端末6によって落札された車両の落札額が落札情報J12として登録された落札情報データベース(即ち買手データベース31e)と、買手端末6によって選択された関連商品の価格が購入予定関連商品情報J13として登録された購入予定関連商品データベース(即ち買手データベース31e)とを有し、販売仲介サーバ3は、落札情報データベースに登録された落札車両の落札額、及び購入予定関連商品データベースに登録された購入予定関連商品の価格の合計代金を買手端末6に表示させるため、買い手が落札した車両及び購入予定の関連商品の合計代金を買手端末6に表示させることができる。
【0110】
また、販売仲介サーバ3は、買手端末6によって入札された車両、その入札額及びその入札額が最高入札額であるか否かの情報が入札情報J11として登録された入札情報データベース(即ち買手データベース31e)を有し、入札情報データベースに登録された入札中車両のうち入札額が最高入札額である入札中車両の入札額を、買い手が落札した車両及び購入予定の関連商品の合計代金に含めて買手端末6に表示させるため、買い手が落札した車両及び購入予定の関連商品に加えて、入札中車両の入札額(最高入札額)を含めた合計代金を買手端末6に表示させることができる。
【0111】
また、販売支援システム1は、販売仲介サーバ3と通信接続された決済機関サーバ7を備え、販売仲介サーバ3は、買い手に関する買手情報J9及び決済口座情報J10が互いに関連付けられて登録された買手データベース31eを備え、販売仲介サーバ3は、買手端末6によって車両が落札(購入)され及び/又は関連商品が購入された場合、買手データベース31eに基づいて買い手の決済口座情報J10を検索すると共に、落札された車両及び/又は購入された関連商品の合計代金を、買い手の決済口座から、販売仲介サーバ3を保有する販売仲介業者の決済口座に引き落とすための引落処理を実行させる引落処理信号を決済機関サーバ7に送信するため、販売仲介業者によって、買い手が落札した車両及び購入した関連商品の合計代金を回収することができる。これにより、車両又は関連商品の売り手は、車両又は関連商品の落札代金を買い手から回収する手間を省くことができる。
【0112】
また、販売仲介サーバ3は、車両を販売する売り手及び関連商品を販売する売り手に関する売手情報J5,J7及び決済口座情報J6,J8が互いに関連付けられて登録された売手データベース(即ち車両売手データベース31c及び関連商品売手データベース31d)を備え、販売仲介サーバ3は、買手端末6によって車両が落札(購入)され及び/又は関連商品が購入された場合、売手データベースに基づいて売り手の決済口座情報J6,J8を検索すると共に、車両又は関連商品の代金から仲介手数料を引いた差額を、販売仲介サーバ3を保有する販売仲介業者の決済口座から、売り手の決済口座に振り込むための振込処理を実行させる振込処理信号を決済機関サーバ7に送信するため、買い手が落札した車両及び購入した関連商品の合計代金が販売仲介業者の決済口座から売り手の決済口座に振り込まれる。このため、車両又は関連商品の売り手は、車両の落札代金又は関連商品の購入代金を買い手から回収する手間を省くことができる。
【0113】
<変形例1>
上記の実施形態では、車両のオークション販売は、出品車両が1つずつ順番に競売に掛けられる1レーン方式であったが、複数の出品車両が同時に競売される複数レーン方式であってもよい。この場合、買い手が買手端末6を操作して、複数のレーンのうちの一のレーンの競売を選択して買手端末6に表示させることで、一の表示用車両情報J1sを選択して表示部6aに拡大表示させるようにしてもよい。
【0114】
<変形例2>
上記の実施形態では、車両の販売はオークション販売で、関連商品の販売は定額販売である場合で説明したが、車両の販売及び関連商品の販売が共に定額販売であってもよい。即ち、上記の実施形態で車両の販売も定額販売であってもよい。この場合、買い手が車両及び関連商品を購入する場合の動作は、
図20のようになる。なお、この場合、車両説明情報J1bには、出品車両の価格の情報が追加されている(
図22)。
【0115】
即ち、
図20に示すように、買い手が買手端末6を操作して販売仲介サイトにログインして、販売仲介サイトのホーム画面G16(
図21)を買手端末6に表示させる(S80)。
図21に示すように、ホーム画面G16には、メニューボタンとして、出品車両に関する表示用車両情報J1が一覧表示された出品車両一覧画面G5(
図16)に移行するための出品車両一覧画面移行ボタンB5が表示されている。
【0116】
そして、買い手が買手端末6を操作して出品車両一覧画面移行ボタンB5を選択すると(S81)、販売仲介サーバ3が、車両データベース31aに登録された車両に関する表示用車両情報J1が一覧表示された出品車両一覧画面G5を生成して買手端末6に送信し(S82)、その出品車両一覧画面G5が買手端末6の表示部6aに表示される(S83)。
【0117】
そして、買い手が買手端末6を操作して、出品車両一覧画面G5に一覧表示された表示用車両情報J1の中から一の表示用車両情報J1sを選択すると(S84)、販売仲介サーバ3は、出品車両一覧画面G5に一覧表示された表示用車両情報J1のうち当該一の表示用車両情報J1sのみが選択的に拡大表示された選択画面G17(
図22)を生成して買手端末6に送信し、その選択画面G17が買手端末6の表示部6aに表示される(S85)。
【0118】
図22に示すように、選択画面G17には、当該一の表示用車両情報J1sが選択的に拡大表示される他に、当該一の表示用車両情報J1sに関する車両を購入予定車両として登録する購入予定ボタンB9と、出品された関連商品に関する表示用関連商品情報J3が一覧表示された出品関連商品一覧画面G6に移行する出品関連商品一覧画面移行ボタンB6とが表示されている。
【0119】
そして、買い手が買手端末6を操作して購入予定ボタンB9を選択すると(S86)、販売仲介サーバ3は、選択画面G17に選択的に拡大表示された当該一の表示用車両情報J1sと、その車両の売り手に関する売手情報J5とを、購入予定車両情報(図示省略)として、当該買い手の買手情報J9に関連付けて買手データベース31eに登録する(S87)。
【0120】
そして、買い手が買手端末6を操作して、選択画面G17に戻った後、
図9のステップS14~S20の処理と同様に、出品関連商品一覧画面G6を買手端末6の表示部6aに表示させ(S14~S16)、出品関連商品一覧画面G6に表示された表示用関連商品情報J3の中から所望の表示用関連商品情報J3を選択して購入予定関連商品情報J13として登録する(S17~S20)。
【0121】
そして、買い手が買手端末6を操作して、選択画面G17の支払画面移行ボタンB11を選択すると(S21)、販売仲介サーバ3は、買手データベース31eにおいて当該買い手の買手情報J9に関連付けられて登録された購入予定関連商品情報J13及び購入予定車両情報(図示省略)に基づいて、支払画面G18(
図23)を生成する(S88)。
【0122】
図23に示すように、支払画面G18には、当該買い手が購入予定車両として登録した車両に関する表示用車両情報J1(即ち上記の購入予定車両情報に含まれる各車両の表示用車両情報J1)の一覧と、それら各車両の価格(即ち上記の購入予定車両情報に含まれる各車両の価格)と、当該買い手が購入予定関連商品として登録した各関連商品に関する表示用関連商品情報J3(即ち購入予定関連商品情報J13に含まれる各関連商品の表示用関連商品情報J3)の一覧と、それら各関連商品の価格(即ち購入予定関連商品情報J13に含まれる各関連商品の価格)と、それら購入予定された車両及び関連商品の合計代金とが表示されている。
【0123】
そして、販売仲介サーバ3は、生成した支払画面G18を買手端末6に送信し(S89)、その支払画面G18が買手端末6の表示部6aに表示される(S90)。そして、買い手が買手端末6を操作して支払画面G18の支払実行ボタンB7を選択すると(S24)、
図10のステップS25~S39の処理と同様の処理によって、購入予定された車両及び関連商品の支払いが実行される。
【0124】
以上、この変形例2によれば、車両の販売が定額販売であっても、上記の実施形態と同様に、買い手は、出品関連商品一覧画面G6に移行する操作を買手端末6に入力するだけで、検索用適合車両情報J4を入力することなく、選択された表示用車両情報J1sに関する車両に適合した適合商品を買手端末6に表示させることができる。
【0125】
また、販売仲介サーバ3は、買手端末6によって選択された車両の価格が購入予定車両情報として登録された購入予定車両データベース(即ち買手データベース31e)と、買手端末6によって選択された関連商品の価格が購入予定関連商品情報J13として登録された購入予定関連商品データベース(即ち買手データベース31e)とを有し、販売仲介サーバ3は、購入予定車両データベースに登録された購入予定車両の価格、及び購入予定関連商品データベースに登録された購入予定関連商品の価格の合計代金を買手端末6に表示させるため、買い手が購入予定として登録した車両及び関連商品の合計代金を買手端末6に表示させることができる。
【0126】
なお、この変形例では、車両の販売及び関連商品の販売が共に定額販売であったが、車両の販売及び関連商品の販売が共にオークション販売であってもよく、車両の販売が定額販売で、関連商品の販売がオークション販売であってもよい。
【0127】
<変形例3>
上記の実施形態では、買い手が落札(即ち購入)した車両及び購入した関連商品の合計代金が買い手の決済口座から自動的に引き落とされる場合を例に挙げて説明したが、買い手が販売仲介業者の決済口座に払い込んでもよい。この場合は、
図24に示す動作になる。
【0128】
即ち、
図24に示すように、買い手が買手端末6を操作して支払画面G11の支払実行ボタンB7を選択すると(S24)、販売仲介サーバ3は、買手データベース31eにおいて買い手の買手情報J9に関連付けられて登録された落札情報J12及び購入予定関連商品情報J13に基づいて、買い手の支払対象品(即ち落札車両及び購入予定関連商品)の合計代金を計算し、その合計代金を請求する支払請求書を生成する。この支払請求書には、上記の支払対象品の合計代金の他に、その合計代金の払込先である販売仲介業者の決済口座情報などが表示されている。
【0129】
そして、販売仲介サーバ3は、生成した支払請求書を買手端末6に送信し(S95)、その支払請求書が買手端末6に受信される(S96)。そして、買い手が、買手端末6を操作して、上記の合計代金を買い手の決済口座から販売仲介業者の決済口座に振り込むための振込処理を実行させる振込処理信号を決済機関サーバ7に送信する(S97)。そして、決済機関サーバ7は、その振込処理信号を受信すると、上記の振込処理を実行した後、その振込処理の完了を通知する振込処理完了通知を販売仲介サーバ3に送信する(S98)。そして、販売仲介サーバ3は、決済機関サーバ7からの上記の振込処理完了通知を受信すると(S99)、
図10のステップS30~S39の処理と同様の処理を実行して、落札車両及び購入関連商品の各代金をそれぞれ、車両の売り手及び関連商品の売り手の各決済口座に振り込むための振込処理を実行する。
【0130】
以上、この変形例3によれば、販売支援システム1は、販売仲介サーバ3と通信接続された決済機関サーバ7を備え、販売仲介サーバ3は、買手端末6によって車両が落札(即ち購入)され及び/又は関連商品が購入された場合、落札された車両及び/又は購入された関連商品の合計代金が表示されると共に上記の合計代金の振込先である販売仲介業者の決済口座情報が表示された支払請求書を買手端末6に送信するため、買い手に対し、買い手が落札した車両及び/又は購入した関連商品の合計代金を販売仲介業者の決済口座に振り込むことを通知することができる。即ち、買い手が支払代金を自動引落に設定していない場合でも、買い手から代金を回収することができる。
【0131】
この発明は、上記の実施形態及び上記の変形例のみに限定されるものではなく、上記の実施形態及び上記の変形例の組み合わせも含む。
【符号の説明】
【0132】
1…販売仲介サーバ
6…買手端末
5…関連商品売手端末
7…決済機関サーバ
31a…車両データベース
31b…関連商品データベース
31e…買手データベース
J1…表示用車両情報
J2…検索用車両情報
J3…表示用関連商品情報
J4…検索用適合車両情報
J5,J7…売手情報
J6,J8…決済口座情報
J9…買手情報
J10…決済口座情報
J11…入札情報
J12…落札情報
J13…購入予定関連商品情報