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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-22
(45)【発行日】2022-08-30
(54)【発明の名称】内視鏡のセルフロッキング装置
(51)【国際特許分類】
   A61B 1/00 20060101AFI20220823BHJP
【FI】
A61B1/00 711
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2022502472
(86)(22)【出願日】2020-05-11
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-12
(86)【国際出願番号】 CN2020089658
(87)【国際公開番号】W WO2021022859
(87)【国際公開日】2021-02-11
【審査請求日】2022-02-24
(31)【優先権主張番号】201910726342.4
(32)【優先日】2019-08-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519272972
【氏名又は名称】湖南省華芯医療器械有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110000291
【氏名又は名称】弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】莫 文軍
(72)【発明者】
【氏名】賈 暁峰
(72)【発明者】
【氏名】周 冠華
(72)【発明者】
【氏名】唐 鵬
【審査官】遠藤 直恵
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第103654693(CN,A)
【文献】中国特許第107613837(CN,B)
【文献】国際公開第2012/147581(WO,A1)
【文献】特開2004-267419(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 1/00-1/32
G02B 23/24-23/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内視鏡のセルフロッキング装置であって、
前記内視鏡は、前記内視鏡の外側に設けられ、内部が中空であるハウジング(100)と、
シフトブラケット(201)、弾性ブラケット(202)、及び前記シフトブラケット(201)に套設され、かつ套設方向に沿って運動するシフトノブ(203)を備えるシフト部材(200)と、を備え、
前記シフトブラケット(201)の軸は前記ハウジング(100)に挿通され、他側には前記弾性ブラケット(202)に接続され、
前記シフトブラケット(201)の内側にシフトレバー(201a)及び摩擦シート(201b)が設けられ、前記シフトレバー(201a)は一端が前記シフトノブ(203)にヒンジ接続され、他端が前記摩擦シート(201b)に接続されず、
前記シフトレバー(201a)の横断面はL字形を呈し、その中間湾曲箇所は前記シフトブラケット(201)に固定され、前記シフトレバー(201a)は第1ピンボルト(301)を介して前記シフトブラケット(201)にヒンジ接続され、前記シフトレバー(201a)が力を受けると、前記第1ピンボルト(301)を中心として相対回転し、前記摩擦シート(201b)を駆動して運動させることができ
前記シフトレバー(201a)の一端に係合バンプ(201a‐1)が設けられ、前記摩擦シート(201b)の一端に嵌合バンプ(201b‐1)が設けられ、前記係合バンプ(201a‐1)が位置する表面は前記嵌合バンプ(201b‐1)が位置する表面と対向し、両者は互いに係合することを特徴とする内視鏡のセルフロッキング装置。
【請求項2】
前記係合バンプ(201a‐1)と前記嵌合バンプ(201b‐1)とはいずれも平滑な曲面であることを特徴とする請求項に記載の内視鏡のセルフロッキング装置。
【請求項3】
前記シフトレバー(201a)は第2ピンボルト(302)を介して前記シフトノブ(203)にヒンジ接続され、かつ前記シフトレバー(201a)の接続端の孔は長楕円形孔であり、前記第2ピンボルト(302)は前記長楕円形孔に挿通されて前記シフトブラケット(201)と係合されることを特徴とする請求項に記載の内視鏡のセルフロッキング装置。
【請求項4】
前記摩擦シート(201b)の一端は長軸(303)を介して前記弾性ブラケット(202)の他端に固定されることを特徴とする請求項1~のいずれか1項に記載の内視鏡のセルフロッキング装置。
【請求項5】
前記係合バンプ(201a‐1)と前記嵌合バンプ(201b‐1)との数は同じであることを特徴とする請求項に記載の内視鏡のセルフロッキング装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は内視鏡の技術分野に関し、特に、内視鏡のセルフロッキング装置に関する。
【背景技術】
【0002】
内視鏡は現在の医療機器として広く用いられている。医療関係者は、使用の際に、シフトノブを動かすことによって内視鏡のレンズの人体内の位置を制御し、実験や手術を行う際に、一般には、人体の内部の構造や組織を見るとともに、手を緩めて内視鏡に対して操作を停止することができないことに注意する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
この部分の目的は、本発明の実施例のいくつかの態様を概説し、いくつかのより好ましい実施例を簡単に説明することである。この部分、本願の明細書の要約及び発明の名称において、この部分、本願の明細書の要約及び発明の名称の目的が曖昧にならないように、簡略化または省略される場合があるが、この簡略化または省略は、本発明の範囲を限定するために用いられない。
【0004】
上記及び/または従来の技術に存在する問題に鑑み、本発明を提案する。
【0005】
従って、本発明の1つの目的は提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記技術的問題を解決するために、本発明は以下の技術的解決手段を提供する。内視鏡のセルフロッキング装置であって、前記内視鏡は、前記内視鏡の外側に設けられ、内部が中空であるハウジングと、シフトブラケット、弾性ブラケット、及び前記シフトブラケットに套設され、かつ套設方向に沿って運動するシフトノブを備えるシフト部材と、を備え、前記シフトブラケットの軸は前記ハウジングに挿通され、他側には前記弾性ブラケットに接続され、前記シフトブラケットの内側にシフトレバー及び摩擦シートが設けられ、前記シフトレバーは一端が前記シフトノブにヒンジ接続され、他端が前記摩擦シートに接続されず、前記シフトレバーの横断面はL字形を呈し、その中間湾曲箇所は前記シフトブラケットに固定され、前記シフトレバーは第1ピンボルトを介して前記シフトブラケットにヒンジ接続され、前記シフトレバーが力を受けると、前記第1ピンボルトを中心として相対回転し、前記摩擦シートを駆動して運動させる。
【0007】
本発明に記載の内視鏡のセルフロッキング装置として、好ましくは、前記シフトレバーの一端に係合バンプが設けられ、前記摩擦シートの一端に嵌合バンプが設けられ、前記係合バンプが位置する表面は前記嵌合バンプが位置する表面と対向し、両者は互いに係合する。
【0008】
本発明に記載の内視鏡のセルフロッキング装置として、好ましくは、前記係合バンプと前記嵌合バンプとはいずれも平滑な曲面である。
【0009】
本発明に記載の内視鏡のセルフロッキング装置として、好ましくは、前記シフトレバーは第2ピンボルトを介して前記シフトノブにヒンジ接続され、かつ前記シフトレバーの接続端の孔は長楕円形孔であり、前記第2ピンボルトは前記長楕円形孔に挿通されて前記シフトブラケットと係合される。
【0010】
本発明に記載の内視鏡のセルフロッキング装置として、好ましくは、前記摩擦シートの一端は長軸を介して前記弾性ブラケットの他端に固定される。
【0011】
本発明に記載の内視鏡のセルフロッキング装置として、好ましくは、前記係合バンプと前記嵌合バンプとの数は同じである。
【0012】
本発明の有益な効果は以下のとおりである。シフトノブの移動により、シフトレバーがそれに伴って移動し、シフトレバーの末端が摩擦シートに接触し、摩擦シートの前後移動により、弾性ブラケットがハウジングに近づいたり離れたりするようにし、それにより摩擦シートとシフトレバーの末端の接触によりシフトノブのセルフロッキングを実現し、弾性ブラケットがハウジングに近づいたり離れたりすることにより、内視鏡のセルフロッキングを実現し、かつ構造が簡単で、製造コストが低いが、作業効率が高い。
【0013】
本発明の実施例の技術的解決手段をより明瞭に説明するために、以下、実施例の説明のために使用する図面を簡単に説明する。明らかに、以下に説明する図面は本発明のいくつかの実施例に過ぎず、当業者にとって、創造的な労力なしで、これらの図面に基づいて他の図面を得ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の内視鏡のセルフロッキング装置に係る実施例における全体構造の概略図である。
図2】本発明の内視鏡のセルフロッキング装置に係る実施例における前記ハウジングの全体構造の半分を取り除いた概略図である。
図3】本発明の内視鏡のセルフロッキング装置に係る実施例における部分構造の概略図である。
図4】本発明の内視鏡のセルフロッキング装置に係る実施例における前記図3中の部分拡大構造の概略図である。
図5】本発明の内視鏡のセルフロッキング装置に係る実施例における前記シフトレバーの全体構造の概略図である。
図6】本発明の内視鏡のセルフロッキング装置に係る実施例における前記シフトレバーの部分構造の概略図である。
図7】本発明の内視鏡のセルフロッキング装置に係る実施例における図6中の部分断面の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の上記目的、特徴及び利点をより明確に理解するために、以下、明細書の図面を参照しながら本発明の具体的な実施形態を詳細に説明する。
【0016】
本発明を十分に理解するために、以下の説明において多くの具体的な詳細が記載されているが、本発明は、本明細書に記載されているものとは異なる他の態様を用いて実施されてもよく、当業者であれば、本発明の本質に反することなく、類似している構想を行うことができるので、本発明は、以下に開示される具体的な実施例に限定されない。
【0017】
次に、ここでいう「一実施例」または「実施例」とは、本発明の少なくとも1つの実施形態に含まれ得る特定の特徴、構造、または特性を意味する。本明細書において異なる部分に記載されている「一実施例では」は、同じ実施例を意味するものではなく、他の実施例とは別個のまたは選択的に排斥する実施例ではない。
【0018】
図1図5を参照して、本発明の内視鏡のセルフロッキング装置に係る第1実施例であり、本実施例の主体は前記内視鏡を備え、前記内視鏡は、ハウジング100とシフト部材200を備え、シフト部材200はハウジング100の外部に相対的な回転運動を行う。
【0019】
ハウジング100は、前記内視鏡の外側に設けられ、その内部が中空であり、内視鏡の内部構造及びいくつかのワイヤはいずれもハウジング100の内部に設けられる。
【0020】
シフト部材200はシフトブラケット201、弾性ブラケット202及びシフトノブ203を備え、前記シフトノブ203は前記シフトブラケット201に套設され、かつ套設方向に沿って運動し、前記シフトブラケット201の軸は前記ハウジング100に挿通され、他側には前記弾性ブラケット202に接続される。つまり、シフトノブ203はシフトブラケット201に套設されるが、シフトブラケット201に沿って左右に移動可能である。
【0021】
前記シフトブラケット201の内側にシフトレバー201a及び摩擦シート201bが設けられ、シフトレバー201aの横断面はL字形を呈し、その中間湾曲箇所は前記シフトブラケット201に固定され、前記シフトレバー201aは第1ピンボルト301を介して前記シフトブラケット201にヒンジ接続され、前記シフトレバー201aが力を受けると、前記第1ピンボルト301を中心として相対回転し、前記摩擦シート201bを駆動して運動させることができる。
【0022】
なお、前記シフトレバー201aは第2ピンボルト302を介して前記シフトノブ203にヒンジ接続され、かつ前記シフトレバー201aの接続端の孔は長楕円形孔であり、前記シフトノブ203は前記長楕円形孔に挿通されて前記シフトブラケット201と係合される。従って、シフトノブ203がシフトブラケット201上を移動する時、長楕円形孔が設けられるシフトレバー201aは、第2ピンボルト302の周りに、上下左右に(ここでは左右というのはシフトブラケット201に垂直な方向を指す)移動可能である。
【0023】
なお、本実施例では、摩擦シート201bと前記シフトレバー201aとの間に何の接続関係もない。
【0024】
好適には、前記シフトレバー201aの一端に係合バンプ201a‐1が設けられ、前記摩擦シート201bの一端に嵌合バンプ201b‐1が設けられ、前記係合バンプ201a‐1が位置する表面は前記嵌合バンプ201b‐1が位置する表面と対向し、両者は互いに係合する。
【0025】
好ましくは、前記係合バンプ201a‐1と前記嵌合バンプ201b‐1とはいずれも平滑な曲面である。例えば、係合バンプ201a‐1と前記嵌合バンプ201b‐1との横断面は半円形である。
【0026】
好適には、前記係合バンプ201a‐1と前記嵌合バンプ201b‐1との数は同じである。
【0027】
本発明の内視鏡のセルフロッキング装置の動作原理は以下のとおりである。初期状態では、シフトノブ203がシフトブラケット201の左側に配置される場合、手動でシフトノブ203を動かし、シフトブラケット201の左側からシフトブラケット201の右側へ移動させ、シフトブラケット201の右側に移動させる。シフトノブ203がシフトブラケット201の左側からシフトブラケット201の右側へ移動する過程において、シフトレバー201aの長楕円形孔の一端と第2ピンボルト302とが相対的に運動した後、それによりシフトレバー201aは第1ピンボルト301の位置で回転する。初期位置が図示のような位置であり、即ち係合バンプ201a‐1が前記嵌合バンプ201b‐1の下方に配置される場合、シフトレバー201aが第1ピンボルト301の位置で回転した後、係合バンプ201a‐1は前記嵌合バンプ201b‐1の上方に配置される。
【0028】
図1図5を参照して、本発明の内視鏡のセルフロッキング装置に係る第2実施例を示し、本実施例は以下の点で第1実施例とは異なる。本実施例では、前記摩擦シート201bの一端は長軸303を介して前記弾性ブラケット202の他端に固定される。
【0029】
具体的には、本実施例では、内視鏡のセルフロッキング装置の主体は、前記内視鏡を備え、前記内視鏡はハウジング100とシフト部材200を備え、シフト部材200はハウジング100の外部に相対的な回転運動を行う。
【0030】
ハウジング100は、前記内視鏡の外側に設けられ、その内部が中空であり、内視鏡の内部構造及びいくつかのワイヤはいずれもハウジング100の内部に設けられる。
【0031】
シフト部材200はシフトブラケット201、弾性ブラケット202及びシフトノブ203を備え、前記シフトノブ203は前記シフトブラケット201に套設され、かつ套設方向に沿って運動し、前記シフトブラケット201の軸は前記ハウジング100に挿通され、他側には前記弾性ブラケット202に接続される。つまり、シフトノブ203はシフトブラケット201に套設されるが、シフトブラケット201に沿って左右に移動可能である。
【0032】
前記シフトブラケット201の内側にシフトレバー201a及び摩擦シート201bが設けられ、シフトレバー201aの横断面はL字形を呈し、その中間湾曲箇所は前記シフトブラケット201に固定され、前記シフトレバー201aは第1ピンボルト301を介して前記シフトブラケット201にヒンジ接続され、前記シフトレバー201aが力を受けると、前記第1ピンボルト301を中心として相対回転し、前記摩擦シート201bを駆動して運動させることができる。
【0033】
なお、前記シフトレバー201aは第2ピンボルト302を介して前記シフトノブ203にヒンジ接続され、かつ前記シフトレバー201aの接続端の孔は長楕円形孔であり、前記シフトノブ203は前記長楕円形孔に挿通されて前記シフトブラケット201と係合される。従って、シフトノブ203がシフトブラケット201上を移動する時、長楕円形孔が設けられるシフトレバー201aは、第2ピンボルト302の周りに、上下左右に(ここでは左右というのはシフトブラケット201に垂直な方向を指す)移動可能である。
【0034】
なお、本実施例では、摩擦シート201bと前記シフトレバー201aとの間に何の接続関係もない。
【0035】
好適には、前記シフトレバー201aの一端に係合バンプ201a‐1が設けられ、前記摩擦シート201bの一端に嵌合バンプ201b‐1が設けられ、前記係合バンプ201a‐1が位置する表面は前記嵌合バンプ201b‐1が位置する表面と対向し、両者は互いに係合する。
【0036】
好ましくは、前記係合バンプ201a‐1と前記嵌合バンプ201b‐1とはいずれも平滑な曲面である。例えば、係合バンプ201a‐1と前記嵌合バンプ201b‐1との横断面は半円形である。
【0037】
好適には、前記係合バンプ201a‐1と前記嵌合バンプ201b‐1との数は同じである。
【0038】
本発明の内視鏡のセルフロッキング装置の動作原理は以下のとおりである。初期状態では、シフトノブ203がシフトブラケット201の左側に配置される場合、手動でシフトノブ203を動かし、シフトブラケット201の左側からシフトブラケット201の右側へ移動させ、シフトブラケット201の右側に移動させる。シフトノブ203がシフトブラケット201の左側からシフトブラケット201の右側へ移動する過程において、シフトレバー201aの長楕円形孔の一端と第2ピンボルト302とが相対的に運動した後、シフトレバー201aは第1ピンボルト301の位置で回転する。初期位置が図示のような位置であり、即ち係合バンプ201a‐1が前記嵌合バンプ201b‐1の下方に配置される場合、シフトレバー201aが第1ピンボルト301の位置で回転した後、係合バンプ201a‐1は前記嵌合バンプ201b‐1の上方に配置される。
【0039】
なお、前記摩擦シート201bの一端は長軸303を介して前記弾性ブラケット202の他端に固定される。運動の全過程において、初期状態では、弾性ブラケット202とハウジング100とが接触すると、シフト部材200によってワイヤの末端を動かして運動させる抵抗が大きくなり、それによりワイヤの末端が外力の作用なしにセルフロッキング状態を実現し、シフト部材200を動かしにくくなる。係合バンプ201a‐1が前記嵌合バンプ201b‐1の下方から嵌合バンプ201b‐1の上方に運動した後、摩擦シート201bは長軸303を駆動し、それにより弾性ブラケット202とハウジング100が接触せず、シフト部材200によってワイヤの末端を動かして運動させる抵抗が小さくなり、それによりワイヤの末端がシフト部材200によって自由に運動するようにして、セルフロッキングアセンブリは動かすたびにワイヤの末端が動く。
【0040】
図1図7を参照して、本発明の内視鏡のセルフロッキング装置の別の実施例では、該実施例における摩擦シート201bは、第1歯車201b‐2、第2歯車201b‐3、ゴムシート201b‐4、ナット201b‐5、ボルト201b‐6を備え、シフトブラケット201、第2歯車201b‐3及びゴムシート201b‐4はボルト201b‐6を介して挿通され、他端にナット201b‐5を介して固定される。
【0041】
なお、本実施例では、第1歯車201b‐2と第2歯車201b‐3との間にばねが設けられ、外力を受けない条件で、第1歯車201b‐2と第2歯車201b‐3とがリセットできることを保証する。
【0042】
なお、嵌合バンプ201b‐1は前記第1歯車201b‐2に設けられる。
【0043】
本実施例では装置の動作原理は以下のとおりである。初期状態では、シフトノブ203がシフトブラケット201の左側に配置される場合、手動でシフトノブ203を動かし、シフトブラケット201の左側からシフトブラケット201の右側へ移動させ、シフトブラケット201の右側に移動させる。シフトノブ203がシフトブラケット201の左側からシフトブラケット201の右側へ移動する過程において、シフトレバー201aの長楕円形孔の一端と第2ピンボルト302とが相対的に運動した後、シフトレバー201aは第1ピンボルト301の位置で回転する。初期位置が図示のような位置であり、即ち係合バンプ201a‐1が前記嵌合バンプ201b‐1の下方に配置される場合、シフトレバー201aが第1ピンボルト301の位置で回転した後、係合バンプ201a‐1は前記嵌合バンプ201b‐1の上方に配置される。この時、第1歯車201b‐2は第2歯車201b‐3と噛み合い、ナット201b‐5とハウジング100との間の隙間を調整することにより、緩みを調整する。
【0044】
運動の全過程において、初期状態では、第1歯車201b‐2は第2歯車201b‐3と噛み合い、ナット201b‐5とハウジング100との接触が緊密であるように調整すると、シフト部材200によってワイヤの末端を動かして運動させる抵抗が大きくなり、それによりワイヤの末端が外力の作用なしにセルフロッキング状態を実現し、シフト部材200を動かしにくく、ナット201b‐5とハウジング100との接触が非常に緩むように調整すると、シフト部材200によってワイヤの末端を動かして運動させる抵抗が小さくなり、シフト部材200を動かしやすい。
【0045】
重要なことは、複数の異なる例示的な実施形態で示された本願の構造及び配置は例示的なものだけであることに注意すべきである。この開示内容においていくつかの実施形態を詳細に説明したが、この開示内容を参照する者は、該出願に記載された主題の新規な教示及び利点を実質的に逸脱しない前提で、多くの変形が可能である(例えば、様々な部品の寸法、尺度、構造、形状及び比率、及びパラメータ値、取付及び配置、材料の使用、色、配向の変化等)ことを容易に理解すべきである。例えば、示された全体として成形された素子は複数の部分または素子で構成されてもよく、素子の位置は逆に置かれてもよく他の方式で改変されてもよく、かつ個別素子の性質または数または位置は変更または改変されてもよい。従って、全てのこのような変形は本発明の範囲内に含まれることを意図する。代替的な実施形態に応じて任意のプロセスまたは方法ステップの順次または順序を改変するかまたは順序付けすることができる。本発明の範囲から逸脱しない前提で、例示的な実施形態の設計、動作状況及び配置において他の置換、変形、改変及び省略を行うことができる。従って、本発明は特定の実施形態に限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲内に依然として含まれる様々な変形に拡張される。
【0046】
また、例示的な実施形態の簡単な説明を提供するために、実際の実施形態の全ての特徴(即ち、現在考えられる本発明を実行する最適なモードに関連しないそれらの特徴、または本発明を実現することに関連しないそれらの特徴)を説明しなくてもよい。
【0047】
理解すべきことは、いかなる実際の実施形態の開発過程において、例えばいかなる工事または設計プロジェクトにおいて、大量の具体的な実施形態を行うことができることである。このような開発及び努力は複雑で時間がかかる可能性があるが、この開示内容の恩恵を受けている当業者にとって、多すぎる実験を必要とせず、記述される開発及び努力は設計、製造及び生産の一般的な作業である。
【0048】
説明すべきように、上記実施例は本発明の技術的解決手段を限定するものではなく、単に説明するために用いられ、好適な実施例を参照して本発明を詳細に説明したが、当業者であれば、本発明の技術的解決手段の精神および範囲を逸脱せず、本発明の技術的解決手段に対して補正または同等置換を行ってもよく、それらはいずれも本発明の請求項の範囲に含まれることを理解すべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7