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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-22
(45)【発行日】2022-08-30
(54)【発明の名称】滑り軸受およびその製造方法
(51)【国際特許分類】
   F16C 17/04 20060101AFI20220823BHJP
   F16C 33/74 20060101ALI20220823BHJP
   F16J 15/3204 20160101ALI20220823BHJP
【FI】
F16C17/04 Z
F16C33/74 Z
F16J15/3204 201
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2018054778
(22)【出願日】2018-03-22
(65)【公開番号】P2019168000
(43)【公開日】2019-10-03
【審査請求日】2020-11-09
(73)【特許権者】
【識別番号】000103644
【氏名又は名称】オイレス工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104570
【弁理士】
【氏名又は名称】大関 光弘
(72)【発明者】
【氏名】石井 祐太
(72)【発明者】
【氏名】森重 晃一
【審査官】倉田 和博
(56)【参考文献】
【文献】欧州特許出願公開第02574481(EP,A2)
【文献】米国特許出願公開第2015/0367698(US,A1)
【文献】特開2005-090419(JP,A)
【文献】実開平02-066718(JP,U)
【文献】特開昭53-004134(JP,A)
【文献】特開2007-303643(JP,A)
【文献】特開2003-278742(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16C 17/04、33/20、33/74
F16J 15/3204
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
荷重を支持する合成樹脂製の滑り軸受であって、
アッパーケースと、
前記アッパーケースに組み合わされるロワーケースと、
前記アッパーケースと前記ロワーケースとの間に配されて、前記アッパーケースおよび前記ロワーケース間の相対的な回動を実現する環状のセンタープレートと、を備え、
前記センタープレートは、前記ロワーケースあるいは前記アッパーケースと一体的に形成されており、
前記ロワーケースあるいは前記アッパーケースの前記センタープレートとの接合面には、前記センタープレートの前記ロワーケースあるいは前記アッパーケースとの接合面によって把持される被把持部が設けられており、
前記被把持部は、径方向および周方向にそれぞれ複数形成された柱状の凸部である
ことを特徴とする滑り軸受。
【請求項2】
荷重を支持する合成樹脂製の滑り軸受であって、
アッパーケースと、
前記アッパーケースに組み合わされるロワーケースと、
前記アッパーケースと前記ロワーケースとの間に配されて、前記アッパーケースおよび前記ロワーケース間の相対的な回動を実現する環状のセンタープレートと、を備え、
前記センタープレートは、前記ロワーケースあるいは前記アッパーケースと一体的に形成されており、
前記ロワーケースあるいは前記アッパーケースの前記センタープレートとの接合面には、前記センタープレートの前記ロワーケースあるいは前記アッパーケースとの接合面によって把持される被把持部が設けられており、
前記被把持部は、径方向および周方向にそれぞれ複数形成された半球状の凸部である
ことを特徴とする滑り軸受。
【請求項3】
請求項1または2に記載の滑り軸受であって、
前記アッパーケースと前記ロワーケースとの隙間を塞ぐダストシールをさらに備える
ことを特徴とする滑り軸受。
【請求項4】
請求項に記載の滑り軸受であって、
前記ダストシールは、
前記ロワーケースあるいは前記アッパーケースと一体的に形成されている
ことを特徴とする滑り軸受。
【請求項5】
請求項1ないしのいずれか一項に記載の滑り軸受であって、
前記センタープレートおよび前記センタープレートとは一体的に形成されていない前記ロワーケースあるいは前記アッパーケース間に配置された環状の摺動シートを、さらに備える
ことを特徴とする滑り軸受。
【請求項6】
請求項1ないしのいずれか一項に記載の滑り軸受であって、
前記滑り軸受は、軸部材の回動を許容しつつ、当該軸部材に加わる荷重を支持し、
前記アッパーケースは、前記軸部材が挿入された状態で前記軸部材の支持対象に取り付けられ、
前記ロワーケースは、前記軸部材が挿入された状態で前記アッパーケースに組み合わされ、
前記センタープレートは、前記軸部材が挿入された状態で、前記アッパーケースと前記ロワーケースとの間に配置されて、前記アッパーケースおよび前記ロワーケース間の相対的な回動を実現する
ことを特徴とする滑り軸受。
【請求項7】
請求項1ないしのいずれか一項に記載に滑り軸受の製造方法であって、
前記センタープレートと一体的に形成される前記ロワーケースあるいは前記アッパーケースを1次側とし、前記センタープレートを2次側とする2色成形により、前記センタープレートを前記ロワーケースあるいは前記アッパーケースと一体的に形成する
ことを特徴とする滑り軸受の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、荷重を支持する滑り軸受に関し、特に、車両のサスペンション等の軸部材に加わる荷重を支持する合成樹脂製の滑り軸受に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車の前輪に用いられるストラット式サスペンション(マクファーソンストラット)は、ショックアブソーバと、ショックアブソーバを取り囲んで配されたコイルスプリングと、を備えており、ステアリング操作によってコイルスプリングがストラット式サスペンションを車体に取り付けるためのアッパーマウントに対して相対的に回動する。このため、この相対的な回動を円滑に許容しつつ、ストラット式サスペンションに加わる荷重を支持するべく、通常、アッパーマウントとコイルスプリングの上端部を支持するばね座であるアッパースプリングシートとの間に、軸受が配置されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、ストラット式サスペンション用の合成樹脂製の滑り軸受が開示されている。この滑り軸受は、アッパーマウント側に取り付けられるアッパーケースと、アッパースプリングシート側に取り付けられ、アッパーケースに回動自在に組み合わされるロワーケースと、アッパーケースおよびロワーケースを組み合わせることにより形成される環状空間に配置されてアッパーケースおよびロワーケース間の回動を実現するセンタープレートと、を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2017-44226号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の合成樹脂製の滑り軸受は、アッパーケース、ロワーケース、およびセンタープレートがそれぞれ別個の部品で構成されており、個別に成形されたこれらの部品を組み合わせることにより組み立てられる。このため、部品点数が多く、組立てコストが嵩むとともに、一部の部品、特にセンタープレートの組み忘れによる不良品が発生していた。また、部品の管理コストも部品点数に応じて高くなる。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、部品点数を削減するとともに歩留りを向上させてコストを下げることができる滑り軸受およびその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明では、合成樹脂製の滑り軸受において、センタープレートをロワーケースあるいはアッパーケースと一体的に形成するとともに、ロワーケースあるいはアッパーケースのセンタープレートとの接合面に、センタープレートのロワーケースあるいはアッパーケースとの接合面によって把持される被把持部を設けた。
【0008】
例えば、本発明は、
荷重を支持する合成樹脂製の滑り軸受であって、
アッパーケースと、
前記アッパーケースに組み合わされるロワーケースと、
前記アッパーケースと前記ロワーケースとの間に配されて、前記アッパーケースおよび前記ロワーケース間の相対的な回動を実現する環状のセンタープレートと、を備え、
前記センタープレートは、前記ロワーケースあるいは前記アッパーケースと一体的に形成されており、
前記ロワーケースあるいは前記アッパーケースの前記センタープレートとの接合面には、前記センタープレートの前記ロワーケースあるいは前記アッパーケースとの接合面によって把持される被把持部が設けられており、
前記被把持部は、径方向および周方向にそれぞれ複数形成された柱状あるいは半球状の凸部である。
【発明の効果】
【0009】
本発明では、合成樹脂製の滑り軸受において、センタープレートをロワーケースあるいはアッパーケースと一体的に形成して部品点数を削減するとともに、ロワーケースあるいはアッパーケースのセンタープレートとの接合面に、センタープレートのロワーケースあるいはアッパーケースとの接合面によって把持される被把持部を設けている。ここで、センタープレートは、センタープレートを2次側とする2色成形により、2次成形後に冷却して収縮するが、2次成形時において、センタープレートと一体的に形成される1次側の成形品(ロワーケースあるいはアッパーケース)は、1次成形後の冷却により収縮して寸法が安定している。このため、センタープレートの2次成形後の収縮により、センタープレートの1次側の成形品との接合面が1次側の成形品の被把持部を強力に把持する。また、この被把持部によりセンタープレートと1次側の成形品との接合面の面積が増大する。これにより、センタープレートと1次側の成型品との接着強度が向上し、センタープレートが1次側の成形品から剥離するのを防止して、歩留りを向上させることができる。したがって、本発明によれば、部品点数を削減するとともに歩留りを向上させてコストを下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1(A)、図1(B)および図1(C)は、本発明の一実施の形態に係る滑り軸受1の平面図、底面図および正面図であり、図1(D)は、図1(A)に示す滑り軸受1のA-A断面図である。
図2図2(A)は、図1(D)に示す滑り軸受1のB部拡大図であり、図2(B)は、図1(D)に示す滑り軸受1のC部拡大図である。
図3図3(A)、図3(B)および図3(C)は、アッパーケース2の平面図、底面図および正面図であり、図3(D)は、図3(A)に示すアッパーケース2のD-D断面図である。
図4図4(A)、図4(B)および図4(C)は、ロワーケース3の平面図、底面図および正面図であり、図4(D)は、図4(A)に示すロワーケース3のE-E断面図である。
図5図5(A)および図5(B)は、センタープレート4の平面図および底面図であり、図5(C)は、図5(A)に示すセンタープレート4のF-F断面図であり、図5(D)は、図5(C)に示すセンタープレート4のG部拡大図である。
図6図6(A)は、摺動シート5の平面図であり、図6(B)は、図6(A)に示す摺動シート5のH-H断面図である。
図7図7(A)は、ダストシール6の平面図であり、図7(B)は、図7(A)に示すダストシール6のI-I断面図であり、図7(C)は、図7(B)に示すダストシール6のJ部拡大図であり、図7(D)は、図7(B)に示すダストシール6のK部拡大図である。
図8図8は、ロワーケース3、センタープレート4、およびダストシール6の成形方法を説明するためのフロー図である。
図9図9(A)、図9(B)および図9(C)は、ロワーケース3の変形例であるロワーケース3Aの平面図、底面図および正面図であり、図9(D)は、図9(A)に示すロワーケース3AのL-L断面図である。
図10図10(A)および図10(B)は、センタープレート4の変形例であるセンタープレート4Aの平面図および底面図であり、図10(C)は、図10(A)に示すセンタープレート4AのM-M断面図であり、図10(D)は、図10(C)に示すセンタープレート4AのN部拡大図である。
図11図11(A)、図11(B)および図11(C)は、ロワーケース3の変形例であるロワーケース3Bの平面図、底面図および正面図であり、図11(D)は、図11(A)に示すロワーケース3のO-O断面図である。
図12図12(A)および図12(B)は、センタープレート4の変形例であるセンタープレート4Bの平面図および底面図であり、図12(C)は、図12(A)に示すセンタープレート4BのP-P断面図であり、図12(D)は、図12(C)に示すセンタープレート4BのQ部拡大図である。
図13図13(A)、図13(B)および図13(C)は、ロワーケース3の変形例であるロワーケース3Cの平面図、底面図および正面図であり、図13(D)は、図13(A)に示すロワーケース3CのR-R断面図である。
図14図14(A)および図14(B)は、センタープレート4の変形例であるセンタープレート4Cの平面図および底面図であり、図14(C)は、図14(A)に示すセンタープレート4CのS-S断面図であり、図14(D)は、図14(C)に示すセンタープレート4CのT部拡大図である。
図15図15(A)、図15(B)および図15(C)は、ロワーケース3の変形例であるロワーケース3Dの平面図、底面図および正面図であり、図15(D)は、図15(A)に示すロワーケース3のU-U断面図である。
図16図16(A)および図16(B)は、センタープレート4の変形例であるセンタープレート4Dの平面図および底面図であり、図16(C)は、図16(A)に示すセンタープレート4DのW-W断面図であり、図16(D)は、図16(C)に示すセンタープレート4DのX部拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の一実施の形態について説明する。
【0012】
図1(A)、図1(B)および図1(C)は、本実施の形態に係る滑り軸受1の平面図、底面図および正面図であり、図1(D)は、図1(A)に示す滑り軸受1のA-A断面図である。また、図2(A)は、図1(D)に示す滑り軸受1のB部拡大図であり、図2(B)は、図1(D)に示す滑り軸受1のC部拡大図である。
【0013】
本実施の形態に係る滑り軸受1は、合成樹脂製であり、車両のサスペンション(例えばストラット式サスペンション)のショックアブソーバ(不図示)を収容するための収容孔10を備え、この収容孔10に収容されたショックアブソーバを取り囲んで配されたコイルスプリングの回動を許容しつつ、サスペンションに加わる車体の荷重を支持する。
【0014】
図示するように、滑り軸受1は、アッパーケース2と、アッパーケース2と回動自在に組み合わされて、アッパーケース2との間に環状空間7を形成するロワーケース3と、この環状空間7に配置された環状のセンタープレート4および環状の摺動シート5と、この環状空間7を密閉して、塵埃等の異物が環状空間7に侵入するのを防止する環状のダストシール6と、図示していないが、環状空間5に充填された潤滑グリース等の潤滑剤と、を備えている。ここで、センタープレート4およびダストシール6は、ロワーケース3と一体的に形成されている。
【0015】
アッパーケース2は、必要に応じて潤滑油を含浸して摺動特性を向上させたポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂等の合成樹脂で形成され、サスペンションのショックアブソーバが挿入された状態で、サスペンションの車体への取付機構であるアッパーマウント(不図示)に取り付けられる。
【0016】
図3(A)、図3(B)および図3(C)は、アッパーケース2の平面図、底面図および正面図であり、図3(D)は、図3(A)に示すアッパーケース2のD-D断面図である。
【0017】
図示するように、アッパーケース2は、ショックアブソーバを挿入するための挿入孔20を備えた環状のアッパーケース本体21と、アッパーケース本体21の上面22に形成され、滑り軸受1をアッパーマウントに取り付けるための取付面23と、ロワーケース3に対向するアッパーケース本体21の下面24に形成され、ロワーケース3と回動自在に組み合わされることにより環状空間7を形成する環状凹部25と、環状凹部25の底面26に形成され、摺動シート5を装着するための環状溝27と、を備えている。
【0018】
ロワーケース3は、ポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂等の合成樹脂で成形され、サスペンションのショックアブソーバが挿入された状態でサスペンションのコイルスプリング(不図示)の上端部を支持するアッパースプリングシート(不図示)に取り付けられる。
【0019】
図4(A)、図4(B)および図4(C)は、ロワーケース3の平面図、底面図および正面図であり、図4(D)は、図4(A)に示すロワーケース3のE-E断面図である。
【0020】
図示するように、ロワーケース3は、ショックアブソーバを挿入するための挿入孔30を備えた筒状のロワーケース本体31と、アッパーケース2に対向するロワーケース本体31の上端部32側において、ロワーケース本体31の外周面38から径方向外方へ張り出して形成され、ロワーケース3がアッパーケース2と回動自在に組み合わされた場合に、アッパーケース2のアッパーケース本体21の下面24に形成された環状凹部25に挿入されて環状空間7を形成するフランジ33と、を備えている。
【0021】
フランジ33の下面330には、アッパースプリングシートが取り付けられる。
【0022】
フランジ33の上面331には、ロワーケース3と一体的に形成されるセンタープレート4との接合面34が環状に形成されている。また、この接合面34には、この接合面34と接合するセンタープレート4によって把持される円柱型凸形状の被把持部35が、センタープレート4の径方向および周方向にそれぞれ複数形成されている(図2(A)参照)。なお、被把持部35を円柱型凸形状としているが、三角柱、四角柱等の角柱型凸形状としてもよい。また、半球形状としてもよく、あるいは、三角錐等の錐形状としてもよい。また、被把持部35は、径方向に少なくとも一つおよび周方向に複数形成されていればよい。ここでは、図面の簡素化のため、一部の被把持部35にのみ符号を付している。
【0023】
フランジ33の外周面332には、ロワーケース3と一体的に形成されるダストシール6が装着される被装着部36が形成されている。
【0024】
また、フランジ33には、フランジ33の上面331に形成された接合面34とフランジ33の下面330とを貫く貫通孔37が、センタープレート4の周方向に複数形成されている(図2(B)参照)。ここでは、図面の簡素化のため、一部の貫通孔37にのみ符号を付している。
【0025】
センタープレート4は、必要に応じてPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、潤滑油、シリコーン等の潤滑剤が添加されたポリオレフィン系熱可塑性エラストマー、ポリアミド系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、ポリスチレン系熱可塑性エラストマー、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー等の合成樹脂のエラストマーで形成され、ロワーケース3のフランジ33の上面331に形成された接合面34と接合することにより、ロワーケース3と一体的に形成される。また、センタープレート4は、アッパーケース2の環状溝27に装着された摺動シート5と摺接することにより、滑り軸受1を介してサスペンションに加わる車体の荷重を支持しつつ、アッパーケース2およびロワーケース3間の回動を許容する(図2参照)。
【0026】
図5(A)および図5(B)は、センタープレート4の平面図および底面図であり、図5(C)は、図5(A)に示すセンタープレート4のF-F断面図であり、図5(D)は、図5(C)に示すセンタープレート4のG部拡大図である。
【0027】
図示するように、センタープレート4は、環状体であり、アッパーケース2の環状溝27に装着された摺動シート5と摺接する軸受面40と、軸受面40と反対側に位置し、ロワーケース3のフランジ33の接合面34と接合する接合面41と、を備えている。
【0028】
軸受面40には、潤滑グリース等の潤滑剤を保持するための環状溝42がセンタープレート4の周方向に形成されている。
【0029】
接合面41には、この接合面41と接合するロワーケース3のフランジ33の接合面34に形成された被把持部35と整合する形状を有し、この被把持部35が挿入される凹部45が、被把持部35に応じた数だけ、それぞれの被把持部35に対応する位置に形成されている(図2(A)参照)。ここでは、図面の簡素化のため、一部の凹部45にのみ符号を付している。
【0030】
また、接合面41には、ロワーケース3のフランジ33に形成された貫通孔37と整合する形状を有し、この貫通孔37に挿入される凸部43が、貫通孔37に応じた数だけ、それぞれの貫通孔37に対応する位置に形成されている(図2(B)参照)。ここでは、図面の簡素化のため、一部の凸部43にのみ符号を付している。
【0031】
摺動シート5は、環状空間7において、センタープレート4とアッパーケース2との間に配置された摺動部材であり、アッパーケース2の環状溝27に装着され、センタープレート4の軸受面40と摺動する。摺動シート5は、PTFE、TFE(テトラフルオロエチレン)に他原料(コモノマー)を微量共重合させた変性PTFE等のフッ素樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂等の合成樹脂で形成され、必要に応じてPTFE(ただし、熱可塑性プラスチックがPTFE、変性PTFEの場合を除く)、潤滑油、シリコーン、黒鉛等の潤滑剤を添加して摺動特性を向上させている。また、必要に応じてアラミド繊維、ガラス繊維、炭素繊維等の補強材を添加して強度を向上させている。あるいは、摺動シート5は、黄銅合金等の摺動特性に優れた金属で形成される。
【0032】
図6(A)は、摺動シート5の平面図であり、図6(B)は、図6(A)に示す摺動シート5のH-H断面図である。
【0033】
図示するように、摺動シート5は、軸O方向の断面形状が平板状に形成された環状体であり、アッパーケース2の環状溝27の溝底と接触する接触面50と、接触面50の反対側に位置し、センタープレート4の軸受面40と摺接する摺動面51と、を有する。摺動シート5の摺動面51がセンタープレート4の軸受面40と摺接することにより、アッパーケース2およびロワーケース3間の自在な回動が可能となる。
【0034】
ダストシール6は、例えばセンタープレート4と同じ材料を用いてロワーケース3と一体的に形成され、図2に示すように、ロワーケース3のフランジ33に形成された被装着部36に装着されて、環状空間7に繋がるアッパーケース2およびロワーケース3の隙間を塞ぐ。
【0035】
図7(A)は、ダストシール6の平面図であり、図7(B)は、図7(A)に示すダストシール6のI-I断面図であり、図7(C)は、図7(B)に示すダストシール6のJ部拡大図であり、図7(D)は、図7(B)に示すダストシール6のK部拡大図である。
【0036】
図示するように、ダストシール6は、ロワーケース3のフランジ33に形成された被装着部36と整合する形状を有し、この被装着部36に装着される筒状のダストシール本体60と、ダストシール本体60の外周面61から径方向外方に延びる環状のリップ部62と、を備えている。
【0037】
リップ部62は、ダストシール本体60がロワーケース3のフランジ33に形成された被装着部36に装着された状態において、アッパーケース2の環状凹部25の外周側内壁28と当接する(図2参照)。これにより、環状空間7に繋がるアッパーケース2およびロワーケース3の隙間を塞いで、この環状空間7へのダストの侵入を防止する。
【0038】
つぎに、本実施の形態に係る滑り軸受1の製造方法について説明する。
【0039】
まずは、ロワーケース3、センタープレート4、およびダストシール6の製造方法について説明する。
【0040】
図8は、ロワーケース3、センタープレート4、およびダストシール6の製造方法を説明するためのフロー図である。
【0041】
本実施の形態では、2色成形により、ロワーケース3、センタープレート4、およびダストシール6を一体的に形成している。まず、1次成形によりロワーケース3を形成し(S1)、つぎに、2次成形により、センタープレート4およびダストシール6をロワーケース3と一体的に形成する(S2)。ここで、2次成形(S2)は、1次成形により成形されたロワーケース3が十分に冷却され、ロワーケース3の材料の収縮による寸法変化が収まった後に実施することが好ましい。
【0042】
以上のようにして、センタープレート4およびダストシール6が一体的に形成されたロワーケース3を、センタープレート4の軸受面40がアッパーケース2の環状溝27に装着された摺動シート5の摺動面51と対面するようにして、アッパーケース2と組み合わせる。これにより、滑り軸受1が組み立てられる。
【0043】
以上、本発明の一実施の形態について説明した。
【0044】
本実施の形態に係る合成樹脂製の滑り軸受1では、センタープレート4をロワーケース3と一体的に形成して部品点数を削減するとともに、ロワーケース3のフランジ33の接合面34に、センタープレート4の接合面41に形成された凹部45に挿入されて把持される被把持部35を設けている。ここで、センタープレート4は、2次成形後に冷却して収縮するが、センタープレート4と一体的に形成されるロワーケース3は、1次成形後の冷却により収縮して寸法が安定している。このため、センタープレート4の収縮により、センタープレート4の接合面41に形成された凹部45がロワーケース3の被把持部35を強力に把持する。また、この被把持部35によりセンタープレート4の接合面41とロワーケース3の接合面34との接触面積が増大する。これにより、センタープレート4とロワーケース3との接着強度が向上し、センタープレート4がロワーケース3から剥離するのを防止して、歩留りを向上させることができる。したがって、本実施の形態によれば、部品点数を削減するとともに歩留りを向上させてコストを下げることができる。
【0045】
また、本実施の形態では、ロワーケース3に、フランジ33の接合面34と下面330とを貫く貫通孔37を設けるとともに、センタープレート4に、ロワーケース3の貫通孔37内に配置される凸部43を設けている。このため、センタープレート4とロワーケース3との接触面積を大きくして、センタープレート4とロワーケース3との接着強度をさらに向上させることができる。また、センタープレート4の2次成形に際して、センタープレート4の凸部43の端面44に溶融材料を金型に流し込むゲートを設けることができるので、センタープレート4の軸受面40にゲートを設ける必要がなくなる。これにより、軸受面40を滑らかにして摺動性能を向上させることができる。
【0046】
なお、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形は可能である。
【0047】
例えば、上記の実施の形態において、ロワーケース3のフランジ33の接合面34に形成される被把持部35は、センタープレート4によって把持される形状を有するものであればよい。
【0048】
図9(A)、図9(B)および図9(C)は、ロワーケース3の変形例であるロワーケース3Aの平面図、底面図および正面図であり、図9(D)は、図9(A)に示すロワーケース3AのL-L断面図である。
【0049】
図9に示すロワーケース3Aが図4に示すロワーケース3と異なる点は、ロワーケース3Aの接合面34に、被把持部35に代えて被把持部35aを形成したことである。その他については、図4に示すロワーケース3と同様である。
【0050】
被把持部35aは、軸心をセンタープレート4と一致させた円環型凸形状をしている。ここでは、被把持部35aを2つ設けているが、被把持部35aは1または3以上設けられていてもよい。
【0051】
図10(A)および図10(B)は、センタープレート4の変形例であるセンタープレート4Aの平面図および底面図であり、図10(C)は、図10(A)に示すセンタープレート4AのM-M断面図であり、図10(D)は、図10(C)に示すセンタープレート4AのN部拡大図である。
【0052】
図10に示すセンタープレート4Aは、図9に示すロワーケース3Aと一体的に形成されるものである。このセンタープレート4Aが図5に示すセンタープレート4と異なる点は、センタープレート4の接合面41に、凹部45に代えて凹部45aを形成したことである。その他については、図5に示すセンタープレート4と同様である。
【0053】
凹部45aは、図9に示すロワーケース3Aの被把持部35aと整合する環形状をしており、被把持部35aに応じた数だけ、それぞれの被把持部35aに対応する位置に形成されて、被把持部35aが挿入される。
【0054】
図9に示すロワーケース3Aおよび図10に示すセンタープレート4Aの組合せにおいても、センタープレート4Aの2次成形後の収縮により、センタープレート4Aの接合面41に形成された凹部45aがロワーケース3Aの被把持部35aを強力に把持する。また、この被把持部35aによりセンタープレート4Aの接合面41とロワーケース3Aの接合面34との接触面積が増大する。これにより、センタープレート4Aとロワーケース3Aとの接着強度が向上し、センタープレート4Aがロワーケース3Aから剥離するのを防止して、歩留りを向上させることができる。
【0055】
図11(A)、図11(B)および図11(C)は、ロワーケース3の変形例であるロワーケース3Bの平面図、底面図および正面図であり、図11(D)は、図11(A)に示すロワーケース3のO-O断面図である。
【0056】
図11に示すロワーケース3Bが図4に示すロワーケース3と異なる点は、ロワーケース3Bの接合面34に、被把持部35に代えて円柱状の凹部39を形成したことである。その他については、図4に示すロワーケース3と同様である。
【0057】
凹部39は、ロワーケース3の接合面34において、センタープレート4の径方向および周方向にそれぞれ複数形成されている。なお、凹部39を円柱状としているが、三角柱、四角柱等の角柱状としてもよい。また、半球形状としてもよく、あるいは、三角錐等の錐形状としてもよい。また、凹部39は、径方向に少なくとも一つおよび周方向に複数形成されていればよい。また、ここでは、図面の簡素化のため、一部の凹部39にのみ符号を付している。
【0058】
図12(A)および図12(B)は、センタープレート4の変形例であるセンタープレート4Bの平面図および底面図であり、図12(C)は、図12(A)に示すセンタープレート4BのP-P断面図であり、図12(D)は、図12(C)に示すセンタープレート4BのQ部拡大図である。
【0059】
図12に示すセンタープレート4Bは、図11に示すロワーケース3Bと一体的に形成されるものである。このセンタープレート4Bが図5に示すセンタープレート4と異なる点は、センタープレート4の接合面41に、凹部45に代えて凸部46を形成したことである。その他については、図5に示すセンタープレート4と同様である。
【0060】
凸部46は、図11に示すロワーケース3Bの凹部39と整合する柱型凸形状をしており、凹部39に応じた数だけ、それぞれの凹部39に対応する位置に形成されて、凹部39に挿入される。ここでは、図面の簡素化のため、一部の凸部46にのみ符号を付している。
【0061】
図11に示すロワーケース3Bおよび図12に示すセンタープレート4Bの組合せにおいては、ロワーケース3Bの接合面34に複数形成された凹部39で挟まれた部位が被把持部として機能し、この凹部39に挿入されているセンタープレート4Bの凸部46が、センタープレート4Bの2次成形後の収縮により、ロワーケース3Bの被把持部を強力に把持する。また、凹部39によりセンタープレート4Bの接合面41とロワーケース3Bの接合面34との接触面積が増大する。これにより、センタープレート4Bとロワーケース3Bとの接着強度が向上し、センタープレート4Bがロワーケース3Bから剥離するのを防止して、歩留りを向上させることができる。
【0062】
図13(A)、図13(B)および図13(C)は、ロワーケース3の変形例であるロワーケース3Cの平面図、底面図および正面図であり、図13(D)は、図13(A)に示すロワーケース3CのR-R断面図である。
【0063】
図13に示すロワーケース3Cが図4に示すロワーケース3と異なる点は、ロワーケース3Cの接合面34に、被把持部35に代えて凹部39aを形成したことである。その他については、図4に示すロワーケース3と同様である。
【0064】
凹部39aは、軸心をセンタープレート4と一致させた円環形状をしている。ここでは、凹部39aを2つ設けているが、凹部39aは3つ以上設けられていてもよい。
【0065】
図14(A)および図14(B)は、センタープレート4の変形例であるセンタープレート4Cの平面図および底面図であり、図14(C)は、図14(A)に示すセンタープレート4CのS-S断面図であり、図14(D)は、図14(C)に示すセンタープレート4CのT部拡大図である。
【0066】
図14に示すセンタープレート4Cは、図13に示すロワーケース3Cと一体的に形成されるものである。このセンタープレート4Cが図5に示すセンタープレート4と異なる点は、センタープレート4の接合面41に、凹部45に代えて凸部46aを形成したことである。その他については、図5に示すセンタープレート4と同様である。
【0067】
凸部46aは、図13に示すロワーケース3Cの凹部39aと整合する環形状をしており、凹部39aに応じた数だけ、それぞれの凹部39aに対応する位置に形成されて、凹部39aに挿入される。
【0068】
図13に示すロワーケース3Cおよび図14に示すセンタープレート4Cの組合せにおいては、ロワーケース3Cの接合面34に複数形成された凹部39aで挟まれた部位が被把持部として機能し、この凹部39aに挿入されているセンタープレート4Cの凸部46aが、センタープレート4Cの2次成形後の収縮により、ロワーケース3Cの被把持部を強力に把持する。また、凹部39aによりセンタープレート4Cの接合面41とロワーケース3Cの接合面34との接触面積が増大する。これにより、センタープレート4Cとロワーケース3Cとの接着強度が向上し、センタープレート4Cがロワーケース3Cから剥離するのを防止して、歩留りを向上させることができる。
【0069】
図15(A)、図15(B)および図15(C)は、ロワーケース3の変形例であるロワーケース3Dの平面図、底面図および正面図であり、図15(D)は、図15(A)に示すロワーケース3のU-U断面図である。
【0070】
図15に示すロワーケース3Dが図4に示すロワーケース3と異なる点は、ロワーケース3Dの接合面34に、軸心をセンタープレート4と一致させた円環形状の一対の凹部39bを複数の被把持部35とともに形成したことである。その他については、図4に示すロワーケース3と同様である。
【0071】
図16(A)および図16(B)は、センタープレート4の変形例であるセンタープレート4Dの平面図および底面図であり、図16(C)は、図16(A)に示すセンタープレート4DのW-W断面図であり、図16(D)は、図16(C)に示すセンタープレート4DのX部拡大図である。
【0072】
図16に示すセンタープレート4Dは、図15に示すロワーケース3Dと一体的に形成されるものである。このセンタープレート4Dが図5に示すセンタープレート4と異なる点は、センタープレート4の接合面41に、一対の凸部46bを複数の凹部45とともに形成したことである。その他については、図5に示すセンタープレート4と同様である。
【0073】
一対の凸部46bは、図15に示すロワーケース3Dの一対の凹部39bと整合する環形状をしており、一対の凹部39bに対応する位置に形成されて、一対の凹部39bに挿入される。
【0074】
図15に示すロワーケース3Dおよび図16に示すセンタープレート4Dの組合せにおいては、センタープレート4の接合面41に形成された凹部45がロワーケース3の被把持部35を強力に把持するのに加えて、ロワーケース3Dの接合面34に形成された一対の凹部39bで挟まれた部位が被把持部として機能し、この一対の凹部39bに挿入されているセンタープレート4Dの一対の凸部46bが、センタープレート4Dの2次成形後の収縮により、この被把持部を強力に把持する。また、凹部39bによりセンタープレート4Dの接合面41とロワーケース3Dの接合面34との接触面積が増大する。これにより、センタープレート4Dとロワーケース3Dとの接着強度がさらに向上し、センタープレート4Dがロワーケース3Dから剥離するのを防止して、歩留りを向上させることができる。
【0075】
また、上記の実施の形態では、互いに別体のセンタープレート4およびダストシール6をロワーケース3と一体的に成形しているが、本発明はこれに限定されない。センタープレート4とダストシール6とをアームで連結することにより、センタープレート4およびダストシール6を一体としてもよい。このようにすることにより、センタープレート4およびダストシール6の2次成形に際して、溶融材料を金型に流し込むゲートをセンタープレート4およびダストシール6のそれぞれについて個別に設ける必要がなくなるので、金型の構造をさらに簡素化してコストを低減することができる。
【0076】
また、上記の実施の形態では、ロワーケース3のフランジ33に、フランジ33の接合面34とフランジ33の下面330とを貫く貫通孔37を周方向に複数設けるとともに、センタープレート4の接合面41に、ロワーケース3の貫通孔37内に配置される凸部43を周方向に複数設けている。しかし、本発明はこれに限定されない。貫通孔37は、ロワーケース3のフランジ33に少なくとも1つ設けられていればよく、これに対応して、凸部43も、センタープレート4の接合面41に少なくとも1つ設けられていればよい。
【0077】
また、上記の実施の形態では、センタープレート4をロワーケース3と一体的に形成した場合を例にとり説明した。しかし、本発明はこれに限定されない。センタープレート4をアッパーケース2と一体的に形成してもよい。この場合、摺動シート5は、ロワーケース3に装着されて、アッパーケース2と一体的に形成されたセンタープレート4の軸受面と摺動する。
【0078】
また、上記の実施の形態において、摺動シート5を省略して、センタープレート4の軸受面を、センタープレート4と一体的に形成されていないアッパーケース2あるいはロワーケース3と摺動させることにより、アッパーケース2あるいはロワーケース3を回動自在に組み合わせてもよい。
【0079】
本発明は、車両のサスペンションを含む様々な機構において、荷重を支持する滑り軸受に広く適用可能である。
【符号の説明】
【0080】
1:滑り軸受 2:アッパーケース 3,3A,3B,3C:ロワーケース 4,4A,4B,4C:センタープレート 5:摺動シート 6:ダストシール 7:環状空間 10:収容孔 20:挿入孔 21:アッパーケース本体 22:アッパーケース本体21の上面 23:アッパーケース2の取付面 24:アッパーケース本体21の下面 25:環状凹部 26:環状凹部25の底面 27:装着溝 28:環状凹部25の外周側内壁 30:挿入孔 31:ロワーケース本体 32:ロワーケース本体31の上端部 33:フランジ 34:接合面 35,35a:被把持部 36:被装着部 37:貫通孔 38:ロワーケース本体31の外周面 39,39a:凹部 40:軸受面 41:接合面 42:環状溝 43:凸部 44:凸部43の端面 45,45a:凹部 46,46a:凸部 50:接触面 51:摺動面 60:ダストシール本体 61:ダストシール本体60の外周面 62:リップ部 330:フランジ33の下面 331:フランジ33の上面 332:フランジ33の外周面
図1
図2
図3
図4
図5
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