(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-22
(45)【発行日】2022-08-30
(54)【発明の名称】集合体内への没入をシミュレートするためのシステム、方法、および装置
(51)【国際特許分類】
A63G 31/00 20060101AFI20220823BHJP
E04H 4/00 20060101ALI20220823BHJP
【FI】
A63G31/00
E04H4/00 501Z
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2018216596
(22)【出願日】2018-11-19
【審査請求日】2021-11-18
(32)【優先日】2017-11-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】518411811
【氏名又は名称】1アンド8 インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】1AND8,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】メアリーエリス バン
【審査官】前地 純一郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-154575(JP,A)
【文献】特開2017-176691(JP,A)
【文献】LAで話題の[Museum of Ice Cream]に潜入レポート!,BUYMA, [online],2017年06月28日,<URL>https://www.buyma.com/buyer/4507067/post/113694.html,[2022年2月21日検索]
【文献】Museum of Ice Cream plastic sprinkles are littering SF streets, [online],2017年10月17日,https://www.sfgate.com/local-donotuse/article/Ice-Cream-Museum-plastic-sprinkles-litter-trash-SF-12256858.php,[2022年2月21日検索]
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63G 1/00-33/00
A63B 1/00-26/00
E04H 3/00- 4/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置であって、
少なくとも1つの側面および底面を備える空洞を画定する容器であって、
上面を有する上部と、
前記空洞の前記少なくとも1つの側面を画定する壁部と、
前記空洞の前記底面を画定する少なくとも1つの底部とを備えた容器と、
前記空洞内に取り出し可能かつばらばらに分散された複数の架空要素であって、前記複数の架空要素の各々は粒状であり、前記複数の架空要素の各々はコーティングを有し、前記コーティングは、前記複数の架空要素間の摩擦を減少させ、かつ、ユーザがその中に体の一部を入れた際に前記複数の架空要素が実質的に流体的に移動することを可能にするように構成される、架空要素と、を備え、
前記装置はさらに、
衝撃吸収面を画定する、前記空洞の前記底部の上の衝撃吸収層と、
前記衝撃吸収面の上に配置され、前記複数の架空要素が前記衝撃吸収層に干渉することを防ぐように構成されるカバーと、
を備
え、
前記衝撃吸収層はポーチの中に収容される流体を含む装置。
【請求項2】
前記架空要素は、多色のプラスチックスプリンクルとして構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記架空要素は、抗菌剤を含む、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記架空要素は、90~97重量%のプラスチック、2~9重量%の着色剤、および1~8重量%の抗菌剤を含む、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記容器は、浴槽、地中スイミングプール、または地上スイミングプールのように形成されている、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
はしご、前記空洞の開口の上に部分的に延びる飛び込み板、または前記複数の架空要素を循環させるように構成された噴水をさらに備える、請求項1から5のいずれか一項に記載の装置。
【請求項7】
前記空洞にわたって完全に延在する飛び込み板をさらに備える、請求項1から6のいずれか一項に記載の装置。
【請求項8】
前記空洞内に取り出し可能に配置される、少なくとも1つの膨らませることができるノベルティアイテムをさらに備える、請求項1から7のいずれか一項に記載の装置。
【請求項9】
前記容器の前記底部は、一連の1つ以上のばねを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
装置であって、
少なくとも1つの側面および底面を備える空洞を画定する容器であって、
上面を有する上部と、
前記空洞の前記少なくとも1つの側面を画定する壁部と、
前記空洞の前記底面を画定する少なくとも1つの底部とを備えた容器と、
前記空洞内に取り出し可能かつばらばらに分散された複数の架空要素であって、前記複数の架空要素の各々は粒状であり、前記複数の架空要素の各々はコーティングを有し、前記コーティングは、前記複数の架空要素間の摩擦を減少させ、かつ、ユーザがその中に体の一部を入れた際に前記複数の架空要素が実質的に流体的に移動することを可能にするように構成される、架空要素と、を備え、
前記装置はさらに、
衝撃吸収面を画定する、前記空洞の前記底部の上の衝撃吸収層と、
前記衝撃吸収面の上に配置され、前記複数の架空要素が前記衝撃吸収層に干渉することを防ぐように構成されるカバーと、
を備え、
前記容器の前記底部は、一連の1つ以上のばねを含む装置。
【請求項11】
前記架空要素は、多色のプラスチックスプリンクルとして構成される、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記架空要素は、抗菌剤を含む、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記架空要素は、90~97重量%のプラスチック、2~9重量%の着色剤、および1~8重量%の抗菌剤を含む、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記容器は、浴槽、地中スイミングプール、または地上スイミングプールのように形成されている、請求項10に記載の装置。
【請求項15】
はしご、前記空洞の開口の上に部分的に延びる飛び込み板、または前記複数の架空要素を循環させるように構成された噴水をさらに備える、請求項10から14のいずれか一項に記載の装置。
【請求項16】
前記空洞にわたって完全に延在する飛び込み板をさらに備える、請求項10から15のいずれか一項に記載の装置。
【請求項17】
前記空洞内に取り出し可能に配置される、少なくとも1つの膨らませることができるノベルティアイテムをさらに備える、請求項10から16のいずれか一項に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
開示される主題は、概して、体験シミュレーションに関するものであり、より詳細には、集合体内への没入をシミュレートするためのシステム、方法、および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
エンターテインメントのためであれ、再生のためであれ、マインドフルネスのためであれ、身体のリハビリテーションのためであれ、人間の没入活動の傾向の動機は無限にある。そのような活動を支援するために様々な媒体が知られている。当然のことながら、これら多様な没入媒体を保持するように構成された様々な容器が存在する。ある一般的な例は、水を保持するように構成されたプールである。化学薬品で処理された淡水を保持するように構成されたプールは、清涼で清潔な感じを提供する一方、塩水プールはより多くの浮力を提供する。他の容器は、代替的な没入体験を提供することを意図した他の物質、例えば、泥浴用の泥、耐性訓練用のゲル、または目新しさのための食用ゼラチン砂漠のようなものを含むように構成されている。しかしながら、複数の架空要素を含むように構成された容器はほとんどない。そのような媒体を含むような容器は、部分的または全体的な没入の触感的な利点を提供するだけでなく、その架空の性質は、潜在的に、水のような媒質では不可能である斬新な感情的、心理的、精神的な体験をももたらす可能性がある。
【0003】
様々な媒体を包含するように構成された様々な容器が、当技術分野において知られている。しかしながら、複数の架空要素を含むように十分に構成されたものはない。一般的に知られているある容器として、水性物質に使用するように構成されたプールは、残念ながら水のみを含むように設計されている。例えば、特許文献1は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれるが、モジュール型の地上プールシステムを開示している。その自立型および調整可能な要素は、おそらく、直径および高さを変更することのできる円形地上プールを形成するように調整および接続されている。または、特許文献2の開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれるが、より恒久な楕円形のプールを提供している。さらに、特許文献3の開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれるが、おそらく容易に組み立て且つ分解できる可搬型角形プールを開示している。プール状の形状を有する容器は、ユーザにとって便利でありよく知られているものの、それらはいずれも非水性没入媒体と使用するように構成されていない。
【0004】
代わりの容器も存在する。たとえば、特許文献4は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれるが、例えば、特許文献5(これも参照によりその全体が本明細書に組み入れられる)に記載された衝撃吸収発泡体ブロックで満たすことができる子供用遊具を開示している。そのような組み合わせは、発泡体ブロック内ヘの一種の没入体験をユーザに提供する。または、特許文献6に開示されているような他の容器は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれるが、ボールを収容するとともに「ボールピット」という別の種類の没入体験を提供するように構成することができる。容器によっては、人が沈み込める衝撃吸収物質、例えば、特許文献7および特許文献8(両方とも参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)に開示された陸上競技種目に使用するための衝撃吸収クラッシュパッドのようなものを含むかもしれない。そのようなパッドに沈み込む感覚は治療的であるかもしれないが、これらの開示は没入感のある体験を可能にするものではない。
【0005】
したがって、部分的または全体的な没入を可能にする非水性架空要素に使用するように構成された容器を提供するシステムおよびそれを使用する方法が必要とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】米国特許第5,592,702号明細書
【文献】米国特許第3,409,916号明細書
【文献】米国特許第3,256,532号明細書
【文献】米国特許出願公開第2009/0211168号明細書
【文献】米国特許出願公開第2003/0163873号明細書
【文献】米国意匠登録第D382,618号明細書
【文献】米国特許第4,245,838号明細書
【文献】米国特許第4,168,061号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本開示は、他の特性に加えて、非水性物内への没入のためのシステム、方法、および装置に関する。より具体的には、本発明は、集合体内への没入をシミュレートするためのシステム、方法、および装置に関する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本明細書で使用される「集合体(confection)」は、ユーザが部分的にまたは全体的に自分自身をそこに没入することができる、複数の独立した本物のまたは合成の要素、または、本物のまたは合成の要素の変形種(本明細書では両者をまとめて「架空要素(faciful element)」とする)であり得ると考えられる。限定ではなく例示として、本発明での使用が考えられるある一種類の架空要素は、アイスクリームスプリンクルとして形成された独立したプラスチック要素である。本明細書においてさらに十分に議論されるように、本発明は、スプリンクルに加えて多くの異なる種類の架空要素を考えている。様々な色、サイズ、および形状のスプリンクルなどの1つ又は複数の種類の架空要素の集合を総称して、集合体と呼んでもよい。
【0009】
本明細書で使用される「粒状」という用語は、概して、しかし必ずしもそうである必要のない複数の独立した個々の要素を、砂または塩の粒よりも大きいものとして説明する。複数の粒状要素、例えば、スプリンクルとして形成された複数の独立したプラスチックの架空要素は、容器を部分的にまたは完全に満たすことができる。そのような要素は小さいので、いくつかの実施形態では、それらは、体の部位または身体の挿入を収容するように容易に移動させることができる。「粒状」という用語は、本発明によって提供される複数の架空要素を、容器を満たすことができる水性物質から区別するために使用される。例えば、本発明の容器は、複数の架空要素のような「粒状」要素を収容するように構成されており、水を収容するように構成されていないと考えられる。したがって、本発明によって考えられる努力傾注分野は、非水性媒体に使用するように適合された容器である。水性媒体に使用するように適合された容器への言及は、本明細書では比較対照として使用することを意図している。
【0010】
本明細書で使用される「本物の」および「自然の」という用語は、成分または成長条件にかかわらず、それらが通常見出される状況または状態でのアイテムまたは要素を描写する。例えば、「本物の」または「自然の」桃は、木の上で成長した任意の桃であり、「本物の」または「自然の」スプリンクルは任意の食用のスプリンクルである。本明細書で使用される「合成の」または「半合成の」要素は、それが通常見いだされる状態ではない状態での要素を指す。限定ではなく例示として、プラスチックスプリンクル、弾けたポップコーンのプラスチックユニット、およびプラスチックのチョコレートチップは、すべて合成の架空要素である。
【0011】
本明細書で特に言及しない限り、本明細書で論じられる架空要素は、概して、比較的小さい合成のまたは半合成の要素であることを想定するが、いくつかの実施形態では、自然のものであってもよい。限定ではなく例示として、本明細書で使用されるような架空要素は、本物の、合成の、または半合成の、スプリンクル、棒付きアイスキャンディ、グミベア、コーンに入ったアイスクリーム、スクープのアイスクリーム、コーン、チョコレートチップ、ブラウニー、クッキー、キャンディまたはキャンディバー、デザートトッピング、または別のお菓子またはお菓子の組み合わせであってもよい。
【0012】
さらに、いくつかの実施形態では、架空要素は、様々な要素の他の本物の、合成の、または半合成のミニチュア版を包含してもよい。限定ではなく例示として、架空要素としては、ポップコーン、ピザの小片、ベーコンの小片、またはシリアルのようなおいしそうなものをミニチュアで再現することができる。または、架空要素は、限定ではなく例示として、星、人型、生き物、人形、カウボーイハットや財布のような装身具、絵文字、サムズアップ、球体や立方体のような形状、様々なサイズの複数の形状などのような、他の種類のオブジェクトや事物のミニチュア版であってもよい。
【0013】
いくつかの実施形態では、本発明は、概して、集合体内への没入をシミュレートするシステムを含み、該システムは概して、容器と、容器内に取り出し可能に配置された複数の架空要素と、容器に取り付けられた1つ又は複数の構成要素と、を備える。いくつかの実施形態では、本発明はプラットフォームをさらに備えてもよい。
【0014】
いくつかの実施形態では、架空要素は、ミニチュアのプラスチックカプセルであってもよい。さらに、いくつかの実施形態では、ミニチュアのプラスチックカプセルは、多色のスプリンクルとして形成されてもよい。さらに、いくつかの実施形態では、ミニチュアのプラスチックカプセルは、当技術分野で知られている任意の長さおよび直径のものであってもよい。いくつかの実施形態では、本発明は、本明細書で説明するように、任意の単色または多色、単一サイズまたは複数サイズ、および単一形状または複数形状であり得る複数の独立したプラスチックスプリンクルを提供し得ると考えられる。
【0015】
いくつかの実施形態では、スプリンクルは、1ミリメートルから1メートルの長さ、またはそれより長いかまたはそれより短い範囲に及んでもよい。いくつかの実施形態では、スプリンクルは、1センチメートルから5センチメートルの範囲であってもよい。いくつかの実施形態では、スプリンクルは1センチメートルであってもよい。いくつかの実施形態では、スプリンクルの直径は、1ミリメートルから50センチメートルの範囲であってもよい。いくつかの実施形態では、スプリンクルの直径は、1ミリメートルから1センチメートルの範囲であってもよい。いくつかの実施形態では、スプリンクルの直径は2ミリメートルであってもよい。いくつかの実施形態では、スプリンクルは、円筒形本体および2つの丸い端部を有するカプセルと同様に形成されてもよい。いくつかの実施形態では、スプリンクルは、円筒形本体、1つの平坦な端部、および1つの丸い端部を有してもよい。いくつかの実施形態では、スプリンクルは、円筒形本体および2つの平坦な端部を有してもよい。いくつかの実施形態では、スプリンクルが小さい場合のように、スプリンクルは固体または実質的に固体であってもよい。スプリンクルがより大きい実施形態では、スプリンクルは、中空であり、1つ又は複数のガスで満たされてもよい。
【0016】
いくつかの実施形態では、プラスチックは、複数の架空要素のいくつかまたはすべてを構成してもよい。ここで使用される場合、「プラスチック」は、これらに限定されないが、ポリエチレンテレフタレート(PETまたはPETE)、ポリエチレン(PE)、低密度ポリエチレン(LDPE)または高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、ポリウレタン(PU)、高衝撃ポリスチレン(HIPS)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、または任意の合成のまたは半合成のプラスチック、熱可塑性プラスチック、熱硬化性ポリマー、またはバイオプラスチックなどの任意のポリマーを含み得る。
【0017】
さらに、いくつかの実施形態において、「着色剤」は、プラスチックに色を付与するのに十分な任意の顔料または染料を含み得る。限定ではなく例示として、「顔料」は、プラスチック内に物理的に保持され得る、複数の不溶性の微細に分割された有機または無機の固体粒子、または有機および無機の固体粒子の組み合わせであってもよい。さらに、「染料」は、その結晶性または粒子構造が失われかつプラスチックとの親和性を介して適所に保持され得る、可溶性の有機または無機の液体、または有機および無機の液体の組み合わせであってもよい。さらに、いくつかの実施形態では、「着色剤」は、限定ではなく例示として、ステアリン酸亜鉛およびステアリン酸カルシウム、エチレンビスステアラミド(EBS)ワックス、酸化PEワックス、内部離型剤、可塑剤、難燃剤、およびスリップ剤などの金属石鹸のような着色剤分散を補助するための1つ又は複数の添加剤をも含み得る。このような要素は、着色剤中の染料または顔料、またはその両方と組み合わせて使用されてもよい。
【0018】
いくつかの実施形態において、抗菌剤は、有機抗菌の生成または物質(「有機抗菌剤」)、無機抗菌の生成または物質(「無機抗菌剤」)、または有機抗菌と無機抗菌の組み合わせを含み得る。限定ではなく例示として、有機抗菌剤は、フェノール殺生物剤、第4級アンモニウム化合物、殺菌剤、および当技術分野で知られている他の有機抗菌剤を含み得る。いくつかの実施形態では、無機抗菌剤は、銀系、亜鉛系、銅系または抗菌効果を提供しないよりも抗菌効果の高い可能性がある任意の元素、イオン、化合物または分子を基にしたものであってもよい。
【0019】
いくつかの実施形態では、いくつかのまたはすべての架空要素のプラスチック組成物は、重量で、90~97%のプラスチック、2~9%の着色剤、および1~8%の抗菌剤を含んでもよい。いくつかの実施形態では、いくつかのまたはすべての架空要素のプラスチック組成物は、重量で、95~97.5%のプラスチック、2~4,5%の着色剤、および0.5~1%の抗菌剤を含んでもよい(ここで、「重量%」と称する場合がある)。
【0020】
いくつかの実施形態では、容器は、スイミングプール、浴槽、ワーディングプール(wading pool)、子供用プール、または存在が知られている任意の他のタイプのプール(まとめて「スイミングプール」または単に「プール」と称する)を思わせる形状に構成してもよい。ここで、容器は、スイミングプールに見られるような少なくとも1つの中央空洞(または「区画(compartment)」)を画定する。いくつかの実施形態では、容器は、少なくとも1つの上面(または「上側面」)を有する少なくとも1つの上部と、区画の周囲を構成し得る1つ又は複数の壁部(または「壁」)と、区画の下面(複数可)を構成し得る1つ又は複数の床または底部(「床」または「底」)と、を提供してもよい。当技術分野で知られている上述の1つ又は複数のプールとは対照的に、区画を提供するか、備えるか、または画定する本発明の部分は、複数の架空要素を取り出し可能に保持するように構成され得る。
【0021】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの構成要素は、容器の上側面の1つ又は複数の部分に接続された飛び込み板を想起させる形状であってもよい。いくつかの実施形態では、飛び込み板は、大きく曲がることなく1人または複数の人間の体重を支えることができる剛性のある材料から構成されてもよい。そのような実施形態では、飛び込み板は、金属ポールまたは任意の種類のポストのような1つ又は複数の追加要素によって支持されてもよい。しかしながら、いくつかの実施形態では、飛び込み板は、多少の重量から数人の人間の体重までの重量の任意の範囲の下で大きく曲がる材料から構成されてもよい。同様に、いくつかの実施形態では、飛び込み板は、1つ又は複数の壁、1つ又は複数の床、または上面、壁、および/または床の任意の組み合わせに取り付けられてもよい。いくつかの実施形態では、飛び込み板は、容器の開口に部分的に延在してもよい。いくつかの実施形態では、2つ以上の飛び込み板が、容器の開口に部分的に延在してもよい。
【0022】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの構成要素は、スイミングプールに使用するように構成された少なくとも1つのはしごであってもよい。このようなはしごは、容器との使用に適合した市販のはしごであってもよい。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのはしごは、はしごに似たように構成された要素であってもよい。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのはしごは、上側面の少なくとも一部分に固定して接続されてもよい。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのはしごは、1つ又は複数の壁に固定して接続されてもよい。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのはしごは、上側面の少なくとも一部と、1つ又は複数の壁と、1つ又は複数の床との組み合わせに固定して接続されてもよい。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのはしごは、上側面の少なくとも一部、少なくとも1つの壁、少なくとも1つの床、または少なくとも1つの上側面の少なくとも1つと、少なくとも1つの壁と、少なくとも1つの床とのうちの1つ又は複数の組み合わせに取り外し可能に接続されてもよい。
【0023】
さらに、本発明は、少なくとも1つの構成要素が噴水の形状であってもよいことを提供し得る。いくつかの実施形態では、噴水は、伝統的な噴水が水を循環させるように、架空要素を循環させるかのように見えるように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、噴水は、伝統的な噴水が水を循環させるように、架空要素を循環させるように構成されてもよい。
【0024】
いくつかの実施形態では、容器は、地上スイミングプールに似るように構成されてもよい。容器のこのような実施形態においては、少なくとも1つの構成要素は、通常、地上プールの外側で見られる少なくとも1つの直角支持体または他のタイプの支持体であってもよいとされる。いくつかの実施形態では、本発明の容器または他の要素は、1つ又は複数のプラットフォーム上に、または1つ又は複数のプラットフォーム内に置くことができる。
【0025】
いくつかの実施形態では、容器は、地中スイミングプールまたは浴槽と同様に形成されてもよい。いくつかのそのような実施形態では、少なくとも1つの構成要素のうちの1つは、1つ又は複数のプラットフォームであってもよい。いくつかの実施形態では、本発明の容器は、1つ又は複数の段または階段を有する1つ又は複数のプラットフォーム内に埋め込まれてもよい。
【0026】
少なくとも1つのプラットフォームを提供する実施形態では、いくつかの実施形態において、プラットフォームは、地中スイミングプールと同様に形成された容器と同じように、容器を取り囲み得ると考えられる。そのような実施形態では、プラットフォームは1つ又は複数の層を含むことができる。いくつかの実施形態では、第1の層は家のフレームに似ていてもよく、限定ではなく例示として、釘、ねじ、取り付け板、ヒンジ、合板、パーティクルボード、断熱材、コンクリート、レンガなどによって一緒に結合された木製梁を備えてもよい。いくつかの実施形態では、第2の層は、ガラス繊維、アクリル、PVC、鋼、鋳鉄、他の種類の金属、他のプラスチック、エラストマー、および同様の目的に適した任意の他の要素を備えてもよい。いくつかの実施形態では、第1および第2の層の両方またはいずれかは、見えないように隠されてもよい。
【0027】
いくつかの実施形態では、プラットフォームの第3の層は、衝撃吸収要素を備えてもよい。いくつかの実施形態では、衝撃吸収要素は、1つ又は複数の床部を備えてもよく、または1つ又は複数の床部またはその両方に配置されてもよい。そのような衝撃吸収要素は、発泡体層、エラストマー層、プラスチック層、限定ではなく例示として発泡体ブロックのような可動衝撃吸収要素の層、またはクッション性が可能な任意の他の要素を備えてもよい。衝撃吸収要素は、本明細書で述べる物質または物質の組み合わせの層のような単一の要素を備えてもよく、または複数の発泡体ブロック、木材チップ、またはゴム製マルチ(rubber mulch)などの本明細書に記載の複数の個々の要素を備えてもよい。いくつかの実施形態では、衝撃吸収要素は、1つ又は複数の物質の層と、その層の上または下のいずれかに位置する1つ又は複数の追加物質との組み合わせであってもよい。
【0028】
いくつかの実施形態では、プラットフォームは、1つ又は複数の他の要素を支持するように構成された1つ又は複数のポールまたは他の垂直要素をさらに備えてもよい。限定ではなく例示として、1つのそのような垂直要素は、少なくとも1つの飛び込み板、少なくとも1つのキャットウォーク、少なくとも1つのはしご、少なくとも1つの噴水、少なくとも1つのベンチ、または任意の他の構成要素やそれら構成要素の組み合わせを支持するように構成された1つ又は複数のポール(または隆起要素)であってもよい。
【0029】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの構成要素は、少なくとも1つの審美的要素であってもよい。そのような審美的要素の可能性は、当分野によってのみ限定されるが、以下に限定されないものの、シャワー壁、ロッカールーム壁、公共のスイミングプール複合施設の壁、または異なる種類の壁様要素に似るように構成された少なくとも1つの壁など、異なる種類の壁を含んでもよい。さらに、少なくとも1つの構成要素は、限定ではなく例示として、1つ又は複数のロッカー、1つ又は複数の飛び込み板、1つ又は複数のベンチ、1つ又は複数のタオルラックおよび/またはタオル、1つ又は複数の照明要素、1つ又は複数の標示、1つ又は複数のドア、1つ又は複数のマットなどのような、ウォーターパーク、スパ、トルコ風呂、スチームルーム、スパバス、サウナなどで一般的に見られる少なくとも1つの要素であってもよい。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの構成要素は、彫刻、噴水、キャットウォーク、マネキンまたは他の人型オブジェクト、視聴覚提示などのような、より幅広く見出される要素であってもよい。少なくとも1つの飛び込み板、少なくとも1つの噴水、少なくとも1つのキャットウォーク、または少なくとも1つの構造支持体のような、上述した他の要素もまた、主にまたは補助的に審美的要素としての使用のために構成されてもよい。
【0030】
いくつかの実施形態では、本発明は、少なくとも1つのノベルティアイテム(novelity item)をさらに含んでもよい。限定ではなく例示として、そのようなノベルティアイテムは、任意のサイズ、形状、または色のビーチボールを含むことができる。
【0031】
要約する目的で、特定の態様、利点、および新規な特徴を説明した。任意の1つの特定の実施形態に従って、そのような利点のすべてが実現されるわけではないことを理解されたい。したがって、開示された主題は、教示または示唆され得るようなすべての利点を実現することなく、1つの利点または利点の集合を実現または最適化するように実施または実行されてもよい。
【0032】
上述した実施形態のうちの1つ又は複数は、特定の選択肢に加えて、添付の図面を参照して以下でさらに詳細に提供される。しかしながら、開示された主題は、開示された特定の実施形態に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【
図1】本発明の一実施形態にかかる集合体内への没入をシミュレートするためのシステムの上面斜視図。
【
図2】本発明の一実施形態にかかる集合体内への没入をシミュレートするための装置の上平面図。
【
図3】本発明の一実施形態にかかる集合体内への没入をシミュレートするためのシステムの破断側面図。
【
図4A】本発明の一実施形態にかかる集合体内への没入をシミュレートするためのシステム内での使用のために構成されたスプリンクルとして形成された例示的な架空要素を示す図。
【
図4B】本発明の一実施形態にかかる集合体内への没入をシミュレートするシステム内での使用のために構成されたチョコレートチップとして形成された例示的な架空要素を示す図。
【
図4C】本発明の一実施形態にかかる集合体内への没入をシミュレートするシステム内での使用のために構成された弾けたポップコーン片として形成された例示的な架空要素を示す図。
【
図5】本発明の一実施形態にかかる集合体内への没入をシミュレートするための例示的な方法を示す図。
【0034】
図示の簡略化および明瞭化のため、図面は一般的な構成方法を示しており、本発明を不必要に不明瞭にすることを避けるため、公知の特徴および技術の説明および詳細を省略する場合がある。さらに、図面の要素は必ずしも縮尺通りに描かれていない。例えば、本発明の実施形態の理解が深まるようにするため、図中の要素のいくつかの寸法は、他の要素に対して誇張されている。異なる図における同じ参照符号は同じ要素を示す。
【0035】
明細書および特許請求の範囲における「第1」、「第2」、「第3」、および「第4」などの用語は、もしあれば、類似の要素を区別するために使用され、必ずしも特定の順番または時間順を記述するためのものではない。そのように使用される用語は、本明細書に記載された実施形態が、例えば、本明細書に例示または記載された順序以外の順序で操作できるような適切な状況下で交換可能であることを理解されたい。さらに、用語「含む(include)」および「有する(have)」およびその変形は、列挙の要素を備えるプロセス、方法、システム、物品、デバイス、または装置がそれら要素に必ずしも限定されないが、明示的に列挙されていない他の要素か、またはそのようなプロセス、方法、システム、物品、デバイスまたは装置に固有の他の要素を含み得るように、非限定的な包含をカバーすることを意図する。
【0036】
「結合する」、「結合された」、「結合部」、「結合」などの用語は、広く解釈されるべきであり、電気的、機械的または他の方法で2つ以上の要素または信号を接続することを指している。2つ以上の電気素子が、電気的に結合されるが機械的にまたはそれ以外で結合されなくてもよいし、2つ以上の機械的要素が、機械的に結合されるが電気的にまたはそれ以外で結合されなくてもよいし、2つ以上の電気素子が、機械的に結合されるが電気的にまたはそれ以外で結合されなくてもよい。結合(機械的、電気的、またはそれ以外)は、例えば、永久または半永久的に、または瞬間的にのみ、任意の長さの時間でのものであってもよい。
【発明を実施するための形態】
【0037】
本開示の様々な態様を要約して、図面に示されているものを以下に詳細に参照する。本開示をそれらの図面に関連させて説明するが、その開示を本明細書に開示された一実施形態または複数の実施形態に限定するという意図はない。むしろ、添付の特許請求の範囲によって規定される本発明の精神および範囲内に含まれるすべての代替物、修正物および均等物を網羅することを意図するものである。
【0038】
図1を参照して、見る者は、本発明の一実施形態にかかる、集合体内への没入をシミュレートするためのシステムの上面斜視図を認識してもよい。図示された実施形態では、集合体100内への没入をシミュレートするシステムは、容器101、容器壁102、容器上面103、架空要素104、複数の架空要素105、飛び込み板106、はしご107、プラットフォーム表面108、プラットフォーム壁109、ノベルティアイテム110、および階段111を備えてよい。
【0039】
図1に示す容器101の形状に加えて、容器101は、本発明で実施可能な任意の形状のものでよい。限定ではなく例示として、いくつかの実施形態では、上平面のまたは「上方」の視点から見た場合に、容器101は、円形、楕円形、三角形、ハート形、矩形、数字、記号、または他の任意の形状に似たものであってもよい。さらに、限定ではなく例示として、いくつかの実施形態では、前側、後側、右側もしくは左側の図の、または角部の図のような任意の側の任意の角度での図のいずれかような、側面から見た場合、または「高所」の視点から見た場合、容器101は、「U」、「V」のように見えてもよい。いくつかの実施形態では、容器壁102と容器101の床(
図1には示されていない)との間の1つ又は複数の角度は、直角、任意度数の鋭角または鈍角であってもよい。さらに、容器101の床(
図1には示されていない)はまた、1つ又は複数の隆起部を提供してもよい。したがって、容器101の全体的な輪郭は、上面または任意の側面から見た場合に、任意の形状をとってよい。また、容器101は、
図1に示すもののサイズよりも大きくても小さくてもよく、
図1または本明細書に開示される他の図に示すものよりも浅くても深くてもよい。容器101は、限定ではなく例示として、コンクリート、木材、金属、プラスチック、炭素繊維、ガラス、強化ガラス、エラストマー、そのような材料の任意の組み合わせ、またはプラットフォームとして使用するのに適した当技術分野で知られている任意の他の材料などのような、当技術分野で知られている任意の材料から構成され得ると考えられる。さらに、いくつかの実施形態では、容器101は、容器101の床上の1つ又は複数の仕切りまたは要素を介して、1つ又は複数のセグメントまたは領域に分割されてもよい。容器101のこのようなセグメント化された領域は、限定ではなく例示として、半分、3分の1、4分の1、または不等な部分に容器101を分割するセグメントなど、任意のサイズまたは形状をとってよい。
【0040】
同様に、容器壁102は、任意の形状であってよい。いくつかの実施形態では、1つ又は複数の容器壁102は真っ直ぐであってよい。いくつかの実施形態では、1つ又は複数の容器壁102は、それとは異なる真っ直ぐな平面からの1つ又は複数の偏位を提供してもよい。いくつかの実施形態では、1つ又は複数の容器壁102は、1つ又は複数の空洞、1つ又は複数の突起、または1つ又は複数の凹部を提供してもよい。限定ではなく例示として、容器壁102内の1つ又は複数の空洞は、ユーザがオブジェクトに届くかまたはオブジェクトを設置し得る領域を提供してもよく、1つ又は複数の突起は、椅子または座席として使用するように構成されてもよいし、1つ又は複数の凹部は、例えば、後頭部のような1つ又は複数のオブジェクトを受容するように構成されてもよい。また、容器壁102は、限定ではなく例示として、1つ又は複数の段を含む一連の突起など、1つ又は複数の水平面または平面を提供してもよい。容器壁102は、限定ではなく例示として、コンクリート、木材、金属、プラスチック、炭素繊維、ガラス、強化ガラス、エラストマー、そのような材料の任意の組み合わせ、またはプラットフォームとして使用するのに適した当技術分野で知られている任意の他の材料などのような、当技術分野で知られている任意の材料から構成され得ると考えられる。
【0041】
図1への参照を続けると、容器上面103は、いくつかの実施形態では、容器101を取り囲む周囲表面を提供してもよい。いくつかの実施形態では、容器上面103は、容器101を全体的に取り囲んでもよい。いくつかの実施形態では、容器上面103は、容器101の1つ又は複数の側面で容器101を部分的に取り囲んでもよい。1つ又は複数の実施形態では、容器の上面103は、本発明の1つ又は複数の構成要素のための取り付け点を提供し得ると考えられる。限定ではなく例示として、
図1において、見る者は、飛び込み板106およびはしご107が容器上面103に連結されているように見えると認識し得る。いくつかの実施形態では、容器上面103は、階段111の上部段または連結点も提供してもよい。いくつかの実施形態では、容器上面103は、不均一な表面または1つ又は複数の他の表面要素を提供してもよい。限定ではなく例示として、容器上面103は、1つ又は複数の空洞、1つ又は複数の凹部または下部、または1つ又は複数の隆起部を提供してもよい。いくつかの実施形態では、例えば、容器上面103の1つ又は複数の空洞をカップホルダまたは携帯電話ホルダとして構成してもよく、容器上面103の1つ又は複数の凹部をユーザが沈み込める座席として構成してもよく、容器上面103の1つ又は複数の隆起部は、1つ又は複数のベンチまたは椅子状突起として構成されてもよい。そのような例は、説明のためにのみ提供されており、容器上面103には任意の態様の表面特徴が考えられる。例示として、容器上面103の他のそのような表面特徴は、例えば、展示品、1つ又は複数のライト、または水槽を覆うように構成された1つ又は複数のガラスまたは透明要素や、コンピュータ、テレビ、またはプロジェクタに使用することができる1つ又は複数のデジタルモニタや、機械的にまたは1つ又は複数の自動化要素によってプログラムされるように上昇、下降、または摺動するトラップドアまたは部分のような1つ又は複数の可動要素や、隆起したり、下降したり、または摺動したりする部分によって生成された空洞内に出入りするように構成された1つ又は複数の要素などを含んでもよい。いくつかの実施形態では、容器上面103は、部分的に、またはいくつかの実施形態では全体的に、そのような要素から構成されてもよい。容器上面103は、限定ではなく例示として、コンクリート、木材、金属、プラスチック、炭素繊維、ガラス、強化ガラス、エラストマー、そのような材料の任意の組み合わせ、またはプラットフォームとして使用するのに適した当技術分野で知られている任意の他の材料などのような、当技術分野で知られている任意の材料から構成され得ると考えられる。
【0042】
図1の参照を続けると、いくつかの実施形態では、架空要素104は、スプリンクルとして形状されてもよい。上述のように、スプリンクルとして形状されたとき、架空要素104は、概してカプセル形状であってもよく、任意の長さおよび幅であってもよく、任意の色であってもよい。より具体的には、いくつかの実施形態では、スプリンクルとして形成されている場合の架空要素104は、1センチメートルから5センチメートルの範囲にあってもよく、1ミリメートルから2ミリメートルの範囲にあってもよい。架空要素104は、いくつかの実施形態では、任意の形状でプラスチックから構成されてもよい。架空要素104は、いくつかの実施形態では、任意の形状で1つ又は複数の抗菌要素を提供してもよい。いくつかの実施形態では、
図1に示すように、架空要素104は、少なくとも1つの架空要素104が摺動できるような、そうでなければ別の架空要素104に対して比較的容易に動けるような形状及びサイズであってもよい、と考えられる。いくつかの実施形態では、架空要素104は、ある架空要素104と別の架空要素104との接触に関連する摩擦および抵抗の両方またはいずれかを最小限に抑えるようにコーティングされてもよい。さらに、本明細書の他の箇所でより完全に説明するように、架空要素104は、チョコレートチップ、ポップコーン片(または「フレーク」)、または任意の容器101内に複数存在することができる他の形状として形成されてもよい。
【0043】
図1を続けて参照すると、いくつかの実施形態では、複数の架空要素105は、ユーザが自身の体の1つ又は複数の部位を部分的にまたは全体的に没入させ得る可動物質を提供してもよい。いくつかの実施形態では、複数の架空要素105の一部または全部は、複数の架空要素105へのユーザの1つ又は複数の身体部位の挿入を収容するように移動するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、複数の架空要素105の一部または全部は、複数の架空要素105へのユーザ全身の挿入を収容するように移動するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、複数の架空要素105は、その収容およびユーザの身体部位または全身の周囲において、砂、砂利または泥と同様な態様で作用してもよい。いくつかの実施形態では、1つ又は複数の架空要素104は、ユーザが自身の体の一部または全部を複数の架空要素105に挿入する場合にほとんどまたは全く抵抗がなくなるような液体のような様式で複数の架空要素105が作用することができるようにコーティングされるか、またはそれ以外の方法で構成されてもよい。ユーザの身体の一部または全部を複数の架空要素105に挿入することによって、ユーザは心理的、生理的、感情的、精神的、社会的、触覚的または他の利益を得ることができると考えられる。
【0044】
図1への参照を続けると、図示した実施形態では、ユーザは飛び込み板106を認識し得る。図示されているように、飛び込み板106は、容器101の上に部分的に延在している。いくつかの実施形態では、飛び込み板106は、容器101の上にさらに、または全体的に延在してよい。いくつかの実施形態では、飛び込み板106の上面は、
図1に示すように、容器上面103の平面の上方に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、飛び込み板106の上面は、容器上面103の平面と比較して、同一平面上に、または下面上に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、飛び込み板106は、
図1に示す飛び込み板106よりも広いか、または狭くてもよい。さらに、
図1に開示された実施形態では、飛び込み板106は板状に表されているが、そのように構成しなくてもよい。いくつかの実施形態では、限定ではなく例示としてかつ純粋に例として、飛び込み板106は、サーフボード、虹、波浪、吹き出し、スプリンクル、ミントリーフ、チョコレートバー、アイスクリームサンドイッチ、方程式、人型、コーンに入ったアイスクリームなどに形成されてもよい。飛び込み板106の任意の機能(任意の純粋に審美的な機能を含む)の任意の部分を実現することができる任意のサイズおよび/または寸法の、いかなる形状も、飛び込み板106に相当するものと考えられる。飛び込み板106は、いくつかの実施形態では、人間の体重程度に限定されないような、1ポンドを超える重量を支持するように構成されてもよいと考えられる。他の実施形態では、飛び込み板106は、1ポンド未満の重量しか支持しないか、または重量を全く支持しないように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、本発明は、複数の飛び込み板106を提供してもよい。いくつかの実施形態では、本発明は、飛び込み板106を欠いていてもよい。飛び込み板106は、限定ではなく例示として、コンクリート、木材、金属、プラスチック、炭素繊維、ガラス、強化ガラス、エラストマー、そのような材料の任意の組み合わせ、またはプラットフォームとして使用するのに適した当技術分野で知られている任意の他の材料などのような、当技術分野で知られている任意の材料から構成され得ると考えられる。
【0045】
同様に、
図1に示すはしご107は、任意の形状をとり得る。限定ではなく例示として、はしご107は、
図1に示すような伝統的なスイミングプールのはしご、ロープはしご、傾斜路、滑り台などとして形成されてもよい。ダイビングはしご107は、いくつかの実施形態では、人間の体重に限定されないような1ポンドを超える重量を支持するように構成されてもよいと考えられる。他の実施形態では、はしご107は、1ポンド未満の重量しか支持しないか、または重量を全く支持しないように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、本発明は、複数のはしご107を提供してもよい。いくつかの実施形態では、本発明は、はしご107を欠いていてもよい。はしご107は、限定ではなく例示として、コンクリート、木材、金属、プラスチック、炭素繊維、ガラス、強化ガラス、エラストマー、そのような材料の任意の組み合わせ、またはプラットフォームとして使用するのに適した当技術分野で知られている他の任意の材料などのような、当技術分野で知られている任意の材料から構成され得ると考えられる。
【0046】
図1の参照を続けると、本発明は、プラットフォーム表面108を提供してもよい。
図1から分かるように、プラットフォーム表面108は、容器上面103のすぐ向こう側および/または容器上面103に隣接する部分を占有してもよい。いくつかの実施形態では、プラットフォーム表面108は、容器上面103と連続していてもよい。いくつかの実施形態では、プラットフォーム表面108と容器上面103との間の境界を区別できないようにしてもよい。いくつかの実施形態では、プラットフォーム表面108は、限定ではなく例示として、歩行、着座、起立、集合、写真撮影、待ち、および任意の他のそのような活動のために、本発明と関連して適切なまたはそれ以外の可能な任意の活動と共に使用され得る容器101の近くに追加の表面領域を提供してもよいと考えられる。プラットフォーム表面108はまた、いくつかの実施形態では、椅子、肩掛け椅子、滑り台、または任意の他の要素のようなオブジェクトを設置する表面を提供するように構成されてもよい。プラットフォーム表面108は、限定ではなく例示として、コンクリート、木材、金属、プラスチック、炭素繊維、ガラス、強化ガラス、エラストマー、そのような材料の任意の組み合わせ、またはプラットフォームとして使用するのに適した当技術分野で知られている任意の他の材料などのような、当技術分野で知られている任意の材料から構成され得ると考えられる。
【0047】
図1はまた、いくつかの実施形態では、容器101と1つ又は複数の側面で接し得るプラットフォーム壁109を開示している。本実施形態では、
図1に示すように、プラットフォーム壁109は、容器101の2つの側面と接しているが、いくつかの実施形態では、プラットフォーム壁109は、容器101の3つの側面と接していてもよい。プラットフォーム壁109が容器101の4つ以上の側面と接するか、または容器101を完全に包含する実施形態も考えられる。プラットフォーム壁109は、考え得る任意のサイズまたは形状のものであってもよいと考えられる。限定ではなく例示として、プラットフォーム壁109は、
図1に概して示されているようにバスルームタイルに似ていてもよいし、公共のスイミングプール複合施設のコンクリート壁、サウナの木製壁、パーソナルスパのプラスチック壁などに似ていてもよい。プラットフォーム壁109はまた、竹、砂丘、大理石のスラブなどの1つ又は複数の自然の特徴に似ていてもよい。プラットフォーム壁109はまた、ワッフルコーン、巨大なアイスクリームスプーン、グミベアヘッド、チョコレートの波、巨大な顔または身体部位、靴などのような、少なくとも1つの遊び心のあるまたは想像上の要素に似ていてもよい。プラットフォーム壁109は、限定ではなく例示として、コンクリート、木材、金属、プラスチック、炭素繊維、ガラス、強化ガラス、エラストマー、そのような材料の任意の組み合わせ、または独立した要素や任意の他の要素と組み合わせた要素として使用するのに適した当技術分野で知られている任意の他の材料などのような、当技術分野で知られている任意の材料から構成され得ると考えられる。
【0048】
図1の参照を続けると、いくつかの実施形態では、ノベルティアイテム110は、
図1に開示されたようなビーチボールを含んでもよい。ノベルティアイテム110がビーチボールである場合のいくつかの実施形態では、ノベルティアイテム110は、当技術分野で知られている任意のサイズまたは形状のビーチボールであってもよいと考えられる。さらに、いくつかの実施形態では、ノベルティアイテム110は、コーンに入ったアイスクリーム、救命具、アイスクリームサンドイッチ、ライフガードのレスキューチューブまたはレスキュー缶、プールヌードル、任意形状のプールフロート、スプーン、または、菓子の、料理の、スイミングプールの、芸術の、演劇の、視覚の、またはパフォーマンスアートの分野で知られているような任意のアイテムなど、目新しさ目的での使用が考えられる任意の他の要素を伴う、異なる形状の膨らませるまたは本物のアイテムを含んでもよい。
【0049】
図1の参照を続けると、図示された実施形態では、見る者は、階段111をも認識し得る。いくつかの実施形態では、階段111は、
図1に示すような伝統的な階段状の段の集合であってもよいと考えられる。いくつかの実施形態では、階段111は、螺旋階段、傾斜路、滑り台、電動プラットフォーム、エレベータ、ブランコ、または1つの場所または地点から別の場所へ移動するための任意の他の手段として構成されてもよい。階段111は、限定ではなく例示として、コンクリート、木材、金属、プラスチック、炭素繊維、ガラス、強化ガラス、エラストマー、そのような材料の任意の組み合わせ、または独立した要素や任意の他の要素と組み合わせた要素として使用するのに適した当技術分野で知られている任意の他の材料などのような、当技術分野で知られている任意の材料から構成され得ると考えられる。
【0050】
図2に注意を向けると、本発明の一実施形態にかかる、集合体内への没入をシミュレートするための装置の上平面図が示されている。図示の実施形態では、見る者は、容器101、容器上面103、複数の架空要素105、飛び込み板106、およびはしご107を認識し得る。
【0051】
図2に示す実施形態において、容器101は、俯瞰の視点から、正方形の形状で示されている。上述したように、いくつかの実施形態では、容器101は、ハート、楕円形、正方形、長方形、スクープのアイスクリーム、コーン、または任意の他の形状をとり得る。
【0052】
図2の参照を続けると、また上述したように、飛び込み板106は、当技術分野で知られている任意の形状のものであってもよい。限定ではなく例示として、飛び込み板106は、容器101の面にわたりより短く又はより長く延在してもよく、いくつかの実施形態では容器101にわたって完全に延在してもよい。飛び込み板106はまた、当技術分野で知られている任意の厚さのものであってもよい。いくつかの実施形態では、本発明は、複数の飛び込み板106を提供してもよい。例えば、本発明は、櫛の歯を心に浮かべるような、中央のハブから突き出ている複数の薄い延長部を提供してもよい。さらに、いくつかの実施形態では、飛び込み板106の1つ又は複数の側面または端部は、
図2に示すように真っ直ぐでなくてもよいが、いくつかの実施形態では、飛び込み板106の1つ又は複数の側部または端部は、限定ではなく例示として、湾曲したり、ぎざぎざであったり、1つ又は複数のノッチを提供したり、製造可能なまたは当技術分野で知られている直線の任意の他の態様を有してもよい。飛び込み板106は、限定ではなく例示として、認識可能であるか抽象的であるかにかかわらず、サーフボード、コーンに入ったアイスクリーム、アイスクリームサンドイッチ、スマイル、波、スプリンクル、または任意の他の形状やデザインのような、既知のオブジェクトに似せるように形成されてもよい。
【0053】
図2に示すように、複数の架空要素105は、実質的に満たされた容器101として認識され得る。いくつかの実施形態では、複数の架空要素105は、
図2に示されているよりも少なくまたは多くなるように容器101を満たしてもよい。さらに、いくつかの実施形態では、容器101は、容器101の床上の1つ又は複数の仕切りまたは要素を介して、1つ又は複数のセグメントまたは領域に分割されてもよい。そのようなものとして、いくつかの実施形態では、複数の架空要素105は、1つ又は複数のセグメントを全体的にまたは部分的に満たしてもよく、容器101の1つ又は複数の追加セグメントを全体的にまたは部分的に満たさなくてもよい。さらに、
図2に示す実施形態では、複数の架空要素105は、実質的に均一の、すなわち「スプリンクル」として形成されたある一種類の架空要素104で構成されているように示されている。しかしながら、上述したように、いくつかの実施形態では、2つ以上の形状の架空要素104が複数の架空要素105を構成してもよいと考えられる。そのようなものとして、
図2に示す実施形態に加えて、いくつかの実施形態では、複数の架空要素105は、2つ以上の形状の架空要素104の混合を含んでもよい。
【0054】
図2の参照を続けると、はしご107は任意のサイズまたは形状のものであってもよい。限定ではなく例示として、はしご107は、その間に段を有する2つの手すり部を有してもよい。そのような実施形態は、
図1に2つの段が見えるように示されており、
図2にはすべての段が隠れた状態で示されている。いくつかの実施形態では、はしご107は、1つ、3つ、またはそれ以上の手すりおよびその間に任意の数の段を有してもよい。いくつかの実施形態では、はしご107は、ロープはしご、螺旋階段、または容器101に出入りする任意の他の形状の通り道であってもよい。例えば、はしご107は、電動式であっても、手動で調節可能であってもよく、傾斜路を備えていてもよく、滑り台を備えていてもよい。
【0055】
図3を参照すると、図示された実施形態では、本発明の一実施形態にかかる、集合体内への没入をシミュレートするためのシステムの破断側面図が認識され得る。
図3は、容器101、容器壁102、複数の架空要素105、および飛び込み板106と共に、底部301、衝撃吸収面302、ポール303、およびプラットフォーム支持領域304を示す。
【0056】
いくつかの実施形態では、底部301は、
図3に概して示されるように、実質的に平面状であってもよいし平坦であってもよい。いくつかの実施形態では、底部301は、部分的に平坦であってもよいし、1つ又は複数の偏位、突起、または、平面構成からの他の逸脱を提供してもよい。底部301は、いくつかの実施形態では、プラスチック、木材、金属、コンクリート、エラストマー、発泡体、充填土、ポーチ内部のゲルまたは水などの水性要素、一連の1つ又は複数のバネ、または当業者に知られている任意の他の要素から構成されてもよい。
【0057】
同様に、衝撃吸収面302は、全体的にまたは実質的に平面状であってもよいし、こぶまたは切れ目のような1つ又は複数の突起または偏位を提供してもよい。衝撃吸収面302もまた、プラスチック、木材、金属、コンクリート、エラストマー、発泡体、ポーチ内部のゲルまたは水のような水性要素、または当業者に知られている任意の他の要素で構成されてもよい。さらに、衝撃吸収面302は、限定されないが、複数の架空要素105が衝撃吸収面302または底部301に入らないようにする布地または他の追加の層などの、複数の架空要素105と共に使用するために適合され得る1つ又は複数の上側面カバーを提供してもよい。
【0058】
図3の参照を続けると、いくつかの実施形態では、ポール303は、
図1、
図3、および
図5に概して開示されるように、円筒状であってもよい。他の実施形態では、ポール303は、厚板、またはサーフボード、ピラミッド、コーンに入ったアイスクリーム、または他の任意の形状のような架空の形状として形成されてもよい。当業者であれば、飛び込み板106が実質的な重量を担うように構成されていない実施形態では、ポール303は純粋に装飾的であってもよいし、多少の重量を支持するように構成されてもよいし、多少の重量以上を支持するように構成されてもよいことを認識することができる。いくつかの実施形態では、本発明は、非限定的な例として、1つ又は複数の飛び込み板106を支持する一連のポール303のような複数のポール303を提供してもよい。
【0059】
図3に対する参照を続けると、プラットフォーム支持領域304は、全体的にまたは実質的に平面状であってもよいし、こぶまたは切れ目のような1つ又は複数の突起または偏位を提供してもよい。プラットフォーム支持領域304はまた、プラスチック、木材、金属、コンクリート、エラストマー、発泡体、ポーチ内部のゲルまたは水のような水性要素、または当業者に知られている任意の他の要素で構成されてもよい。さらに、プラットフォーム支持領域304は、限定されないが、複数の架空要素105がプラットフォーム支持領域304に入らないようにする布地または他の追加の層などの、複数の架空要素105と共に使用するために適合され得る1つ又は複数の前側または内側カバーを提供してもよい。いくつかの実施形態では、プラットフォーム支持領域304は、衝撃吸収面302、底部301、またはその両方を有する1つの連続部分のものであってもよい。いくつかの実施形態では、プラットフォーム支持領域304または底部301のいずれか、またはその両方は、容器101が載置されるかまたは固定される表面を提供してもよい。
図3の断面図には示されていないプラットフォーム支持領域304の部分は、支持梁、水平な土台、油圧によって上昇または下降可能な表面、または、本発明の容器101および他の要素の両方またはいずれかを載置されるかまたは取り付け可能な他の表面を含んでもよい。
【0060】
図4A、
図4B、および
図4Cに注意を向けると、見る者は、本発明の少なくとも1つの実施形態にかかる、集合体内への没入をシミュレートするためのシステム内で使用するように構成された例示的な一連の架空要素を認識され得る。
【0061】
まず、
図4Aは、スプリンクル401として形成された限定されない例示的な架空要素104を開示している。いくつかの実施形態では、スプリンクル401は、
図4Aに開示された実施形態とは異なるように形成されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、スプリンクル401は、
図4Aに開示されているものよりも長く、短く、厚く、または薄くてもよい。
【0062】
同様に、
図4Bは、チョコレートチップ402として形成された非限定的な架空要素104を開示している。いくつかの実施形態では、チョコレートチップ402は、
図4Bに開示された実施形態とは異なるように形成されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、チョコレートチップ402は、
図4Bに開示されているものよりも背が高く、短く、厚く、または薄くてもよい。
【0063】
さらに、
図4Cは、弾けたポップコーン片403として形成された非限定的な架空要素104を開示している。いくつかの実施形態では、弾けたポップコーン片403は、
図4Cに開示された実施形態とは異なるように形成されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、弾けたポップコーン片403は、
図4Cに開示されているものより長く、短く、厚く、薄くてもよく、またはキノコ型フレーク、バタフライ型フレーク、またはそれ以外の形状の弾けたポップコーン片403として、形成されてもよい。
【0064】
限定されないが、スプリンクル401、チョコレートチップ402、または弾けたポップコーン片403などの架空要素104は、いくつかの実施形態では、組成物で構成されてもよい。そのような実施形態では、架空要素104の組成物は、重量で、約90~97%のプラスチック、約2~9%の着色剤、および約1~8%の抗菌剤を含んでもよいと考えられる。いくつかの実施形態では、架空要素のいくつかまたはすべてのプラスチック組成物は、重量で、約95~97.5%のプラスチック、約2~4.5%の着色剤、および約0.5~1%の抗菌剤を含んでもよい(ここで、「重量%」と略称する場合がある)。いくつかの実施形態では、プラスチックは粘性および弾力性を提供してもよい。
【0065】
いくつかの実施形態では、着色剤は審美性を付与してもよい。さらに、本発明は、純粋に、限定ではなく例示として、少なくとも1つの架空要素104を緑、赤、黄、ピンク、青、橙、白、または当技術分野で知られている任意の色合いに染色するのに十分な1つ又は複数の着色剤が提供され得るということを提供してもよい。
【0066】
いくつかの実施形態では、抗菌剤は、架空要素104または複数の架空要素105上の細菌の増殖または拡散を防止してもよいし、架空要素104または複数の架空要素105から、限定されないが、容器101、容器壁102、容器上面103、飛び込み板106、はしご107、プラットフォーム表面108、プラットフォーム壁109、ノベルティアイテム110、階段111、または本発明の任意の他の要素や表面などの本発明の他の要素への微生物の拡散を防止してもよい。
【0067】
例として、下記のチャートは、3つの非限定的な構成例を示す。
【0068】
【表1】
図4に概して開示されている架空要素104、および本明細書の他の箇所で示されているものは、必ずしもそうすることが必要ではないが、既知のオブジェクトを再現するプラスチックであると考えられる。したがって、スプリンクル401、チョコレートチップ402、および弾けたポップコーン片403は、いくつかの実施形態では、それらの実在の対応物よりも大きくても小さくてもよいし、ポリマー、木材、金属、エラストマー、または本明細書に指定された任意の類似要素または任意の同等物、またはそのような要素の任意の組合せから作られてもよい。さらに、いくつかの実施形態では、複数の架空要素105は、上述した形状などの架空要素104の任意の他の実施形態の任意の組み合わせに加えて、スプリンクル401、チョコレートチップ402、および/または弾けたポップコーン片403の組み合わせを含んでもよい。例えば、前述したように、いくつかの実施形態では、スプリンクル401、チョコレートチップ402、および弾けたポップコーン片403の形状に加えて、またはそれらと組み合わせて、架空要素104を本物の(または「自然な」)、合成の、または半合成の、スプリンクル401、棒付きアイスキャンディ、グミベア、コーンに入ったアイスクリーム、スクープのアイスクリーム、コーン、チョコレートチップ402、ブラウニー、クッキー、キャンディまたはキャンディバー、デザートトッピング、別のお菓子またはお菓子の組み合わせ、おいしそうなもののミニチュア再現品などとして形成されてもよく、限定ではなく例示として、ポップコーン403(弾けたまたは弾けていないもの)、ピザの小片、ベーコンの小片、シリアル、ミートボール、ミートボールサンドイッチ、星、人型、生き物、人形、カウボーイハットや財布などの装身具、絵文字、サムズアップ、球体や立方体などの形状、サイズの異なる複数の形状などが挙げられる。
【0069】
図5は、本発明の一実施形態にかかる集合体内への没入をシミュレートするための例示的な方法を示す。図示の実施形態では、見る者は、容器101、容器壁102、容器上面103、複数の架空要素105、飛び込み板106、およびプラットフォーム壁109と共に、第1のユーザ501および第2のユーザ502を認識し得る。
【0070】
図5に概して示すように、本方法は、少なくとも1つの容器上面103有する容器101と、容器上面103上に配置される少なくとも1つの固定された飛び込み板106および少なくとも1つのはしごとを提供する工程を含み得る。さらに、本方法は、多色のスプリンクル401として形成された複数の架空要素105を容器101にばらばらに分散させる工程を含んでもよく、複数の架空要素105は、その容器内に取り出し可能に配置される。さらに、本方法は、第1のユーザ501および第2のユーザ502の両方またはいずれかが少なくとも1つの身体部位を複数の架空要素105に入れる工程を含んでもよい。
【0071】
上述した実施形態は、可能な実施例に過ぎないことを強調すべきである。本開示の原理から逸脱することなく、上述した実施形態に多くの変更および変形を加えてもよい。そのような変形および変更のすべてはここで本開示の範囲内に含まれ、かつ添付の特許請求の範囲によって保護されることを意図している。
【0072】
さらに、本明細書に開示された実施形態および限定は、以下のような場合に、献上主義の下で公衆に捧げられない。(1)実施形態および/または限定が特許請求の範囲において明示的に請求されていない場合、(2)実施形態および/または限定が均等論の下で、特許請求の範囲における明示的な要素および/または限定の潜在的に均等物であるかまたは潜在的に同等である場合。
【産業上の利用可能性】
【0073】
本発明の特定の実施形態を図示し説明してきたが、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、様々な変形が考えられ、またなされ得る。よって、本発明は添付の特許請求の範囲によるものを除き、限定されないということを意図している。
【0074】
本明細書で開示される教示は、他のシステムに適用されてもよく、必ずしも本明細書に記載されたものに限定されない。上述した様々な実施形態の要素および動作は、さらなる実施形態を提供するために組み合わせることができる。上記の特許および出願および他の参考文献で、添付の出願書類に列挙され得るものを含む全ては、参照により本明細書に組み込まれる。本発明の態様は、必要に応じて、上述の様々な参考文献のシステム、機能、および概念を使用して本発明のさらに別の実施形態を提供するように変更することができる。
【0075】
本発明の特定の特徴または態様を説明するときに使用される特定の用語は、その用語が関連する本発明の特定の性質、特徴または態様に限定されるよう整えられることを意味するものではない。一般に、以下の特許請求の範囲で使用される用語は、上記した説明の部分がそのような用語を明確に定義しない限り、本発明を本明細書に開示される特定の実施形態に限定するように構成されるべきではない。よって、実際の範囲は、開示された実施形態だけでなく、開示された本発明を実施または実装するすべての等価な方法も包含する。本発明の実施形態の上記した説明は、網羅的であることを意図したものでも、上に開示された厳密な形態または特定の使用分野に限定されるものでもない。
【0076】
本発明の特定の実施形態および実施例は、例示的な目的のために上述されているが、当業者が認識することができる様々な同等の変更が可能である。
本発明の特定の態様は、以下の特定の請求項の形態で提示されるが、本発明の様々な態様は、任意の数の請求項形態において考えられる。したがって、本発明者は、出願後に追加の請求項を加えて本発明の他の態様のためのそのような追加の請求項形態を求める権利を留保する。