(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-22
(45)【発行日】2022-08-30
(54)【発明の名称】半導体装置
(51)【国際特許分類】
H01L 21/8242 20060101AFI20220823BHJP
H01L 27/108 20060101ALI20220823BHJP
H01L 27/11502 20170101ALI20220823BHJP
H01L 21/822 20060101ALI20220823BHJP
H01L 27/04 20060101ALI20220823BHJP
【FI】
H01L27/108 621C
H01L27/11502
H01L27/04 C
(21)【出願番号】P 2019123051
(22)【出願日】2019-07-01
【審査請求日】2021-02-02
(31)【優先権主張番号】10-2018-0085553
(32)【優先日】2018-07-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】権 赫宇
(72)【発明者】
【氏名】李 河英
(72)【発明者】
【氏名】崔 炳徳
(72)【発明者】
【氏名】秋 成▲みん▼
【審査官】加藤 俊哉
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第107634047(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0231601(US,A1)
【文献】特表2001-510945(JP,A)
【文献】特開平06-326266(JP,A)
【文献】特開2011-086759(JP,A)
【文献】特表2002-538603(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2008-0108697(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/8242
H01L 27/11502
H01L 21/822
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、
前記基板の上の下部電極と、
前記下部電極の側壁の上の第1支持膜と、
前記下部電極の前記側壁及び上面を覆う誘電膜と、
前記誘電膜の上の上部電極と、を含み、
前記下部電極は、前記第1支持膜の上に位置する第1部分
と、前記第1部分の下に位置する第2部分とを含み、
前記第1部分は、前記第1部分の側壁から突出した複数の突出部を有する
が、前記第2部分は、前記第2部分の側壁から突出した突出部を有しない、半導体装置。
【請求項2】
前記下部電極の前記側壁の上に配置され、前記第1支持膜の上の第2支持膜をさらに含み、
前記第1部分は、前記第1支持膜と前記第2支持膜との間の下部部分及び前記下部部分の上の上部部分を含み、
前記突出部は、前記下部部分の側壁の上に配置される請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記上部部分の側壁は、平坦である請求項2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記下部電極の前記側壁は、前記下部電極の上面からリセスされた凹部を有し、
前記凹部は、前記下部電極の上部角の上に配置される請求項1ないし3のうちの何れか一項に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記第2部分の側壁は、平坦である請求項1ないし3のうちの何れか一項に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記下部電極は、前記第1支持膜の下に位置する第2部分をさらに含み、
前記第2部分の側壁は、前記基板の上面から垂直である請求項1ないし3のうちの何れか一項に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記突出部は、凸状の曲面を有する請求項1ないし3のうちの何れか一項に記載の半導体装置。
【請求項8】
前記下部電極は、円筒形、ピラー形、又はU字形である請求項1ないし3のうちの何れか一項に記載の半導体装置。
【請求項9】
前記下部電極の側壁の上に配置され、前記第1支持膜の上の第2支持膜をさらに含み、
前記第2支持膜の上面は、前記下部電極の上面と同一なレベルに位置する請求項1に記載の半導体装置。
【請求項10】
前記複数の突出部は、前記第1支持膜と離隔される請求項1ないし9のうちの何れか一項に記載の半導体装置。
【請求項11】
前記複数の突出部は、前記基板の上面に垂直になる方向に互いに離隔される請求項1ないし9のうちの何れか一項に記載の半導体装置。
【請求項12】
前記複数の突出部のサイズは、互いに異なる請求項1ないし9のうちの何れか一項に記載の半導体装置。
【請求項13】
前記複数の突出部の垂直厚さは、3nm乃至7nmである請求項1ないし9のうちの何れか一項に記載の半導体装置。
【請求項14】
前記下部電極は、前記基板の上面から垂直方向に延長し、互いに平行である垂直部分及び前記垂直部分の間の水平部分を含み、
前記突出部は、前記垂直部分の外側壁の上に配置され、
前記垂直部分の内側壁は、平坦である請求項
1に記載の半導体装置。
【請求項15】
前記下部電極の側壁の上の前記基板の上の第1支持膜及び第2支持膜をさらに含み、
前記突出部は、前記第1支持膜及び前記第2支持膜の間に配置される請求項
1に記載の半導体装置。
【請求項16】
基板と、
前記基板の上の複数の下部電極と、
を含む半導体装置であって、
前記複数の下部電極の各々は、側壁、前記側壁から突出する突出部、及び前記複数の突出部の間にあり、垂直に互いに離隔配置される第1部分を含み、
前記複数の下部電極は第1下部電極及び第2下部電極を含み、
前記第1下部電極の前記複数の第1部
分及び前記第2下部電極の前記複数の第1部分の間の距離は、均一であり、
前記半導体装置は、前記複数の下部電極の側壁に隣接する、前記基板の上の第1支持膜と、
前記第1下部電極及び前記第2下部電極の表面を覆う誘電膜と、
前記誘電膜の上の上部電極と、を含
み、
前記複数の突出部は、前記第1支持膜より下方には提供されていない、半導体装置。
【請求項17】
前記複数の突出部は、凸状の曲面を有する請求項
16に記載の半導体装置。
【請求項18】
前記第1支持膜の上の第2支持
膜をさらに含み、
前記複数の突出部は、前記第1支持膜と前記第2支持膜との間にある請求項
16に記載の半導体装置。
【請求項19】
前記上部電極は、前記誘電膜の表面をコンフォーマルに覆う請求項
16に記載の半導体装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は半導体装置に関し、さらに詳細には信頼性がより改善された半導体装置に係る。
【背景技術】
【0002】
最近、携帯電話、ノート型コンピューター等の電子産業で製品の軽量化、小型化、高速化、多機能化、高性能化、高い信頼性、及び低廉な価額に対する要求が増加している。このような要求を充足させるために、半導体メモリ素子の集積度を増加させることと同時に半導体メモリ素子の性能を改善することが共に要求されている。
【0003】
高集積化された半導体メモリ素子の信頼性を改善するための方案の1つはキャパシターの容量を極大化することである。キャパシターを構成する下部電極の横縦比が増加するほど、キャパシターの容量は増加されることができる。したがって、高い横縦比を有するキャパシターを形成するための工程技術に対する多様な研究が行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】米国特許出願公開第2012/0125879号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は信頼性がより改善された半導体装置を提供することにある。
【0006】
本発明が解決しようとする課題は信頼性がより改善された半導体装置の製造方法を提供することにある。
【0007】
本発明が解決しようとする課題は以上のように言及された課題に制限されなく、言及されない他の課題は下の記載から当業者に明確に理解されるべきである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の実施形態に係る半導体装置は基板の上の下部電極、前記下部電極の側壁上の第1支持膜、前記下部電極の前記側壁及び上面を覆う誘電膜、及び前記誘電膜の上の上部電極を含み、前記下部電極は前記第1支持膜の上に位置する第1部分を含み、前記第1部分は前記第1部分の側壁から突出した複数の突出部を有することができる。
【0009】
本発明の実施形態に係る半導体装置は基板の上の下部電極、前記下部電極の表面を覆う誘電膜、及び前記誘電膜の上の上部電極を含み、前記下部電極はその側壁から突出した複数の突出部を有し、前記突出部は凸状に膨らんでいる曲面を有することができる。
【0010】
本発明の実施形態に係る半導体装置は基板、前記基板の上の複数の下部電極、前記複数の下部電極の各々は側壁、前記側壁から突出する突出部、及び前記複数の突出部の間にあり、垂直に互いに離隔配置される第1部分を含み、前記複数の下部電極は第1下部電極及び第2下部電極を含み、及び前記第1下部電極の前記複数の第1部分の間の距離及び前記第2下部電極の前記複数の第1部分の間の距離は均一であり、前記第1下部電極及び前記第2下部電極の表面を覆う誘電膜及び前記誘電膜の上の上部電極を含むことができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明の実施形態によれば、第2モールド膜と第2支持膜との間に交互に、そして繰り返しに積層された第1膜及び第2膜を形成することができる。第2膜の厚さが薄いので、第2膜の側壁の上に形成されるデントのサイズを最少化するか、或いは第2膜の側壁の上にデントが形成されないこともあり得る。したがって、水平方向に隣接する下部電極の間の間隔が広くなって、下部電極の間に上部電極が未蒸着されるか、或いは下部電極の間が連結されることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の実施形態に係る半導体装置を示した平面図である。
【
図2】本発明の実施形態に係る半導体装置を示した図面であって、
図1のI-I’線方向に切断した断面図である。
【
図4】本発明の実施形態に係る半導体装置を示した図面であって、
図1のI-I’線方向に切断した断面図である。
【
図5】本発明の実施形態に係る半導体装置を示した平面図である。
【
図6】本発明の実施形態に係る半導体装置を示した図面であって、
図5のII-II’線方向に切断した断面図である。
【
図7】本発明の実施形態に係る下部電極の拡大図である。
【
図8】本発明の実施形態に係る半導体装置を示した平面図である。
【
図9】本発明の実施形態に係る半導体装置を示した図面であって、
図8のIII-III’線方向に切断した断面図である。
【
図10】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示した図面であって、
図1のI-I’線方向に切断した断面図である。
【
図11】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示した図面であって、
図1のI-I’線方向に切断した断面図である。
【
図13】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示した図面であって、
図1のI-I’線方向に切断した断面図である。
【
図14】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示した図面であって、
図1のI-I’線方向に切断した断面図である。
【
図15】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示した図面であって、
図1のI-I’線方向に切断した断面図である。
【
図16】本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示した図面であって、
図1のI-I’線方向に切断した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1は本発明の実施形態に係る半導体装置を示した平面図である。
図2は本発明の実施形態に係る半導体装置を示した図面であって、
図1のI-I’線方向に切断した断面図である。
図3は
図2のAを拡大した図面である。
【0014】
図1及び
図2を参照すれば、半導体装置はコンタクトプラグ110、下部電極LE、第1支持膜SL1、第2支持膜SL2、誘電膜130、及び上部電極UEを含む。
【0015】
コンタクトプラグ110が基板100の上に配置される。基板100は半導体基板であり、例えばシリコン(Si)基板、ゲルマニウム(Ge)基板、又はシリコンゲルマニウム(Si-Ge)基板等である。一例として、コンタクトプラグ110は第1方向Xにジグザグに配列される。コンタクトプラグ110は半導体物質(例えば、多結晶シリコン)、金属半導体化合物(例えば、タングステンシリサイド)、導電性金属窒化膜(例えば、チタニウム窒化物、タンタル窒化物、又はタングステン窒化物等)又は金属(例えば、チタニウム、タングステン、又はタンタル等)の中で少なくとも1つを含むことができる。
【0016】
層間絶縁膜112が基板100の上に配置される。層間絶縁膜112は隣接するコンタクトプラグ110の間を満たす。層間絶縁膜112はシリコン酸化膜、シリコン窒化膜、及びシリコン酸化窒化膜の中で少なくとも1つを含む。図面に図示しなかったが、互いに交差する複数のワードライン及びビットラインが基板100の上に及び/又は基板100内に形成されることができる。層間絶縁膜112はワードライン及びビットラインを覆うように形成される。不純物領域がワードラインの各々の両側の基板100内に形成され、コンタクトプラグ110の各々は不純物領域の中で1つと連結される。
【0017】
下部電極LEがコンタクトプラグ110の上に配置される。下部電極LEは、例えばピラー形状(pillar type)、或いは円筒形である。下部電極LEは金属物質(例えば、コバルト、チタニウム、ニッケル、タングステン及びモリブデン)、金属窒化膜(例えば、チタニウム窒化膜(TiN)、チタニウムシリコン窒化膜(TiSiN)、チタニウムアルミニウム窒化膜(TiAlN)、タンタル窒化膜(TaN)、タンタルアルミニウム窒化膜(TaAlN)及びタングステン窒化膜(WN))、貴金属膜(例えば、白金(Pt)、ルテニウム(Ru)及びイリジウム(Ir))、伝導性酸化膜(PtO、RuO2、IrO2、SRO(SrRuO3)、BSRO((Ba、Sr)RuO3)、CRO(CaRuO3)、LSCo)、及び金属シリサイド膜の中の少なくとも1つを含むことができる。下部電極LEに対する詳細な説明は後述する。
【0018】
第1支持膜SL1が下部電極LEの側壁の上に配置される。第1支持膜SL1は下部電極LEの側壁の一部分を囲む。第2支持膜SL2が第1支持膜SL1の上で下部電極LEの側壁の上に配置される。第2支持膜SL2は下部電極LEの側壁の他の一部分を囲む。第2支持膜SL2と第1支持膜SL1は基板100の上面に垂直方向に離隔配置される。第2支持膜SL2の上面は下部電極LEの上面と同一なレベルに位置する。第1支持膜SL1は第2支持膜SL2より基板100に隣接するように配置される。第1支持膜SL1及び第2支持膜SL2は、例えばシリコン炭化窒化膜(SiCN)である。
【0019】
下部電極LEの各々は第1部分P1及び第2部分P2を含む。第1部分P1は第1支持膜SL1の上に位置し、第2部分P2は第1支持膜SL1の下に位置する。第1部分P1は下部部分LP及び上部部分UPを含む。下部部分LPは第1支持膜SL1と第2支持膜SL2との間に配置され、上部部分UPは下部部分LPの上に配置され、第2支持膜SL2と水平に重畳する部分である。下部電極LEの下部部分LPの側壁は平坦ではない(uneven)。一例において、下部電極LEの下部部分LPはそれの側壁から突出した複数の突出部200を有する。複数の突出部200は2つ以上ある。複数の突出部200は垂直方向に互いに離隔される。複数の突出部200は第1支持膜SL1と離隔配置される。複数の突出部200は凸状に膨らんでいる曲面を有する。複数の突出部200のサイズは互いに異なることができる。例えば、
図3に図示されるように、複数の突出部200の突出長さLは互いに異なることができる。例えば、
図3に図示されるように、複数の突出部200の断面積AREは互いに異なることができる。複数の突出部200の垂直厚さDT1は約3nm乃至約7nmである。
【0020】
図3を参照すれば、下部電極LEは隣接する第1下部電極LE1及び第2下部電極LE2を含む。第1及び第2下部電極LE1、LE2の各々は垂直方向に隣接する突出部200との間の第3部分P3を含む。第1及び第2下部電極LE1、LE2の第3部分P3の間の第1距離D1は均一である。隣接する第1下部電極LE1の突出部200と第2下部電極LE2の突出部200との間の第2距離D2は第1距離D1より小さい(D2<D1)。第3部分P3の垂直厚さDT2は約7nm乃至約25nmである。第3部分P3の側壁は平坦である。第3部分P3の側壁は基板100の上面から実質的に垂直である。
【0021】
再び
図2を参照すれば、下部電極LEの各々の第2部分P2の側壁全体は平坦である。言い換えれば、第2部分P2は第1部分P1と異なり、その側壁から突出する突出部を提供しない。第2部分P2の側壁は基板100の上面に対して実質的に垂直である。下部電極LEは下部電極LEの上面からリセスされた凹部RPを有する。例えば、凹部RPは下部電極LEの上部角の一部分の上に配置される。凹部RP内に配置された下部電極LEの側壁及び上面は第2支持膜SL2によって露出される。
【0022】
貫通ホールTHは隣接する下部電極LEの間に配置される。貫通ホールTHの各々は第1方向Xに隣接する一対の下部電極LEの間と第1方向Xに交差する第2方向Yに隣接する一対の下部電極LEの間の交差する領域内に配置される。例えば、貫通ホールTHは第2支持膜SL2によって露出された下部電極LEの凹部RPから下部電極LEの下部部分LPの間に延長する。そして、貫通ホールTHは下部電極LEの下部部分LPの間で第1支持膜SL1を貫通して、下部電極LEの第2部分P2の間に延長する。貫通ホールTHの上部の第1幅W1は貫通ホールTHの下部の第2幅W2より大きい(W1>W2)。平面視で、複数の貫通ホールTHは第1方向Xにジグザグに配列される。
【0023】
上部電極UEが下部電極LEの上に配置される。上部電極UEは下部電極LEの上面、第1及び第2支持膜SL1、SL2によって露出された下部電極LEの側壁、第1及び第2支持膜SL1、SL2の上下面、及び第1支持膜SL1の側面の上に配置される。一例として、上部電極UEの厚さは貫通ホールTHの各々の第2幅W2の1/2より小さい。上部電極UEの厚さは下部電極LEの間で、第1支持膜SL1と第2支持膜SL2によって定義する第1空間S1の幅の1/2より小さい。上部電極UEの厚さは下部電極LEの間で、層間絶縁膜112と第1支持膜SL1によって定義する第2空間S2の幅の1/2より小さい。したがって、上部電極UEは貫通ホールTH、第1空間S1、及び第2空間S2を満たさない。上部電極UEは不純物がドーピングされた半導体物質、金属物質、金属窒化膜、及び金属シリサイド物質の中で少なくともいずれか1つで形成される。上部電極UEはコバルト、チタニウム、ニッケル、タングステン、及びモリブデンのような高融点金属物質で形成される。上部電極UEはチタニウム窒化物(TiN)、チタニウムアルミニウム窒化物(TiAlN)、及びタングステン窒化物(WN)のような金属窒化物で形成される。また、上部電極UEは白金(Pt)、ルテニウム(Ru)、及びイリジウム(Ir)からなされたグループの中から選択されたいずれか1つの金属物質で形成される。
【0024】
誘電膜130が下部電極LEと上部電極UEとの間に介在する。例えば、誘電膜130は下部電極LEの上面、第1及び第2支持膜SL1、SL2によって露出された下部電極LEの側壁、第1及び第2支持膜SL1、SL2の上下面、及び第1支持膜SL1の側面をコンフォーマルに覆うことができる。誘電膜130は下部電極LEの表面と同一なプロフィールを有することができる。例えば、第1支持膜SL1と第2支持膜SL2との間に配置された誘電膜130の一部分の表面は平坦ではない。誘電膜130は、例えばHfO2、ZrO2、Al2O3、La2O3、Ta2O3及びTiO2のような金属酸化物とSrTiO3(STO)、(Ba、Sr)TiO3(BST)、BaTiO3、PZT、PLZTのようなペロブスカイト(perovskite)構造の誘電物質からなされた組合から選択されたいずれか1つの単一膜又はこれら膜の組合で形成されることができる。
【0025】
図4は本発明の実施形態に係る半導体装置を示した図面であって、
図1のI-I’線方向に切断した断面図である。説明を簡易にするために先に説明された半導体装置と同一な技術的特徴に対する説明は省略され、実施形態の間の差異点に対して説明する。
【0026】
図4を参照すれば、下部電極LEの第1部分P1の側壁全体は平坦である。例えば、下部電極LEの下部部分LPの側壁全体は平坦であり、基板100の上面から実質的に垂直である。下部電極LEの下部部分UPの側壁全体は平坦であり、基板100の上面から実質的に垂直である。本発明の実施形態において、複数の突出部200は下部電極LEの下部部分LPの側壁の上に提供されない。
【0027】
図5は本発明の実施形態に係る半導体装置を示した平面図である。
図6は本発明の実施形態に係る半導体装置を示した図面であって、
図5のII-II’線方向に切断した断面図である。
図7は本発明の実施形態に係る下部電極の拡大図である。説明を簡易にするために先に説明された半導体メモリ装置と同一な技術的特徴に対する説明は省略され、実施形態の間の差異点に対して説明する。
【0028】
図5乃至
図7を参照すれば、下部電極LEの各々は第1垂直部分V1、第2垂直部分V2、及び水平部分Hを含む。断面視で、第1垂直部分V1と第2垂直部分V2は垂直方向に延長し、互いに平行である。水平部分Hは第1垂直部分V1と第2垂直部分V2との間に配置されて、これらの間を連結する。第1垂直部分V1の上面は貫通ホールTHの各々によって露出され、第2垂直部分V2の上面は貫通ホールTHによって露出されない。一例において、第1垂直部分V1の上面は各凹部RP内に配置された下部電極LEの各々の上面に該当する。一例として、第1垂直部分V1の垂直長さL1は第2垂直部分V2の垂直長さL2より短い(L1<L2)。下部電極LEは断面視では、U字形であり、平面視では、リング(ring)形状である。
【0029】
一例において、複数の突出部200は下部電極LEの第1部分P1の外側壁125の上に配置される。例えば、複数の突出部200は下部電極LEの下部部分LPの外側壁125の上に配置され、下部部分LPの外側壁125は不均一である。下部電極LEの内側壁121の全体及び底面123の全体は平坦である。即ち、下部部分LPの内側壁121の上には複数の突出部200が提供されない。
【0030】
上部電極UEは下部電極LEの表面上に配置される。例えば、上部電極UEは下部電極LEの上面、下部電極LEの内側壁121及び底面123、第1及び第2支持膜SL1、SL2によって露出された下部電極LEの外側壁125、第1及び第2支持膜SL1、SL2の上下面、及び第1支持膜SL1の側面の上に配置される。
【0031】
図8は本発明の実施形態に係る半導体装置は示した平面図である。
図9は本発明の実施形態に係る半導体装置は示した図面であって、
図8のIII-III’線方向に切断した断面図である。説明を簡易にするために先に説明された半導体装置と同一な技術的特徴に対する説明は省略され、実施形態の間の差異点に対して説明する。
【0032】
図8及び
図9を参照すれば、上部電極UEが下部電極LEの上に配置される。上部電極UEの厚さは貫通ホールTHの各々の第2幅W2の1/2より大きい。例えば、上部電極UEは貫通ホールTHを満たす。上部電極UEの厚さは第1空間S1の幅及び第2空間S2の幅の1/2より大きい。例えば、上部電極UEは第1空間S1及び第2空間S2を満たす。
【0033】
【0034】
図10を参照すれば、層間絶縁膜112が基板100の上に形成される。基板100は半導体基板であり、例えば、シリコン(Si)基板、ゲルマニウム(Ge)基板、又はシリコンゲルマニウム(Si-Ge)基板等である。層間絶縁膜112はシリコン酸化膜、シリコン窒化膜、及びシリコン酸化窒化膜の中で少なくとも1つを含む。
【0035】
コンタクトプラグ110が層間絶縁膜112内に形成される。コンタクトプラグ110は半導体物質(例えば、多結晶シリコン)、金属半導体化合物(例えば、タングステンシリサイド)、導電性金属窒化膜(例えば、チタニウム窒化物、タンタル窒化物、又はタングステン窒化物等)又は金属(例えば、チタニウム、タングステン、又はタンタル等)の中で少なくとも1つを含むことができる。図面に図示しなかったが、互いに交差する複数のワードライン及びビットラインが基板100の上に及び/又は基板100内に形成されることができる。層間絶縁膜112はワードライン及びビットラインを覆うように形成される。不純物領域(図示せず)がワードラインの各々の両側の基板100内に形成され、コンタクトプラグ110の各々は不純物領域の中で1つと連結される。
【0036】
モールド構造体MSが層間絶縁膜112の上に形成される。モールド構造体MSは層間絶縁膜112の上に順に形成された第1モールド膜220、第1支持膜SL1、第2モールド膜226、バッファ構造体230、サブバッファ膜231、及び第2支持膜SL2を含む。第1モールド膜220は、例えばシリコン酸化膜である。第1支持膜SL1は第1モールド膜220に対して蝕刻(又はエッチング)選択性を有する物質を含む。第1支持膜SL1は、例えばシリコン炭化窒化膜(SiCN)である。第2モールド膜226は第1支持膜SL1に対して蝕刻選択性を有する物質を含む。例えば、第2モールド膜226はシリコン酸化膜である。バッファ構造体230は第2モールド膜226の上に形成される。
【0037】
バッファ構造体230は複数の膜構造体LTを含む。複数の膜構造体LTは第2モールド膜226の上に垂直に積層される。一例として、複数の膜構造体LTは3つ乃至8個である。複数の膜構造体LTの各々は垂直に積層された第1膜228及び第2膜229を含む。言い換えれば、バッファ構造体230は第1膜228と第2膜229が第2モールド膜226の上に交互に、そして繰り返しに積層されることができる。第1膜228及び第2膜229は互いに異なる物質を含むことができる。例えば、第1膜228はシリコン窒化膜であり、第2膜229はシリコン酸化膜である。第1膜228の厚さは約5nm乃至約15nmである。第2膜229の厚さは約5nm乃至約10nmである。
【0038】
サブバッファ膜231がバッファ構造体230の上に形成される。サブバッファ膜231は第1膜228と同一な物質を含む。例えば、サブバッファ膜231はシリコン窒化膜である。一例において、サブバッファ膜231は省略されることができる。この場合、バッファ構造体230の最上層膜は第1膜228が配置される。第2支持膜SL2がバッファ構造体230の上に形成される。第2支持膜SL2はバッファ構造体230の第1膜228及び第2膜229に対して蝕刻選択性を有する物質を含む。第2支持膜SL2は、例えばシリコン炭化窒化膜(SiCN)を含む。第1マスク膜234及び第2マスク膜236がモールド構造体MSの上に順に形成される。第1マスク膜234は、例えばシリコン窒化膜であり、第2マスク膜236は、例えばポリシリコンである。第2マスク膜236は第1マスク膜234の一部分を露出する第1開口部235を有する。
【0039】
図11を参照すれば、第2マスク膜236を蝕刻マスクとして使用して、第1マスク膜234及びモールド構造体MSを異方性蝕刻することができる。したがって、モールド構造体MS内に電極ホールEHを形成することができる。例えば、電極ホールEHは第1マスク膜234、バッファ構造体230、第2モールド膜226、第1支持膜SL1、及び第1モールド膜220を順に蝕刻して形成されることができる。異方性蝕刻工程は、例えば乾式蝕刻(又はドライエッチング)工程を遂行することができる。乾式蝕刻工程は蝕刻ガスを使用することができ、蝕刻ガスは、例えばCF
4、CF
4/O
2、又はC
2F
6/O
2である。一例として、第1マスク膜234及び第2マスク膜236は蝕刻工程の間に蝕刻されて除去されることができる。一例として、第1マスク膜234及び第2マスク膜236は蝕刻工程が終了した後に、別の蝕刻工程を通じて除去されることができる。
【0040】
図12Aを
図11のように参照すれば、前述した蝕刻ガスでモールド構造体MSを蝕刻する場合、蝕刻副産物237、238が電極ホールEHによって露出されたバッファ構造体230の側壁の上に形成されることができる。一例として、第1膜228の上に形成された蝕刻副産物238はシリコン窒化膜と蝕刻ガスが結合して形成された膜であり、第2膜229の上に形成された蝕刻副産物237はシリコン酸化膜と蝕刻ガスが結合して形成された膜である。第2膜229と蝕刻ガスが結合する場合、蝕刻副産物237が形成され、第2膜229の酸素(oxygen)と蝕刻ガスの炭素(C)が結合して一酸化炭素(CO)又は二酸化炭素(CO
2)が発生される。したがって、バッファ構造体230の第2膜229の上に形成された蝕刻副産物237の厚さはバッファ構造体230の第1膜228の上に形成された蝕刻副産物238の厚さより薄い。第1膜228の側壁の上に形成される蝕刻副産物238は垂直に隣接する第1膜228の間に介在された第2膜229の側壁を上に拡散されることができる。即ち、第2膜229の側壁の上には第2膜229の蝕刻副産物237と第1膜228の蝕刻副産物238が共に蒸着されることができる。したがって、電極ホールEHによって露出された第2膜229の側壁は蝕刻工程の間に第2膜229の蝕刻副産物237と第1膜228の蝕刻副産物238によって保護されて、
図12Aに図示されるように第2膜229の側壁の上にデントD(dents)が形成されないか、又は
図12Bに図示されるように、デントDが第2膜229の側壁の上に形成されても、デントDのサイズを最小化することができる。一例において、
図11に図示されるようにデントDは第2モールド膜226の側壁の上に形成される。これと異なりに、デントDは第2モールド膜226の側壁の上には形成されないこともあり得る。
【0041】
異方性蝕刻工程の後に、蝕刻副産物237、238はアッシング(ashing)及び/又はストリップ(strip)工程で除去されることができる。
【0042】
図13を参照すれば、下部電極LEが電極ホールEH内に形成される。下部電極LEは電極ホールEHを満たし、モールド構造体MSの上面を覆う導電膜を形成し、導電膜に平坦化工程を遂行して形成されることができる。導電膜はデントD内を満たす。したがって、下部電極LEはそれらの側壁から突出した複数の突出部200を有する。電極ホールEHの横縦比が大きいので、下部電極LEを形成するための蒸着工程は段差塗布性(a property of step coverage)が優れた膜-形成技術を使用することができる。例えば、下部電極LEは化学気相蒸着(CVD)又は原子層蒸着(ALD)を使用して形成されることができる。一例として、下部電極LEは電極ホールEHを完全に満たして形成されることができる。この場合、下部電極LEはピラー形状に形成されることができる。他の例として、下部電極LEは電極ホールEHの側壁及び下面をコンフォーマルに覆って形成されることができる。この場合、下部電極LEはU字形状に形成されることができる。
【0043】
下部電極LEは金属物質、金属窒化膜、及び金属シリサイドの中の少なくとも1つを含む。例えば、下部電極LEはコバルト、チタニウム、ニッケル、タングステン、及びモリブデンのような高融点金属(refractory metal)物質で形成されることができる。他の例として、下部電極LEはチタニウム窒化膜(TiN)、チタニウムシリコン膜(TiSiN)、チタニウムアルミニウム窒化膜(TiAlN)、タンタル窒化膜(TaN)、タンタルアルミニウム窒化膜(TaAlN)、及びタングステン窒化膜(WN)のような金属窒化膜で形成されることができる。また、下部電極LEは白金(Pt)、ルテニウム(Ru)及びイリジウム(Ir)からなされたグループで選択された少なくとも1つの貴金属(Noble Metal)膜で形成されることができる。また、下部電極LEはPtO、RuO2、又はIrO2のような貴金属伝導性酸化膜とSRO(SrRuO3)、BSRO((Ba、Sr)RuO3)、CRO(CaRuO3)、LSCoのような伝導性酸化膜で形成されることができる。
【0044】
第3マスク膜242が下部電極LEが形成されたモールド構造体MSの上に形成される。第3マスク膜242は第2支持膜SL2に対する蝕刻選択性を有する物質で形成される。第2マスク膜242は、例えば非晶質炭素膜(ACL、Amorphous Carbon Layer)である。フォトレジスト膜244が第3マスク膜242の上に形成される。フォトレジスト膜244は第2開口部246を有する。第2開口部246の各々は第1方向X(
図1参照)に隣接する一対の下部電極LEと第1方向Xに交差する第2方向Y(
図1参照)に隣接する一対の下部電極LEの間に配置された第2支持膜SL2の一部分と垂直に重畳する。
【0045】
図14を参照すれば、フォトレジスト膜244を蝕刻マスクとして使用して、第3マスク膜242、第2支持膜SL2、及びバッファ構造体230を順に蝕刻する。したがって、第3マスク膜242、第2支持膜SL2、及びバッファ構造体230を貫通する貫通ホールTHが形成される。第2モールド膜226の上面一部分、バッファ構造体230の一側壁の一部分、及び下部電極LEの一側壁の一部分は、貫通ホールTHによって露出される。蝕刻工程でよって、下部電極LEの上部の一部分が蝕刻される。したがって、凹部RPが下部電極LEの上部角の一部分の上に形成される。凹部RPは下部電極LEの上面からリセスされる。フォトレジスト膜244は蝕刻工程の時、共に蝕刻されて除去されて、第3マスク膜242の上面が露出される。蝕刻工程は、例えば乾式蝕刻工程が遂行されることができる。乾式蝕刻工程は、例えばCxFy系列のガス又はCHxFy系列のガスを使用して遂行されることができる。
【0046】
図15を参照すれば、第3マスク膜242を除去する。したがって、第2支持膜SL2の上面が露出される。第3マスク膜242は、例えばアッシング(ashing)及び/又はストリップ(strip)工程を利用して除去されることができる。貫通ホールTHによって露出されたバッファ構造体230及び第2モールド膜226が除去される。バッファ構造体230及び第2モールド膜226が除去されて第1空間S1が形成される。第1空間S1は下部電極LEの間で第1支持膜SL1と第2支持膜SL2によって定義される。貫通ホールTH及び第1空間S1を通じて第1支持膜SL1とだい2支持膜SL2との間に配置された下部電極LEの側壁、第1支持膜SL1の上面、及び第2支持膜SL2の下面が露出される。バッファ構造体230及び第2モールド膜226は第2支持膜SL2及び第1支持膜SL1に対して蝕刻選択性を有する蝕刻溶液を使用した湿式蝕刻(ウェットエッチング)工程で除去されることができる。例えば、蝕刻溶液はブッ酸(HF)又はNH4及びHF溶解物LALを含むことができる。
【0047】
図16を参照すれば、貫通ホールTHに露出された第1支持膜SL1の一部分を蝕刻することができる。したがって、第1支持膜SL1の一部分が貫通されて、貫通ホールTHを通じて第1モールド膜220の上面一部分が露出されることができる。一例として、過蝕刻(over etch)によって第1モールド膜220の上部の一部分が除去されることができる。
【0048】
再び
図2を参照すれば、第1支持膜SL1によって露出された第1モールド膜220を除去することができる。第1モールド膜220が除去されて第2空間S2が形成される。第2空間S2は下部電極LEの間で層間絶縁膜112と第1支持膜SL1によって定義される。貫通ホールTH及び第2空間S2を通じて、第1支持膜SL1の下に配置された下部電極LEの側壁、層間絶縁膜112の上面、及び第1支持膜SL1の下面が露出される。第1モールド膜220は層間絶縁膜112、第1支持膜SL1、及び第2支持膜SL2に対して蝕刻選択性を有する蝕刻溶液を使用した湿式蝕刻工程で除去されることができる。例えば、第1モールド膜220はブッ酸(HF)又はNH4及びHF溶解物LALを利用して除去されることができる。
【0049】
誘電膜130が基板100の上に形成される。例えば、誘電膜130は層間絶縁膜112の上面、下部電極LEの側壁、第1支持膜SL1の上面、下面、及び側面、及び第2支持膜SL2の上面及び下面をコンフォーマルに覆う。誘電膜130は貫通ホールTHを通じて誘電物質が提供されて形成される。誘電膜130は化学気相蒸着(CVD)又は原子層蒸着(ALD)等のような段差塗布性(a property of step coverage)が優れた膜-形成技術を使用して形成されることができる。 誘電膜130は、例えばHfO2、ZrO2、Al2O3、La2O3、Ta2O3及びTiO2のような金属酸化物とSrTiO3(STO)、(Ba、Sr)TiO3(BST)、BaTiO3、PZT、PLZTのようなペロブスカイト(perovskite)構造の誘電物質からなされた組合から選択されたいずれか1つの単一膜又はこれら膜の組合を含むことができる。
【0050】
上部電極UEが誘電膜130の上に形成される。上部電極UEは貫通ホールTH、第1空間S1、及び第2空間S2内に形成され、誘電膜130の上面を覆う。一例として、上部電極UEは誘電膜130の上面をコンフォーマルに覆うことができる。したがって、上部電極UEは貫通ホールTH、第1空間S1、及び第2空間S2を完全に満たさない。他の例として、上部電極UEは貫通ホールTH、第1空間S1、及び第2空間S2を完全に満たす。上部電極UEは不純物がドーピングされた半導体物質、金属物質、金属窒化膜、及び金属シリサイド物質の中で少なくともいずれか1つで形成される。上部電極UEはコバルト、チタニウム、ニッケル、タングステン、及びモリブデンのような高融点金属物質で形成される。上部電極UEはチタニウム窒化膜(TiN)、チタニウムアルミニウム窒化膜(TiAlN)、及びタングステン窒化膜(WN)のような金属窒化物で形成される。また、上部電極UEは白金(Pt)、ルテニウム(Ru)、及びイリジウム(Ir)からなされたグループの中から選択されたいずれか1つの金属物質で形成される。
【0051】
本発明の実施形態によれば、第2モールド膜226と第2支持膜SL2との間に第1膜228及び第2膜229が交互に、そして繰り返しに積層されたバッファ構造体230を形成することができる。第2膜229の厚さが薄いので、電極ホールEHを形成する蝕刻工程の時、第2膜229の側壁の上に形成されるデントDのサイズを最小化するか、或いは、デントDが形成されない。したがって、水平方向に隣接する下部電極LEの間の間隔が広くなって、下部電極LEの間に上部電極UE既に蒸着されるか、或いは下部電極LEの間が連結されることを防止することができる。
【0052】
以上、添付された図面を参照して本発明の実施形態を説明したが、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者は本発明がその技術的思想や必須的な特徴を変形しなく、他の具体的な形態に実施できることは理解するべきである。したがって、以上で記述した実施形態はすべての面で例示的なものであり、限定的なものではないものとして理解しなければならない。
【符号の説明】
【0053】
100 基板
110 コンタクトプラグ
112 層間絶縁膜
130 誘電膜
LE 下部電極
SL1 第1支持膜
SL2 第2支持膜
TE 貫通ホール
UE 上部電極