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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-22
(45)【発行日】2022-08-30
(54)【発明の名称】提供装置、提供方法及び提供プログラム
(51)【国際特許分類】
   G01C 21/36 20060101AFI20220823BHJP
   G06Q 10/04 20120101ALI20220823BHJP
   G08G 1/005 20060101ALI20220823BHJP
   G01C 21/26 20060101ALI20220823BHJP
   G16Y 10/40 20200101ALI20220823BHJP
   G16Y 20/20 20200101ALI20220823BHJP
   G16Y 40/10 20200101ALI20220823BHJP
【FI】
G01C21/36
G06Q10/04
G08G1/005
G01C21/26 P
G16Y10/40
G16Y20/20
G16Y40/10
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2020156753
(22)【出願日】2020-09-17
(65)【公開番号】P2022050255
(43)【公開日】2022-03-30
【審査請求日】2021-02-19
【早期審査対象出願】
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】319013263
【氏名又は名称】ヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】北村 亮太
(72)【発明者】
【氏名】鯉沼 龍太
(72)【発明者】
【氏名】近藤 早苗
(72)【発明者】
【氏名】花井 舞
(72)【発明者】
【氏名】丸山 三喜也
(72)【発明者】
【氏名】高田 里花子
【審査官】久保田 創
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-135809(JP,A)
【文献】特開2015-134516(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01C 21/36
G06Q 10/04
G08G 1/005
G01C 21/26
G16Y 10/40
G16Y 20/20
G16Y 40/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動手段を利用した利用者から、当該移動手段を利用した利用者に対して混雑の度合いを選択させるコンテンツであって、当該利用者と当該利用者とは異なる他の利用者とによって選択された混雑の度合いに関する情報が、当該利用者と当該他の利用者とによって投稿された投稿内容として配置されたコンテンツに対して、当該利用者によって入力された当該移動手段における混雑の度合いに関する情報を受付ける受付部と、
前記受付部によって受付けられた混雑の度合いに関する情報に基づいて、一の利用者によって検索された移動経路で利用される移動手段における混雑の度合いを示す混雑情報を生成する生成部と、
前記生成部によって生成された混雑情報を前記一の利用者に提供する提供部と
を備えることを特徴とする提供装置。
【請求項2】
前記受付部は、
前記利用者が移動した移動経路のうち、所定の区間における前記混雑の度合いに関する情報を受付け、
前記生成部は、
前記一の利用者によって検索された移動経路のうち、所定の区間における前記混雑情報を生成する
ことを特徴とする請求項1に記載の提供装置。
【請求項3】
前記提供部は、
前記混雑情報とともに、前記一の利用者とは異なる他の利用者によって受付けられた混雑の度合いに関する情報に基づいて生成された混雑情報を提供する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の提供装置。
【請求項4】
前記提供部は、
前記一の利用者によって検索された移動経路又は当該移動経路で利用される移動手段に関する情報の少なくともいずれか1つを前記混雑情報をとともに前記一の利用者に提供する
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項5】
前記提供部は、
前記混雑情報として、前記受付部によって受付けられた混雑の度合いに関する情報を前記一の利用者に提供する
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項6】
前記提供部は、
前記混雑情報として、前記一の利用者によって検索された移動経路のうち、所定の区間における混雑の度合いの統計値と、当該統計値に対応する日時とを前記一の利用者に提供する
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項7】
前記提供部は、
前記所定の区間における前記統計値と、前記日時とを前記一の利用者に提供するとともに、前記一の利用者によって検索された移動経路の候補を前記一の利用者に提供する
ことを特徴とする請求項6に記載の提供装置。
【請求項8】
前記提供部は、
前記所定の区間における前記統計値と、前記日時とを前記一の利用者に提供するとともに、前記統計値の値が所定の閾値未満である時間を前記一の利用者に推奨情報として提供する
ことを特徴とする請求項6に記載の提供装置。
【請求項9】
前記受付部は、
前記利用者によって投稿された利用した移動手段における混雑の度合いを示す投稿情報を、前記混雑の度合いに関する情報として受付ける
ことを特徴とする請求項1~8のいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項10】
前記一の利用者によって検索された移動経路で利用される移動手段を特定する特定部をさらに備え、
前記生成部は、
前記特定部によって特定された移動手段における混雑の度合いを示す混雑情報を生成する
ことを特徴とする請求項1~9のいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項11】
前記一の利用者に関する利用者情報を取得する取得部と、
前記利用者情報に基づいて、前記一の利用者が移動経路を利用したか否かを判定する判定部とをさらに備える
ことを特徴とする請求項1~10のいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項12】
前記取得部は、
前記利用者情報として、前記一の利用者によって検索された移動経路及び当該移動経路に対応する移動手段に関する検索履歴を取得し、
前記判定部は、
前記検索履歴に基づいて、前記一の利用者が移動経路を利用したか否かを判定する
ことを特徴とする請求項11に記載の提供装置。
【請求項13】
前記取得部は、
前記利用者情報として、前記一の利用者によって利用される端末装置が示す位置情報を取得し、
前記判定部は、
前記位置情報に基づいて、前記一の利用者が移動経路を利用したか否かを判定する
ことを特徴とする請求項11又は12に記載の提供装置。
【請求項14】
コンピュータが実行する提供方法であって、
移動手段を利用した利用者から、当該移動手段を利用した利用者に対して混雑の度合いを選択させるコンテンツであって、当該利用者と当該利用者とは異なる他の利用者とによって選択された混雑の度合いに関する情報が、当該利用者と当該他の利用者とによって投稿された投稿内容として配置されたコンテンツに対して、当該利用者によって入力された当該移動手段における混雑の度合いに関する情報を受付ける受付工程と、
前記受付工程によって受付けられた混雑の度合いに関する情報に基づいて、一の利用者によって検索された移動経路で利用される移動手段における混雑の度合いを示す混雑情報を生成する生成工程と、
前記生成工程によって生成された混雑情報を前記一の利用者に提供する提供工程と
を含むことを特徴とする提供方法。
【請求項15】
移動手段を利用した利用者から、当該移動手段を利用した利用者に対して混雑の度合いを選択させるコンテンツであって、当該利用者と当該利用者とは異なる他の利用者とによって選択された混雑の度合いに関する情報が、当該利用者と当該他の利用者とによって投稿された投稿内容として配置されたコンテンツに対して、当該利用者によって入力された当該移動手段における混雑の度合いに関する情報を受付ける受付手順と、
前記受付手順によって受付けられた混雑の度合いに関する情報に基づいて、一の利用者によって検索された移動経路で利用される移動手段における混雑の度合いを示す混雑情報を生成する生成手順と、
前記生成手順によって生成された混雑情報を前記一の利用者に提供する提供手順と
をコンピュータに実行させることを特徴とする提供プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、提供装置、提供方法及び提供プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、移動経路に関する各種情報を提供する技術が知られている。例えば、既存の乗車率を混雑に関する混雑情報として移動経路の検索結果と併せて提供する技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2020-112565号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術では、既存の乗車率を混雑情報として移動経路の検索結果と併せて提供しているに過ぎない。例えば、上記の従来技術では、利用者の疾患回避行動に起因する突然の混雑等に対応する混雑情報を反映することができない場合がある。このように、利用者に対して移動経路における適切な混雑情報を提供する余地がある。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、利用者に対して移動経路における適切な混雑情報を提供することができる提供装置、提供方法及び提供プログラムを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る提供装置は、移動手段を利用した利用者から、当該移動手段における混雑の度合いに関する情報を受付ける受付部と、前記受付部によって受付けられた混雑の度合いに関する情報に基づいて、一の利用者によって検索された移動経路で利用される移動手段における混雑の度合いを示す混雑情報を生成する生成部と、前記生成部によって生成された混雑情報を前記一の利用者に提供する提供部とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、利用者に対して移動経路における適切な混雑情報を提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る提供装置が実行する提供処理の一例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係るコンテンツの具体例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係るコンテンツの具体例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係るコンテンツの具体例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係るコンテンツの具体例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る提供システムの構成例を示す図である。
図7図7は、実施形態に係る投稿情報記憶部の一例を示す図である。
図8図8は、実施形態に係るコンテンツ記憶部の一例を示す図である。
図9図9は、実施形態に係る利用者情報記憶部の一例を示す図である。
図10図10は、実施形態に係る提供装置が実行する提供処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図11図11は、実施形態に係る提供装置が実行する判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図12図12は、提供装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る提供装置、提供方法及び提供プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る提供装置、提供方法及び提供プログラムが限定されるものではない。また、各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
〔1.提供装置が示す提供処理の一例〕
まず、図1を用いて、提供装置100が実行する提供処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る提供装置100が実行する提供処理の一例を示す図である。図1の例では、提供装置100は、検索した移動経路における移動手段を利用していない利用者に対して、かかる移動手段における混雑に関する混雑情報を提供する。そして、提供装置100は、混雑情報が提供された利用者から、かかる移動手段における混雑の度合いを示す投稿を受付ける例を挙げて説明する。
【0011】
図1の例では、検索した移動経路で利用される移動手段を既に利用した利用者(以下では、利用者U1と表記する場合がある)によって利用される端末装置を端末装置11と表記する。また、検索した移動経路で利用される移動手段を利用していない利用者(以下では、利用者U2と表記する場合がある)によって利用される端末装置を端末装置12と表記する。なお、端末装置11と端末装置12とを区別しない場合には、端末装置10と表記する場合がある。また、利用者U1と利用者U2とを区別しない場合には、利用者と表記する場合がある。
【0012】
また、図1の例では、提供装置100が端末装置12から利用者U2に関する利用者情報を予め取得しているものとして説明する。ここでいう利用者情報とは、例えば、利用者の検索履歴や、利用者によって利用される端末装置10が示す位置情報等である。
【0013】
まず、利用者U2に対して移動手段における混雑情報を提供する例について説明する。図1に示すように、提供装置100は、各種経路情報及び各種移動手段情報を外部装置20から取得する(ステップS1)。例えば、提供装置100は、各種経路情報の各々に対応付けられて記憶される各種移動手段情報を外部装置20から取得する。そして、提供装置100は、さらに、地図情報を外部装置20から取得する。
【0014】
また、提供装置100は、利用者U1によって投稿された投稿情報を端末装置11から受付ける(ステップS2)。例えば、提供装置100は、各種移動経路で利用される移動手段毎に、混雑の度合いを示す投稿情報を受付ける。
【0015】
例えば、移動手段が電車であるものとする。この場合、提供装置100は、利用者U1が移動した移動経路のうち、出発駅から到達駅までの区間(例えば、1区間等)における混雑の度合いを示す投稿情報を受付ける。
【0016】
続いて、提供装置100は、移動経路に関する検索クエリを端末装置12から受付ける(ステップS3)。例えば、提供装置100は、出発地として、「A駅」といった検索クエリと、到着地として、「F駅」といった検索クエリとを端末装置12から受付ける。このようにして、提供装置100は、「A駅からF駅まで」の移動経路に関する検索クエリを端末装置12から受付ける。
【0017】
また、提供装置100は、検索クエリに対応する移動経路で利用される移動手段を特定する(ステップS4)。例えば、提供装置100は、「A駅からF駅まで」の移動経路で利用可能な移動手段である徒歩、自転車、自家用車、タクシー又は電車といった移動手段のうち、所定の時間内で到着地に到達可能な移動手段として、電車を特定する。
【0018】
また、提供装置100は、投稿情報に基づいて、移動手段における混雑情報を生成する(ステップS5)。例えば、提供装置100は、利用者U2によって検索された移動経路のうち、投稿情報に含まれる区間と同一の区間における混雑の度合いから、混雑情報を生成する。例えば、提供装置100は、利用者U1から受付けられた混雑の度合いを示す投稿情報と、利用者U1と同一の移動手段を利用した他の利用者であって、かかる移動手段を既に利用した他の利用者から受付けられた混雑の度合いを示す投稿情報とに基づいて、混雑の度合いの統計値を算出する。そして、提供装置100は、混雑の度合いの統計値を混雑情報として生成する。
【0019】
ここで、図2を用いて混雑情報を含むコンテンツ(以下では、単純にコンテンツと表記する場合がある)について説明する。図2は、実施形態に係るコンテンツの具体例を示す図である。
【0020】
例えば、コンテンツC10は、領域AR101と、領域AR102とを含む。図2の例では、領域AR101は、利用者U2によって設定された出発時間「13:20」に対応する「A駅からF駅まで」の移動経路に費やされる時間「21分」や、到着時間「13:41」等を含む。また、領域AR101は、移動に費やされる金額や、乗換の回数や、移動経路の距離等を含む。
【0021】
また、領域AR102は、「A駅からF駅まで」の移動経路に関する詳細な情報を含む。図2の例では、領域AR102は、「A駅」から「D駅」まで移動し、「D駅」から「F駅」まで移動するといった1回の乗換の回数を含む移動経路を示す。このとき、領域AR102では、出発時間が「13:20」であり、D駅に到着する到着時間が「13:27」であり、D駅を出発する出発時間が「13:31」であり、F駅に到着する到着時間が「13:41」である。
【0022】
また、領域AR102では、A駅からD駅までは「A線(D駅行き)」に乗車し、移動する移動経路と、A駅の混雑の度合いを示す混雑情報AC10とが配置される。ここで、混雑情報AC10は、3つの人型のアイコンによって表現される。例えば、混雑情報AC10は、黒塗りの人型のアイコンの数が多くなるほど、混雑の度合いが高くなることを示す。例えば、領域AR102では、混雑情報AC10は、混雑の度合いが低いことを示す。また、領域AR102は、さらに、出発するホームの番号「1番線」や、到着するホームの番号「15番線」や、乗車位置等の情報を含む。
【0023】
また、領域AR102では、D駅からF駅までは「B線(M駅行き)」に乗車し、移動する移動経路と、D駅の混雑の度合いを示す混雑情報とが配置される。ここで、混雑情報は、混雑の度合いが高いことを示す。また、領域AR102は、さらに、出発するホームの番号「12番線」や、到着するホームの番号「3番線」等の情報を含む。
【0024】
図1に戻って説明を続ける。提供装置100は、混雑情報を含むコンテンツC10を端末装置12に提供する(ステップS6)。このように、提供装置100は、適切な混雑情報を含むコンテンツC10を提供することができる。
【0025】
次に、利用者U2から、利用した移動手段における混雑の度合いを示す投稿情報を受付ける例について説明する。この場合、提供装置100が利用者U2に対して利用した移動手段における混雑の度合いを示す投稿情報の投稿を依頼するものとする。ここでいう依頼とは、提供装置100が所定の通知等を端末装置10に送信することを示す。
【0026】
図1に示すように、提供装置100は、投稿情報を端末装置12から受付ける(ステップS7)。例えば、提供装置100は、A駅や、D駅や、F駅の混雑の度合いを示す投稿情報を端末装置12から受付ける。また、例えば、提供装置100は、所定の区間(例えば、1区間等)の混雑の度合いを示す投稿情報を端末装置12から受付ける。
【0027】
より具体的な例を挙げて説明すると、提供装置100は、A駅からD駅まで移動経路の利用者U2が乗車した乗車位置における混雑度合いを示す投稿情報を端末装置12から受付ける。また、提供装置100は、D駅からE駅まで移動経路の利用者U2が乗車した乗車位置における混雑度合いを示す投稿情報を端末装置12から受付ける。
【0028】
ここで、図2を用いて、提供装置100がA駅の混雑の度合いを示す投稿情報を端末装置12から受付ける例を挙げて説明する。端末装置12は、コンテンツC10を、端末装置12が有する表示画面に表示する。この場合、領域AR102に配置される「混雑レポート」ボタンが利用者U2によって押下されたものとする(ステップS20)。このとき、端末装置12は、コンテンツC10からコンテンツC11に遷移し、コンテンツC11を表示する。ここで、コンテンツC11は、利用者U2によって混雑の度合いを選択させるコンテンツである。
【0029】
図2の例では、コンテンツC11は、領域AR111と、領域AR112とを含む。領域AR111は、到着時間「13:20」でのA線(D駅行き)のA駅における混雑の度合いを選択させる領域である。例えば、混雑の度合いが「座れる」、「ゆっくり立てる」、「混んでいる」、「圧迫感がない」又は「身動きができない」といった5段階に分かれている。また、乗車位置が「前方」、「中央」又は「後方」といった3段階に分かれている。このように、端末装置12は、利用者U2に対して、A線(D駅行き)のA駅における混雑の度合いと、乗車位置とを選択させる。
【0030】
領域AR112は、利用者U1を含む他の利用者によって投稿された投稿情報をタイムライン形式で配置したものである。例えば、到着時間「13:14」でのA線(D駅行き(各停))のA駅における混雑の度合いが、「ゆっくり立てる」であり、乗車位置が「前方」である投稿情報が配置される。また、到着時間「13:14」でのA線(D駅行き(各停))のA駅における混雑の度合いが、「ゆっくり立てる」であり、乗車位置が「後方」である投稿情報が配置される。また、到着時間「13:14」でのA線(D駅行き(各停))のA駅における混雑の度合いが、「ゆっくり立てる」であり、乗車位置が「中央」である投稿情報が配置される。また、到着時間「13:06」でのA線(D駅行き(各停))のA駅における混雑の度合いが、「圧迫感がない」である投稿情報が配置される。また、到着時間「13:00」でのA線(D駅行き(各停))のA駅における混雑の度合いが、「混んでいる」であり、乗車位置が「中央」である投稿情報が配置される。
【0031】
図1に戻って説明を続ける。提供装置100は、利用者情報に基づいて、利用者が移動経路を利用したか否かを判定する(ステップS8)。例えば、提供装置100は、利用者情報に含まれる位置情報に基づいて、端末装置12が示す位置が移動経路のうち、いずれかの駅周辺の位置と所定の距離未満である場合に、利用者U2が移動経路を利用したと判定する。
【0032】
より具体的な例を挙げて説明すると、端末装置12から「A駅」の混雑の度合いを示す投稿情報を受付けるものとする。この場合、提供装置100は、端末装置12が示す位置と、「A駅」周辺の位置とが所定の距離未満であり、且つ、端末装置12から位置情報が取得された日時と、「A駅」から電車が出発する出発時間とが所定の時間の範囲内である場合に、利用者U2が移動経路を利用したと判定する。このとき、提供装置100は、端末装置12から受付けた投稿情報を所定の記憶部に記憶する。
【0033】
一方、提供装置100は、利用者情報に含まれる位置情報に基づいて、端末装置12が示す位置が移動経路のうち、いずれかの駅周辺の位置と所定の距離以上である場合に、利用者U2が移動経路を利用していないと判定する。
【0034】
より具体的な例を挙げて説明すると、端末装置12から「A駅」の混雑の度合いを示す投稿情報を受付けるものとする。この場合、提供装置100は、端末装置12が示す位置と、「A駅」周辺の位置とが所定の距離以上であり、且つ、端末装置12から位置情報が取得された日時と、「A駅」から電車が出発する出発時間とが所定の時間の範囲内である場合に、利用者U2が移動経路を利用していないと判定する。このとき、提供装置100は、端末装置12から受付けた投稿情報を所定の記憶部に記憶しない。これにより、提供装置100は、利用者が利用した投稿情報のみを利用して混雑情報を生成するため、提供する投稿情報の信頼性を高めることができる。
【0035】
なお、上記判定処理では、提供装置100が、端末装置12が示す位置と、「A駅」周辺の位置とが所定の距離未満であり、且つ、端末装置12から位置情報が取得された日時と、「A駅」から電車が出発する出発時間とが所定の時間の範囲外である場合に、利用者U2が移動経路を利用していないと判定する。また、提供装置100が、端末装置12が示す位置と、「A駅」周辺の位置とが所定の距離以上であり、且つ、端末装置12から位置情報が取得された日時と、「A駅」から電車が出発する出発時間とが所定の時間の範囲外である場合に、利用者U2が移動経路を利用していないと判定する。
【0036】
従来、既存の乗車率を混雑情報として移動経路の検索結果と併せて提供しているに過ぎないため、利用者の疾患回避行動に起因する突然の混雑等に対応する混雑情報を反映することができない場合があった。そのため、利用者に対して移動経路における適切な混雑情報を提供する余地があった。そこで、実施形態に係る提供装置100は、移動手段を利用した利用者から、当該移動手段における混雑の度合いに関する情報に基づいて、一の利用者によって検索された移動経路で利用される移動手段における混雑の度合いを示す混雑情報を生成し、生成した混雑情報を一の利用者に提供する。これにより、提供装置100は、利用者に対して移動経路における適切な混雑情報を提供する。
【0037】
〔2.画面表示例(1)〕
次に、図3を用いて、コンテンツC10とは異なる態様で配置されたコンテンツについて説明する。図3は、実施形態に係るコンテンツの具体例を示す図である。例えば、コンテンツC20は、B線(A駅~M駅)における混雑情報を含むコンテンツである。
【0038】
図3の例では、コンテンツC20は、領域AR201と、領域AR202とを含む。領域AR201では、地図に重畳するように、利用者U2によって検索された移動経路が配置される。この場合、移動経路は、所定のアイコンが駅を示す態様で配置される。
【0039】
領域AR202は、B線(A駅~M駅)の所定の区間に関する詳細な情報を含む。図3の例では、「遅延・運休」と、「混雑情報」とのうち、「混雑情報」が選択された例である。また、図3の例では、「A駅方面」と、「M駅方面」とのうち、「A駅方面」が選択された例である。また、図3の例では、「(月)」と、「(火)」と、「(水)」と、「(木)」と、「(金)」と、「(土)」とのうち、「(月)」が選択された例である。
【0040】
この場合、領域AR202は、混雑する区間として「D駅からE駅まで」における混雑の度合いの統計値と、かかる統計値に対応する時間とが対応付けられたヒストグラムが配置される。例えば、領域AR202は、ヒストグラムのうち、利用者によって選択された「6月1日(月)(9:20~9:30)」において「いつもよりかなり混雑」しているといった混雑情報を示す。このように、提供装置100は、利用者に対して視覚的に理解しやすい態様で混雑情報を含むコンテンツC20を提供することができる。
【0041】
〔3.画面表示例(2)〕
次に、図4を用いて、コンテンツC10とは異なる態様で配置されたコンテンツについて説明する。図4は、実施形態に係るコンテンツの具体例を示す図である。例えば、コンテンツC30は、B線(A駅~M駅)における混雑情報を含むコンテンツである。
【0042】
図4の例では、コンテンツC30は、領域AR301と、領域AR302とを含む。領域AR301では、混雑する区間として「D駅からE駅まで」における混雑の度合いの統計値と、かかる統計値に対応する時間とが対応付けられたヒストグラムが配置される。例えば、領域AR301は、ヒストグラムのうち、利用者によって選択された「8:30~8:40」において「平常時より混雑」しているといった混雑情報を示す。
【0043】
領域AR302は、B線(A駅行き)の移動経路の他の候補に関する情報を含む。具体的には、領域AR302は、他の時間帯の電車の出発時間と、到着時間と、電車の車両数と、ホームの位置とに関する情報を含む。
【0044】
図4の例では、領域AR302は、「8:25に出発、8:39に到着」といった出発時間及び到着時間と、移動に費やされる時間「14分」と、乗換回数「0回」と、行き先「B線(A駅行き)」と、車両数「10両」と、ホームの番号「8番」とに関する情報を含む。また、領域AR302は、「8:27に出発、8:41に到着」といった出発時間及び到着時間と、移動に費やされる時間「14分」と、乗換回数「0回」と、行き先「B線(A駅行き)」と、ホームの番号「7番」とに関する情報を含む。また、領域AR302は、「8:29に出発、8:43に到着」といった出発時間及び到着時間と、移動に費やされる時間「14分」と、乗換回数「0回」と、行き先「B線(A駅行き)」と、ホームの番号「8番」とに関する情報を含む。
【0045】
このように、提供装置100は、利用者に対して視覚的に理解しやすい態様で混雑情報を含むコンテンツC30とともに、他の候補となり得る移動経路に関する情報を提供することができる。
【0046】
〔4.画面表示例(3)〕
次に、図5を用いて、コンテンツC10とは異なる態様で配置されたコンテンツについて説明する。図5は、実施形態に係るコンテンツの具体例を示す図である。例えば、コンテンツC40は、A線における混雑情報を含むコンテンツである。
【0047】
図5の例では、コンテンツC30は、領域AR401と、領域AR402とを含む。領域AR401は、領域AR201と同一の情報であるため、説明を省略する。領域AR402は、D駅~E駅における混雑情報を含む。
【0048】
図5の例では、「遅延・運休」と、「混雑状況」と、「異常混雑予報」とのうち、「混雑状況」が選択された例である。ここでいう異常混雑予報とは、利用者の疾患回避行動に起因する突然の混雑や、天災等に起因する突然の混雑等に関する予報を示す。また、図5の例では、「(月)」が選択された例である。
【0049】
この場合、領域AR402では、混雑する区間として「D駅からE駅まで」における混雑の度合いの統計値と、かかる統計値に対応する時間とが対応付けられたヒストグラムが配置される。例えば、領域AR402は、ヒストグラムのうち、混雑の度合いが低い「8:30 やや空いています」といった利用者に対する推奨情報を含む。このように、提供装置100は、利用者に対して視覚的に理解しやすい態様で混雑情報を含むコンテンツC40とともに、推奨情報を提供することができる。
【0050】
〔5.提供システムの構成〕
図6に示すように、提供システム1は、端末装置10と、外部装置20と、提供装置100とを含む。端末装置10、外部装置20及び提供装置100は、ネットワークNを介して、有線又は無線により通信可能に接続される。なお、図6に示す提供システム1には、複数台の端末装置10や、複数台の外部装置20や、複数台の提供装置100が含まれてもよい。
【0051】
実施形態に係る端末装置10は、ブラウザに表示されるウェブページやアプリケーション用のコンテンツ等のコンテンツにアクセスする利用者によって利用される情報処理装置である。例えば、端末装置10は、デスクトップ型PC(Personal Computer)や、ノート型PCや、タブレット端末や、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等である。なお、端末装置10は、上記例に限定されなくともよく、例えば、スマートウォッチ等のウェアラブルデバイス(Wearable Device)であってもよい。
【0052】
また、端末装置10は、GPS(Global Positioning System)センサ等の機能を有し、利用者の位置情報を検知してもよい。また、端末装置10は、通信を行っている基地局の位置情報や、WiFi(登録商標)(Wireless Fidelity)の電波を用いて利用者の位置情報を推定してもよい。
【0053】
実施形態に係る外部装置20は、各種情報を提供する情報処理装置であり、例えば、サーバ装置又はクラウドシステム等により実現される。例えば、外部装置20は、各種路線情報を提供装置100に提供する。また、外部装置20は、地図情報を提供装置100に提供する。
【0054】
実施形態に係る提供装置100は、インターネット等の所定のネットワークNを介して、各種の装置と通信可能な情報処理装置であり、例えば、サーバ装置又はクラウドシステム等により実現される。例えば、提供装置100は、ネットワークNを介して、他の各種装置と通信可能に接続される。
【0055】
〔6.提供装置の構成〕
以下、上記した提供装置100が有する機能構成の一例について説明する。図6は、実施形態に係る提供装置100の構成例を示す図である。図6に示すように、提供装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
【0056】
(通信部110について)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、端末装置10と外部装置20との間で情報の送受信を行う。
【0057】
(記憶部120について)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。また、記憶部120は、投稿情報記憶部121と、コンテンツ記憶部122と、利用者情報記憶部123とを有する。
【0058】
(投稿情報記憶部121について)
投稿情報記憶部121は、利用者によって投稿された各種投稿情報を記憶する。例えば、投稿情報記憶部121は、利用者によって投稿された利用した移動手段における混雑の度合いを示す投稿情報を記憶する。ここで、図7に、実施形態に係る投稿情報記憶部121の一例を示す。図7に示した例では、投稿情報記憶部121は、「利用者ID(Identifier)」、「クエリID」、「検索クエリ」、「日時」、「投稿情報」といった項目を有する。
【0059】
「利用者ID」は、利用者を識別する識別子である。「クエリID」は、「利用者ID」に対応付けられた利用者によって検索された際の検索クエリを識別する識別子である。「検索クエリ」は、「クエリID」に対応付けられた利用者によって検索された際の検索クエリである。例えば、検索クエリは、移動経路に関するクエリや、特定の駅、建物等の目的地に関するクエリや、現在地を示すクエリ等である。
【0060】
「日時」は、「利用者ID」に対応付けられた投稿情報が投稿された日時に関する情報である。「投稿情報」は、「利用者ID」に対応付けられた投稿情報である。例えば、投稿情報は、利用者によって投稿された利用した移動手段における混雑の度合いに関する情報である。例えば、混雑の度合いが「座れる」、「ゆっくり立てる」、「混んでいる」、「圧迫感がない」又は「身動きができない」といった5段階に分かれた度合いを利用者に選択させるものであるとする。この場合、投稿情報は、利用者によって選択された「混んでいる」といった度合いである。
【0061】
例えば、図7では、利用者IDによって識別された「U1」は、クエリIDが「Q1」であり、検索クエリが「QU1」であり、日時が「DA1」であり、投稿情報が「PS1」である。なお、図7に示した例では、検索クエリ等を、「QU1」等の抽象的な符号で表現したが、検索クエリ等は、具体的な数値や、具体的な文字列や、各種情報を含むファイル形式等であってもよい。
【0062】
(コンテンツ記憶部122について)
コンテンツ記憶部122は、各種コンテンツに関する情報を記憶する。ここで、図8に、実施形態に係るコンテンツ記憶部122の一例を示す。図8に示した例では、コンテンツ記憶部122は、「コンテンツID」、「コンテンツ」といった項目を有する。
【0063】
「コンテンツID」は、コンテンツを識別する識別子である。「コンテンツ」は、「コンテンツID」に対応付けられたコンテンツに関する情報である。
【0064】
例えば、図8では、コンテンツIDによって識別された「C1」は、コンテンツが「CO1」である。なお、図8に示した例では、コンテンツ等を、「CO1」等の抽象的な符号で表現したが、コンテンツ等は、具体的な数値や、具体的な文字列や、各種情報を含むファイル形式等であってもよい。
【0065】
(利用者情報記憶部123について)
利用者情報記憶部123は、利用者に関する各種利用者情報を記憶する。ここで、図9に、実施形態に係る利用者情報記憶部123の一例を示す。図9に示した例では、利用者情報記憶部123は、「利用者ID」、「利用者情報」といった項目を有する。例えば、「利用者情報」は、「日時」、「検索履歴」、「日時」、「位置情報」といった項目を含む。
【0066】
「利用者ID」は、利用者を識別する識別子である。「日時」は、「利用者ID」に対応付けられた利用者によって検索された検索履歴に対応付けられた検索された際の日時に関する情報である。「検索履歴」は、「利用者ID」に対応付けられた利用者によって検索された検索履歴である。例えば、検索履歴は、利用者によって入力された検索クエリや、検索クエリに対応して表示されたコンテンツの閲覧履歴等である。
【0067】
「日時」は、「利用者ID」に対応付けられた利用者によって利用される端末装置10が示す位置情報が取得された日時である。すなわち、日時は、位置情報と対応付けられて利用者情報記憶部123に記憶される。「位置情報」は、「利用者ID」に対応付けられた位置情報である。
【0068】
例えば、図9では、利用者IDによって識別された「U1」は、日時が「DA11」であり、検索履歴が「L1」であり、日時が「DA21」であり、位置情報が「P1」である。なお、図9に示した例では、日時等を、「DA11」等の抽象的な符号で表現したが、日時等は、具体的な数値や、具体的な文字列や、各種情報を含むファイル形式等であってもよい。
【0069】
(制御部130について)
制御部130は、コントローラ(Controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、提供装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(提供プログラムの一例)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0070】
図6に示すように、制御部130は、受付部131と、取得部132と、特定部133と、判定部134と、生成部135と、提供部136とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図6に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、図6に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0071】
(受付部131について)
受付部131は、各種情報を受付ける。具体的には、受付部131は、移動手段を利用した利用者から、移動手段における混雑の度合いに関する情報を受付ける。例えば、受付部131は、A駅や、D駅や、F駅の混雑の度合いを示す投稿情報を端末装置10から受付ける。また、受付部131は、所定の区間の混雑の度合いを示す投稿情報を端末装置12から受付ける。
【0072】
より具体的な例を挙げて説明すると、受付部131は、A駅からD駅まで移動経路の利用者が乗車した乗車位置における混雑度合いを示す投稿情報を端末装置10から受付ける。また、受付部131は、D駅からE駅まで移動経路の利用者が乗車した乗車位置における混雑度合いを示す投稿情報を端末装置10から受付ける。
【0073】
また、受付部131は、移動経路に関する検索クエリを端末装置10から受付ける。例えば、受付部131は、出発地として、「A駅」といった検索クエリと、到着地として、「F駅」といった検索クエリとを端末装置10から受付ける。このようにして、受付部131は、「A駅からF駅まで」の移動経路に関する検索クエリを端末装置10から受付ける。そして、受付部131は、端末装置10から受付けた投稿情報と、検索クエリとを対応付けて投稿情報記憶部121に記憶する。なお、受付部131は、予め投稿情報記憶部121に記憶される投稿情報を投稿情報記憶部121から適宜取得してもよい。
【0074】
(取得部132について)
取得部132は、各種情報を取得する。具体的には、取得部132は、利用者に関する利用者情報を取得する。例えば、取得部132は、利用者情報として、利用者によって検索された検索履歴と、利用者によって利用される端末装置10が示す位置情報とを取得する。そして、取得部132は、検索履歴と、検索された日時とを対応付けて利用者情報記憶部123に記憶する。また、取得部132は、位置履歴と、位置情報が取得された日時とを対応付けて利用者情報記憶部123に記憶する。
【0075】
また、取得部132は、各種経路情報及び各種移動手段情報を外部装置20から取得する。例えば、取得部132は、各種経路情報の各々に対応付けられて記憶される各種移動手段情報を外部装置20から取得する。そして、取得部132は、さらに、地図情報を外部装置20から取得する。
【0076】
(特定部133について)
特定部133は、利用者によって検索された移動経路で利用される移動手段を特定する。例えば、特定部133は、取得部132によって外部装置20から取得された各種経路情報及び各種移動手段情報に基づいて、「A駅からF駅まで」の移動経路で利用可能な移動手段である徒歩、自転車、自家用車、タクシー又は電車といった移動手段のうち、所定の時間内で到着地に到達可能な移動手段として、電車を特定する。
【0077】
(判定部134について)
判定部134は、利用者情報に基づいて、利用者が移動経路を利用したか否かを判定する。例えば、判定部134は、利用者情報に含まれる位置情報に基づいて、端末装置10が示す位置が移動経路のうち、いずれかの駅周辺の位置と所定の距離未満である場合に、利用者が移動経路を利用したと判定する。
【0078】
より具体的な例を挙げて説明すると、端末装置10から「A駅」の混雑の度合いを示す投稿情報を受付けるものとする。この場合、判定部134は、端末装置10が示す位置と、「A駅」周辺の位置とが所定の距離未満であり、且つ、端末装置10から位置情報が取得された日時と、「A駅」から電車が出発する出発時間とが所定の時間の範囲内である場合に、利用者が移動経路を利用したと判定する。このとき、受付部131は、端末装置10から受付けた投稿情報を投稿情報記憶部121に記憶する。
【0079】
一方、判定部134は、利用者情報に含まれる位置情報に基づいて、端末装置10が示す位置が移動経路のうち、いずれかの駅周辺の位置と所定の距離以上である場合に、利用者が移動経路を利用していないと判定する。
【0080】
より具体的な例を挙げて説明すると、端末装置10から「A駅」の混雑の度合いを示す投稿情報を受付けるものとする。この場合、判定部134は、端末装置10が示す位置と、「A駅」周辺の位置とが所定の距離以上であり、且つ、端末装置10から位置情報が取得された日時と、「A駅」から電車が出発する出発時間とが所定の時間の範囲内である場合に、利用者が移動経路を利用していないと判定する。このとき、受付部131は、端末装置10から受付けた投稿情報を投稿情報記憶部121に記憶しない。これにより、判定部134は、利用者が利用した投稿情報のみを利用して混雑情報を生成するため、提供する投稿情報の信頼性を高めることができる。
【0081】
なお、上記判定処理では、判定部134は、端末装置10が示す位置と、「A駅」周辺の位置とが所定の距離未満であり、且つ、端末装置10から位置情報が取得された日時と、「A駅」から電車が出発する出発時間とが所定の時間の範囲外である場合に、利用者が移動経路を利用していないと判定する。また、判定部134は、端末装置10が示す位置と、「A駅」周辺の位置とが所定の距離以上であり、且つ、端末装置10から位置情報が取得された日時と、「A駅」から電車が出発する出発時間とが所定の時間の範囲外である場合に、利用者が移動経路を利用していないと判定する。
【0082】
(生成部135について)
生成部135は、受付部131によって受付けられた混雑の度合いに関する情報に基づいて、利用者によって検索された移動経路で利用される移動手段における混雑の度合いを示す混雑情報を生成する。例えば、生成部135は、投稿情報記憶部121に記憶される投稿情報に基づいて、移動手段における混雑情報を生成する。
【0083】
例えば、生成部135は、利用者U2によって検索された移動経路のうち、投稿情報に含まれる区間と同一の区間における混雑の度合いから、混雑情報を生成する。例えば、生成部135は、利用者U1から受付けられた混雑の度合いを示す投稿情報と、利用者U1と同一の移動手段を利用した他の利用者であって、かかる移動手段を既に利用した他の利用者から受付けられた混雑の度合いを示す投稿情報とに基づいて、混雑の度合いの統計値を算出する。そして、生成部135は、混雑の度合いの統計値を混雑情報として生成する。このように、生成部135は、利用者に対して視覚的に理解しやすい態様の混雑情報を生成することができる。
【0084】
(提供部136について)
提供部136は、各種情報を提供する。具体的には、提供部136は、生成部135によって生成された混雑情報を利用者に提供する。例えば、提供部136は、コンテンツ記憶部122に記憶されるコンテンツの所定の位置に混雑情報を配置させたコンテンツを利用者に提供する。
【0085】
例えば、提供部136は、利用者によって設定された出発時間「13:20」に対応する「A駅からF駅まで」の移動経路に費やされる時間「21分」と、到着時間「13:41」と、「A駅からF駅まで」の移動経路に関する詳細な情報とを含むコンテンツC10を利用者に提供する。このように、提供装置100は、適切な混雑情報を含むコンテンツC10を提供することができる。
【0086】
〔7.処理手順(1)提供処理〕
次に、図10を用いて、実施形態に係る提供装置100が実行する提供処理の手順について説明する。図10は、実施形態に係る提供装置100が実行する提供処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0087】
図10に示すように、受付部131は、移動経路に関する検索クエリを受付ける(ステップS101)。具体的には、受付部131は、移動経路に関する検索クエリを受付けていない場合(ステップS101;No)、移動経路に関する検索クエリを受付けるまで待機する。
【0088】
一方、特定部133は、受付部131が移動経路に関する検索クエリを受付けた場合(ステップS101;Yes)、検索クエリに対応する移動経路で利用される移動手段を特定する(ステップS102)。また、受付部131は、特定部133によって特定された移動手段における投稿情報を取得する(ステップS103)。
【0089】
そして、生成部135は、受付部131によって取得された投稿情報に基づいて、移動手段における混雑情報を生成する(ステップS104)。そして、提供部136は、生成部135によって生成された混雑情報を提供する(ステップS105)。
【0090】
〔8.処理手順(2)判定処理〕
次に、図11を用いて、実施形態に係る提供装置100が実行する判定処理の手順について説明する。図11は、実施形態に係る提供装置100が実行する判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0091】
図11に示すように、受付部131は、投稿情報を受付ける(ステップS201)。具体的には、受付部131は、投稿情報を受付けていない場合(ステップS201;No)、投稿情報を受付けるまで待機する。
【0092】
一方、取得部132は、受付部131が投稿情報を受付けた場合(ステップS201;Yes)、利用者情報を取得する(ステップS202)。そして、判定部134は、取得部132によって取得された利用者情報に基づいて、投稿情報を投稿した利用者が検索した移動経路を利用したか否かを判定する(ステップS203)。
【0093】
具体的には、受付部131は、判定部134が取得部132によって取得された利用者情報に基づいて、投稿情報を投稿した利用者が検索した移動経路を利用したと判定した場合(ステップS203;Yes)、投稿情報を投稿情報記憶部121に記憶する(ステップS204)。一方、受付部131は、判定部134が取得部132によって取得された利用者情報に基づいて、投稿情報を投稿した利用者が検索した移動経路を利用していないと判定した場合(ステップS203;No)、投稿情報を投稿情報記憶部121に記憶しない(ステップS205)。
【0094】
〔9.変形例〕
上述した提供装置100は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、提供装置100の他の実施形態について説明する。
【0095】
〔9-1.移動手段〕
上記実施形態では、移動手段が電車である例を挙げて説明したが、これに限定されなくともよい。例えば、移動手段は、徒歩、自転車、自家用車、タクシー又は飛行機等のいずれかであってもよい。
【0096】
〔9-2.判定処理〕
上記実施形態では、提供装置100が位置情報に基づいて、利用者U2が移動経路を利用したか否かを判定する一例を挙げて説明したが、上記例に限定されなくともよい。例えば、提供装置100は、利用者情報に含まれる検索履歴に基づいて、利用者が移動経路を利用したか否かを判定してもよい。ここでいう検索履歴とは、利用者によって検索された移動経路及びかかる移動経路に対応する移動手段に関する検索履歴である。
【0097】
例えば、移動手段が電車であるものとする。この場合、提供装置100は、利用者情報に含まれる検索情報に基づいて、利用者によって検索された駅又は路線が移動経路のうち、いずれかの駅又は路線と一致する場合に、利用者が移動経路を利用したと判定する。このとき、提供装置100は、端末装置10から受付けた投稿情報を投稿情報記憶部121に記憶する。
【0098】
一方、提供装置100は、利用者情報に含まれる検索履歴に基づいて、利用者によって検索された駅又は路線が移動経路のうち、いずれかの駅又は路線と一致しない場合に、利用者が移動経路を利用していないと判定する。このとき、提供装置100は、端末装置10から受付けた投稿情報を投稿情報記憶部121に記憶する。
【0099】
また、他の例として、提供装置100は、検索履歴に含まれる検索された検索回数に基づいて、利用者が移動経路を利用したか否かを判定してもよい。例えば、提供装置100は、利用者情報に含まれる検索情報に基づいて、利用者によって検索された駅又は路線が移動経路のうち、いずれかの駅又は路線と一致し、且つ、利用者によって検索された駅又は路線の検索回数が所定の閾値以上である場合に、利用者が移動経路を利用したと判定する。このとき、提供装置100は、端末装置10から受付けた投稿情報を投稿情報記憶部121に記憶する。
【0100】
一方、提供装置100は、利用者情報に含まれる検索履歴に基づいて、利用者によって検索された駅又は路線が移動経路のうち、いずれかの駅又は路線と一致せず、且つ、利用者によって検索された駅又は路線の検索回数が所定の閾値以上である場合に、利用者が移動経路を利用していないと判定する。このとき、提供装置100は、端末装置10から受付けた投稿情報を投稿情報記憶部121に記憶する。
【0101】
なお、上記判定処理では、提供装置100が、利用者によって検索された駅又は路線が移動経路のうち、いずれかの駅又は路線と一致し、且つ、利用者によって検索された駅又は路線の検索回数が所定の閾値未満である場合に、利用者が移動経路を利用していないと判定する。また、提供装置100が、利用者によって検索された駅又は路線が移動経路のうち、いずれかの駅又は路線と一致せず、且つ、利用者によって検索された駅又は路線の検索回数が所定の閾値未満である場合に、利用者が移動経路を利用していないと判定する。
【0102】
このように、実施形態に係る提供装置100は、利用者情報に含まれる検索履歴に基づいて、利用者が移動経路を利用したか否かを判定するため、利用者が移動経路を利用したか否かを適切に判定することができる。なお、上記例に限定されなくともよく、提供装置100は、位置情報及び検索履歴に基づいて、利用者が移動経路を利用したか否かを判定してもよい。
【0103】
〔9-3.区間〕
上記実施形態では、区間が出発駅から到達駅までの区間である例を挙げて説明したが、これに限定されなくともよく、例えば、区間は、如何なる区間であってもよい。例えば、区間は、利用者が乗車したと推定される区間内であれば、任意の区間であってもよい。また、区間は、乗車駅から最も隣接する駅までの区間や、乗車駅から次に停車する駅までの区間であってもよい。また、区間は、乗車駅から乗換駅までの区間であってもよい。また、区間は、乗車駅から、乗車駅が示す位置から所定の距離範囲内に位置する駅までの区間であってもよい。このように、提供装置100は、上記例のような様々な区間において投稿された投稿情報に基づいて、かかる様々な区間における混雑情報を生成する。
【0104】
〔9-4.混雑度合い〕
上記実施形態では、混雑度合いが5段階である例を挙げて説明したが、これに限定されなくともよい。例えば、混雑度合いは、任意の段階数が採用されてもよい。例えば、混雑度合いは、3段階や、4段階や、6段階等であってもよい。
【0105】
〔9-5.車両毎の混雑度合い〕
上記実施形態では、提供装置100が混雑の度合いを示す投稿情報を受付ける例を挙げて説明したが、これに限定されなくともよい。例えば、提供装置100は、利用者が乗車した車両毎に、混雑の度合いを示す投稿情報を受付けてもよい。そして、提供装置100は、車両毎に算出された混雑の度合いの統計値を混雑情報として生成し、かかる混雑情報を端末装置10に提供してもよい。
【0106】
〔9-6.ログインした利用者のみ投稿情報を記憶〕
上記実施形態では、提供装置100が利用者情報に基づいて、利用者が移動経路を利用したか否かを判定し、利用者が移動経路を利用したと判定した場合に、利用者によって利用される端末装置10から受付けた投稿情報を投稿情報記憶部121に記憶する例を挙げて説明したが、これに限定されなくともよい。
【0107】
例えば、利用者が所定の会員登録サービスに会員登録しているものとする。この場合、提供装置100は、利用者が所定の会員登録サービスにログインを行ってから、移動経路を検索したときに、利用者によって利用される端末装置10から受付けた投稿情報を投稿情報記憶部121に記憶する。
【0108】
〔9-7.投稿情報〕
上記実施形態では、提供装置100が投稿情報をタイムライン形式で配置したコンテンツを端末装置10に提供する例を挙げて説明したが、これに限定されなくともよい。例えば、提供装置100は、第1利用者によって投稿された第1投稿情報と、第1利用者とは異なる他の利用者である第2利用者によって投稿された第2投稿情報とが区別可能な態様で配置されたコンテンツを第1利用者に対して提供してもよい。
【0109】
例えば、提供装置100は、第1利用者が乗車した電車の情報とともに、第1投稿情報と、第2利用者が乗車した電車の情報とともに、第2投稿情報とが区別可能な態様で配置されたコンテンツを第1利用者に対して提供してもよい。
【0110】
〔9-8.プログラム〕
また、上述した実施形態に係る提供装置100は、例えば、図12に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図12は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続された形態を有する。
【0111】
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。一次記憶装置1040は、RAM等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等により実現される。
【0112】
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USB等により実現される。
【0113】
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。また、入力装置1020は、USBメモリ等の外付け記憶媒体であってもよい。
【0114】
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
【0115】
演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
【0116】
例えば、コンピュータ1000が提供装置100として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。
【0117】
〔9-9.その他〕
また、上記実施形態及び変形例において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0118】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0119】
また、上述してきた実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0120】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、提供部は、提供手段や提供回路に読み替えることができる。
【0121】
〔10.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る提供装置100は、受付部131と、生成部135と、提供部136とを有する。受付部131は、移動手段を利用した利用者から、移動手段における混雑の度合いに関する情報を受付ける。生成部135は、受付部131によって受付けられた混雑の度合いに関する情報に基づいて、一の利用者によって検索された移動経路で利用される移動手段における混雑の度合いを示す混雑情報を生成する。提供部136は、生成部135によって生成された混雑情報を一の利用者に提供する。
【0122】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、移動手段を利用した利用者から、移動手段における混雑の度合いに関する情報に基づいて、一の利用者によって検索された移動経路で利用される移動手段における混雑の度合いを示す混雑情報を生成し、生成した混雑情報を一の利用者に提供するため、利用者に対して移動経路における適切な混雑情報を提供することができる。
【0123】
また、実施形態に係る提供装置100において、受付部131は、利用者が移動した移動経路のうち、所定の区間における混雑の度合いに関する情報を受付け、生成部135は、一の利用者によって検索された移動経路のうち、所定の区間における混雑情報を生成する。
【0124】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、一の利用者によって検索された移動経路のうち、所定の区間における混雑情報を生成するため、利用者に対して移動経路における適切な混雑情報を提供することができる。
【0125】
また、実施形態に係る提供装置100において、提供部136は、混雑情報とともに、一の利用者とは異なる他の利用者によって受付けられた混雑の度合いに関する情報に基づいて生成された混雑情報を提供する。
【0126】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、混雑情報とともに、一の利用者とは異なる他の利用者によって受付けられた混雑の度合いに関する情報に基づいて生成された混雑情報を提供するため、利用者に対して移動経路における適切な混雑情報を提供することができる。
【0127】
また、実施形態に係る提供装置100において、提供部136は、一の利用者によって検索された移動経路又は移動経路で利用される移動手段に関する情報の少なくともいずれか1つを混雑情報をとともに一の利用者に提供する。
【0128】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、一の利用者によって検索された移動経路又は移動経路で利用される移動手段に関する情報の少なくともいずれか1つを混雑情報をとともに一の利用者に提供するため、利用者に対して移動経路における適切な混雑情報を提供することができる。
【0129】
また、実施形態に係る提供装置100において、提供部136は、混雑情報として、受付部131によって受付けられた混雑の度合いに関する情報を一の利用者に提供する。
【0130】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、混雑情報として、受付けられた混雑の度合いに関する情報を一の利用者に提供するため、利用者に対して移動経路における適切な混雑情報を提供することができる。
【0131】
また、実施形態に係る提供装置100において、提供部136は、混雑情報として、一の利用者によって検索された移動経路のうち、所定の区間における混雑の度合いの統計値と、統計値に対応する日時とを一の利用者に提供する。
【0132】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、混雑情報として、一の利用者によって検索された移動経路のうち、所定の区間における混雑の度合いの統計値と、統計値に対応する日時とを一の利用者に提供するため、利用者に対して移動経路における適切な混雑情報を提供することができる。
【0133】
また、実施形態に係る提供装置100において、提供部136は、所定の区間における統計値と、日時とを一の利用者に提供するとともに、一の利用者によって検索された移動経路の候補を一の利用者に提供する。
【0134】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、所定の区間における統計値と、日時とを一の利用者に提供するとともに、一の利用者によって検索された移動経路の候補を一の利用者に提供するため、利用者に対して移動経路における適切な混雑情報を提供することができる。
【0135】
また、実施形態に係る提供装置100において、提供部136は、所定の区間における統計値と、日時とを一の利用者に提供するとともに、統計値の値が所定の閾値未満である時間を一の利用者に推奨情報として提供する。
【0136】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、所定の区間における統計値と、日時とを一の利用者に提供するとともに、統計値の値が所定の閾値未満である時間を一の利用者に推奨情報として提供するため、利用者に対して移動経路における適切な混雑情報を提供することができる。
【0137】
また、実施形態に係る提供装置100において、受付部131は、利用者によって投稿された利用した移動手段における混雑の度合いを示す投稿情報を、混雑の度合いに関する情報として受付ける。
【0138】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、利用者によって投稿された利用した移動手段における混雑の度合いを示す投稿情報を、混雑の度合いに関する情報として受付けるため、各種移動手段に応じた投稿情報を収集することができる。
【0139】
また、実施形態に係る提供装置100において、一の利用者によって検索された移動経路で利用される移動手段を特定する特定部133をさらに備え、生成部135は、特定部133によって特定された移動手段における混雑の度合いを示す混雑情報を生成する。
【0140】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、特定された移動手段における混雑の度合いを示す混雑情報を生成するため、各種移動手段に対して適切な混雑情報を生成することができる。
【0141】
また、実施形態に係る提供装置100において、一の利用者に関する利用者情報を取得する取得部132と、利用者情報に基づいて、一の利用者が移動経路を利用したか否かを判定する判定部134とをさらに備える。
【0142】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、利用者情報に基づいて、一の利用者が移動経路を利用したか否かを判定するため、利用者が移動経路を利用したか否かを適切に判定することができる。
【0143】
また、実施形態に係る提供装置100において、取得部132は、利用者情報として、一の利用者によって検索された移動経路及び移動経路に対応する移動手段に関する検索履歴を取得し、判定部134は、検索履歴に基づいて、一の利用者が移動経路を利用したか否かを判定する。
【0144】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、検索履歴に基づいて、一の利用者が移動経路を利用したか否かを判定するため、利用者が移動経路を利用したか否かを適切に判定することができる。
【0145】
また、実施形態に係る提供装置100において、取得部132は、利用者情報として、一の利用者によって利用される端末装置10が示す位置情報を取得し、判定部134は、位置情報に基づいて、一の利用者が移動経路を利用したか否かを判定する。
【0146】
これにより、実施形態に係る提供装置100は、位置情報に基づいて、一の利用者が移動経路を利用したか否かを判定するため、利用者が移動経路を利用したか否かを適切に判定することができる。
【0147】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【符号の説明】
【0148】
N ネットワーク
1 提供システム
10 端末装置
20 外部装置
100 提供装置
110 通信部
120 記憶部
121 投稿情報記憶部
122 コンテンツ記憶部
123 利用者情報記憶部
130 制御部
131 受付部
132 取得部
133 特定部
134 判定部
135 生成部
136 提供部
図1
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図12