IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 新日本空調株式会社の特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-22
(45)【発行日】2022-08-30
(54)【発明の名称】クリーンブース
(51)【国際特許分類】
   F24F 7/06 20060101AFI20220823BHJP
   F24F 13/28 20060101ALI20220823BHJP
【FI】
F24F7/06 C
F24F13/28
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2020190100
(22)【出願日】2020-11-16
(65)【公開番号】P2022079117
(43)【公開日】2022-05-26
【審査請求日】2020-11-16
(73)【特許権者】
【識別番号】390018474
【氏名又は名称】新日本空調株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104927
【弁理士】
【氏名又は名称】和泉 久志
(72)【発明者】
【氏名】磯 佑輔
(72)【発明者】
【氏名】高塚 威
【審査官】▲高▼藤 啓
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3108536(JP,U)
【文献】特開2017-161130(JP,A)
【文献】特開平11-159818(JP,A)
【文献】特開2008-063766(JP,A)
【文献】中国実用新案第211060316(CN,U)
【文献】韓国公開特許第10-2020-0116396(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2017-0131940(KR,A)
【文献】米国特許出願公開第2006/0107635(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第110043999(CN,A)
【文献】特開2005-114317(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24F 7/06
F24F 13/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも側壁部及び天井部を有し、前記側壁部の一部に出入り口を備えた包囲体と、前記天井部に取り付けられた給気用のファンフィルタユニット及び排気用のファンフィルタユニットとからなるクリーンブースであって、
前記包囲体で仕切られた空間内部の圧力が陽圧及び陰圧に切り換え可能であって、
陽圧モードでは、前記出入り口に近い側に前記排気用のファンフィルタユニットを配置するとともに、前記出入り口から遠い側に前記給気用のファンフィルタユニットを配置し、
陰圧モードでは、前記出入り口に近い側に前記給気用のファンフィルタユニットを配置するとともに、前記出入り口から遠い側に前記排気用のファンフィルタユニットを配置していることを特徴とするクリーンブース。
【請求項2】
平面視で、前記天井部が前記出入り口を基準として縦3列×横4行の12マスに区画され、
陽圧モードでは、前記出入り口に隣接する1行目の3マスのうちいずれかに前記排気用のファンフィルタユニットを配置するとともに、前記出入り口から遠い側の3行目及び4行目の6マスのうちいずれかに前記給気用のファンフィルタユニットを配置し、
陰圧モードでは、前記出入り口に隣接する1行目及び2行目の6マスのうちいずれかに前記給気用のファンフィルタユニットを配置するとともに、前記出入り口から遠い側の2列目を除く3行目及び4行目の5マスのうちいずれかに前記排気用のファンフィルタユニットを配置している請求項1記載のクリーンブース。
【請求項3】
前記給気用のファンフィルタユニット及び排気用のファンフィルタユニットは、それぞれ1又は複数配置されている請求項1、2いずれかに記載のクリーンブース。
【請求項4】
前記天井部は、天井フレームに、ユニット化された複数の天井パネルが取り付けられることにより構成され、
前記天井パネルが、前記ファンフィルタユニットを設置可能な第1天井パネルと、前記ファンフィルタユニットを設置不能な第2天井パネルとを含む請求項1~いずれかに記載のクリーンブース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、給気用のファンフィルタユニットと排気用のファンフィルタユニットとを備え、陽圧モードと陰圧モードの各使用形態において、最適な位置にファンフィルタユニットを配置したクリーンブースに関する。
【背景技術】
【0002】
様々な分野の技術革新に伴い、各種産業の空気質に対するニーズが多様化し幅広く変化する中、容易に構築が可能なクリーンブースの開発が盛んに行われている。前記クリーンブースは、清浄空気を要する一般産業向けはもとより、ウイルス等の感染拡大等による感染症対策や清浄空間の確保のため、今後社会的なニーズが高まることが予想される。
【0003】
前記クリーンブースは、支柱や桟などからなる枠部材にパネルを嵌め込んで外界と仕切られた空間を形成するとともに、天井の所定箇所にファン付きフィルタユニットを設け、空間内部に清浄空気を送り込んで空間内部の清浄度を維持する又は空間内部の汚染空気を排出して空間内部から汚染空気が漏出しないようにしたものである。
【0004】
このようなクリーンブースにも幾多の改良が重ねられ、空気感染隔離室や再生医療・細胞培養室などの様々な分野の産業に対応が可能で、容易に構築できるようにしたものが開発されている。
【0005】
例えば、下記特許文献1には、陽圧及び陰圧の切り替え使用が可能なクリーンブースとして、互いに対向し直立する両面及び該両面間の頂面を有するハウジングと、該ハウジングの前記両面の一方に形成された空気を吸い込むための吸込開口及び前記両面の他方に形成された空気を吹き出すための吹出開口と、前記ハウジング内で前記両開口を連通する空気通路と、該空気通路に配置され、該空気通路に沿って前記吸込開口から前記吹出開口へ向けての空気流を生成するための送風源及び前記吸込開口からの空気を浄化するためのフィルタとを備える空気ユニット装置と、天井面部及び周壁面部を有し内方にブース室を形成する包囲体であって前記周壁面部は前記ハウジングの両面のいずれか一方の面と共同して前記ブース室の周壁を構成する包囲体と、該包囲体を前記ハウジングの両面のいずれか一方の側で選択的に設置可能に支持するフレーム組立体とを含むクリーンブースが開示されている。
【0006】
また、下記特許文献2には、ファン付きフィルタユニットをクリーンブースの天井部に縦横2列以上で設けることができるようにしたクリーンブースとして、ファンとフィルタで構成され下面に空気吹出口を有するファン付きフィルタユニットを取付枠に取り付けたクリーンブースであって、前記ファン付きフィルタユニットを、底面中央が開口し周縁に載置片が形成され側壁の上端縁に沿って外方に延設した係止片を備えたバット形受部材を介して取付枠に取り付けるものであって、前記ファン付きフィルタユニットを密封材を介して前記バット形受部材の載置片上に載置すると共に前記バット形受部材の係止片を密封材を介して前記取付枠に取り付けると同時に前記係止片と前記取付枠の間に遮蔽材を狭持させるようにし、前記取付枠を3本以上の長手枠部材とこれら長手枠部材間に橋渡される短手枠部材による格子状取付枠に構成したクリーンブースが開示されている。
【0007】
更に、下記特許文献3には、陽圧または陰圧に調整する際、その調整の仕方が簡易であり、クリーンブース内外での遮蔽性を高めたクリーンブースとして、ブース本体で区画された内部空間への気体移送および内部空間からの気体移送の少なくとも何れかを行う1または2つ以上の気体移送手段と、ブース本体における壁面の設置面側の底部に設けられ、設置したブース本体の底面における気密性を確保する弾性部材とからなるものが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】特開2010-255902号公報
【文献】特開2006-266681号公報
【文献】特開2011-231989号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上記特許文献1~3に記載されたクリーンブースでは、空気ユニット装置やファンフィルタユニットの配置が固定的であるため、ブース内における汚染源の位置や、陽圧モードと陰圧モードの各使用形態における空気の流れなどが考慮されていない。そのため、汚染空気がブース内に拡散したりブース外に放出したりするおそれがある。
【0010】
すなわち、陽圧モード運転時には、出入り口から室外の汚染された空気が流入し、ブース内を安定した清浄空気で満たすことができないおそれがあり、陰圧モード運転時には、ブース内の汚染空気が出入り口から外部に漏出し、ブース内に汚染空気を保持できないおそれがある。
【0011】
そこで本発明の主たる課題は、陽圧モードと陰圧モードの各使用形態において、最適な位置にファンフィルタユニットを配置し、汚染空気の流入又は流出を防止したクリーンブースを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、少なくとも側壁部及び天井部を有し、前記側壁部の一部に出入り口を備えた包囲体と、前記天井部に取り付けられた給気用のファンフィルタユニット及び排気用のファンフィルタユニットとからなるクリーンブースであって、
前記包囲体で仕切られた空間内部の圧力が陽圧及び陰圧に切り換え可能であって、
陽圧モードでは、前記出入り口に近い側に前記排気用のファンフィルタユニットを配置するとともに、前記出入り口から遠い側に前記給気用のファンフィルタユニットを配置し、
陰圧モードでは、前記出入り口に近い側に前記給気用のファンフィルタユニットを配置するとともに、前記出入り口から遠い側に前記排気用のファンフィルタユニットを配置していることを特徴とするクリーンブースが提供される。
【0013】
上記請求項1記載の発明では、陽圧モード運転時には、出入り口から室外の汚染された空気がブース内に流入するのを防止し、陰圧モード運転時には、ブース内の汚染空気が出入り口から外部に漏出するのを防止するため、陽圧モードと陰圧モードの各使用形態において、給気用のファンフィルタユニットと排気用のファンフィルタユニットの配置を、各モードで汚染空気の流入又は流出が防止できる最適な位置としている。これによって、汚染空気の流入又は流出を確実に抑えることができる。
【0014】
また、上記請求項記載の発明では、陽圧モード及び陰圧モードの各使用形態において、給気用のファンフィルタユニット及び排気用のファンフィルタユニットを配置する位置関係について規定している。具体的には、陽圧モードでは、室内の気圧を室外より高く設定することにより、出入り口から室外の空気が流入するのを防止するという使用状況を考慮して、出入り口から室外の空気が流入した場合を想定して気流シミュレーションを行った結果、出入り口に近い側に排気用のファンフィルタユニットを配置し、出入り口から遠い側に給気用のファンフィルタユニットを配置することにより、ブース内に汚染空気が拡散するのが最小限に抑えられ、ブース内を清浄な空気に保持できるようになる。一方、陰圧モードでは、室内の気圧を室外より低く設定することにより、出入り口からブース内の空気が流出するのを防止するという使用状況を考慮して、出入り口から遠い室内に汚染源が存在する場合を想定して気流シミュレーションを行った結果、出入り口に近い側に給気用のファンフィルタユニットを配置し、出入り口から遠い側に排気用のファンフィルタユニットを配置することにより、ブース内の汚染空気が出入り口からブース外に流出するのが抑えられる。
【0015】
請求項に係る本発明として、平面視で、前記天井部が前記出入り口を基準として縦3列×横4行の12マスに区画され、
陽圧モードでは、前記出入り口に隣接する1行目の3マスのうちいずれかに前記排気用のファンフィルタユニットを配置するとともに、前記出入り口から遠い側の3行目及び4行目の6マスのうちいずれかに前記給気用のファンフィルタユニットを配置し、
陰圧モードでは、前記出入り口に隣接する1行目及び2行目の6マスのうちいずれかに前記給気用のファンフィルタユニットを配置するとともに、前記出入り口から遠い側の2列目を除く3行目及び4行目の5マスのうちいずれかに前記排気用のファンフィルタユニットを配置している請求項1記載のクリーンブースが提供される。
【0016】
上記請求項記載の発明では、クリーンブースの平面視で、前記天井部を縦3列×横4行の12マスに区画し、陽圧モード及び陰圧モードの各使用形態において、給気用のファンフィルタユニット及び排気用のファンフィルタユニットを配置する最適なマスの位置を規定している。
【0017】
請求項に係る本発明として、前記給気用のファンフィルタユニット及び排気用のファンフィルタユニットは、それぞれ1又は複数配置されている請求項1、2いずれかに記載のクリーンブースが提供される。
【0018】
上記請求項記載の発明では、給気用のファンフィルタユニット及び排気用のファンフィルタユニットを、それぞれ1台又は複数台配置するようにしている。1台とするか、複数台とするかは、気流シミュレーションにより決定することができる。
【0019】
請求項に係る本発明として、前記天井部は、天井フレームに、ユニット化された複数の天井パネルが取り付けられることにより構成され、
前記天井パネルが、前記ファンフィルタユニットを設置可能な第1天井パネルと、前記ファンフィルタユニットを設置不能な第2天井パネルとを含む請求項1~いずれかに記載のクリーンブースが提供される。
【0020】
上記請求項記載の発明では、天井フレームに複数の天井パネルユニットを取り付けることにより、前記天井部を構成するとともに、この天井パネルユニットを、前記給気用のファンフィルタユニット又は排気用のファンフィルタユニットが設置可能な第1天井パネルと、前記給気用のファンフィルタユニット又は排気用のファンフィルタユニットが設置不能な第2天井パネルとで構成している。したがって、前記ファンフィルタユニットを設置するマス部分には、前記第1天井パネルを配置し、それ以外のマス部分には前記第2天井パネルを配置することにより、簡単にファンフィルタユニットの配置転換が可能となる。
【発明の効果】
【0021】
以上詳説のとおり本発明によれば、陽圧モードと陰圧モードの各使用形態において、最適な位置にファンフィルタユニットを配置することができ、汚染空気の流入又は流出を防止することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明に係るクリーンブース1の斜視図である。
図2】パネル10を取り外した状態のクリーンブース1の斜視図である。
図3】クリーンブース1の平面図である。
図4】クリーンブース1の側面図である。
図5】クリーンブース1の出入り口側の側面図である。
図6図4のVI-VI線矢視図である。
図7】側壁部3の内面側斜視図である。
図8】天井部4の平面図である。
図9】天井フレーム20の平面図である。
図10】第1天井パネル30を示す、(A)は平面図、(B)及び(C)は側面図である。
図11】第2天井パネル31を示す、(A)は平面図、(B)及び(C)は側面図である。
図12】第3天井パネル32を示す、(A)は平面図、(B)及び(C)は側面図、(D)は裏面図(ブース室内側からの視図)である。
図13】第4天井パネル33を示す、(A)は平面図、(B)及び(C)は側面図である。
図14】給気用ファンフィルタユニット6を示す、(A)は側面図、(B)は断面図である。
図15】排気用ファンフィルタユニット7を示す、(A)は側面図、(B)は断面図である。
図16】(A)は陽圧モード、(B)は陰圧モードにおける給気用ファンフィルタユニット6と排気用ファンフィルタユニット7の配置位置を示すクリーンブース1の平面図である。
図17】陽圧モードにおける気流シミュレーションの結果(その1)である。
図18】陽圧モードにおける気流シミュレーションの結果(その2)である。
図19】陽圧モードにおける気流シミュレーションの結果(その3)である。
図20】陽圧モードにおける気流シミュレーションの結果(その4)である。
図21】陰圧モードにおける気流シミュレーションの結果(その1)である。
図22】陰圧モードにおける気流シミュレーションの結果(その2)である。
図23】陰圧モードにおける気流シミュレーションの結果(その3)である。
図24】陰圧モードにおける気流シミュレーションの結果(その4)である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
【0024】
本発明に係るクリーンブース1は、研究施設や実験施設、医療施設、製造工場等の建物の内部に施設され、安全待機室や感染症病室、薬品調整室、各種の実験や研究、開発、培養室等に利用されるものである。
【0025】
本クリーンブース1は、図1図6に示されるように、少なくとも側壁部3及び天井部4を有し、前記側壁部3の一部に出入り口5を備えた包囲体2と、前記天井部4に取り付けられた給気用ファンフィルタユニット6及び排気用ファンフィルタユニット7とで構成されている。更に、本クリーンブース1では、前記包囲体2で仕切られた空間内部(以下、「室内」又は「ブース内」ともいう。)の圧力が、室外の圧力より高く設定された陽圧モードと、室外の圧力より低く設定された陰圧モードとに切り換え可能であって、前記陽圧モードと陰圧モードの各使用形態において、前記給気用ファンフィルタユニット6と排気用ファンフィルタユニット7の配置が異なることを特徴としている。
【0026】
前記包囲体2は、建物内の床面に立設され、四方の側部を囲む互いに対向する2組の側壁部3、3…と、前記側壁部3、3…で囲まれた空間部の上面を覆う天井部4とによって、内部が中空の略直方体状又は立方体状に構成されている。なお、床面は、建物の床面をそのまま利用してもよいし、前記側壁部3、3…で囲まれた空間部の下面を覆う床部を別途設けてもよい。
【0027】
前記側壁部3は、所定の間隔で配置されたアルミニウム等の金属や樹脂等からなる複数の支柱8、8…と、隣り合う前記支柱8、8間に上下方向に所定の間隔で架け渡されたアルミニウム等の金属や樹脂等からなる複数の横桟9、9…と、隣り合う前記支柱8、8及び横桟9、9によって区画された枠内に、気密性を保持した状態で嵌め込まれた透明、半透明又は不透明の樹脂などからなるパネル10、10…とから構成されている。
【0028】
前記支柱8の下端には、建物の床面に設置する脚部11が設けられており、この脚部11の高さ調整により側壁部3の据え付け高さの調整が可能になっている。本クリーンブース1では、フレーム同士が強固に接続されるため、設置に伴う床へのアンカー打ちは不要である。
【0029】
図7に示されるように、前記側壁部3の底部と建物の床面との気密性を確保するため、前記側壁部3の下端部に下端気密部材12が設けられている。前記下端気密部材12は、ステンレス等の金属等からなる気密材で、側壁部3の下端部に全周に亘って隙間なく配置されている。
【0030】
図2及び図6に示されるように、前記側壁部3の一部には、ブース内に出入りするための引戸又は開き戸などからなる出入り口5が設けられている。前記出入り口5は、4面の側壁部3、3…のうち、任意の一つの側壁部3に設けられており、その他の側壁部3…には設けられていない。図示例では、前記出入り口5が、側壁部3の幅方向中央部に配置されているが、側壁部3の幅方向端部寄り位置に配置してもよい。
【0031】
図1及び図2に示されるように、前記出入り口5の外側には、該出入り口5を完全に囲う前室13が設けられている。前記前室13は、前記出入り口5が備えられた側壁部3に接続して設けられ、三方を囲う前室用側壁部14、14…と、この前室用側壁部14…及び前記側壁部3で囲われた空間上部を覆う前室用天井部15とで構成されている。一つの前室用側壁部14には、前室13に出入りするための引戸または開き戸などからなる前室用出入り口16が設けられている。また、図示例のように、前室用天井部15に、給気用ファンフィルタユニット6及び/又は排気用ファンフィルタユニット7を設けてもよいし、設けなくてもよい。なお、クリーンブース1の出入り口5を開放した際の空気の流入又は流出を抑制するため、図示例のように前記前室13を設けるのが好ましいが、場合によっては設けなくてもよい。
【0032】
次いで、前記天井部4について、図8図12に基づいて説明する。図8は天井部4の組立て状態を示す平面図であり、図9は天井フレーム20の平面図、図10図12は各種天井パネル30~32を示す図である。前記天井部4は、図9に示される天井フレーム20に、図10図12に示されるユニット化された各種天井パネル30~32が取り付けられることにより構成されている。
【0033】
前記天井フレーム20は、図9に示されるように、対向する二対の側壁部3、3…の上端縁部と、これらのうち前記出入り口5が備えられた側壁部3を含む対向する一対の側壁部3、3の上端縁間に懸架され、前記側壁部3、3…で囲われた略正方形状の上部開口を3つの長方形状の開口に仕切る2本の梁部材21、21とで構成されている。前記梁部材21、21が延びる方向と平行して配置された側壁部3、3の上端縁部及び前記梁部材21の両側部にはそれぞれ、一辺が上部開口側に向けて突出する断面L形の天井パネル取付枠22が固定されている(図7も参照のこと。)。これによって、3つに仕切られた長方形状の各開口の両側に前記天井パネル取付枠22、22が突出して設けられ、この天井パネル取付枠22、22間に、適宜の前記天井パネル30~32が架け渡され、側壁部3…で囲われた空間上部に天井パネルが嵌め込まれるようになっている。前記梁部材21、21は、クリーンブース1の出入り口5が備えられた側壁部3と、これと対向する側壁部3との上端縁間に架け渡されるように配置するのが好ましいが、これと直交する対向する側壁部3、3間或いは縦横両方の側壁間に直交するように配置してもよい。
【0034】
図示例のように出入り口5の外側に前室13を設ける場合、この前室13は、前記出入り口5が備えられた側壁部3と平行する方向に長い長方形状の上部開口が形成されるように前室用側壁部14が配置されている。前記前室13の上部開口の長辺方向に延びる側壁部3、14の上端縁部にはそれぞれ、一辺が上部開口側に向けて突出する断面L形の前室用天井パネル取付枠23が固定されており、この前室用天井パネル取付枠23、23間に、適宜の天井パネル30~33が架け渡されるようになっている。
【0035】
前記天井パネル30~33は、図8に示されるように、前記ファンフィルタユニット6、7が設置可能な第1天井パネル30(図10)と、前記ファンフィルタユニット6、7が設置不能で、且つ開口が形成不能な第2天井パネル31(図11)と、点検口用の開閉扉を備えた第3天井パネル32(図12)と、前記前室13に取り付けられる第4天井パネル33(図13)とから構成されている。これらの天井パネル30~33が適宜組み合わされて前記天井フレーム20に設置されている。各天井パネル30~33には、該天井パネル30~33を手で持って簡単に施工できるように、ブース室外側に向けて突出する把手37、37が両側の外枠34、34の中央部に必要に応じて取り付けられている。
【0036】
前記第1天井パネル30、第2天井パネル31及び第3天井パネル32は、図10図12に示されるように、長方形状に枠組みされた外枠34、34…の枠内を長手辺方向に2等分する長手辺の中央部に桟部材35が備えられ、前記桟部材35によって仕切られた一方の空間部には、透明、半透明又は不透明の樹脂などからなるパネル36が、気密性が保持された状態で嵌め込まれている。前記桟部材35で仕切られた片側が後段で説明する気流シミュレーションの1マス分に相当する。したがって、前記天井パネル30~32は、気流シミュレーションの2マス分に相当する大きさで形成されている。
【0037】
前記第1天井パネル30は、図10に示されるように、前記桟部材35によって仕切られた他方の空間部に、対向する外枠34と桟部材35との間に懸架された2本のファンフィルタユニット取付枠38、38が所定の離隔幅で配置されており、これらファンフィルタユニット取付枠38、38間が開口する空間部とされるとともに、平行するファンフィルタユニット取付枠38と外枠34との間にそれぞれ、透明、半透明又は不透明の樹脂などからなるパネル39が、気密性が保持された状態で嵌め込まれている。
【0038】
前記第2天井パネル31は、図11に示されるように、前記桟部材35によって仕切られた他方の空間部に、前記一方の空間部と同様に、透明、半透明又は不透明の樹脂などからなるパネル36が、気密性が保持された状態で嵌め込まれている。
【0039】
前記第3天井パネル32は、図12に示されるように、前記桟部材35によって仕切られた他方の空間部に、開閉可能な点検口用扉40が設けられている。前記点検口用扉40は、前記桟部材35側の辺部が蝶番41、41によって回動自在に支持されるとともに、これと対向する辺部に、回動操作によってツメが外枠34に係脱して、点検口用扉40の回動不能及び回動可能を切り替える開閉ネジ42、42が設けられている。前記点検口用扉40と外枠34及び桟部材35との間には気密部材などを配置してもよいが、これらの間がほぼ隙間なく接することにより点検口用扉40の閉状態における気密性が確保されているため、通常は気密部材を配置しなくてよい。
【0040】
前記第4天井パネル33は、図13に示されるように、上記第1天井パネル30、第2天井パネル31及び第3天井パネル32と比較して、約半分の大きさを有しており、外枠43、43…によって区画された枠内に、透明、半透明又は不透明の樹脂などからなるパネル44が気密性が保持された状態で嵌め込まれている。この第4天井パネル33は、主に前記前室13の天井パネルとして用いられるものであり、前室13がクリーンブース1の1つの側壁部3の幅より狭い範囲に形成される場合に用いられている。
【0041】
前記第1天井パネル30、第2天井パネル31及び第3天井パネル32は、長手辺を前記天井パネル取付枠22が延びる方向に一致する向きで配置する。図8に示される形態例では、前記天井パネル30~32は、前記梁部材21、21で仕切られた3つの空間部に対し、それぞれ長手方向に2つずつ配置されている。前記天井パネル30~32は、長手辺方向に向きを入れ替えて配置することが可能であり、これにより、特に第1天井パネル30や第3天井パネル32では、ファンフィルタユニット6、7の位置や点検口の位置を任意に設定することが可能となる。
【0042】
一方、前記第4天井パネル33は、短手辺を前記前室用天井パネル取付枠23が延びる方向に一致する向きで配置する。
【0043】
前記天井パネル30~33は、前記天井パネル取付枠22、23の上に載置されるだけで、特に固定されていない。これにより、クリーンブース1の組立及び解体が簡単にできるとともに、天井パネルのレイアウト変更が簡単にできるようになる。一方で、前記天井パネル30~33を天井フレーム20に固定できるようにしてもよい。固定方法は、ボルトなどによるねじ締結方法などを用いることができる。
【0044】
前記第1天井パネル30、第2天井パネル31及び第3天井パネル32の短手辺の外枠34の外周部及び前記第4天井パネル33の長手辺の外枠34の外周部には、側壁部3、14又は隣接する天井パネルとの気密性を保持するための気密部材45が設けられている。すなわち、前記天井パネル30~33の外枠のうち、天井パネル取付枠22、23に載置されない外枠の外周部に前記気密部材45が設けられている。天井パネル取付枠22、23に天井パネル30~33の外枠34、43が載置される部分では、天井パネル30~33の自重によって外枠34、43が天井パネル取付枠22、23に密着して、これらの間の気密性が保持されるため、これらの間には気密部材を設けなくてもよいが、天井パネル取付枠22、23が設けられない部分や、隣接する天井パネル間では、気密性が保持できないため、前記気密部材45を設けるのが望ましい。なお、より確実な気密構造とするため、前記天井パネル30~33の外枠34、43と天井パネル取付枠22、23との間に気密部材を配置してもよい。
【0045】
次に、前記給気用ファンフィルタユニット6としては、フィルタを通過して清浄化された室外の空気を室内に供給する一般的なファン付きフィルタユニットを用いることができ、具体的な構造は、図14に示されるように、上面に空気取込口6a、下面に空気吹出口6bがそれぞれ形成されるとともに、その内部にファン6c及びメインフィルタ6dが備えられており、前記ファン6cの稼働により空気取込口6aから取り込まれた室外の空気が、前記メインフィルタ6dを通過して清浄化された後、前記空気吹出口6bからブース内に供給されるようになっている。前記メインフィルタ6dとしては、HEPAフィルタ、ULPAフィルタなどを用いることができる。また、前記空気取込口6aには、図示例のように、サランネットフィルタなどからなるプレフィルタ6eを設置することができる。
【0046】
前記排気用ファンフィルタユニット7としては、フィルタを通過して清浄化された室内の空気を室外に排気する一般的なファン付きフィルタユニットを用いることができ、具体的な構造は、図15に示されるように、下面に空気取込口7a、上面に空気吹出口7bがそれぞれ形成されるとともに、その内部にファン7c及びメインフィルタ7dが備えられており、前記ファン7cの稼働により空気取込口7aから取り込まれ、前記メインフィルタ7dを通過して清浄化された室内の空気が、前記空気吹出口7bから室外に排気されるようになっている。前記メインフィルタ7dとしては、HEPAフィルタ、ULPAフィルタなどを用いることができる。また、前記空気吹出口7bには、接触防止や落下塵対策のため、図示例のように、不織布などからなるプレフィルタ7eやパンチングメタルなど設置することができる。
【0047】
前記給気用ファンフィルタユニット6及び排気用ファンフィルタユニット7は、前記第1天井パネル30の外枠34、桟部材35及びファンフィルタユニット取付枠38、38によって囲まれた枠の上部に、樹脂やゴムなどからなる気密部材(図示せず)を介して載置されている。前記気密部材を介して載置されているため、ネジ止めなどを施さなくても気密性が確保できるとともに、ファンフィルタユニット6、7の位置ズレが生じにくくなっている。また、前記ファンフィルタユニット6、7がネジ止めされないことにより、クリーンブース1の組立及び解体が簡単にできるとともに、天井パネルのレイアウト変更が簡単にできるようになる。
【0048】
前記給気用ファンフィルタユニット6及び排気用ファンフィルタユニット7は、それぞれ1又は複数配置することができる。すなわち、クリーンブース1に対してそれぞれ1台又は複数台のファンフィルタユニット6、7を配置することができる。
【0049】
以上の構成からなる本クリーンブース1では、クリーンブース1の室内の圧力が陽圧及び陰圧のどちらにも切り換えることが可能である。陽圧運転時は、+5Pa以上、陰圧運転時は、CDC(米国疾病予防管理センター)ガイドラインによる空気感染隔離室に準拠し、-2.5Pa以下を確保できる。陽圧モードでは、給気用ファンフィルタユニット6によってブース外の空気をブース内に供給し、その風量を調整することでブース内はブース外より圧力が高い陽圧の環境となる。陽圧モードでは、汚染空気の流入を抑制した医師・看護師等の待機場所とすることができるとともに、ブース内に安定した清浄空気を供給することができるため、清浄空気環境を必要とする産業用クリーンブースとしての利用も可能である。ブース内の清浄度は、ブース周囲の環境及び床材等によって異なるが最高でClass5(ISO14644-1による1m中の0.5μm以上の微粒子の個数が3520個以下)相当以上を達成することができる。一方、陰圧モードでは、排気用ファンフィルタユニット7によってブース内の空気をブース外に排気し、その風量を調整することでブース内はブース外より圧力が低い陰圧の環境となる。陰圧モードでは、ブース内の汚染空気の外部漏出を防ぐことで、感染症発生時の仮設病室や臨時の空気感染隔離室等に使用することができるとともに、再生医療等の実験や、薬品調整等の用途にも活用できる。
【0050】
また、本クリーンブース1では、陽圧モードと陰圧モードの各使用形態において、前記給気用ファンフィルタユニット6と排気用ファンフィルタユニット7の配置が異なっている。すなわち、クリーンブース1の平面視において、陽圧モード運転時に給気用ファンフィルタユニット6及び排気用ファンフィルタユニット7をそれぞれ配置する位置と、陰圧モード運転時に給気用ファンフィルタユニット6及び排気用ファンフィルタユニット7をそれぞれ配置する位置が異なっている。
【0051】
前記陽圧モード運転時には、出入り口5から室外の汚染された空気がブース内に流入するのを防止し、前記陰圧モード運転時には、ブース内の汚染空気が出入り口5から外部に漏出するのを防止するため、本クリーンブース1では、陽圧モードと陰圧モードの各使用形態において、給気用ファンフィルタユニット6と排気用ファンフィルタユニット7をそれぞれ、各モードで汚染空気の流入又は流出が防止できる最適な位置に配置している。このため、陽圧モード及び陰圧モードのいずれの使用形態においても、汚染空気の流入又は流出が防止でき、クリーンブースとしての機能をより確実に高めることが可能となる。
【0052】
各運転モードにおける給気用ファンフィルタユニット6と排気用ファンフィルタユニット7の相対的な位置関係について、より具体的に説明すると、図16に示されるように、陽圧モードでは、出入り口5に近い側に排気用ファンフィルタユニット7を配置するとともに、出入り口5から遠い側に給気用ファンフィルタユニット6を配置し、陰圧モードでは、出入り口5に近い側に給気用ファンフィルタユニット6を配置するとともに、出入り口5から遠い側に排気用ファンフィルタユニット7を配置するのがよい。
【0053】
陽圧モードでは、室内の気圧を室外より高く設定することにより、出入り口5から室外の空気が流入するのを防止するという使用状況を考慮して、出入り口5から室外の空気が流入した場合を想定して気流シミュレーションを行った結果、図16(A)に示されるように、出入り口5に近い側に排気用ファンフィルタユニット7を配置し、出入り口5から遠い側に給気用ファンフィルタユニット6を配置することにより、出入り口5から流入した汚染空気が室内に拡散するのが最小限に抑えられ、ブース内を清浄な空気に保持できるようになる。
【0054】
一方、陰圧モードでは、室内の気圧を室外より低く設定することにより、出入り口5からブース内の空気が流出するのを防止するという使用状況を考慮して、出入り口5から遠い室内に汚染源が存在する場合を想定して気流シミュレーションを行った結果、図16(B)に示されるように、出入り口5に近い側に給気用ファンフィルタユニット6を配置し、出入り口5から遠い側に排気用ファンフィルタユニット7を配置することにより、ブース内の汚染空気が出入り口5からブース外に流出するのが抑えられる。
【0055】
前述の気流シミュレーションを踏まえてより具体的に説明すると、気流シミュレーションでは、先ずはじめに、図16に示されるように、前記クリーンブース1の天井部を、平面視で、出入り口5を基準として縦3列×横4行の12マスに区画する。出入り口5に近い側から横方向に1番~12番のマス番号を付加した。この1マスは、前記天井パネル30~32を桟部材35で仕切った片側の大きさとほぼ同じ大きさを有している。つまり、前記第1天井パネル30、第2天井パネル31及び第3天井パネル32は、縦方向に2マス分の大きさを有している。
【0056】
気流シミュレーションでは、陽圧モードにおいて、ブース室内の清浄度維持を最優先とし、室外からの汚染空気の流入を防ぎ、室内で発生した汚染空気は出入り口5方向へ流れる環境を作り出すことを目標とし、陰圧モードにおいて、ブース室内で発生した汚染空気の流出防止を最優先とし、室内の汚染空気が出入り口5方向に流れない環境を作り出すことを目標とする。
【0057】
クリーンブース1の大きさは、縦3m×横3m×高さ2.4mとした。給気用ファンフィルタユニット6の空気吹出口6bの大きさは600mm×600mm、流量は600CMHとし、排気用ファンフィルタユニット7の空気取込口7aの大きさは600mm×600mm、流量は600CMHとした。給気用ファンフィルタユニット6及び排気用ファンフィルタユニット7は、上述の12マスのうちのいずれかに設置した。
【0058】
汚染源は、300mm×300mmの大きさで、床上に設置した。陽圧モードでは、出入り口5が汚染源と想定し、マス番号2番の位置に汚染源を配置した。陰圧モードでは、室内の部屋奥(出入り口5から遠い側)に汚染源があるものとし、マス番号11番及び12番のいずれかに配置した。
【0059】
気流シミュレーションの方法は、陽圧モードと陰圧モードにおいて、それぞれ室内の所定位置に汚染源を設置し、給気用ファンフィルタユニット6及び排気用ファンフィルタユニット7を設置する位置を変化させたときの汚染空気の拡散状況を比較した。
【0060】
その結果、陽圧モードでは、図16(A)、図17及び図18に示されるように、出入り口5に隣接する1行目(マス番号1~3番)の3マスのうちいずれかに排気用ファンフィルタユニット7を配置するとともに、出入り口5から遠い側の3行目及び4行目(マス番号7~12番)の6マスのうちいずれかに給気用ファンフィルタユニット6を配置することにより、出入り口5から流入した汚染空気が室内の広範囲に拡散せずに排気用ファンフィルタユニット7によって室外に排出されやすくなることが明らかとなった。一方、図19及び図20に示されるように、それ以外の位置に給気用ファンフィルタユニット6、排気用ファンフィルタユニット7を配置すると、出入り口5から流入した空気が室内の広範囲に拡散しやすくなる。
【0061】
次いで、陰圧モードでは、図16(B)、図21及び図22に示されるように、出入り口5に隣接する1行目及び2行目(マス番号1~6番)の6マスのうちいずれかに給気用ファンフィルタユニット6を配置するとともに、出入り口5から遠い側の2列目を除く3行目及び4行目(マス番号7番及び9~12番)の5マスのうちいずれかに排気用ファンフィルタユニット7を配置することにより、室奥に配置された汚染源から拡散する空気が出入り口5方向に拡散しにくくなり、出入り口5から室外に流出するのが防止できることが明らかとなった。一方、図23及び図24に示されるように、それ以外の位置に給気用ファンフィルタユニット6、排気用ファンフィルタユニット7を配置すると、汚染空気が出入り口5に向けて拡散しやすくなる。
【符号の説明】
【0062】
1…クリーンブース、2…包囲体、3…側壁部、4…天井部、5…出入り口、6…給気用ファンフィルタユニット、7…排気用ファンフィルタユニット、8…支柱、9…横桟、10…パネル、11…脚部、12…下端気密部材、13…前室、14…前室用側壁部、15…前室用天井部、16…前室用出入り口、20…天井フレーム、21…梁部材、22…天井パネル取付枠、23…前室用天井パネル取付枠、30…第1天井パネル、31…第2天井パネル、32…第3天井パネル、33…第4天井パネル、34…外枠、35…桟部材、36…パネル、37…把手、38…ファンフィルタユニット取付枠、39…パネル、40…点検口用扉、41…蝶番、42…開閉ネジ、43…外枠、44…パネル、45…気密部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24