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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-23
(45)【発行日】2022-08-31
(54)【発明の名称】陳列装置
(51)【国際特許分類】
   A47F 5/00 20060101AFI20220824BHJP
【FI】
A47F5/00 D
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2022012546
(22)【出願日】2022-01-31
【審査請求日】2022-01-31
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 1.2021年8月2日に株式会社クレオ 2021年8月4日に株式会社ハバクリエーション、株式会社マンダム 2021年8月30日に株式会社ファースト 2021年9月16日に株式会社スコープ 2021年9月21日に株式会社あじかん 2021年10月12日に株式会社ハバクリエーション、株式会社ディエイチシー、ジョンソンエンドジョンソン株式会社、株式会社UYEKI 2021年10月28日に株式会社ハバクリエーション、株式会社ライオン 2021年11月15日に株式会社プランジェクトナカデ 2021年11月17日に株式会社プランジェクトナカデ 2021年12月2日に株式会社スマートコミュニケーションズ 2021年12月15日にMIC株式会社(旧 水上印刷株式会社) 2021年12月20日にナカバヤシ株式会社 2021年12月24日にイオン株式会社 にて商談のため公開 2.2021年10月28日に掲載された https://youtu.be/dgYFpbsmOvw https:///twitter.com/dorokunekune/status/1453528881504276483
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】592082066
【氏名又は名称】株式会社三邦
(74)【代理人】
【識別番号】100106024
【弁理士】
【氏名又は名称】稗苗 秀三
(74)【代理人】
【識別番号】100167841
【弁理士】
【氏名又は名称】小羽根 孝康
(74)【代理人】
【識別番号】100168376
【弁理士】
【氏名又は名称】藤原 清隆
(72)【発明者】
【氏名】鐘江 悟
(72)【発明者】
【氏名】竹内 裕二
【審査官】村山 達也
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3233522(JP,U)
【文献】特開2021-115352(JP,A)
【文献】特開2021-62288(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47F 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品を保持する保持具と、複数の保持具が前方に突き出るように備え付けられたベース板とからなり、保持具の基端側がベース板に形成された開口に挿入され、保持具がベース板に着脱可能に取り付けられる陳列装置であって、開口は横長に形成され、ベース板に、開口の一部を塞ぐように受片が設けられ、受片は、開口にかかるようにベース板の一部を残して切り欠かれて形成され、受片がベース板に片持ち支持され、保持具の横方向に延びる基端側に、開口に挿入されて開口の左右の側縁に引っ掛かる左右両側の係止部と受片に係合される固定部とが設けられ、受片にロック孔が形成され、
保持具の基端側が開口に挿入されて、係止部が開口の側縁に引っ掛かっているとき、保持具は、先端側がベース板に近づいた待機姿勢に保持され、保持具が挿入されたベース板を上下方向に重ねて梱包および保管可能とされ、
待機姿勢の保持具の先端側をベース板から離れるように持ち上げると、固定部が受片を押しながら受片に沿ってスライドして、受片の復元力によりロック孔に嵌まって係合され、保持具は、先端側が前方に突き出た使用姿勢になることを特徴とする陳列装置。
【請求項2】
保持具の先端側が商品を吊下げるための扁平な支持部とされ、支持部の裏面に折り曲げ線が形成され、支持部に荷重がかかると、支持部がV字状に折れ曲がることを特徴とする請求項1記載の陳列装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品を吊下げたり、載置したりする保持具を備えた陳列装置に関する。
【背景技術】
【0002】
店舗のディスプレイにおいて、商品をフックに掛けて陳列する陳列装置が用いられる。ここで、地球温暖化や海洋汚染などの環境問題の観点から、陳列装置においても、環境に配慮して紙製のフックなどが使用されるようになっている。例えば、特許文献1に記載の陳列装置では、厚紙のフックが厚紙のベース板に形成された縦長の開口に挿入され、フックに形成された挿入溝がベース板の開口縁に嵌め込まれると、フックの突起が開口の下方にある孔に嵌まり、フックがベース板に取り付けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第5588166号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の陳列装置では、フックがベース板に上下の2点で支持されており、水平方向の荷重に対して不安定な状態であるので、フックが左右方向に傾くおそれがある。このような不安定さをなくすために、左右のフックを連結した構造が取られる場合がある。しかし、この場合、フックの形状が複雑となり、左右のフックを取り付けるのに手間がかかる。
【0005】
本発明は、上記に鑑み、安定した状態に簡単に取り付けることができる陳列装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の陳列装置は、商品を保持する保持具と、複数の保持具が前方に突き出るように備え付けられたベース板とからなり、保持具の基端側がベース板に形成された細長の開口に挿入され、保持具がベース板に着脱可能に取り付けられる。ベース板に、開口の一部を塞ぐように受片が設けられ、受片は、開口にかかるようにベース板の一部を残して切り欠かれて形成され、受片がベース板に片持ち支持され、保持具の基端側に、開口に挿入されて開口の側縁に引っ掛かる係止部と、受片に係合される固定部とが設けられる。受片に、固定部が嵌め込まれるロック孔が形成される。
【0007】
保持具の基端側が開口に挿入されて、係止部が開口の側縁に引っ掛かっているとき、保持具は、その先端側がベース板に近づいた待機姿勢に保持される。待機姿勢の保持具の先端側をベース板から離れるように持ち上げると、開口の側縁を支点にして保持具の基端側が回動しつつ固定部の先端が受片に沿ってスライドしてロック孔に嵌まり、保持具は先端側が前方に突き出た使用姿勢になる。保持具が商品を保持することにより、商品が陳列される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によると、保持具を開口に挿入して、持ち上げるだけで保持具は使用姿勢となり、保持具を簡単にベース板に取り付けることができる。そして、保持具は開口の側縁と受片とにより3点で支持され、保持具を左右に傾くことなく安定した状態でベース板に取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の第1の実施形態の保持具とベース板の開口とを示す図
図2】第1の実施形態の陳列装置の斜視図
図3】ベース板の開口に挿入されて待機姿勢にある保持具を前側から見た図
図4】ベース板の開口に挿入されて待機姿勢にある保持具を後側から見た図
図5】先端側を持ち上げた保持具を後側から見た図
図6】使用姿勢になった保持具を後側から見た図
図7】使用姿勢になった保持具を前側から見た図
図8】第2の実施形態の保持具とベース板の開口とを示す図
図9】第2の実施形態の陳列装置の斜視図
図10】第3の実施形態の保持具とベース板の開口とを示す図
図11】第3の実施形態の陳列装置の斜視図
図12】他の形態の保持具を取り付けた陳列装置の斜視図
図13】他の形態の保持具を取り付けた陳列装置の斜視図
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の第1の実施形態に係る陳列装置を図1、2に示す。陳列装置は、商品を保持する保持具1と、複数の保持具1が前方に突き出るように備え付けられたベース板2とからなる。平板状のベース板2に細長の開口3が形成され、フック状の保持具1の基端側が開口3に挿入され、保持具1がベース板2に着脱可能に取り付けられ、保持具1に商品が吊り下げられる。保持具1およびベース板2は厚みのある紙製である。
【0011】
ベース板2は自立可能なスタンド式とされ、フロアや卓上に置かれる。開口3は横長に形成され、複数の開口3がベース板2に上下左右に所定の間隔を置いて形成される。開口3の下縁3aは中央に向かって下り傾斜して形成され、開口3の上縁3bは水平に形成され、下縁3aと上縁3bとが湾曲した側縁3cで連結されている。
【0012】
そして、開口3の一部を塞ぐように受片4が設けられる。受片4は、開口3の左右方向の中央にかかるようにベース板2の一部を残して切り欠かれて形成される。すなわち、受片4の上縁4aおよび左右の側縁4bがベース板2から切り欠かれ、逆U字状の受片4の下部が残され、残された下部により受片4がベース板2に片持ち支持される。受片4の上縁4aは開口3の上縁3bよりも上側に位置する。これにより、受片4はベース板2に対して傾斜可能とされる。受片4が傾斜すると、その跡が開口3に連なる縦長の開口窓3dとなる。開口窓3dは横長の開口3と交差するように形成される。開口窓3dの上縁3eは開口3の上縁3bよりも上側に位置する。受片4はベース板2より後方に傾斜したとき撓むので、元に戻ろうと復元力が働く。受片4に、保持具1を係合するロック孔5が形成される。ロック孔5は、開口窓3dよりも左右方向の幅が狭い横長に形成され、開口3の下縁3a付近に位置する。
【0013】
図1に示すように、保持具1はT字状に形成され、縦方向に延びる先端側が商品を吊下げるための扁平な支持部6とされ、横方向に延びる基端側に、開口3に挿入されて左右の側縁3cに引っ掛かる係止部7と、ロック孔5に嵌まって受片4に係合される固定部8とが設けられる。開口3に挿入された保持具1の係止部7は、開口3の上縁3bおよび下縁3aと当接して、保持具1の上下方向および左右方向の動きが規制される。そして、係止部7が開口3の側縁3cに引っ掛かっているとき、保持具1は側縁3cを支点として回動可能とされる。
【0014】
支持部6の裏面がハーフカットされて、折り曲げ線9が形成される。支持部6に上から荷重がかかると、扁平な支持部6が折り曲げ線9に沿ってV字状に折れ曲がるようになっている。開口3の下縁3aが中央に向かって下り傾斜しているので、保持具1が折れ曲がっても、保持具1を支持することができる。すなわち、支持部6に上から荷重がかかると、その荷重を主に係止部7が当接する開口3の下縁3aおよび固定部8を係合するロック孔5とで受けることになる。このとき、開口3の下縁3aが傾斜しているので、その傾斜に沿って保持具1が湾曲しようとする。保持具1の支持部6には中央に折れ曲げ線9があるので、折れ曲げ線9に沿って保持具1はV字状に折れ曲がる。開口3の下縁3aの傾斜角度を変えれば、保持具1の折れ曲がり角度が変わる。
【0015】
係止部7は、保持具1の基端側の左右両側に設けられ、横方向に向かって突出した前係止片10および後係止片11と、前係止片10と後係止片11との間に形成される係止溝12とから構成される。係止溝12に開口3の側縁3cが嵌まり込む。左右の後係止片11の先端から先端までの長さは開口3の幅より少し大きくされ、前係止片10の横方向の長さは後係止片11よりも長く、開口3の幅よりも大とされる。前係止片10の後縁10aは傾斜しており、後係止片11の先端は湾曲している。左右の係止溝12間の間隔は開口3の幅より少しだけ短くされる。
【0016】
係止溝12に開口3の側縁3cが嵌まって、係止部7が開口3に引っ掛かっているとき、側縁3cを支点として保持具1は回動可能とされる。これにより、保持具1は、図3に示すように、その先端側がベース板2に近づいた待機姿勢と、図7に示すように、保持具1の先端側がベース板2から離れて前方に突き出た使用姿勢との間で回動可能となる。ここで、前係止片10の後縁10aが傾斜しているので、後縁10aとベース板2との間に隙間ができ、保持具1が回動しても後縁10aはベース板2に接触せず、保持具1をスムーズに回動させることができる。なお、前係止片10の後縁10aの代わりに、後係止片11の前縁を傾斜させてもよく、各係止片10,11の対向するいずれか一方の前後の縁が傾斜しておればよい。
【0017】
固定部8は、保持具1の基端縁15から突出した突起16と、突起16がロック孔5に嵌まったときに受片4に当接する保持具1の基端縁15とから構成される。突起16の横方向の長さはロック孔5の幅よりも小とされ、基端縁15の横方向の長さは受片4の横方向の長さよりも大とされる。
【0018】
上記の陳列装置はベース板2と複数の保持具1とによって組み立てられる。まず、保持具1をベース板2に取り付けるとき、保持具1の突起16で受片4を後側に押し込み、左右の一側の後係止片11を開口3に挿入する。前係止片10の後縁10aがベース板2に当接して、保持具1がベース板2に対して左右の一側に傾いた状態となるので、他側の後係止片11を開口3に挿入する。このとき、後係止片11の先端が湾曲しているので、保持具1をスムーズに開口3に挿入できる。
【0019】
図3、4に示すように、保持具1の左右の係止溝12に開口3の側縁3cが嵌まることにより、係止部7が開口3に引っ掛かる。保持具1の基端側が受片4に押し戻されるとともに保持具1の自重によって、保持具1の先端側が下がってベース板2に近づき、保持具1はベース板2に対して斜め下を向いた待機姿勢となり、保持具1は待機姿勢で保持される。
【0020】
保持具1が待機姿勢にあるとき、保持具1はベース板2の前後面から突出している。このような保持具1が挿入されたベース板2を上下方向に重ねても嵩張らず、コンパクトに梱包することができ、輸送コストを低減できる。しかも、保管する際には、省スペース化を図れる。
【0021】
陳列装置を組み立てるとき、待機姿勢の保持具1が保持されたベース板2を立てて置く。保持具1が待機姿勢にあるとき、保持具1は開口3の側縁3cを支点にして揺動する。そこで、保持具1の先端をベース板2から離れるように持ち上げると、図5に示すように、保持具1の基端側が下がるように回動し、突起16が受片4を押し下げながら下方に向かってスライドする。図6に示すように、突起16がロック孔5に達すると、受片4の復元力によってロック孔5に突起16が嵌まり、保持具1の基端縁15が受片4に当接して、固定部8が受片4に係合される。図7に示すように、保持具1の先端側が所定の傾斜角度で斜め上向きに突き出し、使用姿勢となる。このように、待機姿勢にある保持具1を持ち上げるだけのワンタッチ操作で簡単に保持具1をベース板2に固定して、使用姿勢にすることができ、組立に要する労力を軽減することができる。
【0022】
使用姿勢にされた保持具1に対して、包装容器等に横長の装着孔が形成された商品を陳列することができる。保持具1の支持部6に商品の装着孔を差し込んで、商品を吊下げて陳列する。ここで、多くの商品を陳列する、重い商品を陳列するなどによって保持具1に大きな荷重がかかると、支持部6が折り曲げ線9に沿ってV字状に折れ曲がり、扁平な状態に比べて剛性が高まり、保持具1は撓みにくくなる。
【0023】
第2の実施形態の陳列装置を図8,9に示す。本実施形態の陳列装置は、スパウトパウチ20、ペットボトル等のキャップを有する商品を吊り下げて陳列するのに適したものである。
【0024】
保持具1は、複数の商品を吊り下げ可能な支持部6と複数の係止部7および固定部8とから構成され、これらが一体的に形成される。ここでは、支持部6は、3つの商品を吊り下げることができる。支持部6には、3つの吊下げ孔21が左右方向に並んで形成されている。吊下げ孔21は、先端側にキャップを挿入できるように円形孔22が形成され、キャップの下端を引っ掛けてスライドできるように先端側から基端側にかけてスライド孔23が形成される。
【0025】
係止部7および固定部8は左右に2つ設けられる。係止部7は、前係止片10、後係止片11および係止溝12から構成されるが、これらは左右両側のみに設けられる。固定部8は第1の実施形態の構成と同じである。保持具1の基端側の裏面には、各固定部8に対応する位置に折り曲げ線9が形成されている。
【0026】
ベース板2には、上記の係止部7および固定部8に対応して、複数、ここでは2つの開口3および受片4が設けられる。開口3および受片4は第1の実施形態の構成と同じである。そして、開口3の左右の側縁3cから上側に向かうスリット24a、24bがそれぞれ形成される。外側寄りのスリット24aは、折れ線状に長く形成され、内側寄りのスリット24bは、直線状に短く形成される。商品間のピッチがある場合には、内側寄りのスリット24bが短くされる。ピッチがない場合には、内側寄りのスリット24bは長くされる。2本のスリット24a、24bにより、開口3の上部に受片4を挟んで左右に2つの突片25が形成される。突片25は、ベース板2に対して傾斜可能であり、開口3に挿入された保持具1の前係止片10の後縁10aに接触する。重い商品が陳列されて、保持具1が撓んだとき、突片25が傾いて前係止片10の位置ずれを許容する。
【0027】
第3の実施形態の陳列装置を図10,11に示す。本実施形態の陳列装置では、保持具1がトレイ状に形成され、ベース板2が吊下げ式とされる。この陳列装置は、商品が保持具1上に載置される陳列棚として使用される。
【0028】
保持具1の支持部6は、左右方向に幅広な扁平形状とされる。なお、係止部7、固定部8、開口3および受片4は第1の実施形態の構成と同じである。そして、開口3の左右の側縁3cから上側に向かうスリット24aがそれぞれ折れ線状に長く形成される。
【0029】
本実施形態における保持具1の他の形態として、図12に示すように、保持具1の支持部6に上枠26が一体的に設けられ、背の高い商品を倒れないように置くことができる。また、図13に示すように、支持部6に、複数の差し込み孔27が形成された置台28が一体的に設けられ、ペンなどの細長い商品を立てて置くことができる。
【0030】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正および変更を加え得ることは勿論である。開口を縦長に形成して、開口の上下の側縁に保持具の係止部が引っ掛かって、保持具が左右方向に揺動可能に支持されるようにしてもよい。受片は、左右方向のいずれか一方の側部が残るように他の三方が切り欠かれる。
また、ロック孔5の位置を上下方向に変えることにより、使用姿勢における保持具1の傾斜角度が変わる。そこで、陳列する商品の重量に応じた傾斜角度にするために、ロック孔5の位置を調整すればよい。
【符号の説明】
【0031】
1 保持具
2 ベース板
3 開口
4 受片
5 ロック孔
6 支持部
7 係止部
8 固定部
9 折れ曲げ線
10 前係止片
11 後係止片
12 係止溝
15 基端縁
16 突起
【要約】
【課題】保持具を安定した状態に簡単にベース板に取り付けるようにする。
【解決手段】陳列装置は、商品を保持する保持具1と、複数の保持具1が前方に突き出るように備え付けられたベース板2とからなる。ベース板2の開口3の一部を塞ぐように設けられた受片4は、開口3にかかるようにベース板2の一部を残して切り欠かれて形成され、受片4がベース板2に片持ち支持され、保持具1の基端側に、開口3に挿入されてその側縁に引っ掛かる係止部7と受片4に係合される固定部8とが設けられる。保持具1の基端側が開口3に挿入されて、係止部7が開口3の側縁3cに引っ掛かると、保持具1は側縁3cを支点にしてベース板2に回動可能に支持される。保持具1の先端側をベース板2から離れるように持ち上げると、固定部8が受片4に沿ってスライドして受片4のロック孔5に嵌まり、保持具1は先端側が前方に突き出た使用姿勢になる。
【選択図】図6
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13