(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-23
(45)【発行日】2022-08-31
(54)【発明の名称】天井軽量鉄骨構造メインキャリアの装着手段
(51)【国際特許分類】
E04B 9/18 20060101AFI20220824BHJP
F16B 1/00 20060101ALI20220824BHJP
F16B 7/18 20060101ALI20220824BHJP
E04B 9/20 20060101ALI20220824BHJP
【FI】
E04B9/18 N
F16B1/00 A
F16B7/18 A
E04B9/20 A
E04B9/18 J
(21)【出願番号】P 2020178808
(22)【出願日】2020-10-26
【審査請求日】2020-10-26
(31)【優先権主張番号】10-2020-0048985
(32)【優先日】2020-04-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】518303376
【氏名又は名称】ユン,ミンシ
【氏名又は名称原語表記】JUNG,Min Si
(74)【代理人】
【識別番号】100166545
【氏名又は名称】折坂 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】ユン,ミンシ
【審査官】伊藤 昭治
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-027273(JP,A)
【文献】特開2019-060134(JP,A)
【文献】特開2017-222990(JP,A)
【文献】特開2015-073856(JP,A)
【文献】実公昭50-030816(JP,Y1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0316351(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2002/0060280(US,A1)
【文献】米国特許第06453633(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04B 9/00 - 9/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロッドハンガー(10)に装着される上部水平部(110)と、
前記上部水平部(110)の一端に上端が一体に結合され、下端がメインキャリア(2)の高さよりも長い長さを有するように重力方向で下へ伸びたメイン起立部(120)と、
前記メイン起立部(120)の下端で一端が一体に結合され、他端がメインキャリア(2)の横幅の幅で形成されてメインキャリア(2)が安着される下部パネル(130)と、
下部パネル(130)の他端に続いて、上部水平部(110)の他端方向に開放空間が形成されるように伸びた離脱防止締付片(150)と、を含み、
前記離脱防止締付片(150)は
、前記上部水平部(110)の他端に向けて伸びる第1片(151)を含み、下端の一部分に
前記第1片(151)が折曲可能となるように形成された切欠である第1切欠脆弱部(153)が構成されて離脱防止締付片(150)と上部水平部(110)が手作業で雌雄結合され、
メインキャリア離脱防止締付片(150)はメインキャリアの装着手段(100)の本体(B)と締結時に、前記メインキャリア離脱防止締付片(150)の
前記第1片(151)の内面には固定片(157)が突出して形成されて、ロッドハンガー(10)の下端部フランジとメインキャリア(2)の上端部と接触してメインキャリア(2)とメインキャリア装着手段(100)の移動を防止することを特徴とする天井軽量鉄骨構造メインキャリアの装着手段。
【請求項2】
前記ロッドハンガー(10)は、
天井コンクリートに固定される全ねじボルト(11)、前記全ねじボルト(11)に上端が外接されて締結される管状調節部(12)、前記上部水平部(110)の中央に形成された貫通孔(111)に前記管状調節部(12)が貫通された状態で天井の方へ前記貫通孔(111)から抜け出ないように前記管状調節部(12)の下端に前記貫通孔(111)の大きさよりも大きい外径を以て固定外接されたフランジ13が備えられて管状調節部(12)の回転で高さが調節できることを特徴とする請求項1に記載の天井軽量鉄骨構造メインキャリアの装着手段。
【請求項3】
前記管状調節部(12)は上部に全ねじボルト(11)の安全結合を確認するための観察貫通孔14が備えられ、全ねじボルト(11)を加圧、固定することができるナット型孔(15)が形成されたことを特徴とする請求項2に記載の天井軽量鉄骨構造メインキャリアの装着手段。
【請求項4】
前記管状調節部(12)
のねじ加工部(12a)よりも下側に位置された前記管状調節部(12)の内周面の内径が前記ねじ加工部(12a)の内径よりも大きくなっていることを特徴とする請求項2に記載の天井軽量鉄骨構造メインキャリアの装着手段。
【請求項5】
固定片(157)はロッドハンガー(10)の下端を支える上部固定片(157a)とメインキャリア(2)の上部移動を防止する下部固定片(157b)とで構成されることを特徴とする請求項1に記載の天井軽量鉄骨構造メインキャリアの装着手段。
【請求項6】
ロッドハンガー(10)に装着される上部水平部(110)と、
前記上部水平部(110)の一端に上端が一体に結合され、下端がメインキャリア(2)の高さよりも長い長さを有するように重力方向で下へ伸びたメイン起立部(120)と、
前記メイン起立部(120)の下端で一端が一体に結合され、他端がメインキャリア(2)の横幅の幅で形成されてメインキャリア(2)が安着される下部パネル(130)と、
下部パネル(130)の他端に続いて、上部水平部(110)の他端方向に開放空間が形成されるように伸びた離脱防止締付片(150)と、を含み、
前記離脱防止締付片(150)は
、前記上部水平部(110)の他端に向けて伸びる第1片(151)を含み、下端の一部分に
前記第1片(151)が折曲可能となるように形成された切欠である第1切欠脆弱部(153)が構成されて離脱防止締付片(150)と上部水平部(110)が手作業で雌雄結合され、
メインキャリア離脱防止締付片(150)はメインキャリアの装着手段(100)の本体(B)と締結時に、メインキャリア離脱防止締付片(150)の第1片(151)の内面にはロッドハンガー(10)の下端部フランジ(13)の一面と接触するか、高さ調節用ナット(13a)の一面と接触するように上部固定片(157a)が備えられて、離脱防止締付片(150)と上部水平部(110)との雌雄結合時、管状調節部(12)またはナット(13a)の回転を防止することを特徴とする天井軽量鉄骨構造メインキャリアの装着手段。
【請求項7】
上部水平部(110)はメインキャリア離脱防止締付片(150)との雄雌結合時、上部水平部(110)の他端一部に突出片(113)が一つ以上構成され、メインキャリア離脱防止締付片(150)には突出片(113)が対応して結合されるように締結具(158)が相互結合されるか、メイン起立部(120)の一部に締結具(158)が備えられ、メインキャリア離脱防止締付片の第1片(151)に突出片(113)が構成されて相互結合されることを特徴とする請求項1に記載の天井軽量鉄骨構造メインキャリアの装着手段。
【請求項8】
メインキャリア離脱防止締付片(150)はメインキャリア(2)の堅固な固定のために、第1切欠脆弱部(153)の影響を受けないメインキャリアの高さよりも低い下部起立部(140)が下部パネルの他端に結合されて上部水平部(110)の他端を向けて構成されることを特徴とする請求項1に記載の天井軽量鉄骨構造メインキャリアの装着手段。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は天井軽量鉄骨構造メインキャリアの装着手段に関する。
【背景技術】
【0002】
天井軽量鉄骨構造は建築物の多様な仕上げ材の施工のために、荷重の支持分散目的で設置する構造体である。
【0003】
タイルはアルミニウムや亜鉛メッキ鋼板などの金属を板金加工した形態に成形したものが用いられたり、プラスチック材料で射出成形したものが用いられたりする。
【0004】
タイルはその表面に独特な色感及び質感を表現することができ、表面処理、粉体コーティング、エンボシング、打孔処理などの多様な方法で多様な形態の柄と光沢を表現することができ、耐久性が高く、加工性に優れ、洗浄が容易で、且つ耐汚染性に優れ、石綿などの有害粉じんが発生せず、リサイクルが可能な金属材またはプラスチック材で成形されるので、環境にやさしく、最近には多様な建築物の室内仕上げ材として広く用いられている。
【0005】
このようなタイルは、天井タイル構造によって室内の天井に設置されているが、前記天井タイル構造は、
図1に示すように、ロッドハンガー1、ロッドハンガー1に装着されるメインキャリアハンガー2、メインキャリアハンガー2に挿入されて装着されるメインキャリア3、メインキャリア3に交差するように配列されたクリップ型キャリア6、メインキャリア2とクリップ型キャリア6とを互いに結合させるクリップハンガー5、及びメインキャリア2とクリップ型キャリア6によって区画形成された空間に介在されるタイル4を含んでいる。
【0006】
最近、天井に重量の重いインテリア製品を設置する流行りであり、メインキャリア3に過度な負荷が付加されて、メインキャリア3を支持するメインキャリアハンガー2が変形されてメインキャリア3をまともに支持することができないという問題点が発生する。
【0007】
また、天井タイルの施工時に作業者がメインキャリア3やクリップ型キャリア6を踏んで作業する場合もあり、この時にもメインキャリア3を支持するメインキャリアハンガー2の一方向がオープンされていてメインキャリア3をまともに支持することができず、変形が発生するという問題点が発生する。
【0008】
また、メインキャリア3を一列に配置された複数のメインキャリアハンガー2に挿入する時、メインキャリアハンガー2が一字状に並んで配列されていない場合、前記ロッドハンガー1の長さの調節が難しくて、メインキャリア3を複数のメインキャリアハンガー2に挿入することができないという問題点が発生する。
【0009】
さらに、メインキャリア3を複数のメインキャリアハンガー2に挿入する時にメインキャリア3が複数のメインキャリアハンガー2で上方へ離脱されないようにするために、メインキャリアハンガー2の左側と右側面を貫通してまた他のピンを挿入するため、作業の能率が低下される。
【0010】
また、ロッドハンガーの代わりに全ねじボルトを使用すると、メインキャリアハンガー2の高さを調節するために二つのナットを対向して噛み合うようにして調節する。
【0011】
この時、ナットが衝撃と振動から容易に解けるという問題が頻繁に発生する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は上述した問題点を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
ロッドハンガー10に装着される上部水平部110と、前記上部水平部110の一端に上端が一体に結合され、下端がメインキャリア2の高さよりも長い長さを有するように重力方向で下へ伸びたメイン起立部120と、前記メイン起立部120の下端で一端が一体に結合され、他端がメインキャリア2の横幅の幅で形成されてメインキャリア2が安着される下部パネル130と、下部パネル130の他端に続いて、上部水平部110の他端方向に開放空間が形成されるように伸びた離脱防止締付片150と、前記離脱防止締付片150は下端の一部分に第1切欠脆弱部(153)が構成されて離脱防止締付片150と上部水平部110の手作業で雌雄結合により前記課題を解決することができる。
【0014】
本発明は、前記メインキャリア離脱防止締付片に加えて、天井コンクリートに固定される全ねじボルト、全ねじボルトに上端が外接されて締結される管状調節部、前記上部水平部に形成された貫通孔に前記管状調節部が貫通された状態で天井の方に前記貫通孔から抜け出ないように前記管状調節部の下端に前記貫通孔の大きさよりも大きい外径を以て固定外接されたフランジ、前記管状調節部の上端に形成されたねじ加工部を半径方向に貫通して前記管状調節部の上端に形成されたナット型孔、及び前記ナット型孔に締結されるボルトをロッドハンガーに備えるようにすることもできる。
【発明の効果】
【0015】
本発明は、前記のような課題解決手段によって、前記メインキャリア離脱防止締付片が広がった状態で前記メインキャリアハンガーの本体にメインキャリアを挿入した後、前記メインキャリア離脱防止締付片を窄めて前記本体の上部水平部に雌雄結合させることができるので、施工性を高めた。
【0016】
また、メインキャリアに過度な負荷が付加されても、メインキャリアを支持するメインキャリアハンガーの本体が変形されることを防止し、メインキャリアが離脱されないようにしながらメインキャリアを安定的に支持することができるようにした。
【0017】
また、複数のメインキャリアハンガーの本体が一字状に並んで配列されていない場合にも、前記管状調節部により高さを調節した後、メインキャリアを挿入し、メインキャリア離脱防止締付片を結合させることができて、現場対応施工性を高めた。
【0018】
そして、メインキャリアを複数のメインキャリアハンガーの本体に挿入する時、メインキャリアが複数のメインキャリアハンガーの本体で上方へ離脱されないようにするのために、備えられた従来のボルトが排除され、また、従来行われた前記ボルトの締結作業やピンの結合作業も排除されて、メインキャリアの施工における作業効率を顕著に増大させ、また、部品数が減少されて製造コストを顕著に減少させることができる。
【0019】
また、本発明はロッドハンガーによってメインキャリアの高さを容易に調節しながら、地震が発生しても管状調節部が全ねじボルトで解体されないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図2】本発明による実施例のメインキャリアの装着手段を示した分解斜視図である。
【
図4】
図2の第1片と第1切欠脆弱部に対する実施例の側面図である。
【
図5】
図2の第1片に対する他の実施例の斜視図及び側面図である。
【
図6】本発明の固定片に対する実施例に対する斜視図及び断面図である。
【
図7】本発明の固定片に対するまた他の実施例に対する斜視図及び施工図である。
【
図8】本発明によるまた他の実施例のメインキャリア装着手段を示した斜視図及び締結図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明による実施例のメインキャリアの装着手段を
図2~
図3を参照して詳しく説明する。
【0022】
図2及び
図3において本実施例のメインキャリアの装着手段が符号100で示されている。
【0023】
前記メインキャリアの装着手段100は、
図1~
図3に示したように、ロッドハンガー10に装着される上部水平部110と、前記上部水平部110の一端に上端が一体に結合され、下端がメインキャリア2の高さよりも長い長さを有するように重力方向で下へ伸びたメイン起立部120と、前記メイン起立部120の下端で一端が一体に結合され、他端がメインキャリア2の幅の長さを有するように前記上部水平部110と平行に伸びた下部パネル130と、前記下部パネル130の他端に下端が一体に結合され、上端がメインキャリア2の高さよりも短い長さを有するように前記上部水平部110の他端を向けて伸びた下部起立部140とを含み、チャンネル型断面を有する本体Bを備えたメインキャリアハンガーを含み、一端が前記下部起立部140の上端に一体に結合され、他端が前記上部水平部110の他端を向けて伸びてから前記上部水平部110の上面に底面が面接触されるように前記メイン起立部120の方に伸びて前記上部水平部110に雌雄結合されるメインキャリア離脱防止締付片150をさらに含む。
【0024】
また、前記ロッドハンガー10は、図示しない天井コンクリートに固定される全ねじボルト11、前記全ねじボルト11に上端が外接されて締結される管状調節部12、前記上部水平部110の中央に形成された貫通孔111に前記管状調節部12が貫通された状態で天井の方へ前記貫通孔111から抜け出ないように前記管状調節部12の下端に前記貫通孔111の大きさよりも大きい外径と全ねじボルト11が貫通されるように中心部は貫通されている形状で固定外接されたフランジ13、前記管状調節部12の長さ方向で間隔を隔てて前記管状調節部12に形成された複数の観察貫通孔14、前記管状調節部12の上端内周面に形成されたねじ加工部12aを半径方向に貫通して前記管状調節部12の上端に形成されたナット型孔15、及び前記ナット型孔15に締結されて前記全ねじボルト11に先端が接触されて前記管状調節部12が前記全ねじボルト11に対して相対回転が不可能になって前記管状調節部12が非意図的に前記全ねじボルト11で解体されることを防止するボルト16を含む。
【0025】
前記管状調節部12の前記ねじ加工部12aが前記管状調節部12の上端のみに形成された理由は、前記全ねじボルト11に前記管状調節部12が作業者が大きな力を加えなくても速かに締結及び締結が解除されることができるようにして作業者の疲労度を低減するためである。
【0026】
このような観点で、前記管状調節部12の前記ねじ加工部12aよりも下側に位置された前記管状調節部12の内周面内径が前記ねじ加工部12aの内径よりも大きくなっていれば、好ましい。
【0027】
前記管状調節部12に前記複数の観察貫通孔14を形成させたのは、前記全ねじボルト11が前記管状調節部12内に進入される量を容易に把握するためである。
【0028】
前記水平部110は、中央に形成された貫通孔111及び4つの角には一つ以上の一対の雄型部155に対応する雌型孔112を形成する。
【0029】
前記メインキャリア離脱防止締付片150は、一端が前記下部起立部140の上端に一体に結合され、他端が前記上部水平部110の他端を向けて伸びた第1片151、及び前記第1片151の上端で折曲されて前記上部水平部110の上面に底面が面接触されるように前記メイン起立部120の方に伸びた第2片152を一体に含む。
【0030】
また、メインキャリア離脱防止締付片150の内面には、
図6のように、固定片157が内部方向に突出して形成されてロッドハンガー10のフランジ13とメインキャリア2の上端部との間の空間部を満たしてメインキャリア2の上部方向移動及びメインキャリアの装着手段100の上部方向への移動を防止するようにした。
【0031】
また、メインキャリア離脱防止締付片150は、本体Bと締結時、第1片151の内面にはロッドハンガー10の下端部フランジ13の一面と空間を満たしたり高さ調節用ナット13aの一面と空間を満たすように上部固定片157aが備えられて離脱防止締付片150と上部水平部110との雌雄結合時に管状調節部12またはナット13aの回転を防止する。
【0032】
また、前記固定片157はロッドハンガー10のフランジ13を支える上部固定片157aとメインキャリア2の上部移動を防止する下部固定片157bとに分離して構成することもできる。
【0033】
この時、固定片157の構成デザインはメイン起立部120と平行な方向に製作することが好ましい。
【0034】
前記第1片151には前記第1片151が前記下部起立部140に対して折曲可能に第1切欠脆弱部153が形成されて第1片151を加圧してメインキャリア離脱防止締付片150を上部水平部110の方向に押して雌型孔112と一対の雄型部155の結合を可能にした。
【0035】
第2片152には管状調節部12を回避して結合できるように回避部154が形成されている。
【0036】
また、
図8のように、メインキャリア離脱防止締付片150の側面上部には上部水平部110と水平的締結が可能に、上部水平部110にはメインキャリア離脱防止締付片150の方向に突出片113が形成され、メインキャリア離脱防止締付片150の側面部の上部にはこれと対向して締結されるように締結具158が形成される。
【0037】
この時、締結は結合した後にも捻じて解けないようにして強く締結することができる。
【0038】
また、
図8のように、突出片113をメインキャリア離脱防止片150の中間内側を向けるようにし、締結具158を本体Bのメイン起立部120の中間部分に締結具158と対応するように締結することにより、本体Bの広がりを防止し、メインキャリア2の上部への移動も防止することができる。
【0039】
また、前記第2片152の先端両側には前記上部水平部110の雌型孔112に雌雄結合される形状を以て前記第2片152の基端側に下向きに傾斜して伸びた一対の雄型部155が形成されている。
【0040】
前記下部起立部140と前記下部パネル130は前記メインキャリア2が本体Bに挿入された後に非意図的な外力によっても形態が保持されて前記メインキャリア2が本体Bで下部起立部140側に離脱されることを防止するための強度を有し、そして前記第1片151の第1切欠脆弱部153は前記第1片151が作業者の力によって容易に変形されて前記第2片152の先端が前記上部水平部110の雌型孔112に接近するようにしたり突出片113と締結具158が締結されるようにする作用をする。
【0041】
前記第1切欠脆弱部153は、
図4の左側に示したように、長方形形状を有することもでき、
図4の中央に示したように、底辺が下側に位置されて3つの頂点が面取り処理された三角形形状を有することもでき、または
図4の右側に示したように、I字状の形状を有することもでき、メインキャリア離脱防止締付片150の手作業のための脆弱部を形成するための機能で、模様は限定しない。
【0042】
前記第1切欠脆弱部153が3つの頂点が面取り処理された三角形形状を有する場合、上部頂点部位に隣接した第1片151の部位を作業者が押すと、底面両側の頂点部位に隣接した第1片151bの部位が一番脆弱で容易に同時に折曲されることができ、第1片151の部位が第1片151aのように同一面積部長さに形成された場合、折曲部が分散されて数回折曲を繰り返すことができるという長所がある。
【0043】
前記第1片151の上端と前記第2片152の基端との間に折曲部156を形成させたのは、上部水平部110に加えられる不均衡荷重を第2片152に分散させてメインキャリア離脱防止締付片150と均衡された荷重を支えるためである。
【0044】
また、前記実施例で、下部パネル130、下部起立部140及び第1片151が同じ幅を有することで図示及び説明されているが、本発明はこれに限定されず、他の実施例として、
図5に示したように、下部起立部140’が下部パネル130より小さな幅を有する状態で、第1片151’の下端が前記下部パネル130の他端両側に一体に結合され、前記第1片151’が前記下部パネル130に対して折曲可能に、前記下部起立部140’を囲む逆U字状の切欠脆弱部153’が前記第1片151’に形成されることもできる。
【0045】
前記他の実施例は、下部起立部140’が下部起立部140と同様にメインキャリア2が離脱されないようにする支持作用をするようにしながら、第1片151’が第1片150より多様な姿勢に姿勢変形されて容易に前記一対の雄型部155が雌雄結合されることができるという点で好ましい。
【0046】
前記のように構成されたメインキャリアの装着手段100は、次のように、作動することができる。
【0047】
前記メインキャリア離脱防止締付片150が広がった状態で前記メインキャリアハンガーの本体Bにメインキャリア2を挿入した後、前記メインキャリア離脱防止締付片150を窄めて前記本体Bの上部水平部110に雌雄結合させることが可能で、メインキャリア2に過度な負荷が付加されても、メインキャリア2を支持するメインキャリアハンガーの本体Bが変形されることを防止し、メインキャリア2が離脱されないようにしながらメインキャリア2を安定的に支持することを可能にし、複数のメインキャリアハンガーの本体Bが一字状に並んで配列されていない場合にも、管状調節部12によるロッドハンガー10の高さを調節した後、メインキャリアを挿入してメインキャリア離脱防止締付片を結合させることができて、メインキャリア2を複数のメインキャリアハンガーの本体Bに挿入することを可能にし、メインキャリアの装着手段100の長さが垂直的に長くなる場合、左側メイン起立部120と第1片151とが広がることを防止することができ、また、メインキャリア2を複数のメインキャリアハンガーの本体Bに挿入する時にメインキャリア2が複数のメインキャリアハンガーの本体Bで上方への移動防止、及び本体Bの上部移動防止が同時に可能であり、備えられた従来のボルトと固定ピンを排除することができ、同時に従来に行った前記ボルトと固定ピンの締結作業も排除されて、メインキャリアの施工における作業効率を顕著に増大し、強度を増進させるだけでなく、部品数が減少されて製造コストを顕著に減少させることができる。メインキャリア離脱防止締付片150と均衡された荷重を支えるためである。
【0048】
また、ロッドハンガー10によってメインキャリア2の高さが容易に調節されながら、地震が発生しても管状調節部12が全ねじボルト11で解体されないようにすることができる。
【0049】
前記実施例で、上部水平部110に形成された雌型孔112が上部水平部110の4つの角に形成され、そしてメインキャリア離脱防止締付片150の第2片152に、前記4つの角に形成された雌型孔112の中でメインキャリア2の長さ方向に並んで配置された2つの雌型孔112に雌雄結合される一対の雄型部155が形成されたことで説明されているが、本発明はこれに限定されず、雌型孔112が前記上部水平部110に一つの雌型孔112が形成され、これに対応して前記メインキャリア離脱防止締付片150の第2片152に一つの雄型部155が形成されることもできる。
【0050】
また、本体Bの上部水平部110に形成される突出片113と第1片151に形成される締結具158はメインキャリア離脱防止締付片150を本体Bによく窄めて強く締めるためであり、その数量と位置は限定されない。
【0051】
また、前記実施例で、上部水平部110に雌型孔112が形成され、この雌型孔112に雌雄結合される雄型部155がメインキャリア離脱防止締付片150の第2片152に形成されたことで説明されているが、本発明はこれに限定されず、前記雌型孔112が前記メインキャリア離脱防止締付片150の第2片152に形成され、前記雄型部155が上部水平部110の上面に形成されることもできる。
【0052】
また、前記実施例で、メイン起立部120には切欠脆弱部がないことで説明されているが、本発明はこれに限定されず、前記メイン起立部120に折曲性を付与して前記雄型部155と前記雌型孔112との間の容易な雌雄結合を提供するために、前記メインキャリア離脱防止締付片150の第1片151の第1切欠脆弱部153と類似する脆弱部(図示しない)が前記突出部121の下に位置された前記メイン起立部120の部位に形成されることもできる。
【符号の説明】
【0053】
B:本体、2:メインキャリア、10:ロッドハンガー、11:全ねじボルト、12:管状調節部、12a:ねじ加工部、13:フランジ、13a:ナット、14:観察貫通孔、15:ナット型孔、16:ボルト、100:メインキャリアの装着手段、110:上部水平部、111:貫通孔、112:雌型孔、113:突出片、120:メイン起立部、121:突出部、130:下部パネル140:下部起立部、140’:下部起立部、150:メインキャリア離脱防止締付片、151:第1片、151’:第1片,,152:第2片、153:第1切欠脆弱部、153’:第1切欠脆弱部、154:回避部、155:一対の雄型部、156:折曲部、157:固定片、158:締結具