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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-23
(45)【発行日】2022-08-31
(54)【発明の名称】回転装置
(51)【国際特許分類】
   B65G 7/08 20060101AFI20220824BHJP
   B66F 9/12 20060101ALI20220824BHJP
【FI】
B65G7/08 C
B66F9/12 U
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2017217028
(22)【出願日】2017-11-10
(65)【公開番号】P2019085261
(43)【公開日】2019-06-06
【審査請求日】2020-11-09
(73)【特許権者】
【識別番号】000207436
【氏名又は名称】日鉄鋼板株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】特許業務法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】谷口 純
(72)【発明者】
【氏名】後藤 昌司
【審査官】小川 悟史
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-160018(JP,A)
【文献】特開2002-060194(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 7/08
B66F 9/12
B65G 47/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
前方に突出したフォーク部分を含んだ昇降部を備えるリフト装置と共に用いられて、積載物の回転を行うための回転装置であって、
前記フォーク部分に載せられる第一フレームと、前記第一フレームの後端部から上方に突出した第二フレームとを有し、前記第一フレーム上に前記積載物が積載されるラックと、
前記第一フレームの一部が回転可能に連結される連結部を有する台と、
前記昇降部に装着される支持具と、を備え、
前記昇降部が降下することで、前記ラックが前記一部を中心に回転し、前記ラックの姿勢が、前記積載物を前記第一フレームで支持する第一姿勢から、前記積載物を前記第二フレームで支持する第二姿勢へと切り替わり、前記ラックが回転しているときに前記支持具が前記第二フレームを支えるように構成されていることを特徴とする回転装置。
【請求項2】
前記支持具は、前記ラックが回転しているときに前記第二フレームを支えるように設けられた支持ローラーを含むことを特徴とする請求項1に記載の回転装置。
【請求項3】
前記支持具は、
前記第二フレームと前記昇降部に接続され、前記ラックが回転しているときに前記第二フレームを支えるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の回転装置。
【請求項4】
前記ラックは、前記ラックが回転するときに前記フォーク部分の上に載せられるローラーを含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の回転装置。
【請求項5】
前記ラックは、前記第二フレームに設けられた複数の脚部を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の回転装置。
【請求項6】
前記連結部は、上方に向けて開口した切欠きを有し、
前記第一フレームは、前記切欠きに着脱可能に支持される回転軸を含むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の回転装置。
【請求項7】
前記積載物は、前記第一フレームの上に平置き姿勢で積み重なった複数のパネルを含むことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の回転装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転装置に関し、詳しくは、リフト装置と共に用いられて、積載物を回転させる装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、複数のパネルが積載されたラックを、クレーンを用いて空中で回転させることで、複数のパネルを一度に立て起こす方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2012-71953号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の方法では、ラックの回転の際に、ラックに積載されたパネルが空中で風にあおられて、ラックが安定しないおそれがある。また、クレーンを用いたラックの回転操作は、細かい調整が難しい。
【0005】
本発明の目的は、クレーンを用いないでよく、積載物の回転を安定して行うことができる回転装置を提案すること、とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る一態様の回転装置は、前方に突出したフォーク部分を含んだ昇降部を備えるリフト装置と共に用いられて、積載物の回転を行うための回転装置である。一態様の回転装置は、ラックと台と支持具とを備える。
【0007】
前記ラックは、前記フォーク部分に載せられる第一フレームと、前記第一フレームの後端部から上方に突出した第二フレームとを有し、前記第一フレーム上に前記積載物が積載される。前記台は、前記第一フレームの一部が回転可能に連結される連結部を有する。前記支持具は、前記昇降部に装着される。
【0008】
一態様の回転装置は、前記昇降部が降下することで、前記ラックが前記一部を中心に回転し、前記ラックの姿勢が、積載物を前記第一フレームで支持する第一姿勢から、前記積載物を前記第二フレームで支持する第二姿勢へと切り替わり、前記ラックが回転しているときに前記支持具が前記第二フレームを支えるように構成されている。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る一態様の回転装置は、クレーンを用いないでよく、積載物の回転を安定して行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本発明に係る実施形態1の回転装置を示す側面図である。
図2図2は、同上の回転装置のラックを示す斜視図である。
図3図3は、同上の回転装置の台を示す斜視図である。
図4図4は、同上の回転装置の支持具を示す斜視図である。
図5図5A図5Bは、同上の回転装置を用いて、ラックを回転させる方法を順に示す側面図である。
図6図6A図6Bは、図5Bの後の、ラックを回転させる方法を順に示す側面図である。
図7図7A図7Bは、図6Bの後の、ラックを回転させる方法を順に示す側面図である。
図8図8は、同上の回転装置の台の連結部の変形例を示す側面図である。
図9図9は、本発明に係る実施形態2の回転装置のラックと支持具を示す斜視図である。
図10図10A図10Bは、同上の回転装置を用いて、ラックを回転させる方法を順に示す側面図である。
図11図11A図11Bは、図10Bの後の、ラックを回転させる方法を順に示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明は、回転装置に関し、より詳細には、リフト装置と共に用いられて、積載物を回転させるための回転装置に関する。
【0012】
[実施形態1]
(1)概要
図1に示すように、実施形態1の回転装置1は、リフト装置5と共に用いられて、積載物6の回転を行うための装置である。実施形態1の回転装置1は、ラック2と、台3と、支持具4とを備える。以下では、図1に示す、積載物6を回転させる前の状態を基準として、各構成について説明する。
【0013】
(2)各構成についての説明
(2-1)リフト装置
リフト装置5は、例えばフォークリフトである。リフト装置5は、上下に昇降する昇降部50を有する。昇降部50は、前方に突出したフォーク部分51と、フォーク部分51の後端部から上方に突出したバックレスト52とを含む。フォーク部分51は、図4に示すように、前方に向けて突出した2本の歯510で構成されている。2本の歯510は、左右方向に距離をおいて位置し、互いに平行である。バックレスト52は、2本の歯510のそれぞれの後端部から上方に突出した柱部520を含む。
【0014】
(2-2)ラック
ラック2は、図1及び図2に示すように、リフト装置5のフォーク部分51に載せられる第一フレーム20と、第一フレーム20の後端部から上方に突出した第二フレーム21とを有する。第一フレーム20と第二フレーム21とは、側面視において(左右方向から視て)L字状に設けられている。ラック2には、積載物6が載せられる。
【0015】
ラック2は、リフト装置5と台3と支持具4を用いて回転され、第一姿勢から第二姿勢へと、姿勢が切り替わる。第一姿勢は、積載物6を第一フレーム20で支持する姿勢であり、積載物6の下方に第一フレーム20が位置する姿勢である。第二姿勢は、積載物6を第二フレーム21で支持する姿勢であり、積載物6の下方に第二フレーム21が位置する姿勢である(図7A参照)。
【0016】
ラック2は、ラック2が回転するときにフォーク部分51の上に載せられるローラー22を有する。ラック2は、第二姿勢にあるときに、地面等に置くための複数の脚部23を有する。複数の脚部23は、第二フレーム21に設けられている。複数の脚部23のうちの一部に、ローラー22が含まれる。
【0017】
第二フレーム21は、後方から視て、略矩形枠状である。第二フレーム21は、左右一対の短辺側の枠部分210と、上下一対の長辺側の枠部分211とを含む。左右一対の枠部分210と上下一対の枠部分211はいずれも、角形鋼管で構成されている。左右一対の枠部分210の上端寄りの部分間に、上側の枠部分211が介在し、左右一対の枠部分210の下端部間に、下側の枠部分211が介在している。
【0018】
上側の枠部分211の後面と、下側の枠部分211の後面のそれぞれに、左右一対の脚部23が取り付けられている。
【0019】
上側の左右一対の脚部23のそれぞれは、断面ハット形の脚本体230で構成されている。脚本体230は、矩形板状の基部231と、基部231の左右両端部から直角に突出し、互いに平行な一対の側部232と、左右一対の側部232の先端部から左右方向外側に直角に突出した一対の鍔部233とで構成されている。上側の左右一対の脚部23のそれぞれは、一対の鍔部233が上側の枠部分211に固定され、基部231が地面等に置かれる部分となる。
【0020】
下側の左右一対の脚部23のそれぞれは、断面ハット形の脚本体230と、その内側に位置するローラー22とで構成されている。下側の左右一対の脚部23のそれぞれは、基部231が下側の枠部分211に固定され、一対の鍔部233が地面等に置かれる部分となる。ローラー22は、一対の鍔部233よりも前方に位置する。一対の側部232は、フォーク部分51の1本の歯510の左右幅と同じ程度、左右方向に距離をおいて位置する。そのため、一対の側部232間には、歯510が挿入可能である。下側の左右一対の脚部23の左右方向の間隔は、フォーク部分51の2本の歯510間の間隔と同じである。
【0021】
第一フレーム20は、上方から視て、コ字状(U字状)である。第一フレーム20は、左右一対の枠部分200と、左右一対の枠部分200の前端部間に介在する枠部分201とを含む。左右一対の枠部分200と、枠部分201はいずれも、角形鋼管で構成されている。左右一対の枠部分200の後端部は、第二フレーム21の左右一対の枠部分210の下端部に固定されている。
【0022】
左右一対の枠部分200のそれぞれには、その前後方向のおよそ中央部分に、回転軸202が設けられている。左右の枠部分200のそれぞれには、右方に突出する回転軸202と、左方に突出する回転軸202が設けられる。左右の枠部分200のそれぞれにおいて、左右一対の回転軸202は、一直線上に位置する。左右一対の回転軸202は、その前後方向の位置が、積載物6が積載された第一姿勢のラック2の重心G1よりも前側に位置するように、左右一対の枠部分200のそれぞれに設けられる。
【0023】
(2-3)台
台3は、図1図3に示すように、第一フレーム20の一部(回転軸202)が回転可能に連結される連結部30と、回転後のラック2の第二フレーム21を受ける受け部31(図7A参照)とを備える。
【0024】
連結部30は、本実施形態では、L字の板状の本体部300と、上方に開口するように本体部300に設けられた切欠き301とで構成される。台3は、4つの連結部30を備える。4つの連結部30の切欠き301に、ラック2の4つの回転軸202がそれぞれ一対一に挿入される。これにより、ラック2の4つの回転軸202は、4つの連結部30に対して回転可能かつ着脱可能に連結される。
【0025】
台3は、上端部に連結部30が設けられる左右一対の支持体32と、左右一対の支持体32を連結する複数(3本)の連結部材33とを備える。左右一対の支持体32は、左右方向に離れて位置する。左右一対の支持体32は、後端側の底部分同士と、前端側の底部分同士と、前端側の上部分同士がそれぞれ、連結部材33で連結されている。左右一対の支持体32と複数の連結部材33によって囲まれる、上方及び後方に開放された空間において、リフト装置5のフォーク部分51は、昇降可能である。
【0026】
本実施形態では、左右の支持体32のそれぞれは、側面視において階段状に組み合わされた複数の角形鋼管で形成される。複数の角形鋼管は、溶接等によって一体に設けられている。
【0027】
詳しくは、左右の支持体32のそれぞれは、前後方向に長い管状部材320を、上端部に左右一対、上下方向の中間部に1つ、下端部に1つ備え、上下方向に長い管状部材321を、後端部に1つ、前後方向の中間部に左右一対、前端部に左右一対備える。
【0028】
上下方向の中間部に位置する管状部材320が、受け部31を構成している。前後方向の中央部に位置する左右一対の管状部材321のそれぞれの上端部に、本体部300が固定されている。なお、左右一対の支持体32及び複数の連結部材33は、角形鋼管以外で構成されてもよい。
【0029】
(2-4)支持具
支持具4は、図1図4に示すように、リフト装置5の昇降部50に装着される。支持具4は、ラック2が第一姿勢から第二姿勢へと回転しているときに第二フレーム21を支えるように構成されている。本実施形態では、支持具4は、ラック2が第一姿勢から第二姿勢へと回転しているときに第二フレーム21の左右の枠部分210を支えるように設けられた左右一対の支持ローラー40を含む。
【0030】
支持具4は、左右一対の支持ローラー40を支えて、昇降部50上における左右一対の支持ローラー40の位置を規定する位置規定部41をさらに備える。位置規定部41は、本実施形態では、互いに組み合わされた複数の角形鋼管と、後方に開口した平断面コ字状の左右一対の装着部410とで構成される。左右一対の装着部410のそれぞれは、バックレスト52の対応する柱部520を左右から挟み込むことで、支持具4の左右方向の位置ずれを抑制する。
【0031】
位置規定部41は、フォーク部分51の左右一対の歯510に架け渡されるように配される左右方向に長い管状部材411を、前後一対備え、前側の管状部材411の上方に平行に位置する管状部材412をさらに1つ備える。さらに位置規定部41は、上下方向に長い管状部材413を、左右一対備える。左右一対の管状部材413は、前側の管状部材411の左右両端部上に、一対一に設けられる。上側の管状部材412は、左右一対の管状部材413間に介在する。位置規定部41はさらに、前後方向に長い管状部材414を左右一対備える。左右一対の管状部材414は、バックレスト52の左右一対の柱部520の前方にそれぞれ位置し、後端部には装着部410が固定されている。左右一対の管状部材414は、その後端部が後側の管状部材411に固定されており、その前端部が前側の管状部材411と上側の管状部材412に固定されている。
【0032】
支持具4はさらに、左右一対の支持ローラー40を左右から覆う左右一対のカバー42を備える。左右一対のカバー42のそれぞれは、本実施形態では、断面ハット型である。左右一対のカバー42のそれぞれは、基部420と、左右一対の側部421と、左右一対の鍔部422とを備える、左右一対のカバー42のそれぞれは、基部420が、左右一対の管状部材413の上端に固定され、左右一対の側部421が、支持ローラー40の左右に位置する。左右一対の側部421間の間隔は、ラック2の第二フレーム21の枠部分210の幅(左右方向の長さ)よりも若干大きい。
【0033】
なお、位置規定部41は、左右一対の支持ローラー40の位置を所定の位置に規定するように構成されたものであればよく、角形鋼管で形成されなくてもよい。
【0034】
(2-5)積載物
図1に示すように、積載物6は、本実施形態では、スキッド60と、その上に平置き姿勢で積み重なった複数のパネル7である。
【0035】
複数のパネル7のそれぞれは、建築用のパネルであり、例えば、外壁材や屋根材である。本実施形態では、複数のパネル7は、同一の形状及び大きさであるが、左右方向の長さや前後方向の長さが互いに異なってもよい。
【0036】
パネル7は、左右方向を長手方向とし、前後方向を短手方向とし、上下方向を厚み方向とする平面視略長方形状の板材である。パネル7は、その左右方向の中央部分が、ラック2上に積載される。つまり、パネル7の左右方向の長さは、ラック2の左右方向の長さよりも長く、例えば、ラック2の左右方向の長さの2~3倍である。パネル7の左右方向の長さは、例えば、3~7mである。
【0037】
パネル7は、その後端面の上端部に、後方に突出する突部70を有する。パネル7の後端面は、ラック2を回転させてパネル7が立て置き状態となったときに下方を向く面である。パネル7は、後端面のうちの突部70よりも下方の部分に、後方に突出する嵌め込み用の凸部71を有する。パネル7は、前端面のうち突部70に対応する部分に、凹段部72を有し、前端面のうち凸部71に対応する部分に、凹部73を有する。凹部73は、上下一対の側壁730,731を有する。横並びに配された2枚のパネル7は、一方のパネル7の凸部71が他方のパネル7の凹部73に嵌まることで、端部同士が接続される。このとき、一方のパネル7の突部70は、他方のパネル7の凹段部72内に収まる。
【0038】
パネル7は、2枚の金属外皮74,75の間に芯材76を挟んだ、長尺で単位重量が比較的軽量なサンドイッチパネルである。金属外皮74,75のそれぞれは、フラットな金属板をロール加工やプレス加工することによって所望の形状に形成される。フラットな金属板は、厚みが0.27~1.6mm程度であって、塗装鋼板、亜鉛めっき鋼板、アルミニウム-亜鉛合金めっき鋼板、ガルバリウム鋼板(登録商標)、エスジーエル(登録商標)鋼板等であるが、これらに限定されない。
【0039】
芯材76は、樹脂発泡体または繊維状無機材またはその組み合わせであり、断熱性や耐火性を有する。樹脂発泡体は、例えば、ポリイソシアヌレートフォームやウレタンフォームやフェノールフォームなどである。繊維状無機材は、例えば、ロックウールやグラスウールなどをバインダー等で固めたブロック体を複数並べて1枚の板状に配置したものである。芯材76のうちパネル7の周端部に位置する芯材は、例えば、石膏や珪酸カルシウムなどの耐火性の高い無機材である。
【0040】
パネル7は、金属外皮74の上面と金属外皮75の下面のそれぞれに、疵付き防止用のフィルムが貼られている。そのため、パネル7は、複数平積みされても、表面が疵付きにくい。各フィルムは、パネル7が建物の躯体に取り付けられる直前や取り付け後に、パネル7から剥がされる。
【0041】
パネル7は、例えば、複数平積みされ、全体がビニール製の梱包材等で覆われた状態で、スキッド60に積載される。複数のパネル7のそれぞれは、ラック2の第二フレーム21の左右一対の枠部分210との間に緩衝部材8が1つずつ介在する状態で、ラック2に積載される。
【0042】
緩衝部材8は、パネル7の突部70が、ラック2の回転時に第二フレーム21に衝突しないように、その形状及び大きさが設定されている。緩衝部材8は、例えば、発泡スチロール製の中実のブロック体や、アルミや鉄等の金属製の中空のブロック体である。
【0043】
(3)積載物の回転方法
続いて、図5図7に示す、積載物6を回転させて向きを変える方法について説明する。ラック2は、ラック2の姿勢が、積載物6が第一フレーム20で支持された第一姿勢から、積載物6が第二フレーム21で支持された第二姿勢へと切り替わるように、回転される。第一姿勢のラック2の第一フレーム20上には、積載物6として、スキッド60とその上に平置き姿勢で積み重なった複数のパネル7と、複数のパネル7のそれぞれの後端部に取り付けられた複数の緩衝部材8とが、載せられている。ラック2が第一姿勢にあるとき、積載物6が積載されたラック2の重心G1は、第一フレーム20の複数の回転軸202よりも後方に位置する。
【0044】
まず、フォーク部分51上に支持具4を装着する。支持具4は、左右一対の装着部410が、バックレスト52の左右一対の柱部520に装着され、前後の管状部材411が、フォーク部分51の2本の歯510上に架け渡されるように載せられる。
【0045】
次いで、図5Aに示すように、リフト装置5のフォーク部分51上に、第一姿勢のラック2を載せ、フォーク部分51を昇降させて、ラック2の第一フレーム20の複数の回転軸202を、台3の複数の連結部30の切欠き301のそれぞれに、上方から差し込む。
【0046】
次いで、図5Bに示すように、フォーク部分51を降下させる。これにより、ラック2は、複数の回転軸202を中心に回転し、第一フレーム20がフォーク部分51から離れ、左右一対のローラー22がフォーク部分51の左右一対の歯510上を前方へ転がる。
【0047】
フォーク部分51の降下に伴って、ラック2の左右一対のローラー22がフォーク部分51の左右一対の歯510上を前方に転がり、図6Aに示すように、ラック2が一定の角度まで回転した時点で、ラック2の第二フレーム21の左右一対の枠部分210が、支持具4の左右一対の支持ローラー40によって支えられる。左右一対の支持ローラー40による第二フレーム21の左右一対の枠部分210の支持は、例えば、前後方向において、ラック2の重心G1が左右一対のローラー22を前方から後方に越えるタイミングよりも、手前から開始される。
【0048】
さらにフォーク部分51を降下させると、図6Bに示すように、ラック2の左右一対のローラー22がフォーク部分51の左右一対の歯510から離れ、ラック2の第二フレーム21の左右一対の枠部分210が左右一対の支持ローラー40によって支えられながら、ラック2が回転する。左右一対の支持ローラー40は回転しながら、ラック2の第二フレーム21の左右一対の枠部分210を支える。
【0049】
さらにフォーク部分51を降下させると、図7Aに示すように、ラック2の第二フレーム21の左右一対の枠部分210が台3の左右一対の受け部31によって受けられ、ラック2が第二姿勢となる。
【0050】
次いで、フォーク部分51を後退させて、図7Bに示すように、第二姿勢のラック2の下方から、支持具4が装着されたフォーク部分51を取り除く。
【0051】
台3の左右一対の受け部31上の第二姿勢のラック2は、支持具4を取り外した状態のフォーク部分51に載せて持ち上げることで、台3の各連結部30から対応する回転軸202が取り外し可能である。
【0052】
次いで、第二姿勢のラック2は、フォーク部分51に載せて保管先等へと搬送可能である。第二姿勢のラック2は、第二フレーム21の下面に設けられた複数の脚部23を介して、保管先の地面に置くことが可能である。このとき、フォーク部分51は、地面と第二フレーム21との間に形成されるスペース(脚部23によって形成されるスペース)から抜き出すことができる。
【0053】
(4)作用効果
以上説明した本実施形態の回転装置1では、ラック2を台3の連結部30に連結した状態で、ラック2を回転させることができるので、ラック2上の積載物6を安定的に回転させることができる。
【0054】
加えて本実施形態の回転装置1では、回転中のラック2の第二フレーム21を、フォーク部分51上の支持具4で支えることで、ラック2の回転速度が自重によって増加することを抑えて、ラック2上の積載物6を安定的に回転させることができる。
【0055】
なお、支持具4で支えない場合、ラック2のローラー22がフォーク部分51上を前方に転がりながらラック2が回転し、ラック2の重心G1がローラー22よりも後方に位置したときに、ラック2の回転速度が自重によって増加するおそれがある。
【0056】
また、本実施形態の回転装置1によれば、ラック2のうち、フォーク部分51に当たりながら移動する部分をローラー22で構成したことで、フォーク部分51上をラック2がスムーズに移動することができる。
【0057】
また、本実施形態の回転装置1によれば、支持具4のうち、ラック2の第二フレーム21に当たる部分を支持ローラー40で構成したことで、第二フレーム21が支持具4上をスムーズに移動することができる。
【0058】
また、本実施形態の回転装置1によれば、台3の連結部30に上方に開口した切欠き301を設けて、この切欠き301にラック2の回転軸202が挿入されるようにしたことで、連結部30に対しての回転軸202の着脱が行いやすい。
【0059】
(5)変形例
上述した実施形態1の回転装置1は、下記の変形例を採用可能である。
【0060】
リフト装置5は、物品を下方から支えた状態で昇降可能な装置であればよく、フォークリフトに限らず、ハンドリフトやその他の装置であってもよい。
【0061】
支持具4は、回転中のラック2の第二フレーム21を支える部分を含めばよく、この部分は、支持ローラー40に限定されない。
【0062】
また、支持具4が、第二フレーム21の支持を開始するタイミングは、前後方向において、ラック2の重心G1がローラー22を前方から後方に越えるタイミングよりも後であってもよい。この場合でも、支持具4で第二フレーム21を支持することによって、ラック2の回転速度が増加することを抑えることができる。
【0063】
ラック2は、ラック2が回転するときにフォーク部分51に載せられてフォーク部分51に接しながら移動可能な部分を有すればよく、この部分は、ローラー22に限定されない。また、ラック2をフォーク部分51上で円滑に移動させるための構成(例えばローラー)は、ラック2側ではなく、フォーク部分51側に設けられてもよい。
【0064】
ラック2は、複数の脚部23を有さなくてもよく、また、ローラー22は、脚部23とは別の箇所に設けられてもよい。
【0065】
連結部30は、ラック2の回転軸202を、回転可能かつ着脱可能に支持する構造であればよく、上述の三角形状の切欠き301を有する構造に限定されない。例えば、連結部30は、図8に示す変形例のように、回転軸202を支持した状態で、ラック2の回転時に回転軸202が連結部30から外れることを防ぐロック部分34をさらに備えてもよい。図8に示す変形例では、切欠き301の形状を工夫することで、ロック部分34を形成しているが、ロック部分34は、別の部材であってもよい。
【0066】
また、複数のパネル7のそれぞれは、立て置き状態における下面が、突部70を有さずフラットであってもよい。
【0067】
また、ラック2に載せられる積載物6は、平置き状態の複数のパネル7に限定されず、その他の、回転させて向きを変える必要のある物品であってもよい。
【0068】
[実施形態2]
続いて、本発明に係る実施形態2の回転装置1について説明する。以下では、実施形態1の回転装置1とは異なる構成について詳しく説明する。
【0069】
(1)概要
図9図11に示すように、実施形態2の回転装置1では、支持具4が、ラック2の第二フレーム21とリフト装置5の昇降部50に接続され、ラック2が回転しているときに第二フレーム21を支えるように構成されている。
【0070】
(2)各構成についての説明
(2-1)リフト装置
図9に示すように、バックレスト52の左右の柱部520のそれぞれに、左右一対の取付部521が設けられる。左右一対の取付部521のそれぞれは、本実施形態では、丸棒状である。左右一対の取付部521のうち、右側の取付部521は、左右の柱部520の上端寄りの部分から右側に向けて突出しており、左側の取付部521は、左右の柱部520の上端寄りの部分から左側に向けて突出している。左右一対の取付部521は、左右の柱部520のそれぞれにおいて、上下方向及び前後方向の位置が互いに同じである。
【0071】
(2-2)ラック
第二フレーム21は、上下の枠部分211間に介在し、支持具4が接続される左右一対の接続部材212をさらに含む。左右一対の接続部材212の左右位置は、左右一対のローラー22の左右位置と同じである。左右一対の接続部材212のそれぞれには、後方に突出した左右一対の取付部213が設けられている。左右一対の取付部213は、左右一対の接続部材212のそれぞれの上下方向の中央部よりも上寄りの部分に設けられている。
【0072】
(2-3)台
図10Aに示すように、台3は、実施形態1の台3と、略同じである。本実施形態では、台3は、実施形態1の台3に比べて上下方向に長く、受け部31の下方に、フォーク部分51が昇降するためのスペースが大きく設けられる。
【0073】
(2-4)支持具
図9に示すように、支持具4は、第二フレーム21に回転自在に接続されるアーム90と、アーム90に連結され、かつ昇降部50に接続される索91とを含む。
【0074】
本実施形態では、アーム90は、左右一対の帯状の金属プレート900で構成される。索91は、左右一対のワイヤー910で構成される。右側の金属プレート900の長手方向の一端部に、右側のワイヤー910の長手方向の一端部が連結され、左側の金属プレート900の長手方向の一端部に、左側のワイヤー910の長手方向の一端部が連結されている。
【0075】
支持具4は、アーム90と索91とを、左右一対備える。右側のアーム90は、右側の接続部材212の左右一対の取付部213に対して、左右一対の金属プレート900の長手方向の他端部が、回転自在に連結される。同様に、左側のアーム90は、左側の接続部材212の左右一対の取付部213に対して、左右一対の金属プレート900の長手方向の他端部が、回転自在に連結される。
【0076】
アーム90は、ラック2を回転させるときに、上側の枠部分211が載る(接触する)部分であり、そのため、変形しにくいように金属プレート900で構成している。各金属プレート900は、取付部213を中心に回転して上側の枠部分211に接触した状態で、その長手方向の一端部(上端部)が上側の枠部分211よりも上方に位置する長さを有する。これにより、ワイヤー910は、上側の枠部分211に接触しにくく、変形や破損が生じにくい。
【0077】
右側の索91は、バックレスト52の右側の柱部520が有する左右一対の取付部521に対して、左右一対のワイヤー910の長手方向の他端部が、接続される。同様に、左側の索91は、バックレスト52の左側の柱部520が有する左右一対の取付部521に対して、左右一対のワイヤー910の長手方向の他端部が、接続される。左右の索91の左右一対のワイヤー910は、それぞれ左右の柱部520の左右一対の取付部521に対して着脱可能である。
【0078】
支持具4は、左右のアーム90が、第二フレーム21に接続されて、ラック2と一体に設けられている。左右の索91は、ラック2をフォーク部分51上に載せた後に、左右の柱部520に対して接続される。
【0079】
(3)ラックの回転方法
続いて、図10A図10B図11A図11Bに示す、積載物6が載せられたラック2を回転させて向きを変える方法について説明する。
【0080】
まず、リフト装置5のフォーク部分51上に、第一姿勢のラック2を載せ、ラック2と一体の支持具4をバックレスト52に装着する(接続する)。
【0081】
次いで、図10Aに示すように、フォーク部分51を昇降させて、ラック2の第一フレーム20の複数の回転軸202を、台3の複数の連結部30の切欠き301のそれぞれに、上方から差し込む。
【0082】
次いで、図10Bに示すように、フォーク部分51を降下させる。これにより、ラック2は、複数の回転軸202を中心に回転し、第一フレーム20がフォーク部分51から離れ、左右一対のローラー22がフォーク部分51の左右一対の歯510上を前方へ転がる。
【0083】
フォーク部分51の降下に伴って、ラック2のローラー22がフォーク部分51上を前方に転がり、ラック2が一定の角度まで回転した時点で、ラック2の第二フレーム21の上側の枠部分211が、支持具4の左右一対のアーム90上に載って支えられる。左右一対のアーム90による第二フレーム21の上側の枠部分211の支持は、ローラー22の前後位置を、ラック2の重心G1の前後位置が後方に越えるタイミングよりも、手前から開始される。
【0084】
さらにフォーク部分51を降下させると、図11Aに示すように、ラック2の左右一対のローラー22がフォーク部分51から離れ、支持具4の左右一対のアーム90によってラック2の第二フレーム21の上側の枠部分210が支持されながら、ラック2が回転する。
【0085】
さらにフォーク部分51を降下させると、図11Bに示すように、ラック2の第二フレーム21が台3の左右一対の受け部31によって受けられ、ラック2が第二姿勢となる。
【0086】
ラック2が第二姿勢となった後、バックレスト52から支持具4の索91を取り外す。台3の左右一対の受け部31上の第二姿勢のラック2は、フォーク部分51に載せて持ち上げることで、台3の各連結部30から対応する回転軸202が取り外し可能である。
【0087】
次いで、第二姿勢のラック2は、フォーク部分51に載せて保管先等へと搬送可能である。第二姿勢のラック2は、保管先の地面の上にスペーサーを置くことで、保管先の地面に置くことが可能である。このとき、フォーク部分51は、地面と第二フレーム21との間に形成されるスペース(スペーサーによって形成されるスペース)から抜き出すことができる。
【0088】
(4)作用効果
以上説明した本実施形態の回転装置1によれば、ラック2を台3の連結部30に連結した状態で、ラック2を回転させることができるので、ラック2上の積載物6を安定的に回転させることができる。
【0089】
加えて本実施形態の回転装置1では、回転中のラック2の第二フレーム21を、第二フレーム21とバックレスト52に接続された支持具4で支えることで、ラック2の回転速度が自重によって増加することを抑えて、ラック2上の積載物6を安定的に回転させることができる。
【0090】
また、本実施形態の回転装置1によれば、ラック2の第二フレーム21とバックレスト52に支持具4を接続することで、ラック2の左右一対のローラー22がフォーク部分51上を意図せず前方に移動することを抑制することができる。
【0091】
(5)変形例
上述した実施形態2の回転装置1は、下記の変形例を採用可能である。
【0092】
支持具4は、ラック2の回転速度の増加を抑制するように、ラック2の第二フレーム21とバックレスト52とに接続するように構成されたものであればよく、図9に示す形状のものに限定されない。
【0093】
例えば、支持具4は、アーム90と索91とで構成されるのではなく、互いに回転可能に連結された一対のアームで構成されたリンク機構であってもよいし、索91のみで構成されてもよい。
【0094】
また、支持具4が、第二フレーム21の支持を開始するタイミングは、ローラー22の前後位置を、ラック2の重心G1の前後位置が後方に越えるタイミングよりも後であってもよい。この場合でも、支持具4で第二フレーム21を支持することによって、ラック2の回転速度が増加することを抑えることができる。
【0095】
また、ラック2は、フォーク部分51に載せられて前方に移動する部分が、ローラー22でなくてもよい。また、ラック2をフォーク部分51上で円滑に移動させるための構成(例えばローラー)は、ラック2側ではなく、フォーク部分51側に設けられてもよい。
【0096】
また、連結部30は、図8に示す変形例のような構造であってもよい。
【0097】
また、ラック2に載せられる積載物6は、平置き状態の複数のパネル7に限定されず、その他の、回転させて向きを変える必要のある物品であってもよい。
【0098】
また、ラック2は、第二フレーム21に複数の脚部23を備えてもよく、この場合、複数の脚部23は、第二フレーム21のうち、左右のアーム90の回転に干渉しない位置に設けられる。
【0099】
[まとめ]
実施形態1、2及びこれらの変形例の回転装置1のように、第一態様の回転装置1は、下記の第一の特徴を備える。
【0100】
すなわち、第一態様の回転装置1は、前方に突出したフォーク部分51を含んだ昇降部50を備えるリフト装置5と共に用いられて、積載物6の回転を行うための装置である。第一態様の回転装置1は、ラック2と台3と支持具4とを備える。ラック2は、フォーク部分51に載せられる第一フレーム20と、第一フレーム20の後端部から上方に突出した第二フレーム21とを有し、第一フレーム20上に積載物6が積載される。台3は、第一フレーム20の一部が回転可能に連結される連結部30を有する。支持具4は、昇降部50に装着される。回転装置1は、昇降部50が降下することで、ラック2が第一フレーム20の一部を中心に回転し、ラック2の姿勢が、積載物6を第一フレーム20で支持する第一姿勢から、積載物6を第二フレーム21で支持する第二姿勢へと切り替わり、ラック2が回転しているときに支持具4が第二フレーム21を支えるように構成されている。
【0101】
上記の特徴を備えることで、第一態様の回転装置1では、第一フレーム20の一部を中心に回転するラック2の第二フレーム21を支持具4で支えることができる。これにより、第一態様の回転装置1では、ラック2の回転速度がラック2の自重によって増加することを支持具4によって抑えることができ、ラック2上の積載物6を安定的に回転させることができる。また、第一態様の回転装置1では、クレーンを用いないでよく、リフト装置5を用いて、ラック2及びその上の積載物6の回転を簡単に行うことができる。
【0102】
また、実施形態1の回転装置1のように、第二態様の回転装置1は、第一態様の回転装置1が備える特徴に加えて、下記の第二の特徴を備える。
【0103】
すなわち、第二態様の回転装置1では、支持具4は、ラック2が回転しているときに第二フレーム21を支えるように設けられた支持ローラー40を含む。
【0104】
上記の特徴を備えることで、第二態様の回転装置1では、回転するラック2の第二フレーム21を、支持ローラー40が回転しながら支えることができ、支持ローラー40上を第二フレーム21がスムーズに移動することができる。
【0105】
また、実施形態2及びその変形例の回転装置1のように、第三態様の回転装置1は、第一態様の回転装置1が備える特徴に加えて、下記の第三の特徴を備える。
【0106】
すなわち、第三態様の回転装置1では、支持具4は、第二フレーム21と昇降部50に接続され、ラック2が回転しているときに第二フレーム21を支えるように構成されている。
【0107】
上記の特徴を備えることで、第三態様の回転装置1では、第二フレーム21と昇降部50の両方に接続された支持具4によって、回転するラック2の第二フレーム21を安定的に支えることができる。
【0108】
また、実施形態1、2の回転装置1のように、第四態様の回転装置1は、第一乃至第三態様のいずれかの回転装置1が備える特徴に加えて、下記の第四の特徴を備える。
【0109】
すなわち、第四態様の回転装置1では、ラック2は、ラック2が回転するときにフォーク部分51の上に載せられるローラー22を含む。
【0110】
上記の特徴を備えることで、第四態様の回転装置1では、回転するラック2は、ローラー22がフォーク部分51の上を転がりながらスムーズに移動することができる。
【0111】
また、実施形態1及び実施形態2の変形例の回転装置1のように、第五態様の回転装置1は、第一乃至第四態様の回転装置1が備える特徴に加えて、下記の第五の特徴を備える。
【0112】
すなわち、第五態様の回転装置1では、ラック2は、第二フレーム21に設けられた複数の脚部23を有する。
【0113】
上記の特徴を備えることで、第五態様の回転装置1では、回転後の第二姿勢のラック2を、複数の脚部23を介して地面に置くことができ、ラック2と地面との間に、フォーク部分51の出し入れに利用可能な隙間を形成することができる。
【0114】
また、実施形態1、2及びこれらの変形例の回転装置1のように、第六態様の回転装置1は、第一乃至第五態様のいずれかの回転装置1が備える特徴に加えて、下記の第六の特徴を備える。
【0115】
すなわち、第六態様の回転装置1では、連結部30は、上方に向けて開口した切欠き301を有し、第一フレーム20は、切欠き301に着脱可能に支持される回転軸202を含む。
【0116】
上記の特徴を備えることで、第六態様の回転装置1では、フォーク部分51の昇降によって、ラック2の連結部30への着脱を簡単に行える。
【0117】
また、実施形態1、2の回転装置1のように、第七態様の回転装置1は、第一乃至第六態様のいずれかの回転装置1が備える特徴に加えて、下記の第七の特徴を備える。
【0118】
すなわち、第七態様の回転装置1では、積載物6は、第一フレーム20の上に平置き姿勢で積み重なった複数のパネル7を含む。
【0119】
上記の特徴を備えることで、第七態様の回転装置1では、ラック2の回転によって、平置き姿勢で積み重なった複数のパネル7を、一度にまとめて、立て置き姿勢へと向きを変えることができる。
【0120】
以上、本発明を添付図面に示す形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の意図する範囲内であれば、適宜の設計変更が可能である。
【符号の説明】
【0121】
1 回転装置
2 ラック
20 第一フレーム
21 第二フレーム
22 ローラー
23 脚部
202 回転軸
3 台
30 連結部
301 切欠き
4 支持具
40 支持ローラー
5 リフト装置
50 昇降部
51 フォーク部分
6 積載物
7 パネル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11