IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ タツタ電線株式会社の特許一覧

特許7128727樹脂チューブの先端加工装置及び樹脂チューブの先端加工方法
<>
  • 特許-樹脂チューブの先端加工装置及び樹脂チューブの先端加工方法 図1
  • 特許-樹脂チューブの先端加工装置及び樹脂チューブの先端加工方法 図2
  • 特許-樹脂チューブの先端加工装置及び樹脂チューブの先端加工方法 図3
  • 特許-樹脂チューブの先端加工装置及び樹脂チューブの先端加工方法 図4
  • 特許-樹脂チューブの先端加工装置及び樹脂チューブの先端加工方法 図5
  • 特許-樹脂チューブの先端加工装置及び樹脂チューブの先端加工方法 図6
  • 特許-樹脂チューブの先端加工装置及び樹脂チューブの先端加工方法 図7
  • 特許-樹脂チューブの先端加工装置及び樹脂チューブの先端加工方法 図8
  • 特許-樹脂チューブの先端加工装置及び樹脂チューブの先端加工方法 図9
  • 特許-樹脂チューブの先端加工装置及び樹脂チューブの先端加工方法 図10
  • 特許-樹脂チューブの先端加工装置及び樹脂チューブの先端加工方法 図11
  • 特許-樹脂チューブの先端加工装置及び樹脂チューブの先端加工方法 図12
  • 特許-樹脂チューブの先端加工装置及び樹脂チューブの先端加工方法 図13
  • 特許-樹脂チューブの先端加工装置及び樹脂チューブの先端加工方法 図14
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-23
(45)【発行日】2022-08-31
(54)【発明の名称】樹脂チューブの先端加工装置及び樹脂チューブの先端加工方法
(51)【国際特許分類】
   B29C 57/10 20060101AFI20220824BHJP
【FI】
B29C57/10
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2018221347
(22)【出願日】2018-11-27
(65)【公開番号】P2020082545
(43)【公開日】2020-06-04
【審査請求日】2021-08-06
(73)【特許権者】
【識別番号】000108742
【氏名又は名称】タツタ電線株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100136722
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼木 邦夫
(74)【代理人】
【識別番号】100174399
【弁理士】
【氏名又は名称】寺澤 正太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100140682
【弁理士】
【氏名又は名称】妙摩 貞茂
(72)【発明者】
【氏名】島川 修
【審査官】清水 研吾
(56)【参考文献】
【文献】特開平07-125090(JP,A)
【文献】特開平07-137164(JP,A)
【文献】特開2009-111799(JP,A)
【文献】米国特許第04219525(US,A)
【文献】特開2004-025620(JP,A)
【文献】特開2001-310394(JP,A)
【文献】特開2000-245844(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B29C 57/00-57/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
樹脂チューブの先端加工装置であって、
前記樹脂チューブの先端が露出するように、前記樹脂チューブを第1方向に沿って固定する固定装置と、
前記樹脂チューブを位置決めする円筒部と、前記円筒部よりも奥側であって前記樹脂チューブの先端の封止加工をするための封止加工部とを含む挿入部を有する金型と、
前記金型を前記第1方向に沿ってスライド可能に支持するとともに、前記金型を前記固定装置に向けて付勢する付勢機構を含むスライダと、
前記第1方向に沿って前記スライダを移動させ、前記固定装置と前記スライダとの間の距離を調整するステージと、
前記ステージの移動に伴って前記挿入部に前記樹脂チューブの先端が挿入された場合に、前記スライダに支持された前記金型が前記ステージに対して前記付勢機構の付勢の方向と逆方向へ相対的に移動するときの前記金型の移動量を計測するセンサと、を備える、先端加工装置。
【請求項2】
樹脂チューブの先端加工装置であって、
前記樹脂チューブの先端が露出するように、前記樹脂チューブを第1方向に沿って固定する固定装置と、
前記樹脂チューブを位置決めする円筒部と、前記円筒部よりも奥側であって前記樹脂チューブの先端の封止加工をするための封止加工部とを含む挿入部を有する金型と、
前記固定装置を前記第1方向に沿ってスライド可能に支持するとともに、前記固定装置を前記金型に向けて付勢する付勢機構を含むスライダと、
前記第1方向に沿って前記スライダと共に移動し、前記金型と前記スライダとの間の距離を調整するステージと、
前記ステージの移動に伴って前記挿入部に前記樹脂チューブの先端が挿入された場合に、前記スライダに支持された前記固定装置が前記ステージに対して前記付勢機構の付勢の方向と逆方向へ相対的に移動するときの前記固定装置の移動量を計測するセンサと、を備える、先端加工装置。
【請求項3】
前記固定装置は、第1方向に交差する方向における前記樹脂チューブの位置決めを行う位置決め部を更に備え、
前記位置決め部は、前記樹脂チューブの先端が挿通される挿通孔を有し、
前記挿通孔の直径は、前記樹脂チューブの外径よりも大きく、前記樹脂チューブの外径の1.1倍よりも小さい、請求項1又は2に記載の先端加工装置。
【請求項4】
前記金型の前記挿入部の近傍を拡大して撮像する撮像装置を更に備える、請求項1~3のいずれか一項に記載の先端加工装置。
【請求項5】
前記金型の中心軸と前記樹脂チューブの中心軸とを一致させるために、前記金型と前記固定装置との相対的な位置を調整する調整部を更に備える、請求項1~4のいずれか一項に記載の先端加工装置。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか一項に記載の先端加工装置を用いて樹脂チューブの先端を加工する先端加工方法であって、
前記固定装置によって前記樹脂チューブを固定するステップと、
固定された前記樹脂チューブの先端が前記金型に挿入されるように前記ステージを前記第1方向に沿って移動するステップと、
前記センサによって計測される移動量が所定の大きさになるまで前記スライダが移動するように前記ステージの移動を継続するステップと、
前記センサによって計測される移動量が前記所定の大きさになった状態で前記金型を加熱するステップと、を備える、先端加工方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂チューブの先端加工装置及び樹脂チューブの先端加工方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、樹脂チューブの先端加工方法についての技術が記載されている。この技術では、樹脂チューブを挿入するための挿入部が設けられた金型が用いられる。金型の挿入部に樹脂チューブを挿入し、金型を加熱することによって、樹脂チューブの先端が挿入部の内面形状に沿って加工される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開平2-194925号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のように、加熱された金型によって樹脂チューブの先端を加工する場合、挿入部に対する樹脂チューブの押し込み量が少ないと、樹脂チューブの先端の加工が不十分となることがある。すなわち、樹脂チューブの先端を封止することを目的とする場合、先端が封止されない虞がある。一方、挿入部に対する樹脂チューブの押し込み量が大きすぎると、金型によって溶融される樹脂の量が多くなる。この場合、挿入部の入り口付近において樹脂チューブにバリが形成される虞がある。
【0005】
本発明は、樹脂チューブの先端を精度良く加工することができる先端加工装置及び先端加工方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る樹脂チューブの先端加工装置は、樹脂チューブの先端が露出するように、樹脂チューブを第1方向に沿って固定する固定装置と、樹脂チューブを位置決めする円筒部、及び、円筒部よりも奥側であって樹脂チューブの先端の封止加工をするための封止加工部を含む挿入部を有する金型と、金型を第1方向に沿ってスライド可能に支持するとともに、金型を固定装置に向けて付勢する付勢機構を含むスライダと、第1方向に沿ってスライダを移動させ、固定装置とスライダとの間の距離を調整するステージと、ステージの移動に伴って挿入部に樹脂チューブの先端が挿入された場合に、スライダに支持された金型がステージに対して付勢機構の付勢の方向と逆方向へ相対的に移動するときの移動量を計測するセンサと、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、樹脂チューブの先端を精度良く加工することができる先端加工装置及び先端加工方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】一実施形態に係る樹脂チューブの先端加工装置の概略を示す側面図である。
図2図1の先端加工装置の固定装置を説明するための拡大断面図である。
図3図1の先端加工装置の金型を説明するための拡大断面図である。
図4図1の先端加工装置のステージが動作前の状態における金型と樹脂チューブとの位置関係を模式的に示す断面図である。
図5図1の先端加工装置のステージの動作を説明するための図である。
図6】樹脂チューブの先端が金型の円筒部に挿入された状態における金型と樹脂チューブとの位置関係を模式的に示す断面図である。
図7図1の先端加工装置の金型ユニットが樹脂チューブで押される動作を説明するための図である。
図8図1の先端加工装置の金型ユニットがばねの復元力により押される動作を説明するための図である。
図9】樹脂チューブの先端が金型の封止加工部に挿入されていく過程における金型と樹脂チューブとの位置関係を模式的に示す断面図である。
図10図1の先端加工装置のステージが動作を停止した状態を説明するための図である。
図11図1の先端加工装置のステージが動作を停止した状態における金型と樹脂チューブとの位置関係を模式的に示す断面図である。
図12】参考例における樹脂チューブの先端加工装置を説明するための図である。
図13】参考例における樹脂チューブの先端加工装置を説明するための図である。
図14】他の実施形態に係る樹脂チューブの先端加工装置の概略を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本発明の実施形態の説明]
最初に本発明の実施形態の内容をそれぞれ個別に列挙して説明する。第1態様の実施形態に係る樹脂チューブの先端加工装置は、樹脂チューブの先端が露出するように、樹脂チューブを第1方向に沿って固定する固定装置と、樹脂チューブを位置決めする円筒部、及び、円筒部よりも奥側であって樹脂チューブの先端の封止加工をするための封止加工部を含む挿入部を有する金型と、金型を第1方向に沿ってスライド可能に支持するとともに、金型を固定装置に向けて付勢する付勢機構を含むスライダと、第1方向に沿ってスライダを移動させ、固定装置とスライダとの間の距離を調整するステージと、ステージの移動に伴って挿入部に樹脂チューブの先端が挿入された場合に、スライダに支持された金型がステージに対して付勢機構の付勢の方向と逆方向へ相対的に移動するときの移動量を計測するセンサと、を備える。
【0010】
上記の先端加工装置では、金型がヒータで加熱されることによって、金型の挿入部に挿入された樹脂チューブの先端が溶融される。溶融された樹脂チューブの先端は、樹脂チューブが金型の封止加工部に相対的に押し込まれることによって、封止加工される。この場合、金型によって溶融される樹脂チューブの先端の長さは、金型に対してどの程度樹脂チューブが押し込まれるかによって決定される。第1態様の実施形態では、ステージを移動させることによって挿入部に樹脂チューブの先端を挿入する。この場合、円筒部によって樹脂チューブが位置決めされることで、樹脂チューブによって金型が相対的に押圧され、付勢機構の付勢の方向と逆向きに働く力が発生する。これにより、金型の移動が停止される。ステージを更に移動させると、付勢機構の付勢の方向と逆向きに働く力によって、金型はステージに対して相対的に移動する。金型が加熱された場合、樹脂チューブの先端が溶融されるため、付勢機構の付勢の方向と逆向きに働く力が低減する。これに伴い、付勢機構の付勢によって金型が樹脂チューブ側に移動する。すなわち、金型に対して樹脂チューブが相対的に押し込まれる。樹脂チューブの押し込み量は、ステージに対する金型の相対的な移動量と同等である。金型の移動量がセンサによって所定の大きさに管理されているため、金型に押し込まれる樹脂チューブの長さは一定となる。したがって、樹脂チューブの先端を精度良く加工することができる。
【0011】
また、第2態様の実施形態に係る樹脂チューブの先端加工装置は、樹脂チューブの先端が露出するように、樹脂チューブを第1方向に沿って固定する固定装置と、樹脂チューブを位置決めする円筒部、及び、円筒部よりも奥側であって樹脂チューブの先端の封止加工をするための封止加工部を含む挿入部を有する金型と、固定装置を第1方向に沿ってスライド可能に支持するとともに、固定装置を金型に向けて付勢する付勢機構を含むスライダと、第1方向に沿ってスライダと共に移動し、金型とスライダとの間の距離を調整するステージと、ステージの移動に伴って挿入部に樹脂チューブの先端が挿入された場合に、スライダに支持された固定装置がステージに対して付勢機構の付勢の方向と逆方向へ相対的に移動するときの移動量を計測するセンサと、を備える。
【0012】
上記の先端加工装置では、金型がヒータで加熱されることによって、金型の挿入部に挿入された樹脂チューブの先端が溶融される。溶融された樹脂チューブの先端は、樹脂チューブが金型の封止加工部に相対的に押し込まれることによって、封止加工される。この場合、金型によって溶融される樹脂チューブの先端の長さは、金型に対してどの程度樹脂チューブが押し込まれるかによって決定される。第2態様の実施形態では、ステージを移動させることによって挿入部に樹脂チューブの先端を挿入している。この場合、円筒部によって樹脂チューブが位置決めされることで、樹脂チューブが金型から相対的に押圧され、付勢機構の付勢の方向と逆向きに働く力が発生する。これにより、固定装置の移動が停止される。ステージを更に移動させると、付勢機構の付勢の方向と逆向きに働く力によって、樹脂チューブを固定する固定装置はステージに対して相対的に移動する。金型が加熱された場合、樹脂チューブの先端が溶融されるため、付勢機構の付勢の方向と逆向きに働く力が低減する。これに伴い、付勢機構の付勢によって固定装置が金型側に移動する。すなわち、金型に対して樹脂チューブが相対的に押し込まれる。樹脂チューブの押し込み量は、ステージに対する固定装置の相対的な移動量と同等である。固定装置の移動量がセンサによって所定の大きさに管理されているため、金型に押し込まれる樹脂チューブの長さは一定となる。したがって、樹脂チューブの先端を精度良く加工することができる。
できる。
【0013】
固定装置は、第1方向に交差する方向における樹脂チューブの位置決めを行う位置決め部を更に備えてもよい。位置決め部は、樹脂チューブの先端が挿通される挿通孔を有し、挿通孔の直径は、樹脂チューブの外径よりも大きく、樹脂チューブの外径の1.1倍よりも小さくてもよい。位置決め部を設けることにより、樹脂チューブを金型の挿入部に容易に挿入することができる。
【0014】
金型の挿入部の近傍を拡大して撮像する撮像装置を更に備えてもよい。この構成では、挿入部に挿入された樹脂チューブの姿勢を容易に確認することができる。
【0015】
金型の中心軸と樹脂チューブの中心軸とを一致させるために、金型と固定装置との相対的な位置を調整する調整部を更に備えてもよい。調整部によって金型と固定装置との相対的な位置を調整することにより、確実に挿入部に樹脂チューブを挿入できる。
【0016】
また、一実施形態に係る樹脂チューブの先端加工方法は、固定装置によって樹脂チューブを固定するステップと、固定された樹脂チューブの先端が金型に挿入されるようにステージを第1方向に沿って移動するステップと、センサによって計測される移動量が所定の大きさになるまでスライダが移動するようにステージの移動を継続するステップと、センサによって計測される移動量が所定の大きさになった状態で金型を加熱するステップと、を備える。
【0017】
[本発明の実施形態の詳細]
本発明に係る樹脂チューブの先端加工装置の具体例を、以下に添付の図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、これら例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、また、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図されている。また、図面の説明において同一の要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。説明に際しては、図面に示されたXYZ直交座標系を参照する場合がある。なお、一例として、XY平面は水平面であり、Z方向は上下方向(鉛直方向)である。
【0018】
本発明に係る樹脂チューブの先端加工装置は、医療用のカテーテルに用いられる樹脂チューブの加工に用いられ得る。近年、レーザ光源に接続された光ファイバを体内に挿入して、細胞にレーザ光を照射するレーザカテーテル治療が増えている。当該治療は外科手術を必要としないため、患者への負担が小さい。光ファイバを保護すること、及び、体内表面を光ファイバで傷つけないこと、を目的として、光ファイバは樹脂チューブ内部に挿入され、封止される。樹脂チューブの体内への挿入性を良くするため、樹脂チューブ先端は球面状に封止されていることが望ましい。
【0019】
図1は、一実施形態に係る樹脂チューブの先端加工装置1の概略を示す側面図である。先端加工装置1は、樹脂チューブ3の先端部分3aを封止するための加工を行う装置である。樹脂チューブ3は、その内側空間に光ファイバを備えることによって、レーザ照射用のカテーテルとして利用され得る。樹脂チューブ3は、透光性を有する熱可塑性樹脂によって形成され得る。熱可塑性樹脂としては、例えばポリウレタン系、ポリアミド系、フッ素ポリマー系、ポリイミド系、などの材料が挙げられる。一例として、樹脂チューブ3は、非晶性のポリエーテルエーテルケトン(非晶PEEK)によって形成されてもよい。PEEKは剛性が高いため、他の材料に比べると挿入性に優れている。例えば、樹脂チューブ3の外径は約1mmであり、樹脂チューブ3の内径は約0.7mmであってよい。なお、樹脂チューブ3の先端部分3aとは、樹脂チューブ3のうちの、先端加工装置1によって封止される先端3cを含む一定の範囲であってよい。
【0020】
図1に示すように、先端加工装置1は、固定装置10と、金型ユニット20と、スライダ30と、ステージ40と、センサ50と、撮像装置60とを備えている。固定装置10は、樹脂チューブ3の先端部分3aが上方に向かって露出するように、樹脂チューブ3を第1方向(図1ではZ方向)に沿って固定する。図2は、固定装置10を説明するための拡大断面図である。図2では、固定装置10のZY平面に沿った断面図が示されている。図示例の固定装置10は、Z方向に延在するフレーム5に固定されており、クランプ11と位置決め器(位置決め部)15とを含む。クランプ11は、フレーム5に固定される例えば直方体形状をなす第1部分12と、第1部分12に接続される例えば板状をなす第2部分13とを有する。第1部分12はZ方向に沿って形成される第1面12aを有する。また、第2部分13はZ方向に沿って形成される第2面13aを有する。第1面12aと第2面13aとは互いに対面している。第1面12aと第2面13aとの間の距離は、図示しない調節機構によって調節可能となっている。樹脂チューブ3は、第1面12aと第2面13aとに挟持されることによって、クランプ11に固定される。
【0021】
位置決め器15は、第1方向に交差する方向(例えばX方向及びY方向)における樹脂チューブ3の位置決めを行う。図示例の位置決め器15は、クランプ11の上方に位置するようにフレーム5に固定されている。位置決め器15は、略直方体形状をなしており、位置決め器15をZ方向に貫通する挿通孔15aを有する。挿通孔15aには、クランプ11に固定された樹脂チューブ3の先端部分3aが挿通される。挿通孔15aの直径は、樹脂チューブ3の外径よりも大きく、例えば樹脂チューブ3の外径の1.1倍よりも小さい。
【0022】
位置決め器15の挿通孔15aの上方には、金型ユニット20が配置されている。図3は、金型ユニット20を説明するための断面図である。金型ユニット20は、金型21と、パイプ25と、カバー27とを含む。金型21は、略円筒状をなす第1筒状部分22と、第1筒状部分22の下側に設けられる略円筒状の第2筒状部分23とを含む。第1筒状部分22の軸線は、Z方向に沿っている。第1筒状部分22の上端は開口している。一例においては、第1筒状部分22には、外部の電源装置(不図示)に接続された一対の電線24が接続されている。外部電源から金型21に電圧を印加することによって、金型21を加熱することができる。加熱温度は第1筒状部分22の表面に取り付けられた熱電対などの温度センサで制御される。
【0023】
第2筒状部分23の外径は、第1筒状部分22の外径よりも小さく形成されている。第2筒状部分23の周壁には、排気口23aが形成されている。排気口23aは円形の穴でもよいし、スリット状の穴でもよい。また、一つでなく複数設けられていてもよい。第2筒状部分23の下端には、固定装置10に固定された樹脂チューブ3の先端部分3aが挿入される挿入部23bが形成されている。挿入部23bは、樹脂チューブ3を位置決めする円筒部23eと、円筒部23eよりも奥側(本実施形態の配置では上側)である封止加工部23dとを含む。封止加工部23dは、樹脂チューブ3の先端部分3aの封止加工をするための部分である。円筒部23eは、樹脂チューブ3の外径と略同じ径を有する円柱状の空間を含む。円筒部23eの内径は、樹脂チューブ3の外径に対して103%~110%、一例として樹脂チューブ3の外径が1.00mm、円筒部の内径が1.05mmである。円筒部の深さは、樹脂チューブ3の外径に対して40%~60%、一例として0.5mmである。封止加工部23dは、樹脂チューブ3の外径と略同じ直径を有する半球状をなしている。円筒部23eと封止加工部23dとの境界が規制部23cとなっている。樹脂チューブの先端がZ方向に沿って挿入部23bに挿入された場合、円筒部23eが樹脂チューブ3を位置決めし、樹脂チューブ3の先端3cの周縁は、規制部23cに当接する。これにより、封止加工部23dへの樹脂チューブ3の挿入が規制される。
【0024】
カバー27は、第1筒状部分22の上端側を覆っている。図示例では、カバー27の内側において、第1筒状部分22に電線24が接続されている。パイプ25は、金型21を冷却するための流体(例えば空気)を金型21の内側にガイドする。パイプ25の一端は、第1筒状部分22に嵌合されている。すなわち、金型21はパイプ25に支持されている。パイプ25の内側空間25aと第2筒状部分23の内側空間23fとは接続されている。パイプ25の他端から送り込まれる冷却用の流体は、第2筒状部分23を冷却しながら、排気口23aを介して外部に排気される。
【0025】
再び図1を参照する。スライダ30は、ベース31と、レール32と、テーブル33とを含む。ベース31は、Z方向に延在するベース本体31aを含む。ベース本体31aの下端には、ベース本体31aからY方向に突出する下部ストッパ31bが形成されている。ベース本体31aの上端には、ベース本体31aからY方向に突出する上部ストッパ31cが形成されている。上部ストッパ31cにはZ方向に沿った貫通孔31dが形成されている。この貫通孔31dには、パイプ25が挿通されている。貫通孔31dとパイプ25との間にはクリアランスが形成されている。
【0026】
レール32は、上部ストッパ31cと下部ストッパ31bとの間に配置されている。すなわち、レール32の一端は上部ストッパ31cに固定されており、レール32の他端は下部ストッパ31bに固定されている。レール32は、Z方向に沿って配置されている。
【0027】
テーブル33は、レール32に沿ってZ方向にスライド可能となるように、レール32に支持されている。テーブル33には、パイプ25が固定されている。図示例では、パイプ25の外周面の一部に、パイプ25の外周から突出する突出部35が形成されており、この突出部35がテーブル33に固定されている。突出部35は、例えば直方体形状であり、パイプ25に固定されている。これにより、テーブル33のスライドに伴って、テーブル33の移動量と同じだけ金型ユニット20(金型21)がZ方向に沿ってスライド移動する。
【0028】
また、スライダ30は、金型ユニット20を固定装置10に向けてZ方向に沿って付勢する付勢機構36を含む。図示例では、上部ストッパ31c、加圧バネ(弾性部材)36a及び突出部35によって付勢機構36が構成されている。一例として、加圧バネ36aは、圧縮コイルバネであってよい。例えば、加圧バネ36aのバネ定数は、0.1~1N/mm程度であってよい。加圧バネ36aは、パイプ25を軸として、パイプ25を囲むように配置されている。加圧バネ36aの下端は突出部35の上面に当接し、加圧バネ36aの上端は上部ストッパ31cの下面に当接している。加圧バネ36aは、テーブル33が下部ストッパ31bに当接している状態において、上部ストッパ31c及び突出部35によって圧縮されている。
【0029】
ステージ40は、フレーム5に固定されるベース41と、ベース41に対して少なくともZ方向に沿って移動するテーブル42とを有する。テーブル42には、スライダ30のベース31が固定されている。そのため、テーブル42がZ方向に沿って移動した場合、スライダ30はテーブル42と共にZ方向に沿って同じ移動量だけ移動する。テーブル42が移動することによって、固定装置10とスライダ30との間の距離が調整され得る。ベース41に対するテーブル42の移動は、アクチュエータによって制御され得る。この場合、アクチュエータの動作は、制御装置によって制御されてもよい。なお、ステージ40は、金型21の中心軸と樹脂チューブ3の中心軸とを一致させるために、金型21と固定装置10とのX方向及びY方向における相対的な位置を調整する調整部として機能してもよい。この場合、ステージ40は、X方向の移動を制御するアクチュエータとY方向の移動を制御するアクチューエータとを更に含み得る。
【0030】
センサ50は、Z方向に沿ってテーブル42に対して金型ユニット20が相対的に移動したときに、金型ユニット20の相対的な移動量を計測する。金型ユニット20の相対的な移動量は、下部ストッパ312bからテーブル33までの距離Lと同じ距離である(図7参照)。センサ50は、ステージ40のテーブル42又はスライダ30のベース31に固定されている。これにより、センサ50は、Z方向におけるテーブル42の移動に伴って、テーブル42の移動量と同じ量だけZ方向に移動する。センサ50は、例えば接触型の変位センサであってよい。図示例のセンサ50は、本体51と、本体51から下方に向かって突出するプローブ53とを含む。本体51は、ステージ40のテーブル42又はスライダ30のベース31に固定されている。プローブ53の先端は、パイプ25の突出部35から突出した突出片37の上面に当接している。このセンサ50では、プローブ53が本体51側に押し込まれたときに、プローブ53の押し込み量を変位量として出力する。センサ50によって計測された変位量は、例えば、ステージ40を制御する制御装置に出力される。なお、センサ50は、接触型に限定されず、所定の基準から対象までの距離の変位量を検出できるセンサ50であれば、どのような測定原理に基づくものであってもよい。また、スライダ30にエンコーダを設けて、テーブル33の変位量を計測してもよい。
【0031】
撮像装置60は、金型21に挿入される樹脂チューブ3の先端部分3aをレンズ等によって拡大して撮像する。また、撮像装置60は、挿入部23bに挿入された樹脂チューブ3の姿勢を拡大して撮像する。撮像装置60は、金型21の挿入部23bの近傍、すなわち、挿入部23bの入り口を含む周辺の領域を撮像できるように、例えば、位置決め器15上に固定されてもよい。なお、図示例では、1つの撮像装置60のみを示しているが、複数の撮像装置60が配置されてもよい。例えば、X方向に沿った光軸を有する撮像装置と、Y方向に沿った光軸を有する撮像装置とが設けられてもよい。
【0032】
続いて、先端加工装置1の動作、すなわち先端加工装置1を用いた樹脂チューブの先端加工方法について説明する。一実施形態に係る樹脂チューブの先端加工方法では、まず、固定装置10によって樹脂チューブ3が固定される。固定装置10に樹脂チューブ3が固定された状態では、樹脂チューブ3の先端部分3aは、位置決め器15の挿通孔15aを通って、金型21に向いて突出している。この状態では、ステージ40は動作しておらず、図4に示すように、樹脂チューブ3の先端部分3aは金型21から離間している。
【0033】
続いて、ステージ40が駆動され、テーブル42がZ方向に沿って下方に移動する。図5に示すように、テーブル42の移動に伴って、スライダ30及び金型ユニット20がZ方向に沿って下方に移動する。テーブル42を下方に移動させる場合、固定された樹脂チューブ3の先端部分3aが金型21の挿入部23bに挿入されるようにテーブル42のX方向及びY方向の位置を調整してもよい。この場合、樹脂チューブ3の先端部分3aと金型21の挿入部23bとの位置関係を撮像装置60によって確認してもよい。一例として、撮像装置60で取得される画像に基づいて、樹脂チューブ3の先端部分3aと金型21の挿入部23bとの位置関係が取得される。例えば、先端部分3aと挿入部23bとのX方向及びY方向におけるずれ量が取得され得る。取得されたずれ量に基づいてステージ40のアクチュエータが制御することによって、ずれ量が打ち消されるようにテーブル42のX方向及びY方向の移動が制御される。なお、樹脂チューブ3の先端部分3aと金型21の挿入部23bとの位置関係は、作業者の目視によって確認されてもよい。
【0034】
金型ユニット20が下方に移動することによって、金型21の挿入部23bに樹脂チューブ3の先端部分3aが挿入される。図6に示すように、樹脂チューブ3の先端3cの周縁は規制部23cに当接する。そのため、樹脂チューブ3の挿入は、先端部分3aが規制部23cまで挿入された状態で規制(停止)される。
【0035】
ステージ40の駆動、すなわちテーブル42の下方への移動は、センサ50によって計測される移動量が所定の大きさになるまで継続される。ステージ40の駆動が継続された場合、スライダ30はさらに下方に移動する。しかしながら、金型ユニット20は、挿入部23bに樹脂チューブ3の先端部分3aが挿入されることによって、固定された樹脂チューブ3から上向きの力を受ける。この力は、加圧バネ36aの付勢の方向と逆方向、すなわち加圧バネ36aを圧縮する方向に働く。これにより、互いに固定されている金型ユニット20、突出部35及びテーブル33は、ベース31に対して相対的に上側にスライドする(図7参照)。センサ50では、ベース31に対する金型ユニット20等の相対的な移動量(距離L)が検出される。
【0036】
本実施形態では、上述のように樹脂チューブ3の先端部分3aが規制部23cまで到達すると、樹脂チューブ3の挿入が規制される。この場合、樹脂チューブ3の先端部分3aを精度良く封止加工するためには、金型21が加熱されたときに、封止加工部23dの高さ(深さ)分だけ更に樹脂チューブ3が挿入部23bに挿入されればよい。そこで、金型21の加熱後における樹脂チューブ3の挿入量が封止加工部23dの高さと同等になるように、センサ50によって計測される移動量に基づいて、ステージ40の駆動が制御される。一例では、センサ50によって計測される移動量が封止加工部23dの高さ分に等しくなるまでステージ40の駆動が継続される。例えば、センサ50によって計測された移動量がステージ40の制御装置に入力される形態では、センサ50から入力される移動量に基づいて制御装置の制御が実行されてもよい。すなわち、ステージ40の制御装置は、センサ50によって計測される移動量が封止加工部23dの高さ分に等しくなったと判定されたときに、ステージ40の駆動を停止してもよい。この場合、ステージ40の制御装置は、封止加工部23dの高さに相当するパラメータを予め記憶していてよい。なお、ステージ40の制御装置に記憶されるパラメータは、封止加工部23dの高さに相当する値に限定されない。例えば、パラメータは、樹脂チューブの材料、製造条件(例えば加熱温度、加熱時間)等によって、変更されてもよい。
【0037】
続いて、センサ50によって計測される移動量が所定の大きさになった状態で金型21が加熱される。金型21は、樹脂チューブ3が軟化する温度になるまで加熱される。一例として、金型21は、1~10秒程度の加熱時間によって、摂氏150~300度程度まで加熱され得る。この状態では、ステージ40の駆動は停止されている。金型21が加熱されることによって、挿入部23bに挿入されている樹脂チューブ3の先端部分3aは溶融される。これにより、樹脂チューブ3によって生じていた加圧バネ36aを圧縮させる力(付勢の方向と逆向きに働く力)が低減する。これに伴い、図8に示すように、加圧バネ36aの付勢によって金型ユニット20が樹脂チューブ3側に移動する。すなわち、図9に示すように、金型21に対して樹脂チューブ3が相対的に押し込まれる。そして、図10に示すように、テーブル33が下部ストッパ31bに当接する。図11に示すように、樹脂チューブ3の押し込み量は、封止加工部23dの高さと同等であってよく、一例として0.3~0.8mm程度であってよい。この状態では、樹脂チューブ3の先端部分3aが精度良く封止加工される。続いて、パイプ25から冷却用の流体が送られることによって金型21が冷却される。例えば、金型21を加熱するタイミング及び冷却用流体を送るタイミングは、センサ50から出力される測定値に基づいて自動制御されてもよい。すなわち、測定値が封止加工部23dの高さと同じになったときに加熱が開始され、その後測定値がゼロに戻ったときに加熱が終了されるとともに、流体が送り始められてもよい。
【0038】
以上説明した先端加工装置1のように、加熱された金型21によって樹脂チューブ3の先端部分3aが加工される場合、金型21に対する樹脂チューブ3の押し込み量が少ないと、先端部分3aが封止されない虞がある(図12参照)。一方、挿入部23bに対する樹脂チューブ3の押し込み量が大き過ぎると、金型21によって溶融される樹脂の量が多くなり、樹脂チューブ3にバリBが形成される虞がある(図13参照)。本実施形態では、樹脂チューブ3の押し込み量が、ステージ40に対する金型ユニット20の相対的な移動量と同等である。金型ユニット20の移動量は、センサ50によって所定の大きさに管理され得るため、金型21に押し込まれる樹脂チューブ3の長さは一定となる。したがって、樹脂チューブ3の先端を精度良く加工することができる。
【0039】
また、位置決め器15の挿通孔15aの直径は、樹脂チューブ3の外径よりも大きく、樹脂チューブ3の外径の1.1倍よりも小さく形成されている。そのため、挿通孔15aに挿通された樹脂チューブ3のX方向及びY方向の位置決めが容易であり、樹脂チューブ3を金型21の挿入部23bに容易に挿入することができる。
【0040】
また、金型21の挿入部23bの近傍を拡大して撮像する撮像装置60によって、挿入部23bに挿入された樹脂チューブ3の姿勢を容易に確認することができる。これにより、樹脂チューブ3の姿勢を良好に保たれ得る。
【0041】
また、ステージ40は、金型21と固定装置10とのX方向及びY方向における相対的な位置を調整する調整部として機能する。これにより、金型21の中心軸と樹脂チューブ3の中心軸とを容易に一致させることができ、確実に挿入部23bに樹脂チューブ3を挿入できる。
【0042】
本発明による樹脂チューブの先端加工装置は、上述した実施形態に限られるものではなく、他に様々な変形が可能である。
【0043】
例えば、図14は、変形例に係る樹脂チューブの先端加工装置101を示す。先端加工装置101は、クランプ11と、位置決め器15と、金型ユニット20と、スライダ30と、ステージ40と、センサ50と、撮像装置60とを備えている。この変形例では、金型21を支持するパイプ25が支持片120に固定されている。支持片120はフレーム5に固定されている。金型21は、挿入部を上方に向けて配置されている。図1の例と同様に、フレーム5には、ステージ40が固定されている。ステージ40のテーブル42にはスライダ30が固定されている。スライダ30のテーブル33には、クランプ11を介して樹脂チューブ3が固定されている。すなわち、樹脂チューブ3が固定されているクランプ11は、テーブル33に固定されている。また、クランプ11は加圧バネ36aによって下向きに押圧されている。このように、スライダ30は、クランプ11をY方向に沿ってスライド可能に支持する。また、スライダ30は、クランプ11を金型21に向けて付勢する加圧バネ36aを含む。センサ50のプローブ53は、クランプ11から突出した突出片137の上面に当接している。樹脂チューブ3の先端部分3aは位置決め器15の挿通孔を挿通され、金型21の挿入部に挿入可能に配置される。位置決め器15は、支持片120とクランプ11との間に位置するように、フレーム5に固定されている。撮像装置60は、樹脂チューブ3の先端部分3aを撮像できるように、例えば位置決め器15の下面に固定されている。
【0044】
このような先端加工装置101では、ステージ40の移動に伴って挿入部に樹脂チューブ3の先端部分3aが挿入された場合に、テーブル33に支持されたクランプ11がテーブル42(ベース31)に対して上側に移動するときの移動量がセンサ50によって計測される。センサ50によって計測される移動量が、一例として封止加工部23d(図4等参照)の高さと同じになるまでテーブル33が移動するようにステージ40の移動が継続される。そして、センサ50によって計測される移動量が封止加工部23dの高さと同じになった状態で金型21が加熱される。
【符号の説明】
【0045】
1…先端加工装置、3…樹脂チューブ、3a…先端部分、10…固定装置、21…金型、23b…挿入部、23d…封止加工部、30…スライダ、40…ステージ、50…センサ。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14