(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-23
(45)【発行日】2022-08-31
(54)【発明の名称】光学的なコンポーネント検出システム及び少なくとも1つのコンポーネントを検出する方法
(51)【国際特許分類】
G01N 21/956 20060101AFI20220824BHJP
G01B 11/30 20060101ALI20220824BHJP
G02B 7/04 20210101ALI20220824BHJP
G02B 7/02 20210101ALI20220824BHJP
H01L 21/66 20060101ALI20220824BHJP
【FI】
G01N21/956 A
G01B11/30 A
G02B7/04 E
G02B7/02 Z
H01L21/66 J
(21)【出願番号】P 2020503077
(86)(22)【出願日】2018-03-13
(86)【国際出願番号】 EP2018056154
(87)【国際公開番号】W WO2018184792
(87)【国際公開日】2018-10-11
【審査請求日】2020-12-15
(31)【優先権主張番号】102017003231.9
(32)【優先日】2017-04-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】513144257
【氏名又は名称】ミュールバウアー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディトゲゼルシャフト
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100147555
【氏名又は名称】伊藤 公一
(74)【代理人】
【識別番号】100160705
【氏名又は名称】伊藤 健太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100174942
【氏名又は名称】平方 伸治
(72)【発明者】
【氏名】ウーべ フランツ アウグスト
【審査官】小澤 瞬
(56)【参考文献】
【文献】特開昭61-124809(JP,A)
【文献】特表2015-522849(JP,A)
【文献】独国特許出願公開第102011089055(DE,A1)
【文献】特許第3831318(JP,B2)
【文献】特開2004-097292(JP,A)
【文献】特開昭61-241605(JP,A)
【文献】特開2013-145145(JP,A)
【文献】特開平09-096513(JP,A)
【文献】特開2011-001824(JP,A)
【文献】特開2011-128583(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0368724(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01B 11/00 - G01B 11/30
G01N 21/84 - G01N 21/958
G02B 7/02 - G02B 7/16
H01L 21/64 - H01L 21/66
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのコンポーネント(B)の少なくとも1つの表面を検出する光学的なコンポーネント検出システム(200)であって、収容部(150)を有し、前記収容部が、コンポーネント(B)の第1の表面(O)をカメラ装置(220)によって検出するために、コンポーネント(B)をカメラ装置(220)の前に位置決めするように、整えられており、
その場合にカメラ装置(220)が画像センサ(230)を有し、前記画像センサが、コンポーネント(B)の第1の表面(O)において反射された光(L)を受信するように、整えられており、
その場合に光学的なコンポーネント検出システム(200)が、画像センサ(230)に対して反射された光(L)の光路内に配置された第1の光学的に有効な部材(130)、制御装置(ECU)、画像処理(BV)及び第1の光学的に有効な部材(130)のための操作装置(100)を有し、操作装置(100)が、
第1の光学的に有効な部材(130)のためのホルダ(140)を有し、その場合にホルダ(140)が中空円筒状の鏡胴(110)の内側に固定されており、かつ鏡胴(110)の長手中心軸が第1の光学的に有効な部材(130)の光学軸(OA)に対して同軸に方位づけされており、かつその場合にホルダ(140)が少なくとも鏡胴長手方向に弾性的に撓むことができ、
かつ操作装置が、
光学軸(OA)に沿って光学的に有効な部材(130)を画像センサ(230)に対して変位させるために、光学的に有効な部材(130)と画像センサ(230)の間の相対間隔を調節するための第1の操作ドライブ(120)を有し、その場合に制御装置(ECU)が第1の操作ドライブ(120)を制御するように整えられており、
その場合に画像処理(BV)が次のように整えられており、すなわち
-画像センサ(230)によって第1の画像(BA)を記録し、前記第1の画像が画像処理(BV)へ提供され、
-第1の光学的に有効な部材(130)と画像センサ(230)の間の相対間隔をあらかじめ定められた距離長さだけ調節するために、第1の操作ドライブ(120)を制御するために制御装置(ECU)へ制御指令を提供し、
-画像センサ(230)によって第2の画像(BB)を記録し、前記第2の画像が画像処理(BV)へ提供される、
ように、整えられており、
その場合に画像処理(BV)は、第1の画像(BA)の記録後あるいは第2の画像(BB)の記録後に、次のように整えられおり、すなわち
-第1の画像(BA)の第1の多数の画像領域(B1、B2)の第1の画像領域(B1)を定め、それにおいて、反射された光(L)の焦点平面(SE)の第1の部分領域が画像センサ(230)の画像センサ表面(231)上に投影されており、かつ
-第1の画像(BA)の第1の多数の画像領域(B1、B2)の第2の画像領域(B2)を定め、それにおいて、反射された光(L)の焦点平面(SE)の第2の部分領域は画像センサ(230)の画像センサ表面(231)上に投影されておらず、かつ
-第2の画像(BB)の第2の多数の画像領域(B3、B4)の第3の画像領域(B3)を定め、それにおいて、反射された光(L)の焦点平面(SE)の第1の部分領域は画像センサ(230)の画像センサ表面(231)上に投影されておらず、
-第2の画像(BB)の第2の多数の画像領域(B3、B4)の第4の画像領域(B4)を定め、それにおいて、反射された光(L)の焦点平面(SE)の第2の部分領域が画像センサ(230)の画像センサ表面(231)上に投影されている、
ように整えられている、
光学的なコンポーネント検出システム。
【請求項2】
その場合に第1の操作ドライブ(120)が、ホルダ(140)を少なくともセクション的に包囲するコイル(121)を有し、
その場合に制御装置(ECU)が、磁場を発生させるためにコイル(121)へ供給される電流を制御するように、整えられており、
その場合にホルダ(140)が、軟鉄を含む、あるいは永久磁石のコンポーネント(141、142)を有し、前記コンポーネントが、コイル(121)へ供給される電流に従ってホルダ(140)を鏡胴(110)の長手中心軸に沿って変位させるように、整えられている、
請求項1に記載の光学的なコンポーネント検出システム(200)。
【請求項3】
さらに、
画像センサ(230)を光学軸(OA)に沿って第1の光学的に有効な部材(130)に対して変位させるために、制御装置(ECU)によって制御される、画像センサ(230)を変位させるための第2の操作ドライブ(240)を有しており、かつ/又は
少なくとも1つの光源を有し、前記光源が、コンポーネント(B)の第1の表面(O)へ光を送出するように整えられており、
その場合に、選択的に、制御装置(ECU)が、
反射された光(L)の焦点平面(SE)を画像センサ(230)の、反射された光(L)を向いた画像センサ表面(231)上へ投影するために、第1の光学的に有効なコンポーネント(130)と画像センサ(230)の間の相対間隔を第1及び/又は第2の操作ドライブ(120、240)の制御によって調節するように、整えられている、
請求項1又は2に記載の光学的なコンポーネント検出システム(200)。
【請求項4】
その場合に画像処理(BV)が次のように整えられている:
-画像センサ(230)によって第1の画像(BA)を記録し、前記第1の画像が画像処理(BV)へ提供され、
-第1の画像(BA)に基づいて、反射された光(L)の焦点平面(SE)が画像センサ(230)の画像センサ表面(231)上に実質的に完全に投影されているかを定め、
反射された光(L)の焦点平面(SE)が画像センサ(230)の画像センサ表面(231)上に実質的に完全に投影されていない場合には、
-第1の画像(BA)の第1の多数の画像領域(B1、B2)の第1の画像領域(B1)を定め、それにおいて、反射された光(L)の焦点平面(SE)の第1の部分領域が画像センサ(230)の画像センサ表面(231)上に投影されており、
-第1の画像(BA)の第1の多数の画像領域(B1、B2)の第2の画像領域(B2)を定め、それにおいて、反射された光(L)の焦点平面(SE)の第2の部分領域が画像センサ(230)の画像センサ表面(231)上に投影されておらず、
-第1の光学的に有効な部材(130)と画像センサ(230)の間の相対間隔を調節し、かつ反射された光(L)の焦点平面(SE)の第2の部分領域を画像センサ(230)の画像センサ表面(231)上へ投影するために、第1及び/又は第2の操作ドライブ(120、240)を制御するために制御指令を制御装置(ECU)へ提供し、
-画像センサ(230)によって第2の画像(BB)を記録し、前記第2の画像が画像処理(BV)へ提供され、
-第2の画像(BB)の第2の多数の画像領域(B3、B4)の第3の画像領域(B3)を定め、それにおいて、反射された光(L)の焦点平面(SE)の第1の部分領域は画像センサ(230)の画像センサ表面(231)上に投影されておらず、かつ
-第2の画像(BB)の第2の多数の画像領域(B3、B4)の第4の画像領域(B4)を定め、それにおいて、反射された光(L)の焦点平面(SE)の第2の部分領域が画像センサ(230)の画像センサ表面(231)上に投影されている、
請求項1から3のいずれか1項に記載の光学的なコンポーネント検出システム(200)。
【請求項5】
請求項3に記載の第2の操作ドライブ(240)を有し、その場合に画像処理(BV)が次のように、
-第1の光学的に有効な部材(130)と画像センサ(230)の間の相対間隔をあらかじめ定められた距離長さだけ調節するために、第1及び/又は第2の操作ドライブ(120、240)を制御するために制御装置(ECU)へ制御指令を提供するように、
整えられている、請求項1から3のいずれか1項に記載の光学的なコンポーネント検出システム(200)。
【請求項6】
請求項3に記載の第2の操作ドライブ(240)を有し、その場合に画像処理(BV)が次のように、
-画像センサ(230)によって第1の画像(BA)を記録し、前記第1の画像が画像処理(BV)へ提供され、
-第1の画像(BA)の記録の間に第1の光学的な部材(130)と画像センサ(230)の間の相対間隔をあらかじめ定められた速度で調節するために、第1及び/又は第2の操作ドライブ(120、240)を制御するために、制御指令を制御装置(ECU)へ提供し、
-第1の画像(BA)の記録後に、あるいは第1の画像(BA)が記録された後のあらかじめ定められた期間後に、かつ第1の光学的に有効な部材(130)と画像センサ(230)の間の相対間隔が調節される間に、画像センサ(230)によって第2の画像(BB)を記録し、前記第2の画像が画像処理(BV)へ提供される、
ように整えられている、請求項1から3のいずれか1項に記載の光学的なコンポーネント検出システム(200)。
【請求項7】
その場合に第1の画像(BA)の第1と第2の画像領域(B1、B2)がそれぞれコンポーネント(B)の一部分を複写し、前記一部分が第2の画像(BB)の第3と第4の画像部分(B3、B4)内のコンポーネント(B)の前記一部分に相当し、かつ/又はその場合に第1の画像(BA)において焦点平面(SE)の第1の部分領域が、そして第2の画像(BB)においては焦点平面(SE)の第2の部分領域が、あらかじめ定められた被写界深度(ST)内で、画像センサ(230)の画像センサ表面(231)上に投影されており、かつ
その場合に第1の画像(BA)において焦点平面(SE)の第2の部分領域が、そして第2の画像(BB)においては焦点平面(SE)の第1の部分領域が、あらかじめ定められた被写界深度(ST)外で画像センサ(230)の画像センサ表面(231)上に投影されている、
請求項1又は4に記載の光学的なコンポーネント検出システム(200)。
【請求項8】
その場合に画像処理(BV)がさらに、次のように、
-第1の画像(BA)から第1の画像領域(B1)を、そして第2の画像(BB)からは第4の画像領域(B4)を切り出し、かつ
-第3の画像(BC)を形成するために、切り出した第1と第4の画像領域(B1、B4)を継ぎ合わせ、かつ/又は
-第1の画像(BA)の第1の画像領域(B1)及び/又は第2の画像(BB)の第4の画像領域(B4)及び/又は第3の画像(BC)に基づいて、コンポーネント(B)が少なくとも1つの障害箇所を有するか、を定め、かつ
画像処理(BV)が少なくとも1つの障害箇所を定めた場合に、
-コンポーネント(B)についての障害箇所情報を提供する、
ように整えられている、請求項1又は4
又は7のいずれか1項に記載の光学的なコンポーネント検出システム(200)。
【請求項9】
請求項3に記載された第2の操作ドライブ(240)を有し、さらに、
位置検出センサ(250)を有し、前記位置検出センサは、第1の光学的に有効な部材(130)及び/又は画像センサ(230)の画像センサ表面(231)の位置及び/又は姿勢を定め、かつ光学的に有効な部材(130)及び/又は画像センサ(230)の画像センサ表面(231)の位置及び/又は姿勢に関する情報を制御装置(ECU)へ提供するように、整えられており、前記制御装置は提供された情報に基づいて第1及び/又は第2の操作ドライブ(120、240)を制御し、
その場合に位置検出センサが、選択的に、光学的又は(電子-)機械的な位置検出センサである、
請求項1から8のいずれか1項に記載の光学的なコンポーネント検出システム(200)。
【請求項10】
その場合にカメラ装置(220)が、第1の光学的に有効な部材(130)と画像センサ(230)の間で光路内に第2の光学的に有効な部材(160)を有しており、その場合に第2の光学的に有効な部材(160)の光学軸が、第1の光学的に有効な部材(130)の光学軸に対して同軸に方位づけされており、かつ/又は
その場合に第1の光学的に有効な部材(130)がアクロマートであり、かつ/又は
その場合に第2の光学的に有効な部材(160)が集光レンズである、
請求項1から9のいずれか1項に記載の光学的なコンポーネント検出システム(200)。
【請求項11】
少なくとも1つのコンポーネント(B)の少なくとも1つの表面を検出する光学的なコンポーネント検出システム(200)であって、収容部(150)を有し、前記収容部が、コンポーネント(B)の第1の表面(O)をカメラ装置(220)によって検出するように、整えられており、
その場合にカメラ装置(220)が画像センサ(230)を有し、前記画像センサが、コンポーネント(B)の第1の表面(O)において反射された光(L)を受信するように、整えられており、
その場合に光学的なコンポーネント検出システム(200)が、画像センサ(230)に対して反射された光(L)の光路内に配置された、第1の光学的に有効な部材(130)、制御装置(ECU)、画像処理(BV)及び第1の光学的に有効な部材(130)のための操作装置(100)を有しており、操作装置(100)が、
第1の光学的に有効な部材(130)のためのホルダ(140)を有し、その場合にホルダ(140)が中空円筒状の鏡胴(110)の内側にリニアガイドによって固定されており、かつ鏡胴(110)の長手中心軸が第1の光学的に有効な部材(130)の光学軸(OA)に対して同軸に方位づけされており、かつその場合にリニアガイドが、ホルダ(140)を光学軸(OA)に対して平行に案内するように、整えられおり、
操作装置が、光学的に有効な部材(130)を画像センサ(230)に対して変位させるために、画像センサ(230)と第1の光学的に有効な部材(130)の間の相対間隔を調節するための第1の操作ドライブ(120)を有し、その場合に制御装置(ECU)が、第1の操作ドライブ(120)を制御するように、整えられており、
その場合に画像処理(BV)が次のように整えられており:
-画像センサ(230)によって第1の画像(BA)を記録し、前記第1の画像が画像処理(BV)へ提供され、
-第1の光学的に有効な部材(130)と画像センサ(230)の間の相対間隔をあらかじめ定められた距離長さだけ調節するために、第1の操作ドライブ(120)を制御するために制御装置(ECU)に制御指令を提供し、
-画像センサ(230)によって第2の画像(BB)を記録し、前記第2の画像が画像処理(BV)へ提供される、
ように、整えられており、
その場合に画像処理(BV)が、第1の画像(BA)の記録後あるいは第2の画像(BB)の記録後に、次のように:
-第1の画像(BA)の第1の多数の画像領域(B1、B2)の第1の画像領域(B1)を定め、それにおいて、反射された光(L)の焦点平面(ES)の第1の部分領域が画像センサ(230)の画像センサ表面(231)上に投影されており、かつ
-第1の画像(BA)の第1の多数の画像領域(B1、B2)の第2の画像領域(B2)を定め、それにおいて、反射された光(L)の焦点平面(SE)の第2の部分領域は画像センサ(230)の画像センサ表面(231)上に投影されておらず、かつ
-第2の画像(BB)の第2の多数の画像領域(B3、B4)の第3の画像領域(B3)を定め、それにおいて、反射された光(L)の焦点平面(SE)の第1の部分領域は画像センサ(230)の画像センサ表面(231)上に投影されておらず、かつ
-第2の画像(BB)の第2の多数の画像領域(B3、B4)の第4の画像領域(B4)を定め、それにおいて、反射された光(L)の焦点平面(SE)の第2の部分領域が画像センサ(230)の画像センサ表面(231)上に投影されている、
ように整えられている、光学的なコンポーネント検出システム。
【請求項12】
少なくとも1つのコンポーネント(B)の少なくとも1つの表面を検出する方法であって、以下のステップを有する:
-コンポーネント(B)をカメラ装置(220)に対して方向づけし、
-コンポーネント(B)の第1の表面(O)を、カメラ装置(220)を用いて、検出し、
-コンポーネント(B)の第1の表面(O)において反射された光(L)を、カメラ装置(220)の画像センサ(230)によって、受信し、
-長手方向に弾性的に撓むホルダ(140)によって、第1の光学的に有効な部材(130)を反射された光(L)の光路内に保持し、その場合に前記長手方向が光学的に有効な部材(130)の光学軸(OA)に対して平行に方位づけされており、
-第1の画像(BA)を記録し、
-画像センサ(230)と第1の光学的に有効な部材(130)の間の相対間隔を調節し、その場合に第1の光学的に有効な部材(130)が光学軸に沿って画像センサ(230)に対して変位され、
-第2の画像(BB)を記録し、
第1の画像(BA)の第1の多数の画像領域(B1、B2)の第1の画像領域(B1)を定め、それにおいて、反射された光(L)の焦点平面(SE)の第1の部分領域が、画像センサ(230)の画像センサ表面(231)上に投影されており、かつ
-第1の画像(BA)の多数の画像領域(B1、B2)の第2の画像領域(B2)を定め、それにおいて、反射された光(L)の焦点平面(SE)の第2の部分領域は画像センサ(230)の画像センサ表面(231)上に投影されておらず、かつ
-第2の画像(BB)の第2の多数の画像領域(B3、B4)の第3の画像領域(B3)を定め、それにおいて、反射された光(L)の焦点平面(SE)の第1の部分領域は画像センサ(230)の画像センサ表面(231)上に投影されておらず、かつ
-第2の画像(BB)の第2の多数の画像領域(B3、B4)の第4の画像領域(B4)を定め、それにおいて、反射された光(L)の焦点平面(SE)の第2の部分領域が画像センサ(230)の画像センサ表面(231)上に投影されている、
方法。
【請求項13】
以下のステップを有する:
-反射された光(L)の焦点平面(SE)を画像センサ(230)の、反射された光(L)へ向いた画像センサ表面(231)上へ投影するために、画像センサ(230)と光学的に有効な部材(130)の間の相対間隔を調節する、
請求項12に記載の方法。
【請求項14】
以下のステップを有する:
-第1の画像(BA)に基づいて、反射された光(L)の焦点平面(SE)が画像センサ(230)の画像センサ表面(231)上に実質的に完全に投影されているか、を定める、
請求項12又は13のいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
以下のステップを有する:
-第1の画像(BA)を記録する間に画像センサ(230)と第1の光学的に有効な部材(130)の間の相対間隔をあらかじめ定められた速度で調節し、
-第1の画像(BA)の記録後、あるいは第1の画像(BA)が記録された後のあらかじめ定められた期間後に、かつ画像センサ(230)と第1の光学的に有効な部材(130)の間の相対間隔の調節の間に、第2の画像(BB)を記録する、
請求項12又は13のいずれか1項に記載の方法。
【請求項16】
その場合に第1の画像(BA)の第1と第2の画像領域(B1、B2)がそれぞれコンポーネント(B)の一部分を複写し、前記一部分が第2の画像(BB)の第3と第4の画像領域(B3、B4)内のコンポーネント(B)の前記一部分に相当し、かつ/又は
その場合に第1の画像(BA)において焦点平面(SE)の第1の部分領域が、そして第2の画像(BB)において焦点平面(SE)の第2の部分領域が、あらかじめ定められた被写界深度(ST)内で画像センサ(230)の画像センサ表面(231)上に投影されており、
その場合に第1の画像(BA)において焦点平面(SE)の第2の部分領域が、そして第2の画像(BB)においては焦点平面(SE)の第1の部分領域が、あらかじめ定められた被写界深度(ST)の外部で画像センサ(230)の画像センサ表面(231)上に投影されている、
請求項12又は14のいずれか1項に記載の方法。
【請求項17】
以下のステップを有する:
-第1の画像(BA)から第1の画像領域(B1)を、第2の画像(BB)からは第4の画像領域(B4)を切り出し、かつ
-第3の画像(BC)を形成するために、切り出した第1と第4の画像領域(B1、B4)を継ぎ合わせ、かつ/又は
-第1の画像(BA)の第1の画像領域(B1)及び/又は第2の画像(BB)の第4の画像領域(B4)及び/又は第3の画像(BC)に基づいて、コンポーネント(B)が少なくとも1つの障害箇所を有するか、を定め、かつ
コンポーネント(B)が少なくとも1つの障害箇所を有する場合に、
-コンポーネント(B)についての障害箇所情報を提供する、
請求項12又は14
又は16のいずれか1項に記載の方法。
【請求項18】
その場合にホルダ(140)が軟鉄を含むコンポーネントを有し、かつホルダ(140)が発生された磁場によって光学軸(OA)に沿って画像センサ(230)に対して第1の方向に変形される、請求項12から17のいずれか1項に記載の方法。
【請求項19】
その場合にホルダ(140)が永久磁石のコンポーネントを有し、かつホルダ(140)が発生された磁場によって、コイル(121)内の電流の流れ方向に従って、画像センサ(230)に対して第1又は第2の方向に変形され、その場合に第2の方向が第1の方向とは逆である、
請求項12から17のいずれか1項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
半導体コンポーネントは、たとえば半導体エレクトロニクス、太陽光発電、光学的検出器とビーム源(たとえば発光ダイオード)の形成のような、多くの技術領域で適用される。半導体コンポーネントの多様な使用によって、特に品質に関して、半導体コンポーネントメーカーに課される要請はますます高くなる。半導体コンポーネント内、あるいはその上の欠陥又は故障箇所は、望ましくない。というのは、それらが半導体コンポーネントの完璧とは言えない機能性をもたらすことになるからである。したがって半導体コンポーネントは、形成する際にすでに欠陥と故障箇所について検査される。半導体コンポーネントを検査する1つの可能性は、半導体コンポーネントを光学システムによってマイクロメートル領域内で複写することである。
【背景技術】
【0002】
しかし光学システムの従来の構造は、わずかな被写界深度しか有していない。検査すべき半導体コンポーネントの複写すべき表面が、光学システムの画像センサの画像センサ表面に対して傾いている場合には、半導体コンポーネントは画像内で完全にシャープに結像することはできない。さらに、光学システム内に組み込まれた光学コンポーネントは、大きい質量を有している。したがって調節プロセスは緩慢であり、あるいは光学システムは、コンポーネントの変位によって合焦が変化する場合に振動し、それが画像品質を著しく悪化させる。したがって画像を記録するためには、振動が静まるまで待たなければならない。半導体コンポーネントを連続的に形成/検査する場合に、このように画像記録時間が長くなると、半導体コンポーネントの通過量が少なくなる。
【0003】
独国特許出願公開第102008018586号明細書は、コンポーネントの少なくとも1つの表面を検出するための光学的な検出装置に関する。コンポーネントは、固定部材によってカメラ装置へ向けられて、コンポーネントの第1の表面が短波領域内の第1の光ビームを有する光源によって照射される。さらに、検出装置は第2の光源を有しており、それが長波領域内の第2の光ビームをコンポーネントの第2の表面へ照射し、その場合にコンポーネントの第2の表面は第1の表面に対向している。表面で反射された光ビームが、カメラ装置によって受信される。
【0004】
特開2016-128781号は、電子コンポーネントを調査する装置を教示している。この装置は第1と第2の画像記録手段を有しており、それらが電子コンポーネントの様々な領域の画像を記録し、その場合にこれらの領域は、矩形の平行六面体の2つの異なる領域である。
独国特許出願公開第102011089055号明細書からは、シャフトを有する器具が知られており、その場合にシャフトの一端に画像記録装置及び操作ドライブによって線形に変位可能なレンズが配置されている。レンズがランナーに固定されており、そのランナーが円筒状のスライドパイプ内で変位方向に沿って変位可能である。操作ドライブが2つのコイルを有しており、それらのコイルはスライドパイプの回りに配置されている。操作ドライブは、単純に構成されており、容易に取り付けることができる。さらにそれは、たとえばオートクレーブを使用して、簡単に殺菌される。
米国特許出願公開第2015/0168679号明細書からは、画像センサとレンズグループとを有するカメラモジュールが知られている。レンズグループは、操作装置によって画像センサに対して変位する。その場合に操作装置は、レンズグループ用のホルダを有しており、その場合にホルダは、ばねを介して画像センサと結合されている。この形態によって、このカメラモジュールは、振動に対して特に感度が低い。その限りにおいて比較可能な装置が、米国特許出願公開第2014/0368724号明細書からも知られている。
米国特許出願公開第2011/0176046号明細書からは、たとえば携帯電話のカメラモジュール用に使用することができるような、レンズ変位装置が知られている。この装置は画像センサとレンズを有しており、そのレンズは変位ユニットを介して画像センサに対して変位することができる。その場合にレンズグループは、ばねを介して画像センサと結合されている。この装置は、特に小型に構成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】独国特許出願公開第102008018586号明細書
【文献】特開2016-128781号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本出願の課題は、コンポーネントを検出するための効率的な光学的コンポーネント検出システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
提案された解決
少なくとも1つのコンポーネントの少なくとも1つの表面を検出するための光学的なコンポーネント検出システムが提案される。収容部は、コンポーネントの第1の表面をカメラ装置によって検出するために、コンポーネントをカメラ装置の前に位置決めするように、整えられている。カメラ装置が画像センサを有し、その画像センサは、コンポーネントの表面において反射された光を受信するように、整えられている。光学的なコンポーネント検出システムは、さらに、画像センサに対して反射された光の光路内に配置された、第1の光学的に有効な部材と、第1の光学的に有効な部材用の操作装置とを有している。操作装置は、第1の光学的に有効な部材用のホルダを有している。ホルダは、中空円筒状の鏡胴の内側に固定されており、かつ鏡胴の長手中心軸は第1の光学的に有効な部材の光学軸に対して同軸に方位づけされている。ホルダは、少なくとも鏡胴長手方向において弾性的に撓むことができる。さらに操作装置は、光学的に有効な部材を光学軸に沿って画像センサに対して変位させるために、光学的に有効な部材と画像センサの間の相対間隔を調節するための第1の操作ドライブを有している。
【0008】
弾性的に撓むことができるホルダによって、しかるべきねじ又は光学的に有効な部材の長手方向変位可能なフレームなしで、第1の光学的に有効な部材のみを保持することが、可能である。光学的に有効な部材がアクロマートである場合に、アクロマートのレンズペア(たとえばクラウンガラスレンズとフリントガラスレンズとからなる)をホルダによって保持することができる。したがってレンズペアのフレームは不要であり、光学的に有効な部材の移動すべき質量も、光学的なコンポーネント検出システムの質量全体も、削減される。ホルダを有する光学的に有効な部材の質量がより小さいことによって、光学的に有効な部材の位置は、比較的小さい力をくわえることによって変位させることができる。より小さい質量が、光学的に有効な部材の慣性の少ない駆動を許す。したがってコンポーネントの焦点平面は、迅速に再調整される。
【0009】
弾性的に撓むホルダは、ゴムを含む材料あるいはコイルばねを有することができ、あるいはじゃばらとして形成することができる。代替的にホルダは、皿ばねとして形成することができ、その場合に皿ばねはその芯軸内に開口部を有しており、その開口部内に第1の光学的に有効な部材が収容されている。
【0010】
すなわち外部の源から光学的に有効な部材へくわわる振動のような障害は、著しく減衰させ、あるいは特に回避することができる。したがって光学的なコンポーネント検出システムによって実施される測定は、障害に対する感度が低い。
【0011】
さらに、弾性的に撓むホルダは、その弾性的な特性によって無段階に伸張可能又は収縮可能であるので、第1の光学的に有効な部材の位置の正確な調整が可能になる。
【0012】
コンポーネントは、実際の製造環境において場合によっては光学系に対して正確に整合させることができない。このような場合においては、充分な被写界深度をもってコンポーネントを完全に鮮明に結像させることは、不可能である。ここで紹介される光学的なコンポーネント検出システムによって、一連の複数の画像記録を迅速に実施することができる。
【0013】
光学的なコンポーネント検出システムの良好かつ迅速な調整可能性によって、コンポーネントの測定をより迅速かつより正確に実施することができるので、高い通過量が得られる。
【0014】
変形例と形態
画像センサは、CCDチップとすることができる。他の変形例において、画像センサはCMOSチップ又はミクロボロメートルアレイ又はパイロエレクトリックアレイのような、所定の波長領域のために感度を有する画像センサとすることができる。
【0015】
鏡胴は、小さい透過性を有する。変形例において、鏡胴は永久磁石材料を有する。さらに鏡胴は、少なくともアルミニウム又はプラスチックを有することができる。
【0016】
コイルは、鏡胴に添接して、あるいはそれから離隔して配置することができる。コイルの位置は、光学軸上のホルダの位置に関して変位させることができる。
【0017】
ホルダは、第1の端部領域を有しており、ホルダのその第1の端部領域が鏡胴に固定されている。ホルダは、さらに、第2の端部領域を有しており、その第2の端部領域に第1の光学的に有効な部材が保持されている。非作動得状態において、ホルダの第1の端部領域の位置は、光学軸に関して、コイルの端部の位置と一致することができる。他の変形例において、ホルダの第1の端部領域の位置は、光学軸に関してコイルの内部又は外部に配置することができる。その代わりに、ありはそれに加えて、ホルダの第2の端部領域は、光学軸に関して、コイルの内部又は外部に位置することができる。
【0018】
第1の操作ドライブのホルダは、少なくともセクション的にコイルによって包囲することができる。制御装置は、磁場を発生させるためにコイルへ供給される電流を制御するように、整えられている。ホルダはさらに、軟鉄を含む、あるいは永久磁石のコンポーネントとして、軟鉄を含むヨークあるは永久磁石のヨークを有しており、そのヨークは、コイルへ供給される電流に従って鏡胴の長手中心軸に沿ってホルダを変位させるように、整えられている。
【0019】
この構造によって、相対間隔を調節するための手段の摩耗あるいは摩損が減少される。さらに磁場によって発生される、ホルダへくわわる力によって、相対間隔の正確な調節が可能になる。
【0020】
軟鉄を含むヨークを有するホルダがコイルの一方の端部に配置されている場合に、コイル中央の方向において力がコイルに作用する。磁場が低下されて、その後オフにされた場合に、もはやホルダに力は作用しない。その場合にホルダは、再びその初期位置を占める。
【0021】
ホルダが永久磁石のヨークを有する場合に、コイルを流れる電流の流れ方向及び永久磁石のコンポーネントの永久磁石のN極とS極の方位に従って、ホルダは2つの方向に伸張することができる。したがって永久磁石のコンポーネントによって、相対間隔を両方向に所望に変位させることが可能である。
【0022】
収容部は、コンポーネントの焦点平面が少なくとも部分的に画像センサの画像センサ表面上に投影されるように、コンポーネントをカメラ装置の前に位置決めするように、整えることができる。
【0023】
光学的なコンポーネント検出システムは、さらに、光学軸に沿って画像センサを第1の光学的な部材に対して変位させるために、画像センサを変位させるための、制御装置によって制御される第2の操作ドライブを有することができる。
【0024】
第2の操作ドライブは、少なくとも1つのピエゾアクチュエータあるいは細かく走行する、リニア作動する軸システムを有することができる。細かく走行する、リニア作動する軸システムは、コネクティングロッドからなるシステムとすることができる。
【0025】
第2の操作ドライブによって、画像センサを光学軸上で変位させ、かつ焦点平面を画像センサの画像センサ表面上に投影することが、可能である。したがってコンポーネント上に光学系を迅速に合焦させることが可能となる。
【0026】
したがって画像センサによるコンポーネントの最初の記録においてすでに、画像内にコンポーネントの所定の部分が鮮明に結像される。
【0027】
さらに光学的なコンポーネント検出システムは、光源を有することができ、その光源は、光をコンポーネントの表面へ送出するように、整えられている。光源は、あらかじめ定められた波長を有する光又は所定の波長領域の光をコンポーネントの表面へ送出するように、整えられている。光源から放出される光は、約380nmから780nmの領域内の波長を有する可視光、赤外光及び/又は偏光された光とすることができる。付加的に画像センサは、赤外光内、あるいは偏光された光に感度を有することができる。
【0028】
選択肢として、制御装置は、反射された光の焦点平面を画像センサの反射された光へ向いた画像センサ表面上へ投影するために、第1及び/又は第2の操作ドライブの制御によって第1の光学的に有効な部材と画像センサとの間の相対間隔を調節するように、整えることができる。
【0029】
第1及び/又は第2の操作ドライブを制御することによって、第1の光学的に有効な部材と画像センサの間の相対間隔の迅速かつ正確な調節を行うことができるので、焦点平面が画像センサの画像センサ表面上へ投影される。
【0030】
光学的なコンポーネント検出システムの画像処理は、画像センサによってコンポーネントの第1の画像を記録するように、整えられている。画像センサは、第1の画像を画像処理へ提供する。形成された第1の画像に基づいて、画像処理は、反射された光の焦点平面が画像センサの画像センサ表面上に実質的に完全に投影されているか、を定める。反射された光の焦点平面が画像センサの画像センサ表面上に実質的に完全に投影されていない場合には、画像処理は、第1の画像の第1の多数の画像領域の、反射された光の焦点平面の第1の部分領域が画像センサの画像センサ表面上に投影されている、第1の画像領域を定めるように、整えられている。
【0031】
さらに画像処理は、第1の画像の第1の多数の画像領域の、反射された光の焦点平面の第2の部分領域が画像センサの画像センサ表面上に投影されていない、第2の画像領域を定めるように、整えられている。画像処理はさらに、制御装置へ制御指令を提供するように、整えられている。制御装置は、制御指令に基づいて、光学的に有効な部材と画像センサの間の相対間隔を調節するために、第1及び/又は第2の操作ドライブを制御するように、整えられている。その場合に反射された光の焦点平面の第2の部分領域は、反射された光の焦点平面が画像センサの画像センサ領域上に投影されるように、調節される。
【0032】
画像処理は、さらに、画像センサによってコンポーネントの第2の画像を記録するように、整えられている。第2の画像内で画像処理は、第2の画像の第2の多数の画像領域の、反射された光の焦点平面の第1の部分領域が画像センサの画像センサ表面上に投影されていない、第3の画像領域を定める。さらに画像処理は、第2の画像の第2の多数の画像領域の、反射された光の焦点平面の第2の部分領域が画像センサの画像センサ表面上に投影されている、第4の画像領域を定める。
【0033】
コンポーネントが画像内に鮮明に結像できない場合には、上述したプロセスによって、コンポーネントの少なくとも2つの記録を形成することが可能であって、それらにおいてそれぞれ画像領域がコンポーネントの一部を鮮明に複写している。さらに、認識されている鮮明でない画像領域は、次の画像内で鮮明に複写されるので、完全なコンポーネントの検査が可能になる。
【0034】
第1の代替案において、画像処理は、画像センサによって第1の画像を記録するように、整えることができ、その画像センサが第1の画像を画像処理へ提供する。画像処理は、さらに、第1の光学的に有効な部材と画像センサの間の相対間隔をあらかじめ定められた距離長さだけ調節するために、第1及び/又は第2の操作ドライブを制御するために制御装置に制御指令を提供するように、整えられている。さらに画像処理は、画像センサによって第2の画像を記録するように整えられており、その場合に画像センサは第2の画像を画像処理へ提供する。
【0035】
画像処理は、第1の画像の記録後あらかじめ定められた期間の後に、制御指令を第1及び/又は第2の操作ドライブへ提供することができる。
【0036】
あらかじめ定められた距離長さは、第1及び/又は第2の光学的に有効な部材の光学的特性及び/又はコンポーネントの表面の寸法に依存することができる。好ましくはあらかじめ定められた距離長さは、被写界深度に依存することができるので、あらかじめ定められた距離長さは、被写界深度よりも小さく、それに等しく、あるいはそれより大きい。
【0037】
被写界深度よりも小さく、それに等しく、あるいはそれより大きい、あらかじめ定められた距離長さにおいて、記録された画像の個々の鮮明に複写する画像領域によって、コンポーネントの表面を欠陥について完全に調査することができる。あらかじめ定められた距離長さが被写界深度よりも大きい場合には、コンポーネントのあらかじめ定められた表面領域を欠陥について調査することができる。同様に他の表面領域も、欠陥について調査される。したがって表面領域を欠陥について検査することは、少ない計算の手間で、かつ/又はより短い時間内で実施することができる。
【0038】
第2の代替案において、画像処理は、画像センサによって第1の画像を記録するように整えられており、その画像センサが第1の画像を画像処理へ提供する。画像処理は、さらに、第1の画像を記録する間に第1の光学的に有効な部材と画像センサの間の相対間隔をあらかじめ定められた速度で調節するために、第1及び/又は第2の操作ドライブを制御するための制御指令を制御装置へ提供するように、整えられている。さらに、画像処理は、画像センサによって第2の画像を記録するように整えられており、その画像センサが第2の画像を画像処理へ提供する。第2の画像は、第1の画像の後に、あるいは第1の画像が記録された後にあらかじめ定められた期間後に、かつ第1の光学的に有効な部材と画像センサの間の相対間隔が調節される間に、記録される。他の代替案において、第2の画像は、画像センサと第1の光学的に有効な部材との間の相対間隔のあらかじめ定められた長さ変化の後に、記録される。
【0039】
画像処理は、第2の画像の記録後に、画像センサと第1の光学的に有効な部材との間の相対間隔の調節を停止させるために、第1及び/又は第2の操作ドライブに他の制御指令を提供するように、整えることができる。
【0040】
あらかじめ定められた速度は、第1及び/又は第2の光学的に有効な部材の光学的特性、コンポーネントの表面の寸法、第1及び/又は第2の光学的に有効な部材及び/又は画像センサの質量及び第1及び/又は第2の操作ドライブによるこれらの応答特性に依存することができる。
【0041】
あらかじめ定められた速度は、画像が記録される間に、画像センサと第1の光学的に有効な部材の間の相対間隔が被写界深度よりも遠く変位されないように、選択することができる。したがって記録された画像は、同時に画像センサと第1の光学的に有効部材との間の相対間隔が調節されるにもかかわらず、充分に鮮明に記録される。画像センサと第1の光学的に有効な部材との間の相対間隔を連続的に調節することによって、画像センサ及び/又は第1の光学的に有効な部材は、停止されて、次に再び加速される必要はない。これが、画像センサ及び/又は第1の光学的に有効な部材の加速と停止によって生じる振動が回避される、という利点をもたらす。他の利点は、コンポーネントを欠陥について検査するための時間が最小限に抑えられることである。というのは、画像センサ及び/又は第1の光学的に有効な部材は1回だけ加速して停止させれば済むからである。
【0042】
第1と第2の代替案の画像処理は、第1の画像の記録後あるいは第2の画像の記録後に、第1の画像の第1の多数の画像領域の第1の画像領域を定めるように、整えることができる。第1の画像領域において、反射された光の焦点平面の第1の部分領域が画像センサの画像センサ表面上に投影されている。それに加えて、あるいはその代わりに、画像処理は、第1の画像の第1の多数の画像領域の第2の画像領域を定め、それにおいて反射された光の焦点平面の第2の部分領域は画像センサの画像センサ表面上に投影されていない。
【0043】
さらに画像処理は付加的又は代替的に、第2の画像の記録後に第2の画像の第2の多数の画像領域の第3の画像領域を定めることができる。第3の画像領域において、反射された光の焦点平面の第1の部分領域は画像センサの画像センサ表面上に投影されていない。付加的あるいは代替的に、画像処理はさらに、第2の画像の第2の多数の画像領域の第4の画像領域を定め、それにおいて、反射された光の焦点平面の第2の部分領域が画像センサの画像センサ表面上に投影されている。
【0044】
画像処理は、さらに、第2の画像の記録後に、画像センサと第1の光学的に有効な部材との間の相対間隔をその初期長さに調節するために、第2の画像の記録後に第1及び/又は第2の操作ドライブを制御するために、制御装置へ制御指令を提供するように、整えることができる。
【0045】
第1の画像の第1と第2の画像領域は、コンポーネントのそれぞれ一部分を複写することができ、その部分は実質的に、第2の画像の第3と第4の部分領域内のコンポーネントの前記部分に相当することができる。第1の画像の第1と第2の画像領域が、コンポーネントを完全に複写する。
【0046】
第1の画像の第1の多数の画像領域は、第2の画像の第2の多数の画像領域に相当することができる。
【0047】
第1の画像の第1と第2の画像領域及び/又は第2の画像の第3と第4の画像領域は、互いに連続する画像領域とすることができる。代替的に、第1の画像の第1と第2の画像領域と第2の画像の第3と第4の画像領域は、少なくとも部分的に交差することができる。
【0048】
第1の画像において、焦点平面の第1の部分領域が、そして第2の画像においては焦点平面の第2の部分領域が、あらかじめ定められた被写界深度内で画像センサの画像センサ表面上に投影することができる。その場合に第1の画像において焦点平面の第2の部分領域及び第2の画像において焦点平面の第1の部分領域は、あらかじめ定められた被写界深度の外部で画像センサの画像センサ表面上に投影される。
【0049】
画像処理は、第1の画像から第1の画像領域を、そして第2の画像からは第4の画像領域を切り出すように整えることができる。さらに画像処理は、第3の画像を形成するために、切り出した第1と第4の画像領域を継ぎ合わせるように、整えられている。
【0050】
第3の画像を形成することによって、コンポーネントを障害箇所又は欠陥について検査する場合に、画像処理によって1つの画像のみを検査すればよく、2つの画像を検査する必要はないので、画像を検査するための時間長さと計算の手間が削減される。
【0051】
画像処理はさらに、第1の画像の第1の画像領域及び/又は第2の画像の第4の画像領域及び/又は第3の画像に基づいて、コンポーネントが少なくとも1つの障害箇所を有しているか、を定めるように、整えることができる。画像処理が少なくとも1つの障害箇所を定めた場合に、画像処理は、コンポーネントについての障害箇所情報を提供するように、整えられている。
【0052】
光学的なコンポーネント検出システムは、位置検出センサを有することができ、その位置検出センサは、第1の光学的に有効な部材及び/又は画像センサの画像センサ表面の位置及び/又は姿勢を定めるように、整えられている。位置検出センサは、さらに、光学的に有効な部材及び/又は画像センサの画像センサ表面の位置及び/又は姿勢に関する情報を制御装置へ提供するように、整えられており、その制御装置が提供された情報に基づいて第1及び/又は第2の操作ドライブを制御する。位置検出センサは、光学的あるいは(電子-)機械的な位置検出センサとすることができる。
【0053】
位置検出センサは、鏡胴の内側に取り付けることができる。他の変形例において、位置検出センサは画像センサ内に統合することができる。ホルダは、表面領域上にパターンを有しており、そのパターンが画像センサへ向けられている。画像センサは、表面領域上のパターンを認識して、認識された表面領域に基づいて光学的に有効な部材の位置及び/又は姿勢を定めるように、整えられている。
【0054】
提供された情報によって、制御装置には、反射された光の焦点平面をコンポーネントの画像センサ表面上に投影するために、第1の光学的に有効な部材及び/又は画像センサを正確に位置決めすることが、可能である。
【0055】
カメラ装置は、光路内で第1の光学的に有効な部材と画像センサとの間に第2の光学的に有効な部材を有することができる。第2の光学的に有効な部材の光学軸は、第1の光学的に有効な部材の光学軸に対して同軸に方位づけされている。
【0056】
第1の光学的に有効な部材はアクロマートとすることができ、あるいはアクロマートかつ/又は第2の光学的に有効な部材は集光レンズとすることができる。
【0057】
光の屈折率は、赤から青へ向かって連続的に増大し、したがってレンズの焦点距離は減少する。この結像エラーを補償し、あるいは補正するために、アクロマートが使用される。
【0058】
さらに、少なくとも1つのコンポーネントの少なくとも1つの表面を検出するための光学的なコンポーネント検出システムが提案される。収容部は、コンポーネントの第1の表面をカメラ装置によって検出するために、コンポーネントをカメラ装置の前に位置決めするように、整えられている。カメラ装置が画像センサを有し、その画像センサは、コンポーネントの第1の表面において反射された光を受信するように、整えられている。光学的なコンポーネント検出システムはさらに、画像センサに対して反射された光の光路内に配置された、第1の光学的に有効な部材と、第1の光学的な部材用の操作装置とを有している。操作装置は、第1の光学的な部材用のホルダを有している。ホルダは、中空円筒状の鏡胴の内側にリニアガイドによって固定されており、かつ鏡胴の長手中心軸は第1の光学的に有効な部材の光学軸に対して同軸に方位づけされている。リニアガイドは、ホルダを光学軸に対して平行に案内するように、整えられている。操作装置はさらに、第1の光学的に有効な部材を画像センサに対して変位させるために、画像センサと第1の光学的に有効な部材の間の相対間隔を調節するための第1の操作ドライブを有している。
【0059】
さらに、光学的に有効な部材のための操作装置が提案され、それは第1の光学的に有効な部材のためのホルダを有している。ホルダは、中空円筒状の鏡胴の内側に固定されており、かつ鏡胴の長手中心軸は第1の光学的に有効な部材の光学軸に対して同軸に方位づけされている。ホルダは、少なくとも鏡胴長手方向に弾性的に撓むことができる。操作装置はさらに、光学軸に沿って第1の光学的に有効な部材を画像センサに対して変位させるために、ホルダを変位させるための第1の操作ドライブを有している。
【0060】
さらに光学的に有効な部材のための操作装置が提案され、それは、第1の光学的に有効な部材のためのホルダを有している。ホルダは、中空円筒状の鏡胴の内側にリニアガイドによって固定されており、かつ鏡胴の中心長手軸は第1の光学的に有効な部材の光学軸に対して同軸に方位づけされている。リニアガイドは、ホルダを光学軸に対して平行に案内するように整えられている。操作装置はさらに、光学軸に沿って第1の光学的に有効な部材を鏡胴に対して変位させるために、ホルダを変位させるための第1の操作ドライブを有している。
【0061】
付加的に少なくとも1つのコンポーネントの少なくとも1つの表面を検出する方法が提案され、方法は以下のステップを有している:コンポーネントをカメラ装置に対して整合させ;コンポーネントの第1の表面を、カメラ装置によって、検出する;コンポーネントの第1の表面において反射された光を、カメラ装置の画像センサによって受信し;長手方向に弾性的に撓むホルダによって、反射された光の光路内に第1の光学的に有効な部材を保持し;その場合に長手方向は、光学的に有効な部材の光学軸に対して平行に方位づけされており;光学軸に沿って第1の光学的に有効な部材を画像センサに対して変位させるために、画像センサと第1の光学的に有効な部材との間の相対間隔を調節する。
【0062】
方法はさらに、以下のステップを有することができる;光学軸に沿って画像センサを第1の光学的に有効な部材に対して変位させるために、画像センサと第1の光学的に有効な部材との間の相対間隔を調節し;かつ、選択的に、反射された光の焦点平面を画像センサの、反射された光を向いた画像センサ表面上に投影するために、画像センサと第1の光学的に有効な部材との間の相対間隔を調節する。
【0063】
さらに、方法は以下のステップを有することができる:コンポーネントの第1の表面を光によって露光する。光は、所定の波長の、あるいは所定の波長領域の、光とすることができる。
【0064】
方法はさらに、以下のステップを有することができる:第1の画像を記録し;第1の画像に基づいて、反射された光の焦点平面が画像センサの画像センサ表面上に実質的に完全に投影されているか、を定め;反射された光の焦点平面が画像センサの画像センサ表面上に実質的に完全に投影されていない場合には、第1の画像の第1の多数の画像領域の第1の画像領域を定め、それにおいて、反射された光の焦点平面の第1の部分領域が画像センサの画像センサ表面上に投影されており;第1の画像の多数の画像領域の第2の画像領域を定め、それにおいて反射された光の焦点平面の第2の部分領域は画像センサの画像センサ表面上に投影されておらず;反射された光の焦点平面の第2の部分領域を画像センサの画像センサ表面上へ投影するために、画像センサと第1の光学的な部材との間の相対間隔を調節し;第2の画像を記録し;第2の画像の第2の多数の画像領域の第3の画像領域を定め、それにおいて、反射された光の焦点平面の第1の部分領域は画像センサの画像センサ表面上に投影されておらず;第2の画像の第2の多数の画像領域の第4の画像領域を定め、それにおいて、反射された光の焦点平面の第2の部分領域が画像センサの画像センサ表面上に投影されている。
【0065】
第1の代替案において、方法は以下のステップを有することができる:第1の画像を記録し;画像センサと第1の光学的に有効な部材との間の相対間隔を、あらかじめ定められた距離長さだけ調節し;第2の画像を記録する。
【0066】
第2の代替案においては、方法は以下のステップを有することができる:第1の画像を記録し;第1の画像の記録の間に、画像センサと第1の光学的に有効な部材の間の相対間隔をあらかじめ定められた速度で調節し;第1の画像が記録された後に、あるいは第1の画像が記録された後にあらかじめ定められた期間の後に、かつ画像センサと第1の光学的に有効な部材の間の相対間隔の調節の間に、第2の画像を記録する。
【0067】
第1と第2の代替案に基づく方法は、さらに以下のステップを有することができる:第1の画像の第1の多数の画像領域の第1の画像領域を定め、それにおいて、反射された光の焦点平面の第1の部分領域が画像センサの画像センサ表面上に投影されており;かつ/又は第1の画像の多数の画像領域の第2の画像領域を定め、それにおいて、反射された光の焦点平面の第2の部分領域は画像センサ表面上に投影されておおらず;かつ/又は第2の画像の第2の多数の画像領域の第3の画像領域を定め、それにおいて、反射された光の焦点平面の第1の部分領域は画像センサの画像センサ表面上に投影されておらず;かつ/又は第2の画像の第2の多数の部分領域の第4の部分領域を定め、それにおいて、反射された光の焦点平面の第2の部分領域が画像センサの画像センサ表面上に投影されている。
【0068】
方法はさらに、以下のステップを有することができる:第1の画像から第1の画像領域を、第2の画像から第4の画像領域を切り取り;かつ、第3の画像を形成するために、切り取った第1と第4の画像領域を継ぎ合わせる。
【0069】
方法はさらに、以下のステップを有することができる:第1の画像の第1の画像領域及び/又は第2の画像の第4の画像領域及び/又は第3の画像に基づいて、コンポーネントが少なくとも1つの障害箇所を有しているか、を定め;かつコンポーネントが少なくとも1つの障害箇所を有している場合に、コンポーネントに関する障害箇所情報を提供する。
【0070】
上述した視点のいくつかが方法に関して記述されている場合でも、これらの視点は装置についても言えることである。まったく同様に、装置に関して上述した視点は、同様に方法についても言えることである。
【0071】
他の目的、特徴、利点及び適用可能性は、付属の図面に関する、限定的ではない実施例についての以下の説明から明らかにされる。その場合にすべての説明され、かつ/又は画像表示される特徴は、それ自体で、あるいは任意の組合せにおいて、請求項又はその帰属におけるそのグループ分けに関係なく、ここに開示される対象を示している。その場合に図に示されるコンポーネントの寸法及び位置は、必ずしも縮尺どおりではない;それらは、実装すべき実施形態において、ここに示すものとは異なることがあり得る。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【
図1】光学的に有効な部材のための操作装置を図式的に示す側方の上面図である。
【
図2】操作装置のホルダを図式的に示す上面図である。
【
図3】操作装置のホルダを図式的に示す上面図である。
【
図4】少なくとも1つのコンポーネントの少なくとも1つの表面を検出するための光学的コンポーネント検出システムを図式的に示す側方の上面図である。
【
図5】鮮明さの異なる画像領域を有する画像記録を図式的に示している。
【
図6】鮮明さの異なる画像領域を有する画像記録を図式的に示している。
【
図7】先行する画像記録の画像領域からなる画像記録を図式的に示している。
【
図8】光学的なコンポーネント検出システムの画像センサの表面に関して結像させるべきコンポーネントの焦点平面を図式的に示す側方の上面図である。
【
図9】光学的なコンポーネント検出システムの画像センサの表面に関して結像させるべきコンポーネントの焦点平面を図式的に示す側方の上面図である。
【
図10】光学的なコンポーネント検出システムの画像センサの表面に関して結像させるべきコンポーネントの焦点平面を図式的に示す側方の上面図である。
【
図11】時間-速度ダイアグラムを示しており、それによって光学的に有効な部材と光学的なコンポーネント検出システムの画像センサとの間の相対的な間隔が変化する。
【
図12】時間-合焦距離ダイアグラムを示しており、それによってコンポーネントの画像を記録するための実施例を説明しようとしている。
【
図13】他の時間-合焦距離ダイアグラムを示しており、それによってコンポーネントの画像を記録するための他の実施例を説明しようとしている。
【発明を実施するための形態】
【0073】
ここに記述する装置変形例及びその機能と駆動の視点は、その構造、機能方法及び特性をよりよく理解するためだけに用いられるものである。それらは開示を、たとえば実施例に限定するものではない。図は、部分的に図式的であって、その場合に本質的な特性及び効果は、機能、作用原理、技術的形態及び特徴を明らかにするために、一部著しく拡大して示されている。その場合に図中又は文中に開示されている各機能方法、各原理、各技術的形態及び各特徴は、すべての請求項、文中及び他の図中の各特徴、この開示内に含まれ、あるいはそれから明らかにされる他の機能方法、原理、技術的形態及び特徴と自由かつ任意に組み合わせることができるので、考えられるすべての組合せは、記述される装置に対応づけられる。その場合に文中の、すなわち明細書の各セクション内の、請求項内のすべての個々の形態の間の組合せ及び文中、請求項内及び図中の種々の変形例の間の組合せも含まれており、かつ他の請求項の対象とすることができる。請求項も、開示及びそれに伴ってすべての示された特徴を互いに組み合わせる可能性を制限するものではない。すべての開示された特徴は、単独でも、他のすべての特徴との組合せにおいても、ここにはっきりと開示されている。
【0074】
詳細な説明
図内では、互いに相当し、あるいは機能的に類似のコンポーネントには、一致する参照符号が設けられている。装置及び方法を、複数の実施例を用いて説明する。
【0075】
図1には、第1の光学的に作用する部材としてのアクロマート130用の操作装置100が示されている。アクロマート130は、フリントガラス130Bとクラウンガラス130Aとからなる。操作装置100は、アクロマート130用のホルダ140を有している。ホルダ140は、中空円筒状の鏡胴110の内側に固定されており、鏡胴110の長手中心軸は、アクロマート130の光学軸OAに対して同軸に方向づけされている。この実施例において、ホルダ140はリング形状に形成されている。ホルダ140はアクロマート130を、ホルダ140の開口部を通して、アクロマートの光学軸OAが鏡胴110の長手中心軸に対して同軸になるように、収容する。鏡胴110は、小さい透過性(透過率μ>1)と常磁性材料を有する。常磁性材料は、アルミニウムである。他の変形例において、鏡胴110は材料としてプラスチックを有する。
【0076】
ホルダ140は、少なくとも鏡胴長手方向に弾性的に撓むことができる。そのためにホルダ140は、ゴムを含む材料を有し、その材料は弾性変形可能である。他の変形例において、ホルダ140は、じゃばら又はコイルばねとして形成されている。他の変形例において、ホルダ140は、皿ばねとして形成されており、その皿ばねがアクロマート130を、その光学軸OAが鏡胴110の長手中心軸に対して同軸になるように、保持する。
【0077】
図1に示すように、ホルダ140は第1の端部領域において鏡胴110に固定されている。ホルダ140の材厚は、光学軸OAに沿ってホルダ140の第2の端部領域へ向かって減少し、その第2の端部領域にアクロマート130が保持されている。その場合にホルダ140の第2の端部領域は鏡胴110に固定されておらず、鏡胴110から光学軸OAに対して直交する方向へ離隔している。そのためにホルダ140は、少なくとも1つの凹部を有しており、その凹部がアクロマート130用の枠として用いられる。アクロマート130は、凹部内に収容され、かつ保持されている。
【0078】
操作装置100は、さらに、光学軸OAに沿ってアクロマート130を鏡胴110に対して変位させるために、ホルダ140を変位させるための第1の操作ドライブ120を有する。そのために第1の操作ドライブ120は、
図1においてコイル121を有しており、そのコイルがホルダ140を少なくともセクション的に包囲している。
【0079】
図1において、コイル121は鏡胴110に添接している。他の変形例において、コイル121は鏡胴110から離隔して配置されている。
【0080】
図1において、ホルダ140の第1の端部領域は、光学軸OAに関してコイル121の外部に配置されている。それに対してホルダ140の第2の端部領域は、光学軸OAに関してコイル121の内部に配置されている。
【0081】
他の変形例において、ホルダ140の第1の端部領域の位置は、光学軸OAに関してコイル121の端部と一致する。他の変形例においては、ホルダ140の第1の端部の位置は、光学軸に関してコイル121の内部又は外部に位置する。他の変形例において、ホルダ140の第2の端部は、光学軸OAに関してコイル121の内部又は外部に位置している。
【0082】
ホルダ140は、ホルダ140の第2の端部領域において軟鉄を含むヨーク141、142を有している。他の変形例においては、ホルダ140は永久磁石ヨーク141、142を有する。
図1においてホルダ140は、ホルダ140の第2の端部領域においてヨーク141、142を有している。ヨーク141、142は、ホルダ140の枠に対向して配置されている。他の変形例において、ヨーク141、142は、アクロマート130とホルダ140の間に配置されている。
【0083】
コイル121を通して電流が流されると、その内部に磁場が形成される。コイル121が通電されると、軟鉄を含むヨーク141、142へ、磁場によって、軟鉄を含むヨーク141、142をコイル121の中心へ引きつける力が作用する。軟鉄を含むヨーク141、142は、高い純度を有する合金化されない鉄である。それによってホルダ140は伸張され、あるいは圧縮される(それぞれコイル120が光学軸OAに沿って軟鉄を含むヨーク141、142に関してどこに配置されているかに応じて)。というのは、ホルダは、一方で、鏡胴110の内側に堅固に固定されているからである。他方でホルダ140の軟鉄を含むヨーク141、142が磁場によってコイル121の中心へ引き込まれるからである。印加された磁場によってホルダ140は、アクロマート130の位置がホルダ140によって光学軸OAに沿って変位されるように、伸張され、あるいは圧縮される。その場合にアクロマート130の方位は変化されないので、アクロマート130の変位によって光学軸OAに沿ったアクロマート130の合焦のみが変位される。
【0084】
他の変形例において、ホルダ140は永久磁石のヨーク141、142を有している。永久磁石ヨーク141、142は、光学軸OAに対して平行な長手方向に延びている。永久磁石ヨーク141、142のN極とS極は、N極とS極が光学軸OAに沿ってそれぞれ対向する方向に方位づけされるように、方位を定められている。この場合においてホルダ140は、コイル121内の電流の流れる方向に従って変形される。したがってホルダ140は、第1の方向においても、第2の方向においても変形され、その場合に第2の方向は第1の方向とは逆である。
【0085】
ホルダ140は、弾性的に可撓性であるので、変形に抗する変形抵抗を有している。ホルダ140が変形する場合に、変形抵抗によって発生される力は、ホルダ140の変形の程度に従って増大し、あるいは減少する。したがって磁場が発生されて、磁場によって発生された力によりホルダ140が変形される場合に、変形抵抗によって発生される力と磁場によって発生される力が、力の均衡を形成する。磁場が減少されて、最終的にオフにされた場合に、ホルダ140はその弾性的に撓む特性によって再び初期位置を占める。したがって電流の電流強さを所望に制御することによって、光学軸OAに沿ったホルダ140の位置が調節される。
【0086】
したがって
図1に示す構造によって、光学的に有効な部材のための軽量構造が実現される。さらに、アクロマート130はホルダ140によってはるかに振動が生じにくくなる。というのは、外部がみなもとの振動は、ホルダ140によって緩衝されるからである。アクロマート130の合焦を変位させなければならない場合に、適切な磁場によってホルダ140が変形される。その場合に小さい質量のみが移動されるので、操作ドライブ120の振動は最小限に抑えられる。
【0087】
他の実施形態において、操作装置100はコイル121の代わりにリニアガイド(図示せず)を有している。リニアガイドは、ホルダ140を光学軸OAに対して平行に案内するように、整えられている。したがってホルダ140の位置及びアクロマート130の位置も、光学軸OAに沿って変位可能である。操作装置100は、駆動装置(図示せず)を有しており、その駆動装置は、ホルダ140をリニアガイドに沿って走行させるように、整えられている。
【0088】
図2と3には、ホルダ140の可能な実施例が示されている。
図2と3は、ホルダ140、ヨーク141、142及びアクロマート130を上面で示している。
【0089】
図2において、ホルダ140は少なくとも2つのホルダ片143、144からなり、それらが一緒になってアクロマート130を保持する。変形例において、アクロマート130は2つのホルダ片143、144の間に配置されているので、2つのホルダ片143、144は対向している。他の変形例において、ホルダは少なくとも4つのホルダ片(図示せず)からなり、それらが光学軸OAを中心にそれぞれ90°だけ変位して配置され、アクロマート130を保持する。
【0090】
図3に示すホルダ140の変形例によれば、ホルダ140は2つのホルダ片143、144において、それぞれヨーク141、142を有している。4つのホルダ片を有する変形例においては、ホルダ140は少なくとも2つのホルダ片においてそれぞれヨークを、あるいは4つすべての領域においてそれぞれヨークを有している。
【0091】
図3は、ホルダ140の他の変形例を示しており、それにおいてホルダ140は、アクロマート130を保持するために、リングホルダ145として形成されている。
【0092】
図4に示す変形例によれば、ヨーク146はリング状に形成されている。リング形状に形成されたヨーク146内に磁場によって発生される誘導電流は、リンク形状に形成されたヨーク146内の複数のスリットによって中断される。リング形状に形成されたヨーク146によって、磁場によって発生された力がホルダ140に均一に作用し、ホルダは均一に変形される。代替的にヨークは、
図3について説明したように形成することができる。
【0093】
図4には、コンポーネントとしての半導体チップBの少なくとも1つの表面Oを検出するための光学的なコンポーネント検出システム200が示されている。光学的なコンポーネント検出システム200は、収容部150を有している。収容部150は、半導体チップBの第1の表面Oをカメラ装置220によって検出するために、半導体チップBをカメラ装置220の前に位置決めするように、整えられている。第1の表面は、
図4において半導体チップBの側表面である。しかし収容部150は、半導体チップBのこの表面Oをカメラ装置220に対して方向づけすることだけに限定されていない。収容部150は、半導体チップBの他の表面もカメラ装置220へ向けるように整えられており、それによって半導体チップBの他の表面も検査される。さらに光学的なコンポーネント検出システム200は、光源(図示せず)を有しており、その光源は、光を半導体チップBの第1の表面Oへ送り、もしくは半導体チップBを照射するように、整えられている。光源から放出される光は、変形例において、約380から790nmの領域内の波長を有する可視光である。他の変形例において、赤外光又は偏光された光が使用される。
【0094】
カメラ装置220は、画像センサとしてCCDチップ230を有しており、そのCCDチップは半導体チップBの第1の表面Oで反射された光を受信するように、整えられている。他の変形例において、画像センサはCMOSチップ又は、ミクロボロメーターアレイあるいはパイロエレクトリックアレイのような、所定の波長領域について感受性を有する画像センサとすることができる。CCDチップは、-使用される波長領域に従って-それぞれの波長領域について、あるいは偏光された光についても、それに適合した感度を有している。反射された光Lの光路内に、さらに、第1の光学的に有効な部材としてのアクロマート130と共に、
図1に示すような操作装置100が配置されている。付加的に、アクロマート130とCCDチップ230の間の光路内に第2の光学的な部材としての集光レンズ160が配置されている。集光レンズ160の光学軸は、アクロマート130の光学軸OAに対して同軸に方位づけされている。
【0095】
操作装置100は、
図4に示す光学的なコンポーネント検出システム200内に、第1の操作ドライブ120としてコイル121を有している。この実施例において、ホルダ140は、鏡胴110の鏡胴長手方向へ弾性的に撓むことができる。
【0096】
代替的に、光学的なコンポーネント検出システム200は、コイル121の代わりにリニアガイドを有している。ホルダ140は、リニアガイドを介して鏡胴110の内側に固定されている。さらにリニアガイドは、ホルダ140を光学軸OAに対して平行に案内するように、整えられている。リニアガイドは、1つのレールとして形成されており、そのレールは光学軸OAに対して平行に延びている。他の変形例において、リニアガイドは2つのレールとして形成されている。その場合に2つのレールは、軸線OAに対して対称に対向している。
【0097】
半導体チップBの第1の表面Oは、
図4においてはCCDチップ230の画像センサ表面231に対して平行に配置されておらず、光学軸OAに対して角度アルファだけ傾いている。角度アルファは、
図4において90°より大きく、あるいは小さい。
【0098】
光学的なコンポーネント検出システム200は、
図4において、さらに制御装置ECUを有しており、それは、第1の操作ドライブ120を制御するように整えられている。したがって制御装置ECUは、コイル121へ供給される電流を制御し、かつそれに伴ってアクロマート130とCCDチップ230(もしくはCCDチップ230の画像センサ表面231)との間の相対間隔を変位させるように、整えられている。光学的なコンポーネント検出システム200がコイル121の代わりにリニアガイドを有している場合には、制御装置ECUは、ホルダ140をリニアガイドに沿って走行させるモータを制御するように、整えられている。
【0099】
図4において、制御装置ECUは画像処理BVを有している。他の変形例において、制御装置ECUと画像処理BVは2つの別々のユニットであることができ、それらは互いに通信するように整えられている。
【0100】
付加的に、
図4において光学的な画像検出システム200は、制御装置ECUによって制御される第2の操作ドライブ240を有している。第2の操作ドライブ240は、光学軸OAに沿ってアクロマート130に対してCCDチップ230を移動させるために、CCDチップ230を変位させるように、整えられている。
【0101】
光学的なコンポーネント検出システム200は、さらに、位置検出センサ250を有しており、それは、アクロマート130及び/又はCCDチップ230の画像センサ表面231の位置及び/又は姿勢を定めるように、整えられている。位置検出センサ250は、
図1において鏡胴110の内側に、かつヨーク142に対して配置され、かつ固定されている。他の変形例において、位置検出センサ250は、鏡胴110の内側に、かつヨーク141に対して配置し、かつ固定することができる。
【0102】
他の変形例において、位置検出センサ250はCCDチップ230内に統合することができる。その場合にホルダ140は、CCDチップ230を向いた少なくとも1つの表面領域上にマーキングを有している。CCDチップ230は、このマーキングを検出して、検出されたマーキングに基づいてアクロマート130の位置及び/又は姿勢を定めるように、整えられている。
【0103】
位置検出センサ250は、アクロマート130及び/又はCCDチップ230の画像センサ表面231の位置及び/又は姿勢に関する情報を制御装置ECUへ提供し、制御装置が提供された情報に基づいて第1及び/又は第2の操作ドライブ120、240を制御する。位置検出センサ250は、光学的な位置検出センサであるが、他の変形例においては、(電子-)機械的な位置検出センサとすることができる。
【0104】
図4において制御装置ECUは、反射された光の焦点平面SEをCCDチップ230の、反射された光を向いた画像センサ表面231上へ投影するために、第1及び/又は第2の操作ドライブ120、240を制御することによりアクロマート130とCCDチップ230の間の相対間隔を変位させるように、整えられている。
【0105】
1つの可能な場合において、半導体チップBの表面Oは、CCDチップ230の画像センサ表面231に対して実質的に平行である。制御装置ECUは、第1及び/又は第2の操作ドライブ120、240を、CCDチップ230の画像センサ表面231上へ焦点平面SEが投影されるように、制御する。
【0106】
その後CCDチップ230が半導体チップBの画像を記録した場合に、画像内に半導体チップBがシャープに結像されて、半導体チップBは可能な欠陥又は障害箇所について検査される。画像処理BVによって欠陥又は障害箇所が求められた場合に、画像得処理BVが半導体チップBに関する障害箇所情報を提供する。
【0107】
第1及び/又は第2の操作ドライブ120、240は、アクロマート130とCCDチップ230の間の相対間隔を数ミリ秒内で100μmだけ増大させ、あるいは縮小するように、整えられている。もっと正確に言うと、第1及び/又は第2の操作ドライブ120、240は、2から10ms内で、好ましくは約5ms内で相対間隔を100μmだけ変化させるように、整えられている。アクロマート130とCCDチップ230の間の相対間隔は、特に移動方向に沿って、アクロマート130及び/又はCCDチップ230のオーバーシュートが生じない、あるいは発生しないように、拡大され、あるいは縮小される。
【0108】
図4における半導体チップBは、CCDチップ230の画像センサ表面231に対して傾いているので、制御装置ECUには、アクロマート130とCCDチップ230の画像センサ表面231との間の相対間隔の調節によって、反射された光Lの焦点平面SEをCCDチップ230の画像センサ表面231上に実質的に完全に投影することは、不可能である。
【0109】
画像処理BVは、CCDチップ230によって第1の画像BAを記録するように、整えられている。CCDチップ230によって記録された第1の画像BAに基づいて画像処理BVは、反射された光Lの焦点平面SEがCCDチップ230の画像センサ表面231上に実質的に完全に投影されているか、を定める。画像処理BVが、焦点平面SEがCCDチップ230の画像センサ表面231上に実質的に完全に投影されていない、と定めた場合には、画像処理BVは、第1の画像BAの第1の複数の画像領域B1、B2の第1の画像領域B1を定める。第1の画像領域B1において、反射された光Lの焦点平面SEの第1の部分領域がCCDチップ230の画像センサ表面231上に投影される。
【0110】
記録された第1の画像BAが、
図5に図式的に示されており、その場合に実線を有する画像領域が、鮮明に結像された画像領域である。言い換えると、実線を有する画像領域は、反射された光Lの焦点平面SEの部分領域がCCDチップ230の画像センサ表面231上に投影された画像領域である。破線を有する画像領域は、鮮明でない画像領域、もしくは焦点平面SEの部分領域がCCDチップ230の画像センサ表面231上に投影されていない画像領域である。
【0111】
画像処理BVは、第1の画像BAに基づいて第1の多数の画像領域B1、B2の第2の画像領域B2を定め、それにおいて、反射された光Lの焦点平面SEの第2の部分領域はCCDチップ230の画像センサ表面231上に投影されていない。
【0112】
次に画像処理BVは、制御信号を制御装置ECUへ提供する。制御装置ECUは、アクロマート130とCCDチップ230の間の相対間隔を調節するために、制御信号に基づいて第1及び/又は第2の操作ドライブ120、240を制御する。その場合に、反射された光Lの焦点平面SEの第2の部分がCCDチップ230の画像センサ表面231上に投影される。その場合に、反射された光Lの焦点平面SEの第2の部分領域がCCDチップ230の画像センサ表面231上に投影される。それに対して反射された光Lの焦点平面SEの第1の部分領域は、もはやCCDチップ230の画像センサ表面231上に投影されない。画像処理BVは、次に第2の画像BBを記録するためにCCDチップ230へ信号を送信する。
【0113】
図6に図式的に示されるように、画像処理BVは第2の画像BBに基づいて第2の画像BBの第2の複数の画像領域B3、B4の第3の画像領域B3を定める。第3の画像領域B3においては、反射された光Lの焦点平面SEの第1の部分領域はCCDチップ230の画像センサ表面231上へ投影されていない。次に画像処理BVは、第2の画像BBの第2の多数の画像領域B3、B4の第4の画像領域B4を定める。第4の画像領域B4においては、反射された光Lの焦点平面SEの第2の部分領域がCCDチップ230の画像センサ表面231上へ投影されている。したがって第2の画像BBにおいては、第4の画像領域B4が半導体チップBの1つのセクションを鮮明に複写する。画像領域の第1及び第2の多数は、2つの数に限定されない。
【0114】
第1の画像BAの第1と第2の画像領域B1、B2は、好ましい形態において、それぞれ半導体チップBの一部を複写し、その部分は第2の画像BBの第3と第4の画像領域B3、B4内の半導体チップBの部分に実質的に相当する。したがって第1と第2の画像BA、BBの画像領域B1、B2、B3、B4において、半導体チップBの同じ部分が複写されることが、保証される。
【0115】
第1の画像BAの第1と第2の画像領域B1、B2及び第2の画像BBの第3と第4の画像領域B3、B4は、
図5から7において互いに連続する画像領域として示されている。代替的に、第1の画像BAの第1と第2の画像領域B1、B2及び第2の画像BBの第3と第4の画像領域B3、B4は、少なくとも部分的に交差することができる。
【0116】
画像処理BVは、第1の画像BAから第1の画像領域B1を、第2の画像BBからは第4の画像領域B4を切り取るように、整えられている。切り取った画像領域B1、B4に基づいて、画像処理BVは、第3の画像BCを形成する。第3の画像BCは、半導体チップBの完全に鮮明な複写である。というのは、第1の画像BAの第1の画像領域B1において、かつ第2の画像BBの第4の画像領域B4においては、半導体チップBが鮮明に複写されているからである。
【0117】
画像処理BVは、さらに、第1の画像B2の第1の画像領域B1及び/又は第2の画像BBの第4の画像領域B4及び/又は第3の画像BCに基づいて、半導体チップBが少なくとも1つの欠陥又は障害箇所を有しているかを定めるように整えられている。半導体チップBが欠陥又は障害箇所を有している場合に、画像処理BVは障害箇所情報を提供する。
【0118】
図8から10には、付属の被写界深度STを有する焦点平面SEが示されている。半導体チップBを鮮明に記録するためには、焦点平面SEがCCDチップ230の画像センサ表面231上に実質的に投影されなければならない。焦点平面SEは所定の被写界深度STを有しているので、焦点平面SEがCCDチップ230の画像センサ表面231に対して完全に平行でない場合でも、半導体チップBは鮮明に結像される。同様に、焦点平面SEがCCDチップ230の画像センサ表面231の前又は後ろの所定の間隔内で投影されている場合でも、半導体チップBは鮮明に結像される。その場合に被写界深度STは、その内部で対象、ここでは半導体チップB、が充分鮮明に結像される間隔を記述している。
【0119】
図8に示すように、焦点平面SEはCCDチップ230の画像センサ表面231に対して平行かつ光学軸OAに沿って画像センサ表面231に対して離隔して投影されている。焦点平面SEの被写界深度STは、
図8において充分に大きいので、反射された光Lのこのように投影された焦点平面SEの記録された画像は、鮮明である。
【0120】
図9と10には、傾いた半導体チップBの場合が、図式的に示されている。半導体チップBの表面OはCCDチップ230の画像センサ表面231に対して傾いているので、反射された光Lの焦点平面SEもCCDチップ230の画像センサ表面231に対して傾いている。
【0121】
図9においては、焦点平面SEの第1の部分領域がCCDチップ230の画像センサ表面231上へ投影されているので、第1の記録された画像BAにおいて、第1の画像領域B1が半導体チップBの鮮明な結像を示している。焦点平面SEはCCDチップ230の画像センサ表面231と部分的にしか交わっていないが、第1の画像BAの第1の画像領域B1は被写界深度STのおかげで鮮明に結像されている。第2の画像領域B2においては、被写界深度STを有する焦点平面SEの第2の部分領域はもはやCCDチップ230の画像センサ表面231上に投影されていないので、第1の画像BAの第2の画像領域B2は、半導体チップBの不鮮明な結像を表している。
【0122】
画像処理BVの制御指令に応じて制御装置ECUは、アクロマート130とCCDチップ230の間の相対間隔を調節するために、第1及び/又は第2の操作ドライブ120、240を制御する。その場合に焦点平面SEは、CCDチップ230の画像センサ表面231に対して変位されるので、焦点平面SEの第2の部分領域がCCDチップ230の画像センサ表面231上に投影される。
【0123】
図10に図式的に示すように、第2の記録された画像BBにおいては、第4の画像領域B4において、反射された光Lの被写界深度STを有する焦点平面SEの第2の部分領域がCCDチップ230の画像センサ表面231上へ投影される。第2の画像BBにおいても焦点平面SEはCCDチップ230の画像センサ表面231と部分的にしか交わっていないので、被写界深度STのおかげで第2の画像BCの第4の画像領域B4が半導体チップBの1つの部分を鮮明に再現している。それに対して第2の画像BCの第3の画像領域B3においては、被写界深度STを有する焦点平面SEの第1の部分領域は、もはやCCDチップ230の画像センサ表面231上に投影されていない。したがって第2の画像BBの第3の画像領域B3は、半導体チップBの一部を不鮮明に再現する。
【0124】
光学的なコンポーネント検出システム200の先行する説明に対応して、少なくとも1つの半導体チップBの表面を検出する方法を説明する。
【0125】
1つのステップにおいて、半導体チップBがカメラ装置200に対して方向づけされる。次のステップにおいて、カメラ装置220によって半導体チップBの第1の表面Oが検出される。
【0126】
次のステップにおいて、CCDチップ230によって、半導体チップBの表面Oで反射された光Lが受信される。他のステップにおいて、長手方向に弾性的に撓むホルダ140によってアクロマート130が反射された光Lの光路内に保持される。長手方向は、アクロマート130の光学軸OAに対して平行に方位づけされている。次のステップにおいて、光学軸OAに沿ってアクロマート130をCCDチップ230に対して変位させるために、CCDチップ230とアクロマート130の間の相対間隔が調節される。
【0127】
図11には、時間-速度(t、v)ダイアグラムが示されている。この種のダイアグラムを用いて制御装置ECUは、アクロマート130とCCDチップ230の間の相対間隔を調節するように、整えられている。
【0128】
時点t0で、第1及び/又は第2の操作ドライブ120、240によってアクロマート130とCCDチップ230の間の相対間隔が調節される。その場合にアクロマート130及び/又はCCDチップ230は、第1及び/又は第2の操作ドライブ120、240によって第1の期間(t0-t1)の半分内であらかじめ定められた速度v1へ加速される。半分の期間(t0-t1)後に、アクロマート130及び/又はCCDチップ230は、第1及び/又は第2の操作ドライブ120、240によって制動される。
【0129】
アクロマート130及び/又はCCDチップ230の変位後に、
図9に示すように焦点平面SEがCCDチップ230の画像センサ表面231上に投影される。アクロマート130及び/又はCCDチップ230が停止した後に、第2の期間(t1-t2)内で第1の画像BAが記録される。
【0130】
その後、第1の画像BAに基づいて画像処理BVによって第1と第2の画像領域B1、B2が定められる。第1の画像BAの場合に、第1の画像領域B1において焦点平面SEの第1の部分領域がCCDチップ230の画像センサ表面231上へ投影される。それに対して第2の画像領域B2においては、焦点平面SEの第2の部分はCCDチップ230の画像センサ表面231上へ投影されない。CCDチップ230は、画像を記録して読み出すために、記録の際の光状況及びチップ大きさと、読みだし期間を調節する読みだし速度(pixel/s)に従って、6から12ms(たとえば8から10ms)の時間を必要とする。
【0131】
制御装置ECUは、画像処理BVの制御指令に応じて第3の期間(t2-t3)の開始に続いて、アクロマート130とCCDチップ230の間の相対間隔を調節するために、第1及び/又は第2の操作ドライブ120、240を制御する。その場合に相対間隔は、焦点平面SEの第2の部分領域が画像センサ230の画像センサ表面231上に投影されるように、調節される。
【0132】
したがって第3期間(t2-t3)の半分までにアクロマート130及び/又はCCDチップ230があらかじめ定められた速度まで加速される。第3期間(t2-t3)の半分の後にアクロマート130及び/又はCCDチップ230が制動される。アクロマート130及び/又はCCDチップ230が静止するとすぐに、CCDチップ230によって第2の画像BBが記録される。アクロマート130とCCDチップ230の間の相対間隔が減少又は増大される距離区間は、70から150μmの領域内にあり、好ましくは100μmである。この距離区間は、期間2msから10msで、好ましくは10ms以内で移動される。アクロマート130とCCDチップ230の間の相対間隔の移動が行われる距離区間は、使用される第1及び/又は第2の光学的に有効な部材130、160及びその光学的特性に依存している。
【0133】
画像処理BVは、さらに、第2の画像BBの記録後に画像センサ230とアクロマート130の間の相対間隔を初期長さへ変位させるために、他の操作指令を第1及び/又は第2の操作ドライブ120、240へ提供するように、整えられている。
【0134】
他の変形例において、CCDチップ230によってそれぞれ3つの画像領域を有する3つの画像が記録される。3つの画像領域の1つにおいて、それぞれ焦点平面SEの部分領域がCCDチップ230の画像センサ表面231上へ投影され、他の2つの画像領域においては、焦点平面SEはCCDチップ230の画像センサ表面231上に投影されない。3つの画像記録のシーケンスは、2つの画像記録のシーケンスと同様に機能するが、それぞれ3つの画像領域を有する3つの画像によって行われる。3つの画像を記録し、かつアクロマート130とCCDチップ230の間の相対間隔をそれに応じて調節するために、光学的なコンポーネント検出システムは、80から120ms、好ましくは100msの時間を必要とする。
【0135】
第1の変形例において収容部150は、半導体チップBをカメラ装置220の前に次のように、すなわち焦点平面SEが少なくとも部分的にCCDチップ230の画像センサ表面231上に投影されるように、位置決めするように、整えられている。したがって画像処理BVは、CCDチップ230によって最初の第1の画像BAを記録する。次に画像処理BVが、第1と第2の画像領域B1、B2を定めて、時点t0の前あるいはそのときに制御指令を制御装置ECUへ送信する。制御装置ECUは制御指令に基づいて、第1の期間(t0-t1)の半分内でアクロマート130及び/又はCCDチップ230を速度v1に加速するために、第1及び/又は第2の操作ドライブ120、240を制御する。第1の周期(t0-t1)の半分の後にアクロマート130及び/又はCCDチップ230は制動される。アクロマート130及び/又はCCDチップ230が静止した場合に、CCDチップ230によって第2の画像BBが記録される。
【0136】
図12と13には、それぞれ時間-合焦距離-ダイアグラムが示されており、それにおいて種々の時点で異なるステップ310から360及び410から460が実施され、その場合に互いに相当するステップには同一の参照符号が設けられている。さらに
図12と13おいて半導体チップBの3つの画像が記録される。1つの画像が3つの画像領域に分割され、その場合に1つの画像領域のみがそれぞれ半導体チップBの部分領域の鮮鋭な結像を有する。したがってそれぞれ1つの画像領域のみが、被写界深度の領域内にある。しかし、記録される画像の数は、この数に限定されない。さらに他の変形例において、より多くの画像領域が完全に、あるいは少なくとも部分的に被写界深度内にあり、かつ/又はそれと交差することができる。
【0137】
図12において、半導体チップBは時点t0の前に収容部150によってカメラ装置220の前に位置決めされている。時点t0後に、ステップ310においてCCD230が半導体チップBの第1の画像を記録する。ステップ310に続いてステップ311において、画像処理BVが第1の画像内で第1の多数の画像領域の第1の画像領域を定め、それにおいて反射された光の焦点平面SEの第1の部分領域がCCDセンサ230の画像センサ表面231上に投影されている。さらに画像処理BVは、ステップ311内で第1の画像の第2と第3の画像領域を定め、それにおいてそれぞれ反射された光Lの焦点平面SEの第2と第3の部分領域はCCDセンサ230の画像センサ表面231上に投影されない。
【0138】
ステップ310で第1の画像を記録した後の所定の期間後に、画像処理BVが第1及び/又は第2の操作ドライブ120、240へ操作指令を提供する。ステップ320において、第1及び/又は第2の操作ドライブ120、240がCCDチップ230とアクロマート130の間の相対間隔をあらかじめ定められた距離長さだけ調節する。したがって画像処理BVによって第1、第2、第3の画像領域を定める間に、CCDチップ230とアクロマート130の間の相対間隔が調節される。
【0139】
あらかじめ定められた距離長さは、アクロマート130、レンズ160の光学的特性及び/又はコンポーネントBの表面Oの寸法に依存している。好ましくはあらかじめ定められた距離長さは、被写界深度STによってあらかじめ定められるので、あらかじめ定められた距離長さは被写界深度STよりも小さく、それと等しくあるいはそれより大きい。
図12に示すように、あらかじめ定められた距離区間を移動する速度は、最初は低速であり、その後著しく上昇する。所定の部分距離区間が移動された後に、速度はまず著しく、そしてその後より軽く低下される。したがって第1及び/又は第2の操作ドライブ120、240によるアクロマート130及び/又はCCDチップ230の唐突な移動と停止及びそれに伴って移動方向に沿ったオーバーシュートが回避される。
【0140】
ステップ320における相対間隔の調節の終了後に、ステップ330においてCCDチップ230によって第2の画像が記録される。ステップ330に続いてステップ331において画像処理BVが、第2の画像内で第2の多数の画像領域の第4と第6の画像領域を定め、それにおいて反射された光Lの焦点平面SEの第1と第3の部分領域は、CCDチップ230の画像センサ表面231上に投影されていない。さらにステップ331において画像処理BVは、第2の画像の第5の画像領域を定め、それにおいて反射された光Lの焦点平面SEの第2の部分領域がCCDチップ230の画像センサ表面231上に投影されている。
【0141】
ステップ330において第2の画像の記録が行われた後に、画像処理が再び制御指令を第1及び/又は第2の操作ドライブ120、240へ提供する。ステップ340において、第1及び/又は第2の操作ドライブ120、240がCCDチップ230とアクロマート130の間の相対間隔をあらかじめ定められた距離長さだけ調節する。他の変形例において、ステップ340内でCCDチップ230とアクロマート130の間の相対間隔を、ステップ320内のあらかじめ定められた距離長さよりも大きい、あるいは小さい、第2のあらかじめ定められた距離長さだけ調節することができる。同様に画像処理BVによって第4、第5及び第6の画像領域を定める間、CCDチップ230とアクロマート130の間の相対間隔が調節される。
【0142】
ステップ340において相対間隔の調節が終了した後に、ステップ350においてCCDチップ230によって第3の画像が記録される。第3の画像の記録の成功に続いて、ステップ351において画像処理BVが第3の画像の第7と第8画像領域を定め、それにおいて反射された光Lの焦点平面SEの第1と第2の部分領域は、CCDチップ230の画像センサ表面231上に投影されていない。さらに画像処理BVは、ステップ351において第3の画像の第9の画像領域を定め、それにおいて反射された光Lの焦点平面SEの第3の部分領域がCCDチップ230の画像センサ表面231上に投影されている。
【0143】
ステップ350において第3の画像が記録された後に、画像処理BVは他の制御指令を第1及び/又は第2の操作ドライブ120、240へ提供する。第1及び/又は第2の操作ドライブ120、240は、ステップ360内でCCDチップ230とアクロマート130の間の相対間隔をその初期長さに調節する。同様に画像処理BVによって第7、第8及び第9の画像領域が定められる間、CCDチップ230とアクロマート130の間の相対間隔が調節される。CCDチップ230とアクロマート130の間の相対間隔をその初期長さに調節することは、ステップ320と340における相対間隔の調節と同様に、もちろん逆方向において、実施される。
【0144】
ステップ360の後に画像処理BVは、互いに連続するステップ312、332、352において第1、第2及び第3の画像のそれぞれ所定の画像領域に基づいて、半導体チップBが欠陥を有するか、を検査する。
【0145】
他の変形例において、画像処理BVはステップ360、312、332、352の後にステップ353において第4の画像を形成することができ、それにおいて、第1、第2及び第3の画像の第1、第5及び第9の画像領域を切り取り、かつ継ぎ合わせる。
【0146】
他の変形例において、画像処理BVは、ステップ330、331、340、350、351、360の後にステップ311を実施する。さらに画像処理BVは、ステップ340、350、351、360の後にステップ331を実施し、かつ/又はステップ312、332のいずれかの後にステップ351を実施することができる。
【0147】
したがって、画像処理と半導体チップBの画像の検査を画像記録のプロセスから切り離すことが、可能である。半導体チップBの画像の記録が画像処理と画像の検査から独立していることによって画像記録のプロセスをより少ないステップに削減することができる。したがってコンポーネントあたりの画像記録得の期間が減少され、同じ時間内でより大きい数のコンポーネント及びそれに応じた画像記録を達成することができる。
【0148】
図13において、半導体チップBは時点t0の前に、カメラ装置220の前に位置決めされている。時点t0の後にステップ410においてCCDチップによって第1の画像が記録されて、画像処理BVへ提供される。ステップ410の間画像処理BVは、CCDチップ230とアクロマート130の間の相対間隔をあらかじめ定められた速度で調節するために、第1及び/又は第2の操作ドライブ120、240へ制御指令を提供する。第1及び/又は第2の操作ドライブ120、240は、CCDチップ230とアクロマート130の間の相対間隔を、第1の画像の記録がまだ実施されている間にすでに調節する。
【0149】
CCDチップ230とアクロマート130の間の相対間隔があらかじめ定められた速度で調節される時点及びあらかじめ定められた速度は、アクロマート130、レンズ160の光学的特性、被写界深度ST、コンポーネントBの表面Oの寸法、アクロマート130及び/又はレンズ160及び/又は画像センサ230の質量及び、第1及び/又は第2の操作ドライブ120、240によるこれらの応答挙動に合わせられる。被写界深度がたとえば70μmの大きさである場合に、第1の画像の記録の間、焦点平面SEは最大70μmだけ移動させることができる。したがって記録される画像の画像領域上で半導体チップBの部分領域の鮮明な結像が保証される。
【0150】
図13において、画像が形成される走行距離に沿った、あらかじめ定められた速度は一定に維持される。他の変形例において、CCDチップ230とアクロマート130の間の相対間隔を調節する速度は、あらかじめ定められた速度領域内に、あるいは少なくとも2つの異なる速度の間で変化することができる。
【0151】
焦点平面SEがあらかじめ定められた距離長さだけ、かつ/又はあらかじめ定められた時間の間変位された後に、ステップ430において第2の画像がCCDチップ230によって記録される。第2の画像の記録とは関係なく、CCDチップ230とアクロマート130の間の相対間隔があらかじめ定められた速度で調節される。他の変形例において、第2の画像は、あらかじめ定められた焦点平面位置に達した場合に、記録される。
【0152】
焦点平面SEがさらにあらかじめ定められた距離長さだけ、かつ/又はあらかじめ定められた時間の間変位された後に、ステップ450において第3の画像がCCDチップ230によって記録される。第2の画像の記録の場合と同様に、第3の画像の記録の間も、CCDチップ230とアクロマート130の間の相対間隔はあらかじめ定められた速度で調節される。他の変形例において、あらかじめ定められた速度は第3の画像の記録の間に低下されて、ついにはCCDチップ230とアクロマート130の間の相対間隔は、もはや調節されない。
【0153】
ステップ311、312、331、332、351、352、353、360は、
図12についてすでに説明したように実施することができる。
【0154】
図13によれば、アクロマート130及び/又は画像センサ230は、第1、第2及び第3の画像が記録される間に、一回だけ加速され、かつ停止される。その都度の停止と新たな加速は回避されるので、コンポーネントあたりの画像記録のための期間はさらに削減される。同様に新たな加速と停止による光学的なコンポーネント検出システムの振動が回避される。