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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-23
(45)【発行日】2022-08-31
(54)【発明の名称】通知システムおよび通知方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/06 20120101AFI20220824BHJP
【FI】
G06Q50/06
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2021054855
(22)【出願日】2021-03-29
【審査請求日】2021-03-29
(73)【特許権者】
【識別番号】595058808
【氏名又は名称】日本瓦斯株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】和田 眞治
【審査官】速水 雄太
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-109303(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガス供給元についてガス事業者を現ガス事業者から新ガス事業者に変更するための手続きに必要な書類を前記現ガス事業者に送信する情報処理装置であって、
前記現ガス事業者のガス事業者名と前記現ガス事業者に設置されたFAX機器に対応する送信先識別子とを関連付けたデータを記憶した記憶装置と、
前記ガス事業者名を表示装置に表示し、前記ガス事業者名の選択を受け付け、前記書類に対応する電子データを生成し、選択された前記ガス事業者名に対応する前記送信先識別子に、前記電子データを送信する、制御装置と、
を備え、
前記記憶装置は、前記手続きを行う担当者が所属する区画に対応する区画IDと前記ガス事業者名と前記送信先識別子とを関連付けたデータをさらに記憶しており、
前記制御装置は、前記区画に対応する区画IDの入力を受け付け、
入力された前記区画IDと関連付けられた前記ガス事業者名を前記表示装置に表示する、
ことを特徴とする、情報処理装置。
【請求項2】
ガス供給元についてガス事業者を現ガス事業者から新ガス事業者に変更するための手続きに必要な書類を前記現ガス事業者に送信する情報処理装置であって、
前記現ガス事業者のガス事業者名と前記現ガス事業者に設置されたFAX機器に対応する送信先識別子とを関連付けたデータを記憶した記憶装置と、
前記ガス事業者名を表示装置に表示し、前記ガス事業者名の選択を受け付け、前記書類に対応する電子データを生成し、選択された前記ガス事業者名に対応する前記送信先識別子に、前記電子データを送信する、制御装置と、
を備え、
前記記憶装置は、前記手続きを行う担当者に対応する担当者IDと前記ガス事業者名と前記送信先識別子とを関連付けたデータをさらに記憶しており、
前記制御装置は、前記担当者に対応する担当者IDの入力を受け付け、
入力された前記担当者IDと関連付けられた前記ガス事業者名を前記表示装置に表示する、
ことを特徴とする、情報処理装置。
【請求項3】
前記制御装置は、PSTNを介して前記送信先識別子に前記電子データを送信する、ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
ガス供給元についてガス事業者を現ガス事業者から新ガス事業者に変更するための手続きに必要な書類を前記現ガス事業者に送信する情報処理装置であって、
前記現ガス事業者のガス事業者名と前記現ガス事業者に設置された第1のFAX機器に対応する送信先識別子とを関連付けたデータを記憶した記憶装置と、
前記ガス事業者名を表示装置に表示し、前記ガス事業者名の選択を受け付け、前記書類に対応する電子データを生成し、選択された前記ガス事業者名に対応する前記送信先識別子および前記電子データを含む送信情報電文を生成し、前記新ガス事業者に設置された第2のFAX機器に、前記送信情報電文を送信する、制御装置と、
を備え
前記記憶装置は、前記手続きを行う担当者が所属する区画に対応する区画IDと前記ガス事業者名と前記送信先識別子とを関連付けたデータをさらに記憶しており、
前記制御装置は、前記区画に対応する区画IDの入力を受け付け、
入力された前記区画IDと関連付けられた前記ガス事業者名を前記表示装置に表示する、ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項5】
ガス供給元についてガス事業者を現ガス事業者から新ガス事業者に変更するための手続きに必要な書類を前記現ガス事業者に送信する情報処理装置であって、
前記現ガス事業者のガス事業者名と前記現ガス事業者に設置された第1のFAX機器に対応する送信先識別子とを関連付けたデータを記憶した記憶装置と、
前記ガス事業者名を表示装置に表示し、前記ガス事業者名の選択を受け付け、前記書類に対応する電子データを生成し、選択された前記ガス事業者名に対応する前記送信先識別子および前記電子データを含む送信情報電文を生成し、前記新ガス事業者に設置された第2のFAX機器に、前記送信情報電文を送信する、制御装置と、
を備え
前記記憶装置は、前記手続きを行う担当者に対応する担当者IDと前記ガス事業者名と前記送信先識別子とを関連付けたデータをさらに記憶しており、
前記制御装置は、前記担当者に対応する担当者IDの入力を受け付け、
入力された前記担当者IDと関連付けられた前記ガス事業者名を前記表示装置に表示する、ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項6】
ガス供給元についてガス事業者を現ガス事業者から新ガス事業者に変更するための手続きに必要な書類を前記現ガス事業者に送信する、情報処理装置によって実行される方法であって、前記情報処理装置は、前記手続きを行う担当者が所属する区画に対応する区画IDと前記現ガス事業者のガス事業者名と前記現ガス事業者に設置されたFAX機器に対応する送信先識別子とを関連付けたデータを記憶した記憶装置を含み、
前記区画に対応する区画IDの入力を受け付けるステップと、
入力された前記区画IDと関連付けられた前記ガス事業者名を表示装置に表示するステップと、
前記ガス事業者名の選択を受け付けるステップと、
前記書類に対応する電子データを生成するステップと、
選択された前記ガス事業者名に対応する前記送信先識別子に、前記電子データを送信するステップと、
を備えたことを特徴とする方法。
【請求項7】
ガス供給元についてガス事業者を現ガス事業者から新ガス事業者に変更するための手続きに必要な書類を前記現ガス事業者に送信する、情報処理装置によって実行される方法であって、前記情報処理装置は、前記手続きを行う担当者に対応する担当者IDと前記現ガス事業者のガス事業者名と前記現ガス事業者に設置されたFAX機器に対応する送信先識別子とを関連付けたデータを記憶した記憶装置を含み、
前記担当者に対応する担当者IDの入力を受け付けるステップと、
入力された前記担当者IDと関連付けられた前記ガス事業者名を表示装置に表示するステップと、
前記ガス事業者名の選択を受け付けるステップと、
前記書類に対応する電子データを生成するステップと、
選択された前記ガス事業者名に対応する前記送信先識別子に、前記電子データを送信するステップと、
を備えたことを特徴とする方法。
【請求項8】
ガス供給元についてガス事業者を現ガス事業者から新ガス事業者に変更するための手続きに必要な書類を前記現ガス事業者に送信する、情報処理装置によって実行される方法であって、前記情報処理装置は、前記手続きを行う担当者が所属する区画に対応する区画IDと前記現ガス事業者のガス事業者名と前記現ガス事業者に設置された第1のFAX機器に対応する送信先識別子とを関連付けたデータを記憶した記憶装置を含み、
前記区画に対応する区画IDの入力を受け付けるステップと、
入力された前記区画IDと関連付けられた前記ガス事業者名を表示装置に表示するステップと、
前記ガス事業者名の選択を受け付けるステップと、
前記書類に対応する電子データを生成するステップと、
選択された前記ガス事業者名に対応する前記送信先識別子および前記電子データを含む送信情報電文を生成するステップと、
前記新ガス事業者に設置された第2のFAX機器に、前記送信情報電文を送信するステップと、
を備えたことを特徴とする方法。
【請求項9】
ガス供給元についてガス事業者を現ガス事業者から新ガス事業者に変更するための手続きに必要な書類を前記現ガス事業者に送信する、情報処理装置によって実行される方法であって、前記情報処理装置は、前記手続きを行う担当者に対応する担当者IDと前記現ガス事業者のガス事業者名と前記現ガス事業者に設置された第1のFAX機器に対応する送信先識別子とを関連付けたデータを記憶した記憶装置を含み、
前記担当者に対応する担当者IDの入力を受け付けるステップと、
入力された前記担当者IDと関連付けられた前記ガス事業者名を表示装置に表示するステップと、
前記ガス事業者名の選択を受け付けるステップと、
前記書類に対応する電子データを生成するステップと、
選択された前記ガス事業者名に対応する前記送信先識別子および前記電子データを含む送信情報電文を生成するステップと、
前記新ガス事業者に設置された第2のFAX機器に、前記送信情報電文を送信するステップと、
を備えたことを特徴とする方法。
【請求項10】
コンピュータ実行可能命令を含むコンピュータプログラムであって、前記コンピュータ実行可能命令は、コンピュータデバイスによって実行されるとき、前記コンピュータデバイスに、請求項6またはに記載の方法を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通知システムおよび通知方法に関する。特に、本発明は、ガス供給元についてガス事業者を変更する際、変更手続きに関する情報を通知する通知システムおよび通知方法に関する。
【背景技術】
【0002】
家庭および職場などにガスを供給する様々なガス事業者が存在する。これらのガス事業者は、大規模なガス事業者から小規模なガス事業者にわたり、あらゆる地域に存在する。消費者は、これらのガス事業者から、価格、場所、およびサービスなどを考慮して最適なガス事業者を選択することができる。
【0003】
消費者は、ガス供給元についてガス事業者を変更することがある。特に、2017年4月に、いわゆる都市ガス自由化が始まり、ガス供給についての様々な料金体系が設定され、その結果、消費者がガス供給元についてガス事業者を変更するケースが増加している。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【文献】シヤチハタ株式会社、“電子印鑑・電子決裁ソリューション”、[online]、シヤチハタ株式会社ホームページ、[令和2年4月6日検索]、インターネット(URL:https//dstmp.shachihata.co.jp/solutions/)
【文献】株式会社日立製作所、“FAXC/SPOOL Version 4.0”、[online]、株式会社日立製作所ホームページ、[令和2年4月6日検索]、インターネット(URL:https://www.hitachi.co.jp/Prod/comp/soft1/faxc/info/function/faxcs.html)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
通常、ガス事業者を変更する場合(現ガス事業者から新ガス事業者への変更)、以下のような手順が行われる。(1)新ガス事業者に関連する担当者が消費者宅を訪問する。(2)消費者が新ガス事業者への加入申込書および現ガス事業者への解約申込書に署名および捺印を行う。(3)担当者が署名および捺印付きの解約申込書を現ガス会社にファクシミリ(FAX)送信する。(4)担当者が消費者宅において、ガスボンベなどの機器を交換する作業を行う。
【0006】
従来技術では、上述した(2)および(3)の作業について、担当者は、消費者宅に紙媒体の解約申込書に持参し、署名および捺印付きの解約申込書を持ち帰り、現ガス会社にFAX送信していた。この作業は、担当者が、自身が勤務する事業所などに戻り、FAX番号をダイヤルするなどの作業が生じ、担当者に対する負荷が高い。例えば、担当者宅から直接解約申込書を現ガス事業者にFAX送信することが望ましい。
【0007】
非特許文献1に開示された技術に従って、解約申込書を電子化することによって、例えば、担当者は、コンピュータ機器(例えば、タブレットおよびスマートフォンなど)を使用して、電子化された解約申込書を現ガス事業者に送信することができる。しかしながら、上述したように、様々なガス事業者が存在し、現ガス事業者が必ずしもこのような解約申込書の電子化に対応しているわけではない。
【0008】
FAXは、上述した解約申込書の電子化についての技術などと比較して広く普及している技術であり、ほとんどのガス事業者がFAX機器を保持しているという背景がある。また、従来からも、FAX送信により解約申込書を送信していたことからも、FAXを使用することがガス事業者の負担をかけないことになる。
【0009】
非特許文献2は、FAX機器にデータを送信し、FAX送信することができる技術を開示している。非特許文献2に開示された技術に従って、担当者は、FAX機器を操作せずに解約申込書を現ガス事業者に送信することができる。しかしながら、非特許文献2は、解約申込書の送信先となるガス事業者を選択してFAX送信を完了する技術を何ら開示していない。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一実施形態に係る情報処理装置は、ガス供給元についてガス事業者を現ガス事業者から新ガス事業者に変更するための手続きに必要な書類を前記現ガス事業者に送信する情報処理装置であって、前記現ガス事業者のガス事業者名と前記現ガス事業者に設置されたFAX機器に対応する送信先識別子とを関連付けたデータを記憶した記憶装置と、前記ガス事業者名を表示装置に表示し、前記ガス事業者名の選択を受け付け、前記書類に対応する電子データを生成し、選択された前記ガス事業者名に対応する前記送信先識別子に、前記電子データを送信する、制御装置と、を備える。
【0011】
また、本発明の別の実施形態に係る情報処理装置によって実行される方法は、ガス供給元についてガス事業者を現ガス事業者から新ガス事業者に変更するための手続きに必要な書類を前記現ガス事業者に送信する、情報処理装置によって実行される方法であって、前記情報処理装置は、前記現ガス事業者のガス事業者名と前記現ガス事業者に設置されたFAX機器に対応する送信先識別子とを関連付けたデータを記憶した記憶装置を含み、前記ガス事業者名を表示装置に表示するステップと、前記ガス事業者名の選択を受け付けるステップと、前記書類に対応する電子データを生成するステップと、選択された前記ガス事業者名に対応する前記送信先識別子に、前記電子データを送信するステップと、を備える。
【発明の効果】
【0012】
実施形態に係る通知システムおよび通知方法によれば、担当者は、消費者宅において、解約申込書の送信先となるガス事業者を選択し、選択したガス事業者に解約申込書をFAX送信することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】第1の実施形態に係る通知システムの構成の例を示す図である。
図2】サーバコンピュータおよびコンピュータデバイスの詳細な構成の例を示す図である。
図3】消費者データテーブルの例を示す図である。
図4】FAX送信先データテーブルの例を示す図である。
図5】第1の実施形態に係る処理の例を示すフローチャートである。
図6】入出力インタフェースの例を示す図である。
図7】解約申込書送信画面の例を示す図である。
図8】第2の実施形態に係る通知システムの構成の例を示す図である。
図9】第2の実施形態に係る処理の例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付した図面を参照して、実施形態に係る通知システムおよび通知方法を詳細に説明する。本実施形態では、消費者がガス供給元についてガス事業者を現ガス事業者から新ガス事業者に変更する際に、新ガス事業者に関連する担当者(例えば、新ガス会社に所属する社員、新ガス事業者から業務委託された委託会社の社員など)が消費者宅を訪問し、消費者による署名を付した解約申込書を現ガス事業者にFAX送信する例を説明する。
【0015】
新ガス事業者は、地域ごとに営業所(区画)を有し、各々の営業所が対応する地域に居住する消費者に対してガス機器の設置などのサービスを提供するものとする。担当者は、いずれかの営業所に所属する。また、ガス消費者は、ガス供給元を変更する際の手続きなどについて、対応する地域に存在する営業所に所属するいずれかの担当者が割り当てられるものとする。
【0016】
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態に係る通知システム100の構成の例を説明する。通知システム100は、サーバコンピュータ1、コンピュータデバイス2、FAX機器3、およびFAX機器4を含む。サーバコンピュータ1、コンピュータデバイス2、およびFAX機器3は、インターネット(IP)プロトコルに従ったネットワーク5を介して相互に接続されている。FAX機器3およびFAX機器4は、公衆交換電話網(PSTN)6を介して相互に接続されている。
【0017】
PSTN6は、IPプロトコルに従ったネットワーク5と比較して古くから存在する回線網である。FAX機器4は、PSTN6を介して接続されているので、特に新たな機能(例えば、IP伝送機能など)を有する必要がない。
【0018】
サーバコンピュータ1は、新ガス事業者によって設置および管理される情報処理装置である。サーバコンピュータ1は、消費者などに関するデータおよびFAX送信先に関するデータを記憶および管理するためのデータ処理演算を実行する。具体的には、サーバコンピュータ1は、コンピュータデバイス2からの要求に応答して、消費者がガス供給元についてガス事業者を現ガス事業者から新ガス事業者に変更することを示すよう消費者に関するデータを更新する。
【0019】
サーバコンピュータ1はまた、解約申込書を電子化した電子データを記憶および管理するためのデータ処理演算を実行してもよい。具体的には、サーバコンピュータ1は、コンピュータデバイス2からの要求に応答して、消費者に関するデータを含む解約申込書の電子データを生成し、コンピュータデバイス2に送信してもよい。
【0020】
なお、本実施形態では、サーバコンピュータ1は、単一のコンピュータデバイスによって実装されるが、サーバコンピュータ1は、複数のコンピュータデバイスによって実装されてもよい。つまり、サーバコンピュータ1は、演算機能および通信機能を有する任意の情報処理装置であってもよい。
【0021】
コンピュータデバイス2は、新ガス事業者に関連する担当者によって使用される情報処理装置である。コンピュータデバイス2は、担当者が消費者宅を訪問したときに、消費者に関する情報を入力するために使用される。コンピュータデバイス2は、スマートフォンおよびタブレットコンピュータなどのコンピュータデバイスであってもよい。
【0022】
なお、本実施形態では、コンピュータデバイス2は、スマートフォンなどの携帯型情報処理装置によって実装されるが、コンピュータデバイス2は、ノート型コンピュータなどによって実装されてもよい。つまり、コンピュータデバイス2は、演算機能、通信機能、および入出力機能を有する任意の情報処理装置であってもよい。
【0023】
FAX機器3は、新ガス事業者の各々の営業所によって設置および管理される。FAX機器3は、ネットワーク5を介してサーバコンピュータ1および/またはコンピュータデバイス2と通信する。具体的には、FAX機器3は、ネットワーク5を介してサーバコンピュータ1および/またはコンピュータデバイス2から、解約申込書の電子データを受信する。
【0024】
FAX機器3はまた、PSTN6を介してFAX機器4と通信する。具体的には、FAX機器3は、PSTN6を介して解約申込書の電子データをFAX機器4に送信する。FAX機器4は、現ガス事業者によって設置および管理される。
【0025】
次に、図2を参照して、図1で説明したサーバコンピュータ1およびコンピュータデバイス2の詳細な構成の例を説明する。なお、FAX機器3およびFAX機器4は、従来から存在するFAX機器であるので、その詳細な説明は省略する。
【0026】
図2に示すように、サーバコンピュータ1は、制御装置11、メモリ12、記憶装置13、および通信装置14を含む。制御装置11、メモリ12、記憶装置13、および通信装置14は、内部バスを介して相互に結合される。
【0027】
制御装置11は、プロセッサとも称され、上記各構成要素の制御やデータの演算を実行する。また、制御装置11は、本実施形態に係る各種処理を実行するための、記憶装置13に記憶されているプログラムをメモリ12に読み出して実行する。ここで、上述したプログラムとは、通知システム100が実行する機能の一部を実装するためのプログラムであり、サーバコンピュータ1の記憶装置13に記憶されている。
【0028】
メモリ12は、コンピュータデバイス2から送信されたデータ、コンピュータ実行可能な命令、および当該命令による演算処理後のデータなどを記憶した揮発性データ記憶装置である。メモリ12は、RAM(ランダムアクセスメモリ)(例えば、SRAM(スタティックRAM)およびDRAM(ダイナミックRAM))などで実装されてもよい。
【0029】
記憶装置13は、上述したプログラムおよびDBMS(Database Management System)によって使用されるデータベーステーブル13aなどを記憶した不揮発性データ記憶装置である。記憶装置13は、ROM(リードオンリメモリ)などの不揮発性半導体メモリ、磁気記憶装置(ハードディスクドライブなど)、および光ディスクなどで実装されてもよい。なお、プログラムおよびデータベーステーブルなどのデータは、記憶装置13に加えまたはその代わりに、NAS(Network Attached Storage)および/またはSAN(Storage Area Network)などに記憶されてもよい。
【0030】
通信装置14は、ネットワーク5を通じてコンピュータデバイス2および/またはFAX機器3との間でデータおよび制御情報を送受信するネットワークインタフェースである。このネットワークインタフェースは、例えば、TCP/IPなどのプロトコルに準拠したネットワークカード(例えば、LANカード)などによって実装される。
【0031】
コンピュータデバイス2は、制御装置21、メモリ22、記憶装置23、通信装置24、入力装置25、および出力装置26を含む。制御装置21、メモリ22、記憶装置23、通信装置24、入力装置25、および出力装置26は、内部バスを介して相互に結合される。制御装置21、メモリ22、および記憶装置23、通信装置24は、サーバコンピュータ1に含まれる制御装置11、メモリ12、記憶装置13、および通信装置14とそれぞれ同様に機能するので、それらの詳細な説明は省略する。
【0032】
入力装置25は、担当者が消費者に関する情報を入力することを可能にする構成要素である。入力装置25は、例えば、キーボード、マウス、およびタッチパネルなどによって実装されてもよい。出力装置26は、サーバコンピュータ1から受信したデータを表示する構成要素である。出力装置26は、ディスプレイなどによって実装されてもよい。
【0033】
次に、図3を参照して、サーバコンピュータ1の記憶装置に記憶された消費者データテーブル300の例を説明する。サーバコンピュータ1は、DBMS(Database Management System)を実装しており、消費者データテーブル300は、新ガス事業者がガスを供給する消費者に関する情報を記憶したデータベーステーブルである。
【0034】
消費者データテーブル300の各々のデータレコードは、消費者ごとに存在し、消費者がガス供給元についてガス事業者を現ガス事業者から新ガス事業者に変更する際などに対応するデータレコードが生成される。図3に示すように、消費者データテーブル300は、消費者ID、担当者ID、営業所ID(区画ID)、氏名、および住所などの情報項目を含む。
【0035】
消費者IDは、消費者を識別するために一意に割り当てられるIDが設定される。担当者IDは、対応する消費者を担当する担当者を識別するために一意に割り当てられるIDが設定される。営業所IDは、担当者が所属する営業所を識別するために一意に割り当てられるIDが設定される。氏名および住所は、対応する消費者の氏名および住所が設定される。
【0036】
本実施形態では、消費者データテーブル300は、消費者に関する情報として、氏名および住所を情報項目として含むが、氏名および住所は例示であるにすぎない。消費者データテーブル300は、氏名および住所に代えてまたは加えて、消費者に関する他の情報を情報項目として含んでもよい。
【0037】
次に、図4を参照して、サーバコンピュータ1の記憶装置に記憶されたFAX送信先データテーブル400の例を説明する。FAX送信先データテーブル400は、新ガス事業者以外の全てのガス事業者に設置されたFAX機器4に対応するFAX番号に関する情報を記憶したデータベーステーブルである。なお、本実施形態では、消費者がガス供給元についてガス事業者を現ガス事業者から新ガス事業者に変更する例を説明するので、以下では、新ガス事業者以外の全てのガス事業者が現ガス事業者に相当する。
【0038】
FAX送信先データテーブル400の各々のデータレコードは、新ガス事業者の営業所に設置されたFAX機器3と現ガス事業者に設置されたFAX機器4との組み合わせごとに存在する。例えば、新ガス事業者Aの営業所aに1台のFAX機器3があり、現ガス事業者Bに3台のFAX機器4がある場合、FAX送信先データテーブル400は、3個のデータレコードを含むことになる(1台のFAX機器3と1台目のFAX機器4(1組目)、1台のFAX機器3と2台目のFAX機器4(2組目)、および1台のFAX機器3と3台目のFAX機器4(3組目))。
【0039】
図4に示すように、FAX送信先データテーブル400は、送信先FAX番号(送信先識別子)、ガス事業者ID、ガス事業者名、送信元FAXアドレス(送信元識別子)、および営業所IDなどの情報項目を含む。
【0040】
送信先FAX番号は、現ガス事業者に設置されたFAX機器4のFAX番号が設定される。このFAX番号は、PSTN6を介して情報を通信するための番号である。ガス事業者IDは、対応するFAX機器4が設置された現ガス事業者を識別するために一意に割り当てられるIDが設定される。ガス事業者名は、対応するFAX機器4が設置された現ガス事業者の事業者名が設定される。
【0041】
送信元FAXアドレスは、新ガス事業者の営業所に設置されたFAX機器4のIPアドレスが設置される。このIPアドレスは、ネットワーク5を介して情報を通信するための番号である。営業所IDは、対応するFAX機器4が設置された営業所の営業所IDが設定される。
【0042】
本実施形態では、FAX送信先データテーブル400は、送信元FAXアドレス(つまり、新ガス事業者に設置されたFAX機器3に対応する送信元識別子)を含む。つまり、FAX送信先データテーブル400は、FAX機器3に対応する送信元識別子とFAX機器4に対応する送信先識別子との組み合わせごとにデータレコードを含むが、そのような構成は例示にすぎない。送信元識別子は固定されてもよく、または、担当者の担当者IDおよび/または担当者が所属する営業所の営業所IDのみと関連付けられてもよい。
【0043】
また、本実施形態では、FAX送信先データテーブル400は、新ガス事業者の営業所に設置されたFAX機器3と現ガス事業者に設置されたFAX機器4との組み合わせごとにデータレコードを含んでもよい。つまり、FAX送信先データテーブル400は、FAX機器4のFAX番号とFAX機器3のアドレスおよび/または新ガス事業者の営業所とが関連付けられたデータレコードを含んでもよい。
【0044】
FAX送信先データテーブル400の上述した構造は例示にすぎない。例えば、新ガス事業者の全ての営業所を通じて1台のみのFAX機器3が存在する場合、FAX送信先データテーブル400は、新ガス事業者に設置されたFAX機器3と現ガス事業者に設置されたFAX機器4との組み合わせごとにデータレコードを含むことになる。
【0045】
さらに、担当者に対してFAX機器3およびFAX機器4が割り当てられる場合、FAX送信先データテーブル400は、担当者とFAX機器3およびFAX機器4との組み合わせごとにデータレコードを含んでもよい。つまり、FAX送信先データテーブル400は、FAX機器4のFAX番号とFAX機器3のアドレスおよび/または新ガス事業者の担当者とが関連付けられたデータレコードを含んでもよい。
【0046】
次に、図5に示すフローチャートを参照して、第1の実施形態に係る処理の例を説明する。図5に示す処理は、新ガス事業者Aの営業所aに所属する担当者が消費者宅を訪問し、ガス供給元についてガス事業者を現ガス事業者Bから新ガス事業者Aに変更するための手続きを行う例に対応する。
【0047】
まず、担当者は、自身のコンピュータデバイス2を操作して、出力装置26に、後述する入出力インタフェースを表示するための初期画面(図示せず)を表示する。入出力インタフェースは、ガス供給元についてガス事業者を変更するために必要な情報入力を受け付けるための画面である。初期画面では、担当者が担当者IDおよび営業所IDを入力することによって担当者の認証が行われる。
【0048】
認証が行われると、コンピュータデバイス2の制御装置21は、通信装置24を介して、要求電文をサーバコンピュータ1に送信する(ステップS501)。要求電文は、担当者IDおよび営業所IDを含む。
【0049】
サーバコンピュータ1の制御装置11は、通信装置14を介して要求電文を受信すると、要求電文に含まれる営業所IDに基づいて、FAX送信先データテーブル400から対応するFAX送信先データレコードを取得する。そして、制御装置11は、通信装置14を介して、FAX送信先データレコードをコンピュータデバイス2に送信する(ステップS502)。この処理によって、営業所IDと関連付けられた全てのFAX機器4に対応するFAX送信先データレコードが取得される。
【0050】
上述したように、FAX送信先データテーブル400が、FAX機器4のFAX番号と新ガス事業者の担当者とが関連付けられたデータレコードを含む場合、ステップS502では、営業所IDに加えまたはその代わりに、要求電文に含まれる担当者IDに基づいてFAX送信先データレコードが取得される。
【0051】
営業所IDおよび/または担当者IDに基づいてFAX送信先データレコードを取得することによって、FAX送信先データテーブル400に含まれる全てのFAX送信先データレコードを取得せずに、営業所IDおよび/または担当者IDと関連付けられたFAX送信先データレコードのみを取得するよう絞り込むことができる。このような構成に代えて、ステップS502では、FAX送信先データテーブル400に含まれる全てのFAX送信先データレコードが取得されてもよい。
【0052】
コンピュータデバイス2の制御装置21は、通信装置14を介してFAX送信先データレコードを受信すると、出力装置26入出力インタフェースに表示する。図6に入出力インタフェース600の例を示す。
【0053】
入出力インタフェース600は、少なくとも現ガス事業者を特定する情報の入力を受け付ける。具体的には、入出力インタフェース600は、サーバコンピュータ1から送信されたFAX送信先データに含まれる全てのガス事業者名(つまりガス供給元について変更前のガス事業者)を表示したリストボックスを含み、それらの選択を受け付ける。
【0054】
本実施形態では、サーバコンピュータ1に記憶されたFAX送信先データテーブル400に含まれるガス事業者名がリストボックスに表示されるが、FAX送信先データテーブル400は、コンピュータデバイス2の記憶装置23に記憶されてもよい。この場合、記憶装置23に記憶されたFAX送信先データテーブル400からのFAX送信先データに含まれる全てのガス事業者名がリストボックスに表示される。
【0055】
現ガス事業者の選択に加え、入出力インタフェース600は、消費者の氏名および住所や、新たに供給するガス種別(例えば、LPガス)などの情報を受け付ける。図6に示す入出力インタフェース600において受け付ける情報は例示であるにすぎない。
【0056】
図5の説明に戻り、担当者は、消費者からガス供給元についてのガス事業者の変更を受け付けると、自身のコンピュータデバイス2を使用して、上述した初期画面において担当者の担当者IDおよび営業所IDを入力し、入出力インタフェース600において現ガス事業者を選択し、消費者の氏名および住所などの情報を入力する(ステップS503)。
【0057】
ステップS503において、現ガス事業者が選択されるなど、必要な情報が入力されると、コンピュータデバイス2の制御装置21は、入力情報電文を生成し、通信装置24を介してサーバコンピュータ1に送信する(ステップS504)。入力情報電文は、選択された現ガス事業者に対応するガス事業者IDと共に、ステップS503において入力された情報を含む(担当者IDおよび営業所ID、ならびに消費者に関する情報(氏名および住所など)。
【0058】
サーバコンピュータ1の制御装置11は、通信装置14を介して入力情報電文を受信すると、入力情報電文に基づいて、消費者データテーブル300に新たな消費者データレコードを挿入する(ステップS505)。このときに、対応する消費者対して新たな消費者IDが割り当てられ、割り当てられた消費者IDが挿入されるデータレコードに含まれる。この処理によって、新ガス事業者において対応する消費者に関する情報を有することになる。
【0059】
次に、制御装置11は、解約申込書の電子データ(解約申込書データ)を生成し、通信装置14を介してコンピュータデバイス2に送信する(ステップS506)。解約申込書データは、例えば、記憶装置13に記憶された解約申込書のテンプレートデータに、入力情報電文に含まれる情報(消費者の氏名および住所など)を追加することによって生成される。
【0060】
コンピュータデバイス2の制御装置21は、通信装置24を介して解約申込書データを受信すると、出力装置26に解約申込書データを表示する(ステップS507)。解約申込書データが出力装置26に表示されると、入力装置25は、消費者の署名捺印などを受け付けることができる。署名は、入力装置25がタッチパネルによって実装される場合、消費者がタッチパネルに対して電子ペンまたは指による操作を行うことによって受け付けられる。
【0061】
署名が受け付けられると、担当者は、図7に示す解約申込書送信画面700において送信ボタン701を押下する。送信ボタン701の押下に応じて、制御装置21は、署名付き解約申込書データを生成し、通信装置24を介してサーバコンピュータ1に送信する(ステップS508)。
【0062】
サーバコンピュータ1の制御装置11は、通信装置14を介して署名付き解約申込書データを受信すると、ステップS502において取得されたFAX送信先データレコードから、コンピュータデバイス2から送信された入力情報電文に含まれる事業者IDに対応する送信先FAX番号および署名付き解約申込書データを含む送信情報電文を生成する。そして、制御装置11は、通信装置14を介して、FAX送信先データレコードに含まれる送信元FAXアドレスに対応するFAX機器3に送信情報電文を送信する(ステップS509)。
【0063】
FAX機器3は、送信情報電文を受信すると、PSTN6を介して、送信先FAX番号に対応するFAX機器4に、送信情報電文に含まれる署名付き解約申込書データを送信する(ステップS510)。この処理によって、現ガス事業者は、FAX機器4を通じて署名付き解約申込書データを受信することができる。
【0064】
本実施形態では、サーバコンピュータ1が署名付き解約申込書データをFAX機器3に送信するが、コンピュータデバイス2が署名付き解約申込書データをFAX機器3に送信してもよい。この場合、コンピュータデバイス2においてFAX送信先データテーブル400が記憶される。また、本実施形態では、サーバコンピュータ1が解約申込書データを生成するが、コンピュータデバイス2が解約申込書データを生成してもよい。
【0065】
上記に加え、図5で説明したサーバコンピュータ1において実行される処理の全てまたは一部がコンピュータデバイス2において実行されてもよく、逆も同様である。つまり、サーバコンピュータ1およびコンピュータデバイス2は協働して、論理的に1つの情報処理装置として図5に示した処理を実行する。
【0066】
以上のように第1の実施形態を説明した。第1の実施形態によれば、コンピュータデバイス2が署名付き解約申込書データをFAX機器3に送信する(直接、またはサーバコンピュータ1を介して)ことをトリガとして、FAX機器3が署名付き解約申込書データをFAX機器4に送信することができる。
【0067】
第1の実施形態では、入出力インタフェース600に表示されたガス事業者リストデータからガス事業者を選択することによって、対応するFAX機器3およびFAX機器4が特定される。よって、担当者は、現ガス事業者に設置されたFAX機器4のFAX番号をダイヤルする必要がなくなる。
【0068】
また、FAX機器3とFAX機器4との間では、PSTN6を介した通信が行われるので、例えば、現ガス事業者によって使用されるFAX機器がIPプロトコルに従った通信に対応する必要はなく、従来から存在するFAX機器により署名付き解約申込書データを受信することができる。
【0069】
なお、本実施形態では、テンプレートに基づいて生成された解約申込書データが生成されるが、紙媒体の解約申込書データをコンピュータデバイス2が読み取ることによって解約申込書データが生成されてもよい。この場合、コンピュータデバイス2は、スキャナを含むことになる。
【0070】
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態を説明する。第2の実施形態では、サーバコンピュータ1またはコンピュータデバイス2が、PSTN6を介して、FAX機器4に署名付き解約申込書データを送信する。
【0071】
図8は、第2の実施形態に係る通知システム200の構成の例を説明する。通知システム200は、サーバコンピュータ1、コンピュータデバイス2、およびFAX機器4を含む。通知システム200は、第1の実施形態における通知システム100と比較して、FAX機器3を含まず、代わりに、サーバコンピュータ1および/またはコンピュータデバイス2とFAX機器4とがPSTN6を介して相互に接続されている。
【0072】
サーバコンピュータ1、コンピュータデバイス2、FAX機器4、ネットワーク5、およびPSTN6は、第1の実施形態における通知システム100におけるサーバコンピュータ1などと同様であるので、その詳細な説明は省略する。
【0073】
次に、図8に示すフローチャートを参照して、第2の実施形態に係る処理の例を説明する。第2の実施形態に係る処理における前提は、第1の実施形態に係る処理における前提と同様である。また、図8に示すステップS901乃至S905は、第1の実施形態に係る処理におけるステップS501乃至S505と同様であるので、その説明を省略する。
【0074】
ステップS906では、サーバコンピュータ1の制御装置11は、解約申込書の電子データ(解約申込書データ)を生成する。解約申込書データは、例えば、記憶装置13に記憶された解約申込書のテンプレートデータに、入力情報電文に含まれる情報(消費者の氏名および住所など)を追加することによって生成される。そして、制御装置11は、ステップS902において取得されたFAX送信先データレコードに含まれる送信先FAX番号および解約申込書データを含む送信情報電文を生成し、通信装置14を介してコンピュータデバイス2に送信する。
【0075】
コンピュータデバイス2の制御装置21は、通信装置24を介して解約申込書データを受信すると、出力装置26に解約申込書データを表示する(ステップS907)。解約申込書データが出力装置26に表示されると、入力装置25は、消費者の署名捺印などを受け付けることができる。署名は、入力装置25がタッチパネルによって実装される場合、消費者がタッチパネルに対して電子ペンまたは指による操作を行うことによって受け付けられる。
【0076】
署名が受け付けられると、制御装置21は、署名付き解約申込書データを生成する。そして、制御装置21は、PSTN6を介して、送信先FAX番号(送信情報電文に含まれる)に対応するFAX機器4に、署名付き解約申込書データを送信する(ステップS908)。
【0077】
第2の実施形態では、コンピュータデバイス2が署名付き解約申込書データをFAX機器4に送信するが、サーバコンピュータ1が署名付き解約申込書データをFAX機器4に送信してもよい。つまり、サーバコンピュータ1およびコンピュータデバイス2は協働して、論理的に1つの情報処理装置として図8に示した処理を実行する。
【0078】
以上のように第2の実施形態を説明した。第2の実施形態によれば、コンピュータデバイス2が(直接、またはサーバコンピュータ1を介して)、PSTN6を介して署名付き解約申込書データをFAX機器4に送信するができる。
【0079】
上記実施形態では、解約申込書は、PSTN6を介してFAX機器4に送信されるが、FAX機器4がIPプロトコルに従った通信に対応している場合、サーバコンピュータ1、コンピュータデバイス2、および/またはFAX機器3は、ネットワーク5を介して解約申込書をFAX送信してもよい。この場合、FAX送信先データテーブル400に含まれる送信先FAX番号には、現ガス事業者に設置されたFAX機器4のIPアドレスが設置される。つまり、サーバコンピュータ1および/またはコンピュータデバイス2には、現ガス事業者と関連付けられたFAX機器4の送信先識別子(IPアドレスおよびFAX番号など)を記憶することになる。
【0080】
また、FAX機器4に送信されるのは、解約申込書に限定されず、ガス供給元についてガス事業者を変更するための手続きに必要な、現ガス事業者に送信する必要がある任意の書類の電子データがFAX機器4に送信されてもよい。
【0081】
上記実施形態で説明したハードウェアの構成要素は例示的なものにすぎず、その他の構成も可能であることに留意されたい。また、上記実施形態で説明した処理の順序は、必ずしも説明した順序で実行される必要がなく、任意の順序で実行されてもよい。さらに、本発明の基本的な概念から逸脱することなく、追加のステップが新たに加えられてもよい。
【0082】
また、本発明の一実施形態に係る通知システムおよび通知方法は、サーバコンピュータ1によって実行されるコンピュータプログラムによって実装されるが、当該コンピュータプログラムは、非一時的記憶媒体に記憶されてもよい。コンピュータデバイス2によって実行されるコンピュータプログラムも同様である。非一時的記憶媒体の例は、リードオンリメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリ装置、内蔵ハードディスクおよび取外可能ディスク装置などの磁気媒体、光磁気媒体、ならびにCD-ROMディスクおよびデジタル多用途ディスク(DVD)などの光学媒体などを含む。
【符号の説明】
【0083】
1 サーバコンピュータ
2 コンピュータデバイス
3 FAX機器
4 FAX機器
5 ネットワーク
6 PSTN
【要約】
【課題】ガス供給元についてガス事業者を現ガス事業者から新ガス事業者に変更するための手続きに必要な書類を現ガス事業者に送信する。
【解決手段】情報処理装置は、現ガス事業者のガス事業者名と現ガス事業者に設置されたFAX機器に対応する送信先識別子とを関連付けたデータを記憶した記憶装置を含む。情報処理装置はまた、ガス事業者名を表示装置に表示し、ガス事業者名の選択を受け付け、書類に対応する電子データを生成し、選択されたガス事業者名に対応する送信先識別子に、電子データを送信する制御装置を含む。
【選択図】図5
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9