(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-23
(45)【発行日】2022-08-31
(54)【発明の名称】鉛直方向戻り止めを備えた患者コネクタ組立体
(51)【国際特許分類】
A61B 5/1455 20060101AFI20220824BHJP
【FI】
A61B5/1455
(21)【出願番号】P 2021519854
(86)(22)【出願日】2019-10-09
(86)【国際出願番号】 US2019055479
(87)【国際公開番号】W WO2020077012
(87)【国際公開日】2020-04-16
【審査請求日】2021-06-08
(32)【優先日】2018-10-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500000212
【氏名又は名称】マシモ・コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】スティーヴン・スクラッグス
(72)【発明者】
【氏名】ヤシール・カメル・アブドゥル-ハフィズ
(72)【発明者】
【氏名】アマー・アル-アリ
(72)【発明者】
【氏名】マルク・アントワーヌ・レデ
【審査官】門田 宏
(56)【参考文献】
【文献】特表2018-504244(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0234944(US,A1)
【文献】特開2016-051514(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0064877(US,A1)
【文献】特開2007-157393(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2007/0140643(US,A1)
【文献】米国特許第06061584(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 5/00 - 5/0538
A61B 5/06 - 5/398
H01R 13/40 -13/533
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者の組織を監視するように構成された非侵襲性生理学的センサ組立体であって、
非侵襲性センサと、
回路基板および導体を備えるケーブル組立体であって、前記回路基板は前記導体の近位端に結合され、前記ケーブル組立体は前記導体の遠位端において前記非侵襲性センサに結合される、ケーブル組立体と、
コネクタ組立体であって、
複数の留め部を備える第1のコネクタタブ、
複数の開口部を備える第2のコネクタタブ、および
複数の戻り止めを有する複数のピンを備える保持体であって、前記複数のピンは前記複数の開口部を通じて延びており、これにより前記複数の戻り止めが前記複数の留め部に係合して、前記回路基板および前記ケーブル組立体を前記第1のコネクタタブと前記第2のコネクタタブとの間に支持する、保持体、
を備えるコネクタ組立体と、
を備える、非侵襲性生理学的センサ組立体。
【請求項2】
前記保持体は基部を備え、前記基部は、前記複数の戻り止めが前記複数の留め部に係合した場合に、前記第2のコネクタタブの嵌め込み部分内に位置付けられる、請求項1に記載の非侵襲性生理学的センサ組立体。
【請求項3】
前記非侵襲性センサはパルスオキシメータを備える、請求項1または2に記載の非侵襲性生理学的センサ組立体。
【請求項4】
前記回路基板の一部分と前記導体の一部分とが、前記第1のコネクタタブと前記第2のコネクタタブとの間に位置付けられる、請求項1から3のいずれか一項に記載の非侵襲性生理学的センサ組立体。
【請求項5】
前記第1のコネクタタブは第1の通路を備え、前記第2のコネクタタブは第2の通路を備え、前記第1の通路と前記第2の通路とが、一体となって前記コネクタ組立体の開口を定める、請求項1から4のいずれか一項に記載の非侵襲性生理学的センサ組立体。
【請求項6】
前記導体および前記回路基板は、前記第1のコネクタタブと前記第2のコネクタタブとの間に位置付けられており、これにより前記導体の少なくとも一部分が前記開口内に位置付けられる、請求項5に記載の非侵襲性生理学的センサ組立体。
【請求項7】
前記複数の開口部は前記第2のコネクタタブを通じて延びる、請求項1から6のいずれか一項に記載の非侵襲性生理学的センサ組立体。
【請求項8】
前記複数の留め部は前記第1のコネクタタブの内面に配置され、前記内面から離れるように上方に延びる、請求項1から7のいずれか一項に記載の非侵襲性生理学的センサ組立体。
【請求項9】
前記複数の開口部は前記複数の留め部と関連付けられ、且つ前記複数の留め部の上方に位置付けられ、前記複数の開口部と前記複数の留め部とは鉛直方向に位置合わせされる、請求項1から8のいずれか一項に記載の非侵襲性生理学的センサ組立体。
【請求項10】
前記複数の開口部と前記複数の留め部とは、前記第1のコネクタタブと前記第2のコネクタタブとが結合されるときに並ぶように構成される、請求項1から9のいずれか一項に記載の非侵襲性生理学的センサ組立体。
【請求項11】
前記導体の少なくとも一部分が前記第1のコネクタタブの第1の切欠きを通じて延び、前記回路基板の少なくとも一部分が前記第1のコネクタタブの第2の切欠きを通じて延びる、請求項1から10のいずれか一項に記載の非侵襲性生理学的センサ組立体。
【請求項12】
前記複数の留め部は、前記複数のピンおよび前記保持体を前記第1のコネクタタブに向けて押すために、前記複数の戻り止めを前記第1のコネクタタブに向けて押すように構成された溝を備える、請求項1から11のいずれか一項に記載の非侵襲性生理学的センサ組立体。
【請求項13】
前記複数のピンは、前記複数の留め部と位置合わせされており、これにより前記複数の戻り止めの少なくとも一部分が前記複数の留め部の上部分に係合することができる、請求項1から12のいずれか一項に記載の非侵襲性生理学的センサ組立体。
【請求項14】
前記複数のピンは、前記保持体の本体から前記第1のコネクタタブの内面に向けて延びる、請求項1から13のいずれか一項に記載の非侵襲性生理学的センサ組立体。
【請求項15】
非侵襲性センサ組立体のためのコネクタ組立体を製造する方法であって、
回路基板および導体の一部分を、複数の留め部を備える第1のコネクタタブの内面に配置するステップと、
第2のコネクタタブを、前記第2のコネクタタブの内面が前記第1のコネクタタブの前記内面を向くように、前記第1のコネクタタブ上に配置するステップであって、前記第2のコネクタタブは複数の開口部を備える、ステップと、
複数の戻り止めを有する複数のピンを備える保持体を、前記複数の戻り止めが前記複数の留め部に係合するように、前記複数の開口部を通じて延ばすステップと、
を含む、方法。
【請求項16】
接着剤を前記回路基板と前記第1のコネクタタブの前記内面との間に塗布するステップをさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記複数の開口部を前記複数の留め部と位置合わせするために、前記第2のコネクタタブを前記第1のコネクタタブと位置合わせするステップをさらに含む、請求項15または16に記載の方法。
【請求項18】
前記保持体を前記複数の開口部を通じて延ばす前記ステップは、
前記複数のピンを前記複数の留め部から離れるように曲げるために、前記保持体を前記複数の開口部を通じて第1の距離だけ延ばすステップと、
前記複数のピンを前記複数の留め部に向けて戻して、前記複数の留め部の上部分と係合させるために、前記保持体を前記複数の開口部を通じて第2の距離だけ延ばすステップと、を含む、請求項15から17のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、2018年10月11日に出願された米国仮特許出願第62/744,456号の利益を主張し、その開示は本明細書により参照によってその全体が組み込まれている。
【0002】
本開示は、患者の生理学的データを集めるセンサ組立体のためのコネクタ組立体を製造する効率を向上させることに関する。
【背景技術】
【0003】
パルスオキシメトリは、患者の酸素供給の指標である動脈血の酸素飽和レベルを測定するための幅広く受け入れられている非侵襲性の処置である。典型的なパルスオキシメトリシステムは、指先の中を流れる拍動する動脈血における酸化ヘモグロビンの相対体積を測定するために、指先にクリップ留めされる光学センサを利用する。それにより、酸素飽和度(SpO2)、脈拍数、および、時間に伴う拍動血流の視覚化であるプレチスモグラフ波形が、監視装置に表示される。
【0004】
従来のパルスオキシメトリは、動脈血が測定部位における唯一の拍動血流であることを前提としている。患者の運動時には、静脈血も移動し、これが従来のパルスオキシメトリでは誤りをもたらす。高度なパルスオキシメトリは、患者の移動の条件の下で正しい動脈の酸素飽和度および脈拍数を報告するように、静脈血信号を処理する。高度なパルスオキシメトリは、小さい灌流(小さい信号振幅)、強い周囲光(人工的または日光)、および電気手術器具の干渉の条件の下でも機能し、それらの条件は、従来のパルスオキシメトリが失敗する傾向のある状況である。
【0005】
高度なパルスオキシメトリは、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、および特許文献6に少なくとも記載されており、それらの特許はIrvine、CaliforniaのMasimo Corporation(「Masimo」)に譲渡されており、本明細書において参照により組み込まれている。対応する低ノイズ光学センサが、特許文献7、特許文献8、特許文献9、特許文献10、特許文献11、特許文献12、および特許文献13に少なくとも開示されており、それらの特許もMasimoに譲渡されており、同じく本明細書において参照により組み込まれている。Masimo SET(登録商標)低ノイズ光学センサを含み、SpO2、脈拍数(PR)、および灌流指数(PI)を測定するための運動パルスオキシメトリ監視装置を通じて読まれる高度なパルスオキシメトリシステムが、Masimoから入手可能である。光学センサは、MasimoのLNOP(登録商標)、LNCS(登録商標)、SofTouch(商標)、およびBlue(商標)の接着または再使用可能のセンサのいずれをも含む。パルスオキシメトリ監視装置は、MasimoのRad-8(登録商標)、Rad-5(登録商標)、Rad(登録商標)-5v、またはSatShare(登録商標)の監視装置のいずれをも含む。
【0006】
高度な血液パラメータ測定システムが、2006年3月1日に出願された「Multiple Wavelength Sensor Equalization」という名称の特許文献14、2006年3月1日に出願された「Configurable Physiological Measurement System」という名称の米国特許出願第11/367,036号、2006年3月1日に出願された「Physiological Parameter Confidence Measure」という名称の米国特許出願第11/367,034号、および、2006年3月1日に出願された「Noninvasive Multi-Parameter Patient Monitor」という名称の米国特許出願第11/366,208号に少なくとも開示されており、それらはすべてCercacor Laboratories、Irvine、CA(Cercacor)に譲渡されており、すべて本明細書において参照により組み込まれている。高度な血液パラメータ測定システムには、総ヘモグロビン(SpHb(商標))、酸素含有量(SpOC(商標))、メトヘモグロビン(SpMet(登録商標))、一酸化炭素ヘモグロビン(SpCO(登録商標))、およびPVI(登録商標)など、SpO2に加えて測定を提供するMasimo Rainbow(登録商標) SETがある。高度な血液パラメータセンサには、Masimo Rainbow(登録商標)接着センサ、ReSposable(商標)センサ、および再使用可能センサがある。高度な血液パラメータ監視装置には、すべてMasimoから入手可能なMasimoのRadical-7(商標)、Rad-87(商標)、およびRad-57(商標)の監視装置がある。このような高度なパルスオキシメータ、低ノイズセンサ、および高度な血液パラメータシステムは、外科病棟、集中治療部門、新生児部門、一般病棟、在宅ケア、身体訓練、および、実質的にすべての種類の監視状況を含め、幅広い様々な医療用途において迅速に受け入れられてきた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】米国特許第6,770,028号明細書
【文献】米国特許第6,658,276号明細書
【文献】米国特許第6,157,850号明細書
【文献】米国特許第6,002,952号明細書
【文献】米国特許第5,769,785号明細書
【文献】米国特許第5,758,644号明細書
【文献】米国特許第6,985,764号明細書
【文献】米国特許第6,813,511号明細書
【文献】米国特許第6,792,300号明細書
【文献】米国特許第6,256,523号明細書
【文献】米国特許第6,088,607号明細書
【文献】米国特許第5,782,757号明細書
【文献】米国特許第5,638,818号明細書
【文献】米国特許第7,647,083号明細書
【文献】米国特許第9,697,928号
【文献】米国特許出願公開第2016/0234944号明細書
【文献】米国特許出願公開第2016/0233632号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、患者の生理学的データを集めるセンサ組立体のためのコネクタ組立体を製造する効率を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示は、下コネクタタブと、上コネクタタブと、戻り止めを有するピンを伴う保持体と、を含むコネクタ組立体を説明している。コネクタ組立体の下タブは、下コネクタタブと上コネクタタブとを一緒に保持するのに十分な力を提供するために、上コネクタタブを通じて延びる保持体の戻り止めと合致することができる留め部を備え得る。コネクタ組立体は、患者監視システムのケーブルまたはセンサの一部であり得、リアルタイムの患者データを集めて1つ以上の監視装置または他のデバイスに送信するために使用され得る。コネクタ組立体は、ケーブル組立体の一端に結合された回路基板を伴うケーブル組立体を備え得る。
【0010】
保持体と、下コネクタタブと、上コネクタタブと、はコネクタ組立体の向上した全体の構造を一緒に提供することができる。コネクタ組立体は、しばしば比較的小さくなる可能性があり、ネジ回しなどの工具を利用し得るネジなどの留め具を使用するコネクタ組立体の製造は困難であり得る。しかしながら、本明細書で開示されている保持体およびコネクタタブは、下コネクタタブおよび上コネクタタブに固定的に合致するように保持体を下方へ押すことによって簡単に組み立てることができ、そのため製造過程が容易かつ迅速であり得る。
【0011】
一部の実施形態では、非侵襲性生理学的センサ組立体が開示されている。非侵襲性生理学的センサ組立体は患者の組織を監視することができる。非侵襲性生理学的センサ組立体は、非侵襲性センサと、ケーブル組立体と、コネクタ組立体と、を備え得る。ケーブル組立体は回路基板と導体とを備え得る。回路基板は導体の近位端に結合され得る。ケーブル組立体は導体の遠位端において非侵襲性センサに結合され得る。コネクタ組立体は、第1のコネクタタブと、第2のコネクタタブと、保持体と、を備え得る。第1のコネクタタブは複数の留め部を備え得る。第2のコネクタタブは複数の開口部を備え得る。保持体は、複数の戻り止めを有する複数のピンを備え得る。複数のピンは、複数の戻り止めが回路基板およびケーブル組立体を第1のコネクタタブと第2のコネクタタブとの間に支持するために複数の留め部に係合するように、複数の開口部を通じて延び得る。
【0012】
先の段落の非侵襲性生理学的センサ組立体は、以下の特徴のうちの1つ以上を含み得る。保持体は基部を備え得る。基部は、複数の戻り止めが複数の留め部に係合するときに第2のコネクタタブの嵌め込み部分に位置付けられ得る。非侵襲性センサはパルスオキシメータを備え得る。回路基板の一部分と導体の一部分とが、第1のコネクタタブと第2のコネクタタブとの間に位置付けられ得る。第1のコネクタタブは第1の通路を備え得、第2のコネクタタブは第2の通路を備え得る。第1の通路と第2の通路とはコネクタ組立体の開口を一緒に定め得る。導体および回路基板は、導体の少なくとも一部分が開口の中に位置付けられるように、第1のコネクタタブと第2のコネクタタブとの間に位置付けられ得る。複数の開口部は第2のコネクタタブを通じて延びる。複数の留め部は第1のコネクタタブの内面に配置でき、内面から離れるように上方に延びることができる。複数の開口部は複数の留め部と関連付けられ、複数の留め部の上方に位置付けられ得る。複数の開口部と複数の留め部とは鉛直方向に位置合わせされ得る。複数の開口部と複数の留め部とは、第1のコネクタタブと第2のコネクタタブとを位置合わせし、第1のコネクタタブと第2のコネクタタブとを結合するように構成され得る。
【0013】
先の2つの段落の非侵襲性生理学的センサ組立体を製造する方法が追加的に開示されている。
【0014】
一部の実施形態では、非侵襲性センサ組立体のためのケーブル組立体が開示されている。ケーブル組立体は患者の組織を監視することができる。ケーブル組立体は導体と、回路基板と、コネクタ組立体と、を備え得る。回路基板は導体の近位端に結合され得る。コネクタ組立体は、第1のコネクタタブと、第2のコネクタタブと、保持体と、を備え得る。第1のコネクタタブは複数の留め部を備え得る。第2のコネクタタブは複数の開口部を備え得る。保持体は、複数の戻り止めを有する複数のピンを備え得る。複数のピンは、複数の戻り止めが回路基板および導体を第1のコネクタタブと第2のコネクタタブとの間に支持するために複数の留め部に係合するように、複数の開口部を通じて延びる寸法とされ得る。
【0015】
先の段落のケーブル組立体は、以下の特徴のうちの1つ以上を含み得る。保持体は基部を備え得る。基部は、複数の戻り止めが複数の留め部に係合するときに第2のコネクタタブの嵌め込み部分に位置付けられ得る。回路基板の一部分と導体の一部分とが、第1のコネクタタブと第2のコネクタタブとの間に位置付けられ得る。導体の少なくとも一部分が第1のコネクタタブの第1の切欠きを通じて延び得、回路基板の少なくとも一部分が第1のコネクタタブの第2の切欠きを通じて延び得る。複数の開口部は、ピンおよび保持体を第1のコネクタタブに向けて下方へ押すために、戻り止めを第1のコネクタタブに向けて下方へ押すように構成された溝を備え得る。ピンは、複数の戻り止めの少なくとも一部分が複数の留め部の上部分に係合することができるように、複数の留め部と位置合わせされ得る。
【0016】
先の2つの段落のケーブル組立体を製造する方法が追加的に開示されている。
【0017】
一部の実施形態では、非侵襲性センサ組立体のためのコネクタ組立体を製造する方法が開示されている。方法は、回路基板および導体の一部分を、複数の留め部を有する第1のコネクタタブの内面に配置するステップと、第2のコネクタタブを、第2のコネクタタブの内面が第1のコネクタタブの内面を向くことができるように、第1のコネクタタブの上に配置するステップであって、第2のコネクタタブは複数の開口部を有する、ステップと、複数の戻り止めを有する複数のピンを備え得る保持体を、複数の戻り止めが複数の留め部に係合できるように、複数の開口部を通じて延ばすステップと、を含み得る。
【0018】
先の段落の方法は、以下の特徴のうちの1つ以上を含み得る。方法は、接着剤を回路基板と第1のコネクタタブの内面との間に適用するステップをさらに含み得る。方法は、複数の開口部を複数の留め部と位置合わせするために、第2のコネクタタブを第1のコネクタタブと位置合わせするステップをさらに含み得る。方法は、複数のピンを複数の留め部から離れるように曲げるために、保持体を複数の開口部を通じて第1の距離だけ延ばすステップと、複数のピンを複数の留め部に向けて戻して複数の留め部の上部分と係合させるために、保持体を複数の開口部を通じて第2の距離だけ延ばすステップと、をさらに含み得る。
【0019】
本開示をまとめる目的のために、特定の態様、利点、および新規の特徴が本明細書において検討される。すべてのこのような態様、利点、または特徴が任意の特定の実施形態において具現化されているとは限らないことが理解されるべきであり、当業者であれば、本明細書における開示から、このような態様、利点、または特徴の無数の組み合わせを認識されよう。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【発明を実施するための形態】
【0021】
患者の生理学的データを集めるために有用なセンサ組立体の一部であり得るコネクタ組立体が開示される。コネクタ組立体は、第1のコネクタタブと、第2のコネクタタブと、第1のコネクタタブと第2のコネクタタブとの間に配置されるセンサ組立体のためのケーブル組立体の回路基板と、を備え得る。コネクタ組立体は、第2のコネクタタブを通じて延びることができ、第1のコネクタタブと第2のコネクタタブとを一緒に固定するために第1のコネクタタブに結合され得る保持体をさらに備え得る。センサ組立体は、患者の生理学的データを生成するために患者の皮膚に近接して位置付けられ得る非侵襲性センサを備え得る。
【0022】
第1のコネクタタブは、第1のコネクタタブの内面に配置される留め部を備え得る。第2のコネクタタブは開口部を備えることができ、開口部は留め部に対応する。保持体はピンを備えてもよく、ピンの各々は第2のコネクタタブおよび第1のコネクタタブの開口部および留め部にそれぞれ対応する。
【0023】
保持体のピンは、第2のコネクタ組立体の開口部を通じて延びることができる。ピンの戻り止めは、保持体が第1のコネクタタブに向けて下へ押されるとき、第1のコネクタタブの留め部に係合することができる。留め部と保持体のピンの戻り止めとの間の係合は、第1のコネクタタブと第2のコネクタタブとを位置合わせして合致させ、それによって回路基板を第1のコネクタタブと第2のコネクタタブとの間で固定させることができる。
【0024】
本開示の完全な理解を容易にするために、詳細な記載の残りは図面を参照し、図面では同様の参照番号は全体を通じて数字を伴う参照である。
【0025】
図1Aは、ケーブル組立体150を介してセンサ130に結合されるコネクタ組立体110を含むセンサ組立体100を示している。ケーブル組立体150は、デジタル信号またはアナログ信号をセンサ130とコネクタ組立体110との間で送信することができる導体コード450(
図4C~
図4Fに示されている)を伴う丸形またはフラットのケーブル452を備え得る。センサ130は、患者の身体に近接して位置付けられ得る、または、患者の身体に接着され得る非侵襲性オキシメトリセンサであり得る。コネクタ組立体110の例は、特許文献15、米国特許出願公開第2016/0234944号、および米国特許出願公開第2016/0233632号に開示されており、それらは本明細書において参照により組み込まれている。
【0026】
図1Bは、
図1Aに示されたセンサ組立体100の分解斜視図を示している。コネクタ組立体110は、第1のコネクタタブ112と、コネクタ遮蔽体114と、接着剤116と、回路基板118と、第2のコネクタタブ120と、保持体122と、を備え得る。回路基板118はケーブル組立体150の一部であり得る。センサ130は、裏地132と、第1のテープ134と、検出装置136と、検出装置遮蔽体138と、エミッタ140と、接着剤142と、第2のテープ144と、アプリケータ146と、を備え得る。センサ130は、検出装置136およびエミッタ140を監視のために患者の組織に近接して位置付けることができる。
【0027】
図2Aは、ケーブル組立体150を介してセンサ230に結合される、コネクタ組立体110を含むセンサ組立体200の斜視図を示している。センサ230は新生児(例えば、生後4カ月未満の人)による使用のために設計され得る一方で、センサ130は新生児を過ぎた個人のために設計され得る。
【0028】
図2Bは、
図2Aに示されたセンサ組立体200の分解斜視図を示している。センサ230は、裏地232と、第1のテープ234と、検出装置236と、検出装置遮蔽体238と、エミッタ240と、接着剤242と、第2のテープ244と、アプリケータ246と、を備え得る。センサ230は、検出装置236およびエミッタ240を監視のために患者の組織に近接して位置付けることができる。
【0029】
図3Aは、コネクタ組立体110およびケーブル組立体150の上面図を示している。
【0030】
コネクタ組立体110は、参照のために
図3Aおよび
図3Bにおいて2、3、4、5、7、8、9、10、11、および12と番号の付けられた電気接点300を備え得る。電気接点300は回路基板118上にあり得る。回路基板118上の電気接点300の数または電気接点300の大きさは、
図3Aにおける図示と異なってもよく、送信される信号の数または送信される信号の種類に依存し得る。電気接点300は回路基板118上に印刷されてもよい。コネクタ組立体110の大きさは、電気接点300の数または大きさに依存して変わってもよい。回路基板118上の電気接点300の各々の形または場所は、
図3Aにおける図示から変わってもよく、送信される信号の数または送信される信号の種類に依存し得る。
【0031】
図3Bは、電気接点300を伴うセンサ組立体100の概略図を示している。電気接点300は、患者監視装置と記憶装置(例えば、EEPROM)との間、および患者監視装置とセンサ130の検出装置136およびエミッタ140との間、の電気通信を容易にすることができる。電気接点300はまた、電気的接地として機能する1つ以上の接点を含んでもよい。
【0032】
図4Aは、コネクタ遮蔽体114を伴うコネクタ組立体110の第1のコネクタタブ112の上面図を示している。第1のコネクタタブ112は、プラットフォーム401と、留め部400と、受け部402と、案内部406と、ケーブル切欠き408と、突起430と、を備え得る。
【0033】
第1のコネクタタブ112は外面470と内面480とを有し得る。留め部400、受け部402、および案内部406は内面480に配置され得る。留め部400、受け部402、および案内部406は、内面480から離れるように上方に延び得る。追加または代替で、留め部400、受け部402、および案内部406は、内面480によって定められる平面に対して実質的に直交する方向に延び得る。
【0034】
案内部406は、第1のコネクタタブ112の中にケーブル組立体150を位置合わせするための通路を形成することができる。案内部406同士の間の距離は、ケーブル組立体150のケーブル452の幅以上であり得る。案内部406は、ケーブル組立体150のケーブル452の幅以上または幅以下であり得る長さを有し得る。
【0035】
ケーブル切欠き408は、ケーブル組立体150のケーブル452を受け入れるような寸法とされ得る。ケーブル切欠き408は幅と高さとによって特徴付けることができ、幅および高さは、ケーブル組立体150の少なくとも一部分をケーブル切欠き408の中に配置させることができるのに十分であり得る。第2のコネクタタブ120は、ケーブル切欠き408と同様であるケーブル切欠きを有し得る。第2のコネクタタブ120のケーブル切欠きは、ケーブル組立体150の少なくとも一部分を第2のコネクタタブ120の中で同様に配置させることを可能にしてもよい。ケーブル切欠き408と第2のコネクタタブ120のケーブル切欠きとは、ケーブル組立体150のケーブル452を受け入れる大きさとされた開口を一緒に形成することができる。
【0036】
突起430は内面480から延びることができる。突起430は、回路基板118の切欠き440(
図4C参照)のための案内部の働きをすることができる。突起430は、切欠き440の形に合致するために、可能な形の中でも特に、
図4Aおよび
図4Bに示されているような円形、または、矩形、三角形であり得る。
【0037】
第1のコネクタタブ112は、回路基板118の少なくとも一部分を受け入れる寸法とされた切欠きを含み得る。第2のコネクタタブ120は、回路基板118の少なくとも一部分を受け入れる寸法とされた切欠きを同様に含み得る。第1のコネクタタブ112および第2のコネクタタブ120の回路基板切欠きは、回路基板118を受け入れる大きさとされた回路基板開口を一緒に形成することができる。回路基板開口は、ケーブル452を受け入れるように構成された開口の反対に位置付けられ得る。回路基板開口は、突起430同士の間に位置付けられ、その間で延び得る。
【0038】
コネクタ遮蔽体114は、第1のコネクタタブ112の内面480に接着され得る。コネクタ遮蔽体114の大きさおよび寸法は、回路基板118の大きさ、第1のコネクタタブ112の大きさ、またはコネクタ組立体110の大きさに対応することができる。
【0039】
図4Bは、コネクタ遮蔽体114が第1のコネクタタブ112への配置のために位置付けられている第1のコネクタタブ112の分解斜視図を示している。
図4Bに示されているように、留め部400、受け部402、案内部406、および突起430は、第1のコネクタタブ112の内面480から延び得る。留め部400は溝420を各々備え得る。留め部400の溝420は、
図4Bに示されているように互いの方を向いても、または互いの方を向かなくてもよい(例えば、互いから離れる方に向いてもよい)。留め部400の溝420の各々は、第1のコネクタタブ112の内面480と、第1のコネクタタブ112の内面480と反対の留め部400のうちの1つの端と、留め部400のうちの1つの側面と、の間の空間であり得る。
【0040】
図4Cは、回路基板118を伴うケーブル組立体150の下面図を示している。ケーブル組立体150は、センサ130と回路基板118との間で信号を搬送する導体(例えば、ワイヤ)を包み込む導体コード450を備え得る。導体は回路基板118に結合され得、したがって導体と回路基板118との間に電気的連結を作り出す。導体は回路基板118の上面または下面のいずれかに結合され得る。導体コード450はさらに、支持を提供し、導体コード450を単一のケーブルの一部としてグループ化するケーブル452によって少なくとも部分的に包み込まれ得る。
【0041】
先に記載されたように、回路基板118は切欠き440を含むことができる。切欠き440は、
図4Cに示されているように、回路基板118の側面に配置され得る。切欠き440は、回路基板118を第1のコネクタタブ112に保持するために、第1のコネクタタブ112の突起430と係合することができる。切欠き440は、数ある形の中でも特に、
図4Cに示されているような円形、矩形、三角形であり得る。切欠き440の形は、切欠き440と突起430とを互いと係合させることができるように、突起430の形に対応することができる。切欠き440と突起430とは、回路基板118を一緒に所定位置で保持することができ、第1のコネクタタブ112および第2のコネクタタブ120に対する回路基板118の長手方向の移動(コネクタ組立体110の長さに沿う方向であり得る)および水平方向の移動(コネクタ組立体110の幅に沿う方向であり得る)を防止することができる。
【0042】
回路基板118は、第1のコネクタタブ112の内面に接着剤116を介して接着され得る。接着剤116は、導体を介した信号の送信と干渉しないように、回路基板118の下面に塗布され得る。接着剤116は、(i)回路基板118の下面と第1のコネクタタブ112の内面480との間、または(ii)回路基板118の下面と第1のコネクタタブ112のプラットフォーム401との間に、追加または代替で配置されてもよい。
【0043】
図4Dは、ケーブル組立体150が第1のコネクタタブ112における配置のために位置付けられているケーブル組立体150および第1のコネクタタブ112の斜視図を示している。回路基板118は、電気接点300がプラットフォーム401から離れる方を向き、それによって、第2のコネクタタブ120が第1のコネクタタブ112の上に位置付けられた後に電気接点300を露出させることができるように、第1のコネクタタブ112の上に位置付けることができる。
【0044】
図4Eに示されているように、回路基板118は、第1のコネクタタブ112のプラットフォーム401の上に置くことができ、一方、ケーブル組立体150のケーブル452はケーブル切欠き408の上に置くことができる(
図4B参照)。プラットフォーム401は、回路基板118が第1のコネクタタブ112に配置されるとき、回路基板118のための支持を提供することができる。本明細書で検討したように、回路基板118は、接着剤116を使用してプラットフォーム401に接着させることができる。突起430は、先に検討したように、回路基板118の複数の切欠き440に対応することができる。突起430および切欠き440は、回路基板118を第1のコネクタタブ112に位置合わせまたは固定するのを助けることができ、回路基板118が、回路基板118の長さまたは幅によって定められる軸に沿って移動するのを防止することができる。
【0045】
案内部406は、ケーブル組立体150のケーブル452がケーブル切欠き408の近くで曲がるのを防止し、それによってケーブル組立体150への損傷を防止するために、ケーブル切欠き408に近接して位置し得る。案内部406は、ケーブル組立体150がケーブル組立体150の長さまたは幅に沿って移動するのを防止することができる。
【0046】
図4Fは、コネクタ組立体110およびケーブル組立体150の分解斜視図を示している。見て取れるように、第2のコネクタタブ120は第1のコネクタタブ112およびケーブル組立体150の上方に位置付けられる。第2のコネクタタブ120と第1のコネクタタブ112とは、ケーブル組立体150および回路基板118の少なくとも一部分を第2のコネクタタブ120と第1のコネクタタブ112との間で固定するために、一体にさせられ得る。第2のコネクタタブ120は、第1のコネクタタブ112の受け部402に係合するように構成されたピンを備え得る。ピンおよび複数の受け部402は、第1のコネクタタブ112と第2のコネクタタブ120とを結合のために互いに対して位置合わせすることができ、第1のコネクタタブ112と第2のコネクタタブ120とを一体に固定するのを助けることができる。
【0047】
第1のコネクタタブ112と第2のコネクタタブ120とが位置合わせされたとき、第2のコネクタタブ120の開口部410と第1のコネクタタブ112の留め部400とが同じく位置合わせされ得る。第2のコネクタタブ120が第1のコネクタタブ112の上に配置されて適切に位置合わせされると、保持体122は、第2のコネクタタブ120の内面と第1のコネクタタブ112の内面とが互いを向くように、第1のコネクタタブ112と第2のコネクタタブ120とを互いに対して結合させることができる。保持体122は、第2のコネクタタブ120に対する第1のコネクタタブ112の長手方向の移動(コネクタ組立体110の長さに沿ってであり得る)もしくは水平方向の移動(コネクタ組立体110の幅に沿ってであり得る)、または、第1のコネクタタブ112に対する第2のコネクタタブ120の長手方向の移動もしくは水平方向の移動を防止できる。第2のコネクタタブ120は、第1のコネクタタブ112および回路基板118のプラットフォーム401の少なくとも一部分を覆わない可能性がある。第2のコネクタタブ120は回路基板118の電気接点300のいずれも覆わなくてもよい。
【0048】
第2のコネクタタブ120は嵌め込み部分412を備え得る。開口部410は嵌め込み部分412に形成され得る。嵌め込み部分412は、保持体122の厚さに合致するのに十分に嵌め込むことができ、そのため保持体は嵌め込み部分412を埋め、保持体122が挿入されるとき、第2のコネクタタブ120の外面は保持体122の外面と実質的に面一である。嵌め込み部分412は、保持体122の厚さ以下または以上である深さを有し得る。第2のコネクタタブ120の外面は、他の実装において、保持体122の外面と面一でなくてもよい。
【0049】
図4Fに示されているように、保持体122は基部414とピン416とを備え得る。基部414は、嵌め込み部分412に対応する形を有し得る。嵌め込み部分412の表面領域は基部414の表面領域より大きくてもよい。ピン416の各々は戻り止め418を備え得る。戻り止め418は留め部400の溝420と係合することができる。ピン416は、第2のコネクタタブ120と第1のコネクタタブ112とが結合されるとき、第2のコネクタタブ120を通じて第1のコネクタタブ112の内面480に向けて延び得るような長さを有し得る。保持体122の基部414は、嵌め込み部分412の形に実質的に合致する形を有し得る。例えば、基部414と嵌め込み部分412とは、嵌め込み部分412が基部414を受け入れることができるように、両方とも形が実質的に矩形であり得る。
【0050】
製造中に、保持体122は、ピン416が開口部410を通じて延びるように第2のコネクタタブ120に向けて移動させられ得る。保持体122は次いで、ピン416が第2のコネクタタブ120を通じて延びるように第1のコネクタタブ112に向けてさらに押され得る。戻り止め418は、第1のコネクタタブ112を第2のコネクタタブ120に固定するために、留め部400に係合することができる。留め部400の溝420は、第1のコネクタタブ112に対する第2のコネクタタブ120の長手方向の移動(コネクタ組立体110の長さに沿ってであり得る)、水平方向の移動(コネクタ組立体110の幅に沿ってであり得る)、または鉛直方向の移動(コネクタ組立体110から離れ得るかまたはそれに向かい得る)を防止するために、戻り止め418を受け入れることができる。第1のコネクタタブ112と第2のコネクタタブ120とは一緒に、回路基板118およびケーブル組立体150の一部分を含むコネクタ組立体110をさらに支持して固定し得る。
【0051】
ピン416は留め部400と概して並ぶことができる。ピン416が開口部410を通じて延びるように保持体122が下へ押されるとき、戻り止め418は、留め部400の上部分に係合することができる。保持体122を第1のコネクタタブ112に向けてさらに下へ押すことで、戻り止め418が留め部400の上部分に係合する一方で、ピン416を留め部400から離すように曲げることができる。
【0052】
保持体122は、戻り止め418を留め部400の上部分に係合させるために、第1の距離だけ下に押すことができるか、または、開口部410を通じて延びることができる。保持体122は、ピン416が留め部400から離れる方へ押されるように、第2の距離だけ、向きに押すことができるか、または、開口部410を通じて延びることができる。本明細書で検討されるように、戻り止め418と留め部400の上部分との間の継続した係合は、ピン416を留め部400から離すように曲げることができる。保持体122をさらに押し下げるか、または、開口部410を通じて保持体122をさらに延ばすと、戻り止め418を留め部400から係合解除させることができる。戻り止め418と留め部400との間の係合解除は、ピン416を留め部400に向けて戻すことができる。ピン416が留め部400に向けて戻ると、戻り止め418は留め部400の溝420と係合することができる。
【0053】
戻り止め418が留め部400の上部分に係合しなくなると、ピン416は、留め部400に向けて戻って、戻り止め418を留め部400の溝420と係合させることができる。溝420は、ピン416を固定するために戻り止め418に係合することができ、それによって保持体122を所定位置で保持することができる。溝420と戻り止め418との間の係合は、第1のコネクタタブ112と第2のコネクタタブ120とを合致させたままにすることができる。溝420と戻り止め418との間の係合は、第1のコネクタタブ112と第2のコネクタタブ120とを位置合わせされたままか、または結合させたままにすることができる。
【0054】
溝420と戻り止め418とが係合させられる間、溝420は、戻り止め418を第1のコネクタタブ112に向けて下方へ押すことができ、これはさらに、ピン416および保持体122を第1のコネクタタブ112に向けて下方へ押させる。さらに、保持体122の基部414と第2のコネクタタブ120の嵌め込み部分412との間の接触によって、基部414は第2のコネクタタブ120を第1のコネクタタブ112に向けて押すことができる。
【0055】
保持体122は、第2のコネクタタブ120から分離するのではなく、第2のコネクタタブ120と一体とされ得る。第2のコネクタタブ120は、第2のコネクタタブ120が第1のコネクタタブ112の上に配置されるとき、第1のコネクタタブ112に向けて突出するピン416を備え得る。
【0056】
保持体122は、1つ、2つ、3つ、4つ、またはより多くのピン416を備え得る。例えば、第2のコネクタタブ120および第1のコネクタタブ112は、ピン416のうちの1つを各々伴う2つの保持体122に対応する2つの開口部および2つの留め部をそれぞれ有してもよい。
【0057】
保持体122は、第2のコネクタタブ120および第1のコネクタタブ112と同じ材料または異なる材料から作られ得る。保持体122はプラスチックから作られ得る。ピン416は、基部414と同じ材料または異なる材料から作られ得る。ピン416は、ピン416と基部414との間に位置する柔軟部分を備え得る。柔軟部分は、ピン416が第1のコネクタタブ112の溝420に向けて押されるとき、ピン416の移動を容易にするためのヒンジとして作用できる。
【0058】
第2のコネクタタブ120は、保持体122のための開口部410の1つ、2つ、3つ、またはより多くのセットを備え得る。例えば、第2のコネクタタブ120は、
図4Fに示された例以外の例において、保持体122のうちの2つ(例えば、2つの別々の保持体)のための開口部410の2つのセットを備えてもよい。別の例では、第2のコネクタタブ120は、保持体122のうちの3つ以上のための開口部410のうちの3つ以上のセットを備え得る。
【0059】
とりわけ、「~できる」、「~であり得る」、「~する可能性がある」、「例えば」など、本明細書において使用される条件の言葉は、他に明確に述べられていない場合、または、使用されているような文脈内で理解されない場合、特定の特徴、要素、または状態を、特定の実施形態は含むが他の実施形態は含まないことを伝えるように概して意図されている。したがって、このような条件の言葉は、その特徴、要素、もしくは状態が1つ以上の実施形態についてどんな形でも必要とされること、または、1つ以上の実施形態が、著者の提供もしくは薦めがあってもなくても、これらの特徴、要素、もしくは状態が、任意の特定の実施形態に含まれるかどうか、もしくは、そのような実施形態において実施されるかどうかを決定するための論理を必ず含むように暗示することは概して意図されていない。「~を備える」、「~を含む」、「~を有する」などの用語は、同意語であり、オープンエンドの形で包括的に使用され、追加の要素、特徴、作用、動作などを排除しない。また、「または」という用語は、例えば、要素の列記を繋ぐために使用されるとき、列記における要素のうちの1つ、一部、または全部を意味するように、その包括的な意味において使用される(その排他的な意味において使用されない)。さらに、「各々」という用語は、本明細書で使用されるとき、その通常の意味を有することに加えて、「各々」という用語が適用される要素のセットの任意の部分セットを意味することができる。
【0060】
また、他の組み合わせ、省略、代用、および変形が、本明細書における開示を考慮して、当業者には明らかとなる。したがって、本開示は、好ましい実施形態の反応によって限定されるように意図されていないが、添付の特許請求の範囲を参照することで定められることになる。
【0061】
また、この明細書で言及されたすべての公開公報、特許、および特許出願は、各々の個々の文献、特許、および特許出願が参照により組み込まれるように明確および個別に指示されているかのように、本明細書において参照により同じ範囲まで組み込まれている。
【符号の説明】
【0062】
100 センサ組立体
110 コネクタ組立体
112 第1のコネクタタブ
114 コネクタ遮蔽体
116 接着剤
118 回路基板
120 第2のコネクタタブ
122 保持体
130 センサ
132 裏地
134 第1のテープ
136 検出装置
138 検出装置遮蔽体
140 エミッタ
142 接着剤
144 第2のテープ
146 アプリケータ
150 ケーブル組立体
200 センサ組立体
230 センサ
232 裏地
234 第1のテープ
236 検出装置
238 検出装置遮蔽体
240 エミッタ
242 接着剤
244 第2のテープ
246 アプリケータ
300 電気接点
400 留め部
401 プラットフォーム
402 受け部
406 案内部
408 ケーブル切欠き
410 開口部
412 嵌め込み部分
414 基部
416 ピン
418 戻り止め
420 溝
430 突起
450 導体コード
452 ケーブル
470 外面
480 内面