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特許7129064患者の関与する文書を電子的に扱うシステム、プログラム及び方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-24
(45)【発行日】2022-09-01
(54)【発明の名称】患者の関与する文書を電子的に扱うシステム、プログラム及び方法
(51)【国際特許分類】
   G16H 10/20 20180101AFI20220825BHJP
【FI】
G16H10/20
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2019008735
(22)【出願日】2019-01-22
(62)【分割の表示】P 2018180460の分割
【原出願日】2018-09-26
(65)【公開番号】P2020052998
(43)【公開日】2020-04-02
【審査請求日】2021-07-20
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 平成30年2月1日開催 平成29年度大学病院情報マネージメント部門連絡会議 アートホテル旭川(北海道旭川市7条通6丁目29番地2)
(73)【特許権者】
【識別番号】504132272
【氏名又は名称】国立大学法人京都大学
(73)【特許権者】
【識別番号】501401618
【氏名又は名称】株式会社ファインデックス
(74)【代理人】
【識別番号】110000800
【氏名又は名称】特許業務法人創成国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】岡本 和也
(72)【発明者】
【氏名】宮川 力
【審査官】吉田 誠
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-279842(JP,A)
【文献】特開2009-284138(JP,A)
【文献】特開2011-175610(JP,A)
【文献】特開2011-022743(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 10/00-80/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバと操作端末とを備えるコンピュータシステムにおいて、
前記サーバは、患者ごとの問診内容又は同意内容を含む患者情報を時系列で記憶する記憶手段を有し、
前記操作端末は、
前記患者の過去の前記患者情報を前記記憶手段から取得し、当該取得した患者情報を出力する出力手段と、
操作者による前記患者情報の入力を受け付ける入力手段と、
前記患者情報を含む情報に電子署名を付与し前記記憶手段に記憶させる格納手段とを有し、
前記出力手段は、前記取得した患者情報を印刷する印刷手段と、前記取得した患者情報を表示する表示手段とにより構成され、
前記入力手段は、前記印刷手段により印刷された患者情報を読み込む読込手段と、前記操作者による手入力を受け付ける手入力受付手段とにより構成され、
前記読込手段は、前記印刷手段が印刷した前記患者情報に対する操作者による情報の追加又は修正に係る入力を受け付けるように構成され、
前記手入力受付手段は、前記表示手段が表示した前記患者情報に対する操作者による情報の追加又は修正に係る入力を受け付けるように構成されていることを特徴とする患者の関与する文書を電子的に扱うシステム。
【請求項2】
請求項1に記載のシステムにおいて、
前記格納手段は、前記患者情報を含む情報にタイムスタンプを付与し前記記憶手段に記憶させるように構成されていることを特徴とするシステム。
【請求項3】
請求項2に記載のシステムにおいて、
前記電子署名と前記タイムスタンプとを用いて前記患者情報の改ざんの有無を検知する検知手段を備えることを特徴とするシステム。
【請求項4】
請求項1~3の何れかに記載のシステムにおいて、
前記手入力受付手段は、前記操作者による文字の入力を受け付け、当該受け付けた文字の筆跡を前記患者情報の一部として認識するように構成されていることを特徴とするシステム。
【請求項5】
入力手段と、出力手段とを有する操作端末と、当該操作端末から入力された患者ごとの問診内容又は同意内容を含む患者情報を時系列で記憶する記憶手段を有するサーバとを備えるコンピュータシステムに、
前記患者の過去の前記患者情報を前記記憶手段から取得するステップと、
前記取得した患者情報を印刷することにより出力するステップと、
前記取得した患者情報を表示することにより出力するステップと、
前記印刷された患者情報に対する操作者による情報の追加又は修正に係る入力を前記印刷された印刷物を読み込むことにより受け付けるステップと、
前記表示された患者情報に対する前記操作者による情報の追加又は修正に係る入力を前記操作者による手入力により受け付けるステップと、
前記患者情報を含む情報に電子署名を付与し前記記憶手段に記憶させるステップと、
を実行させることを特徴とする患者の関与する文書を電子的に扱うプログラム。
【請求項6】
入力手段と、出力手段とを有する操作端末と、前記操作端末から入力された患者ごとの問診内容又は同意内容を含む患者情報を時系列で記憶する記憶手段を有するサーバとを備えるコンピュータシステムが実行する方法であって、
前記患者の過去の前記患者情報を前記記憶手段から取得するステップと、
前記取得した患者情報を印刷することにより出力するステップと、
前記取得した患者情報を表示することにより出力するステップと、
前記印刷された患者情報に対する操作者による情報の追加又は修正に係る入力を前記印刷された印刷物を読み込むことにより受け付けるステップと、
前記表示された患者情報に対する前記操作者による情報の追加又は修正に係る入力を前記操作者による手入力により受け付けるステップと、
前記患者情報を含む情報に電子署名を付与し前記記憶手段に記憶させるステップと、
を含むことを特徴とする患者の関与する文書を電子的に扱う方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーバと操作端末とを備えるコンピュータシステムによる患者の関与する文書を電子的に扱うシステム、プログラム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、患者が書いた問診票用紙などの書式を読み取って画像データとして電子化する患者情報データベース管理システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1のシステムによれば、端末機に接続された読み取り装置により問診票用紙などの書式を読み取って画像データとして電子化し、医師や薬剤師などであるユーザは当該電子化した書式を閲覧し、必要に応じてカラーのマーカーや線による囲み、或いは所定の記号等を書き込むことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2005-25277号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
問診票及び同意書は、一度作成した後に、問診内容、同意内容の修正及び追加がなされうる。
【0006】
しかしながら、特許文献1のシステムにおいては、医師や薬剤師などであるユーザは読み取った問診票などの書式の電子データの任意の箇所に必要に応じてカラーのマーカーや線による囲み、或いは所定の記号等を書き込むことができるにとどまり、問診内容、同意内容の修正及び追加は考慮されていない。
【0007】
また、病院を訪れる患者は、コンピューターの操作に慣れた方、コンピューターの操作が不得手な方などさまざまである。
【0008】
しかしながら、特許文献1のシステムにおいては、医師や薬剤師などの専門家による操作のみが考慮されている。そのため、問診内容、同意内容の修正及び追加の機能を加えたとしても、コンピューターの操作が不得手な患者にとっては、その操作が困難か、あるいはそもそも操作ができず、問診内容、同意内容の修正及び追加ができないおそれがある。
【0009】
さらに、問診票及び同意書の記載内容は、病状に関する患者本人の認識、治療方針に対する患者本人の同意の意思を記録する重要な資料であるため、病院は、当該問診票や同意書を作成した人が患者本人であること及び当該問診票及び同意書の内容が改ざんされていないことを担保することが求められる。
【0010】
しかしながら、特許文献1のシステムにおいては、ユーザである医師や薬剤師などのユーザ認証の機能及び当該システムの機能を用いた正当な操作の履歴を記録する機能を備えるにとどまり、当該問診票や同意書を作成した人が患者本人であること及び電子化した問診票及び同意書の内容が改ざんされていないことを担保する機能を備えないので、電子化した問診票及び同意書の内容の真正性に疑問が残る。
【0011】
以上の事情に鑑みて、本発明は、電子化した問診票又は同意書を含む患者情報について問診内容、同意内容の修正及び追加が容易にできるとともに、電子化した問診票又は同意書を含む患者情報の内容の真正性を担保することができる患者の関与する文書を電子的に扱うシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明による患者の関与する文書を電子的に扱うシステムは、
サーバと操作端末とを備えるコンピュータシステムにおいて、
前記サーバは、患者ごとの問診内容又は同意内容を含む患者情報を時系列で記憶する記憶手段を有し、
前記操作端末は、
前記患者の過去の前記患者情報を前記記憶手段から取得し、当該取得した患者情報を出力する出力手段と、
操作者による前記患者情報の入力を受け付ける入力手段と、
前記患者情報を含む情報に電子署名を付与し前記記憶手段に記憶させる格納手段とを有し、
前記出力手段は、前記取得した患者情報を印刷する印刷手段と、前記取得した患者情報を表示する表示手段とにより構成され、
前記入力手段は、前記印刷手段により印刷された患者情報を読み込む読込手段と、前記操作者による手入力を受け付ける手入力受付手段とにより構成され、
前記読込手段は、前記印刷手段が印刷した前記患者情報に対する操作者による情報の追加又は修正に係る入力を受け付けるように構成され、
前記手入力受付手段は、前記表示手段が表示した前記患者情報に対する操作者による情報の追加又は修正に係る入力を受け付けるように構成されていることを特徴とする。
【0013】
本発明のシステムのサーバは、患者ごとの問診内容又は同意内容を含む患者情報を時系列で記憶する記憶手段を有している。
【0014】
操作端末は、任意の患者の過去の患者情報をサーバから取得して当該患者情報を出力する出力手段と、操作者による前記患者情報の入力を受け付ける入力手段と、患者情報を含む情報に電子署名を付与し記憶手段に記憶させる格納手段とを有している。
【0015】
本構成のシステムによれば、入力された患者情報を含む情報に電子署名を付与しサーバの記憶手段に記憶させる。
【0016】
これにより、患者情報を作成した後に当該患者情報が改ざんされていないことを保証できるので、患者情報の真正性を確実に担保することができる。
【0017】
また、操作端末の出力手段は、サーバから取得した患者情報を印刷する印刷手段と、サーバから取得した患者情報を表示する表示手段により構成されている。
【0018】
さらに、操作端末の入力手段は、印刷手段により印刷された患者情報を読み込む読込手段と、操作者による手入力を受け付ける手入力受付手段とにより構成されており、読込手段が、印刷手段が印刷した患者情報に対する操作者による情報の追加又は修正に係る入力を受け付けるように構成されており、手入力手段が、表示手段が表示した患者情報に対する操作者による情報の追加又は修正に係る入力を受け付けるように構成されている。
【0019】
そのため、電子化した問診票又は同意書を含む過去の患者情報を印刷して当該印刷された患者情報に物理的に問診内容又は同意内容の追加又は修正を行い当該修正又は追加後の問診票又は同意書を読み込ませる方法によっても、また電子化した問診票又は同意書を含む過去の患者情報をコンピューターのディスプレイなどに表示して当該表示された患者情報に電子的に問診内容又は同意内容の追加又は修正を行う方法によっても、問診内容又は同意内容の追加又は修正を行うことができる。
【0020】
これにより、コンピューターの操作に慣れた方は電子的な方法で、コンピューターの操作が不得手な方は印刷物を介した物理的な方法で、それぞれ電子化した問診票又は同意書を含む患者情報について問診内容、同意内容の修正及び追加が容易にできる。
【0021】
このように、本発明によれば、電子化した問診票又は同意書を含む患者情報について問診内容、同意内容の修正及び追加が容易にできるとともに、電子化した問診票及び同意書を含む患者情報の内容の真正性を確実に担保することができる。
【0022】
本発明によるシステムにおいて、
前記格納手段は、前記患者情報を含む情報にタイムスタンプを付与し前記記憶手段に記憶させるように構成されていることが好ましい。
【0023】
問診票及び同意書含む患者情報を電子化して管理するにあたり、その内容だけでなく、当該患者情報が記録された日時がいつであるかを正確に記録することも、電子化した問診票及び同意書を含む患者情報の内容の真正性を担保する上で重要である。
【0024】
本発明のシステムは、入力された患者情報を含む情報に電子署名を付与することに加え、タイムスタンプを付与してサーバの記憶手段に記憶させる。
【0025】
これにより、当該患者情報が記録された日時がいつであるかを正確に記録することができ、当該日時から当該患者情報が改ざんされていないことを保証することが可能となるので、患者情報の真正性をより確実に担保することができる。
【0026】
このように、本発明によれば、電子化した問診票及び同意書を含む患者情報の内容の真正性をより確実に担保することができる。
【0027】
本発明によるシステムにおいて、
前記電子署名と前記タイムスタンプとを用いて前記患者情報の改ざんの有無を検知する検知手段を備えることが好ましい。
【0028】
本発明のシステムは、電子署名とタイムスタンプとを用いて患者情報の改ざんの有無を検知することができる。
【0029】
これにより、操作者は、当該患者情報が記録された日時から当該患者情報が改ざんされていないことを随時に簡便に確認することができるので、安心して当該システムを利用することができる。
【0030】
このように、本発明によれば、操作者に安心感を持たせつつ、電子化した問診票及び同意書を含む患者情報の内容の真正性を確実に担保することができる。
【0031】
本発明によるシステムにおいて、
前記手入力受付手段は、前記操作者による文字の入力を受け付け、当該受け付けた文字の筆跡を前記患者情報の一部として認識するように構成されていることが好ましい。
【0032】
筆跡は、個人特有の特徴を有するものであるので、電子化した問診票及び同意書を含む患者情報の内容の真正性を担保する上で重要な情報である。
【0033】
本発明のシステムの手入力受付手段は、操作者による文字の入力を受け付けることができる。また、当該受け付けた文字の筆跡を患者情報の一部として認識することができる。
【0034】
これにより、操作者は、当該患者情報が患者本人又は本人の同意を得た代理人が記載したものであるか否かを筆跡によって確認することができるので、高い安心感をもって当該システムを利用することができる。
【0035】
このように、本発明によれば、操作者に高い安心感を持たせつつ、電子化した問診票及び同意書を含む患者情報の内容の真正性を確実に担保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
図1】本実施形態のシステムの全体構成の一例を示す構成図。
図2A】本実施形態のシステムの患者情報データベースの構成の一例を示す図。
図2B】本実施形態のシステムが参照する変換テーブルの一例を示す図。
図3】本実施形態のシステムの処理の流れの一例を示すフローチャート。
図4A】本実施形態のシステムの新規作成処理の流れの一例を示すフローチャート。
図4B】本実施形態のシステムの修正処理の流れの一例を示すフローチャート。
図4C】本実施形態のシステムの修正処理の流れの一例を示すフローチャート。
図5A】本実施形態のシステムの表示・手入力処理の流れの一例を示すフローチャート。
図5B】本実施形態のシステムの印刷・読込処理の流れの一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0037】
まず、図1図2を参照して、本実施形態の患者の関与する文書を電子的に扱うシステムの構成について説明する。
【0038】
本実施形態のシステムは、サーバ10、操作端末20により構成されており、サーバ10と操作端末20とは、通信ネットワーク30により相互に通信可能に接続されている。
【0039】
サーバ10は、サーバ記憶部100、サーバ制御部110、サーバ通信部120を有するコンピューターである。
【0040】
サーバ記憶部100は、例えばROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置により構成されており、患者情報データベース101、書式レイアウトデータベース102、及びサーバ制御部110の処理結果を記憶する。
【0041】
患者情報データベース101は、患者ごとの問診内容又は同意内容を含む患者情報を時系列で格納するデータベースであり、図2Aに示すように例えば患者ID、書式ID、日付、時間、内容、読込画像、撮像画像、電子署名、タイムスタンプの情報を含んでいる。
【0042】
患者IDは、患者を一意に識別するIDであり、例えばアルファベット、数字及び記号の組み合わせで構成される。
【0043】
書式IDは、患者情報に対応する書式を一意に識別するIDであり、例えばアルファベット、数字及び記号の組み合わせで構成される。
【0044】
日付は、当該患者情報が記憶された日の年月日であり、時間は、当該患者情報が記憶された時点の時分秒である。
【0045】
内容は、患者情報に含まれるn個の情報の内容(内容1~内容n)であり、それぞれの内容の値は、例えばテキスト型、Yes/No型などの様々なデータ型で記憶されうる。
【0046】
読込画像は、例えば読込部211が読み込んだ患者情報の画像を一意に識別するIDである。この場合、当該画像自体はサーバ記憶部の別の記憶領域に格納されている。あるいは読込画像として、例えば読込部211が読み込んだ患者情報の画像自体が記憶されていてもよい。
【0047】
撮像画像は、撮像部220が撮像した操作者Uの画像(静止画像又は動画像)を一意に識別するIDである。この場合、当該画像自体はサーバ記憶部の別の記憶領域に格納されている。あるいは撮像画像として、例えば撮像部220が撮像した操作者Uの画像自体が記憶されていてもよい。また、撮像時の音声が取得可能である場合は、画像と共に音声が記憶されてもよい。
【0048】
電子署名は、患者情報と撮像画像とを含む情報に付与された電子署名である。タイムスタンプは、当該患者情報が記憶された日時に認証局40から取得されたタイムスタンプである。
【0049】
書式レイアウトデータベース102は、患者情報データベース101に含まれる各患者情報を印刷及び表示する際の書式のレイアウトに関する情報であり、例えば各書式を一意に特定ずる書式ID、各書式のタイトル、各内容の見出し又は説明文など書式に含まれる文字の情報、各文字のフォント、各行の幅及び行間隔、各内容の配置(各内容の各書式のける印刷位置及び表示位置)を含んでいる。
【0050】
サーバ制御部110は、CPU(Central Processing Unit)等の演算処理装置、メモリ、及びI/O(Input/Output)デバイスなどにより構成されている。サーバ制御部110は、一のプロセッサにより構成されてもよく、相互通信可能な複数のプロセッサにより構成されてもよい。サーバ制御部110は、所定のプログラムを読み込んで実行することにより、後述の演算処理を実行する検知部111として機能する。
【0051】
検知部111は、電子署名とタイムスタンプとを用いて患者情報の改ざんの有無を検知するプログラムである。
【0052】
サーバ通信部120は、有線の通信ケーブル又はWi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)若しくは赤外線通信などの無線通信規格に対応した通信手段により通信ネットワーク30と接続されている。
【0053】
操作端末20は、出力部200、入力部210、撮像部220、端末制御部230、端末記憶部240、端末通信部250を有している。
【0054】
出力部200は、任意の患者の過去の患者情報を記憶手段から取得し、当該取得した患者情報を出力する機能を有しており、印刷部201及び表示部202により構成される。
【0055】
印刷部201は、任意の患者の過去の患者情報を記憶手段から取得し、当該取得した患者情報を印刷することにより出力する機能を有するプリンターである。
【0056】
表示部202は、操作端末20が操作者Uに提示する情報を表示する部分であり、例えば液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイである。
【0057】
入力部210は、操作者Uによる患者情報の入力を受け付ける機能を有しており、読込部211及び手入力受付部212により構成される。
【0058】
読込部211は、印刷手段により印刷された患者情報を読み込む機能を有するスキャナーである。あるいは、撮像部220が読込部211としても機能することとしてもよい。あるいは、読込部211は、印刷部201であるプリンターと一体的に構成された複合機であり、読込部211は当該複合機の機能の一部として動作するように構成されていてもよい。
【0059】
手入力受付部212は、操作者Uによる手入力を受け付ける機能を有する、例えばキーボード、マウス、タッチパッド、タッチパネル及びタッチペンその他のポインティングデバイス又はこれらのうち一つ以上の組み合わせである。
【0060】
このように本構成のシステムは印刷部201及び表示部202、読込部211及び手入力受付部212を有しているので、電子化した問診票又は同意書を含む過去の患者情報を印刷して当該印刷された患者情報に物理的に問診内容又は同意内容の追加又は修正を行い当該修正又は追加後の問診票又は同意書を読み込ませる方法によっても、また電子化した問診票又は同意書を含む過去の患者情報をコンピューターのディスプレイなどに表示して当該表示された患者情報に電子的に問診内容又は同意内容の追加又は修正を行う方法によっても、問診内容又は同意内容の追加又は修正を行うことができる。
【0061】
これにより、コンピューターの操作に慣れた方は電子的な方法で、コンピューターの操作が不得手な方は印刷物を介した物理的な方法で、それぞれ電子化した問診票又は同意書を含む患者情報について問診内容、同意内容の修正及び追加が容易にできる。
【0062】
撮像部220は、操作者Uの静止画像又は動画像を撮像する機能を有するカメラである。
【0063】
端末制御部230は、CPU(Central Processing Unit)等の演算処理装置、メモリ、及びI/O(Input/Output)デバイスなどにより構成されている。端末制御部230は、一のプロセッサにより構成されてもよく、相互通信可能な複数のプロセッサにより構成されてもよい。端末制御部230は、所定のプログラムを読み込んで実行することにより、後述の演算処理を実行する格納部231、表示制御部232として機能する。
【0064】
格納部231は、患者情報と撮像部により撮像された画像とを含む情報に電子署名及びタイムスタンプを付与しサーバ記憶部100に記憶させるプログラムである。
【0065】
表示制御部232は、操作端末20の各処理の結果を表示部202に表示させることより出力するプログラムである。
【0066】
端末記憶部240は、例えばROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置により構成されており、端末制御部230の処理結果を記憶する。
【0067】
端末通信部250は、有線の通信ケーブル又はWi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)若しくは赤外線通信などの無線通信規格に対応した通信手段により通信ネットワーク30と接続されている。
【0068】
通信ネットワーク30は、例えばLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)又はインターネット通信網である。
【0069】
次に、図3~5Bを用いて、本実施形態のシステムの処理内容について説明する。
【0070】
操作端末20の手入力受付部212は、処理を開始すると、まず操作者Uによる対象の患者の患者IDの入力を受け付ける(図3/STEP100)。
【0071】
そして、手入力受付部212は、操作者Uによる操作内容を指定する情報の入力を受け付ける(図3/STEP200)。操作内容とは、患者情報の新規作成又は患者情報の修正である。
【0072】
そして、操作端末20は、指定された操作内容が新規作成であるか否かを判定する(図3/STEP300)。
【0073】
当該判定が肯定的である場合(図3/STEP300:Yes)、操作端末20は、後述する新規作成処理(図3/STEP400)を実行して処理を終了する。
【0074】
一方 当該判定が否定的である場合(図3/STEP300:No)、操作端末20は、後述する修正処理(図3/STEP500)を実行して処理を終了する。
<新規作成処理>
新規作成処理を開始すると、操作端末20の表示制御部232は、まず患者情報の書式の一覧を表示部202に表示する(図4A/STEP401)。患者情報の書式の一覧の表示にあたって、表示制御部232は、例えば端末記憶部240にあらかじめ記憶されている図2Bに示すようなテーブルを参照し、当該テーブルに格納されている各書式の名称(例えば「〇〇検査に関する同意書」、「問診票」など)を取得して、当該書式の名称を一覧として表示する。あるいは表示制御部232は、サーバ10から患者情報の書式の一覧を取得することとしてもよい。
【0075】
次に、手入力受付部212は、操作者Uによる作成する書式を指定する情報を受け付ける(図4A/STEP402)。手入力受付部212は、例えば書式の一覧に表示された書式の名称をクリック又はタップする操作者Uによる操作を認識することにより作成する書式を指定する情報を受け付ける。
【0076】
そして、操作端末20は、書式を指定する情報をサーバ10に送信する(図4A/STEP403)。
【0077】
サーバ10は、操作端末20から書式を指定する情報を受信し(図4A/STEP411)、書式を指定する情報に対応する書式レイアウトを操作端末20に送信する(図4A/STEP412)。
【0078】
書式を指定する情報に対応する書式レイアウトの送信にあたって、サーバ10は、サーバ記憶部100に記憶されている書式レイアウトデータベース102を参照し、書式レイアウトデータベース102に記憶されている書式のレイアウトの中から、操作端末20から受信した書式を指定する情報に対応する書式レイアウトを取得する。
【0079】
そして操作端末20は、書式レイアウトをサーバ10から受信する(図4A/STEP421)。
【0080】
続いて手入力受付部212は、操作者Uによる出力方法の指定を受け付ける(図4A/STEP422)。出力方法とは、患者情報の印刷又は患者情報の表示である。
【0081】
次に操作端末20は、指定された出力方法が印刷であるか否かを判定する(図4A/STEP423)。
【0082】
当該判定が否定的である場合(図4A/STEP423:No)、操作端末20は、後述する表示・手入力処理(図4A/STEP600)を実行して処理を終了する。
【0083】
一方、当該判定が肯定的である場合(図4A/STEP423:Yes)、操作端末20は、後述する印刷・手入力処理(図4A/STEP700)を実行して処理を終了する。
<修正処理>
修正処理を開始すると、操作端末20は、STEP100にて受け付けた患者IDをサーバ10に送信する(図4B/STEP501)。
【0084】
そして、サーバ10は、操作端末20から患者IDを受信し(図4B/STEP511)、患者情報データベース101から対象の患者の過去の患者情報を取得し、当該患者の患者情報の一覧を操作端末20に送信する(図4B/STEP512)。
【0085】
患者情報の一覧の送信にあたって、サーバ10は、サーバ記憶部100に記憶されている患者情報データベース101を参照し、患者情報データベース101に記憶されている患者情報のうち、患者IDがSTEP511にて操作端末20から受信した患者IDと一致する患者情報を抽出する。そしてサーバ10は、例えば当該抽出された患者情報の中から書式IDごとに日付及び時間が最も新しい患者情報を選択して、当該選択された患者情報の患者ID、書式ID、日付及び時間に基づいて患者情報の一覧を作成し、操作端末20に送信する。
【0086】
そして操作端末20の表示制御部232は、サーバ10から対象の患者の過去の患者情報の一覧を受信し、表示部202に表示する(図4B/STEP521)。
【0087】
対象の患者の過去の患者情報の一覧の表示にあたって、表示制御部232は、例えば端末記憶部240にあらかじめ記憶されている図2Bに示すようなテーブルを参照し、サーバ10から受信した過去の患者情報の一覧に含まれる書式IDごとに、当該書式IDに対応する書式の名称を取得し、当該取得した書式の名称を一覧として表示する。
【0088】
続いて、手入力受付部212は、修正する患者情報を指定する情報を受け付ける(図4B/STEP522)。手入力受付部212は、例えば過去の患者情報の一覧に表示された書式の名称をクリック又はタップする操作者Uによる操作を認識することにより修正する患者情報を指定する情報を受け付ける。
【0089】
そして操作端末20は、修正する患者情報を指定する情報をサーバ10に送信する(図4B/STEP523)。修正する患者情報を指定する情報とは、例えば、患者ID、書式ID、日付及び時間である。
【0090】
サーバ10は、操作端末20から修正する患者情報を指定する情報を受信し(図4B/STEP531)、修正する患者情報及び当該修正する患者情報に対応する書式レイアウトを操作端末20に送信する(図4B/STEP532)。
【0091】
修正する患者情報及び当該修正する患者情報に対応する書式レイアウトの送信にあたって、サーバ10は、例えばSTEP512にて選択された患者情報から、操作端末20から受信した情報に含まれる患者ID、書式ID、日付及び時間に対応する患者情報を取得し、さらに、書式レイアウトデータベース102を参照して操作端末20から受信した情報に含まれる書式IDに対応する書式レイアウトを取得して送信する。
【0092】
そして、操作端末20は、サーバ10から修正する患者情報及び当該修正する患者情報に対応する書式レイアウトを受信する(図4C/STEP541)。
【0093】
次に、手入力受付部212は、操作者Uによる患者情報の出力方法を指定する情報を受け付ける(図4C/STEP542)。患者情報の出力方法とは、印刷又は表示である。
【0094】
そして操作端末20は、指定された出力方法が「印刷」であるか否かを判定する(図4C/STEP543)。
【0095】
当該判定が否定的である場合(図4C/STEP543:No)、操作端末20は後述する表示・手入力処理を実行し(図4C/STEP600)、処理を終了する。
【0096】
一方当該判定が肯定的である場合(図4C/STEP543:Yes)、操作端末20は後述する印刷・読込処理を実行し(図4C/STEP700)、処理を終了する。
<表示・手入力処理>
表示・手入力処理を開始すると、操作端末20は、まずSTEP200で受け付けた操作内容が「新規作成」であるか否かを判定する(図5A/STEP601)。
【0097】
当該判定が否定的である場合(図5A/STEP601:No)、操作端末20は、さらに、修正する患者情報が手入力されたものであるか否かを判定する(図5A/STEP602)。
【0098】
操作端末20は、例えばSTEP541にて受信した患者情報に読込画像が含まれているか否かにより、修正する患者情報が手入力されたものであるか否を判定する。すなわち、操作端末20は、STEP541にて受信した患者情報に読込画像が含まれていれば、修正する患者情報が手入力されたものでないと判定し、一方、STEP541にて受信した患者情報に読込画像が含まれていなければ、修正する患者情報が手入力されたものであると判定する。
【0099】
そして、当該判定が否定的である場合(図5A/STEP602:No)、操作端末20は、第2手入力手段を起動する。第2手入力手段とは、修正する患者情報に含まれる読込画像を修正することができる機能である。
【0100】
一方、指定された操作内容が「新規作成」である場合(図5A/STEP601:Yes)、又は修正する患者情報が手入力されたものである場合(図5A/STEP602:Yes)、操作端末20は、第1手入力手段を起動する(図5A/STEP604)。第1手入力手段とは、修正する患者情報に含まれる内容(内容1~内容n)を修正することができる機能である。
【0101】
そして、手入力受付部212は、患者情報の書式を表示部202に表示する(図5A/STEP605)。
【0102】
手入力受付部212は、STEP200にて入力された操作内容が「新規作成」である場合はSTEP421にて受信された書式レイアウトに応じて、そしてSTEP200にて入力された操作内容が「修正」である場合はSTEP541にて受信された修正する患者情報及び修正する患者情報に対応する書式レイアウトに応じて、患者情報の書式を表示する。
【0103】
すなわち手入力受付部212は、当該操作内容が「新規作成」である場合は内容(内容1~内容n)の入力等がなされていない状態の書式を表示し、当該操作内容が「修正」である場合は当該受信された患者情報の内容(内容1~内容n)が入力された状態の書式を表示する。
【0104】
そして、手入力受付部212は、操作者Uによる患者情報の手入力を受け付ける(図5A/STEP606)ことにより、表示された患者情報に対する操作者Uによる情報の追加又は修正に係る入力を受け付ける。
【0105】
手入力の手法としては、キーボードを用いた文字入力、マウス、タッチパッド、タッチパネル及びタッチペンその他のポインティングデバイスを用いた文字や入力及びプルダウンリストからの選択、チェックボックスのチェックなど様々な手法を採用しうる。
【0106】
例えば、手入力受付部212は、タッチパネルとタッチペンとの組み合わせであり、操作者Uによる文字の入力を受け付け、当該受け付けた文字の筆跡を患者情報の一部として認識するように構成されていてもよい。
【0107】
これにより、操作者Uである患者本人又は本人の同意を得た代理人は、当該患者情報が患者本人又は本人の同意を得た代理人が記載したものであるか否かを筆跡によって確認することができるので、高い安心感をもって当該システムを利用することができる。
【0108】
なお、筆跡とは、例えば筆順又は筆圧である。あるいは、文字全体の形状(縦長、横長、台形、左右一方に傾いているなど)、止め・はね・はらいの特徴(長さ、角度、太さ、かすれ度合い)その他の文字の特徴が筆跡として認識されてもよい。
【0109】
そして撮像部220は、操作者Uである患者本人又は本人の同意を得た代理人の画像を撮像する(図5A/STEP607)。撮像部220は、例えば患者情報の手入力をしている又は患者情報の手入力を終えた患者の顔写真、あるいは患者情報の入力を開始してから終了するまでの患者の動作の全部又は一部の動画を撮像する。
【0110】
続いて格納部231は、STEP606にて入力された患者情報とSTEP607にて撮像された画像に電子署名及びタイムスタンプを付与してサーバ10に送信する(図5A/STEP608)。
【0111】
これにより、患者情報を作成した後に当該患者情報が改ざんされていないことを保証できるのみならず、患者本人又は本人の同意を得た代理人等が当該患者情報を入力したことも併せて保証することが可能となるので、患者情報の真正性を確実に担保することができる。
【0112】
また、タイムスタンプを付与することにより、当該患者情報が記録された日時がいつであるかを正確に記録することができ、当該日時から当該患者情報が改ざんされていないことを保証することが可能となるので、患者情報の真正性をより確実に担保することができる。
【0113】
格納部231は、電子署名を付与する方法として、操作者Uである患者本人又はその同意を得た代理人の電子証明書に含まれる情報を用いる方法、操作端末20又はサーバ10に格納された電子証明書に含まれる情報を用いる方法など、様々な方法を採用しうる。
【0114】
また格納部231は、例えば通信ネットワーク30を介してタイムスタンプ認証局410からタイムスタンプを取得する。
【0115】
そして、サーバ10は、患者情報及び画像に電子署名及びタイムスタンプを付与した情報を操作端末20から受信し、当該受信した情報を患者情報データベース101に記憶して(図5A/STEP611)、処理を終了する。
<印刷・読込処理>
印刷・読込処理を開始すると、まず印刷部201は、患者情報の書式を印刷する(図5B/STEP601)。
【0116】
印刷部201は、STEP200にて入力された操作内容が「新規作成」である場合はSTEP421にて受信された書式レイアウトに応じて、そしてSTEP200にて入力された操作内容が「修正」である場合はSTEP541にて受信された修正する患者情報及び修正する患者情報に対応する書式レイアウトに応じて、患者情報の書式を印刷する。
【0117】
すなわち印刷部201は、当該操作内容が「新規作成」である場合は内容(内容1~内容n)の記載等がなされていない状態の書式を印刷し、当該操作内容が「修正」である場合は当該受信された患者情報の内容(内容1~内容n)が印字された状態の書式を印刷する。
【0118】
また、印刷部201は、バーコード又は二次元コードなどの識別情報を書式に印字する。当該識別情報には、患者ID及び書式IDを示す情報が含まれている。
【0119】
そして、操作者Uである患者本人又は患者の同意を得た代理人が当該印刷された書式に手書きで各内容に対応する情報を記載する。
【0120】
そして読込部211は、患者情報の書式を読み込む(図5B/STEP702)ことにより、印刷された患者情報に対する操作者Uによる情報の追加又は修正に係る入力を受け付ける。
【0121】
なおこのとき、読込部211は、書式全体を画像として読み込むと同時に、書式に含まれる識別情報を読み込んで当該識別情報に含まれる患者ID及び書式IDを示す情報を取得する。
【0122】
そして、操作端末20は、読み込んだ患者情報の画像に電子署名及びタイムスタンプを付与してサーバ10に送信する(図5B/STEP703)。このとき操作端末20は、STEP702にて書式に含まれる識別情報から取得された患者ID及び書式IDを示す情報を併せてサーバ10に送信する。
【0123】
そして、サーバ10は、患者情報の画像に電子署名及びタイムスタンプを付与した情報と患者ID及び書式IDとを操作端末20から受信し、当該受信した情報を患者情報データベース101に記憶して(図5B/STEP711)、処理を終了する。
<改ざん検知処理>
サーバ10の検知部111は、所定の頻度又は随時にサーバ記憶部100内の患者情報データベース101に記憶されている各患者情報について、各患者情報の電子署名及びタイムスタンプを用いて、改ざんの有無を検知する。
【0124】
例えば所定の頻度(1日ごと、1週間ごと、1月ごとなど。当該頻度は適宜に変更しうる。)で患者情報データベース101に記憶されているすべて又は一部の患者情報の電子署名及びタイムスタンプを用いて、改ざんの有無を検知する。
【0125】
この場合、サーバ10は、患者情報の改ざんがあったことが検知された際には、その旨を知らせる警告情報を、例えばサーバ10の表示装置に表示することにより、又は操作端末20の表示部202に表示することにより、あるいはサーバ10の管理を行う担当者に電子メールを送ることにより、報知することとしてもよい。
【0126】
これにより、操作者は、当該患者情報が記録された日時から当該患者情報が改ざんされていないことを随時に簡便に確認することができるので、安心して当該システムを利用することができる。
【0127】
あるいは例えばサーバ10は、修正処理中の「患者情報データベース101から対象の患者の過去の患者情報を抽出し、当該患者の患者情報の一覧を操作端末20に送信」する処理(図4B/STEP512)において患者情報データベース101から対象の患者の過去の患者情報を抽出した際に、各抽出された患者情報について改ざんの有無を検知することとしてもよい。
【0128】
この場合、例えば表示制御部232は、「対象の患者の過去の患者情報の一覧を受信し、表示」する処理(図4B/STEP521)において、改ざんがあったことが検知された患者情報についてはその旨を知らせる警告表示を、改ざんがないことが検知された患者情報についてはその旨を知らせる表示を、患者情報の一覧に含んで表示してもよい。
【0129】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されない。
【0130】
例えば、検知部111は電子署名のみを用いて患者情報の改ざんの有無を検知するように構成されていてもよい。また、検知部111は、操作端末20が有することとし、患者情報の改ざんの有無の検知を操作端末20にて実行することとしてもよい。
【0131】
電子署名の付与及びタイムスタンプの付与の何れか一方又は両方は、サーバ10により実行されることとしてもよい。
【0132】
また、本実施形態では、撮像部10が操作者を撮像し、格納部231が患者情報と当該撮像された画像とを含む情報に電子署名を付与しサーバ記憶部100に記憶させる構成について説明したが、これに限定されるものではなく、撮像部10を省略することとしてもよい。
【0133】
この場合、格納部231がサーバ記憶部100に記憶させる情報には撮像された画像は含まれない。
【符号の説明】
【0134】
10…サーバ、20…操作端末、100…サーバ記憶部、200…出力部、201…印刷部、202…表示部、210…入力部、211…読込部、212…手入力受付部、220…撮像部、231…格納部、232…表示制御部。
図1
図2A
図2B
図3
図4A
図4B
図4C
図5A
図5B