(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-24
(45)【発行日】2022-09-01
(54)【発明の名称】使い捨て洗眼カップ用のヒートシールリング及び使い捨て洗眼カップ
(51)【国際特許分類】
A61H 35/02 20060101AFI20220825BHJP
B65D 1/00 20060101ALI20220825BHJP
【FI】
A61H35/02
B65D1/00 120
(21)【出願番号】P 2020104123
(22)【出願日】2020-06-16
【審査請求日】2020-06-17
(31)【優先権主張番号】202020516601.9
(32)【優先日】2020-04-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202010035298.5
(32)【優先日】2020-01-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520216703
【氏名又は名称】天眼美哈(江蘇)生物科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】Tianyan Meiha(Jiangsu)Biotechnology Co.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Ocean Avenue 3,Ganyu Marine Economic Development Zone,Jiangsu, China
(74)【代理人】
【識別番号】100185694
【氏名又は名称】山下 隆志
(72)【発明者】
【氏名】盧成錬
【審査官】五閑 統一郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-024413(JP,A)
【文献】特開2016-108012(JP,A)
【文献】特開2001-309960(JP,A)
【文献】中国実用新案第207203079(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61H 35/02
B65D 77/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
リング本体(4)を備え、前記リング本体(4)は主にリング本体頭部(41)と、リング本体中間部(42)と、リング本体尾部(43)からなる一体型の楕円リング構造であり、
前記リング本体頭部(41)は楕円リングの長径の一端で略矩形状に折れ曲がっており、前記リング本体尾部(43)は楕円リングの長径の他端の外郭が外側に突出しており、
前記リング本体頭部(41)、リング本体中間部(42)とリング本体尾部(43)は幅が0.5~4mmであり、厚さが0.1~1mmであり、
前記リング本体頭部(41)の円弧の長さがリング本体中間部(42)の円弧の長さより小さく、前記リング本体尾部(43)の円弧の長さがリング本体頭部(41)の円弧の長さより小さく、
前記リング本体尾部(43)はリング本体尾部内側(431)とリング本体尾部外側(432)とを備え、
前記リング本体尾部内側(431)は円弧構造であり、リング本体中間部(42)と平滑に接続され、
前記リング本体尾部外側(432)は直線型であり、前記リング本体尾部外側(432)はリング本体中間部(42)とリング本体尾部(43)との接続部における円弧の切線方向の2つの直線から構成され、リング本体尾部外側(432)のピン角型を形成することを特徴とする
使い捨て洗眼カップ用のヒートシールリング。
【請求項2】
前記リング本体頭部(41)は、リング本体中間部に接続された接続部(411)と、接続部(411)に接続された屈曲部(412)とを備え、
前記接続部(411)は、リング本体中間部(42)と平滑に接続され、前記屈曲部(412)は直角型であることを特徴とする請求項1に記載の
使い捨て洗眼カップ用のヒートシールリング。
【請求項3】
前記リング本体(4)は楕円リングの長径の両側に沿って対称構造になっており、前記リング本体頭部(41)、リング本体中間部(42)とリング本体尾部(43)の幅は同じ1.5 mmであり、リング本体頭部(41)、リング本体中間部(42)とリング本体尾部(43)の厚さは同じ0.3 mmであることを特徴とする請求項1又は2に記載の
使い捨て洗眼カップ用のヒートシールリング。
【請求項4】
コップ(1)と、一体型としてコップに設置された密着体(2)と、コップ(1)に充填された洗眼液と、を備える使い捨ての洗眼カップであって、
前記密着体(2)は、複合蓋膜(3)で密封されており、
前記密着体(2)は、眼窩の鼻筋側に密着する第一密着部(21)と、眼窩の上下側に密着する第二密着部(22)と、眼窩の鼻筋側と離れる側に密着する第三密着部(23)とを備え、密着体(2)にはリング本体(4)が一つ設けられており、前記リング本体(4)は請求項1~3のいずれか一項に記載のヒートシールリングであることを特徴とする、使い捨て洗眼カップ。
【請求項5】
前記複合蓋膜(3)は前記密着体(2)と密着して密封する封止層(31)を備え、前記封止層(31)の上方には中間層(32)が被覆され、前記中間層(32)の上方には印刷膜層(33)が被覆され、前記封止層(31)はポリビニルまたはポリプロピレン製であり、前記中間層(32)はアルミニウム製であり、前記印刷膜層(33)はアルミニウム含有ポリエチレンテレフタレート製であり、前記複合蓋膜(3)の厚さは0.05mm~0.2mmであることを特徴とする請求項4に記載の使い捨て洗眼カップ。
【請求項6】
前記複合蓋膜(3)は前記密着体(2)と密着して密封する封止層(31)を備え、前記封止層(31)の上方には保護層(34)が設けられ、前記保護層(34)の上方には中間層(32)が被覆され、前記中間層(32)の上方には印刷膜層(33)が被覆され、前記封止層(31)はポリエチレン製またはポリプロピレン製であり、前記中間層(32)はアルミニウム製であり、前記保護層(34)と前記印刷膜層(33)はアルミニウム含有ポリエチレンテレフタレート製であり、前記複合蓋膜(3)の厚さは0.05mm~0.2mmであることを特徴とする請求項4に記載の使い捨て洗眼カップ。
【請求項7】
前記コップ(1)と密着体(2)が一体型の射出成形であり、前記コップ(1)と密着体(2)はポリビニルまたはポリプロピレン製であり、第三密着部(23)には手持部(25)が接続されており、前記手持部(25)と前記第三密着部23との間に凹陥部(26)が設けられていることを特徴とする請求項4~6のいずれか一項に記載の使い捨て洗眼カップ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗眼カップの技術分野に関し、特に馬蹄形洗眼カップ用のヒートシールリング、使い捨て洗眼カップ及び製造プロセスに関する。
【背景技術】
【0002】
医療や保健の水準が高まるにつれ、人々はますます目の保健を重視してきており、通常洗眼液で目を洗う場合、従来の方式としてはプラスチックボトルに充填された洗眼液を使用し、その洗眼液を洗眼カップに注入し、そして洗眼カップを目に押し当て目を洗うが、使用中に、洗眼液が極めて汚染されて目を侵害しやすく、且つ取扱いが非常に面倒で、持ち歩きしにくい。
【0003】
使い捨て洗眼カップの中の洗眼液は加工して出荷される時に、洗眼カップの中に密封されなければならず、使用中に洗眼カップ上のシールシートを剥がしてから使える。洗眼カップに採用された構造はあまり大きくなく、一般的に眼窩よりやや大きい形をしているため、内部にもあまり洗眼液を多く盛れない。使用中にヒートシールリングの役割は熱プレスで融合された後、洗眼カップの開口部を被覆するシールシートで洗眼カップを密封することであり、そして洗眼カップを使用する時に、シールシートを剥がしてヒートシールリングと洗眼カップを離脱させる。
【0004】
既存の洗眼カップのシールリングは円環形の構造を採用しており、剥がす時に円環形のヒートシールリングを採用しているため、各所のシールの幅が同じで、且つ円環形が比較的に安定で丈夫な構造になっており、剥がす時に大きな力が必要で、しかも剥がしの後期の段階では使用者の力加減をコントロールしにくく、剥がす時に大きな力が必要である一方、剥がす過程で入れる力が大きすぎ、且つ完全に剥がす時に力加減をコントロールしにくく、洗眼カップの内部の洗浄液が外に跳ねることを引き起こす。
【0005】
したがって、この問題を解決するために新しい技術提案を行う必要がある。特に、馬蹄形洗眼カップ用のヒートシールリングを提供する必要がある。
【0006】
中国実用新案公告番号CN207203079U(特許文献1)が披露した洗眼カップは医療保健器具に関し、上開口部を持つ本体を備え、上開口部にシール部が設置されており、密着部は本体から出ているフランジ状の構造であり、密着部の上面が眼窩の形とマッチし、その上面は眼窩上縁、眼窩下縁の形とそれぞれマッチする前密着面、後密着面と、頬骨側、鼻筋側の眼窩の形とそれぞれマッチする左密着面、右密着面とを備える。この特許の洗眼カップはコップのみであるため、洗眼液を注入してから使う必要があり、しかしこのような使い方は煩雑すぎ、且つ頻繁に容器を交換するため、無菌環境を保証できない。
【0007】
中国特許公開番号CN110576556A(特許文献2)は洗眼カップの生産加工技術を披露している。そのステップが下記の通り:ステップ(1)原料収集、ステップ(2)攪拌、ステップ(3)射出成形、ステップ(4)型抜き、集塵、パッキングと収集、ステップ(5)同じロットで生産された洗眼カップを試験装置に持ち込んで秤量法測定を行って合否を検証すること。この特許は洗眼カップの射出成形技術のみに関し、ヒートシール技術には触れていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】中国実用新案公告番号CN207203079U
【文献】中国特許公開番号CN110576556A
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、上記の既存技術の不足を克服し、馬蹄形洗眼カップ用のヒートシールリング、使い捨て洗眼カップと製造プロセスを提供し、密着体にヒートシールリングを設置することによってヒートシールを実現し、既存技術では開口のある洗眼カップが輸送しにくく、汚染されやすく、且つ成熟したヒートシールプロセスがないといった技術問題を解決することを目的とする。また、剥がす時に洗眼カップのヒートシールリングに容易に糸引きのような物質が現れ、剥がす時に大きな力が必要で、剥がす過程で洗眼カップ内の洗眼液が外に跳ねやすいといった技術問題を解決し、また密封性が変わらず、比較的に剥がしやすく、剥がす時に糸引きのような物質が現れず、洗眼カップ内の洗眼液を外に跳ねさせない馬蹄形洗眼カップ用のヒートシールリングを提供する。
【0012】
上記の目的を達成するために、馬蹄形洗眼カップ用のヒートシールリングを提供し、リング本体を備え、前記リング本体は主にリング本体頭部、リング本体中間部とリング本体尾部からなる一体型の楕円リング構造である。前記リング本体頭部は楕円リングの長径の端で直角型になっており、前記リング本体尾部は楕円リングの長径の端の外郭でピン角型になっており、前記リング本体頭部、リング本体中間部とリング本体尾部は幅が同じ0.5-4mmであり、厚さが同じ0.1-1mmである。
【0013】
前記リング本体頭部の円弧の長さはリング本体中間部の円弧の長さより小さく、前記リング本体尾部の円弧の長さはリング本体頭部の円弧の長さより小さいのが好ましい。
【0014】
前記リング本体頭部はリング本体中間部に接続された接続部と接続部に接続された屈曲部とを備え、前記接続部はリング本体中間部と円滑に接続され、前記屈曲部は直角型であるのが好ましい。
【0015】
前記リング本体尾部はリング本体尾部内側とリング本体尾部外側とを備え、前記リング本体尾部内側は円弧構造であり、リング本体中間部と円滑に接続され、リング本体尾部外側は直線型であるのが好ましい。
【0016】
前記リング本体の外側はリング本体中間部とリング本体尾部との接続部における円弧の切線方向の2つの直線から構成され、それによってリング本体尾部外側のピン角型を形成するのが好ましい。
【0017】
前記リング本体は楕円リングの長径の両側に沿って対称構造になっているのが好ましい。
【0018】
前記リング本体頭部、リング本体中間部とリング本体尾部の幅は同じ1.5mmであり、リング本体頭部、リング本体中間部とリング本体尾部の厚さは同じ0.3mmであるのが好ましい。
【0019】
上記の目的を達成するために、本発明はまたコップ、一体型として前記コップに設置された密着体と前記コップに充填された洗眼液とを備える1回使いきり洗眼液を提案した。前記密着体は複合蓋膜で密封されている。前記密着体は眼窩の鼻筋側に密着する第一密着部、眼窩の上下側に密着する第二密着部と眼窩の鼻筋側と離れる側に密着する第三密着部とを備える。さらに前記密着体にはリング本体が一つ設けられている。複合蓋膜は、洗眼液をコップの中に密封し、無菌状態を維持するために使用される。第一密着体、第二密着体と第三密着体は、使用時に眼窩に密着し、洗眼液が漏れないようにするためのものである。リング本体は複合蓋膜と密着体との間の密封を容易にする。
【0020】
前記複合蓋膜は、前記密着体と密封して密着する封止層を備え、前記封止層の上方には中間層に被覆され、前記中間層の上方には印刷膜層に被覆されているのが好ましい。封止層は熱風リングと合わせて密封に用いられる。中間層は空気を遮断するために用いられ、洗眼液の保存寿命を延長する。印刷膜層は上に図面を印刷しやすくする。
【0021】
前記封止層はポリエチレンまたはポリプロピレン製であり、前記中間層はアルミニウム製であり、前記印刷膜層はアルミニウム含有ポリエチレンテレフタラート製であるのが好ましい。ポリエチレンまたはポリプロピレン材質はヒートシール性がよく、剥がした後にいかなる粘着物が存在しない。アルミニウム材質は空気を遮断し、製品の品質を保証し、貯蔵寿命を延長する。アルミニウム含有ポリエチレンテレフタラート材質は上に図面を印刷しやすくする。
【0022】
前記複合蓋膜の厚さは0.05mm~0.2mmであるのが好ましい。厚みが適当で、使いやすい。
【0023】
前記コップと密着体は一体型の射出成形であり、前記コップと密着体はポリエチレンまたはポリプロピレン製であるのが好ましい。一体型の射出成形はコストを下げることができ、且つ使用する材質は環境にやさしく、人体に対して無害である。
【0024】
前記第三密着部に手持部が接続され、前記手持部と前記第三密着部との間に凹陥部が設けられるのが好ましい。手持部は持ちやすく、使いやすい。凹陥部は複合蓋膜を剥がしやすくする。
【0025】
前記複合蓋膜は前記密着体と密着して密封する封止層を備え、前記封止層の上方には保護層が設けられ、前記保護層の上方には中間層が被覆され、前記中間層の上方には印刷膜層が被覆され、前記封止層はポリエチレン製またはポリプロピレン製であり、前記中間層はアルミニウム製であり、前記保護層と前記印刷膜層はアルミニウム含有ポリエチレンテレフタレート製であり、前記複合蓋膜の厚さは0.05mm~0.2mmであるのが好ましい。中間層を保護する保護層を追加してヒートシール時に破損することを防止する。
【0026】
上記の目的を達成するために、本発明は1回使いきり洗眼液の製造プロセスを提案する。以下のステップを含む。
a):金型による射出成形でコップと密着体を形成する。
b):洗眼液をコップに注入する。
c):吸盤により複合蓋膜を密着体に被覆し、整列させる。
d):熱プレス金型により複合蓋膜と密着体をヒートシールする。
【0027】
前記熱プレス金型のヒートシール温度は150℃~220℃であり、ヒートシール時間は0.8秒~3.5秒であり、ヒートシール気圧は0.6~0.8 Mpaであるのが好ましい。ヒートシール後の製品はシール性能がよく、シールの弱い箇所がなく、且つ剥がした後密着体にいかなる粘着物が存在しない。
【0028】
洗眼液は蠕動ポンプを使って定量的に注液する方式でコップに注入されるのが好ましい。注液量は毎回同じで、且つ溢れなず、資源を節約する。
【0029】
上記の目的を達成するために、本発明は、1回使いきり洗眼液の製造プロセスを提案し、次のステップを含む。
a):金型による射出成形でコップと密着体を形成する。
b):洗眼液をコップに注入する。洗眼液は蠕動ポンプにより定量的に注液する方式でコップに注入される。
c):吸盤により複合蓋膜を接着体に被覆し、整列させる。
d):電磁誘導シール装置により複合蓋膜と接着体をヒートシールする。前述電磁誘導シール装置の電圧は200-240Vであり、ヒートシール時間は0.8秒~2.5秒である。
【0030】
従来技術と比べ、本発明が提供する馬蹄形洗眼カップ用のヒートシールリングは、元々のシール効果を維持するとともに、シールを剥がす時により小さな力でシールを剥がすことができるという有益な効果がある。シールリングの頭部は直角型の構造に設計されているが、剥がし始める時は小さな力で頭部を剥がすことができ、且つ力が集中して直角の2つの辺に沿って伸びるため、このヒートシールリングを採用して密封した後、シールシートを剥がす過程で徐々に力を入れ、剥がす過程での力加減は小さいから大きく変わり、剥がしの最後の段階のリング本体尾部はピン角型に設計されており、剥がす時に力加減がコントロールしやすく、洗眼カップの中の洗眼液が外に跳ねないようにする。
【0031】
従来技術と比べ、本発明が提供した1回使いきり洗眼液は、複合蓋膜で洗眼液をコップの中に密封し、無菌状態を維持するという有益な効果がある。第一密着部、第二密着部と第三密着部は、使用時に眼窩に密着し、洗眼液が漏れないようにするものである。ヒートシールリングは複合蓋膜と密着体との間の密封を容易にする。封止層は熱風リングと合わせて密封に用いられる。中間層は空気を遮断するために用いられ、洗眼液の保存寿命を延長する。印刷膜層は上に図面を印刷しやすくする。ポリエチレンまたはポリプロピレン材質はヒートシール性がよく、剥がした後にいかなる粘着物が存在しない。アルミニウム材質は空気を遮断し、製品の品質を保証し、貯蔵寿命を延長する。アルミニウム含有ポリエチレンテレフタレート材質は上に図面を印刷しやすくする。手持部は持ちやすく、使いやすい。凹陥部は複合蓋膜を剥がしやすくする。熱プレス金型のヒートシール温度は150℃~220℃であり、ヒートシール時間は0.8秒~3.5秒であり、ヒートシール気圧は0.6~0.8Mpaである。ヒートシール後の製品はシール性能がよく、シールの弱い箇所がなく、且つ剥がした後密着体にいかなる粘着物が存在しない。
【0032】
本発明の特徴および利点については、実施例により図面と合わせて詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【
図2】本発明の
図1におけるC箇所の拡大構造概略図
【
図3】本発明の
図1におけるB箇所の拡大構造概略図
【
図5】本発明の実施例である1回使いきり洗眼液の構造概略図
【
図6】本発明の実施例である1回使いきり洗眼液の爆発構造概略図
【
図7】本発明の実施例である1回使いきり洗眼液のA箇所の拡大構造概略図
【
図8】本発明の別の実施例である1回使いきり洗眼液のA箇所の拡大構造概略図
【発明を実施するための形態】
【0034】
本発明の目的、技術提案及び利点をより明確にするために、以下、図面及び実施例により本発明についてさらに詳細に説明する。しかし、本明細書に記載された具体的な実施例は、本発明を説明するためにのみ使用されるものであり、本発明の範囲を制限するためには使用されないことを理解すべきである。また、以下の説明では、本発明の概念を不必要に混同することを避けるために、周知の構造および技術の説明を省略する。
【0035】
本発明の説明において、「中心」、「上」、「下」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「内」、「外」などの用語が示す方位または位置関係は、図面で示す方位または位置関係に基づくものであり、または本発明品が使用される時に通常置かれる方位または位置関係であり、本発明の説明を容易にし、説明を簡略化するためにのみであり、その装置またはコンポーネントが特定の方位を有しなければならず、特定の方位で構造および動作をしなければならないことを指示または示唆するものではないため、本発明に対する制限として理解してはならない。また、「第一」、「第二」、「第三」などの用語は、説明を区別するためにのみ使用され、相対的な重要性を指示または示唆するためのものとして理解してはならない。
【0036】
また、本発明の説明において、特に明確な規定と限定がない限り、「設定」、「設置」、「連結」、「接続」などの用語は広義的に理解すべきである。例えば、固定接続であってもよいし、取り外し可能な接続であってもよいし、一体型接続であってもよい。機械的接続であってもよいし、電気的接続であってもよい。直接的接続であってもよいし、中間媒体による間接的接続であってもよいし、2つのコンポーネントによる内部接続であってもよい。当分野の一般技術者は、具体的な状況に応じて上記の用語の本発明における具体的な意味を理解することができる。
【実施例1】
【0037】
図1に示すように、馬蹄形洗眼カップ用のヒートシールリングであり、リング本体4を備え、リング本体4は主にリング本体頭部41、リング本体中間部42とリング本体尾部43からなる一体型の楕円リング構造である。リング本体頭部41は楕円リングの長径の端で直角型になっている。リング本体尾部3は楕円リングの長径の端の外郭でピン角型になっている。リング本体は楕円リングの長径の両側に沿って対称構造になっている。リング本体頭部41、リング本体中間部42とリング本体尾部43の幅は同じ0.5-4mmであり、且つその厚さは同じ0.1-1mmであり、リング本体頭部41、リング本体中間部42とリング本体尾部43の幅は同じ1.5mmにするのが好ましく、リング本体頭部41、リング本体中間部42とリング本体43の厚さを同じ0.3mmにするのが好ましい。リング本体頭部41の円弧の長さはリング本体中間部42の円弧の長さより小さく、リング本体尾部43の円弧の長さはリング本体頭部41の円弧の長さよりも小さく、リング本体4は両端が上反りで中間が円弧状になる構造である。この構造を採用したヒートシールリングは、リング本体頭部41が直角型に設計された構造であり、剥がす時に入れる力が直角のところから直角の二つの辺の方向に沿って伸び、小さな力で洗眼カップの開口部からシールシートを剥がし、且つ力加減を小さいから大きく変わるように容易にコントロールすることができ、洗眼カップ内の液体が外に跳ねることがないようにするといった利点がある。それに、リング本体4の各所の幅が同じであることは剥がす過程で入れる力があまり変化しないことを保証し、剥がす途中で剥がしにくくなることがないようにする。それに、リング本体4の各所の厚さは同じで、洗眼カップに密着する時に、洗眼カップの開口部を被覆するシールシートが洗眼カップの開口部と同じ平面ではないため、より剥がしやすくなり、さらにシールリングの幅と合わせて設計し、密封効果が変わらないことを保証する。
【0038】
図2に示すように、リング本体頭部41はリング本体中間部に接続された接続部411と接続部411に接続された屈曲部412とを備え、接続部411はリング本体中間部42に円滑に接続され、屈曲部412は直角型になっており、角度は100度ぐらいにするものが好ましい。さらに、屈曲部412の設計は直角型に限らなくてもよく、尖った角度の構造に設計されれば、小さいから大きく変わる力で剥がせる効果を実現できる。接続部411は円弧型構造または直線型構造を採用してもよく、屈曲部412は角度が直角に近い円弧構造であり、接続部を円滑に接続し、且つ接続部411はリング本体中間部42に円滑に接続されている。接続部411と屈曲部412は、同じ幅の設計を採用してもよく、且つリング本体中間部42の幅と同じである。また、接続部411の幅を屈曲部412よりも大きく設計することができ、その役割は主にヒートシールリングの頭部の密封効果がよりよくなることを保証する。
【0039】
図3に示すように、リング本体尾部43はリング本体尾部内側431とリング本体尾部外側432とを備え、リング本体尾部内側431は円弧構造であり、リング本体中間部42と円滑に接続されている。リング本体尾部外側432は直線型である。リング本体尾部外側432は、リング本体中間部42とリング本体尾部43との接続部における円弧の切線方向の2つの直線から構成され、リング本体尾部外側のピン角型を形成する。リング本体尾部外側432は直線型に設計されているため、ピン角部の幅はリング本体中間部の幅よりも広いが、リング本体尾部の他の部位の幅はリング本体中間部の幅と同じである。リング本体尾部外側がピン角型構造に設計されているのは、剥がしの最後の段階でさらに力加減をコントロールしやすくするためである。また、リング本体尾部外側も同様に円弧構造に設計されている。剥がす時の力加減は小さいから大きく変わるため、シールリングの尾部を剥がす時も同様に力加減をコントロールすることができる。
【0040】
図4に示すように、ヒートシールリングは洗眼カップの突出部に密着しており、洗眼カップの突出部は両端が上反りで中間が下に凹む楕円リング構造であり、馬蹄のようになっているため、この実用新案のヒートシールリングは、洗眼カップに密着するとその形状もリング本体頭部とリング本体尾部が上反りでリング本体中間部が凹む構造になるため、剥がす時にリング本体頭部の直角型構造が剥がしやすくし、リング中間部はリング本体頭部が下に凹むため、剥がす力も省力になる。このヒートシールリングは熱可塑性材料で作ることができる。
【0041】
図5および
図6を参照してください。本発明の実施例は、コップ1と一体型としてコップに設置された密着体2とコップ1に充填された洗眼液とを備える1回使いきり洗眼液を提供する。密着体2は複合蓋膜3で密封されている。密着体2は、眼窩の鼻筋側に密着する第一密着部21と、眼窩の上下側に密着する第二密着部22と、眼窩の鼻筋側と離れる側に密着する第三密着部23とを備える。密着体2にはリング本体4が一つ設けられている。コップ1は密着体2と一体型になっている。コップ1に定量的に洗眼液を注入した後、リング本体4と複合蓋膜3によってヒートシールする。使用時に、第一密着体21、第二密着体22と第三密着体23が相応の眼窩部位に密着した後、洗眼液で目を洗う。ヒートシールにより、洗眼カップの輸送と貯蔵が容易になる。
図6のリング本体4は概略図であり、具体的な構造は
図4の構造に従う。
【0042】
具体的には、
図7を参照してください。複合蓋膜3は、密着体2と密着して密封する封止層31を備える。封止層31の上方には中間層32が被覆されている。中間層32の上方には印刷膜層33が被覆されている。封止層31は、ポリエチレン製である。中間層32はアルミニウム製である。印刷膜層33はアルミニウム含有ポリエチレンテレフタレート製である。複合蓋膜3の厚さは0.05mmである。ポリエチレン材質はヒートシール性がよく、剥がした後いかなる粘着物が存在しない。アルミニウム材質は空気を遮断し、製品の品質を保証し、貯蔵寿命を延長する。アルミニウム含有ポリエチレンテレフタレート材質は上に図面を印刷しやすくする。複合蓋膜3は金属アルミニウム・プラスチック複合膜であり、国家医薬品包装材標準YBB00172002-2015の検査基準に適合し、PET20/AL50/PE40,PET20/AL50/PP40の2種類は、水蒸気透過量、剥離強度、酸素透過量、熱結合強度、溶媒残留量、溶出物試験、微生物限度及び異常毒性などの要求に適合する。
【0043】
具体的には、
図6を参照してください。コップ1と密着体2は一体型の射出成形である。コップ1と密着体2はLDPE製である。第三密着部23には手持部25が接続されている。手持部25と第三密着部23との間には凹陥部26が設けられている。使用時に、手持部25を持ち、そして凹陥部26を介して複合蓋膜3を剥がす。ギャップが見つけられないから複合蓋膜3を剥がせないことはなく、コップ1を握って複合蓋膜3を剥がしても洗眼液がこぼれない。洗眼時も手持部25を持つことができ、コップ1を押す必要がないため、眼窩が圧迫され、快適さに影響することにならない。
【0044】
1回使いきり洗眼液の製造プロセスであり、次のステップを含む。
a:金型による射出成形でコップ1と密着体2を形成する。
b:洗眼液をコップ1に注入する。
c:吸盤により複合蓋膜3を接着体2に被覆し、整列させる。
d:熱プレス金型により複合蓋膜3と接着体2をヒートシールする。
具体的には、熱プレス金型のヒートシール温度は150℃であり、ヒートシール時間は3.5秒であり、ヒートシール気圧は0.6Mpaである。洗眼液は蠕動ポンプにより定量的に注液する方式でコップ1に注入される。
【0045】
射出成形機を使ってカップ1と密着体2を作る。射出成形機に設置された金型により射出成形後の密着体2にヒートシールリングが固定される。1回使いきり洗眼液の全自動充填封止機を使ってコップ1を吸盤で固定し、蠕動ポンプにより定量的に注液する方式でコップ1に注入される。そして吸盤を利用して複合蓋膜3を密着体2に被覆する。最後に熱プレス金型を利用して複合蓋膜3と密着体2をヒートシールする。
【実施例2】
【0046】
馬蹄形洗眼カップ用のヒートシールリングは、実施例1と同じ構造を採用している。
図5および
図6を参照してください。本発明の実施例は、コップ1と一体型としてコップに設置された密着体2とコップ1に充填された洗眼液とを備える1回使いきり洗眼液を提供する。密着体2は複合蓋膜3で密封されている。密着体2は、眼窩の鼻筋側に密着する第一密着部21と、眼窩の上下側に密着する第二密着部22と、眼窩の鼻筋側と離れる側に密着する第三密着部23とを備える。密着体2にはリング本体4が一つ設けられている。コップ1は密着体2と一体型になっている。コップ1に定量的に洗眼液を注入した後、リング本体4と複合蓋膜3によってヒートシールする。使用時に、第一密着体21、第二密着体22と第三密着体23が相応の眼窩部位に密着した後、洗眼液で目を洗う。ヒートシールにより、洗眼カップの輸送と貯蔵が容易になる。
【0047】
具体的には、
図7を参照してください。複合蓋膜3は密着体2と密着して密封する封止層31を備える。封止層31の上方には中間層32が被覆されている。中間層32の上方には印刷膜層33が被覆されている。封止層31はポリプロピレン製である。中間層32はアルミニウム製である。印刷膜層33はアルミニウム含有ポリエチレンテレフタレート製である。複合蓋膜3の厚さは0.05mmである。ポリプロピレン材質はヒートシール性がよく、剥がした後いかなる粘着物が存在しない。アルミニウム材質は空気を遮断し、製品の品質を保証し、貯蔵寿命を延長する。アルミニウム含有ポリエチレンテレフタレート材質は上に図面を印刷しやすくする。複合蓋膜3は金属アルミニウム・プラスチック複合膜であり、国家医薬品包装材標準YBB00172002-2015の検査基準に適合し、PET20/AL50/PE40,PET20/AL50/PP40の2種類は、水蒸気透過量、剥離強度、酸素透過量、熱結合強度、溶媒残留量、溶出物試験、微生物限度及び異常毒性などの要求に適合する。
【0048】
具体的には、
図6を参照してくさい。コップ1と密着体2は一体型の射出成形である。コップ1と密着体2はLDPE製である。第三密着部23には手持部25が接続されている。手持部25と第三密着部23との間には凹陥部26が設けられている。使用時に、手持部25を持ち、凹陥部26を介して複合蓋膜3を剥がす。ギャップが見つけられないから複合蓋膜3を剥がせないことはなく、コップ1を握って複合蓋膜3を剥がしても洗眼液がこぼれない。洗眼時も手持部25を持つことができ、コップ1を押す必要がないため、眼窩が圧迫され、快適さに影響することにならない。
【0049】
1回使いきり洗眼液の製造プロセスであり、次のステップを含む。
a:金型による射出成形でコップ1と密着体2を形成する。
b:洗眼液をコップ1に注入する。
c:吸盤により複合蓋膜3を密着体2に被覆し、整列させる。
d:熱プレス金型により複合蓋膜3と密着体2をヒートシールする。
【0050】
具体的には、熱プレス金型のヒートシール温度は180℃であり、ヒートシール時間は2.2秒であり、ヒートシール気圧は0.7Mpaである。洗眼液は蠕動ポンプにより定量的に注液する方式でコップ1に注入される。
【0051】
射出成形機を使ってカップ1と密着体2を作る。射出成形機に設置された金型により射出成形後の密着体2にヒートシールリングが固定される。1回使いきり洗眼液の全自動充填封止機を使ってコップ1を吸盤で固定し、蠕動ポンプにより定量的に注液する方式でコップ1に注入される。そして吸盤を利用して複合蓋膜3を密着体2に被覆する。最後に熱プレス金型を利用して複合蓋膜3と密着体2をヒートシールする。
【実施例3】
【0052】
馬蹄形洗眼カップ用のヒートシールリングは、実施例1と同じ構造を採用している。
図5および
図6を参照してください。本発明の実施例は、コップ1と一体型としてコップに設置された密着体2とコップ1に充填された洗眼液とを備える1回使いきり洗眼液を提供する。密着体2は複合蓋膜3で密封されている。密着体2は、眼窩の鼻筋側に密着する第一密着部21と、眼窩の上下側に密着する第二密着部22と、眼窩の鼻筋側と離れる側に密着する第三密着部23とを備える。密着体2にはリング本体4が一つ設けられている。コップ1は密着体2と一体型になっている。コップ1に定量的に洗眼液を注入した後、リング本体4と複合蓋膜3によってヒートシールする。使用時に、第一密着体21、第二密着体22と第三密着体23が相応の眼窩部位に密着した後、洗眼液で目を洗う。ヒートシールにより、洗眼カップの輸送と貯蔵が容易になる。
【0053】
具体的には、
図7を参照してください。複合蓋膜3は密着体2と密着して密封する封止層31を備える。封止層31の上方には中間層32が被覆されている。中間層32の上方には印刷膜層33が被覆されている。封止層31はポリエチレン製である。中間層32はアルミニウム製である。印刷膜層33はアルミニウム含有ポリエチレンテレフタレート製である。複合蓋膜3の厚さは0.2mmである。ポリエチレン材質はヒートシール性がよく、剥がした後粘着物が存在しない。アルミニウム材質は空気を遮断し、製品の品質を保証し、貯蔵寿命を延長する。アルミニウム含有ポリエチレンテレフタレート材質は上に図面を印刷しやすくする。複合蓋膜3は金属アルミニウム・プラスチック複合膜であり、国家医薬品包装材標準YBB00172002-2015の検査基準に適合し、PET20/AL50/PE40,PET20/AL50/PP40の2種類は、水蒸気透過量、剥離強度、酸素透過量、熱結合強度、溶媒残留量、溶出物試験、微生物限度及び異常毒性などの要求に適合する。
【0054】
具体的には、
図6を参照してください。コップ1と密着体2は一体型の射出成形である。コップ1と密着体2はPP製である。第三密着部23には手持部25が接続されている。手持部25と第三密着部23との間には凹陥部26が設けられている。使用時に、手持部25を持ち、凹陥部26を介して複合蓋膜3を剥がす。ギャップが見つけられないから複合蓋膜を剥がせないことはなく、コップ1を握って複合蓋膜3を剥がしても洗眼液がこぼれない。洗眼時も手持部25を持つことができ、コップ1を押す必要がないため、眼窩が圧迫され、快適さに影響することにならない。
【0055】
1回使いきり洗眼液の製造プロセスであり、次のステップを含む。
a:金型による射出成形でコップ1と密着体2を形成する。
b:洗眼液をコップ1に注入する。
c:吸盤により複合蓋膜3を密着体2に被覆し、整列させる。
d:熱プレス金型により複合蓋膜3と密着体2をヒートシールする。
【0056】
具体的には、熱プレス金型のヒートシール温度は220℃であり、ヒートシール時間は0.8秒であり、ヒートシール気圧は0.8Mpaである。洗眼液は蠕動ポンプにより定量的に注液する方式でコップ1に注入される。
【0057】
射出成形機を使ってカップ1と密着2を作る。射出成形機に設置された金型により射出成形後の密着体2にヒートシールリングが固定される。1回使いきり洗眼液の全自動充填封止機を使ってコップ1を吸盤で固定し、蠕動ポンプにより定量的に注液する方式でコップ1に注入される。そして吸盤を利用して複合蓋膜3を密着体2を被覆する。最後に熱プレス金型を利用して複合蓋膜3と密着体2をヒートシールする。
【実施例4】
【0058】
実施例1の複合蓋膜3を四層構造に変更する。具体的には、
図8を参照してください。複合蓋膜3は密着体2と密着して密封する封止層31を備える。封止層31の上方には保護層34が設けられている。保護層34の上方には中間層32が被覆されている。中間層32の上方には印刷膜層33が被覆されている。封止層31はポリエチレン製またはポリプロピレン製である。中間層32はアルミニウム製である。保護層34と印刷膜層33はアルミニウム含有ポリエチレンテレフタレート製である。複合蓋膜3の厚さは0.05mm~0.2mmである。保護層34で中間層32を保護し、ヒートシール時に破損することを防止する同時に、複合蓋膜の使用寿命を延長することができる。
【0059】
実施例1の製造プロセスを変更する。具体的には、1回使いきり洗眼液の製造プロセスであり、以下のステップを含む。
a):金型による射出成形でコップ1と密着体2を形成する。
b):洗眼液をコップ1に注入する。洗眼液は蠕動ポンプにより定量的に注液する方式でコップ1に注入される。
c):吸盤により複合蓋膜3を接着体2に被覆し、整列させる。
d):電磁誘導シール装置により複合蓋膜3と接着体2をヒートシールする。前述電磁誘導シール装置の電圧は200-240Vであり、ヒートシール時間は0.8秒~2.5秒である。電磁誘導装置は既存の電磁誘導シール機を選択すればいい
【0060】
前記熱プレス金型のヒートシール温度は150℃~220℃であり、ヒートシール時間は0.8秒~3.5秒であり、ヒートシール気圧は0.6~0.8 Mpaであるのが好ましい。ヒートシール後の製品はシール性能がよく、シールの弱い箇所がなく、且つ剥がした後密着体にいかなる粘着物が存在しない。
【0061】
洗眼液は蠕動ポンプを使って定量的に注液する方式でコップに注入されるのが好ましい。注液量は毎回同じで、且つ溢れなず、資源を節約する。
【0062】
上記の目的を達成するために、本発明は、1回使いきり洗眼液の製造プロセスを提案し、次のステップを含む。
a:金型による射出成形でコップと密着体を形成する。
b:洗眼液をコップに注入する。洗眼液は蠕動ポンプにより定量的に注液する方式でコップ1に注入される。
c:吸盤により複合蓋膜を接着体に被覆し、整列させる。
d:電磁誘導シール装置により複合蓋膜と接着体をヒートシールする。前述電磁誘導シール装置の電圧は200-240Vであり、ヒートシール時間は0.8秒~2.5秒である。
【0063】
以上述べたのは本発明の比較的によい実施例にすぎず、本発明を制限するものではなく、本発明の精神及び原則に沿って行った任意の修正、同等取替または改善等は、いずれも本発明の保護範囲内に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0064】
1、コップ
2、密着体
21、第一密着部
22、第二密着部
23、第三密着部
25、手持部
26、凹陥部
3、複合蓋膜
31、封止層
32、中間層
33、印刷膜層
34、保護層
4、リング本体
41、リング本体頭部
411、接続部
412、屈曲部
42、リング本体中間部
43、リング本体尾部
431、リング本体尾部内側
432、リング本体尾部外側