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特許7129338電子ベイピング装置のための個人用充電ケース
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-24
(45)【発行日】2022-09-01
(54)【発明の名称】電子ベイピング装置のための個人用充電ケース
(51)【国際特許分類】
   A24F 15/18 20060101AFI20220825BHJP
   A24F 40/95 20200101ALI20220825BHJP
   A24F 47/00 20200101ALI20220825BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20220825BHJP
【FI】
A24F15/18
A24F40/95
A24F47/00
H02J7/00 301B
【請求項の数】 19
(21)【出願番号】P 2018548059
(86)(22)【出願日】2017-03-10
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2019-05-23
(86)【国際出願番号】 EP2017055682
(87)【国際公開番号】W WO2017153577
(87)【国際公開日】2017-09-14
【審査請求日】2020-03-02
(31)【優先権主張番号】15/067,323
(32)【優先日】2016-03-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】596060424
【氏名又は名称】フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100088694
【弁理士】
【氏名又は名称】弟子丸 健
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100158551
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 貴明
(72)【発明者】
【氏名】イェルキッチ-フセイノヴィッチ ベリナ
(72)【発明者】
【氏名】バシュ テリー
(72)【発明者】
【氏名】ホーズ エリック
(72)【発明者】
【氏名】シフ デイヴィッド
(72)【発明者】
【氏名】ミッチェル エドワード
(72)【発明者】
【氏名】フェラン クリス
(72)【発明者】
【氏名】ツェルヴェック ジェイソン
(72)【発明者】
【氏名】ガッタ トニー
【審査官】西村 賢
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/012811(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0245654(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2012/0227753(US,A1)
【文献】国際公開第2015/023996(WO,A2)
【文献】米国特許出願公開第2015/0333552(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0059785(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 1/00-17/00
A24F 40/00-47/00
H02J 7/00- 7/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
イーベイピング装置を充電するための個人用充電ケースであって、前記イーベイピング装置が、内部バッテリーおよび前記内部バッテリーに結合される電気的接続を含み、前記個人用充電ケースが、
前記個人用充電ケース内に前記イーベイピング装置の部分的なエンクロージャを確立するように構成される、本体であって、
前記イーベイピング装置が前記本体によって部分的に囲まれるように、前記イーベイピング装置の一部を受けるように構成される、溝穴と、
充電回路であって、前記溝穴内に電気的接続を含み、前記充電回路の電気的接続が前記イーベイピング装置の電気的接続と接触することに応じて、前記イーベイピング装置内部バッテリーを充電するように構成され、前記充電回路の電気的接続が、前記溝穴の端に位置され、前記端が、前記溝穴の開口部から遠位にあり、前記開口部が、前記溝穴内に前記イーベイピング装置を受けるように構成される、充電回路と、
前記溝穴内に位置付けられるばね要素であって、前記イーベイピング装置にばね力を加えて、保持力がない場合に、前記イーベイピング装置の電気的接続の前記充電回路の電気的接続との接触からの分離を維持するように構成される、ばね要素と、を含む本体、を備える、個人用充電ケース。
【請求項2】
カバーが前記個人用充電ケース内に前記イーベイピング装置の前記エンクロージャを完成することに基づいて、前記イーベイピング装置に前記保持力を加えるように構成される、カバーをさらに備え、前記カバーが前記イーベイピング装置の電気的接続を押して、前記充電回路の電気的接続と接触させるように、前記保持力は前記ばね力より大きい、請求項1に記載の個人用充電ケース。
【請求項3】
イーベイピング装置充電表示光インジケーターをさらに備え、前記イーベイピング装置充電表示光インジケーターが、前記イーベイピング装置内部バッテリーの充電レベルに基づいて、複数の色温度のうちの選択された1つで光を発するように構成される、請求項1または2に記載の個人用充電ケース。
【請求項4】
前記充電回路が、内部バッテリーを備え、前記充電回路内部バッテリーが、前記イーベイピング装置内部バッテリーを完全に充電するように構成される、請求項1、2または3に記載の個人用充電ケース。
【請求項5】
個人用充電ケース充電表示光インジケーターをさらに備え、前記個人用充電ケース充電表示光インジケーターが、前記充電回路内部バッテリーの充電レベルに基づいて、複数の色温度のうちの選択された1つで光を発するように構成される、請求項4に記載の個人用充電ケース。
【請求項6】
前記充電回路内部バッテリーが、150ミリアンペアアワーの最小放電容量を有する、請求項4または5に記載の個人用充電ケース。
【請求項7】
イーベイピング装置貯蔵レベル光インジケーターをさらに備え、前記イーベイピング装置貯蔵レベル光インジケーターが、前記イーベイピング装置の貯蔵部内のプレベイパー製剤の量に基づいて、複数の色温度のうちの選択された1つで光を発するように構成される、請求項1~6のいずれかに記載の個人用充電ケース。
【請求項8】
前記充電回路に電気的に結合される制御回路をさらに備え、前記制御回路が、前記イーベイピング装置の少なくとも1つの部分と通信するよう構成され、前記制御回路が、前記通信に少なくとも部分的に基づいて、前記イーベイピング装置の内部バッテリーの充電状態および前記イーベイピング装置の貯蔵状態のうちの少なくとも1つを定めるようにさらに構成される、請求項1~7のいずれかに記載の個人用充電ケース。
【請求項9】
ヒンジ機構をさらに備え、前記ヒンジ機構が、前記カバーの少なくとも1つの端を前記本体に結合する、請求項2に記載の個人用充電ケース。
【請求項10】
前記本体が、前記イーベイピング装置の長手方向軸に沿って、前記溝穴内に前記イーベイピング装置を受けるように構成される、請求項1~9のいずれかに記載の個人用充電ケース。
【請求項11】
イーベイピング装置に加えられる保持力に基づいて、前記イーベイピング装置の内部バッテリーを充電するように個人用充電ケースを構成することであって、前記保持力が、前記個人用充電ケースの充電回路と電気的に接触する状態に前記イーベイピング装置の電気的接続を保持し、前記個人用充電ケースが本体を備え該本体は、前記イーベイピング装置が前記本体によって部分的に囲まれるように、前記イーベイピング装置の一部を受けるように構成される溝穴を有、前記充電回路が前記溝穴内に電気的接続を含み、前記充電回路の電気的接続が、前記溝穴の端に位置され、前記端が、前記溝穴の開口部から遠位にあり、前記開口部が、前記溝穴内に前記イーベイピング装置を受けるように構成され、前記個人用充電ケースを構成することが、
前記個人用充電ケースが個人用充電ケース溝穴に挿入されたイーベイピング装置にばね力を加えるように構成されるように、前記個人用充電ケースの前記溝穴にばね要素を結合すること含み、前記ばね力が、前記保持力がない場合に、前記イーベイピング装置の電気的接続を前記充電回路との電気的な接触から分離する、方法。
【請求項12】
イーベイピング装置充電表示光インジケーターを前記充電回路に電気的に結合することをさらに含み、前記イーベイピング装置充電表示光インジケーターが、前記イーベイピング装置内部バッテリーの充電状態に基づいて、複数の色温度のうちの選択された1つで光を発するように構成される、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
イーベイピング装置貯蔵レベル光インジケーターを前記充電回路に電気的に結合することをさらに含み、前記イーベイピング装置貯蔵レベル光インジケーターが、前記イーベイピング装置の少なくとも1つの貯蔵部内に含まれているプレベイパー製剤の量に基づいて、複数の色温度のうちの選択された1つで光を発するように構成される、請求項11または12に記載の方法。
【請求項14】
個人用充電ケース充電表示光インジケーターを前記充電回路の内部バッテリーに電気的に結合することをさらに含み、前記個人用充電ケース充電表示光インジケーターが、前記充電回路内部バッテリーの充電状態に基づいて、複数の色温度のうちの選択された1つで光を発するように構成される、請求項11、12または13に記載の方法。
【請求項15】
制御回路を前記充電回路に電気的に結合することをさらに含み、前記制御回路が、前記イーベイピング装置の1つ以上の部分と通信するよう構成され、前記制御回路が、前記通信に基づいて、前記イーベイピング装置の内部バッテリーの充電状態および前記イーベイピング装置の貯蔵状態のうちの少なくとも1つを定めるようにさらに構成される、請求項11~14のいずれかに記載の方法。
【請求項16】
個人用充電ケースがイーベイピング装置を部分的に囲むように、前記個人用充電ケースの内部溝穴に前記イーベイピング装置の一部を受けることであって、前記個人用充電ケース溝穴が、ばね要素および電気的接続を含み、前記電気的接続が、前記内部溝穴の端に位置され、前記端が、前記内部溝穴の開口部から遠位にあり、前記開口部が、前記内部溝穴内に前記イーベイピング装置を受けるように構成されており、前記イーベイピング装置が、内部バッテリーおよび前記内部バッテリーに結合される電気的接続を含む、受けることと、
前記ばね要素によるばね力を前記イーベイピング装置の一部に加えて、前記イーベイピング装置の電気的接続と前記個人用充電ケースの電気的接続との間の分離距離を維持することと、を含む、方法。
【請求項17】
前記ばね要素が保持力によって圧縮されることに基づいて、前記個人用充電ケースの電気的接続を前記イーベイピング装置の電気的接続に結合することをさらに含み、前記保持力が、前記ばね力より大きく、前記保持力が、前記イーベイピング装置の前記一部によって前記ばね要素に加えられる、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記個人用充電ケースが、バッテリーを含み、前記個人用充電ケースバッテリーが、前記個人用充電ケースの電気的接続に結合され、
前記個人用充電ケースの電気的接続が前記イーベイピング装置の電気的接続に接触することに基づいて、前記イーベイピング装置内部バッテリーに電力を供給することをさらに含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記個人用充電ケースバッテリーに蓄えられている電力の量、
前記イーベイピング装置内部バッテリーに蓄えられている電力の量、および
前記イーベイピング装置の貯蔵部に貯蔵されているプレベイパー製剤の量のうちの少なくとも1つに基づいて、前記個人用充電ケースに含まれる少なくとも1つの光インジケーターを駆動して、光を発することをさらに含む、請求項18に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般的に、電子ベイピング装置またはイーベイピング装置に関連し、詳細には、イーベイピング装置を充電するように構成される個人用充電ケースに関連する。
【背景技術】
【0002】
電子ベイピング装置(EVD)として本明細書でまた言及されるイーベイピング装置は、携帯用ベイピングのために成人イーベイピング装置使用者によって使用され得る。個人用充電ケース(PCC)は、イーベイピング装置の1つ以上の部分のエンクロージャを提供することができ、したがって、ベイピングの間の1つ以上のイーベイピング装置のための可動性の貯蔵位置を提供する。一部の場合に、PCCは、分解されたイーベイピング装置を収容し、イーベイピング装置の電源セクションは、イーベイピング装置の別のセクションに対するPCCの別個の部分に収容される。PCCは、成人イーベイピング装置使用者が、例えば、イーベイピング装置用の複数の電源セクションを貯蔵することを可能にすることができ、その結果、成人イーベイピング装置使用者は、消耗された電源セクションを取り替えることができる。一部の場合に、PCCは、イーベイピング装置の電源セクションの充電を可能にして、イーベイピング装置のベイピング能力を伸ばす。
【発明の概要】
【0003】
いくつかの例示的な実施形態による個人用充電ケース(PCC)は、イーベイピング装置の定期的な充電を可能にして、ベイピングの間にイーベイピング装置によって成人イーベイピング装置使用者に提供される知覚体験を維持する。PCCは、充電レベルおよびプレベイパー製剤貯蔵レベルを含む、イーベイピング装置の操作パラメーターの成人イーベイピング装置使用者への認識をさらに提供することができ、それにより、イーベイピング装置の状態の成人イーベイピング装置使用者の認識を向上する。
【0004】
いくつかの例示的な実施形態によると、イーベイピング装置を充電するための個人用充電ケース(PCC)は、PCC内にイーベイピング装置の部分的なエンクロージャを確立するように構成される、本体を含む。イーベイピング装置は、内部バッテリーおよび内部バッテリーに結合される電気的接続を含み得る。本体は、イーベイピング装置が本体によって部分的に囲まれるように、イーベイピング装置の一部を受けるように構成される、内部と、充電回路(ECC)であって、ECCが、本体内部に電気的接続を含み、ECCが、ECCの電気的接続がイーベイピング装置の電気的接続と接触することに応じて、イーベイピング装置内部バッテリーを充電するように構成される、ECCと、本体内部に位置付けられるばね要素であって、ばね要素が、イーベイピング装置にばね力を加えて、保持力がない場合に、ECCの電気的接続との接触から離れるようにイーベイピング装置の電気的接続を押すように構成される、ばね要素と、を含み得る。
【0005】
いくつかの例示的な実施形態では、PCCは、カバーがPCC内にイーベイピング装置のエンクロージャを完成することに基づいて、イーベイピング装置に保持力を加えるように構成される、カバーをさらに含み、カバーがイーベイピング装置の電気的接続を押してECCの電気的接続と接触させるように、保持力はばね力より大きい。
【0006】
いくつかの例示的な実施形態では、PCCは、イーベイピング装置充電表示光インジケーターをさらに含み、イーベイピング装置充電表示光インジケーターは、イーベイピング装置内部バッテリーの充電レベルに基づいて、複数の色温度のうちの選択された1つで光を発するように構成される。
【0007】
いくつかの例示的な実施形態では、ECCは、内部バッテリーを含み、ECC内部バッテリーは、イーベイピング装置内部バッテリーを完全に充電するように構成される。いくつかの例示的な実施形態では、ECC内部バッテリーは、150ミリアンペアアワーの最小放電容量を有する。
【0008】
いくつかの例示的な実施形態では、PCCは、PCC充電表示光インジケーターをさらに含み、PCC充電表示光インジケーターは、ECC内部バッテリーの充電レベルに基づいて、複数の色温度のうちの選択された1つで光を発するように構成される。
【0009】
いくつかの例示的な実施形態では、イーベイピング装置は、プレベイパー製剤を保持するように構成される、プレベイパー製剤貯蔵部をさらに含み、PCCは、イーベイピング装置のプレベイパー製剤貯蔵部内のプレベイパー製剤の量に基づいて、複数の色温度のうちの選択された1つで光を発するように構成される、イーベイピング装置貯蔵レベル光インジケーターをさらに含む。
【0010】
いくつかの例示的な実施形態では、PCCは、ECCに電気的に結合される制御回路をさらに含み、制御回路は、イーベイピング装置の少なくとも1つの部分と通信するよう構成され、制御回路は、通信に少なくとも部分的に基づいて、イーベイピング装置の内部バッテリー充電状態およびイーベイピング装置のプレベイパー製剤の貯蔵状態のうちの少なくとも1つを定めるようにさらに構成される。
【0011】
いくつかの例示的な実施形態では、ECCの電気的接続は、本体内部の内部側壁に沿って延在する。
【0012】
いくつかの例示的な実施形態では、ECCの電気的接続は、本体内部の端に位置され、端は、本体内部の開口部から遠位にあり、開口部は、本体内部にイーベイピング装置を受けるように構成される。
【0013】
いくつかの例示的な実施形態では、PCCは、ヒンジ機構をさらに含み、ヒンジ機構は、カバーの少なくとも1つの端を本体に結合する。
【0014】
いくつかの例示的な実施形態では、本体は、イーベイピング装置の長手方向軸に沿って、本体内部にイーベイピング装置を受けるように構成される。
【0015】
いくつかの例示的な実施形態によると、方法は、イーベイピング装置に加えられる保持力に基づいて、イーベイピング装置の内部バッテリーを充電するように個人用充電ケース(PCC)を構成することを含む。保持力は、PCCの充電回路(ECC)と電気的に接触する状態にイーベイピング装置の電気的接続を保持し得る。構成することは、PCCがPCC本体内部に挿入されたイーベイピング装置にばね力を加えるように構成されるように、PCCの本体の内部にばね要素を結合することを含んでもよく、ばね力は、保持力がない場合に、イーベイピング装置の電気的接続をECCとの電気的な接触から分離する。
【0016】
いくつかの例示的な実施形態では、方法は、イーベイピング装置充電表示光インジケーターをECCに電気的に結合することをさらに含み、イーベイピング装置充電表示光インジケーターは、イーベイピング装置内部バッテリーの充電状態に基づいて、複数の色温度のうちの選択された1つで光を発するように構成される。
【0017】
いくつかの例示的な実施形態では、方法は、イーベイピング装置貯蔵レベル光インジケーターをECCに電気的に結合することをさらに含み、イーベイピング装置貯蔵レベル光インジケーターは、イーベイピング装置の少なくとも1つの貯蔵部内に含まれているプレベイパー製剤の量に基づいて、複数の色温度のうちの選択された1つで光を発するように構成される。
【0018】
いくつかの例示的な実施形態では、方法は、PCC充電表示光インジケーターをECCの内部バッテリーに電気的に結合することをさらに含み、PCC充電表示光インジケーターは、ECC内部バッテリーの充電状態に基づいて、複数の色温度のうちの選択された1つで光を発するように構成される。
【0019】
いくつかの例示的な実施形態では、方法は、制御回路をECCに電気的に結合することをさらに含み、制御回路は、イーベイピング装置の1つ以上の部分と通信するよう構成され、制御回路は、通信に基づいて、イーベイピング装置の内部バッテリー充電状態およびイーベイピング装置のプレベイパー製剤の貯蔵状態のうちの少なくとも1つを定めるようにさらに構成される。
【0020】
いくつかの例示的な実施形態によると、方法は、PCCがイーベイピング装置を部分的に囲むように、個人用充電ケース(PCC)の内部にイーベイピング装置の一部を受けることであって、PCC内部が、ばね要素および電気的接続を含み、イーベイピング装置が、内部バッテリーおよび内部バッテリーに結合される電気的接続を含む、受けることと、ばね要素によるばね力をイーベイピング装置の一部に加えて、イーベイピング装置の電気的接続とPCCの電気的接続との間の分離距離を維持することと、を含む。
【0021】
いくつかの例示的な実施形態では、方法は、ばね要素が保持力によって圧縮されることに基づいて、PCCの電気的接続をイーベイピング装置の電気的接続に結合することをさらに含み、保持力は、ばね力より大きく、保持力は、イーベイピング装置の一部によってばね要素に加えられる。
【0022】
いくつかの例示的な実施形態では、PCCは、バッテリーを含み、PCCバッテリーは、PCCの電気的接続に結合され、方法は、PCCの電気的接続がイーベイピング装置の電気的接続に接触することに基づいて、イーベイピング装置内部バッテリーに電力を供給することをさらに含む。
【0023】
いくつかの例示的な実施形態では、方法は、PCCバッテリーに蓄えられている電力の量、イーベイピング装置内部バッテリーに蓄えられている電力の量、およびイーベイピング装置の貯蔵部に貯蔵されているプレベイパー製剤の量のうちの少なくとも1つに基づいて、PCCに含まれる少なくとも1つの光インジケーターを駆動して、光を発することをさらに含む。
【0024】
本明細書の非限定的な実施形態の様々な特徴および利点は、詳細な説明を添付の図面と併せて検討するとより明らかになるはずである。添付の図面は単に図示の目的のために提供され、請求項の範囲を制限するものと解釈されるべきではない。添付の図面は、明示的に注記されていない限り、実寸に比例して描かれていると考えられるべきでない。明瞭化の目的で、図面の様々な寸法は誇張されている場合がある。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1A図1Aは、いくつかの例示的な実施形態によるイーベイピング装置用の個人用充電ケース(PCC)の斜視図である。
図1B図1Bは、図1Aの、線IB-IB’に沿ったPCCの断面図である。
図2図2Aは、いくつかの例示的な実施形態によるイーベイピング装置を部分的に囲むPCCの断面図である。図2Bは、いくつかの例示的な実施形態によるイーベイピング装置と電気的に結合されたPCCの断面図である。
図3図3は、いくつかの例示的な実施形態によるイーベイピング装置を部分的に囲むPCCの断面図である。
図4図4Aは、いくつかの例示的な実施形態によるイーベイピング装置を部分的に囲むPCCの側面図である。図4Bは、いくつかの例示的な実施形態によるイーベイピング装置を部分的に囲むPCCの側面図である。
図5図5は、いくつかの例示的な実施形態によるイーベイピング装置を部分的に囲むPCCの側面図である。
図6図6は、いくつかの例示的な実施形態による、イーベイピング装置を充電するようにPCCを構成するための方法を示すフローチャートである。
図7図7は、いくつかの例示的な実施形態による、PCC内にイーベイピング装置を挿入して、イーベイピング装置を充電するための方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0026】
いくつかの詳細な例示的な実施形態が本明細書で開示されている。しかしながら、本明細書に開示されている特定の構造面および機能面の詳細は、例示的な実施形態を説明することを目的とした単なる典型である。しかしながら、例示的な実施形態は、数多くの代替的な形態で具体化されることができ、本明細書に記載の例示的な実施形態のみに限定されるものと解釈されるべきではない。
【0027】
従って、例示的な実施形態は、様々な修正および代替的形態が可能である一方で、その例示的な実施形態は例として図面に示されており、本明細書で詳細に説明する。ところが、当然のことながら、開示された特定の形態に対する例示的な実施形態に限定する意図はなく、反対に、例示的な実施形態は、例示的な実施形態の範囲の中に収まるあらゆる修正、均等物、代替物が網羅される。同様の数字は、図の説明の全体で同様の要素を意味する。
【0028】
要素または層が別の要素もしくは層「の上にある」、「に接続される」、「に結合される」、または「を覆う」と言及される時、これはもう一方の要素もしくは層の上に直接ある、それに直接的に接続される、それに直接的に結合される、またはそれを直接的に覆う、あるいは介在する要素もしくは層が存在してもよいことが理解されるべきである。対照的に、要素が別の要素もしくは層「の上に直接ある」、「に直接的に接続される」、または「に直接的に結合される」と言及される時、介在する要素もしくは層は存在しない。同様の数字は、明細書の全体で同様の要素を指す。
【0029】
第一の、第二の、第三のなどという用語は、様々な要素、領域、層、またはセクションを記述するために本明細書で使用されてもよいが、これらの要素、領域、層、またはセクションはこれらの用語によって限定されないことを理解するべきである。これらの用語は、1つの要素、領域、層、またはセクションを別の要素、領域、層、またはセクションと区別するためにのみ使用される。それ故、下記で考察される第一の要素、領域、層、またはセクションは、例示的な実施形態の教示内容から逸脱することなく、第二の要素、領域、層、またはセクションと呼ぶこともできる。
【0030】
空間的関係の用語(例えば、「下に」、「下方に」、「下部」、「上方に」、「上部」、およびこれに類するもの)は、図中で図示する際に、1つの要素または特徴と他の要素または特徴との間の関係を説明しやすくするために本明細書で使用されてもよい。空間的関係の用語は、図に図示されている方向に加えて、使用時または動作時に装置の異なる方向を包含することが意図されていることを理解するべきである。例えば、図中の装置をひっくり返した場合、他の要素または特徴の「下方に」または「下に」と説明されている要素は、その後は他の要素または特徴の「上方に」方向付けられることになる。従って、用語「下方に」は上方および下方の両方の方向を包含する場合がある。装置は、その他の方法で(90度回転して、または他の方向で)方向付けられる場合があり、本明細書で使用される空間的関係の記述語は適宜に解釈される。
【0031】
本明細書で使用される用語は、様々な例示的な実施形態を説明する目的のみのものであり、例示的な実施形態の制限を意図しない。単数形「1つの(a)」、「1つの(an)」、および「その(the)」は本明細書で使用される場合、複数形も含むことが意図されているが、文脈によって明らかにそうではないことが示される場合はその限りではない。本明細書で使用される時、「含む(includes)」、「含む(including)」「備える(comprises)」、および「備える(comprising)」という用語は述べられた特徴、整数、工程、動作、または要素の存在を特定するが、1つ以上の他の特徴、整数、工程、動作、要素、またはこれらの群の存在または追加を除外しないことがさらに理解されるであろう。
【0032】
例示的な実施形態は、例示的な実施形態の理想的な実施形態の概略図(および中間構造)である断面図を参照して本明細書で説明される。このように、例えば製造技法または許容差の結果として得られた図の形状からの変化が予想される。従って、例示的な実施形態は、本明細書に図示された領域の形状を限定するものとして解釈されるべきでなく、例えば製造に起因する形状の逸脱を含む。
【0033】
その他の方法で定義されない限り、本明細書で使用されるすべての用語(技術的用語および科学的用語を含む)は、例示的な実施形態が属する当該技術分野の当業者が通常理解しているものと同じ意味を有する。用語(一般的に使用されている辞書で定義された用語を含む)は、関連する技術分野の文脈でのそれらの用語の意味と一致する意味を有するものと解釈されるべきであり、理想的なまたは過度に正式な意味で解釈されないが、本明細書で明示的にそのように定義されている場合はその限りではないことがさらに理解されるであろう。
【0034】
図1Aは、いくつかの例示的な実施形態によるイーベイピング装置用の個人用充電ケース(PCC)の斜視図である。図1Bは、図1Aの、線IB-IB’に沿ったPCCの断面図である。本明細書で説明されるようなイーベイピング装置は、2013年1月31日に出願されたU.S.Patent Application Publication No.2013/0192623 to Tucker et al.において述べられる特徴のうち1つ以上を含み得、その全内容が参照により本明細書に組み込まれる。本明細書で使用される場合、「イーベイピング装置」という用語は、形態、サイズまたは形状にかかわらず、すべてのタイプの電子ベイピング装置を含む。
【0035】
PCC100は、PCC「本体」として本明細書でまた言及される、本体要素101を含む。本体101は、イーベイピング装置溝穴104を含む。溝穴104は、本体101の内部に延在する。溝穴104は、組み立てられたイーベイピング装置の少なくとも一部分を受けるように構成される。溝穴104は、PCC本体101の上側表面106に開口部105を含む。溝穴104は、開口部105を介して、組み立てられたイーベイピング装置の少なくとも一部分を受けるように構成される。
【0036】
PCC100は、PCC「カバー」として本明細書でまた言及される、カバー要素102を含む。カバー102は、イーベイピング装置溝穴110を含む。溝穴110は、カバー102の内部に延在する。溝穴110は、組み立てられたイーベイピング装置の少なくとも一部分を受けるように構成される。溝穴110は、PCCカバー102の下側表面111に開口部112を含む。溝穴110は、開口部112を介して、組み立てられたイーベイピング装置の少なくとも一部分を受けるように構成される。
【0037】
いくつかの例示的な実施形態では、カバー102は、カバー102の下側表面111を本体の上側表面106に結合することによって、本体101に結合されるように構成される。カバー102を本体101に結合することは、溝穴110と溝穴104が、組み立てられたイーベイピング装置がその中に収容され得るエンクロージャを集合的に確立するように、溝穴110と溝穴104を結合することを含み得る。いくつかの例示的な実施形態では、カバー102は、1つ以上のラッチ境界面131を含み、本体101は、1つ以上のラッチ境界面133を含み、カバー102は、境界面131と境界面133の結合によって、本体101に結合されるように構成される。いくつかの例示的な実施形態では、カバー102は、カバー102および本体101の1つ以上の要素の摩擦ばめによって、本体101に結合されるように構成される。
【0038】
図1Bに示すように、PCC本体101は、充電回路130を含み得る。充電回路(ECC)は、溝穴104内の電気的接続122に結合される。ECC130は、ECCの電気的接続122に電気的に結合される、バッテリー124を含み得る。ECC130は、バッテリー124およびECCの電気的接続122のうち1つ以上に電気的に結合される、制御回路126を含み得る。ECC130は、イーベイピング装置が、ECCの電気的接続122との接触を介してECC130に電気的に結合されることに応じて、イーベイピング装置に電力を選択的に供給するように構成され得る。
【0039】
制御回路126は、プロセッサ、中央処理装置(CPU)、コントローラ、演算論理ユニット(ALU)、信号処理装置、マイクロコンピュータ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、システムオンチップ(SoC)、プログラマブル論理ユニット、マイクロプロセッサ、または定義された様式における命令に応答し実行可能な任意の他の装置を含むがそれらに限定されない、処理回路を含み得る。いくつかの例示的な実施形態では、制御回路126は、特定用途向け集積チップ(ASIC)であり得る。
【0040】
制御回路126は、記憶装置に記憶されたコンピュータ実行可能プログラムコードを実行する特殊用途機械として構成され得る。プログラムコードは、上述の制御回路のうち1つ以上などの1つ以上のハードウエア装置によって実行することができる、プログラムまたはコンピュータ実行可能命令、ソフトウエア要素、ソフトウエアモジュール、データファイル、データ構造などのうちの少なくとも1つを含み得る。プログラムコードの実施例には、コンパイラによって生成される機械コードと、解釈プログラムを用いて実行される高レベルのプログラムコードの両方が含まれる。
【0041】
制御回路126は、1つ以上の記憶装置を含み得る。1つ以上の記憶装置は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、永久大容量記憶装置(ディスクドライブなど)、ソリッドステート(例えば、NANDフラッシュ)装置のうちの少なくとも1つなどの有形の、または非一時的なコンピュータ可読記憶媒体、およびデータを記憶し、また記録することができる任意のその他の同様なデータ記憶機構であり得る。1つ以上の記憶装置は、1つ以上のオペレーティングシステムに関して、または本明細書に記載の例示的な実施形態を実施するために、またはその両方において、コンピュータプログラム、プログラムコード、命令、またはいくつかのそれらの組合せを記憶するように構成され得る。コンピュータプログラム、プログラムコード、命令、またはいくつかのそれらの組合せはまた、駆動機構を用いて、別個のコンピュータ可読記憶媒体から、1つ以上の記憶装置、1つ以上のコンピュータ処理装置またはその両方へロードされ得る。こうした別個のコンピュータ可読記憶媒体は、ユニバーサルシリアルバス(USB)フラッシュドライブ、メモリースティック、ブルーレイ/DVD/CD-ROMドライブ、メモリーカード、およびその他の同様なコンピュータ可読記憶媒体のうちの少なくとも1つを含み得る。コンピュータプログラム、プログラムコード、命令、またはいくつかのそれらの組合せは、ローカルなコンピュータ可読記憶媒体を介するのではなくネットワークインターフェースを介して、リモートデータ記憶装置から、1つ以上の記憶装置、1つ以上のコンピュータ処理装置またはその両方へロードされ得る。さらに、コンピュータプログラム、プログラムコード、命令、またはいくつかのそれらの組合せは、ネットワークを通じて、コンピュータプログラム、プログラムコード、命令、またはいくつかのそれらの組合せを伝送する、分配する、または伝送し、かつ分配するように構成される、リモートコンピューティングシステムから、1つ以上の記憶装置、1つ以上のプロセッサまたはその両方へロードされ得る。リモートコンピューティングシステムは、有線インターフェース、無線インターフェースおよび任意のその他の同様の媒体のうちの少なくとも1つを介して、コンピュータプログラム、プログラムコード、命令、またはいくつかのそれらの組合せを伝送する、分配する、または伝送し、かつ分配し得る。
【0042】
図1Bに示すように、ECCの電気的接続122は、溝穴104の基部123に位置されてもよく、基部123は、溝穴104の開口部105から遠位にある。しかし、ECCの電気的接続は、溝穴104の側壁の1つ以上の部分を含む溝穴内の異なる位置に、位置されてもよいことが理解されよう。
【0043】
図1Bに示すように、PCC本体101は、溝穴104内に取り付けられる、ばね要素120を含み得る。いくつかの例示的な実施形態では、ばね要素120は、ばね要素の遠位端151と接触する物体にばね力を加えるように構成される。ばね力は、反作用力がない場合に、ECCの電気的接続122との接触から離れるように物体を押す。反作用力は、保持力として、互換的に本明細書で言及され得る。ばね要素120の近位端は、基部123に取り付けられる。ばね要素120は、溝穴104を通じて基部123から離れて延在する。図1Bに示す例示の実施形態では、ばね要素120の遠位端151は、保持力がない場合、溝穴104を通じて分離距離115で延在する。ばね要素120は、基部123から離れて延在するばね要素120の遠位端151が基部123の方へ押されるように、保持力によって圧縮され得る。ばね要素120の遠位端151への十分な保持力の印加に基づいて、物体は、ばね要素120を十分に圧縮して、物体をECCの電気的接続122に接触させ得、それにより、物体とECC130とが電気的に結合する。
【0044】
いくつかの例示的な実施形態では、ばね要素120は、イーベイピング装置が溝穴に挿入された時に、イーベイピング装置に十分なばね力を加えて、イーベイピング装置がECCの電気的接続122と接触することを防ぐように構成される。ばね要素120は、組み立てられたイーベイピング装置の重量を超えるばね力を加えるように構成され得る。ばね要素120は、保持力がない場合に、組み立てられたイーベイピング装置をECCの電気的接続122との接触から離れるように押し得る。
【0045】
いくつかの例示的な実施形態では、カバー102は、カバー102が本体101に結合された時に、組み立てられたイーベイピング装置に保持力を加えるように構成される。カバー102は、溝穴110の上側表面117と溝穴104に保持されているイーベイピング装置の端との間の接触を介して、保持力を加えるように構成され得る。カバー102は、反作用力として本明細書でまた言及される、保持力を加えるように構成され得る。保持力は、ばね要素120によって加えられるばね力より大きくてもよく、その結果、カバー102は、ばね要素120の圧縮を介して、ECCの電気的接続122と接触するようにイーベイピング装置を押す。カバー102が本体101に結合した時に、カバー102は、PCC100内のイーベイピング装置のエンクロージャの完成に基づいて、カバーがイーベイピング装置を押してECCの電気的接続と接触させるように、イーベイピング装置に保持力を加え得る。
【0046】
示されるように、溝穴104は、溝穴104に挿入され得る組み立てられたイーベイピング装置の全長よりも短い、全長119を有し得る。カバー溝穴110は、長さ119と溝穴104に挿入され得る組み立てられたイーベイピング装置の全長との間の差と概ね等しい、長さ109を有し得る。したがって、溝穴110と溝穴104によって確立された完成したエンクロージャは、組み立てられたイーベイピング装置の長さと概ね等しい長さを有し得る。
【0047】
したがって、組み立てられたイーベイピング装置が溝穴104に挿入された時に、ばね要素120は、溝穴の基部123から分離距離115までイーベイピング装置を押し得、したがって、イーベイピング装置の一部は、溝穴104の部分的な長さ107を通って延在するが、イーベイピング装置の一部は、溝穴104から露出する。さらに、溝穴110がイーベイピング装置の露出した部分を受けるように、カバー102が本体101に結合した時に、カバー102の下側表面111は、カバー102が本体101に結合された結果として、イーベイピング装置の端に保持力を加え得、それにより、イーベイピング装置がばね要素120を圧縮し、イーベイピング装置の対向する端がECCの電気的接続122に接触することをもたらす。
【0048】
いくつかの例示的な実施形態では、溝穴110は、カバー102に存在せず、溝穴104は、溝穴104に挿入され得る組み立てられたイーベイピング装置の全長と少なくとも等しい、全長119を有する。カバー102の下側表面111は、カバー102が本体101に結合された結果として、イーベイピング装置の端に保持力を加え得、それにより、イーベイピング装置がばね要素120を圧縮し、イーベイピング装置の対向する端がECCの電気的接続122に接触することをもたらす。
【0049】
図1Bに示すように、PCC本体101は、トランシーバ132を含み得る。トランシーバ132は、制御回路126に通信可能に結合され得る。制御回路126は、トランシーバ132を介する装置との通信リンクを確立することによって、1つ以上の電子装置と通信し得る。1つ以上の電子装置は、1つ以上のモバイル機器、スマートフォン等を含む、1つ以上のコンピュータデバイスを含み得る。トランシーバは、アドホックネットワーク通信インターフェースを含む、任意の公知の無線通信インターフェースを含み得る。
【0050】
図1Bに示すように、PCC本体101は、1つ以上の組の光インジケーター128を含み得る。1つ以上の組の光インジケーター128は、ECC130の1つ以上の部分に結合され得る。例示の実施形態では、1つ以上の組の光インジケーター128は、制御回路126に電気的に結合される。しかし、1つ以上の組の光インジケーターは、バッテリー124、ECCの電気的接続122、それらの組合せ等を含む、ECC130の異なる部分に電気的に結合され得ることが理解されよう。1つ以上の組の光インジケーター128は、1つ以上の発光ダイオード(LED)を含み得る。いくつかの例示的な実施形態では、PCC100は、PCC100または接続122を介してPCC100と電気的に結合されるイーベイピング装置の1つ以上の部分の状態に従って、一組の光インジケーター128における1つ以上の光インジケーターを選択的に作動させるように構成される。状態は、バッテリー124の充電レベル、接続122に結合されるイーベイピング装置に含まれるバッテリーの充電レベル、イーベイピング装置に含まれる貯蔵部のプレベイパー製剤貯蔵レベル、それらの組合せ等のうち1つ以上を含み得る。一組の光インジケーター128に含まれる1つ以上の光インジケーターを選択的に作動することは、PCC100またはイーベイピング装置の1つ以上の部分の所与の状態に基づいて、一組の光インジケーター128の選択された量の光インジケーターを選択的に作動すること、および一組の光インジケーター128の選択された1つ以上の光インジケーターが、1つ以上の選択される色温度、それらの組合せ等で、光を発することを引き起こすことのうち1つ以上を含み得る。光インジケーターを作動させることは、光インジケーターが光を発するのを引き起こすことを含み得ることが理解されよう。
【0051】
図1Aおよび図1Bに示すように、PCC100は、組み立てられたイーベイピング装置がその中に受けられ得る溝穴104に対する別個の溝穴に、イーベイピング装置のセクションを収容するように構成され得る。示されるように、PCC本体101は、別個の溝穴108を含み得る。溝穴108は、イーベイピング装置のセクションを収容するようにサイズ設定され得る。溝穴108は、イーベイピング装置カートリッジセクションまたはイーベイピング装置電源セクションのうち1つ以上を収容するように構成され得る。示されるように、PCCカバー102は、補足的な溝穴113を含み得る。溝穴113は、溝穴108の開口部を囲むように構成され、その結果、溝穴108および溝穴113は、カバー102がPCC本体101の上側表面106にわたって密閉した時に、イーベイピング装置のセクションを集合的に囲み得る。
【0052】
図1Aおよび図1Bに示すように、PCC100は、バッテリー124に電気的に結合されたイーベイピング装置の内部バッテリーを空の充電状態から完全に充電するように構成され得る。PCC100は、イーベイピング装置がイーベイピング装置の成人イーベイピング装置使用者による追加的なベイピングを可能にすることができるようにし、それにより、成人イーベイピング装置使用者の知覚体験が向上する。いくつかの例示的な実施形態では、PCCは、組み立てられたイーベイピング装置がPCC溝穴104に繰り返し挿入されて、成人イーベイピング装置使用者による個別の組のベイピング間の繰り返される再充電を可能にすることができ、それにより、イーベイピング装置バッテリーが、イーベイピング装置の少なくとも部分的な分解を要求されることなく、ベイピング間に「一杯になる」ことが可能となる。結果として、イーベイピング装置は、イーベイピング装置内部バッテリーが各ベイピングの間に最大充電レベルを有するように、ベイピングの間に再充電され得るので、イーベイピング装置によって提供される知覚体験が向上し得る。プレベイパー製剤の気化が、内部バッテリーの充電レベルに比例し得るので、知覚体験は、イーベイピング装置の内部バッテリーの充電レベルと関係付けられ得る。PCCは、同様の分解なしに組み立てられたイーベイピング装置の繰り返しの充電を可能にし得るので、PCCは、成人イーベイピング装置使用者がベイピングの間にPCCにイーベイピング装置を迅速に挿入して、内部バッテリーを「一杯にし」、次に、再組み立てなしにベイピングのためにPCCからイーベイピング装置を迅速に、かつ容易に回収することを可能にし得る。結果として、向上したベイピング体験が、成人イーベイピング装置使用者に提供され得る。
【0053】
図2Aは、いくつかの例示的な実施形態によるイーベイピング装置を部分的に囲むPCCの断面図である。図2Bは、いくつかの例示的な実施形態によるイーベイピング装置と電気的に結合されたPCCの断面図である。図2Aおよび図2Bに示されるPCCは、図1Aおよび図1Bに示したPCC100を含む、本明細書に含まれるいくつかの実施形態のPCCを含み得る。
【0054】
PCC本体201は、溝穴210、ECC220、溝穴210の基部214に取り付けられるECC接続222、基部214に取り付けられるばね要素230、および一組の光インジケーター224を含む。溝穴210は、開口部212から本体201の内部に延在する。ECC220は、接続222および一組の光インジケーター224に電気的に結合される。ECC220は、組み立てられたイーベイピング装置の内部バッテリーがECCに電気的に結合されることに応じて、組み立てられたイーベイピング装置のバッテリーに電力を供給するように構成される。組み立てられたイーベイピング装置の内部バッテリーは、イーベイピング装置の電気的接続と接続222との接触を介して、ECCに電気的に結合され得る。
【0055】
図2Aに示されるように、組み立てられたイーベイピング装置240は、開口部212を介して、溝穴210に挿入される。イーベイピング装置240は、溝穴210およびイーベイピング装置240の長手方向軸に沿って挿入される。イーベイピング装置240は、カートリッジ(すなわち第1のセクション)244および電源セクション(すなわち第2のセクション)242を含む。電源セクション242は、少なくとも1つの内部バッテリーまたは電源、およびイーベイピング装置240の先端部にイーベイピング装置の電気的接続243を含む。電源セクション242はまた、先端部に、1つ以上のLEDを含む1つ以上の光インジケーターを含み得る。カートリッジ244は、1つ以上のプレベイパー製剤を保持する、プレベイパー製剤貯蔵部を含み得る。カートリッジ244は、イーベイピング装置240の出口端に、出口端インサート245を含み得る。出口端インサート245は、蒸気がそれを介してベイピングの間に引き出され得る、1つ以上の開口部を含み得る。カートリッジ244は、貯蔵部内に保持されている少なくともいくつかのプレベイパー製剤を気化して、蒸気を形成するように構成される、ヒーターを含み得る。ベイピングの間、電源セクション242内の内部バッテリーは、カートリッジ244内のヒーターに電力を供給し得る。ヒーターは、プレベイパー製剤の一部を加熱して、プレベイパー製剤を気化することができ、その結果、蒸気を形成する。蒸気は、出口端インサート243を通って引き出され得る。
【0056】
示されるように、イーベイピング装置240は、先端部がばね要素230の遠位端251と接触して置かれるように、溝穴104を通じて先端から最初に挿入される。示されるように、イーベイピング装置240の電気的接続243は、先端部に置かれる。
【0057】
図2Aに示すように、ばね要素230は、イーベイピング装置240の先端部に対してばね力を加える。追加的な保持力がイーベイピング装置240に加えられていない平衡状態において、ばね要素230の遠位端251は、平衡位置232Aにあり得る。ばね要素230の遠位端251が平衡位置232Aにある場合、ばね要素230の遠位端251と接触するイーベイピング装置240の先端部は、分離距離252だけECCの電気的接続222から分離され得る。結果として、ばね要素230は、ECC220による電源セクション242に含まれる内部バッテリーの充電を妨げ得る。
【0058】
図2Bに示すように、保持力254は、イーベイピング装置240の露出した出口端に加えられる。「反作用力」として本明細書でまた言及される保持力254は、ばね要素230によって加えられるばね力より大きい。したがって、保持力は、イーベイピング装置を溝穴210内にさらに押し、ばね要素230を十分に圧縮して232B、イーベイピング装置の先端部、およびその上に含まれる電気的接続243が、溝穴210の基部214でECCの電気的接続222と接触することを可能にする。接続243と接続222の接触は、イーベイピング装置240の電源セクション242に含まれる内部バッテリーと、ECC220に含まれるバッテリーとを電気的に結合し得る。電気的な結合に基づいて、ECC220は、接触するコネクター243とコネクター222を介して、電源セクション242に含まれる内部バッテリーに電力を供給することができ、それにより、イーベイピング装置240の電源セクション242を充電する。
【0059】
いくつかの例示的な実施形態では、ECC220に含まれる制御回路は、コネクター222とコネクター243が相互に接触することに応じて、コネクター222、243を介して電源セクション242への電力の供給を選択的に制御する。例えば、制御回路は、充電ボタンを含むPCCに含まれるボタンとの成人イーベイピング装置使用者の相互作用に応じて、電力を選択的に供給し得る。いくつかの例示的な実施形態では、制御回路は、電源セクション242に含まれるバッテリーの充電レベルが、おおよそフル充電の一定の閾値割合であるという決定に応じて、電源セクション242へ電力を供給するのをやめることができる。例えば、電力の閾値の量がイーベイピング装置240の電源セクション242に蓄えられている電力の量である場合、制御回路は、ECC220に蓄えられている電力の量が、電力の閾値の量以下であるという決定に応じて、電源セクション242への電力の供給を不能にし得る。別の実施例では、制御回路は、ECC220に蓄えられている電力の量が、ECC220のフル充電の閾値の割合以下であるという決定に応じて、電源セクション242への電力の供給を不能にし得る。別の実施例では、制御回路は、電源セクション242に蓄えられている電力の量が、閾値の量の電力以上であるという決定に応じて、電源セクション242への電力の供給を不能にし得る。
【0060】
いくつかの例示的な実施形態では、保持力254は、カバーがPCC本体201に結合することに基づいて、PCCのカバーにより加えられる。図2Bに示すように、例えば、カバー202は、本体201に結合され得、したがって、カバー202は、イーベイピング装置240の露出した部分203と接触し、またカバー202が本体201に結合することによって、露出した部分203に保持力254を加える。
【0061】
いくつかの例示的な実施形態では、保持力は、成人イーベイピング装置使用者によって、イーベイピング装置240の露出した部分203に加えられ得る。
【0062】
いくつかの例示的な実施形態では、ばね要素を含むPCCは、ばね要素がPCCからのイーベイピング装置への成人イーベイピング装置使用者のアクセスを向上し得るので、成人イーベイピング装置使用者に向上したベイピング体験を提供し得る。ばね要素は、PCC本体を覆うカバー、イーベイピング装置を溝穴に押す手動操作等がない場合、PCC溝穴からイーベイピング装置を部分的に「突出させる」ことができ、したがって、成人イーベイピング装置使用者は、所望の場合にイーベイピング装置を溝穴から容易に取り出すことができ、イーベイピング装置は、イーベイピング装置内部バッテリーの充電が要求され得る場合、溝穴にさらに押され得る。溝穴からのイーベイピング装置の取出しの容易さは、イーベイピング装置のより多くの部分が露出されるように、PCC本体溝穴から少なくとも部分的にイーベイピング装置を押すことによって向上され得る。イーベイピング装置のより多く露出した部分は、成人イーベイピング装置使用者によりつかまれ、PCCからイーベイピング装置を手動で回収することができる、イーベイピング装置のより大きい部分を提供し得る。
【0063】
いくつかの例示的な実施形態では、PCCは、保持力がない場合、イーベイピング装置をECCとの接続から分離することによって、ベイピング体験を向上し得る。イーベイピング装置とECCとを電気的に結合すること、および分離することは、PCCカバーによるイーベイピング装置への保持力の印加、または除去によって、実施され得る。成人イーベイピング装置使用者は、イーベイピング装置がPCCの1つ以上の部分と電気的に結合するのと同時に手動で操作するイーベイピング装置から離れることができるので、安全性が改善され得る。
【0064】
図3は、いくつかの例示的な実施形態によるイーベイピング装置を部分的に囲むPCCの断面図である。図3に示されるPCCは、図1Aおよび図1Bに示したPCC100を含む、本明細書に含まれるいくつかの実施形態のPCCを含み得る。
【0065】
いくつかの例示的な実施形態では、PCC本体は、本体溝穴の側壁に取り付けられる、ECCの電気的接続を含み、その結果、PCC本体は、ECCの電気的接続がイーベイピング装置の電気的接続と接触することに基づいて、ECCとイーベイピング装置とが電気的に結合するように構成される。イーベイピング装置の電気的接続は、イーベイピング装置の長手方向の表面に沿って延在し得る。
【0066】
図3に示すように、例えば、PCC300は、溝穴301を含み、ここにおいて、溝穴301は、溝穴301の長手方向軸に沿って延在する側壁303Aおよび303Bを含む。PCC301はまた、ECC306および側壁303Aに結合されるECCの電気的接続304を含み、ここにおいて、ECCの電気的接続304は、ECC306に電気的に結合される。ばね要素302は、溝穴301に結合され、溝穴に挿入されたイーベイピング装置310にばね力322を加えるように構成される。
【0067】
示されるように、イーベイピング装置310は、電気的接続312を含む。電気的接続312は、イーベイピング装置310の表面に沿って延在し、ここにおいて、その表面は、イーベイピング装置310の長手方向軸に沿って延在する。イーベイピング装置310の電気的接続312は、イーベイピング装置310の1つ以上の内部バッテリーに結合され得る。PCC301は、電気的接続をECC306に電気的に結合するように構成される。電気的接続312をECC306に電気的に結合することは、イーベイピング装置310が溝穴301に十分な距離で挿入されて、接続304と摺動接触した状態に接続312を位置付けた時の接続304と接続312との間の摺動接触に基づいて、イーベイピング装置310の内部バッテリーをECC306に電気的に結合することを含み得る。
【0068】
示されるように、ばね要素302は、ばね要素320の遠位端351と接触するイーベイピング装置310の先端部にばね力322を加え得る。ばね要素320は、コネクター312とコネクター304との間の分離距離324を維持することができ、それにより、電気的な結合が妨げられる。また示されるように、イーベイピング装置310に加えられる保持力326は、ばね力322に打ち勝ち、イーベイピング装置310にばね要素320を圧縮させ得る。イーベイピング装置310は、接続312と接続304とが摺動接触するように、保持力326によって溝穴にさらに押されてもよく、その結果、電気的な結合が完成する。
【0069】
ばね要素320は、ばね要素320が溝穴301の開口部の方にイーベイピング装置310を押すように、保持力326が十分に減少される、または除去されることに基づいて、分離距離324を再び確立することができ、それにより、ECC306からイーベイピング装置310を電気的に分離する。
【0070】
図4Aは、いくつかの例示的な実施形態によるイーベイピング装置を部分的に囲むPCCの側面図である。図4Bは、いくつかの例示的な実施形態によるイーベイピング装置を部分的に囲むPCCの側面図である。図4Aおよび図4Bに示されるPCCは、図1Aおよび図1Bに示したPCC100を含む、本明細書に含まれるいくつかの実施形態のPCCを含み得る。
【0071】
いくつかの例示的な実施形態では、PCCは、本体およびカバーを含み、ここにおいて、本体は、イーベイピング装置を部分的に囲むように構成され、カバーは、カバーおよび本体が互いに結合された時に、イーベイピング装置のエンクロージャを完成するように構成される。
【0072】
いくつかの例示的な実施形態では、カバーは、イーベイピング装置の露出した部分に保持力を加えるように構成され、ここにおいて、露出した部分は、PCC本体により囲まれず、その結果、カバーは、PCC本体の溝穴内へイーベイピング装置を十分な距離で押して、PCCに含まれるECCの電気的接続と接触するようにイーベイピング装置の電気的接続を置く。
【0073】
図4Aは、本体401およびヒンジ機構403によって本体401に結合されるカバー402を含む、PCC400を示す。本体は、長さ411に沿って延在する溝穴410を含む。カバー402は、長さ413に沿って延在する溝穴412を含む。組み合わされる長さ411と長さ413は、イーベイピング装置420の全長421と実質的に等しくてもよい。PCC400は、カバー402の端でカバー402を本体401に結合する、ヒンジ機構403を含む。カバー402は、ヒンジ機構403に基づく旋回動作で、開く、または閉じる430ように構成され得る。示されるように、溝穴410内のばね要素414は、イーベイピング装置420にばね力415を加える。カバー402は、溝穴410内のイーベイピング装置420の露出した部分423に保持力を加えるように構成され、その結果、カバー402は、溝穴410内へイーベイピング装置を押して423、イーベイピング装置420の電気的接続(図示せず)とPCC本体のECCの電気的接続(図示せず)とを接触させる。
【0074】
図4Bは、本体451およびヒンジ機構と無関係にカバー452を含む、PCC450を示す。本体は、長さ461に沿って延在する溝穴460を含む。カバー452は、長さ463に沿って延在する溝穴462を含む。組み合わされる長さ461と長さ463は、イーベイピング装置470の全長471と実質的に等しくてもよい。カバー452は、本体451から分離される。カバー452は、並進動作480で本体451に結合される、または本体451から分離されるように構成され得る。示されるように、溝穴460内のばね要素464は、イーベイピング装置470にばね力465を加える。カバー452は、溝穴460内のイーベイピング装置470の露出した部分473に保持力を加えるように構成され、その結果、カバー452は、溝穴460内へイーベイピング装置を押して473、イーベイピング装置470の電気的接続(図示せず)とPCC本体のECCの電気的接続(図示せず)とを接触させる。
【0075】
図5は、いくつかの例示的な実施形態によるイーベイピング装置を部分的に囲むPCCの側面図である。図5に示されるPCCは、図1Aおよび図1Bに示したPCC100を含む、本明細書に含まれるいくつかの実施形態のPCCを含み得る。
【0076】
いくつかの例示的な実施形態では、PCCは、1つ以上の組の光インジケーターを含み、ここにおいて、光インジケーターは、PCCまたはそれに電気的に結合されるイーベイピング装置の1つ以上の要素の状態に基づいて、光を発し得る。
【0077】
図5に示されるPCC500は、溝穴502、ECC504、溝穴502内のECCの電気的接続508、インターフェース506、ならびに光インジケーター511の複数組510、512および514を含む。光インジケーターの各組は、1つ以上の導線を介して、ECC504に電気的に結合され、ECC504に含まれ得る制御回路を含むECC504の1つ以上の要素によって、制御され得る。示されるように、溝穴502、ECC504、ECCの電気的接続508、およびECC504を光インジケーターの組510、512、514に結合する導線は、PCC500の内部にある。
【0078】
さらに示されるように、イーベイピング装置520は、溝穴502に挿入され、溝穴内の接続508と接触し、それにより、イーベイピング装置520の1つ以上の部分とECC504とが電気的に結合される。いくつかの実施形態では、イーベイピング装置502の1つ以上の部分と関係付けられる情報は、イーベイピング装置520からECC504にダウンロードされ得る。いくつかの実施形態では、ECC504に含まれる制御回路の1つ以上のインスタンスは、その情報を処理して、イーベイピング装置520の1つ以上の異なる部分と関係付けられる1つ以上の状態を定め得る。いくつかの例示的な実施形態では、ECC504に含まれる制御回路の1つ以上のインスタンスは、1つ以上の部分と関係付けられる情報を処理することに基づいて、PCCの1つ以上の部分と関係付けられる状態を定め得る。
【0079】
いくつかの例示的な実施形態では、光インジケーターの別個の組は、PCCまたはイーベイピング装置の異なる部分と関係付けられる異なる状態に基づいて、光を発し得る。例えば、組514は、ECC504に含まれるバッテリーの充電レベルに基づいて、別様に光を発することができ、組512は、イーベイピング装置520の内部バッテリーの充電レベルに基づいて、別様に光を発することができ、および組510は、イーベイピング装置のプレベイパー製剤貯蔵部内のプレベイパー製剤の量に基づいて、別様に光を発することができる。
【0080】
いくつかの例示的な実施形態では、光インジケーターの所与の組は、図5における組510、512、514によって示されるような、複数の光インジケーター511を含む。いくつかの例示的な実施形態では、PCC501またはイーベイピング装置520の要素の所与の状態に基づいて別様に光を発するために、光インジケーターの組は、その状態に従って、複数の光インジケーターを選択的に作動させ得る。例えば、組512が、4つの光インジケーター511を含み、イーベイピング装置520の内部バッテリーの充電レベルに基づいて、別様に光を発し得る場合、4つの光インジケーター511のすべては、内部バッテリーがフル充電閾値での、またはフル充電閾値を超える充電レベルを有する時に光を発し得る。加えて、4つの光インジケーター511のうちの3つは、内部バッテリーがフル充電閾値未満、かつ高充電閾値を超える充電レベルを有する時に光を発し得る。加えて、4つの光インジケーター511のうちの2つは、内部バッテリーが高充電閾値未満、かつ半充電閾値を超える充電レベルを有する時に光を発し得る。加えて、4つの光インジケーター511のうちの1つは、内部バッテリーが半充電閾値未満、かつ低充電閾値を超える充電レベルを有する時に光を発し得る。加えて、4つの光インジケーター511のうちの1つは、内部バッテリーが低充電閾値未満、かつ無充電閾値を超える充電レベルを有する時に光を発し得る。加えて、4つの光インジケーター511のうちのいずれも、内部バッテリーが無充電閾値での、または無充電閾値未満の充電レベルを有する時には光を発し得ない。
【0081】
いくつかの例示的な実施形態では、PCC501またはイーベイピング装置520の要素の所与の状態に基づいて別様に光を発するために、光インジケーターの組は、その状態に従って、その組の1つ以上の光インジケーターが異なる色温度で光を発するようにし得る。例えば、組512が、1つ以上の光インジケーター511を含み、イーベイピング装置520の内部バッテリーの充電レベルに基づいて、別様に光を発し得る場合、組における1つ以上の光インジケーター511は、内部バッテリーがフル充電閾値での、またはフル充電閾値を超える充電レベルを有する時に、青紫の色温度で光を発し得る。加えて、組における1つ以上の光インジケーター511は、内部バッテリーがフル充電閾値未満、かつ高充電閾値を超える充電レベルを有する時に、青の色温度で光を発し得る。加えて、組における1つ以上の光インジケーター511は、内部バッテリーが高充電閾値未満、かつ半充電閾値を超える充電レベルを有する時に、緑の色温度で光を発し得る。加えて、組における1つ以上の光インジケーター511は、内部バッテリーが半充電閾値未満、かつ低充電閾値を超える充電レベルを有する時に、黄の色温度で光を発し得る。加えて、組における1つ以上の光インジケーター511は、内部バッテリーが低充電閾値未満、かつ無充電閾値を超える充電レベルを有する時に、オレンジの色温度で光を発し得る。加えて、組における1つ以上の光インジケーター511は、内部バッテリーが無充電閾値での、または無充電閾値未満の充電レベルを有する時に、赤の色温度で光を発し得る。
【0082】
いくつかの例示的な実施形態では、光インジケーターの所与の組に含まれる1つ以上の光インジケーター511による光の放出は、ECC504に含まれる制御回路によって、制御され得る。例えば、ECC504は、接続508と接触するイーベイピング装置520のプレベイパー製剤貯蔵部のプレベイパー製剤貯蔵レベルの判断に基づいて、組510に含まれる1つ以上の光インジケーター511による光の放出を選択的に制御し得る。別の実施例では、ECC504は、接続508と接触するイーベイピング装置520の内部バッテリーの充電レベルの判断に基づいて、組512に含まれる1つ以上の光インジケーター511による光の放出を選択的に制御し得る。別の実施例では、ECC504は、ECC504のバッテリーの充電レベルの判断に基づいて、組514に含まれる1つ以上の光インジケーター511による光の放出を選択的に制御し得る。
【0083】
いくつかの例示的な実施形態では、ECC504に含まれる制御回路は、イーベイピング装置520の1つ以上の部分との通信に基づいて、イーベイピング装置520の内部バッテリーの充電レベルおよびイーベイピング装置520のプレベイパー製剤貯蔵部のプレベイパー製剤貯蔵レベルのうち1つ以上を定め得る。制御回路は、イーベイピング装置520に含まれる制御回路と通信してもよく、ここにおいて、イーベイピング装置520の制御回路は、1つ以上のバッテリー充電レベル、貯蔵レベル等を示すデータを生成する。ECC504の制御回路は、コネクター508を通じたイーベイピング装置520との電気的接続を介して、PCC500(図示せず)に含まれるトランシーバ、およびイーベイピング装置520に含まれるトランシーバを通じた無線通信リンクを介して、それらの組合せ等を介して、イーベイピング装置520の1つ以上の部分と通信し得る。いくつかの例示的な実施形態では、ECC504の制御回路は、イーベイピング装置の電気的接続が接続508と接触することに応じて、イーベイピング装置520の1つ以上の部分と通信し得る。いくつかの例示的な実施形態では、ECC504の制御回路は、イーベイピング装置が、アドホック無線通信ネットワークリンクを含む無線通信リンクを介する無線通信の範囲内にあるという決定に応じて、イーベイピング装置520の1つ以上の部分と通信し得る。
【0084】
制御回路は、イーベイピング装置520からデータを受け得る。制御回路は、そのデータを処理することに基づいて、バッテリー充電レベルおよび貯蔵レベルのうち1つ以上を定め得る。制御回路は、ECCバッテリーを監視することに基づいて、ECC504のバッテリーの充電レベルを定め得る。
【0085】
いくつかの例示的な実施形態では、1つ以上の光インジケーターは、PCC500に含まれるインターフェース506との成人イーベイピング装置使用者の相互作用に基づいて、選択的に作動され得る。インターフェース506は、ボタン、触覚インターフェース等を含み得る。いくつかの例示的な実施形態では、インターフェース506は無線トランシーバを含む。いくつかの例示的な実施形態では、ECC504に含まれる制御回路は、インターフェース506との成人イーベイピング装置使用者の相互作用に基づいて、ECC504、イーベイピング装置520等の1つ以上の部分と選択的に通信し得る。例えば、制御回路は、イーベイピング装置の内部バッテリーの充電レベルと、インターフェース506との成人イーベイピング装置使用者の相互作用との両方に従って、組512における1つ以上の光インジケーター511を選択的に作動させ得る。
【0086】
いくつかの例示的な実施形態では、PCC500に含まれる1つ以上の光インジケーター511は、発光ダイオード(LED)である。
【0087】
いくつかの例示的な実施形態では、PCCは、光インジケーターの組を介して、成人イーベイピング装置使用者に、イーベイピング装置、PCC、それらの組合せ等の状態の改善された認識を提供し得る。例えば、光インジケーターは、PCCが成人イーベイピング装置使用者に、イーベイピング装置の貯蔵レベルまたは充電レベルのうち1つ以上の視覚的に観察可能な表示を提供することを可能にし得、それにより、成人イーベイピング装置使用者が、ベイピングを通じた知覚体験を提供するためのイーベイピング装置の能力を識別することが可能になる。加えて、光インジケーターは、PCCが成人イーベイピング装置使用者に、イーベイピング装置またはPCCの電荷またはプレベイパー製剤のうち1つ以上が枯渇に近づいているという視覚的に観察可能な合図を提供することを可能にし得、それにより、同様の完全な枯渇の前に、成人イーベイピング装置使用者に、イーベイピング装置またはPCCの電荷またはプレベイパー製剤のうち1つ以上を補充することの促進を提供する。結果として、PCCは、成人イーベイピング装置使用者がベイピング体験の損失を回避することを可能にし得るので、向上したベイピング体験が、成人イーベイピング装置使用者に提供され得る。
【0088】
図6は、いくつかの例示的な実施形態による、イーベイピング装置を充電するようにPCCを構成するための方法を示すフローチャートである。その構成は、図1Aおよび図1Bに示したPCC100を含む、本明細書に含まれるいくつかの実施形態のPCCに関して実施され得る。いくつかの例示的な実施形態では、その構成の1つ以上の部分は、構成者によって実施される。構成者は、人間オペレータ、機械、それらの組合せ等のうち1つ以上であってもよい。機械は、製作機であり得る。機械は、記憶装置に記憶されたプログラムコードの実行に基づいて、構成を実施するように構成される、特殊用途機械であり得る。
【0089】
図6を参照すると、602において、構成者は、PCC本体内のイーベイピング装置の充電を提供するようにPCCを構成する。610において、構成者は、PCC本体内にECCを取り付ける。612において、構成者は、PCC内にバッテリーを取り付ける。614において、構成者は、PCC内にECC接続を取り付ける。ECC接続は、ECC接続がPCC本体の溝穴にあるように、取り付けられ得る。ECC接続を取り付けることは、612で取り付けられたバッテリーに、ECC接続を電気的に結合することを含み得る。616において、構成者は、PCC本体内に制御回路を取り付ける。制御回路は、ECC接続、バッテリー等のうち1つ以上に電気的に結合され得る。いくつかの例示的な実施形態では、616での取り付けることは、PCC内に、トランシーバを含み得る無線通信インターフェースを取り付けることを含み得る。
【0090】
620において、構成者は、PCC本体の溝穴にばね要素を取り付ける。その取り付けることは、ばね要素が、ばね力を加えて、溝穴内のECC接続との接触から離れるようにばね要素の遠位端と接触する1つ以上の要素の一部を押すように構成されるように、ばね要素を溝穴の一部に結合することを含み得る。
【0091】
630において、構成者は、PCC内に光インジケーターの1つ以上の組を取り付ける。630での取り付けることは、616で取り付けられた制御回路、612で取り付けられたバッテリー、616で取り付けられた接続、それらの組合せ等のうち1つ以上を含むECCの1つ以上の部分に、光インジケーターの1つ以上の組を電気的に結合することを含み得る。
【0092】
図7は、いくつかの例示的な実施形態による、PCC内にイーベイピング装置を挿入して、イーベイピング装置を充電するための方法を示すフローチャートである。その挿入は、図1Aおよび図1Bに示したPCC100を含む、本明細書に含まれるいくつかの実施形態のPCCに関して実施され得る。
【0093】
図7を参照すると、710において、成人イーベイピング装置使用者は、イーベイピング装置の先端部が溝穴内のばね要素と接触するように、イーベイピング装置をPCCの本体の溝穴に挿入する。ばね要素は、イーベイピング装置の先端部にばね力を加えることができ、したがって、イーベイピング装置の電気的接続は、PCCの本体溝穴内の電気的接続との接触から分離距離で維持される。本体溝穴内の電気的接続は、PCCのバッテリーに電気的に結合され得る。PCC本体溝穴は、イーベイピング装置の一部が露出されるように、イーベイピング装置の部分的なエンクロージャを確立し得る。
【0094】
720において、成人イーベイピング装置使用者またはPCCの一部のうち1つ以上によって、イーベイピング装置に保持力を加えて、イーベイピング装置の電気的接続を押し、PCC本体溝穴内の電気的接続と接触させる。保持力は、イーベイピング装置の露出した部分に加えられ得る。保持力が加えられるPCCの一部は、PCC内にイーベイピング装置のエンクロージャを完成する、PCCのカバーであってもよい。
【0095】
数多くの例示的な実施形態が本明細書で開示されてきたが、他の変形物が可能でありうることを理解するべきである。こうした変形は、例示的な実施形態の意図される範囲を逸脱するものと見なされず、当業者にとって明らかであろうすべての変更は、以下の請求項の範囲内に含まれることが意図される。
図1A
図1B
図2A
図2B
図3
図4A
図4B
図5
図6
図7