(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-24
(45)【発行日】2022-09-01
(54)【発明の名称】機械式駐車場インターホン連動装置
(51)【国際特許分類】
E04H 6/18 20060101AFI20220825BHJP
E04H 6/00 20060101ALI20220825BHJP
E04H 6/14 20060101ALI20220825BHJP
B66B 3/00 20060101ALI20220825BHJP
B66B 1/06 20060101ALI20220825BHJP
B66B 17/20 20060101ALI20220825BHJP
【FI】
E04H6/18 601A
E04H6/00 Z
E04H6/14 601A
B66B3/00 T
B66B3/00 U
B66B1/06 E
B66B17/20 B
(21)【出願番号】P 2019079003
(22)【出願日】2019-04-18
【審査請求日】2021-05-20
(73)【特許権者】
【識別番号】000227043
【氏名又は名称】日精株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100208672
【氏名又は名称】中島 愼一
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 一人
(72)【発明者】
【氏名】柿岡 真貴
【審査官】須永 聡
(56)【参考文献】
【文献】特開2000-270112(JP,A)
【文献】特開2006-101208(JP,A)
【文献】特開平07-324509(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04H 6/18
E04H 6/00
E04H 6/14
B66B 3/00
B66B 1/06
B66B 17/20
H04M 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
各室にそれぞれ設置されたインターホン操作端末と、前記各インターホン操作端末に接続されて管理室に設置されたインターホン管理盤と、隣接して構成された機械式駐車場に設置された駐車場制御盤を備えた機械式駐車場インターホン連動装置において、
前記インターホン管理盤に、前記各インターホン操作端末から前記機械式駐車場の出庫予約を行うことを判別して検出する駐車場連動部を設け、
前記駐車場制御盤に、前記駐車場連動部を経由して出庫予約を受け付ける予約処理部と、前記予約処理部への登録に基づい
て駐車車両の移動を制御する予約出庫管理部
と、を設け
、
前記予約処理部に、現在の運転状況を判定する駐車場運転判定部と、前記駐車場運転判定部による判定で先行する運転がない場合に対応する駐車車両のトレー位置を判定するトレー位置判定部が判定したトレーの位置情報に基づいて前記駐車車両が乗降室に準備できるまでの移動時間を算出する予約時間算出部と、前記予約時間算出部による予約時間を前記インターホン管理盤から予約操作中の前記インターホン操作端末に通知する予約時間通知部を設け、
前記駐車場運転判定部が出庫予約の有無を判定し、先行する出庫予約がない場合は前記予約時間算出部によって算出される予約時間を前記インターホン操作端末の画面に表示し、先行する出庫予約がある場合は出庫予約を受け付けたことと何件目の呼び出しであるかを前記画面に表示するように構成したことを特徴とする機械式駐車場インターホン連動装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ビルに隣接された機械式駐車場を備えた構成の機械駐車場インターホン連動装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の機械式駐車場連動装置として、特開2015-45176号公報(特許文献1)が知られている。この特許文献1には、かごの運転を制御するエレベータ制御盤と、前記かご内に設けられ、立体駐車場に駐車された車両の出庫指示を行う車両出庫指示装置と、を備えたエレベータであって、前記車両出庫指示装置は、出庫する車両の車両情報が記憶された記憶手段から車両情報を読み取ることにより車両情報が入力され、通常時に設定される車両情報を入力不能な入力不能モードと、車両情報を入力可能な入力可能モードと、を有する入力手段と、前記入力手段により入力された車両情報により特定される車両の出庫指示信号を、前記エレベータ制御盤を介して、前記立体駐車場に駐車された車両の出庫処理を制御する立体駐車場制御盤に送信する出庫指示信号送信手段と、前記入力手段を前記入力不能モードから前記入力可能モードに移行するモード移行手段と、を備えたエレベータが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された従来の機械駐車場ビルセキュリティ連動装置は、機械式駐車装置とエレベータ利用者との限定された経路の中だけで有効なものであり、途中に利用者の予測できない行動などが含まれると、十分な効果を期待することができなかった。
【0005】
本発明の目的は、機械式駐車場に隣接しているマンションや他のビルの機械式駐車場利用者が、その隣接する利便性を活用して駐車車両の使用性を一層向上させることができるようにした機械式駐車場インターホン連動装置を提供するにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1態様に係る機械式駐車場インターホン連動装置は、各室にそれぞれ設置されたインターホン操作端末と、前記各インターホン操作端末に接続されて管理室に設置されたインターホン管理盤と、隣接して構成された機械式駐車場に設置された駐車場制御盤を備えた機械式駐車場インターホン連動装置において、前記インターホン管理盤に、前記各インターホン操作端末から前記機械式駐車場の出庫予約を行うことを判別して検出する駐車場連動部を設け、前記駐車場制御盤に、前記駐車場連動部を経由して出庫予約を受け付ける予約処理部と、前記予約処理部への登録に基づいて前記駐車場制御盤による対応する駐車車両の移動を制御する予約出庫管理部を設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明による機械式駐車場インターホン連動装置によれば、機械式駐車場に隣接しているマンションや他のビルの機械式駐車場利用者は、通常設置されているインターホン操作端末を利用して出庫予約を行うことができ、その隣接する利便性を活用して駐車車両の使用性を一層向上させることができる。しかも、インターホン管理盤をインターホン操作端末と駐車場制御盤の間で兼用することによって、構成を複雑にすることなく、望まない人の使用を比較的に容易に阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の一実施例による機械式駐車場インターホン連動装置のブロック構成図である。
【
図2】
図1に示した機械式駐車場インターホン連動装置のインターホン管理盤を示すブロック構成図である。
【
図3】
図1に示した機械式駐車場インターホン連動装置の機械式駐車場制御盤を示すブロック構成図である。
【
図4】
図1に示した機械式駐車場インターホン連動装置の処理動作を示すフローチャートである。
【
図5】
図1に示した機械式駐車場インターホン連動装置におけるインターホン操作盤の認証処理画面を示す正面図である。
【
図6】
図1に示した機械式駐車場インターホン連動装置におけるインターホン操作盤の駐車場運転情報表示画面を示す正面図である。
【
図7】
図1に示した機械式駐車場インターホン連動装置におけるインターホン操作盤の駐車場予約情報表示画面を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0010】
図1は、本発明の一実施の形態による機械式駐車場インターホン連動装置の概略構成を示すブロック構成図である。
【0011】
マンションやその他ビルの各室内にはインターホン操作端末1がそれぞれ設置されており、各インターホン操作端末1は各室の玄関またはフロア受付に設置された玄関インターホン2にそれぞれ接続されている。また、各インターホン操作端末1は、管理室などに設置されたインターホン管理盤3を通して、マンションやビルのエントランスに設置されたエントランスインターホン4に接続されている。
【0012】
インターホン操作端末1は、カメラによって撮影された画像を表示する画面5と、通話を行う場合に操作される通話ボタン6と、相手を確認するために画面に映像を映し出すときに操作されるモニターボタン7と、インターホンでの通話を終了するときに操作される終了ボタン8と、機械式駐車場の出庫予約ための使用する際に操作される駐車場予約ボタン9などを有している。
【0013】
玄関インターホン2は、操作する人を撮影するカメラ10と、相手を呼び出す際に操作される呼びボタン11などを有している。また、エントランスインターホン4は、操作者を撮影するカメラ12と、訪問先の部屋番号などを入力するために使用される相手選択ボタン13と、相手選択ボタン13による入力後に呼出を行うために使用される呼出ボタン14と、付加的情報を表示する表示部15などを有している。
【0014】
インターホン管理盤3は、インターホンとしての役割を制御している通常構成部16の他に、各室内に設置されたインターホン操作端末1の駐車場ボタン9が操作されたときに当該インターホン操作端末1と機械式駐車場における駐車場制御盤17との連結をとる駐車場連動部18を有している。
【0015】
ビルに隣接して構成された機械式駐車場は、その乗込口付近に配置された操作盤を使用して車両の入庫および出庫を行う通常構成部19の他に、各室内に設置されたインターホン操作端末1からの出庫予約を受け付けて予約処理を行う予約処理部20と、予約処理部20の決定に基づいて駐車車両の出庫処理を行う管理し、かつ通常構成部19を制御して予約された駐車車両の出庫処理を行う予約出庫管理部21を有している。
【0016】
図2は、インターホン管理盤3のより詳細を示すブロック構成図である。
【0017】
インターホン操作端末1に接続されたインターホン管理盤3は、上述したように通常構成部16の他に駐車場連動部18を有している。新たに追加された駐車場連動部18は、インターホン操作端末1の駐車場予約ボタン9が操作されたことを検出する駐車場利用判別部22と、駐車場利用判別部22が操作されたときにインターホン操作端末1の画面5を出庫予約のために管理する画面表示制御部23と、画面表示制御部23によって画面5の表示で促された利用者が暗証番号を入力したとき現在の操作者が駐車場利用者であることを判定する駐車場利用者認証判定部24と、駐車場利用者認証判定部24によって認証されたとき画面表示制御部23を通して出庫予約に関連する情報をインターホン操作端末1の画面5に提供する駐車場側情報送信部25と、これらの各部を後述する出庫予約連動プログラムに従って制御する制御部26と、出庫予約連動プログラムを格納した記憶部27を有している。
【0018】
図3は、機械式駐車場制御盤17のより詳細を示すブロック構成図である。
【0019】
インターホン管理盤3に接続された機械式駐車場制御盤17は、上述したように通常構成部19の他に予約処理部20を有している。この予約処理部20は、インターホン管理盤3からの出庫予約信号を出庫予約者の暗証番号と共に受信するインターホン出庫予約受信部28と、インターホン出庫予約判定部28が出庫予約信号を判定したとき機械式駐車場が運転状態になっているかを判定する駐車場運転判定部29と、駐車場運転判定部29が運転状態と判定したとき出庫予約者の駐車車両のトレー位置を通常構成部19から抽出するトレー位置判定部30と、トレー位置判定部30で抽出したトレー位置情報や先行する出庫予約を考慮して出庫の予約時間を算出する予約時間算出部31と、予約時間算出部31が算出した出庫の予約時間をインターホン管理盤3の駐車場側情報送信部25を通してインターホン操作端末1に通知する予約時間通知部32を有している。
【0020】
また機械式駐車場制御盤17は、上述した予約処理部20の他に、予約処理部20が算出した出庫予約時間に出庫が実行されるように通常構成部19を制御する予約出庫管理部21と、これらの各部を後述する出庫予約プログラムに従って制御する制御部33と、出庫予約プログラムを格納した記憶部34などを有している。
【0021】
図4は、上述した出庫予約連動プログラムおよび出庫予約プログラムに従って行われる処理を示すフローチャートである。
【0022】
今、自宅にいる駐車場利用者が、機械式駐車場に駐車している自家用車を出庫させるために出庫予約を行う場合、先ず、自宅にいる駐車場利用者がステップS1で、自室内からインターホン操作端末1の駐車場予約ボタン9を操作する。すると、インターホン管理盤3は、駐車場予約ボタン9の信号を駐車場連動部18が受信する。信号を駐車場連動部18は、
図2に示したように駐車場利用判別部22で上述の判定を行った後、ステップS2で画像表示制御部23によりインターホン操作端末1の画面5を認証画面に切り替えて表示し、インターホン操作端末1の操作者が駐車場利用者かどうかを判定するための処理を行う。
【0023】
図5は、インターホン操作端末1における画面5の認証画面を示す正面図である。
【0024】
画面5の認証画面は、
図5に示すように「お客様の駐車場暗証番号を入力してください」というメッセージと共に、タッチ操作によるボタン表示35が表示される。そこで、インターホン操作端末1の操作者は、ステップS3としてボタン表示35をタッチして予め登録されている暗証番号を入力し、暗証番号の入力確認画面36で入力状況を確認した後、呼出ボタン37をタッチする。
【0025】
すると、呼出ボタン29のタッチ信号は、インターホン管理盤3の駐車場利用者認証判定部24に取り込まれ、駐車場利用者認証判定部24はステップS4で、予め登録された暗証番号と照合される。その結果、両者が合致する場合、駐車場利用者認証判定部24はステップS5で、駐車場側情報送受信部25を通して暗証番号と共に出庫予約開始信号を駐車場操作盤17へ送信する。尚、照合の結果、両者が合致しない場合は、ステップS2に戻ってインターホン操作端末1における画面5に不一致のため再度、暗証番号を確認して入力するよう促したりする。
【0026】
図3に示したように駐車場操作盤17の予約処理部20におけるインターホン出庫予約受信部28は、駐車場運転判定部29とトレー位置判定部30に作動信号を与える。
【0027】
駐車場運転判定部29はステップS7で、駐車場が他の駐車車両のために処理運転中または先行する出庫予約があるかどうかを判定する。これに前後して、トレー位置判定部30はステップS6で、受信した暗証番号を用いて対応する駐車車両を搭載したトレーの位置情報を通常構成部19から抽出し、現在位置情報を得る。
【0028】
駐車場運転判定部29による判定の結果、処理運転中でなく先行する予約もない場合、予約時間算出部31はステップS8で、トレー位置判定部30で取得したトレーの位置情報に基づいて対応する駐車車両を乗降室に準備できるまでの移動時間、つまり準備完了時間を算出する。この移動時間は、対応するトレーの位置情報に基づいて容易に算出することができる。これと並行してステップS8で、通常構成部19を作動させて対応するトレーの移動を開始する。
【0029】
その後、予約時間算出部31から完了信号を受けた予約時間通知部32は、ステップ9で
図2に示したインターホン管理盤3の駐車場側情報送受信部25に通知する。駐車場側情報送受信部25はステップS10で、画像表示制御部23に切替信号を与えて、インターホン操作端末1の表示を切り替える。
【0030】
図6は、切り替え後のインターホン操作端末1の画面5を示す正面図である。
【0031】
今回の画面5は、既に決定されている予約時間に基づいて「駐車場が運転を開始しました。お客様の車両トレーは、約3分30秒で到着します。駐車場までお越し下さい。」という駐車場運転情報38を表示する。
【0032】
一方、駐車場運転判定部29によるステップS7の判定で、駐車場が他の駐車車両のために処理運転中または先行する予約があった場合、
図3に示した駐車場運転判定部29は予約出庫管理部21の駐車場運転予約リストに登録する。また予約出庫管理部21はステップS12で、駐車場運転予約リストの登録情報を参照しながら予約時間通知部32を通して、先の場合とは異なる情報を
図2に示したインターホン管理盤3の駐車場側情報送受信部25に通知する。これを受けた駐車場側情報送受信部25はステップS13で、画像表示制御部23に切替信号を与えて、インターホン操作端末1の表示を切り替える。
【0033】
図7は、切り替え後のインターホン操作端末1の画面5を示す正面図である。
【0034】
今回の画面5は、既に決定されている予約件数に基づいて「駐車場の運転予約を受け付けました。お客様の車両トレーは、2件後に呼び出されます。駐車場までお越し下さい。」という駐車場予約情報39を表示する。
【0035】
このように予約出庫管理部21に駐車場運転予約リストを設けて出庫予約を登録できるようにしているため、先行する出庫予約台数が増えた場合、登録台数の増加に伴って予測時間に誤差が生じる可能性がある。しかし、先行する出庫予約台数がない場合はほぼ正確な予約時間を提供できるため、出庫準備ができているにも拘わらず利用者が到着せずに利用率が低下することを防止して、当該状況でのサービスを向上させることができる。
【0036】
各室に設置されているインターホン操作端末1を使用して出庫予約を行うことができるので、機械式駐車場に隣接したマンションまたはその他のビルの利便性を生かして、予約の結果を簡単に入手することができる。
【0037】
しかも、
図6または
図7のように異なる予約状況結果を受け取った場合でも、隣接している機械式駐車場へ直ちに移動したり、自分の部屋で予測時間近くまで待機したりすることもできる。従来の構成では、機械式駐車場の乗込室の入り口近傍に配置されている操作盤の前に立って操作を行うことが必要であったため、混雑していて待ち時間がある場合にはその場で待機していなければならなかったが、こうした待ち時間を減らすことができる。
【0038】
尚、本発明は、上述した実施例に限らず適用することができ、インターホン操作端末1としては種々の構造のものを使用することができ、例えば駐車場予約ボタン9の代わりに他の信号源を使用することもできる。また、インターホン操作端末1の画面5は、図示の表示例に限らず変更することができる。さらに、インターホン操作端末1と駐車場制御盤17間は、インターホン管理盤3を通して接続しているため、既にマンションにおいて構築されているビルセキュリティシステムを流用して、
図2に示した駐車場利用者認証判別部24は、暗証番号による判別に代えて部屋番号など他のものに置き換えることもできる。
【0039】
また上述した実施例では、インターホン管理盤3を通して各室に設置されたインターホン操作端末1と駐車場制御盤17間を接続した構成について説明したが、インターホン管理盤3を通して
図1に示したエントランスインターホン4と駐車場制御盤17間を接続した構成を同様に利用することができる。
【0040】
以上説明したように本発明は、各室にそれぞれ設置されたインターホン操作端末1と、各インターホン操作端末1に接続されて管理室に設置されたインターホン管理盤3と、隣接して構成された機械式駐車場に設置された駐車場制御盤17を備えた機械式駐車場インターホン連動装置において、インターホン管理盤3に、各インターホン操作端末1から機械式駐車場の出庫予約を行うことを判別して検出する駐車場連動部18を設け、駐車場制御盤17に、駐車場連動部18を経由して出庫予約を受け付ける予約処理部20と、予約処理部20への登録に基づいて駐車場制御盤17による対応する駐車車両の移動を制御する予約出庫管理部21を設けたことを特徴とする。
【0041】
このような構成によれば、機械式駐車場に隣接しているマンションや他のビルの機械式駐車場利用者は、通常設置されているインターホン操作端末1を利用して出庫予約を行うことができ、その隣接する利便性を活用して駐車車両の使用性を一層向上させることができる。しかも、インターホン管理盤3をインターホン操作端末1と駐車場制御盤17の間で兼用することによって、構成を複雑にすることなく、望まない人の使用を比較的に容易に阻止することができる。
【0042】
また本発明は上述の構成に加えて、予約処理部20に、現在の運転状況を判定する駐車場運転判定部29と、駐車場運転判定部29による判定で先行する運転がない場合に対応する駐車車両のトレー位置から予約時間を算出する予約時間算出部31と、予約時間算出部31による予約時間をインターホン管理盤3から予約操作中のインターホン操作端末1に通知する予約時間通知部32を設けたことを特徴とする。
【0043】
このような構成によれば、先行する出庫予約台数がない場合は、ほぼ正確な予約時間を提供できるため、出庫準備ができているにも拘わらず利用者が到着せずに利用率が低下することを防止して、当該状況でのサービスを向上させることができる。
【符号の説明】
【0044】
1 インターホン操作端末
3 インターホン管理盤
17 駐車場制御盤
18 駐車場連動部
20 予約処理部
21 予約出庫管理部
29 駐車場運転判定部
31 予約時間算出部
32 予約時間通知部