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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-24
(45)【発行日】2022-09-01
(54)【発明の名称】ロック装置
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/639 20060101AFI20220825BHJP
   H01R 13/70 20060101ALN20220825BHJP
   B60L 53/14 20190101ALN20220825BHJP
【FI】
H01R13/639 Z
H01R13/70
B60L53/14
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2019085060
(22)【出願日】2019-04-26
(65)【公開番号】P2020181750
(43)【公開日】2020-11-05
【審査請求日】2021-03-29
(73)【特許権者】
【識別番号】390000996
【氏名又は名称】株式会社ハイレックスコーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100121382
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 託嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100129012
【弁理士】
【氏名又は名称】元山 雅史
(74)【代理人】
【識別番号】100149009
【弁理士】
【氏名又は名称】古賀 稔久
(72)【発明者】
【氏名】杉山 義高
【審査官】高橋 裕一
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-120231(JP,A)
【文献】特開2012-090706(JP,A)
【文献】特開2014-239617(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 13/56-13/72
B60L 53/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象物の移動を規制するロック位置と前記対象物の移動の規制を解除するアンロック位置との間を移動可能なロック部材と、
前記ロック部材を移動するための駆動機構と、
前記ロック部材の位置を検出する検出スイッチと、
前記ロック部材を移動可能に支持する筐体部と、を備え、
前記筐体部は、前記ロック部材の移動を案内する案内部を有し、
前記ロック部材は、
少なくとも前記ロック位置において、前記筐体部に形成された貫通孔から突出するロックピンと、
前記ロック部材の移動方向に沿って形成された被案内部と、
前記ロック部材の移動に伴って、前記検出スイッチの検出部を、オン状態またはオフ状態にする操作面と、を有し、
前記被案内部は、前記ロック部材の前記アンロック位置から前記ロック位置への移動に伴って、前記筐体部の前記貫通孔が形成されている孔形成部に近づき、
前記案内部は、前記ロック部材の前記ロック位置から前記アンロック位置に向う移動方向と略平行となる方向へ前記孔形成部から延び、
前記案内部は、前記被案内部の被嵌合部と嵌合して、前記ロック部材の移動の際に、前記操作面に対する垂直方向の成分を含む方向への前記ロック部材の移動を規制する嵌合部を有し、
前記被案内部の前記被嵌合部は、前記ロックピンの移動方向と略平行に設けられた溝部であり、
前記案内部は、前記嵌合部において前記溝部と嵌合し、前記ロック部材が前記アンロック位置と前記ロック位置との間を移動する際に、前記被案内部と摺動する、
ロック装置。
【請求項2】
対象物の移動を規制するロック位置と前記対象物の移動の規制を解除するアンロック位置との間を移動可能なロック部材と、
前記ロック部材を移動するための駆動機構と、
前記ロック部材の位置を検出する検出スイッチと、
前記ロック部材を移動可能に支持する筐体部と、を備え、
前記筐体部は、前記ロック部材の移動を案内する案内部を有し、
前記ロック部材は、
少なくとも前記ロック位置において、前記筐体部に形成された貫通孔から突出するロックピンと、
前記ロック部材の移動方向に沿って形成された被案内部と、
前記ロック部材の移動に伴って、前記検出スイッチの検出部を、オン状態またはオフ状態にする操作面と、を有し、
前記被案内部は、前記ロック部材の前記アンロック位置から前記ロック位置への移動に伴って、前記筐体部の前記貫通孔が形成されている孔形成部に近づき、
前記案内部は、前記ロック部材の前記ロック位置から前記アンロック位置に向う移動方向と略平行となる方向へ前記孔形成部から延び、
前記案内部は、前記被案内部の被嵌合部と嵌合して、前記ロック部材の移動の際に、前記操作面に対する垂直方向の成分を含む方向への前記ロック部材の移動を規制する嵌合部を有し、
前記操作面は、前記検出部に面し、
前記操作面は、前記孔形成部側から遠ざかるのに従って前記検出部に近接するように傾斜しており、
前記検出部は、前記ロック部材が前記ロック位置に移動する際において、前記操作面に押されてオン状態となる、
ロック装置。
【請求項3】
前記ロックピンは、ロックする対象物と係合する先端部と、前記先端部の反対側に設けられた後端部とを有し、
前記ロック部材は、前記ロックピンの前記後端部と接続する接続部を有するロック本体とを有し、
前記被案内部は、前記ロック本体の前記接続部側から前記ロック部材の移動方向の反対側へと延びるように前記ロック本体に設けられ、
前記操作面は、前記ロック本体の側面に設けられた
請求項1または2に記載のロック装置。
【請求項4】
前記溝部は、前記ロック部材の前記孔形成部と対向する端部に切り欠き状の開口端部を有し、
前記案内部は、前記孔形成部から立設するリブであり、
前記溝部は、前記リブの厚さと略同一の溝幅を有する
請求項に記載のロック装置。
【請求項5】
対象物の移動を規制するロック位置と前記対象物の移動の規制を解除するアンロック位置との間を移動可能なロック部材と、
前記ロック部材を移動するための駆動機構と、
前記ロック部材の位置を検出する検出スイッチと、
前記ロック部材を移動可能に支持する筐体部と、を備え、
前記筐体部は、前記ロック部材の移動を案内する案内部を有し、
前記ロック部材は、
少なくとも前記ロック位置において、前記筐体部に形成された貫通孔から突出するロックピンと、
前記ロック部材の移動方向に沿って形成された被案内部と、
前記ロック部材の移動に伴って、前記検出スイッチの検出部を、オン状態またはオフ状態にする操作面と、を有し、
前記被案内部は、前記ロック部材の前記アンロック位置から前記ロック位置への移動に伴って、前記筐体部の前記貫通孔が形成されている孔形成部に近づき、
前記案内部は、前記ロック部材の前記ロック位置から前記アンロック位置に向う移動方向と略平行となる方向へ前記孔形成部から延び、
前記案内部は、前記被案内部の被嵌合部と嵌合して、前記ロック部材の移動の際に、前記操作面に対する垂直方向の成分を含む方向への前記ロック部材の移動を規制する嵌合部を有し、
前記案内部の前記嵌合部は、前記ロックピンの移動方向と略平行に設けられた溝部であり、
前記被案内部は、前記被嵌合部において前記溝部と嵌合し、前記ロック部材が前記アンロック位置と前記ロック位置との間を移動する際に、前記案内部と摺動する、
ロック装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロック装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電気自動車やプラグインハイブリッド車などの普及が進んでいる。これらの車両では、バッテリの残量が減ると充電施設においてバッテリの充電が行われる。
バッテリの充電は、充電施設から延びる給電ケーブルを車体の給電口に接続することによって行われる(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1には、バッテリの充電時間における給電ケーブルの付け替えや盗難などを防止するために、給電ケーブルを車体にロックするロック装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2014-121109号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、車体におけるロック装置を配置するスペースが限られているため、短いストロークで移動するロックピンの位置をリミットスイッチ等で検出しようとすると、ロックピンにガタツキが生じた場合に位置を正確に検出できない場合があった。ロックピンのガタツキによってリミットスイッチ等で適切に位置を検出できない場合には、ロックがされたかどうかの検出が難しく、安全を確認した制御等が難しくなる。
本発明の目的は、ロックピンのガタツキを抑制したロック装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以下に、課題を解決するための手段として複数の態様を説明する。これら態様は、必要に応じて任意に組み合わせることができる。
本発明の一見地にかかるロック装置は、ロック部材と、駆動機構と、検出スイッチと、筐体部と、を備える。ロック部材は、対象物の移動を規制するロック位置と対象物の移動の規制を解除するアンロック位置との間を移動可能である。駆動機構は、ロック部材を移動する。検出スイッチは、ロック部材の位置を検出する。筐体部は、ロック部材を移動可能に支持する。筐体部は、ロック部材の移動を案内する案内部を有する。ロック部材は、ロックピンと、被案内部と、操作面と、を有する。ロックピンは、少なくともロック位置において、筐体部に形成された貫通孔から突出する。被案内部は、ロック部材の移動方向に沿って形成されている。操作面は、ロック部材の移動に伴って、検出スイッチの検出部を、オン状態またはオフ状態にする。被案内部は、ロック部材のアンロック位置からロック位置への移動に伴って、筐体部の貫通孔が形成されている孔形成部に近づく。案内部は、ロック部材のロック位置からアンロック位置に向う移動方向と略平行となる方向へ孔形成部から延びる。案内部は、被案内部の被嵌合部と嵌合して、ロック部材の移動の際に、操作面に対する垂直方向の成分を含む方向へのロック部材の移動を規制する嵌合部を有する。
【0006】
このように、ロック部材の移動の際に、操作面に対する垂直方向の成分を含む方向へのロック部材の移動を規制することにより、検出スイッチが検出不可能となる可能性がある方向へのロック部材の操作面からの離間を抑制することができる。
そのため、ロックピンのガタツキを抑制することができる。
ロックピンのガタツキが抑制されているために検出スイッチによる検出精度が向上し、ロック部材のストロークが短い場合には、ロック部材の移動の際の少しのガタツキでも検出スイッチの未検知が発生しやすいため、本発明の効果をより発揮することもできる。
【0007】
被案内部は、ロックピンの移動方向と略平行に設けられた溝部であってもよい。案内部は、溝部と嵌合し、ロック部材が前記アンロック位置とロック位置との間を移動する際に、被案内部と摺動してもよい。
このように、ロック部材に溝部を形成し、ロック部材の移動の際に溝部と案内部が摺動することにより、操作面に対する垂直方向の成分を含む方向へのロック部材の移動を規制することができる。
【0008】
操作面は、検出部に面してもよい。操作面は、孔形成部側から遠ざかるのに従って検出部に近接するように傾斜してもよい。検出部は、ロック部材がロック位置に移動する際において、操作面に押されてオン状態となってもよい。
このように、検出部が操作面に押されることによって、ロック部材の位置を検出部によって検出することができる。
【0009】
ロックピンは、ロックする対象物と係合する先端部と、先端部の反対側に設けられた後端部とを有してもよい。ロック部材は、ロックピンの後端部と接続する接続部を有するロック本体を有しても良い。被案内部は、ロック本体の接続部側からロック部材の移動方向の反対側へと延びるようにロック本体に設けられてもよい。操作面は、ロック本体の側面に設けられてもよい。
これにより、ロック部材の移動の際に、ロック部材の被案内部が案内部と摺動するため、操作面に対する垂直方向の成分を含む方向へのロック部材の移動を規制でき、検出スイッチが検出不可能となる可能性がある方向へのロック部材の操作面からの離間を抑制することができる。
【0010】
溝部は、ロック本体の孔形成部と対向する端部に切り欠き状の開口端部を有してもよい。案内部は、孔形成部から立設するリブであってもよい。溝部は、リブの厚さと略同一の溝幅を有してもよい。
これにより、ロック部材の移動の際に、ロック部材の溝部がリブと摺動するため、操作面に対する垂直方向の成分を含む方向へのロック部材の移動を規制でき、検出スイッチが検出不可能となる可能性がある方向へのロック部材の操作面からの離間を抑制することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ロックピンの位置を精度良く検出可能なロック装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明にかかる実施の形態におけるロック装置の配置の一例を示す図。
図2】(a)ロック装置をロックピンが突出する側から視た外観図、(b)ロックピンが筐体から突出した状態を示す部分拡大図。
図3図1のロック装置の内部構成を示す斜視図。
図4図3の平面図。
図5図1のロック装置において第1筐体部分からロック部材、駆動機構および検出スイッチを取り除いた状態を示す斜視図。
図6図5の平面図。
図7】(a)図1のロック部材を操作面が形成された側から視た斜視図、(b)図7(a)のロック部材を反対側から視た斜視図。
図8】(a)図7(a)のロック部材の平面図、(b)図8(a)のロック部材の正面図、(c)図8(a)のロック部材の底面図。
図9図5の案内部にロック部材を配置した状態を示す図。
図10】(a)アンロック位置におけるロック部材と案内部の位置関係を示す図、(b)ロック位置におけるロック部材と案内部の位置関係を示す図。
図11】(a)アンロック位置におけるロック部材と検出スイッチの配置関係を示す模式図、(b)ロック位置におけるロック部材と検出スイッチの配置関係を示す模式図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に本発明にかかる実施の形態のロック装置について図面を参照しながら説明する。
(ロック装置の概要)
本実施の形態のロック装置は、車体の給電口に接続した給電ケーブル(対象物の一例)をロックするために用いることができる。ロック装置は、一般的に車体に設けられているが、給電ケーブルをロックすることが可能であれば、その配置場所が限定されるものではない。ロック装置は、給電ケーブル自体でなくてもよく、給電ケーブルに連結している部材をロックしてもよい。詳しくは後述するが、ロック装置はロックピンを突出させ、給電ケーブルの移動を規制することによって、給電ケーブルが給電口から取り外されることを防止する。なお、ロック装置は、フューエルリッドのロック装置などの、ピンの前進により対象物の移動を抑制するロック装置として用いることもできる。
【0014】
次に、ロック装置の配置の一例について以下に説明する。
図1は、ロック装置1の配置の一例を示す図である。図1に示すように、例えば駆動源としてバッテリを備えた車両101には、外部電源によって車両101のバッテリを充電可能な充電システムが搭載されている。車両101の側面に、給電ケーブルに設けられ充電コネクタ110を挿入する給電口102が設けられている。給電口102には、インレット103が配置されている。車両101のインレット103の上方には、後述するロックアーム112によって係止される係止突起104が設けられている。また、係止突起104の上方には、本実施の形態のロック装置1が配置されている。ロック装置1は、一例として、そのロックピン21が上下方向に沿って移動するように配置されている。なお、ロック装置1の配置は、これに限らず、ロックする対象物に合わせて場所および姿勢を適宜変更すればよい。
【0015】
充電コネクタ110の先端には、インレット103に接続される給電プラグ111が設けられている。給電プラグ111には、インレット103に接続した際の抜け止めとして機能するロックアーム112が設けられている。
ロックアーム112は、先端側の爪部113と、根元側の操作部114とを有している。ロックアーム112は、爪部113と操作部114の間に設けられた回動軸112aを中心に回動可能に設けられている(矢印A参照)。ロックアーム112には、爪部113を下方に回動するように付勢する付勢部材115が取り付けられている。
【0016】
給電プラグ111をインレット103に装着する際、給電プラグ111をインレット103に向かって差し込むと、爪部113が係止突起104の斜面に当接される。付勢部材115によるロックアーム112の付勢力に逆らって更に差し込むと、爪部113が係止突起104の斜面に案内され、爪部113が係止突起104に引っ掛かる。
一方、給電プラグ111を外す際には、操作部114を抑えることによって、ロックアーム112が回動軸112aを中心にして回動して爪部113が持ち上がり(二点鎖線参照)、係止突起104との係止が解除される。これにより、給電プラグ111をインレット103から取り外すことができる。
【0017】
本実施の形態のロック装置1は、係止突起104の上方に設けられている。ロック装置1は、ロックピン21を例えば上下方向(矢印B方向)に移動させる。図1では、ロック装置1は、爪部113が係止突起104に係止した状態において、ロックアーム112の上側のロック位置P1(実線)にロックピン21を移動させる(矢印B1方向)ことによって、操作部114の操作によるロックアーム112の回動を規制する。また、給電プラグ111をインレット103から取り外す際には、ロックピン21をロック位置P1よりも上方のアンロック位置P2(二点鎖線)に移動(矢印B2方向)させ、ロックアーム112の回動の規制を解除する。
【0018】
図1では、ロック位置P1はアンロック位置P2より下方に設けられているが、ロック位置P1とアンロック位置P2の配置は、この限りではない。例えば、規制する部材の位置によって、ロック位置P1がアンロック位置P2の上方に設けられていてもよいし、ロック位置P1とアンロック位置P2が左右に配置されていてもよい。
【0019】
(ロック装置の構成)
図2(a)は、ロック装置1をロックピン21が突出する側から視た外観図である。図2(b)は、ロックピンが筐体から突出した状態を示す部分拡大図である。図3は、ロック装置1の内部構成を示す斜視図である。なお、図には、B1方向とB2方向が示されている。図4は、図3の平面図である。
【0020】
ロック装置1は、ロック部材2と、駆動機構3と、検出スイッチ4と、筐体部5と、を備える。ロック部材2は、対象物の移動を規制するロック位置P1と対象物の移動の規制を解除するアンロック位置P2との間を移動可能である。対象物としては、充電コネクタ110を挙げることができるが、これに限られるものではない。
【0021】
駆動機構3は、ロック部材2を移動する。駆動機構3はロック部材2を移動できればよく、本実施の形態では、例えばモータやギアを有しているが、これに限られるものではない。
【0022】
検出スイッチ4は、ロック部材2の位置を検出する。検出スイッチ4としては、本実施の形態では、例えばリミットスイッチ等を用いることができるが、ロック部材2の位置を検出できれば、これに限られるものではない。
【0023】
筐体部5は、ロック部材2を移動可能に支持する。筐体部5は、本実施の形態では、一例としてロック部材2と、駆動機構3と検出スイッチ4を内包しているが、これに限られるものではなく、例えば、駆動機構3の一部が筐体部5の外側に設けられていてもよい。要するに筐体部5は、ロック部材2を移動可能に支持できさえすれば、他の構成を内包するか否かは周囲の構成などによって適宜変更される。筐体部5は、車両101の車体の一部であってもよい。
【0024】
(筐体部)
図5は、第1筐体部分51からロック部材2、駆動機構3および検出スイッチ4を取り除いた状態を示す斜視図である。図6は、図5の平面図である。
【0025】
筐体部5は、ロック部材2を移動可能に支持する。
筐体部5は、案内部56を有している。案内部56は、ロック部材2の移動を案内する。本実施の形態では、案内部56は例えばリブとして形成されており、そのリブに案内されるロック部材2には、一例として溝部である被嵌合部22a、22b(後述する図7(a)、(b)参照)が形成されているが、逆に、案内部56に溝部が形成され、ロック部材2に溝部と嵌合する突部が形成されていてもよい。案内部56は、ロック部材2を移動方向Bに沿って案内できさえすれば、その形状は限定されるものではない。
【0026】
筐体部5は、一例として、図2(a)および図3に示すように、第1筐体部分51と、第2筐体部分52とを有している。第1筐体部分51は、略箱形状であり、ロック部材2、駆動機構3、および検出スイッチ4が配置されている。第2筐体部分52は、第1筐体部分51を覆う略蓋形状の部材である。図3は、第2筐体部分52が第1筐体部分51から取り外された状態を示しているともいえる。
【0027】
第1筐体部分51は、図5に示すように、貫通孔53が形成された孔形成部54を有する。孔形成部54は、例えば図5に示す第1筐体部分51の底面であるが、面形状に限られるものではない。また、孔形成部54は、ロックピン21を突出させる側に形成された筐体部の面であれば、底面でなくてもよい。なお、孔形成部54は、図2(a)に示すように、その外側に円柱状突部55を有しており、貫通孔53は、円柱状突部55の中央に形成されている。この円柱状突部55は、特に設けられていなくてもよいが、ロックピン21をガイドし、また外部より保護する機能を有している。
【0028】
案内部56は、ロック部材2のロック位置P1からアンロック位置P2に向う移動方向B2と略平行となる方向へ孔形成部54から延びている。案内部56は、例えば、図5および図6に示すように、底面を形成する孔形成部54に立設した部位である。案内部56は、本実施形態においてはリブ形状である。
案内部56は、ロック部材2の移動を案内できさえすればよく、例えば、ロック部材2のロックピン21を案内するピン案内リブ部57と、ロック部材2の被案内部23a、23bの被嵌合部22a、22b(図7(a)、(b)参照)と嵌合する嵌合部58a、58bと、を有する。本実施形態においては、案内部56は、貫通孔53の軸と平行な方向に延びている。また、案内部56は、板状であり、表面と裏面とを構成する貫通孔53の軸に平行な2面を有している。案内部56は、ピン案内リブ部57を挟んで両側に設けられている。
【0029】
ピン案内リブ部57は、筒状であって、ロック部材2のロックピン21が挿通される。嵌合部58a、58bは、詳しくは後述するが、ロック部材2の被案内部23a、23bの被嵌合部22a、22bと嵌合して、ロック部材2の移動の際に、操作面24に対する垂直方向G(後述する図11(a)参照)の成分を含む方向へのロック部材2の移動を規制する。
【0030】
2つの嵌合部58a、58bは、例えば、ピン案内リブ部57を挟んで配置されている。嵌合部58aと嵌合部58bは、平面視において、ピン案内リブ部57を挟んで一直線上に配置されている。なお、本実施の形態では、一例として2つの嵌合部58a、58bが設けられているが、いずれか一方のみが設けられていてもよい。また、その際には、後述する被案内部および被嵌合部も1つのみ設けられていてよい。また、ロック部材2の被嵌合部22a、22bの位置によっては、嵌合部58a、58bの位置は適宜変更してもよい。
【0031】
(ロック部材)
ロック部材2は、対象物の移動を規制するロック位置P1と対象物の移動の規制を解除するアンロック位置P2との間を移動可能である。ロック部材2は、筐体部5によって移動可能に支持される。
【0032】
ロック部材2は、対象物の移動を規制できればよく、形状などは限定されるものではない。移動を規制する対象物としては、例えば、上記給電ケーブルを挙げることができるが、給電ケーブル自体でなくてもよく、給電ケーブルに連結している部材をロックしてもよい。
ロック部材2は、駆動機構3によって駆動できれば形状が限定されるものではないが、例えば、図7(a)~(b)および図8(a)~(c)に示す構成が用いられる。図7(a)は、ロック部材2を操作面24が形成された側から視た斜視図である。図7(b)は、図7(a)と反対側から視た斜視図である。図8(a)は、ロック部材2の平面図であり、図8b)は、ロック部材2の正面図であり、図8(c)は、ロック部材2の底面図である。
ロック部材2は、ロックピン21と、ロック本体22と、操作面24と、伝達部25と、を有する。
【0033】
(ロックピン)
ロックピン21は、少なくともロック位置P1において、筐体部5に形成された貫通孔53から突出する。なお、アンロック位置P2において、ロックピン21は、貫通孔53から突出してもよいし、突出していなくてもよい。ロックピン21は、例えば、円柱状の部材であり、ロック部材2の移動方向Bに沿って形成されている。ロックピン21は、給電ケーブルのロックアーム112の移動を規制する先端部21aと、先端部21aの反対側に設けられた後端部21bと、を有する。本実施の形態では、ロックアーム112の移動を規制するだけであるため、先端部21aの形状は単なる円柱であるが、ロックする対象物に係止する係止突起等を有する形状であってもよい。ロックピン21は、ロック位置P1において先端部21aが筐体部5から所定の距離だけ離間するように、アンロック位置P2から移動する。ロックピン21は、充電コネクタ110をインレット103に接続可能な距離だけ移動できればよい。
【0034】
(ロック本体)
ロック本体22は、ロックピン21と繋がっており、ロック本体22の移動に伴ってロックピン21も移動する。ロック本体22は、例えば、図7および図8に示す形状が用いられる。ロック本体22は、略直方体形状であり、ロックピン21が配置される円柱状の空間を有する孔部22dが形成されている。ロックピン21は、孔部22d内に配置されており、その後端部21bでロック本体22と繋がっている。ロックピン21は、本実施形態では、ロック本体22に固定されている。
【0035】
ロック本体22は、第1側面221と、第2側面222と、接続部22cと、を有する。接続部22cは、ロックピン21の後端部21bと接続される。
第1側面221と第2側面222は、ロックピン21の軸方向に沿って延び、ロックピン21を挟んで配置されている。第1側面221は、被案内部23aを有する。第2側面222は、被案内部23bを有する。被案内部23aと被案内部23bは、ロックピン21と対向するように配置されている。ロック本体22は、ガタツキなく案内されることができれば、被案内部23aと被案内部23bとのいずれか一方であってもよい。第1側面221には、被案内部23aに並んで操作面24が設けられている。また、第2側面222には、被案内部23bに並んで伝達部25が設けられている。
【0036】
ロックピン21の側面とロック本体22の間には、孔部22dの空間が形成されており、ロックピン21と被案内部23aとの間、ロックピン21と被案内部23bとの間に空間が形成されている。このロックピン21の周囲の空間に、筐体部5の案内部56のピン案内リブ部57(図5参照)が配置される。
【0037】
(被案内部)
被案内部23a、23bは、ロック部材2の移動方向Bに沿って形成されている。被案内部23a、23bは、ロック部材2のアンロック位置P2からロック位置P1への移動に伴って、筐体部5の貫通孔53が形成されている孔形成部54(図5参照)に近づく。
また、被案内部23a、23bは、ロック本体22の接続部22c側からロック部材2のロック位置P1からアンロック位置P2への移動方向B2の反対側へと延びるようにロック本体22に設けられている。
被案内部23aは、案内部56の嵌合部58aと嵌合する被嵌合部22aを有する。また、被案内部23bは、案内部56の嵌合部58bと嵌合する被嵌合部22bを有する。
本実施形態において、被案内部23a、23bは、切欠き状に設けられている。被案内部23a、23bは、それぞれ嵌合部58a、58bが挿通される空間を挟んで、一方側縁部と他方側縁部とを有している。一方側縁部と他方側縁部とは、それぞれ案内部56の表面と裏面と摺動可能な摺動面を有している。なお、被案内部23a、23bは、本実施形態においては、一つの切欠き状の溝として、それぞれ被嵌合部22aと被嵌合部22bとに連続して設けられている。被案内部23a、23bは、被嵌合部22aと被嵌合部22bとは別に設けられてもよく、例えば、第1側面221と第2側面222とにおいて、筐体部5の内部表面と摺動可能な面として設けられてもよい。被案内部23a、23bは、ロック本体22の孔形成部54側に設けられた切り欠き状の開口端部23c、23dを有する。
【0038】
(被嵌合部)
被嵌合部22aは、例えば、ロックピン21の移動方向Bと略平行に設けられた溝部である。被嵌合部22bは、例えば、ロックピン21の移動方向Bと略平行に設けられた溝部である。
【0039】
被嵌合部22aは、例えば、ロック本体22の孔形成部54と対向する端部22eから移動方向Bに沿って被案内部23aに対して端部22eとは反対側に形成されている。被嵌合部22aは、案内部56の先端に設けられた嵌合部58aの端面と当接し、ロックピン21の軸方向に面する平面部を有する。
【0040】
また、被嵌合部22bは、例えば、ロック本体22の孔形成部54と対向する端部22eから移動方向Bに沿って被案内部23bに対して端部22eとは反対側形成されている。被嵌合部22aは、案内部56の先端に設けられた嵌合部58aの端面と当接し、ロックピン21の軸方向に面する平面部を有する。被嵌合部22aの幅は、嵌合部58aの幅と略同じであり、被嵌合部22bの幅は、嵌合部58bの幅と略同じである。また、被嵌合部22a、22bは、被案内部23a,23bとは別に、例えばロック本体22から突出した部位として設けられてもよい。
【0041】
上述した筐体部5の案内部56は、溝部である被嵌合部22a、22bと嵌合し、ロック部材2がアンロック位置P2とロック位置P1との間を移動する際に、被案内部23a、23bと摺動する。案内部56のうち嵌合部58aが開口端部23cを介して被嵌合部22aと嵌合し、案内部56のうち嵌合部58bが開口端部23dを介して被嵌合部22bと嵌合する。これによって、案内部56と被案内部23a、23bが摺動可能となる。なお、嵌合部58aは、本実施形態においては、孔形成部54から立設して設けられた案内部56の端部側に設けられている。
ロック部材2は、案内部56に嵌るように配置されている。図9は、案内部56にロック部材2を配置した状態を示す図である。図10(a)は、アンロック位置P2におけるロック部材2と案内部56の位置関係を示す模式図であり、図10(b)は、ロック位置P1におけるロック部材2と案内部56の位置関係を示す図である。図10(a)および図10(b)は、図9のCC´間の矢示断面図である。
【0042】
図に示すように、ロックピン21が貫通孔53に挿入され、嵌合部58aが被嵌合部22aに嵌り、嵌合部58bが被嵌合部22bに嵌るように、ロック部材2が案内部56に配置されている。後述する駆動機構3によってロック部材2がロック位置P1(図10(a)参照)からアンロック位置P2(図10(b)参照)まで移動するときには、被嵌合部22aが嵌合部58aと摺動し、被嵌合部22bが嵌合部58bと摺動しながら移動する。この摺動によって、ロック部材2の移動に伴う、嵌合部58aと嵌合部58bの幅方向D(図6参照)へのガタツキが規制される。また、ロック部材2のストロークを利用して、ロックピン21の長手方向の範囲内で被嵌合部22a、22bと嵌合部58a、58bを摺動させているため、ロック部材2を移動方向Bに長くする必要がなくロック装置1の厚みを抑えることができる。
【0043】
なお、本実施の形態では、一例としてリブである嵌合部58a、58bは、図6に示すように、ピン案内リブ部57を挟んで第1筐体部51aの側壁間を繋ぐように形成されているが、嵌合部58a、58bは、少なくとも被嵌合部22a、22bと嵌合する部分にのみ形成されていてもよい。
【0044】
(操作面)
操作面24は、ロック部材2の移動に伴って、検出スイッチ4の検出部41を、オン状態またはオフ状態にする。操作面24は、検出部41に面している。操作面24は、孔形成部54側から遠ざかるのに従って検出部41に近接するように傾斜している。この傾斜によって、検出部41は、ロック部材2がロック位置P1に移動する際において、操作面24に押されてオン状態となる。なお、操作面24は、検出スイッチ4の検出部41をオン状態もしくはオフ状態にできればよいため、傾斜面に限らず一部が突出しているような形状であってもよい。また、ロック位置P1において、操作面24に押されてオン状態となることに限らなくてもよく、ロック位置P1において、操作面24から開放されて検出部41がオフ状態となり、このオフ状態を検出することによって、ロック部材2がロック位置P1に移動したことを検出してもよい。
操作面24は、例えば、図7(a)に示すように、第1側面221の表面に設けられている。操作面24は、第1側面221に設けられた突部26の一面によって形成されている。また、操作面24は、ロックピン21の先端側に面するように設けられ、ロック部材2の孔形成部54側への移動に伴って、検出スイッチ4の検出部41と摺動する。
【0045】
突部26は、図8(a)の平面視において第1面26aと第2面26bによって形成された三角形状であって、第1側面221の被案内部23aよりも外側に突出している。第1面26aは、被嵌合部22a側の面を示し、第2面26bは、被嵌合部22aと反対側の面を示す。第1面26aと第2面26bは、移動方向Bに沿って形成されている。
操作面24は、図7(a)に示すように、第2面26bの孔形成部54に対向する側の端26beから端部22eに向かうに従って、被案内部23aに近づくように傾斜している。
【0046】
なお、後述するが、操作面24は検出スイッチ4の検出部41のオン・オフ状態を切り替えることができればよいため、検出スイッチ4との配置関係に基づいて形成されていればよく、図7(a)に示すような形状に限られなくてもよい。
【0047】
(伝達部)
伝達部25は、駆動機構3からの駆動力が伝達される。駆動機構3から伝達部25への駆動力の伝達により、ロック部材2がロック位置P1とアンロック位置P2の間を移動する。伝達部25は、例えば、ギア形状であって、図7(b)に示すように、ロック本体22の第2側面222に形成されている。
【0048】
伝達部25のギア形状の複数の歯の各々は、被案内部23bの表面に移動方向Bに対して概ね垂直な方向に沿って形成されている。また、複数の歯は、概ね移動方向Bに沿って並んで配置されている。
なお、伝達部25は、後述する駆動機構3の構成によって適宜変更可能である。
【0049】
(駆動機構)
駆動機構3は、ロック部材2をロック位置P1とアンロック位置P2の間を移動させる。駆動機構3は、電気的な指令によってロック部材2に駆動力を伝達する。駆動機構3は、ロック部材2の伝達部25に駆動力を伝達できれば良い。
【0050】
駆動機構3は、一例として、図3に示すように、モータ31と、ウォーム32と、ウォームギア33と、第1伝達ギア34と、第2伝達ギア35と、を有する。
モータ31は、回転軸がロック部材2の移動方向Bに対して略垂直な方向になるように配置されている。ウォーム32は、モータ31の回転軸に取り付けられている。ウォーム32には、ウォームギア33が噛み合っており、回転方向の変換が行われている。第1伝達ギア34は、ウォームギア33と連結軸部36で連結しており、ウォームギア33と同軸で回転する。第2伝達ギア35は、第1伝達ギア34と噛み合っている。第2伝達ギア35の回転軸は、第1伝達ギア34と平行に配置されている。第2伝達ギア35は、ロック部材2の伝達部25のギア形状と噛み合っている。
【0051】
これによって、モータ31に駆動信号が送信されると、モータ31の回転軸とともにウォーム32が回転し、ウォーム32の回転に伴ってウォームギア33が回転する。ウォームギア33の回転によって第1伝達ギア34が回転すると、第2伝達ギア35が回転し、第2伝達ギア35と伝達部25との噛み合いによって、ロック部材2が移動方向Bに沿って移動する。
【0052】
駆動機構3は、図3に示すようなギアと歯車を用いた構成であってもよいが、これらに限るものではなく、ボールネジなどを用いてもよいが、図3に示すように各構成の回転軸を移動方向Bに対して略垂直に配置することによって、移動方向Bに沿ったロック装置1の厚みを抑えることができる。
【0053】
(検出スイッチ)
検出スイッチ4は、ロック部材2の位置を検出する。検出スイッチ4は、検出部41を有する。検出部41は、ロック部材2の移動に伴ってオン状態またはオフ状態となる。検出スイッチ4は、例えばリミットスイッチを用いることができるが、これに限定されるものではない。
【0054】
検出スイッチ4は、例えば、図4に示すように、ロック部材2の第1側面221側に配置されている。また、検出部41は、図5に示すように、ロック部材2の第1側面221に対向するように設けられている。 検出部41は、ロック部材2の移動方向Bと略垂直方向Fに移動し、ロック部材2側に移動(矢印F2)した際にオフ状態となり、ロック部材2に押されてロック部材2と反対側に移動(矢印F1)した際にオン状態となる。
【0055】
図11(a)および図11(b)は、図4に示す矢印E方向に沿って視たロック部材2と検出スイッチ4の配置関係を示す模式図である。矢印Eは、移動方向Bに対して略垂直であって操作面24と略平行な方向である。図11(a)は、ロック部材2がアンロック位置P2に配置されている状態を示す。図11(b)は、ロック部材2がロック位置P1に配置されている状態を示す。
【0056】
図11(a)に示すように、ロック部材2がアンロック位置P2に配置されている状態では、検出スイッチ4の検出部41は、操作面24に接触しているが、押されておらず、オフ状態になっている。図11(b)に示すように、駆動機構3の駆動によって、ロック部材2が下方に移動すると、操作面24が孔形成部54側から遠ざかるのに従って検出部41に近接するように傾斜しているため、検出部41が操作面24によって押され(矢印F1方向)、オン状態となる。このように、検出部41がオン状態となることによって、ロック部材2がロック位置P1に配置されたことを検出することができる。
このロック部材2のロック位置P1とアンロック位置P2の移動の際、嵌合部58aと被嵌合部22aが摺動し、嵌合部58bと被嵌合部22bが摺動するため、嵌合部58aおよび嵌合部58bの幅方向である矢印D方向へのガタツキが規制され、検出部41から操作面24が離間することを防ぐことができる。
【0057】
D方向へのガタツキの規制によって操作面24に対する垂直方向Gの成分を含む方向へのロック部材2の移動が規制されるため、検出スイッチ4が検出不可能となる可能性がある方向へのロック部材2の操作面24からの離間を抑制することができる。操作面24に対する垂直方向Gの成分とは、操作面24に対する垂直方向Gのベクトル成分のことであり、幅方向Dは、操作面24に対する垂直方向Gを含む方向である。また、検出スイッチ4が検出不可能となる可能性がある方向とは、少なくとも検出部41のオン・オフ間の移動方向(矢印F参照)のベクトル成分を含む方向である。
なお、操作面24の垂直方向Gの成分を含まない方向とは、図11(a)及び図11(b)における紙面垂直方向であって、操作面24と平行な方向である(図4の矢印E参照)。この操作面24の垂直方向Gの成分を含まない方向には、操作面24に対向する範囲内で、若干量ロック部材2が検出部41に対してがたついて移動してもよい。この場合、検出スイッチ4と操作面24のF方向における距離は変化しないため、検出スイッチ4による検出には影響しない。
【0058】
本実施の形態では、嵌合部58a、58bの幅方向Dに対して、操作面24の垂直方向Gは、平面視において傾斜しているが、これに限られなくてもよく、幅方向Dに対して垂直方向Gが略平行であってもよい。ロック部材2の幅方向Dへのガタツキが規制されるため、垂直方向Gの移動が規制されることになるためである。
【0059】
(ロック装置の動作)
はじめに、ロック装置1のロック部材2はアンロック位置P2に配置されており、ロックピン21は貫通孔53から突出していない。
この状態において、爪部113が係止突起104に引っ掛かるまで、給電プラグ111がインレット103に挿し込まれると、車体の制御部からロック装置1のモータ31に駆動信号が送られる。
【0060】
モータ31が回転駆動すると、その駆動力が、ウォーム32、ウォームギア33、第1伝達ギア34、および第2伝達ギア35を介してロック部材2の伝達部25に伝達され、ロック部材2がロック位置P1へと移動を開始する。ロック部材2のロック位置P1への移動によって、操作面24が検出部41を押すと、検出部41がオン状態となり、検出スイッチ4から信号が車体側の制御部に送信される。すると、制御部から駆動停止信号がモータ31に送信され、モータ31の駆動が停止し、ロック部材2がアンロック位置P2で停止する。なお、ロック部材2をロック位置P1からアンロック位置P2へと移動させる際には、上記と逆の動作が行われ、検出部41の操作面24による押圧が解除され検出部41がオフ状態となると、制御部がモータ31を停止し、ロック部材2がアンロック位置P2で停止することになる。
【0061】
以上のように、ロック部材2の移動の際に、操作面24に対する垂直方向Gの成分を含む方向へのロック部材2の移動を規制することにより、検出スイッチ4が検出不可能となる可能性がある方向へのロック部材2の操作面24からの離間を抑制することができる。
そのため、ロックピン21の位置を精度良く検出することができる。
【0062】
また、ロック部材2のストロークが短い場合には、ロック部材2の移動の際の少しのガタツキでも検出スイッチ4の未検知が発生しやすいため、本発明の効果がより発揮できる。
また、ロック部材2に被嵌合部22a、22bとして溝部を形成し、ロック部材2の移動の際に被嵌合部22a、22bと案内部56が摺動することにより、操作面24に対する垂直方向Gの成分を含む方向へのロック部材2の移動を規制することができる。
また、操作面24が、検出部41に面し、孔形成部54側から遠ざかるのに従って検出部41に近接するように傾斜していることによって、検出部41が操作面24に押され、ロック部材2の位置を検出部41によって検出することができる。
また、被嵌合部22a、22bが溝部であり、案内部56の嵌合部58a、58bがリブであることにより、ロック部材2の移動の際に、ロック部材2の溝部がリブと摺動するため、操作面24に対する垂直方向Gの成分を含む方向へのロック部材2の移動を規制でき、検出スイッチ4が検出不可能となる可能性がある方向へのロック部材2の操作面からの離間を抑制することができる。
【産業上の利用可能性】
【0063】
本発明のロック装置は、ロックピンの位置を精度良く検出可能な効果を有し、プラグインハイブリッド車や電気自動車等の給電ケーブルをロックする装置等として有用である。
【符号の説明】
【0064】
1 :ロック装置
2 :ロック部材
3 :駆動機構
4 :検出スイッチ
5 :筐体部
21 :ロックピン
22a :被嵌合部
22b :被嵌合部
23a :被案内部
23b :被案内部
24 :操作面
53 :貫通孔
54 :孔形成部
56 :案内部
58a :嵌合部
58b :嵌合部
P1 :ロック位置
P2 :アンロック位置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11