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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-24
(45)【発行日】2022-09-01
(54)【発明の名称】蒸気排出装置及びレンジ上面装置
(51)【国際特許分類】
   F24C 15/20 20060101AFI20220825BHJP
【FI】
F24C15/20 G
【請求項の数】 17
(21)【出願番号】P 2020514978
(86)(22)【出願日】2018-09-10
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-12-10
(86)【国際出願番号】 EP2018074282
(87)【国際公開番号】W WO2019068421
(87)【国際公開日】2019-04-11
【審査請求日】2021-01-19
(31)【優先権主張番号】102017217853.1
(32)【優先日】2017-10-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】518355906
【氏名又は名称】ブルックバウアー ヴィルヘルム
(74)【代理人】
【識別番号】100154612
【弁理士】
【氏名又は名称】今井 秀樹
(72)【発明者】
【氏名】ゲスラー ジークフリート
(72)【発明者】
【氏名】ノインホイゼラー ダニエル
(72)【発明者】
【氏名】シャーデック アレクサンダー
(72)【発明者】
【氏名】ブレルシュ マリオ
(72)【発明者】
【氏名】ケネッカー ヴァルター
【審査官】川口 聖司
(56)【参考文献】
【文献】特開平10-179414(JP,A)
【文献】特開昭52-112834(JP,A)
【文献】特開2000-039154(JP,A)
【文献】特許第2970799(JP,B2)
【文献】国際公開第2014/079568(WO,A2)
【文献】特開平09-070360(JP,A)
【文献】特開平11-046994(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2004/0033775(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2008/0210102(US,A1)
【文献】欧州特許出願公開第03133350(EP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 37/00-37/07
F24C 3/00- 3/14
F24C 9/00-15/14
F24C 15/16-15/36
H05B 6/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
-調理蒸気を導くための排出ダクト(12)と、
-調理蒸気を吸い込むためのファン装置(13)と、
を有する調理蒸気を下方に排出する蒸気排出装置であって、
前記ファン装置は、
--回転駆動でき、前記排出ダクト(12)内に配置され得るインペラ(20)、
--駆動トルクを供給するファンモータ(21)、及び
--駆動トルクを前記インペラ(20)に伝達する取り外し可能なファンクラッチ(22)を有し、
前記インペラ(20)は流入開口(15)を介して前記排出ダクト(12)から取り外すことができる蒸気排出装置。
【請求項2】
前記ファンモータ(21)は前記排出ダクト(12)の外側に配置されている、ことを特徴とする請求項1に記載の蒸気排出装置。
【請求項3】
前記ファンモータ(21)は、前記インペラ(20)から距離を置いて回転軸と垂直な方向に配置されている、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の蒸気排出装置。
【請求項4】
前記インペラ(20)は、歯車機構及び/又はベルト駆動部を介して又は非接触式に前記ファンモータ(21)に結合している、ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の蒸気排出装置。
【請求項5】
前記インペラ(20)は、工具を使用せずに前記排出ダクト(12)から取り外すことができる、ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の蒸気排出装置。
【請求項6】
前記ファンクラッチ(22)は電磁クラッチである、ことを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の蒸気排出装置。
【請求項7】
前記ファンクラッチ(22)は、解除位置とロック位置の間で移動できるロック手段(28)を有し、前記ファンクラッチ(22)は前記ロック手段(28)の前記解除位置でのみ取り外すことができる、ことを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の蒸気排出装置。
【請求項8】
液体を収容する収集トレイ(31)を備え、前記収集トレイ(31)は前記流入開口(15)を介して前記排出ダクト(12)から取り外すことができる、ことを特徴とする請求項1~7のいずれか一項に記載の蒸気排出装置。
【請求項9】
前記収集トレイ(31)は前記インペラ(20)に取り付けられている、ことを特徴とする請求項8に記載の蒸気排出装置。
【請求項10】
前記インペラ(20)は食器洗浄機で使用できるように設計されている、ことを特徴とする請求項1~9のいずれか一項に記載の蒸気排出装置。
【請求項11】
人が前記インペラ(20)に手を伸ばすのを防止する保護格子であって、前記インペラ(20)から上流の保護格子シート(34)にリバーシブルに取り付けることができる保護格子(16)を備える、ことを特徴とする請求項1~10のいずれか一項に記載の蒸気排出装置。
【請求項12】
前記保護格子(16)は油脂フィルタインサート(17)を有する、ことを特徴とする請求項11に記載の蒸気排出装置。
【請求項13】
前記ファン装置(13)は、前記排出ダクト(12)に対して前記ファンモータ(21)を液密に密封するシール手段を有する、ことを特徴とする請求項1~12のいずれか一項に記載の蒸気排出装置。
【請求項14】
前記ファンモータ(21)の稼働を中断するための、前記ファンモータ(21)のエネルギー供給装置に接続した回路遮断器(32)を備える、ことを特徴とする請求項11に記載の蒸気排出装置。
【請求項15】
前記回路遮断器(32)は、前記保護格子(16)の前記保護格子シート(34)への取り付けを検知するために配置され、
前記保護格子(16)が前記保護格子シート(34)に取り付けられていない時に、前記ファンモータ(21)の稼働が中断される、ことを特徴とする請求項14に記載の蒸気排出装置。
【請求項16】
レンジ上面装置であって、
-請求項1~15のいずれか一項に記載の少なくとも1つの蒸気排出装置(2)と、
-食料を加熱するための少なくとも1つの調理領域(7)を備えた少なくとも1つのレンジ上面(3)と、を有するレンジ上面装置。
【請求項17】
キッチン作業面(5)に挿入するためのアセンブリユニットとして構成されている
ことを特徴とする請求項16に記載のレンジ上面装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドイツ特許出願DE102017217853.1に関する優先権を主張する。その内容は参照により組み込まれる。
【0002】
本発明は蒸気排出装置(蒸気抽出装置、レンジフード装置)に関する。本発明はさらにレンジ上面装置(stovetop system)に基づく。
【背景技術】
【0003】
調理蒸気を排出する蒸気排出装置が特許文献1から以下に開示されている。蒸気排出装置は、回転駆動されるインペラ(羽根車)であってファンモータに取り付けられたインペラ(羽根車)を備えたファン装置を有する。蒸気排出装置の稼働中は、調理蒸気はファン装置を通って流れ、調理蒸気の液体及び固体成分がインペラに接触すること及びそこに堆積することを完全に防ぐことは可能でない。インペラの性能はそれが汚染された結果減少し、それは有害生物の繁殖の基盤となり得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】EP3133349A1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は蒸気排出装置を改良することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的は、請求項1の特徴を有する蒸気排出装置によって達成される。本発明によれば、駆動トルクが、取り外し可能なファンクラッチ(ファン結合部)を介してインペラに伝達されることが確認された。インペラはしたがって、ファンモータにリバーシブルに結合できる。インペラは特にファンモータからリバーシブルに取り外せる。結局、インペラが特に食器洗浄機で特に容易に掃除できることが有利に達成される。ファン装置の性能はしたがって保持でき、有害生物の繁殖の基盤がインペラに創出されることが防止できる。
【0007】
本発明の1つの側面によれば、蒸気排出装置は、ファン装置と排出ダクトを有する。排出ダクトは、流入開口を備えた減圧ダクトセクションを有してもよい。排出ダクトは好ましくは、調理蒸気を案内する排出装置の領域を、特にレンジ上面パネルの下の調理蒸気と接触しない領域と区別するよう設計される。排出ダクトは好ましくはファンハウジングを有する。ファンハウジングはハウジング開口と排気開口(exhaust opening)を有してもよい。ハウジング開口は吸引開口(suction opening)として設計されてもよい。減圧ダクトセクションは、ファンハウジングに、特にファンハウジングのハウジング開口に液密に接続してもよい。調理蒸気はしたがって、減圧ダクトセクションに沿って流入開口を介して、ハウジング開口を介してファンハウジングに案内されてもよい。
【0008】
平面図では、流入開口は、丸い、特に円形の、又は多角形の、特に長方形の設計を有してもよい。流入開口は好ましくは、インペラの上の中央に配置される。特に好ましくは、流入開口はインペラの回転軸と同軸に配置されている。流入開口の領域の幾何学的重心が、平面図において回転軸から距離を置いて配置されてもよい。
【0009】
蒸気排出装置は1又は複数のファン装置を有してもよい。回転駆動される多数のインペラはまたファンハウジングの内側に配置されてもよい。
【0010】
ファンモータの駆動軸が好ましくは回転軸と同軸に配置される。それに代えて、ファンモータの駆動軸は回転軸から距離を置いて配置されてもよい。駆動軸は、例えば駆動ベルト(伝動ベルト)を介してファンに直接又は間接的に連結してもよい。ファンモータの離間した配置のために、蒸気排出装置によって占有される構造空間が、特に垂直方向に減少される。
【0011】
ファンモータは流入開口のすぐ下の領域から距離を置いて配置されてもよい。稼働中の安全がそれにより増大される。
【0012】
モータは、流入開口を場合によっては貫流する液体から保護された蒸気排出装置の領域に配置されてもよい。
【0013】
モータは、一般にインペラから距離を置いて配置されてもよい。結局、蒸気排出装置のために全体として必要とされる構造空間がさらに減少される。
【0014】
モータは特に、インペラから距離を置いて回転軸と垂直な方向に配置されてもよい。離れた距離はこれによって、インペラの直径と少なくとも同じ大きさであってもよい。離れた距離は特に少なくとも10cm、特に少なくとも20cm、特に少なくとも30cmであってもよい。それは好ましくは、せいぜい100cm、特にせいぜい50cm、特にせいぜい40cmである。この場合、離れた距離は特に、インペラの回転軸とインペラ、特にその駆動軸の間の距離であると理解される。
【0015】
ファンモータはインペラと整列して(一直線に)配置されてもよい。ファンモータの駆動軸は特にインペラの回転軸と同軸に配置されてもよい。モータはこの場合特に、インペラに対してずれて、回転軸の方向に配置されてもよい。
【0016】
本発明の別な側面によれば、インペラはモータ、特にその駆動軸に直接結合している。それは好ましくはモータに非接触式に結合してもよい。
【0017】
代替案によれば、インペラはファンモータに間接的に結合している。
【0018】
本発明の側面によれば、ファンモータは、歯車機構(gearing mechanism)及び/又はベルト駆動部を介してインペラに連結している。これは、インペラに対する特にフレキシブルな装置を可能にする。モータは特にインペラと同じ高さに配置されてもよい。
【0019】
本発明の別な側面によれば、モータは、特に方向変更軸又は方向変更ローラの形式の方向変更手段を直接又は間接的に駆動できる。1又は複数のインペラが方向変更手段を介して駆動されてもよい。この目的のため、それぞれの場合、ベルト駆動部又は歯車機構、特に変位可能な歯車機構が例えば設置されてもよい。
【0020】
したがって、単一のファンモータを用いて1,2,3又は4以上のインペラを駆動させることが可能である。個々のインペラはこれによって好ましくは、互いから別個に(分離して)駆動されてもよい。結局、蒸気吸引の柔軟性がさらに拡大される。
【0021】
本発明の側面によれば、蒸気排出装置は、ファンのうちの少なくとも2つ、特に少なくとも3つにそれぞれ接続した少なくとも1つのファンモータを有し、それらを回転駆動する。全てのファンは好ましくは、単一のファンモータにより回転駆動される。
【0022】
本発明の別な側面によれば、この目的のために、ファンモータは、回転を伝達するため、回転伝達手段、特に歯車機構及び/又はベルト駆動部を介して、少なくとも1つのファンのそれぞれのインペラに、特に少なくとも2つに、また特に少なくとも3つのファンに接続してもよい。
【0023】
少なくとも1つのファンモータの回転軸が好ましくは、インペラの回転軸、特に全てのインペラの複数の回転軸と平行に指向する。
【0024】
少なくとも1つのファンモータの複数の回転軸及び少なくとも3つのファンが垂直に指向してもよい。
【0025】
少なくとも1つのファンモータの回転軸は、少なくとも3つのファンの回転軸に対してずれて配置されてもよい。
【0026】
少なくとも1つのファンモータは好ましくは、その回転軸の方向に、すなわちその回転軸と垂直な突出部においてそこに接続した少なくとも1つのファン、特に全てのファン、特にそのインペラと重なる。モータは特に、インペラ又はインペラと同じ高さに配置されてもよい。蒸気排出装置はしたがって、少なくとも1つのファンモータ及び/又は少なくとも3つのファンの回転軸の方向に特にコンパクトに構成されてもよい。
【0027】
蒸気排出装置の全構造高さは、25cmより少なくてもよく、特にせいぜい20cm、特にせいぜい15cm、特にせいぜい11cm、特にせいぜい8cm、特にせいぜい5cmである。蒸気排出装置の構造高さの下限は、インペラの高さの結果、すなわちその回転軸の方向のインペラの広がりの結果である。
【0028】
ファンに隣接して配置された、垂直方向に重なった、垂直な回転軸を有する少なくとも3つのファンとファンモータを備えた蒸気排出装置が、特にコンパクトな態様でレンジ上面の下に配置されてもよい。少なくとも3つのファンの上及び/又は下のスペースがしたがって、できる限り貯蔵スペースとして利用できる。
【0029】
ファンモータは、直接又はモータフランジを介してレンジ上面パネルに又はレンジ上面加熱装置のためのハウジングに取り付けられてもよい。ファンモータが特にスペース節約及び耐ねじり性の方法で締結されることが有利に保証される。
【0030】
インペラは好ましくは手で清掃できる。インペラは好ましくは、それがバリの無いように設計される。インペラの角及び縁は丸くされる。インペラのファンブレードは好ましくは互いから離間され、それによりそれらの間に形成される隙間はどの位置でも5mmより小さくない。隣接するファンブレード間の距離は特に少なくとも10mm、特に少なくとも15mmである。結局、インペラの簡単な清掃が可能になる。
【0031】
インペラはラジアルファンの形態をとってもよい(ラジアルファンとして形成されてもよい)。インペラの回転軸は好ましくは垂直に指向する。結局、インペラが特にスペース節約な態様でファン装置に一体化されることが有利に保証される。
【0032】
インペラはそれに代えて軸流ファンとして形成されてもよい。
【0033】
ファンクラッチは好ましくは、手で、特に工具を使用せずに取り外されてもよい。ファンクラッチはそれに代えて、工具によって又は特に電気駆動要素若しくは純粋な機械的駆動要素によって取り外されてもよい。
【0034】
ファンクラッチは好ましくは、インペラとファンモータの間に配置される。ファンクラッチは、駆動側駆動構成部品及び駆動側従動構成部品を有してもよい。従動構成部品はファンモータに、特に駆動軸に連結してもよい。駆動構成部品は好ましくは、駆動ピン(伝動ピン)として形成される。従動構成部品は好ましくは、駆動ベルハウジングとして形成される。従動構成部品は駆動構成部品に回転しないように連結でき、それによりそれは回転軸に沿って変位できる。駆動構成部品及び従動構成部品は好ましくは、駆動トルクを伝達するための連動様式(インターロック様式、確動様式)で、特に、フェザーキー接続又はスプライン軸接続又は多角形軸接続又はセレーションの形式で相互作用する。結局、回転軸周りの駆動トルクがインペラに効率的に伝達されることが有利に保証され、インペラは回転軸に沿ってファンモータから取り外される。
【0035】
駆動トルクを伝達するための連動接続(確動接続)ははすば歯車を有してもよい。連動接続は好ましくは、回転軸に対してらせん状に構成される。ファンクラッチを閉じる伝達駆動トルクから生じる力が特に回転軸の方向に作用し、また特に従動構成部品を駆動構成部品に押し付けるように、はすば歯車接続又はらせん状接続の回転方向は構成されてもよい。
【0036】
インペラは好ましくは、特に完全に、ファンハウジング内に配置される。ファンモータは、排出ダクト又は調理蒸気が通過する領域の外側に部分的に又は完全に配置されてもよい。ファンモータの全ての生き構成部品(導通構成部品)及び電子構成部品は好ましくは、ファンハウジングの外側に配置される。ファンモータの駆動軸はファンハウジングを貫通してもよい。ファンクラッチは好ましくは、排出ダクトの内側、特にファンハウジングの内側、又は調理蒸気が通過する領域の内側に配置され、駆動構成部品は駆動軸に固定して取り付けられる。結局、ファンモータの感応性及び/又は生き構成部品が排出ダクト又は調理蒸気が通過する領域に入る液体及び汚染物質から保護されることが保証される。
【0037】
本発明の側面によれば、インペラは排出ダクトからリバーシブルに取り外すことができる。インペラは、ハウジング開口を介して排出ダクト又は調理蒸気が通過する領域から取り外すことができる。この目的のため、インペラは、最少寸法よりも小さい外径又はハウジング開口の直径を有してもよい。それに代えて、ファンハウジングは、特にシールカバーによって密封できる取り外し開口を有してもよく、それを介してインペラを取り外すことができる。インペラは、取り外し開口を介して排出ダクトから垂直上方又は下方又は水平に取り外すことができる。結局、インペラが特に容易に取り外せ、また特に食器洗浄機にて清掃できることが有利に保証される。
【0038】
インペラは排出ダクトから、特に流入開口を通って、純粋に並進運動により取り外すことができる。それに代えて、インペラはまた排出ダクトから、特に流入開口を通って、組み合わせの並進運動と回転運動により、特にそれを水平軸周りに傾けることで取り外すことができる。排出ダクト、特に流入開口は例えば、インペラが排出ダクトから、特に流入開口を通って、その取り付け状況に対して傾いた向きで取り外すことができ、特に水平軸に対して90°傾けられるように、設計されてもよい。流入開口の断面及び/又は調理蒸気を導く特に減圧ダクトセクションの排出ダクトの内側断面は好ましくは、それがインペラの縦断面及び/又は横断面を完全に覆うように、寸法決めされる。インペラはしたがって、排出ダクトから、特に流入開口を通って及び/又は減圧ダクトセクションを通って、いずれの向きにも取り外すことができる。排出ダクト、特に流入開口及び/又は減圧ダクトセクションはしたがって、インペラの横断面積より小さい横断面積を有してもよい。排出ダクトはそれゆえに、特にスペース節約の態様で設計され得る。
【0039】
本発明の側面によれば、インペラは工具を使用せずに排出ダクトから取り外すことができる。インペラはまた好ましくは、工具を使用せずに蒸気排出装置に挿入することができる。この目的のため、排出ダクト、特に減圧ダクトセクションは、インペラが特に手でそこを通して取り外せるように寸法決めされてもよい。ファンクラッチは好ましくは手で取り外される。結局、インペラは排出ダクトから特に容易に取り外せることが有利に保証される。
【0040】
本発明の別な側面によれば、インペラは排出ダクトの流入開口を介して取り外すことができる。ハウジング開口及び/又は減圧ダクトセクション及び/又は流入開口は、インペラがファンハウジング及び排出ダクトから取り外せるようにインペラに対して寸法決めされてもよい。インペラは、例えば、傾いた位置でファンハウジング及び排出ダクトから取り外せる。インペラの外径はまた、それがハウジング開口の直径より小さいように寸法決めされてもよい。インペラの外径はさらに、それが減圧ダクトセクションの最少の断面寸法より小さい、特に最少の内径より小さいように寸法決めされてもよい。インペラの外径はさらに、それが流入開口の内径より小さいように寸法決めされてもよい。それによって、インペラがハウジング開口、減圧ダクトセクション及び流入開口を介してファンハウジングから取り外せることが有利に保証される。レンジ上面装置、特に蒸気排出装置は、この結果、さらに完全に取り付けられたままになる。特に、インペラを取り外すために、レンジ上面装置の装置ハウジング又はファンハウジングを開ける必要はない。
【0041】
本発明の更なる側面によれば、ファンクラッチは電磁クラッチである。ファンクラッチは好ましくは、非接触電磁クラッチとして設計される。ファンクラッチはここで、駆動トルクが排出ダクトの、特にファンハウジングの壁を介してインペラに非接触で伝達されるように設計されてもよい。このような装置は、インペラのみがファンハウジングの内側に配置され、生き構成部品がファンハウジングの外側に配置できるという利点を有する。これらの生き構成部品、特にファンモータはしたがって、汚染物質や液体から保護される。特に排出ダクトの、調理蒸気が通過する領域の壁をモータとインペラの間に配置することが特に可能である。
【0042】
ファンモータは好ましくは、ブラシレス外部ファンモータ(brushless external fan motor)として形成される。生き巻線(導通巻線)を有するファンモータのステータがここで、ファンハウジングの外側に配置されてもよい。永久磁石を有するファンモータのロータがインペラに取り付けられてもよい。駆動トルクをインペラに伝達する取り外し可能なファンクラッチはここで、ステータとロータの間に形成される。駆動トルクは交流磁場によって伝達される。ブラシレス外部ファンモータ自体はしたがって、ファンクラッチを形成する。駆動トルクのブラシレス伝達のおかげで、生き構成部品は特にファンハウジングの外側に配置されていることで汚染物質及び液体から確実に保護されることが有利である。
【0043】
本発明の側面によれば、ファンクラッチは、解除位置とロック位置の間で移動できるロック手段を有する。ロック手段は工具を使用せずに作動され得る。ロック手段は、軸方向保持手段を備えた締付ボルト(locking bolt)として形成されてもよい。このような締付ボルトは、ロック位置において締付ボルトの軸を越えて半径方向に突出する複数のピン又はボール(球)を有してもよく、従って軸方向の連動接続(インターロック接続、確動接続)を保証する。ロック手段は、駆動構成部品と従動構成部品の間に配置されてもよい。これにより、駆動構成部品に対する従動構成部品の回転軸に沿う変位が防止される。押しボタン、特にばね荷重のものを作動させることで、締付ボルトは解除位置に移動され得る。解除位置では、ボール又はピンは締付ボルトの軸に引っ込まれ、そこから突出しない。従動構成部品はしたがって、駆動構成部品から解除され得る。結局、ファンクラッチが安全に確実に密封されることが有利に保証される。工具を使用せずにロック手段を作動させることができるおかげで、それは特に容易に解除位置に移動され得る。
【0044】
ロック手段はまた、軸ナット又はスプリングコネクタ又はコッターピン又は止め輪として形成されてもよい。結局、ファンクラッチは回転軸に沿って特に効果的に密封される。
【0045】
ファンクラッチは、回転軸に関してインペラを同軸に指向させるセンタリング手段を有してもよい。センタリング手段は、平坦な、特に円錐軸受表面を有する位置決めピン、センタリング穴又はセンタリングシートとして形成されてもよい。このようにしてインペラの同軸性が改善される。
【0046】
本発明の側面によれば、ファンクラッチは磁気接続部を有してもよい。磁気接続部は従動構成部品と駆動構成部品の間に配されてもよい。従動構成部品は好ましくは、磁気接続部を介して特に回転軸の方向に駆動構成部品にリバーシブルに締結される。磁気接続部は好ましくは、駆動構成部品に取り付けられた、従動構成部品に取り付けられた少なくとも1つの磁石と又は強磁性体と相互作用する少なくとも1つの磁石を有する。それに代えて、磁気接続部は、従動構成部品に取り付けられた、駆動構成部品に取り付けられた強磁性体と相互作用する少なくとも1つの磁石を有してもよい。磁石は、永久磁石又は電磁石として形成されてもよい。ファンクラッチはしたがって、特に軸方向に確実に密封され、特に工具を使用せずに特に容易に取り外すことができる。
【0047】
本発明の側面によれば、ファン装置は液体を収容する収取トレイを有する。収集トレイは、インペラの下に配置されてもよい。収集トレイは好ましくは、インペラとファンハウジングの間に配置される。収集トレイは、少なくとも25ml、少なくとも50ml、少なくとも100ml、少なくとも200ml、少なくとも300ml、少なくとも500mlの容積を有してもよい。結局、汚染物質及び液体が本質的に収集トレイ内に堆積し、ファンハウジングに堆積しないことが有利に保証される。
【0048】
収集トレイは好ましくは、ファンハウジングから取り外すことができる。収集トレイは好ましくは、排出ダクトからも取り外すことができる。収集トレイはしたがって、特に容易に掃除できる。収集トレイはそれが食器洗浄機で使用できる(dishwasher-safe)ように設計されてもよい。収集トレイは好ましくは、食器洗浄機で使用できる材料から、特に耐食性材料から、特に錆びない材料から、好ましくはプラスチックから製造される。
【0049】
本発明の別な側面によれば、収集トレイはインペラに取り付けられる。インペラは収集トレイと共に排出ダクトから取り外すことができる。インペラ及び収集トレイはまた、蒸気排出装置から別個に取り外すことができる。
【0050】
インペラは好ましくは、収集トレイと共に、排出ダクトから、特にハウジング開口から及び/又は流入開口から取り外すことができる。収集トレイは、それがインペラに対して回転できるように設置されてもよい。収集トレイは、ファンハウジングに回転しないように連結される。結局、インペラが回転駆動されたときの遠心力のために汚染物質が収集トレイから投げ出されることが防止される。
【0051】
本発明の別な側面によれば、インペラは食器洗浄機で使用できる。インペラは、食器洗浄機で使用できる材料、特に耐食性材料から、特に錆びない材料から製造されてもよい。インペラは好ましくは、金属又はプラスチックから製造される。インペラはさらに錆び止めコーティングを有してもよい。バリがインペラから取り除かれており、それは特に縁と角の領域で丸みを帯びている。結局、インペラを取り外す時にケガが回避される。
【0052】
インペラは好ましくは、せいぜい1kg、特にせいぜい500g、特にせいぜい300g、特にせいぜい200gの重量を有する。それはしたがって非常に軽量である。
【0053】
これは、インペラを取り外すことをより容易にすることを助長する。さらに、操作信頼性が結局増加する。万が一インペラが落ちた時でも、損傷及び/又はケガが特に防止される。
【0054】
本発明の別な側面によれば、蒸気排出装置は、人がインペラに手を伸ばすのを防止するためにインペラから上流に配置された保護格子を有する。保護格子は、蒸気排出装置に、特に蒸気排出装置の保護格子シートにリバーシブルに取り付けられてもよい。保護格子は減圧ダクトセクションに、特にその中央に取り付けられてもよい。結局、保護格子が排出ダクトから突出しないことが有利に保証される。それに代えて、保護格子は、流入開口の平面内又はその上に取り付けられてもよい。好ましくは、境界カラーは保護格子シートを有する。保護格子はしたがって境界カラーに取り付けられてもよい。保護格子は、流入開口の領域に又はその上に取り付けられてもよい。結局、調理蒸気は排出ダクトの垂直範囲を介して案内される。調理蒸気はしたがって、それら蒸気が創出される箇所のすぐ近傍で吸い込まれる。
【0055】
保護格子は、保護格子シートから、特に上方に、特に垂直方向に取り外すことができる。保護格子はまた、解放位置に回動できる。この目的のため、保護格子は、蝶番により保護格子シートに接続されてもよい。それに代えて、保護格子は、保護格子シートに移動可能に案内されてもよく、特にレンジ上面パネルと平行に設置されてもよい。結局、保護格子は、蒸気排出装置から完全に取り外される必要無しにロック位置と解放位置の間で移動できることが有利に保証される。
【0056】
保護格子は好ましくは、減圧ダクトセクション及び/又は流入開口を完全に覆う。保護格子は、丸い、特に円形の、又は長方形の、特に正方形の、調理蒸気を通過させる流入開口を有してもよい。流入開口は好ましくは、誰かがそれらの手や指を伸ばしてそこを通すことが可能でないように寸法決めされる。したがって、回転するインペラに手を伸ばすことで手や指へのケガが確実に防止できる。
【0057】
本発明の別な側面によれば、保護格子は、油脂フィルタインサート(グリースフィルタインサート)を有する。油脂フィルタインサートは保護格子に取り付けられてもよい。それに代えて、保護格子は油脂フィルタインサートとして形成されてもよい。それによって部品の数が有利に減少でき、及び/又は特にコンパクトな構造が得られる。
【0058】
本発明の別の側面によれば、ファン装置は、蒸気排出装置の排出ダクトに対してファンモータを液密に密封するシール手段を有する。結局、流入開口を通って排出ダクトに入る液体がファンモータまで浸透しないことが有利に保証される。ファンモータの電子部品はしたがって、特に短絡により生じる損傷から保護される。
【0059】
シール手段は、軸シールリング、特にラジアル及び/又はアキシャルシールリングとして形成されてもよい。シール手段は、ファンモータの駆動軸と排出ダクト、特にファンハウジングの間に配置されてもよい。排出ダクト、特にファンハウジングは好ましくは、ファンモータとファンクラッチの間の領域で駆動軸から密封される。
【0060】
本発明の別の側面によれば、蒸気排出装置はファンモータのエネルギー供給装置に接続した回路遮断器(保護回路遮断器、保護スイッチ)を有する。好ましくは、回路遮断器が作動されると、ファンモータの稼働が遮断され、及び/又はインペラの回転運動が停止されてもよい。結局、操作者がケガから保護されるようにファンモータへのエネルギー供給が遮断され、又はインペラの回転運動が減速され、特に停止されることが有利に保証される。
【0061】
回路遮断器は好ましくは、光バリア(光電感知器)として形成される。回路遮断器はインペラから上流に配置されてもよい。このような回路遮断器を上流に取り付けることで、人が流入開口に又は排出ダクトに手を伸ばすとすぐに光バリアが遮断され、その結果インペラの回転運動が停止されることで、人が活性なインペラに手を伸ばすことが回避される。
【0062】
それに代えて、回路遮断器はまた、ウィンドウトグルスイッチ又は煙探知機又は温度センサ又は圧力センサであってもよい。結局、加熱チャンバーからの煙が蒸気排出装置によって吸い込まれる恐れがないときのみ、ファンモータと加熱チャンバー、特にレンジの同時稼働が許容されることが有利に保証される。
【0063】
回路遮断器はまた、押しボタン又は磁気スイッチ(マグネティックスイッチ)又は距離センサとして形成されてもよい。回路遮断器は好ましくは、蒸気排出装置を制御するための制御ユニットに信号リンクしている。結局、回路遮断器が作動されると、ファンモータへのエネルギー供給が遮断され及び/又はファンモータを急速に減速させる減速プログラムが開始されることが有利に保証される。
【0064】
本発明の別の側面によれば、回路遮断器は、保護格子の保護格子シートへの取り付けを検知するように構成される。保護格子が保護格子シートに取り付けられていないとき、ファンモータの稼働が中断されてもよい。回路遮断器は、レンジ上面パネルの下面に又は排出ダクトの外側に取り付けられてもよい。回路遮断器は、押しボタンの形態で又は距離センサの形態で保護格子シートに取り付けられてもよい。結局、保護格子が保護格子シートに取り付けられていない時に回路遮断器が確実に作動されることが有利に保証される。
【0065】
本発明の別の側面によれば、ファンハウジングはファンハウジング突起を有する。ファンハウジング突起はハウジング開口の上に配されてもよい。油脂フィルタインサートはフィルタキャリアを介してファンハウジング突起に取り付けられてもよい。油脂フィルタインサートは好ましくは、調理蒸気を透過させる少なくとも1つの側壁及び/又は調理蒸気を透過させるベース領域を有する。
【0066】
フィルタキャリアは、油脂フィルタインサートを保持するためのキャリアシートを有してもよい。フィルタキャリアは好ましくは、中央領域で、特にキャリアシートの内側で調理蒸気を透過させるように構成される。上から見てキャリアシートの外側に位置するフィルタキャリアの領域で、当該フィルタキャリアは同様に調理蒸気を透過させるように構成されてもよい。フィルタキャリアは好ましくは、少なくとも3つの、特に少なくとも4つの、特に少なくとも6つのキャリア脚部を有し、それらを介してそれがファンハウジングに取り付けられる。結局、調理蒸気が、油脂フィルタインサートの少なくとも1つの側壁を通って及びフィルタシートを通って、またさらに油脂フィルタインサートのベース領域を通って及びフィルタキャリアにおける中央開口を通って吸われることが有利に保証される。調理蒸気が貫流する油脂フィルタインサートの大きな表面積のおかげで、フィルタ効果が改善される。油脂フィルタインサートの上側縁がここで、減圧ダクトセクションに気密に接続している。
【0067】
本発明の別の側面によれば、油脂フィルタインサートは保護格子に一体に連結してもよい。結局、油脂フィルタインサートが排出ダクトから特に容易に取り外せることが有利に保証される。
【0068】
フィルタキャリアは、上から見てその外側縁領域に液体を収容するためのキャリアトレイを有してもよい。入り込む液体はしたがって、油脂フィルタインサートと排出ダクトの間のキャリアトレイに収集される。
【0069】
油脂フィルタインサートは、管状の、特に円柱の、特に円筒の形状で設計されてもよい。油脂フィルタインサートの側壁はここで好ましくは、調理蒸気を透過させるように構成される。油脂フィルタインサートは、フィルタキャリアに気密に接続されてもよい。保護格子は油脂フィルタインサートに取り付けられてもよい。流入隙間が保護格子と流入開口の縁の間に構成されてもよい。流入隙間は、上から見て保護格子を少なくとも部分的に取り囲んでもよい。保護格子はここで、気密に構成されてもよい。調理蒸気はしたがって、流入隙間を介して、油脂フィルタインサートの側壁を通って、特に外側から内側に、フィルタキャリアを通ってファンハウジングに吸われる。
【0070】
フィルタキャリアは好ましくは、特に油脂フィルタインサートと共に、排出ダクトから、特に減圧ダクトセクションから、流入開口を通って取り外すことができる。
【0071】
本発明の更なる目的は、レンジ上面装置を改良することにある。
【0072】
この目的は、先行の記載に従う少なくとも1つの蒸気排出装置と、食料を加熱するための少なくとも1つの調理領域を備えた少なくとも1つのレンジ上面とを備えたレンジ上面装置によって達成される。その利点は蒸気排出装置の利点に従う。
【0073】
本発明の側面によれば、レンジ上面装置はアセンブリユニットとして形成されてもよい。前記少なくとも1つの蒸気排出装置及び前記少なくとも1つのレンジ上面は好ましくは、共通のキャリアフレームに取り付けられ、及び/又は共通の装置ハウジングによって接続される。アセンブリユニットとしてのレンジ上面装置の設計のおかげで、レンジ上面装置をキッチン作業面に挿入した時、アセンブリ複雑さがかなり低減される。取り付け時の困難さと組み立て中の損傷が軽減される。
【0074】
レンジ上面装置は特にコンパクトな設計を有し得る。それは特に、特に低い構造高さを有してもよい。レンジ上面装置の構造高さは特にせいぜい25cm、特にせいぜい20cm、特にせいぜい15cm、特にせいぜい11cm、特にせいぜい8cmである。それが5cm以下であってもよいことが示されている。
【0075】
レンジ上面装置はモジュラー構造を有してもよい。前記少なくとも1つの蒸気排出装置及び/又は前記少なくとも1つのレンジ上面はここで、キッチン作業面に設置されたときに互いに接続されない別個のモジュールとして存在してもよい。これらの別個のモジュールは好ましくは、適切な機械的及び電子インターフェースを介して互いに接続されてもよい。レンジ上面装置が特にフレキシブルな設計を有し、顧客の好みに従って適合されることが有利に保証される。
【0076】
本発明の他の特徴、利点及び詳細は、図面の援助による蒸気排出装置及びレンジ上面装置の以下の記載から明らかになろう。
【図面の簡単な説明】
【0077】
図1】レンジ上面及び蒸気排出装置を備えたレンジ上面装置の斜視図を示す。
図2図1のレンジ上面装置の断面図を示し、インペラがファンクラッチを介してファンモータに回転しないように連結している。
図3図1の蒸気排出装置の断面図を示し、ファンクラッチは解除され、インペラは排出ダクトから上方に取り外されている。
図4図1におけるレンジ上面装置の上から見た図である。
図5】別な例示の実施形態に従うレンジ上面装置の断面図を示す。それによれば、油脂フィルタインサートが、フィルタキャリアを介してファンハウジング突起上に配置され、保護格子と一体に形成されている。
図6】別な例示の実施形態に従うレンジ上面装置の断面図を示す。それによれば、油脂フィルタインサートが、フィルタキャリアを介してファンハウジング突起上に配置され、流入隙間が保護格子と流入開口の間に構成される。
図7】別な変形例に従うレンジ上面装置の断面図を示す。
図8図7に従うレンジ上面装置の上から見た図である。
【発明を実施するための形態】
【0078】
レンジ上面装置1及び蒸気排出装置2の様々な詳細を図1~4の援助によって以下に記載する。
【0079】
調理蒸気を下方に排出する蒸気排出装置2と食糧を加熱するレンジ上面3を有するレンジ上面装置1が、図1に示されている。レンジ上面装置1は、コンパクトなアセンブリユニットの形態をとり、キッチン作業面5に締結するための締結フランジ4と装置ハウジング6を有する。
【0080】
レンジ上面装置は、4つの調理領域7と制御ユニット8を有する。調理領域7と制御ユニット8の両方がレンジ上面パネル9上に配置されている。
【0081】
レンジ上面パネル9は、セランレンジ上面パネル(Ceran stovetop panel)として形成される。装置ハウジング6はレンジ上面パネル9に接着により結合されている。締結フランジ4はレンジ上面パネル9の縁領域により形成される。レンジ上面パネル9はキッチン作業面5に上から載っている。レンジ上面パネル9は、調理蒸気の進入用の排出開口10を有する。排出開口10は、上から見ると円形設計を有し、レンジ上面パネル9に関して中央に配置されている。レンジ上面パネル9は、排出開口10の縁に周囲境界カラー11を有する。
【0082】
制御ユニット8は装置ハウジング6に締結されている。制御ユニット8は、レンジ上面パネル9の上側を介して操作できる接触式センサ(不図示)を有する。制御ユニット8は複数の調理領域7に信号リンクしている。
【0083】
蒸気排出装置2は装置ハウジング6の内側に配置されている。蒸気排出装置2は排出ダクト12とファン装置13を有する。排出ダクト12は、排出開口10とファン装置13の間に延びる減圧ダクトセクション14を有する。排出ダクト12は流入開口15を有し、調理蒸気をそこに吸い込む。流入開口15は保護格子16で覆われている。保護格子16は境界カラー11に載っている。保護格子16は、調理蒸気を透過させ、人が減圧ダクトセクション14に手を伸ばすのを防止するよう設計されている。
【0084】
油脂フィルタインサート17が減圧ダクトセクション14内に配置されている。油脂フィルタインサート17は本質的に円筒設計を有する。油脂フィルタインサート17の油脂フィルタカラー18はここで、減圧ダクトセクション14に液密に接続している。油脂フィルタカラー18は、ダクト突起19に上から垂直に支持されている。油脂フィルタインサート17は食器洗浄機で使用できるように設計される。
【0085】
ファン装置13は、回転駆動されるインペラ20、駆動トルクを供給するファンモータ21及び駆動トルクをインペラ20に伝達する取り外し可能なファンクラッチ22を有する。インペラ20はファンハウジング23内に配置されている。ファンハウジング23は装置ハウジング6に取り付けられている。
【0086】
ファンハウジング23は、ハウジング開口24と排気開口24aを有する。減圧ダクトセクション14は、ハウジング開口24の領域でファンハウジング23に液密に接続している。ファンハウジング23はしたがって流入開口15に接続しており、それにより液体が伝えられる。ファンハウジングは排気開口24aを介して高圧ダクトセクション(不図示)に接続しており、それで液体が伝えられる。
【0087】
ハウジング開口24及び減圧ダクトセクション14は、断面が円形の設計を有する。インペラ20が、ファンハウジング23及び排出ダクト12から当該ハウジング開口24、減圧ダクトセクション14及び流入開口15を介して取り外せるように、ハウジング開口24、減圧ダクトセクション14及び流入開口は構成される。インペラの外径Dがここで、ハウジング開口24、減圧ダクトセクション14及び流入開口15の内径より小さい。油脂フィルタインサート18は減圧ダクトセクション14から取り外すことができ、保護格子16は境界カラー11から取り外せる。
【0088】
ファンモータ21は装置ハウジング6に取り付けられている。ファンモータ21は、駆動トルクを伝達するためにファンクラッチ22を介してインペラ20に作用する。ファンクラッチ22は、駆動ピン25の形態の駆動構成部品と駆動ベルハウジング26の形態の従動構成部品を有する。駆動ピン25はファンモータ21の駆動軸(不図示)に回転しないように接続している。駆動ベルハウジング26はインペラ20に回転しないように接続している。ファンクラッチ22は、駆動ピン25と駆動ベルハウジング26の間で駆動トルクを伝達するためにスプライン軸接続(溝付き軸接続)の形式の連動プロフィール(確動プロフィール)を有する。駆動ピン25はここでスプライン軸の形態をとり、駆動ベルハウジング26はスプラインハブとして形成される。
【0089】
ファンクラッチ22は、インペラ20を回転軸27に沿って駆動ピン25に締結するためにロック手段28を有する。ロック手段28の複数のピン29は、駆動ベルハウジング26の複数の穴30にロック位置で係合する。インペラ20はしたがって、回転軸27に沿って連動様式(確動様式)で駆動ベルハウジング26に接続している。
【0090】
液体を収容する収集トレイ31が、インペラ20とファンハウジング23の間に配置されている。収集トレイ31はファンハウジング23に回転しないように連結している。収集トレイ31の外側トレイ直径Wがここで、それがハウジング開口24、減圧ダクトセクション14及び流入開口15を介してファンハウジング23及び排出ダクト12から上方に取り外せるように寸法決めされる。
【0091】
収集トレイ31及びインペラ20は、食器洗浄機で使用できるように設計されている。収集トレイ31及びインペラ20は、錆の無い金属から製造され、デバリングされ、角と縁で丸みを帯びている。
【0092】
回路遮断器32がレンジ上面パネル9の下面に配置されている。回路遮断器32は、信号リンク33を介してファンモータ21のエネルギー供給装置に接続している。保護格子16は、境界カラー11及び減圧ダクトセクション14によって形成された保護格子シート34に取り付けられている。回路遮断器32は、保護格子16の保護格子シート34への取り付けを検知するよう構成されている。保護格子16が保護格子シート34に取り付けられていない場合、ファンモータ21の稼働は信号ライン33を介して中断される。
【0093】
シール手段(sealing means;不図示)が、ファンモータ21の駆動軸とファンハウジング23の間に配置されている。シール手段は、ファンモータ21とファンハウジング23又は排出ダクト12の間の液密密封を保証する。シール手段は軸シールリングとして形成される。
【0094】
レンジ上面装置1は以下のように機能する。
個々の調理領域7とファンモータ21は制御装置8によって制御される。レンジ上面装置1のオペレータが、制御ユニット8を介して調理領域7及びファンモータ21を活性化させ又は不活性化させることができ、調理領域7及びファンモータ21を介して出力を調整できる。この目的のため、制御ユニット8は調理領域7及びファンモータ21に信号リンクしている。
【0095】
蒸気排出装置1は、すぐ使用できる状態で図2に示されている。インペラ20はファンハウジング23内に配置され、駆動ベルハウジング26を介して駆動ピン25に回転しないように連結している。ロック手段28は、ファンクラッチ22がロックされたロック位置に位置している。インペラ20はしたがって、回転軸27に沿って駆動ピン25に固定的に連結している。油脂フィルタインサート17は、減圧ダクトセクション14に配置されている。保護格子16は保護格子シート34に取り付けられている。保護格子16の保護格子シート34への取り付けのおかげで、ファンモータ21へのエネルギー供給が回路遮断器32によって可能になる。収集トレイ31はインペラ20の下に配置されている。
【0096】
ファンモータ21を作動(活性化)させることで、駆動トルクが、駆動軸及びファンクラッチ22を介して回転可能に設置されたインペラ20に適用される。インペラ20は回転軸27の周りの回転運動に変えられる。結局、減圧が減圧ダクトセクション14の領域で生成される。レンジ上面パネル9の上に生じる調理蒸気は、保護格子16を通って下方に流入開口15の中へ排出される。調理蒸気は、油脂フィルタインサート17を通って減圧ダクトセクション14の領域に流れ、油及び油脂が油脂フィルタインサート17によって調理蒸気の流れから取り除かれる。このようにして浄化された調理蒸気はハウジング開口24を介してファンハウジング23内に通る。
【0097】
調理蒸気内に残る固体又は液体成分は収集トレイ31に堆積され得る。調理蒸気のこれら固体又は液体成分の幾つかはまた、インペラ20に蓄積する。結局、不快なにおいが生じ、蒸気排出装置2の効率が減少しうる。インペラ20は、清掃の目的でファンハウジング23及び排出ダクト12から取り外せる。
【0098】
取り外した状態のレンジ上面装置1が図3に示されている。ファンモータ21は制御ユニット8を介して不活性化されている。保護格子16は保護格子シート34から取り外され、上方に取り除かれている。油脂フィルタインサート17は、流入開口を通って減圧ダクトセクション14から上方に取り外されている。ロック手段28は解除位置(取り外し位置)に位置しており、ピン29は完全に駆動ピン25の内側に配置されている。インペラ20はしたがって、回転軸27の方向に駆動ピン25に対して移されている。インペラ20は、ハウジング開口24、減圧ダクトセクション14及び流入開口15を介してファンハウジング23及び排出ダクト12から垂直上方に取り外されている。収集トレイ31も同様にファンハウジング23及び排出ダクト12から上方に取り外されている。
【0099】
保護格子16が保護格子シート34から取り外されているので、回路遮断器32が作動される。ファンモータ21の供給エネルギーは回路遮断器32によって遮断される。ファンモータ21の作動はしたがって、可能でない。インペラ20及び収集トレイ31は安全に清掃できる。
【0100】
収集トレイ31及びインペラ20は、それらの取り外しとは逆のシーケンスでファンハウジング23に取り付けられる。同じ方法で、油脂フィルタインサート17も減圧ダクトセクション14に元通り置かれ、保護格子16は保護格子シート34に取り付けられる。蒸気排出装置2はこのようにしてそのすぐに使用できる状態に復元される。
【0101】
本発明の別な例示の実施形態(不図示)によれば、ファンクラッチ22は電磁クラッチの形式をとる。駆動ベルハウジング26はここで、それが駆動ピン25に対して回転できるように設置されている。駆動ピン25はファンハウジング23に回転しないように連結している。駆動ピン25はステータとして形成され、電導性巻線を有する。駆動ベルハウジング26は、ロータとして形成され、永久磁石を有している。電気エネルギーが巻線に加えられると、巻線は駆動ベルハウジング26の永久磁石と相互作用する。その結果、駆動トルクがインペラ20に非接触で伝達される。駆動ピン25とファンハウジング23の間の相対運動が無いので、電流が流れるファンモータ21の構成部品とファンハウジング23の間に、シールが特に強健に且つ安全に作られる。ファンモータ21はこれによって、駆動ピン25に配置された巻線とインペラ20に接続した永久磁石によって形成される外部ロータモータの形式である。
【0102】
インペラ20は、それが駆動ピン25上で回転できるように設置される。インペラ20は、回転軸27に沿って垂直上方に駆動ピン25から取り外せる。第2の例示の実施形態に従うレンジ上面装置1は、第1の例示の実施形態に従うそれに本質的に一致する態様で機能する。
【0103】
本発明の別な例示の実施形態が図5の援助により記載されている。先の実施形態とは対照的に、油脂フィルタインサート17は、ダクト突起19を介して排出ダクト12の減圧ダクトセクション14に取り付けられていない。減圧ダクトセクション14はダクト突起19無しで構成されている。油脂フィルタインサート17は油脂フィルタキャリア35に支持されている。油脂フィルタキャリア35は、ファンハウジング23のファンハウジング突起36に取り付けられている。フィルタキャリア35は4つのキャリア脚部を有し、それらを介してそれはファンハウジング突起36に接触している。加えて、フィルタキャリア35は、回転軸27の領域に配置された中央開口を有し、したがって調理蒸気が透過するように設計されている。フィルタキャリア35は油脂フィルタインサート17に及びファンハウジング突起36にリバーシブルに連結される。フィルタキャリア35は、油脂フィルタインサート17と同様にして、排出ダクト12から、特に減圧ダクトセクション14から流入開口15を通ってリバーシブルに取り外せる。
【0104】
油脂フィルタインサート17は、調理蒸気が透過できる側壁を有する。調理蒸気はしたがって、概略的に示す流線36aに従い、油脂フィルタインサート17の側壁を通って、フィルタキャリア35のキャリア脚部の間を通ってファンハウジング23に吸い込まれる。油脂フィルタインサート17は、その半径方向外側縁領域で減圧ダクトセクション14に気密に連結している。
【0105】
本発明の別な例示の実施形態が図6の援助により記載されている。先の実施形態とは対照的に、油脂フィルタインサート17は、円筒設計を有し、フィルタキャリア35を介してファンハウジング突起36に気密に連結している。加えて、流入隙間37が保護格子16と流入開口15の間に形成されている。減圧ダクトセクション14はダクト突起19を有しない。フィルタキャリア35は、キャリア脚部を有さずに設計されており、油脂フィルタインサート17及びファンハウジング23に気密に連結している。フィルタキャリア35は、調理蒸気を透過させる中央開口を有する。この中央開口は、回転軸27の領域に配置されている。フィルタキャリア35は、回転軸27に関して半径方向に外側に位置するフィルタキャリア35の領域に配置されたキャリアトレイ38を有する。キャリアトレイ38は液体を収容するように構成される。
【0106】
油脂フィルタインサート17の側壁は、調理蒸気を透過するように構成される。保護格子16は油脂フィルタインサート17に取り付けられている。インペラ20によって吸い込まれた調理蒸気は、概略的に示された流線36aに従い、流入隙間37を介して、油脂フィルタインサート17の側壁を通って外側から、フィルタキャリア35の中央開口を介してファンハウジング23に通る。
【0107】
油脂フィルタインサート17とフィルタキャリア35の両方と保護格子16は、特に流入開口15を通して排出ダクト12から上方にリバーシブルに取り外せる。
【0108】
レンジ上面装置1の別な変形例を図7及び8を参照して以下に記載する。レンジ上面装置1の基本構造のために他の変形例の先の記載を参照されたい。
【0109】
この変形例では、モータ21は、駆動手段、特にベルト駆動部40を介してインペラ20に結合している。ベルト駆動部40は、第1駆動ベルト41を介して方向変更手段42に結合している。回転可能に設置されたピン又は円柱、特に中空円筒が方向変更手段42として機能する。
【0110】
方向変更手段42は第2駆動ベルト43を介してインペラ20に結合している。
【0111】
インペラ20に対するファンモータ21の特にフレキシブルな装置(配置)が方向変更手段42により可能である。
【0112】
図面に示していない変形例によれば、ファンモータ21は駆動ベルトを介して直接インペラ20に連結してもよい。
【0113】
図面に示していない別な変形例によれば、ファンモータ21は、2,3,4又は5以上のインペラに直接又は間接的に、言い換えれば、特に方向変更手段42を介して結合してもよい。インペラはこれによって好ましくは、互いに独立してファンモータ21に結合してもよい。
【0114】
概略的な図7の例によって分かるように、モータ21はインペラ20に関して横にずれて配置されてもよい。モータ21は特に、それがインペラ20に垂直に重なるように配置されてもよい。それは特に、インペラと同じ高さに配置されてもよい。これは、レンジ上面装置1の特にコンパクトな設計、特に、その特に低い構造高さhを可能にする。レンジ上面装置1の構造高さhは、ファンのインペラ20の高さhによって本質的に制限される。インペラの高さhは、特にせいぜい10cm、特にせいぜい8cm、特にせいぜい6cm、特にせいぜい5cm、特にせいぜい4cmである。
【0115】
レンジ上面装置1の全構造高さhは、5cm以下である。4cmの全構造高さhを有する一体化した蒸気排出装置を備えたレンジ上面装置1を設計することも可能であることが証明されている。一般に、レンジ上面装置1の全構造高さhは、特にせいぜい25cm、特にせいぜい20cm、特にせいぜい15cm、特にせいぜい11cm、特にせいぜい8cm、特にせいぜい5cmである。
【0116】
モータ21は、それが吊るされるように配置されている。それは特にレンジ上面パネル9から吊り下げられる。それはまた、レンジ上面装置1のハウジング要素に、例えばレンジ上面電子機器を保持するハウジングのハウジング要素に配置されてもよい。これは、モータをレンジ上面パネル9から機械的に分離することを可能にする。
【0117】
特にオープンスペースの形態の隙間が、モータ21と装置ハウジング6のベース44の間に配される。これは、高めの安全性、特にレンジ上面装置1の、特にモータ21の、場合によっては装置ハウジング6を貫通し得る液体への抵抗をもたらす。モータ21と装置ハウジング6のベース44の間の隙間は特に少なくとも1cmである。
【0118】
図示しない代替によれば、モータはまたそれが直立に立つように取り付けられてもよい。
【0119】
図面に示さない別な代替によれば、インペラ20は、流入開口15の本質的にすぐ下に配置される。インペラ20の上側縁とレンジ上面パネル9の下面の間の隙間は、特にせいぜい3cm、特にせいぜい2cm、特にせいぜい1cmである。結局、レンジ上面装置1のよりコンパクトな設計、特にその小さめの構造高さhが可能になる。
【0120】
この代替においては、多数のインペラ20が有利には設けられてもよい。インペラ20は複数の調理領域7の間の領域に配置されてもよい。特に、複数の調理領域7の間の領域における多数のインペラ20の配置の場合、個々のインペラ20は有利にはコンパクトな設計を有する。それらインペラは特に、せいぜい250mm、特にせいぜい200mm、特にせいぜい160mm、特にせいぜい150mm、特にせいぜい130mm、特にせいぜい120mm、特にせいぜい100mmの外径を有してもよい。
【0121】
多数のインペラ20の場合、それぞれの個々のインペラ20は有利には流入開口15を介してレンジ上面装置1からリバーシブルに取り外せる。個々の別個の流入開口15はこれによってインペラ20のそれぞれに関連付けられてもよい。
【符号の説明】
【0122】
12 排出ダクト
13 ファン装置
20 インペラ
21 ファンモータ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8